JPH1063512A - 決定記憶装置を備えた高速アービタ - Google Patents

決定記憶装置を備えた高速アービタ

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JPH1063512A
JPH1063512A JP9143900A JP14390097A JPH1063512A JP H1063512 A JPH1063512 A JP H1063512A JP 9143900 A JP9143900 A JP 9143900A JP 14390097 A JP14390097 A JP 14390097A JP H1063512 A JPH1063512 A JP H1063512A
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イヴァン・イー・サザーランド
Lee S Tavrow
リー・エス・タヴロウ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能アービタの各種実施形態を実現できる
改良形回路を提案する。 【解決手段】 遅延決定アービタと決定記憶(または待
ち行列)装置を組み合わせることによって、遅延終了ア
ービタが実施される。他の実施形態では、決定に利用可
能な記憶量を拡大するアービタ実施形態が開示される。
単純なアービタのような意志決定装置に、任意の段数の
待ち行列または先入れ先出し(FIFO)レジスタのよ
うな決定記憶装置が後続する。アービタに後続する決定
記憶装置によって、アービタは、各決定をできるだけ速
く報告し、次の意志決定サイクルを開始することが可能
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路に関する
ものであり、とりわけ、高性能アービタの各種実行例を
実現するための改良された方法及び装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】アービタは、2人の競合ユーザの一方だ
けが保護されたプロセスにアクセスできるようにする回
路素子である。1人のユーザだけしかアクセスを要求し
ない場合、アクセスは即座に許可される。ユーザがその
サービスを終了すると、ユーザ自身が終了を宣言する。
ユーザは、ユーザ自身による終了宣言前であっても、許
可信号の受信後はいつでも第2の要求を行うことが可能
である。第2のユーザは、いつでもアクセスを要求する
ことができるが、第1のユーザがそのサービスに対する
アクセスを許可されている場合、こうした後続の要求に
対する許可は、第1のユーザ自身による終了宣言まで遅
延する。両方のユーザがほぼ同時にアクセスを要求する
場合、一方だけしかサービスが許可されず、もう一方は
遅れる。ほぼ同時要求の場合、どちらの要求に最初にア
クセスを許可するかの決定は、どちらの要求を最初に受
信したかを考慮することだけでなく、集積回路チップに
おける温度勾配、製作条件等のような要素によっても左
右される可能性がある。いずれにせよ、どちらの要求に
最初にアクセスを許可するかに関する決定が明確になさ
れる。
【0003】図1には、5線式アービタ100の端子イ
ンターフェイスを示すブロック図が示されている。2つ
の端子102及び104が、それぞれ、入力要求信号R
1及びR2を受信し、2つの対応する端子106及び1
08が、それぞれ、出力許可信号G1及びG2を発生す
る。このアービタは、信号が立ち上がるのか、立ち下が
るのかには関係なく、情報を伝搬する信号遷移の事象で
ある場合、遷移信号規則を利用する。事象論理と呼ばれ
る場合もあるこのタイプの信号方式を利用する論理回路
要素は、信号遷移を検出し、それに応答することだけし
か必要とせず、信号の遷移方向は顧慮しない。しかし、
云うまでもないことではあるが、パルス信号方式のよう
な他の信号規則も可能である。アービタ100は、要求
入力端子102及び104のどちらか一方における遷移
に応答し、最終的に、対応する許可出力端子に出力遷移
を送り出す。アービタのクリティカルなジョブは、一度
に1つだけ出力許可を送り出して、どちらの入力を選択
したかを指示することである。後続の要求入力に応答す
る順次許可出力は、終了(done)にちなんでDと表
示されている第5の入力端子110における遷移によっ
て分離しなければならない。
【0004】図2の状態図によって、5線式アービタの
動作及びその環境を明らかにすることができる。この状
態図には、立方体を形成する8つの状態が含まれてい
る。初期状態1は二重円で表示されている。この立方体
の仕様は、下記の規則を表している: 1)各要求入力における初期要求を除けば、この環境で
は、対応するG1またはG2信号の受信後にのみ、R1
及びR2で後続要求が可能になる。 2)アービタは、対応するR1及び/またはR2信号の
受信後に限って、許可G1またはG2信号の送り出しが
可能になる。 3)1つの初期許可を除けば、アービタは、第5の端子
における事象Dの後に限って、G1またはG2で1つの
追加許可を送り出すことが可能になる。 4)環境は、各許可にDの信号で応答しなければならな
い。
【0005】規則1及び2は、R1で始めて、R1及び
G1が交番し、同様に、R2で始めて、R2及びG2が
交番することを表している。規則3及び4は、G1とG
2の一方が、G信号の一方から始めて、Dと交番するこ
とを表している。規則3は、2つの要求があったとして
も、アービタがD事象間において単一の許可信号だけし
か発生しないことを要求している。これは調停を意味し
ている。しかし、立方体の仕様には、調停の判断を下す
方法または時期を示すものはないし、あるいは、競合す
る要求間で選択を行う方法を示すものもない。
【0006】「立方体」の仕様を満たすアービタは、
「シーケンサ」と呼ばれることが多い。この呼称は、許
可信号G1またはG2と終了信号Dとの関係に焦点を合
わせたものである。許可信号は、終了信号Dのアクショ
ンに応答して、逐次表示される順次調停決定を示すもの
である。アービタがシーケンサと呼ばれる場合、「終
了」端子は、環境において次の許可を受ける準備が整っ
ている旨のメッセージを伝える、「next」と表示さ
れる場合が多い。
【0007】立方体の仕様には、競合を伴う場合に、シ
ーケンサがどちらに許可を出すべきか決定する方法につ
いて何の記載もない。立方体の仕様には、時間の経過に
つれた装置の動作について述べる方法がない。従って、
さまざまな遅延特性及びさまざまな判定基準を備えた設
計が、全て、立方体の仕様を遵守することになる可能性
がある。これまでに、こうした設計のいくつかについて
の説明があった。最も単純なアービタは、図2の立方体
の仕様をそのまま字義どおりに解釈して、これに従った
ものである。こうした装置は、終了信号Dの受信後に限
って、入力要求信号を検査し、どちらに許可を出すかを
決定する。この装置は、図2の状態2、3、及び、4の
場合に限って決定をする。状態2及び3における決定
は、簡単であるが、状態4における決定は、調停を必要
とする。このタイプのアービタは、本書において、「遅
延決定」アービタと呼ばれる。
【0008】遅延決定アービタの主たる欠点は、その遅
延である。遅延は、両方の要求とも未決状態にあり、終
了信号が特に状態8から最後に到着した場合、長くかか
る。アービタは、どちらの要求に許可を出すか選択しな
ければならない。遅延決定アービタは、終了信号の到着
後だけにしかその入力を検査しないので、入手できた可
能性のある、どちらの要求が最初に到着したかに関する
情報が、それまでに失われている。この怠慢によって、
2つの悪い結果を生じることになる。第1に、全決定プ
ロセスの間、許可を待たなければならない。第2に、要
求が全く異なる時間に到着していたとしても、決定素子
は、それらを同時とみなすことになる。こうした決定素
子が、競合信号を同時またはほぼ同時であるとみなす場
合、準安定状態が生じる可能性が高くなる。そのため、
決定がさらに遅くなる可能性がある。単一の要求だけし
か到着していない場合でも、全決定プロセスの間、許可
を待たなければならないので、遅延決定アービタは比較
的低速である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】より複雑な形態のアー
ビタは、「遅延終了」アービタと呼ばれるものである。
次の許可出力を送り出すためには、この5線式アービタ
は、対応する入力要求と終了信号Dの両方を受信してい
なければならない。これに対する例外は、アービタがD
が発生済みであるかのような状態にある初期化の後であ
り、その場合、入力要求の受信に続いて許可出力が生じ
る。終了信号は、調停タスクにおいて何の役割も果たさ
ないが、許可信号の順序づけを行う。入力要求及びD
は、任意の順序で発生可能である。しかし、アービタが
用いられることになる環境において、一般に、Dの発生
前に新たな入力要求が生じる場合には、この事実を回路
の実施に利用して、Dの受信と許可信号の送出との間の
遅延を短縮することが可能である。
【0010】従って、遅延終了アービタは、可能であれ
ば、次にどちらに許可を出すかを前もって決定する。こ
の決定は、通常、どちらの要求が最初に到達したかに基
づくが、他の判定基準に基づくことも可能である。遅延
終了アービタの場合、決定プロセスは、事前許可後のア
クションと同時に行われる。次の決定がDの到着時間ま
でに完了すると、アービタは、その直後にその決定を報
知することができる。従って、Dから次の許可までの遅
延を大幅に短縮することができる。「遅延終了」という
名称は、終了信号がアービタの最終段だけにしか含まれ
ていないという事実を表している。遅延終了アービタの
実施形態の1つが、1994年9月8日に提出された、
譲受人が共通の米国特許出願第08/303,247号
(弁理士のドケット番号P633X)の主題であり、参
考までに事実上そっくりそのまま本書に組み込まれてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、高性能
アービタの各種実行例を実現するための改良された方法
及び回路要素が得られる。実施態様の1つでは、遅延終
了アービタは、遅延決定アービタと決定記憶(または待
ち行列)装置を組み合わせることによって実施される。
もう1つの実施態様では、決定に利用可能な記憶量を拡
大するアービタの実施が開示されている。概して云え
ば、この実施態様には、任意の数の段を備えた待ち行列
または先入れ先出し(FIFO)レジスタといった決定
記憶装置が後に続く決定装置が含まれる。決定装置は、
任意のタイプのアービタとすることができる。アービタ
に後続する決定記憶装置によって、アービタは、できる
だけ速く各決定を報告し、次の決定サイクルを開始する
ことが可能になる。アービタのこの実施態様は、立方形
の仕様を遵守するものである。
【0012】従って、本発明の第1の実施態様によれ
ば、遅延終了アービタの第1と第2の要求入力端子にそ
れぞれが結合された第1と第2の要求入力端子、第1と
第2の許可出力端子、及び、第1と第2の終了入力端子
を備えた決定装置と、決定装置の第1と第2の許可出力
端子にそれぞれが結合された第1と第2の入力端子、決
定装置の第1と第2の終了入力端子に結合された第1と
第2の確認出力端子、遅延終了アービタの第1と第2の
許可端子にそれぞれが結合された第1と第2の出力端
子、及び、遅延終了アービタの終了入力端子に結合され
た終了入力端子を備えた決定記憶装置とを含む遅延終了
アービタが得られる。
【0013】本発明の第2の実施態様によれば、アービ
タの第1と第2の要求入力端子にそれぞれが結合された
第1と第2の要求入力端子、第1と第2の許可出力端
子、及び、終了入力端子を備えた決定装置と、決定装置
の第1と第2の許可出力端子にそれぞれが結合された第
1と第2の入力端子、決定装置の終了入力端子に結合さ
れた確認端子、アービタの第1と第2の許可端子にそれ
ぞれが結合された第1と第2の許可端子、及び、アービ
タの終了端子に結合された終了端子を備えた決定記憶装
置とを含むアービタが得られる。決定記憶装置は、1
つ、2つ、または、それ以上の決定を記憶することが可
能である。
【0014】代替実施態様の場合、決定装置は、2つ以
上の独立した決定記憶装置に結合される。決定装置によ
ってなされる各決定は、独立した決定記憶装置に振り向
けられて、記憶されるので、個別のユーザがその決定を
個別に確かめることが可能になる。
【0015】本発明による改良されたアービタの実施形
態の特性及び利点については、後続の詳細な説明及び図
面を参照して、より深く理解することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図3を参照すると、本発明の実施
形態の1つによる5線式遅延終了アービタ300のブロ
ック図が示されている。アービタ300は、2チャネル
決定記憶装置304に接続された6線式の単純なアービ
タ302から構成される。6線式アービタ302は、ア
ービタ要求信号R1及びR2を受信する2つの入力要求
端子R31及びR32、2つの出力許可端子G31及び
G32、及び、2つの入力終了端子D31及びD32を
備えている。決定記憶装置304の2つの入力端子IN
1及びIN2は、それぞれ、2つの出力許可端子G31
及びG32に接続し、決定記憶装置304の2つの出力
端子OUT1及びOUT2は、それぞれ、アービタの許
可端子G1及びG2に接続する。決定記憶装置304
は、それぞれ、6線式アービタ302の2つの終了端子
D1及びD2に接続する2つの確認信号ACK1及びA
CK2も発生する。決定記憶装置304は、入力DDに
おいてアービタ終了信号Dを受信する。
【0017】5線式アービタと同様、6線式アービタ3
02の機能は、2つの可能性のある同時入力要求間にお
いて選択を行うことである。それぞれ、アービタが対応
する許可を与えた後にしか、再度の要求を行うことがで
きない。しかし、6線式アービタ304は、2つの要求
入力に対応する2つの独立した終了信号D31及びD3
2を生じ、個別に次の許可を得ることが可能であること
を表示する。6線式アービタ304は、単純な遅延決定
アービタとすることが可能であり、そのより詳細な実施
形態については図5に関連して説明される。
【0018】決定記憶装置304は、本書で遷移待ち行
列と呼ぶ特殊な種類のFIFOが望ましい。このFIF
Oは、一般に、1組のデータ要素を順序に従って受信
し、要求のあり次第、同じ順序で送り出す記憶装置を表
すが、遷移待ち行列の場合、データ要素は、それ自体の
タイミングをとる。こうした遷移待ち行列の各種実施
が、Ivan E.Sutherlandに対する米国
特許第4,679,213号の主題であり、参考まで
に、事実上そっくりそのまま本書に組み込まれている。
決定記憶装置304は、4線式インターフェイス・プロ
トコルを利用し、2つの端子(IN1及びIN2)が、
それぞれ、ワイヤG31及びG32から順方向に遷移信
号を伝送し、2つのワイヤ(D31及びD32)が、逆
方向に遷移信号(ACK1及びACK2)を伝送する。
決定記憶装置304は、IN1における遷移及びDDに
おける遷移に応答して、OUT1に遷移を送り出す。同
様に、決定記憶装置304は、IN2における遷移及び
DDにおける遷移に応答して、OUT2に遷移を送り出
す。6線式アービタ302は、入力IN1とIN2の両
方における同時遷移を回避する。DD端子によるドット
・は、初期化後、決定記憶装置304が、DDにおける
遷移が既に生じたかのような状態になっていることを表
している。決定記憶装置304の動作は、図4の6状態
図に示されている。図4の状態図に示すように、初期状
態は、こうした2チャネル決定記憶装置に関する従来の
初期状態である状態2ではなく、図の上部の状態0であ
る。
【0019】図5には本発明の5線式遅延終了アービタ
の実施形態が詳細に示されている。図3及び図5では、
同じ構成要素を表すのに同じ参照番号が用いられてい
る。6線式アービタ302には、入力要求信号R1及び
R2を受信する第1のラッチ対502及び504が含ま
れている。ラッチ502及び504の出力は、それぞ
れ、第2のラッチ対506及び508の入力の双方、並
びに、排他的OR(XOR)ゲート対510及び512
の入力の一方に送り込まれる。XORゲート510及び
512のもう一方の入力は、決定記憶装置304から確
認信号ACK1及びACK2を受信する。XORゲート
510及び512の出力は、相互排他素子500の入力
を駆動する。相互排他素子500は、インバータ518
及び520をそれぞれが駆動する1対の交差結合NAN
Dゲート514及び516から構成される。相互排他素
子500の出力は、それぞれ、第1と第2のラッチ対5
02、504、及び、506、508のイネーブル入力
を相補的に制御する。相互排他素子500は、その2つ
の入力EX及びEYに最後に到着する信号をロック・ア
ウトする。インバータ518及び520は出力WX及び
WYを供給するが、一度につき高論理状態になり得るの
は常にその一方だけである。入力信号EX及びEYが全
く同時に入力されると、相互排他素子500は、準安定
状態に入る。この条件下では、どちらの出力も高にはな
らない。これは、NANDゲート及びインバータに用い
られるトランジスタのサイズ比を適合させて、これらの
ゲートが準安定状態時に論理低の出力発生するように、
スイッチングしきい値を調整することによって保証され
る。
【0020】図3に示す、1段遷移待ち行列と単純な6
線式アービタの組み合わせは、図2の立方体の仕様を遵
守し、かつ、1つの決定を記憶する能力を備えた5線式
遅延終了アービタに対する新規な利用をもたらすもので
ある。決定利用可能な記憶量は、決定記憶装置の段数を
増すことによって拡大することが可能である。図6に示
す実施形態の場合、本発明によって、2つ以上の決定を
記憶することが可能なアービタ・システムが得られる。
この実施形態によるアービタ・システムには決定装置6
00が含まれ、2段以上の決定記憶装置602が後続す
る。決定装置600は、遅延決定アービタのような最も
単純な形態のアービタを含む任意のタイプのアービタと
することが可能であり、決定記憶装置602は、所望の
長さのFIFOまたは遷移待ち行列とすることが可能で
ある。さまざまな長さのFIFOまたは遷移待ち行列の
形成は、参考までに、事実上そっくりそのまま本書に組
み込まれている、1987年7月7日付けの米国特許第
4,679,213号の主題である。
【0021】決定記憶装置602によって、決定装置6
00は、各決定をできるだけ速く報告し、次の決定サイ
クルを開始することが可能になる。決定装置600がそ
の第1の決定を報告するや否や、決定記憶装置602
は、その決定を記録し、必要の際にはそれを報告する責
任を負う。このため、決定装置600は、解放されて、
第2の決定を行うことになる。決定記憶装置602は、
決定装置600から得られるだけの数の、あるいは、そ
れが保持できるだけの数のこうした決定を記録し、適正
な順序に従ってその出力端子から送り出す。図6のシス
テムは、立方体の仕様を遵守している。立方体の仕様
は、要求に応答して許可がなされることだけしか要求し
ていない。必要な決定をなすべき時期については記載が
なく、その実施方法についても記載がない。立方体の仕
様は、終了端子Dにおける信号に応答して、許可の報告
をすることだけしか要求していない。
【0022】図6のシステムの働きを検討することによ
って明らかになるように、立方体の仕様を遵守すると、
2つの事前決定だけしか記憶する必要がない。システム
が許可を出し、終了信号を待っている、すなわち、図2
の状態5、6、7、または、8に対応する状態にあると
仮定する。保留されている可能性があるのは、せいぜい
2つの追加要求であり、このケースは、図2の状態8に
対応する。従って、決定装置600は、第1及び第2の
要求に対応して、多くともさらに2つの決定を行ってい
る可能性がある。その決定が待ち行列に現れる順序によ
って、2つの要求のうち、最初に許可されたのがどちら
で、2番目がどちらかが記録される。アービタは、これ
らの決定のうち第1の決定を報告する前に、D信号を待
つだけであり、第2のD信号を受信すると即座に第2の
決定の報告を行う準備が整った状態にある。
【0023】上述のように、立方体の仕様は、環境並び
に決定装置を制限している。立方体の仕様は、要求と許
可が交番することを必要とする。従って、D信号を待つ
間、システムが出すことになる許可は多くとも1つであ
り、環境において、各要求端子でなすことができる要求
は、多くともさらにもう1つで、全部で2つとなる。従
って、立方体の仕様に従う装置及び環境の場合、占有で
きるのは、常にせいぜい2段のFIFOまたは待ち行列
である。追加段を設けた場合、立方体の仕様を実施する
場合には有効ではないが、システムの動作に支障はな
い。図6のシステムの事前決定能力によって、判定の順
次報知がより迅速になり、この結果、許可を得たユーザ
が次のサイクルにより早くとりかかることが可能にな
る。これは、例えば、メモリ・アレイがいくつかの中央
演算処理装置によってアクセスされている処理システム
において、とりわけ有効である。こうした用途の場合、
前もって決定を行うことによって、メモリ・アレイをい
っそう多くの時間にわたってビジー状態にすることがで
きる。
【0024】図6のシステムは、決定装置600として
単純な遅延決定アービタを利用し、決定記憶装置602
に遷移待ち行列を利用することが可能である。これらに
よって、ブロック図のレベルで、装置がいかに機能する
かの最も単純な説明が得られる。代替案として、決定装
置600として相互排他素子を利用し、記憶装置を得る
ためにFIFOを利用することによって、図6のシステ
ムを実施することが可能である。
【0025】用途によっては、いくつかの独立した出力
待ち行列が有効であるということが立証されているもの
もある。図7には、2つのこうした出力待ち行列による
設計が示されている。しかしながら、理解しておくべき
は、さらに多くの独立した待ち行列を含むことが可能で
あるという点である。図7のシステムは、本書におい
て、二重待ち行列アービタと呼ばれる。2つの独立した
チャネルが、決定装置700によってなされる各決定
を、2つの独立した出力インターフェイスを形成する2
つの独立した決定記憶装置または待ち行列702−1及
び702−2に供給する。各待ち行列からの確認信号
は、組み合わせゲート704によって組み合わせられ、
決定装置700の終了入力Dに加えられる。図7の二重
待ち行列システムによって、2人の個別ユーザがその個
別の都合の良いときにその決定を確認することが可能に
なる。決定がなされた順序は、各ユーザにとって明白で
あるが、2人の個別ユーザのどちらも、他方のユーザの
対応するアクションの前または後に決定の確認を行うこ
とが可能である。環境の働きに関する制限はそのままで
ある。ちょうど立方体の仕様の場合のように、環境は、
別の要求を出す前に、各要求に関する許可を観測しなけ
ればならない。しかし、この実施形態の場合、観測され
る許可は、いずれの出力チャネルにおいても見いだされ
る可能性がある。
【0026】二重待ち行列アービタは、2人の個別ユー
ザがアービタによってなされる決定に依存しているが、
異なる時間に決定を利用することが可能な、並列処理用
途においてとりわけ有効である。すなわち、2人のユー
ザの一方が、もう一方より早く特定の決定の処理を行う
ことが可能であり、従って、次の決定をより早く利用す
ることができる。図7の二重待ち行列システムは、2人
のユーザのそれぞれに独立した出力インターフェイスを
与えることによって、各ユーザが、もう一方のユーザを
待たずに、自分のペースで処理を行うことできるように
する。待ち行列は、決定を利用するプロセスから決定を
切り離す働きをする。
【0027】要するに、本発明によれば、前もって決定
を行い、その事前決定を記憶することによって、アービ
タのスループットをスピード・アップすることが可能な
改良形アービタ設計に関するさまざまな実施形態が得ら
れる。本発明の実施形態によれば、遅延決定アービタの
ような決定装置が、任意の段数のFIFOまたは遷移待
ち行列のような決定記憶装置と組み合わせられる。以上
は、本発明のいくつかの実施形態に関する完全な説明で
あるが、さまざまな代替案、修正案、及び、同等物を利
用することも可能である。本発明の範囲は、従って、上
記説明に基づいて判断すべきではなく、付属の請求範
囲、並びに、その同等物の全範囲に基づいて判断するの
が望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 5線式アービタの端末インターフェイスを示
すブロック図である。
【図2】 5線式アービタ及びその環境の働きを示す状
態図である。
【図3】 本発明の実施形態の1つに従って、単純なア
ービタと決定記憶装置の組み合わせによって実施される
5線式遅延終了アービタに関するブロック図である。
【図4】 図3の遅延終了アービタの決定記憶装置の働
きを示す状態図である。
【図5】 アービタ部分を詳細に示す、図3の5線式遅
延終了アービタの典型的な論理実施形態の図である。
【図6】 本発明による決定記憶装置を備えたアービタ
のブロック図である。
【図7】 2つの決定記憶装置を備えたアービタのブロ
ック図である。
【符号の説明】
300 5線式アービタ 302 6線式アービタ 304 決定記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591064003 901 SAN ANTONIO ROAD PALO ALTO,CA 94303,U. S.A. (72)発明者 リー・エス・タヴロウ アメリカ合衆国・94087・カリフォルニア 州・サニーベイル・フラミンゴ ウェイ・ 1491

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遅延終了アービタであって、 遅延終了アービタの第1と第2の要求入力端子にそれぞ
    れが結合された第1と第2の要求入力端子、第1と第2
    の許可出力端子、及び、第1と第2の終了入力端子を備
    えた決定装置と、 前記決定装置の第1と第2の許可出力端子にそれぞれが
    結合された第1と第2の入力端子、前記決定装置の第1
    と第2の終了入力端子にそれぞれが結合された第1と第
    2の確認出力端子、遅延終了アービタの第1と第2の許
    可端子にそれぞれが結合された第1と第2の出力端子、
    及び、遅延終了アービタの終了入力端子に結合された終
    了入力端子を備えた決定記憶装置とを有するアービタ。
  2. 【請求項2】 決定装置が、遅延決定タイプの6線式ア
    ービタであることを特徴とする請求項1に記載の遅延終
    了アービタ。
  3. 【請求項3】 決定記憶装置が、1つの決定を記憶する
    ための1段先入れ先出しレジスタであることを特徴とす
    る請求項2に記載の遅延終了アービタ。
  4. 【請求項4】 決定記憶装置が、1つの決定を記憶する
    ための1段遷移待ち行列であることを特徴とする請求項
    2に記載の遅延終了アービタ。
  5. 【請求項5】 アービタ回路であって、 第1のシステム要求信号を受信するための第1の要求入
    力端子及び第2のシステム要求信号を受信するための第
    2の要求入力端子、第1の許可端子及び第2の許可端
    子、並びに終了端子を備える決定装置と、 第1の許可端子に結合された第1の入力端子、第2の許
    可端子に結合された第2の入力端子、終了端子に結合さ
    れた確認端子、第1のシステム許可信号を供給する第1
    の出力端子、第2のシステム許可信号を供給する第2の
    出力端子、及び、システム終了入力端子を備える決定記
    憶装置とを有するアービタ回路。
  6. 【請求項6】 決定記憶装置が、少なくとも2段からな
    る先入れ先出しレジスタであることを特徴とする請求項
    5に記載のアービタ回路。
  7. 【請求項7】 決定記憶装置が、少なくとも2段からな
    る遷移待ち行列であることを特徴とする請求項5に記載
    のアービタ回路。
  8. 【請求項8】 アービタ回路であって、 第1のシステム要求信号を受信するための第1の要求入
    力端子及び第2のシステム要求信号を受信するための第
    2の要求入力端子、第1の許可端子及び第2の許可端
    子、並びに終了端子を備える決定装置と、 第1の許可端子に結合された第1の入力端子、第2の許
    可端子に結合された第2の入力端子、第1の確認端子、
    第1のシステム許可信号を供給する第1の出力端子、第
    2のシステム許可信号を供給する第2の出力端子、及
    び、第1のシステム終了入力端子を備える第1の決定記
    憶装置と、 第1の許可端子に結合された第1の入力端子、第2の許
    可端子に結合された第2の入力端子、第2の確認端子、
    第3のシステム許可信号を供給する第1の出力端子、第
    4のシステム許可信号を供給する第2の出力端子、及
    び、第2のシステム終了入力端子を備える第2の決定記
    憶装置と、 それぞれ、第1と第2の確認端子に結合された第1と第
    2の入力端子、及び、決定装置の終了端子に結合された
    出力端子とを備えた組み合わせ回路から構成されるアー
    ビタ回路。
JP9143900A 1996-05-31 1997-06-02 決定記憶装置を備えた高速アービタ Withdrawn JPH1063512A (ja)

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