JPH106003A - アーク加工用電源装置 - Google Patents
アーク加工用電源装置Info
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- JPH106003A JPH106003A JP18150296A JP18150296A JPH106003A JP H106003 A JPH106003 A JP H106003A JP 18150296 A JP18150296 A JP 18150296A JP 18150296 A JP18150296 A JP 18150296A JP H106003 A JPH106003 A JP H106003A
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- Arc Welding Control (AREA)
- Generation Of Surge Voltage And Current (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 直流電源をインバータ回路によって高周波交
流に変換した後に再度整流して直流とする方式のアーク
加工用電源装置において、安価な動作速度の遅いスイッ
チング素子を用いて高い周波数で動作させても出力零の
近くで出力変化に跳躍点が生じないように安定に動作す
ると共に装置を小形でかつ安価にする。 【解決手段】 PWM制御方式のインバータ回路を2組
用意し、各インバータ回路の駆動信号に出力設定値に対
応した位相差を設け、これらのインバータ回路の出力変
圧器の2次出力を直列にして出力を取り出すことによっ
て、各インバータ回路は一定のデューティサイクルと周
波数で動作させたまま、位相差を変化させることによっ
て出力を零から100%まで跳躍点なく連続的に変化さ
せ得るようにしたアーク加工用電源装置。
流に変換した後に再度整流して直流とする方式のアーク
加工用電源装置において、安価な動作速度の遅いスイッ
チング素子を用いて高い周波数で動作させても出力零の
近くで出力変化に跳躍点が生じないように安定に動作す
ると共に装置を小形でかつ安価にする。 【解決手段】 PWM制御方式のインバータ回路を2組
用意し、各インバータ回路の駆動信号に出力設定値に対
応した位相差を設け、これらのインバータ回路の出力変
圧器の2次出力を直列にして出力を取り出すことによっ
て、各インバータ回路は一定のデューティサイクルと周
波数で動作させたまま、位相差を変化させることによっ
て出力を零から100%まで跳躍点なく連続的に変化さ
せ得るようにしたアーク加工用電源装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直流電源をインバー
タ回路によって高周波交流に変換した後に再度整流して
直流とする方式のアーク溶接、切断、プラズマアーク加
工等に用いるアーク加工用電源装置の改良に関するもの
である。
タ回路によって高周波交流に変換した後に再度整流して
直流とする方式のアーク溶接、切断、プラズマアーク加
工等に用いるアーク加工用電源装置の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、アーク加工用電源として直流電源
をインバータ回路により数KHz ないし数10KHz の高周
波交流に変換した後に再度整流して直流出力を得る方式
のものが小形、軽量化および高精度の出力制御を目的と
して製作されている。図10は上記のようにした直流出
力のアーク加工用電源装置の例を示す接続図である。同
図において、1は交流電源であり、単相商用交流または
3相商用交流の電源が用いられる。2は交流電源1から
の電力を整流して直流に変換する一次整流回路であり、
簡単な平滑回路を含むこともある。3ないし6はブリッ
ジ接続されたスイッチング素子であり、後述するPWM
制御回路19からの駆動信号によって、スイッチング素
子3と4、またはスイッチング素子5と6がそれぞれ1
組となり、各組のスイッチング素子が交互に導通と遮断
とをくりかえして一次整流回路2の出力を高周波の交流
に変換するインバータ回路を構成している。7ないし1
0はスイッチング素子3ないし6にそれぞれ逆極性で並
列に接続されたダイオードであり、スイッチング素子3
ないし6に逆方向の電圧が印加されるのを防止するため
に設けられている。11は出力変圧器であり、スイッチ
ング素子3ないし6にて構成されるインバータ回路の出
力電圧をアーク加工に適した電圧に変換する。12は出
力変圧器11の出力を再度整流して直流とする二次整流
回路、13は二次整流回路12と出力端子(a)との間
に直列に接続された直流リアクトル、14は出力端子
(a)に接続されたアーク加工用電極、15は出力端子
(b)に接続された被加工物である。16は出力電流検
出器、17は出力電流設定器18の出力信号Ir と出力
電流検出器16の出力信号If とを比較して差信号ΔI
=Ir −If を出力する比較器、19は比較器17の出
力信号ΔIに応じてデューティサイクルが決定されるP
WM制御回路であり、スイッチング素子3、4およびス
イッチング素子5、6を交互に所定の時間幅で導通させ
る駆動信号を出力する。
をインバータ回路により数KHz ないし数10KHz の高周
波交流に変換した後に再度整流して直流出力を得る方式
のものが小形、軽量化および高精度の出力制御を目的と
して製作されている。図10は上記のようにした直流出
力のアーク加工用電源装置の例を示す接続図である。同
図において、1は交流電源であり、単相商用交流または
3相商用交流の電源が用いられる。2は交流電源1から
の電力を整流して直流に変換する一次整流回路であり、
簡単な平滑回路を含むこともある。3ないし6はブリッ
ジ接続されたスイッチング素子であり、後述するPWM
制御回路19からの駆動信号によって、スイッチング素
子3と4、またはスイッチング素子5と6がそれぞれ1
組となり、各組のスイッチング素子が交互に導通と遮断
とをくりかえして一次整流回路2の出力を高周波の交流
に変換するインバータ回路を構成している。7ないし1
0はスイッチング素子3ないし6にそれぞれ逆極性で並
列に接続されたダイオードであり、スイッチング素子3
ないし6に逆方向の電圧が印加されるのを防止するため
に設けられている。11は出力変圧器であり、スイッチ
ング素子3ないし6にて構成されるインバータ回路の出
力電圧をアーク加工に適した電圧に変換する。12は出
力変圧器11の出力を再度整流して直流とする二次整流
回路、13は二次整流回路12と出力端子(a)との間
に直列に接続された直流リアクトル、14は出力端子
(a)に接続されたアーク加工用電極、15は出力端子
(b)に接続された被加工物である。16は出力電流検
出器、17は出力電流設定器18の出力信号Ir と出力
電流検出器16の出力信号If とを比較して差信号ΔI
=Ir −If を出力する比較器、19は比較器17の出
力信号ΔIに応じてデューティサイクルが決定されるP
WM制御回路であり、スイッチング素子3、4およびス
イッチング素子5、6を交互に所定の時間幅で導通させ
る駆動信号を出力する。
【0003】図10の従来装置においては、交流電源1
からの電力は一次整流回路2にて整流・平滑されて直流
となり、スイッチング素子3ないし6にて構成されるイ
ンバータ回路にて高周波交流に変換された後に出力変圧
器11にて所定の電圧となる。出力変圧器11の出力電
圧は二次整流回路12にて再び直流に変換されて直流リ
アクトル13を経て出力端子(a)(b)からアーク加
工用電極14および被加工物15に供給され、これによ
って両者間に加工用アークが発生する。この出力電流は
出力電流検出器16にて検出されて出力電流設定器18
の設定値と比較され、差信号ΔIが演算される。PWM
制御回路19はこの差信号ΔIを入力として入力信号が
減少する方向に出力パルスの導通時間率即ちデューティ
サイクルを調整してインバータ回路を駆動する。この結
果、出力電流は設定値に対応した一定値に保たれる。
からの電力は一次整流回路2にて整流・平滑されて直流
となり、スイッチング素子3ないし6にて構成されるイ
ンバータ回路にて高周波交流に変換された後に出力変圧
器11にて所定の電圧となる。出力変圧器11の出力電
圧は二次整流回路12にて再び直流に変換されて直流リ
アクトル13を経て出力端子(a)(b)からアーク加
工用電極14および被加工物15に供給され、これによ
って両者間に加工用アークが発生する。この出力電流は
出力電流検出器16にて検出されて出力電流設定器18
の設定値と比較され、差信号ΔIが演算される。PWM
制御回路19はこの差信号ΔIを入力として入力信号が
減少する方向に出力パルスの導通時間率即ちデューティ
サイクルを調整してインバータ回路を駆動する。この結
果、出力電流は設定値に対応した一定値に保たれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来装置におい
ては、出力設定器の設定値を変化させることによって出
力電流または出力電圧を変化させるものであるが、その
構造上出力設定値を小さくしてゆくときに出力零の近く
で出力変化に跳躍点が生じ、スムーズに変化しない部分
が現われる。
ては、出力設定器の設定値を変化させることによって出
力電流または出力電圧を変化させるものであるが、その
構造上出力設定値を小さくしてゆくときに出力零の近く
で出力変化に跳躍点が生じ、スムーズに変化しない部分
が現われる。
【0005】図11はこの現象を説明するための線図で
あり、同図(a)、(c)および(e)はPWM制御回
路19からの出力信号を示し、同図(b)、(d)およ
び(f)はこれによって導通するスイッチング素子を流
れる電流の時間的変化の様子を示す。図11に示すよう
に、スイッチング素子は駆動信号が供給されると導通遅
延時間td の後に電流が流れ始め次第に増加して上昇時
間tr の後に最大電流に達する。次に駆動信号が遮断さ
れると蓄積時間tstg の後に電流が減少を始め、さらに
下降時間tf の後に完全遮断となる。これらの遅れ時間
td 、tr 、tstg 、tf はスイッチング素子に対する
駆動信号の波形を工夫することによりある程度は改善す
ることができるが完全には零にはできない。このために
出力電流設定器18の設定値が大きく駆動信号の幅が図
11(a)に示すようにこれらの遅れ時間に較べて広い
ときはあまり影響しないが、出力電流設定器の設定値を
小さくしていったときに図11(c)に示すように駆動
信号の幅がこれらの遅れ時間の幅に近くなると無視でき
なくなる。この駆動信号の幅が(td +tr )となる点
を境として、図11(e)に示すように、駆動信号の幅
が狭いときは、スイッチング素子の導通期間が(tr +
tstg +tf )から図11(f)に示すように零へと急
変することになる。図12に出力設定の最小値近辺にお
ける設定値と出力との関係を示す。同図に示すように出
力設定値が零から(td +tr )までは出力も零であ
り、(td +tr )を越えると急に(tr +tstg +t
f )に相当する出力となる。
あり、同図(a)、(c)および(e)はPWM制御回
路19からの出力信号を示し、同図(b)、(d)およ
び(f)はこれによって導通するスイッチング素子を流
れる電流の時間的変化の様子を示す。図11に示すよう
に、スイッチング素子は駆動信号が供給されると導通遅
延時間td の後に電流が流れ始め次第に増加して上昇時
間tr の後に最大電流に達する。次に駆動信号が遮断さ
れると蓄積時間tstg の後に電流が減少を始め、さらに
下降時間tf の後に完全遮断となる。これらの遅れ時間
td 、tr 、tstg 、tf はスイッチング素子に対する
駆動信号の波形を工夫することによりある程度は改善す
ることができるが完全には零にはできない。このために
出力電流設定器18の設定値が大きく駆動信号の幅が図
11(a)に示すようにこれらの遅れ時間に較べて広い
ときはあまり影響しないが、出力電流設定器の設定値を
小さくしていったときに図11(c)に示すように駆動
信号の幅がこれらの遅れ時間の幅に近くなると無視でき
なくなる。この駆動信号の幅が(td +tr )となる点
を境として、図11(e)に示すように、駆動信号の幅
が狭いときは、スイッチング素子の導通期間が(tr +
tstg +tf )から図11(f)に示すように零へと急
変することになる。図12に出力設定の最小値近辺にお
ける設定値と出力との関係を示す。同図に示すように出
力設定値が零から(td +tr )までは出力も零であ
り、(td +tr )を越えると急に(tr +tstg +t
f )に相当する出力となる。
【0006】ここで、インバータ回路の出力波形の半周
期を考えてみると、この半周期の長さはインバータ回路
の動作周波数が10KHz のときには50μs、20KHz
では25μs、40KHz では12.5μsである。これ
に対して、スイッチング素子としてスイッチング用パワ
ートランジスタを用いるときには、例えば定格容量が3
00A、1200Vのもので遮断時にベース電流を逆方
向に流して高速化を図ったとしてもtd +tr =3μ
s、tstg =15μs、tf =3μs程度の値となって
おり、tstg +tf =18μsとなる。したがって、こ
のようなパワートランジスタを用いるときはインバータ
回路の周波数が10KHz であっても18/50=0.3
6、即ち最大出力の36%が最小出力となり、それより
も出力電流を低下させようとすると図12に示すように
出力は直ちに零となってしまう。このために出力調整範
囲は100%〜36%の範囲となり、ほとんど実用にな
らない範囲となる。
期を考えてみると、この半周期の長さはインバータ回路
の動作周波数が10KHz のときには50μs、20KHz
では25μs、40KHz では12.5μsである。これ
に対して、スイッチング素子としてスイッチング用パワ
ートランジスタを用いるときには、例えば定格容量が3
00A、1200Vのもので遮断時にベース電流を逆方
向に流して高速化を図ったとしてもtd +tr =3μ
s、tstg =15μs、tf =3μs程度の値となって
おり、tstg +tf =18μsとなる。したがって、こ
のようなパワートランジスタを用いるときはインバータ
回路の周波数が10KHz であっても18/50=0.3
6、即ち最大出力の36%が最小出力となり、それより
も出力電流を低下させようとすると図12に示すように
出力は直ちに零となってしまう。このために出力調整範
囲は100%〜36%の範囲となり、ほとんど実用にな
らない範囲となる。
【0007】この出力調整範囲は、蓄積時間tstg の短
いものを採用すれば広くすることが可能であるが、一般
に電流容量の大きな素子ほどこのtstg は長くなる傾向
にある。このためにtstg の短い小容量の素子を並列に
して使用することが必要となるが、並列接続のための多
くの製作工数が必要となるばかりでなく、素子の合計価
格も合計容量と同容量の1個の素子を使用するときに比
べて高くなり、また装置も大型化してしまうことにな
る。さらに、インバータの動作周波数が人間の可聴周波
数内(20KHz 以下)であるとインバータの動作音が強
烈な雑音となって作業環境を悪化させることから、イン
バータの動作周波数は20KHz 以上、望ましくは40KH
z 程度にまで高くすることが要求されている。このため
にインバータ回路に用いるスイッチング素子としては蓄
積時間tstg が数桁小さいMOS・FETの比較的小容
量のものを複数個並列に接続して用いなければならず、
高価な高速MOS・FETが必要となるばかりでなく、
並列接続のために大形化がさけられないものであった。
いものを採用すれば広くすることが可能であるが、一般
に電流容量の大きな素子ほどこのtstg は長くなる傾向
にある。このためにtstg の短い小容量の素子を並列に
して使用することが必要となるが、並列接続のための多
くの製作工数が必要となるばかりでなく、素子の合計価
格も合計容量と同容量の1個の素子を使用するときに比
べて高くなり、また装置も大型化してしまうことにな
る。さらに、インバータの動作周波数が人間の可聴周波
数内(20KHz 以下)であるとインバータの動作音が強
烈な雑音となって作業環境を悪化させることから、イン
バータの動作周波数は20KHz 以上、望ましくは40KH
z 程度にまで高くすることが要求されている。このため
にインバータ回路に用いるスイッチング素子としては蓄
積時間tstg が数桁小さいMOS・FETの比較的小容
量のものを複数個並列に接続して用いなければならず、
高価な高速MOS・FETが必要となるばかりでなく、
並列接続のために大形化がさけられないものであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来装置の
課題を解決するために、インバータ回路を2組用意し、
各インバータ回路の駆動信号に出力設定値に対応した位
相差を設け、これらのインバータ回路の出力変圧器の2
次出力を直列にして出力を取り出すことによって、各イ
ンバータ回路は一定のデューティサイクルと周波数で動
作させたまま、位相差を変化させることによって出力を
零から100%まで跳躍点なく連続的に変化させ得るよ
うにしたアーク加工用電源装置を提案したものである。
課題を解決するために、インバータ回路を2組用意し、
各インバータ回路の駆動信号に出力設定値に対応した位
相差を設け、これらのインバータ回路の出力変圧器の2
次出力を直列にして出力を取り出すことによって、各イ
ンバータ回路は一定のデューティサイクルと周波数で動
作させたまま、位相差を変化させることによって出力を
零から100%まで跳躍点なく連続的に変化させ得るよ
うにしたアーク加工用電源装置を提案したものである。
【0009】
【作用】本発明の装置においては、2組のインバータが
共に出力状態(スイッチング素子が導通している間)に
あるときのみ出力が二次整流回路に現われるので、イン
バータの動作周期をスイッチング素子の各動作遅れ時間
の和に等しい長さまで短かくしても出力を100%から
0%まで連続的に調整可能となる。このために比較的遅
いスイッチング素子を用いても高い周波数で動作させる
ことが可能となる。
共に出力状態(スイッチング素子が導通している間)に
あるときのみ出力が二次整流回路に現われるので、イン
バータの動作周期をスイッチング素子の各動作遅れ時間
の和に等しい長さまで短かくしても出力を100%から
0%まで連続的に調整可能となる。このために比較的遅
いスイッチング素子を用いても高い周波数で動作させる
ことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の例を
示す接続図である。同図において、31a、31bは共
に同仕様に構成されたインバータ回路であり、11a、
11bはそれぞれインバータ回路31a、31bの出力
電圧を適宜に変換する出力変圧器で、その2次巻線は図
示のように同極性で直列接続してある。20はインバー
タ回路31a、31bに対して駆動信号P1a、P2a、P
1b、P2bを供給するインバータ制御回路であり、その他
は図10に示した従来装置と同機能のものに同符号を付
してある。
示す接続図である。同図において、31a、31bは共
に同仕様に構成されたインバータ回路であり、11a、
11bはそれぞれインバータ回路31a、31bの出力
電圧を適宜に変換する出力変圧器で、その2次巻線は図
示のように同極性で直列接続してある。20はインバー
タ回路31a、31bに対して駆動信号P1a、P2a、P
1b、P2bを供給するインバータ制御回路であり、その他
は図10に示した従来装置と同機能のものに同符号を付
してある。
【0011】図1の装置において、出力電流設定器18
の設定信号Ir は出力電流検出器16の出力信号If と
比較器17にて比較されて差信号ΔI=Ir −If がイ
ンバータ制御回路20に供給される。インバータ制御回
路20においては、入力信号ΔIに対応して駆動信号P
1a、P2aと駆動信号P1b、P2bとの間に位相差を設けて
出力し、インバータ回路31aと31bとを差信号ΔI
に対応した位相差の交流出力となるように駆動する。イ
ンバータ回路31a、31bの出力は出力変圧器11
a、11bによって加算されて二次整流回路12にて直
流に変換された後、直流リアクトル13、出力端子
(a)、(b)を経てアーク加工用電極14および被加
工物15に供給される。
の設定信号Ir は出力電流検出器16の出力信号If と
比較器17にて比較されて差信号ΔI=Ir −If がイ
ンバータ制御回路20に供給される。インバータ制御回
路20においては、入力信号ΔIに対応して駆動信号P
1a、P2aと駆動信号P1b、P2bとの間に位相差を設けて
出力し、インバータ回路31aと31bとを差信号ΔI
に対応した位相差の交流出力となるように駆動する。イ
ンバータ回路31a、31bの出力は出力変圧器11
a、11bによって加算されて二次整流回路12にて直
流に変換された後、直流リアクトル13、出力端子
(a)、(b)を経てアーク加工用電極14および被加
工物15に供給される。
【0012】図2は図1の装置に用いるインバータ制御
回路20の例を示すブロック図である。同図において2
1はパルス発振器であり、図1の装置のインバータ回路
31a、31bの動作周波数を決定する。22は位相比
較器であり2つの入力信号の位相差に応じた電圧信号を
出力する公知の乗算器形、ディジィタル形、位相周波数
比較器などの位相比較器が用いられる。23はローパス
フィルタであり、位相比較器22の出力のうち高周波成
分を除去する。24は加算器、25は電圧制御発振器、
26は極性反転用インバータ回路、27はインバータ回
路26にて極性反転された電圧制御発振器25の出力を
入力として入力信号に同期してインバータ回路31bを
一定のデューティサイクルで駆動するための駆動信号P
1b、P2bを発生する駆動パルス発生器である。28はパ
ルス発振器21の出力パルスを入力として入力信号に同
期してインバータ回路31aを一定のデューティサイク
ルで駆動するための駆動信号P1a、P2aを発生する駆動
パルス発生器である。17は比較器、18は出力電流設
定器であり、それぞれ図1の比較器17および出力電流
設定器18に相当する。
回路20の例を示すブロック図である。同図において2
1はパルス発振器であり、図1の装置のインバータ回路
31a、31bの動作周波数を決定する。22は位相比
較器であり2つの入力信号の位相差に応じた電圧信号を
出力する公知の乗算器形、ディジィタル形、位相周波数
比較器などの位相比較器が用いられる。23はローパス
フィルタであり、位相比較器22の出力のうち高周波成
分を除去する。24は加算器、25は電圧制御発振器、
26は極性反転用インバータ回路、27はインバータ回
路26にて極性反転された電圧制御発振器25の出力を
入力として入力信号に同期してインバータ回路31bを
一定のデューティサイクルで駆動するための駆動信号P
1b、P2bを発生する駆動パルス発生器である。28はパ
ルス発振器21の出力パルスを入力として入力信号に同
期してインバータ回路31aを一定のデューティサイク
ルで駆動するための駆動信号P1a、P2aを発生する駆動
パルス発生器である。17は比較器、18は出力電流設
定器であり、それぞれ図1の比較器17および出力電流
設定器18に相当する。
【0013】図2のインバータ制御回路において、パル
ス発振器21の出力は電圧制御発振器25の出力信号と
位相比較器22にて比較されて両入力信号の位相差に相
当する電圧が演算される。この位相比較器22の出力は
ローパスフィルタ23にて高周波成分が除去されて加算
器24の一方の入力となる。一方、出力電流設定器18
の設定値Ir は出力電流検出器16の出力信号If と比
較器17にて比較されて差信号ΔIとなり、加算器24
の他方の入力となる。加算器24において、ローパスフ
ィルタ23の出力と比較器17の出力とが加算されて電
圧制御発振器25に入力され、電圧制御発振器25は入
力電圧に対応した周波数のパルス信号を出力する。この
電圧制御発振器25の出力信号はインバータ回路26に
て極性が反転された後に駆動パルス発生器27に入力さ
れる。また電圧制御発振器25の出力は位相比較器22
にフィードバックされる。
ス発振器21の出力は電圧制御発振器25の出力信号と
位相比較器22にて比較されて両入力信号の位相差に相
当する電圧が演算される。この位相比較器22の出力は
ローパスフィルタ23にて高周波成分が除去されて加算
器24の一方の入力となる。一方、出力電流設定器18
の設定値Ir は出力電流検出器16の出力信号If と比
較器17にて比較されて差信号ΔIとなり、加算器24
の他方の入力となる。加算器24において、ローパスフ
ィルタ23の出力と比較器17の出力とが加算されて電
圧制御発振器25に入力され、電圧制御発振器25は入
力電圧に対応した周波数のパルス信号を出力する。この
電圧制御発振器25の出力信号はインバータ回路26に
て極性が反転された後に駆動パルス発生器27に入力さ
れる。また電圧制御発振器25の出力は位相比較器22
にフィードバックされる。
【0014】ここで、位相比較器22、ローパスフィル
タ23、電圧制御発振器25は公知のPLL回路を構成
しており、図2の回路は、この公知のPLL回路の途中
に差信号ΔIを加算する加算器24を加えたものであ
る。それ故、電圧制御発振器25はパルス発振器21の
出力周波数と同一の周波数でかつ差信号ΔIに相当する
分だけ位相がずれた波形のパルス信号を出力することに
なる。
タ23、電圧制御発振器25は公知のPLL回路を構成
しており、図2の回路は、この公知のPLL回路の途中
に差信号ΔIを加算する加算器24を加えたものであ
る。それ故、電圧制御発振器25はパルス発振器21の
出力周波数と同一の周波数でかつ差信号ΔIに相当する
分だけ位相がずれた波形のパルス信号を出力することに
なる。
【0015】図2のインバータ制御回路の駆動パルス発
生器27、28の出力P1a、P2a、P1b、P2bにより図
1のインバータ回路31a、31bの各スイッチング素
子を駆動すると出力変圧器11a、11bには差信号Δ
Iに対応した位相差の出力が現われることになる。
生器27、28の出力P1a、P2a、P1b、P2bにより図
1のインバータ回路31a、31bの各スイッチング素
子を駆動すると出力変圧器11a、11bには差信号Δ
Iに対応した位相差の出力が現われることになる。
【0016】図3は図2のインバータ制御回路を用いた
ときの図1の装置の動作を説明するための線図である。
同図において(a)はパルス発振器21の出力、(b)
は駆動パルス発生器28の出力のうち信号P1a、(c)
は信号P2a、(d)は電圧制御発振器25の出力、
(e)は駆動パルス発生器27の出力信号P1b、(f)
は駆動パルス発生器27の出力P2b、(g)は出力変圧
器11aの出力、(h)は出力変圧器11bの出力、
(i)は出力変圧器11aと11bとの各2次巻線を図
に示す極性で直列接続したときの総合出力をそれぞれ時
間の経過とともに示したものである。
ときの図1の装置の動作を説明するための線図である。
同図において(a)はパルス発振器21の出力、(b)
は駆動パルス発生器28の出力のうち信号P1a、(c)
は信号P2a、(d)は電圧制御発振器25の出力、
(e)は駆動パルス発生器27の出力信号P1b、(f)
は駆動パルス発生器27の出力P2b、(g)は出力変圧
器11aの出力、(h)は出力変圧器11bの出力、
(i)は出力変圧器11aと11bとの各2次巻線を図
に示す極性で直列接続したときの総合出力をそれぞれ時
間の経過とともに示したものである。
【0017】図1ないし図3に示すように、2組のイン
バータ回路が矩形波出力であるときは、両インバータの
出力が同極性で零でない期間のみ2次整流回路12に出
力が供給され、これが整流されて直流リアクトル13に
て平滑されて出力端子(a)、(b)間に現われること
になる。また図1の装置の場合、2次整流回路12がブ
リッジ接続されたダイオードからなる両波整流回路であ
るのでこのブリッジ接続されたダイオードがフライホイ
ールダイオードを兼ねて、断続する出力変圧器の出力を
平滑する役割を果している。
バータ回路が矩形波出力であるときは、両インバータの
出力が同極性で零でない期間のみ2次整流回路12に出
力が供給され、これが整流されて直流リアクトル13に
て平滑されて出力端子(a)、(b)間に現われること
になる。また図1の装置の場合、2次整流回路12がブ
リッジ接続されたダイオードからなる両波整流回路であ
るのでこのブリッジ接続されたダイオードがフライホイ
ールダイオードを兼ねて、断続する出力変圧器の出力を
平滑する役割を果している。
【0018】また上記から判るように各インバータ回路
自身のデューティサイクルと総合出力とは無関係であ
り、総合出力は両インバータ回路の位相差のみによって
決定されるから、両インバータ回路のデューティサイク
ルは常に最大に設定しておくとよい。この場合、両イン
バータ回路の位相差が零、即ち総合出力として最大出力
を指定したときに各インバータも最大出力で動作するこ
とになり、スイッチング素子の電流容量を有効に利用で
きる。さらに出力を調整するための位相差αの範囲は0
≦α≦πの範囲とすることが望ましく、位相差αがπよ
りも大きくなると再び出力が増加し始めることになる。
このとき各インバータ回路のデューティサイクルが最大
値に設定されていないと、位相差αが0≦α≦πの間で
変化させる途中で出力が零になってしまうことになる。
それ故、インバータ回路のデューティサイクルが最大で
ないときには、位相差の設定範囲もこれに応じて狭くす
ることが必要となる。
自身のデューティサイクルと総合出力とは無関係であ
り、総合出力は両インバータ回路の位相差のみによって
決定されるから、両インバータ回路のデューティサイク
ルは常に最大に設定しておくとよい。この場合、両イン
バータ回路の位相差が零、即ち総合出力として最大出力
を指定したときに各インバータも最大出力で動作するこ
とになり、スイッチング素子の電流容量を有効に利用で
きる。さらに出力を調整するための位相差αの範囲は0
≦α≦πの範囲とすることが望ましく、位相差αがπよ
りも大きくなると再び出力が増加し始めることになる。
このとき各インバータ回路のデューティサイクルが最大
値に設定されていないと、位相差αが0≦α≦πの間で
変化させる途中で出力が零になってしまうことになる。
それ故、インバータ回路のデューティサイクルが最大で
ないときには、位相差の設定範囲もこれに応じて狭くす
ることが必要となる。
【0019】ここで図2において極性反転用インバータ
回路26は差信号ΔIに正比例して2次整流回路の出力
が増加するようにインバータ回路31aと31bとを駆
動するために設けたものである。したがってその位置
は、図2のように駆動パルス発生器27の入力側でもよ
いがこれに替えて駆動パルス発生器28の入力側に設け
てもよい。また、図1において、出力変圧器11aと1
1bとの2次巻線を互いに逆の極性で直列に接続すると
きは図2のインバータ制御回路において極性反転用イン
バータ回路26は設けなくてもよく、電圧制御発振器2
5の出力をそのまま駆動パルス発生器27に入力すれば
よい。
回路26は差信号ΔIに正比例して2次整流回路の出力
が増加するようにインバータ回路31aと31bとを駆
動するために設けたものである。したがってその位置
は、図2のように駆動パルス発生器27の入力側でもよ
いがこれに替えて駆動パルス発生器28の入力側に設け
てもよい。また、図1において、出力変圧器11aと1
1bとの2次巻線を互いに逆の極性で直列に接続すると
きは図2のインバータ制御回路において極性反転用イン
バータ回路26は設けなくてもよく、電圧制御発振器2
5の出力をそのまま駆動パルス発生器27に入力すれば
よい。
【0020】また、図1ないし図3に示した実施の形態
の例においては出力電流を検出して、これを設定値と比
較することにより、出力電流を設定値に保つよう2組の
インバータ回路の位相差を制御するものについて説明し
たが、本発明はこれに限らず、出力電圧を検出してこれ
を設定値と比較し、出力電圧を設定値に保つように制御
するものにも適用可能であり、さらには出力電流、出力
電圧ともに検出してそれぞれ設定値と比較し、両方の差
信号に所定の係数を乗じて加算した信号によって2組の
インバータ回路の位相差を制御して所定の出力電圧・電
流特性を得るようにしてもよい。
の例においては出力電流を検出して、これを設定値と比
較することにより、出力電流を設定値に保つよう2組の
インバータ回路の位相差を制御するものについて説明し
たが、本発明はこれに限らず、出力電圧を検出してこれ
を設定値と比較し、出力電圧を設定値に保つように制御
するものにも適用可能であり、さらには出力電流、出力
電圧ともに検出してそれぞれ設定値と比較し、両方の差
信号に所定の係数を乗じて加算した信号によって2組の
インバータ回路の位相差を制御して所定の出力電圧・電
流特性を得るようにしてもよい。
【0021】また、出力電圧波形は矩形波のものに限ら
ず、正弦波状の出力のインバータにも本発明は適用でき
る。この場合の総合出力は、2個の出力変圧器の出力の
ベクトル和となる。
ず、正弦波状の出力のインバータにも本発明は適用でき
る。この場合の総合出力は、2個の出力変圧器の出力の
ベクトル和となる。
【0022】図4は本発明の別の実施の形態の例を示す
接続図である。同図は図1に示した実施例のインバータ
回路31a、31bをプッシュプル形のインバータ回路
31c、31dに変更し、これに伴って出力変圧器を一
次巻線にセンタータップを有する変圧器11c、11d
に変更したものである。上記以外は図1に示した実施例
と同じ構成であり、動作も全く同様であるので詳細な説
明は省略する。
接続図である。同図は図1に示した実施例のインバータ
回路31a、31bをプッシュプル形のインバータ回路
31c、31dに変更し、これに伴って出力変圧器を一
次巻線にセンタータップを有する変圧器11c、11d
に変更したものである。上記以外は図1に示した実施例
と同じ構成であり、動作も全く同様であるので詳細な説
明は省略する。
【0023】図5は本発明の別の実施の形態の例を示す
接続図である。同図においては一次整流回路の出力側に
電圧切替スイッチ32と電圧分割用コンデンサ29、3
0を設けたものであり、交流電源1として200Vと4
00V、220Vと440Vのように略1:2の比率と
なる2種類の交流電源に適用できるようにしたものであ
る。同図の装置において、電源電圧が200Vのときに
はスイッチ32をL側にすると一次整流回路2の出力に
対してインバータ回路31aと31bとが並列に接続さ
れて図1に示した実施例と同じ構成となる。また、交流
電源1が400Vのときにはスイッチ32をH側にする
と、一次整流回路2の出力はコンデンサ29と30とに
よって2分されて、それぞれのコンデンサの端子電圧が
インバータ回路に供給される形となり、各インバータ回
路は交流電圧の1/2に対応した電圧を電源として動作
することになるので、インバータ回路は200Vと40
0Vとで何ら変更を要せず、そのまま使用可能となる。
接続図である。同図においては一次整流回路の出力側に
電圧切替スイッチ32と電圧分割用コンデンサ29、3
0を設けたものであり、交流電源1として200Vと4
00V、220Vと440Vのように略1:2の比率と
なる2種類の交流電源に適用できるようにしたものであ
る。同図の装置において、電源電圧が200Vのときに
はスイッチ32をL側にすると一次整流回路2の出力に
対してインバータ回路31aと31bとが並列に接続さ
れて図1に示した実施例と同じ構成となる。また、交流
電源1が400Vのときにはスイッチ32をH側にする
と、一次整流回路2の出力はコンデンサ29と30とに
よって2分されて、それぞれのコンデンサの端子電圧が
インバータ回路に供給される形となり、各インバータ回
路は交流電圧の1/2に対応した電圧を電源として動作
することになるので、インバータ回路は200Vと40
0Vとで何ら変更を要せず、そのまま使用可能となる。
【0024】図6は本発明の別の実施の形態の例を示す
接続図である。同図においては出力変圧器11e、11
fとしてそれぞれ2個の二次巻線を設けて、これらの二
次巻線の各1個をそれぞれ直列接続して2組の出力回路
を構成し、これら2組の直列回路をそれぞれ半波整流し
て合成することによって両波整流出力を得るように構成
したものである。また出力検出器として出力電圧検出器
33を設け、この検出信号Efと出力電圧設定器34の
設定値Erとを比較器17にて比較し、差信号ΔE=E
r−Efをインバータ制御回路20の入力として、差信
号に応じてインバータ回路31aと31bとの出力の位
相差を決定するようにしたものである。同図の場合も、
インバータ回路31aと31bとが共に出力状態にある
期間のみ各出力変圧器の出力電圧が加算されて二次整流
回路12に供給される。なお35は出力平滑用のフライ
ホイールダイオードである。
接続図である。同図においては出力変圧器11e、11
fとしてそれぞれ2個の二次巻線を設けて、これらの二
次巻線の各1個をそれぞれ直列接続して2組の出力回路
を構成し、これら2組の直列回路をそれぞれ半波整流し
て合成することによって両波整流出力を得るように構成
したものである。また出力検出器として出力電圧検出器
33を設け、この検出信号Efと出力電圧設定器34の
設定値Erとを比較器17にて比較し、差信号ΔE=E
r−Efをインバータ制御回路20の入力として、差信
号に応じてインバータ回路31aと31bとの出力の位
相差を決定するようにしたものである。同図の場合も、
インバータ回路31aと31bとが共に出力状態にある
期間のみ各出力変圧器の出力電圧が加算されて二次整流
回路12に供給される。なお35は出力平滑用のフライ
ホイールダイオードである。
【0025】図7は本発明のさらに別の実施の形態の例
を示す接続図である。同図の実施例においては図1に示
した実施例に加えて、直流リアクトルと出力端子との間
に出力極性を切りかえるためのブリッジ接続されたスイ
ッチング素子からなる極性切替回路36および極性切替
制御回路37を設けたものである。ここで極性切替回路
36は極性切替制御回路37が信号P3 のみを出力する
ときはスイッチング素子36a、36bのみが導通し、
出力端子(a)側が正の極性の直流出力となり、信号P
4 のみを出力するときはスイッチング素子36c、36
dのみが導通して、出力端子(b)側が正の極性の直流
出力となる。さらに信号P3 とP4 とを所定のくりかえ
し周期とデューティサイクルとによって交互に出力する
ときはスイッチング素子36a、36bまたはスイッチ
ング素子36c、36dが交互に導通・遮断をくりかえ
し、所定の正・負比率の交流出力が得られることにな
る。この場合、直流出力、交流出力にかかわらず、導通
期間の一部にスイッチング素子が不完全飽和となる期間
を設ければ、その期間を低電流または低電圧出力期間と
し、完全飽和期間をパルス電流またはパルス電圧出力期
間としたパルス波形を得ることができる。
を示す接続図である。同図の実施例においては図1に示
した実施例に加えて、直流リアクトルと出力端子との間
に出力極性を切りかえるためのブリッジ接続されたスイ
ッチング素子からなる極性切替回路36および極性切替
制御回路37を設けたものである。ここで極性切替回路
36は極性切替制御回路37が信号P3 のみを出力する
ときはスイッチング素子36a、36bのみが導通し、
出力端子(a)側が正の極性の直流出力となり、信号P
4 のみを出力するときはスイッチング素子36c、36
dのみが導通して、出力端子(b)側が正の極性の直流
出力となる。さらに信号P3 とP4 とを所定のくりかえ
し周期とデューティサイクルとによって交互に出力する
ときはスイッチング素子36a、36bまたはスイッチ
ング素子36c、36dが交互に導通・遮断をくりかえ
し、所定の正・負比率の交流出力が得られることにな
る。この場合、直流出力、交流出力にかかわらず、導通
期間の一部にスイッチング素子が不完全飽和となる期間
を設ければ、その期間を低電流または低電圧出力期間と
し、完全飽和期間をパルス電流またはパルス電圧出力期
間としたパルス波形を得ることができる。
【0026】図8は図6に示した装置に対して極性切替
機能を追加した実施の形態の例であり、出力変圧器11
g、11hとして各2組の2次巻線を用意し、図6に示
した装置と同様に各出力変圧器の二次巻線を1個ずつ互
いに直列となるように接続し、かつこれらの直列接続さ
れた二次巻線の組をさらに直列にして、その接続点から
共通出力端子として出力端子(b)に接続してある。3
8は二次整流回路であり、直列接続された出力変圧器の
両端にそれぞれ正・負両出力を得るためのセンタータッ
プ式両波整流回路が2組設けられている。39は直流リ
アクトルであり、2つの巻線39a、39bが共通の鉄
心に巻かれており、かつ両巻線は図中に・印で示すよう
にそれぞれに流れる2次整流回路38の出力電流によっ
て共有する鉄心に同一方向の磁束を生ずる極性にその巻
方向が定められている。40は極性切替回路であり、互
いに逆方向に電流を流す極性に定められたスイッチング
素子40aと40bとからなる。41は極性切替制御回
路であり、図7に示した実施例の極性切替制御回路37
と同機能のものである。
機能を追加した実施の形態の例であり、出力変圧器11
g、11hとして各2組の2次巻線を用意し、図6に示
した装置と同様に各出力変圧器の二次巻線を1個ずつ互
いに直列となるように接続し、かつこれらの直列接続さ
れた二次巻線の組をさらに直列にして、その接続点から
共通出力端子として出力端子(b)に接続してある。3
8は二次整流回路であり、直列接続された出力変圧器の
両端にそれぞれ正・負両出力を得るためのセンタータッ
プ式両波整流回路が2組設けられている。39は直流リ
アクトルであり、2つの巻線39a、39bが共通の鉄
心に巻かれており、かつ両巻線は図中に・印で示すよう
にそれぞれに流れる2次整流回路38の出力電流によっ
て共有する鉄心に同一方向の磁束を生ずる極性にその巻
方向が定められている。40は極性切替回路であり、互
いに逆方向に電流を流す極性に定められたスイッチング
素子40aと40bとからなる。41は極性切替制御回
路であり、図7に示した実施例の極性切替制御回路37
と同機能のものである。
【0027】図8の装置においては、出力変圧器11
g、11hの出力は二次整流回路38にて両波整流され
てかつ正・負両極性の直流出力となってリアクトル巻線
39a、39bを経て極性切替回路40のスイッチング
素子40a、40bに供給される。いま極性切替回路4
0にスイッチング素子40aが導通していると出力端子
(a)側、即ち電極14が正となる極性の出力が発生
し、電流はリアクトル39の巻線39a、極性切替回路
40のスイッチング素子40a、出力端子(a)、電極
14、加工アーク、被加工物15、出力端子(b)、出
力変圧器11gと11hの2次巻線の共通接続点の経路
を流れる。次にスイッチング素子40aが遮断すると同
時にスイッチング素子40bを導通させると、それまで
リアクトル巻線39aに流れていた電流は急減しようと
するが電磁誘導により共通鉄心に巻かれているリアクト
ル巻線39bはこの電流の急減を防げる方向の電圧を図
中に矢印で示す極性に発生する。この誘起電圧の極性は
新たに導通し始めるスイッチング素子40bの導通によ
って流れ始める電流の極性と同じ極性の電流である。こ
のために、スイッチング素子40aを遮断し同時にスイ
ッチング素子40bを導通させると、回路にはこの切替
の直前に流れていた電流と同じ値の電流が先とは逆の極
性の被加工物15から電極14に向う方向に流れ始め
る。この結果電極14から被加工物15に向って流れて
いた電流は急峻にその極性が反転して被加工物15から
電極14に向って流れることになる。スイッチング素子
40bが導通している状態から遮断し、スイッチング素
子40aが導通するときも同様に出力電流はその絶対値
が同じで極性のみ反転した電流に急峻に変化することに
なる。この結果、出力電流の極性反転に際してアークが
一旦消滅した後の再点弧が容易となり、交流アーク加工
が安定に継続できるものである。
g、11hの出力は二次整流回路38にて両波整流され
てかつ正・負両極性の直流出力となってリアクトル巻線
39a、39bを経て極性切替回路40のスイッチング
素子40a、40bに供給される。いま極性切替回路4
0にスイッチング素子40aが導通していると出力端子
(a)側、即ち電極14が正となる極性の出力が発生
し、電流はリアクトル39の巻線39a、極性切替回路
40のスイッチング素子40a、出力端子(a)、電極
14、加工アーク、被加工物15、出力端子(b)、出
力変圧器11gと11hの2次巻線の共通接続点の経路
を流れる。次にスイッチング素子40aが遮断すると同
時にスイッチング素子40bを導通させると、それまで
リアクトル巻線39aに流れていた電流は急減しようと
するが電磁誘導により共通鉄心に巻かれているリアクト
ル巻線39bはこの電流の急減を防げる方向の電圧を図
中に矢印で示す極性に発生する。この誘起電圧の極性は
新たに導通し始めるスイッチング素子40bの導通によ
って流れ始める電流の極性と同じ極性の電流である。こ
のために、スイッチング素子40aを遮断し同時にスイ
ッチング素子40bを導通させると、回路にはこの切替
の直前に流れていた電流と同じ値の電流が先とは逆の極
性の被加工物15から電極14に向う方向に流れ始め
る。この結果電極14から被加工物15に向って流れて
いた電流は急峻にその極性が反転して被加工物15から
電極14に向って流れることになる。スイッチング素子
40bが導通している状態から遮断し、スイッチング素
子40aが導通するときも同様に出力電流はその絶対値
が同じで極性のみ反転した電流に急峻に変化することに
なる。この結果、出力電流の極性反転に際してアークが
一旦消滅した後の再点弧が容易となり、交流アーク加工
が安定に継続できるものである。
【0028】なお、上記説明においては電極と被加工物
のみを対象として出力するアーク加工用電源装置に本発
明を適用する場合についてのみ説明したが、出力電圧の
一部をパイロットアーク用電極に導いて加工用アークの
起動に先立ち電極との間にパイロットアークを発生さ
せ、このパイロットアークを被加工物に移行させて加工
を行うプラズマアーク加工用電源にも本発明が適用でき
るのはもちろんである。
のみを対象として出力するアーク加工用電源装置に本発
明を適用する場合についてのみ説明したが、出力電圧の
一部をパイロットアーク用電極に導いて加工用アークの
起動に先立ち電極との間にパイロットアークを発生さ
せ、このパイロットアークを被加工物に移行させて加工
を行うプラズマアーク加工用電源にも本発明が適用でき
るのはもちろんである。
【0029】図9は、プラズマアーク加工用電源装置に
本発明を適用したときの実施の形態の例を示す接続図で
ある。同図において42はパイロットアーク電流制限用
抵抗器であり、二次整流回路12の正出力端子とパイロ
ットアーク出力用端子(c)との間に接続されている。
43はパイロットアーク用電極であり、加工用電極14
の周囲にプラズマ生成ガスを供給し、先端の狭い開口部
からアークによってプラズマ化されたガスを高速で噴出
させるためのノズルを共用しているので一般にノズル電
極と呼ばれている。その他の構成要素は図1に示した装
置と同機能のものに同符号を付してあるので説明は省略
する。図9の装置において、図示を省略した高周波点弧
手段により加工用電極14とパイロットアーク用電極
(ノズル電極)43との間に抵抗器42によって制限さ
れた小電流のアーク(パイロットアーク)を点弧し、同
時にノズル内にプラズマ生成ガスを供給すると、このプ
ラズマ生成ガスがパイロットアークによって電離してイ
オン化され、このイオン化されたガスが加工用電極14
とノズル電極43とを被加工物15に接近させることに
よって被加工物に接触すると加工用電極14と被加工物
15との間の絶縁が低下するためにアークが発生する。
このアークは出力電流設定器18にて設定された値にま
で増加し、プラズマアーク加工が行なわれる。
本発明を適用したときの実施の形態の例を示す接続図で
ある。同図において42はパイロットアーク電流制限用
抵抗器であり、二次整流回路12の正出力端子とパイロ
ットアーク出力用端子(c)との間に接続されている。
43はパイロットアーク用電極であり、加工用電極14
の周囲にプラズマ生成ガスを供給し、先端の狭い開口部
からアークによってプラズマ化されたガスを高速で噴出
させるためのノズルを共用しているので一般にノズル電
極と呼ばれている。その他の構成要素は図1に示した装
置と同機能のものに同符号を付してあるので説明は省略
する。図9の装置において、図示を省略した高周波点弧
手段により加工用電極14とパイロットアーク用電極
(ノズル電極)43との間に抵抗器42によって制限さ
れた小電流のアーク(パイロットアーク)を点弧し、同
時にノズル内にプラズマ生成ガスを供給すると、このプ
ラズマ生成ガスがパイロットアークによって電離してイ
オン化され、このイオン化されたガスが加工用電極14
とノズル電極43とを被加工物15に接近させることに
よって被加工物に接触すると加工用電極14と被加工物
15との間の絶縁が低下するためにアークが発生する。
このアークは出力電流設定器18にて設定された値にま
で増加し、プラズマアーク加工が行なわれる。
【0030】
【発明の効果】上記の通り、本発明のアーク加工用電源
装置は、同一の周波数で動作するインバータ回路を2組
設け、両インバータ回路の出力波形の位相差を調整し
て、インバータ回路の出力変圧器の二次巻線を直列にし
て出力を取り出すものであるので、出力は両インバータ
回路のスイッチング素子が共に導通している期間のみを
出力として取り出すことになり、両インバータ回路の位
相差を調整することによってスイッチング素子の導通遮
断遅れ時間に無関係に出力が決定されるので、比較的動
作速度の遅い大容量のスイッチング素子を用いても出力
調整の範囲を0〜100%まで連続的に変化させること
が可能となる。また動作速度の遅いスイッチング素子は
大容量のものでも安価であるので多数を並列運転する必
要がなく、安価でかつ小形の装置を得ることができる。
装置は、同一の周波数で動作するインバータ回路を2組
設け、両インバータ回路の出力波形の位相差を調整し
て、インバータ回路の出力変圧器の二次巻線を直列にし
て出力を取り出すものであるので、出力は両インバータ
回路のスイッチング素子が共に導通している期間のみを
出力として取り出すことになり、両インバータ回路の位
相差を調整することによってスイッチング素子の導通遮
断遅れ時間に無関係に出力が決定されるので、比較的動
作速度の遅い大容量のスイッチング素子を用いても出力
調整の範囲を0〜100%まで連続的に変化させること
が可能となる。また動作速度の遅いスイッチング素子は
大容量のものでも安価であるので多数を並列運転する必
要がなく、安価でかつ小形の装置を得ることができる。
【図1】本発明の装置の実施の形態の例を示す接続図で
ある。
ある。
【図2】図1の装置に用いるインバータ制御回路の例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】図2のインバータ制御回路を用いたときの図1
の装置の動作を説明するための線図である。
の装置の動作を説明するための線図である。
【図4】本発明の装置の別の実施の形態の例を示す接続
図である。
図である。
【図5】本発明の装置の別の実施の形態の例を示す接続
図である。
図である。
【図6】本発明の装置の別の実施の形態の例を示す接続
図である。
図である。
【図7】本発明の装置の別の実施の形態の例を示す接続
図である。
図である。
【図8】本発明のさらに別の実施の形態の例を示す接続
図である。
図である。
【図9】本発明をプラズマアーク加工に適用したときの
実施の形態の例を示す接続図である。
実施の形態の例を示す接続図である。
【図10】従来の装置の例を示す接続図である。
【図11】図10の従来装置における現象を説明するた
めの線図である。
めの線図である。
【図12】図10の従来装置の出力設定を最小値近辺で
変化させたときの設定値と出力との関係を示す線図であ
る。
変化させたときの設定値と出力との関係を示す線図であ
る。
1 交流電源 2 一次整流回路 3、3a、3b スイッチング素子 4、4a、4b スイッチング素子 5、5a、5b スイッチング素子 6、6a、6b スイッチング素子 7、7a、7b ダイオード 8、8a、8b ダイオード 9、9a、9b ダイオード 10、10a、10b ダイオード 11、11aないし11h 出力変圧器 12、38 二次整流回路 13、39 直流リアクトル 14 加工用電極 15 被加工物 16 出力電流検出器 17 比較器 18 出力電流設定器 19 PWM制御回路 20 インバータ制御回路 21 パルス発振器 22 位相比較器 23 ローパスフィルタ 24 加算器 25 電圧制御発振器 26 極性反転用インバータ回路 27、28 駆動パルス発生器 29、30 コンデンサ 31aないし31c インバータ回路 32 スイッチ 33 出力電圧検出器 34 出力電圧設定器 35 フライホイールダイオード 36、40 極性切替回路 36aないし36d 極性切替用スイッチング素子 40a、40b 極性切替用スイッチング素子 37、41 極性切替制御回路 42 電流制限用抵抗器 43 パイロットアーク用電極(ノズル電極)
Claims (4)
- 【請求項1】 交流電源を整流して直流電力を得る一次
整流回路と、前記一次整流回路の出力を高周波交流に変
換する2組のインバータ回路と、前記各インバータ回路
の出力を所定の電圧に変換する二次巻線が相互に直列接
続された2個の出力変圧器と、前記出力変圧器の前記直
列接続された2次巻線の出力を整流して直流とする二次
整流回路と、前記2組のインバータ回路を同一周波数で
かつ両インバータ相互間の出力位相差αを出力設定器の
設定に応じて0≦α≦πの範囲で変化させるインバータ
制御回路とを具備したアーク加工用電源装置。 - 【請求項2】 前記インバータ制御回路は、あらかじめ
定められた周波数で発振する基準信号発振器と、前記基
準信号発振器の出力信号と後述する電圧制御発振器の出
力信号とを比較し両信号の位相差に相当する電圧信号を
出力する位相比較器と、前記位相比較器の出力のうち高
周波成分を除去するローパスフィルタと、出力設定器
と、出力電流または出力電圧を検出する出力検出器と、
前記出力設定器の出力信号と前記出力検出器の出力信号
とを比較し差信号を得る比較器と、前記ローパスフィル
タの出力と前記比較器の出力とを加算する加算器と、前
記加算器の出力電圧に応じて周波数が決定される電圧制
御発振器と、前記2組のインバータ回路のうち一方のイ
ンバータ回路を前記基準信号発振器の出力信号に応じて
駆動し、他方のインバータ回路を前記電圧制御発振器の
出力信号に応じて駆動する駆動パルス発生器とを備えた
回路とした請求項1に記載のアーク加工用電源装置。 - 【請求項3】 前記駆動パルス発生器は、前記2組の各
インバータ回路が最大の導通時間率(デューティサイク
ル)となる波形の信号を出力するパルス発生器である請
求項2に記載のアーク加工用電源装置。 - 【請求項4】 前記二次整流回路と出力端子との間に
は、出力極性を正・逆に切りかえるためのスイッチング
回路を備え、出力極性を直流正極性,直流逆極性または
交流に切りかえ可能とした請求項1ないし3のいずれか
に記載のアーク加工用電源装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18150296A JPH106003A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | アーク加工用電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18150296A JPH106003A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | アーク加工用電源装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH106003A true JPH106003A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=16101888
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18150296A Pending JPH106003A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | アーク加工用電源装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH106003A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101966618A (zh) * | 2010-11-12 | 2011-02-09 | 深圳市华意隆实业发展有限公司 | 一种无电抗器无分流器电流型pwm逆变式焊割电源 |
| CN103182596A (zh) * | 2013-03-19 | 2013-07-03 | 北京工业大学 | 自适应性变极性等离子弧焊电源 |
-
1996
- 1996-06-21 JP JP18150296A patent/JPH106003A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101966618A (zh) * | 2010-11-12 | 2011-02-09 | 深圳市华意隆实业发展有限公司 | 一种无电抗器无分流器电流型pwm逆变式焊割电源 |
| CN103182596A (zh) * | 2013-03-19 | 2013-07-03 | 北京工业大学 | 自适应性变极性等离子弧焊电源 |
| CN103182596B (zh) * | 2013-03-19 | 2015-06-03 | 北京工业大学 | 自适应性变极性等离子弧焊电源 |
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