JPH1056996A - 手延べ中華麺の製造方法 - Google Patents
手延べ中華麺の製造方法Info
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- JPH1056996A JPH1056996A JP8217308A JP21730896A JPH1056996A JP H1056996 A JPH1056996 A JP H1056996A JP 8217308 A JP8217308 A JP 8217308A JP 21730896 A JP21730896 A JP 21730896A JP H1056996 A JPH1056996 A JP H1056996A
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Abstract
線化でき、かつ喫食に際しソフトな弾力、舌触り、喉ご
し等が良好な手延べ中華麺の製造方法を提供しようとす
るものである。 【解決手段】 小麦粉を主成分とする主原料、アルカリ
剤およびグリアジンを含み、製麺後の硬さが異なる2種
以上の配合物をそれぞれ混捏して2種以上の麺生地を作
製する工程と、前記各麺生地から製麺後の硬さが硬い麺
生地が内部に位置するように麺線を作製する工程と、前
記麺線を常法に従って手延べ製麺して糸状麺線を作製す
る工程と、前記糸状麺線を茹でた後、水冷する工程とを
具備することを特徴とする
Description
麺の製造方法に関する。
何回も引き伸ばして手延べ中華麺を作ることが行われて
いる。このような手法において、麺線の原料中にかん水
のようなアルカリ剤が添加されていると途中の引き伸ば
し過程で破断されるため、途中の引き伸ばし工程でかん
水を麺線の表面に付着したり、得られた手延べ麺の表面
にかん水を付着して中華麺風にすることが行われてい
る。
しては、麺生地を時間をかけて圧延し、引伸し、撚りを
かけると共に、各工程毎に十分な熟成時間を取って1本
の細い麺線に仕上げる方法が知られている。このような
製法で得られる手延べ麺は、素麺やうどんに限られ、中
華麺では得られていない。これは、中華麺は素麺やうど
んと異なり、原料中にアルカリ剤であるかん水を添加し
ていることに起因するものである。
ルカリ性による黄発色、特有のアルカリ風味および食感
を出すことができる一方、小麦粉中のグルテンに対する
収斂作用を惹起するためである。前記グルテンは、素麺
やうどんの原料として添加される食塩水には溶けない
が、かん水には溶ける性質がある。このため、小麦粉お
よびかん水を含む原料から得られた麺生地は硬く、弾力
性も強いものの、伸長性が食塩水を含む素麺やうどんの
麺生地に比べて非常に低い性質を有するものである。
麺の麺生地を前述した工業的な手延べ工程で複数回延伸
させると、麺線が強くなって十分に引き延ばすことがで
きなくなる。また、無理に延伸すると麺線が切れてそれ
以上の延伸を行なうことができなくなるという問題があ
った。
時の複数回の引伸ばし工程において切断することなく十
分に細線化することが可能で、かつ喫食に際しソフトな
弾力、舌触り、喉ごしが良好で、コシ、歯切れおよび中
華麺特有の風味が向上された、いわゆる茹タイプの手延
べ中華麺の製造方法を提供しようとするものである。
伸ばし工程において切断することなく十分に細線化する
ことが可能で、かつ常温での長期保存が可能で、さらに
喫食に際しソフトな弾力、舌触り、喉ごしが良好で、コ
シ、歯切れおよび中華麺特有の風味が向上された、いわ
ゆる生タイプの手延べ中華麺の製造方法を提供しようと
するものである。
引伸ばし工程において切断することなく十分に細線化す
ることが可能で、かつ調理時の茹で時間を著しく短縮で
き、さらに喫食に際し舌触り、喉ごしが良好で、コシ、
歯切れおよび中華麺特有の風味が向上された、いわゆる
乾燥、半乾燥の手延べ中華麺の製造方法を提供しようと
するものである。
華麺(茹手延べ中華麺)の製造方法は、小麦粉を主成分
とする主原料、アルカリ剤およびグリアジンを含み、製
麺後の硬さが異なる2種以上の配合物をそれぞれ混捏し
て2種以上の麺生地を作製する工程と、前記各麺生地か
ら製麺後の硬さが硬い麺生地が内部に位置するように麺
線を作製する工程と、前記麺線を常法に従って手延べ製
麺して糸状麺線を作製する工程と、前記糸状麺線を茹で
た後、水冷する工程とを具備することを特徴とするもの
である。
プ手延べ中華麺)の製造方法は、小麦粉を主成分とする
主原料、アルカリ剤およびグリアジンを含み、製麺後の
硬さが異なる2種以上の配合物をそれぞれ混捏して2種
以上の麺生地を作製する工程と、前記各麺生地から製麺
後の硬さが硬い麺生地が内部に位置するように麺線を作
製する工程と、前記麺線を常法に従って手延べ製麺して
糸状麺線を作製する工程と、前記糸状麺線を茹でた後、
水冷する工程と、前記糸状麺線を酸液で処理し、さらに
この糸状麺線を包装した後、熱処理して殺菌する工程と
を具備することを特徴とするものである。
(乾燥手延べ中華麺)の製造方法は、小麦粉を主成分と
する原料粉、アルカリ剤およびグリアジンを含む配合物
と、小麦粉を主成分とする原料粉、アルカリ剤、グリア
ジンおよび澱粉を含む少なくとも1つの配合物とをそれ
ぞれ混捏して2種以上の麺生地を作製する工程と、前記
各麺生地から澱粉を含む麺生地が内部に位置するように
麺線を作製する工程と、前記麺線を常法に従って手延べ
製麺して糸状麺線を作製する工程と、前記糸状麺線を乾
燥する工程と、を具備することを特徴とするものであ
る。
麺(茹手延べ中華麺)の製造方法を詳細に説明する。 (第1工程)まず、小麦粉を主成分とする主原料、アル
カリ剤およびグリアジンを含み、製麺後の硬さが異なる
2種以上の配合物をそれぞれ混捏して2種以上の麺生地
を作製する。
した後の最終製品での状態を意味するものである。前記
“主原料”とは、小麦粉単独もしくは小麦粉と穀類、澱
粉類および植物性タンパクから選ばれる少なくとも1種
との混合物を意味するものである。前記澱粉類を含む主
原料において、前記澱粉類の含有量は30重量%以下、
より好ましくは20重量%以下にすることが望ましい。
前記主原料の澱粉類の含有量が30重量%を越えると、
前記主原料を含む手延べ中華麺が柔らかくなり過ぎる恐
れがある。
9.5重量%の範囲で含有されることが好ましい。前記
タンパク質は、小麦粉由来のタンパク質を主体とするも
のであることが好ましい。前記主原料中に含まれるタン
パク質の量を規定したのは、次のような理由によるもの
である。タンパク質の含有量を7.0重量%未満にする
と、麺生地が柔らかくなるものの、やや脆くなって延伸
工程で破断し易くなる恐れがある。一方、タンパク質の
含有量が9.5重量%を越えると麺生地が硬くなり過ぎ
て延伸工程において破断される恐れがある。より好まし
い前記主原料中のタンパク質含有量は、8.0〜9.3
重量%である。
リウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸ナ
トリウム、焼成カルシウム等を用いることができる。こ
のようなアルカリ剤は、中華麺において一般に使用され
ている量を配合すればよい。
記主原料中のタンパク質量との兼ね合いで調節される。
前記グリアジンは、例えば1〜20重量%、より好まし
くは2〜6重量%の範囲内で前記配合物に含有されるこ
とが望ましい。特に、前記グリアジンの配合量は前記製
麺後の硬さが異なる2種以上の麺生地から太さが10m
mの糸状麺線を作製し、これを延伸して破断するに至っ
た時の伸び率が16倍以上になるように調節されること
が好ましい。
方法で行った。 ミキシング(前記組成を有する配合物をフードミキサで
15分間) ↓ 成形・複合(3回複合、複合後の麺帯;約幅80mm、
厚さ30mm) ↓ 熟 成(60分間) ↓ 板切・細め工程(板切機に4回通して太さ10mmの糸
状麺線作製) ↓ 掛けば工程(15cm間隔の2本の竿に糸状麺線を八の
字に掛ける) ↓ 室 熟 成(30℃、95%RHの恒湿恒温器中、60
分間処理) ↓ 小引き工程(糸状麺線を竿間で60cmまで約1.5k
g,30cm/秒の条件で引き延ばす) ↓ 室 熟 成(30℃、95%RHの恒湿恒温器中、60
分間処理) ↓ 大引き工程(糸状麺線を竿間で約1.5kg,30cm
/秒の条件にて前記麺線が切れるまで引き延ばす) このような手延べ工程において、掛けば工程直前の太さ
10mmの糸状麺線の長さ(L0 )を測定し、前記掛け
ば工程から大引き工程までの間に切れた時の麺線の長さ
(L1 )を測定し、次式から“伸び率”を求める。
地を用いると、手延べ製麺の延伸工程で破断され易くな
るばかりか、十分に延伸を行なうことができなくなるた
めに長さ方向にグルテンの網目構造が良好に配向された
ソフトな弾力、舌触り、喉ごしで、コシ、歯切れが良好
な手延べ中華麺の製造が困難になる。
ば配合物中に増粘多糖類、動物性タンパク質および植物
性タンパク質から選ばれる少なくとも1種の硬さ調節剤
を添加することによりなされる。前記増粘多糖類として
は、例えばアルギン酸、グアガム、キサンタンガム、ロ
ーカストビーンガム等を挙げることができる。なお、コ
ア−第1クラッド−第2クラッドの3層構造の手延べ中
華麺を製造する場合には前記増粘多糖類等を前記コアの
み、もしくは前記コアおよび第1クラッドに、コアほど
多くなるように含有させることが好ましい。
剤、色素、糖類等が配合されることを許容する。前記混
捏は、減圧下にて行うことを許容する。このように前記
配合物を減圧下にて混捏することによって、前記配合物
中の前記主原料に含まれるタンパク質量を6.0〜1
0.0重量%の範囲に拡大しても得られた麺生地の手延
べ工程において破断されるのを防止することができ、さ
らに得られた手延べ中華麺表層の透明感を改善すること
が可能になる。前記混捏時の真空度は、360Torr
以下にすることが好ましい。真空度が360Torrを
越えると、常圧に近くなり、得られた手延べ中華麺の透
明度を改善することが困難になる。より好ましい真空度
は、360〜40Torrの範囲である。
あることが好ましい。前記麺生地の加水率を40%未満
にすると、太さが10mmの糸状麺線を延伸する際の伸
び率を16倍以上にすることが困難になる。一方、前記
麺生地の加水率が50%を越えるとこの麺生地から作ら
れた麺線が互いに付着しやすくなって手延べ中華麺の製
造工程における麺線のさばきが悪化する恐れがある。
さが硬い麺生地が内部に位置するように麺線を作製す
る。
に位置する麺線とは、製麺後の硬さが硬い麺生地が少な
くとも中心に位置するように2層以上同心円状もしくは
ほぼ同心円状に配置した形態の麺線(例えばコア−クラ
ッド構造)、または製麺後の硬さが硬い少なくとも1種
の麺生地がそれより柔らかい麺生地中に島状に分散した
形態の麺線を意味する。
製麺後の硬さが硬い麺生地を内部にそれぞれ配置したコ
ア−クラッドの2層構造の麺線は、例えば製麺後の硬さ
が柔らかい麺生地からなる第1麺帯に製麺後の硬さが硬
い麺生地からなる断面が円形または矩形状の第2麺帯を
重ね、前記第1麺帯で前記第2麺帯を包み込むか、また
は前記第1麺帯上に製麺後の硬さが硬い麺生地からなる
前記第1麺帯より幅の狭い形状を有する第2麺帯を重
ね、前記第1麺帯で前記第2麺帯を包み込んだ後、熟
成、圧延を行うことにより作製される。
はコシおよび歯切れ性を向上させる観点から、コア:ク
ラッドの断面積比率を1:1〜1:4にすることが好ま
しい。
を有する。 (第3工程)前記麺線を以下に示す常法に従って手延べ
製麺することにより糸状麺線を作製する。
初期延伸工程で、太さが7〜10mm前後の糸状麺線を
作製する。 掛けば工程;前記細め工程後の糸状麺線を2本の竿に八
の字に掛け、前記2本の竿を互いに離れるように開くこ
とにより太さが5〜6mmの麺線を作製する。
を前記2本の竿に掛けた状態で1〜2時間熟成する。 小引き工程;前記2本の竿に掛けた糸状麺線を徐々に引
き伸す。
を前記2本の竿に掛けた状態で1〜2時間熟成する。 大引き工程;熟成工程後の糸状麺線が掛けられた2本の
竿を上下方向に配置し、 竿の間隔を広げな
がら、糸状麺線をさらに引き伸ばす。
けられた2本の竿のうち、下側の竿をさらに下方に移動
させて糸状麺線を引き伸ばして太さが1mm前後の麺線
を作製する。
に掛けた状態で乾燥する。 こわり工程;糸状麺線を前記2本の竿からはずす。 前記乾燥工程は、水分量が25%前後になるように行え
ばよいが、ほぐれ性のような麺質を改善する観点から水
分量が10〜15%になるように行うことが好ましい。
後、水冷することにより手延べ中華麺(茹手延べ中華
麺)を製造する。
状麺線を1食分の寸法に切断してバケット等の容器に収
納した後、沸騰水浴中で行われることが好ましい。この
茹で工程は、糸状麺線の水分量が50〜60%になるよ
うに行うことが好ましい。
によって冷凍手延べ中華麺が製造される。以上説明した
本発明に係わる手延べ中華麺の製造方法は、小麦粉を主
成分とする主原料、アルカリ剤およびグリアジンを含
み、製麺後の硬さが異なる2種以上の配合物をそれぞれ
混捏して2種以上の麺生地を作製する工程と、前記各麺
生地から製麺後の硬さが硬い麺生地が内部に位置するよ
うに麺線を作製する工程と、前記麺線を常法に従って手
延べ製麺して糸状麺線を作製する工程と、前記糸状麺線
を茹でた後、水冷する工程とを具備する。
麺生地の配合物中には小麦粉を主成分とする主原料、か
ん水のようなアルカリ剤と共に伸展性に富むグリアジン
を含む組成を有するため、麺生地から製麺後の硬さが硬
い麺生地が内部に位置するように麺線を作製し、これを
を常法に従って手延べ製麺することによって、前記製麺
時の複数回の延伸工程に際し、破断ないし切断すること
なく十分に細線化された糸状麺線を作製することができ
る。また、増粘多糖類のような硬さ調節剤の添加により
硬さを高めた麺生地が内部に配置されている麺線、例え
ばコア−クラッド構造の麺線を用いた場合でも、前記コ
アへの増粘多糖類の所定の添加範囲で、前記コアおよび
クラッドを同様もしくはほぼ同様な延伸状態(伸び率)
にすることが可能である。このため、単一の麺生地から
作られた麺線を手延べするのと同様に破断ないし切断を
生じることなく、コア−クラッド構造の糸状麺線を作製
することができる。
のような硬さ調節剤の添加により硬さを高めた麺生地が
内部に配置された複合構造を有するため、茹で・水冷工
程後においても弾力性および硬さが維持され、良好なコ
シおよび歯切れを有する糸状麺線(茹手延べ中華麺)を
得ることができる。
フトな弾力、舌触り、喉ごしを有し、さらに良好なコ
シ、歯切れおよび中華麺特有の風味を有する茹手延べ中
華麺の製造方法を提供できる。
れを延伸して破断するに至った時の伸び率が16倍以上
である性質を有し、製麺後の硬さの異なる2種以上の配
合物を用いて前述したように麺線を作製し、常法に従っ
て手延べ製麺すると、前記製麺時の複数回の延伸工程に
おいて糸状麺線の切断を確実に防ぐことができる。
0〜9.5重量%)のタンパク質を含む主原料、かん水
のようなアルカリ剤およびグリアジンを含む組成を有
し、かつ太さが10mmの糸状麺線とし、これを延伸し
て破断するに至った時の伸び率が16倍以上である性質
を有し、製麺後の硬さが異なる2種以上の配合物を用い
て前述したように麺線を作製し、これを常法に従って手
延べ製麺することによって、前記製麺時の複数回の延伸
工程において切断ないし破断を確実に回避して十分に細
線化された糸状麺線を得ることができる。また、茹で・
水冷工程を経た後においても、下記に説明する作用から
喫食に際しソフトな弾力、良好な舌触り、喉ごしを有
し、その上、極めてコシ、歯切れが良好で、中華麺特有
の風味を有する手延べ中華麺を得ることができる。
べ製麺すると、前記タンパク質グルテンの主成分である
グリアジンとグルテニンの相互作用によりグルテンの網
目構造が生成され、さらに延伸(引き伸ばし)工程によ
り前記グルテンの網目構造が前記麺線の長さ方向に配向
される。
水が添加される。前述した量のタンパク質を含み、かつ
かん水が添加された配合物を混捏すると、前記タンパク
質グルテンの結合展開(網目形成)が速くなるため、得
られた麺生地は硬く、弾力が強いものの、伸長性が乏し
いものになる。その結果、この麺生地を手延べ製麺する
と、引き伸ばし工程で麺線が破断して目的とする細線状
態(1mm前後)でグルテンの網目構造が均一に配向さ
れた手延べ麺線を製造できなくなる。
%のタンパク質を含む主原料およびかん水のようなアル
カリ剤に粘性が強く伸展性に富むグリアジンを配合する
ことによって、タンパク質グルテンの主成分であるグリ
アジンとグルテニンの相互作用により生成されるグルテ
ンの網目構造をグリアジン過多の形態にすることが可能
になる。このような麺生地は、伸長性に優れているた
め、太さが10mmの糸状麺線とし、これを延伸して破
断するに至った時の伸び率が16倍以上である性質を有
する。したがって、この性質を有し、製麺後の硬さの異
なる2種以上の麺生地を用いて手延べ製麺することによ
って、複数回の延伸工程(引き伸ばし工程)において糸
状麺線の切断を招くことなく十分に細線化(例えば1m
m前後)することが可能になる。複数回の引き伸ばし工
程を経て造られた糸状麺線は、既述したようにグルテン
の網目構造が均一に配向されているため、茹で・水冷工
程を経た後においても、喫食に際し良好な舌触り、喉ご
しを有する。また、硬さが高められた麺生地を内部に配
置することによって、弾力性および硬さが維持され、良
好なコシおよび歯切れを有する手延べ中華麺を得ること
ができる。
(生タイプ手延べ中華麺)の製造方法を詳細に説明す
る。 (第1工程)まず、前述した茹手延べ中華麺の製造と同
様に麺小麦粉を主成分とする主原料、アルカリ剤および
グリアジンを含み、製麺後の硬さが異なる2種以上の配
合物をそれぞれ混捏して2種以上の麺生地を作製し、こ
れらの各麺生地から製麺後の硬さが硬い麺生地が内部に
位置するように麺線を作製し、さらにこの麺線を常法に
従って手延べ製麺して糸状麺線を作製し、この糸状麺線
を茹でた後、水冷する。
殺菌した後の最終製品での状態を意味するものである。
前記“主原料”とは、前記茹手延べ中華麺の製造方法で
説明したのと同様なものを意味する。
製造方法で説明したのと同様、タンパク質が7.0〜
9.5重量%の範囲で含有されることが好ましい。より
好ましい前記主原料中のタンパク質含有量は、8.0〜
9.3重量%である。
べ中華麺の製造方法で説明したのと同様のものが用いら
れる。前記配合物中のグリアジンの配合量は、前記主原
料中のタンパク質量との兼ね合いで調節される。前記グ
リアジンは、例えば1〜20重量%、より好ましくは2
〜6重量%の範囲内で前記配合物に含有されることが望
ましい。特に、前記グリアジンの配合量は前記製麺後の
硬さが異なる2種以上の麺生地から太さが10mmの糸
状麺線を作製し、これを延伸して破断するに至った時の
伸び率(前記茹手延べ中華麺の製造方法で説明したのと
同様に定義される)が16倍以上になるように調節され
ることが好ましい。
ば配合物中に増粘多糖類、動物性タンパク質および植物
性タンパク質から選ばれる少なくとも1種の硬さ調節剤
を添加することによりなされる。前記増粘多糖類として
は、例えばアルギン酸、グアガム、キサンタンガム、ロ
ーカストビーンガム等を挙げることができる。特に、増
粘多糖類としてはアルギン酸が好適である。例えばコア
−クラッドの2層構造の手延べ中華麺を製造する場合に
は、コアの麺生地(配合物)にのみアルギン酸のような
増粘多糖類を配合することが好ましい。前記コアの配合
物中に含有される前記増粘多糖類(例えばアルギン酸)
は、0.2〜2.0重量%、より好ましくは0.4〜
1.0重量%の範囲にすることが望ましい。前記アルギ
ン酸の含有量を0.2重量%未満にすると、加熱殺菌工
程後において良好なコシおよび歯切れを有する糸状麺線
を得ることが困難になる。一方、前記アルギン酸の含有
量が2.0重量%を越えると得られた製品の喫食時の食
感が硬くなり過ぎる恐れがある。なお、コア−第1クラ
ッド−第2クラッドの3層構造の手延べ中華麺を製造す
る場合には前記増粘多糖類(例えばアルギン酸)を前記
範囲(0.2〜2.0重量%)内で前記コアのみ、もし
くは前記コアおよび第1クラッドに、コアほど多くなる
ように含有させることが好ましい。
の製造方法で説明したのと同様、食塩、油脂、乳化剤、
色素、糖類等が配合されることを許容する。前記混捏
は、前記茹手延べ中華麺の製造方法で説明したのと同
様、減圧下にて行うことを許容する。
あることが好ましい。前記麺生地の加水率を40%未満
にすると、太さが10mmの糸状麺線を延伸する際の伸
び率を16倍以上にすることが困難になる。一方、前記
麺生地の加水率が50%を越えるとこの麺生地から作ら
れた麺線が互いに付着しやすくなって手延べ中華麺の製
造工程における麺線のさばきが悪化する恐れがある。
る麺線とは、製麺後の硬さが硬い麺生地が中心に位置す
るように少なくとも2層以上同心円状もしくはほぼ同心
円状に配置した形態の麺線(例えばコア−クラッド構
造)、または製麺後の硬さが硬い少なくとも1種の麺生
地がそれより柔らかい麺生地中に島状に分散した形態の
麺線を意味する。
製麺後の硬さが硬い麺生地を内部にそれぞれ配置したコ
ア−クラッドの2層構造の麺線は、例えば製麺後の硬さ
が柔らかい麺生地からなる第1麺帯に製麺後の硬さが硬
い麺生地からなる断面が円形または矩形状の第2麺帯を
重ね、前記第1麺帯で前記第2麺帯を包み込むか、また
は前記第1麺帯上に製麺後の硬さが硬い麺生地からなる
前記第1麺帯より幅の狭い形状を有する第2麺帯を重
ね、前記第1麺帯で前記第2麺帯を包み込んだ後、熟
成、圧延を行うことにより作製される。
はコシおよび歯切れ性を向上させる観点から、コア:ク
ラッドの断面積比率を1:1〜1:4にすることが好ま
しい。
を有する。前記麺線は、前記茹手延べ中華麺の製造方法
で説明したのと同様な手順で手延べ製麺された糸状麺線
から作製される。この乾燥工程は、水分量が25%前後
になるように行えばよいが、ほぐれ性のような麺質を改
善する観点から水分量が10〜15%になるように行う
ことが好ましい。
中華麺の製造方法で説明したのと同様、例えば前記糸状
麺線を1食分の寸法に切断してバケット等の容器に収納
した後、沸騰水浴中で行われることが好ましい。この茹
で工程は、糸状麺線の水分量が50〜60%になるよう
に行うことが好ましい。
酸液で処理し、さらにこの糸状麺線を耐熱性袋に包装し
た後、熱処理して加熱殺菌することにより生タイプの手
延べ中華麺を製造する。
液、乳酸水溶液等の有機酸水溶液に前記水冷後の糸状麺
線を浸漬するか、または前記糸状麺線に前記有機酸水溶
液を散布するか、いずれかによりなされる。前記酸液処
理後の糸状麺線のpHは、4.0〜5.0にすることが
好ましい。前記糸状麺線のpH値を4.0未満にすると
喫食時に酸味がかなり強く感じ、しかもぼそぼそして麺
が切れ易くなるおそれがある。一方、前記麺のpH値が
5.0を越えると殺菌効果が低下して加熱殺菌時の温度
を高くする必要が生じ、糸状麺線の劣化および食感(特
にコシ)の低下を招くおそれがある。
殺菌処理は、その処理時間により左右されるが、90〜
110℃で行うことが好ましい。以上説明した本発明に
係わる別の手延べ中華麺(生タイプ手延べ中華麺)の製
造方法は、小麦粉を主成分とする主原料、アルカリ剤お
よびグリアジンを含み、製麺後の硬さが異なる2種以上
の配合物をそれぞれ混捏して2種以上の麺生地を作製す
る工程と、前記各麺生地から製麺後の硬さが硬い麺生地
が内部に位置するように麺線を作製する工程と、前記麺
線を常法に従って手延べ製麺して糸状麺線を作製する工
程と、前記糸状麺線を茹でた後、水冷する工程と、前記
糸状麺線を酸液で処理し、さらにこの糸状麺線を包装し
た後、熱処理して殺菌する工程とを具備する。
麺生地の配合物中には小麦粉を主成分とする主原料、か
ん水のようなアルカリ剤と共に伸展性に富むグリアジン
を含む組成を有するため、麺生地から製麺後の硬さが硬
い麺生地が内部に位置するように麺線を作製し、これを
常法に従って手延べ製麺することによって、前記製麺時
の複数回の延伸工程に際し、破断ないし切断することな
く十分に細線化された糸状麺線を作製することができ
る。アルギン酸のような増粘多糖類(硬さ調節剤)の添
加により硬さを高めた麺生地が内部に配置されている麺
線、例えばコア−クラッド構造の麺線を用いた場合で
も、前記コアへの増粘多糖類の所定の添加範囲で、前記
コアおよびクラッドを同様もしくはほぼ同様な延伸状態
(伸び率)にすることが可能である。このため、単一の
麺生地から作られた麺線を手延べするのと同様に破断な
いし切断を生じることなく、コア−クラッド構造の糸状
麺線を作製することができる。
のような増粘多糖類の添加により硬さを高めた麺生地が
内部に配置された複合構造を有するため、この後の茹で
・水冷工程、酸液処理工程、さらに糸状麺線の包装、熱
処理殺菌工程において弾力性等が低下するのを前記内部
の麺生地で補償することができる。つまり、常温での長
期保存を意図するためになされる酸液処理工程、熱処理
殺菌工程が麺線に付与されると、弾力性等の低下が起こ
るが、硬さが高められた麺生地を内部に有する糸状麺線
の作製することによって、熱処理殺菌工程後においても
弾力性および硬さが維持され、良好なコシおよび歯切れ
を有する糸状麺線(手延べ中華麺)を得ることができ
る。
保存が可能で、喫食に際しソフトな弾力、舌触り、喉ご
しを有し、さらに良好なコシ、歯切れおよび中華麺特有
の風味を有する、いわゆる生タイプの手延べ中華麺の製
造方法を提供できる。
れを延伸して破断するに至った時の伸び率が16倍以上
である性質を有し、製麺後の硬さの異なる2種以上の配
合物を用いて前述したように麺線を作製し、常法に従っ
て手延べ製麺すると、前記製麺時の複数回の延伸工程に
おいて糸状麺線の切断を確実に防ぐことができる。
タンパク質を含む小麦粉を主成分とする主原料、かん水
のようなアルカリ剤およびグリアジンを含む組成を有
し、かつ太さが10mmの糸状麺線とし、これを延伸し
て破断するに至った時の伸び率が16倍以上である性質
を有し、製麺後の硬さが異なる2種以上の配合物を用い
て前述したように麺線を作製し、これを常法に従って手
延べ製麺することによって、前記製麺時の複数回の延伸
工程において切断ないし破断を確実に回避して十分に細
線化された糸状麺線を得ることができる。また、茹で・
水冷工程、酸液処理工程、熱処理殺菌工程を経た後にお
いても、下記に説明する作用から常温での長期保存性を
有し、さらに喫食に際しソフトな弾力、良好な舌触り、
喉ごしを有し、その上、極めてコシ、歯切れが良好で、
中華麺特有の風味を有する手延べ中華麺を得ることがで
きる。
明したように、タンパク質を含む麺生地を手延べ製麺す
ると、グルテンの網目構造が前記麺線の長さ方向に配向
されるが、アルカリ剤であるかん水が添加されると、麺
生地は硬く、弾力が強いものの、伸長性が乏しいものに
なり、引き伸ばし工程で麺線が破断して目的とする細線
状態(1mm前後)でグルテンの網目構造が均一に配向
された手延べ麺線を製造できなくなる。
%のタンパク質を含む主原料およびかん水のようなアル
カリ剤に粘性が強く伸展性に富むグリアジンを配合する
ことによって、タンパク質グルテンの主成分であるグリ
アジンとグルテニンの相互作用により生成されるグルテ
ンの網目構造をグリアジン過多の形態にすることが可能
になる。このような麺生地は、伸長性に優れているた
め、太さが10mmの糸状麺線とし、これを延伸して破
断するに至った時の伸び率が16倍以上である性質を有
する。したがって、この性質を有し、製麺後の硬さの異
なる2種以上の麺生地を用いて手延べ製麺することによ
って、複数回の延伸工程(引き伸ばし工程)において糸
状麺線の切断を招くことなく十分に細線化(例えば1m
m前後)することが可能になる。複数回の引き伸ばし工
程を経て造られた糸状麺線は、既述したようにグルテン
の網目構造が均一に配向されているため、茹で・水冷工
程、酸液処理工程、熱処理殺菌工程を経た後において
も、喫食に際し良好な舌触り、喉ごしを有する。また、
硬さが高められた麺生地を内部に配置することによっ
て、弾力性および硬さが維持され、良好なコシおよび歯
切れを有する手延べ中華麺を得ることができる。
華麺(乾燥手延べ中華麺)の製造方法について詳細に説
明する。 (第1工程)まず、小麦粉を主成分とする原料粉、アル
カリ剤およびグリアジンを含む配合物と小麦粉を主成分
とする原料粉、アルカリ剤、グリアジンおよび澱粉を含
む少なくとも1つの配合物とをそれぞれ混捏して2種以
上の麺生地を作製する。
小麦粉と穀類および植物性タンパクから選ばれる少なく
とも1種との混合物を意味するものである。前記原料粉
中には、タンパク質が7.0〜9.5重量%の範囲で含
有されることが好ましい。前記タンパク質は、小麦粉由
来のタンパク質を主体とするものであることが好まし
い。前記原料粉中に含まれるタンパク質の量を規定した
のは、次のような理由によるものである。タンパク質の
含有量を7.0重量%未満にすると、麺生地が柔らかく
なるものの、やや脆くなって延伸工程で破断し易くなる
恐れがある。一方、タンパク質の含有量が9.5重量%
を越えると麺生地が硬くなり過ぎて延伸工程において破
断される恐れがある。より好ましい前記原料粉中のタン
パク質含有量は、8.0〜9.3重量%である。
リウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸ナ
トリウム、焼成カルシウム等を用いることができる。こ
のようなアルカリ剤は、中華麺において一般に使用され
ている量を配合すればよい。特に、前記アルカリ剤は前
記麺生地のpHが8.0〜10.5になるように前記配
合物中に含まれることが好ましい。
記原料粉中のタンパク質量との兼ね合いで調節される。
前記グリアジンは、例えば1〜20重量%、より好まし
くは2〜6重量%の範囲内で前記配合物に含有されるこ
とが望ましい。特に、前記グリアジンの配合量は前記2
種以上の麺生地から太さが10mmの糸状麺線を作製
し、これを延伸して破断するに至った時の伸び率が前述
した式から求めた16倍以上になるように調節されるこ
とが好ましい。前記糸状麺線の伸び率が16倍未満の性
質を有する麺生地を用いると、手延べ製麺の延伸工程で
破断され易くなるばかりか、十分に延伸を行なうことが
できなくなるために長さ方向にグルテンの網目構造が良
好に配向されたソフトな弾力、舌触り、喉ごしで、コ
シ、歯切れが良好な手延べ中華麺の製造が困難になる。
タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉等を挙げることができる。例
えばコア−クラッドの2層構造の手延べ中華麺を製造す
る場合には、クラッドの麺生地(配合物)に澱粉を配合
せず、コアの麺生地(配合物)にのみ澱粉を配合するこ
とが好ましい。前記コアの配合物中に含有される前記澱
粉は、5〜30重量%、より好ましくは10〜20重量
%の範囲にすることが望ましい。前記澱粉の含有量を5
重量%未満にすると、得られた手延べ中華麺(乾燥麺)
の湯戻し時間の短縮を十分に図ることが困難になる。一
方、前記澱粉の含有量が30重量%を越えると得られた
手延べ中華麺が柔らかくなり過ぎて、弾力、コシ、歯切
れが低下する恐れがある。なお、コア−第1クラッド−
第2クラッドの3層構造の手延べ中華麺を製造する場合
には前記澱粉を前記範囲(5〜30重量%)内で前記コ
アおよび第1クラッドに、コアほど多くなるように含有
させることが好ましい。
パク、油脂、乳化剤、色素、糖類等が配合されることを
許容する。前記混捏は、減圧下にて行うことを許容す
る。このように前記配合物を減圧下にて混捏することに
よって、前記配合物中の前記原料粉に含まれるタンパク
質量を6.0〜10.0重量%の範囲に拡大しても得ら
れた麺生地の手延べ工程において破断されるのを防止す
ることができ、さらに得られた手延べ中華麺表層の透明
感を改善することが可能になる。前記混捏時の真空度
は、360Torr以下にすることが好ましい。真空度
が360Torrを越えると、常圧に近くなり、得られ
た手延べ中華麺の透明度を改善することが困難になる。
より好ましい真空度は、360〜40Torrの範囲で
ある。
あることが好ましい。前記麺生地の加水率を40%未満
にすると、太さが10mmの糸状麺線を延伸する際の伸
び率を16倍以上にすることが困難になる。一方、前記
麺生地の加水率が50%を越えるとこの麺生地から作ら
れた麺線が互いに付着しやすくなって手延べ中華麺の製
造工程における麺線のさばきが悪化する恐れがある。
麺生地が内部に位置するように麺線を作製する。ここ
で、澱粉を含む麺生地が内部に位置する麺線とは、澱粉
を含む麺生地が少なくとも中心に位置するように2層以
上同心円状もしくはほぼ同心円状に配置した形態の麺線
(例えばコア−クラッド構造)、または澱粉を含む少な
くとも1種の麺生地が澱粉を含まない麺生地中に島状に
分散した形態の麺線を意味する。
む麺生地が内部にそれぞれ配置された2層構造の麺線
は、例えば澱粉を含まない麺生地からなる第1麺帯に澱
粉を含む麺生地からなる断面が円形または矩形状の第2
麺帯を重ね、前記第1麺帯で前記第2麺帯を包み込む
か、または前記第1麺帯上に澱粉を含む麺生地からなる
前記第1麺帯より幅の狭い形状を有する第2麺帯を重
ね、前記第1麺帯で前記第2麺帯を包み込んだ後、熟
成、圧延を行うことにより作製される。
は湯戻り性を向上させる観点から、コア:クラッドの断
面積比率を1:1〜1:4にすることが好ましい。前記
麺線は、通常、20〜30mmの太さを有する。
華麺で説明したのと同様な常法に従って手延べ製麺する
ことにより糸状麺線を作製する。この手延べ製麺中の乾
燥工程においては、糸状麺線の最終水分量が10〜25
重量%になるように行うことが好ましい。
華麺の製造方法は、小麦粉を主成分とする原料粉、アル
カリ剤およびグリアジンを含む配合物と、小麦粉を主成
分とする原料粉、アルカリ剤、グリアジンおよび澱粉を
含む少なくとも1つの配合物とをそれぞれ混捏して2種
以上の麺生地を作製する工程と、前記各麺生地から澱粉
を含む麺生地が内部に位置するように麺線を作製する工
程と、前記麺線を常法に従って手延べ製麺して糸状麺線
を作製する工程と、前記糸状麺線を乾燥する工程とを具
備する。
て、各麺生地の配合物中には小麦粉を主成分とする原料
粉、かん水のようなアルカリ剤と共に伸展性に富むグリ
アジンを含むため、2種以上の麺生地から澱粉を含む麺
生地が内部に位置するように麺線を作製し、これをを常
法に従って手延べ製麺することによって、前記製麺時の
複数回の延伸工程に際し、切断ないし破断することなく
十分に細線化された糸状麺線を作製することができる。
澱粉を含む麺生地が内部に配置されている麺線、例えば
コア−クラッド構造の麺線を用いた場合でも、前記コア
への澱粉の所定の添加範囲で、前記コアおよびクラッド
を同様もしくはほぼ同様な延伸状態(伸び率)にするこ
とが可能である。このため、単一の麺生地から作られた
麺線を手延べするのと同様に破断ないし切断を生じるこ
となく、コア−クラッド構造の糸状麺線を作製すること
ができる。
により得られた乾燥手延べ中華麺は、澱粉を含む麺生地
が内部に配置された複合構造を有するため、熱湯で茹で
る調理時に熱湯の麺線内部への浸透性が向上され、いわ
ゆる湯戻し時間の短縮を図ることができる。
時間をより短縮することが可能で、かつ手延べ特有の喫
食に際しソフトな弾力、舌触り、喉ごし、良好なコシ、
歯切れおよび中華麺特有の風味を有する、乾燥手延べ中
華麺の製造方法を提供できる。
れを延伸して破断するに至った時の伸び率が16倍以上
である性質を有する2種以上の配合物を用いて前述した
ように麺線を作製し、常法に従って手延べ製麺すると、
前記製麺時の複数回の延伸工程において糸状麺線の切断
をより確実に防ぐことができる。
水のようなアルカリ剤、原料粉中の所定量(7.0〜
9.5重量%)のタンパク質およびグリアジンを含む組
成を有し、かつ太さが10mmの糸状麺線とし、これを
延伸して破断するに至った時の伸び率が16倍以上であ
る性質を有し、澱粉を含まない配合物および澱粉を含む
配合物を用いて、前述したのと同様に麺線を作製し、手
延べ製麺することによって、前記製麺時の複数回の延伸
工程において切断ないし破断を確実に回避して十分に細
線化された糸状麺線を得ることができる。得られた乾燥
手延べ中華麺は、調理時の茹で時間を著しく短縮でき、
さらに喫食に際しソフトな弾力、良好な舌触り、喉ご
し、コシ、歯切れおよび中華麺特有の風味を有する。
明したように、タンパク質を含む麺生地を手延べ製麺す
ると、グルテンの網目構造が前記麺線の長さ方向に配向
されるが、アルカリ剤であるかん水が添加されると、麺
生地は硬く、弾力が強いものの、伸長性が乏しいものに
なり、引き伸ばし工程で麺線が破断して目的とする細線
状態(1mm前後)でグルテンの網目構造が均一に配向
された手延べ麺線を製造できなくなる。
%のタンパク質を含む原料粉およびかん水のようなアル
カリ剤に粘性が強く伸展性に富むグリアジンを配合する
ことによって、タンパク質グルテンの主成分であるグリ
アジンとグルテニンの相互作用により生成されるグルテ
ンの網目構造をグリアジン過多の形態にすることが可能
になる。このような麺生地は、伸長性に優れているた
め、太さが10mmの糸状麺線とし、これを延伸して破
断するに至った時の伸び率が16倍以上である性質を有
する。したがって、この性質を有する麺生地を手延べ製
麺することによって、複数回の延伸工程(引き伸ばし工
程)において糸状麺線の切断を招くことなく十分に細線
化(例えば1mm前後)することが可能になる。複数回
の引き伸ばし工程を経て造られた糸状麺線は、既述した
ようにグルテンの網目構造が均一に配向されているた
め、喫食に際し良好な舌触り、喉ごし、コシ、歯切れお
よび中華麺特有の風味を有する乾燥手延べ中華麺を得る
ことができる。また、澱粉を含む麺生地を内部に配置す
ることによって、熱湯での調理時における麺線内部への
熱湯の浸透性が向上して茹で時間(湯戻し時間)が短縮
された乾燥手延べ中華麺を得ることができる。
ク質9.35重量%、グリアジン3重量%)を減圧ミキ
サで真空度60Torrの条件にて15分間混捏して第
1麺生地(加水率49%、pH8.16)を調製した。
また、下記成分組成の第2配合物(タンパク質8.80
重量%、グリアジン3重量%)をミキサで大気圧中、1
5分間混捏して第2の麺生地(加水率45%、pH8.
14)を調製した。
前述した“伸び率の測定”に基づいて求めた。その結
果、複合麺生地の伸び率は21.3倍であった。
帯を作製すると共に、前記第2麺生地から前記第1麺帯
に比べて断面積が1/2である円柱状の第2麺帯を作製
し、前記第1麺帯上に前記第2麺帯を重ね、前記第1麺
帯で前記第2麺帯を包み込んだ後、熟成、圧延を行うこ
とにより第2配合物の麺生地が内部に位置する、つまり
第1配合物と第2配合物の配合比率が2:1で、それら
が同心円状に配置された太さ30mmのコア−クラッド
構造の麺線を作製した。つづいて、この麺線を細め機に
掛けて太さが10mmの麺線とした。ひきつづき、麺線
を掛けば機で2本の竿に八の字に掛け、むろ内で熟成
し、小引き機で引き伸ばして太さ3〜5mmの麺線とし
た後、熟成を行った。この麺線を大引き機に搬送して引
き伸ばし、太さ2mm前後の麺線とし、さらに下引き機
に搬送して麺線の引き伸ばしを行った後、乾燥し、竿か
ら取り外すことにより太さ1mm前後で水分量が約25
%の半生の手延べ糸状麺線を作製した。
g)に切断した後、次工程に従って処理することにより
生タイプの手延べ中華麺(LL中華麺)を製造した。 <LL処理工程> 茹で工程(沸騰水で45秒間) ↓ 冷却工程(1分30秒間) ↓ 酸液浸漬工程(1分30秒間) 2.2%緩衝乳酸、30℃ ↓ 糸状麺線への油添加(3.5g/麺180g) 耐熱性袋への包装 ↓ 加熱殺菌工程(95℃、40分間) (実施例2)糸状麺線を茹でる前に、水分量が12%に
なるまで乾燥し、かつ茹で工程を1分30秒間にした以
外、実施例1と同様な方法によりLL手延べ中華麺を製
造した。
な成分組成の配合物を同様に混捏して得た麺生地を常法
により圧延して厚さ1.3mmの麺帯を作製した。つづ
いて、前記麺帯を24番切刃を用いて機械切出し行うこ
とにより麺線を作製した。つづいて、この麺線を1食分
(110g)に切断した後、次工程に従って処理するこ
とにより生タイプの中華麺(LL中華麺)を製造した。
いて、湯戻し後と、湯戻し後、湯中で5分間放置した後
の破断時応力、伸びおよびゲル強度(破断時応力×伸
び)を測定した。その結果を下記表1に示す。なお、破
断時応力および伸びは次のような方法により測定した。
の麺線を試料とし、この試料をレオメータ(FUDOH
社製商品名;NRM−2010J−CW)の計測部に接
続したプランジャーのピアノ線に引っ掛けた。つづい
て、前記試料の両端をテーブル上のプランジャーに固定
する(プランジャー間は10mmとする)。次いで、前
記テーブルを下方に移動させて前記試料を引っ張る。前
記試料が引張られて切断されるまでの前記ピアノ線に加
わる荷重を前記レオメータに付設された記録計を記録す
ることにより破断時応力を求めた。また、前記破断時の
長さを初期長さ(10mm)から引いた値を伸びとして
求めた。
のLL手延べ中華麺は、機械切断により得られた比較例
1のLL中華麺に比べて破断時応力が大きく、伸びも長
く、粘りや弾力のある麺であることがわかる。
中華麺を2分間湯戻し後、スープを入れ、10人のパネ
ラにより喫食する官能試験を行った。その結果を下記表
2〜表4に示す。なお、官能試験において滑らかさ、粘
弾性、茹伸びおよびほぐれを評価した。パネラによる滑
らかさ、粘弾性、茹伸びおよびほぐれの官能試験は、次
に示す5段階で評価した。
1、2のLL手延べ中華麺は、比較例1のLL中華麺に
比べて滑らかさ、粘弾性の点で優れ、かつ茹で伸びも遅
いことがわかる。また、茹で工程前に水分量を15%に
することにより得られた実施例2のLL手延べ中華麺
は、茹で工程前に水分量を約25%にすることにより得
られた実施例1のLL手延べ中華麺に比べてほぐれ性が
優れていることがわかる。
合物(タンパク質8.80重量%、グリアジン3重量
%)および第2配合物(タンパク質9.75重量%、グ
リアジン3重量%)をミキサで大気圧中、15分間それ
ぞれ混捏して第1麺生地(加水率49%、pH9.5
8)および第2の麺生地(加水率47%、pH9.6
2)を調製した。
前述した“伸び率の測定”に基づいて求めた。その結
果、複合麺生地の伸び率は20.3倍であった。
帯を作製すると共に、前記第2麺生地から前記第1麺帯
に比べて断面積が1/2である円柱状の第2麺帯を作製
し、前記第1麺帯上に前記第2麺帯を重ね、前記第1麺
帯で前記第2麺帯を包み込だ後、熟成、圧延を行うこと
により第2配合物の麺生地が内部に位置する、つまり第
1配合物と第2配合物の配合比率が2:1で、それらが
同心円状に配置されたある太さ30mmの麺線を作製し
た。つづいて、この麺線を細め機に掛けて太さが10m
mの麺線とした。ひきつづき、麺線を掛けば機で2本の
竿に八の字に掛け、むろ内で熟成し、小引き機で引き伸
ばして太さ3〜5mmの麺線とした後、熟成を行った。
この麺線を大引き機に搬送して引き伸ばし、太さ2mm
前後の麺線とし、さらに下引き機に搬送して麺線の引き
伸ばしを行った後、乾燥し、竿から取り外すことにより
太さ1mm前後で水分量が約25%の半生の手延べ糸状
麺線を作製した。
g)に切断した後、沸騰水中で1分間茹でることにより
茹手延べ中華麺を製造した。 (実施例4)糸状麺線を茹で前に、水分量が12%にな
るまで乾燥し、かつ茹で工程の時間を2分間にした以
外、実施例3と同様な方法により茹手延べ中華麺を製造
した。
2分間茹でた後、容器に移してスープを入れ、10人の
パネラにより喫食する官能試験を行った。その結果を下
記表5、表6に示す。なお、官能試験において滑らか
さ、粘弾性および茹伸びを評価した。パネラによる滑ら
かさ、粘弾性および茹伸びの官能試験は、前述したのと
同様に5段階で評価した。
合物(タンパク質8.50重量%、グリアジン3重量
%)および第2配合物(タンパク質8.80重量%、グ
リアジン3重量%)をミキサで大気圧中、15分間それ
ぞれ混捏して第1麺生地(加水率47%、pH9.6
8)および第2の麺生地(加水率49%、pH9.6
3)を調製した。
前述した“伸び率の測定”に基づいて求めた。その結
果、複合麺生地の伸び率は19.5倍であった。
帯を作製すると共に、前記第2麺生地から前記第1麺帯
に比べて断面積が1/2である円柱状の第2麺帯を作製
し、前記第1麺帯上に前記第2麺帯を重ね、前記第1麺
帯で前記第2麺帯を包み込だ後、熟成、圧延を行うこと
により第2配合物の麺生地が内部に位置する、つまり第
1配合物と第2配合物の配合比率が2:1で、それらが
同心円状に配置されたある太さ30mmの麺線を作製し
た。つづいて、この麺線を細め機に掛けて太さが10m
mの麺線とした。ひきつづき、麺線を掛けば機で2本の
竿に八の字に掛け、むろ内で熟成し、小引き機で引き伸
ばして太さ3〜5mmの麺線とした後、熟成を行った。
この麺線を大引き機に搬送して引き伸ばし、太さ2mm
前後の麺線とし、さらに下引き機に搬送して麺線の引き
伸ばしを行った後、乾燥し、竿から取り外し、さらに1
食分(100g)に切断することにより太さ1mm前後
の乾燥手延べ中華麺を製造した。
分間茹でた後、容器に移してスープを入れ、10人のパ
ネラにより喫食する官能試験を行った。その結果を下記
表7に示す。なお、官能試験において滑らかさ、粘弾性
および茹伸びを評価した。パネラによる滑らかさ、粘弾
性および茹伸びの官能試験は、前述したのと同様に5段
階で評価した。
燥手延べ中華麺は、滑らかさ、粘弾性の点で優れ、かつ
茹で伸びも遅いことがわかる。なお、実施例5の乾燥手
延べ中華麺は第1配合物のみを用いて実施例5と同様な
方法により得られた乾燥手延べ中華麺に比べて茹で時間
を短縮することができた。
合物(タンパク質8.50重量%、グリアジン3重量
%)、第2配合物(タンパク質9.35重量%、グリア
ジン3重量%)および第3配合物(タンパク質8.80
重量%、グリアジン3重量%)をミキサで大気圧中、1
5分間それぞれ混捏して第1麺生地(加水率47%、p
H8.25)第2の麺生地(加水率49%、pH8.1
6)および第3の麺生地(加水率45%、pH8.1
4)を調製した。
前述した“伸び率の測定”に基づいて求めた。その結
果、複合麺生地の伸び率は21.3倍であった。
帯を作製すると共に、前記第3麺生地から前記第2麺帯
に比べて断面積が1/2である円柱状の第3麺帯を作製
し、前記第2麺帯上に前記第3麺帯を重ね、前記第2麺
帯で前記第3麺帯を包み込み、さらに前記第1麺生地か
ら幅広の第1麺帯を作製し、この第1麺帯上に前記第
2、第3の麺帯からなる円柱状の麺塊を重ね、前記第1
麺帯で前記麺塊を包み込んだ後、熟成、圧延を行うこと
により第1配合物が表層、第2配合物が中間層、第3配
合物が中心に位置し、第1配合物と第2配合物と第3配
合物の配合比率が1:2:1で、それらが同心円状に配
置された太さ30mmの麺線、つまりコア−第1クラッ
ド−第2クラッドの三層構造の麺線を作製した。つづい
て、この麺線を細め機に掛けて太さが10mmの麺線と
した。ひきつづき、麺線を掛けば機で2本の竿に八の字
に掛け、むろ内で熟成し、小引き機で引き伸ばして太さ
3〜5mmの麺線とした後、熟成を行った。この麺線を
大引き機に搬送して引き伸ばし、太さ2mm前後の麺線
とし、さらに下引き機に搬送して麺線の引き伸ばしを行
った後、乾燥し、竿から取り外すことにより太さ1mm
前後で水分量が約25%の半生の手延べ糸状麺線を作製
した。
g)に切断した後、実施例1と同様なLL処理工程を施
すことにより生タイプの手延べ中華麺(LL手延べ中華
麺)を製造した。
後、スープを入れ、官能試験を行った。その結果、前述
した実施例1と同等ないしそれ以上優れた滑らかさ、粘
弾性、茹伸びおよびほぐれを有することが確認された。
延べ製麺時の複数回の引伸ばし工程において切断するこ
となく十分に細線化することが可能で、かつ喫食に際し
ソフトな弾力、舌触り、喉ごしが良好で、コシ、歯切れ
および中華麺特有の風味が向上された、いわゆる茹タイ
プの新規な手延べ中華麺の製造方法を提供することがで
きる。
回の引伸ばし工程において切断することなく十分に細線
化することが可能で、かつ常温での長期保存が可能で、
さらに喫食に際しソフトな弾力、舌触り、喉ごしが良好
で、コシ、歯切れおよび中華麺特有の風味が向上され
た、いわゆる生タイプの新規な手延べ中華麺の製造方法
を提供することができる。
数回の引伸ばし工程において切断することなく十分に細
線化することが可能で、かつ調理時の茹で時間を短縮で
き、さらに喫食に際しソフトな弾力、舌触り、喉ごしが
良好で、コシ、歯切れおよび中華麺特有の風味が向上さ
れた、いわゆる乾燥タイプの新規な手延べ中華麺の製造
方法を提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 小麦粉を主成分とする主原料、アルカリ
剤およびグリアジンを含み、製麺後の硬さが異なる2種
以上の配合物をそれぞれ混捏して2種以上の麺生地を作
製する工程と、 前記各麺生地から製麺後の硬さが硬い麺生地が内部に位
置するように麺線を作製する工程と、 前記麺線を常法に従って手延べ製麺して糸状麺線を作製
する工程と、 前記糸状麺線を茹でた後、水冷する工程とを具備するこ
とを特徴とする手延べ中華麺の製造方法。 - 【請求項2】 小麦粉を主成分とする主原料、アルカリ
剤およびグリアジンを含み、製麺後の硬さが異なる2種
以上の配合物をそれぞれ混捏して2種以上の麺生地を作
製する工程と、 前記各麺生地から製麺後の硬さが硬い麺生地が内部に位
置するように麺線を作製する工程と、 前記麺線を常法に従って手延べ製麺して糸状麺線を作製
する工程と、 前記糸状麺線を茹でた後、水冷する工程と、 前記糸状麺線を酸液で処理し、さらにこの糸状麺線を包
装した後、熱処理して殺菌する工程とを具備することを
特徴とする手延べ中華麺の製造方法。 - 【請求項3】 前記各配合物の製麺後の硬さ調節は、配
合物中に硬さ調節剤として増粘多糖類を添加することに
より行われることを特徴とする請求項1または2記載の
手延べ中華麺の製造方法。 - 【請求項4】 小麦粉を主成分とする原料粉、アルカリ
剤およびグリアジンを含む配合物と、小麦粉を主成分と
する原料粉、アルカリ剤、グリアジンおよび澱粉を含む
少なくとも1つの配合物とをそれぞれ混捏して2種以上
の麺生地を作製する工程と、 前記各麺生地から澱粉を含む麺生地が内部に位置するよ
うに麺線を作製する工程と、前記麺線を常法に従って手
延べ製麺し、乾燥して糸状麺線を作製する工程とを具備
することを特徴とする手延べ中華麺の製造方法。
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1996
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