JPH1056198A - 半導体受光素子の製造方法 - Google Patents

半導体受光素子の製造方法

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JPH1056198A
JPH1056198A JP8212565A JP21256596A JPH1056198A JP H1056198 A JPH1056198 A JP H1056198A JP 8212565 A JP8212565 A JP 8212565A JP 21256596 A JP21256596 A JP 21256596A JP H1056198 A JPH1056198 A JP H1056198A
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layer
carrier
carrier multiplication
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semiconductor light
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JP8212565A
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English (en)
Inventor
Shinya Kyozuka
信也 経塚
Takeshi Nakamura
毅 中村
Takayuki Yamada
高幸 山田
Yasumasa Miyamoto
育昌 宮本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】超格子APDの半導体受光素子において、光吸
収層とキャリア増倍層の界面での発生電流を低減させ暗
電流の低減化を図るための製造方法を得る。 【解決手段】下部電極102と透明電極108間に、非
単結晶性材料で構成され光を吸収しフォトキャリアを発
生する光吸収層106と、非単結晶性材料で構成され前
記光吸収層106で発生したフォトキャリアを増倍する
キャリア増倍層105と、を有する半導体受光素子の製
造方法であって、非単結晶性のZnxCd1 -xSから成り
xの値を連続的に変化させて形成した膜(傾斜超格子層
104)を積層した多層膜で前記キャリア増倍層105
を形成し、その後、キャリア増倍層を構成するカルコゲ
ン元素の水素化物H2Sを含む雰囲気中でアニール処理
を行ない、その後に前記光吸収層106を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ等の画像読み取り用のラインイメージセンサ、およ
び、ビデオカメラなど画像入力用の2次元イメージセン
サなどに用いられる半導体受光素子に係り、特に、光に
よって生成されたキャリアを衝突電離により増幅するア
バランシェ効果を利用した半導体受光素子において暗電
流の低減化を図るための半導体受光素子の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】アバランシェ増倍効果を利用したフォト
ダイオード(以下、APDと記す)は、微弱な光を検出
できる高感度な半導体受光素子として注目されている。
中でも、非晶質半導体や多結晶半導体等の非単結晶半導
体による超格子構造を用いたAPDは、格子定数不整合
の問題がなく自由なバンド構造を実現できるため、可視
光に対して高感度、高SN比、さらには低電圧駆動可能
なAPDを実現する可能性を有している。
【0003】超格子構造のAPDとしては、例えば19
95年テレビジョン学会年次大会予稿集、p73に掲載
の澤田らの論文に示されるように、a−Si:H/a−
SiC:H 超格子において、障壁層を鋸歯状のポテン
シャル構造とした傾斜超格子構造のAPDが提案されて
いる。このAPDについて、図8(a)〜(c)を参照
しながら説明する。傾斜超格子構造のAPDは、図8
(a)に示すように、n型単結晶Si基板401上に、
i型a−Si:H402、光吸収層とキャリア増倍層を
兼ねた傾斜超格子層405、i型a−Si:H406、
p型半導体層407、ITOからなる透明電極408を
積層して構成されている。前記傾斜超格子層405は、
井戸層となるi型a−Si:H層404と、障壁層とな
るi型a−Si1-xx:H(x=0〜1)層403とを
交互に6層積み重ねた構造から構成されている。
【0004】図8(b)は、上記APD素子の電圧無印
加時のバンド構造を模式的に示した図である。障壁層と
なるi型a−Si1-xx:H(x=0〜1)層403を
着膜する際に、a−Si1-xx:H層組成比をx=0〜
1の間で連続的に変化させることにより、鋸歯状にバン
ド構造が変化した傾斜超格子とすることができる。
【0005】図8(c)は、上記APD素子の逆バイア
ス印加時のバンド構造を模式的に示した図である。上記
APDの構造によれば、p型半導体層407側より光が
入射すると、傾斜超格子層405により吸収され光電変
換が行われる。生成された電子/正孔対は、おのおのn
型単結晶Si基板401およびp型半導体層407に向
かって走行する。電界により加速された電子が傾斜超格
子層405の障壁層403から井戸層404に入る時、
電子は伝導帯のバンド不連続量ΔEcだけ高いエネルギ
ー状態となるために、それだけ電子によるイオン化率α
は大きくなる。電子は、これの繰り返しによりキャリア
の数を増加させていく。
【0006】一方、正孔は価電子帯のバンド不連続量Δ
Evが小さいため電子のようなことが起こらない。この
ように、上記APDの構造によると、電子のイオン化率
αのみを大きくすることができ、さらにイオン化の生じ
る場所をヘテロ接合部に特定できるため、高感度、低過
剰雑音特性が得られる。また、キャリアはヘテロ構造の
バンドオフセットによりエネルギーを受けるため、キャ
リアのイオン化に必要な電界強度を小さくすることがで
き、低電圧駆動が可能となる。
【0007】また、このAPD素子によれば、電子の走
行方向に対してヘテロ接合部において電子に対するエネ
ルギー障壁が存在しないため、井戸層404から障壁層
403に入る時にエネルギーが失われる電子のクーリン
グ(cooling)や、井戸層404への電子の蓄積が生じ
て外部に信号として取り出されないことを防止し、高感
度化及び低雑音化を図ることができる。
【0008】上述した非晶質Si系半導体による超格子
構造を用いたAPDは、格子定数不整合の問題がないた
め自由なバンド構造を実現でき、可視光に対して高感
度、高SN比、さらには低電圧駆動が可能なAPDを得
ることができるが、その一方で次のような問題点が存在
する。
【0009】先ず、上述した非晶質Si系半導体による
超格子APDでは、伝導帯のバンド不連続量が約0.3
4eVであり、井戸層であるi型a−Si:Hの禁制帯
幅Eg=1.70eVに比べると小さい。そのため、必
ずしもヘテロ接合部においてイオン化が生じず、低雑音
化に対する効果が不十分である。また、高いイオン化率
を得るには、ある程度の電界をキャリア増倍層に加える
必要があるため低電圧駆動が困難であり、キャリア増倍
層への高電界の印加は暗電流の増大や、電界による正孔
のイオン化のためSN比の低下という問題を併発させ
る。
【0010】また、非晶質Si系半導体による超格子A
PDによると、超格子層306、405は光吸収層とキ
ャリア増倍層とを兼ねているので、キャリア増倍層で入
射光が吸収されフォトキャリア(電子/正孔対)を発生
する場合、生成されたフォトキャリアの増倍率は吸収の
生じた場所により異なり、光吸収層に近い場所で生じた
フォトキャリアほど、キャリア増倍層の走行距離が長く
なり大きな増倍を受ける。一般に入射光の波長が短いほ
ど表面近傍で吸収されるため、短波長の光に対しては増
倍率が大きくなり、長波長の光に対しては増倍率は小さ
くなる、という入射光の波長による増倍率の変動が生じ
る。また、低雑音化をはかるには、増倍する一方のキャ
リアのみをキャリア増倍層に注入することが望ましく、
キャリア増倍層で生じたフォトキャリアはSN比を低下
させる原因となる。
【0011】そこで本発明者らは上記超格子APDの欠
点を解消するため、低電圧駆動を可能としながらも高感
度且つ低雑音であり、特に可視光に対して高感度、低雑
音であり、また、入射光の波長による増倍率の変動が少
ない半導体受光素子を提案した。この半導体受光素子
は、光吸収層に可視光に対して分光感度のすぐれた非単
結晶性Si系薄膜、キャリア増倍層に非単結晶性Znx
Cd1-xM(0≦x≦1、MはS,Se若しくはTeから
選ばれた1つ)を用いてAPDを構成するものである
(特願平7−343313)。
【0012】この半導体受光素子について、図6及び図
7を参照しながら説明する。図6は前記半導体受光素子
の構造を示す断面図であり、ガラス基板201上に、C
rからなる下部電極202、n型a−Si:Hからなる
正孔注入阻止層203、多結晶性ZnxCd1-xS(0≦
x≦1)による傾斜超格子層204が複数層設けられた
キャリア増倍層205、i型a−Si:Hで構成された
光吸収層206、p型a−Si:Hからなる電子注入阻
止層207、ITOからなる透明電極208を順次積層
して構成されている。
【0013】図7は上記半導体受光素子の逆バイアス印
加時のバンド構造を模式的に示した図であり、光吸収層
206とキャリア増倍層205の界面における伝導帯の
エネルギー準位は、キャリア増倍層205のエネルギー
準位が光吸収層206のエネルギー準位より下方に位置
しており(ΔE=0.74eV)、キャリア増倍層20
5はZnxCd1-xSの組成比xを0〜1と連続的に変化
させた鋸歯状のバンド構造となっている。キャリア増倍
層205の禁制帯幅Egは、x=0〜1に対してEg=
2.53〜3.54eVであり、傾斜超格子層204の
ヘテロ界面における伝導帯のバンド不連続量ΔEcおよ
び価電子帯のバンド不連続量ΔEvは、それぞれΔEc=
0.89eV、ΔEv=0.12eVである。
【0014】次に、上記構造の半導体受光素子の動作に
ついて説明する。透明電極208側から入射した光は、
光吸収層206で吸収されて電子/正孔対を発生する。
発生した電子/正孔対のうち、電子はバイアス電圧によ
る電界により加速されキャリア増倍層205に向かって
走行する。電子の走行方向に対して、光吸収層206か
らキャリア増倍層205との界面において電子に対する
エネルギー障壁が存在しないため、光吸収層206で発
生した電子は速やかにキャリア増倍層205へと流入す
る。キャリア増倍層205において、電子は傾斜超格子
構造のヘテロ接合部における伝導帯のバンド不連続量Δ
Ecによりイオン化のエネルギーを受けイオン化され、
新たな電子/正孔対を発生し、アバランシェ増倍作用を
生じさせる。
【0015】上記半導体受光素子によれば、非単結晶性
のZnxCd1-xM(0≦x≦1、MはS,Se及びTeか
ら選ばれた1つ)の組成比を連続的に変化させた膜を複
数層積層して成る多層膜からキャリア増倍層205を構
成しているので、禁制帯幅Egに対して伝導帯のバンド
不連続量ΔEcを大きくすることができ、電子によるイ
オン化率を大きくし、イオン化の生じる場所を特定して
高感度化及び低雑音化を図り、更に低電圧駆動を可能と
する。
【0016】また、キャリア増倍層205の禁制帯幅が
光吸収層206の禁制帯幅に比べて広いため、キャリア
増倍層205でのフォトキャリアの発生がなく、入射光
の波長による増倍率の変動が少なく、低雑音な半導体受
光素子とすることができる。
【0017】また、光吸収層206とキャリア増倍層2
05との接合部において、可視光に高感度となる光吸収
層206に対してキャリア増倍層205のエネルギーバ
ンドを下方に位置させることができ、前記接合部におい
て電子に対するエネルギー障壁が存在しないため、この
部分における電子のクーリングや蓄積を防止し、高感度
化及び低雑音化が図れる。
【0018】また、APDの暗電流の原因としては、電
極から注入されるキャリア、素子内部での欠陥準位、ヘ
テロ接合部における界面準位などを介して熱的に発生す
るキャリア、伝導帯と価電子帯間のトンネル電流などが
挙げられるが、本質的には禁制帯幅の大きさに依存し、
禁制帯幅が大きいほど暗電流は小さくなる。上記APD
においては、キャリア増倍層205に禁制帯幅Egの大
きいZnxCd1-xSを用いることにより、低暗電流化を
図ることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述したAPDにおい
ては、高感度、高SN比、低暗電流が実現されるが、半
導体受光素子においてはさらなる暗電流の低減化が望ま
れる場合がある。また、キャリア増倍層205に組成比
を連続的に変化させたZnxCd1-xSeを用いた場合に
は、禁制帯幅EgがZnxCd1-xSより小さいので、Z
xCd1-xSを用いた場合に比較すると暗電流が大きく
なってしまう。
【0020】上記APDにおける暗電流の主要因として
は、光吸収層206とキャリア増倍層205の界面に形
成される界面のトラップ準位を介しての発生電流Jgsが
考えられる。トラップ準位が暗電流の発生中心として作
用するためには、電子および正孔をかわるがわる伝導帯
および価電子帯に放出する必要があり、電子および正孔
の放出確率の等しいトラップ準位のみ、すなわち、禁制
帯のほぼ中央に位置するトラップ準位のみが発生中心と
なる。したがって、トラップの電子および正孔に対する
捕獲断面積が等しいと仮定した場合に、界面準位による
発生電流Jgsは式1で与えられる。
【0021】
【式1】Jgs=q・ni・Nss・S・v
【0022】ここで、qは素電荷、niは真性キャリア
濃度、Nssは界面におけるトラップ準位密度(界面準位
密度)、Sは捕獲断面積、vはキャリアの熱速度であ
り、真性キャリア濃度niは禁制帯幅Egに対して、式2
で与えられる。
【0023】
【式2】 ni=√{(NcNv)exp(−Eg/2kT)}
【0024】ここで、Nc、Nvはそれぞれ伝導帯および
価電子帯の状態密度、kはボルツマン定数、Tは絶対温
度である。したがって、真性キャリア濃度niが大き
く、すなわち禁制帯幅Egが小さく、界面準位密度Nss
が大きいほど発生電流Jgsは大きくなる。
【0025】一般に非単結晶性のZnxCd1-xM(0≦
x≦1、MはS又はSe)薄膜は、薄膜形成時にカルコ
ゲン元素が抜けやすくカルコゲン元素の空孔欠陥が存在
したり、また、薄膜表面に化学的未結合手(ダングリン
グボンド)が存在し、これらがトラップ準位を形成する
と考えられ、その結果、界面準位密度Nssを大きくして
発生電流Jgsが大きくなる。
【0026】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、光吸収層とキャリア増倍層の界面におけるトラップ
準位密度Nssを低減することにより界面での発生電流を
抑制し、暗電流の低減化を図ることができる半導体受光
素子の製造方法を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、少なくとも一方が透明な2つの電極間に、非
単結晶性材料で構成され光を吸収しフォトキャリアを発
生する光吸収層と、非単結晶性材料で構成され前記光吸
収層で発生したフォトキャリアを増倍するキャリア増倍
層と、を有する半導体受光素子の製造方法であって、次
の手順を含むものである。非単結晶性のZnxCd1-x
(0≦x≦1、MはS又はSe)から成りxの値を連続的
に変化させて形成した膜を積層した多層膜で前記キャリ
ア増倍層を形成する。前記キャリア増倍層の形成後、少
なくともキャリア増倍層を構成するカルコゲン元素の水
素化物H2M(MはS又はSe)を含む雰囲気中でアニ
ール処理を行なう。その後に前記光吸収層を形成する。
【0028】本発明方法によれば、ZnxCd1-xM(M
はS又はSe)薄膜をH2M(MはS又はSe)ガス中
でアニールすることにより、薄膜中におけるS又はSe
による空孔欠陥の補償およびHによるダングリングボン
ドの終端がなされ、光吸収層とキャリア増倍層の界面に
おけるトラップ準位密度を大幅に低減することができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明に係る半導体受光素子の製
造方法の実施の形態の一例について、図1を参照しなが
ら説明する。この半導体受光素子は、絶縁性基板101
上に、下部電極102、正孔注入阻止層となるn型半導
体層103、非単結晶性材料から成るキャリア増倍層1
05、非単結晶性材料から成る光吸収層106、電子注
入阻止層となるp型半導体層107、透明電極108を
順次積層して構成される。前記キャリア増倍層105
は、非単結晶性のZnxCd1-xSの組成比を連続的に変
化させた(0≦x≦1)複数の傾斜超格子層104で構
成することにより、エネルギーバンドを周期的に変化さ
せて、キャリア増倍層105の伝導帯を鋸歯状のポテン
シャル構造としている。
【0030】この半導体受光素子は以下のようにして作
製される。先ず、絶縁性基板101上に、下部電極10
2、正孔注入阻止層となるn型半導体層103を順次積
層する。次に、ZnxCd1-xSの成膜において、その組
成がx=1(ZnS)からx=0(CdS)へと連続的に
変化するようにxを制御して傾斜超格子層104を形成
し、この傾斜超格子層104を複数層形成することによ
りキャリア増倍層105を形成する。次に、H2Sガス
中でアニール処理を行った後、光吸収層106、電子注
入阻止層となるp型半導体層107、透明電極108
を、順次積層して半導体受光素子を完成する。
【0031】本発明方法の特徴的な工程は、傾斜超格子
層104を構成するZnxCd1-xS薄膜をH2Sガス中
でアニール処理する点である。このアニールにより、薄
膜中におけるSによる空孔欠陥の補償およびHによるダ
ングリングボンドの終端がなされ、光吸収層106とキ
ャリア増倍層105の界面におけるトラップ準位密度を
大幅に低減することができ、半導体受光素子の暗電流の
主要因である界面でのトラップ準位による発生電流Jgs
を抑制し、暗電流の低減化を図るものである。アニール
処理の方法としては、RFプラズマ法、ECRプラズマ
法、エキシマレーザ等のレーザ光をキャリア増倍層に照
射する方法、赤外線ランプアニール等により加熱する方
法などある。
【0032】
【実施例】
(実施例1)次に、本発明による半導体受光素子の製造
方法のより具体的な実施例について、図2を参照しなが
ら説明する。ガラス基板1上に、スパッタ法によりTa
を着膜して下部電極2を形成する。次いで、プラズマC
VD法によりSiH4、PH3、H2を原料ガスとし、n
型μc−Siからなる正孔注入阻止層3を50nmの膜
厚に形成する。次に、ZnSおよびCdSをターゲット
に用いた2元スパッタ法により各ターゲットに投入する
電力密度を制御することにより、その組成がx=1(Z
nS)からx=0(CdS)へと連続的に変化するよう
な多結晶性ZnxCd1-xSを100nmの膜厚に成膜
し、これを2回繰り返し2層の傾斜超格子層4を形成し
てキャリア増倍層5とする。
【0033】次に、以下に示す条件でRFプラズマ法に
よりキャリア増倍層5のアニール処理を行う。 使用ガスと流量 :Ar/H2S=50/50sccm 基板温度 :350°C 圧力 :66.3Pa(0.5Torr) RF Power:300W アニール時間 :2時間
【0034】アニール処理方法としては、上述のRFプ
ラズマ法以外にも、ECRプラズマ法、エキシマレーザ
等のレーザ光をキャリア増倍層5の上方より照射する方
法、赤外線ランプアニール等により加熱する方法などが
適用できる。アニール条件は、S薄膜がキャリア増倍層
5の表面に堆積されないように圧力、基板温度、H2
ガス流量などを調整しておき、H2Sガスを希釈する場
合の希釈ガスとしては、上述のAr以外にもHe、Ne
などの不活性ガスやH2を適用することができる。ま
た、アニール処理後、キャリア増倍層5の表面にOやN
などの吸着を防ぐために、真空中に保持したまま光吸収
層6を着膜するほうが望ましい。
【0035】ここでは、H2Sガスによるアニール処理
後、装置内を真空に排気した後、原料ガスとしてSiH
4を装置内に導入しプラズマCVD法によりi型a−S
i:Hからなる光吸収層6を500nmの膜厚に形成し
た。次に、プラズマCVD法によりSiH4、B26
原料ガスとし、p型a−Si:Hからなる電子注入阻止
層7を50nmの膜厚に形成する。最後に、スパッタ法
によりITOからなる透明電極8を60nmの膜厚に形
成した。
【0036】上記実施例により作製したAPDの電流−
電圧特性を図3に実線で示す。逆バイアス印加電圧20
V、100lxの照射時で光電流は100μA/cm2
程度で約6のゲインが得られており、暗電流は50nA
/cm2程度であった。比較のためH2Sアニール処理を
行っていないAPD(従来例)の電流−電圧特性を点線
で示すが、このAPDに対して暗電流が1〜2桁低減し
ており暗電流の低減化が達成されているのが確認でき
た。
【0037】(実施例2)本発明による半導体受光素子
の製造方法の他の実施例について、図4を参照しながら
説明する。n型Siウエハー12上に、ジメチルジンク
(DMZn)、ジメチルカドミウム(DMCd)および
2Seをソース源に、キャリアガスにH2を用いたMO
CVD法により、DMZn、DMCdに導入するキャリ
アガスの流量を制御することにより、その組成がx=1
(ZnSe)からx=0(CdSe)へと連続的に変化
するような多結晶性ZnxCd1-xSeを50nmの膜厚
に成膜し、これを5回繰り返し5層の傾斜超格子層13
を形成してキャリア増倍層14とした。
【0038】次に、以下に示す条件でRFプラズマ法に
よりキャリア増倍層14のアニール処理を行う。 使用ガスと供給量 :H2Se=5×10-6 mol/min 基板温度 :700°C 圧力 :101080Pa(760Tor
r) アニール時間 :5時間
【0039】次に、プラズマCVD法によりSiH4
原料ガスとしi型a−Si:Hからなる光吸収層15を
500nmの膜厚に形成する。プラズマCVD法により
SiH4、B26を原料ガスとし、p型a−Si:Hか
らなる電子注入阻止層16を50nmの膜厚に形成す
る。スパッタ法によりITOからなる透明電極17を6
0nmの膜厚に形成した。次に、透明電極17上に表面
保護膜としてレジスト膜を形成した後、n型Siウエハ
ー12の裏面をHF処理し、n型Siウエハー12の裏
面(透明電極17と反対側)にスパッタ法によりAlを
着膜して金属電極11を形成し、レジスト膜を除去し
た。
【0040】上記実施例により作製したAPDの電流−
電圧特性を図4に実線で示す。逆バイアス印加電圧20
V、100lxの照射時で光電流は400μA/cm2
程度で約25のゲインが得られており、暗電流は200
nA/cm2程度であった。比較のためH2Seアニール
処理を行っていないAPD(従来例)の電流−電圧特性
を点線で示すが、このAPDに対して光電流は変化せ
ず、暗電流が1〜2桁低減しており、暗電流の低減化が
達成されていることが確認できた。
【0041】
【発明の効果】本発明方法によれば、キャリア増倍層の
形成後、キャリア増倍層を構成するカルコゲン元素と同
一のカルコゲン元素の水素化物の雰囲気中でアニール処
理を行った後に、光吸収層を形成することにより、光吸
収層とキャリア増倍層の界面におけるトラップ準位が減
少し、キャリア増倍層と光吸収層の界面での発生電流が
抑制でき暗電流の低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体受光素子の実施の形態の一
例の概略構造を示す断面説明図である。
【図2】半導体受光素子の一実施例についての概略構造
を示す断面説明図である。
【図3】図2に示す実施例とアニール処理を行わない場
合の各半導体受光素子の電流−電圧特性を示すグラフ図
である。
【図4】半導体受光素子の他の実施例についての概略構
造を示す断面説明図である。
【図5】図4に示す実施例とアニール処理を行わない場
合の各半導体受光素子の電流−電圧特性を示すグラフ図
である。
【図6】本発明者らが提案した半導体受光素子の構造を
示す断面説明図である。
【図7】図6に示す半導体受光素子の逆バイアス印加時
のバンド構造を模式的に示したエネルギー帯図である。
【図8】(a)は従来の非晶質Si系傾斜超格子APD
の概略構造を示す断面説明図、(b)はこの非晶質Si
系傾斜超格子APDの電圧無印加時のバンド構造を示す
エネルギー帯図、(c)非晶質Si系傾斜超格子APD
の逆バイアス印加時のバンド構造を示すエネルギー帯図
である。
【符号の説明】 1…ガラス基板、 2…下部電極(Ta)、 3…正孔
注入阻止層(n型μc−Si)、 4…傾斜超格子層
(多結晶性ZnxCd1-xS(0≦x≦1))、5…キャ
リア増倍層、 6…光吸収層(i型a−Si:H)、
7…正孔注入阻止層(p型a−Si:H)、 8…透明
電極(ITO)、 11…金属電極(Al)、 12…
n型Siウエハー、 13…多結晶性ZnxCd1-xSe
(0≦x≦1)傾斜超格子層、 14…キャリア増倍
層、 15…光吸収層(i型a−Si:H)、 16…
正孔注入阻止層(p型a−Si:H)、 17…透明電
極(ITO)、 101…絶縁性基板、 102…下部
電極、 103…正孔注入阻止層、 104…非単結晶
性ZnxCd1-xS(0≦x≦1)傾斜超格子層、 10
5…キャリア増倍層、 106…光吸収層、 107…
電子注入阻止層、 108…透明電極、 201…ガラ
ス基板、 202…下部電極、 203…正孔注入阻止
層、 204…多結晶性ZnxCd1-xS(0≦x≦1)
傾斜超格子層、205…キャリア増倍層、 206…光
吸収層、 207…電子注入阻止層、208…透明電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 育昌 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方が透明な2つの電極間に、
    非単結晶性材料で構成され光を吸収しフォトキャリアを
    発生する光吸収層と、非単結晶性材料で構成され前記光
    吸収層で発生したフォトキャリアを増倍するキャリア増
    倍層と、を有する半導体受光素子の製造方法であって、 非単結晶性のZnxCd1-xM(0≦x≦1、MはS又はS
    e)から成りxの値を連続的に変化させて形成した膜を
    積層した多層膜で前記キャリア増倍層を形成し、 前記
    キャリア増倍層の形成後、少なくともキャリア増倍層を
    構成するカルコゲン元素の水素化物H2M(MはS又は
    Se)を含む雰囲気中でアニール処理を行ない、 その後に前記光吸収層を形成することを特徴とする半導
    体受光素子の製造方法。
JP8212565A 1996-08-12 1996-08-12 半導体受光素子の製造方法 Pending JPH1056198A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113646663A (zh) * 2019-03-27 2021-11-12 松下知识产权经营株式会社 距离测量设备、距离测量系统、距离测量方法和程序

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