JPH1060441A - ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 - Google Patents
ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置Info
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- JPH1060441A JPH1060441A JP8214422A JP21442296A JPH1060441A JP H1060441 A JPH1060441 A JP H1060441A JP 8214422 A JP8214422 A JP 8214422A JP 21442296 A JP21442296 A JP 21442296A JP H1060441 A JPH1060441 A JP H1060441A
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Abstract
た液晶材料、これを用いたTN、STN、光散乱形液晶
表示装置を提供。 【解決手段】 5種〜40種の化合物からなる液晶組成
物であり、一般式(I) 【化1】 の液晶成分A:1〜40重量%、−2〜+2のΔεの液
晶成分B:0〜70重量%、該液晶成分Bが一般式(II-
1)〜(II-3) 【化2】 を含有、+2以上のΔεの液晶成分C:0〜95重量
%、該液晶成分Cが一般式(III-1)〜(III-3) 【化3】 を含有、成分B及びCの総和:40〜99重量%、該組
成物:3≦Δε、TN-I≧60℃、T→N≦0であるネマ
チック液晶組成物。
Description
料として有用なネマチック液晶組成物及びこれを用いた
液晶表示装置に関する。
(ツイスティッド・ネマチック液晶表示素子)があり、
時計、電卓、電子手帳、ポケットコンピュータ、ワード
プロセッサ、パーソナルコンピュータなどに使用されて
いる。一方、OA機器の処理情報の増加に伴い、シェフ
ァー(Scheffer)等[SID '85 Digest, p.120 1985
年]、衣川等[SID '86 Digest, p.122 1986年]によっ
て、STN(スーパー・ツイスティッド・ネマチック)−L
CDが開発され、携帯端末、ワードプロセッサ、パーソナ
ルコンピュータなどの高情報処理用の表示に広く普及し
はじめている。
アクティブアドレッシング駆動方式[Proc.12th IDRC
p.503 1992年]やマルチラインアドレッシング駆動方式
[SID'92 Digest, p.232 1992年]等の新駆動方式が提
案されている。これに適した液晶材料として、弾性定数
比K33/K11が1.0〜2.0の範囲、複屈折率△nが
0.08〜0.24の範囲、誘電率異方性に比べ粘性が
比較的小さいものが要求されている。また、より明るい
表示やより高いコントラスト比を達成する目的で、カラ
ーフィルター層の代わりに、液晶と位相差板の複屈折性
を利用した新規反射型カラー液晶表示方式[テレビジョ
ン学会技術報告 vol.14 No10.p.51 1990年]や基板電極
側に小さな放物面を施した反射面有した液晶表示装置が
提案されている。これに適した液晶材料として、光の波
長の違いによってより大きな位相差を生じさせる複屈折
率特性や、広い視野角でも高いコントラストを維持させ
る複屈折率の光学特性が要求されている。更に、小型
化、携帯化、画素数の増加等の表示用途のために、より
低い駆動電圧、より広い動作温度の液晶表示装置が要求
されている。これに適した液晶材料として、弾性定数K
11が10〜25pNの範囲、化学的に安定で効率的にし
きい値電圧を低減できる誘電率異方性、より広いネマチ
ック温度のものが要求されている。この様に、液晶材料
の個々の物性特性を総合的に最適化ものが必要とされて
おり、現在も新しい液晶化合物あるいは液晶組成物の提
案が要求されている。
ラストの良い液晶デバイスとして、ポリマー中に液晶滴
を分散させた液晶表示素子が知られている。特表昭58
−501631号公報、米国特許第4435047号明
細書には、カプセル化物質として、ゼラチン、アラビア
ゴム、ポリビニルアルコール等が提案され、これら以外
にも、例えば、特表昭61−502128号公報、特開
昭62−2231号公報等において知られている。これ
らは、液晶材料の個々の屈折率とポリマーの屈折率との
一致不一致を最適化することや、十分な透明性を得るの
に25V以上と高い電圧を必要とする問題を有してい
た。
ントラスト、時分割駆動性を可能にする技術として、米
国特許第5,304,323号、特開平1−19872
5号公報があり、液晶材料が連続層を形成し、この連続
層中に、高分子物質が三次元網目状に分布した構造を有
する液晶表示素子が開示されている。
ば、欧州特許第359,146号公報には液晶材料の複
屈折率や誘電率異方性を最適化する方法が、特開平6−
222320号公報には液晶材料の弾性定数を特定する
技術等が示されている。また、特開平5−339573
号公報及び特開平6−123866号公報には、フルオ
ロ系化合物を用いることにより、プロジェクション表示
でのコントラストが約40であるものが開示されてい
る。しかし、要求される特性、抵抗値が高く、電圧保持
率が優れていること、駆動電圧が低いこと、光散乱が強
く、コントラスト比が大きいこと、応答速度が速いこ
と、温度特性が良いこと等全てを満足させるのに問題を
有しており、現在も新しい提案がなされている。
(I)で表される化合物に関する技術は、例えば特表平
3−505093号公報や特表平5−502260号公
報で報告されている。これらの技術によれば、複屈折率
の大きい液晶材料が示されているものの、粘性が大きく
応答性に問題を有していた。また、上述のようなTN-LC
D、STN-LCD、光散乱形液晶表示に有用な所望の複屈折
率、誘電率異方性、弾性定数等を調整した液晶材料物性
や混合物は、今だ報告されていない。
料を必要とする場合、液晶材料のより高い化学的安定
性、より低い粘性、より広いネマチック温度特性を兼ね
備えた液晶材料として、例えば下記一般式(a-1)〜
(a-5)
の化合物が用いられてきた。しかし、依然として問題が
残されたままである。具体的には、一般式(a-4)の化
合物は、特に強い極性を有する化合物との相溶性におい
て特異性があり、スメクチック相や結晶相が出現しやす
い傾向を有しており、一般式(a-1)〜(a-3)の化合
物との溶解性に乏しいものである。また、一般式(a-
5)の化合物は、一般式(a-1)〜(a-3)あるいは本
発明に関わる一般式(I)の化合物と混合すると、複屈
折率の大きさに比べより大きい粘性の悪化を示してい
た。
問題を解決あるいはより改善することにあり、所望の複
屈折率に対して、駆動可能な温度範囲が広く、応答性に
優れたネマチック液晶組成物を提供することにあり、こ
の液晶組成物を構成材料として用いた、電気光学特性の
改善されたTN-LCD、STN-LCD等の液晶表示装置を提供す
ることにある。
も、より速い応答性、より低い電圧駆動性、より高い調
光層の抵抗値、あるいはより高いコントラスト比等の要
求される表示特性を維持向上させると共に、より高い白
濁性、温度変化に対する改善された表示特性、応答特性
を達成した光散乱形液晶表示装置を提供することにあ
る。
するために、 1.5種〜40種の化合物からなる液晶組成物であっ
て、該液晶組成物が、一般式(I)
アルキル基を表し、Y11〜Y14は各々独立的に水素原子
又はフッ素原子を表すが、Y11〜Y13において少なくと
も1つはフッ素原子である。)で表される1種又は2種
以上の化合物からなる液晶成分Aを1〜40重量%含有
し、−2〜+2の誘電率異方性を有する化合物からなる
液晶成分Bを0〜70重量%含有し、該液晶成分Bは一
般式(II-1)〜(II-3)
子数2〜7の直鎖状アルキル基又はアルケニル基を表
し、R24〜R26は各々独立的に炭素原子数1〜7の直鎖
状アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニ
ルオキシ基又はCuH2u+1-O-CvH2vを表し、u及びv
は各々独立的に1〜5の整数を表し、Y21は水素原子、
フッ素原子又は-CH3を表し、Y22及びY23は各々独立
的に水素原子又はフッ素原子を表し、Z21〜Z24は各々
独立的に単結合、-COO-、-C2H4-又は-C4H8-を表
し、Z25は単結合、-C≡C-又は-COO-を表し、環A
21及び環A22は各々独立的にシクロヘキサン環又はシク
ロヘキセン環を表し、i、j及びkは各々独立的に0又
は1の整数を表し、各化合物におけるシクロヘキサン環
の水素原子(H)は重水素原子(D)で置換されていて
も良い。)で表される化合物群から選ばれる化合物を1
種又は2種以上含有するものであり、+2以上の誘電率
異方性を有する化合物からなる液晶成分Cを0〜95重
量%含有し、該液晶成分Cは一般式(III-1)〜(III-
3)
子数2〜7の直鎖状アルキル基、アルケニル基又はCs
H2s+1-O-CtH2tを表し、s及びtは各々独立的に1
〜5の整数を表し、X31〜X33は各々独立的にフッ素原
子、塩素原子、-OCF3、-OCHF2、-CF3又は-C
Nを表し、Y31〜Y39は各々独立的に水素原子又はフッ
素原子を表し、Z31は単結合、-COO-、-C2H4-、-
C4H8-、-C≡C-又は-CH=CH-を表し、Z32及び
Z33は各々独立的に単結合、-COO-、-C2H4-又は-
C4H8-を表し、Z34及びZ35は各々独立的に単結合、-
COO-又は-C≡C-を表し、l及びmは各々独立的に
0又は1の整数を表し、各化合物におけるシクロヘキサ
ン環の水素原子(H)は重水素原子(D)で置換されて
いても良い。)で表される化合物群から選ばれる化合物
を1種又は2種以上含有するものであり、該液晶成分B
と該液晶成分Cの総和が40〜99重量%であり、且つ
該液晶組成物が3以上の誘電率異方性であり、60℃以
上のネマチック相−等方性液体相転移温度であり、−1
0℃以下の結晶相又はスメクチック相−ネマチック相転
移温度であることを特徴とするネマチック液晶組成物。 2.前記液晶成分Aが、一般式(I)におけるR11が炭
素原子数3又は5の直鎖状アルキル基であり、下記一般
式(I-1)〜(I-5)
50〜100重量%含有することを特徴とする請求項1
記載のネマチック液晶組成物。 3.前記液晶成分Bが、前記一般式(II-1)〜(II-3)
で表される化合物群から選ばれる化合物を10〜100
重量%含有することを特徴とする上記1又は2記載のネ
マチック液晶組成物。 4.前記液晶成分Bが、前記一般式(II-1)の化合物に
おいて、R21が炭素原子数2〜5の直鎖状アルキル基又
はアルケニル基を表し、R24が炭素原子数1〜4の直鎖
状アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニ
ルオキシ基を表し、環A21がシクロヘキサン環であり、
iが0の場合、Z22が単結合又は-COO-を表し、iが
1の場合、Z21、Z22が単結合である化合物を10〜1
00重量%含有することを特徴とする上記3記載のネマ
チック液晶組成物。 5.前記液晶成分Bが、前記一般式(II-2)の化合物に
おいて、R22が炭素原子数2〜5の直鎖状アルキル基又
はアルケニル基を表し、R25が炭素原子数1〜4の直鎖
状アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニ
ルオキシ基を表し、jが0の場合、環A22がシクロヘキ
サン環又はシクロヘキセン環を表し、Z23が単結合、-
COO-又は-C2H4-を表し、jが1の場合、環A22が
シクロヘキサン環であり、Z23が単結合又は-C2H4-で
表される化合物を10〜100重量%含有することを特
徴とする上記3又は4記載のネマチック液晶組成物。 6.前記液晶成分Bが、前記一般式(II-3)の化合物に
おいて、Z25が-C≡C-である化合物を10〜100重
量%含有することを特徴とする上記3、4又は5記載の
ネマチック液晶組成物。 7.前記液晶成分Cが、前記一般式(III-1)〜(III-
3)で表される化合物群から選ばれる化合物を10〜1
00重量%含有することを特徴とする上記1、2、3、
4、5又は6記載のネマチック液晶組成物 8.前記液晶成分Cが、前記一般式(III-1)〜(III-
3)において、R31〜R33が各々独立的に炭素原子数2
〜5のアルキル基又はアルケニル基を表し、X31〜X33
が各々独立的にフッ素原子、塩素原子、-OCF3、又は-
CNを表す化合物を10〜100重量%含有することを
特徴とする上記7記載のネマチック液晶組成物。 9.前記液晶成分Cが、前記一般式(III-2)の化合物
において、Z34が-COO-又は-C≡C-で表される化合
物を10〜100重量%含有することを特徴とする上記
7又は8記載のネマチック液晶組成物。 10.前記液晶成分Cが、前記一般式(III-3)の化合
物において、Z35が-C≡C-で表される化合物を10〜
100重量%含有することを特徴とする上記7、8又は
9記載のネマチック液晶組成物。 11.前記液晶成分Bの含有率が0重量%のとき、前記
液晶成分Cにおいて、一般式(III-1)〜(III-3)にお
けるX31〜X33が各々独立的にフッ素原子、塩素原子、
-OCF3で表される化合物及び/又はY31〜Y33がフッ
素原子である化合物及び/又はZ34、Z35が各々独立的
に-COO-、-C≡C-で表される化合物及び/又はlが
1である化合物のうち少なくとも1種以上の化合物を含
有することを特徴とする上記1、2、7、8、9又は1
0記載のネマチック液晶組成物。 12.前記液晶組成物が、4〜30の誘電率異方性であ
り、0.09以上0.18未満の複屈折率であり、70
℃以上のネマチック相−等方性液体相転移温度であり、
−10℃以下の結晶相又はスメクチック相−ネマチック
相転移温度であることを特徴とする上記1乃至11記載
のネマチック液晶組成物。 13.前記液晶組成物が、4〜30の誘電率異方性であ
り、0.18以上0.33以下の複屈折率であり、70
℃以上のネマチック相−等方性液体相転移温度であり、
−10℃以下の結晶相又はスメクチック相−ネマチック
相転移温度であることを特徴とする上記1乃至11記載
のネマチック液晶組成物。 14.前記液晶組成物に、誘起螺旋ピッチが0.5〜1
000μmとなる光学活性基を有する化合物を含有する
ことを特徴とする上記1乃至13記載のネマチック液晶
組成物。 15.上記14記載のネマチック液晶組成物を用いたツ
イスティッド・ネマチック又はスーパー・ツイスティッ
ド・ネマチック液晶表示装置。 16.液晶層の厚みが1〜30μmであることを特徴と
する上記1乃至15記載の液晶表示装置。 17.上記1乃至14記載の液晶組成物及び透明性固体
物質で形成される調光層を有する光散乱形液晶表示装
置。 18.前記液晶材料が連続層をなし、該連続層中に前記
透明性固体物質が均一な三次元網目状構造を形成した調
光層であることを特徴とする上記17記載の光散乱形液
晶表示装置。 19.前記透明性固体物質が、高分子形成性2官能性モ
ノマー及び単官能性モノマーを含有した重合性組成物か
ら形成することを特徴とする上記17又は18記載の光
散乱形液晶表示装置。を前記課題の解決手段として見出
した。
成物及びこれを用いた液晶表示装置の一例について説明
する。
される化合物からなる液晶成分Aを必須成分として含有
する。この液晶成分Aは、誘電率異方性が25〜37、
複屈折率が0.30〜0.40と大きいという特徴を有
する。このため本発明の液晶組成物は、広い範囲で誘電
率異方性や複屈折率を調整することが可能となり、例え
ば低電圧で駆動できるという特徴を有している。一般的
に、誘電率異方性が非常に大きい化合物は、同時に粘度
も大きいという欠点を有している。しかし、本発明の液
晶組成物は、一般式(I)の化合物からなる液晶成分A
を1〜40重量%含有し、−2〜2の誘電率異方性を有
する化合物からなる液晶成分Bを0〜70重量%含有
し、+2以上の誘電率異方性を有する化合物からなる液
晶成分Cを0〜95重量%含有させることで、誘電率異
方性や複屈折率の大きさに対してより小さい粘度を有す
ることを見いだした。液晶成分Aは、上記の他に、より
小さい弾性定数K11を有するためSTN-LCD表示特性に優
れ、他の液晶材料と混合したときネマチック相−等方性
液体相転移温度を比較的高い温度に改善し、また相溶性
に優れ、表示温度範囲をより広くさせることができる。
る化合物におけるより好ましい形態は、R11が炭素原子
数3又は5の直鎖状アルキル基であり、下記一般式(I-
1)〜(I-5)
には、少なくとも1種以上の化合物を50〜100重量
%含有するネマチック液晶組成物が好ましい。その例を
第1表に示す。尚、本発明における一般式(I)の各化
合物は、蒸留、カラム精製、再結晶等の方法を用いて不
純物を除去し、充分精製したものを使用した。(尚、一
般式(I-2)R11=C5H11の化合物は、特表平3−50
5093号公報記載と相転移温度が大きく異なる。)
移温度を表し、Tniはネマチック相−等方性液体相転
移温度を表す。) 第1表から、一般式(I-1)、(I-2)の化合物及び一般
式(I)と類似構造を有する(a-2)の化合物とのネマ
チック温度範囲を比較すると、ネマチック相−等方性液
体相転移温度、結晶相−ネマチック相転移温度が約40
℃低下しているが、ネマチック温度範囲がほぼ同程度を
示しており、よりよい相溶性が期待され、且つネマチッ
ク相−等方性液体相転移温度が200℃前後と高いの
で、混合した場合ネマチック相−等方性液体相転移温度
を上昇させる性質を有している。
化合物20重量%及び母体液晶(1-1)
述する。
飽和電圧(Vsat)とVthの比、Δεは誘電率異方性、Δ
nは複屈折率、η20℃は20℃での粘度(c.
p.)、τr=τdは応答速度を表す。) 組成物(1-2)〜(1-4)は本発明のネマチック液晶組成
物であり、(b-1)、(b-2)は発明外の液晶材料であ
る。
ある一般式(I-1)〜(I-3)で表される化合物を有する
本発明に係わる液晶組成物は、Y11〜Y13が全てHであ
る一般式(a-2)の化合物を有する比較組成物と比べ
て、粘性η、応答速度τr=τd、複屈折率△nにほとん
ど差異がなく、誘電率異方性△εを増加させ、しきい値
電圧Vthを低減させる特徴が明かとなった。この特徴
は、Y14がFの場合でも同様の効果を有しており、複屈
折率の増加や、しきい値電圧の低減を、応答性の悪化を
伴うこと無く効率的に改善することが明かとなった。ま
た、TN-LCDでの急峻性γが比較化合物を含有した混合物
のものより小さいことから、液晶成分Aを含有した本発
明の液晶組成物は、より好ましい弾性定数比に改善させ
ていることが見いだされた。
分である液晶成分Aに加えて、−2〜+2の誘電率異方
性を有する化合物からなる液晶成分Bを0〜70重量%
含有させることが好ましい。本発明で述べる−2〜+2
の誘電率異方性を有する液晶化合物の好ましいものとし
ては、以下に示すものである。即ち、液晶化合物の化学
構造は棒状であり、中央部分が1個から4個の六員環を
有したコア構造を有し、中央部分長軸方向の両端に位置
する六員環が、液晶分子長軸方向に相当する位置で置換
された末端基を有し、両端に存在する末端基の両方が非
極性基であること、即ち例えばアルキル基、アルコキシ
基、アルコキシアルキル基、アルケニル基、アルケニル
オキシ基、アルカノイルオキシ基である化合物である。
液晶成分Bは、1種以上20種以下の範囲で構成するこ
とが好ましく、2種以上12種以下の範囲で構成するこ
とがより好ましい。
1)〜(II-3)で表される化合物群から選ばれる化合物
を10〜100重量%含有することが好ましい。一般式
(II-1)〜(II-3)で表される特に好ましい化合物とし
て、一般式(II-1a)〜(II-3h)を以下に示す。
おけると同じ意味を表す。) これらの化合物を含有した液晶成分Bは、一般式(I)
の化合物を含有した液晶成分Aと良く混合する特徴を有
し、低温でのネマチック相を改善させるのに有用であ
る。詳述すると例えば以下の効果を有する。一般式(II
-1)、(II-2)で表される化合物にはスメクチック相を
有しているものが多数あり、例えば、一般式(II-1c)
〜(II-2f)がこれに相当する。これらの混合物に一般
式(a-1)、(a-2)の比較化合物を混合すると、スメ
クチック相が十分に解消されず、ネマチック相の温度範
囲をより拡大するのに問題を有していた。一般式(I)
の化合物を含有する液晶成分Aは、後述するが、一般式
(a-2)の比較化合物と比べて、特に低温でのネマチッ
ク相を改善させるのに有用であった。また、一般式(II
-3)のZ25が-C≡C-で表される化合物は室温付近でも
ネマチック相を有しているものが多数あり、例えば、一
般式(II-3c)、(II-3f)〜(II-3h)がこれに相当す
る。しかし、これらの混合物に一般式(a-1)〜(a-
3)の比較化合物を混合すると、特異現象が発生し、ネ
マチック相の温度範囲を減少させてしまう。本発明にお
ける液晶成分Aは、この特異現象を解消させる効果を有
しており、低温でのネマチック相を改善させるのに有用
である。
-3)の化合物を含有することで、粘度や粘弾性を低減さ
せることができ、比抵抗や電圧保持率が比較的高いとい
う特徴を有する。液晶成分Bの粘度は、可能な限り低い
粘度であることが好ましく、本発明の場合、45cp以
下が好ましく、30cp以下がより好ましく、20cp
以下が更に好ましく、15cp以下が特に好ましい。液
晶成分Bとして、一般式(II-1)〜(II-3)のより好ま
しい化合物は、一般式(II-1a)〜(II-3a)、(II-3
c)〜(II-3g)である。また、R21〜R23が炭素原子数
2〜5の直鎖状アルキル基又はCH2=CH-(CH2)q(q
=0、2)のアルケニル基である化合物を少なくとも1
種以上含有した液晶成分Bはより好ましい効果が得られ
る。更に、特に、一般式(II-1a)、(II-1d)、(II-2
a)の化合物及びY21がHである一般式(II-3c)〜(II
-3f)の化合物は、3〜30%と少量含有させてもこの
効果を得ることができ、応答速度の改善に有用であり、
例えばSTN-LCDに有用である。
すべきより好ましい化合物は、一般式(II-1)の化合物
においては、R21が炭素原子数2〜5の直鎖状アルキル
基又はアルケニル基を表し、R24が炭素原子数1〜4の
直鎖状アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アル
ケニルオキシ基を表し、環A21がシクロヘキサン環を表
し、iが0の場合、Z22が単結合又は-COO-であり、
iが1の場合、Z21、Z22が単結合で表される化合物で
あり、一般式(II-2)の化合物においては、R 22が炭素
原子数2〜5の直鎖状アルキル基又はアルケニル基を表
し、R24が炭素原子数1〜4の直鎖状アルキル基、アル
コキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基を表し、
jが0の場合、環A22がシクロヘキサン環又はシクロヘ
キセン環であり、Z23が単結合、-COO-又は-C2H4-
であり、jが1の場合、環A22がシクロヘキサン環であ
り、Z23が単結合又は-C2H4-で表される化合物であ
る。
一般式(II-2)、一般式(II-3)で表される化合物を各
々単独で構成することもできるが、一般式(II-1)及び
/又は一般式(II-2)で表される化合物と一般式(II-
3)で表される化合物、特にZ 25が-C≡C-で表される
化合物を併用することによって、液晶組成物の複屈折率
を用途に応じて容易に最適化することができる。一般式
(II-1)、一般式(II-2)の化合物、例えば一般式(II
-1a)〜(II-2f)の化合物を多用することによって、複
屈折率を減少させることができ、液晶表示装置の色むら
の低減、視角特性の向上、コントラスト比の増加を容易
に達成することができる。又、一般式(II-3)の化合
物、例えば一般式(II-3a)〜(II-3h)の化合物を多用
することで、複屈折率を増大させることができ、液晶層
が1〜5μmの薄い液晶表示素子の作製を可能とするこ
とができる。
晶成分A及び又は液晶成分Bに加えて、誘電率異方性が
+2以上の化合物を1種又は2種以上含む液晶成分Cを
0〜70重量%含有するものである。尚、本発明で述べ
る2より大きい誘電率異方性を有する液晶化合物とは、
以下の意義で用いる。液晶化合物の化学構造は棒状であ
り、中央部分が1個から4個の六員環を有したコア構造
を有し、中央部分長軸方向の両端に位置する六員環が、
液晶分子長軸方向に相当する位置で置換された末端基を
有し、両端に存在する末端基の少なくとも一方が極性基
であること、即ち例えば-CN、-OCN、-NCS、-
F、-Cl、-NO2、-CF3、-OCF3、-OCHF2で
ある化合物である。これによって、液晶層の光学異方性
を所定の値にすることができ、電気的に駆動可能とな
り、動作温度範囲を広くさせることができる。
上の化合物は、少なくとも1種以上を必要とし、3〜1
5種の範囲が好ましい。また、誘電率異方性が+8〜+
13の化合物、+14〜+18の化合物、+18以上の
化合物から適時選んで含有させることが好ましく、所定
の駆動電圧や応答特性を得ることができる。この場合、
+8〜+13の誘電率異方性の化合物は多くとも10種
以下の範囲で混合することが好ましく、+14〜+18
の化合物は多くとも8種以下の範囲で混合することが好
ましく、+18以上の化合物は多くとも10種以下の範
囲で混合することが好ましい。液晶成分Cを上述の様に
使用することは、表示特性の温度特性により好ましい効
果を付与する。より具体的には、駆動電圧、急峻性に関
わるコントラスト、応答性等の温度依存性をより好まし
いものとする。
1)〜(III-3)で表される化合物から選ばれる化合物を
10〜100重量%含有することが好ましい。一般式
(III-1)〜(III-3)で表される化合物におけるより好
ましい形態は、R31〜R33が炭素原子数2〜7のアルキ
ル基、アルケニル基で表される化合物及び/又はX31〜
X33がF、Cl、-OCF3、又は-CNで表される化合物
を選択して、少なくとも1種以上含むことが好ましい。
また、一般式(III-2)においてZ34が単結合、-COO
-又は-C≡C-で表される化合物、一般式(III-3)にお
いてZ35が-C≡C-で表される化合物を含有することが
好ましい。一般式(III-1)〜(III-3)で表される特に
好ましいより具体的な化合物として、一般式(III-1a)
〜(III-3b)を下記に示す。尚、各化合物は、蒸留、カ
ラム精製、再結晶等の方法を用いて不純物を除去し、充
分精製したものを使用した。
Y39は前記におけると同じ意味を表す。) これらの化合物を含有した液晶成分Cは、必須成分の液
晶成分Aや、これに液晶成分Bを加えた液晶組成物と良
く混合する特徴を有し、特に駆動電圧の目的に応じた調
製やその温度依存性の改善あるいは応答性の改善に有用
である。特に、一般式(III-1a)〜(III-1h)、一般式
(III-2a)〜(III-3b)の化合物はこの効果に優れてお
り、1〜25%と少量の含有率でもこの効果を得ること
ができる。
る。R31は炭素原子数が2〜5のアルキル基又はCH2=
CH-(CH2)p(p=0、2)のアルケニル基である化合
物が好ましく、一般式(III-1a)、(III-1d)の化合物
がこの基を有することが好ましく、液晶成分Cにアルケ
ニル基を有する化合物を少なくとも1種以上含有させる
ことで、粘度や粘弾性を低減させることができる。同様
に、R32も炭素原子数2〜5のアルキル基、上述のアル
ケニル基である化合物が好ましく、一般式(III-2a)、
(III-2d)、(III-2f)、(III-2g)の化合物がこの基
を有することが好ましい。X31〜X33はF、Cl、-O
CF3、-CNである化合物を多用することが好ましく、
高速応答を重視する場合X31〜X33がF、-OCF3であ
る一般式(III-1a)、(III-1d)、(III-2a)、(III-
2c)、(III-2d)、(III-2g)、(III-3a)の化合物を
液晶成分Cに多用することが好ましく、より大きい複屈
折率を必要とする場合はX32、X33がCl、-OCF3、
-CNである一般式(III-2a)〜(III-3b)の化合物を
液晶成分Cに多用することが好ましく、より低い駆動電
圧必要とする場合はX31が-CNでY31がH又はFであ
る一般式(III-1a)〜(III-1g)の化合物、X32がF、
Cl、-CNでY33がH又はFである一般式(III-2a)
〜(III-2g)の化合物、X33がF、Cl、-CNでY37
がFである一般式(III-3b)の化合物を液晶成分Cに多
用することが好ましい。特に、アクティブ・マトリクス
表示方式、TFT-LCD、MIM-LCD、IPSモードと組み合わ
せたスーパーTFTやアクティブ・マトリクス技術を有
した光散乱形液晶表示装置(例えば、液晶材料及び透明
性固体物質を含有する調光層を有する表示装置)には、
X31〜X33が-Fである化合物を多用することが好まし
い。
速応答性を重視する場合Y31〜Y39がHである化合物を
多用することができ、駆動電圧の温度依存性を改善させ
る場合Y31〜Y39がFである化合物、特に好ましくはY
31、Y33、Y35〜Y37、Y39がFである化合物を多用す
ることが好ましく、このなかでY35、Y36がFの場合は
Y34がHである化合物を選択するとより相溶性を改善で
き、一般式(III-3)の場合はY39がFである化合物を
選択するとより相溶性を改善できる。一般式(III-1)
において、Z31とZ32の一方は単結合の化合物が好まし
く、低温での応答性、相溶性を改善するには、単結合の
化合物と-COO-、-C2H4-、-C4H8-の化合物を併用
した液晶成分Cを用いることが好ましい。複屈折率がよ
り大きいことを必要とする場合は、一般式(III-2)、
(III-3)におけるZ34、Z35が-C≡C-の化合物を液
晶成分Cに多用することが好ましい。一般式(III-
1)、(III-2)におけるl、mが0の化合物と、一般式
(III-1)、(III-2)におけるl、mが1の化合物及び
一般式(III-3)の化合物との液晶成分Cでの混合比
は、0〜100から100〜0の範囲で適時選ぶことが
でき、より高いネマチック相−等方性液体相転移温度を
必要とする場合、一般式(III-1)、(III-2)における
l、mが1の化合物及び一般式(III-3)の化合物を多
用することが好ましい。一般式(III-1)、(III-2)の
シクロヘキサン環中の水素原子が重水素原子で置換され
た化合物を用いることができるが、この化合物は液晶組
成物の弾性定数の調整や配向膜に対応したプレチルト角
の調整に有用であることから、重水素原子で置換された
化合物を少なくとも1種以上含有させることが好まし
い。
分Bの含有率が非常に小さい場合においても得ることが
できる。駆動電圧を特に低くさせる目的のために、液晶
成分Bの含有率を10重量%以下にすることができる。
この場合、液晶成分Bの粘性を可能な限り低くさせるこ
とが好ましく、駆動電圧の上昇がほとんどないか小さい
範囲に止まり、応答速度の改善が効率的に得られる。液
晶成分Bが0重量%の場合、この効果を液晶成分Cで達
成させる方法として、一般式(III-1)〜(III-3)にお
いて、X31〜X33がF、Cl、-OCF3である化合物又
はY31〜Y33がFである化合物又はZ34、Z35が-CO
O-、-C≡C-である化合物又はlが1である化合物の
何れかの化合物を液晶成分Cに含有させることが好まし
い。特に、一般式(III-1)〜(III-3)において、X31
〜X33がF、Cl、-OCF3、-CNでありY31〜Y33が
Fである化合物は好ましい。
に対してより速い応答性を有することを特徴とすること
ができる。中位の駆動電圧を目的とする場合は、本発明
の液晶組成物の誘電率異方性が3〜15の範囲であり、
20℃における粘性が8〜20c.p.の範囲であるこ
とが好ましい。この場合、液晶成分Bのみの粘性が25
c.p.以下が好ましく、15c.p.以下がより好ま
しく、10c.p.以下が特に好ましい。又、特に低い
駆動電圧を目的とする場合は、本発明の液晶組成物の誘
電率異方性が15〜30の範囲にあることが好ましく、
18〜28の範囲が特に好ましい。
用いられている配向膜は、ポリイミド系のものが多用さ
れており、例えばLX1400、SE150、SE610、AL1051、AL34
08等が使用されている。配向膜の仕様には、液晶表示特
性、表示品位、信頼性、生産性が深く関係しており、液
晶材料に対しては例えばプレチルト角特性が重要であ
る。プレチルト角の大きさは、所望の液晶表示特性や均
一な配向性を得るために、適時調整する必要がある。例
えば、大きなプレチルト角の場合不安定な配向状態とな
りやすく、小さい場合充分な表示特性を満たされないこ
ととなる。
液晶材料とより小さい液晶材料とに選別されることを見
いだしており、これを応用することによって所望の液晶
表示特性や均一な配向性を液晶材料から達成させること
を見いだした。この技術は、本発明にも応用できる。例
えば、液晶成分Cが一般式(III-1)〜(III-3)を含有
する場合は以下のようになる。より大きいプレチルト角
は、R31がアルケニル基、X31がF、Cl、-CN、Y
31、Y32がFの化合物及び又はR31がアルキル基、X31
がF、Cl、-CN、Z32が-C2H4-、-C4H8-の化合
物の含有率を多くさせることで得られ、より小さいプレ
チルト角は、R31がアルケニル基、CsH2s+1-O-CtH
2t、X31がF、Y31がF、Y32がHの化合物及び又はZ
32、Z3 4が-COO-の化合物の含有率を多くさせること
で得られる。一般式(III-1)、(III-2)におけるシク
ロヘキサン環の水素原子を重水素原子置換した化合物の
場合、置換位置によって異なり、プレチルト角の幅広い
調整を可能にさせる。この様な効果は、例えばより大き
いプレチルト角を得る場合、上述した化合物を液晶組成
物総量に対して10〜40重量%含有させることによっ
てほぼ得ることができる。
液晶成分の含有量は以下のようにできる。液晶成分A
は、1〜40重量%の範囲であるが、3〜30重量%の
範囲が好ましく、3〜25重量%の範囲がより好まし
い。液晶成分Bは、0〜70重量%の範囲であるが、3
〜65重量%の範囲が好ましく、5〜60重量%の範囲
がより好ましく、15〜55重量%の範囲が更に好まし
い。液晶成分Cは、0〜95重量%の範囲であるが、1
5〜90重量%の範囲が好ましく、25〜80重量%の
範囲がより好ましい。液晶成分Bと液晶成分Cは、40
〜99重量%の範囲であるが、60〜98重量%の範囲
が好ましく、70〜97重量%の範囲がより好ましい。
一般式(I)で表される化合物において特に好ましい一
般式(I-1)〜(I-5)で表される化合物の含有率は、単
体で20重量%以下が好ましく、それ以上は2種以上で
構成することが好ましく、液晶成分Aに対する含有率
は、50〜100重量%の範囲であるが、70〜100
重量%の範囲が好ましい。一般式(II-1)〜(II-3)で
表される化合物あるいはそれらの特に好ましい一般式
(II-1a)〜(II-3h)で表される化合物の含有率は、単
体で30重量%以下が好ましく、25重量%以下が更に
好ましく、それ以上は2種以上で構成することが好まし
く、液晶成分Bに対する含有率は、10〜100重量%
の範囲であるが、50〜100重量%の範囲が好まし
く、75〜100重量%の範囲が更に好ましい。一般式
(III-1)〜(III-3)で表される化合物あるいはそれら
の特に好ましい一般式(III-1a)〜(III-3b)で表され
る化合物の含有率は、単体で30重量%以下が好まし
く、25重量%以下が更に好ましく、それ以上は2種以
上で構成することが好ましく、液晶成分Cに対する含有
率は、10〜100重量%の範囲であるが、50〜10
0重量%の範囲が好ましく、75〜100重量%の範囲
が更に好ましい。
転移温度は、好ましくは−10℃以下、更に好ましくは
−20℃以下、特に好ましくは−30℃以下である。ネ
マチック相−等方性液体相転移温度は、60℃以上、好
ましくは70℃以上、更に好ましくは80℃〜130℃
の範囲である。本発明の液晶組成物は、誘電率異方性が
3以上を必要とし、4〜40の範囲が好ましく、高速応
答性を重視する場合は4〜16の範囲が、より低い駆動
電圧を必要とする場合は17〜30の範囲が好ましい。
より小さい或いは中位の複屈折率は、0.09以上0.
18未満の範囲が好ましく、より大きい複屈折率は、
0.18以上0.33以下の範囲が好ましい。この様な
ネマチック液晶組成物の特性は、アクティブ・マトリク
ス形、ツイスティッド・ネマチックあるいはスーパー・
ツイスティッド・ネマチック液晶表示装置に用いるのに
有用である。
のTN-LCDやSTN-LCDに有用であり、またカラーフィルタ
ー層を用いなくても、液晶層と位相差板の複屈折性でカ
ラー表示をすることができる液晶表示素子に有用なもの
であり、透過型あるいは反射型の液晶表示素子の用いる
ことができる。この液晶表示素子は、透明性電極層を有
し少なくとも一方が透明である基板を有し、この基板間
に前記ネマチック液晶組成物の分子をねじれた配向にさ
せ、目的に応じて30°〜360°の範囲で選択するこ
とができ、90°〜270°の範囲で選択することが好
ましく、45°〜135°の範囲または180°〜26
0°の範囲で選択することが特に好ましい。この為に、
本発明の液晶組成物は、誘起螺旋ピッチが0.5〜10
00μmとなる光学活性基を有する化合物を含有させる
ことができる。透明性電極基板に設けられる配向膜によ
って得られるプレチルト角は、1°〜20°の範囲で選
択することが好ましく、ねじれ角が30°〜100°で
は1°〜4°のプレチルト角が好ましく、100°〜1
80°では2°〜6°のプレチルト角が好ましく、18
0°〜260°では3°〜12°のプレチルト角が好ま
しく、260°〜360°では6°〜20°のプレチル
ト角が好ましい。
1)〜(III-3)で表される化合物以外にも、液晶組成物
の特性を改善するために、液晶化合物として認識される
通常のネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリ
ック液晶などを含有していてもよい。しかしながら、こ
れらの化合物を多量に用いることはネマチック液晶組成
物の特性が低減することになるので、添加量は得られる
ネマチック液晶組成物の要求特性に応じて制限されるも
のである。
屈折率を有することから、透明性電極層を有する少なく
とも一方が透明な2枚の基板間に挟持された調光層を有
し、該調光層が液晶材料及び透明性固体物質を含有する
光散乱形液晶表示にも、有利な光散乱特性による高いコ
ントラストを具備させるのに有用であることを見いだし
た。
しばしば、誘起した結晶相あるいは一部が結晶化したス
メクチック相が発現し、逆に液晶相が狭くなるという問
題を有したり、大きな複屈折率及び広い温度で液晶相を
示すが、アクティブ・マトリクス方式に必須の特段に高
い電圧保持率を達成するには至らなかった。更に、光散
乱形液晶表示を作製した場合、電圧無印加時の光透過率
T0が、作製した直後の値あるいは電圧印加後長期に放
置させた値に比べ電圧印加状態から無印加状態に切り替
えた直後の値のほうが大きくなってしまうメモリー現象
が発現し、結果的に液晶表示のコントラストを悪化させ
ることになり、単にフルオロトラン系の化合物を用いれ
ば、好ましい結果に到るとは限らないのである。本発明
の液晶組成物は、このような問題を回避したり、あるい
は低減するに到ったものである。
物質を形成させる高分子形成性化合物により高い相溶性
を示す液晶材料であることを見い出したことにある。透
明性固体物質は、高分子形成性化合物を重合させること
により形成することが好ましく、例えば、紫外線硬化型
ビニル基を有する化合物を含有する紫外線硬化型樹脂組
成物を液晶材料と混合した調光層形成材料を2枚の基板
間に挟持した後、紫外線硬化型樹脂組成物を硬化させて
作製する。高分子形成性化合物と液晶材料との相溶性が
より高い場合、より広い温度域でより均一な溶液を得る
ことを可能とする。このような状態で高分子形成性化合
物を硬化させると、片寄りが無いあるいは少ない状態
で、光散乱性を有する調光層を作製することができ、駆
動電圧やコントラスト比にムラの無い表示特性を得ると
共に、白濁性のより均一な表示を達成した光散乱形液晶
表示を提供できるのである。従って、より均一な光散乱
特性を示す液晶表示あるいは比較的大型の液晶表示を真
空注入法等を用いて作製するのに適した液晶材料を見い
出したものである。
マトリックス方式において必要な比抵抗や高い電圧保持
率あるいは大きい複屈折率0.200以上を得るため
に、シアノ基を有する化合物やフルオロ基を有する化合
物を調整して用いることが好ましい。使用する液晶化合
物としては、一般式(I)で表される化合物が好まし
く、一般式(II-3)、(III-2)、(III-3)で表される
化合物と組み合わせることが好ましく、特に3つの環を
有するフルオロトラン系化合物を多用することがより好
ましい。一般式(I)で表される化合物を含有したこと
により、特に応答性に改善効果があり、動画表示に有用
な光散乱形液晶表示装置を提供することができる。ま
た、より高い電圧保持率を有する液晶表示を調製するに
は、より高い比抵抗の液晶材料を用いることが好まし
く、比抵抗としては1011Ω・cm以上が好ましく、1
012Ω・cm以上がより好ましく、1013Ω・cm以上
が最も好ましい。
報において、液晶材料の物性値と液晶表示の表示特性と
の関係が次式(VI)で表わされることを示した。
i、2Kiiは弾性定数を表し、iは1、2又は3を表し、
△εは誘電率異方性を表し、<r>は透明性固体物質界
面の平均空隙間隔を表わし、Aは液晶分子に対する透明
性固体物質のアンカリングエネルギーを表わし、dは透
明性電極を有する基板間の距離を表わす。
与える規制力が弾性定数1Kiiとアンカリングエネルギ
ーAの比によって変化することを意味しており、特にそ
の効果が実際の平均空隙間隔<r>より1Kii/Aの量
だけ実質的に広げる作用を為し、従って効果的に駆動電
圧を低減させることを示している。この関係は、本発明
においても応用することができ、液晶材料を構成する液
晶化合物によって液晶材料の誘電率異方性と弾性定数を
選定することにより、低い電圧で駆動するより好ましい
液晶表示を得ることができるものである。より具体的に
は、以下のようにすることが好ましい。透明性固体物質
が高分子形成性化合物として2官能性モノマー及び単官
能性モノマーを含有した重合性組成物から形成すること
により、より優れた液晶表示の表示特性を得ることがで
きる。高分子形成性化合物として2官能性モノマーと単
官能性モノマーを組み合わせた組成物を用いることによ
って、高分子形成性化合物から透明性固体物質を形成す
る過程において、透明性固体物質の形状がより均一な構
造を成し、液晶材料との界面の性質を操作できると考え
られる。更に詳細には、前述した式(IV)における平均
空隙間隔<r>及びアンカリングエネルギーAを優位に
できる。このようにして、白濁性や透明性を維持したま
ま、駆動電圧を低減できるのである。更に又、例えば、
前述した一般式(I)で表わされる化合物を含有した液
晶材料は、高分子形成性化合物として2官能性モノマー
及び単官能性モノマーを併用した重合性組成物を用いる
ことで、メモリー現象を解消あるいは低減させることが
できる。
層を有する2枚の基板間に液晶材料をマイクロカプセル
化した液晶小滴を透明性固体物質中に分散させた表示に
も有用なものであることが期待される。基板間に形成さ
れる透明性固体物質は、繊維状あるいは粒子状に分散す
るものでも、液晶材料を小滴状に分散させたフィルムの
ものでも良いが、三次元網目状の構造を有するものがよ
り好ましい。また、液晶材料は連続層を形成することが
好ましいが、液晶材料の無秩序な状態を形成することに
より、光学的境界面を形成し、光の散乱を発現させる上
で重要である。このような透明性固体物質から形成され
た三次元網目状構造の形状の平均径は、光の波長に比べ
て大きすぎたり、小さすぎる場合、光散乱性が衰える傾
向にあるので、0.2〜2μmの範囲が好ましい。ま
た、調光層の厚みは、使用目的に応じ、2〜30μmの
範囲が好ましく、5〜20μmの範囲が特に好ましい。
示は、本発明者らが光散乱不透明状態と透明状態を利用
する液晶表示を構成する液晶材料と透明性固体物質につ
いて鋭意検討し、液晶材料を構成する液晶化合物、高分
子形成性化合物との相溶性及び重合性組成物の好ましい
構成を見い出したことにより、より速い応答性、より低
い電圧駆動性、より高い調光層の抵抗値、あるいはより
高いコントラスト比等の表示特性を維持向上させると共
に、メモリー現象を低減し、白濁性のより均一な表示を
達成し、これにより、アクティブ・マトリクス方式に要
求される特性を有するものである。また、本発明の液晶
表示は、例えば、プロジェクション表示装置や直視型の
携帯用端末表示(Personal Digital Assistance)とし
て利用することができる。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。組成物の化学的安定性は、液晶組成物2gをアンプ
ル管に入れ、真空脱気後窒素置換の処理をして封入し、
150℃、1時間の加熱促進テストを行い、この液晶組
成物の比抵抗を測定した。実施例中、測定した特性は以
下の通りである。
転移温度(℃) T→N : 固体相又はスメクチック相−ネマチック相
転移温度(℃) Vth : セル厚6μmのTN-LCDを構成した時のしきい
値電圧(V) γ : 飽和電圧(Vsat)とVthの比 Δε : 誘電率異方性 Δn : 複屈折率 η : 20℃での粘度(c.p.)
調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の
通りであった。尚、本液晶組成物に含有する液晶成分B
のみの粘度は、外挿値で約8cpであった。
・cm 加熱促進テスト後の比抵抗 : 9.8×1011 Ω
・cm
ト後の比抵抗が高いことから、熱に安定であることが理
解できる。又この組成物を構成材料とするツイスティッ
ド・ネマチック及びスーパー・ツイスティッド・ネマチ
ック液晶表示装置を作製したところ、フリッカの発生し
ない優れたものであることが確認できた。
液晶技術』(63頁、(株)シーエムシー社出版)中に示
された液晶表示の光学的急峻性の限界値である1.12
に近い値を示している。60℃〜−20℃の温度範囲で
のしきい値電圧の変化を測定したところ、1.5mV/
℃と小さく、広い温度範囲で安定した表示特性を示し
た。更に、−20℃での応答速度τr=τdが98mse
cと速い特性を示した。従って、この液晶組成物は高時
分割駆動に有用であることが理解できる。
ル物質「S−811」(メルク社製)を添加して混合液
晶を調製した。一方、対向する平面透明電極上に「サン
エバー610」(日産化学社製)の有機膜をラビングして
配向膜を形成し、ツイスト角240度のSTN-LCD表示用セル
を作製した。上記の混合液晶をこのセルに注入して液晶
表示装置を構成し、表示特性を測定した。その結果、速
い応答性を有し、しきい値電圧の温度変化が小さく、高
時分割特性に優れ、表示画面のちらつきが改善されたST
N-LCD表示特性を示す液晶表示装置が得られた。
による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルのセ
ル厚dが、Δn・d=0.85、d/P=0.60とな
るように添加した。
し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の通り
であった。 TN-I : 95.9 ℃ T→N : +32. ℃ Vth :結晶の発生で測定不可 γ : 同上 △ε : 同上 △n : 同上 η : 同上
れる化合物を一般式(a-2)で表される化合物に変えた
ところにある。本例で用いられている液晶成分Bは、6
3℃〜106℃の温度範囲でネマチック相、0℃以下〜
63℃の温度範囲でスメクチック相を示していた。特性
を比較すると、本発明の液晶組成物は、ネマチック相の
温度範囲がより広く好ましい結果であった。
調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の
通りであった。尚、本液晶組成物に含有する液晶成分B
のみの粘度は、20.2cpであった。
液晶技術』(63頁、(株)シーエムシー社出版)中に示
された液晶表示の光学的急峻性の限界値である1.12
と同じ値を示している。従って、この液晶組成物は高時
分割駆動に有用であることが理解できる。
調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の
通りであった。 TN-I : 64.6 ℃ T→N : −70. ℃ Vth : 1.24 V γ : 1.14 △ε : 14.9 △n : 0.180
性の大きさに比べしきい値電圧が低く、しきい値電圧が
低いのに比べ応答速度τr=τdが69msecと速い特
性を示した。従って、優れた液晶表示装置が得られた。
れた価格競争の状態にある。この立場から、液晶材料に
は、種々の用途に対する表示特性の最適化を如何に簡便
にできるかが課題になっており、2種類の液晶材料から
なる2ボトルや4種類の液晶材料からなる4ボトルとい
ったシステム化された液晶材料が求められている。その
代表的な特性は、しきい値電圧、複屈折率、ネマチック
相−等方性液体相転移温度がある。例えば、他の特性が
同等で、しきい値電圧のみがより高い液晶材料とより低
い液晶材料からなる2ボトルシステムを用いれば、使用
する駆動電子部品等に制約されることなく、2種類の液
晶材料を適時調合することで、より速くより安価に対応
可能となる。実施例2の(2-2)と実施例3の(2-3)の
ネマチック液晶組成物はこの例に相当するものであり、
本発明はこの観点にも応えられる有用なものであった。
調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の
通りであった。 TN-I : 95.4 ℃ T→N : −30. ℃ Vth : 1.89 V γ : 1.13 △ε : 11.5 △n : 0.242
し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の通り
であった。 TN-I : 100.1 ℃ T→N : +45. ℃ Vth :結晶相のため測定不可 γ : 同上 △ε : 同上 △n : 同上 η : 同上
れる化合物を一般式(a-2)で表される化合物に変えた
ところにある。本例で用いられている液晶成分Bには、
一般式(II-3)で表されるトラン系化合物を含有してい
る。特性を比較すると、本発明の液晶組成物は、ネマチ
ック相の温度範囲がより広く好ましい結果であった。
調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の
通りであった。 TN-I : 85.7 ℃ T→N : −25. ℃ Vth : 1.66 V γ : 1.16 △ε : 12.6 △n : 0.265
調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の
通りであった。尚、本液晶組成物に含有する液晶成分B
のみの粘度は、外挿値で約14cpであった。
20℃の温度範囲でのしきい値電圧の変化を測定したと
ころ、0.6mV/℃と小さく、広い温度範囲で安定し
た表示特性を示し、大きな複屈折率に比べ20℃での応
答速度τr=τdが40msecと速い特性を示した。よ
り大きな複屈折率を有する液晶材料として、BDH社の
BL液晶シリーズが知られているが、この中には、0.
30を越え粘度が40cpを下回るものはない。従っ
て、本発明の液晶組成物は、液晶表示装置に有用な特段
の特性を有した液晶材料であることが理解できる。
成してその表示特性を測定したところ、しきい値電圧が
1.81V、応答速度が0.4msecを示す液晶表示
装置が得られた。
調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の
通りであった。 TN-I : 106.8 ℃ T→N : −30. ℃ Vth : 1.76 V γ : 1.15 △ε : 12.5 △n : 0.305
その表示特性を測定したところ、しきい値電圧が1.5
4V、応答速度が0.6msecを示す液晶表示装置が
得られた。
「S−811」(メルク社製)を添加して混合液晶を調
製した。一方、対向する平面透明電極上に「サンエバー
610」(日産化学社製)の有機膜をラビングして配向膜
を形成し、ツイスト角220度のSTN-LCD表示用セルを作製
した。上記の混合液晶をこのセルに注入して液晶表示装
置を構成し、表示特性を測定した。その結果、速応答性
が改善されたSTN-LCD表示特性を示す液晶表示装置が得
られた。なお、カイラル物質はカイラル物質の添加によ
る混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルのセル厚
dが、Δn・d=0.85、d/P=0.53となるよ
うに添加した。
調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の
通りであった。 TN-I : 93.4 ℃ T→N : −70. ℃ Vth : 1.89 V γ : 1.15 △ε : 6.9 △n : 0.107 η : 32.4 c.p.
30℃の温度範囲でのしきい値電圧の変化を測定したと
ころ、0.9mV/℃と小さく、広い温度範囲で安定し
た表示特性を示し、従って、液晶表示装置に有用な液晶
材料であることが理解できる。
調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の
通りであった。 TN-I : 96.7 ℃ T→N : −70. ℃ Vth : 1.89 V γ : 1.15 △ε : 10.1 △n : 0.126 η : 19.7 c.p. テスト前の比抵抗 : 3.3×1012 Ω
・cm 加熱促進テスト後の比抵抗 : 1.0×1012 Ω
・cm
ト後の比抵抗が高いことから、熱に安定であることが理
解できる。又、この組成物を構成材料とするツイスティ
ッド・ネマチック及びスーパー・ツイスティッド・ネマ
チック液晶表示装置を作製したところ、フリッカの発生
しない優れたものであることが確認できた。
40℃の温度範囲でのしきい値電圧の変化が1.3mV
/℃と小さく、−20℃での応答速度τr=τdが89m
secと速い特性を示した。従って、この液晶組成物は
高時分割駆動に有用であることが理解できる。
ル物質「S−811」(メルク社製)を添加して混合液
晶を調製した。一方、対向する平面透明電極上に「サン
エバー610」(日産化学社製)の有機膜をラビングして
配向膜を形成し、ツイスト角220度のSTN-LCD表示用セル
を作製した。上記の混合液晶をこのセルに注入して液晶
表示装置を構成し、表示特性を測定した。その結果、速
い応答性を有し、表示画面のちらつきが改善され、優れ
たSTN-LCD表示特性を示す液晶表示装置が得られた。
による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルのセ
ル厚dが、Δn・d=0.85、d/P=0.53とな
るように添加した。
調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の
通りであった。尚、本液晶組成物は、液晶成分Bが0重
量%の例である。
圧が低いにも関わらず、20℃での応答速度τr=τdが
59msecと速い特性を示した。従って、この液晶組
成物は、液晶表示装置に有用な液晶材料であることが理
解できる。
調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の
通りであった。尚、本液晶組成物は、液晶成分Bが0重
量%の例であり、液晶成分Cが全てフルオロ系化合物か
らなる。
・cm 加熱促進テスト後の比抵抗 : 1.1×1012 Ω
・cm
ト後の比抵抗が高いことから、熱に安定であることが理
解できる。又この組成物を構成材料とするツイスティッ
ド・ネマチック及びスーパー・ツイスティッド・ネマチ
ック液晶表示装置を作製したところ、フリッカの発生し
ない優れたものであることが確認できた。
30℃の温度範囲でのしきい値電圧の変化が1.1mV
/℃と小さく、従って、液晶組成物は高時分割駆動に有
用であることが理解できる。
調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の
通りであった。尚、本液晶組成物は、液晶成分Bが0重
量%の例である。
「S−811」(メルク社製)を添加して混合液晶を調
製した。一方、対向する平面透明電極上に「サンエバー
610」(日産化学社製)の有機膜をラビングして配向膜
を形成し、ツイスト角220度のSTN-LCD表示用セルを作製
した。上記の混合液晶をこのセルに注入して液晶表示装
置を構成し、表示特性を測定した。その結果、しきい値
電圧が低く、高時分割特性に優れたSTN-LCD表示特性を
示す液晶表示装置が得られた。
による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルのセ
ル厚dが、Δn・d=0.85、d/P=0.53とな
るように添加した。
ック液晶組成物の複屈折率の波長分散を測定したとこ
ろ、光の波長650nmに対する400nmでの比が
1.15以上であった。
より大きな位相差が現れていることから、カラーフィル
ター層を用いないでカラー表示を行う、液晶と位相差板
の複屈折性を利用した新規反射型カラー液晶表示方式に
有用なものである。
に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。なお、以下の実施例中の評価
特性の各々は以下の記号及び内容を意味する。 V90、V10:電圧無印加時のデバイスの光透過率T0を
0%とし、 印加電圧の増大に伴って光透過率が変化し
なくなったときの透過率T100を100%とする時、光
透過率90%と成る印加電圧VをV90、光透過率10%
と成るときの印加電圧をV10とする。 コントラスト:デバイスを測光上から外した状態で、光
源の点灯時の光透過率を100%とし、消灯時の光透過
率を0%とし、電圧無印加時のデバイスの光透過率をT
0、印加電圧の増大に伴って飽和した光透過率をT100と
するとき、T100/T0で表わされる値である。尚、集光
角が6゜となる光学装置を用いて測定した。 保持率:デバイスを150℃の温度で1時間エージング
した後、温度80℃、フレーム周波数60Hz、ピーク
電圧V90、ON状態の時間67μ秒の矩形波を印加し、
ON状態で蓄積された電荷をQ0、OFF状態で漏れる
電流を高インピーダンス電圧計で測定し、残存電荷をQ
とした時、(Q/Q0)×100で表される値である。 TMLC:液晶材料と高分子形成性化合物を均一溶液と
なるに必要な温度で混合した混合物において、冷却時に
等方性液体からネマチック相に転移温度又は相分離する
温度とする。
(2-4)を80%、高分子形成性化合物として「HX−
220」(日本化薬社製)を13.86%、ラウリルア
クリレートを5.94%、重合開始剤として2−ヒドロ
キシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンを
0.2%の比率で混合し、均一溶液の調光層形成材料を
作製した。この調光層形成材料のTMLCは約37℃で
あった。この調光層形成材料を、平均粒径10μmのス
ペーサーが介在した2枚のITO電極ガラス基板を用い
て作製した大きさ50×50mmの空セルに、均一溶液の
転移温度TMLCより10℃高い温度の下で真空注入し
た。これを、均一溶液の転移温度TMLCより3℃高い
温度に保持しながら、メタルハライドランプ(80W/
cm2)の下を3.5m/分の速度で通過させ、500m
J/cm2に相当するエネルギーの紫外線を照射して高
分子形成化合物を硬化させて、液晶材料と透明性固体物
質から成る調光層を有する液晶デバイスを得た。得られ
た液晶デバイスについて、基板間に形成された硬化物の
断面を走査型電子顕微鏡を用いて観察したところ、ポリ
マーから成る三次元ネットワーク構造の透明性固体物質
が認められた。得られた光散乱形液晶表示の特性は、ム
ラの無い均一な表示特性を示しており、その諸特性は、
以下の通りであった。
上記の特性を維持し温度特性に有用であり、このような
特性は、従来の光散乱形液晶デバイスと比較して、広い
動作温度範囲を示し、1/2〜1/8duty駆動が可能で
あり、かつ均一でむらのない表示特性を達成し、広告板
等の装飾表示板や時計等の表示装置、又は反射板を有し
た直視型表示装置等に有用なものであった。
組成物(2-4)に代えて、液晶組成物(2-7)を使用した
以外は、実施例14と同様にして液晶材料と透明性固体
物質から成る調光層を有する液晶デバイスを得た。得ら
れた液晶デバイスの諸特性は以下の通りであった。
上記の特性を維持し温度特性に有用であり、コントラス
トも大きく、従来の光散乱形液晶デバイスと比較して、
広い動作温度範囲を示し、動画有利な応答性を有し、か
つ均一でむらのない表示特性を達成し、広告板等の装飾
表示板や時計等の表示装置、又はプロジェクション表示
装置等に有用なものであった。
の添加によっても、他の特性を損なうことなく、目的に
応じた液晶材料を提供することができる。
囲を有し、駆動電圧の大きさに対してより速い応答性を
有し、又より低い電圧でも駆動可能なネマチック液晶組
成物である。また、本発明の液晶組成物を用いることに
より、改善された液晶表示装置を得ることができる。
の厚みdを低減でき応答特性を改善でき、特に情報量の
多いTN-LCD、STN-LCD形液晶表示装置において良好な駆
動特性及び表示特性が得られる。
Claims (19)
- 【請求項1】 5種〜40種の化合物からなる液晶組成
物であって、該液晶組成物が、一般式(I) 【化1】 (式中、R11は炭素原子数2〜5の直鎖状アルキル基を
表し、Y11〜Y14は各々独立的に水素原子又はフッ素原
子を表すが、Y11〜Y13において少なくとも1つはフッ
素原子である。)で表される1種又は2種以上の化合物
からなる液晶成分Aを1〜40重量%含有し、−2〜+
2の誘電率異方性を有する化合物からなる液晶成分Bを
0〜70重量%含有し、該液晶成分Bは一般式(II-1)
〜(II-3) 【化2】 (式中、R21〜R23は各々独立的に炭素原子数2〜7の
直鎖状アルキル基又はアルケニル基を表し、R24〜R26
は各々独立的に炭素原子数1〜7の直鎖状アルキル基、
アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基又は
CuH2u+1-O-CvH2vを表し、u及びvは各々独立的に
1〜5の整数を表し、Y21は水素原子、フッ素原子又は
-CH3を表し、Y22及びY23は各々独立的に水素原子又
はフッ素原子を表し、Z21〜Z24は各々独立的に単結
合、-COO-、-C2H4-又は-C4H8-を表し、Z25は単
結合、-C≡C-又は-COO-を表し、環A21及び環A22
は各々独立的にシクロヘキサン環又はシクロヘキセン環
を表し、i、j及びkは各々独立的に0又は1の整数を
表し、各化合物におけるシクロヘキサン環の水素原子
(H)は重水素原子(D)で置換されていても良い。)
で表される化合物群から選ばれる化合物を1種又は2種
以上含有するものであり、+2以上の誘電率異方性を有
する化合物からなる液晶成分Cを0〜95重量%含有
し、該液晶成分Cは一般式(III-1)〜(III-3) 【化3】 (式中、R31〜R33は各々独立的に炭素原子数2〜7の
直鎖状アルキル基、アルケニル基又はCsH2s+1-O-Ct
H2tを表し、s及びtは各々独立的に1〜5の整数を表
し、X31〜X33は各々独立的にフッ素原子、塩素原子、
-OCF3、-OCHF2、-CF3又は-CNを表し、Y31
〜Y39は各々独立的に水素原子又はフッ素原子を表し、
Z31は単結合、-COO-、-C2H4-、-C4H8-、-C≡
C-又は-CH=CH-を表し、Z32及びZ33は各々独立
的に単結合、-COO-、-C2H4-又は-C4H8-を表し、
Z34及びZ35は各々独立的に単結合、-COO-又は-C
≡C-を表し、l及びmは各々独立的に0又は1の整数
を表し、各化合物におけるシクロヘキサン環の水素原子
(H)は重水素原子(D)で置換されていても良い。)
で表される化合物群から選ばれる化合物を1種又は2種
以上含有するものであり、該液晶成分Bと該液晶成分C
の総和が40〜99重量%であり、且つ該液晶組成物が
3以上の誘電率異方性であり、60℃以上のネマチック
相−等方性液体相転移温度であり、−10℃以下の結晶
相又はスメクチック相−ネマチック相転移温度であるこ
とを特徴とするネマチック液晶組成物。 - 【請求項2】 前記液晶成分Aが、一般式(I)におけ
るR11が炭素原子数3又は5の直鎖状アルキル基であ
り、下記一般式(I-1)〜(I-5) 【化4】 で表される少なくとも1種以上の化合物を50〜100
重量%含有することを特徴とする請求項1記載のネマチ
ック液晶組成物。 - 【請求項3】 前記液晶成分Bが、前記一般式(II-1)
〜(II-3)で表される化合物群から選ばれる化合物を1
0〜100重量%含有することを特徴とする請求項1又
は2記載のネマチック液晶組成物。 - 【請求項4】 前記液晶成分Bが、前記一般式(II-1)
の化合物において、R21が炭素原子数2〜5の直鎖状ア
ルキル基又はアルケニル基を表し、R24が炭素原子数1
〜4の直鎖状アルキル基、アルコキシ基、アルケニル
基、アルケニルオキシ基を表し、環A21がシクロヘキサ
ン環であり、iが0の場合、Z22が単結合又は-COO-
を表し、iが1の場合、Z21、Z22が単結合である化合
物を10〜100重量%含有することを特徴とする請求
項3記載のネマチック液晶組成物。 - 【請求項5】 前記液晶成分Bが、前記一般式(II-2)
の化合物において、R22が炭素原子数2〜5の直鎖状ア
ルキル基又はアルケニル基を表し、R25が炭素原子数1
〜4の直鎖状アルキル基、アルコキシ基、アルケニル
基、アルケニルオキシ基を表し、jが0の場合、環A22
がシクロヘキサン環又はシクロヘキセン環を表し、Z23
が単結合、-COO-又は-C2H4-を表し、jが1の場
合、環A22がシクロヘキサン環であり、Z23が単結合又
は-C2H4-で表される化合物を10〜100重量%含有
することを特徴とする請求項3又は4記載のネマチック
液晶組成物。 - 【請求項6】 前記液晶成分Bが、前記一般式(II-3)
の化合物において、Z25が-C≡C-である化合物を10
〜100重量%含有することを特徴とする請求項3、4
又は5記載のネマチック液晶組成物。 - 【請求項7】 前記液晶成分Cが、前記一般式(III-
1)〜(III-3)で表される化合物群から選ばれる化合物
を10〜100重量%含有することを特徴とする請求項
1、2、3、4、5又は6記載のネマチック液晶組成物 - 【請求項8】 前記液晶成分Cが、前記一般式(III-
1)〜(III-3)において、R31〜R33が各々独立的に炭
素原子数2〜5のアルキル基又はアルケニル基を表し、
X31〜X33が各々独立的にフッ素原子、塩素原子、-O
CF3、又は-CNを表す化合物を10〜100重量%含
有することを特徴とする請求項7記載のネマチック液晶
組成物。 - 【請求項9】 前記液晶成分Cが、前記一般式(III-
2)の化合物において、Z34が-COO-又は-C≡C-で
表される化合物を10〜100重量%含有することを特
徴とする請求項7又は8記載のネマチック液晶組成物。 - 【請求項10】 前記液晶成分Cが、前記一般式(III-
3)の化合物において、Z35が-C≡C-で表される化合
物を10〜100重量%含有することを特徴とする請求
項7、8又は9記載のネマチック液晶組成物。 - 【請求項11】 前記液晶成分Bの含有率が0重量%の
とき、前記液晶成分Cにおいて、一般式(III-1)〜(I
II-3)におけるX31〜X33が各々独立的にフッ素原子、
塩素原子、-OCF3で表される化合物及び/又はY31〜
Y33がフッ素原子である化合物及び/又はZ34、Z35が
各々独立的に-COO-、-C≡C-で表される化合物及び
/又はlが1である化合物のうち少なくとも1種以上の
化合物を含有することを特徴とする請求項1、2、7、
8、9又は10記載のネマチック液晶組成物。 - 【請求項12】 前記液晶組成物が、4〜30の誘電率
異方性であり、0.09以上0.18未満の複屈折率で
あり、70℃以上のネマチック相−等方性液体相転移温
度であり、−10℃以下の結晶相又はスメクチック相−
ネマチック相転移温度であることを特徴とする請求項1
乃至11記載のネマチック液晶組成物。 - 【請求項13】 前記液晶組成物が、4〜30の誘電率
異方性であり、0.18以上0.33以下の複屈折率で
あり、70℃以上のネマチック相−等方性液体相転移温
度であり、−10℃以下の結晶相又はスメクチック相−
ネマチック相転移温度であることを特徴とする請求項1
乃至11記載のネマチック液晶組成物。 - 【請求項14】 前記液晶組成物に、誘起螺旋ピッチが
0.5〜1000μmとなる光学活性基を有する化合物
を含有することを特徴とする請求項1乃至13記載のネ
マチック液晶組成物。 - 【請求項15】 請求項14記載のネマチック液晶組成
物を用いたツイスティッド・ネマチック又はスーパー・
ツイスティッド・ネマチック液晶表示装置。 - 【請求項16】 液晶層の厚みが1〜30μmであるこ
とを特徴とする請求項1乃至15記載の液晶表示装置。 - 【請求項17】 請求項1乃至14記載の液晶組成物及
び透明性固体物質で形成される調光層を有する光散乱形
液晶表示装置。 - 【請求項18】 前記液晶材料が連続層をなし、該連続
層中に前記透明性固体物質が均一な三次元網目状構造を
形成した調光層であることを特徴とする請求項17記載
の光散乱形液晶表示装置。 - 【請求項19】 前記透明性固体物質が、高分子形成性
2官能性モノマー及び単官能性モノマーを含有した重合
性組成物から形成することを特徴とする請求項17又は
18記載の光散乱形液晶表示装置。
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|---|---|---|---|
| JP21442296A JP3951323B2 (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 |
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| JPH1060441A true JPH1060441A (ja) | 1998-03-03 |
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