JPH1059865A - 経口抗真菌組成物 - Google Patents

経口抗真菌組成物

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JPH1059865A
JPH1059865A JP8239793A JP23979396A JPH1059865A JP H1059865 A JPH1059865 A JP H1059865A JP 8239793 A JP8239793 A JP 8239793A JP 23979396 A JP23979396 A JP 23979396A JP H1059865 A JPH1059865 A JP H1059865A
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興三 川瀬
Susumu Teraguchi
進 寺口
Koji Yamauchi
恒治 山内
Hiroyuki Wakabayashi
裕之 若林
Natsuko Yamazaki
南津子 山▲崎▼
Kiyomi Nakagawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副作用がなく、短期間に表在性真菌症に対す
る治療効果を発揮する医薬品又は食品としての経口抗真
菌組成物を提供する。 【解決手段】 ウシラクトフェリンを有効成分として少
なくとも1%(重量)の割合で含有し、経口的に投与さ
れる経口抗真菌組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウシラクトフェリ
ンを有効成分として含有し、ヒトの表在性真菌症、特に
ヒトの皮膚糸状菌症(白癬)の予防、症状の緩和、治
癒、再発防止等の効果を呈する経口抗真菌組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】表在性真菌症は、起因菌の侵襲が表皮、
毛髪、爪等の角化組織、口腔、膣等の皮膚に隣接する粘
膜部位に限定される疾患と定義され、発生頻度が最も高
い疾患である。代表的な表在性真菌症の一つとして知ら
れている皮膚糸状菌症(白癬)の発症率は、全人口の1
0%以上にも及び、しかも再発又は再感染を反復する症
例も多数認められ、足部白癬、体部白癬、股部白癬等多
様な病態が知られており、いわゆる「みずむし」はこの
白癬を指している。
【0003】他の代表的な表在性真菌症としては、カン
ジダ症が知られている。カンジダ症は、口腔カンジダ
症、食道・腸管カンジダ症、外陰膣カンジダ症等の疾患
が、カンジダ属真菌の侵襲によって惹起され、腎盂腎
炎、間擦疹、指間びらん症、爪囲爪炎、膀胱炎等のカン
ジダ症も多く知られている。また、腸管でのカンジダ属
真菌の異常増殖がアトピー性皮膚炎の原因になっている
ことも報告されている(アレルギーの臨床、第11巻、
第768〜772ページ、1991年)。
【0004】従来、真菌症の治療に使用される内用抗真
菌剤として、ポリエン系のアムホテリシンB、フルオロ
ピリジン系のフルシトシン、イミダゾール系(アゾール
系)のミコナゾール、トリアゾール系(アゾール系)の
フルコナゾール、トリアゾール系のイトラコナゾール等
が市販されている。
【0005】これらの抗真菌剤のターゲットとなる病原
真菌の種類と薬剤感受性は、それぞれの抗真菌剤によっ
て異なるが、カンジダ属、クリプトコッカス属、アスペ
ルギルス属、トリコフィトン属、マラセチア属、コキデ
ィオイデス属等である。
【0006】内用抗真菌剤の使用の現状は、アゾール剤
の占有率が大きい。一般にアゾール剤は静菌的に作用す
るので、患者の感染抵抗力が著しく低下している場合又
は侵襲性の重篤な感染が惹起されている場合、薬効が発
揮できないとされている(化学療法の領域、第10巻、
第17〜26ペ−ジ、1994年)。現在のアゾール剤
には、殺菌的作用が存在しないため、比較的多量の薬剤
の長期間(通常、数か月から2年に及ぶ)投与が必要と
されている(化学療法の領域、第10巻、第17〜26
ペ−ジ、1994年)。
【0007】皮膚糸状菌症の中でも、爪白癬は最も難治
性といわれる。従来、爪白癬は外用薬では治療できず、
内服薬(グリセオフルビン)による治療が行われるが、
最低でも半年、通常2年の治療期間が必要といわれる
(ミズムシの正しい知識、101〜104ぺ−ジ、南江
堂、1989年)。しかし、この内服薬には胃腸障害、
光線過敏症、肝臓機能障害等の副作用が知られている
(ミズムシの正しい知識、101〜104ぺ−ジ、南江
堂、1989年)。従って、このような抗真菌剤の長期
大量投与による肝障害、腎障害、下痢、嘔吐等の副作用
の発生が臨床上問題とされ、更に、長期投与によっても
たらされる真菌症原因菌の薬剤耐性化が危惧されてい
る。
【0008】一方、ラクトフェリンは生体の有する抗菌
性蛋白質であり、真菌類の1種であるカンジダ属に対し
て試験管内で直接的な抗菌性を発揮することが知られて
いる[インフェクション・アンド・イミュニティー(Inf
ection and Immunity)、第60巻、第4604〜461
1ページ、1992年]。しかしながら、皮膚糸状菌症
の起因菌に対して、ラクトフェリンが単独で抗菌活性を
示すか否かについては試験管内の試験においてもまだ知
られていない。
【0009】また、抗菌性物質とラクトフェリンとの組
み合わせとしては、ベータラクタム系抗生物質とウシラ
クトフェリンとを含む医薬組成物(特開平3−1814
21号公報)、アポラクトフェリンとリゾチ−ムを有効
成分として含有する抗菌性組成物(特開昭62−249
931号公報)、ラクトフェリン類の分解物及び/又は
ラクトフェリン関連抗菌性ペプチドとラクトフェリンを
有効成分として含有する抗菌剤(特開平5−32006
7号公報)が開示されている。また、本願出願人は、ア
ゾ−ル系抗真菌剤及びラクトフェリンを有効成分として
含有する抗真菌剤を既に出願した(特願平7−1782
55号)。更に、ラクトフェリンを含有する皮膚外用剤
としては、分泌型イムノグロブリンAとラクトフェリン
を含む皮膚炎用皮膚外用剤(特公平8−13754号公
報)が開示されている。
【0010】従来、ラクトフェリンを含有する経口抗真
菌剤としては、前記アゾ−ル系抗真菌剤と併用した薬剤
が、知られているのみであるが、前記のとおりアゾール
系抗真菌剤による副作用は無視できず、従来使用されて
いる経口抗真菌内服薬は、長期投与が必要とされてい
る。
【0011】以上のとおり、ヒトの表在性真菌症、特
に、いわゆるみずむしに、ラクトフェリン単品を経口的
に投与した場合、顕著な治癒効果を示すことは、従来知
られておらず、長期間投与による副作用がなく、かつ安
価な経口抗真菌内服薬は、知られていなかったのであ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記従
来技術に鑑みて、新規な経口抗真菌剤について鋭意研究
を行った結果、ラクトフェリンを単独で経口投与するこ
とにより、ヒトの表在性真菌症に対して副作用がなく短
期間に、症状の緩和、治癒、再発防止等の治療効果を発
揮することを見い出し、本発明を完成した。
【0013】本発明の目的は、副作用がなく、短期間に
表在性真菌症に対する治療効果を発揮する医薬品又は食
品としての経口抗真菌組成物を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明は、ウシラクトフェリンを有効成分として少なくとも
1%(重量)の割合で含有し、経口的に投与される経口
抗真菌組成物であり、真菌が、ヒトの皮膚糸状菌症(白
癬)であること、投与量が、2mg/体重kg/日から
200mg/体重kg/日の範囲であること、及び経口
抗真菌組成物が、医薬品又は食品であることを望ましい
態様としてもいる。
【0015】次に本発明について詳述する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の経口抗真菌組成物に用い
られるウシラクトフェリンは、市販品、又は牛乳、脱脂
乳、チ−ズホエ−等から常法により、例えば次のとおり
調製したものを用いることができるが、その純度は、9
0%(重量。以下、有効率及び菌陽性率を除き、特に断
りのない限り同じ)以上であることが好ましく、純度9
5%以上が特に望ましい。また、金属を結合していない
アポラクトフェリン、鉄、亜鉛等の金属を結合したホロ
ラクトフェリンであってもよい。
【0017】ウシラクトフェリンの分離、精製の一例を
示せば、次のとおりである。CM−セファロースFF
(ファルマシア社製)をカラムに充填し、塩酸を通液
し、水洗し、イオン交換体を平衡化し、4℃に冷却した
pH6.9の脱脂乳をカラムに通液し、透過液を回収
し、再度同様にカラムに通液する。次いで、蒸留水をカ
ラムに通液し、食塩水を通液し、イオン交換体に吸着し
た塩基性蛋白質溶出液を得る。
【0018】この溶出液に飽和度80%で硫酸アンモニ
ウムを添加し、蛋白質を沈殿させ、遠心分離して沈殿を
回収し、飽和度80%の硫酸アンモニウム溶液で洗浄
し、脱イオン水を添加して溶解し、得られた溶液を限外
濾過膜モジュール(例えば、旭化成社製のSLP005
3)を用いて限外濾過し、のち水を添加し、同装置を用
いてダイアフィルトレーションを行い、脱塩し、凍結乾
燥し、粉末状ウシラクトフェリンを得る。
【0019】本発明の経口抗真菌組成物は、最終組成の
少なくとも1%、望ましくは5〜40%の割合で前記の
ウシラクトフェリンが配合されており、その他医薬品又
は食品として使用することが認められている物質と混合
し、公知の方法により錠剤、トローチ剤、顆粒剤、錠菓
等に加工することができ、経口的に摂取し得る製剤に加
工することができる。また、食品の一成分として使用
し、公知の食品製造法により食品としての経口抗真菌組
成物を、製造することもできる。更に、これらの薬剤及
び食品を併用し、所定のラクトフェリン量を投与するこ
ともできる。
【0020】本発明の経口抗真菌組成物の主成分である
ラクトフェリンは、食品の一成分であり、また、食品の
加工にも使用されているので、全く毒性及び副作用を示
さず、安全な経口抗真菌組成物を提供することができ
る。また、本発明の経口抗真菌組成物は、ラクトフェリ
ンそのものを主成分としているので、ラクトフェリンを
特別な方法により処理する等の必要がなく、かつ他の抗
真菌剤と併用する必要もないので、安価な経口抗真菌組
成物を提供することができる。
【0021】次に試験例を示して本発明を詳述する。 試験例1 1)試料の調製 実施例1と同一の方法により、ウシラクトフェリン含有
錠剤を調製した。
【0022】2)試験方法 足部白癬に罹患している40〜55歳の男性ボランティ
ア8名(体重45kg〜83kg)を対象に、試験の内
容を十分説明し、自由意思による同意を得た後、試験を
実施した。対象ボランティアは、足部白癬の罹患歴が1
0〜25年で、年間を通じて指(趾)間型、小水泡型、
又は角質増殖型の足部白癬を罹患(反復再発)してお
り、試験前には軽度〜中程度の症状が観察され、薬剤は
使用していなかった。試験は、前記ウシラクトフェリン
含有錠剤を1日2回各6錠、合計12錠(ラクトフェリ
ンとして1.8g)を4週間経口的に投与した。従っ
て、投与量は、体重1kg当たり1日22〜40mgに
相当した。投与開始時、投与2週間後、投与4週間後、
及び投与停止4週間後に患部を観察し、高橋らの報告
(西日本皮膚科、第55巻、第961〜971ペ−ジ、
1993年)を参考にして、直接鏡検による白癬菌の陽
性率を測定し、次の評価方法により皮膚症状スコア及び
有効率を試験した。
【0023】皮膚症状のスコアは、掻痒発赤水疱
・膿疱侵軟・糜爛鱗屑ひび割れ、の各症状につい
てその程度に応じて高度(3)、中程度(2)、軽度
(1)、及びなし(0)の4段階に区分して観察日ごと
に記録し、各症状の合計スコアの平均±標準偏差で表示
した。
【0024】有効率は、すべての皮膚症状を総合して、
観察日ごとに投与開始時(0週)と比較して次の判定基
準に基づいて5段階で判定し、全ボランティア数に対す
る著効及び有効と判定したボランティア数の割合を有効
率として算出した。 (1)著 効:皮膚症状が完全に、又は大部分消失し
たもの (2)有 効:皮膚症状が軽快したもの (3)やや有効:皮膚症状が若干軽快したもの (4)無 効:皮膚症状がほぼ不変のもの (5)悪 化:皮膚症状が悪化したもの
【0025】3)試験結果 この試験の結果は表1に示すとおりである。表1から明
らかなとおり、ウシラクトフェリン含有錠剤投与2週間
後の有効率は75%であり、投与4週間後及び投与停止
4週間後の有効率は100%であった。皮膚症状のスコ
アは投与2週間後に顕著に低下し、投与4週間後及び投
与停止4週間後には足部白癬の症状は全く認められなか
った。尚、皮膚症状が悪化したものは皆無であった。
【0026】一方、白癬菌陽性率は、投与開始時には1
00%であったが、投与2週間後には75%、投与4週
間後には25%に低下し、投与停止4週間後には白癬菌
は全く検出されなかった。
【0027】以上の結果から、ウシラクトフェリン含有
錠剤の経口投与(ウシラクトフェリンとして22〜40
mg/kg/日)は、足部白癬の症状の改善及び治癒に
有効であることが認められた。また、対象ボランティア
は、ウシラクトフェリン含有錠剤の投与前には、年間を
通じて足部白癬の再発を反復していたので、ウシラクト
フェリンの投与は足部白癬の再発防止にも有効であるこ
とが判明した。尚、ウシラクトフェリン及び製剤の種類
を変更して同様の試験を実施したが、ほぼ同様の結果が
得られた。
【0028】
【表1】
【0029】試験例2 1)試料の調製 実施例1と同一の方法により、ウシラクトフェリン含有
錠剤を調製した。
【0030】2)試験方法 足部白癬に罹患している25〜42歳のボランティア1
0名(男女各5名。体重38kg〜75kg)を対象
に、試験の内容を十分説明し、自由意思による同意を得
た後、試験を実施した。
【0031】対象ボランティアは、足部白癬の罹患歴が
3〜8年で、年間を通じて指(趾)間型、小水泡型、又
は角質増殖型の足部白癬を罹患(反復再発)しており、
試験前には軽度の症状が観察され、薬剤は使用していな
かった。
【0032】前記ウシラクトフェリン含有錠剤を1日4
錠(ラクトフェリンとして0.6g)、2週間経口投与
した。この2週間の投与期間中の体重1kg当たり1日
のラクトフェリン投与量は、8〜16mgに相当した。
次いで、ウシラクトフェリン含有錠剤を1日1錠(ラク
トフェリンとして0.15g)、4週間経口投与した。
この後半4週間の投与期間中の体重1kg当たり1日の
ラクトフェリン投与量は、2〜4mgに相当した。
【0033】投与開始時、投与2週間後、及び投与6週
間後に、試験例1と同一の方法により、白癬菌陽性率、
皮膚症状スコア、及び有効率を試練した。
【0034】3)試験結果 この試験の結果は表2に示すとおりである。表2から明
らかなとおり、ウシラクトフェリン含有錠剤投与2週間
後の有効率は70%であり、投与6週間後の有効率は1
00%であった。皮膚症状スコアは投与2週間後に1/
3に低下し、投与6週間後には足部白癬の症状は全く認
められなかった。尚、皮膚症状が悪化したものは皆無で
あった。
【0035】一方、白癬菌菌陽性率は、投与開始時には
100%であったが、投与2週間後には60%、投与6
週間後には10%に低下した。
【0036】以上の結果から、ウシラクトフェリン2〜
16mg/kg/日の経口投与は、軽度の足部白癬の症
状の改善及び治癒に有効であることが判明した。尚、ウ
シラクトフェリン及び製剤の種類を変更して同様の試験
を実施したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0037】
【表2】
【0038】試験例3 1)試料の調製 実施例2と同一の方法により、ウシラクトフェリン含有
錠剤を調製した。
【0039】2)試験方法 爪白癬に罹患している50〜58歳の男性ボランティア
6名(体重45kg〜63kg)を対象に、試験の内容
を十分説明し、自由意思による同意を得た後、試験を実
施した。
【0040】対象ボランティアは、爪白癬の罹患歴が5
〜10年で、年間を通じて罹患(反復再発)していた。
試験前には高度〜中程度の爪白癬及び足部白癬の合併症
状が観察され薬剤は使用していなかった。
【0041】ウシラクトフェリン含有錠剤を1日3回、
各5錠合計15錠(ラクトフェリンとして9g)を2週
間経口投与した。この2週間の投与期間中の体重1kg
当たり1日のラクトフェリン投与量は、143〜200
mgに相当した。次いで、ウシラクトフェリン含有錠剤
を1日1錠(ラクトフェリンとして0.6g)を22週
間経口投与した。この後半22週間の投与期間中の体重
1kg当たり1日のラクトフェリン投与量は、9.5〜
13mgに相当した。
【0042】投与開始時、投与2週間後、投与6週間
後、投与12週間後、及び投与24週間後に患部を観察
し、試験例2と同一の方法により、白癬菌陽性率、皮膚
症状スコア、及び有効率を試験した。尚、爪白癬症につ
いても同様に有効率を試験した。
【0043】3)試験結果 この試験の結果は表3に示すとおりである。表3から明
らかなとおり、爪白癬に対するウシラクトフェリン含有
錠剤の投与12週間後の有効率は50%であり、投与2
4週間後の有効率は83%であった。一方、爪白癬以外
の足部白癬に対するウシラクトフェリン含有錠剤の投与
2週間後の有効率は67%であり、投与6週間以後の有
効率は100%であった。足部白癬に対する皮膚症状ス
コアは、投与2週間後に約1/2に低下し、投与6週間
後には更に低下した。尚、皮膚症状が悪化した例は皆無
であった。
【0044】白癬菌菌陽性率は、投与開始前及び投与2
週間後には100%であったが、投与6、12、及び2
4週間後にはそれぞれ83%、67%、33%と徐々に
低下した。
【0045】以上の結果から、ウシラクトフェリン含有
錠剤の経口投与は、難治性の爪白癬の症状の改善、足部
白癬の症状の改善及び治癒に有効であることが、判明し
た。尚、ウシラクトフェリン及び製剤の種類を変更して
同様の試験を実施したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0046】
【表3】 次に実施例を示して本発明を詳述するが、本発明は以下
の実施例に限定されるものではない。
【0047】
【実施例】
実施例1 ウシラクトフェリン(森永乳業社製)900g、還元麦
芽糖水飴(東和化成工業社製)1800g、ショ糖脂肪
酸エステル(第一工業製薬社製。DKエステルF−20
W)150g、クエン酸(三栄源エフエフアイ社製)1
20g、ステビア(三栄源エフエフアイ社製。サンスイ
−トHM−2576)15g、ヨ−グルトフレ−バ−
(長谷川香料社製。MN−23039−H)15gを粉
末混合機(関東混合機社製。SS機種、型式No.15
1)で30分間混合し、均一な粉末を調製した。この粉
末を、打錠機(畑鉄工所製。HT−12SS型)によ
り、回転盤回転数18rpm、錠剤重量0.5g、打錠
圧力2.4t、硬度6〜10kgの条件により打錠し、
30%ウシラクトフェリン含有する直径10mmの丸形
錠剤約2.5kgを得た。
【0048】実施例2 (ウシラクトフェリン含有錠剤
の調製) ウシラクトフェリン(森永乳業社製)2kg、還元麦芽
糖水飴(東和化成工業社製)2.5kg、蔗糖脂肪酸エ
ステル(第一工業製薬社製。DKエステルF−20W)
300g、粉糖(大日本明治精糖社製)175g、ヨ−
グルトフレ−バ−(長谷川香料社製。MN−23039
−H)25gを粉末混合機(関東混合機社製。SS機
種、型式No.151)で45分間混合し、均一な粉末
を調製した。この粉末を、打錠機(畑鉄工所製。HT−
12SS型)を使用して、回転盤回転数18RPM、錠
剤重量1.5g、打錠圧力2.4t、硬度6〜10kg
の条件により打錠し、40%ウシラクトフェリンを含有
するトロ−チ形(直径19mm)錠剤約4.3kgを得
た。
【0049】実施例3 予め6号篩(井内盛栄堂社製)で篩分したウシラクトフ
ェリン(森永乳業社製)500g及び乳糖(森永乳業社
製)4500gを乳鉢で混和し、全量を再度5号篩(井
内盛栄堂社製)で篩分し、1包5gずつ分包機(東京商
会。OMA−90A)で分包し、10%ウシラクトフェ
リン含有散剤880包を得た。
【0050】実施例4 (ウシラクトフェリン含有菌製
剤の調製) ウシラクトフェリン(森永乳業社製)30%、マルトデ
キストリン(東和化成工業社製。還元麦芽糖水飴)60
%、蔗糖脂肪酸エステル(第一工業製薬社製。DKエス
テルF−20W)5%、クエン酸(三栄源エフエフアイ
社製)4%、ステビア(三栄源エフエフアイ社製。サン
スイ−トHM−2576)0.5%、ヨ−グルトフレ−
バ−(長谷川香料社製。MN−23039−H)0.5
%の配合からなるウシラクトフェリン含有錠剤(1錠
0.5g)を、次の方法により調製した。
【0051】実施例5 ウシラクトフェリン(森永乳業社製)100g、ラクチ
ュロ−ス粉末(森永乳業社製)150g、ビフィズス菌
末(森永乳業社製。M−16V)100g、還元麦芽糖
水飴(東和化成工業社製)1290g、蔗糖脂肪酸エス
テル(第一工業社製)150g、粉糖(大日本明治精糖
社製)200g、ヨ−グルトフレ−バ−(長谷川香料社
製。MN−23039−H)10gを、それぞれ50メ
ッシュ篩(ヤマト科学社製)で篩分し、厚さ0.5mm
のポリエチレン製の袋にとり、転倒混合し、均一な粉末
を調製した。この粉末を、打錠機(畑鉄工所製。HT−
12SS型)を使用して、回転盤回転数18RPM、錠
剤重量0.5g、打錠圧力2.4t、硬度6〜10kg
の条件により打錠し、5%ウシラクトフェリン及びビフ
ィズス菌を含有する直径10mmの丸形錠剤約1.5k
gを得た。
【0052】実施例6 脱脂粉乳(森永乳業社製)50gを、50℃の温湯75
0mlに溶解し、砂糖(日本精糖社製)30g、インス
タントコ−ヒ−粉末(ネスレ社製)18g、及びカラメ
ル(昭和化工社製)2gを攪拌しながら順次添加して溶
解し、90℃で10分間殺菌し、10℃に冷却し、別に
無菌濾過フィルタ−(コ−ニング社製。0.45ミクロ
ン)で濾過した20%ウシラクトフェリン水溶液150
mlを添加し、3%のウシラクトフェリンを含有する乳
飲料約900mlを調製した。
【0053】実施例7 板ゼラチン(マルハ社製)約15gを水で膨潤させた。
また、細切りした製菓用チョコレ−ト(森永製菓社製)
45gを湯せんにつけて溶融した。これらとは別に、ボ
−ルに卵黄4個を入れ、砂糖(日本精糖社製)120g
を添加し、泡立て器で十分攪拌した後、前記溶融チョコ
レ−トを添加し、さらに攪拌しながら50℃に加温した
牛乳300mlを徐々に添加し、鍋に移しかえて常に攪
拌しながら弱火でとろりとするまで加熱し、火を止めて
から膨潤させたゼラチンを添加し、攪拌しながら溶解し
た。この液を50℃に冷却した後、別に無菌濾過フィル
タ−(コ−ニング社製。0.45ミクロン)で濾過した
20%ウシラクトフェリン水溶液100mlを添加し、
攪拌して混合した。
【0054】一方、生クリ−ム(森永乳業社製。脂肪分
45%ホイップクリ−ム)180mlをボ−ルに入れ、
泡立て器で泡立てた後、前記の混合液に流し入れ、手早
く混合してステンレスの型に流し入れ、冷蔵庫内で固化
し、約2%のウシラクトフェリンを含有するチョコレ−
トババロア約940gを調製した。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明は、ウシラ
クトフェリンを有効成分として少なくとも1%(重量)
の割合で含有し、経口的に投与される経口抗真菌組成物
であり、本発明により奏せられる効果は次のとおりであ
る。 1)本発明の抗真菌組成物は、短期間に強い抗真菌効果
を有するので、種々の表在性真菌症、特にヒトの皮膚糸
状菌症(白癬)、の治療剤として使用できる。 2)本発明の抗真菌組成物は、食品成分のウシラクトフ
ェリンを有効成分としているので、種々の形態の食品加
工することが容易である。 3)本発明の抗真菌組成物は、食品成分のウシラクトフ
ェリンを有効成分としているので、投与量の多少にかか
わらず副作用がなく、長期間の治療においても安全であ
る。 4)本発明の抗真菌組成物は、経口投与で効果を示すの
で、簡便に使用することができる。 5)本発明の抗真菌組成物は、投与量の調節により、予
防、症状の緩和、治療、再発防止等の多様な症状に適用
できる。 6)本発明の抗真菌組成物は、他の抗真菌剤と併用する
必要がないので、安価である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺口 進 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳業 株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 山内 恒治 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳業 株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 若林 裕之 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳業 株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 山▲崎▼ 南津子 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳業 株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 中川 清美 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳業 株式会社食品総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウシラクトフェリンを有効成分として少
    なくとも1%(重量)の割合で含有し、経口的に投与さ
    れる経口抗真菌組成物。
  2. 【請求項2】 真菌が、ヒトの皮膚糸状菌症(白癬)で
    ある請求項1に記載の経口抗真菌組成物。
  3. 【請求項3】 投与量が、2mg/体重kg/日から2
    00mg/体重kg/日の範囲である請求項1又は請求
    項2のいずれかに記載の経口抗真菌組成物。
  4. 【請求項4】 経口抗真菌組成物が、医薬品又は食品で
    ある請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の経口抗真
    菌組成物。
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