JPH11116859A - 多彩模様塗料組成物及びこれを用いた塗装仕上げ方法 - Google Patents

多彩模様塗料組成物及びこれを用いた塗装仕上げ方法

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JPH11116859A
JPH11116859A JP28751497A JP28751497A JPH11116859A JP H11116859 A JPH11116859 A JP H11116859A JP 28751497 A JP28751497 A JP 28751497A JP 28751497 A JP28751497 A JP 28751497A JP H11116859 A JPH11116859 A JP H11116859A
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enamel
weight
copolymer
aqueous
coating
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JP28751497A
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English (en)
Inventor
Norimasa Sawada
憲正 沢田
Nobuhito Hirata
信人 平田
Naoki Miyata
直紀 宮田
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】形成される塗膜の耐候性、耐水性、水浸漬時の
耐白化性に優れた多彩模様塗料組成物及びこれを用いた
塗装仕上げ方法を提供する。 【解決手段】ビニル系共重合体(A)、顔料(B)及び
有機溶剤(C)を主成分とする組成物を混合分散してエ
ナメルとし、これを水系分散媒に分散して得られたエナ
メル分散粒子を1種以上含む水分散液に、水性樹脂
(D)を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中油型の多彩模
様塗料組成物に関し、詳しくは顔料分散したエナメルを
水相に分散してなる、1回の塗装で多数の色合いが複合
した多彩な意匠感を表現することができ、さらに塗装時
の低臭性や形成膜の耐候性、耐水性、水浸漬時の耐白化
性に優れた多彩模様塗料組成物及びこれを用いた塗装仕
上げ方法に関する。本発明の組成物は、建築内・外部、
屋根、乾式建材、車両、橋梁、船舶、家電、家具、木工
などの塗装に適用可能である。
【0002】
【従来技術及びその課題】従来より、1回の塗装で多彩
な意匠塗膜を形成する塗料は多彩模様塗料と呼ばれ、J
IS K 5667に規定されている。中でも、水系分
散媒に、色づけした有機溶剤ベ−スのエナメルを、識別
できる程度の大きさに不連続相として分散した水中油型
の多彩模様塗料は、例えばJ.C.ZORAによって日
本特許第231698号で実用化され、日本国内におい
ても汎用されている。しかしながら従来の多彩模様塗料
の多くは、ニトロセルロ−ス、ポリビニルトルエン、ポ
リブタジエンなどを基体樹脂としているため、建築外装
等の屋外での使用の際に、形成塗膜が塗膜変色やチョ−
キングを生じるなど耐候性に劣り、その用途は主に建築
内装であった。またこれらの基体樹脂を溶解するのに使
用される有機溶剤も比較的SP(溶解性パラメ−タ−)
値が高く沸点が低いことから、塗装時の臭気や作業環境
に問題があった。
【0003】そこで本発明者らは耐候性を向上させるた
め、基体樹脂としてスチレン−アクリル共重合物等を用
いることを提案した(特開平9−100426号公
報)。本塗料によれば耐候性、耐水性に優れた模様塗膜
を形成可能であるが、模様をつなぐ連続部分の耐水性が
不十分であり乾燥初期に雨などで該部分が白化しやすい
という問題があった。そのためこれを防止するため該模
様塗膜上にクリヤ−塗料を塗装しなければならなかっ
た。該クリヤ−塗料についても水系クリヤ−を用いると
それ自身が白化する恐れがあり、溶剤系のものに使用が
限られていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、模様をつなぐ連続部分
を形成する成分として水性樹脂を配合することによっ
て、形成膜の耐水性、水浸漬時の耐白化性、耐候性に優
れた多彩模様塗料組成物が得られることを見出し本発明
に到達した。
【0005】即ち本発明は、ビニル系共重合体(A)、
顔料(B)及び有機溶剤(C)を主成分とする組成物を
混合分散してエナメルとし、これを水系分散媒に分散し
て得られたエナメル分散粒子を1種以上含む水分散液
に、水性樹脂(D)を配合することを特徴とする多彩模
様塗料組成物、及びこれを基材面に塗装し乾燥後、その
上に水系クリヤ−を塗装する塗装仕上げ方法を提供する
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明においてビニル系共重合体
(A)としては、耐侯性に優れたものが好ましく、具体
的には以下に示すように、アクリル系共重合体(A−
1)、架橋性官能基含有共重合体(A−2)、自己架橋
性官能基含有共重合体(A−3)などが好適に使用でき
る。
【0007】まずアクリル系共重合体(A−1)は、ア
クリル系モノマ−を少なくとも20重量%以上、好まし
くは50重量%以上含有するモノマ−混合物を共重合し
てなる、重量平均分子量20,000〜200,000
の非架橋型の共重合体である。
【0008】アクリル系モノマ−としては、例えばメチ
ル(メタ)アクリレ−ト、エチル(メタ)アクリレ−
ト、n−ブチル(メタ)アクリレ−ト、i−ブチル(メ
タ)アクリレ−ト、t−ブチル(メタ)アクリレ−ト、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、ラウリル
(メタ)アクリレ−ト、イソボルニル(メタ)アクリレ
−ト等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数1〜24
のアルキルエステル又はシクロアルキルエステルなどが
挙げられ、1種又は2種以上混合して使用される。また
カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミド基、アミン基
などの親水性官能基を有するアクリル系モノマ−は、エ
ナメル分散粒子の安定性を損なわない範囲で少量なら上
記モノマ−類と併用してもさしつかえない。
【0009】さらに、他のモノマ−として、例えばスチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、α−クロ
ロスチレン等のビニル芳香族化合物;パーフルオロブチ
ルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロイソノニ
ルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチル
エチル(メタ)アクリレート等のパーフルオロアルキル
(メタ)アクリレート;CF2=CF2、CHF=CF
2、CH2=CF2、CClF=CF2等の一般式CX
2=CX2(式中、Xは同一もしくは異なってH、C
l、Br、F、アルキル基またはハロアルキル基を示
す。ただし、式中に少なくとも1個のFを含有する。)
で表わされるフルオロオレフィンなどが上記アクリル系
モノマ−と共重合可能なモノマ−として挙げられる。こ
れらは所望の物性に応じて適宜選択して使用できる。
【0010】上記アクリル系共重合体(A−1)は、上
記アクリル系モノマ−を少なくとも20重量%以上、好
ましくは50重量%以上含有するモノマ−混合物を共重
合してなるものであり、特に耐候性、耐水性の点からス
チレン0〜50重量%、好ましくは10〜30重量%、
アクリル系モノマ−20〜100重量%、好ましくは5
0〜90重量%、及びその他のモノマ−0〜80重量
%、好ましくは0〜40重量%を含有するモノマ−混合
物を共重合したものが好適である。
【0011】アクリル系共重合体(A−1)は、重量平
均分子量20,000〜200,000、好ましくは5
0,000〜150,000である。該分子量が20,
000未満では塗膜の耐候性や塗料中のエナメル分散粒
子の安定性が低下し、一方200,000を越えると、
塗装作業性、造膜性が劣るので好ましくない。
【0012】アクリル系共重合体(A−1)は、酸価2
以下、好ましくは1以下の共重合体である。該酸価が2
を越えると、エナメル分散粒子の安定性が著しく低下す
るので好ましくない。
【0013】またアクリル系共重合体(A−1)は、ガ
ラス転移温度(Tg)が0〜80℃、好ましくは10〜
60℃であることが望ましく、該Tgが0℃未満ではエ
ナメル分散粒子の安定性や塗膜の耐水性が低下し、また
汚れやすくなり、一方80℃を越えると造膜性が低下し
塗膜が脆くなるので好ましくない。
【0014】次いで架橋性官能基含有共重合体(A−
2)は、重量平均分子量5,000〜200,000の
共重合体であり、架橋性官能基として水酸基、イソシア
ネ−ト基、エポキシ基、アミノ基、アルコキシシリル
基、カルボニル基などが挙げられ、通常、該架橋性官能
基を含有するモノマ−及びその他の共重合可能なモノマ
−を共重合して得ることができる。
【0015】架橋性官能基含有モノマ−としては、例え
ばヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレ−トなどの(メタ)アクリル
酸のヒドロキシアルキルエステル、(メタ)アクリル酸
のヒドロキシアルキルエステルとラクトン類との1:1
〜5モル付加物、(メタ)アクリル酸とグリコ−ル(炭
素数2〜20)との等モル付加物などの水酸基含有モノ
マ−;メタクリロイルイソシアネ−ト、イソシアネ−ト
エチル(メタ)アクリレ−ト、m−又はp−イソプロペ
ニル−α,α´−ジメチルベンジルイソシアネ−ト、水
酸基含有モノマ−とジイソシアネ−ト化合物との等モル
付加物などのイソシアネ−ト基含有モノマ−;グリシジ
ル(メタ)アクリレ−ト、アリルグリシジルエ−テルな
どのエポキシ基含有モノマ−;N,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレ−ト、N−t−ブチルアミノエ
チル(メタ)アクリレ−トなどのアミノ基含有モノマ
−;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ルジメトキシメチルシランなどのアルコキシシリル基含
有モノマ−;ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、ア
セトアセトキシエチルメタクリレ−トなどのカルボニル
基含有モノマ−などが挙げられ、これらは1種又は2種
以上適宜選択して使用できる。
【0016】その他の共重合可能なモノマ−としては、
上記アクリル系共重合体(A−1)の説明で列記したア
クリル系モノマ−及び他のモノマ−などが挙げられ、1
種又は2種以上適宜選択して使用可能である。
【0017】上記架橋性官能基を含有するモノマ−及び
その他の共重合可能なモノマ−の使用量は、エナメル分
散粒子の粘性にもよるが、架橋性官能基を含有するモノ
マ−が0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜20重
量%、その他の共重合可能なモノマ−が70〜99.9
重量%、好ましくは80〜99.5重量%の範囲が適当
である。架橋性官能基を含有するモノマ−が0.1重量
%未満ではエナメル分散粒子の強度向上が得られず、一
方30重量%を越えると水分散性が低下する傾向がみら
れるので好ましくない。
【0018】さらに自己架橋性官能基含有共重合体(A
−3)は、重量平均分子量5,000〜200,000
の共重合体であり、自己架橋性官能基としてアルコキシ
シリル基やイソシアネ−ト基などが挙げられ、通常、該
架橋性官能基を含有するモノマ−及びその他の共重合可
能なモノマ−を共重合して得ることができる。
【0019】架橋性官能基含有モノマ−としては、上記
架橋性官能基含有共重合体(A−2)の説明で列記した
アルコキシシリル基含有モノマ−、イソシアネ−ト基含
有モノマ−などが挙げられ、これらは1種又は2種以上
適宜選択して使用でき、またその他の共重合可能なモノ
マ−としては、上記アクリル系共重合体(A−1)の説
明で列記したアクリル系モノマ−及び他のモノマ−など
が挙げられ、1種又は2種以上適宜選択して使用可能で
ある。
【0020】上記架橋性官能基を含有するモノマ−及び
その他の共重合可能なモノマ−の使用量は、エナメル分
散粒子の粘性にもよるが、架橋性官能基を含有するモノ
マ−が0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜20重
量%、その他の共重合可能なモノマ−が70〜99.9
重量%、好ましくは80〜99.5重量%の範囲が適当
である。架橋性官能基を含有するモノマ−が0.1重量
%未満ではエナメル分散粒子の強度向上が得られず、一
方30重量%を越えると水分散性が低下する傾向がみら
れるので好ましくない。
【0021】上記共重合体(A−2)及び(A−3)
は、重量平均分子量5,000〜200,000、好ま
しくは20,000〜180,000である。該分子量
が5,000未満では塗膜の耐候性や塗料中のエナメル
分散粒子の安定性が低下し、一方200,000を越え
ると、塗装作業性、造膜性が劣るので好ましくない。
【0022】また上記共重合体(A−2)及び(A−
3)は、酸価5以下、好ましくは3未満であることが望
ましい。該酸価が5を越えると、エナメル分散粒子の安
定性が著しく低下するので望ましくない。
【0023】また共重合体(A−2)及び(A−3)
は、ガラス転移温度(Tg)が−10〜80℃、好まし
くは5〜60℃であることが望ましく、該Tgが−10
℃未満ではエナメル分散粒子の安定性や塗膜の耐水性が
低下し、また汚れやすくなり、一方80℃を越えると造
膜性が低下し塗膜が脆くなるので好ましくない。
【0024】上記共重合体(A−1)〜(A−3)は、
各モノマ−混合物を、ラジカル重合開始剤の存在下に溶
液重合法などの常法によって共重合させることにより得
られる。ラジカル重合開始剤としては、過酸化ベンゾイ
ル、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クミルパーオ
キサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロ
ピルベンゼンハイドロパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシベンゾエート、ラウリルパーオキサイド、アセチ
ルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエート等の過酸化物;α,α’−アゾビスイソ
ブチロニトリル、α,α’−アゾビス−2−メチルブチ
ロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、アゾビ
スシクロヘキサンカルボニトリル等のアゾ化合物が挙げ
られる。重合時に用いる溶剤としては、例えば、石油ベ
ンゼン、ミネラルスピリット、タ−ペンなどの脂肪族炭
化水素系、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素系、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素系、
その他ジクロルエタン、トリクレン、テキサノ−ル、テ
キサノ−ルイソブチレ−ト、2−エチルヘキシルアルコ
−ル、ジイソブチルケトン、2−エチルヘキシルアセテ
−ト、ジブチルフタレ−ト、ジオクチルフタレ−トなど
水との親和性の小さいものが単独または混合して使用で
き、好ましくは塗装時の作業環境の点から脂肪族炭化水
素系の溶剤が好適である。
【0025】重合時に用いる溶剤として、脂肪族炭化水
素系溶剤などの貧溶剤を用いる場合には、良好なエナメ
ル化のために、上記で使用するモノマ−混合物のSP
(溶解性パラメ−タ−)値を(親水性の尺度として)適
宜調整することが望ましく、特に親水性の高いモノマ−
に影響されることから、使用するアクリルモノマ−類に
よるSP値が7.6〜8.6、好ましくは7.8〜8.
4であることが望ましく、この範囲内となるように使用
するアクリルモノマ−類を選択することが適当である。
【0026】ここでSP(溶解性パラメ−タ−)値は、
以下の式より各モノマ−のSP値から算出される。
【0027】SP値:δ δ×100=(δa ×A)+(δb ×B)+(δc ×
C)+ …… (式中、δa 、δb 、δc 、……はモノマ
a b c 、……のSP値を示し、A、B、C、……
はモノマ−a b c 、……の使用(アクリル)モノマ
−全量中の重量%を示す。各モノマ−のSP値はJ.P
aint Tech.,42(541),176(19
70)などで示される数値に基づく。) 本発明ではビニル系共重合体(A)として、上記共重合
体(A−1)〜(A−3)から適宜選択して夫々単独
で、又は組合わせて併用してもよい。特に共重合体(A
−2)や(A−3)を用いるとロ−ラ−塗装のような高
シェア塗装においてもエナメル粒子が融着することなく
塗装可能で好適である。またこれら共重合体にニトロセ
ルロ−ス、ポリブタジエン、ビニルトルエンなどを併用
してもよい。
【0028】本発明において用いられる顔料(B)とし
ては、従来公知の着色顔料や体質顔料などが使用でき、
着色顔料としては、例えば酸化チタン、カ−ボンブラッ
ク、ベンガラ、酸化鉄、フタロシアニンブル−、フタリ
シアニングリ−ン、ベンゾイミダゾロン、アゾ顔料、キ
ナクリドンレッド、黄鉛、酸化クロム、群青、パ−ル顔
料、金属粉などが挙げられ、体質顔料としては、例えば
タンカル、クレ−、タルク、硫酸バリウム、ホワイトカ
−ボン、アルミナ、ベントナイト、シリカ、マイカなど
が挙げられ、単独又は組合せて使用できる。これら顔料
のエナメル中の含有量は、目的とする意匠などにより適
宜選択できるが、望ましくは70重量%以下、好ましく
は50重量%以下が望ましい。該含有量が70重量%を
越えるとエナメルの機械的強度が低下してエナメル分散
粒子の安定性や塗装時のスプレ−適性が低下するので好
ましくなく、さらに50重量%を越えるとエナメルの比
重や粘度の調整などが不都合になりやすいので望ましく
ない。
【0029】本発明において用いられる有機溶剤(C)
としては、従来公知のものが使用でき、例えば石油ベン
ゼン、ミネラルスピリット、タ−ペンなどの脂肪族炭化
水素系、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭
化水素系、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素系、そ
の他ジクロルエタン、トリクレン、テキサノ−ル、テキ
サノ−ルイソブチレ−ト、2−エチルヘキシルアルコ−
ル、ジイソブチルケトン、2−エチルヘキシルアセテ−
ト、ジブチルフタレ−ト、ジオクチルフタレ−ト、メタ
ノ−ル、エタノ−ル、ブタノ−ル、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトンなどが挙げられ、
これらは単独または混合して使用でき、好ましくは塗装
時の作業環境の点から脂肪族炭化水素系の溶剤が好適で
ある。有機溶剤(C)のエナメル中の含有量は、20〜
70重量%が好ましい。20重量%未満ではエナメルの
比重や粘度の調整などが不都合になりやすく、一方70
重量%を越えるとエナメルの機械的強度が低下してエナ
メル分散粒子の安定性や塗装時のスプレ−適性が低下す
る恐れがあるので望ましくない。
【0030】本発明では共重合体(A)として前記共重
合体(A−2)を用いた場合には、架橋剤及び/又は硬
化触媒(E)を、前記共重合体などを用いて得られたエ
ナメルを水分散後に配合することができる。かかる架橋
剤及び/又は硬化触媒(E)としては、前記共重合体
(A−2)に含まれる架橋性官能基に応じて、従来公知
の架橋剤や硬化触媒から適宜選択して使用できる。
【0031】具体的には、例えば前記共重合体(A−
2)の架橋性官能基が水酸基である場合には、架橋剤と
して脂肪族ジイソシアネ−ト、脂環族ジイソシアネ−
ト、芳香族ジイソシアネ−ト、これらの多量体などのポ
リイソシアネ−ト化合物が使用できる。さらに該ポリイ
ソシアネ−ト化合物の水分散性の向上の面から、該ポリ
イソシアネ−ト化合物に乳化剤を混合したものや、該ポ
リイソシアネ−ト化合物をアルコキシポリアルキレング
リコ−ルやアルコキシシランポリマ−などで変性してな
るもの等が使用できる。
【0032】前記共重合体(A−2)の架橋性官能基が
イソシアネ−ト基である場合には、特に架橋剤を配合し
なくても水によりイソシアネ−ト基が自己架橋するの
で、その硬化触媒としてジブチル錫ジオクテ−ト、ジブ
チル錫ジラウレ−トなどの錫系、トリエチルアミン、ジ
エタノ−ルアミン、トリエタノ−ルアミンなどのアミン
系、リン酸系から選ばれる少なくとも1種の硬化触媒が
使用でき、さらに架橋剤としてエチレングリコ−ルなど
のアルキレングリコ−ル、ポリカ−ボネ−トジオ−ル、
アクリルポリオ−ルなどのポリオ−ル;ポリアミン等が
使用できる。
【0033】前記共重合体(A−2)の架橋性官能基が
エポキシ基である場合には、架橋剤としてアンモニア;
エチレンジアミン、トリエチレンテトラミンなどの脂肪
族ポリアミン;脂環族ポリアミン;p,p−ジアミノジ
フェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォンなどの
芳香族ポリアミン;エポキシ変性ポリアミンなどのポリ
アミン、ポリアミド、さらに多価フェノ−ル、ジヒドラ
ジド化合物等が使用できる。
【0034】前記共重合体(A−2)の架橋性官能基が
アミノ基である場合には、架橋剤としてエチレングリコ
−ルジグリシジルエ−テル、ポリエチレングリコ−ルジ
グリシジルエ−テル、ビスフェノ−ルAジグリシジルエ
−テルなどの多価アルコ−ルのジグリシジルエ−テル;
フタル酸ジグリシジルエステルなどのエポキシ樹脂等が
使用できる。
【0035】前記共重合体(A−2)の架橋性官能基が
アルコキシシリル基である場合には、特に架橋剤を配合
しなくてもアルコキシシリル基が自己架橋するので、そ
の硬化触媒として錫系、アミン系、リン酸系から選ばれ
る少なくとも1種の硬化触媒が使用でき、さらに架橋成
分としてトリメトキシメチルシラン、トリメトキシプロ
ピルシラン、トリメトキシフェニルシラン等が使用でき
る。
【0036】前記共重合体(A−2)の架橋性官能基が
カルボニル基である場合には、架橋剤として蓚酸ジヒド
ラジド、アジピン酸ジヒドラジドなどの2〜18個の炭
素原子を有する飽和脂肪族カルボン酸ジヒドラジド、マ
レイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジドなどのモ
ノオレフィン性不飽和ジカルボン酸ジヒドラジドなどの
ジヒドラジド化合物などが使用できる。
【0037】また本発明では、前記共重合体(A−2)
を用いてなるエナメル水分散液に重合性不飽和化合物を
混合したり、或いは共重合体(A−2)の架橋性官能基
として重合性不飽和基を含有せしめて、硬化触媒として
光照射などにより重合させるベンゾイン、ベンゾインメ
チルエ−テル、アセトフェノンなどの光重合開始剤;酸
化亜鉛、コバルトアセチルアセテ−ト、鉄アセチルアセ
テ−ト、ナフテン酸マンガン、ナフテン酸バリウムなど
の金属酸化物・金属キレ−ト化合物・有機酸金属塩な
ど;ジメチルアニリンなどのアミン類などを使用するこ
ともできる。該重合性不飽和化合物としては、前記共重
合体(A−2)の説明で例示したその他の共重合可能な
モノマ−やテトラメチロ−ルメタンテトラ(メタ)アク
リレ−トなどの多価アルコ−ルの(メタ)アクリル酸エ
ステルなどのモノマ−や、エポキシアクリレ−ト、ウレ
タンオリゴマ−などのオリゴマ−が使用できる。また共
重合体(A−2)への不飽和基の導入は、共重合体(A
−2)中の水酸基にイソシアネ−ト基含有モノマ−を付
加させる、あるいは共重合体(A−2)中のカルボキシ
ル基にエポキシ基含有モノマ−を付加させるなどの方法
により行うことができる。
【0038】また共重合体(A)として前記共重合体
(A−3)を用いた場合には、架橋性官能基が水により
自己架橋するので特に架橋剤成分を配合しなくてもよい
が、必要に応じて上述の架橋剤及び/又は硬化触媒
(E)から適宜選択して配合することができる。
【0039】本発明においては、以上の共重合体
(A)、顔料(B)及び有機溶剤(C)などを、ディス
パ−、サンドミル、ロ−ルミル、ボ−ルミルなどの分散
機を用いるなどの通常の方法に従って混合分散してエナ
メル化を行う。この際、該組成中に必要に応じて分散
剤、消泡剤、可塑剤などの添加剤を適宜加えてもよい。
【0040】上記の通り得られるエナメルの比重は、塗
料中のエナメル分散粒子の安定性の点から、0.90〜
2.5、好ましくは0.95〜1.5の範囲が適当であ
る。この範囲外では分散粒子が塗料の貯蔵中に浮上又は
沈降して融着しやすくなるので好ましくない。またエナ
メルの粘度は、目的とする意匠によって適宜決められる
が、エナメルの機械的強度の点から通常1Pa・s以上
が好適である。
【0041】本発明では、上記エナメルを水系分散媒に
分散してなるエナメル分散粒子を1種以上含有するもの
であり、該エナメル分散粒子は、粒子内において一部架
橋していればよく、該粒子自身融着造膜可能なものであ
る。
【0042】上記水系分散媒としては、従来公知のもの
が使用でき、例えば水に、分散粒子が互いに凝集しない
よう安定化させる安定剤を適宜配合したものが挙げられ
る。かかる安定剤としては、有機系又は無機系のいづれ
も使用でき、特に水溶性で且つ適度に疎水部分を有する
ものが好適である。このような安定剤としては、公知の
保護コロイドが挙げられ、例えばメチルセルロ−ス、エ
チルセルロ−ス、ポリビニルアルコ−ル、カゼイン、ト
ラガントゴム、カ−バリウムゴム、セルロ−スアセテ−
トフタレイト、ベントナイト、ヒドロキシイチルセルロ
−ズ、ポリメタクリル酸、アラビアゴム、カラヤゴム、
ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、アルブミン、ペクチ
ン、キサンタンガム、澱粉、水溶性尿素フォルムアルデ
ヒドなどが使用できる。また比較的水に不溶性の塩類、
例えば白土、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、珪藻土なども上記安定剤として用い
ても良いが、水溶性の安定剤に比べて安定化に多量を要
するので、使用時には出来るだけ微粉のものを用いるこ
とが望ましい。
【0043】上記水系分散媒には、さらに必要に応じて
電解質(塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネ
シウム等)、湿潤剤、造膜助剤、凍結防止剤、消泡剤、
染料などを分散粒子の安定性等を損なわない程度に適宜
添加してもよい。また上記水系分散媒は、塗装作業性や
分散粒子の安定性の点から、45〜90(KU値)程度
に調整することが望ましい。
【0044】該水系分散媒に前記エナメルを分散する方
法は、エナメルの水系分散媒に対する混合比を1.5〜
0.3程度となるよう混合して、通常の混合分散装置を
用いた従来公知の方法が採用できるが、好ましくは小さ
なせん断力で全体を混合できる例えば2〜3枚の羽根を
持つプロペラ型攪拌機を有する装置を用いることが望ま
しい。
【0045】該水系分散媒に前記エナメルを分散する際
に、目的とする意匠に要する各色エナメルごと別々に分
散を行い、得られた各水分散体を混合してエナメル粒子
水分散液とする、あるいは各色エナメルを同時に水系分
散媒中に配合して分散を行いエナメル粒子水分散液とす
ることができ、通常、模様色の再現性の点から前者の方
法によるのが一般的である。
【0046】上記の通り得られるエナメル分散粒子の平
均粒径は、模様性の点から、約0.1mm以上が適当で
ある。かかる粒径は、エナメル組成や粘度、水系分散媒
中の安定剤の種類や量等を適宜調節することにより、目
的とする意匠に応じて選択可能である。また該エナメル
分散粒子は必ずしも球状に限らず、楕円状、涙滴状など
であってもさしつかえない。
【0047】本発明では、上記の通り得られる1種以上
のエナメル分散粒子を含む水分散液に、さらに模様をつ
なぐ連続部分を形成する成分として、水性樹脂(D)を
配合する。
【0048】該水性樹脂(D)としては、従来公知の水
性樹脂が使用可能であるが、耐候性、耐水性に優れたア
クリル系エマルション、フッ素系エマルション及びシリ
コン系エマルションから選ばれる少なくとも1種以上で
あることが望ましく、特に水浸漬時の耐白化性の点から
は、アルコキシシリル基を導入してなるシリコン系エマ
ルションが好適である。
【0049】上記水性樹脂(D)として使用されるアク
リル系エマルションとしては、従来公知の融着造膜型、
或いは反応硬化型のアクリル共重合体エマルションが使
用できる。
【0050】また水性樹脂(D)として使用されるフッ
素系エマルションとしては、従来公知のものが使用でき
るが、特に水浸漬時の耐白化性の点からフッ化ビニリデ
ン10〜70重量%及び他のモノマ−30〜90重量%
を含むモノマ−混合物を共重合してなるフッ素系共重合
体のエマルションが好適である。その他の共重合可能な
モノマ−としては、例えばフッ化ビニル、テトラフルオ
ロエチレン、トリフルオロクロロエチレン、ヘキサフル
オロイソブチレン、パ−フルオロ(メタ)アクリル酸又
はそのアルキルエステル、(メタ)アクリル酸のフルオ
ロアルキルエステル、パ−フルオロビニルエ−テル、パ
−フルオロアルキルビニルエ−テルフッ素含有モノマ
−;シクロヘキシルビニルエ−テル、ヒドロキシエチル
ビニルエ−テルなどのアルキルビニルエ−テル;ブタジ
エン、イソプレン、クロロプレンなどが挙げられ、1種
又は2種以上混合して使用される。
【0051】上記水性樹脂(D)として好適に使用され
るシリコン系エマルションとしては、従来公知のものが
使用できるが、特に水浸漬時の耐白化性の点からアルコ
キシシリル基を導入してなるシリコン系エマルションが
挙げられ、アルコキシシリル基含有モノマ−1〜20重
量%及びその他の共重合可能なモノマ−80〜99重量
%を含むモノマ−混合物を共重合してなるTg0〜25
℃のアルコキシシリル基含有共重合体のエマルションが
好適である。
【0052】アルコキシシリル基含有モノマ−として
は、例えばβ−(メタ)アクリロイルオキシエトキシシ
ラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキ
シプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アク
リロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、ビニ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランなど
が挙げられる。該アルコキシシリル基含有モノマ−と共
重合可能なその他のモノマ−としては、メチル(メタ)
アクリレ−ト、ブチル(メタ)アクリレ−ト等のアクリ
ル酸又はメタクリル酸の炭素数1〜24のアルキルエス
テル又はシクロアルキルエステルや(メタ)アクリル
酸、スチレン等のビニル芳香族化合物などが挙げられ、
1種又は2種以上混合して使用される。
【0053】上記アルコキシシリル基含有共重合体エマ
ルションは、上記モノマ−混合物を、溶液重合後に中和
剤を用いて水溶化もしくは水分散化する方法、或いは界
面活性剤を使用する乳化重合法などの方法により製造す
ることができ、特に乳化重合法によるものが好適であ
る。得られるアルコキシシリル基含有共重合体エマルシ
ョンは、粒子径が0.2μm以下、最低造膜温度が10
℃以下、pH8〜10が好適である。
【0054】上記水性樹脂(D)の配合量は、(A)〜
(C)成分を含むエナメル分散粒子100重量部に対し
て、水性樹脂固形分量で1〜40重量部、好ましくは5
〜30重量部の範囲内が好適である。該配合量が1重量
部未満では、塗膜の水浸漬時の耐白化性の向上が認めら
れず、一方40重量部を越えると塗装時の仕上り性、特
にロ−ラ−塗装での模様の仕上り性が低下するので好ま
しくない。
【0055】また上記水性樹脂(D)の配合時に、増粘
剤、消泡剤、造膜助剤、艶調整剤などの添加剤を同時に
添加混合することができる。
【0056】本発明組成物は、エナメル分散粒子を1種
以上含有するものであり、目的とする意匠によって数種
のエナメル水分散体が混在して得られるものである。こ
の際、該エナメル粒子の水分散液に、必要に応じて架橋
剤及び/又は硬化触媒(E)を配合し撹拌後、さらに上
記水性樹脂(D)を配合し混合撹拌するものである。混
合する際は上述のプロペラ型攪拌機を有する装置を用い
ることが望ましい。
【0057】本発明組成物は、通常の塗装方法、例えば
スプレ−、ロ−ラ−、刷毛塗装などによって塗装でき、
塗布量は特に制限はないが50〜1200g/m2 、好
ましくは200〜700g/m2 程度が適当である。
【0058】本発明では、基材面に、上記の通り得られ
る多彩模様塗料組成物を塗装し乾燥後、その上に水系ク
リヤ−を塗装する塗装仕上げ方法を提供する。
【0059】基材面としては、例えばコンクリ−ト、モ
ルタル、スレ−ト、セラミック、プラスチック、木材、
石材、金属、紙などの素材に適宜素地調整された基材が
挙げられ、また該基材上に下塗り塗料及び/又は主材を
塗装して下塗り層を設けてなるものが挙げられる。
【0060】下塗り塗料は、基材と主材層との付着性向
上や基材からのエフロ防止、多孔質基材による主材の吸
い込みムラ防止などを目的として必要に応じて用いられ
るものであり、例えばアクリル樹脂系、塩化ビニル樹脂
系、酢酸ビニル樹脂系、エポキシ樹脂系、フタル酸樹脂
系などから選ばれる1種又は2種以上組合せた樹脂成分
を有するシ−ラ−や下塗材が挙げられる。水回りなどの
高度の耐水性が要求される場所では適宜塗り重ねてもよ
い。
【0061】主材は、基材に直接、又は下塗り塗膜上に
塗装されるものであり、立体的なテクスチャ−の形成、
又は基材面のひびワレ等への追随などを目的として用い
られるものであり、例えば合成樹脂エマルション系、セ
メント系、ポリマ−セメント系などの複層仕上げ用主材
や下地調整材が挙げられ、特に反応硬化型のアクリル系
エマルション等の合成樹脂エマルションを使用した弾性
塗材が好適である。これらはロ−ラ−やスプレ−などの
公知の塗布具を用いて平滑或いは凹凸状になるよう塗布
することができる。塗布量は0.3〜2kg/m2 程度
が適当である。多彩模様塗膜上に塗装される水系クリヤ
−としては、特に制限なく従来公知のものが挙げられる
が、水浸漬時の耐白化性の点から、前記多彩模様塗料組
成物の構成成分である水性樹脂(D)、特にシリコン系
エマルションを被膜形成成分とするものが好適である。
【0062】該水系クリヤ−には、必要に応じて、紫外
線吸収剤、光安定剤、流動調整剤、、充填剤などの通常
の塗料用添加剤を適宜配合することができる。
【0063】上記水系クリヤ−は、通常の塗装方法、例
えばスプレ−、ロ−ラ−、刷毛塗装などによって塗装で
き、塗布量は特に制限はないが50〜200g/m2
好ましくは80〜120g/m2 程度が適当である。
【0064】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。
【0065】共重合体(A)の製造 製造例1 反応器に温度計、サーモスタット、撹拌機、還流冷却
器、滴下ポンプを備え付け、ミネラルスピリット45重
量部を仕込み撹拌しながら100℃まで昇温した後、表
1に示す単量体及び重合開始剤(t−ブチルパ−オキシ
−2−エチルヘキサノエ−ト)の混合物100.13重
量部を100℃に保った反応器に滴下ポンプを利用して
3時間かけて一定速度で滴下した。滴下終了後2時間1
00℃に保ち、撹拌を続けた。その後、追加の重合開始
剤(t−ブチルパ−オキシ−2−エチルヘキサノエ−
ト)0.5重量部をミネラルスピリット30重量部に溶
解させたものを1時間かけて一定速度で滴下し、さらに
1時間100℃に保ち反応を終了させ、ミネラルスピリ
ット48重量部で希釈した。得られた共重合体溶液は不
揮発分45重量%の均一で透明な溶液であった。また、
この共重合体の重量平均分子量は169,000、Tg
は0℃であった。
【0066】製造例2,3 製造例1において、単量体及び重合開始剤の混合物を表
1に示す配合とする以外は製造例1と同様に行い、各共
重合体溶液を得た。得られた共重合体及び共重合体溶液
の性状値を同表に示す。
【0067】
【表1】
【0068】(注)表1中の酸価は全て0.2以下であ
る。
【0069】エナメルの作成 上記製造例1〜3で得られた各共重合体溶液ごとに、夫
々共重合体溶液、顔料及び溶剤を表2に示す配合で、容
量2リットルのステンレス容器に仕込み、撹拌機にて1
5分間撹拌した後、ガラスビ−ズを用いて卓上サンドミ
ルで15分間分散して、白、黄、赤、黒、青の各エナメ
ルを夫々作成した。
【0070】
【表2】
【0071】多彩模様塗料の製造 実施例1 上水100重量部、メチルセルロ−ス0.5重量部、
「スラオフ72N」(武田薬品工業社製、防腐剤)0.
1重量部、及び「BYK−025」(ビック・ケミ−社
製、消泡剤)0.1重量部からなる水系分散媒に、上記
製造例1で得た共重合体溶液を用いて作成したエナメル
80重量部を配合し、プロペラ形の撹拌機にて低速で3
0分間撹拌し、エナメル分散粒子の平均の大きさが1〜
3mmの範囲となるよう分散した後、ヘキサメチレンジ
イソシアネ−ト0.8重量部を加えてさらに1時間撹拌
を続けて、白、黄、赤、黒、青の各エナメルの水分散液
をそれぞれ作成した。
【0072】この5色のエナメルの水分散液を白/黄/
赤/黒/青=60/10/10/10/10の配合比で
混合した後、該5色エナメルの水分散液100重量部に
対して固形分45重量%のアクリル系エマルション(注
1)20重量部、「BYK−025」0.5重量部、及
び「ヨドゾ−ルKA−10」(カネボウ・エヌエスシ−
社製、増粘剤)0.5重量部、テキサノ−ル1重量部を
配合し、プロペラ形の撹拌機にて混合し多彩模様塗料
(1)を得た。
【0073】(注1)アクリル系エマルション:カルボ
ニル基含有アクリル共重合体水性エマルション及び架橋
剤としてアジピン酸ジヒドラジドを含む反応硬化型エマ
ルション 実施例2 実施例1において、固形分45重量%のアクリル系エマ
ルション(注1)を「SX8608」(日本合成ゴム社
製、固形分45重量%のフッ素系エマルション)に変更
する以外は実施例1と同様の操作で多彩模様塗料(2)
を得た。
【0074】実施例3 実施例1において、固形分45重量%のアクリル系エマ
ルション(注1)を「サンモ−ル」(三洋化成工業社
製、固形分40重量%のアルコキシシリル基含有シリコ
ン系エマルション)に変更する以外は実施例1と同様の
操作で多彩模様塗料(3)を得た。
【0075】実施例4 上水100部、メチルセルロ−ス0.5部、「スラオフ
72N」0.1部及び「BYK−025」0.1部から
なる水系分散媒に、上記製造例2で得た共重合体溶液を
用いて作成したエナメル80部を配合し、プロペラ形の
攪拌機にて低速で30分間攪拌しエナメル分散粒子の平
均の大きさが1〜3mmの範囲となるよう分散し、さら
に3時間撹拌を続けて、白、黄、赤、黒、青の各色エナ
メルの水分散液をそれぞれ作成した。
【0076】この5色のエナメルの水分散液を、白/黄
/赤/黒/青=60/10/10/10/10の配合比
で混合した後、該5色エナメルの水分散液100部に、
「サンモ−ル」20重量部、「BYK−025」0.5
重量部、及び「ヨドゾ−ルKA−10」0.5重量部、
テキサノ−ル1重量部を配合し、プロペラ形の攪拌機に
て混合し、多彩模様塗料(4)を得た。
【0077】実施例5 上水100部、メチルセルロ−ス0.5重量部、「スラ
オフ72N」0.1重量部及び「BYK−025」0.
1重量部からなる水系分散媒に、上記製造例3で得た共
重合体溶液を用いて作成したエナメル80重量部を配合
し、プロペラ形の攪拌機にて低速で30分間攪拌しエナ
メル分散粒子の平均の大きさが1〜3mmの範囲となる
よう分散し、白、黄、赤、黒、青の各色エナメルの水分
散液をそれぞれ作成した。
【0078】この5色のエナメルの水分散液を、白/黄
/赤/黒/青=60/10/10/10/10の配合比
で混合した後、該5色エナメルの水分散液100部に、
「サンモ−ル」20重量部、「BYK−025」0.5
重量部、及び「ヨドゾ−ルKA−10」0.5重量部、
テキサノ−ル1重量部を配合し、プロペラ形の攪拌機に
て混合し、多彩模様塗料(5)を得た。
【0079】比較例1 上水100部、メチルセルロ−ス0.5部、「スラオフ
72N」0.1部及び「BYK−025」0.1部から
なる水系分散媒に、上記製造例1で得た共重合体溶液を
用いて作成したエナメル80部を配合し、プロペラ形の
攪拌機にて低速で30分間攪拌しエナメル分散粒子の平
均の大きさが1〜3mmの範囲となるよう分散し、さら
に3時間撹拌を続けて、白、黄、赤、黒、青の各色エナ
メルの水分散液をそれぞれ作成した。
【0080】この5色のエナメルの水分散液を、白/黄
/赤/黒/青=60/10/10/10/10の配合比
で混合し、多彩模様塗料(6)を得た。
【0081】比較例2 比較例1において、製造例1で得た共重合体溶液を用い
るかわりに製造例2で得た共重合体溶液を用いる以外
は、比較例1と同様の操作で多彩模様塗料(7)を得
た。
【0082】比較例3 比較例1において、製造例1で得た共重合体溶液を用い
るかわりに製造例3で得た共重合体溶液を用いる以外
は、比較例1と同様の操作で多彩模様塗料(8)を得
た。
【0083】比較例4、5 「ゾラト−ンNo17911SU」(関西ペイント社
製、ビニルトルエン樹脂系多彩模様塗料)及び「ゾラコ
−トNo.229」(関西ペイント社製、ニトロセルロ
−ス系多彩模様塗料)を、それぞれ多彩模様塗料
(9)、(10)とした。
【0084】上記の通り得られた各多彩模様塗料を性能
試験に共した。結果を表3に示す。尚、試験方法は次の
通りである。
【0085】(1)塗料状態(貯蔵性) 塗料の製造直後、室温で24時間放置後、及び40℃で
1か月放置後に、容器中の塗料を軽く撹拌して、塗料の
状態を観察した。
【0086】 ◎:粒子同志の融着が全くない ○:粒子同志の融着が若干認められる ×:粒子同志の融着がかなり認められる (2)スプレ−塗装時の臭気及び模様性 各塗料をスプレ−ガンにてブリキ板上に300〜400
g/m2 の塗布量で塗装した時の臭気を下記基準で評価
した。
【0087】 ◎:臭気が少なく、塗装中も臭気が気にならない ○:塗装時の臭気は少ないが、塗装後1〜2週間経過し
ても臭いが塗膜に残る ×:臭気がひどく、塗装時有機マスクを要する また、上記塗装後の塗膜の模様性を目視により下記基準
で評価した。
【0088】 ◎:粒子の模様がはっきりしていて、5m離れた所から
でも模様を識別できる ○:粒子の模様が小さい部分がみられ、5m離れた所か
らでは模様を識別しにくい △:模様がくずれて、線状の模様がかなりみられる ×:模様が完全にくずれて、粒子の模様が全くみられな
い (3)ロ−ラ−塗装後の模様性 各塗料を中毛のウ−ロ−ラ−にて70×150×4mm
のスレ−ト板上に200〜300g/m2 の塗布量で2
回塗装し、塗装後の塗膜の模様性を目視により(2)と
同じ基準で評価した。
【0089】
【表3】
【0090】塗装 70×150×4mmのスレ−ト板に、「アレルホルダ
−G」(関西ペイント社製、水性下地調整材)を塗布量
800〜1,000g/m2 となるようにロ−ラ−塗装
し、室温で7日間乾燥させたものを試験板とし、これに
上記で製造した各多彩模様塗料を塗布量300〜400
g/m2 となるようにスプレ−塗装し、室温で7日間乾
燥させて実施例1〜5及び比較例1〜5の試験塗板を作
成した。さらに70×150×4mmのスレ−ト板に、
「アレルホルダ−G」を塗布量800〜1,000g/
2 となるようにロ−ラ−塗装し室温で7日間乾燥させ
た試験板に、多彩模様塗料、、を夫々塗布量30
0〜400g/m2 となるようにスプレ−塗装し、室温
で1日放置後、その上に、「サンモ−ル」(三洋化成工
業社製、固形分40重量%のアルコキシシリル基含有シ
リコン系エマルション)100重量部に、テキサノ−ル
2重量部、「プライマル2020」(ロ−ム&ハ−ス社
製、増粘剤)1重量部、「BYK−024」0.5重量
部、「スラオフ72N」0.1重量部、及びエチレング
リコ−ル1.5重量部を配合してなる水系クリヤ−を塗
布量約80g/m2 となるようにロ−ラ−塗装し、室温
で7日間乾燥させて実施例6〜8の試験塗板を作成し
た。
【0091】上記の通り得られた各試験塗板を下記性能
試験に供した。結果を表4に示す。尚、試験方法は次の
通りである。
【0092】(4)温冷サイクル 各試験塗板を、JIS A 6909の温冷繰り返し試
験に準じて、<水中に18時間浸漬〜−20℃の恒温器
中で3時間冷却〜50℃の恒温器中で5時間加温>を1
サイクルとして10サイクル試験後の塗膜面の状態を目
視で評価した。 ◎:塗膜面にワレ・ハガレがなく変色も認められない ○:塗膜面に若干のワレ・ハガレ、変色のいずれかが認
められる ×:塗膜面にワレ・ハガレ、変色のいずれかが著しく認
められる (5)耐水性 各試験塗板を、上水に7日間浸漬し、浸水時の塗膜の白
化及び乾燥後の塗膜の白化状態(回復性)を目視で評価
した。
【0093】 ◎:塗膜面に白化が認められない ○:塗膜面に若干白化(白濁)が認められる △:塗膜面に白化が認められる ×:塗膜面に白化、フクレが著しく認められる
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、模様をつなぐ連続部分
を形成する成分として水性樹脂を配合するので、耐候
性、耐水性、特に水浸漬時の耐白化性に優れた模様塗膜
が形成でき、しかもエナメル分散粒子内部をある程度架
橋させた場合には、該粒子を堅固にするため、良好な貯
蔵性が得られるばかりでなく、ロ−ラ−塗装のような高
シェア塗装においてもエナメル粒子同志が融着すること
なく塗装できる多彩模様塗料組成物が得られ、1回の塗
装で多数の色合いが複合した多彩な意匠感を有する多彩
模様塗膜が容易に得られる。
【0095】
【表4】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル系共重合体(A)、顔料(B)及
    び有機溶剤(C)を主成分とする組成物を混合分散して
    エナメルとし、これを水系分散媒に分散して得られたエ
    ナメル分散粒子を1種以上含む水分散液に、水性樹脂
    (D)を配合することを特徴とする多彩模様塗料組成
    物。
  2. 【請求項2】 ビニル系共重合体(A)が、アクリル系
    モノマ−を少なくとも20重量%以上含有するモノマ−
    混合物を共重合してなる、重量平均分子量20,000
    〜200,000の共重合体(A−1)である請求項1
    記載の多彩模様塗料組成物。
  3. 【請求項3】 ビニル系共重合体(A)が重量平均分子
    量5,000〜200,000の架橋性官能基含有共重
    合体(A−2)であり、架橋剤又は硬化触媒(E)をエ
    ナメルの水分散後に配合してなる請求項1記載の多彩模
    様塗料組成物。
  4. 【請求項4】 ビニル系共重合体(A)が、重量平均分
    子量5,000〜200,000の自己架橋性官能基含
    有共重合体(A−3)である請求項1記載の多彩模様塗
    料組成物。
  5. 【請求項5】 水性樹脂(D)が、アクリル系エマルシ
    ョン、フッ素系エマルション及びシリコン系エマルショ
    ンから選ばれる少なくとも1種以上である請求項1ない
    し4のいずれか1項記載の多彩模様塗料組成物。
  6. 【請求項6】 水性樹脂(D)が、アルコキシシリル基
    を導入してなるシリコン系エマルションである請求項5
    記載の多彩模様塗料組成物。
  7. 【請求項7】 水性樹脂(D)を、エナメル分散粒子1
    00重量部に対して固形分量で1〜40重量部配合して
    なる請求項1ないし6のいずれか1項記載の多彩模様塗
    料組成物。
  8. 【請求項8】 基材面に、ビニル系共重合体(A)、顔
    料(B)及び有機溶剤(C)を主成分とする組成物を混
    合分散してエナメルとし、これを水系分散媒に分散して
    得られたエナメル分散粒子を1種以上含む水分散液に、
    水性樹脂(D)を配合してなる多彩模様塗料組成物を塗
    装し乾燥後、その上に水系クリヤ−を塗装する塗装仕上
    げ方法。
JP28751497A 1997-10-21 1997-10-21 多彩模様塗料組成物及びこれを用いた塗装仕上げ方法 Pending JPH11116859A (ja)

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