JPH105681A - 多彩模様塗料の塗装方法 - Google Patents

多彩模様塗料の塗装方法

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JPH105681A
JPH105681A JP16503796A JP16503796A JPH105681A JP H105681 A JPH105681 A JP H105681A JP 16503796 A JP16503796 A JP 16503796A JP 16503796 A JP16503796 A JP 16503796A JP H105681 A JPH105681 A JP H105681A
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JP
Japan
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coating
enamel
supply system
air
paint
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Application number
JP16503796A
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English (en)
Inventor
Masami Sugishima
正見 杉島
Akira Takano
亮 高野
Nobuhito Hirata
信人 平田
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】同じ塗料を用いて2回以上の塗装で仕上り性、
下地隠蔽性、耐水性、耐候性、耐久性に優れた多彩模様
塗膜を形成し得る多彩模様塗料の塗装方法を提供する。 【解決手段】被塗物に、樹脂(A)、顔料(B)及び有
機溶剤(C)を主成分とする組成物を混合分散してエナ
メルとしこれを水系分散媒に分散してなるエナメル分散
粒子を1種以上含有する多彩模様塗料を2回以上塗り重
ねる塗装方法であって、1回目の塗装時に、塗装機とし
てノズル口径が1〜4mmのスプレ−ガンを用い、且つ
塗装機の空気供給方式がコンプレッサ−型では塗装空気
圧を0.2〜0.5MPaとする、或いは塗装機の空気
供給方式が高速タ−ビン型では塗装空気量を800〜
7,500リットル/分とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中油型の多彩模
様塗料の塗装方法に関し、詳しくは、同じ塗料を用いて
2回以上の塗装で仕上り性、下地隠蔽性、耐水性、耐候
性、耐久性に優れた多彩模様塗膜を形成し得る多彩模様
塗料の塗装方法に関する。本発明は建築内・外部、乾式
建材、屋根、車両、橋梁、船舶、家具、木工などの塗装
に適用可能である。
【0002】
【従来技術及びその課題】JIS K 5667に規定
されている水中油滴型の多彩模様塗料は、樹脂、顔料及
び有機溶剤を主成分としてなるエナメルを水分散してな
るものであり、そのエナメル水分散粒子が不連続に存在
するものである。
【0003】従来、かかる水中油滴型の多彩模様塗料を
用いた塗装仕上げは、この不連続による多彩な粒子状の
意匠性に重点が置かれ、粒子が融着しないよう不連続な
膜を形成するよう塗装されるので、素地の隠蔽や素地面
調整のためには、該多彩模様塗料を塗装する前にベ−ス
塗料やバインダ−コ−トと呼ばれる隠蔽用の塗料を塗装
する必要があった。これらの塗料には、素地への吸い込
みムラや、素地の凹凸を目立たなくさせるために、顔料
濃度の高い艶消し塗料が使用されており、建築内装など
には十分であるが、建築外装や水回りなどの厳しい環境
下で塗装するには、素地に対する追随性に劣り耐候性や
耐水性なども不十分であった。
【0004】従って多彩模様塗料を用いた塗装仕上げ
は、このような厳しい環境下では、下地の隠蔽用塗膜に
発生するワレなどのために、不連続である模様粒子膜が
隠蔽用塗面から剥がれ落ちるなどの不具合があり、適用
されていなかった。
【0005】これに対して、素地に対する追随性を有す
る弾性塗料を下塗りに用いた塗装仕上げも提案されてい
る(例えば、特開昭62−87285号公報など)。こ
の方法によれば、下地面による不具合は解消されるが、
建築外装や水回りなどの厳しい環境下では、非連続膜で
ある模様塗膜自体の劣化により模様粒子間の亀裂による
剥がれが生じ、初期の意匠を維持することが非常に困難
であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、特定のノズル口径を有
するスプレ−ガンを用いて特定の塗装条件にて多彩模様
塗料を2回以上塗り重ねることにより、模様塗膜の連続
膜化が可能となり、隠蔽用塗料を用いなくとも、耐水
性、耐久性に優れ下地隠蔽性を有し且つ多彩な模様塗膜
が形成できることを見出し本発明を完成させるに至っ
た。
【0007】即ち本発明は、被塗物に、樹脂(A)、顔
料(B)及び有機溶剤(C)を主成分とする組成物を混
合分散してエナメルとしこれを水系分散媒に分散してな
るエナメル分散粒子を1種以上含有する多彩模様塗料を
2回以上塗り重ねる塗装方法であって、1回目の塗装時
に、塗装機としてノズル口径が1〜4mmのスプレ−ガ
ンを用い、且つ塗装機の空気供給方式がコンプレッサ−
型では塗装空気圧を0.2〜0.5MPaとする、或い
は塗装機の空気供給方式が高速タ−ビン型では塗装空気
量を800〜7,500リットル/分とすることを特徴
とする多彩模様塗料の塗装方法を提供するものである。
【0008】以下、本発明について説明する。
【0009】本発明において使用されるスプレ−ガン
は、エア圧により塗料を霧化できるタイプのもので、1
回目の塗装時に使用されるスプレ−ガンのノズル口径は
1〜4mm、好ましくは1.5〜3mmである。2回目
以降の塗装時に使用されるスプレ−ガンはノズル口径が
2〜4mm、好ましくは2.5〜3mmのものが望まし
い。
【0010】該スプレ−ガンへの塗料供給方式は、従来
公知の重力式、吸上式、圧送式などいずれのタイプでも
適用可能であるが、使用空気量に対し塗料吐出量が占め
る割合が0.1%以上であるものを選定することが望ま
しい。この割合が0.1%未満であると、霧化時の微粒
化は良いが、塗膜中の模様粒子が細かくなる傾向がみら
れるので望ましくない。
【0011】本発明方法では、多彩模様塗料を2回以上
塗り重ねるものであり、1回目の塗装時に、塗装機の空
気供給方式がコンプレッサ−型ではスプレ−ガンの塗装
空気圧を0.2〜0.5MPa、好ましくは0.25〜
0.5MPaとする、或いは塗装機の空気供給方式が高
速タ−ビン型ではスプレ−ガンの塗装空気量を800〜
7,500リットル/分、好ましくは3,000〜6,
000リットル/分とするものである。ここで空気供給
方式がコンプレッサ−型の塗装機とは圧縮空気を供給す
るタイプの塗装機であり、空気供給方式が高速タ−ビン
型の塗装機とはH.V.L.P.(High Volume Low Pr
essure)タイプの塗装機である。
【0012】1回目の塗装(以後、「ベ−ス吹き塗装」
と言うことがある)は、該多彩模様塗料による塗膜を連
続膜として被塗物に密着せしめ下地隠蔽性を付与するこ
とを目的とする。即ち、上記スプレ−ガン塗装空気圧
(或いは塗装空気量)として比較的高シェアを付与する
ことにより、塗料粒子が一部壊れて該粒子同志の融着が
強固なものとなり、被塗物に密着した連続膜の形成が可
能となるものである。
【0013】上記1回目の塗装時のスプレ−ガン塗装空
気圧が0.2MPa未満、或いはスプレ−ガンの塗装空
気量を800リットル/分未満では、塗料粒子が壊れず
該粒子同志が融着しなくなり被塗物への密着性や下地隠
蔽性が得られず、一方0.5MPa、或いは7,500
リットル/分を越えると、塗装機の耐圧強度を高める必
要が生じ、その割には塗料粒子の融着性や被塗物への密
着性などに大きな改善効果が得られない。
【0014】また1回目の塗装時、被塗物とガンの距離
を10〜40cm、好ましくは10〜30cmとし、塗
布量を0.1〜0.7kg/m2 、好ましくは0.2〜
0.5kg/m2 とすることが望ましい。該被塗物とガ
ンの距離が40cmより離れると塗装時の塗料密度が小
さくなり塗料粒子同志が十分融着しないので望ましくな
い。また該塗布量が0.1kg/m2 未満では連続膜と
して完全に下地を隠蔽することが困難となり、一方0.
7kg/m2 を越えると塗膜が垂れやすくなるので望ま
しくない。
【0015】上記の通り1回目の塗装により被塗物上に
形成された連続膜が指触乾燥に到達してから2回目の塗
装を行うことが好ましい。指触乾燥前に2回目以降を塗
装すると2回目以降の乾燥後、中膿状態となりやすく又
塗膜が垂れやすくなるので望ましくない。
【0016】本発明方法で2回目以降の塗装(以後、
「模様吹き塗装」と言うことがある)は、多彩模様塗料
による球形状の模様を形成した非連続膜とすることを目
的とする。該2回目以降の塗装では、塗装機の空気供給
方式がコンプレッサ−型では塗装空気圧を0.05〜
0.3MPa、好ましくは0.08〜0.2MPaとす
る、或いは塗装機の空気供給方式が高速タ−ビン型では
塗装空気量を300〜3,000リットル/分、好まし
くは500〜2,800リットル/分とするのが望まし
い。また被塗物とガンの距離を20〜100cm、好ま
しくは20〜80cmとし、塗布量を0.1〜0.7k
g/m2 、好ましくは0.2〜0.5kg/m2 とする
ことが望ましい。該2回目以降の塗装時のスプレ−ガン
塗装空気圧が0.3MPa、或いは塗装空気量が3,0
00リットル/分を越えると模様塗料粒子がくずれて仕
上がりが低下するので望ましくない。該被塗物とガンの
距離が20cmより近いと模様粒子が細くなったり又変
形したままであり、一方100cmより離れると模様粒
子がまばらになり良好な模様形成が困難になるので望ま
しくない。
【0017】本発明方法が適用される被塗物としては、
例えばコンクリ−ト面、モルタル面、スレ−ト板、パ−
ライト板、石材、木材、紙、プラスチック、金属などの
素材面、さらにこれらに素地面調整や密着性改善のため
のプライマ−を塗布したもの、さらに凹凸形状を形成し
うる弾性材などを塗布したものも挙げられる。該プライ
マ−としては、従来公知のアクリル系、スチレン−アク
リル系、塩化ビニル系、塩化ビニル−酢酸ビニル系、エ
チレン−酢酸ビニル系など樹脂を主成分とする水系ある
いは有機溶剤系の塗料が使用できる。弾性材としては、
従来公知の合成樹脂エマルション系、セメント系、ポリ
マ−セメント系などの複層仕上げ用主材や下地調整塗材
が使用できる。
【0018】本発明に用いられる多彩模様塗料は、樹脂
(A)、顔料(B)及び有機溶剤(C)を主成分とする
組成物を混合分散してエナメルとしこれを水系分散媒に
分散してなるエナメル分散粒子を1種以上含有するもの
である。
【0019】上記樹脂(A)としては、ニトロセルロ−
ス、ポリビニルトルエン、ポリブタジエンなど従来公知
の樹脂が使用可能であるが、特に耐候性、耐水性などの
点から屋外用途に適用する場合には、アクリル系モノマ
−を少なくとも20重量%以上含有するモノマ−混合物
を共重合してなる、重量平均分子量20,000〜20
0,000で、酸価2以下の共重合体が好適に使用でき
る。
【0020】アクリル系モノマ−としては、例えばメチ
ル(メタ)アクリレ−ト、エチル(メタ)アクリレ−
ト、ブチル(メタ)アクリレ−ト、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレ−ト、ラウリル(メタ)アクリレ−
ト、イソボルニル(メタ)アクリレ−ト等のアクリル酸
又はメタクリル酸の炭素数1〜24のアルキルエステル
又はシクロアルキルエステルなどが挙げられ、1種又は
2種以上混合して使用される。またカルボキシル基、ヒ
ドロキシル基、アミド基、アミン基などの親水性官能基
を有するアクリル系モノマ−は、エナメル分散粒子の安
定性を損なわない範囲で少量なら上記モノマ−類と併用
してもさしつかえない。
【0021】さらに、他のモノマ−として、例えばスチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のビニル
芳香族化合物;ビニルトリメトキシシラン、γ−(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン等
のアルコキシシリル基含有モノマ−;パーフルオロブチ
ルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチル
エチル(メタ)アクリレート等のパーフルオロアルキル
(メタ)アクリレート;塩化ビニル、フルオロオレフィ
ンなどが上記アクリル系モノマ−と共重合可能なモノマ
−として挙げられる。これらは所望の物性に応じて適宜
選択して使用できる。
【0022】上記モノマ−混合物を、ラジカル重合開始
剤の存在下に溶液重合法などの常法によって共重合させ
ることにより得られる。ラジカル重合開始剤としては、
過酸化ベンゾイル、t−ブチルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエ−ト、クミルパーオキサイド等の過酸化物;
α,α’−アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメ
チルバレロニトリル等のアゾ化合物が挙げられる。
【0023】重合時に用いる溶剤としては、例えば、石
油ベンゼン、ミネラルスピリット、タ−ペンなどの脂肪
族炭化水素系、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素系、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素
系、その他ジクロルエタン、トリクレン、テキサノ−
ル、テキサノ−ルイソブチレ−ト、2−エチルヘキシル
アルコ−ル、ジイソブチルケトン、2−エチルヘキシル
アセテ−ト、ジブチルフタレ−ト、ジオクチルフタレ−
トなど水との親和性の小さいものが単独または混合して
使用でき、好ましくは塗装時の臭気や作業環境の点から
脂肪族炭化水素系の溶剤が好適である。
【0024】重合時に用いる溶剤として、脂肪族炭化水
素系溶剤などの貧溶剤を用いる場合には、良好なエナメ
ル化のために、上記で使用するモノマ−混合物のSP
(溶解性パラメ−タ−)値を(親水性の尺度として)適
宜調整することが望ましく、特に親水性の高いモノマ−
に影響されることから、使用するアクリルモノマ−類に
よるSP値(溶解性パラメ−タ−値)が7.6〜8.
6、好ましくは7.8〜8.4であることが望ましく、
この範囲内となるように使用するアクリルモノマ−類を
選択することが適当である。
【0025】上記共重合体は、上記アクリル系モノマ−
を少なくとも20重量%以上、好ましくは50重量%以
上含有するモノマ−混合物を共重合してなるものであ
り、特に耐候性、耐水性の点からスチレン0〜50重量
%、好ましくは10〜30重量%、アクリル系モノマ−
20〜100重量%、好ましくは50〜90重量%、及
びその他のモノマ−0〜80重量%、好ましくは0〜4
0重量%を含有するモノマ−混合物を共重合したものが
好適である。
【0026】上記共重合体は、重量平均分子量20,0
00〜200,000、好ましくは50,000〜15
0,000である。該分子量が20,000未満では塗
膜の耐候性や塗料中のエナメル分散粒子の安定性が低下
し、一方200,000を越えると、塗装作業性、造膜
性が劣るので好ましくない。
【0027】上記共重合体は、酸価2以下、好ましくは
1未満の共重合体であり、該酸価が2を越えると、エナ
メル分散粒子の安定性が著しく低下するので好ましくな
い。また該共重合体は、ガラス転移温度(Tg)が0〜
80℃、好ましくは10〜60℃であることが望まし
く、該Tgが0℃未満ではエナメル分散粒子の安定性や
塗膜の耐水性が低下し、また汚れやすくなり、一方80
℃を越えると造膜性が低下し塗膜が脆くなるので好まし
くない。
【0028】上記顔料(B)としては、従来公知の着色
顔料や体質顔料などが使用でき、着色顔料としては、例
えば酸化チタン、カ−ボンブラック、ベンガラ、酸化
鉄、フタロシアニンブル−、フタロシアニングリ−ン、
ベンゾイミダゾロン、アゾ顔料、キナクリドンレッド、
黄鉛、酸化クロム、群青、パ−ル顔料、金属粉などが挙
げられ、体質顔料としては、例えばタンカル、クレ−、
タルク、硫酸バリウム、ホワイトカ−ボン、アルミナ、
ベントナイト、シリカ、マイカなどが挙げられ、単独又
は組合せて使用できる。これら顔料のエナメル中の含有
量は、目的とする意匠などにより適宜選択できるが、望
ましくは70重量%以下、好ましくは50重量%以下が
望ましい。該含有量が70重量%を越えるとエナメルの
機械的強度が低下してエナメル分散粒子の安定性や塗装
時のスプレ−適性が低下するので好ましくなく、さらに
50重量%を越えるとエナメルの比重や粘度の調整など
が不都合になりやすいので望ましくない。
【0029】上記有機溶剤(C)としては、従来公知の
ものが使用でき、例えば石油ベンゼン、ミネラルスピリ
ット、タ−ペンなどの脂肪族炭化水素系、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系、シクロヘキ
サンなどの脂環族炭化水素系、その他ジクロルエタン、
トリクレン、テキサノ−ル、テキサノ−ルイソブチレ−
ト、2−エチルヘキシルアルコ−ル、ジイソブチルケト
ン、2−エチルヘキシルアセテ−ト、ジブチルフタレ−
ト、ジオクチルフタレ−ト、メタノ−ル、エタノ−ル、
ブタノ−ル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトンなどが挙げられ、これらは単独または混
合して使用でき、好ましくは塗装時の臭気や作業環境の
点から脂肪族炭化水素系の溶剤が好適である。有機溶剤
(C)のエナメル中の含有量は、20〜70重量%が好
ましい。20重量%未満ではエナメルの比重や粘度の調
整などが不都合になりやすく、一方70重量%を越える
とエナメルの機械的強度が低下してエナメル分散粒子の
安定性や塗装時のスプレ−適性が低下する恐れがあるの
で望ましくない。
【0030】以上の樹脂(A)、顔料(B)及び有機溶
剤(C)などを、ディスパ−、サンドミル、ロ−ルミ
ル、ボ−ルミルなどの分散機を用いるなどの通常の方法
に従って混合分散してエナメル化を行う。さらに該組成
中に必要に応じて分散剤、消泡剤、可塑剤などの添加剤
を適宜加えてもよい。
【0031】上記の通り得られるエナメルの比重は、塗
料中のエナメル分散粒子の安定性の点から、0.90〜
2.5、好ましくは0.95〜1.5の範囲が適当であ
る。この範囲外では分散粒子が塗料の貯蔵中に浮上又は
沈降して融着しやすくなるので好ましくない。またエナ
メルの粘度は、目的とする意匠によって適宜決められる
が、エナメルの機械的強度の点から通常1Pa・s以上
が好適である。
【0032】本発明に用いられる多彩模様塗料は、上記
エナメルを水系分散媒に分散してなるエナメル分散粒子
を1種以上含有するものであり、目的とする意匠によっ
て数種のエナメル水分散体が混在して得られるものであ
る。
【0033】上記水系分散媒としては、従来公知のもの
が使用でき、例えば水に、分散粒子が互いに凝集しない
よう安定化させる安定剤を適宜配合したものが挙げられ
る。かかる安定剤としては、有機系又は無機系のいづれ
も使用でき、特に水溶性で且つ適度に疎水部分を有する
ものが好適である。このような安定剤としては、公知の
保護コロイドが挙げられ、例えばメチルセルロ−ス、エ
チルセルロ−ス、ポリビニルアルコ−ル、カゼイン、ト
ラガントゴム、カ−バリウムゴム、セルロ−スアセテ−
トフタレイト、ベントナイト、ヒドロキシエチルセルロ
−ス、ポリメタクリル酸、アラビアゴム、カラヤゴム、
ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、アルブミン、ペクチ
ン、キサンタンガム、澱粉、水溶性尿素フォルムアルデ
ヒドなどが使用できる。また比較的水に不溶性の塩類、
例えば白土、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、珪藻土なども上記安定剤として用い
ても良いが、水溶性の安定剤に比べて安定化に多量を要
するので、使用時には出来るだけ微粉のものを用いるこ
とが望ましい。
【0034】上記水系分散媒には、さらに必要に応じて
電解質(塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネ
シウム等)、湿潤剤、造膜助剤、凍結防止剤、消泡剤、
染料などを分散粒子の安定性等を損なわない程度に適宜
添加してもよい。
【0035】また上記水系分散媒は、塗装作業性や分散
粒子の安定性の点から、45〜90(KU値)程度に調
整することが望ましい。
【0036】該水系分散媒に前記エナメルを分散する方
法は、エナメルの水系分散媒に対する混合比を1.5〜
0.3程度となるよう混合して、通常の混合分散装置を
用いた従来公知の方法が採用できるが、好ましくは小さ
なせん断力で全体を混合できる例えば2〜3枚の羽根を
持つプロペラ型攪拌機を有する装置を用いることが望ま
しい。
【0037】該水系分散媒に前記エナメルを分散する際
に、目的とする意匠に要する各色エナメルごと別々に分
散を行い、得られた各水分散体を混合して塗料とする、
あるいは各色エナメルを同時に水系分散媒中に配合して
分散を行い、塗料とすることができ、通常、模様色の再
現性の点から前者の方法によるのが一般的である。
【0038】上記の通り得られるエナメル分散粒子の平
均粒径は、模様性の点から、約0.1mm以上が適当で
ある。かかる粒径は、エナメル組成や粘度、水系分散媒
中の安定剤の種類や量等を適宜調節することにより、目
的とする意匠に応じて選択可能である。また該エナメル
分散粒子は必ずしも球状に限らず、楕円状、涙滴状など
であってもさしつかえない。
【0039】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。尚、「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」
及び「重量%」を示す。
【0040】樹脂(A)の製造 反応器に温度計、サーモスタット、撹拌機、還流冷却
器、滴下ポンプを備え付け、ミネラルスピリット45重
量部を仕込み撹拌しながら100℃まで昇温した後、ス
チレン20部、i−ブチルメタクリレ−ト63部、i−
ブチルアクリレ−ト17部及びt−ブチルパ−オキシ−
2−エチルヘキサノエ−ト0.4部の混合物100.4
重量部を100℃に保った反応器に滴下ポンプを利用し
て3時間かけて一定速度で滴下した。滴下終了後2時間
100℃に保ち、撹拌を続けた。その後、追加の重合開
始剤(t−ブチルパ−オキシ−2−エチルヘキサノエ−
ト)0.5重量部をミネラルスピリット30重量部に溶
解させたものを1時間かけて一定速度で滴下し、さらに
1時間100℃に保ち反応を終了させ、ミネラルスピリ
ット48.8重量部で希釈した。得られた共重合体溶液
は不揮発分45重量%の均一で透明な溶液であった。ま
た、この共重合体の重量平均分子量は98,000、T
gは45℃、酸価0.1であった。
【0041】多彩模様塗料の製造 上記製造例で得た共重合体溶液、顔料、防藻剤及び溶剤
を表1に示す配合で、容量2リットルのステンレス容器
に仕込み、ディスパ−で15分間攪拌した後、ガラスビ
−ズを用いて卓上サンドミルで15分間分散して
(白)、(赤)、(青)の各エナメルを作成した。
【0042】
【表1】
【0043】次いで、上水100部、メチルセルロ−ス
0.5部、「スラオフ72N」(武田薬品社製、防腐
剤)0.1部及び「BYK−025」(ビックケミ−社
製、消泡剤)0.1部からなる水系分散媒に、上記で得
たエナメル100部を配合し、プロペラ形の攪拌機にて
低速で15分間攪拌し、エナメル分散粒子の大きさが1
〜2mmの範囲となるよう分散して各エナメル水分散液
を得た。
【0044】上記で得た(白)エナメル水分散液100
部に、それぞれ(赤)エナメル水分散液10部と(青)
エナメル水分散液10部を配合し混合して、多彩模様塗
料Aを得た。
【0045】また、「ゾラコ−トNo.229」(関西
ペイント社製、ニトロセルロ−ス系多彩模様塗料)、及
び「ゾラト−ンNo.17911SU」(関西ペイント
社製、ビニルトルエン樹脂系多彩模様塗料)をそれぞれ
多彩模様塗料B、Cとした。実施例及び比較例 上記製造例で得られた各多彩模様塗料を、下記性能試験
用の試験板に表2に示すスプレ−ガン(※)を用いて同
表に示す塗装条件で塗装した。得られた塗装板を各性能
試験に供した。結果を表2に示す。
【0046】(※)表2中のスプレ−ガン種は下記の通
りである。空気供給方式はl以外は全てコンプレッサ−
型である。
【0047】 a:「W−87−25W5G」、岩田塗装機社製、重力式スプレ−ガン b:「W−90−25W5P」、 〃 、圧送式 〃 c:「W−90−30Y5S」、 〃 、吸上式 〃 d:「W−873」、 〃 、圧送式 〃 e:「W−871−1」、 〃 、加圧式 〃 f:「W−871−2」、 〃 、圧送式 〃 g:「F−200B−P20」、明治機械製作所製、圧送式 〃 h:「F−200B−P25」、 〃 、圧送式 〃 i:「F−200B−P30」、 〃 、圧送式 〃 j:「リシンガンMG−1D」、岩田塗装機社製、重力式 〃 k:「リスタガンMG−6B」、 〃 、重力式 〃 l:「No152*1」、VOLUMAIR社製、HVLP機用加圧式〃 m:「W−87−20R5S」、岩田塗装機社製、重力式 〃 n:「W−90−18N5P」、 〃 、圧送式 〃 o:「F−200B−P15」、明治機械製作所製、圧送式 〃 (1)模様性 70×150×4mmのスレ−ト板に、「アレスホルダ
−G」(関西ペイント社製、水性下地調整材)を塗布量
800〜1,000g/m2 となるようロ−ラ−塗装
し、室温で24時間乾燥させたものを試験板とし、これ
に各多彩模様塗料を塗装して得た塗装板を室温で24時
間放置した後、該塗装板の模様性を目視で評価した。
【0048】◎:粒子の模様がはっきりしている ○:粒子の模様が小さい部分がわずかにみられる △:模様がくずれて、線状の模様がかなりみられる ×:模様が完全にくずれて、粒子の模様が全くみられな
い (2)隠蔽性 上記(1)の試験板に、「アレスアクアレタン黒」(関
西ペイント社製、水性上塗塗料)を帯状に刷毛で塗装し
たものを試験板とし、これに各多彩模様塗料を塗装して
得た塗装板の隠蔽性を目視で評価した。
【0049】◎:黒い帯が全く見えず、隠蔽性良好 ○:ごくわずかに黒い帯が見えるが、実用的に問題ない △:黒い帯が部分的に見え、実用的に問題ある ×:黒い帯がはっきり見え、隠蔽性不良 (3)温冷繰り返し試験 上記(1)と同様に作成した塗装板をさらに室温で10
日間乾燥させた後、該塗装板をJIS A 6909の
温冷繰り返し試験に準じて、<水中に18時間浸漬〜−
20℃の恒温器中で3時間冷却〜50℃の恒温器中で5
時間加温>を1サイクルとして10サイクル試験後の塗
膜面の状態を目視で評価した。
【0050】◎:塗膜面にワレ・ハガレがなく変色も認
められない ○:塗膜面に若干のワレ・ハガレ、変色のいずれかが認
められる △:塗膜面にワレ・ハガレ、変色のいずれかが認められ
る ×:塗膜面にワレ・ハガレ、変色が著しく認められる
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、特定のノズル口径を有
するスプレ−ガンを用いて多彩模様塗料を1回目と2回
目以降をそれぞれの塗装条件で塗り重ねることにより、
模様塗膜の連続膜化が可能となり、隠蔽用塗料を用いな
くとも下地隠蔽性を有し耐水性、耐久性に優れ、且つ多
彩な模様塗膜が容易に形成できる。
【0052】
【表2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗物に、樹脂(A)、顔料(B)及び
    有機溶剤(C)を主成分とする組成物を混合分散してエ
    ナメルとしこれを水系分散媒に分散してなるエナメル分
    散粒子を1種以上含有する多彩模様塗料を2回以上塗り
    重ねる塗装方法であって、1回目の塗装時に、塗装機と
    してノズル口径が1〜4mmのスプレ−ガンを用い、且
    つ塗装機の空気供給方式がコンプレッサ−型では塗装空
    気圧を0.2〜0.5MPaとする、或いは塗装機の空
    気供給方式が高速タ−ビン型では塗装空気量を800〜
    7,500リットル/分とすることを特徴とする多彩模
    様塗料の塗装方法。
  2. 【請求項2】 1回目の塗装時、被塗物とガンの距離を
    10〜40cmとし、塗布量を0.1〜0.7kg/m
    2 とする請求項1記載の塗装方法。
  3. 【請求項3】 2回目以降の塗装時、塗装機としてノズ
    ル口径が2〜4mmのスプレ−ガンを用い、且つ塗装機
    の空気供給方式がコンプレッサ−型では塗装空気圧を
    0.05〜0.3MPaとする、或いは塗装機の空気供
    給方式が高速タ−ビン型では塗装空気量を300〜3,
    000リットル/分とする請求項1又は2記載の塗装方
    法。
  4. 【請求項4】 2回目以降の塗装時、被塗物とガンの距
    離を20〜100cmとし、塗布量を0.1〜0.7k
    g/m2 とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    塗装方法。
  5. 【請求項5】 樹脂(A)が、アクリル系モノマ−を少
    なくとも20重量%以上含有するモノマ−混合物を共重
    合してなる、重量平均分子量20,000〜200,0
    00で酸価2以下の共重合体である請求項1ないし4の
    いずれか1項記載の塗装方法。
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