JPH106161A - 工具保持装置 - Google Patents
工具保持装置Info
- Publication number
- JPH106161A JPH106161A JP15703896A JP15703896A JPH106161A JP H106161 A JPH106161 A JP H106161A JP 15703896 A JP15703896 A JP 15703896A JP 15703896 A JP15703896 A JP 15703896A JP H106161 A JPH106161 A JP H106161A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coolant
- engagement
- holder
- hole
- tool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
- Jigs For Machine Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】工作機械の工具をクーラントの液圧に基づいて
工作機械に引付ける工具保持装置を得る。 【解決手段】プランジャ154がクーラントの液圧によ
って作動する。プランジャ154に設けられたカム溝1
84の第一傾斜面186と鋼球156とが係合し、さら
に、その鋼球156と可動スリーブ158に設けられた
カム溝198の第二傾斜面200とが係合することによ
って、プランジャ154の作動を可動スリーブ158に
伝達する。可動スリーブ158はドリルホルダをドリル
ホルダ保持部材150に引付ける向きに作動する。ま
た、第一,第二傾斜面186,200の傾斜角度は、ド
リルホルダを引付ける力を倍力する角度である。
工作機械に引付ける工具保持装置を得る。 【解決手段】プランジャ154がクーラントの液圧によ
って作動する。プランジャ154に設けられたカム溝1
84の第一傾斜面186と鋼球156とが係合し、さら
に、その鋼球156と可動スリーブ158に設けられた
カム溝198の第二傾斜面200とが係合することによ
って、プランジャ154の作動を可動スリーブ158に
伝達する。可動スリーブ158はドリルホルダをドリル
ホルダ保持部材150に引付ける向きに作動する。ま
た、第一,第二傾斜面186,200の傾斜角度は、ド
リルホルダを引付ける力を倍力する角度である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工作機械に加工工具
を脱着するための工具保持装置に関し、特に、クーラン
ト孔を備えた加工工具の保持を行うものに関するもので
ある。
を脱着するための工具保持装置に関し、特に、クーラン
ト孔を備えた加工工具の保持を行うものに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の工具保持装置の一つが実開平1
−125142号公報に記載されている。この工具保持
装置は、軸方向に貫通するクーラント孔を備えた回転切
削工具を工作機械のクーラント孔を備えた回転軸に取付
けるものである。この工具保持装置は、工作機械の回
転軸の先端部に形成された軸方向の有底穴に嵌合される
とともに、その有底穴の底面に固定されるスリーブと、
回転軸の有底穴に挿入され、スリーブに結合装置によ
り結合されるとともに、回転軸からの突出側端部に回転
切削工具を保持するコレットチャックを有するホルダと
を備えている。結合装置は、ホルダのスリーブ側の端部
に設けられた花弁形の係合突部と、スリーブに設けられ
て係合突部と特定の相対回転位相では軸方向に嵌合,離
脱可能であり、その特定相対回転位相から係合位相まで
一定角度相対回転させられることにより軸方向に離脱不
能に係合する係合凹部とにより構成されている。また、
係合突部と係合凹部とが係合位相にある状態で、ホルダ
の回転軸に対する相対回転、ひいてはホルダのスリーブ
に対する相対回転を防止するために、ホルダに相対回転
防止装置が設けられている。この相対回転防止装置は、
ホルダとスリーブとが係合位相以外にある状態ではホル
ダの回転軸に対する相対回転を許容し、係合位相になっ
たとき、相対回転防止部材がホルダと回転軸との両方に
跨がって係合することにより、両者の相対回転を防止す
るものである。スリーブ内には、係合突部をスリーブか
ら押し出す向きに付勢する弾性装置ないしばね機構が設
けられており、回転軸への取付け後はホルダがこの弾性
装置の弾性力により回転軸から抜け出す向きに付勢さ
れ、その抜け出しが結合装置により阻止された状態とな
る。
−125142号公報に記載されている。この工具保持
装置は、軸方向に貫通するクーラント孔を備えた回転切
削工具を工作機械のクーラント孔を備えた回転軸に取付
けるものである。この工具保持装置は、工作機械の回
転軸の先端部に形成された軸方向の有底穴に嵌合される
とともに、その有底穴の底面に固定されるスリーブと、
回転軸の有底穴に挿入され、スリーブに結合装置によ
り結合されるとともに、回転軸からの突出側端部に回転
切削工具を保持するコレットチャックを有するホルダと
を備えている。結合装置は、ホルダのスリーブ側の端部
に設けられた花弁形の係合突部と、スリーブに設けられ
て係合突部と特定の相対回転位相では軸方向に嵌合,離
脱可能であり、その特定相対回転位相から係合位相まで
一定角度相対回転させられることにより軸方向に離脱不
能に係合する係合凹部とにより構成されている。また、
係合突部と係合凹部とが係合位相にある状態で、ホルダ
の回転軸に対する相対回転、ひいてはホルダのスリーブ
に対する相対回転を防止するために、ホルダに相対回転
防止装置が設けられている。この相対回転防止装置は、
ホルダとスリーブとが係合位相以外にある状態ではホル
ダの回転軸に対する相対回転を許容し、係合位相になっ
たとき、相対回転防止部材がホルダと回転軸との両方に
跨がって係合することにより、両者の相対回転を防止す
るものである。スリーブ内には、係合突部をスリーブか
ら押し出す向きに付勢する弾性装置ないしばね機構が設
けられており、回転軸への取付け後はホルダがこの弾性
装置の弾性力により回転軸から抜け出す向きに付勢さ
れ、その抜け出しが結合装置により阻止された状態とな
る。
【0003】この工具保持装置には、回転軸から供給さ
れるクーラントが途中で洩れることなく回転切削工具の
クーラント孔に供給されるように、ホルダとスリーブと
の間に液密保持機構が設けられている。具体的には、互
いに嵌合するホルダの外周面とスリーブの内周面との間
にシール部材が配設されているのである。また、ホルダ
は概して円筒状を成し、周壁を半径方向に貫通する貫通
穴を有せず、かつ、ホルダに設けられて回転切削工具を
保持するコレットチャックもホルダと回転切削工具との
間の液密を保持し得る構造とされている。したがって、
回転軸から供給されるクーラントは外部へ洩れることな
く、ホルダ内を流れて回転切削工具のクーラント孔へ流
入し、工具の先端部から噴出する。
れるクーラントが途中で洩れることなく回転切削工具の
クーラント孔に供給されるように、ホルダとスリーブと
の間に液密保持機構が設けられている。具体的には、互
いに嵌合するホルダの外周面とスリーブの内周面との間
にシール部材が配設されているのである。また、ホルダ
は概して円筒状を成し、周壁を半径方向に貫通する貫通
穴を有せず、かつ、ホルダに設けられて回転切削工具を
保持するコレットチャックもホルダと回転切削工具との
間の液密を保持し得る構造とされている。したがって、
回転軸から供給されるクーラントは外部へ洩れることな
く、ホルダ内を流れて回転切削工具のクーラント孔へ流
入し、工具の先端部から噴出する。
【0004】ホルダはクーラントの液圧(クーラント圧
と称する)によって回転軸から抜け出す方向に押される
が、前述のように抜け出しが結合装置により阻止されて
いるため、抜け出すことはない。すなわち、ホルダはク
ーラント圧が作用しない状態では前述の弾性装置により
回転軸からの抜け出し方向に付勢され、クーラント圧が
作用する状態では弾性装置の弾性力とクーラント圧との
両方により抜け出し方向に付勢され、かつ、抜け出しを
結合装置により阻止されて、軸方向の位置が安定した状
態で回転軸に保持されるのである。しかし、切削抵抗に
基づいて回転切削工具にかかる力は、ホルダをスリーブ
内に押し込む方向である場合が多い。そして、結合装置
は、ホルダが回転軸内に、すなわちスリーブ内に限られ
た距離押し込まれることを許容する構造であるため、切
削時に切削抵抗に基づく押し込み力がクーラント圧およ
び弾性装置の弾性力に打ち勝つに到れば、ホルダが回転
軸内に押し込まれることになる。
と称する)によって回転軸から抜け出す方向に押される
が、前述のように抜け出しが結合装置により阻止されて
いるため、抜け出すことはない。すなわち、ホルダはク
ーラント圧が作用しない状態では前述の弾性装置により
回転軸からの抜け出し方向に付勢され、クーラント圧が
作用する状態では弾性装置の弾性力とクーラント圧との
両方により抜け出し方向に付勢され、かつ、抜け出しを
結合装置により阻止されて、軸方向の位置が安定した状
態で回転軸に保持されるのである。しかし、切削抵抗に
基づいて回転切削工具にかかる力は、ホルダをスリーブ
内に押し込む方向である場合が多い。そして、結合装置
は、ホルダが回転軸内に、すなわちスリーブ内に限られ
た距離押し込まれることを許容する構造であるため、切
削時に切削抵抗に基づく押し込み力がクーラント圧およ
び弾性装置の弾性力に打ち勝つに到れば、ホルダが回転
軸内に押し込まれることになる。
【0005】上述の例ではホルダがスリーブに結合され
た状態では、弾性装置によってホルダが回転軸から抜け
出す方向に付勢されているが、逆に回転軸内に引っ込む
方向に付勢されるようにすることも可能であり、事実、
このような工具保持装置の一つが実公昭63−1760
1公報に記載されている。この工具保持装置において
は、係合突部を備えた係合部材が、回転軸の有底穴の底
部に固定された固定ブッシュに軸方向に相対移動可能に
保持されるとともに弾性装置ないしばね機構により有底
穴の底部側へ付勢されている一方、係合凹部がホルダに
固定的に設けられており、この係合凹部が係合部材の係
合突部と係合すれば、係合部材を介して弾性装置の弾性
力がホルダに伝達され、ホルダが回転軸内に最も引っ込
んだ状態で保持されるようになっているのである。この
付勢方向は、切削抵抗に基づいてホルダに加えられる押
し込み力の方向と同じであるため、切削時にホルダが回
転軸内に押し込まれることはない。
た状態では、弾性装置によってホルダが回転軸から抜け
出す方向に付勢されているが、逆に回転軸内に引っ込む
方向に付勢されるようにすることも可能であり、事実、
このような工具保持装置の一つが実公昭63−1760
1公報に記載されている。この工具保持装置において
は、係合突部を備えた係合部材が、回転軸の有底穴の底
部に固定された固定ブッシュに軸方向に相対移動可能に
保持されるとともに弾性装置ないしばね機構により有底
穴の底部側へ付勢されている一方、係合凹部がホルダに
固定的に設けられており、この係合凹部が係合部材の係
合突部と係合すれば、係合部材を介して弾性装置の弾性
力がホルダに伝達され、ホルダが回転軸内に最も引っ込
んだ状態で保持されるようになっているのである。この
付勢方向は、切削抵抗に基づいてホルダに加えられる押
し込み力の方向と同じであるため、切削時にホルダが回
転軸内に押し込まれることはない。
【0006】この工具保持装置はクーラントの供給を予
定したものではないため、上記構成は理想的なものであ
るが、クーラントの供給が可能な工具保持装置に上記構
成を採用した場合には問題が生じる。例えば、上記係合
部材,固定ブッシュ,係合部材,ホルダ等の間に液密保
持機構を設け、かつ、ホルダの構造を前記実開平1−1
25142公報に記載の工具保持装置と同様にすれば、
クーラントの供給が可能な工具保持装置とすることがで
きるが、その場合には、クーラント圧がホルダを回転軸
から押し出す向きに作用することとなり、この押出し力
が弾性装置による引込み力に打ち勝つに到れば、ホルダ
が回転軸から限られた距離押し出された状態となるから
である。この状態で切削が行われ、切削抵抗に基づく押
し込み力がクーラント圧に基づく押出し力より大きくな
れば、ホルダが回転軸内に押し込まれることとなる。そ
して、近年、クーラント圧が高くされることが多くなっ
て来ているため、上記のようにクーラント圧に基づく押
出し力が弾性装置による引込み力に打ち勝つことはしば
しばあるのである。
定したものではないため、上記構成は理想的なものであ
るが、クーラントの供給が可能な工具保持装置に上記構
成を採用した場合には問題が生じる。例えば、上記係合
部材,固定ブッシュ,係合部材,ホルダ等の間に液密保
持機構を設け、かつ、ホルダの構造を前記実開平1−1
25142公報に記載の工具保持装置と同様にすれば、
クーラントの供給が可能な工具保持装置とすることがで
きるが、その場合には、クーラント圧がホルダを回転軸
から押し出す向きに作用することとなり、この押出し力
が弾性装置による引込み力に打ち勝つに到れば、ホルダ
が回転軸から限られた距離押し出された状態となるから
である。この状態で切削が行われ、切削抵抗に基づく押
し込み力がクーラント圧に基づく押出し力より大きくな
れば、ホルダが回転軸内に押し込まれることとなる。そ
して、近年、クーラント圧が高くされることが多くなっ
て来ているため、上記のようにクーラント圧に基づく押
出し力が弾性装置による引込み力に打ち勝つことはしば
しばあるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の2つの工具保持
装置においては、いずれもクーラント圧に基づく力,弾
性装置の弾性力および切削抵抗に基づく力の大きさの組
み合わせによって、ホルダが回転軸に対して、すなわち
スリーブあるいは固定ブッシュに対して軸方向に相対移
動することとなり、ホルダが回転軸に軸方向の位置が安
定した状態で保持され得ないこととなる。この位置の不
安定は、ホルダに保持された切削工具による切削の不安
定につながり、望ましくない場合が多い。
装置においては、いずれもクーラント圧に基づく力,弾
性装置の弾性力および切削抵抗に基づく力の大きさの組
み合わせによって、ホルダが回転軸に対して、すなわち
スリーブあるいは固定ブッシュに対して軸方向に相対移
動することとなり、ホルダが回転軸に軸方向の位置が安
定した状態で保持され得ないこととなる。この位置の不
安定は、ホルダに保持された切削工具による切削の不安
定につながり、望ましくない場合が多い。
【0008】この問題は上記2例に限って生じる問題で
はなく、工作機械の工具取付部を構成する第一部材(上
記2例ではスリーブまたは固定ブッシュ)に、工具保持
部(上記2例ではコレットチャック)を備えた第二部材
(上記2例ではホルダ)が結合装置により分離可能に結
合されるとともに、第一部材から第二部材を経て前記工
具保持部にクーラントを供給するクーラント供給通路を
有する工具保持装置において一般的に生じる問題であ
る。この問題は、結合装置が、第一部材から第二部材へ
供給されるクーラント圧により、第二部材が少なくとも
限られた距離離間することを許容する形式のものである
場合、例えば、第二部材の第一部材に対する軸方向の限
られた距離の接近,離間を許容する形式の結合装置であ
る場合、非係合位相においては互いに軸方向に嵌合,離
脱可能であるが、非係合位相から一定角度相対回転させ
られた係合位相では軸方向に離脱不能となる第一,第二
係合部を備えて迅速に係合,離脱可能な結合装置である
場合、取付状態においては弾性力により第二部材が第一
部材に引き付けられているが、強い力が加えられたとき
には第二部材が第一部材から離脱してしまう結合装置で
ある場合等に一般的に生じるのである。また、結合装置
により分離可能に結合される工具保持装置は回転軸に回
転切削工具を取付けるためのものに限定されるわけでは
なく、また、前述の弾性装置は不可欠ではなく、さら
に、工具保持部や結合装置の構造ならびにそれに保持さ
れる加工工具の種類も前述のものに限定されるわけでは
ない。
はなく、工作機械の工具取付部を構成する第一部材(上
記2例ではスリーブまたは固定ブッシュ)に、工具保持
部(上記2例ではコレットチャック)を備えた第二部材
(上記2例ではホルダ)が結合装置により分離可能に結
合されるとともに、第一部材から第二部材を経て前記工
具保持部にクーラントを供給するクーラント供給通路を
有する工具保持装置において一般的に生じる問題であ
る。この問題は、結合装置が、第一部材から第二部材へ
供給されるクーラント圧により、第二部材が少なくとも
限られた距離離間することを許容する形式のものである
場合、例えば、第二部材の第一部材に対する軸方向の限
られた距離の接近,離間を許容する形式の結合装置であ
る場合、非係合位相においては互いに軸方向に嵌合,離
脱可能であるが、非係合位相から一定角度相対回転させ
られた係合位相では軸方向に離脱不能となる第一,第二
係合部を備えて迅速に係合,離脱可能な結合装置である
場合、取付状態においては弾性力により第二部材が第一
部材に引き付けられているが、強い力が加えられたとき
には第二部材が第一部材から離脱してしまう結合装置で
ある場合等に一般的に生じるのである。また、結合装置
により分離可能に結合される工具保持装置は回転軸に回
転切削工具を取付けるためのものに限定されるわけでは
なく、また、前述の弾性装置は不可欠ではなく、さら
に、工具保持部や結合装置の構造ならびにそれに保持さ
れる加工工具の種類も前述のものに限定されるわけでは
ない。
【0009】請求項1に記載の第一発明は、上記第一部
材,第二部材,結合装置およびクーラント供給通路を備
えた工具保持装置において、クーラント圧を利用して加
工工具の保持を安定させることを課題としてなされたも
のである。また、請求項2に記載の第二発明は、上記第
一部材と第二部材との引付力を、クーラント圧によって
作動させられる作動部材の作動力として実現することを
課題としてなされたものである。請求項3および請求項
4に記載の第三および第四発明は、前記第一部材と第二
部材との結合,分離方向に作動させられる前記作動部材
の作動力を利用した、できるかぎり簡単な構成で安価に
実現できる工具保持装置を得ることを課題としてなされ
たものである。さらに、請求項5に記載の第五発明は、
クーラント圧に基づいて作動させられる部材の作動方向
が、前記第一部材および第二部材の結合,分離方向とは
異なる方向であっても、工作機械と加工工具との引付力
として有効に利用することを課題としてなされたもので
ある。
材,第二部材,結合装置およびクーラント供給通路を備
えた工具保持装置において、クーラント圧を利用して加
工工具の保持を安定させることを課題としてなされたも
のである。また、請求項2に記載の第二発明は、上記第
一部材と第二部材との引付力を、クーラント圧によって
作動させられる作動部材の作動力として実現することを
課題としてなされたものである。請求項3および請求項
4に記載の第三および第四発明は、前記第一部材と第二
部材との結合,分離方向に作動させられる前記作動部材
の作動力を利用した、できるかぎり簡単な構成で安価に
実現できる工具保持装置を得ることを課題としてなされ
たものである。さらに、請求項5に記載の第五発明は、
クーラント圧に基づいて作動させられる部材の作動方向
が、前記第一部材および第二部材の結合,分離方向とは
異なる方向であっても、工作機械と加工工具との引付力
として有効に利用することを課題としてなされたもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第一発明に係る工具保持
装置は、工作機械の工具取付部を構成する第一部材に、
工具保持部を備えた第二部材が結合装置により分離可能
に結合されるとともに、第一部材から第二部材を経て工
具保持部にクーラントを供給するクーラント供給通路を
有する工具保持装置であって、結合装置が、クーラント
供給通路内のクーラントの液圧に基づいて第二部材を第
一部材側に引き付ける引付装置を含むことを特徴とする
ものである。また、第二発明に係る工具保持装置は、前
記引付装置が、クーラントの液圧に基づいて作動する作
動部材を備えた作動力発生装置と、作動部材の作動力を
前記第二部材の第一部材側への引付力に変換する変換装
置とを含むことを特徴とするものである。
装置は、工作機械の工具取付部を構成する第一部材に、
工具保持部を備えた第二部材が結合装置により分離可能
に結合されるとともに、第一部材から第二部材を経て工
具保持部にクーラントを供給するクーラント供給通路を
有する工具保持装置であって、結合装置が、クーラント
供給通路内のクーラントの液圧に基づいて第二部材を第
一部材側に引き付ける引付装置を含むことを特徴とする
ものである。また、第二発明に係る工具保持装置は、前
記引付装置が、クーラントの液圧に基づいて作動する作
動部材を備えた作動力発生装置と、作動部材の作動力を
前記第二部材の第一部材側への引付力に変換する変換装
置とを含むことを特徴とするものである。
【0011】第三発明に係る工具保持装置は、前記作動
部材が、前記第一部材と前記第二部材との少なくとも一
方とそれら両部材の結合,分離方向に平行な方向に相対
移動可能かつ液密に嵌合されることにより前記クーラン
ト供給通路と連通した少なくとも一つの液圧室を形成す
ることを特徴とするものである。また、第四発明に係る
工具保持装置は、前記作動部材が、それぞれ別の部分に
おいて前記第一部材と前記第二部材とにそれら両部材の
結合,分離方向に平行な方向に相対移動可能かつ液密に
嵌合されることによりそれら両部材と共同して第一液圧
室と第二液圧室とを形成するとともに、それら第一,第
二液圧室を連通させる連通路を有し、かつ、第一,第二
液圧室に対する第一受圧面と第二受圧面との実質的受圧
面積が互いに異なるものであり、第一,第二液圧室が連
通路と共同して前記クーラント供給通路を構成している
ことを特徴とするものである。
部材が、前記第一部材と前記第二部材との少なくとも一
方とそれら両部材の結合,分離方向に平行な方向に相対
移動可能かつ液密に嵌合されることにより前記クーラン
ト供給通路と連通した少なくとも一つの液圧室を形成す
ることを特徴とするものである。また、第四発明に係る
工具保持装置は、前記作動部材が、それぞれ別の部分に
おいて前記第一部材と前記第二部材とにそれら両部材の
結合,分離方向に平行な方向に相対移動可能かつ液密に
嵌合されることによりそれら両部材と共同して第一液圧
室と第二液圧室とを形成するとともに、それら第一,第
二液圧室を連通させる連通路を有し、かつ、第一,第二
液圧室に対する第一受圧面と第二受圧面との実質的受圧
面積が互いに異なるものであり、第一,第二液圧室が連
通路と共同して前記クーラント供給通路を構成している
ことを特徴とするものである。
【0012】さらに、第五発明に係る工具保持装置は、
前記第一部材と前記第二部材とが、軸方向に嵌合,離脱
可能であり、嵌合状態においては前記第一部材から第二
部材へのクーラント供給通路が形成され、前記引付装置
が、第一部材と第二部材との一方にそれら両部材の嵌
合,離脱方向と交差する方向に移動可能に保持された第
一係合部材と、第一部材と第二部材との他方に一体的に
設けられた第二係合部材と、クーラントの液圧に基づい
て第一係合部材を第二係合部材に係合する向きに駆動す
る駆動装置とを含み、かつ、第一係合部材と第二係合部
材との形状が、駆動装置により第一係合部材に加えられ
る駆動力の向きを第二部材を第一部材側への引き付ける
向きに変換する形状とされたことを特徴とするものであ
る。
前記第一部材と前記第二部材とが、軸方向に嵌合,離脱
可能であり、嵌合状態においては前記第一部材から第二
部材へのクーラント供給通路が形成され、前記引付装置
が、第一部材と第二部材との一方にそれら両部材の嵌
合,離脱方向と交差する方向に移動可能に保持された第
一係合部材と、第一部材と第二部材との他方に一体的に
設けられた第二係合部材と、クーラントの液圧に基づい
て第一係合部材を第二係合部材に係合する向きに駆動す
る駆動装置とを含み、かつ、第一係合部材と第二係合部
材との形状が、駆動装置により第一係合部材に加えられ
る駆動力の向きを第二部材を第一部材側への引き付ける
向きに変換する形状とされたことを特徴とするものであ
る。
【0013】
【作用】第一発明に係る工具保持装置においては、第一
部材から第二部材を経て加工工具にクーラントが供給さ
れている限り、引付装置によりクーラント供給通路内の
クーラント圧に基づいて引付力が発生させられ、その引
付力により第二部材が第一部材側へ引き付けられる。ク
ーラントの供給は一般に、加工工具による実際の加工開
始前に開始されるため、加工開始時には既に第二部材が
第一部材側へ引き付けられていることになる。加工工具
およびそれを保持している第二部材が最も後退した後退
端位置にあることになるのである。したがって、加工開
始時に切削抵抗等の加工抵抗に基づいて加工工具にそれ
を後退させる向きの力が作用しても、加工工具および第
二部材は後退しない。加工工具が工作機械によって安定
に保持されることとなるのである。しかも、第二部材の
第一部材側への引付力はクーラント圧が高いほど大きく
なるため、近年のようにクーラント圧が高くされる傾向
は望ましいことになる。
部材から第二部材を経て加工工具にクーラントが供給さ
れている限り、引付装置によりクーラント供給通路内の
クーラント圧に基づいて引付力が発生させられ、その引
付力により第二部材が第一部材側へ引き付けられる。ク
ーラントの供給は一般に、加工工具による実際の加工開
始前に開始されるため、加工開始時には既に第二部材が
第一部材側へ引き付けられていることになる。加工工具
およびそれを保持している第二部材が最も後退した後退
端位置にあることになるのである。したがって、加工開
始時に切削抵抗等の加工抵抗に基づいて加工工具にそれ
を後退させる向きの力が作用しても、加工工具および第
二部材は後退しない。加工工具が工作機械によって安定
に保持されることとなるのである。しかも、第二部材の
第一部材側への引付力はクーラント圧が高いほど大きく
なるため、近年のようにクーラント圧が高くされる傾向
は望ましいことになる。
【0014】第二発明に係る工具保持装置は、引付力
を、クーラント圧に基づいて作動する作動部材の作動力
に基づいて得るものである。作動部材の作動力は、変換
装置により第二部材の第一部材側への引付け力に変換さ
れる。作動部材が第一部材に保持されており、かつ、ク
ーラント圧に基づく作動部材の作動力の向きが第二部材
から第一部材に向かう向きである場合には、変換装置は
単純に作動部材と第二部材とを連結して前者の作動力を
後者に伝達する連結装置とすることができる。逆に、作
動部材が第二部材に保持されており、クーラント圧に基
づく作動部材の作動力の向きが第一部材から第二部材に
向かう向きである場合にも、同様に変換装置は単純な連
結装置とすることができる。作動部材が第一部材に保持
されており、かつ、クーラント圧に基づく作動部材の作
動力の向きが第一部材から第二部材に向かう向きである
場合には、変換装置は、作動部材の作動力の向きを逆向
きに変換する方向変換装置を含むものとされることが必
要である。作動部材が第二部材に保持されている場合も
事情は同じである。
を、クーラント圧に基づいて作動する作動部材の作動力
に基づいて得るものである。作動部材の作動力は、変換
装置により第二部材の第一部材側への引付け力に変換さ
れる。作動部材が第一部材に保持されており、かつ、ク
ーラント圧に基づく作動部材の作動力の向きが第二部材
から第一部材に向かう向きである場合には、変換装置は
単純に作動部材と第二部材とを連結して前者の作動力を
後者に伝達する連結装置とすることができる。逆に、作
動部材が第二部材に保持されており、クーラント圧に基
づく作動部材の作動力の向きが第一部材から第二部材に
向かう向きである場合にも、同様に変換装置は単純な連
結装置とすることができる。作動部材が第一部材に保持
されており、かつ、クーラント圧に基づく作動部材の作
動力の向きが第一部材から第二部材に向かう向きである
場合には、変換装置は、作動部材の作動力の向きを逆向
きに変換する方向変換装置を含むものとされることが必
要である。作動部材が第二部材に保持されている場合も
事情は同じである。
【0015】作動部材のクーラント圧に基づく作動力の
向きが第二部材から第一部材に向かう向きと平行ではな
い場合も、変換装置が方向変換装置を含むことが必要で
ある。第一部材と第二部材との少なくとも一方の形状に
制限がある等の事情により、作動部材の作動方向を、例
えば、第一部材と第二部材との結合,分離方向と直角な
方向にした方が、引付力を発生させることが容易な場合
があり得る。一般的には、長さの制限が緩やかな場合に
は、作動部材の作動力の方向を第二部材から第一部材に
向かう向きに平行とすることが望ましく、太さの制限が
緩やかな場合には、作動部材の作動力の方向を第二部材
から第一部材に向かう向きと交差する方向とすることが
望ましい。変換装置は、倍力装置等作動力の大きさを変
更する大きさ変更装置を含むものとすることも可能であ
る。さらに、変換装置は作動部材がクーラントの液圧に
基づいて回転作動させられる構成もあり得るため、この
作動部材の回転力を第一部材と第二部材との引付力に変
換するものとしてもよい。
向きが第二部材から第一部材に向かう向きと平行ではな
い場合も、変換装置が方向変換装置を含むことが必要で
ある。第一部材と第二部材との少なくとも一方の形状に
制限がある等の事情により、作動部材の作動方向を、例
えば、第一部材と第二部材との結合,分離方向と直角な
方向にした方が、引付力を発生させることが容易な場合
があり得る。一般的には、長さの制限が緩やかな場合に
は、作動部材の作動力の方向を第二部材から第一部材に
向かう向きに平行とすることが望ましく、太さの制限が
緩やかな場合には、作動部材の作動力の方向を第二部材
から第一部材に向かう向きと交差する方向とすることが
望ましい。変換装置は、倍力装置等作動力の大きさを変
更する大きさ変更装置を含むものとすることも可能であ
る。さらに、変換装置は作動部材がクーラントの液圧に
基づいて回転作動させられる構成もあり得るため、この
作動部材の回転力を第一部材と第二部材との引付力に変
換するものとしてもよい。
【0016】第三発明に係る工具保持装置においては、
作動部材がクーラント供給通路に連通させられた液圧室
を形成する。また、作動部材は、第一部材と第二部材と
の少なくとも一方とそれら両部材の結合,分離方向に平
行な方向に相対移動可能かつ液密に嵌合される。作動部
材はその表面の一部が液圧室の内壁の一部を構成する。
液圧室は第一部材と第二部材との少なくとも一方と共同
して構成される。作動部材の液圧室の内壁を構成する部
分表面の向きが、作動部材の作動方向に直接影響する。
部分表面の向きが第一部材から第二部材に向う方向の成
分を含んでいれば、その部分表面に作用するクーラント
圧によって、作動部材は第二部材から第一部材に向かう
向きに駆動され、部分表面の向きが第二部材から第一部
材に向う方向の成分を含んでいれば、作動部材は第一部
材から第二部材に向かう向きに駆動される。作動部材の
液圧室を形成する部分表面の向きは、共同して形成する
部材が第一部材であると第二部材であるとを問わず任意
に選ぶことができる。
作動部材がクーラント供給通路に連通させられた液圧室
を形成する。また、作動部材は、第一部材と第二部材と
の少なくとも一方とそれら両部材の結合,分離方向に平
行な方向に相対移動可能かつ液密に嵌合される。作動部
材はその表面の一部が液圧室の内壁の一部を構成する。
液圧室は第一部材と第二部材との少なくとも一方と共同
して構成される。作動部材の液圧室の内壁を構成する部
分表面の向きが、作動部材の作動方向に直接影響する。
部分表面の向きが第一部材から第二部材に向う方向の成
分を含んでいれば、その部分表面に作用するクーラント
圧によって、作動部材は第二部材から第一部材に向かう
向きに駆動され、部分表面の向きが第二部材から第一部
材に向う方向の成分を含んでいれば、作動部材は第一部
材から第二部材に向かう向きに駆動される。作動部材の
液圧室を形成する部分表面の向きは、共同して形成する
部材が第一部材であると第二部材であるとを問わず任意
に選ぶことができる。
【0017】第四発明に係る工具保持装置においては、
作動部材がクーラント供給通路の一部を形成する。ま
た、作動部材は、第一部材と第二部材とにそれら両部材
の結合,分離方向に平行な方向に相対移動可能かつ液密
に嵌合され、第一液圧室と第二液圧室とを形成する。作
動部材は、両液圧室内のクーラント圧をその表面の一部
分である第一受圧面と第二受圧面とに受けることとな
る。第一受圧面は作動部材の第一液圧室を形成する部分
であり、第二受圧面は第二液圧室を形成する部分であ
る。第一受圧面に作用するクーラント圧は作動部材を第
二部材方向に作動させようとし、第二受圧面に作用する
クーラント圧は第一部材方向に作動させようとする。作
動部材の作動可能方向への作動力を発生させる上で有効
な面積を、それら第一受圧面および第二受圧面の実質的
受圧面積と称する。したがって、第一受圧面の実質的受
圧面積が第二受圧面の実質的受圧面積を上回れば、作動
部材には第二部材方向の作動力が生じる。逆もまた真で
ある。いずれの場合も、前記変換装置を併用することに
よって第一部材および第二部材の引付力として利用する
ことができる。
作動部材がクーラント供給通路の一部を形成する。ま
た、作動部材は、第一部材と第二部材とにそれら両部材
の結合,分離方向に平行な方向に相対移動可能かつ液密
に嵌合され、第一液圧室と第二液圧室とを形成する。作
動部材は、両液圧室内のクーラント圧をその表面の一部
分である第一受圧面と第二受圧面とに受けることとな
る。第一受圧面は作動部材の第一液圧室を形成する部分
であり、第二受圧面は第二液圧室を形成する部分であ
る。第一受圧面に作用するクーラント圧は作動部材を第
二部材方向に作動させようとし、第二受圧面に作用する
クーラント圧は第一部材方向に作動させようとする。作
動部材の作動可能方向への作動力を発生させる上で有効
な面積を、それら第一受圧面および第二受圧面の実質的
受圧面積と称する。したがって、第一受圧面の実質的受
圧面積が第二受圧面の実質的受圧面積を上回れば、作動
部材には第二部材方向の作動力が生じる。逆もまた真で
ある。いずれの場合も、前記変換装置を併用することに
よって第一部材および第二部材の引付力として利用する
ことができる。
【0018】第五発明に係る工具保持装置においては、
クーラント圧に基づいて駆動される部材すなわち第一係
合部材の駆動方向が、前記第一部材と第二部材との嵌
合,離脱方向とは異なる方向とされる。駆動方向が第一
部材と第二部材との嵌合,離脱方向と平行でなはないも
のはすべて本発明の一態様と考えることができる。第一
係合部材と第二係合部材との係合部の形状は、第一係合
部材の駆動方向に応じて、第二係合部材の被駆動方向が
前記第二部材を第一部材に引付ける向きとなるように決
められる。
クーラント圧に基づいて駆動される部材すなわち第一係
合部材の駆動方向が、前記第一部材と第二部材との嵌
合,離脱方向とは異なる方向とされる。駆動方向が第一
部材と第二部材との嵌合,離脱方向と平行でなはないも
のはすべて本発明の一態様と考えることができる。第一
係合部材と第二係合部材との係合部の形状は、第一係合
部材の駆動方向に応じて、第二係合部材の被駆動方向が
前記第二部材を第一部材に引付ける向きとなるように決
められる。
【0019】
【発明の効果】上記のように、第一発明は、従来、加工
工具の取付安定性を損なう要因であったクーラント圧を
逆に利用して、専用のエネルギ源を要することなく安定
な加工工具の取付けを実現することに成功したものであ
る。第二発明は、第二部材を第一部材に引き付ける力
を、クーラント圧に基づいて作動する作動部材の作動力
として得ることによって、安定な加工工具の取付けに成
功したものである。
工具の取付安定性を損なう要因であったクーラント圧を
逆に利用して、専用のエネルギ源を要することなく安定
な加工工具の取付けを実現することに成功したものであ
る。第二発明は、第二部材を第一部材に引き付ける力
を、クーラント圧に基づいて作動する作動部材の作動力
として得ることによって、安定な加工工具の取付けに成
功したものである。
【0020】第三発明および第四発明によれば、第一部
材と第二部材との結合,分離方向と平行な方向に作動す
る作動部材の作動力として引付力を得ることが可能とな
る。そして、第四発明においてはさらに、作動部材がク
ーラント供給通路の一部を構成するとともに第一,第二
部材と共同して第一,第二液圧室を構成し、それによっ
て装置全体の構成が単純となる。作動部材の作動力の向
きと大きさとは、作動部材の実質的受圧面積で決まり、
これらの大きさは自由に選定可能である。したがって、
簡単な構成で設計の自由度が大きく、工作機械と加工工
具との引付機能を十分に備えた工具保持装置を得ること
ができる。
材と第二部材との結合,分離方向と平行な方向に作動す
る作動部材の作動力として引付力を得ることが可能とな
る。そして、第四発明においてはさらに、作動部材がク
ーラント供給通路の一部を構成するとともに第一,第二
部材と共同して第一,第二液圧室を構成し、それによっ
て装置全体の構成が単純となる。作動部材の作動力の向
きと大きさとは、作動部材の実質的受圧面積で決まり、
これらの大きさは自由に選定可能である。したがって、
簡単な構成で設計の自由度が大きく、工作機械と加工工
具との引付機能を十分に備えた工具保持装置を得ること
ができる。
【0021】第五発明によれば、作動部材の作動方向を
第一,第二部材の嵌合,離脱方向と平行にすることが困
難または望ましくない場合、例えば、工具保持装置の第
一,第二部材の嵌合,離脱方向の寸法の制限が強い場合
でもクーラント圧に基づく引付力を容易に発生させるこ
とができる。
第一,第二部材の嵌合,離脱方向と平行にすることが困
難または望ましくない場合、例えば、工具保持装置の第
一,第二部材の嵌合,離脱方向の寸法の制限が強い場合
でもクーラント圧に基づく引付力を容易に発生させるこ
とができる。
【0022】
(1)前記作動力発生装置が、前記作動部材と、その作
動部材を移動可能に保持するとともに作動部材と共同し
て液圧室を形成する液圧室形成手段とを含む請求項2に
記載の工具保持装置。クーラント圧により作動部材の作
動力を発生させるために、液圧室を設け、その液圧室の
一部分を作動部材が形成する状態とする。液圧室内のク
ーラント圧は、液圧室内に均一に作用すると考えて差し
支えないのが普通であり、作動部材にも作用する。この
液圧によって作動部材が移動させられるのである。液圧
室形成手段は、例えば、第一部材および第二部材を含む
ようにすることも、第一,第二部材の少なくとも一方と
他の部材とを含むようにすることも可能である。液圧室
形成手段と作動部材との間は液密として液圧室外部にク
ーラントが漏れないようにすることが望ましい。 (2)前記作動力発生装置が、前記作動部材と、その作
動部材を移動可能に保持するとともに弾性部材と共同し
て液圧室を形成する液圧室形成手段と、その弾性部材の
弾性変形を前記作動部材に伝達する伝達手段とを含み、
かつ、弾性部材が、弾性成形により前記液圧室の容積変
化を許容する形状とされた請求項2に記載の工具保持装
置。態様1の場合には、液圧室の一部分を作動部材が構
成し、クーラント圧を作動部材が直接受ける形態を取る
のであるが、本態様では、液圧室の一部分を変形可能な
弾性部材で構成する。液圧室内部のクーラント圧の変動
によって、この弾性部材の変形による液圧室の容積変化
が生じる。弾性部材の弾性変形は弾性部材の一部の移動
を伴い、この移動が伝達手段により作動部材に伝達さ
れ、作動部材が作動する。 (3)前記第一部材と前記第二部材とが両部材の結合状
態においては第一部材から直接第二部材へのクーラント
供給通路が形成される形状を有し、前記作動力発生装置
が、第一部材と第二部材との少なくとも一方にそれら両
部材の結合,分離方向と平行な方向に相対移動可能かつ
液密に嵌合され、その少なくとも一方との間に液圧室を
形成する作動部材と、その液圧室を前記クーラント供給
通路に連通させる連通路とを含む請求項2または3に記
載の工具保持装置。クーラント供給通路が第一部材と第
二部材とにより形成され、作動部材はクーラント供給通
路の形成部材としては機能しない。作動部材は第一部材
と第二部材との少なくとも一方に、第一,第二部材の結
合,分離方向に平行な方向に相対移動可能かつ液密に嵌
合され、それらの間に液圧室が形成される。液圧室は作
動部材の両側に形成されても片側に形成されてもよい
が、連通路を経てクーラント供給通路からクーラント圧
が導かれる。 (4)前記変換装置が、前記作動部材を前記第二部材に
作動的に連結することにより作動部材の作動力を第二部
材の第一部材側への引付力に変換する連結装置を含む請
求項2ないし4,態様1ないし3のいずれか1つに記載
の工具保持装置。作動部材を第二部材に作動的に連結す
ることによって、作動部材の移動に伴って第二部材を移
動させることが可能になる。。 (5)前記変換装置が、前記作動部材の作動力の向きを
変える方向変換装置を含む請求項2ないし4,態様1な
いし4のいずれか1つに記載の工具保持装置。作動部材
の作動力が第一部材と第二部材とを引付ける方向とは異
なる方向に作用する場合には方向変換装置が必要とな
る。作動装置の作動方向は事実上あらゆる方向に選定す
ることが可能であり、この作動力を、第一部材と第二部
材とを常に引付ける方向とするには、このような作動力
の方向変換が必要な場合があるのである。 (6)前記作動部材が、前記第一部材に前記第二部材と
の結合,分離方向に平行に形成された筒状部内に移動可
能に保持されており、前記方向変換装置が、その第一部
材の筒状部にその筒状部の軸方向と交差する方向に形成
された保持穴内に移動可能に保持された可動子と、前記
作動部材にその作動部材の作動方向とは逆方向に向かう
ほど前記筒状部の軸線から遠ざかる向きに傾斜させら
れ、前記可動子の内端と係合可能な第一傾斜面と、前記
第二部材に前記保持穴の形成方向に対して直角な状態か
ら第一傾斜面とは互いに逆向きに傾斜させられ、前記可
動子の外端と係合可能な第二傾斜面とを含む態様5に記
載の工具保持装置。第一部材の筒状部の軸方向と交差す
る向きに移動可能な可動子と、その可動子を駆動する第
一傾斜面と、可動子の移動によって駆動される第二傾斜
面とを設ける。第一傾斜面および第二傾斜面の傾斜方向
は、それぞれ保持穴の形成方向、すなわち可動子の可動
方向に直角な方向を基準として互いに反対の方向とす
る。また、第一傾斜面を含む作動部材と第二傾斜面を含
む第二部材との相対移動可能な方向は結合,分離方向で
あり、筒状部の軸方向に限定されている。したがって、
第一傾斜面,第二傾斜面でそれぞれ可動子と係合してい
る作動部材と第二部材とは、可動子の移動によって互い
に反対方向に移動する。 (7)前記変換装置が、前記作動部材の作動力を倍力す
る倍力装置を含む請求項2ないし4,態様1ないし6の
いずれか1つに記載の工具保持装置。作動力を倍力装置
によって倍力し、クーラント圧が比較的低い場合あるい
は作動部材の実質的受圧面積が比較的小さい場合でも工
具を安定に工作機械に取付け得るようにするものであ
る。 (8)前記倍力装置が、筒状部を備えてその筒状部の軸
方向に移動不能に設けられた固定部材と、その固定部材
の筒状部に筒状部の軸方向と交差する方向に形成された
保持穴に移動可能に保持された可動子と、筒状部の外側
と内側とのいずれか一方に筒状部の軸方向に移動可能に
嵌合された駆動部材と、筒状部の外側と内側との他方に
筒状部の軸方向に移動可能に嵌合された被駆動部材と、
前記駆動部材にその駆動部材の前記クーラント圧に基づ
く移動方向とは逆の方向に向かうにしたがって前記被駆
動部材に接近する向きに傾斜して形成され、前記可動子
の一端部に係合可能な駆動傾斜面と、前記被駆動部材に
前記保持穴の軸線に直角な状態から傾斜して形成され、
前記可動子の他端部に係合可能な被駆動傾斜面とを含
み、かつ、駆動傾斜面と被駆動傾斜面との前記保持穴の
軸線に直角な状態からのそれぞれの傾斜の向きが互いに
逆であるとともに両者の傾斜角度が倍力作用が得られる
大きさに選定された態様7に記載の工具保持装置。本態
様の典型的なものは、保持穴の軸線の方向すなわち可動
子の移動方向が筒状部の軸方向と直交する態様である。
この態様においては、駆動傾斜面の保持穴の軸線に直角
な状態からの傾斜角度の絶対値が、被駆動傾斜面の同様
な絶対値より小さければ倍力作用が得られる。駆動部材
と被駆動部材との相対移動方向は筒状部の軸方向であ
る。したがって、駆動傾斜面の傾斜角度の絶対値が被駆
動傾斜面のそれよりも小さければ、駆動傾斜面を有する
駆動部材の、筒状部の軸方向における移動量に対して、
被駆動傾斜面を有する被駆動材の、筒状部の軸方向にお
ける移動量が小さくなる。このことは、固定部材,可動
子,駆動部材および被駆動部材間の摩擦力を無視すれ
ば、駆動部材と被駆動部材との相対的な移動に際して、
倍力作用が働くことを意味し、駆動部材の駆動力が駆動
傾斜面と被駆動両傾斜面との傾斜角度の大きさによって
決まる倍率で倍力される。保持穴の軸線の方向を筒状部
の軸方向と直交する状態から正方向にも逆方向にも傾斜
させることができる。これらの場合には、保持穴の軸線
の傾斜の向きおよび傾斜角度が倍力作用に影響するた
め、駆動傾斜面および被駆動両傾斜面の傾斜角度の絶対
値の決定には保持穴の軸線の傾斜角度が考慮されなけれ
ばならない。 (9)前記第一係合部材が、前記第一部材と第二部材と
の一方にそれら両部材の嵌合,離脱方向と交差する方向
に形成された嵌合穴に移動可能かつ液密に嵌合されてお
り、前記駆動装置が第一係合部材の内端面に前記クーラ
ント圧を作用させる液圧室を含む請求項5に記載の工具
保持装置。第一係合部材に直接的にクーラント圧を作用
させて作動させる構成である。係合部材が、駆動装置の
一種である液圧シリンダのピストンを兼ねると考えるこ
とも、ピストンと係合部材とが一体に形成されたと考え
ることもできる。 (10)前記駆動装置が、前記第一部材と前記第二部材
との一方に液密に取り付けられ、その一方の内部のクー
ラント圧を受けて弾性変形し、前記第一係合部材を前記
第二係合部材に向かって移動させる弾性部材を含む請求
項5に記載の工具保持装置。弾性部材は第一係合部材に
直接接触して第一係合部材を移動させても、中継部材を
介して間接的に接触して第一係合部材を移動させてもよ
い。
動部材を移動可能に保持するとともに作動部材と共同し
て液圧室を形成する液圧室形成手段とを含む請求項2に
記載の工具保持装置。クーラント圧により作動部材の作
動力を発生させるために、液圧室を設け、その液圧室の
一部分を作動部材が形成する状態とする。液圧室内のク
ーラント圧は、液圧室内に均一に作用すると考えて差し
支えないのが普通であり、作動部材にも作用する。この
液圧によって作動部材が移動させられるのである。液圧
室形成手段は、例えば、第一部材および第二部材を含む
ようにすることも、第一,第二部材の少なくとも一方と
他の部材とを含むようにすることも可能である。液圧室
形成手段と作動部材との間は液密として液圧室外部にク
ーラントが漏れないようにすることが望ましい。 (2)前記作動力発生装置が、前記作動部材と、その作
動部材を移動可能に保持するとともに弾性部材と共同し
て液圧室を形成する液圧室形成手段と、その弾性部材の
弾性変形を前記作動部材に伝達する伝達手段とを含み、
かつ、弾性部材が、弾性成形により前記液圧室の容積変
化を許容する形状とされた請求項2に記載の工具保持装
置。態様1の場合には、液圧室の一部分を作動部材が構
成し、クーラント圧を作動部材が直接受ける形態を取る
のであるが、本態様では、液圧室の一部分を変形可能な
弾性部材で構成する。液圧室内部のクーラント圧の変動
によって、この弾性部材の変形による液圧室の容積変化
が生じる。弾性部材の弾性変形は弾性部材の一部の移動
を伴い、この移動が伝達手段により作動部材に伝達さ
れ、作動部材が作動する。 (3)前記第一部材と前記第二部材とが両部材の結合状
態においては第一部材から直接第二部材へのクーラント
供給通路が形成される形状を有し、前記作動力発生装置
が、第一部材と第二部材との少なくとも一方にそれら両
部材の結合,分離方向と平行な方向に相対移動可能かつ
液密に嵌合され、その少なくとも一方との間に液圧室を
形成する作動部材と、その液圧室を前記クーラント供給
通路に連通させる連通路とを含む請求項2または3に記
載の工具保持装置。クーラント供給通路が第一部材と第
二部材とにより形成され、作動部材はクーラント供給通
路の形成部材としては機能しない。作動部材は第一部材
と第二部材との少なくとも一方に、第一,第二部材の結
合,分離方向に平行な方向に相対移動可能かつ液密に嵌
合され、それらの間に液圧室が形成される。液圧室は作
動部材の両側に形成されても片側に形成されてもよい
が、連通路を経てクーラント供給通路からクーラント圧
が導かれる。 (4)前記変換装置が、前記作動部材を前記第二部材に
作動的に連結することにより作動部材の作動力を第二部
材の第一部材側への引付力に変換する連結装置を含む請
求項2ないし4,態様1ないし3のいずれか1つに記載
の工具保持装置。作動部材を第二部材に作動的に連結す
ることによって、作動部材の移動に伴って第二部材を移
動させることが可能になる。。 (5)前記変換装置が、前記作動部材の作動力の向きを
変える方向変換装置を含む請求項2ないし4,態様1な
いし4のいずれか1つに記載の工具保持装置。作動部材
の作動力が第一部材と第二部材とを引付ける方向とは異
なる方向に作用する場合には方向変換装置が必要とな
る。作動装置の作動方向は事実上あらゆる方向に選定す
ることが可能であり、この作動力を、第一部材と第二部
材とを常に引付ける方向とするには、このような作動力
の方向変換が必要な場合があるのである。 (6)前記作動部材が、前記第一部材に前記第二部材と
の結合,分離方向に平行に形成された筒状部内に移動可
能に保持されており、前記方向変換装置が、その第一部
材の筒状部にその筒状部の軸方向と交差する方向に形成
された保持穴内に移動可能に保持された可動子と、前記
作動部材にその作動部材の作動方向とは逆方向に向かう
ほど前記筒状部の軸線から遠ざかる向きに傾斜させら
れ、前記可動子の内端と係合可能な第一傾斜面と、前記
第二部材に前記保持穴の形成方向に対して直角な状態か
ら第一傾斜面とは互いに逆向きに傾斜させられ、前記可
動子の外端と係合可能な第二傾斜面とを含む態様5に記
載の工具保持装置。第一部材の筒状部の軸方向と交差す
る向きに移動可能な可動子と、その可動子を駆動する第
一傾斜面と、可動子の移動によって駆動される第二傾斜
面とを設ける。第一傾斜面および第二傾斜面の傾斜方向
は、それぞれ保持穴の形成方向、すなわち可動子の可動
方向に直角な方向を基準として互いに反対の方向とす
る。また、第一傾斜面を含む作動部材と第二傾斜面を含
む第二部材との相対移動可能な方向は結合,分離方向で
あり、筒状部の軸方向に限定されている。したがって、
第一傾斜面,第二傾斜面でそれぞれ可動子と係合してい
る作動部材と第二部材とは、可動子の移動によって互い
に反対方向に移動する。 (7)前記変換装置が、前記作動部材の作動力を倍力す
る倍力装置を含む請求項2ないし4,態様1ないし6の
いずれか1つに記載の工具保持装置。作動力を倍力装置
によって倍力し、クーラント圧が比較的低い場合あるい
は作動部材の実質的受圧面積が比較的小さい場合でも工
具を安定に工作機械に取付け得るようにするものであ
る。 (8)前記倍力装置が、筒状部を備えてその筒状部の軸
方向に移動不能に設けられた固定部材と、その固定部材
の筒状部に筒状部の軸方向と交差する方向に形成された
保持穴に移動可能に保持された可動子と、筒状部の外側
と内側とのいずれか一方に筒状部の軸方向に移動可能に
嵌合された駆動部材と、筒状部の外側と内側との他方に
筒状部の軸方向に移動可能に嵌合された被駆動部材と、
前記駆動部材にその駆動部材の前記クーラント圧に基づ
く移動方向とは逆の方向に向かうにしたがって前記被駆
動部材に接近する向きに傾斜して形成され、前記可動子
の一端部に係合可能な駆動傾斜面と、前記被駆動部材に
前記保持穴の軸線に直角な状態から傾斜して形成され、
前記可動子の他端部に係合可能な被駆動傾斜面とを含
み、かつ、駆動傾斜面と被駆動傾斜面との前記保持穴の
軸線に直角な状態からのそれぞれの傾斜の向きが互いに
逆であるとともに両者の傾斜角度が倍力作用が得られる
大きさに選定された態様7に記載の工具保持装置。本態
様の典型的なものは、保持穴の軸線の方向すなわち可動
子の移動方向が筒状部の軸方向と直交する態様である。
この態様においては、駆動傾斜面の保持穴の軸線に直角
な状態からの傾斜角度の絶対値が、被駆動傾斜面の同様
な絶対値より小さければ倍力作用が得られる。駆動部材
と被駆動部材との相対移動方向は筒状部の軸方向であ
る。したがって、駆動傾斜面の傾斜角度の絶対値が被駆
動傾斜面のそれよりも小さければ、駆動傾斜面を有する
駆動部材の、筒状部の軸方向における移動量に対して、
被駆動傾斜面を有する被駆動材の、筒状部の軸方向にお
ける移動量が小さくなる。このことは、固定部材,可動
子,駆動部材および被駆動部材間の摩擦力を無視すれ
ば、駆動部材と被駆動部材との相対的な移動に際して、
倍力作用が働くことを意味し、駆動部材の駆動力が駆動
傾斜面と被駆動両傾斜面との傾斜角度の大きさによって
決まる倍率で倍力される。保持穴の軸線の方向を筒状部
の軸方向と直交する状態から正方向にも逆方向にも傾斜
させることができる。これらの場合には、保持穴の軸線
の傾斜の向きおよび傾斜角度が倍力作用に影響するた
め、駆動傾斜面および被駆動両傾斜面の傾斜角度の絶対
値の決定には保持穴の軸線の傾斜角度が考慮されなけれ
ばならない。 (9)前記第一係合部材が、前記第一部材と第二部材と
の一方にそれら両部材の嵌合,離脱方向と交差する方向
に形成された嵌合穴に移動可能かつ液密に嵌合されてお
り、前記駆動装置が第一係合部材の内端面に前記クーラ
ント圧を作用させる液圧室を含む請求項5に記載の工具
保持装置。第一係合部材に直接的にクーラント圧を作用
させて作動させる構成である。係合部材が、駆動装置の
一種である液圧シリンダのピストンを兼ねると考えるこ
とも、ピストンと係合部材とが一体に形成されたと考え
ることもできる。 (10)前記駆動装置が、前記第一部材と前記第二部材
との一方に液密に取り付けられ、その一方の内部のクー
ラント圧を受けて弾性変形し、前記第一係合部材を前記
第二係合部材に向かって移動させる弾性部材を含む請求
項5に記載の工具保持装置。弾性部材は第一係合部材に
直接接触して第一係合部材を移動させても、中継部材を
介して間接的に接触して第一係合部材を移動させてもよ
い。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、第一〜第四発明に共通の一
実施形態である工具保持装置を図面に基づいて説明す
る。図1は、倍力機構を持ち、クーラント圧によって作
動させられる部材がクーラント供給通路の一部を形成す
る形態を示すものである。図1において、10は工作機
械のスピンドルを示す。スピンドル10には、先端側
(図1において左側)から工作機械側(図1において右
側)に向かって延び、端面12に開口する有底の嵌合穴
14が形成されている。
実施形態である工具保持装置を図面に基づいて説明す
る。図1は、倍力機構を持ち、クーラント圧によって作
動させられる部材がクーラント供給通路の一部を形成す
る形態を示すものである。図1において、10は工作機
械のスピンドルを示す。スピンドル10には、先端側
(図1において左側)から工作機械側(図1において右
側)に向かって延び、端面12に開口する有底の嵌合穴
14が形成されている。
【0024】スピンドル10の嵌合穴14には、工具ホ
ルダとしてのドリルホルダ36が着脱可能に嵌合され
る。図2に拡大して示すように、ドリルホルダ36は、
嵌合軸部38と、その先端部(図2において左端部)に
加工工具たるドリル40を保持する工具保持部42とを
備え、嵌合軸部38の後端側(図2において右端側)か
らスピンドル10の嵌合穴14に嵌合されるようになっ
ている。ドリルホルダ36のホルダ本体44は概して円
筒状を成し、軸方向に延びる工具挿入穴46を有してい
る。工具挿入穴46の軸方向の中央部は雌ねじ穴48と
されており、内部にはねじ部材たるアジャストナット5
0が螺合されている。アジャストナット50には、工具
挿入穴46の後端側の端部に六角穴51が形成されてお
り、工具挿入穴46の後端部側から六角棒スパナ等の工
具を挿入してアジャストナット50を回転操作すること
により、アジャストナット50を軸方向に移動させるこ
とができる。
ルダとしてのドリルホルダ36が着脱可能に嵌合され
る。図2に拡大して示すように、ドリルホルダ36は、
嵌合軸部38と、その先端部(図2において左端部)に
加工工具たるドリル40を保持する工具保持部42とを
備え、嵌合軸部38の後端側(図2において右端側)か
らスピンドル10の嵌合穴14に嵌合されるようになっ
ている。ドリルホルダ36のホルダ本体44は概して円
筒状を成し、軸方向に延びる工具挿入穴46を有してい
る。工具挿入穴46の軸方向の中央部は雌ねじ穴48と
されており、内部にはねじ部材たるアジャストナット5
0が螺合されている。アジャストナット50には、工具
挿入穴46の後端側の端部に六角穴51が形成されてお
り、工具挿入穴46の後端部側から六角棒スパナ等の工
具を挿入してアジャストナット50を回転操作すること
により、アジャストナット50を軸方向に移動させるこ
とができる。
【0025】雌ねじ穴48にはまた、工具駆動部材たる
ドライバ52が軸方向に移動可能に嵌合されている。ド
ライバ52は端面54においてアジャストナット50に
当接させられる一方、端面54とは反対側の端面に工具
係合溝56を備えており、ドリル40のタングと相対回
転不能に係合するとともに軸方向において互いに当接す
るようになっている。ドライバ52の外周面には、断面
形状がほぼ半円形の軸方向溝が一対(図2には一方のみ
示す)形成されており、それら軸方向溝に一対の円柱状
部材であるピン62(図2には一方のみ示す)が嵌合さ
れている。各ピン62は、ドライバ52に嵌合された状
態で、ほぼ半分の部分がドライバ52の外周面から半径
方向外向きに突出させられている。一方、雌ねじ穴48
の内周面には、軸方向に延び、ほぼ半円形の断面形状を
有する一対の案内溝64が形成されており、これら案内
溝64に各ピン62の突出部がそれぞれ係合させられる
ことにより、ドライバ52の雌ねじ穴48内での回転が
阻止されている。ピン62が回転阻止突起として機能し
ているのであり、ホルダ本体44に加えられる回転トル
クが、ピン62およびドライバ52を介してドリル40
に伝達される。
ドライバ52が軸方向に移動可能に嵌合されている。ド
ライバ52は端面54においてアジャストナット50に
当接させられる一方、端面54とは反対側の端面に工具
係合溝56を備えており、ドリル40のタングと相対回
転不能に係合するとともに軸方向において互いに当接す
るようになっている。ドライバ52の外周面には、断面
形状がほぼ半円形の軸方向溝が一対(図2には一方のみ
示す)形成されており、それら軸方向溝に一対の円柱状
部材であるピン62(図2には一方のみ示す)が嵌合さ
れている。各ピン62は、ドライバ52に嵌合された状
態で、ほぼ半分の部分がドライバ52の外周面から半径
方向外向きに突出させられている。一方、雌ねじ穴48
の内周面には、軸方向に延び、ほぼ半円形の断面形状を
有する一対の案内溝64が形成されており、これら案内
溝64に各ピン62の突出部がそれぞれ係合させられる
ことにより、ドライバ52の雌ねじ穴48内での回転が
阻止されている。ピン62が回転阻止突起として機能し
ているのであり、ホルダ本体44に加えられる回転トル
クが、ピン62およびドライバ52を介してドリル40
に伝達される。
【0026】また、ドリル40の軸方向の位置は、アジ
ャストナット50の位置を変更することにより調整され
る。アジャストナット50を移動させてドライバ52の
位置を変更することにより、ドリル40のホルダ本体4
4からの突出長さを変え得るのである。これらアジャス
トナット50およびドライバ52には、軸方向に貫通す
る貫通穴66,68がそれぞれ形成されて、アジャスト
ナット50およびドライバ52の両側のホルダ本体内空
間を連通状態に保つクーラント通路を構成している。ま
た、ドリル40にも軸方向に貫通するクーラント通路が
形成されている。したがって、ドライバ52とドリル4
0とが係合させられた状態では、これら貫通穴66,6
8がドリル40のクーラント通路と連通状態を保つこと
となり、ホルダ本体44に供給されたクーラントがアジ
ャストナット50およびドライバ52内を通過してドリ
ル40のクーラント通路へ流入する。
ャストナット50の位置を変更することにより調整され
る。アジャストナット50を移動させてドライバ52の
位置を変更することにより、ドリル40のホルダ本体4
4からの突出長さを変え得るのである。これらアジャス
トナット50およびドライバ52には、軸方向に貫通す
る貫通穴66,68がそれぞれ形成されて、アジャスト
ナット50およびドライバ52の両側のホルダ本体内空
間を連通状態に保つクーラント通路を構成している。ま
た、ドリル40にも軸方向に貫通するクーラント通路が
形成されている。したがって、ドライバ52とドリル4
0とが係合させられた状態では、これら貫通穴66,6
8がドリル40のクーラント通路と連通状態を保つこと
となり、ホルダ本体44に供給されたクーラントがアジ
ャストナット50およびドライバ52内を通過してドリ
ル40のクーラント通路へ流入する。
【0027】工具挿入穴46の軸方向の前端部はテーパ
穴70とされており、コレット72が嵌合されている。
コレット72は、概して円筒状の部材に両端面から複数
本ずつの軸方向のすり割り溝が交互に、反対側の端面ま
では達しない長さで形成されたものであり、軸方向のあ
らゆる部分において縮径が可能である。テーパ穴70は
先端側ほど径が大きくされており、コレット72は、テ
ーパ穴70の内周面に対応して形成されたテーパ外周面
74においてテーパ穴70に嵌合される一方、軸方向に
平行に形成された内周面76において、ドリル40のシ
ャンク部の外周面に密着してこれを把持する。コレット
72の外周面にはさらに、テーパ外周面74が形成され
た部分に隣接して矩形断面の環状溝80が形成されると
ともに、環状溝80を挟んでテーパ外周面74が形成さ
れた部分とは反対側の外周面には、先端側ほど径の小さ
いテーパ面82が形成されている。
穴70とされており、コレット72が嵌合されている。
コレット72は、概して円筒状の部材に両端面から複数
本ずつの軸方向のすり割り溝が交互に、反対側の端面ま
では達しない長さで形成されたものであり、軸方向のあ
らゆる部分において縮径が可能である。テーパ穴70は
先端側ほど径が大きくされており、コレット72は、テ
ーパ穴70の内周面に対応して形成されたテーパ外周面
74においてテーパ穴70に嵌合される一方、軸方向に
平行に形成された内周面76において、ドリル40のシ
ャンク部の外周面に密着してこれを把持する。コレット
72の外周面にはさらに、テーパ外周面74が形成され
た部分に隣接して矩形断面の環状溝80が形成されると
ともに、環状溝80を挟んでテーパ外周面74が形成さ
れた部分とは反対側の外周面には、先端側ほど径の小さ
いテーパ面82が形成されている。
【0028】コレット72の先端部にはコレットキャッ
プ84が被せられている。コレットキャップ84の内周
面には、環状溝80に嵌入可能な環状突起86と、コレ
ット72のテーパ面82に対応するテーパ面88とが形
成されており、コレット72を縮径させつつ、コレット
キャップ84の環状突起86をコレット72の環状溝8
0内に嵌入させた後、コレット72を自然状態に戻せ
ば、コレットキャップ84がコレット72に被せられ
る。環状突起86の厚さは環状溝80の幅よりやや小さ
くされており、環状突起86が環状溝80内でコレット
72の軸方向に一定距離移動可能とされており、コレッ
トキャップ84がコレット72に被せられた状態では、
テーパ面88がテーパ面82に密着し、環状突起86が
環状溝80のテーパ面82側の溝側面に密着し、反対側
の溝側面から離れた状態となる。また、コレットキャッ
プ84とホルダ本体44の工具保持部42の先端面92
との間には、コレットキャップ84がコレット72と共
に軸方向移動可能な大きさの隙間が設けられている。
プ84が被せられている。コレットキャップ84の内周
面には、環状溝80に嵌入可能な環状突起86と、コレ
ット72のテーパ面82に対応するテーパ面88とが形
成されており、コレット72を縮径させつつ、コレット
キャップ84の環状突起86をコレット72の環状溝8
0内に嵌入させた後、コレット72を自然状態に戻せ
ば、コレットキャップ84がコレット72に被せられ
る。環状突起86の厚さは環状溝80の幅よりやや小さ
くされており、環状突起86が環状溝80内でコレット
72の軸方向に一定距離移動可能とされており、コレッ
トキャップ84がコレット72に被せられた状態では、
テーパ面88がテーパ面82に密着し、環状突起86が
環状溝80のテーパ面82側の溝側面に密着し、反対側
の溝側面から離れた状態となる。また、コレットキャッ
プ84とホルダ本体44の工具保持部42の先端面92
との間には、コレットキャップ84がコレット72と共
に軸方向移動可能な大きさの隙間が設けられている。
【0029】さらに、ホルダ本体44のテーパ穴70を
形成する部分には半径方向の貫通穴が形成され、この貫
通穴に圧入されたピンの先端部がテーパ穴70内に突入
し、コレット72の後端面から形成されたすり割り溝に
嵌入させられており、それによってコレット72のホル
ダ本体44に対する相対回転が防止されている。ピンが
回転防止突起を構成しているのである。
形成する部分には半径方向の貫通穴が形成され、この貫
通穴に圧入されたピンの先端部がテーパ穴70内に突入
し、コレット72の後端面から形成されたすり割り溝に
嵌入させられており、それによってコレット72のホル
ダ本体44に対する相対回転が防止されている。ピンが
回転防止突起を構成しているのである。
【0030】工具保持部42の外周面には、雄ねじ部9
8が形成されており、この雄ねじ部98には回転操作部
材としてのねじ部材であるクランプナット100がホル
ダ本体44と同軸に螺合されている。クランプナット1
00はホルダ本体44から突出した部分においてコレッ
トキャップ84に嵌合されており、これらクランプナッ
ト100とコレットキャップ84とは、両者の間に介在
する多数のボール102によって互いに相対回転可能か
つ軸方向移動不能とされている。クランプナット100
の内周面とコレットキャップ84の外周面との互いに対
応する部分には、それぞれ半円形断面の環状溝が形成さ
れており、それら環状溝によって形成される円形断面の
環状空間に、クランプナット100に形成された図示し
ない半径方向の貫通穴から多数のボール102が供給さ
れた後、貫通穴がプラグによって閉塞されているのであ
る。
8が形成されており、この雄ねじ部98には回転操作部
材としてのねじ部材であるクランプナット100がホル
ダ本体44と同軸に螺合されている。クランプナット1
00はホルダ本体44から突出した部分においてコレッ
トキャップ84に嵌合されており、これらクランプナッ
ト100とコレットキャップ84とは、両者の間に介在
する多数のボール102によって互いに相対回転可能か
つ軸方向移動不能とされている。クランプナット100
の内周面とコレットキャップ84の外周面との互いに対
応する部分には、それぞれ半円形断面の環状溝が形成さ
れており、それら環状溝によって形成される円形断面の
環状空間に、クランプナット100に形成された図示し
ない半径方向の貫通穴から多数のボール102が供給さ
れた後、貫通穴がプラグによって閉塞されているのであ
る。
【0031】したがって、クランプナット100が雄ね
じ部98に締め込まれる方向に回転操作された場合に
は、コレットキャップ84がホルダ本体44に向かって
移動させられるとともに、コレットキャップ84のテー
パ面88によってコレット72のテーパ面82が押さ
れ、コレット72がテーパ穴70内へ押し込まれて、弾
性的に縮径させられる。それにより、コレット72の内
周面76にドリル40のシャンク部が把持される。ホル
ダ本体44に対するコレット72の相対回転は、テーパ
外周面74とテーパ穴70の内周面との摩擦抵抗、およ
び前記回転防止突起としてのピンにより防止される。
じ部98に締め込まれる方向に回転操作された場合に
は、コレットキャップ84がホルダ本体44に向かって
移動させられるとともに、コレットキャップ84のテー
パ面88によってコレット72のテーパ面82が押さ
れ、コレット72がテーパ穴70内へ押し込まれて、弾
性的に縮径させられる。それにより、コレット72の内
周面76にドリル40のシャンク部が把持される。ホル
ダ本体44に対するコレット72の相対回転は、テーパ
外周面74とテーパ穴70の内周面との摩擦抵抗、およ
び前記回転防止突起としてのピンにより防止される。
【0032】なお、104は、クランプナット100を
回転させる締付け用工具を係合させるための工具係合溝
を示しており、図3に示すように、クランプナット10
0の外周面に等角度間隔に複数個(図示の例では6個)
形成されている。また、コレット72の両端面から形成
されたすり割り溝は、それぞれテーパ穴70内において
終わっており、そのためにコレット72はホルダ本体4
4とドリル40との間の液密を保持し得るものとされて
いる。
回転させる締付け用工具を係合させるための工具係合溝
を示しており、図3に示すように、クランプナット10
0の外周面に等角度間隔に複数個(図示の例では6個)
形成されている。また、コレット72の両端面から形成
されたすり割り溝は、それぞれテーパ穴70内において
終わっており、そのためにコレット72はホルダ本体4
4とドリル40との間の液密を保持し得るものとされて
いる。
【0033】スピンドル10からの突出端部分となるホ
ルダ本体44の外周面には、カラー110が嵌合されて
いる。カラー110の後端面、すなわちスピンドル10
に対向する側の面には、直径方向に隔たった2ヵ所にそ
れぞれ係合突起112が形成されている(図2には一方
のみ示す)。ホルダ本体44には、雄ねじ部98の後端
部にスプリングリテーナ114が取り付けられており、
このスプリングリテーナ114との間に配設された圧縮
コイルスプリング116により、カラー110がホルダ
本体44に形成された半径方向外向きのフランジ部11
8に当接する向きに付勢されている。
ルダ本体44の外周面には、カラー110が嵌合されて
いる。カラー110の後端面、すなわちスピンドル10
に対向する側の面には、直径方向に隔たった2ヵ所にそ
れぞれ係合突起112が形成されている(図2には一方
のみ示す)。ホルダ本体44には、雄ねじ部98の後端
部にスプリングリテーナ114が取り付けられており、
このスプリングリテーナ114との間に配設された圧縮
コイルスプリング116により、カラー110がホルダ
本体44に形成された半径方向外向きのフランジ部11
8に当接する向きに付勢されている。
【0034】図4に示すように、フランジ部118には
カラー110の一対の係合突起112とそれぞれ係合可
能な一対の係合切欠120が形成されている。係合突起
112は、圧縮コイルスプリング116の付勢力により
フランジ部118の係合切欠120に嵌入させられると
ともに、その先端部がさらにフランジ部118の端面1
22側へ突出する長さとされている。また、嵌合軸部3
8のフランジ部118の端面122の近傍において、ホ
ルダ本体44の外周面には嵌合軸部38の他の部分より
大径のテーパ面124が形成されている。テーパ面12
4は嵌合軸部38の先端側ほど大径とされている。
カラー110の一対の係合突起112とそれぞれ係合可
能な一対の係合切欠120が形成されている。係合突起
112は、圧縮コイルスプリング116の付勢力により
フランジ部118の係合切欠120に嵌入させられると
ともに、その先端部がさらにフランジ部118の端面1
22側へ突出する長さとされている。また、嵌合軸部3
8のフランジ部118の端面122の近傍において、ホ
ルダ本体44の外周面には嵌合軸部38の他の部分より
大径のテーパ面124が形成されている。テーパ面12
4は嵌合軸部38の先端側ほど大径とされている。
【0035】図2および図4に示すように、ドリルホル
ダ36の嵌合軸部38の後端には、その外形が概して円
筒形である第二係合部126が形成されている。第二係
合部126の後端面128には、工具挿入穴46に連通
する軸方向穴130が形成されている。また、第二係合
部126の外周面には、直径方向に延びる一対の係合突
起132が係合突起112と位相を一致させた状態で形
成され、第二係合部126は花弁型係合部とされてい
る。
ダ36の嵌合軸部38の後端には、その外形が概して円
筒形である第二係合部126が形成されている。第二係
合部126の後端面128には、工具挿入穴46に連通
する軸方向穴130が形成されている。また、第二係合
部126の外周面には、直径方向に延びる一対の係合突
起132が係合突起112と位相を一致させた状態で形
成され、第二係合部126は花弁型係合部とされてい
る。
【0036】一方、図1に示すように、スピンドル10
の端面12には、軸方向に延び、カラー110の一対の
係合突起112とそれぞれ係合可能な一対の係合切欠1
34が形成されている。また、嵌合穴14の開口端部の
内周面には、ホルダ本体44のテーパ面124に対応す
るテーパ内周面136が形成されている。スピンドル1
0の嵌合穴14の底面140の中心には、雌ねじ穴14
2が形成されている。また、底面140には、雌ねじ穴
142の中心から偏心した位置に偏心穴144が形成さ
れている。
の端面12には、軸方向に延び、カラー110の一対の
係合突起112とそれぞれ係合可能な一対の係合切欠1
34が形成されている。また、嵌合穴14の開口端部の
内周面には、ホルダ本体44のテーパ面124に対応す
るテーパ内周面136が形成されている。スピンドル1
0の嵌合穴14の底面140の中心には、雌ねじ穴14
2が形成されている。また、底面140には、雌ねじ穴
142の中心から偏心した位置に偏心穴144が形成さ
れている。
【0037】嵌合穴14の底部にはホルダ引付装置15
0が着脱可能に取り付けられている。ホルダ引付装置1
50は、図5に拡大して示すように、主として段付スリ
ーブ152,プランジャ154,鋼球156,可動スリ
ーブ158,プラグ部材160,雄ねじ部材162など
からなるものである。なお、図5は、図6に示すA-O-
A断面における断面図であり、図6は、図5に示すZ
−Z断面における断面図である。
0が着脱可能に取り付けられている。ホルダ引付装置1
50は、図5に拡大して示すように、主として段付スリ
ーブ152,プランジャ154,鋼球156,可動スリ
ーブ158,プラグ部材160,雄ねじ部材162など
からなるものである。なお、図5は、図6に示すA-O-
A断面における断面図であり、図6は、図5に示すZ
−Z断面における断面図である。
【0038】段付スリーブ152は概して大径部164
と小径部166とを一体的に連結した形状である。段付
スリーブ152の小径部166の周壁には、等角度間隔
の複数か所(図示の例では2か所)に貫通穴168が形
成されている。また、貫通穴168とは90度位相がず
れた位置にピン169を圧入するためのピン穴170が
設けられている。さらに、小径部166の先端付近の内
周面には、形状が概して円環状のスプリングリテーナ1
71が嵌装されている。
と小径部166とを一体的に連結した形状である。段付
スリーブ152の小径部166の周壁には、等角度間隔
の複数か所(図示の例では2か所)に貫通穴168が形
成されている。また、貫通穴168とは90度位相がず
れた位置にピン169を圧入するためのピン穴170が
設けられている。さらに、小径部166の先端付近の内
周面には、形状が概して円環状のスプリングリテーナ1
71が嵌装されている。
【0039】プランジャ154は大径部172,中径部
174および小径部176を有しており、軸線上には貫
通穴178が形成されている。大径部172の外径は、
段付スリーブ152の大径部164の内径よりもわずか
に小さいものとされ、その外周にはシール部材たるOリ
ング180が取付けられている。大径部164と大径部
172とが液密かつ軸方向に相対移動可能に嵌合されて
いるのである。中径部174の外径は段付スリーブ15
2の小径部166の内径よりもわずかに小さいものとさ
れ、小径部166に軸方向に相対移動可能に嵌合されて
いる。小径部176の外径はドリルホルダ36の軸方向
穴130の内径よりもわずかに小さいものとされ、その
先端部の外周にはシール部材たるOリング182が取付
けられている。したがって、軸方向穴130と小径部1
76とは液密かつ軸方向に相対移動可能に嵌合する。
174および小径部176を有しており、軸線上には貫
通穴178が形成されている。大径部172の外径は、
段付スリーブ152の大径部164の内径よりもわずか
に小さいものとされ、その外周にはシール部材たるOリ
ング180が取付けられている。大径部164と大径部
172とが液密かつ軸方向に相対移動可能に嵌合されて
いるのである。中径部174の外径は段付スリーブ15
2の小径部166の内径よりもわずかに小さいものとさ
れ、小径部166に軸方向に相対移動可能に嵌合されて
いる。小径部176の外径はドリルホルダ36の軸方向
穴130の内径よりもわずかに小さいものとされ、その
先端部の外周にはシール部材たるOリング182が取付
けられている。したがって、軸方向穴130と小径部1
76とは液密かつ軸方向に相対移動可能に嵌合する。
【0040】プランジャ154の中径部174の外周面
には、等角度間隔の複数か所(図示の例では2か所)に
カム部としてカム溝184が形成されており、カム溝1
84には、小径部166の貫通穴168に保持される伝
達子としての鋼球156に係合可能な第一傾斜面186
が形成されている。第一傾斜面186は、大径部172
側ほどプランジャ154の軸線から遠ざかる向きに傾斜
している。なお、鋼球156と第一傾斜面186とを係
合可能とするため、鋼球156の直径は小径部166の
周壁の厚さより大きくされている。また、プランジャ1
54の中径部174の外周面の、カム溝184と90度
位相がずれた位置には、ピン169と係合する一対の係
合溝188が設けられている。係合溝188とピン16
9との係合により、プランジャ154と段付スリーブ1
52との相対回転が防止されるとともにプランジャ15
4の軸方向移動量が限定される。スプリングリテーナ1
71と中径部174の端面190との間に付勢手段とし
ての弾性部材たる圧縮コイルスプリング192が配設さ
れ、プランジャ154を段付スリーブ152に対して後
退方向に付勢している。この後退限度がピン169と係
合溝188との係合によって規定され、プランジャ15
4は常には図5に示す相対位置に静止している。
には、等角度間隔の複数か所(図示の例では2か所)に
カム部としてカム溝184が形成されており、カム溝1
84には、小径部166の貫通穴168に保持される伝
達子としての鋼球156に係合可能な第一傾斜面186
が形成されている。第一傾斜面186は、大径部172
側ほどプランジャ154の軸線から遠ざかる向きに傾斜
している。なお、鋼球156と第一傾斜面186とを係
合可能とするため、鋼球156の直径は小径部166の
周壁の厚さより大きくされている。また、プランジャ1
54の中径部174の外周面の、カム溝184と90度
位相がずれた位置には、ピン169と係合する一対の係
合溝188が設けられている。係合溝188とピン16
9との係合により、プランジャ154と段付スリーブ1
52との相対回転が防止されるとともにプランジャ15
4の軸方向移動量が限定される。スプリングリテーナ1
71と中径部174の端面190との間に付勢手段とし
ての弾性部材たる圧縮コイルスプリング192が配設さ
れ、プランジャ154を段付スリーブ152に対して後
退方向に付勢している。この後退限度がピン169と係
合溝188との係合によって規定され、プランジャ15
4は常には図5に示す相対位置に静止している。
【0041】段付スリーブ152の小径部166は可動
スリーブ158の内側に嵌合させられている。可動スリ
ーブ158の外周の等角度間隔の複数か所(図示の例で
は2か所)には、ピン169と係合する係合穴194が
形成されている。係合穴194とピン169との係合に
より、可動スリーブ158と段付スリーブ152との相
対回転が防止されるとともに軸方向の相対移動量が規定
される。可動スリーブ158の端面196付近の内周面
には、カム部として環状のカム溝198が形成されてい
る。カム溝198は、小径部166の貫通穴168に保
持される鋼球156に係合可能な第二傾斜面200を備
えている。第二傾斜面200は可動スリーブ158の軸
方向に対して、端面196側ほど可動スリーブ158の
軸線に接近する向きに傾斜している。なお、第二傾斜面
200の軸方向に対する傾斜角度は、第一傾斜面186
の軸方向に対する傾斜角度よりも大きくされている。
スリーブ158の内側に嵌合させられている。可動スリ
ーブ158の外周の等角度間隔の複数か所(図示の例で
は2か所)には、ピン169と係合する係合穴194が
形成されている。係合穴194とピン169との係合に
より、可動スリーブ158と段付スリーブ152との相
対回転が防止されるとともに軸方向の相対移動量が規定
される。可動スリーブ158の端面196付近の内周面
には、カム部として環状のカム溝198が形成されてい
る。カム溝198は、小径部166の貫通穴168に保
持される鋼球156に係合可能な第二傾斜面200を備
えている。第二傾斜面200は可動スリーブ158の軸
方向に対して、端面196側ほど可動スリーブ158の
軸線に接近する向きに傾斜している。なお、第二傾斜面
200の軸方向に対する傾斜角度は、第一傾斜面186
の軸方向に対する傾斜角度よりも大きくされている。
【0042】可動スリーブ158の端面196と反対側
の先端部には、第一係合部202が形成されている。第
一係合部202は、可動スリーブ158の先端部に半径
方向内向きに形成されたフランジ部204の内周部の等
角度間隔の複数か所(図示の例では2か所)に、図7に
示すように係合切欠206が設けられることによって形
成されている。段付スリーブ152の肩208と可動ス
リーブ158の端面196との間に付勢手段としての弾
性部材たる圧縮コイルスプリング210が配設されてお
り、可動スリーブ158を小径部166に対して相対的
に前進する向きに付勢している。この前進限度はピン1
69と係合穴194との係合によって規定され、可動ス
リーブ158は常には図5に示す位置で静止している。
の先端部には、第一係合部202が形成されている。第
一係合部202は、可動スリーブ158の先端部に半径
方向内向きに形成されたフランジ部204の内周部の等
角度間隔の複数か所(図示の例では2か所)に、図7に
示すように係合切欠206が設けられることによって形
成されている。段付スリーブ152の肩208と可動ス
リーブ158の端面196との間に付勢手段としての弾
性部材たる圧縮コイルスプリング210が配設されてお
り、可動スリーブ158を小径部166に対して相対的
に前進する向きに付勢している。この前進限度はピン1
69と係合穴194との係合によって規定され、可動ス
リーブ158は常には図5に示す位置で静止している。
【0043】段付スリーブ152の大径部164には、
プラグ部材160が、シール部材たるOリング212に
よって液密を保たれた状態で嵌合されている。プラグ部
材160は、その外周面のピン穴214と大径部164
の周壁のピン穴216とにピン218が圧入されること
によって大径部164に一体的に固定されている。ま
た、端面220には、軸線から偏心した位置に偏心穴2
22が形成され、偏心突起たるピン224が圧入されて
いる。このピン224は、嵌合穴14の底面140に形
成された偏心穴144の内径より僅かに小さい直径を有
しており、このピン224の偏心穴144への嵌入によ
りプラグ部材160のスピンドル10に対する相対回転
が実質的に防止される。
プラグ部材160が、シール部材たるOリング212に
よって液密を保たれた状態で嵌合されている。プラグ部
材160は、その外周面のピン穴214と大径部164
の周壁のピン穴216とにピン218が圧入されること
によって大径部164に一体的に固定されている。ま
た、端面220には、軸線から偏心した位置に偏心穴2
22が形成され、偏心突起たるピン224が圧入されて
いる。このピン224は、嵌合穴14の底面140に形
成された偏心穴144の内径より僅かに小さい直径を有
しており、このピン224の偏心穴144への嵌入によ
りプラグ部材160のスピンドル10に対する相対回転
が実質的に防止される。
【0044】プラグ部材160に設けられた段付穴22
6には、雄ねじ部材162が挿入されている。雄ねじ部
材162は大径の頭部228と小径の雄ねじ部230と
を備えており、雄ねじ部230が段付穴226を貫通さ
せられて、スピンドル10の底部140の雌ねじ穴14
2に締め込まれるようになっている。頭部228の頂面
には六角レンチ等の回転操作工具を係合させるべき工具
係合部としての六角穴232が形成されるとともに、六
角穴232の中央部から雄ねじ部230の先端部へ貫通
する貫通穴234が形成されている。
6には、雄ねじ部材162が挿入されている。雄ねじ部
材162は大径の頭部228と小径の雄ねじ部230と
を備えており、雄ねじ部230が段付穴226を貫通さ
せられて、スピンドル10の底部140の雌ねじ穴14
2に締め込まれるようになっている。頭部228の頂面
には六角レンチ等の回転操作工具を係合させるべき工具
係合部としての六角穴232が形成されるとともに、六
角穴232の中央部から雄ねじ部230の先端部へ貫通
する貫通穴234が形成されている。
【0045】ホルダ引付装置150の組立は、以下のよ
うに行なわれる。まず、段付スリーブ152の小径部1
66の内面に、スプリングリテーナ171を取付け、圧
縮コイルスプリング192を挿入する。つづいてOリン
グ180および182を取付けたプランジャ154を挿
入する。このとき、貫通穴168とカム溝184との回
転位相を一致させ、貫通穴168内に鋼球156を挿入
する。貫通穴168とカム溝184との回転位相が一致
させられた状態では、小径部166のピン穴170と中
径部174の係合溝188との回転位相も一致してい
る。さらに、可動スリーブ158と小径部166とを、
圧縮コイルスプリング210を間に挿入して嵌合させ、
ピン169と係合穴194との位相を合わせた状態でピ
ン169をピン穴170に圧入する。その後、ピン22
4を圧入し、Oリング212を取付け、段付穴226に
雄ねじ部材162を挿入した状態のプラグ部材160
を、段付スリーブ152の大径部164に嵌合し、ピン
218を圧入して組立が完了する。
うに行なわれる。まず、段付スリーブ152の小径部1
66の内面に、スプリングリテーナ171を取付け、圧
縮コイルスプリング192を挿入する。つづいてOリン
グ180および182を取付けたプランジャ154を挿
入する。このとき、貫通穴168とカム溝184との回
転位相を一致させ、貫通穴168内に鋼球156を挿入
する。貫通穴168とカム溝184との回転位相が一致
させられた状態では、小径部166のピン穴170と中
径部174の係合溝188との回転位相も一致してい
る。さらに、可動スリーブ158と小径部166とを、
圧縮コイルスプリング210を間に挿入して嵌合させ、
ピン169と係合穴194との位相を合わせた状態でピ
ン169をピン穴170に圧入する。その後、ピン22
4を圧入し、Oリング212を取付け、段付穴226に
雄ねじ部材162を挿入した状態のプラグ部材160
を、段付スリーブ152の大径部164に嵌合し、ピン
218を圧入して組立が完了する。
【0046】図5に示す状態では、プランジャ154は
圧縮コイルスプリング192によって後退端、すなわち
最もプラグ部材160側の位置に保たれ、ピン169が
係合溝188の一方の端(図5において上側)に接して
いる。また、可動スリーブ158は、圧縮コイルスプリ
ング210によって前進方向に付勢され、ピン169が
係合穴194の一方の端(図5において下側)に接して
いる。
圧縮コイルスプリング192によって後退端、すなわち
最もプラグ部材160側の位置に保たれ、ピン169が
係合溝188の一方の端(図5において上側)に接して
いる。また、可動スリーブ158は、圧縮コイルスプリ
ング210によって前進方向に付勢され、ピン169が
係合穴194の一方の端(図5において下側)に接して
いる。
【0047】この状態から、プランジャ154の大径部
172の端面236に力を加えて、圧縮コイルスプリン
グ192の付勢力に抗してプランジャ154を段付スリ
ーブ152の小径部166側へ前進させ続けると、最終
的にプランジャ154は図8に示す位置まで移動する。
この過程で、プランジャ154の移動に伴って第一傾斜
面186により鋼球156が半径方向外向きに移動させ
られ、可動スリーブ158の第二傾斜面200と係合し
て、可動スリーブ158を圧縮コイルスプリング210
の付勢力に抗してプランジャ154の移動方向とは反対
の方向に後退させる。プランジャ154の前進は、ピン
169と係合溝188の端(図8において下側)とが接
触するまで許容される。
172の端面236に力を加えて、圧縮コイルスプリン
グ192の付勢力に抗してプランジャ154を段付スリ
ーブ152の小径部166側へ前進させ続けると、最終
的にプランジャ154は図8に示す位置まで移動する。
この過程で、プランジャ154の移動に伴って第一傾斜
面186により鋼球156が半径方向外向きに移動させ
られ、可動スリーブ158の第二傾斜面200と係合し
て、可動スリーブ158を圧縮コイルスプリング210
の付勢力に抗してプランジャ154の移動方向とは反対
の方向に後退させる。プランジャ154の前進は、ピン
169と係合溝188の端(図8において下側)とが接
触するまで許容される。
【0048】このように、プランジャ154の可動範囲
は、ピン169と係合溝188との相対位置関係によっ
て制限される。したがって、伝達子たる鋼球156によ
って作動させられる可動スリーブ158の、小径部16
6に対する相対移動範囲も制限されるのである。プラン
ジャ154の大径部172の端面236に加えていた力
を除去すると、圧縮コイルスプリング192および21
0の付勢力によって、プランジャ154および可動スリ
ーブ158が図5に示す位置にまで戻される。
は、ピン169と係合溝188との相対位置関係によっ
て制限される。したがって、伝達子たる鋼球156によ
って作動させられる可動スリーブ158の、小径部16
6に対する相対移動範囲も制限されるのである。プラン
ジャ154の大径部172の端面236に加えていた力
を除去すると、圧縮コイルスプリング192および21
0の付勢力によって、プランジャ154および可動スリ
ーブ158が図5に示す位置にまで戻される。
【0049】以上に説明したように構成されたドリルホ
ルダ36およびホルダ引付装置150とにより、ドリル
40を工作機械のスピンドル10に取り付ける場合につ
いて説明する。まず、スピンドル10内にホルダ引付装
置150を取り付ける。本実施形態におけるホルダ引付
装置150は、予めユニットとして組み立てることがで
きるので、まず、上記手順でホルダ引付装置150を組
み立てておき、それをスピンドル10の嵌合穴14に嵌
合する。プランジャ154の貫通穴178から工具を挿
入して雄ねじ部材162の六角穴232に係合させ、底
面140に形成された雌ねじ穴142に雄ねじ部材16
2の雄ねじ部230を螺合するとともに、偏心穴144
にピン224を嵌入させ、図1に示すように、ホルダ引
付装置150をスピンドル10に固定する。
ルダ36およびホルダ引付装置150とにより、ドリル
40を工作機械のスピンドル10に取り付ける場合につ
いて説明する。まず、スピンドル10内にホルダ引付装
置150を取り付ける。本実施形態におけるホルダ引付
装置150は、予めユニットとして組み立てることがで
きるので、まず、上記手順でホルダ引付装置150を組
み立てておき、それをスピンドル10の嵌合穴14に嵌
合する。プランジャ154の貫通穴178から工具を挿
入して雄ねじ部材162の六角穴232に係合させ、底
面140に形成された雌ねじ穴142に雄ねじ部材16
2の雄ねじ部230を螺合するとともに、偏心穴144
にピン224を嵌入させ、図1に示すように、ホルダ引
付装置150をスピンドル10に固定する。
【0050】このように、スピンドル10の外でホルダ
引付装置150を組み立て、後に嵌合穴14の底面14
0に固定することができるため、組立作業を容易に行う
ことができる。また、本実施形態においては、ピン22
4が偏心穴144に嵌合する特定位置において、ホルダ
引付装置150がスピンドル10に取り付けられるよう
になっているため、ホルダ引付装置150とスピンドル
10とを必ず予め定められた相対位相で組み付けること
ができる。なお、偏心突起がピン224により構成され
ているが、プラグ部材160の底面に一体の突起を形成
することも可能である。また、プラグ部材160に偏心
穴を形成し、スピンドル10の底面140に偏心突起を
設けて、両者を嵌合してもよい。
引付装置150を組み立て、後に嵌合穴14の底面14
0に固定することができるため、組立作業を容易に行う
ことができる。また、本実施形態においては、ピン22
4が偏心穴144に嵌合する特定位置において、ホルダ
引付装置150がスピンドル10に取り付けられるよう
になっているため、ホルダ引付装置150とスピンドル
10とを必ず予め定められた相対位相で組み付けること
ができる。なお、偏心突起がピン224により構成され
ているが、プラグ部材160の底面に一体の突起を形成
することも可能である。また、プラグ部材160に偏心
穴を形成し、スピンドル10の底面140に偏心突起を
設けて、両者を嵌合してもよい。
【0051】次に、ドリルホルダ36にドリル40を保
持させる。まず、工具挿入穴46内にドリル40のシャ
ンクを挿入し、ドライバ52の工具係合溝56にタング
を係合させる。そして、アジャストナット50の六角穴
51に工具を係合させて回転させ、ドライバ52を任意
の量だけ軸方向に移動させてドリル40の工具挿入穴4
6への挿入深さを調節する。ドリル40の適宜の挿入深
さが決まれば、クランプナット100の工具係合溝10
4に工具を係合させて回転させ、コレットキャップ84
を介してコレット72を締め付ければ、コレット72が
テーパ穴70内へ押し込まれつつ縮径させられ、ドリル
40がコレット72に強固に把持される。
持させる。まず、工具挿入穴46内にドリル40のシャ
ンクを挿入し、ドライバ52の工具係合溝56にタング
を係合させる。そして、アジャストナット50の六角穴
51に工具を係合させて回転させ、ドライバ52を任意
の量だけ軸方向に移動させてドリル40の工具挿入穴4
6への挿入深さを調節する。ドリル40の適宜の挿入深
さが決まれば、クランプナット100の工具係合溝10
4に工具を係合させて回転させ、コレットキャップ84
を介してコレット72を締め付ければ、コレット72が
テーパ穴70内へ押し込まれつつ縮径させられ、ドリル
40がコレット72に強固に把持される。
【0052】続いて、ドリルホルダ36をスピンドル1
0に取り付ける。まず、図1に示すように、第一係合部
202の係合切欠206にドリルホルダ36の係合突起
132が嵌入可能な状態、すなわち第二係合部126と
第一係合部202とを非係合位相とした状態で、嵌合軸
部38を嵌合穴14に挿入する。図9に示すように、フ
ランジ部118が端面12に当接するまで嵌合軸部38
をスピンドル10の基端側へ挿入すれば、第二係合部1
26の係合突起132が第一係合部202の係合切欠2
06を通過し、可動スリーブ158のフランジ部204
の内側に位置する。この状態ではドリルホルダ36をス
ピンドル10に対して相対回転させることができる。ド
リルホルダ36はフランジ部118が端面12に当接す
る位置以上に深くスピンドル10に嵌合されることはな
く、本実施形態においては、フランジ部118と端面1
2とが嵌合限度規定装置を構成している。
0に取り付ける。まず、図1に示すように、第一係合部
202の係合切欠206にドリルホルダ36の係合突起
132が嵌入可能な状態、すなわち第二係合部126と
第一係合部202とを非係合位相とした状態で、嵌合軸
部38を嵌合穴14に挿入する。図9に示すように、フ
ランジ部118が端面12に当接するまで嵌合軸部38
をスピンドル10の基端側へ挿入すれば、第二係合部1
26の係合突起132が第一係合部202の係合切欠2
06を通過し、可動スリーブ158のフランジ部204
の内側に位置する。この状態ではドリルホルダ36をス
ピンドル10に対して相対回転させることができる。ド
リルホルダ36はフランジ部118が端面12に当接す
る位置以上に深くスピンドル10に嵌合されることはな
く、本実施形態においては、フランジ部118と端面1
2とが嵌合限度規定装置を構成している。
【0053】上記のようにフランジ部118の端面12
2がスピンドル10の端面12に当接する以前に、カラ
ー110の係合突起112が端面12に当接するが、ス
プリング116の付勢力は小さく設定されているため、
カラー110がドリルホルダ36に対して容易に前進さ
せられ、フランジ部118は支障なく端面12に当接さ
せ得る。両者の当接後、スピンドル10とドリルホルダ
36とを相対回転させ、図10に示すように、第二係合
部126と第一係合部202とを軸方向に離脱不能に係
合させる。第二係合部126と第一係合部202とが係
合位相に到達するとともに、カラー110の一対の係合
突起112とスピンドル10の係合切欠134との位相
が合致し、スプリング116の付勢力により係合突起1
12がフランジ部118の係合切欠120から突出させ
られて係合切欠134に嵌入させられる。係合突起11
2が係合切欠120と係合切欠134とに跨がって係合
するのであり、それによってドリルホルダ36とスピン
ドル10との相対回転が阻止される。
2がスピンドル10の端面12に当接する以前に、カラ
ー110の係合突起112が端面12に当接するが、ス
プリング116の付勢力は小さく設定されているため、
カラー110がドリルホルダ36に対して容易に前進さ
せられ、フランジ部118は支障なく端面12に当接さ
せ得る。両者の当接後、スピンドル10とドリルホルダ
36とを相対回転させ、図10に示すように、第二係合
部126と第一係合部202とを軸方向に離脱不能に係
合させる。第二係合部126と第一係合部202とが係
合位相に到達するとともに、カラー110の一対の係合
突起112とスピンドル10の係合切欠134との位相
が合致し、スプリング116の付勢力により係合突起1
12がフランジ部118の係合切欠120から突出させ
られて係合切欠134に嵌入させられる。係合突起11
2が係合切欠120と係合切欠134とに跨がって係合
するのであり、それによってドリルホルダ36とスピン
ドル10との相対回転が阻止される。
【0054】本実施形態においては、カラー110,係
合突起112,圧縮コイルスプリング116,係合切欠
120および係合切欠134がスピンドル10とドリル
ホルダ36との相対回転を阻止する相対回転阻止装置を
構成しているのである。また、ホルダ本体44のテーパ
面124と嵌合穴14のテーパ内周面136とがほぼ密
着してドリルホルダ36とスピンドル10とが実質的に
隙間なく嵌合するため、半径方向のがたつきが良好に防
止され。なお、本実施形態においては、第二係合部12
6と第一係合部202との非係合位相から係合位相まで
の回転角度は90度である。
合突起112,圧縮コイルスプリング116,係合切欠
120および係合切欠134がスピンドル10とドリル
ホルダ36との相対回転を阻止する相対回転阻止装置を
構成しているのである。また、ホルダ本体44のテーパ
面124と嵌合穴14のテーパ内周面136とがほぼ密
着してドリルホルダ36とスピンドル10とが実質的に
隙間なく嵌合するため、半径方向のがたつきが良好に防
止され。なお、本実施形態においては、第二係合部12
6と第一係合部202との非係合位相から係合位相まで
の回転角度は90度である。
【0055】このようにして、ドリル40を保持したド
リルホルダ36をホルダ引付装置150を介して工作機
械のスピンドル10に迅速かつ容易に取り付けることが
できる。スピンドル10のトルクは、スピンドル10,
係合切欠134,カラー110の係合突起112および
フランジ部118を経てドリルホルダ36に伝達され、
ドリルホルダ36からドリル40へは、案内溝64,ピ
ン62,ドライバ52を経て伝達される。なお、ドリル
ホルダ36をスピンドル10に取付けたのみではドリル
ホルダ36をスピンドル10に引付ける力は生じていな
いのであるが、第一係合部202と第二係合部126と
が係合しており、かつ、係合突起112が係合切欠13
4に嵌入しているため、ドリルホルダ36がスピンドル
10から離脱する恐れはない。
リルホルダ36をホルダ引付装置150を介して工作機
械のスピンドル10に迅速かつ容易に取り付けることが
できる。スピンドル10のトルクは、スピンドル10,
係合切欠134,カラー110の係合突起112および
フランジ部118を経てドリルホルダ36に伝達され、
ドリルホルダ36からドリル40へは、案内溝64,ピ
ン62,ドライバ52を経て伝達される。なお、ドリル
ホルダ36をスピンドル10に取付けたのみではドリル
ホルダ36をスピンドル10に引付ける力は生じていな
いのであるが、第一係合部202と第二係合部126と
が係合しており、かつ、係合突起112が係合切欠13
4に嵌入しているため、ドリルホルダ36がスピンドル
10から離脱する恐れはない。
【0056】本実施形態においては、切削加工時に、ド
リル40の先端からクーラントを高圧で噴出させること
ができる。図10に示すように、クーラントはスピンド
ル10の雌ねじ穴142から供給され、雄ねじ部材16
2の貫通穴234,段付スリーブ152の大径部164
の内部,プランジャ154の貫通穴178を経てドリル
ホルダ36へ流入させられ、さらに、アジャストナット
50,ドライバ52の貫通穴66,68を経て、ドリル
40のクーラント通路へ流入し、その先端から噴出させ
られる。本実施形態においては、雌ねじ穴142,大径
部164の内面,貫通穴234,178,66,68等
によりクーラント供給通路が構成されているのである。
リル40の先端からクーラントを高圧で噴出させること
ができる。図10に示すように、クーラントはスピンド
ル10の雌ねじ穴142から供給され、雄ねじ部材16
2の貫通穴234,段付スリーブ152の大径部164
の内部,プランジャ154の貫通穴178を経てドリル
ホルダ36へ流入させられ、さらに、アジャストナット
50,ドライバ52の貫通穴66,68を経て、ドリル
40のクーラント通路へ流入し、その先端から噴出させ
られる。本実施形態においては、雌ねじ穴142,大径
部164の内面,貫通穴234,178,66,68等
によりクーラント供給通路が構成されているのである。
【0057】ドリルホルダ36がスピンドル10に取付
けられた状態で、クーラント供給通路より加圧されたク
ーラントを供給されれば、クーラント圧はドリル40,
ドリルホルダ36,ホルダ引付装置150のクーラント
に接触する面ににほぼ均一に作用する。その中でドリル
ホルダ36の引付力に影響するのは軸方向の液圧のみで
ある。軸方向のクーラント圧を受ける受圧面は、プラン
ジャ154の大径部172の端面236,小径部176
の端面238,ドリル40の端面,アジャストナット5
0の端面などである。これらの部分のうち、ドリルホル
ダ36に含まれる受圧面に作用するクーラント圧は、す
べてドリルホルダ36をスピンドル10から押し出す向
きに作用する。この受圧面の軸方向の投影面積は軸方向
穴130の断面積に等しい。この投影面積を第一実質面
積と称する。
けられた状態で、クーラント供給通路より加圧されたク
ーラントを供給されれば、クーラント圧はドリル40,
ドリルホルダ36,ホルダ引付装置150のクーラント
に接触する面ににほぼ均一に作用する。その中でドリル
ホルダ36の引付力に影響するのは軸方向の液圧のみで
ある。軸方向のクーラント圧を受ける受圧面は、プラン
ジャ154の大径部172の端面236,小径部176
の端面238,ドリル40の端面,アジャストナット5
0の端面などである。これらの部分のうち、ドリルホル
ダ36に含まれる受圧面に作用するクーラント圧は、す
べてドリルホルダ36をスピンドル10から押し出す向
きに作用する。この受圧面の軸方向の投影面積は軸方向
穴130の断面積に等しい。この投影面積を第一実質面
積と称する。
【0058】一方、ドリルホルダ36をスピンドル10
に引付ける力に変換されるのは、プランジャ154をド
リルホルダ36側に押す液圧である。なぜなら、図8を
用いて説明したように、プランジャ154のドリルホル
ダ36側への作動によって、第一傾斜面186が鋼球1
56を半径方向外向きに作動させ、その鋼球156の作
動が第二傾斜面200を含む可動スリーブ158をプラ
ンジャ154と反対方向に作動させ、この可動スリーブ
158がドリルホルダ36を引付けるからである。プラ
ンジャ154をドリルホルダ36側に作動させる実質的
な面積の大きさは、端面236の面積から、端面238
の面積を引いた値となる。この面積の大きさを第二実質
面積と称する。
に引付ける力に変換されるのは、プランジャ154をド
リルホルダ36側に押す液圧である。なぜなら、図8を
用いて説明したように、プランジャ154のドリルホル
ダ36側への作動によって、第一傾斜面186が鋼球1
56を半径方向外向きに作動させ、その鋼球156の作
動が第二傾斜面200を含む可動スリーブ158をプラ
ンジャ154と反対方向に作動させ、この可動スリーブ
158がドリルホルダ36を引付けるからである。プラ
ンジャ154をドリルホルダ36側に作動させる実質的
な面積の大きさは、端面236の面積から、端面238
の面積を引いた値となる。この面積の大きさを第二実質
面積と称する。
【0059】ドリルホルダ36を引き付ける力は第二実
質面積とクーラント圧とに比例するが、さらに、第一傾
斜面186および第二傾斜面200がそれぞれ軸方向に
対して成す傾斜角度の大きさにも関連する。これらの傾
斜角度をそれぞれ、第一傾斜角および第二傾斜角と称す
る。ドリルホルダ36を引付ける力は、第一傾斜角が小
さいほど、また、第二傾斜角が大きいほど強くなる。本
実施形態においては、第二傾斜角が第一傾斜角より大き
くされているため、クーラント圧がプランジャ154に
対して与える仕事量が損失なく可動スリーブ158に伝
達されると仮定すれば、可動スリーブ158はプランジ
ャ154が受ける付勢力よりも大きな力で作動し、ドリ
ルホルダ36を引付ることになる。すなわち、第一傾斜
面186,第二傾斜面200,鋼球156などが、倍力
装置を構成しているのであり、この倍力装置の倍力率
は、プランジャ154の移動量に対する可動スリーブ1
58の移動量の比である。倍力性能を有効に発揮させる
ためには、第一傾斜面186,第二傾斜面200,鋼球
156の表面は、摩擦や弾,塑性変形が極めて小さい材
質および表面仕上げとなっていることが望ましい。ホル
ダ引付装置150の引付力は、第二実質面積と倍力装置
の倍力率の積(引付けに係わる)が第一実質面積(押出
しに係わる)よりも大きく、かつ、それらの比の値が大
きいほど強くなる。
質面積とクーラント圧とに比例するが、さらに、第一傾
斜面186および第二傾斜面200がそれぞれ軸方向に
対して成す傾斜角度の大きさにも関連する。これらの傾
斜角度をそれぞれ、第一傾斜角および第二傾斜角と称す
る。ドリルホルダ36を引付ける力は、第一傾斜角が小
さいほど、また、第二傾斜角が大きいほど強くなる。本
実施形態においては、第二傾斜角が第一傾斜角より大き
くされているため、クーラント圧がプランジャ154に
対して与える仕事量が損失なく可動スリーブ158に伝
達されると仮定すれば、可動スリーブ158はプランジ
ャ154が受ける付勢力よりも大きな力で作動し、ドリ
ルホルダ36を引付ることになる。すなわち、第一傾斜
面186,第二傾斜面200,鋼球156などが、倍力
装置を構成しているのであり、この倍力装置の倍力率
は、プランジャ154の移動量に対する可動スリーブ1
58の移動量の比である。倍力性能を有効に発揮させる
ためには、第一傾斜面186,第二傾斜面200,鋼球
156の表面は、摩擦や弾,塑性変形が極めて小さい材
質および表面仕上げとなっていることが望ましい。ホル
ダ引付装置150の引付力は、第二実質面積と倍力装置
の倍力率の積(引付けに係わる)が第一実質面積(押出
しに係わる)よりも大きく、かつ、それらの比の値が大
きいほど強くなる。
【0060】ドリルホルダ36をスピンドル10から取
り外す場合には、スプリング116の付勢力に抗してカ
ラー110を非作用位置へ移動させ、一対の係合突起1
12をスピンドル10の係合切欠134から離脱させ
る。それにより、ドリルホルダ36とスピンドル10と
の相対回転が可能となる。この状態で、ドリルホルダ3
6を第二係合部126が第一係合部202と非係合位相
となるまで回転させる。この非係合位相においては、第
一係合部202と第二係合部126との離脱によりドリ
ルホルダ36をスピンドル10から容易に抜き出すこと
ができ、新たなドリルホルダを取り付けることができ
る。
り外す場合には、スプリング116の付勢力に抗してカ
ラー110を非作用位置へ移動させ、一対の係合突起1
12をスピンドル10の係合切欠134から離脱させ
る。それにより、ドリルホルダ36とスピンドル10と
の相対回転が可能となる。この状態で、ドリルホルダ3
6を第二係合部126が第一係合部202と非係合位相
となるまで回転させる。この非係合位相においては、第
一係合部202と第二係合部126との離脱によりドリ
ルホルダ36をスピンドル10から容易に抜き出すこと
ができ、新たなドリルホルダを取り付けることができ
る。
【0061】本実施形態においては、ドリルホルダ36
のスピンドル10への着脱時には、クーラント圧がゼロ
であるため、ホルダ引付装置150による引付力は発生
せず、迅速な着脱が可能である一方、クーラントを噴出
させる切削時には、ドリルホルダ36のスピンドル10
への強い引付力が付与され、クーラント圧が高くなるほ
どドリルホルダ36がスピンドル10内に強く引き込ま
れる。
のスピンドル10への着脱時には、クーラント圧がゼロ
であるため、ホルダ引付装置150による引付力は発生
せず、迅速な着脱が可能である一方、クーラントを噴出
させる切削時には、ドリルホルダ36のスピンドル10
への強い引付力が付与され、クーラント圧が高くなるほ
どドリルホルダ36がスピンドル10内に強く引き込ま
れる。
【0062】さらに、本実施形態においては、伝達子と
して市販の鋼球156が使用されており、ホルダ引付装
置150を安価に製造し得る利点があるが、これに限定
されるわけではない。例えば、円柱体の両端に半球部を
形成した伝達ピンを伝達子として使用することも可能で
ある。筒状部材の周壁に形成した貫通穴に伝達ピンを摺
動可能に嵌合し、両端の半球部の少なくとも一部ずつが
周壁の外周面と内周面との両方から同時に突出可能とす
るのであり、このようにすれば、球体を伝達子として使
用する場合に比較して、可動スリーブ158の第二傾斜
面200の傾斜角度を大きくすることが容易となる。球
体を使用する場合には、球体の球心が貫通穴内に位置す
る状態を保ちつつ球体の一部を第二傾斜面200に係合
させることが必要であり、第二傾斜面200の傾斜角度
が自ずから制限されるのに対して、伝達ピンを使用する
場合にはそのような制限を受けないからである。
して市販の鋼球156が使用されており、ホルダ引付装
置150を安価に製造し得る利点があるが、これに限定
されるわけではない。例えば、円柱体の両端に半球部を
形成した伝達ピンを伝達子として使用することも可能で
ある。筒状部材の周壁に形成した貫通穴に伝達ピンを摺
動可能に嵌合し、両端の半球部の少なくとも一部ずつが
周壁の外周面と内周面との両方から同時に突出可能とす
るのであり、このようにすれば、球体を伝達子として使
用する場合に比較して、可動スリーブ158の第二傾斜
面200の傾斜角度を大きくすることが容易となる。球
体を使用する場合には、球体の球心が貫通穴内に位置す
る状態を保ちつつ球体の一部を第二傾斜面200に係合
させることが必要であり、第二傾斜面200の傾斜角度
が自ずから制限されるのに対して、伝達ピンを使用する
場合にはそのような制限を受けないからである。
【0063】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、スピンドル10が第一部材を、ホルダ本
体44が第二部材を構成している。また、ホルダ引付装
置150が、第二部材を第一部材に引き付ける引付装置
を構成しており、プランジャ154がクーラントの液圧
に基づいて作動する作動部材として機能し、段付スリー
ブ152,鋼球156,可動スリーブ,第一傾斜面18
6,第二傾斜面200等が作動部材の作動力を第二部材
の第一部材側への引付力に変換する変換装置を構成して
いる。ただし、見方によっては、ホルダ引付装置150
の構成要素である段付スリーブ152およびプラグ部材
160が単独で、あるいはスピンドル10と共同して第
一部材を構成していると解することもできる。
態においては、スピンドル10が第一部材を、ホルダ本
体44が第二部材を構成している。また、ホルダ引付装
置150が、第二部材を第一部材に引き付ける引付装置
を構成しており、プランジャ154がクーラントの液圧
に基づいて作動する作動部材として機能し、段付スリー
ブ152,鋼球156,可動スリーブ,第一傾斜面18
6,第二傾斜面200等が作動部材の作動力を第二部材
の第一部材側への引付力に変換する変換装置を構成して
いる。ただし、見方によっては、ホルダ引付装置150
の構成要素である段付スリーブ152およびプラグ部材
160が単独で、あるいはスピンドル10と共同して第
一部材を構成していると解することもできる。
【0064】なお、本実施形態は工作機械のスピンドル
10に直接ホルダ引付装置150を取付けるものである
が、図11に示すごとく、自動工具交換装置により工作
機械の主軸に着脱されるアダプタ240にホルダ引付装
置150を取付けてもよい。この場合、普通に用いられ
る方法および装置をそのまま活用して、工作機械への加
工工具の着脱をすべて自動で行うことが可能である。例
えば、それぞれに工具を保持させた複数のアダプタ24
0を用意し、それらを自動で工作機械のスピンドルに着
するのである。
10に直接ホルダ引付装置150を取付けるものである
が、図11に示すごとく、自動工具交換装置により工作
機械の主軸に着脱されるアダプタ240にホルダ引付装
置150を取付けてもよい。この場合、普通に用いられ
る方法および装置をそのまま活用して、工作機械への加
工工具の着脱をすべて自動で行うことが可能である。例
えば、それぞれに工具を保持させた複数のアダプタ24
0を用意し、それらを自動で工作機械のスピンドルに着
するのである。
【0065】第一ないし第三発明に共通の実施形態であ
る工具保持装置を図面に基づいて説明する。図12は、
倍力機構を持たず、クーラント圧によって作動させられ
る部材がクーラント供給通路を形成しないものであり、
構造が間略化されている。倍力機構を持たないので引付
力が小さくなるが、クーラント圧が大きい場合にはコス
ト的に有利になるのである。本実施形態のホルダ引付装
置300は取付部材302,雄ねじ部材304,段付管
306,可動スリーブ308等から成る。
る工具保持装置を図面に基づいて説明する。図12は、
倍力機構を持たず、クーラント圧によって作動させられ
る部材がクーラント供給通路を形成しないものであり、
構造が間略化されている。倍力機構を持たないので引付
力が小さくなるが、クーラント圧が大きい場合にはコス
ト的に有利になるのである。本実施形態のホルダ引付装
置300は取付部材302,雄ねじ部材304,段付管
306,可動スリーブ308等から成る。
【0066】取付部材302は概して円筒形であり、軸
線上に段付穴310を備え、端面312には、軸線から
偏心した位置に偏心穴314が形成され、偏心突起たる
ピン316が圧入されている。また、段付穴310の大
径穴部の開口近傍には雌ねじ部318が形成されてい
る。ピン316は、工作機械のスピンドル319の嵌合
穴320の底面322に形成された偏心穴324の内径
より僅かに小さい直径を有しており、このピン316の
偏心穴324への嵌入により取付部材302のスピンド
ル319に対する相対回転が実質的に防止される。
線上に段付穴310を備え、端面312には、軸線から
偏心した位置に偏心穴314が形成され、偏心突起たる
ピン316が圧入されている。また、段付穴310の大
径穴部の開口近傍には雌ねじ部318が形成されてい
る。ピン316は、工作機械のスピンドル319の嵌合
穴320の底面322に形成された偏心穴324の内径
より僅かに小さい直径を有しており、このピン316の
偏心穴324への嵌入により取付部材302のスピンド
ル319に対する相対回転が実質的に防止される。
【0067】取付部材302の段付穴310には雄ねじ
部材304が挿入される。雄ねじ部材304は大径の頭
部326と小径の雄ねじ部328とを備えており、雄ね
じ部328が段付穴310を貫通させられて、スピンド
ル319の底面322の雌ねじ穴330に締め込まれる
ようになっている。頭部326の先端部には、六角レン
チ等の回転操作工具を係合させるべき工具係合部として
の六角穴332が形成されるとともに、六角穴332の
中央部から雄ねじ部328の先端部へ貫通する貫通穴3
34が形成されている。
部材304が挿入される。雄ねじ部材304は大径の頭
部326と小径の雄ねじ部328とを備えており、雄ね
じ部328が段付穴310を貫通させられて、スピンド
ル319の底面322の雌ねじ穴330に締め込まれる
ようになっている。頭部326の先端部には、六角レン
チ等の回転操作工具を係合させるべき工具係合部として
の六角穴332が形成されるとともに、六角穴332の
中央部から雄ねじ部328の先端部へ貫通する貫通穴3
34が形成されている。
【0068】段付管306は、外径の異なる4つの部分
からなり、軸線上に貫通穴336を備えたものである。
段付管306の外径の異なる4つの部分を、ピストンロ
ッド部340,ストッパ部342,ピストン部344お
よび嵌合部346と称する。ピストンロッド部340の
先端には雄ねじ部347が形成されている。ストッパ部
342は、その外径がピストンロッド部340よりもわ
ずかに大きくされており、貫通穴336とストッパ部3
42の外周とを連通させる連通路348を有している。
ピストン部344は最も径が大きく、その外周面にはシ
ール部材たるOリング350が取付けられている。嵌合
部346は最も径が小さく、先端部の外周面にはシール
部材たるOリング352が取付けられている。取付部材
302と段付管306とは組立ての都合上2部分に分割
されたものであり、雌ねじ部318と雄ねじ部347と
が螺合された上、取付部材302と段付管306とが予
め決められた相対位相となった状態で接着剤により固定
され、一部材とされる。
からなり、軸線上に貫通穴336を備えたものである。
段付管306の外径の異なる4つの部分を、ピストンロ
ッド部340,ストッパ部342,ピストン部344お
よび嵌合部346と称する。ピストンロッド部340の
先端には雄ねじ部347が形成されている。ストッパ部
342は、その外径がピストンロッド部340よりもわ
ずかに大きくされており、貫通穴336とストッパ部3
42の外周とを連通させる連通路348を有している。
ピストン部344は最も径が大きく、その外周面にはシ
ール部材たるOリング350が取付けられている。嵌合
部346は最も径が小さく、先端部の外周面にはシール
部材たるOリング352が取付けられている。取付部材
302と段付管306とは組立ての都合上2部分に分割
されたものであり、雌ねじ部318と雄ねじ部347と
が螺合された上、取付部材302と段付管306とが予
め決められた相対位相となった状態で接着剤により固定
され、一部材とされる。
【0069】可動スリーブ308は概して円管形状を成
し、一方の端には半径方向内向きのフランジ部354が
設けられ、その内周面356にはシール部材たるOリン
グ358が取付けられている。また、他方の端部には第
一係合部360が設けられている。可動スリーブ308
と段付管306とは、フランジ部354の内周面356
とピストンロッド部340の外周面362、および可動
スリーブ308の内周面364とピストン部344の外
周面366において液密かつ軸方向に摺動可能に嵌合さ
れており、その結果、ピストン部344とフランジ部3
54との間に液圧室368が形成されている。可動スリ
ーブ308は、可動スリーブ308と取付部材302と
の間に配設された付勢部材たる圧縮コイルスプリング3
69によって液圧室368の容積が減少する向きに付勢
されており、常にはフランジ部354がストッパ部34
2に当接した位置に保たれている。
し、一方の端には半径方向内向きのフランジ部354が
設けられ、その内周面356にはシール部材たるOリン
グ358が取付けられている。また、他方の端部には第
一係合部360が設けられている。可動スリーブ308
と段付管306とは、フランジ部354の内周面356
とピストンロッド部340の外周面362、および可動
スリーブ308の内周面364とピストン部344の外
周面366において液密かつ軸方向に摺動可能に嵌合さ
れており、その結果、ピストン部344とフランジ部3
54との間に液圧室368が形成されている。可動スリ
ーブ308は、可動スリーブ308と取付部材302と
の間に配設された付勢部材たる圧縮コイルスプリング3
69によって液圧室368の容積が減少する向きに付勢
されており、常にはフランジ部354がストッパ部34
2に当接した位置に保たれている。
【0070】この状態で、ドリルホルダ372の第二係
合部374と可動スリーブ308の第一係合部360と
を係合させることができる。第一係合部360および第
二係合部374の形状は、それぞれ図7および図4に示
した前述の実施形態のものの形状と同じであり、それら
の係合方法も図1,図9および図10に示した方法と同
様である。なお、図12の状態は、第一係合部360と
第二係合部374とが離脱不能に係合した状態を示して
いる。この状態ではドリルホルダ372はまだホルダ引
付装置300によって引付けられていない。
合部374と可動スリーブ308の第一係合部360と
を係合させることができる。第一係合部360および第
二係合部374の形状は、それぞれ図7および図4に示
した前述の実施形態のものの形状と同じであり、それら
の係合方法も図1,図9および図10に示した方法と同
様である。なお、図12の状態は、第一係合部360と
第二係合部374とが離脱不能に係合した状態を示して
いる。この状態ではドリルホルダ372はまだホルダ引
付装置300によって引付けられていない。
【0071】図12の状態で高い液圧のクーラントをス
ピンドル319の雌ねじ穴330に供給すると、雄ねじ
部材304の貫通穴334,段付穴310および貫通穴
336を経てドリルホルダ372内に供給される。一
方、クーラントの一部は貫通穴336から連通路348
を経て液圧室368に導かれる。液圧室368内のクー
ラント圧は、クーラントに接触する唯一の可動部材であ
る可動スリーブ308のフランジ部354に作用する。
その結果、可動スリーブ308が、図13に示すよう
に、ドリルホルダ372を引込む方向に作動する。
ピンドル319の雌ねじ穴330に供給すると、雄ねじ
部材304の貫通穴334,段付穴310および貫通穴
336を経てドリルホルダ372内に供給される。一
方、クーラントの一部は貫通穴336から連通路348
を経て液圧室368に導かれる。液圧室368内のクー
ラント圧は、クーラントに接触する唯一の可動部材であ
る可動スリーブ308のフランジ部354に作用する。
その結果、可動スリーブ308が、図13に示すよう
に、ドリルホルダ372を引込む方向に作動する。
【0072】ドリルホルダ372をホルダ引付装置30
0が引付けるためには、フランジ部354の円環状の内
側面の面積(第一面積と称する)は、ドリルホルダ37
2の実質受圧面積、すなわち、ドリルホルダ372の軸
方向穴の、段付管306の嵌合部346と嵌合するする
部分の断面積(第二面積と称する)よりも大きくするこ
とが必要である。第一面積にかかるクーラント圧はドリ
ルホルダ372を引付ける方向に作用し、第二面積にか
かるクーラント圧はドリルホルダ372を押し出す方向
に作用するからである。第一面積が第二面積よりも大き
く、その差が圧縮コイルスプリング369の付勢力に相
当する大きさよりも大きければ、非加工中にクーラント
圧によってドリルホルダ372がスピンドル319から
押し出されることはない。しかし、加工中にドリルにか
かる力がドリルを引抜こうとする向きに生じることは十
分あり得ることであり、第二面積よりも第一面積の大き
さを可能なかぎり大きくしておくことが望ましい。本実
施形態では、ホルダ引付装置300の可動部材は可動ス
リーブ308のみであり、構成が簡略化されている。
0が引付けるためには、フランジ部354の円環状の内
側面の面積(第一面積と称する)は、ドリルホルダ37
2の実質受圧面積、すなわち、ドリルホルダ372の軸
方向穴の、段付管306の嵌合部346と嵌合するする
部分の断面積(第二面積と称する)よりも大きくするこ
とが必要である。第一面積にかかるクーラント圧はドリ
ルホルダ372を引付ける方向に作用し、第二面積にか
かるクーラント圧はドリルホルダ372を押し出す方向
に作用するからである。第一面積が第二面積よりも大き
く、その差が圧縮コイルスプリング369の付勢力に相
当する大きさよりも大きければ、非加工中にクーラント
圧によってドリルホルダ372がスピンドル319から
押し出されることはない。しかし、加工中にドリルにか
かる力がドリルを引抜こうとする向きに生じることは十
分あり得ることであり、第二面積よりも第一面積の大き
さを可能なかぎり大きくしておくことが望ましい。本実
施形態では、ホルダ引付装置300の可動部材は可動ス
リーブ308のみであり、構成が簡略化されている。
【0073】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、スピンドル319が第一部材を、ドリル
ホルダ372の本体が第二部材を構成している。また、
ホルダ引付装置300が、第二部材を第一部材に引き付
ける引付装置を構成しており、可動スリーブ308がク
ーラントの液圧に基づいて作動する作動部材として機能
するとともに、作動部材の作動力を第二部材の第一部材
側への引付力に変換する変換装置としても機能するただ
し、見方によっては、ホルダ引付装置300の構成要素
である取付部材302および段付管306が単独で、あ
るいはスピンドル319と共同して第一部材を構成して
いると解することもできる。
態においては、スピンドル319が第一部材を、ドリル
ホルダ372の本体が第二部材を構成している。また、
ホルダ引付装置300が、第二部材を第一部材に引き付
ける引付装置を構成しており、可動スリーブ308がク
ーラントの液圧に基づいて作動する作動部材として機能
するとともに、作動部材の作動力を第二部材の第一部材
側への引付力に変換する変換装置としても機能するただ
し、見方によっては、ホルダ引付装置300の構成要素
である取付部材302および段付管306が単独で、あ
るいはスピンドル319と共同して第一部材を構成して
いると解することもできる。
【0074】第一ないし第三発明に共通の実施形態であ
る工具保持装置を図面に基づいて説明する。図14は、
倍力機構を持ち、クーラント圧によって作動させられる
部材が第一部材とのみ嵌合する形態を示すものである。
本実施形態のホルダ引付装置400はスリーブ402,
プランジャ404,係合部材406,鋼球408,プラ
グ部材410,雄ねじ部材412等から成る。スリーブ
402は、先端部分に半径方向内向きのフランジ部41
4を、中間部に肩面416を備えている。
る工具保持装置を図面に基づいて説明する。図14は、
倍力機構を持ち、クーラント圧によって作動させられる
部材が第一部材とのみ嵌合する形態を示すものである。
本実施形態のホルダ引付装置400はスリーブ402,
プランジャ404,係合部材406,鋼球408,プラ
グ部材410,雄ねじ部材412等から成る。スリーブ
402は、先端部分に半径方向内向きのフランジ部41
4を、中間部に肩面416を備えている。
【0075】プランジャ404は概して円管状を成し、
先端部の内周面がテーパ面424とされるとともに後端
部が拡径部426とされている。拡径部426の外周に
はシール部材たるOリング430が取付けられており、
スリーブ402とプランジャ404とは液密かつ軸方向
に相対移動可能に嵌合されている。プランジャ404の
拡径部426とスリーブ402の肩面416との間に、
付勢部材たる圧縮コイルスプリング434が配設されて
いる。
先端部の内周面がテーパ面424とされるとともに後端
部が拡径部426とされている。拡径部426の外周に
はシール部材たるOリング430が取付けられており、
スリーブ402とプランジャ404とは液密かつ軸方向
に相対移動可能に嵌合されている。プランジャ404の
拡径部426とスリーブ402の肩面416との間に、
付勢部材たる圧縮コイルスプリング434が配設されて
いる。
【0076】係合部材406は概して管状を成す。係合
部材406の両端付近の外周面には、それぞれシール部
材たるOリング436,438が取付けられている。ま
た、プランジャ404に嵌合される後端部には、Oリン
グ438よりも中央寄りの外周面の等角度間隔の複数か
所(図示の例では2か所)に、係合溝440が形成され
ている。係合溝440の端面442側には、傾斜面44
4が形成されている。係合溝440の幅は鋼球408の
外径よりもわずかに大きくされており、傾斜面444と
鋼球408とが係合可能とされている。係合部材406
の軸線上には貫通穴446、その端面442には座ぐり
穴448が形成されている。係合部材406の先端部の
Oリング436より中央寄りの外周面の等角度間隔の複
数か所(図示の例では2か所)には係合突起450が形
成され、花弁型の第一係合部452とされている。ま
た、係合部材406の外周面のほぼ中央の、係合突起4
50と90度位相がずれた位置には、キー453が取り
付けられている。
部材406の両端付近の外周面には、それぞれシール部
材たるOリング436,438が取付けられている。ま
た、プランジャ404に嵌合される後端部には、Oリン
グ438よりも中央寄りの外周面の等角度間隔の複数か
所(図示の例では2か所)に、係合溝440が形成され
ている。係合溝440の端面442側には、傾斜面44
4が形成されている。係合溝440の幅は鋼球408の
外径よりもわずかに大きくされており、傾斜面444と
鋼球408とが係合可能とされている。係合部材406
の軸線上には貫通穴446、その端面442には座ぐり
穴448が形成されている。係合部材406の先端部の
Oリング436より中央寄りの外周面の等角度間隔の複
数か所(図示の例では2か所)には係合突起450が形
成され、花弁型の第一係合部452とされている。ま
た、係合部材406の外周面のほぼ中央の、係合突起4
50と90度位相がずれた位置には、キー453が取り
付けられている。
【0077】フランジ部414の内周面には図示しない
キー溝が形成されており、キー453と係合してスリー
ブ402と係合部材406との相対回転を防止してい
る。また、付勢部材たるテーパ状の圧縮コイルスプリン
グ455が、一端が雄ねじ部材412の座ぐり穴454
に嵌合され、他端が係合部材406の座ぐり穴448に
嵌合されて配設され、係合部材406をスリーブ402
から突出する向きに付勢している。
キー溝が形成されており、キー453と係合してスリー
ブ402と係合部材406との相対回転を防止してい
る。また、付勢部材たるテーパ状の圧縮コイルスプリン
グ455が、一端が雄ねじ部材412の座ぐり穴454
に嵌合され、他端が係合部材406の座ぐり穴448に
嵌合されて配設され、係合部材406をスリーブ402
から突出する向きに付勢している。
【0078】スリーブ402に、圧縮コイルスプリング
434,係合部材406,鋼球408,プランジャ40
4および圧縮コイルスプリング455を組み付けた後、
雄ねじ部材412を挿入したプラグ部材410を組み付
ける。プラグ部材410のスリーブ402への固定手
段、およびホルダ引付装置400のスピンドル456の
嵌合穴458の底部460への固定手段は前述の実施形
態と同じである。
434,係合部材406,鋼球408,プランジャ40
4および圧縮コイルスプリング455を組み付けた後、
雄ねじ部材412を挿入したプラグ部材410を組み付
ける。プラグ部材410のスリーブ402への固定手
段、およびホルダ引付装置400のスピンドル456の
嵌合穴458の底部460への固定手段は前述の実施形
態と同じである。
【0079】ドリルホルダ462は、その後端部に図示
しない係合切欠と拡径穴464を有する筒状の第二係合
部466を備えている。この第二係合部は、図1ないし
図10に示した実施形態における第一係合部202と同
様のものである。ドリルホルダ462をスピンドル45
6に取付ける際には、非係合位相において図示しない係
合切欠を係合突起450を通過させ、係合突起450を
拡径穴464内に位置させる。この状態からドリルホル
ダ462を係合角度(この場合は90度)回転させれ
ば、係合突起450と拡径穴464の端面468とが係
合可能な状態となり、ドリルホルダ462はスピンドル
456から離脱不能になる。この状態でスピンドル45
6とドリルホルダ462との相対回転を禁止する手段
が、前述の実施形態同様に別途設けられている。
しない係合切欠と拡径穴464を有する筒状の第二係合
部466を備えている。この第二係合部は、図1ないし
図10に示した実施形態における第一係合部202と同
様のものである。ドリルホルダ462をスピンドル45
6に取付ける際には、非係合位相において図示しない係
合切欠を係合突起450を通過させ、係合突起450を
拡径穴464内に位置させる。この状態からドリルホル
ダ462を係合角度(この場合は90度)回転させれ
ば、係合突起450と拡径穴464の端面468とが係
合可能な状態となり、ドリルホルダ462はスピンドル
456から離脱不能になる。この状態でスピンドル45
6とドリルホルダ462との相対回転を禁止する手段
が、前述の実施形態同様に別途設けられている。
【0080】クーラントが供給されていない状態では、
プランジャ404は圧縮コイルスプリング434の付勢
力によりプラグ部材410に当接する後退端位置に保た
れている。また、係合部材406は圧縮コイルスプリン
グ455の付勢力により前進端位置に保たれている。こ
の前進端位置は、傾斜面444と鋼球408との係合に
より規定される。クーラント圧の作用によってプランジ
ャ404がドリルホルダ462側(図14において左
側)に前進させられると、係合溝440に係合している
鋼球408が、テーパ面424の作用により半径方向内
向きに移動させられる。その結果、鋼球408と傾斜面
444との作用によって係合部材406がプラグ部材4
10側(図14において右側)に後退させられ、ホルダ
引付装置400がドリルホルダ462を引付けることと
なる。
プランジャ404は圧縮コイルスプリング434の付勢
力によりプラグ部材410に当接する後退端位置に保た
れている。また、係合部材406は圧縮コイルスプリン
グ455の付勢力により前進端位置に保たれている。こ
の前進端位置は、傾斜面444と鋼球408との係合に
より規定される。クーラント圧の作用によってプランジ
ャ404がドリルホルダ462側(図14において左
側)に前進させられると、係合溝440に係合している
鋼球408が、テーパ面424の作用により半径方向内
向きに移動させられる。その結果、鋼球408と傾斜面
444との作用によって係合部材406がプラグ部材4
10側(図14において右側)に後退させられ、ホルダ
引付装置400がドリルホルダ462を引付けることと
なる。
【0081】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、スピンドル456が第一部材を、ドリル
ホルダ462の本体が第二部材を構成している。また、
ホルダ引付装置400が、第二部材を第一部材に引き付
ける引付装置を構成しており、プランジャ404がクー
ラントの液圧に基づいて作動する作動部材として機能
し、係合部材406,鋼球408,テーパ面424,傾
斜面444等が作動部材の作動力を第二部材の第一部材
側への引付力に変換する変換装置を構成している。ただ
し、見方によっては、ホルダ引付装置400の構成要素
であるプラグ部材410およびスリーブ402が単独
で、あるいはスピンドル456と共同して第一部材を構
成していると解することもできる。
態においては、スピンドル456が第一部材を、ドリル
ホルダ462の本体が第二部材を構成している。また、
ホルダ引付装置400が、第二部材を第一部材に引き付
ける引付装置を構成しており、プランジャ404がクー
ラントの液圧に基づいて作動する作動部材として機能
し、係合部材406,鋼球408,テーパ面424,傾
斜面444等が作動部材の作動力を第二部材の第一部材
側への引付力に変換する変換装置を構成している。ただ
し、見方によっては、ホルダ引付装置400の構成要素
であるプラグ部材410およびスリーブ402が単独
で、あるいはスピンドル456と共同して第一部材を構
成していると解することもできる。
【0082】第一,第二および第五発明に共通の実施形
態である工具保持装置を図面に基づいて説明する。図1
5はクーラント圧に基づいて作動させられる作動部材の
作動方向が、工作機械のスピンドルの中心軸の向きと平
行ではない形態を示すものである。また、図16は、図
15のX−X断面における断面図である。ホルダ引付装
置500の主たる構成要素である本体502は、概して
段付の円筒状を成している。本体502はその軸線上に
段付の貫通穴504を有している。貫通穴504は本体
502の端面506,508に、それぞれ第一,第二拡
径部510,512を有している。本体502の小径部
514には雄ねじ部516が形成されている。本体50
2の大径部518には、その軸線が本体502の軸線を
通り本体502の軸線と直角なシリンダボア520が複
数個(図示の例では4個)、等角度間隔で形成されてい
る。各シリンダボア520は、本体502の外周面から
半径方向に形成された座ぐり穴であり、底壁に形成され
た連通穴521により貫通穴504と連通させられてい
る。
態である工具保持装置を図面に基づいて説明する。図1
5はクーラント圧に基づいて作動させられる作動部材の
作動方向が、工作機械のスピンドルの中心軸の向きと平
行ではない形態を示すものである。また、図16は、図
15のX−X断面における断面図である。ホルダ引付装
置500の主たる構成要素である本体502は、概して
段付の円筒状を成している。本体502はその軸線上に
段付の貫通穴504を有している。貫通穴504は本体
502の端面506,508に、それぞれ第一,第二拡
径部510,512を有している。本体502の小径部
514には雄ねじ部516が形成されている。本体50
2の大径部518には、その軸線が本体502の軸線を
通り本体502の軸線と直角なシリンダボア520が複
数個(図示の例では4個)、等角度間隔で形成されてい
る。各シリンダボア520は、本体502の外周面から
半径方向に形成された座ぐり穴であり、底壁に形成され
た連通穴521により貫通穴504と連通させられてい
る。
【0083】それぞれのシリンダボア520の内部には
プランジャ522が、本体502の半径方向に相対移動
可能な状態で嵌合されている。プランジャ522は、そ
の外周面にシール部材たるOリング524が取付けら
れ、テーパ状の圧縮コイルスプリング526によって半
径方向外向きに付勢されている。プランジャ522の半
径方向外向きの端面528には、伝達子たる鋼球530
を保持するための半球状の凹部532が形成されてい
る。
プランジャ522が、本体502の半径方向に相対移動
可能な状態で嵌合されている。プランジャ522は、そ
の外周面にシール部材たるOリング524が取付けら
れ、テーパ状の圧縮コイルスプリング526によって半
径方向外向きに付勢されている。プランジャ522の半
径方向外向きの端面528には、伝達子たる鋼球530
を保持するための半球状の凹部532が形成されてい
る。
【0084】本体502の小径部514には、押さえ突
起534が等角度間隔に複数個(図示の例では4個)形
成された押さえ部材536が取付けられている。押さえ
部材536は円筒部537を備え、この円筒部が本体5
02の小径部514に嵌合されるとともに、端面538
が肩面540に当接させられた状態で、雌ねじ部材54
2が雄ねじ部516に螺合されることにより、本体50
2に固定されている。なお、押さえ部材536の本体5
02に対する相対回転は、本体502に立設されたピン
544と円筒部537に形成された長穴546との係合
により防止されている。押さえ突起534の先端面は、
鋼球530の半径とほぼ等しい半径の円を、押さえ部材
536の軸線を中心として回転させた場合にその円の一
部が描く軌跡に相当する凹面548とされており、通常
はこの凹面548が鋼球530に当接することによっ
て、プランジャ522のシリンダボア520からの抜出
しと、鋼球530の凹部532からの離脱を防止してい
る。鋼球530は、この状態において、一部が本体50
2の外周面より半径方向外方へ、また、押さえ突起53
4より軸方向後方へ突出している。この鋼球530が、
後に説明するように第一係合部として機能する。
起534が等角度間隔に複数個(図示の例では4個)形
成された押さえ部材536が取付けられている。押さえ
部材536は円筒部537を備え、この円筒部が本体5
02の小径部514に嵌合されるとともに、端面538
が肩面540に当接させられた状態で、雌ねじ部材54
2が雄ねじ部516に螺合されることにより、本体50
2に固定されている。なお、押さえ部材536の本体5
02に対する相対回転は、本体502に立設されたピン
544と円筒部537に形成された長穴546との係合
により防止されている。押さえ突起534の先端面は、
鋼球530の半径とほぼ等しい半径の円を、押さえ部材
536の軸線を中心として回転させた場合にその円の一
部が描く軌跡に相当する凹面548とされており、通常
はこの凹面548が鋼球530に当接することによっ
て、プランジャ522のシリンダボア520からの抜出
しと、鋼球530の凹部532からの離脱を防止してい
る。鋼球530は、この状態において、一部が本体50
2の外周面より半径方向外方へ、また、押さえ突起53
4より軸方向後方へ突出している。この鋼球530が、
後に説明するように第一係合部として機能する。
【0085】本体502の貫通穴504の第一拡径部5
10には、前述の実施形態のものと同じ構造を有するプ
ラグ部材551が、前述の実施形態と同様の手段で取付
けられている。プラグ部材551に雄ねじ部材552が
挿入され、この雄ねじ部材552が貫通穴553を有し
ていることも前述の実施形態と同じである。したがっ
て、ホルダ引付装置500は、前記実施形態におけると
同じ手段で、スピンドル554の底部556に固定する
ことができる。一方、貫通穴504の第二拡径部512
は、図15にその一部のみを示したドリルホルダ560
の有底穴の底面562から突出して設けられた嵌合部5
64と、シール部材たるOリング566によって液密が
保たれた状態で嵌合する。前述の実施形態同様、嵌合部
564の貫通穴568は、図示しないドリルの液通路に
連通させられる。
10には、前述の実施形態のものと同じ構造を有するプ
ラグ部材551が、前述の実施形態と同様の手段で取付
けられている。プラグ部材551に雄ねじ部材552が
挿入され、この雄ねじ部材552が貫通穴553を有し
ていることも前述の実施形態と同じである。したがっ
て、ホルダ引付装置500は、前記実施形態におけると
同じ手段で、スピンドル554の底部556に固定する
ことができる。一方、貫通穴504の第二拡径部512
は、図15にその一部のみを示したドリルホルダ560
の有底穴の底面562から突出して設けられた嵌合部5
64と、シール部材たるOリング566によって液密が
保たれた状態で嵌合する。前述の実施形態同様、嵌合部
564の貫通穴568は、図示しないドリルの液通路に
連通させられる。
【0086】ドリルホルダ560は第二係合部570を
備えている。第二係合部570は、ドリルホルダ560
の有底穴の周壁572の内周面の、開口近傍部に設けら
れた半径方向内向きのフランジ部574に、等角度間隔
に複数個(図示の例では4個)の係合切欠576が形成
されたものである。係合切欠576の幅は、押さえ突起
534の幅よりも大きくされており、押さえ突起534
および第二係合部としての鋼球530と、第二係合部5
70との相対位相が、非係合位相にある場合にはドリル
ホルダ560を図15に示す状態にまで挿入することが
できる。図15に示す状態からドリルホルダ560を係
合位相まで相対回転させれば、図17に示すように、フ
ランジ部574の傾斜面578が鋼球530と係合し、
ドリルホルダ560が離脱不能に取付けられる。この係
合につれて、プランジャ522が圧縮コイルスプリング
526の付勢力に抗してシリンダボア520内へ押し戻
され、鋼球530は押さえ突起534から離れる。な
お、図示はしないが、係合位相においてホルダ引付装置
500およびスピンドル554とドリルホルダ560と
の相対回転を防止するための機構を別途設けておく必要
がある。
備えている。第二係合部570は、ドリルホルダ560
の有底穴の周壁572の内周面の、開口近傍部に設けら
れた半径方向内向きのフランジ部574に、等角度間隔
に複数個(図示の例では4個)の係合切欠576が形成
されたものである。係合切欠576の幅は、押さえ突起
534の幅よりも大きくされており、押さえ突起534
および第二係合部としての鋼球530と、第二係合部5
70との相対位相が、非係合位相にある場合にはドリル
ホルダ560を図15に示す状態にまで挿入することが
できる。図15に示す状態からドリルホルダ560を係
合位相まで相対回転させれば、図17に示すように、フ
ランジ部574の傾斜面578が鋼球530と係合し、
ドリルホルダ560が離脱不能に取付けられる。この係
合につれて、プランジャ522が圧縮コイルスプリング
526の付勢力に抗してシリンダボア520内へ押し戻
され、鋼球530は押さえ突起534から離れる。な
お、図示はしないが、係合位相においてホルダ引付装置
500およびスピンドル554とドリルホルダ560と
の相対回転を防止するための機構を別途設けておく必要
がある。
【0087】ホルダ引付装置500とドリルホルダ56
0とが離脱不能に係合している状態で、スピンドル55
4の雌ねじ穴557,雄ねじ部材552の貫通穴55
3,第一拡径部510,貫通穴504,第二拡径部51
2および貫通穴568がクーラント供給通路を形成す
る。プランジャ522はクーラントに接触する唯一の可
動部材である。工作機械側から液圧の高いクーラントが
供給されれば、クーラント圧はプランジャ522にも作
用する。その結果、プランジャ522は圧縮コイルスプ
リング526の付勢力に加えて、クーラント圧によって
も半径方向外向きに大きな力で押されることとなる。
0とが離脱不能に係合している状態で、スピンドル55
4の雌ねじ穴557,雄ねじ部材552の貫通穴55
3,第一拡径部510,貫通穴504,第二拡径部51
2および貫通穴568がクーラント供給通路を形成す
る。プランジャ522はクーラントに接触する唯一の可
動部材である。工作機械側から液圧の高いクーラントが
供給されれば、クーラント圧はプランジャ522にも作
用する。その結果、プランジャ522は圧縮コイルスプ
リング526の付勢力に加えて、クーラント圧によって
も半径方向外向きに大きな力で押されることとなる。
【0088】このプランジャ522の作動力は、鋼球5
30を介してフランジ部574に伝達される。フランジ
部574の鋼球530と接触する面は傾斜面578とさ
れており、この傾斜面578は、後方に向かうに従って
本体502の軸線に接近する向きに傾斜させられてい
る。したがって、鋼球530がクーラント圧に基づいて
半径方向外向きに押されると、傾斜面578の作用によ
ってドリルホルダ560が後方へ移動させられる。ホル
ダ引付装置500がドリルホルダ560をスピンドル5
54に引き付けるのである。この引付力を発生させるた
めには、傾斜面578が本体502の軸線に対して成す
傾斜角は摩擦角以上とすることが必要であり、また、プ
ランジャ522の作動力を有効に引付力に変換するため
に、傾斜面578の傾斜角を事情が許す限り大きくする
ことが望ましい。
30を介してフランジ部574に伝達される。フランジ
部574の鋼球530と接触する面は傾斜面578とさ
れており、この傾斜面578は、後方に向かうに従って
本体502の軸線に接近する向きに傾斜させられてい
る。したがって、鋼球530がクーラント圧に基づいて
半径方向外向きに押されると、傾斜面578の作用によ
ってドリルホルダ560が後方へ移動させられる。ホル
ダ引付装置500がドリルホルダ560をスピンドル5
54に引き付けるのである。この引付力を発生させるた
めには、傾斜面578が本体502の軸線に対して成す
傾斜角は摩擦角以上とすることが必要であり、また、プ
ランジャ522の作動力を有効に引付力に変換するため
に、傾斜面578の傾斜角を事情が許す限り大きくする
ことが望ましい。
【0089】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、スピンドル554が第一部材を、ドリル
ホルダ560の本体が第二部材を構成している。また、
ホルダ引付装置500が、第二部材を第一部材に引き付
ける引付装置を構成しており、プランジャ522がクー
ラントの液圧に基づいて作動する作動部材として機能す
る。また、鋼球530が第一係合部材として、フランジ
部574が第二係合部材としてそれぞれ機能し、本体5
02のシリンダボア520を形成する部分およびプラン
ジャ522が、第一係合部材を第二係合部材に係合する
向きに駆動する駆動装置を構成している。ただし、見方
によっては、ホルダ引付装置500の構成要素である本
体502およびプラグ部材551が単独で、あるいはス
ピンドル554と共同して第一部材を構成していると解
することもできる。
態においては、スピンドル554が第一部材を、ドリル
ホルダ560の本体が第二部材を構成している。また、
ホルダ引付装置500が、第二部材を第一部材に引き付
ける引付装置を構成しており、プランジャ522がクー
ラントの液圧に基づいて作動する作動部材として機能す
る。また、鋼球530が第一係合部材として、フランジ
部574が第二係合部材としてそれぞれ機能し、本体5
02のシリンダボア520を形成する部分およびプラン
ジャ522が、第一係合部材を第二係合部材に係合する
向きに駆動する駆動装置を構成している。ただし、見方
によっては、ホルダ引付装置500の構成要素である本
体502およびプラグ部材551が単独で、あるいはス
ピンドル554と共同して第一部材を構成していると解
することもできる。
【0090】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳述
したが、これらは文字通り例示であり、本発明は特許請
求の範囲を逸脱することなく種々の変形,改良を施した
態様で実施することができる。
したが、これらは文字通り例示であり、本発明は特許請
求の範囲を逸脱することなく種々の変形,改良を施した
態様で実施することができる。
【図1】本発明の一実施形態である工具保持装置におけ
る、ドリルホルダのスピンドルへの取付過程を示す正面
断面図である。
る、ドリルホルダのスピンドルへの取付過程を示す正面
断面図である。
【図2】上記工具保持装置におけるドリルホルダの正面
図(一部断面図)である。
図(一部断面図)である。
【図3】図2の左側面図である。
【図4】図2の右側面図である。
【図5】上記工具保持装置におけるホルダ引付装置の正
面断面図である。
面断面図である。
【図6】図5におけるZ-Z断面図である。
【図7】図5の平面図である。
【図8】図5のホルダ引付装置の作動を説明する図であ
る。
る。
【図9】上記工具保持装置において、ドリルホルダを図
1の状態からさらに深くスピンドルに嵌合した状態を示
す一部断面正面図である。
1の状態からさらに深くスピンドルに嵌合した状態を示
す一部断面正面図である。
【図10】上記工具保持装置において、ドリルホルダを
スピンドルに完全に取り付けた状態を示す一部断面正面
図である。
スピンドルに完全に取り付けた状態を示す一部断面正面
図である。
【図11】本発明の別の実施形態である工具保持装置を
示す一部断面正面図である。
示す一部断面正面図である。
【図12】本発明のさらに別の実施形態である工具保持
装置の引付装置を示す正面断面図である。
装置の引付装置を示す正面断面図である。
【図13】図12の引付装置の作動を説明する正面断面
図である。
図である。
【図14】本発明のさらに別の実施形態である工具保持
装置の引付装置を示す正面断面図である。
装置の引付装置を示す正面断面図である。
【図15】本発明のさらに別の実施形態である工具保持
装置の引付装置を示す正面断面図である。
装置の引付装置を示す正面断面図である。
【図16】図15におけるX−X断面図である。
【図17】図15の引付装置の作動を説明する正面断面
図である。
図である。
10 スピンドル 14 嵌合穴 36 ドリルホルダ 42 工具保持部 112 係合突起 120 係合切欠 126 第二係合部 132 係合突起 150 ホルダ引付装置 152 段付スリーブ 154 プランジャ 156 鋼球 158 可動スリーブ 160 プラグ部材 162 雄ねじ部材 168 貫通穴 184 カム溝 186 第一傾斜面 198 カム溝 200 第二傾斜面 202 第一係合部 210 圧縮コイルスプリング 240 アダプタ 300 ホルダ引付装置 302 取付部材 304 雄ねじ部材 306 段付管 308 可動スリーブ 328 雄ねじ部 340 ピストンロッド部 342 ストッパ部 344 ピストン部 346 嵌合部 360 第一係合部 372 ドリルホルダ 374 第二係合部 400 ホルダ引付装置 402 スリーブ 404 プランジャ 406 係合部材 408 鋼球 410 プラグ部材 414 フランジ部 424 テーパ面 440 係合溝 444 傾斜面 450 係合突起 452 第一係合部 462 ドリルホルダ 466 第二係合部 500 ホルダ引付装置 502 本体 504 貫通穴 520 シリンダボア 521 連通穴 522 プランジャ 526 圧縮コイルスプリング 530 鋼球 532 凹部 534 押さえ突起 536 押さえ部材 537 円筒部 551 プラグ部材 554 スピンドル 560 ドリルホルダ 564 嵌合部 570 第二係合部 578 傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 謙 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 永山 隆司 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 工作機械の工具取付部を構成する第一部
材に、工具保持部を備えた第二部材が結合装置により分
離可能に結合されるとともに、第一部材から第二部材を
経て前記工具保持部にクーラントを供給するクーラント
供給通路を有する工具保持装置であって、 前記結合装置が、前記クーラント供給通路内のクーラン
トの液圧に基づいて前記第二部材を前記第一部材側に引
き付ける引付装置を含むことを特徴とする工具保持装
置。 - 【請求項2】 前記引付装置が、前記クーラントの液圧
に基づいて作動する作動部材を備えた作動力発生装置
と、作動部材の作動力を前記第二部材の第一部材側への
引付力に変換する変換装置とを含むことを特徴とする請
求項1に記載の工具保持装置。 - 【請求項3】 前記作動部材が、前記第一部材と前記第
二部材との少なくとも一方とそれら両部材の結合,分離
方向に平行な方向に相対移動可能かつ液密に嵌合される
ことにより前記クーラント供給通路と連通した少なくと
も一つの液圧室を形成することを特徴とする請求項2に
記載の工具保持装置。 - 【請求項4】 前記作動部材が、それぞれ別の部分にお
いて前記第一部材と前記第二部材とにそれら両部材の結
合,分離方向に平行な方向に相対移動可能かつ液密に嵌
合されることによりそれら両部材と共同して第一液圧室
と第二液圧室とを形成するとともに、それら第一,第二
液圧室を連通させる連通路を有し、かつ、第一液圧室に
対する第一受圧面と第二液圧室に対する第二受圧面との
実質的受圧面積が互いに異なるものであり、それら第
一,第二液圧室が前記連通路と共同して前記クーラント
供給通路を構成していることを特徴とする請求項3に記
載の工具保持装置。 - 【請求項5】 前記第一部材と前記第二部材とが、軸方
向に嵌合,離脱可能であり、嵌合状態においては前記第
一部材から第二部材へのクーラント供給通路が形成さ
れ、前記引付装置が、第一部材と第二部材との一方にそ
れら両部材の嵌合,離脱方向と交差する方向に移動可能
に保持された第一係合部材と、第一部材と第二部材との
他方に一体的に設けられた第二係合部材と、前記クーラ
ントの液圧に基づいて第一係合部材を第二係合部材に係
合する向きに駆動する駆動装置とを含み、かつ、第一係
合部材と第二係合部材との形状が、駆動装置により第一
係合部材に加えられる駆動力の向きを前記第二部材を前
記第一部材側への引き付ける向きに変換する形状とされ
たことを特徴とする請求項1に記載の工具保持装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15703896A JPH106161A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 工具保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15703896A JPH106161A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 工具保持装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH106161A true JPH106161A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15640842
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15703896A Pending JPH106161A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 工具保持装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH106161A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002028837A (ja) * | 2000-07-13 | 2002-01-29 | Brother Ind Ltd | クーラント流路接続機構 |
| JP2008200829A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Nippei Toyama Corp | 工作機械 |
-
1996
- 1996-06-18 JP JP15703896A patent/JPH106161A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002028837A (ja) * | 2000-07-13 | 2002-01-29 | Brother Ind Ltd | クーラント流路接続機構 |
| JP2008200829A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Nippei Toyama Corp | 工作機械 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040621 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040629 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20041026 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |