JPH105680A - 塗膜形成方法 - Google Patents
塗膜形成方法Info
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- JPH105680A JPH105680A JP18127796A JP18127796A JPH105680A JP H105680 A JPH105680 A JP H105680A JP 18127796 A JP18127796 A JP 18127796A JP 18127796 A JP18127796 A JP 18127796A JP H105680 A JPH105680 A JP H105680A
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Abstract
塗膜が形成され、焼付け工程の省略により省エネルギー
が達成でき、工程短縮を可能とする塗膜形成方法を提供
する。 【解決手段】 被塗素材上に、電着塗膜、中塗塗膜およ
び上塗塗膜よりなる塗膜を形成する方法において、電着
塗膜を形成した後、該電着塗膜上に中塗塗料を塗装し、
ついでウエット・オン・ウエット方式またはプレヒート
方式で、光輝剤含有ベース塗料とクリヤー塗料、または
ソリッド系エナメル塗料からなる上塗塗料を塗布し、中
塗塗料および上塗塗料を同時に焼付け硬化する工程から
なり、中塗塗料、光輝剤含有ベース塗料、クリヤー塗料
のうち少なくとも中塗塗料および光輝剤含有ベース塗料
の少なくとも1種の塗料中、または中塗塗料、ソリッド
系エナメル塗料の少なくとも1種の塗料中に、セルロー
ス誘導体、架橋性重合体微粒子のうちの少なくとも1種
が含有されている。
Description
くに自動車外板に対する塗装において好適に使用される
塗膜形成方法に関する。
は、通常、被塗素材となる金属素材、例えば鋼板の表面
に塗装下地としてリン酸亜鉛処理などの化成処理を施
し、生成した化成処理皮膜の上に電着塗装、中塗塗装お
よび上塗塗装を行うことにより形成される。従来、この
塗装工程は、まず電着塗装により下塗塗装を行い焼付け
硬化させて下塗塗膜を形成し、下塗塗膜上に中塗塗料を
塗布し焼付け硬化させて中塗塗膜とし、中塗塗膜上にメ
タリック塗料およびクリヤー塗料などの上塗塗料を塗布
し焼付け硬化させて上塗塗膜を形成することにより行わ
れており、中塗塗装以降の工程においては、各塗装後に
焼付け硬化が行われるため、塗装工程が長くなり、エネ
ルギー消費量が多くコスト高の原因ともなっていた。
上に、ソリッド型塗料によるベース塗装、メタリック塗
装およびクリヤー塗装からなる上塗塗装を行い、その後
焼付けを行うことにより、中塗塗装工程以降の焼付け工
程を減少させることが提案されている。(特公昭59-330
33号公報) また、複色塗装を行う場合、中塗塗料が未乾
燥な状態で、ウエット・オン・ウエット方式で顔料を混
ぜた上塗塗料を塗装して焼付乾燥させる方法も提案され
ている。( 特公平3-66948 号公報、特公平3-67753 号公
報)
報記載の方法では、ウエット・オン・ウエット用上塗塗
料は、中塗塗料に比較して分子量が大きく油分を含み難
い特性を持たせる必要があるとされ、具体的な中塗塗
料、上塗塗料として、それぞれ分子量を特定したポリエ
ステル樹脂塗料、およびポリエステル樹脂とアクリル樹
脂の混合樹脂塗料が開示されており、塗装の境界面で塗
料が混合して光沢が損なわれた場合には、上塗塗料に透
明顔料を添加することにより光沢を回復することが示さ
れている。特公平3-67753 号公報記載の方法は、上塗塗
料を中塗塗料と同一の樹脂塗料として、ウエット・オン
・ウエットで塗装した場合、両塗料が混じり合って反転
が生じても、良好な塗装性が得られるというものであ
る。
記載されているように、ウエット・オン・ウエット方式
により塗料を重ね塗りした場合、塗装の界面において、
各塗料が混和して境界面が不明瞭となり易く、このよう
な場合、とくに、自動車外板の塗装においては、塗膜外
観の高鮮映性、高光沢性が失われ易いことが経験されて
いる。
ット・オン・ウエット方式によりクリヤートップコート
を塗装し、同時に焼付け硬化させる方法において、ベー
スコート側およびトップコート側の両方に、有機溶剤型
の樹脂塗料を使用し、該塗料中に架橋重合体微粒子( ミ
クロゲル) を添加して、ベースコートとクリヤーコート
の混合性を改善することが提案されており( 特開昭60-9
4175号公報) 、中塗塗料を塗布した後、ウエット・オン
・ウエット方式でメタリック塗料を塗布し、同時に架橋
反応させる方法において、メタリック塗料を、中塗塗料
と同材質の主成分樹脂、顔料、アルミ片または雲母片か
らなる反射材、セルロース誘導体、硫酸バリウム、炭酸
カルシウムまたはケイ酸マグネシウムからなる無機物か
ら構成することにより、反射材の流動を防止して塗膜表
面のメタルむらをなくし、高光沢性を得ることも提案さ
れている。( 特開平2-84468 号公報)
中塗塗膜、上塗塗膜からなる積層塗膜形成において、中
塗塗装以降の塗装工程を合理化すると同時に、塗膜性
能、とくに自動車外板の塗装外観において重要な高鮮映
性、高光沢性を備えた塗膜が安定して得られるような塗
膜形成方法を確立するため、上記の架橋性重合体微粒子
およびセルロース誘導体に着目し、多角的に実験、検討
を重ねた結果、中塗塗料および上塗塗料のうちの少なく
とも一方に架橋性重合体微粒子、セルロース誘導体の少
なくとも1種を含有させ、中塗塗装と上塗塗装をウエッ
ト・オン・ウエット方式またはプレヒート方式(ウエッ
ト・オン・ウエット塗膜から溶媒をフラッシュ・オフす
る方式)により行うことによって、所期の目的が達成で
きることを見出した。
に基づいてなされたものであり、その目的は、電着塗膜
からなる下塗塗膜上に中塗塗料を塗装し、その上に上塗
塗料を塗装する積層塗膜形成において、高鮮映性、高光
沢性を有する塗膜特性を付与することができ、塗装工程
の短縮が図れるとともに、焼付け硬化工程を省いて省エ
ネルギーを達成でき、コストの低減を可能とした塗膜形
成方法を提供することにある。
めの本発明による塗膜形成方法は、被塗素材上に電着塗
膜、中塗塗膜および上塗塗膜よりなる塗膜を形成する方
法において、電着塗膜を形成した後、該電着塗膜上に中
塗塗料を塗布し、ついでウエット・オン・ウエット方式
またはプレヒート方式で、光輝剤含有ベース塗料とクリ
ヤー塗料、またはソリッド系エナメル塗料からなる上塗
塗料を塗布し、中塗塗料および上塗塗料を同時に焼付け
硬化する工程からなり、中塗塗料、光輝剤含有ベース塗
料およびクリヤー塗料のうち少なくとも中塗塗料および
光輝剤含有ベース塗料の少なくとも1種の塗料中、また
は中塗塗料およびソリッド系エナメル塗料の少なくとも
1種の塗料中に、セルロース誘導体および架橋性重合体
微粒子のうちの少なくとも1種が含有されていることを
構成上の特徴とする。
の上にクリヤー塗料をウエット・オン・ウエット方式ま
たはプレヒート方式で塗布すること、中塗塗料にセルロ
ース誘導体および架橋性重合体微粒子のうちの少なくと
も1種が含有されていること、および中塗塗料中にセル
ロース誘導体または架橋性重合体微粒子が中塗塗料の固
形分に対して0.5 〜5 重量部%含有していることを、そ
れぞれ第2、第3およ第4の特徴とする。
6の特徴は、セルロース誘導体がセルロースアセテート
ブチレートであること、および架橋性重合体微粒子が平
均粒子径0.01〜10μm のものであることにある。
に電着塗装によって下塗塗膜を形成する。下塗塗膜は被
塗素材に防食機能を与えることを主目的として形成する
もので、電着塗料としては、カチオン型電着塗料、アニ
オン型電着塗料のいずれも使用することができるが、防
食性の点でカチオン型電着塗料が好ましく、カチオン型
電着塗料としては、エポキシ系の樹脂塗料を適用するの
が好ましい。
膜は、上塗塗膜を平滑にし、外観の良好な塗膜とするた
めの下地として機能し、電着塗膜と上塗塗膜とを密着さ
せ、上塗塗膜を通じて到達する紫外線や水による塗膜の
劣化に対する抵抗性が要求される。中塗塗料は、上塗塗
料との組合わせで意匠性を発揮するために、着色顔料を
含むカラー中塗塗料を適用でき、その明度は二酸化チタ
ンやカーボンブラックで調整する。中塗塗装としては、
カラー中塗りでない通常のグレー系の中塗塗料とカラー
中塗塗料をそれぞれ単独で塗布する場合、グレー系の中
塗塗料を塗装した後、カラー中塗塗料を重ねて塗布する
場合の3つの態様がある。
をウエット・オン・ウエット方式またはプレヒート方式
で塗布する。上塗りは優れた塗装外観と耐候性を付与す
るために行われるものである。上塗塗装としては、中塗
塗料を塗った後、その上に光輝剤含有ベース塗料(メタ
リック塗料)を塗布し、さらにその上にクリヤー塗料を
塗布する場合、および中塗塗料を塗った後、その上にソ
リッド系エナメル塗料を塗布する場合とがある。
ース塗料(メタリック塗料)、クリヤー塗料、ソリッド
型エナメル塗料における塗膜形成樹脂としては、例え
ば、フェノール樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂などが挙げ
られるが、このうち、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、エポキシ系アルキド樹脂、フッ素樹
脂などが好適に使用される。
粉体型のいずれでもよく、必要に応じてメラミン樹脂な
どのアミノ樹脂や(ブロック)ポリイソシアネート化合
物などの架橋剤を含む。なお、フッ素樹脂としては、フ
ッ素樹脂変性の水酸基含有アクリル樹脂、フルオロオレ
フィン変性アクリル樹脂(特開平2-24506 号公報) が好
適に用いられる。
び体質顔料が好ましく、上塗塗料となるソリッド型エナ
メル塗料に含有させる顔料は着色顔料が好ましい。着色
顔料としては、二酸化チタン、カーボンブラック、グラ
ファイト、酸化鉄、酸化クロムなどの無機顔料、フタロ
シアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリド
ン、インダスロン、イソインドリノン、ペリレン、アン
スラピリミジンなどの有機顔料が使用され、体質顔料と
しては、硫酸バリウム、アルミニウムシリケートなどが
用いられる。
中に含有させる光輝性顔料としては、マイカ顔料、アル
ミニウム箔、ブロンズ箔、スズ箔、金箔、銀箔、チタン
金属箔、ステンレススチール箔、Ni−Cuなどの合金
箔、樹脂被覆金属箔、箔状フタロシアニンブルーなどが
使用される。なお、光輝剤含有ベース塗料中には、光輝
性顔料とともに、光輝性を損なわない量の着色顔料を加
えてもよく、クリヤー塗料中にも透明性を損なわない量
の着色顔料および/または体質顔料が添加されてもよ
い。
は、例えばセルロースアルキルエーテル、セルロースヒ
ドロキシエーテル、セルロースヒドロキシエチルエーテ
ル、、セルロースアセテートブチレート、あるいはこれ
らの混合物が使用される。このうち、セルロースアセテ
ートブチレートを使用するのが最も好ましい。
は、塗料用の有機溶剤に不溶で、ある程度架橋されてい
るポリマーからなり、好ましくは平均0.01〜10μm の粒
子径を有するミクロ粒子であり、塗料中に安定に分散さ
れる特性をそなえたものである。ミクロゲルの製造方法
としては、エチレン性不飽和単量体を架橋性の共重合性
単量体と水性媒体中で乳化重合させて微粒子共重合体を
つくり、溶媒置換、共沸、遠心分離、濾過乾燥などの手
段で水を除去してミクロゲルを得る方法、脂肪酸炭化水
素などはのモノマーは溶解するが、重合体は溶解しない
非水性有機溶媒中で、エチレン性不飽和基を有する単量
体と架橋性の共重合性単量体を反応させ、得られる微粒
子共重合体を分散する方法( NAD法)など、各種の方
法が知られており、本発明で使用するミクロゲルは、上
記の特性をそなえたものであれば、そのいずれの製法に
よってもよい。
ホン酸などの硬化触媒、ベンゾフェノン系などの紫外線
吸収剤、フェノール系、スルフォイド系などの酸化防止
剤、シリコーンや有機高分子などの表面調整剤、タレ止
め剤、増粘剤などの添加剤を、例えば塗料中に0.1 〜5
固形分重量%併用し、塗料性能、塗膜性能を改善するこ
とができる。
的に使用されている任意の有機液体または液体混合物、
例えばトルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、n−
ヘキサン、ブタンなどの脂肪族炭化水素、主として脂肪
族炭化水素よりなる若干の芳香族炭化水素を含有する種
々の沸点範囲の石油留分、酢酸ブチル、エチレングリコ
ールジアセテート、2−エトキシエチルアセテートなど
のエステル、アセテートおよびメチルイソブチルケトン
などのケトン類、ブチルアルコールなどのアルコール
類、および水などにより常法に従って希釈する。
アルミニウム板などの被塗素材を、常法に従って脱脂、
洗浄した後、リン酸亜鉛処理などの塗装下地処理を施
し、エポキシ系塗料などの電着塗料を使用して、カチオ
ン型電着塗装を行い、焼付け硬化させて15〜40μm 厚さ
の下塗塗膜を形成する。電着塗膜の上に、前記の中塗塗
料を用いて、好ましくは霧化式塗装機、例えばエアスプ
レー塗装機、エアレススプレー塗装機、エアー霧化式も
しくは回転式静電塗装機などの手段で中塗塗装を行う。
エット方式またはプレヒート方式で、前記光輝性顔料
を、0.5 〜20重量%、好ましくは2 〜15重量%含有する
光輝剤含有ベース塗料(メタリック塗料)を塗布し、さ
らにクリヤー塗料を塗装し、これらの上塗塗装と中塗塗
装とを同時に焼付け硬化させる。この場合、焼付け硬化
後の光輝剤含有ベース塗料塗膜の厚さは10〜40μm 、ク
リヤー塗料塗膜の厚さは20〜60μm の範囲が好ましい。
プレヒート方式による場合には、中塗塗装と光輝剤含有
ベース塗料による塗装との間あるいは光輝剤含有ベース
塗料(メタリック塗料)による塗装とクリヤー塗料によ
る塗装との間に、例えば80℃で1 〜2 分間加熱すること
により塗料から溶媒をフラッシュ・オフする。
エット方式または上記のプレヒート方式により前記のソ
リッド系エナメル塗料からなる上塗塗料をを塗布して、
中塗塗装と上塗塗装とを同時に焼付け硬化させることも
できる。この場合における焼付け硬化後の上塗塗膜の厚
さは30〜60μm が好ましい。上塗塗料の塗布も、前記の
霧化式塗装機を用いて行うのが好ましい。なお、中塗塗
装と上塗塗装との間の時間的間隔は2 〜5 分が好まし
く、中塗塗装および上塗塗装の焼付け硬化は、90〜200
℃、好ましくは120 〜160 ℃の温度で10〜60分程度の時
間加熱する条件で行われる。
ベース塗料(メタリック塗料)およびクリヤー塗料のう
ち少なくとも中塗塗料および光輝剤含有ベース塗料の少
なくとも1種の塗料中、または中塗塗料およびソリッド
型エナメル塗料の少なくとも1種の塗料に、セルロース
誘導体および架橋性重合体微粒子のうちの少なくとも1
種を含有させることを特徴とする。セルロース誘導体、
架橋性重合体微粒子は中塗塗料中に含有させるのが最も
好ましく、この場合の含有量は、中塗塗料の固形分に対
して0.5 〜5 重量%とする。セルロース誘導体、架橋性
重合体微粒子を上塗塗料に添加する場合にも、その上限
は塗料固形分に対して5 重量%以下にするのが好まし
い。
優れた鮮映性、光沢性が得られるとともに、中塗塗装/
ベース塗装/クリヤー塗装の3ウエット・オン・ウエッ
ト塗装あるいは中塗塗装/ソリッドの2ウエット・オン
・ウエット塗装の後、一挙に焼付け硬化させることがで
き、焼付け工程の省略によって工程短縮、省エネルギー
を達成することができる。中塗塗料や上塗塗料に対する
セルロース誘導体、架橋性重合体微粒子の添加量が5 重
量%を越えると、塗膜の平滑性が失われ易く、ピンホー
ルも生じ易くなる。
キド樹脂塗料、またはこれらの樹脂に着色顔料、体質顔
料の少なくとの1種を含む塗料を使用し、上塗塗料とし
て、アクリル樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗料またはフ
ッ素樹脂塗料に着色顔料を含むソリッド系エナメル塗料
を使用して、これらの塗料を組合わせて、中塗塗装およ
び上塗塗装を行い、同時に焼付け硬化させる。
上に、光輝剤含有ベース塗料(メタリック塗料)とし
て、アクリル樹脂塗料またはフッ素樹脂塗料に光輝性顔
料を含み、必要に応じて少量の着色顔料も含む塗料を使
用してウエット・オン・ウエット方式またはプレヒート
方式で塗装を行い、さらにその上に、アクリル樹脂塗
料、フッ素樹脂塗料またはエポキシ系アルキド樹脂塗
料、またはこれらの樹脂塗料に必要に応じて少量の着色
顔料、体質顔料のうちの1種以上を含む塗料からなるク
リヤー塗料をウエット・オン・ウエット方式またはプレ
ヒート方式により塗布して、中塗塗装、光輝剤含有ベー
ス塗料による塗装およびクリヤー塗料による塗装を同時
に焼付け硬化させる。
ック塗料)による塗装−クリヤー塗料による塗装−焼付
けの工程で塗膜形成を行う場合、セルロース誘導体およ
び/または架橋性重合体微粒子は、中塗塗料のみに含
有させる、中塗塗料とメタリック塗料に含有させる、
中塗塗料、メタリック塗料およびクリヤー塗料に含有
させる、中塗塗料とクリヤー塗料に含有させる、メ
タリック塗料のみに含有させる、メタリック塗料とク
リヤー塗料に含有させる態様がある。
塗装−焼付けの工程で塗膜形成を行う場合、セルロース
誘導体および/または架橋性重合体微粒子は、中塗塗
料のみに含有させる、中塗塗料とソリッド系エナメル
塗料に含有させる、ソリッド系エナメル塗料にのみ含
有させる態様がある。
鉛処理を行った後、カチオン型電着塗料(日本ペイント
(株)製パワートップU-100 )を使用して電着塗装し、
170 ℃×20分の条件で乾燥処理し、厚さ15μm の下塗塗
膜を形成した。ついで下塗塗膜上に、中塗塗料として、
日本ペイント( 株) 製オルガP-2/トルエン/ ソルベッソ
100(シェル化学製)/酢酸ブチル=2/6/2( 重量比) /(粘
度:22"/#4FC)に、架橋性重合体微粒子(ミクロゲル)お
よび/またはセルロースアセテートブチレート( セルロ
ース誘導体) を添加した塗料を使用し、回転式静電塗装
機を用いて、回転数:18000rpm 、シェビング・エア圧:
2.0Kg/cm2、印加電圧:-90KV、被塗物との距離:30cm の
設定条件で中塗塗装を行った。
よるもので、具体的な製法を以下に説明する。まず、撹
拌器、窒素導入管、温度制御装置、コンデンサ、デカン
タを備えたコルベンに、ビスヒドロキシエチルタウリ
ン、ネオペンチルグリコール、アゼライン酸、無水フタ
ル酸およびキシレンを仕込み、昇温して、反応により生
成する水をキシレンと共沸させて除去する。還流開始よ
り約2時間をかけて温度を190 ℃にし、カルボン酸相当
の酸化が145 になるまで撹拌と脱水を継続して、140 ℃
まで冷却する。ついで140 ℃の温度に保持し、シェル社
製バーサティック酸グリシジルエステル「カージュラE1
0 」を滴下して2時間撹拌を継続し、反応を終了するこ
とにより酸価59、ヒドロキシル価90のポリエステル樹脂
を得る。
応容器に、脱イオン水、上記のポリエステル樹脂および
ジメチルエタノールアミンを仕込み、撹拌下温度を80℃
に保持して溶解し、これにアゾビスシアノ吉草酸を脱イ
オン水とジメチルエタノールアミンに溶解した液を添加
する。ついでメチルメタクリレート、n−ブチルアクリ
レート、スチレン、2−ヒドロキシエチルアクリレート
およびエチレングリコールジメタクリレートからなる混
合溶液を滴下し、滴下後さらにアゾビスシアノ吉草酸を
脱イオン水とジメチルエタノールアミンに溶かしたもの
を添加して、80℃で撹拌を行ってエマルションを生成
し、このエマルションを噴霧乾燥してミクロゲルを得
る。ミクロゲルとしては、架橋度(n)10 %、平均粒子径
177nm のもの( 以下、ミクロゲルA)、および架橋度
(n)40 %、平均粒子径120nm のもの(以下、ミクロゲル
B)を製造した。
装機を用い、霧化エア圧:3.0Kg/cm2、パターンエア圧:
2.0Kg/cm2、パターン幅:30cm 、印加電圧:-60KV、被塗
物距離:30cm の設定条件で、メタリック塗料、日本ペイ
ント(株)製スーパーラックM-90/ トルエン/ ソルベッ
ソ100/酢酸エチル=3/1/6( 重量比)/( 粘度:18"/#3FC)
(シルバー色) を、ウエット・オン・ウエット方式で塗
布した。さらに、その上に、回転式静電塗装機を用い、
回転数:12000rpm 、シェービング・エア圧:3.5Kg/cm2、
印加電圧:-90KV、被塗物距離:30cm の設定条件で、クリ
ヤー塗料、日本ペイント( 株) 製スーパーラックO-150
クリヤー/ ソルベッソ150(シェル化学製)/ソルベッソ10
0/トルエン=4/3/3( 重量比) /(粘度:22"/#4FC)を、ウエ
ット・オン・ウエット方式で塗装し、ついで中塗塗膜お
よび中塗塗膜上に形成したメタリック塗料によるベース
塗膜、クリヤー塗膜からなる上塗塗装を同時に、140 ℃
×30分の条件で焼付け硬化させた。
度80%に保持した。また、中塗塗装とメタリック塗料に
よる上塗塗装との間隔(インターバル)は5 分、メタリ
ック塗料による塗装とクリヤー塗料による塗装との間隔
は2 分とし、クリヤー塗料による塗装後7 分で焼付けを
行った。中塗塗膜は30μm 、ベース塗膜は15μm 、クリ
ヤー塗膜は25μm とした。各試験材について、中塗塗料
に対するセルロースアセテートブチレート(CAB) および
ミクロゲルの添加量、および形成された塗膜の特性(目
視観察による)を表1に示す。
o.1〜13の塗膜特性は、光沢性、鮮映性ともに優れてお
り、平滑でピンホールの無いものであったが、中塗塗料
にCAB、ミクロゲルを添加ぜずに塗装した試験材No.14
は、光沢性および鮮映性が劣っていた。
条件により塗膜を形成した。まず、電着塗装による下塗
塗膜を形成し、該中塗塗膜上に、メタリック塗料による
塗装を行い、さらにクリヤー塗料による塗装を行って、
ベース塗膜、クリヤー塗膜を形成し、中塗塗膜、ベース
塗膜およびクリヤー塗膜を同時に焼付け硬化させた。な
お、本実施例においては、ミクロゲルおよび/またはCA
B を中塗塗料、メタリック塗料、クリヤー塗料中に添加
し、中塗塗膜厚さ( μm)、中塗塗装とメタリック塗料に
よる塗装の間隔(インターバル)(分)を変えて塗装した
試験材も作製した。
中へのCAB 、ミクロゲルの添加量、中塗塗膜の厚さ、中
塗塗装と上塗塗装の間隔( インターバル) を表2に、得
られた塗膜特性を表3に示す。表3にみられるように、
本発明に従う試験材No.15 〜27の塗膜特性は、いずれも
光沢性、鮮映性に優れ、平滑でピンホールの無いもので
あった。
リッド系エナメル塗料、日本ペイント(株)製オルガG-
75 ホワイト/ ソルベッソ150/ソルベッソ100/酢酸ブチ
ル=2/5/3( 重量比)/( 粘度:24"/#4FC)を使用する以外
は、実施例1と同一の条件に従って塗膜を形成した。ま
ず、電着塗装により下塗塗膜を形成し、下塗塗膜上に中
塗塗装を行い、その上に、上塗塗装として、上記ソリッ
ド型エナメル塗料を、実施例1の霧化式静電塗装機を用
い、実施例1と同じ設定条件で塗布したのち、中塗塗膜
および上塗塗膜を140 ℃×30分の条件で焼付け硬化させ
た。なお、本実施例においては、ミクロゲルおよびCAB
を中塗塗料、上塗塗料のソリッド系エナメル塗料に添加
した。また、上塗塗膜の厚さは15μm とし、中塗塗装と
上塗塗装との間隔( インターバル) は5 分、上塗塗装
後、焼付け硬化処理までの時間は7 分とした。
の添加量を表4に、各試験材について形成された塗膜の
特性を表5に示す。表5に示すように、本発明に従って
塗膜形成された試験材No.28 〜40の塗膜特性は、光沢
性、鮮映性に優れ、平滑でピンホールの無いものであっ
たが、中塗塗料にも上塗塗料にもミクロゲル、CAB を添
加せず塗装した試験材No.41 の塗膜は、光沢性、鮮映性
が劣るものであった。
性を有するとともに鮮映性に優れた塗膜が形成される。
3ウエット・オン・ウエットまたは2ウエット・オン・
ウエットによる塗装が可能となり、焼付け工程が省略で
きるから、省エネルギーが達成され工程を短縮すること
ができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 被塗素材上に電着塗膜、中塗塗膜および
上塗塗膜よりなる塗膜を形成する方法において、電着塗
膜を形成した後、該電着塗膜上に中塗塗料を塗布し、つ
いでウエット・オン・ウエット方式またはプレヒート方
式で、光輝剤含有ベース塗料とクリヤー塗料、またはソ
リッド系エナメル塗料からなる上塗塗料を塗布し、中塗
塗料および上塗塗料を同時に焼付け硬化する工程からな
り、中塗塗料、光輝剤含有ベース塗料およびクリヤー塗
料のうち少なくとも中塗塗料および光輝剤含有ベース塗
料の少なくとも1種の塗料中、または中塗塗料およびソ
リッド系塗料の少なくとも1種の塗料中に、セルロース
誘導体および架橋性重合体微粒子のうちの少なくとも1
種が含有されていることを特徴とする塗膜形成方法。 - 【請求項2】 光輝剤含有ベース塗料を塗装し、その上
にクリヤー塗料をウエット・オン・ウエット方式または
プレヒート方式で塗布することを特徴とする請求項1記
載の塗膜形成方法。 - 【請求項3】 中塗塗料に、セルロース誘導体および架
橋性重合体微粒子のうちの少なくとも1種が含有されて
いることを特徴とする請求項1〜2記載の塗膜形成方
法。 - 【請求項4】 中塗塗料に、セルロース誘導体または架
橋性重合体微粒子が、中塗塗料の固形分に対して0.5 〜
5 重量%含有されていることを特徴とする請求項1〜3
記載の塗膜形成方法。 - 【請求項5】 セルロース誘導体がセルロースアセテー
トブチレートであることを特徴とする請求項1〜4記載
の塗膜形成方法。 - 【請求項6】 架橋性重合体微粒子は平均粒子径0.01〜
10μm のものであることを特徴とする請求項1〜5記載
の塗膜形成方法。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18127796A JP3761249B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 塗膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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Publications (2)
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|---|---|
| JPH105680A true JPH105680A (ja) | 1998-01-13 |
| JP3761249B2 JP3761249B2 (ja) | 2006-03-29 |
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ID=16097889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP18127796A Expired - Lifetime JP3761249B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 塗膜形成方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3761249B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004529766A (ja) * | 2001-05-18 | 2004-09-30 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | 色および/または効果を生じる重ね塗り塗膜を修復するための組み合わせた方法 |
| JP2012503039A (ja) * | 2008-09-15 | 2012-02-02 | イーストマン ケミカル カンパニー | 低分子量セルロース混合エステルを含むベースコート組成物 |
| JP2019081128A (ja) * | 2017-10-30 | 2019-05-30 | 関西ペイント株式会社 | 多色仕上げ塗装方法及び塗装物の製造方法 |
-
1996
- 1996-06-21 JP JP18127796A patent/JP3761249B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
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