JPH105720A - 廃棄物処理材および廃棄物処理方法 - Google Patents
廃棄物処理材および廃棄物処理方法Info
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- JPH105720A JPH105720A JP8167413A JP16741396A JPH105720A JP H105720 A JPH105720 A JP H105720A JP 8167413 A JP8167413 A JP 8167413A JP 16741396 A JP16741396 A JP 16741396A JP H105720 A JPH105720 A JP H105720A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 都市ごみ焼却灰、鉱さい、土壌、汚泥、シュ
レッダーダストなどの廃棄物中に含まれる有害な重金属
などを安定化できる廃棄物処理材および処理方法を提供
する。 【解決手段】 ヨウ化ナトリウムもしくはヨウ化カリウ
ムを多孔質無機吸着材に対して40〜60重量%含む粉
体状処理材、または、ヨウ化ナトリウムもしくはヨウ化
カリウムを珪酸ナトリウムもしくは珪酸カリウムの固形
分に対して10〜90重量%含む水溶液状処理材を、ク
ロム、鉛、亜鉛、銅、ニッケル、カドミウム、水銀など
の有害物質を含有する廃棄物100重量部に対して、前
記粉体状処理材の場合には5〜30重量部、また前記水
溶液状の処理材の場合には固形分で0.4〜12重量部
となるように添加し、必要に応じて水を添加し、混合す
る。
レッダーダストなどの廃棄物中に含まれる有害な重金属
などを安定化できる廃棄物処理材および処理方法を提供
する。 【解決手段】 ヨウ化ナトリウムもしくはヨウ化カリウ
ムを多孔質無機吸着材に対して40〜60重量%含む粉
体状処理材、または、ヨウ化ナトリウムもしくはヨウ化
カリウムを珪酸ナトリウムもしくは珪酸カリウムの固形
分に対して10〜90重量%含む水溶液状処理材を、ク
ロム、鉛、亜鉛、銅、ニッケル、カドミウム、水銀など
の有害物質を含有する廃棄物100重量部に対して、前
記粉体状処理材の場合には5〜30重量部、また前記水
溶液状の処理材の場合には固形分で0.4〜12重量部
となるように添加し、必要に応じて水を添加し、混合す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有害な重金属など
を含有する廃棄物を安定化処理するのに有効な、廃棄物
処理材および処理方法に関するものである.
を含有する廃棄物を安定化処理するのに有効な、廃棄物
処理材および処理方法に関するものである.
【0002】
【従来の技術】都市ごみは、悪臭のするもので、焼却し
て減容化し、焼却灰を最終処分場に廃棄すれば、処理は
終了すると考えられてきた。しかし、ごみの中味の変化
にともなってその様相は変化してきた。焼却されるプラ
スチック、カラー印刷の紙類、故意にごみの中に捨てら
れた乾電池は、カドミニウム(Cd)、鉛(Pb)、ク
ロム(Cr)、水銀(Hg)、銅(Cu)など重金属を
含んでいる。これらを焼却すると、焼却灰の中に重金属
が残存する。また、大気汚染防止の観点から、ごみの焼
却に伴って発生する塩素を除くための脱塩素化が必要と
なり、焼却炉の煙道から排ガス中へ消石灰が投入されて
いる。消石灰は水に溶解するとアルカリを示す。脱塩素
化のためには、大量の消石灰の投入が必要なために、排
ガスから集められる焼却飛灰は高アルカリ性になった。
高アルカリ性では、重金属の中で鉛が溶出しやすくな
り、消石灰を投入しない低アルカリ灰でのカドミウムの
溶出と同様に問題化している。
て減容化し、焼却灰を最終処分場に廃棄すれば、処理は
終了すると考えられてきた。しかし、ごみの中味の変化
にともなってその様相は変化してきた。焼却されるプラ
スチック、カラー印刷の紙類、故意にごみの中に捨てら
れた乾電池は、カドミニウム(Cd)、鉛(Pb)、ク
ロム(Cr)、水銀(Hg)、銅(Cu)など重金属を
含んでいる。これらを焼却すると、焼却灰の中に重金属
が残存する。また、大気汚染防止の観点から、ごみの焼
却に伴って発生する塩素を除くための脱塩素化が必要と
なり、焼却炉の煙道から排ガス中へ消石灰が投入されて
いる。消石灰は水に溶解するとアルカリを示す。脱塩素
化のためには、大量の消石灰の投入が必要なために、排
ガスから集められる焼却飛灰は高アルカリ性になった。
高アルカリ性では、重金属の中で鉛が溶出しやすくな
り、消石灰を投入しない低アルカリ灰でのカドミウムの
溶出と同様に問題化している。
【0003】重金属類は、発癌性、変異原性、臓器障害
性など生体毒性を有するものがある。例えば、鉛は、カ
ドミニウム、水銀、クロムなどとともに腎臓に破壊的に
作用する。鉛は、血液成分のヘム合成阻害作用や水銀と
ともに神経系の影響が知られている。カドミニウムは、
高血圧の可能性、精子形成能力の低下が指摘されてい
る。従って、都市ごみ焼却灰は、有害廃棄物と考えられ
る。日本では、1995年4月から、都市ごみは、特別
管理一般廃棄物として十分な重金属の溶出量の抑制が求
められている。そのために、焼却後の灰中の重金属の溶
出を抑制する目的で、セメント類、粉体薬剤、液体薬
剤、溶融処理など様々な処理が行なわれている。
性など生体毒性を有するものがある。例えば、鉛は、カ
ドミニウム、水銀、クロムなどとともに腎臓に破壊的に
作用する。鉛は、血液成分のヘム合成阻害作用や水銀と
ともに神経系の影響が知られている。カドミニウムは、
高血圧の可能性、精子形成能力の低下が指摘されてい
る。従って、都市ごみ焼却灰は、有害廃棄物と考えられ
る。日本では、1995年4月から、都市ごみは、特別
管理一般廃棄物として十分な重金属の溶出量の抑制が求
められている。そのために、焼却後の灰中の重金属の溶
出を抑制する目的で、セメント類、粉体薬剤、液体薬
剤、溶融処理など様々な処理が行なわれている。
【0004】各種処理法の中で有害金属の溶出を防ぐ目
的で近年多用されるのは、ポリエチレンイミンにジチオ
カルボキシル基の結合したポリマーや、ジブチルジチオ
カルバミン酸塩などの低分子の液体有機処理剤である。
この液体有機薬剤は、鉛の安定化に優れているものの、
セメントと比較して価格が20倍以上であり処理費用が
高い、長期安定性が十分に証明されておらず、その上に
使用にあたって変異原性のある二硫化炭素が原料として
含まれているという問題がある。また、中性灰の場合に
はPbやCdの安定化能力が低い。このように、有機薬
剤には多くの問題が指摘されている。従って、焼却灰中
の重金属安定化処理に関して、重金属安定化性能に優
れ、しかも安価な処理材および処理方法が望まれてい
る。
的で近年多用されるのは、ポリエチレンイミンにジチオ
カルボキシル基の結合したポリマーや、ジブチルジチオ
カルバミン酸塩などの低分子の液体有機処理剤である。
この液体有機薬剤は、鉛の安定化に優れているものの、
セメントと比較して価格が20倍以上であり処理費用が
高い、長期安定性が十分に証明されておらず、その上に
使用にあたって変異原性のある二硫化炭素が原料として
含まれているという問題がある。また、中性灰の場合に
はPbやCdの安定化能力が低い。このように、有機薬
剤には多くの問題が指摘されている。従って、焼却灰中
の重金属安定化処理に関して、重金属安定化性能に優
れ、しかも安価な処理材および処理方法が望まれてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来における廃棄物処理の問題点に鑑み、都市ごみ焼
却灰、鉱さい、土壌、汚泥、シュレッダーダストなどの
廃棄物中に含まれる有害な重金属などを安定化できる廃
棄物処理材および処理方法を提供することを目的とする
ものである。
な従来における廃棄物処理の問題点に鑑み、都市ごみ焼
却灰、鉱さい、土壌、汚泥、シュレッダーダストなどの
廃棄物中に含まれる有害な重金属などを安定化できる廃
棄物処理材および処理方法を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な問題を解決するために鋭意検討した結果、ヨウ化ナト
リウムもしくはヨウ化カリウムの少なくとも1種のヨウ
化物と多孔質無機吸着材とを含む粉体状の処理材、ある
いは、ヨウ化ナトリウムもしくはヨウ化カリウムの少な
くとも1種のヨウ化物と珪酸ナトリウムもしくは珪酸カ
リウムの少なくとも1種の可溶性珪酸塩を含む水溶液状
の処理材によって、上記の問題を解決しうることを見い
だし、本発明を完成するに至った。
な問題を解決するために鋭意検討した結果、ヨウ化ナト
リウムもしくはヨウ化カリウムの少なくとも1種のヨウ
化物と多孔質無機吸着材とを含む粉体状の処理材、ある
いは、ヨウ化ナトリウムもしくはヨウ化カリウムの少な
くとも1種のヨウ化物と珪酸ナトリウムもしくは珪酸カ
リウムの少なくとも1種の可溶性珪酸塩を含む水溶液状
の処理材によって、上記の問題を解決しうることを見い
だし、本発明を完成するに至った。
【0007】従来の技術の項で述べたように、廃棄物に
含まれる重金属は、クロム、ニッケル、銅、亜鉛、鉛、
カドミウム、水銀など各種あり、均一ではない。そのた
めに1種類の薬剤で全ての重金属を安定化するのは困難
である。本発明者らは、この原因は、廃棄物中の重金属
が互いに全く化学的性質が異なる硬い酸、中間の酸、軟
らかい酸と種々混在しているあるためと知見した。硬い
酸、例えばクロムは、d電子数が少なく分極されにくい
ものである。一方、軟らかい酸、例えばカドミウムや水
銀は、d電子数が多く分極されやすいものである。ま
た、中間の酸は、硬い、軟らかいの中間に分類され、例
えばニッケル、銅、亜鉛、鉛が挙げられる。このように
廃棄物に含まれる重金属の化学的性質はそれぞれ全く異
なるが、硬い酸には硬い塩基、軟らかい酸には軟らかい
塩基、中間の酸には硬い塩基と軟らかい塩基両方が、そ
れぞれ反応すると考えられる。そこで、硬い塩基と軟ら
かい塩基との両方を含む処理材について種々検討した結
果、上記の組み合わせの処理材を見い出したものであ
る。
含まれる重金属は、クロム、ニッケル、銅、亜鉛、鉛、
カドミウム、水銀など各種あり、均一ではない。そのた
めに1種類の薬剤で全ての重金属を安定化するのは困難
である。本発明者らは、この原因は、廃棄物中の重金属
が互いに全く化学的性質が異なる硬い酸、中間の酸、軟
らかい酸と種々混在しているあるためと知見した。硬い
酸、例えばクロムは、d電子数が少なく分極されにくい
ものである。一方、軟らかい酸、例えばカドミウムや水
銀は、d電子数が多く分極されやすいものである。ま
た、中間の酸は、硬い、軟らかいの中間に分類され、例
えばニッケル、銅、亜鉛、鉛が挙げられる。このように
廃棄物に含まれる重金属の化学的性質はそれぞれ全く異
なるが、硬い酸には硬い塩基、軟らかい酸には軟らかい
塩基、中間の酸には硬い塩基と軟らかい塩基両方が、そ
れぞれ反応すると考えられる。そこで、硬い塩基と軟ら
かい塩基との両方を含む処理材について種々検討した結
果、上記の組み合わせの処理材を見い出したものであ
る。
【0008】本発明で用いられる硬い塩基について説明
する。硬い塩基としては、H2 O、OH- 、F- 、Cl
- 、CH3 COO- 、CO3 2- 、ClO4 - 、N
O3 - 、ROH、RO- 、R2 O、SO4 2- 、O2-、N
H3 、RNH2 、N2 H4 、 PO4 3- が挙げられる。
この中で、ROH、RO- は珪酸やアルミニウムシリケ
ートといった多孔質無機吸着材や、可溶性珪酸塩に含ま
れている。一方、軟らかい塩基としては、R2 S、
S2-、RSH、RS- 、I- 、SCN- 、CN- 、RN
C、CO、S2 O3 2- 、R3 Pが挙げられる。この中
で、本発明で用いられる軟らかい塩基としては、無臭で
あり、安全性が高いという点で、ヨウ化ナトリウムやヨ
ウ化カリウムといったヨウ化物が好ましい。なお、これ
らの他に中間の塩基もあるが、臭い、取扱い上の安全面
から好ましくない。本発明では、軟らかい塩基であるヨ
ウ化物と、硬い塩基である多孔質無機吸着材もしくは可
溶性珪酸塩と組み合わせることで、硬い酸、中間の酸、
および軟らかい酸のいずれの重金属に対しても、安定化
性能に優れた処理材としてなる。
する。硬い塩基としては、H2 O、OH- 、F- 、Cl
- 、CH3 COO- 、CO3 2- 、ClO4 - 、N
O3 - 、ROH、RO- 、R2 O、SO4 2- 、O2-、N
H3 、RNH2 、N2 H4 、 PO4 3- が挙げられる。
この中で、ROH、RO- は珪酸やアルミニウムシリケ
ートといった多孔質無機吸着材や、可溶性珪酸塩に含ま
れている。一方、軟らかい塩基としては、R2 S、
S2-、RSH、RS- 、I- 、SCN- 、CN- 、RN
C、CO、S2 O3 2- 、R3 Pが挙げられる。この中
で、本発明で用いられる軟らかい塩基としては、無臭で
あり、安全性が高いという点で、ヨウ化ナトリウムやヨ
ウ化カリウムといったヨウ化物が好ましい。なお、これ
らの他に中間の塩基もあるが、臭い、取扱い上の安全面
から好ましくない。本発明では、軟らかい塩基であるヨ
ウ化物と、硬い塩基である多孔質無機吸着材もしくは可
溶性珪酸塩と組み合わせることで、硬い酸、中間の酸、
および軟らかい酸のいずれの重金属に対しても、安定化
性能に優れた処理材としてなる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用するヨウ化物につい
て説明する。本発明で使用するヨウ化物には、ヨウ化ナ
トリウム、ヨウ化カリウム、ヨード酢酸、過ヨウ素酸、
ヨウ化カルシウムなどが挙げられる。しかし、容易に入
手できる点で、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウムが好
ましい。
て説明する。本発明で使用するヨウ化物には、ヨウ化ナ
トリウム、ヨウ化カリウム、ヨード酢酸、過ヨウ素酸、
ヨウ化カルシウムなどが挙げられる。しかし、容易に入
手できる点で、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウムが好
ましい。
【0010】次に、多孔質無機吸着材について詳しく説
明する。多孔質無機吸着材とは、炭素以外の単一または
複数種の元素からなる高分子であり、具体的な元素とし
てはケイ素、アルミニウム、マグネシウム、マンガン、
鉄、カルシウム等が挙げられ、具体的な化合物としては
珪酸やその塩、つまり二酸化珪素、アルミニウムシリケ
ート、マグネシウムシリケートなどが挙げられる。本発
明で用いる多孔質無機吸着材は粉体状であり、その多孔
性は、単位量の粉体中に含まれる全粒子の表面積の総
和、すなわち比表面積として表現するのがよい。比表面
積の測定には成書(粉体物性図説、粉体工学研究会、日
本粉体工業協会編、1975)にあるように、気体吸着
法(BET法、Harkins−Juraの相対法)、
液相吸着法、浸漬熱法(Harkins−Juraの絶
対法)、透過法(ブレーン法)が知られているが、それ
ぞれ測定原理を異にし、得られる結果の意味も必ずしも
同じではない。本発明法でいう比表面積とはBET表面
積法(N2)による値である。
明する。多孔質無機吸着材とは、炭素以外の単一または
複数種の元素からなる高分子であり、具体的な元素とし
てはケイ素、アルミニウム、マグネシウム、マンガン、
鉄、カルシウム等が挙げられ、具体的な化合物としては
珪酸やその塩、つまり二酸化珪素、アルミニウムシリケ
ート、マグネシウムシリケートなどが挙げられる。本発
明で用いる多孔質無機吸着材は粉体状であり、その多孔
性は、単位量の粉体中に含まれる全粒子の表面積の総
和、すなわち比表面積として表現するのがよい。比表面
積の測定には成書(粉体物性図説、粉体工学研究会、日
本粉体工業協会編、1975)にあるように、気体吸着
法(BET法、Harkins−Juraの相対法)、
液相吸着法、浸漬熱法(Harkins−Juraの絶
対法)、透過法(ブレーン法)が知られているが、それ
ぞれ測定原理を異にし、得られる結果の意味も必ずしも
同じではない。本発明法でいう比表面積とはBET表面
積法(N2)による値である。
【0011】本発明で用いる多孔性無機吸着材として
は、容易に入手できるという理由で、多孔質二酸化珪素
や多孔質アルミニウムシリケートを使用するのが好まし
い。多孔質二酸化珪素は、結晶性、無定形が知られてい
るが、ここでは、粉体状であれば使用できる。二酸化珪
素としては、活性白土を酸処理して得られる粘土鉱物か
ら作られる珪酸、カープレックスBS304、カープレ
ックスBS304F、カープレックス#67、#80
(いずれもシオノギ製薬)などの合成珪酸が挙げられる
が、これらに限定される訳でない。
は、容易に入手できるという理由で、多孔質二酸化珪素
や多孔質アルミニウムシリケートを使用するのが好まし
い。多孔質二酸化珪素は、結晶性、無定形が知られてい
るが、ここでは、粉体状であれば使用できる。二酸化珪
素としては、活性白土を酸処理して得られる粘土鉱物か
ら作られる珪酸、カープレックスBS304、カープレ
ックスBS304F、カープレックス#67、#80
(いずれもシオノギ製薬)などの合成珪酸が挙げられる
が、これらに限定される訳でない。
【0012】また、アルミニウムシリケートとは、ケイ
酸のケイ素の一部がアルミニウムで置換されたもので、
軽石、フライアッシュ、カオリン、ベントナイト、活性
白土、ケイソウ土、ゼオライトなどの天然のアルミニウ
ムシリケートや合成のアルミニウムシリケートが知られ
ている。このようなアルミニウムシリケートとしては、
キョーワード700PEL、キョーワード700PL
(いずれも協和化学製)、合成ゼオライトなどが挙げら
れるが、これらに限定される訳でない。
酸のケイ素の一部がアルミニウムで置換されたもので、
軽石、フライアッシュ、カオリン、ベントナイト、活性
白土、ケイソウ土、ゼオライトなどの天然のアルミニウ
ムシリケートや合成のアルミニウムシリケートが知られ
ている。このようなアルミニウムシリケートとしては、
キョーワード700PEL、キョーワード700PL
(いずれも協和化学製)、合成ゼオライトなどが挙げら
れるが、これらに限定される訳でない。
【0013】これらの二酸化珪素やアルミニウムシリケ
ートは、比表面積が大きい方が鉛などの重金属の吸着能
力が高くまたアルカリ吸着能力も高く、重金属は安定化
されて溶出しなくなる。しかし、その一方で、比表面積
が広くなると、処理材のかさ比重が低下して、処理材が
嵩高くなり、処理材の輸送量が減る、保管に大きなサイ
ロが必要になる、廃棄物との混合時に、セメントに用い
たと同じフィーダーでは、少量の処理材しか混合できな
い、といった取扱上の問題が生じてくる。したがって、
本発明で使用する二酸化珪素やアルミニウムシリケート
の比表面積(BET法による)は、150m2 /g以
上、1000m2 /g未満が好ましく、より好ましくは
200m2 /g、以上700m2 /g未満である。
ートは、比表面積が大きい方が鉛などの重金属の吸着能
力が高くまたアルカリ吸着能力も高く、重金属は安定化
されて溶出しなくなる。しかし、その一方で、比表面積
が広くなると、処理材のかさ比重が低下して、処理材が
嵩高くなり、処理材の輸送量が減る、保管に大きなサイ
ロが必要になる、廃棄物との混合時に、セメントに用い
たと同じフィーダーでは、少量の処理材しか混合できな
い、といった取扱上の問題が生じてくる。したがって、
本発明で使用する二酸化珪素やアルミニウムシリケート
の比表面積(BET法による)は、150m2 /g以
上、1000m2 /g未満が好ましく、より好ましくは
200m2 /g、以上700m2 /g未満である。
【0014】ヨウ化物と前記多孔質無機吸着材との混合
比率について説明する。ヨウ化物と多孔質無機吸着材の
好ましい混合比率は、廃棄物に含まれる重金属の溶出量
に応じて異なるが、ヨウ化物が無機吸着材に対して40
〜60重量%である。ヨウ化物が少ない場合には、重金
属の安定化が不十分であり好ましくない。一方、ヨウ化
物が多くなると、かえって性能が不十分となるので好ま
しくない。
比率について説明する。ヨウ化物と多孔質無機吸着材の
好ましい混合比率は、廃棄物に含まれる重金属の溶出量
に応じて異なるが、ヨウ化物が無機吸着材に対して40
〜60重量%である。ヨウ化物が少ない場合には、重金
属の安定化が不十分であり好ましくない。一方、ヨウ化
物が多くなると、かえって性能が不十分となるので好ま
しくない。
【0015】次に、本発明で使用する可溶性珪酸塩は、
粉体、液体いずれも使用可能であり、珪酸ナトリウムや
珪酸カリウムが挙げられるが、入手の容易さ、価格面か
ら、珪酸ナトリウム、いわゆる水ガラスが好ましい。水
ガラスでは、Na2 OもしくはK2 OとSiO2 のそれ
ぞれの固形分比の違いによってナトリウム塩で1号、2
号、3号、4号、カリウム塩においても対応する品種が
あるが、低温において粘度が比較的低く、固形分濃度が
比較的高く、常温において容易に取り扱い可能な点で、
固形分は43%以下が好ましい。このような品種の中で
は、容易に入手できる点で3号水ガラスが最も好まし
い。
粉体、液体いずれも使用可能であり、珪酸ナトリウムや
珪酸カリウムが挙げられるが、入手の容易さ、価格面か
ら、珪酸ナトリウム、いわゆる水ガラスが好ましい。水
ガラスでは、Na2 OもしくはK2 OとSiO2 のそれ
ぞれの固形分比の違いによってナトリウム塩で1号、2
号、3号、4号、カリウム塩においても対応する品種が
あるが、低温において粘度が比較的低く、固形分濃度が
比較的高く、常温において容易に取り扱い可能な点で、
固形分は43%以下が好ましい。このような品種の中で
は、容易に入手できる点で3号水ガラスが最も好まし
い。
【0016】ヨウ化物と前記可溶性珪酸塩との混合比率
については、ヨウ化物を、可溶性珪酸塩の固形分(Si
O2 +X2 O、但し、X=Na,K)に対して10〜9
0重量%含む水溶液状の廃棄物処理材が好ましい。この
場合、可溶性珪酸塩と水に溶解させたヨウ化物を別々に
廃棄物に混合してもよいし、廃棄物と混合する直前に2
液を混合してもよいし、予め2液を混合して1液にして
おいてもよい。可溶性珪酸塩と水に溶解させたヨウ化物
を混合して処理材とする場合には、処理材の粘度が上昇
するので、処理材の取扱が容易であるという点で、処理
材中に占めるヨウ化物の固形分は10重量%以下、処理
材中のヨウ化物と珪酸塩の総固形分が43重量%以下で
あるのが、好ましい。
については、ヨウ化物を、可溶性珪酸塩の固形分(Si
O2 +X2 O、但し、X=Na,K)に対して10〜9
0重量%含む水溶液状の廃棄物処理材が好ましい。この
場合、可溶性珪酸塩と水に溶解させたヨウ化物を別々に
廃棄物に混合してもよいし、廃棄物と混合する直前に2
液を混合してもよいし、予め2液を混合して1液にして
おいてもよい。可溶性珪酸塩と水に溶解させたヨウ化物
を混合して処理材とする場合には、処理材の粘度が上昇
するので、処理材の取扱が容易であるという点で、処理
材中に占めるヨウ化物の固形分は10重量%以下、処理
材中のヨウ化物と珪酸塩の総固形分が43重量%以下で
あるのが、好ましい。
【0017】次に、本発明に係る廃棄物処理材の作製方
法に付いて説明する。本発明の処理材は、それぞれの成
分を予め混合してもよいし、また、使用に際して混合し
てもよい。
法に付いて説明する。本発明の処理材は、それぞれの成
分を予め混合してもよいし、また、使用に際して混合し
てもよい。
【0018】本発明で、多孔質無機吸着材や可溶性珪酸
塩をヨウ化物と組み合わせると、廃棄物中の重金属の安
定化に有効である理由は明かでないが、以下のように推
察している。つまり、鉛を例にすると、デバイヒュッケ
ル式での水和イオンの有効半径が、鉛イオンでは4.5
Å、ヨウ素イオンでは3.0Åと知られている。従っ
て、多孔質無機吸着材では、鉛の水和イオンが入る細孔
にヨウ素イオンが入ることができる。従って、多孔質無
機吸着材の硬い塩基(OH基)が鉛と反応しても、軟ら
かい塩基(ヨウ基イオン)が多孔質中に存在すると、多
孔質中で重金属を安定化できると考えられる。また、可
溶性珪酸塩の場合は、珪酸塩とヨウ化物とが反応して粘
度が高くなるので、可溶性珪酸塩がポリマー化して重金
属のヨウ化物を取り込んで、ヨウ素イオンの濃度が可溶
性珪酸塩分子の周辺で高まって、鉛の安定化に作用する
と考えられる。
塩をヨウ化物と組み合わせると、廃棄物中の重金属の安
定化に有効である理由は明かでないが、以下のように推
察している。つまり、鉛を例にすると、デバイヒュッケ
ル式での水和イオンの有効半径が、鉛イオンでは4.5
Å、ヨウ素イオンでは3.0Åと知られている。従っ
て、多孔質無機吸着材では、鉛の水和イオンが入る細孔
にヨウ素イオンが入ることができる。従って、多孔質無
機吸着材の硬い塩基(OH基)が鉛と反応しても、軟ら
かい塩基(ヨウ基イオン)が多孔質中に存在すると、多
孔質中で重金属を安定化できると考えられる。また、可
溶性珪酸塩の場合は、珪酸塩とヨウ化物とが反応して粘
度が高くなるので、可溶性珪酸塩がポリマー化して重金
属のヨウ化物を取り込んで、ヨウ素イオンの濃度が可溶
性珪酸塩分子の周辺で高まって、鉛の安定化に作用する
と考えられる。
【0019】次に、本発明の廃棄物処理方法は、クロ
ム、鉛、亜鉛、銅、ニッケル、カドミウム、水銀からな
る群より選ばれた少なくとも1つの有害物質を含有する
廃棄物100重量部に、ヨウ化物と多孔質無機吸着材か
らなる処理材を5〜30重量部となるように添加するの
が好ましい。一般に、従来のセメントによる処理方法で
は、廃棄物100重量部に対して10〜30重量部のセ
メントを加えて混練を行う。本発明の処理材を用いる場
合には、セメントを同量加えた場合よりも優れた重金属
安定化性能が得られる。そのため、例えば、セメントと
同等の重金属安定化能を希望する場合には、処理材の添
加量はセメントよりも少量でよく、処理後の固化物の減
容化が期待できる。また、従来のセメントでは重金属の
安定化が不十分な場合には、セメントと同量の本処理材
を加えることで、強力な重金属安定化効果が期待でき
る。
ム、鉛、亜鉛、銅、ニッケル、カドミウム、水銀からな
る群より選ばれた少なくとも1つの有害物質を含有する
廃棄物100重量部に、ヨウ化物と多孔質無機吸着材か
らなる処理材を5〜30重量部となるように添加するの
が好ましい。一般に、従来のセメントによる処理方法で
は、廃棄物100重量部に対して10〜30重量部のセ
メントを加えて混練を行う。本発明の処理材を用いる場
合には、セメントを同量加えた場合よりも優れた重金属
安定化性能が得られる。そのため、例えば、セメントと
同等の重金属安定化能を希望する場合には、処理材の添
加量はセメントよりも少量でよく、処理後の固化物の減
容化が期待できる。また、従来のセメントでは重金属の
安定化が不十分な場合には、セメントと同量の本処理材
を加えることで、強力な重金属安定化効果が期待でき
る。
【0020】また、ヨウ化物と可溶性珪酸塩からなる水
溶液状の処理材の場合には、処理材固形分で0.4〜1
2重量部となるように添加することが好ましい。更に、
このヨウ化物と可溶性珪酸塩からなる水溶液状の処理材
の場合、湿式冷却装置から排出される、処理の容易な灰
に対しては、処理材固形分で0.4〜3重量部となるよ
うに添加することが特に好ましい。従来の液体系の有機
処理剤は、少量の添加で、重金属の安定化を可能とする
が、高価であり、かつ熱に不安定であり、二硫化炭素ガ
スが発生して劣化する。特に、湿式灰冷却装置から排出
される灰は、高温であり、水で冷却しても40℃以上に
なる場合がある。このような灰を処理するにあたって、
上記のような本発明の処理材は、劣化や有毒ガス発生の
問題がなく、優れた重金属安定化性能が得られる。
溶液状の処理材の場合には、処理材固形分で0.4〜1
2重量部となるように添加することが好ましい。更に、
このヨウ化物と可溶性珪酸塩からなる水溶液状の処理材
の場合、湿式冷却装置から排出される、処理の容易な灰
に対しては、処理材固形分で0.4〜3重量部となるよ
うに添加することが特に好ましい。従来の液体系の有機
処理剤は、少量の添加で、重金属の安定化を可能とする
が、高価であり、かつ熱に不安定であり、二硫化炭素ガ
スが発生して劣化する。特に、湿式灰冷却装置から排出
される灰は、高温であり、水で冷却しても40℃以上に
なる場合がある。このような灰を処理するにあたって、
上記のような本発明の処理材は、劣化や有毒ガス発生の
問題がなく、優れた重金属安定化性能が得られる。
【0021】本発明の好ましい実施態様としては、ホッ
パーに集められたダスト等の廃棄物を、別のホッパーか
らの前記の廃棄物処理材と混合し、必要に応じてこれに
水を加え賦型装置内で十分に練り合わせて押し出す。ま
た、湿式灰冷却装置(別名、クリンカチャンネルや灰出
し装置)に薬剤を注入して、装置の底に沈んだ灰ととも
に排出する方法にも適用できる。
パーに集められたダスト等の廃棄物を、別のホッパーか
らの前記の廃棄物処理材と混合し、必要に応じてこれに
水を加え賦型装置内で十分に練り合わせて押し出す。ま
た、湿式灰冷却装置(別名、クリンカチャンネルや灰出
し装置)に薬剤を注入して、装置の底に沈んだ灰ととも
に排出する方法にも適用できる。
【0022】本発明を適用し得る廃棄物としては、都市
ごみ焼却灰や産業廃棄物焼却灰から発生する飛灰、主灰
がある。ここで、飛灰は、焼却に伴って発生する粉状の
ばいじんや、溶融炉から発生するばいじんを集塵したも
のであり、電気集塵器で集塵したEP灰や、バグフィル
ターなどで集塵したバグ灰などが挙げられる。一方、主
灰は、都市ごみや産業廃棄物の焼却場で、焼却炉下部よ
り排出される灰であり、有害な重金属を含むものが対象
となる。また、シュレッダーダスト、廃水処理にともな
い発生する重金属を含んだ汚泥、鉱山より排出される鉱
さい、さらに重金属などで汚染された土壌についても処
理対象とすることができる。
ごみ焼却灰や産業廃棄物焼却灰から発生する飛灰、主灰
がある。ここで、飛灰は、焼却に伴って発生する粉状の
ばいじんや、溶融炉から発生するばいじんを集塵したも
のであり、電気集塵器で集塵したEP灰や、バグフィル
ターなどで集塵したバグ灰などが挙げられる。一方、主
灰は、都市ごみや産業廃棄物の焼却場で、焼却炉下部よ
り排出される灰であり、有害な重金属を含むものが対象
となる。また、シュレッダーダスト、廃水処理にともな
い発生する重金属を含んだ汚泥、鉱山より排出される鉱
さい、さらに重金属などで汚染された土壌についても処
理対象とすることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の廃棄物処理材は、重金属安定化
性能に優れ、臭いもなく、安価で、なおかつ廃棄物中の
有害な重金属を再溶出しないよう強力に安定化すること
ができる。したがって、本発明の廃棄物処理材を用い
て、有害重金属を含有する産業廃棄物や都市ごみの焼却
炉から排出されるEP灰やバグ灰といったダストを処理
した場合には、その中の重金属が安定化されて再溶出す
ることがなく、これらEP灰やバグ灰などの飛灰の安定
化処理に非常に有効なものである。
性能に優れ、臭いもなく、安価で、なおかつ廃棄物中の
有害な重金属を再溶出しないよう強力に安定化すること
ができる。したがって、本発明の廃棄物処理材を用い
て、有害重金属を含有する産業廃棄物や都市ごみの焼却
炉から排出されるEP灰やバグ灰といったダストを処理
した場合には、その中の重金属が安定化されて再溶出す
ることがなく、これらEP灰やバグ灰などの飛灰の安定
化処理に非常に有効なものである。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものでない。
説明するが、本発明はこれに限定されるものでない。
【0025】(実施例1)二酸化珪素は、酸性白土を硫
酸で加熱処理した後に、十分洗浄して得られた多孔質二
酸化珪素(比表面積250m2 /g)を用いた。ヨウ化
ナトリウムは、和光純薬より入手した。3号水ガラス
(固形分38重量%)は日本化学から入手した。都市ご
み焼却工場から排出された、鉛を大量に含有する高アル
カリ性飛灰30gに対して、下記の表1に示す処理材お
よび18gの水を添加して混練を行い、20℃で1日間
養生させた。その後、これらの処理材を用いた場合の無
害化効果を調べるために、振とう時間を3時間にした他
は環境庁告示13号法(日本)に従って抽出試験を行な
い、鉛の溶出濃度を測定した。この時の試験結果を表1
に示す。なお、実施例1では、粉末ヨウ化ナトリウムを
あらかじめ飛灰と混合後、液体水ガラスを18gの水で
希釈して添加した。また、実施例2では、二酸化珪素と
ヨウ化ナトリウムを同時に飛灰に添加した。
酸で加熱処理した後に、十分洗浄して得られた多孔質二
酸化珪素(比表面積250m2 /g)を用いた。ヨウ化
ナトリウムは、和光純薬より入手した。3号水ガラス
(固形分38重量%)は日本化学から入手した。都市ご
み焼却工場から排出された、鉛を大量に含有する高アル
カリ性飛灰30gに対して、下記の表1に示す処理材お
よび18gの水を添加して混練を行い、20℃で1日間
養生させた。その後、これらの処理材を用いた場合の無
害化効果を調べるために、振とう時間を3時間にした他
は環境庁告示13号法(日本)に従って抽出試験を行な
い、鉛の溶出濃度を測定した。この時の試験結果を表1
に示す。なお、実施例1では、粉末ヨウ化ナトリウムを
あらかじめ飛灰と混合後、液体水ガラスを18gの水で
希釈して添加した。また、実施例2では、二酸化珪素と
ヨウ化ナトリウムを同時に飛灰に添加した。
【0026】
【表1】
【0027】実施例1と比較例1と2の結果を比較する
と、水ガラスの固形分に対するヨウ化ナトリウムの添加
量が88重量%の処理材が、ヨウ化ナトリウム単独添加
や水ガラス単独添加の場合よりも鉛の安定化性能が向上
している。同様に、実施例2と比較例1と3を比較する
と、二酸化珪素に対するヨウ化ナトリウムの添加量が5
0重量%の処理材が、ヨウ化ナトリウム単独添加や二酸
化珪素単独添加の場合よりも鉛の安定化性能が向上して
いる。なお、表1には、飛灰に水を加えて混練し、養生
した場合の結果を比較例4に無処理の場合として示し
た。
と、水ガラスの固形分に対するヨウ化ナトリウムの添加
量が88重量%の処理材が、ヨウ化ナトリウム単独添加
や水ガラス単独添加の場合よりも鉛の安定化性能が向上
している。同様に、実施例2と比較例1と3を比較する
と、二酸化珪素に対するヨウ化ナトリウムの添加量が5
0重量%の処理材が、ヨウ化ナトリウム単独添加や二酸
化珪素単独添加の場合よりも鉛の安定化性能が向上して
いる。なお、表1には、飛灰に水を加えて混練し、養生
した場合の結果を比較例4に無処理の場合として示し
た。
【0028】(実施例2)アルミニウムシリケート(比
表面積600m2 /g)、ヨウ化ナトリウムは、和光純
薬から入手した。都市ごみ焼却工場から排出された、鉛
を大量に含有する中性飛灰30gに対して、下記の表2
に示す処理材および18gの水を添加して混練を行い、
20℃で1日間養生させた。その後、これらの処理材を
用いた場合の無害化効果を調べるために、TCLP法
(米国)と同様の抽出液のpH4.9、固体/抽出液比
=1/20で、抽出法を回転法から振とう法に、振とう
時間を3時間にして抽出試験を行ない、鉛の溶出濃度を
測定した。
表面積600m2 /g)、ヨウ化ナトリウムは、和光純
薬から入手した。都市ごみ焼却工場から排出された、鉛
を大量に含有する中性飛灰30gに対して、下記の表2
に示す処理材および18gの水を添加して混練を行い、
20℃で1日間養生させた。その後、これらの処理材を
用いた場合の無害化効果を調べるために、TCLP法
(米国)と同様の抽出液のpH4.9、固体/抽出液比
=1/20で、抽出法を回転法から振とう法に、振とう
時間を3時間にして抽出試験を行ない、鉛の溶出濃度を
測定した。
【0029】
【表2】
【0030】実施例3と比較例5の結果を比較すると、
アルミニウムシリケートに対するヨウ化ナトリウムの添
加量が50重量%の処理材が、アルミニウムシリケート
単独の場合と比較して鉛の安定化性能が大幅に向上して
いる。しかしながら、比較例6と8の結果を比較する
と、アルミニウムシリケートに対するヨウ化ナトリウム
の添加量が33重量%の処理材では、アルミニウムシリ
ケート単独の場合と比較して鉛の安定化性能が低下して
いる。また、比較例7と8の結果を比較すると、アルミ
ニウムシリケートに対するヨウ化ナトリウムの添加量が
100重量%の処理材も好ましくないことが分かる。な
お、飛灰に水を加えて混練し、養生した場合の結果を比
較例9に無処理の場合として示した。
アルミニウムシリケートに対するヨウ化ナトリウムの添
加量が50重量%の処理材が、アルミニウムシリケート
単独の場合と比較して鉛の安定化性能が大幅に向上して
いる。しかしながら、比較例6と8の結果を比較する
と、アルミニウムシリケートに対するヨウ化ナトリウム
の添加量が33重量%の処理材では、アルミニウムシリ
ケート単独の場合と比較して鉛の安定化性能が低下して
いる。また、比較例7と8の結果を比較すると、アルミ
ニウムシリケートに対するヨウ化ナトリウムの添加量が
100重量%の処理材も好ましくないことが分かる。な
お、飛灰に水を加えて混練し、養生した場合の結果を比
較例9に無処理の場合として示した。
【0031】(実施例3)3号水ガラス(固形分38重
量%)は、日本化学から、ヨウ化ナトリウムは和光純薬
から入手した。実施例4の処理材は、水ガラス(20
g、固形分7.6g)とヨウ化ナトリウム(1.0gを
1mlの水に溶解)を混合した。水ガラスの固形分に対
するヨウ化ナトリウムの添加量は13重量%である。処
理材中に占めるヨウ化ナトリウムは、4.6重量%であ
る。都市ごみ清掃工場の湿式灰冷却装置(別名;灰出し
コンベアー、クリンカチャンネル)から排出された湿潤
状態の灰50gを秤取り、0.5Lのボトルに500m
lを添加して30分静置した。このボトルに薬剤を投
入、この後10分間放置し注射器で液層を灰が混入しな
いところまで除去した(約480cc)。この状態で1
0分放置して500mlの水を加え、1Lの容器に移
し、振とう時間を3時間にした他は環境庁告示13号法
に従って抽出試験を行った。結果を下記の表3に示し
た。
量%)は、日本化学から、ヨウ化ナトリウムは和光純薬
から入手した。実施例4の処理材は、水ガラス(20
g、固形分7.6g)とヨウ化ナトリウム(1.0gを
1mlの水に溶解)を混合した。水ガラスの固形分に対
するヨウ化ナトリウムの添加量は13重量%である。処
理材中に占めるヨウ化ナトリウムは、4.6重量%であ
る。都市ごみ清掃工場の湿式灰冷却装置(別名;灰出し
コンベアー、クリンカチャンネル)から排出された湿潤
状態の灰50gを秤取り、0.5Lのボトルに500m
lを添加して30分静置した。このボトルに薬剤を投
入、この後10分間放置し注射器で液層を灰が混入しな
いところまで除去した(約480cc)。この状態で1
0分放置して500mlの水を加え、1Lの容器に移
し、振とう時間を3時間にした他は環境庁告示13号法
に従って抽出試験を行った。結果を下記の表3に示し
た。
【0032】
【表3】
【0033】実施例4と比較例10の結果を比較する
と、3号水ガラス単独の場合よりもヨウ化物を加えた薬
剤の性能が優れている。なお、飛灰に水を加えて混練
し、養生した場合の結果を比較例11に無処理の場合と
して示した。
と、3号水ガラス単独の場合よりもヨウ化物を加えた薬
剤の性能が優れている。なお、飛灰に水を加えて混練
し、養生した場合の結果を比較例11に無処理の場合と
して示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 11/00 B09B 3/00 304A C09K 3/00 304K
Claims (10)
- 【請求項1】 ヨウ化ナトリウムもしくはヨウ化カリウ
ムの少なくとも1種のヨウ化物と多孔質無機吸着材とよ
りなる粉体状の処理材であって、前記ヨウ化物を多孔質
無機吸着材に対して40〜60重量%含む廃棄物処理
材。 - 【請求項2】 前記多孔質無機吸着材が、BET比表面
積150m2 /g以上、1000m2 /g未満の粉体状
アルミニウムシリケートまたは粉体状二酸化珪素である
請求項1記載の廃棄物処理材。 - 【請求項3】 前記多孔質無機吸着材が、BET比表面
積200m2 /g以上、700m2 /g未満の粉体状ア
ルミニウムシリケートまたは粉体状二酸化珪素である請
求項1記載の廃棄物処理材。 - 【請求項4】 ヨウ化ナトリウムもしくはヨウ化カリウ
ムの少なくとも1種のヨウ化物と、珪酸ナトリウムもし
くは珪酸カリウムの少なくとも1種の可溶性珪酸塩とよ
りなる水溶液状の処理材であって、前記ヨウ化物を可溶
性珪酸塩の固形分に対して10〜90重量%含む廃棄物
処理材。 - 【請求項5】 前記珪酸ナトリウムが、珪酸ナトリウム
1号、2号、3号、4号の少なくとも1種である請求項
4記載の廃棄物処理材。 - 【請求項6】 クロム、鉛、亜鉛、銅、ニッケル、カド
ミウム、水銀からなる群より選ばれた少なくとも1つの
有害物質を含有する廃棄物を処理するに際して、前記廃
棄物100重量部に対して、請求項1〜3のいずれかに
記載の廃棄物処理材を5〜30重量部となるように添加
し、必要に応じて水を添加し、混合してなる廃棄物処理
方法。 - 【請求項7】 クロム、鉛、亜鉛、銅、ニッケル、カド
ミウム、水銀からなる群より選ばれた少なくとも1つの
有害物質を含有する廃棄物を処理するに際して、前記廃
棄物100重量部に対して、請求項4または請求項5に
記載の廃棄物処理材を固形分で0.4〜12重量部とな
るように添加し、必要に応じて水を添加し、混合してな
る廃棄物処理方法。 - 【請求項8】 クロム、鉛、亜鉛、銅、ニッケル、カド
ミウム、水銀からなる群より選ばれた少なくとも1つの
有害物質を含有する廃棄物を処理するに際して、前記廃
棄物100重量部に対して、請求項4または請求項5に
記載の廃棄物処理材を固形分で0.4〜3重量部となる
ように添加し、必要に応じて水を添加し、混合してなる
廃棄物処理方法。 - 【請求項9】 前記廃棄物が、焼却飛灰、主灰、溶融飛
灰などの都市ごみ焼却灰、産業廃棄物焼却灰、シュレッ
ダーダスト、汚泥、鉱さい、または汚染土壌である請求
項6〜8のいずれかに記載の廃棄物処理方法。 - 【請求項10】 前記廃棄物が、湿式灰冷却装置から得
られる都市ごみ焼却灰、もしくは産業廃棄物焼却灰であ
る請求項6〜8のいずれかに記載の廃棄物処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8167413A JPH105720A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 廃棄物処理材および廃棄物処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8167413A JPH105720A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 廃棄物処理材および廃棄物処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH105720A true JPH105720A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15849244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8167413A Pending JPH105720A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 廃棄物処理材および廃棄物処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH105720A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20220274145A1 (en) * | 2019-09-16 | 2022-09-01 | Albemarle Corporation | Processes For Reducing Environmental Availability Of Environmental Pollutants |
-
1996
- 1996-06-27 JP JP8167413A patent/JPH105720A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20220274145A1 (en) * | 2019-09-16 | 2022-09-01 | Albemarle Corporation | Processes For Reducing Environmental Availability Of Environmental Pollutants |
| JP2022549110A (ja) * | 2019-09-16 | 2022-11-24 | アルベマール コーポレーション | 環境汚染物質の環境利用可能性を低減させるためのプロセス |
| US12397332B2 (en) * | 2019-09-16 | 2025-08-26 | Albemarle Amendments, Llc | Processes for reducing environmental availability of environmental pollutants |
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