JPH1055911A - 新規な高分子担体およびその製造法 - Google Patents
新規な高分子担体およびその製造法Info
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- JPH1055911A JPH1055911A JP8208533A JP20853396A JPH1055911A JP H1055911 A JPH1055911 A JP H1055911A JP 8208533 A JP8208533 A JP 8208533A JP 20853396 A JP20853396 A JP 20853396A JP H1055911 A JPH1055911 A JP H1055911A
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- polymer material
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F1/00—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
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- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
- H01F1/032—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
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- H01F1/06—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys in the form of particles, e.g. powder
- H01F1/08—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys in the form of particles, e.g. powder pressed, sintered, or bound together
- H01F1/083—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys in the form of particles, e.g. powder pressed, sintered, or bound together in a bonding agent
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 高分子材料の表層内部に磁性体または標
識性物質を包埋してなる新規な包埋型高分子担体および
その製造方法。 【効果】 本発明の高分子担体は、磁性体または標識性
物質が解離することなく、粒径が均一である等の優れた
特性を有しており、各種の用途に利用可能である。
識性物質を包埋してなる新規な包埋型高分子担体および
その製造方法。 【効果】 本発明の高分子担体は、磁性体または標識性
物質が解離することなく、粒径が均一である等の優れた
特性を有しており、各種の用途に利用可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な高分子担体
およびその製造法に関し、更に詳しくは、高分子材料の
表層内部に磁性体または標識性物質を包埋してなる包埋
型高分子担体およびその製造法に関する。
およびその製造法に関し、更に詳しくは、高分子材料の
表層内部に磁性体または標識性物質を包埋してなる包埋
型高分子担体およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性を有する粒子状の担体(以下これを
「磁性粒子」と略称することがある)は、磁気テープ等
の記録媒体に使用され、また、洗浄、捕集、分離の操作
が極めて容易であるため様々な製剤技術及び診断技術に
使用されている。この磁性粒子は主に、(1)磁性体を
核として、その表面にエマルジョンを作成し重合する方
法(特開昭56−164503号公報)、(2)粒子の
表面に磁性体をコーティングさせる方法等により製造さ
れている。
「磁性粒子」と略称することがある)は、磁気テープ等
の記録媒体に使用され、また、洗浄、捕集、分離の操作
が極めて容易であるため様々な製剤技術及び診断技術に
使用されている。この磁性粒子は主に、(1)磁性体を
核として、その表面にエマルジョンを作成し重合する方
法(特開昭56−164503号公報)、(2)粒子の
表面に磁性体をコーティングさせる方法等により製造さ
れている。
【0003】しかし、(1)の方法において合成される
磁性粒子は、磁性体がポリマーによりコーティングされ
ている形状で、核となる磁性体の粒子径の違いにより、
大きさの異なる磁性粒子となる。このため、磁性粒子の
大きさを均一に制御する方法は難しく、磁性体の粒子径
が0.1〜1.0μmの範囲内での大きさの制御は特に
困難である。また、合成操作が非常に繁雑である。一
方、(2)の方法においては、担体表面に磁性体がコー
ティングされるが、磁性体を付着させているために、磁
性体の解離が生じる。この解離を防ぐために様々な手法
がとられているが、それによって担体表面の性質が、最
初の性質と異なる場合が多いのが現状である。
磁性粒子は、磁性体がポリマーによりコーティングされ
ている形状で、核となる磁性体の粒子径の違いにより、
大きさの異なる磁性粒子となる。このため、磁性粒子の
大きさを均一に制御する方法は難しく、磁性体の粒子径
が0.1〜1.0μmの範囲内での大きさの制御は特に
困難である。また、合成操作が非常に繁雑である。一
方、(2)の方法においては、担体表面に磁性体がコー
ティングされるが、磁性体を付着させているために、磁
性体の解離が生じる。この解離を防ぐために様々な手法
がとられているが、それによって担体表面の性質が、最
初の性質と異なる場合が多いのが現状である。
【0004】上記の通り、従来の磁性粒子の製造法には
多くの問題点があり、より品質の優れた磁性粒子および
その製造法が求められている。
多くの問題点があり、より品質の優れた磁性粒子および
その製造法が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決する、すなわち、磁性体が解離することなく、大
きさが均一である等の特性の優れた磁性粒子およびその
簡便な製造方法の提供を目的としてなされたものであ
る。
を解決する、すなわち、磁性体が解離することなく、大
きさが均一である等の特性の優れた磁性粒子およびその
簡便な製造方法の提供を目的としてなされたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究した結果、高分子材料の表層内部
に、高分子材料の物理化学的性質を利用して磁性体を包
埋すれば、磁性粒子が簡便に製造でき、かくして製造さ
れた磁性を有する包埋型高分子担体は、粒径が均一であ
り、磁性体の解離がない等の優れた特性を有する磁性粒
子であることを見い出した。本発明はこの知見に基づき
完成されたものである。
を解決すべく鋭意研究した結果、高分子材料の表層内部
に、高分子材料の物理化学的性質を利用して磁性体を包
埋すれば、磁性粒子が簡便に製造でき、かくして製造さ
れた磁性を有する包埋型高分子担体は、粒径が均一であ
り、磁性体の解離がない等の優れた特性を有する磁性粒
子であることを見い出した。本発明はこの知見に基づき
完成されたものである。
【0007】すなわち本発明は、高分子材料の表層内部
に磁性体または標識性物質を包埋してなる包埋型高分子
担体を提供するものである。上記発明の好ましい態様に
よれば、高分子材料が合成高分子物質よりなる材料であ
る上記担体;合成高分子物質がポリスチレンまたはスチ
レン−ブタジエン共重合体である上記担体;高分子材料
が球状体である上記担体;球状体の粒子径が0.01μ
m〜10μmの範囲内である上記担体;磁性体または標
識性物質が高分子材料の表層から25%の範囲内に包埋
されている上記担体;高分子担体が2官能性モノマーお
よび/または多官能性モノマーの重合体により包合され
てなる上記担体;2官能性モノマーがマレイン酸である
上記担体が提供される。
に磁性体または標識性物質を包埋してなる包埋型高分子
担体を提供するものである。上記発明の好ましい態様に
よれば、高分子材料が合成高分子物質よりなる材料であ
る上記担体;合成高分子物質がポリスチレンまたはスチ
レン−ブタジエン共重合体である上記担体;高分子材料
が球状体である上記担体;球状体の粒子径が0.01μ
m〜10μmの範囲内である上記担体;磁性体または標
識性物質が高分子材料の表層から25%の範囲内に包埋
されている上記担体;高分子担体が2官能性モノマーお
よび/または多官能性モノマーの重合体により包合され
てなる上記担体;2官能性モノマーがマレイン酸である
上記担体が提供される。
【0008】また、本発明の別の態様により、高分子材
料を、該高分子材料を膨潤させる性質を有する溶媒中で
膨潤させ、膨潤した高分子材料に磁性体または標識性物
質を導入し、その後当該溶媒を高分子材料の容積を膨潤
させない性質を有する溶媒を用いて除去する工程を含む
包埋型高分子担体の製造方法が提供される。
料を、該高分子材料を膨潤させる性質を有する溶媒中で
膨潤させ、膨潤した高分子材料に磁性体または標識性物
質を導入し、その後当該溶媒を高分子材料の容積を膨潤
させない性質を有する溶媒を用いて除去する工程を含む
包埋型高分子担体の製造方法が提供される。
【0009】上記発明の好ましい態様によれば、高分子
材料が合成高分子物質よりなる材料である上記方法;合
成高分子物質がポリスチレンまたはスチレン−ブタジエ
ン共重合体である上記方法;高分子材料を膨潤させる性
質を有する溶媒がアルコール類、エステル類、ケトン類
またはハロゲン化炭化水素類である上記方法;高分子材
料を膨潤させない性質を有する溶媒が水である上記方
法;高分子材料を膨潤させる性質を有する溶媒の温度が
高分子材料のガラス転移温度〜5℃の範囲内である上記
方法;高分子材料を膨潤させない性質を有する溶媒の温
度が0〜10℃の範囲内である上記方法が提供される。
材料が合成高分子物質よりなる材料である上記方法;合
成高分子物質がポリスチレンまたはスチレン−ブタジエ
ン共重合体である上記方法;高分子材料を膨潤させる性
質を有する溶媒がアルコール類、エステル類、ケトン類
またはハロゲン化炭化水素類である上記方法;高分子材
料を膨潤させない性質を有する溶媒が水である上記方
法;高分子材料を膨潤させる性質を有する溶媒の温度が
高分子材料のガラス転移温度〜5℃の範囲内である上記
方法;高分子材料を膨潤させない性質を有する溶媒の温
度が0〜10℃の範囲内である上記方法が提供される。
【0010】さらに、本発明の第3の態様により、高分
子材料を溶媒中で該高分子材料のガラス転移温度付近ま
で加熱し、該加熱高分子材料に磁性体または標識体を導
入し、その後ガラス転移温度以下に冷却する工程を含む
包埋型高分子担体の製造法が提供される。
子材料を溶媒中で該高分子材料のガラス転移温度付近ま
で加熱し、該加熱高分子材料に磁性体または標識体を導
入し、その後ガラス転移温度以下に冷却する工程を含む
包埋型高分子担体の製造法が提供される。
【0011】上記発明の好ましい態様によれば、高分子
材料が合成高分子物質よりなる材料である上記方法;合
成高分子物質がポリスチレン、スチレン−ブタジエン共
重合体である上記方法;溶媒が水である上記方法;加熱
温度が80〜120℃の範囲内である上記方法;冷却温
度が0〜5℃の範囲内である上記方法が提供される。
材料が合成高分子物質よりなる材料である上記方法;合
成高分子物質がポリスチレン、スチレン−ブタジエン共
重合体である上記方法;溶媒が水である上記方法;加熱
温度が80〜120℃の範囲内である上記方法;冷却温
度が0〜5℃の範囲内である上記方法が提供される。
【0012】上記した2つの製造方法のさらに別の好ま
しい態様により、磁性体または標識体の導入を2官能性
モノマーおよび/または多官能性モノマーの重合と同時
に行う上記方法;2官能性モノマーがマレイン酸である
上記方法;重合を重合開始剤の存在下に行う上記方法;
重合開始剤が過硫酸カリウムである上記方法が提供され
る。
しい態様により、磁性体または標識体の導入を2官能性
モノマーおよび/または多官能性モノマーの重合と同時
に行う上記方法;2官能性モノマーがマレイン酸である
上記方法;重合を重合開始剤の存在下に行う上記方法;
重合開始剤が過硫酸カリウムである上記方法が提供され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本明細書において、「包埋」とは
磁性体または標識性物質等の物質が高分子材料の表層に
付着しているのではなく、ポリマー等によってコーティ
ングされ、外界と完全に遮断されている状態でもなく、
上記物質が高分子材料の表層内部にあり、外界と遮断さ
れずに埋め込まれている状態を意味する。「膨潤」とは
架橋された高分子材料(固体)が溶媒(液体)に浸され
たとき、液体を吸収して体積を増大させ高分子材料の密
度が変化する現象をいう。「ガラス転移」とはガラスを
加熱したときに熱容量、熱膨脹率、力学緩和、誘電緩和
などの物理化学的性質がある温度範囲で急激に変化する
現象をいい、「ガラス転移温度」または「ガラス転移
点」とはこの現象が起こる温度を意味する。「包合」と
は、高分子材料の表層にオリゴマー程度の分子量の大き
くない重合体が付着し、該付着重合体により高分子材料
が包まれている状態を意味する。
磁性体または標識性物質等の物質が高分子材料の表層に
付着しているのではなく、ポリマー等によってコーティ
ングされ、外界と完全に遮断されている状態でもなく、
上記物質が高分子材料の表層内部にあり、外界と遮断さ
れずに埋め込まれている状態を意味する。「膨潤」とは
架橋された高分子材料(固体)が溶媒(液体)に浸され
たとき、液体を吸収して体積を増大させ高分子材料の密
度が変化する現象をいう。「ガラス転移」とはガラスを
加熱したときに熱容量、熱膨脹率、力学緩和、誘電緩和
などの物理化学的性質がある温度範囲で急激に変化する
現象をいい、「ガラス転移温度」または「ガラス転移
点」とはこの現象が起こる温度を意味する。「包合」と
は、高分子材料の表層にオリゴマー程度の分子量の大き
くない重合体が付着し、該付着重合体により高分子材料
が包まれている状態を意味する。
【0014】以下、本発明の高分子担体およびその製造
法について更に詳細に説明する。前記のとおり、本発明
の高分子担体は高分子材料の表層内部に磁性体または標
識性物質を包埋してなる包埋型高分子担体である。本発
明の高分子担体において、磁性体または標識性物質は、
高分子材料の表層内部に高分子材料を構成する分子のす
きまに包埋されて存在する。包埋されている磁性体また
は標識性物質の包埋部位は特に制限はないが、通常高分
子材料の表層から25%の範囲内の部位、好ましくは表
層から15%の範囲内の部位が適当である。
法について更に詳細に説明する。前記のとおり、本発明
の高分子担体は高分子材料の表層内部に磁性体または標
識性物質を包埋してなる包埋型高分子担体である。本発
明の高分子担体において、磁性体または標識性物質は、
高分子材料の表層内部に高分子材料を構成する分子のす
きまに包埋されて存在する。包埋されている磁性体また
は標識性物質の包埋部位は特に制限はないが、通常高分
子材料の表層から25%の範囲内の部位、好ましくは表
層から15%の範囲内の部位が適当である。
【0015】磁性体または標識性物質の高分子材料内へ
の包埋量にも特に制限はなく、目的とする用途におい
て、その機能を発揮しうる量であればいかなる分布量で
も良い。用いうる高分子材料は、その表層内部に磁性体
または標識性物質が包埋可能なものであればいかなる高
分子材料でも良いが、通常溶媒で膨潤する性質および/
またはガラス転移温度を持つ合成高分子物質よりなる材
料が用いられる。
の包埋量にも特に制限はなく、目的とする用途におい
て、その機能を発揮しうる量であればいかなる分布量で
も良い。用いうる高分子材料は、その表層内部に磁性体
または標識性物質が包埋可能なものであればいかなる高
分子材料でも良いが、通常溶媒で膨潤する性質および/
またはガラス転移温度を持つ合成高分子物質よりなる材
料が用いられる。
【0016】合成高分子物質としては、例えば、官能基
を有する重合用モノマーの重合体、重合用モノマーの重
合体、官能基を有する重合用モノマーと重合用モノマー
との重合体が挙げられる。官能基を有する重合用モノマ
ーとしては、官能基、例えば、低級アルキル基で置換さ
れていてもよいカルボキシル基、アミノ基、スルホン酸
基、アミド基等を有し、かつ共役二重結合を有し重合体
を形成しうるものであればいかなる化合物でもよく、例
えば、下記式(I):
を有する重合用モノマーの重合体、重合用モノマーの重
合体、官能基を有する重合用モノマーと重合用モノマー
との重合体が挙げられる。官能基を有する重合用モノマ
ーとしては、官能基、例えば、低級アルキル基で置換さ
れていてもよいカルボキシル基、アミノ基、スルホン酸
基、アミド基等を有し、かつ共役二重結合を有し重合体
を形成しうるものであればいかなる化合物でもよく、例
えば、下記式(I):
【0017】
【化1】
【0018】[式中、R1、R2、R3及びR4は、それぞ
れ独立して、少なくとも一つが基−COOR、基−NH
R、基−SO3R及び基−CONH2(ここで、RはCn
H2n+1を示し、nは0〜5の整数を示す)から選ばれる
基を示し、他は水素原子を示す。]で表される化合物が
挙げられる。
れ独立して、少なくとも一つが基−COOR、基−NH
R、基−SO3R及び基−CONH2(ここで、RはCn
H2n+1を示し、nは0〜5の整数を示す)から選ばれる
基を示し、他は水素原子を示す。]で表される化合物が
挙げられる。
【0019】上記式(I)で表される化合物としては、
例えば、アクリル酸、アクリレート、アクリルアミド、
スチレンスルホン酸等を挙げることができる。重合用モ
ノマーとしては、共役二重結合を有し重合体を形成しう
るもので、上記官能基を有しない化合物であればいかな
る化合物でもよく、例えば、下記式(II):
例えば、アクリル酸、アクリレート、アクリルアミド、
スチレンスルホン酸等を挙げることができる。重合用モ
ノマーとしては、共役二重結合を有し重合体を形成しう
るもので、上記官能基を有しない化合物であればいかな
る化合物でもよく、例えば、下記式(II):
【0020】
【化2】
【0021】[式中、R4、R5、R6、R7及びR8は、
それぞれ独立して、フェニル基又はビフェニル基等の少
なくとも一つの共役二重結合をもつ基、ハロゲン原子又
は水素原子を示す。]で表される化合物が挙げられる。
上記式(II)で表される化合物としては、例えば、ス
チレン、ブタジエン、エチレン、塩化ビリニデン等を挙
げることができる。
それぞれ独立して、フェニル基又はビフェニル基等の少
なくとも一つの共役二重結合をもつ基、ハロゲン原子又
は水素原子を示す。]で表される化合物が挙げられる。
上記式(II)で表される化合物としては、例えば、ス
チレン、ブタジエン、エチレン、塩化ビリニデン等を挙
げることができる。
【0022】これらモノマーの重合体としては、下記式
(III):
(III):
【0023】
【化3】
【0024】[式中、R1、R2、R3、R4、R4、R5、
R6、R7及びR8は、上記の通りであり、m又はnのい
ずれか一方が0であってもよい。]で表されるブロック
単位を有する重合体、例えば、ポリスチレン、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体
等を挙げることができる。
R6、R7及びR8は、上記の通りであり、m又はnのい
ずれか一方が0であってもよい。]で表されるブロック
単位を有する重合体、例えば、ポリスチレン、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体
等を挙げることができる。
【0025】本発明の高分子担体に用いられる上記高分
子物質よりなる材料は、上記したモノマーを、それ自体
既知の通常用いられる方法、例えば、塊状重合法、乳化
重合、法、シード(種)重合法、リープフリー重合法等
により調製されたものである。
子物質よりなる材料は、上記したモノマーを、それ自体
既知の通常用いられる方法、例えば、塊状重合法、乳化
重合、法、シード(種)重合法、リープフリー重合法等
により調製されたものである。
【0026】上記高分子材料の形状は特に制限されない
が、好ましくは球状体のものが使用される。高分子材料
の平均粒子径は、通常0.01〜10μmであり、0.
1〜1μmがより好ましく、上記した方法によりモノマ
ーを重合することにより、これらの形状および粒子径を
有する高分子材料を調製することができる。
が、好ましくは球状体のものが使用される。高分子材料
の平均粒子径は、通常0.01〜10μmであり、0.
1〜1μmがより好ましく、上記した方法によりモノマ
ーを重合することにより、これらの形状および粒子径を
有する高分子材料を調製することができる。
【0027】高分子材料に包埋されている磁性体として
は、金属、例えば、鉄、フェライト、ニッケル、コバル
ト、クロームまたはこれらの金属とモリブデン、銅、バ
ナジウム、マンガン、アルミニウム、チタニウム、亜鉛
等のいずれか1種または2種以上の金属との合金;鉄酸
化物、例えば、純Fe3 O4 またはγ−Fe2 O3 、ま
たはこれらと他の酸化物、例えば、コバルト、マンガ
ン、亜鉛、バリウム、希土類等とを組合せた物質若しく
はそれらの混合物;二酸化クローム等が挙げられる。ま
た「標識性物質」としては、ユーロピウム、サマリウ
ム、テルビウム等の希土類キレート、フィコシアニン、
フィコエリスリン等のフィコピリプロテイン、フルオレ
セイン、テトラメチルローダミン、テキサスレッド、7
−アミノ−4−メチルクマリン等の蛍光性物質;アクリ
ジニウム誘導体、イソルミノール等の化学発光性物質;
アルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ等の酵素等
が挙げられる。
は、金属、例えば、鉄、フェライト、ニッケル、コバル
ト、クロームまたはこれらの金属とモリブデン、銅、バ
ナジウム、マンガン、アルミニウム、チタニウム、亜鉛
等のいずれか1種または2種以上の金属との合金;鉄酸
化物、例えば、純Fe3 O4 またはγ−Fe2 O3 、ま
たはこれらと他の酸化物、例えば、コバルト、マンガ
ン、亜鉛、バリウム、希土類等とを組合せた物質若しく
はそれらの混合物;二酸化クローム等が挙げられる。ま
た「標識性物質」としては、ユーロピウム、サマリウ
ム、テルビウム等の希土類キレート、フィコシアニン、
フィコエリスリン等のフィコピリプロテイン、フルオレ
セイン、テトラメチルローダミン、テキサスレッド、7
−アミノ−4−メチルクマリン等の蛍光性物質;アクリ
ジニウム誘導体、イソルミノール等の化学発光性物質;
アルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ等の酵素等
が挙げられる。
【0028】上記磁性体または標識性物質の粒径は、通
常10〜1000Å、好ましくは10〜500Åであ
る。さらに、本発明の高分子担体は、2官能性モノマー
および/または多官能性モノマーの水溶性重合体で包合
されてなるものが好ましい。2官能性モノマー及び多官
能性モノマーとしては、例えば、重合して水溶性の重合
体を形成しうるものであればいかなる化合物でも良く、
マレイン酸、エチレンイミン、ビスアクリルアミド、ビ
スアクリル酸メチル等が挙げられる。
常10〜1000Å、好ましくは10〜500Åであ
る。さらに、本発明の高分子担体は、2官能性モノマー
および/または多官能性モノマーの水溶性重合体で包合
されてなるものが好ましい。2官能性モノマー及び多官
能性モノマーとしては、例えば、重合して水溶性の重合
体を形成しうるものであればいかなる化合物でも良く、
マレイン酸、エチレンイミン、ビスアクリルアミド、ビ
スアクリル酸メチル等が挙げられる。
【0029】高分子担体を包合するこれらモノマーの重
合体の分子量は、通常500〜20,000、好ましく
は1,000〜3,000程度が適当である。上記に詳
述した本発明の高分子担体の製造方法には、特に制限が
なく、高分子材料の表層内部に磁性体または標識性物質
を包埋してなるものであれば、いかなる方法で製造され
たものであっても良い。具体的には、例えば、下記
(A)膨潤法、(B)加熱法等により製造することがで
きる。
合体の分子量は、通常500〜20,000、好ましく
は1,000〜3,000程度が適当である。上記に詳
述した本発明の高分子担体の製造方法には、特に制限が
なく、高分子材料の表層内部に磁性体または標識性物質
を包埋してなるものであれば、いかなる方法で製造され
たものであっても良い。具体的には、例えば、下記
(A)膨潤法、(B)加熱法等により製造することがで
きる。
【0030】(A)膨潤法 本発明の高分子担体は、高分子材料を溶媒中で膨潤さ
せ、膨潤した高分子材料に磁性体または標識性物質を導
入し、その後当該溶媒を高分子材料を膨潤させない性質
を有する溶媒を用いて除去することにより製造すること
ができる。
せ、膨潤した高分子材料に磁性体または標識性物質を導
入し、その後当該溶媒を高分子材料を膨潤させない性質
を有する溶媒を用いて除去することにより製造すること
ができる。
【0031】この製造法で用いられる高分子材料として
は、溶媒中で膨潤する性質を有する高分子材料であれば
特に制限はなく、いかなるものであっても良いが、前記
した合成高分子物質(重合体)の中で、溶媒中で膨潤す
る性質を有する高分子物質、例えば、ポリスチレン、ス
チレン−ブタジエン共重合体等の高分子物質よりなる前
記形状および粒径を有する材料が好ましい。上記高分子
物質は、それ自体既知の通常用いられる方法により、前
記した方法により調製して使用するか、または市販品を
用いることができる。
は、溶媒中で膨潤する性質を有する高分子材料であれば
特に制限はなく、いかなるものであっても良いが、前記
した合成高分子物質(重合体)の中で、溶媒中で膨潤す
る性質を有する高分子物質、例えば、ポリスチレン、ス
チレン−ブタジエン共重合体等の高分子物質よりなる前
記形状および粒径を有する材料が好ましい。上記高分子
物質は、それ自体既知の通常用いられる方法により、前
記した方法により調製して使用するか、または市販品を
用いることができる。
【0032】上記高分子材料を膨潤させる性質を有する
溶媒(以下これを「溶媒1」と略称することがある)と
しては、有機溶媒、すなわち、アルコール類(CnH
2n+1OH,n=1〜3)、例えば、メタノール、エタノ
ール、プロパノール等;ケトン類、例えば、アセトン、
メチルイソブチルケトン等;エステル類、例えば、酢酸
エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等;ハロゲン化炭化水
素類、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化
炭素等を挙げることができる。
溶媒(以下これを「溶媒1」と略称することがある)と
しては、有機溶媒、すなわち、アルコール類(CnH
2n+1OH,n=1〜3)、例えば、メタノール、エタノ
ール、プロパノール等;ケトン類、例えば、アセトン、
メチルイソブチルケトン等;エステル類、例えば、酢酸
エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等;ハロゲン化炭化水
素類、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化
炭素等を挙げることができる。
【0033】また、高分子材料を膨潤させない性質を有
する溶媒(以下これを「溶媒2」と略称することがあ
る)としては、例えば、冷水、ジオキサン等が挙げられ
る。用いられる溶媒1の種類は、高分子材料と溶媒との
物理化学的性質の適合性を考慮して、高分子材料が膨潤
するが溶解に至らない組合せを適宜求めて決めることが
できる。例えば、高分子材料としてポリスチレンを使用
する際には、溶媒1として、メタノール、エタノール、
プロパノール、アセトン、メチルイソブチルケトン等が
使用され、溶媒2として冷水を使用すればよい。
する溶媒(以下これを「溶媒2」と略称することがあ
る)としては、例えば、冷水、ジオキサン等が挙げられ
る。用いられる溶媒1の種類は、高分子材料と溶媒との
物理化学的性質の適合性を考慮して、高分子材料が膨潤
するが溶解に至らない組合せを適宜求めて決めることが
できる。例えば、高分子材料としてポリスチレンを使用
する際には、溶媒1として、メタノール、エタノール、
プロパノール、アセトン、メチルイソブチルケトン等が
使用され、溶媒2として冷水を使用すればよい。
【0034】膨潤は、高分子材料に溶媒1を加えて、必
要に応じて超音波を照射して、溶媒1中に高分子材料を
分散させればよい。高分子材料に加える溶媒1の量は、
高分子材料1重量部に対して、100〜1000倍量程
度が適当である。膨潤が完了するまでの分散時間は、溶
媒1の温度によって決定され、温度が高ければ膨潤がよ
り短時間で完了する。分散時間は、通常0.5〜60分
間、好ましくは1〜5分間が適当である。また、溶媒1
の温度は、通常5〜10℃の低温から溶媒の沸点、好ま
しくは80〜120℃が適当である。
要に応じて超音波を照射して、溶媒1中に高分子材料を
分散させればよい。高分子材料に加える溶媒1の量は、
高分子材料1重量部に対して、100〜1000倍量程
度が適当である。膨潤が完了するまでの分散時間は、溶
媒1の温度によって決定され、温度が高ければ膨潤がよ
り短時間で完了する。分散時間は、通常0.5〜60分
間、好ましくは1〜5分間が適当である。また、溶媒1
の温度は、通常5〜10℃の低温から溶媒の沸点、好ま
しくは80〜120℃が適当である。
【0035】上記の如く膨潤させた高分子材料に磁性体
または標識性物質を加えて、混合液を攪拌する。磁性体
または標識性物質の添加量は、磁性体の場合、高分子材
料の総重量の80%程度が包埋される量、標識性物質の
場合は、その大きさにもよるが、目安として10Åの大
きさで200〜300%が適当である。混合液の攪拌時
間は、通常30〜180分、好ましくは60〜120
分、温度は、通常40〜100℃、好ましくは50〜6
0℃が適当である。
または標識性物質を加えて、混合液を攪拌する。磁性体
または標識性物質の添加量は、磁性体の場合、高分子材
料の総重量の80%程度が包埋される量、標識性物質の
場合は、その大きさにもよるが、目安として10Åの大
きさで200〜300%が適当である。混合液の攪拌時
間は、通常30〜180分、好ましくは60〜120
分、温度は、通常40〜100℃、好ましくは50〜6
0℃が適当である。
【0036】この時、好ましくは、前記した2官能性モ
ノマーおよび/または多官能性モノマーを加え、さらに
必要に応じて重合開始剤を加えて該モノマーを反応させ
て水溶性重合体を同時に生成させる。反応は、必要に応
じて超音波の照射下で行っても良く、超音波の照射時間
は30秒〜10分間、好ましくは1〜5分間が適当であ
る。
ノマーおよび/または多官能性モノマーを加え、さらに
必要に応じて重合開始剤を加えて該モノマーを反応させ
て水溶性重合体を同時に生成させる。反応は、必要に応
じて超音波の照射下で行っても良く、超音波の照射時間
は30秒〜10分間、好ましくは1〜5分間が適当であ
る。
【0037】用いる重合開始剤としては、過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウム、下記式(IV):
ム、過硫酸アンモニウム、下記式(IV):
【0038】
【化4】
【0039】[式中、R9、R10、R11、R12、R13及
びR14は、それぞれ独立して、少なくともその一つが親
水性基−N+H3Cl-を示し、他は水素原子を示す。]
で表される水溶性のアゾビス化合物等を挙げることがで
きる。
びR14は、それぞれ独立して、少なくともその一つが親
水性基−N+H3Cl-を示し、他は水素原子を示す。]
で表される水溶性のアゾビス化合物等を挙げることがで
きる。
【0040】重合開始剤の種類は、用いる2官能性およ
び/または多官能性のモノマーの種類によって適宜決定
される。例えば、2官能性モノマーとしてマレイン酸を
用いる場合は、重合開始剤として過硫酸カリウムを用い
るのが好ましい。重合開始剤の使用量はモノマー1モル
に対して、通常0.001〜0.1モル、好ましくは
0.005〜0.01モルが適当である。
び/または多官能性のモノマーの種類によって適宜決定
される。例えば、2官能性モノマーとしてマレイン酸を
用いる場合は、重合開始剤として過硫酸カリウムを用い
るのが好ましい。重合開始剤の使用量はモノマー1モル
に対して、通常0.001〜0.1モル、好ましくは
0.005〜0.01モルが適当である。
【0041】次に、反応混合液に溶媒2、例えば冷水を
加えて8時間〜一昼夜振盪し、高分子材料から溶媒1を
除去する。反応混合液に対する溶媒2の使用量は特に制
限されないが、通常反応混合液1容量に対して溶媒2を
10〜1,000倍量、好ましくは100〜200倍量
加えるのが適当である。溶媒2の温度は、通常0〜10
℃、好ましくは0〜5℃が適当である。溶媒2による処
理は、必要に応じ振盪下で行い、処理時間は、通常10
〜36時間が適当である。
加えて8時間〜一昼夜振盪し、高分子材料から溶媒1を
除去する。反応混合液に対する溶媒2の使用量は特に制
限されないが、通常反応混合液1容量に対して溶媒2を
10〜1,000倍量、好ましくは100〜200倍量
加えるのが適当である。溶媒2の温度は、通常0〜10
℃、好ましくは0〜5℃が適当である。溶媒2による処
理は、必要に応じ振盪下で行い、処理時間は、通常10
〜36時間が適当である。
【0042】溶媒2で処理された反応混合液を遠心分離
等の操作により高分子担体を含む固形状のペレットを得
る。このペレットをpH3〜6程度の酸性水および/ま
たはリン酸緩衝液(0.1〜0.5M程度)等を用い
て、それ自体既知の通常用いられる手法で洗浄すること
により、本発明の包埋型高分子担体を得ることができ
る。
等の操作により高分子担体を含む固形状のペレットを得
る。このペレットをpH3〜6程度の酸性水および/ま
たはリン酸緩衝液(0.1〜0.5M程度)等を用い
て、それ自体既知の通常用いられる手法で洗浄すること
により、本発明の包埋型高分子担体を得ることができ
る。
【0043】かくして得られる高分子担体は、高分子材
料の膨潤によりできる表層ポリマーのすき間に磁性体ま
たは標識物質がからみつき、溶媒2の処理により高分子
材料が収縮し、磁性体または標識物質は高分子材料の表
層内部に取り込まれた状態、すなわち包埋されて分布す
る構造を有するものとなる。さらに、2官能性モノマー
および/または多官能性モノマーの重合を必要に応じて
磁性体又は標識物質の添加を同時に行うことにより、高
分子材料が該モノマーの重合体により包含された構造と
なる。また、高分子担体中の磁性体または標識性物質の
包埋位置は表層から25%の範囲内となる。
料の膨潤によりできる表層ポリマーのすき間に磁性体ま
たは標識物質がからみつき、溶媒2の処理により高分子
材料が収縮し、磁性体または標識物質は高分子材料の表
層内部に取り込まれた状態、すなわち包埋されて分布す
る構造を有するものとなる。さらに、2官能性モノマー
および/または多官能性モノマーの重合を必要に応じて
磁性体又は標識物質の添加を同時に行うことにより、高
分子材料が該モノマーの重合体により包含された構造と
なる。また、高分子担体中の磁性体または標識性物質の
包埋位置は表層から25%の範囲内となる。
【0044】(B)加熱法 本発明の高分子担体は、高分子材料を溶媒中で該高分子
材料のガラス転移温度付近まで加熱し、該加熱高分子材
料に磁性体または標識体を導入し、その後ガラス転移温
度以下に冷却することにより製造することができる。
材料のガラス転移温度付近まで加熱し、該加熱高分子材
料に磁性体または標識体を導入し、その後ガラス転移温
度以下に冷却することにより製造することができる。
【0045】この製造法に用いられる高分子材料として
は、ガラス転移点を持つ高分子材料であれば特に制限は
なく、如何なるものであっても良いが、前記した高分子
材料の中で特に合成高分子物質(共重合体)であって、
ガラス転移点を有するものよりなる材料、例えば、ポリ
スチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、ジビニルベ
ンゼン−スチレン共重合体等の高分子物質よりなる前記
形状および粒径を有する材料が好ましい。
は、ガラス転移点を持つ高分子材料であれば特に制限は
なく、如何なるものであっても良いが、前記した高分子
材料の中で特に合成高分子物質(共重合体)であって、
ガラス転移点を有するものよりなる材料、例えば、ポリ
スチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、ジビニルベ
ンゼン−スチレン共重合体等の高分子物質よりなる前記
形状および粒径を有する材料が好ましい。
【0046】ガラス転移点は、通常40〜120℃、好
ましくは80〜100℃が適当である。溶媒としては、
例えば、水、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムア
ミド等が挙げられる。溶媒中での加熱温度は、高分子材
料のガラス転移温度付近であり、ガラス転移温度を越え
ても良いが高分子材料が溶融しない温度であれば良く、
通常40〜120℃、好ましくは80〜100℃の温度
が用いられる。加熱時間は、高分子材料のガラス転移温
度、溶媒の温度によって適宜決定されるが、通常1〜1
5分間が適当である。
ましくは80〜100℃が適当である。溶媒としては、
例えば、水、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムア
ミド等が挙げられる。溶媒中での加熱温度は、高分子材
料のガラス転移温度付近であり、ガラス転移温度を越え
ても良いが高分子材料が溶融しない温度であれば良く、
通常40〜120℃、好ましくは80〜100℃の温度
が用いられる。加熱時間は、高分子材料のガラス転移温
度、溶媒の温度によって適宜決定されるが、通常1〜1
5分間が適当である。
【0047】高分子材料に加える溶媒の量は、高分子材
料1重量部に対して5〜100倍量程度が適当である。
溶媒中での加熱は必要に応じ超音波を照射しながら行っ
ても良い。上記の如くガラス転移点付近まで加熱した高
分子材料に、磁性体または標識性物質を加えて、混合液
を攪拌する。磁性体または標識性物質の添加量は、前記
膨潤法での量と同様である。また、混合液の攪拌時間
は、上記加熱温度範囲に維持しながら、通常1〜15分
間、好ましくは3〜5分間行うのが適当である。
料1重量部に対して5〜100倍量程度が適当である。
溶媒中での加熱は必要に応じ超音波を照射しながら行っ
ても良い。上記の如くガラス転移点付近まで加熱した高
分子材料に、磁性体または標識性物質を加えて、混合液
を攪拌する。磁性体または標識性物質の添加量は、前記
膨潤法での量と同様である。また、混合液の攪拌時間
は、上記加熱温度範囲に維持しながら、通常1〜15分
間、好ましくは3〜5分間行うのが適当である。
【0048】この時、好ましくは、前記したと同様の方
法で2官能性および/または多官能性モノマーを反応さ
せて水溶性重合体を同時に生成させる。
法で2官能性および/または多官能性モノマーを反応さ
せて水溶性重合体を同時に生成させる。
【0049】次に、冷却は、冷水を加えて行う。冷水の
添加量は、反応混合液1溶量に対して10〜1,000
倍量であり、添加後、必要に応じて振盪しながら、10
〜36時間放置すれば良い。冷水および冷水添加後の反
応液の温度は、通常0〜10℃、好ましくは0〜5℃が
適当である。
添加量は、反応混合液1溶量に対して10〜1,000
倍量であり、添加後、必要に応じて振盪しながら、10
〜36時間放置すれば良い。冷水および冷水添加後の反
応液の温度は、通常0〜10℃、好ましくは0〜5℃が
適当である。
【0050】更に、この混合液から、前記膨潤法と同様
に高分子担体を回収、洗浄することにより、本発明の包
埋型高分子担体を得ることができる。
に高分子担体を回収、洗浄することにより、本発明の包
埋型高分子担体を得ることができる。
【0051】かくして得られる高分子担体は、高分子材
料の加熱によりできる表層ポリマーのすき間に磁性体ま
たは標識物質がからみつき、次に冷却することにより高
分子材料が収縮し、磁性体または標識物質は高分子材料
の表層内部に取り込まれた状態、すなわち包埋されて分
布する構造を有するものとなる。さらに、2官能性モノ
マーおよび/または多官能性モノマーの重合を必要に応
じて磁性体又は標識物質の添加と同時に行うことによ
り、高分子材料が該モノマーの重合体により包含された
構造となる。また、高分子担体中の磁性体または標識性
物質の包埋位置は表層から25%の範囲内となる。
料の加熱によりできる表層ポリマーのすき間に磁性体ま
たは標識物質がからみつき、次に冷却することにより高
分子材料が収縮し、磁性体または標識物質は高分子材料
の表層内部に取り込まれた状態、すなわち包埋されて分
布する構造を有するものとなる。さらに、2官能性モノ
マーおよび/または多官能性モノマーの重合を必要に応
じて磁性体又は標識物質の添加と同時に行うことによ
り、高分子材料が該モノマーの重合体により包含された
構造となる。また、高分子担体中の磁性体または標識性
物質の包埋位置は表層から25%の範囲内となる。
【0052】本発明の、高分子材料の表層内部に磁性体
または標識体を包埋してなる包埋型高分子担体は、磁性
体または標識体の解離がなく粒子が均一であり、良好な
分散性を有する等の優れた特性を有しており、各種の用
途に利用できる。例えば、磁性体を包埋してなる高分子
担体は、磁気テープ等の記録媒体、分析用の分離剤、C
D−ROMの塗布剤、DNAシークエンサー用の担体等
に利用できる。
または標識体を包埋してなる包埋型高分子担体は、磁性
体または標識体の解離がなく粒子が均一であり、良好な
分散性を有する等の優れた特性を有しており、各種の用
途に利用できる。例えば、磁性体を包埋してなる高分子
担体は、磁気テープ等の記録媒体、分析用の分離剤、C
D−ROMの塗布剤、DNAシークエンサー用の担体等
に利用できる。
【0053】また、本発明の高分子担体は、診断技術分
野、とりわけ免疫学的に活性物質の支持体として免疫分
析に広く用いることができる。
野、とりわけ免疫学的に活性物質の支持体として免疫分
析に広く用いることができる。
【0054】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。しかしながら、下記の実施例は本発明の具
体的認識を得る一助としてみなすべきものであり、本発
明の範囲を何等制限するものではない。
に説明する。しかしながら、下記の実施例は本発明の具
体的認識を得る一助としてみなすべきものであり、本発
明の範囲を何等制限するものではない。
【0055】実施例1 10%のポリスチレンラテックス(平均粒子径0.5μ
m、ゼラダイン社製。以下、「PS」と略記する)水分
散液0.5mlを遠心分離して(19,000rpm、
10分、4℃)、固形状のPSペレットを作製した。こ
のPSペレットにメタノール5mlを加え、5分間超音
波処理(SONIFER CELL DISTRIPUTOR;スミスクライン社
製)して分散させた。
m、ゼラダイン社製。以下、「PS」と略記する)水分
散液0.5mlを遠心分離して(19,000rpm、
10分、4℃)、固形状のPSペレットを作製した。こ
のPSペレットにメタノール5mlを加え、5分間超音
波処理(SONIFER CELL DISTRIPUTOR;スミスクライン社
製)して分散させた。
【0056】PSのメタノール分散液に、マレイン酸4
0mg、磁性体(平均粒子径0.03μm、マンガン−
亜鉛−鉄;堺化学社製)20mgを加え、水溶性の重合
開始剤である過硫酸カリウムを7mg添加した。この混
合分散液に超音波(SONIFER CELL DISTRIPUTOR;スミス
クライン社製)を1分間照射して、反応させた。反応
後、この反応分散液に冷水40mlを加えて、一昼夜振
盪した。
0mg、磁性体(平均粒子径0.03μm、マンガン−
亜鉛−鉄;堺化学社製)20mgを加え、水溶性の重合
開始剤である過硫酸カリウムを7mg添加した。この混
合分散液に超音波(SONIFER CELL DISTRIPUTOR;スミス
クライン社製)を1分間照射して、反応させた。反応
後、この反応分散液に冷水40mlを加えて、一昼夜振
盪した。
【0057】この分散液を遠心分離して(19,000
rpm、10分、4℃)、固形状のペレットを作製し
た。このペレットを0.15Mリン酸緩衝液(pH7)
20mlに分散し、一昼夜振盪してPSを洗浄すること
により、磁性PSを得た。磁性PSを透過型電子顕微鏡
で観察したところ、PSの表層内部に磁性体が均一に存
在していることが確認された。
rpm、10分、4℃)、固形状のペレットを作製し
た。このペレットを0.15Mリン酸緩衝液(pH7)
20mlに分散し、一昼夜振盪してPSを洗浄すること
により、磁性PSを得た。磁性PSを透過型電子顕微鏡
で観察したところ、PSの表層内部に磁性体が均一に存
在していることが確認された。
【0058】この磁性PS水分散液をキュベット(石英
ガラス(高さ×幅×厚さ=50×10×2mm))に入
れ、キュベット外部に磁石を置いて分離性を確認したと
ころ、1分以内に磁性PSは全てキュベットの内壁に引
き寄せられ、キュベットは透明になった。
ガラス(高さ×幅×厚さ=50×10×2mm))に入
れ、キュベット外部に磁石を置いて分離性を確認したと
ころ、1分以内に磁性PSは全てキュベットの内壁に引
き寄せられ、キュベットは透明になった。
【0059】実施例2 10%のポリスチレンラテックス(平均粒子径0.5μ
m、ゼラダイン社製。以下、「PS」と略記する)水分
散液0.5mlを遠心分離して(19,000rpm、
10分、4℃)、固形状のPSペレットを作製した。こ
のPSペレットに水5mlを加え、5分間超音波処理
(SONIFER CELL DISTRIPUTOR;スミスクライン社製)し
て分散させた。
m、ゼラダイン社製。以下、「PS」と略記する)水分
散液0.5mlを遠心分離して(19,000rpm、
10分、4℃)、固形状のPSペレットを作製した。こ
のPSペレットに水5mlを加え、5分間超音波処理
(SONIFER CELL DISTRIPUTOR;スミスクライン社製)し
て分散させた。
【0060】PSの水分散液の温度を95℃にして、マ
レイン酸40mg、磁性体(平均粒子径0.03μm、
マンガン−亜鉛−鉄;堺化学社製)20mgを加え、水
溶性の重合開始剤である過硫酸カリウムを7mg添加し
た。この混合分散液に超音波(SONIFER CELL DISTRIPUT
OR;スミスクライン社製)を1分間照射して、反応させ
た。反応後、この反応分散液に冷水(4℃)40mlを
加えて、一昼夜70℃で振盪した。
レイン酸40mg、磁性体(平均粒子径0.03μm、
マンガン−亜鉛−鉄;堺化学社製)20mgを加え、水
溶性の重合開始剤である過硫酸カリウムを7mg添加し
た。この混合分散液に超音波(SONIFER CELL DISTRIPUT
OR;スミスクライン社製)を1分間照射して、反応させ
た。反応後、この反応分散液に冷水(4℃)40mlを
加えて、一昼夜70℃で振盪した。
【0061】この分散液を遠心分離して(19,000
rpm、10分、4℃)、固形状のペレットを作製し
た。このペレットを低温水(pH5.5、4℃)20m
lに分散し、一昼夜振盪してPSを洗浄し、再度遠心分
離して(19,000rpm、10分、4℃)、固形状
のペレットを作製した。このペレットを0.15Mリン
酸緩衝液(pH7)20mlに分散し、8時間振盪し
て、磁性PSを得た。
rpm、10分、4℃)、固形状のペレットを作製し
た。このペレットを低温水(pH5.5、4℃)20m
lに分散し、一昼夜振盪してPSを洗浄し、再度遠心分
離して(19,000rpm、10分、4℃)、固形状
のペレットを作製した。このペレットを0.15Mリン
酸緩衝液(pH7)20mlに分散し、8時間振盪し
て、磁性PSを得た。
【0062】磁性PSを走査型電子顕微鏡で観察したと
ころ、PSの表層内部に磁性体が均一に存在しているこ
とが確認された。この磁性PS水分散液をキュベット
[石英ガラス(h×w×d=50×10×2mm)]に
入れ、キュベット外部に磁石を置いて分離性を確認した
ところ、1分以内に磁性PSは全てキュベットの内壁に
引き寄せられ、キュベットは透明になった。
ころ、PSの表層内部に磁性体が均一に存在しているこ
とが確認された。この磁性PS水分散液をキュベット
[石英ガラス(h×w×d=50×10×2mm)]に
入れ、キュベット外部に磁石を置いて分離性を確認した
ところ、1分以内に磁性PSは全てキュベットの内壁に
引き寄せられ、キュベットは透明になった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/00 LTB C08L 101/00 LTB // G01N 33/545 G01N 33/545 Z
Claims (25)
- 【請求項1】 高分子材料の表層内部に磁性体または標
識性物質を包埋してなる包埋型高分子担体。 - 【請求項2】 高分子材料が、合成高分子物質よりなる
材料である請求項1記載の高分子担体。 - 【請求項3】 合成高分子物質がポリスチレンまたはス
チレン−ブタジエン共重合体である請求項2記載の高分
子担体。 - 【請求項4】 高分子材料が球状体である請求項1記載
の高分子担体。 - 【請求項5】 球状体の粒径が0.01μm〜10μm
の範囲内である請求項4記載の高分子担体。 - 【請求項6】 磁性体または標識性物質が高分子材料の
表層から25%の範囲内に包埋されている請求項1〜5
のいずれかに記載の高分子担体。 - 【請求項7】 高分子担体が2官能性モノマーおよび/
または多官能性モノマーの重合体により包合されてなる
請求項1〜6のいずれかに記載の高分子担体。 - 【請求項8】 2官能性モノマーがマレイン酸である請
求項7記載の高分子担体。 - 【請求項9】 高分子材料を、該高分子材料を膨潤させ
る性質を有する溶媒中で膨潤させ、膨潤した高分子材料
に磁性体または標識性物質を導入し、その後当該溶媒を
高分子材料を膨潤させない性質を有する溶媒を用いて除
去することを特徴とする包埋型高分子担体の製造方法。 - 【請求項10】 高分子材料が合成高分子物質よりなる
材料である請求項9記載の製造方法。 - 【請求項11】 合成高分子物質がポリスチレンまたは
スチレン−ブタジエン共重合体よりなる材料である請求
項10記載の製造方法。 - 【請求項12】 高分子材料を膨潤させる性質を有する
溶媒が、アルコール類、エステル類、ケトン類またはハ
ロゲン化炭化水素類である請求項9〜11のいずれかに
記載の製造方法。 - 【請求項13】 高分子材料を膨潤させない性質を有す
る溶媒が冷水である請求項9〜12のいずれかに記載の
製造方法。 - 【請求項14】 高分子材料を膨潤させる性質を有する
溶媒の温度が、高分子材料のガラス転移温度〜5℃の範
囲内である請求項9〜13のいずれかに記載の製造方
法。 - 【請求項15】 高分子材料を膨潤させない性質を有す
る溶媒の温度が、0〜10℃の範囲内である請求項9〜
14のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項16】 高分子材料を溶媒中で該高分子材料の
ガラス転移温度付近まで加熱し、該加熱高分子材料に磁
性体または標識性物質を導入し、その後、ガラス転移温
度以下に冷却することを特徴とする包埋型高分子担体の
製造方法。 - 【請求項17】 高分子材料が合成高分子物質よりなる
材料である請求項16記載の製造方法。 - 【請求項18】 合成高分子物質がポリスチレンまたは
スチレン−ブタジエン共重合体であるよりなる材料であ
る請求項17記載の製造方法。 - 【請求項19】 溶媒が水である請求項16〜18のい
ずれかに記載の製造方法。 - 【請求項20】 加熱温度が80〜120℃の範囲内で
ある請求項16〜19のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項21】 冷却温度が0〜5℃の範囲内である請
求項16〜20のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項22】 磁性体または標識性物質の導入を2官
能性モノマーおよび/または多官能性モノマーの重合と
同時に行う請求項9〜21のいずれかに記載の製造方
法。 - 【請求項23】 2官能性モノマーがマレイン酸である
請求項22記載の製造方法。 - 【請求項24】 2官能性モノマーおよび/または多官
能性モノマーの重合を重合開始剤の存在下に行う請求項
22または23記載の製造方法。 - 【請求項25】 重合開始剤が過硫酸カリウムである請
求項24記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8208533A JPH1055911A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 新規な高分子担体およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8208533A JPH1055911A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 新規な高分子担体およびその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1055911A true JPH1055911A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=16557772
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8208533A Pending JPH1055911A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 新規な高分子担体およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1055911A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004331953A (ja) * | 2003-04-16 | 2004-11-25 | Sekisui Chem Co Ltd | 磁性体内包粒子、免疫測定用粒子及び免疫測定法 |
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-
1996
- 1996-08-07 JP JP8208533A patent/JPH1055911A/ja active Pending
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