JPH1064059A - 突起検出方法及びその装置 - Google Patents

突起検出方法及びその装置

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JPH1064059A
JPH1064059A JP23590496A JP23590496A JPH1064059A JP H1064059 A JPH1064059 A JP H1064059A JP 23590496 A JP23590496 A JP 23590496A JP 23590496 A JP23590496 A JP 23590496A JP H1064059 A JPH1064059 A JP H1064059A
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projection
protrusion
detection sensor
slider
sliders
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JP23590496A
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English (en)
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Osami Morita
修身 森田
Masaru Itaya
大 板谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録媒体上の突起を全面にわたって精度
良く検出することができる突起検出方法及びその装置を
提供すること。 【解決手段】 磁気記録媒体1上を浮上する少なくとも
2個のスライダ124、125に突起検出センサ12
7、128をそれぞれ搭載し、前記各スライダを並設
し、前記各スライダを並設方向に移動させ、前記各突起
検出センサにて前記突起を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気によりデー
タやプログラム等の情報が記録再生される磁気記録媒体
上の突起を検出する方法及びその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体としては、例えば磁気ディ
スクや磁気テープ等がある。磁気ディスクに情報を記録
し、磁気ディスクに記録された情報を再生する装置とし
ては、例えばハードディスク装置やフレキシブルディス
ク装置等がある。ハードディスク装置に内蔵されている
磁気ディスクの両表面には磁性膜が成膜されており、磁
気ディスクの表面上を浮上するヘッドスライダに搭載さ
れている磁気ヘッドにより、磁性膜に情報がトラック状
に記録され、また磁性膜にトラック状に記録された情報
が再生されるようになっている。
【0003】磁気ディスクの両表面に成膜されている磁
性膜は、スパッタリング等により形成されるため、成膜
直後の磁性膜表面には突起が生じている場合がある。こ
の突起は、ヘッドスライダに搭載されている磁気ヘッド
による情報の記録再生時に悪影響を及ぼすおそれがある
ため、突起を除去する必要がある。そこで、磁気ディス
クの表面上に、やすりの機能を有するワッフルヘッドが
搭載されたヘッドスライダを配置し、磁気ディスクを回
転させつつワッフルヘッドを磁気ディスクの径方向に移
動させて、突起を削り取っている。
【0004】そして、この突起除去が終了した後、図1
0に示すように、磁気ディスク1の表面上に、突起検出
センサが搭載されたスライダ2を配置し、磁気ディスク
1を回転させつつスライダ2を磁気ディスク1の径方向
に移動させて、除去できなかった突起の有無を突起検出
センサにより検出して磁気ディスク1を検査している。
【0005】従来の突起検出センサには、圧電素子が用
いられている。そして、突起の検出方法は、この突起検
出センサが搭載されたスライダ2を磁気ディスク1上で
任意の浮上量で浮上させ、この浮上量よりも高い突起に
スライダ2が衝突した際に生じる振動を圧電素子で検出
し、この衝突の度合いに応じた圧電素子からの出力電圧
により突起を検出するようにしている。このときのスラ
イダ2の振動は、突起によるスライダ2の浮上安定性の
喪失により発生するものではなく、ほとんどの場合、ス
ライダ2に衝撃が加わることにより発生する固有振動で
ある。従って、圧電素子から観測される電圧の振動周波
数もスライダ2の固有振動数となる。
【0006】ところが、上述した圧電素子を用いた突起
検出センサによる突起の検出方法には、以下の欠点があ
る。即ち、スライダ2の突起衝突時の振動が静定するま
では次の突起を検出することはできないが、この静定時
間が長いため、静定する間に出現した突起を検出できな
いという欠点である。さらに、圧電素子の検出感度に限
界があるため、問題となる微小突起を検出することがで
きないという欠点である。
【0007】また、表面に形成された凹凸部によりデー
タ記録領域と制御信号記録領域に放射状に区分されてい
る磁気ディスクを検査する場合、突起でない箇所を突起
として検出してしまう場合があるという欠点である。即
ち、凹凸部が形成されている磁気ディスク上をスライダ
2が浮上走行する場合、データ記録領域から制御信号記
録領域に移行するときにスライダ2の浮上量に変動が生
じる。この浮上量の変動が起きるときに、スライダ2は
磁気ディスクから加速度を受けて振動するので、圧電素
子は電圧を出力してしまい、突起として検出してしま
う。
【0008】そこで、圧電素子の代わりに抵抗体を用い
た突起検出センサによる突起の検出方法が考えられる。
この抵抗体を用いた突起検出センサは、抵抗体と突起と
が衝突することにより抵抗体が得るエネルギのうち、熱
に変換されるエネルギを利用するものである。即ち、熱
に変換されたエネルギは、抵抗体の温度を上昇させて抵
抗体の抵抗を上昇させるので、抵抗体の抵抗値の変化を
検出することにより、突起を検出することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した圧電素子を用
いた突起検出センサによる突起の検出方法では、突起が
圧電素子以外の部分に衝突しても、スライダ2は共振し
てその振動が圧電素子に伝搬するので、突起検出信号が
発生する。従って、この検出分解能は、図11(A)に
示すように、圧電素子3がスライダ2の後端面の一方の
側面近傍に搭載されていても、検出感度を示すグラフに
示すように、スライダ2の幅で決定される。
【0010】一方、抵抗体を用いた突起検出センサによ
る突起の検出方法では、突起がスライダ2に衝突しても
突起検出信号は発生せず、突起が抵抗体に衝突したとき
のみ、突起検出信号が発生する。従って、この検出分解
能は、図11(B)に示すように、抵抗体4がスライダ
2の後端面の一方の側面近傍に搭載されていると、検出
感度を示すグラフに示すように、抵抗体4の幅で決定さ
れる。
【0011】ここで、スライダ2の磁気ディスク1にお
ける浮上範囲は、スライダ2の内周側の側面が磁気ディ
スク1の情報記録領域を画する内周縁に接するところか
ら、スライダ2の外周側の側面が磁気ディスク1の情報
記録領域を画する外周縁に接するところまでである。圧
電素子3を用いた突起検出センサの場合は、上記理由か
ら、圧電素子3がスライダ2のどこに配置されようと
も、磁気ディスク1の情報記録領域全面にわたって突起
を検出することができる。
【0012】ところが、抵抗体4を用いた突起検出セン
サの場合は、例えば抵抗体4がスライダ2の中央に配置
されているときは、磁気ディスク1の情報記録領域を画
する内周縁よりスライダ2の幅の半分だけ外周側にずれ
たところから、磁気ディスク1の情報記録領域を画する
外周縁よりスライダ2の幅の半分だけ内周側にずれたと
ころまでの領域上しか抵抗体は通過できないので、上記
理由から、磁気ディスク1の情報記録領域全面にわたっ
て突起を検出することができない。
【0013】また、例えば抵抗体4がスライダ2の一方
の側に配置されているときは、磁気ディスク1の情報記
録領域を画する内周縁よりスライダ2の幅分だけ外周側
にずれたところから、磁気ディスク1の情報記録領域を
画する外周縁までの領域上、又は磁気ディスク1の情報
記録領域を画する内周縁から、磁気ディスク1の情報記
録領域を画する外周縁よりスライダ2の幅分だけ内周側
にずれたところまでの領域上しか抵抗体4は通過できな
いので、同様に磁気ディスク1の情報記録領域全面にわ
たって突起を検出することができない。
【0014】このような場合、スライダ2を浮上範囲を
越えて移動させれば、磁気ディスク1の情報記録領域全
面にわたって突起を検出することができるが、スライダ
2が浮上せずに墜落する場合もあり、突起の検出そのも
のが不可能になるという問題があった。
【0015】この発明は、以上の点に鑑み、磁気記録媒
体上の突起を全面にわたって精度良く検出することがで
きる突起検出方法及びその装置を提供することを目的と
している。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明に
よれば、磁気により情報が記録再生される磁気記録媒体
上の突起を検出する方法において、前記磁気記録媒体上
を浮上する少なくとも2個のスライダに突起検出センサ
をそれぞれ搭載し、前記各スライダを並設し、前記各ス
ライダを並設方向に移動させ、前記各突起検出センサに
て前記突起を検出することにより達成される。
【0017】上記構成によれば、並設された複数の突起
検出センサにより突起を検出するようにしているので、
突起検出不能領域が生じることはなく、磁気記録媒体上
の突起を全面にわたって精度良く検出することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に述
べる実施の形態は、この発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、こ
の発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限
定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるも
のではない。
【0019】図1は、この発明の突起検出装置の実施形
態を示す構成図である。この突起検出装置100は、回
転部110に装着されている磁気ディスク1の突起を突
起検出部120により検出し、回転部110及び突起検
出部120からの信号を信号処理回路130により処理
して外部に出力するようになっている。回転部110
は、スピンドルモータ111に接続されている回転盤1
12上に磁気ディスク1を載置固定して、回転コントロ
ーラ113の制御により回転させるようになっている。
【0020】突起検出部120は、回転部110近傍に
配置された移動ステージ121に装着されている2台の
サスペンション122、123及び各サスペンション1
22、123に取り付けられているスライダ124、1
25を、ステージコントローラ126の制御により磁気
ディスク1の径方向に移動させ、各スライダ124、1
25に搭載されている突起検出センサ127、128に
より磁気ディスク1上の突起を検出するようになってい
る。
【0021】信号処理回路130は、突起検出センサ1
27、128からの突起検出信号を信号増幅回路131
を介して信号比較回路132に入力すると共に、スライ
スレベル信号記憶回路133に予め記憶されているスラ
イスレベル信号を信号比較回路132に入力して突起検
出信号と比較する。そして、信号比較回路132からの
比較結果をデータ出力回路134に入力し、その比較結
果に従って回転コントローラ113から入力したディス
ク角度情報及びステージコントローラ124から入力し
たディスク半径位置情報を、記録媒体141等に出力す
ると共に表示装置142に表示するようになっている。
【0022】2台のサスペンション122、123の一
端は磁気ディスク1の径方向に並設されて移動ステージ
121に固定されており、他端にはスライダ124、1
25が固定されている。そして、図2に示すように、磁
気ディスク1の外周側に配置されているスライダ124
の後端面の外周側近傍に、突起検出センサ127が搭載
され、磁気ディスク1の内周側に配置されているスライ
ダ125の後端面の内周側近傍に、突起検出センサ12
8が搭載されている。
【0023】この突起検出装置100により、磁気ディ
スク1の情報記録領域全面にわたって突起を検出するた
めの配置例を図2及び図3で説明する。磁気ディスク1
の半径方向における突起検出センサ127、128の中
心からスライダ124、125の中心までの距離をsと
し、スライダ124、125の中心間距離をdとし、磁
気ディスク1の情報記録領域を画する内周縁から外周縁
までの距離をlとすると、d=l/2−2sの関係を満
たすように突起検出センサ127、128等を配置すれ
ば、磁気ディスク1の情報記録領域全面にわたって突起
を検出することができる。
【0024】即ち、磁気ディスク1の情報記録領域を画
する内周縁から外周縁までのうち、内周側の半分の領域
は、突起検出センサ128により検査することができ、
外周側の半分の領域は、突起検出センサ127により検
査することができる。このときの移動ステージ121の
移動距離はl/2で良く、このl/2の1回の移動中に
突起検出センサ127及び128による検査は同時に行
われる。従って、磁気ディスク1の情報記録領域を全面
にわたって検査することができると共に、その検査時間
を従来のほぼ半分に短縮させることができる。
【0025】ここで、突起検出センサ127、128
は、図4に示すように、リード線127a、128a、
127b、128bが両端に接続された抵抗体127
c、128cで構成されている。抵抗体127c、12
8cの材料としては、熱伝導率が60W/mK〜80W
/mK、抵抗値が27Ωのパーマロイや比熱が0.13
9J/gK、密度が16.6g/cm3、温度感度が
0.1%/℃のタンタル等を用いることができる。リー
ド線127a、128a、127b、128bの材料と
しては、銅を用いることができる。また、スライダ12
4、125としては、一般的なナノスライダの大きさの
ものを用いることができ、このスライダ124、125
に荷重を与えるサスペンション122、123として
は、いわゆるタイプ19のものを用いることができる。
【0026】このような突起検出センサ127、128
を作成するには、先ず、スライダ124、125の後端
面に、パーマロイを蒸着法により、あるいはタンタルを
スパッタにより成膜する。次に、このパーマロイ膜ある
いはタンタル膜をドライエッチング法によりエッチング
して抵抗体127c、128cを形成する。そして、こ
のパーマロイ膜あるいはタンタル膜の両端に銅によりリ
ード線127a、128a、127b、128bを形成
して突起検出センサ127、128とする。
【0027】突起検出センサ127、128は、抵抗体
127c、128cと磁気ディスク1上の突起とが衝突
することにより抵抗体127c、128cが得るエネル
ギのうち、熱に変換されるエネルギを利用するものであ
る。即ち、熱に変換されたエネルギは、抵抗体127
c、128cの温度を上昇させて抵抗を上昇させるの
で、抵抗体127c、128cの抵抗値の変化を検出す
ることにより、突起を検出することができる。
【0028】抵抗体127c、128cは薄膜で形成さ
れているが、このようにすることにより、抵抗体127
c、128cの熱容量が小さくなるので、微小突起に衝
突した際の小さなエネルギでも抵抗体127c、128
cの抵抗値の変化は大きくなり、また、抵抗体127
c、128cの熱拡散度が大きくなるので、突起検出時
間、即ち抵抗体127c、128cが突起と衝突してか
ら抵抗体127c、128cが静定するまでの時間は短
くなる。
【0029】また、抵抗体127c、128cはスライ
ダ124、125の表面で剥き出しとなっているが、こ
のようにすることにより、抵抗体127c、128cと
突起とが衝突した際のエネルギは、何も介在することな
く、抵抗体127c、128cそのもので熱に直接変換
されるので、突起検出センサ127、128の検出感度
を高めて微小突起でも検出することが可能となる。尚、
抵抗体127c、128cの両端にはリード線127
a、128a、127b、128bが接続されているの
で、このリード線127a、128a、127b、12
8bに定電流源を接続して定電流を抵抗体127c、1
28cに供給することにより、抵抗体127c、128
cの抵抗値の変化を電圧の変化として検出することがで
きる。
【0030】このような突起検出センサ127(12
8)による表面が平坦な一般的な磁気ディスク1上の突
起の検出について説明する。用いた磁気ディスク1は、
直径30μm、高さ40nmの円筒形のバンプが、磁気
ディスク1の半径20mm、24mm、28mmの各位
置に径方向に一直線状に配置されたバンプディスクであ
る。スライダ124(125)を各バンプの位置に配置
し、スライダ124(125)とバンプディスクの相対
速度を変化させることにより、スライダ124(12
5)の浮上量を変化させた。即ち、スライダ124(1
25)とバンプディスクの相対速度が大きい程、スライ
ダ124(125)の浮上量も大きくなる。
【0031】図5は、突起検出センサ127(128)
の出力電圧とスライダ124(125)の浮上量との関
係を示す図である。突起検出センサ127(128)の
出力電圧は、同図からも明らかなように、スライダ12
4(125)の浮上量がバンプの高さよりも大きいとき
は小さくなり、スライダ124(125)の浮上量がバ
ンプの高さよりも小さいときは極端に大きくなる。ま
た、突起検出センサ127(128)の出力電圧の波形
は、図6(A)に示すように、スライダ124(12
5)の浮上量がバンプの高さよりも大きいときは下に凸
の波形となり、同図(B)に示すように、スライダ12
4(125)の浮上量がバンプの高さよりも小さいとき
は上に凸の波形となる。これは以下の理由による。
【0032】スライダ124(125)の浮上量がバン
プの高さよりも大きい場合は、抵抗体127c(128
c)はバンプに衝突しないが、抵抗体127c(128
c)がバンプ上を通過する際に、抵抗体127c(12
8c)とバンプディスク面との距離がバンプの高さ分だ
け小さくなる。これにより、抵抗体127c(128
c)とバンプディスクの間の熱抵抗が小さくなるので、
抵抗体127c(128c)の熱がバンプディスク側に
放出され、抵抗体127c(128c)の抵抗値が小さ
くなるからである。従って、定電流が流れている抵抗体
127c(128c)の出力電圧は小さくなる。
【0033】また、スライダ124(125)の浮上量
がバンプの高さよりも小さい場合は、抵抗体127c
(128c)はバンプに衝突し、抵抗体127c(12
8c)に熱が発生して抵抗体127c(128c)の抵
抗値が大きくなるからである。従って、定電流が流れて
いる抵抗体127c(128c)の出力電圧は大きくな
る。尚、スライダ124(125)の浮上量とバンプの
高さが略同じ場合は、バンプへ近づく際の放熱の効果と
バンプと衝突する際の吸熱の効果が混在していると考え
る。以上より、抵抗体127c(128c)を用いるこ
とにより一般的な表面が平坦な磁気ディスク上の突起の
検出が可能である。
【0034】次に、上述した突起検出センサ127(1
28)による表面に凹凸部が形成されている磁気ディス
ク上の突起の検出について説明する。用いた磁気ディス
クは、図7(A)の全体形状を示す平面図及び同図
(B)の表面の部分形状を示す平面図のように、凹凸部
(図7(B)の黒部が凸部、白部が凹部を示す)で成る
データ記録領域(データゾーン)と制御信号記録領域
(サーボゾーン)とがそれぞれ放射状に形成された磁気
ディスク11である。
【0035】サーボゾーンは、磁気ヘッドのスキュー角
度に対応した磁気ディスク11の内周から外周にかけて
の円弧状であって、64個/周で凹部の深さが200n
mとなるように形成されている。また、データゾーンに
は、同心円状であって、データ等を記録するためのデー
タトラックがトラックピッチ4.8μm、トラック幅
3.8μmとなるように形成されている。スライダ12
4(125)を磁気ディスク11上の高さ100nmの
突起箇所に配置し、スライダ124(125)を50n
m浮上させた。
【0036】図8は、このときの突起検出センサ127
(128)の出力電圧の波形を示す図である。同図の両
端に表れた小さな波形が、突起検出センサ127(12
8)のサーボゾーン通過時の出力電圧の波形であり、そ
れらの中央に表れた大きな波形が、突起検出センサ12
7(128)の磁気ディスク11上の突起衝突時の出力
電圧の波形である。このように、突起検出センサ127
(128)の出力電圧の大きさは、サーボゾーン通過時
と突起衝突時とで異なり、サーボゾーン通過時より突起
衝突時の方が大きくなる。また、突起検出センサ127
(128)の出力電圧の波形は、サーボゾーン通過時と
突起衝突時とで異なる。以上より、抵抗体127c(1
28c)を用いることにより表面に凹凸部が形成されて
いる磁気ディスク11上の突起の検出が可能である。
【0037】ここで、突起検出センサ127(128)
のサーボゾーン通過時にも電圧が出力される理由を述べ
る。抵抗体127c(128c)と磁気ディスク11の
隙間はスライダ124、125の浮上量に等しく、50
nm程度である。抵抗体127c(128c)のディメ
ンションと上記隙間のディメンションを考慮すると、抵
抗体127c(128c)はこの隙間を介して磁気ディ
スク11上に熱を常に放出していると考えられる。
【0038】サーボゾーンとデータゾーンでは、スライ
ダ124、125下の磁気ディスク11面の凹凸部の比
率が異なる。このことは、抵抗体127c(128c)
と磁気ディスク11との熱抵抗が異なることを示してい
る。一般的に、凹凸部の比率はデータゾーンの方が大き
い。よって、データゾーンの方が熱抵抗が小さいことに
なる。このことより、突起検出センサ127(128)
がサーボゾーンを通過するときは、抵抗体127c(1
28c)の抵抗値は若干大きくなり、電圧が出力される
ことになる。
【0039】尚、突起検出センサ127(128)のサ
ーボゾーン通過時の抵抗体127c(128c)の抵抗
値の上昇は、突起検出センサ127(128)の突起衝
突時の抵抗体127c(128c)の抵抗値の上昇に比
べて非常に小さい。なぜならば、抵抗体127c(12
8c)が磁気ディスク11に面している面は超薄膜抵抗
の厚さ方向の面である。抵抗体127c(128c)の
厚さはナノメートルオーダであることを考慮すると、凹
凸部の比率の違いによる熱抵抗の違いの出力電圧は、突
起検出センサ127(128)の突起衝突時の出力電圧
に比べて小さいのは明らかである。
【0040】従って、突起検出センサ127(128)
のサーボゾーン通過時の出力電圧と、突起検出センサ1
27(128)の突起衝突時の出力電圧との間にスライ
スレベルを設けることにより、突起検出センサ127
(128)の突起衝突時の出力電圧のみを判別すること
は可能である。よって、スライスレベルを、サーボゾー
ン通過時の突起検出センサ127(128)の出力電圧
以上、突起衝突時の突起検出センサ127(128)の
出力電圧以下に設定することにより、抵抗体127c
(128c)が磁気ディスク11上の突起に衝突した場
合にのみ出力を得ることができるようになる。
【0041】また、突起検出センサ127(128)の
サーボゾーン通過時の出力電圧と、突起検出センサ12
7(128)の突起衝突時の出力電圧とでは波形が異な
っているので、これらの出力電圧を信号処理回路に通す
ことにより、突起検出センサ127(128)の突起衝
突時の出力電圧のみを判別することは可能である。
【0042】上述した突起検出装置100の動作例を図
9のフローチャートで説明する。先ず、磁気ディスク1
を回転盤112上にセットする(ステップSTP1)。
回転コントローラ113は、回転盤112が所定の回転
数で回転するようにスピンドルモータ111の回転を制
御する(ステップSTP2)。ステージコントローラ1
26は、例えば内周側のスライダ125に搭載されてい
る突起検出センサ128が磁気ディスク1の情報記録領
域を画する内周縁に位置するように移動ステージ121
の移動を制御する(ステップSTP3)。
【0043】突起検出センサ128が磁気ディスク1の
情報記録領域を画する内周縁に位置したら(ステップS
TP4)、ステージコントローラ126は、移動ステー
ジ121が外周方向へ所定の速度で移動するように制御
する(ステップSTP5)。信号増幅回路131は、突
起検出センサ127、128から突起検出信号を入力し
たら増幅して信号比較回路132に出力する。信号比較
回路132は、信号増幅回路131から突起検出信号を
入力したらスライスレベル信号記憶回路133からスラ
イスレベル信号を読み込み、突起検出信号とスライスレ
ベル信号の大きさを比較する(ステップSTP6)。
【0044】信号比較回路132は、突起検出信号がス
ライスレベル信号より小さいときはステップSTP5に
戻って上述した動作を繰り返し、突起検出信号がスライ
スレベル信号以上のときは、その突起検出信号をデータ
出力回路134へ出力する。そして、データ出力回路1
34は、信号比較回路132から入力した突起検出信号
に対応する、回転コントローラ113から入力したディ
スク角度情報及びステージコントローラ126から入力
した突起検出センサ127、128のディスク半径位置
情報を、記録媒体141等に記録すると共に表示装置1
42に表示する(ステップSTP7)。
【0045】そして、ステージコントローラ126は、
外周側のスライダ124に搭載されている突起検出セン
サ127が磁気ディスク1の情報記録領域を画する外周
縁に位置したか否かを確認し(ステップSTP8)、突
起検出センサ127が磁気ディスク1の情報記録領域を
画する外周縁にまだ位置していないときは、ステップS
TP5に戻って上述した動作を繰り返す。一方、突起検
出センサ127が磁気ディスク1の情報記録領域を画す
る外周縁に位置したときは、検査処理を終了する。
【0046】尚、上述した実施形態における突起検出セ
ンサ等の配置は限定されるものではなく、磁気ディスク
の情報記録領域を全面にわたって検査することができる
ような配置であれば良い。また、スライダを2個並設す
る場合を説明したが、3個以上のスライダを並設しても
良く、その分だけ検査時間を短縮させることができる。
さらに、移動ステージを各スライダ毎に設けて、各スラ
イダ毎に移動を制御するようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
磁気記録媒体上の突起を全面にわたって精度良く検出す
ることができるので、情報の記録再生の精度を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の突起検出装置の実施形態を示す構成
図。
【図2】図1に示す突起検出装置の主要部の詳細例を示
す斜視図。
【図3】図1に示す突起検出装置の主要部の配置例を示
す平面図。
【図4】図1に示す突起検出装置に用いられる突起検出
センサの詳細例を示す斜視図。
【図5】図4に示す突起検出センサの出力電圧とヘッド
スライダの浮上量との関係を示す図。
【図6】図4に示す突起検出センサの出力電圧の波形を
示す図。
【図7】磁気ディスクの全体形状を示す平面図及び磁気
ディスクの表面の部分形状を示す平面図。
【図8】図4に示す突起検出センサの出力電圧の波形を
示す図。
【図9】この発明の突起検出方法の実施形態を説明する
ためのフローチャート。
【図10】従来の突起検出方法を説明するための斜視
図。
【図11】従来の突起検出方法で用いる突起検出センサ
の違いによるセンサ感度を示す図。
【符号の説明】
1、11・・・磁気ディスク、100・・・突起検出装
置、110・・・回転部、111・・・スピンドルモー
タ、112・・・回転盤、113・・・回転コントロー
ラ、120・・・突起検出部、121・・・移動ステー
ジ、122、123・・・サスペンション、124、1
25・・・スライダ、126・・・ステージコントロー
ラ、127、128・・・突起検出センサ、127a、
128a、127b、128b・・・リード線、127
c、128c・・・抵抗体、130・・・信号処理回
路、131・・・信号増幅回路、132・・・信号比較
回路、133・・・スライスレベル信号記憶回路、13
4・・・データ出力回路、141・・・記録媒体、14
2・・・表示装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気により情報が記録再生される磁気記
    録媒体上の突起を検出する方法において、 前記磁気記録媒体上を浮上する少なくとも2個のスライ
    ダに突起検出センサをそれぞれ搭載し、 前記各スライダを並設し、 前記各スライダを並設方向に移動させ、 前記各突起検出センサにて前記突起を検出することを特
    徴とする突起検出方法。
  2. 【請求項2】 前記突起検出センサが、前記突起に衝突
    した際に得られるエネルギによる温度の変化を検知する
    抵抗体で成る請求項1に記載の突起検出方法。
  3. 【請求項3】 前記スライダを2個並設した場合、一方
    の前記スライダの一方の移動方向側の側面近傍に前記突
    起検出センサを搭載し、他方の前記スライダの他方の移
    動方向側の側面近傍に前記突起検出センサを搭載する請
    求項1に記載の突起検出方法。
  4. 【請求項4】 前記各スライダの移動は同時である請求
    項1に記載の突起検出方法。
  5. 【請求項5】 磁気により情報が記録再生される磁気記
    録媒体上の突起を検出する装置において、 前記磁気記録媒体上を浮上する並設された少なくとも2
    個のスライダと、 前記各スライダに搭載された突起検出センサと、 前記各スライダを並設方向に同時に移動させる移動手段
    と、 前記突起検出センサからの信号を処理する信号処理回路
    とを備えたことを特徴とする突起検出装置。
  6. 【請求項6】 前記突起検出センサが、前記突起に衝突
    した際に得られるエネルギによる温度の変化を検知する
    抵抗体で成る請求項5に記載の突起検出装置。
  7. 【請求項7】 前記スライダを2個並設した場合、一方
    の前記スライダの一方の移動方向側の側面近傍に前記突
    起検出センサを搭載し、他方の前記スライダの他方の移
    動方向側の側面近傍に前記突起検出センサを搭載する請
    求項5に記載の突起検出装置。
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