JPH1064016A - 磁気ヘッド用非磁性基板 - Google Patents
磁気ヘッド用非磁性基板Info
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- JPH1064016A JPH1064016A JP21644996A JP21644996A JPH1064016A JP H1064016 A JPH1064016 A JP H1064016A JP 21644996 A JP21644996 A JP 21644996A JP 21644996 A JP21644996 A JP 21644996A JP H1064016 A JPH1064016 A JP H1064016A
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- magnetic
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- head
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 CaOーTiO2ーNiO系非磁性基板の記
録媒体に対する良好な摺動特性、摩耗特性、機械加工性
及び生産性等を確保しつつ、かつ膨張係数が90×10
ー7 /℃以下となるようにし、スパッタリング等でAl
2O3膜を成膜しても、基板自体が殆ど反らない非磁性基
板を提供する。 【解決手段】 CaOと、TiO2と、NiOと、Zr
O2とからなり、その組成が、CaO:5〜10mol
%、TiO2:50〜60mol%、NiO:20〜3
0mol%、ZrO2:5〜25mol%となるように
非磁性基板を構成する。
録媒体に対する良好な摺動特性、摩耗特性、機械加工性
及び生産性等を確保しつつ、かつ膨張係数が90×10
ー7 /℃以下となるようにし、スパッタリング等でAl
2O3膜を成膜しても、基板自体が殆ど反らない非磁性基
板を提供する。 【解決手段】 CaOと、TiO2と、NiOと、Zr
O2とからなり、その組成が、CaO:5〜10mol
%、TiO2:50〜60mol%、NiO:20〜3
0mol%、ZrO2:5〜25mol%となるように
非磁性基板を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度記録に適し
た磁気ヘッドを構成する非磁性基板に関し、詳しくは、
その組成を限定することにより酸化性雰囲気中で比較的
低温での製造を可能とし、Al2O3膜等が成膜されても
反りをおさえることができる磁気ヘッド用非磁性基板に
関する。
た磁気ヘッドを構成する非磁性基板に関し、詳しくは、
その組成を限定することにより酸化性雰囲気中で比較的
低温での製造を可能とし、Al2O3膜等が成膜されても
反りをおさえることができる磁気ヘッド用非磁性基板に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、データ記録装置、ビデオテープレ
コダー、デジタルオーディオテープレコーダー等の高密
度記録用磁気ヘッドとして、磁性薄膜により磁気コアを
形成する薄膜磁気ヘッドが開発され、使用されている。
この薄膜磁気ヘッドは、真空薄膜形成技術により製造さ
れるため、狭トラック化や狭ギャップ化等の微細寸法化
を容易に図ることができるという特徴を有している。こ
のため、この薄膜磁気ヘッドは、より波長の短い信号を
記録または再生することが可能であり、映像信号の記録
または再生の高画質化、記憶容量の大容量化を目的とす
る高密度記録化に対応した磁気ヘッドとして注目されて
いる。
コダー、デジタルオーディオテープレコーダー等の高密
度記録用磁気ヘッドとして、磁性薄膜により磁気コアを
形成する薄膜磁気ヘッドが開発され、使用されている。
この薄膜磁気ヘッドは、真空薄膜形成技術により製造さ
れるため、狭トラック化や狭ギャップ化等の微細寸法化
を容易に図ることができるという特徴を有している。こ
のため、この薄膜磁気ヘッドは、より波長の短い信号を
記録または再生することが可能であり、映像信号の記録
または再生の高画質化、記憶容量の大容量化を目的とす
る高密度記録化に対応した磁気ヘッドとして注目されて
いる。
【0003】上記のような薄膜磁気ヘッドにおいては、
鏡面加工が施された非磁性基板の主面上に磁気コアとな
るセンダスト、パーマロイ等の金属軟磁性膜がスパッタ
リング等により成膜され、この金属磁性膜と、Cu、A
u等よりなるコイルとの電気的絶縁を確保する目的で、
上記金属磁性膜上にAl2O3膜等の絶縁膜がスパッタリ
ング等により成膜されている。また、この薄膜磁気ヘッ
ドにおいては、絶縁膜上にコイルやギャップ等の薄膜が
多数形成され、精密機械加工が施されている。
鏡面加工が施された非磁性基板の主面上に磁気コアとな
るセンダスト、パーマロイ等の金属軟磁性膜がスパッタ
リング等により成膜され、この金属磁性膜と、Cu、A
u等よりなるコイルとの電気的絶縁を確保する目的で、
上記金属磁性膜上にAl2O3膜等の絶縁膜がスパッタリ
ング等により成膜されている。また、この薄膜磁気ヘッ
ドにおいては、絶縁膜上にコイルやギャップ等の薄膜が
多数形成され、精密機械加工が施されている。
【0004】ところで、上記のような薄膜磁気ヘッドを
構成する非磁性基板においては、基板内に気孔がないこ
と、摺動特性、摩耗特性が良好であること、機械加工性
が良好であることが望まれている。すなわち、上記薄膜
磁気ヘッドは、情報の記録再生時に磁気記録媒体に接し
て摺動するため、この薄膜ヘッドを構成する非磁性基板
内に気孔が多いと、記録媒体を傷つけてしまう。また、
非磁性基板の記録媒体に対する摺動特性、摩耗特性が悪
いと磁気記録媒体を傷つけたり、ヘッド特性を劣化させ
たりしてしまう。さらにまた、非磁性基板の機械加工性
が悪いと、薄膜磁気ヘッド製造時の加工精度が劣化し、
ヘッド特性にばらつきが生じたり、機械加工に多くの時
間を要するため、ヘッドの製造コストを高めてしまう等
の問題が生じる。
構成する非磁性基板においては、基板内に気孔がないこ
と、摺動特性、摩耗特性が良好であること、機械加工性
が良好であることが望まれている。すなわち、上記薄膜
磁気ヘッドは、情報の記録再生時に磁気記録媒体に接し
て摺動するため、この薄膜ヘッドを構成する非磁性基板
内に気孔が多いと、記録媒体を傷つけてしまう。また、
非磁性基板の記録媒体に対する摺動特性、摩耗特性が悪
いと磁気記録媒体を傷つけたり、ヘッド特性を劣化させ
たりしてしまう。さらにまた、非磁性基板の機械加工性
が悪いと、薄膜磁気ヘッド製造時の加工精度が劣化し、
ヘッド特性にばらつきが生じたり、機械加工に多くの時
間を要するため、ヘッドの製造コストを高めてしまう等
の問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記要求を満足する磁
気ヘッド用非磁性基板として、特公昭58―5470号
公報に示されるようなAl2O3―TiC系非磁性基板が
多用されている。しかしながら、Al2O3―TiC系非
磁性基板は、非酸化性雰囲気で1400℃以上のホット
プレス処理、あるいは非酸化性雰囲気で1700℃以上
で燃結後、熱間等方圧プレス処理(以下、HIP処理と
略称する。)を行い製造されるため非常にコストがかか
るといった問題点がある。
気ヘッド用非磁性基板として、特公昭58―5470号
公報に示されるようなAl2O3―TiC系非磁性基板が
多用されている。しかしながら、Al2O3―TiC系非
磁性基板は、非酸化性雰囲気で1400℃以上のホット
プレス処理、あるいは非酸化性雰囲気で1700℃以上
で燃結後、熱間等方圧プレス処理(以下、HIP処理と
略称する。)を行い製造されるため非常にコストがかか
るといった問題点がある。
【0006】そこで、上記要求を満足させながら、コス
トも抑えることのできる非磁性基板として、CaO―T
iO2―NiO系非磁性基板が注目されている。このC
aO―TiO2―NiO系非磁性基板は、酸化雰囲気で
1400℃以下で燃結後、HIP処理を行い製造できる
ためコストが安価で済む。
トも抑えることのできる非磁性基板として、CaO―T
iO2―NiO系非磁性基板が注目されている。このC
aO―TiO2―NiO系非磁性基板は、酸化雰囲気で
1400℃以下で燃結後、HIP処理を行い製造できる
ためコストが安価で済む。
【0007】しかしながら、従来のCaO―TiO2―
NiO系非磁性基板は、熱膨張係数が100×10ー7/
℃以上であるため、スパッタリング等でAl2O3膜を成
膜すると、基板自体に10μm以上の反りが生じてしま
う。このため、従来のCaO―TiO2―NiO系非磁
性基板は、製造される薄膜磁気ヘッドの各部の寸法及び
ヘッド特性にばらつきを生じさせてしまい、またヘッド
の製造歩留まりを低下させてしまうという問題点を有し
ていた。
NiO系非磁性基板は、熱膨張係数が100×10ー7/
℃以上であるため、スパッタリング等でAl2O3膜を成
膜すると、基板自体に10μm以上の反りが生じてしま
う。このため、従来のCaO―TiO2―NiO系非磁
性基板は、製造される薄膜磁気ヘッドの各部の寸法及び
ヘッド特性にばらつきを生じさせてしまい、またヘッド
の製造歩留まりを低下させてしまうという問題点を有し
ていた。
【0008】そこで本発明は、CaO―TiO2―Ni
O系非磁性基板の記録媒体に対する良好な摺動特性、摩
耗特性、機械加工性及び生産性を確保しつつ、かつスパ
ッタリング等でAl2O3膜を成膜しても、基板自体が殆
ど反らない磁気ヘッド用非磁性基板を提供することを目
的とする。
O系非磁性基板の記録媒体に対する良好な摺動特性、摩
耗特性、機械加工性及び生産性を確保しつつ、かつスパ
ッタリング等でAl2O3膜を成膜しても、基板自体が殆
ど反らない磁気ヘッド用非磁性基板を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッド用非
磁性基板は、CaOと、TiO2と、NiOと、ZrO2
とからなる。
磁性基板は、CaOと、TiO2と、NiOと、ZrO2
とからなる。
【0010】CaOのmol比が5mol%未満の場合
は、基板内に気孔が多く生成されてしまい、一方、Ca
Oのmol比が10mol%を越える場合は、基板の熱
膨張係数が大きくなってしまう。また、TiO2のmo
l比が50mol%未満の場合は、基板の熱膨張係数が
大きくなってしまい、一方、TiO2のmol比が60
mol%を越える場合は、基板内に気孔が多く生成され
てしまう。また、NiOのmol比が20mol%未満
の場合は、基板内に気孔が多く生成されてしまい、一
方、NiOのmol比が30mol%を越える場合は、
基板の熱膨張係数が大きくなってしまう。また、ZrO
2のmol比が5mol%未満の場合、基板の熱膨張係
数が大きくなってしまう。
は、基板内に気孔が多く生成されてしまい、一方、Ca
Oのmol比が10mol%を越える場合は、基板の熱
膨張係数が大きくなってしまう。また、TiO2のmo
l比が50mol%未満の場合は、基板の熱膨張係数が
大きくなってしまい、一方、TiO2のmol比が60
mol%を越える場合は、基板内に気孔が多く生成され
てしまう。また、NiOのmol比が20mol%未満
の場合は、基板内に気孔が多く生成されてしまい、一
方、NiOのmol比が30mol%を越える場合は、
基板の熱膨張係数が大きくなってしまう。また、ZrO
2のmol比が5mol%未満の場合、基板の熱膨張係
数が大きくなってしまう。
【0011】以上のことから、本発明の磁気ヘッド用非
磁性基板は、CaOと、TiO2と、NiOと、ZrO2
とが、CaO:5〜10mol%、TiO2:50〜6
0mol%、NiO:20〜30mol%、ZrO2:
5〜25mol%の組成を有する構成としている。
磁性基板は、CaOと、TiO2と、NiOと、ZrO2
とが、CaO:5〜10mol%、TiO2:50〜6
0mol%、NiO:20〜30mol%、ZrO2:
5〜25mol%の組成を有する構成としている。
【0012】この磁気ヘッド用非磁性基板は、CaO―
TiO2―NiO系であることから、これまでのCaO
―TiO2―NiO系非磁性基板と同様に、薄膜磁気ヘ
ッド用の非磁性基板として要求される上記特性を満足し
ながら、酸化性雰囲気中で比較的低温で製造でき、製造
コストをが安く抑えられる。また、熱膨張係数が90×
10ー7/℃以下であるため、スパッタリング等でAl2
O3膜を成膜しても、反りが生じにくく、5μm以下に
抑えられる。
TiO2―NiO系であることから、これまでのCaO
―TiO2―NiO系非磁性基板と同様に、薄膜磁気ヘ
ッド用の非磁性基板として要求される上記特性を満足し
ながら、酸化性雰囲気中で比較的低温で製造でき、製造
コストをが安く抑えられる。また、熱膨張係数が90×
10ー7/℃以下であるため、スパッタリング等でAl2
O3膜を成膜しても、反りが生じにくく、5μm以下に
抑えられる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気ヘッド用
非磁性基板を、薄膜磁気ヘッドの非磁性基板として適用
した具体的な実施の形態について図面を参照して説明す
る。なお、ここでは本発明の非磁性基板を、再生用のM
Rヘッド上に記録用の薄膜磁気ヘッドとして好適なイン
ダクティブヘッドが積層形成されてなる、いわゆる複合
型薄膜磁気ヘッドの非磁性基板として適用した実施の形
態について説明するが、本発明の非磁性基板が各種磁気
ヘッドの非磁性基板として適用できることは勿論であ
る。
非磁性基板を、薄膜磁気ヘッドの非磁性基板として適用
した具体的な実施の形態について図面を参照して説明す
る。なお、ここでは本発明の非磁性基板を、再生用のM
Rヘッド上に記録用の薄膜磁気ヘッドとして好適なイン
ダクティブヘッドが積層形成されてなる、いわゆる複合
型薄膜磁気ヘッドの非磁性基板として適用した実施の形
態について説明するが、本発明の非磁性基板が各種磁気
ヘッドの非磁性基板として適用できることは勿論であ
る。
【0014】複合型薄膜磁気ヘッド1は、図1に示すよ
うに、鏡面加工が施された非磁性基板2の主面上に、M
Rヘッド部Aが形成され、このMRヘッド部A上にイン
ダクティブヘッド部Bが積層されてなるものである。
うに、鏡面加工が施された非磁性基板2の主面上に、M
Rヘッド部Aが形成され、このMRヘッド部A上にイン
ダクティブヘッド部Bが積層されてなるものである。
【0015】上記非磁性基板2は、CaO、TiO2 、
NiO及びZrO2からなり、その組成がCaO:5〜
10mol%、TiO2 :50〜60mol%、Ni
O:20〜30mol%、ZrO2:5〜25mol%
となるように構成されている。
NiO及びZrO2からなり、その組成がCaO:5〜
10mol%、TiO2 :50〜60mol%、Ni
O:20〜30mol%、ZrO2:5〜25mol%
となるように構成されている。
【0016】また、上記MRヘッド部Aは以下のように
構成される。すなわち、センダスト、パーマロイ等の金
属軟磁性材料よりなる下部シールドコア3上に、Al2
O3等よりなる第1の絶縁層4が成膜されている。そし
て、この第1の絶縁層4上にMR素子5が、その長手方
向が磁気記録媒体との対向面(磁気記録媒体摺動面a)
と垂直になるように配され、かつ、その一方の端面が磁
気記録媒体摺動面aに露出するように形成されている。
また、MR素子5の後端部上には、このMR素子5にI
s(センス電流)を供給するための後端電極6が設けら
れ、MR素子5の前端部上、即ち磁気記録媒体摺動面a
側には、このMR素子5にIs(センス電流)を提供す
るための先端電極7が設けられている。そしてまた、M
R素子5上には、第2の絶縁層9を介してこのMR素子
5にバイアス磁界を印可するためのバイアス導体8が設
けられている。そして、後端電極及6びバイアス導体8
上にAl2O3等よりなる上記第2の絶縁層9が成膜され
ている。なお、先端電極7はこの第2の絶縁層9により
覆われることはない。
構成される。すなわち、センダスト、パーマロイ等の金
属軟磁性材料よりなる下部シールドコア3上に、Al2
O3等よりなる第1の絶縁層4が成膜されている。そし
て、この第1の絶縁層4上にMR素子5が、その長手方
向が磁気記録媒体との対向面(磁気記録媒体摺動面a)
と垂直になるように配され、かつ、その一方の端面が磁
気記録媒体摺動面aに露出するように形成されている。
また、MR素子5の後端部上には、このMR素子5にI
s(センス電流)を供給するための後端電極6が設けら
れ、MR素子5の前端部上、即ち磁気記録媒体摺動面a
側には、このMR素子5にIs(センス電流)を提供す
るための先端電極7が設けられている。そしてまた、M
R素子5上には、第2の絶縁層9を介してこのMR素子
5にバイアス磁界を印可するためのバイアス導体8が設
けられている。そして、後端電極及6びバイアス導体8
上にAl2O3等よりなる上記第2の絶縁層9が成膜され
ている。なお、先端電極7はこの第2の絶縁層9により
覆われることはない。
【0017】ここで、上記MR素子5の先端電極7、後
端電極6により挟まれた領域が磁気抵抗効果を示す感磁
部となる。そして、先端電極7及び第2の絶縁層9上に
センダスト、パーマロイ等の金属軟磁性材料よりなる上
部シールドコア10が成膜されてなる。
端電極6により挟まれた領域が磁気抵抗効果を示す感磁
部となる。そして、先端電極7及び第2の絶縁層9上に
センダスト、パーマロイ等の金属軟磁性材料よりなる上
部シールドコア10が成膜されてなる。
【0018】上記MRヘッド部Aにおいては、図2に示
すように、非磁性基板2の一方主面を鏡面加工して表面
精度を高めた後に、下部シールドコア3、第1の絶縁層
4等の各薄膜を順次スパッタリング等により成膜してい
る。このとき、本例の複合型薄膜磁気ヘッド1において
は、上記非磁性基板2が、CaO、TiO2 、NiO及
びZrO2からなり、その組成がCaO:5〜10mo
l%、TiO2 :50〜60mol%、NiO:20〜
30mol%、ZrO2:5〜25mol%となるよう
に構成されており、熱膨張係数が90×10-7/℃以下
であるので、上記各薄膜の成膜による基板の反りの問題
を生じることなく、適切にMRヘッド部Aが形成され
る。
すように、非磁性基板2の一方主面を鏡面加工して表面
精度を高めた後に、下部シールドコア3、第1の絶縁層
4等の各薄膜を順次スパッタリング等により成膜してい
る。このとき、本例の複合型薄膜磁気ヘッド1において
は、上記非磁性基板2が、CaO、TiO2 、NiO及
びZrO2からなり、その組成がCaO:5〜10mo
l%、TiO2 :50〜60mol%、NiO:20〜
30mol%、ZrO2:5〜25mol%となるよう
に構成されており、熱膨張係数が90×10-7/℃以下
であるので、上記各薄膜の成膜による基板の反りの問題
を生じることなく、適切にMRヘッド部Aが形成され
る。
【0019】インダクティブヘッド部Bは、以下のよう
に構成される。なお本例の複合型薄膜磁気ヘッド1にお
いては、MRヘッド部Aの上部シールドコア10がイン
ダクティブヘッド部Bの下層コアとして兼用される。
に構成される。なお本例の複合型薄膜磁気ヘッド1にお
いては、MRヘッド部Aの上部シールドコア10がイン
ダクティブヘッド部Bの下層コアとして兼用される。
【0020】この下層コア上に磁気ギャップを形成する
ギャップ膜11が成膜されている。さらにこのギャップ
膜11上に、表面を平坦化して導体コイルの成膜を容易
にするための第1の平坦化層12を介して、導体コイル
13がスパイラル状に形成されている。そして、表面の
平坦化を図るためのレジスト等の高分子材料からなる第
2の平坦化層14が導体コイル13上に成膜されてい
る。この第2の平坦化層14は図1に示すように平坦化
膜14a、14bよりなる積層構造とすることが望まし
い。そして、この第2の平坦化層14上に軟磁性体層で
ある上層コア15が形成されてなる。
ギャップ膜11が成膜されている。さらにこのギャップ
膜11上に、表面を平坦化して導体コイルの成膜を容易
にするための第1の平坦化層12を介して、導体コイル
13がスパイラル状に形成されている。そして、表面の
平坦化を図るためのレジスト等の高分子材料からなる第
2の平坦化層14が導体コイル13上に成膜されてい
る。この第2の平坦化層14は図1に示すように平坦化
膜14a、14bよりなる積層構造とすることが望まし
い。そして、この第2の平坦化層14上に軟磁性体層で
ある上層コア15が形成されてなる。
【0021】上記インダクティブヘッド部Bにおいて
は、上記MRヘッド部A上にギャップ膜11、導体コイ
ル13等の薄膜を、スパッタリング等によりそれぞれ成
膜している。このとき、本例の複合型薄膜磁気ヘッド1
においては、上記非磁性基板2の熱膨張係数が90×1
0-7/℃以下であるので、上記各薄膜の成膜による基板
の反りの問題を生じることなく、適切にインダクティブ
ヘッド部Bが形成される。
は、上記MRヘッド部A上にギャップ膜11、導体コイ
ル13等の薄膜を、スパッタリング等によりそれぞれ成
膜している。このとき、本例の複合型薄膜磁気ヘッド1
においては、上記非磁性基板2の熱膨張係数が90×1
0-7/℃以下であるので、上記各薄膜の成膜による基板
の反りの問題を生じることなく、適切にインダクティブ
ヘッド部Bが形成される。
【0022】本発明に係る磁気ヘッド用非磁性基板2を
使用した複合型薄膜磁気ヘッド1は、上述したようにA
l2O3膜等の各薄膜をスパッタリング等により成膜して
も基板の反りが抑えられるので、ヘッド各部の寸法やヘ
ッド特性にばらつきを生じることはなく、製造歩留まり
が低下することもない。またCaO―TiO2―NiO
系の材料により構成される非磁性基板2を使用した複合
型薄膜磁気ヘッド1は、気孔が殆ど存在せず、摺動時に
磁気記録媒体を傷つけてしまうこともない。
使用した複合型薄膜磁気ヘッド1は、上述したようにA
l2O3膜等の各薄膜をスパッタリング等により成膜して
も基板の反りが抑えられるので、ヘッド各部の寸法やヘ
ッド特性にばらつきを生じることはなく、製造歩留まり
が低下することもない。またCaO―TiO2―NiO
系の材料により構成される非磁性基板2を使用した複合
型薄膜磁気ヘッド1は、気孔が殆ど存在せず、摺動時に
磁気記録媒体を傷つけてしまうこともない。
【0023】
【実施例】本発明の効果を確認すべく、以下のような実
験を行った。すなわち、非磁性基板の組成を変更して各
種組成の非磁性基板を作成し、これらについて、組成と
ポアの状態及び熱膨張係数の関係を調べた。
験を行った。すなわち、非磁性基板の組成を変更して各
種組成の非磁性基板を作成し、これらについて、組成と
ポアの状態及び熱膨張係数の関係を調べた。
【0024】〈試料の作成〉CaO、TiO2 、NiO
及びZrO2が表1中に示す試料No.1〜16の組成
になるように、市販のCaCO3 粉末、TiO2 粉末及
びNiO粉末、ZrO2を適量秤量して16種類の混合
粉末を用意し、これらにそれぞれ純水を加えボールミル
中にて24時間湿式混合した。
及びZrO2が表1中に示す試料No.1〜16の組成
になるように、市販のCaCO3 粉末、TiO2 粉末及
びNiO粉末、ZrO2を適量秤量して16種類の混合
粉末を用意し、これらにそれぞれ純水を加えボールミル
中にて24時間湿式混合した。
【0025】
【表1】
【0026】次いで、これら混合粉末を100℃にて2
0時間以上乾燥し、石川式ライカイ機で粗粉砕後、11
00℃で5時間仮焼した。その後、仮焼した各混合粉末
を石川式ライカイ機により粉砕した。
0時間以上乾燥し、石川式ライカイ機で粗粉砕後、11
00℃で5時間仮焼した。その後、仮焼した各混合粉末
を石川式ライカイ機により粉砕した。
【0027】そして、粉砕した各混合粉末に再度純水を
加えボールミル中にて24時間湿式混合した。さらに、
各混合粉末を100℃にて20時間以上乾燥し、石川式
ライカイ機で粉砕後、これら各混合粉末にポリビニルア
ルコール(PVA)の10重量%水溶液を各混合粉末重
量の10重量%となるように加え、造粒して造粒粉末と
した。
加えボールミル中にて24時間湿式混合した。さらに、
各混合粉末を100℃にて20時間以上乾燥し、石川式
ライカイ機で粉砕後、これら各混合粉末にポリビニルア
ルコール(PVA)の10重量%水溶液を各混合粉末重
量の10重量%となるように加え、造粒して造粒粉末と
した。
【0028】その後、各造粒粉末を80MPaでプレス
成形し酸素中にて1250℃から1400℃で焼成し
た。さらに、Arにより100MPaで加圧しながら1
150℃から1350℃でHIP処理を施して試料N
o.1〜16の磁気ヘッド用非磁性基板を得た。
成形し酸素中にて1250℃から1400℃で焼成し
た。さらに、Arにより100MPaで加圧しながら1
150℃から1350℃でHIP処理を施して試料N
o.1〜16の磁気ヘッド用非磁性基板を得た。
【0029】〈特性の評価〉次に、上記のようにして得
られた各組成の試料(試料No.1〜16)について、
ポアの状態及び熱膨張係数を評価した。その結果を表1
に併せて示す。
られた各組成の試料(試料No.1〜16)について、
ポアの状態及び熱膨張係数を評価した。その結果を表1
に併せて示す。
【0030】表1中、ポアの状態の評価結果は、気孔率
が0.1%以下である場合を○で示し、HIP処理によ
り緻密化できない程気孔が多い状態を×で示す。
が0.1%以下である場合を○で示し、HIP処理によ
り緻密化できない程気孔が多い状態を×で示す。
【0031】表1の結果から、試料No.9、13、1
4のように、CaOの含有量が5mol%未満の場合、
TiO2 の含有量が60mol%を越える場合及び、N
iOの含有量が20mol%未満の場合、ポアの状態の
結果が悪く、HIP処理を行っても緻密化せず気孔が非
常に多いため、磁気ヘッド用非磁性基板として不適であ
ることがわかった。
4のように、CaOの含有量が5mol%未満の場合、
TiO2 の含有量が60mol%を越える場合及び、N
iOの含有量が20mol%未満の場合、ポアの状態の
結果が悪く、HIP処理を行っても緻密化せず気孔が非
常に多いため、磁気ヘッド用非磁性基板として不適であ
ることがわかった。
【0032】また、表1の結果から、試料No.10、
11、12、15、16のように、CaOの含有量が1
0mol%を越える場合、TiO2 の含有量が50mo
l%未満の場合、NiOの含有量が30mol%を越え
る場合及び、ZrO2の含有量が5mol%未満の場
合、熱膨張係数が90×10-7/℃よりも大きく、磁気
ヘッド用非磁性基板として不適であることがわかった。
11、12、15、16のように、CaOの含有量が1
0mol%を越える場合、TiO2 の含有量が50mo
l%未満の場合、NiOの含有量が30mol%を越え
る場合及び、ZrO2の含有量が5mol%未満の場
合、熱膨張係数が90×10-7/℃よりも大きく、磁気
ヘッド用非磁性基板として不適であることがわかった。
【0033】一方、表1の結果から、試料No.1〜8
のように、CaO、TiO2 、NiO及びZrO2の配
合比が、CaO:5〜10mol%、TiO2 :50〜
60mol%、NiO:20〜30mol%、Zr
O2:5〜25mol%の範囲であれば、ポアの状態及
び熱膨張係数が良好であることが確認された。
のように、CaO、TiO2 、NiO及びZrO2の配
合比が、CaO:5〜10mol%、TiO2 :50〜
60mol%、NiO:20〜30mol%、Zr
O2:5〜25mol%の範囲であれば、ポアの状態及
び熱膨張係数が良好であることが確認された。
【0034】すなわち、CaO、TiO2 、NiO及び
ZrO2からなり、その組成がCaO:5〜10mol
%、TiO2 :50〜60mol%、NiO:20〜3
0mol%、ZrO2:5〜25mol%とされた本発
明に係る磁気ヘッド用非磁性基板は、気孔が殆どなく、
しかも熱膨張係数が90×10-7/℃以下におさえられ
ることが確認された。従って、この磁気ヘッド用非磁性
基板は、Al2O3膜等が成膜されても、反りを5μm以
下におさえることができるので、薄膜磁気ヘッドの非磁
性基板として好適である。また、以上のように構成され
た本発明に係る磁気ヘッド用非磁性基板は、酸化性雰囲
気中で比較的低温で製造でき、製造コストをおさえるこ
とができる。なお、試料No.1〜8は本発明の実施例
であるが、本発明がこの実施例に限定されるものでない
ことはいうまでもない。
ZrO2からなり、その組成がCaO:5〜10mol
%、TiO2 :50〜60mol%、NiO:20〜3
0mol%、ZrO2:5〜25mol%とされた本発
明に係る磁気ヘッド用非磁性基板は、気孔が殆どなく、
しかも熱膨張係数が90×10-7/℃以下におさえられ
ることが確認された。従って、この磁気ヘッド用非磁性
基板は、Al2O3膜等が成膜されても、反りを5μm以
下におさえることができるので、薄膜磁気ヘッドの非磁
性基板として好適である。また、以上のように構成され
た本発明に係る磁気ヘッド用非磁性基板は、酸化性雰囲
気中で比較的低温で製造でき、製造コストをおさえるこ
とができる。なお、試料No.1〜8は本発明の実施例
であるが、本発明がこの実施例に限定されるものでない
ことはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る磁気ヘッド用非磁性基板は、熱膨張係数が90
×10-7/℃以下であるので、Al2O3膜等がスパッタ
リング等により成膜されても、大きく反ることはない。
したがって、この非磁性基板を用いて製造される磁気ヘ
ッドは、各部の寸法やヘッド特性が安定し、製造歩留ま
りが向上する。また、この磁気ヘッド用非磁性基板は、
基板内に気孔が殆ど存在しない。したがって、この非磁
性基板を用いて製造される磁気ヘッドが磁気記録媒体を
傷つけてしまうこともない。またこの磁気ヘッド用非磁
性基板は、摺動特性、摩耗特性、機械加工性、生産性が
良好であり、これを使用した磁気ヘッドのヘッド特性を
劣化させたり、加工精度を悪化させたり、ヘッドの製造
コストを高めてしまうこともない。さらにまた、この磁
気ヘッド用非磁性基板は酸化性雰囲気中で比較的低温で
製造でき、製造コストの削減に資することができる。
明に係る磁気ヘッド用非磁性基板は、熱膨張係数が90
×10-7/℃以下であるので、Al2O3膜等がスパッタ
リング等により成膜されても、大きく反ることはない。
したがって、この非磁性基板を用いて製造される磁気ヘ
ッドは、各部の寸法やヘッド特性が安定し、製造歩留ま
りが向上する。また、この磁気ヘッド用非磁性基板は、
基板内に気孔が殆ど存在しない。したがって、この非磁
性基板を用いて製造される磁気ヘッドが磁気記録媒体を
傷つけてしまうこともない。またこの磁気ヘッド用非磁
性基板は、摺動特性、摩耗特性、機械加工性、生産性が
良好であり、これを使用した磁気ヘッドのヘッド特性を
劣化させたり、加工精度を悪化させたり、ヘッドの製造
コストを高めてしまうこともない。さらにまた、この磁
気ヘッド用非磁性基板は酸化性雰囲気中で比較的低温で
製造でき、製造コストの削減に資することができる。
【図1】本発明に係る非磁性基板を使用した複合型薄膜
磁気ヘッドの断面図である。
磁気ヘッドの断面図である。
【図2】同複合型薄膜磁気ヘッドの要部拡大断面図であ
る。
る。
1 複合型薄膜磁気ヘッド、2 非磁性基板、3 下部
シールドコア、4 第1の絶縁層、9 第2の絶縁層、
10 上部シールドコア、 11 ギャップ膜、13
導体コイル、A MRヘッド部、B インダクティブヘ
ッド部、
シールドコア、4 第1の絶縁層、9 第2の絶縁層、
10 上部シールドコア、 11 ギャップ膜、13
導体コイル、A MRヘッド部、B インダクティブヘ
ッド部、
Claims (1)
- 【請求項1】 CaOと、TiO2と、NiOと、Zr
O2とからなり、CaO:5〜10mol%、TiO2:
50〜60mol%、NiO:20〜30mol%、Z
rO2:5〜25mol%の組成を有することを特徴と
する磁気ヘッド用非磁性基板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21644996A JPH1064016A (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 磁気ヘッド用非磁性基板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21644996A JPH1064016A (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 磁気ヘッド用非磁性基板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1064016A true JPH1064016A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=16688707
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21644996A Withdrawn JPH1064016A (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 磁気ヘッド用非磁性基板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1064016A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6426848B1 (en) * | 1999-06-23 | 2002-07-30 | Sony Corporation | Non-magnetic substrate including TiO2 for a magnetic head and magnetic head |
-
1996
- 1996-08-16 JP JP21644996A patent/JPH1064016A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6426848B1 (en) * | 1999-06-23 | 2002-07-30 | Sony Corporation | Non-magnetic substrate including TiO2 for a magnetic head and magnetic head |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031104 |