JPH1058147A - プラズマアーク溶接用トーチ - Google Patents
プラズマアーク溶接用トーチInfo
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- JPH1058147A JPH1058147A JP8214530A JP21453096A JPH1058147A JP H1058147 A JPH1058147 A JP H1058147A JP 8214530 A JP8214530 A JP 8214530A JP 21453096 A JP21453096 A JP 21453096A JP H1058147 A JPH1058147 A JP H1058147A
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- arc
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Abstract
(57)【要約】
【課題】シリーズアークの発生限界電流値の高いプラズ
マアーク溶接用トーチを提供する。 【解決手段】タングステン電極が配置されたプラズマア
ーク拘束用の第1ノズルとシールドガス供給用の第2ノ
ズルとの間に、第1ノズルの被溶接材料と対向する表面
上に不活性ガスの高速気流層を形成させる第3ノズルを
介設する。 【効果】大電流による高速プラズマ溶接が可能となる。
マアーク溶接用トーチを提供する。 【解決手段】タングステン電極が配置されたプラズマア
ーク拘束用の第1ノズルとシールドガス供給用の第2ノ
ズルとの間に、第1ノズルの被溶接材料と対向する表面
上に不活性ガスの高速気流層を形成させる第3ノズルを
介設する。 【効果】大電流による高速プラズマ溶接が可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマアーク溶
接用トーチに係わり、より詳しくは、シリーズアーク防
止性能に優れたプラズマアーク溶接用トーチに関する。
接用トーチに係わり、より詳しくは、シリーズアーク防
止性能に優れたプラズマアーク溶接用トーチに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、プラズマアーク溶接は、図4に示
すようなトーチを用い、次のようにして行われている。
すようなトーチを用い、次のようにして行われている。
【0003】すなわち、タングステン製の電極1と、内
部に冷却水CWの循環通路2bを有する水冷構造の銅な
どからなる金属製の第1ノズル2との間にパイロットア
ークを飛ばし、このパイロットアーク中に純ArやAr
とH2 の混合ガスなどの動作ガスDGを流してプラズマ
アークを発生させる。
部に冷却水CWの循環通路2bを有する水冷構造の銅な
どからなる金属製の第1ノズル2との間にパイロットア
ークを飛ばし、このパイロットアーク中に純ArやAr
とH2 の混合ガスなどの動作ガスDGを流してプラズマ
アークを発生させる。
【0004】そして、このプラズマアークを第1ノズル
2の先端に穿設された小口径のオリフィス2aで絞るこ
とによりサーマルピンチ効果を与えてエネルギー密度を
高めた本アークとし、この本アークを被溶接材料(いず
れも図示省略)に到達させて溶融溶接する。
2の先端に穿設された小口径のオリフィス2aで絞るこ
とによりサーマルピンチ効果を与えてエネルギー密度を
高めた本アークとし、この本アークを被溶接材料(いず
れも図示省略)に到達させて溶融溶接する。
【0005】この時、第1ノズル2の外側に軸心を一致
させて配置された第2ノズル3からArやHeあるいは
N2 などのシールドガスSGを流して溶接部を大気から
シールドする。
させて配置された第2ノズル3からArやHeあるいは
N2 などのシールドガスSGを流して溶接部を大気から
シールドする。
【0006】上記の第1ノズル2は、通常、図4に示す
ように、基端ノズル部材20aと連結ノズル部材20b
とノズル本体20cとの3つの部材で構成されており、
ノズル本体20cが損傷した場合、その交換ができるよ
うになっている。
ように、基端ノズル部材20aと連結ノズル部材20b
とノズル本体20cとの3つの部材で構成されており、
ノズル本体20cが損傷した場合、その交換ができるよ
うになっている。
【0007】すなわち、第1ノズル2を構成する基端ノ
ズル部材20aは、円筒体の肉厚中央の同心円上に軸長
方向に貫通する冷却水CWの循環通路2bが複数個穿設
されており、その先端部内面には段部が、外面には雄ね
じが形成されている。
ズル部材20aは、円筒体の肉厚中央の同心円上に軸長
方向に貫通する冷却水CWの循環通路2bが複数個穿設
されており、その先端部内面には段部が、外面には雄ね
じが形成されている。
【0008】また、ノズル本体20cは、先細テーパ状
の円筒体であり、その先端部の外周には、外郭形状が二
段テーパの裁頭円錐状で、中心部に小口径のオリフィス
2aを備えるフランジ部分20dが形成されている。
の円筒体であり、その先端部の外周には、外郭形状が二
段テーパの裁頭円錐状で、中心部に小口径のオリフィス
2aを備えるフランジ部分20dが形成されている。
【0009】さらに、連結ノズル部材20bは、その先
端部に上記ノズル本体20cのフランジ部分20dの基
端側のテーパ面に密接する先細テーパが形成された円筒
体で、その基端部の内面には雌ねじが形成されている。
端部に上記ノズル本体20cのフランジ部分20dの基
端側のテーパ面に密接する先細テーパが形成された円筒
体で、その基端部の内面には雌ねじが形成されている。
【0010】そして、ノズル本体20cの基端部を基端
ノズル部材20aの先端部内面の段部に気密に内嵌挿入
した後、連結ノズル部材20bを基端ノズル部材20a
に対して外嵌螺合締結することで一体化し、これにより
第1ノズル2を構成するようになっている。
ノズル部材20aの先端部内面の段部に気密に内嵌挿入
した後、連結ノズル部材20bを基端ノズル部材20a
に対して外嵌螺合締結することで一体化し、これにより
第1ノズル2を構成するようになっている。
【0011】なお、第2ノズル3は、図示省略するが、
その基端部において連結ノズル部材20bと同様機構に
より、着脱自在となっている。
その基端部において連結ノズル部材20bと同様機構に
より、着脱自在となっている。
【0012】このプラズマアーク溶接法の特徴は、プラ
ズマアークの熱集中性を利用した溶接法で、片面貫通溶
接が可能な点であるが、溶接速度を速くすると、溶接部
の表裏面にアンダカットや溶融金属の余盛量不足などの
溶接欠陥が発生する。
ズマアークの熱集中性を利用した溶接法で、片面貫通溶
接が可能な点であるが、溶接速度を速くすると、溶接部
の表裏面にアンダカットや溶融金属の余盛量不足などの
溶接欠陥が発生する。
【0013】また、一般に、プラズマアーク溶接法で
は、電流値を高めるか、あるいは小口径のオリフィス2
aの口径を小さくするなどしてプラズマアークのエネル
ギー密度を高めることで高速溶接が可能になる。
は、電流値を高めるか、あるいは小口径のオリフィス2
aの口径を小さくするなどしてプラズマアークのエネル
ギー密度を高めることで高速溶接が可能になる。
【0014】しかし、電流値を高めたり小口径のオリフ
ィス2aの口径を小さくすると、電極1からアーク電流
が分離し、分離したアーク電流が第1ノズル2(ノズル
本体20c)を通って被溶接材料に流れ、第1ノズル2
と被溶接材料との間に本アークとは別のアークが発生す
るという、いわゆるシリーズアークと称される異常放電
現象が生じる。
ィス2aの口径を小さくすると、電極1からアーク電流
が分離し、分離したアーク電流が第1ノズル2(ノズル
本体20c)を通って被溶接材料に流れ、第1ノズル2
と被溶接材料との間に本アークとは別のアークが発生す
るという、いわゆるシリーズアークと称される異常放電
現象が生じる。
【0015】そして、溶接時に上記の異常放電現象が生
じると、本アークであるプラズマアークが緊縮アークと
しての機能を失い、溶接ビードの蛇行やキーホール形成
が困難になるなどして高速溶接を行なうことができなく
なる。
じると、本アークであるプラズマアークが緊縮アークと
しての機能を失い、溶接ビードの蛇行やキーホール形成
が困難になるなどして高速溶接を行なうことができなく
なる。
【0016】このため、従来から上記の異常放電現象を
防止する種々の方法が開発されており、例えば特開昭6
3−5882号公報には、磁場を利用して本アークの発
生方向を安定させ、かつ第1ノズルから出た後の本アー
ク径が大きくなるのを抑制することで異常放電現象、す
なわちシリーズアークの発生を防止するようにした方法
が提案されている。
防止する種々の方法が開発されており、例えば特開昭6
3−5882号公報には、磁場を利用して本アークの発
生方向を安定させ、かつ第1ノズルから出た後の本アー
ク径が大きくなるのを抑制することで異常放電現象、す
なわちシリーズアークの発生を防止するようにした方法
が提案されている。
【0017】しかし、上記特開昭63−5882号公報
に示される方法では、より高速の溶接を行うべく、高電
流値化やオリフィス口径の小径化を図った場合、シリー
ズアークが発生するのを確実に防ぐことができないとい
う欠点があった。
に示される方法では、より高速の溶接を行うべく、高電
流値化やオリフィス口径の小径化を図った場合、シリー
ズアークが発生するのを確実に防ぐことができないとい
う欠点があった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の実情
に鑑みなてされたもので、その課題は、高電流値化や小
口径のオリフィス径の小径化による高エネルギー密度プ
ラズマアーク発生時においても、確実にシリーズアーク
の発生を防止し得るプラズマアーク溶接用トーチを提供
することにある。
に鑑みなてされたもので、その課題は、高電流値化や小
口径のオリフィス径の小径化による高エネルギー密度プ
ラズマアーク発生時においても、確実にシリーズアーク
の発生を防止し得るプラズマアーク溶接用トーチを提供
することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、次のプ
ラズマアーク溶接用トーチにある。
ラズマアーク溶接用トーチにある。
【0020】中心部にタングステン電極が配置される一
方、先端部に動作ガスの噴出孔を有するプラズマアーク
拘束用の第1ノズルと、この第1ノズルと同軸で第1ノ
ズルの外周に配置されたシールドガス供給用の第2ノズ
ルを備えるプラズマアーク溶接用トーチであって、前記
第1ノズルと第2ノズルとの間にその軸心を一致させて
設けられ、第1ノズルの被溶接材料と対向する表面上に
不活性ガスの高速気流層を形成させる第3ノズルを備え
ることを特徴とするプラズマアーク溶接用トーチ。
方、先端部に動作ガスの噴出孔を有するプラズマアーク
拘束用の第1ノズルと、この第1ノズルと同軸で第1ノ
ズルの外周に配置されたシールドガス供給用の第2ノズ
ルを備えるプラズマアーク溶接用トーチであって、前記
第1ノズルと第2ノズルとの間にその軸心を一致させて
設けられ、第1ノズルの被溶接材料と対向する表面上に
不活性ガスの高速気流層を形成させる第3ノズルを備え
ることを特徴とするプラズマアーク溶接用トーチ。
【0021】本発明者らは、シリーズアークの発生原因
を究明すべく種々実験を行った。その結果、次のことを
知見し、本発明をなすにいたった。
を究明すべく種々実験を行った。その結果、次のことを
知見し、本発明をなすにいたった。
【0022】すなわち、小口径のオリフィスを有する第
1ノズルの先端部表面上にノズル外周からノズル軸心に
向かう不活性ガスの高速気流層を形成させ、第1ノズル
の先端部表面近傍の放電空間に被溶接材料の溶接部から
発生する金属蒸気や酸素などの不純ガス、および第2ノ
ズルから供給されたシールドガスが滞留しないようにす
ると、シリーズアークが発生するのを確実に防止し得る
ことを知見した。
1ノズルの先端部表面上にノズル外周からノズル軸心に
向かう不活性ガスの高速気流層を形成させ、第1ノズル
の先端部表面近傍の放電空間に被溶接材料の溶接部から
発生する金属蒸気や酸素などの不純ガス、および第2ノ
ズルから供給されたシールドガスが滞留しないようにす
ると、シリーズアークが発生するのを確実に防止し得る
ことを知見した。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプラズマアーク溶
接用トーチについて、図1および図2を参照して詳細に
説明する。
接用トーチについて、図1および図2を参照して詳細に
説明する。
【0024】図1は本発明に係わるプラズマアーク溶接
用トーチの一例を示す模式的縦断面図、図2はその要部
の拡大縦断面図であり、従来のトーチと同様部材は同一
符号を付して示してある。
用トーチの一例を示す模式的縦断面図、図2はその要部
の拡大縦断面図であり、従来のトーチと同様部材は同一
符号を付して示してある。
【0025】図1に示すように、本発明のトーチは、プ
ラズマアークの拘束用である第1ノズル2と、シールド
ガス供給用である第2ノズル3との間に、これら両ノズ
ルの軸心にその軸心を一致させて配置された円筒状の第
3ノズル4を備えている。
ラズマアークの拘束用である第1ノズル2と、シールド
ガス供給用である第2ノズル3との間に、これら両ノズ
ルの軸心にその軸心を一致させて配置された円筒状の第
3ノズル4を備えている。
【0026】第3ノズル4は、その先端部の形状が先細
テーパ状に形成されており、第1ノズル2を構成する連
結ノズル部材20bと密接することのないノズル本体2
0cのフランジ部分20dの先端側テーパ面との間に微
小間隙g(図2参照)を画成するようになっている。
テーパ状に形成されており、第1ノズル2を構成する連
結ノズル部材20bと密接することのないノズル本体2
0cのフランジ部分20dの先端側テーパ面との間に微
小間隙g(図2参照)を画成するようになっている。
【0027】このように、第1ノズル2と第2ノズル3
との間に第3ノズル4を配置したトーチを用い、第3ノ
ズル4に純Arや純Heなどの不活性ガスを供給し、第
1ノズル2を構成するノズル本体20cの図示しない被
溶接材料と対向する表面上に不活性ガスの高速気流層を
形成させる場合は、シリーズアークの発生をより確実に
防ぐことができる。
との間に第3ノズル4を配置したトーチを用い、第3ノ
ズル4に純Arや純Heなどの不活性ガスを供給し、第
1ノズル2を構成するノズル本体20cの図示しない被
溶接材料と対向する表面上に不活性ガスの高速気流層を
形成させる場合は、シリーズアークの発生をより確実に
防ぐことができる。
【0028】その理由は、次によると推定される。すな
わち、プラズマアーク溶接時には、その放電空間に被溶
接材料の溶融金属部分から発生した金属蒸気や酸素など
の不純ガスおよび第2ノズル3から供給された低濃度の
シールドガスが混入する。そのうち、低濃度のシールド
ガスは、高温状態下で容易に電離する。
わち、プラズマアーク溶接時には、その放電空間に被溶
接材料の溶融金属部分から発生した金属蒸気や酸素など
の不純ガスおよび第2ノズル3から供給された低濃度の
シールドガスが混入する。そのうち、低濃度のシールド
ガスは、高温状態下で容易に電離する。
【0029】従って、従来のトーチでは、第1ノズル2
を構成するノズル本体20cの被溶接材料と対向する表
面上に、電離した金属蒸気や低濃度のシールドガスおよ
びO2 などの不純ガスが常時滞留する結果、シリーズア
ークが発生しやすくなる。
を構成するノズル本体20cの被溶接材料と対向する表
面上に、電離した金属蒸気や低濃度のシールドガスおよ
びO2 などの不純ガスが常時滞留する結果、シリーズア
ークが発生しやすくなる。
【0030】これに対し、本発明のノズルでは、第3ノ
ズル4から多量の不活性ガスを供給して第1ノズル2を
構成するノズル本体20cの被溶接材料と対向する表面
上に高速気流層を形成させる。このため、ノズル本体2
0cの被溶接材料と対向する表面上には、金属蒸気と低
濃度のシールドガスが滞留することがなく、これらが電
離した放電空間の存在しない絶縁層が常時形成される結
果、シリーズアークが発生しなくなるものと推定され
る。
ズル4から多量の不活性ガスを供給して第1ノズル2を
構成するノズル本体20cの被溶接材料と対向する表面
上に高速気流層を形成させる。このため、ノズル本体2
0cの被溶接材料と対向する表面上には、金属蒸気と低
濃度のシールドガスが滞留することがなく、これらが電
離した放電空間の存在しない絶縁層が常時形成される結
果、シリーズアークが発生しなくなるものと推定され
る。
【0031】なお、第3ノズル4の先端部の形状は、第
1ノズル2を構成するノズル本体20cの被溶接材料と
対向する表面上に高速気流層を形成させ得ればどのよう
な形状でもよく、特に制限されない。しかし、その効果
を最大限に発揮させるためには、次に述べる形状寸法に
するのが好ましい。
1ノズル2を構成するノズル本体20cの被溶接材料と
対向する表面上に高速気流層を形成させ得ればどのよう
な形状でもよく、特に制限されない。しかし、その効果
を最大限に発揮させるためには、次に述べる形状寸法に
するのが好ましい。
【0032】すなわち、その先端部のテーパ角度θは、
第1ノズル2のノズル本体20cの先端部に形成された
フランジ部分20dの先端側の外面テーパ角度と同じと
し、両者間の微小間隙gを0.5mm程度とするのが好
ましい。
第1ノズル2のノズル本体20cの先端部に形成された
フランジ部分20dの先端側の外面テーパ角度と同じと
し、両者間の微小間隙gを0.5mm程度とするのが好
ましい。
【0033】また、その先端部の内径dは、例えば第1
ノズル2のオリフィス2aの口径aが2〜4mmで、先
端の外径bが5mm程度の場合、ノズル本体20cのフ
ランジ部分20dの先端側テーパ部の最大径cよりも4
〜6mm程度小さい径とするのが好ましい。
ノズル2のオリフィス2aの口径aが2〜4mmで、先
端の外径bが5mm程度の場合、ノズル本体20cのフ
ランジ部分20dの先端側テーパ部の最大径cよりも4
〜6mm程度小さい径とするのが好ましい。
【0034】一方、第3ノズル4に供給するガスとして
は、純Heや純ArおよびArとHeの混合ガスのうち
いずれのガスを供給してもよいが、より確実な絶縁層を
形成させるためには、純Arに比べて高温で電離しにく
い純Heを供給するのがより好ましい。また、上記微小
間隙gから噴射させるガス流量としては、15〜25N
(ノルマル)リットル/min程度とするのが好まし
い。
は、純Heや純ArおよびArとHeの混合ガスのうち
いずれのガスを供給してもよいが、より確実な絶縁層を
形成させるためには、純Arに比べて高温で電離しにく
い純Heを供給するのがより好ましい。また、上記微小
間隙gから噴射させるガス流量としては、15〜25N
(ノルマル)リットル/min程度とするのが好まし
い。
【0035】第1ノズル2を構成する各部材は、通常、
熱伝導性の高いCu製とされるが、ノズル本体20cに
ついてはAgやAuなどの貴金属製としてもよく、連結
ノズル部材20bについては外的影響(O2 、金属蒸
気)をほとんど受けることがないのでステンレス鋼製と
してもよい。
熱伝導性の高いCu製とされるが、ノズル本体20cに
ついてはAgやAuなどの貴金属製としてもよく、連結
ノズル部材20bについては外的影響(O2 、金属蒸
気)をほとんど受けることがないのでステンレス鋼製と
してもよい。
【0036】また、第2ノズル3は、通常、セラミック
ス製とされる。さらに、第3ノズル4は、第1ノズル2
と同様に熱伝導性の高いCu製とするのが好ましいが、
その口径dを大きくする場合には溶損性の観点から非導
電体であるセラミックス製とするのが好ましい。
ス製とされる。さらに、第3ノズル4は、第1ノズル2
と同様に熱伝導性の高いCu製とするのが好ましいが、
その口径dを大きくする場合には溶損性の観点から非導
電体であるセラミックス製とするのが好ましい。
【0037】なお、図示例の第1ノズル2は3つの部材
からなるが、これらの3つの部材を一体物として成形し
たものであってもかまわない。
からなるが、これらの3つの部材を一体物として成形し
たものであってもかまわない。
【0038】
【実施例】外径34mm、肉厚3mmのSUS304の
ステンレス溶接鋼管を、最大電流が500Aの移行式プ
ラズマ溶接機を用い、溶接速度2.0m/minで溶接
製管するに当たり、図4に示す構成の従来トーチと図1
に示す構成の本発明トーチを使用した場合におけるシリ
ーズアークの発生限界電流値を調べ、シリーズアークが
発生した場合を「●」、発生しなかった場合を「○」で
評価した。
ステンレス溶接鋼管を、最大電流が500Aの移行式プ
ラズマ溶接機を用い、溶接速度2.0m/minで溶接
製管するに当たり、図4に示す構成の従来トーチと図1
に示す構成の本発明トーチを使用した場合におけるシリ
ーズアークの発生限界電流値を調べ、シリーズアークが
発生した場合を「●」、発生しなかった場合を「○」で
評価した。
【0039】なお、従来トーチおよび本発明トーチとし
ては、先端の外径bが5mm、先端側テーパ部の最大径
cが20mmで、そのテーパ角度が35°であり、オリ
フィス2aの口径aを種々変化(1.6mm、2.0m
m、2.4mm、3.2mm)させたCu製のノズル本
体20cと、外径が4.8mmのタングステン製の電極
1を備える4種類の第1ノズル2を有するものを用い
た。また、本発明のトーチを構成する第3ノズル4とし
ては、先端部のテーパ角度θが35°、内径dが14m
mであり、微小間隙gを0.5mmとしたものを用い
た。
ては、先端の外径bが5mm、先端側テーパ部の最大径
cが20mmで、そのテーパ角度が35°であり、オリ
フィス2aの口径aを種々変化(1.6mm、2.0m
m、2.4mm、3.2mm)させたCu製のノズル本
体20cと、外径が4.8mmのタングステン製の電極
1を備える4種類の第1ノズル2を有するものを用い
た。また、本発明のトーチを構成する第3ノズル4とし
ては、先端部のテーパ角度θが35°、内径dが14m
mであり、微小間隙gを0.5mmとしたものを用い
た。
【0040】そして、従来トーチおよび本発明トーチと
も、オリフィス2aの口径aの大きさの如何にかかわら
ず、第1ノズル2から動作ガスDGとしてArとH2 と
を体積比で9:1の割合で混合したガスを0.33N
(ノルマル)リットル/min・mm2 一定の流速で供
給した。
も、オリフィス2aの口径aの大きさの如何にかかわら
ず、第1ノズル2から動作ガスDGとしてArとH2 と
を体積比で9:1の割合で混合したガスを0.33N
(ノルマル)リットル/min・mm2 一定の流速で供
給した。
【0041】一方、従来のトーチについては、第2ノズ
ル3からArとHeの2種類のシールドガスSGを15
N(ノルマル)リットル/min一定の流速で供給し
た。これに対し、本発明のトーチについては、第2ノズ
ル3からAr1種類のみのシールドガスSGを15N
(ノルマル)リットル/min一定の流速で供給すると
ともに、第3ノズル4からArとHeの2種類のガスを
15N(ノルマル)リットル/min一定の流速で供給
した。なお、スタンドオフは、いずれの場合も2mm一
定とした。
ル3からArとHeの2種類のシールドガスSGを15
N(ノルマル)リットル/min一定の流速で供給し
た。これに対し、本発明のトーチについては、第2ノズ
ル3からAr1種類のみのシールドガスSGを15N
(ノルマル)リットル/min一定の流速で供給すると
ともに、第3ノズル4からArとHeの2種類のガスを
15N(ノルマル)リットル/min一定の流速で供給
した。なお、スタンドオフは、いずれの場合も2mm一
定とした。
【0042】従来のトーチを用いた場合の結果を表1
に、また本発明のトーチを用いた場合の結果を表2に示
すとともに、これらの結果をまとめて図3に示した。
に、また本発明のトーチを用いた場合の結果を表2に示
すとともに、これらの結果をまとめて図3に示した。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】表1、表2および図3に示す結果から明ら
かなように、本発明のトーチを用いた場合には、シリー
ズアークの発生限界電流が大幅に高くなている。特に、
第1ノズル2のオリフィス2aの口径aが大きい場合、
その効果が顕著である。
かなように、本発明のトーチを用いた場合には、シリー
ズアークの発生限界電流が大幅に高くなている。特に、
第1ノズル2のオリフィス2aの口径aが大きい場合、
その効果が顕著である。
【0046】なお、従来のトーチでは、第2ノズル3か
ら供給するシールドガスSGの種類によるシリーズアー
クの発生限界電流値にほとんど差がないのに対し、本発
明のトーチでは、第3ノズル4から供給するガス種によ
ってシリーズアークの発生限界電流値が大きく異なって
いる。これは、第1ノズル2の被溶接材料と対向する表
面上に金属蒸気が滞留存在する場合には、シリーズアー
クの発生有無が金属蒸気の電離に律速され、金属蒸気が
滞留存在しない場合には、ガス固有の電離度に律速され
るためと推定される。
ら供給するシールドガスSGの種類によるシリーズアー
クの発生限界電流値にほとんど差がないのに対し、本発
明のトーチでは、第3ノズル4から供給するガス種によ
ってシリーズアークの発生限界電流値が大きく異なって
いる。これは、第1ノズル2の被溶接材料と対向する表
面上に金属蒸気が滞留存在する場合には、シリーズアー
クの発生有無が金属蒸気の電離に律速され、金属蒸気が
滞留存在しない場合には、ガス固有の電離度に律速され
るためと推定される。
【0047】
【発明の効果】本発明のトーチによれば、シリーズアー
クの発生限界電流を大幅に高くすることができ、大電流
による高速プラズマ溶接が可能となる。
クの発生限界電流を大幅に高くすることができ、大電流
による高速プラズマ溶接が可能となる。
【図1】本発明のプラズマアーク溶接用トーチの一例を
示す模式的縦断面図である。
示す模式的縦断面図である。
【図2】本発明のプラズマアーク溶接用トーチの要部を
示す拡大縦断面図である。
示す拡大縦断面図である。
【図3】実施例結果を示す図である。
【図4】従来のプラズマアーク溶接用トーチの一例を示
す模式的縦断面図である。
す模式的縦断面図である。
1:電極、 2:第1ノズル、 2a:オリフィス、 2b:冷却水の循環通路、 20a:基端ノズル部材、 20b:連結ノズル部材、 20c:ノズル本体、 20d:フランジ部分、 3:第2ノズル、 4:第3ノズル。
Claims (1)
- 【請求項1】中心部にタングステン電極が配置される一
方、先端部に動作ガスの噴出孔を有するプラズマアーク
拘束用の第1ノズルと、この第1ノズルと同軸で第1ノ
ズルの外周に配置されたシールドガス供給用の第2ノズ
ルを備えるプラズマアーク溶接用トーチであって、前記
第1ノズルと第2ノズルとの間にその軸心を一致させて
設けられ、第1ノズルの被溶接材料と対向する表面上に
不活性ガスの高速気流層を形成させる第3ノズルを備え
ることを特徴とするプラズマアーク溶接用トーチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8214530A JPH1058147A (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | プラズマアーク溶接用トーチ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8214530A JPH1058147A (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | プラズマアーク溶接用トーチ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1058147A true JPH1058147A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16657262
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8214530A Pending JPH1058147A (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | プラズマアーク溶接用トーチ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1058147A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008229641A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Daihen Corp | プラズマミグ溶接方法 |
| JP2009178727A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Toshiba Corp | 金属製容器製造方法および溶接装置 |
| KR101236742B1 (ko) * | 2010-10-21 | 2013-02-25 | 삼성중공업 주식회사 | 다중 가스 실드 토치 |
| WO2013108797A1 (ja) * | 2012-01-18 | 2013-07-25 | 本田技研工業株式会社 | アーク溶接方法及びプラズマトーチ |
-
1996
- 1996-08-14 JP JP8214530A patent/JPH1058147A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008229641A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Daihen Corp | プラズマミグ溶接方法 |
| JP2009178727A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Toshiba Corp | 金属製容器製造方法および溶接装置 |
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| WO2013108797A1 (ja) * | 2012-01-18 | 2013-07-25 | 本田技研工業株式会社 | アーク溶接方法及びプラズマトーチ |
| JPWO2013108797A1 (ja) * | 2012-01-18 | 2015-05-11 | 本田技研工業株式会社 | アーク溶接方法及びプラズマトーチ |
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