JPH1060744A - 部分融着仮撚加工糸とその製造方法 - Google Patents
部分融着仮撚加工糸とその製造方法Info
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- JPH1060744A JPH1060744A JP21762696A JP21762696A JPH1060744A JP H1060744 A JPH1060744 A JP H1060744A JP 21762696 A JP21762696 A JP 21762696A JP 21762696 A JP21762696 A JP 21762696A JP H1060744 A JPH1060744 A JP H1060744A
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面変化に富んだ十分な斑感を有し、適当な
シャリ感およびソフトな風合いを呈する麻調部分融着仮
撚加工糸を得る。 【解決手段】 高配向未延伸糸を特定の条件で、間欠延
伸仮撚することにより、糸長手方向に実撚を有した融着
集束部と捲縮を有し単繊維がばらけた状態で存在する開
繊部、該融着集束部と該開繊部が混在一体化した混在部
とが存在する多繊糸条であって、糸条長手方向における
該融着集束部と混在部の和の占有率が、糸条全体に対し
て35%〜90%であり、かつ、混在部の長さが8mm以
下であり、糸条長手方向の混在部の占有率が、融着集束
部と混在部との和に対して3%〜20%である部分融着
仮撚加工糸を得る。
シャリ感およびソフトな風合いを呈する麻調部分融着仮
撚加工糸を得る。 【解決手段】 高配向未延伸糸を特定の条件で、間欠延
伸仮撚することにより、糸長手方向に実撚を有した融着
集束部と捲縮を有し単繊維がばらけた状態で存在する開
繊部、該融着集束部と該開繊部が混在一体化した混在部
とが存在する多繊糸条であって、糸条長手方向における
該融着集束部と混在部の和の占有率が、糸条全体に対し
て35%〜90%であり、かつ、混在部の長さが8mm以
下であり、糸条長手方向の混在部の占有率が、融着集束
部と混在部との和に対して3%〜20%である部分融着
仮撚加工糸を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斑感を有し、かつ
適度なシャリ感およびソフト感を呈する麻調編織物を得
るのに好適な部分融着仮撚加工糸とその製造方法に関す
るものである。
適度なシャリ感およびソフト感を呈する麻調編織物を得
るのに好適な部分融着仮撚加工糸とその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりスパンライク性を有し、麻様の
シャリ感を有する糸を得る方法として、フィラメント同
士を溶融接着せしめた所謂融着加工糸が知られており、
多くの提案がなされている。かかる融着加工糸は、その
融着の程度を多くするとシャリ感を有するものになるが
他方風合が硬くなり粗忽な風合となってしまう。また仮
撚温度を低下して、融着の程度を下げるとソフトな風合
は得られるが斑感に劣るばかりでなくシャリ感が低下し
商品性の劣るものとなる。すなわち、融着の程度の調節
が重要となる。
シャリ感を有する糸を得る方法として、フィラメント同
士を溶融接着せしめた所謂融着加工糸が知られており、
多くの提案がなされている。かかる融着加工糸は、その
融着の程度を多くするとシャリ感を有するものになるが
他方風合が硬くなり粗忽な風合となってしまう。また仮
撚温度を低下して、融着の程度を下げるとソフトな風合
は得られるが斑感に劣るばかりでなくシャリ感が低下し
商品性の劣るものとなる。すなわち、融着の程度の調節
が重要となる。
【0003】前記の問題を解決することを目的とした、
熱可塑性マルチフィラメント糸条からなり、糸条の長手
方向に融着部と開繊部とを有する加工糸の製造方法が提
案されている。例えば特公昭51−42662号では、
融着仮撚加工を行なった後、張力をかけ融着部を分離さ
せる方法が提案されている。また特開平7−15793
1号公報では、融点の異なる2種のポリエステル高配向
未延伸糸を用い、低融点糸の一部を融着させつつ延伸仮
撚加工を施す方法が提案されている。しかしながら、か
かる方法で得られる加工糸は十分な斑感を有するような
融着部/捲縮部の割合にした場合にも融着部のシャリ感
が強すぎ、ソフトな風合いのものを得ることは困難であ
った。さらに特開平8−100340号公報では、仮撚
デバイスの出口側に屈曲ガイドを設けることにより部分
的に開繊された融着糸を得る方法が提案されている。し
かしながら、かかる方法においても、融着糸の粗忽感が
なく、ソフトな風合いを有する加工糸は得られるもの
の、本発明の目的とする斑感を有する編織物を得ること
は出来なかった。
熱可塑性マルチフィラメント糸条からなり、糸条の長手
方向に融着部と開繊部とを有する加工糸の製造方法が提
案されている。例えば特公昭51−42662号では、
融着仮撚加工を行なった後、張力をかけ融着部を分離さ
せる方法が提案されている。また特開平7−15793
1号公報では、融点の異なる2種のポリエステル高配向
未延伸糸を用い、低融点糸の一部を融着させつつ延伸仮
撚加工を施す方法が提案されている。しかしながら、か
かる方法で得られる加工糸は十分な斑感を有するような
融着部/捲縮部の割合にした場合にも融着部のシャリ感
が強すぎ、ソフトな風合いのものを得ることは困難であ
った。さらに特開平8−100340号公報では、仮撚
デバイスの出口側に屈曲ガイドを設けることにより部分
的に開繊された融着糸を得る方法が提案されている。し
かしながら、かかる方法においても、融着糸の粗忽感が
なく、ソフトな風合いを有する加工糸は得られるもの
の、本発明の目的とする斑感を有する編織物を得ること
は出来なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解決し、表面変化に富んだ十分な斑感を有し、適当な
シャリ感およびソフトな風合いを呈する麻調部分融着仮
撚加工糸とその製造方法を提供することを課題とするも
のである。
を解決し、表面変化に富んだ十分な斑感を有し、適当な
シャリ感およびソフトな風合いを呈する麻調部分融着仮
撚加工糸とその製造方法を提供することを課題とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の部分融着仮撚加
工糸は上記の課題を解決するために次の構成を有する。
すなわち、本発明は、糸長手方向に実撚を有した融着集
束部と捲縮を有し単繊維がばらけた状態で存在する開繊
部、該融着集束部と該開繊部が混在一体化した混在部と
が存在する多繊糸条であって、糸条長手方向における該
融着集束部と混在部の和の占有率が、糸条全体に対して
35%〜90%であり、かつ、混在部の長さが8mm以下
であり、糸条長手方向の混在部の占有率が、融着集束部
と混在部との和に対して3%〜20%であることを特徴
とする部分融着仮撚加工糸を第1の要旨とする。
工糸は上記の課題を解決するために次の構成を有する。
すなわち、本発明は、糸長手方向に実撚を有した融着集
束部と捲縮を有し単繊維がばらけた状態で存在する開繊
部、該融着集束部と該開繊部が混在一体化した混在部と
が存在する多繊糸条であって、糸条長手方向における該
融着集束部と混在部の和の占有率が、糸条全体に対して
35%〜90%であり、かつ、混在部の長さが8mm以下
であり、糸条長手方向の混在部の占有率が、融着集束部
と混在部との和に対して3%〜20%であることを特徴
とする部分融着仮撚加工糸を第1の要旨とする。
【0006】本発明の第2の要旨である部分融着仮撚加
工糸の製造方法は、次の構成を有する。すなわち、複屈
折率Δnが20×10-3〜70×10-3のポリエステル
高配向未延伸糸条を、下記式(イ)、(ロ)を満足する
延伸倍率DR1、温度60〜135℃でアウトドロー延
伸し、引き続いて延伸倍率DR2、仮撚温度200〜2
40℃で仮撚加工を施す際に、フィードローラーの把持
を断続的に解放することにより、アウトドロー延伸を間
欠的に行うことを特徴とする部分融着仮撚加工糸の製造
方法である。 NDR×0.6≦DR1≦NDR×0.9 ・・・(イ) NDR×0.7≦DR1×DR2≦NDR×1.0 ・・・(ロ) (ただし、NDRは自然延伸倍率を表す) ここで、アウトドロー延伸の際、表面温度が60℃〜1
20℃であるピンヒーターを用いるこが好ましい。
工糸の製造方法は、次の構成を有する。すなわち、複屈
折率Δnが20×10-3〜70×10-3のポリエステル
高配向未延伸糸条を、下記式(イ)、(ロ)を満足する
延伸倍率DR1、温度60〜135℃でアウトドロー延
伸し、引き続いて延伸倍率DR2、仮撚温度200〜2
40℃で仮撚加工を施す際に、フィードローラーの把持
を断続的に解放することにより、アウトドロー延伸を間
欠的に行うことを特徴とする部分融着仮撚加工糸の製造
方法である。 NDR×0.6≦DR1≦NDR×0.9 ・・・(イ) NDR×0.7≦DR1×DR2≦NDR×1.0 ・・・(ロ) (ただし、NDRは自然延伸倍率を表す) ここで、アウトドロー延伸の際、表面温度が60℃〜1
20℃であるピンヒーターを用いるこが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。図1は、本発明の部分融着仮撚加工糸の一実施態
様を示すものである。図1において、融着集束部Aはア
ウトドロー延伸の際に残存した未延伸部が融着すること
により形成され、おもに麻様のシャリ感を呈する部分で
あり、開繊部Bは仮撚加工により付与された捲縮を有
し、ソフト感を呈する部分であり、部分Cは融着集束部
Aと開繊部Bが混在している混在部を示す。
する。図1は、本発明の部分融着仮撚加工糸の一実施態
様を示すものである。図1において、融着集束部Aはア
ウトドロー延伸の際に残存した未延伸部が融着すること
により形成され、おもに麻様のシャリ感を呈する部分で
あり、開繊部Bは仮撚加工により付与された捲縮を有
し、ソフト感を呈する部分であり、部分Cは融着集束部
Aと開繊部Bが混在している混在部を示す。
【0008】本発明の部分融着仮撚加工糸の融着集束部
Aと混在部Cの和は、糸条全体の35%〜90%の占有
率であることが必要である。この占有率は、糸条の長手
方向の割合により求まり、より好ましくは45%〜80
%である。融着集束部Aと混在部Cとの和の割合が糸条
全体の35%未満であると麻様のシャリ感を呈すること
が困難となり、また90%をこえるとソフト感に劣るば
かりでなく、表面変化に乏しいものとなる。
Aと混在部Cの和は、糸条全体の35%〜90%の占有
率であることが必要である。この占有率は、糸条の長手
方向の割合により求まり、より好ましくは45%〜80
%である。融着集束部Aと混在部Cとの和の割合が糸条
全体の35%未満であると麻様のシャリ感を呈すること
が困難となり、また90%をこえるとソフト感に劣るば
かりでなく、表面変化に乏しいものとなる。
【0009】本発明の部分融着仮撚加工糸の融着集束部
Aと混在部Cにおいて、融着集束された仮撚加撚方向の
撚りを有する部分が存在する。混在部Cは適度なシャリ
感とソフト感を付与する。また、連続する最長の混在部
の長さが8mm以下であり、かつ混在部Cの占有率が融着
集束部Aと混在部Cとの和の3%〜20%である。混在
部が8mmをこえると、シャリ感が低下するばかりでな
く、融着集束部Aと捲縮を有する開繊部Bとの見かけの
太さの差が小さくなり、斑感に劣るものとなる。好まし
くは融着集束部Aの見掛け直径が開繊部Bの見掛け直径
の0.3〜0.8である。さらに混在部Cの占有率が3
%未満であると粗忽感が強すぎソフト感に劣るものに、
また20%をこえるとシャリ感が低下し、本発明の目的
とする編織物を得ることは困難となる。
Aと混在部Cにおいて、融着集束された仮撚加撚方向の
撚りを有する部分が存在する。混在部Cは適度なシャリ
感とソフト感を付与する。また、連続する最長の混在部
の長さが8mm以下であり、かつ混在部Cの占有率が融着
集束部Aと混在部Cとの和の3%〜20%である。混在
部が8mmをこえると、シャリ感が低下するばかりでな
く、融着集束部Aと捲縮を有する開繊部Bとの見かけの
太さの差が小さくなり、斑感に劣るものとなる。好まし
くは融着集束部Aの見掛け直径が開繊部Bの見掛け直径
の0.3〜0.8である。さらに混在部Cの占有率が3
%未満であると粗忽感が強すぎソフト感に劣るものに、
また20%をこえるとシャリ感が低下し、本発明の目的
とする編織物を得ることは困難となる。
【0010】次に、部分融着仮撚加工糸の製造方法につ
いて説明する。図2は、本発明糸の製法例を示す概略工
程図である。図2において、複屈折率Δnが20×10
-3〜70×10-3のポリエステル高配向未延伸糸条1を
供給ローラー2より供給して、フィードローラー2とフ
ィードローラー4間で下記式(イ)を満足する条件でア
ウトドロー延伸を施し、次いでアウトドロー延伸の際、
残存する未延伸部が融着を起こす温度で延伸仮撚を施
す。 NDR×0.6≦DR1≦NDR×0.9 ・・・(イ) (DR:アウトドローの延伸倍率,NDR:自然延伸倍
率)
いて説明する。図2は、本発明糸の製法例を示す概略工
程図である。図2において、複屈折率Δnが20×10
-3〜70×10-3のポリエステル高配向未延伸糸条1を
供給ローラー2より供給して、フィードローラー2とフ
ィードローラー4間で下記式(イ)を満足する条件でア
ウトドロー延伸を施し、次いでアウトドロー延伸の際、
残存する未延伸部が融着を起こす温度で延伸仮撚を施
す。 NDR×0.6≦DR1≦NDR×0.9 ・・・(イ) (DR:アウトドローの延伸倍率,NDR:自然延伸倍
率)
【0011】この際フィードローラー4の把持を間欠的
に解放することにより本発明の部分融着仮撚加工糸を得
ることができる。フィードローラー4を把持した状態で
は、アウトドロー延伸によりいわゆるシックアンドシン
糸とした後に、200〜240℃で延伸仮撚が施され、
この際混在する未延伸部であるシック部が融着を起こし
集束部Aの様な糸形態となる。また、フィードローラー
4の把持を解放した状態では通常の延伸仮撚と同じ作用
となり、開繊部Bの様な糸形態となる。また、混在部C
は集束部A,開繊部Bを生むための作用の過渡現象であ
ると考えられる。すなわち、フィードローラー4の把持
を制御することにより集束部A、開繊部B及び混在部C
のパターンを調整することが可能となる。フィードロー
ラーの把持の解放時間を制御する方法は、フィードロー
ラー自体を間欠的にニップする方法、溝付ローラー等の
変形ローラーを使用する方法等を用いることができる。
に解放することにより本発明の部分融着仮撚加工糸を得
ることができる。フィードローラー4を把持した状態で
は、アウトドロー延伸によりいわゆるシックアンドシン
糸とした後に、200〜240℃で延伸仮撚が施され、
この際混在する未延伸部であるシック部が融着を起こし
集束部Aの様な糸形態となる。また、フィードローラー
4の把持を解放した状態では通常の延伸仮撚と同じ作用
となり、開繊部Bの様な糸形態となる。また、混在部C
は集束部A,開繊部Bを生むための作用の過渡現象であ
ると考えられる。すなわち、フィードローラー4の把持
を制御することにより集束部A、開繊部B及び混在部C
のパターンを調整することが可能となる。フィードロー
ラーの把持の解放時間を制御する方法は、フィードロー
ラー自体を間欠的にニップする方法、溝付ローラー等の
変形ローラーを使用する方法等を用いることができる。
【0012】本発明において、複屈折率Δnが20×1
0-3〜70×10-3のポリエステル高配向未延伸糸条を
用いることが重要である。使用するポリエステル高配向
未延伸糸条の断面は特に限定されるものではなく、配向
度が同程度である△断面、Y断面など異形断面糸条でも
差し支えない。複屈折率Δnが20×10-3より小さい
と未延伸部分の熱劣化が進行し、仮撚加工時において加
工性が不安定となる。一方、複屈折率Δnが70×10
-3より大きいとアウトドロー延伸により形成されるシッ
クアンドシン糸のシック部の配向が高まり融着が起こり
にくくなり、融着を可能とする温度では糸条全体が劣化
し糸強力の低下を引き起こしてしまう。また集束部の融
着程度が低くなることにより十分なシャリ感を得ること
が出来なくなる。
0-3〜70×10-3のポリエステル高配向未延伸糸条を
用いることが重要である。使用するポリエステル高配向
未延伸糸条の断面は特に限定されるものではなく、配向
度が同程度である△断面、Y断面など異形断面糸条でも
差し支えない。複屈折率Δnが20×10-3より小さい
と未延伸部分の熱劣化が進行し、仮撚加工時において加
工性が不安定となる。一方、複屈折率Δnが70×10
-3より大きいとアウトドロー延伸により形成されるシッ
クアンドシン糸のシック部の配向が高まり融着が起こり
にくくなり、融着を可能とする温度では糸条全体が劣化
し糸強力の低下を引き起こしてしまう。また集束部の融
着程度が低くなることにより十分なシャリ感を得ること
が出来なくなる。
【0013】フィードローラー2、4間でのアウトドロ
ー延伸の条件は、延伸倍率が(NDR×0.6)〜(N
DR×0.9)を満足すればよい(但し、NDR:自然
延伸倍率)。より好ましくは、(NDR×0.70)〜
(NDR×0.85)である。アウトドロー延伸の倍率
が(NDR×0.6)未満では、シック部の割合が高く
開繊部、混在部の形成が少なくなりソフト感に不足する
粗忽な編織物となる。またアウトドロー延伸の倍率が
(NDR×0.9)をこえると延伸によりシック部の割
合が低いものとなりシャリ感が低下する。フィードロー
ラー2、4間でのアウトドロー延伸の際、ローラーの損
傷を防止するため延伸張力を低下させる目的で、表面温
度が60℃〜135℃、好ましくは、60℃〜120℃
であるピンヒーター3を用いる。表面温度が135℃を
こえるとシック部の配向が進み融着の程度が低いものと
なり、麻様のシャリ感は得られにくくなる。また60℃
未満では糸条の可塑化が進まず張力が低下しない。
ー延伸の条件は、延伸倍率が(NDR×0.6)〜(N
DR×0.9)を満足すればよい(但し、NDR:自然
延伸倍率)。より好ましくは、(NDR×0.70)〜
(NDR×0.85)である。アウトドロー延伸の倍率
が(NDR×0.6)未満では、シック部の割合が高く
開繊部、混在部の形成が少なくなりソフト感に不足する
粗忽な編織物となる。またアウトドロー延伸の倍率が
(NDR×0.9)をこえると延伸によりシック部の割
合が低いものとなりシャリ感が低下する。フィードロー
ラー2、4間でのアウトドロー延伸の際、ローラーの損
傷を防止するため延伸張力を低下させる目的で、表面温
度が60℃〜135℃、好ましくは、60℃〜120℃
であるピンヒーター3を用いる。表面温度が135℃を
こえるとシック部の配向が進み融着の程度が低いものと
なり、麻様のシャリ感は得られにくくなる。また60℃
未満では糸条の可塑化が進まず張力が低下しない。
【0014】アウトドロー延伸の後の延伸仮撚工程にお
いて、延伸倍率は下記式(ロ)の条件を満たす必要があ
る。 NDR×0.7≦DR1×DR2≦NDR×1.0 ・・・(ロ) 但し、DR1はアウトドロー延伸倍率,DR2は仮撚延
伸倍率,NDRは自然延伸倍率を表している。アウトド
ロー延伸倍率と仮撚時の延伸倍率の積がNDR×0.7
未満であると仮撚加工の際バルーニングなどの工程通過
性が悪く、またNDR×1.0をこえると未延伸部が少
なくなり、融着が起こりにくくなりシャリ感を得ること
は困難となる。
いて、延伸倍率は下記式(ロ)の条件を満たす必要があ
る。 NDR×0.7≦DR1×DR2≦NDR×1.0 ・・・(ロ) 但し、DR1はアウトドロー延伸倍率,DR2は仮撚延
伸倍率,NDRは自然延伸倍率を表している。アウトド
ロー延伸倍率と仮撚時の延伸倍率の積がNDR×0.7
未満であると仮撚加工の際バルーニングなどの工程通過
性が悪く、またNDR×1.0をこえると未延伸部が少
なくなり、融着が起こりにくくなりシャリ感を得ること
は困難となる。
【0015】仮撚時のヒーター温度は、使用する糸条の
配向度、加工の際の延伸倍率により決定され特に限定さ
れるものではないが、一般的には200〜240℃ぐら
いが好ましい。また仮撚機種も特に限定されるものでは
なく、一般に用いられるピンタイプ、フリクションタイ
プ、ベルトニップなどの仮撚デバイスで差し支えなく、
仮撚工程により捲縮が安定に付与されればよい。
配向度、加工の際の延伸倍率により決定され特に限定さ
れるものではないが、一般的には200〜240℃ぐら
いが好ましい。また仮撚機種も特に限定されるものでは
なく、一般に用いられるピンタイプ、フリクションタイ
プ、ベルトニップなどの仮撚デバイスで差し支えなく、
仮撚工程により捲縮が安定に付与されればよい。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。実施例および比較例における自然延伸倍率、
及び集束部Aの占有率、混在部Cの占有率は下記の方法
により測定した。
説明する。実施例および比較例における自然延伸倍率、
及び集束部Aの占有率、混在部Cの占有率は下記の方法
により測定した。
【0017】<自然延伸倍率>図3のような強伸度曲線
(S−Sカーブ)を20℃×65%RHの室内でとり、
自然延伸倍率を測定した。
(S−Sカーブ)を20℃×65%RHの室内でとり、
自然延伸倍率を測定した。
【0018】<占有率>集束部A及び混在部Cの占有率
は、約30cmの試料に0.005g/dの荷重をか
け、集束部A及び混在部Cの長さLA,LCをそれぞれ
20回測定し、その平均値を用い、下記式により算出し
た。 集束部Aと混在部Cとの和の占有率=(LA+LC)/
L×100(%) 混在部Cの占有率は、下記式により算出した。 混在部Cの占有率 = LC/(LA+LC)×100
(%)
は、約30cmの試料に0.005g/dの荷重をか
け、集束部A及び混在部Cの長さLA,LCをそれぞれ
20回測定し、その平均値を用い、下記式により算出し
た。 集束部Aと混在部Cとの和の占有率=(LA+LC)/
L×100(%) 混在部Cの占有率は、下記式により算出した。 混在部Cの占有率 = LC/(LA+LC)×100
(%)
【0019】(実施例1〜4、比較例1〜4)加工機台
として三菱重工(株)製LS−6仮撚機台を用い、12
0デニール/36フィラメントのポリエチレンテレフタ
レート高配向未延伸糸(複屈折率:52×10-3,自然
延伸倍率:1.43)を供給糸条とし、巻取り速度10
0m/分、ヒーター温度230℃、仮撚数3000T/
Mで、図2の工程に従い、アウトドロー延伸と延伸仮撚
加工を連続して行なった。この際の加工条件を表1に示
す。ここで、フィドローラー4の把持時間は0.24
秒、該ローラーの解放時間は0.15秒で行った。この
とき得られた加工糸を用いて丸編地を編成し、風合い評
価を行った。このときの結果を表1に示す。
として三菱重工(株)製LS−6仮撚機台を用い、12
0デニール/36フィラメントのポリエチレンテレフタ
レート高配向未延伸糸(複屈折率:52×10-3,自然
延伸倍率:1.43)を供給糸条とし、巻取り速度10
0m/分、ヒーター温度230℃、仮撚数3000T/
Mで、図2の工程に従い、アウトドロー延伸と延伸仮撚
加工を連続して行なった。この際の加工条件を表1に示
す。ここで、フィドローラー4の把持時間は0.24
秒、該ローラーの解放時間は0.15秒で行った。この
とき得られた加工糸を用いて丸編地を編成し、風合い評
価を行った。このときの結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】(実施例5〜7、比較例5)実施例1と同
様にして、アウトドロー延伸の際、ピンヒーターを用
い、表2のような条件で加工を行った。その結果を表2
に示す。
様にして、アウトドロー延伸の際、ピンヒーターを用
い、表2のような条件で加工を行った。その結果を表2
に示す。
【0022】
【表2】
【0023】(比較例6)実施例1と同様にして、10
0デニール48フィラメントのポリエチレンテレフタレ
ート高配向未延伸糸(複屈折率:86×10-3,自然延
伸倍率:1.32)を、巻取り速度100m/分、ヒー
ター温度230℃、仮撚数3000T/Mで、図2の工
程に従い、アウトドロー延伸と延伸仮撚加工を連続して
行なった。このときフィドローラー4の把持時間は0.
24秒、該ローラーの解放時間は0.15秒で行った。
得られた糸は、連続する混在部の長さが15mm、その割
合は30%であり、シャリ感に劣るものであった。
0デニール48フィラメントのポリエチレンテレフタレ
ート高配向未延伸糸(複屈折率:86×10-3,自然延
伸倍率:1.32)を、巻取り速度100m/分、ヒー
ター温度230℃、仮撚数3000T/Mで、図2の工
程に従い、アウトドロー延伸と延伸仮撚加工を連続して
行なった。このときフィドローラー4の把持時間は0.
24秒、該ローラーの解放時間は0.15秒で行った。
得られた糸は、連続する混在部の長さが15mm、その割
合は30%であり、シャリ感に劣るものであった。
【0024】
【発明の効果】本発明の部分融着仮撚加工糸は、主とし
て集束部と開繊部による斑感に優れ、かつ適度なシャリ
感及びソフト感を有する編織物を呈することが出来るも
のである。また、本発明の製造方法によれば、かかる部
分融着仮撚加工糸を安定に得ることが出来る。
て集束部と開繊部による斑感に優れ、かつ適度なシャリ
感及びソフト感を有する編織物を呈することが出来るも
のである。また、本発明の製造方法によれば、かかる部
分融着仮撚加工糸を安定に得ることが出来る。
【0025】
【図1】本発明の部分融着仮撚加工糸の一実施態様を示
す外観図である。
す外観図である。
【図2】本発明の部分融着仮撚加工糸の製造方法の一実
施態様を示す概略工程図である。
施態様を示す概略工程図である。
【図3】ポリエチレンテレフタレート高配向糸条の強伸
度曲線を示す。
度曲線を示す。
【符号の説明】 A 集束部 B 捲縮部 C 混在部 1 ポリエチレンテレフタレート高配向未延伸糸 2 第一フィードローラー 3 ピンヒーター 4 第ニフィードローラー 5 第一ヒーター 6 仮撚デバイス 7 第一デリベリローラー 8 第二ヒーター 9 第二デリベリローラー 10 ワインダー
Claims (3)
- 【請求項1】 糸長手方向に実撚を有した融着集束部と
捲縮を有し単繊維がばらけた状態で存在する開繊部、該
融着集束部と該開繊部が混在一体化した混在部とが存在
する多繊糸条であって、糸条長手方向における該融着集
束部と混在部の和の占有率が、糸条全体に対して35%
〜90%であり、かつ、混在部の長さが8mm以下であ
り、糸条長手方向の混在部の占有率が、融着集束部と混
在部との和に対して3%〜20%であることを特徴とす
る部分融着仮撚加工糸。 - 【請求項2】 複屈折率Δnが20×10-3〜70×1
0-3のポリエステル高配向未延伸糸条を、下記式
(イ)、(ロ)を満足する延伸倍率DR1、温度60〜
135℃でアウトドロー延伸し、引き続いて延伸倍率D
R2、仮撚温度200〜240℃で仮撚加工を施す際
に、フィードローラーの把持を断続的に解放することに
より、アウトドロー延伸を間欠的に行うことを特徴とす
る部分融着仮撚加工糸の製造方法。 NDR×0.6≦DR1≦NDR×0.9 ・・・(イ) NDR×0.7≦DR1×DR2≦NDR×1.0 ・・・(ロ) (ただし、NDRは自然延伸倍率を表す) - 【請求項3】 アウトドロー延伸の際、表面温度60〜
120℃のピンヒーターを用いる請求項3記載の部分融
着仮撚加工糸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21762696A JPH1060744A (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | 部分融着仮撚加工糸とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21762696A JPH1060744A (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | 部分融着仮撚加工糸とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1060744A true JPH1060744A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16707238
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21762696A Pending JPH1060744A (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | 部分融着仮撚加工糸とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1060744A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100776605B1 (ko) * | 2002-03-22 | 2007-11-16 | 주식회사 코오롱 | 폴리에스테르 융착가연사 및 그의 제조방법 |
| JP2008121179A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-29 | Toray Ind Inc | ポリエステル融着延伸仮撚加工糸およびその製造方法 |
| KR101521759B1 (ko) * | 2014-12-09 | 2015-05-19 | 윤종열 | 실크와 같은 은은하고 자연스런 광택과 촉감을 갖는 융착가연사 및 그 제조방법 |
-
1996
- 1996-08-19 JP JP21762696A patent/JPH1060744A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100776605B1 (ko) * | 2002-03-22 | 2007-11-16 | 주식회사 코오롱 | 폴리에스테르 융착가연사 및 그의 제조방법 |
| JP2008121179A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-29 | Toray Ind Inc | ポリエステル融着延伸仮撚加工糸およびその製造方法 |
| KR101521759B1 (ko) * | 2014-12-09 | 2015-05-19 | 윤종열 | 실크와 같은 은은하고 자연스런 광택과 촉감을 갖는 융착가연사 및 그 제조방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040220 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040330 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040810 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |