JPH1064883A - プラズマ装置 - Google Patents
プラズマ装置Info
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- JPH1064883A JPH1064883A JP17523196A JP17523196A JPH1064883A JP H1064883 A JPH1064883 A JP H1064883A JP 17523196 A JP17523196 A JP 17523196A JP 17523196 A JP17523196 A JP 17523196A JP H1064883 A JPH1064883 A JP H1064883A
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- plasma
- vacuum chamber
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラズマが発生する真空チャンバの構成要素
をプラズマから保護することを目的とする。 【解決手段】 真空チャンバ12内にプラズマ40を生
成する反応性イオンエッチング装置等のプラズマ装置1
0において、プラズマ40から保護すべき真空チャンバ
内の部分36,38を、高誘電率を有し且つ誘電正接の
値が大きい材料、好ましくはSiCセラミックから構成
したことを特徴とする。これにより、SiCセラミック
製の部分36,38のプラズマにさらされる面の電位と
プラズマ電位とが近似する値となり、当該部分36,3
8に向かって流れるプラズマ40中のイオンの量が減
り、エロージョンが抑制される。
をプラズマから保護することを目的とする。 【解決手段】 真空チャンバ12内にプラズマ40を生
成する反応性イオンエッチング装置等のプラズマ装置1
0において、プラズマ40から保護すべき真空チャンバ
内の部分36,38を、高誘電率を有し且つ誘電正接の
値が大きい材料、好ましくはSiCセラミックから構成
したことを特徴とする。これにより、SiCセラミック
製の部分36,38のプラズマにさらされる面の電位と
プラズマ電位とが近似する値となり、当該部分36,3
8に向かって流れるプラズマ40中のイオンの量が減
り、エロージョンが抑制される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマエッチン
グ装置やプラズマCVD装置等のプラズマを利用するプ
ラズマ装置に関するものである。
グ装置やプラズマCVD装置等のプラズマを利用するプ
ラズマ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの製造において
は、プラズマを用いたいわゆるドライプロセスが不可欠
なものになっている。例えば、エッチングプロセスで
は、真空チャンバ内で化学的に活性なガス(以下「エッ
チャントガス」という)をプラズマ状態にし、発生した
イオン等をシリコンウェハと反応させてエッチングを行
う反応性イオンエッチングプロセスが広く用いられてい
る。
は、プラズマを用いたいわゆるドライプロセスが不可欠
なものになっている。例えば、エッチングプロセスで
は、真空チャンバ内で化学的に活性なガス(以下「エッ
チャントガス」という)をプラズマ状態にし、発生した
イオン等をシリコンウェハと反応させてエッチングを行
う反応性イオンエッチングプロセスが広く用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラズマを
利用した従来のエッチング装置では、真空チャンバの内
壁面側が石英又はアルミナから構成されているのが一般
的である。このため、プラズマを生成すると、イオン等
の活性種の一部が真空チャンバの内壁面に衝突し、エロ
ージョンを起こして酸素ガスが発生するという問題があ
った。すなわち、プラズマに酸素ガスが混入すると、シ
リコンウェハ上のフォトレジストをもエッチングしてし
まうため、半導体デバイスの性能等に悪影響を及ぼす虞
れがあった。これは、近年の半導体デバイスの高集積
化、微細化にとっては重要な解決すべき課題となってい
る。
利用した従来のエッチング装置では、真空チャンバの内
壁面側が石英又はアルミナから構成されているのが一般
的である。このため、プラズマを生成すると、イオン等
の活性種の一部が真空チャンバの内壁面に衝突し、エロ
ージョンを起こして酸素ガスが発生するという問題があ
った。すなわち、プラズマに酸素ガスが混入すると、シ
リコンウェハ上のフォトレジストをもエッチングしてし
まうため、半導体デバイスの性能等に悪影響を及ぼす虞
れがあった。これは、近年の半導体デバイスの高集積
化、微細化にとっては重要な解決すべき課題となってい
る。
【0004】殊に、真空チャンバの壁面にアルミナを使
用した場合、アルミナが分解して酸素ガスを出すだけで
なく、アルミニウムが放出され、これが半導体デバイス
のメタル汚染の原因にもなる。
用した場合、アルミナが分解して酸素ガスを出すだけで
なく、アルミニウムが放出され、これが半導体デバイス
のメタル汚染の原因にもなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情に鑑
みてなされたものであり、真空チャンバ内にプラズマを
生成する反応性イオンエッチング装置等のプラズマ装置
において、プラズマから保護すべき真空チャンバ内の部
分を、高誘電率を有し且つ誘電正接の値が適度に大きい
材料から構成し、当該部分のプラズマにさらされる面の
電位とプラズマ電位とが近似する値となるようにし、ま
た、プラズマ電位による電流がほとんど流れないように
したことを特徴としている。
みてなされたものであり、真空チャンバ内にプラズマを
生成する反応性イオンエッチング装置等のプラズマ装置
において、プラズマから保護すべき真空チャンバ内の部
分を、高誘電率を有し且つ誘電正接の値が適度に大きい
材料から構成し、当該部分のプラズマにさらされる面の
電位とプラズマ電位とが近似する値となるようにし、ま
た、プラズマ電位による電流がほとんど流れないように
したことを特徴としている。
【0006】このように構成することで、保護すべき部
分に向かって流れるプラズマ中のイオンの量が減り、エ
ロージョンが抑制される。かかる作用を呈する材料とし
ては、比誘電率が20以上、比抵抗が105Ω・cm以上で
あるSiCセラミックが好適である。
分に向かって流れるプラズマ中のイオンの量が減り、エ
ロージョンが抑制される。かかる作用を呈する材料とし
ては、比誘電率が20以上、比抵抗が105Ω・cm以上で
あるSiCセラミックが好適である。
【0007】なお、プラズマから保護すべき部分として
は、真空チャンバを構成する壁体の内面に沿って配設さ
れるライナや、プラズマ装置がエッチング装置である場
合には、被処理体(ウェハ)を支持するペディスタルの
外周部分に設けられるフォーカスリング等がある。
は、真空チャンバを構成する壁体の内面に沿って配設さ
れるライナや、プラズマ装置がエッチング装置である場
合には、被処理体(ウェハ)を支持するペディスタルの
外周部分に設けられるフォーカスリング等がある。
【0008】また、本発明は、真空チャンバを構成する
側壁の周囲にコイルを巻回し、当該コイルに高周波電力
を印加することで真空チャンバ内にプラズマを発生させ
る、いわゆる誘導結合型のプラズマ装置において、前記
側壁を高誘電率を有し且つ誘電正接の値が大きい材料か
ら構成し、該側壁のプラズマにさらされる面の電位とプ
ラズマ電位とが近似する値となるようにしたことを特徴
とする。この場合も、プラズマ中のイオンによるエロー
ジョンが抑制される。
側壁の周囲にコイルを巻回し、当該コイルに高周波電力
を印加することで真空チャンバ内にプラズマを発生させ
る、いわゆる誘導結合型のプラズマ装置において、前記
側壁を高誘電率を有し且つ誘電正接の値が大きい材料か
ら構成し、該側壁のプラズマにさらされる面の電位とプ
ラズマ電位とが近似する値となるようにしたことを特徴
とする。この場合も、プラズマ中のイオンによるエロー
ジョンが抑制される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の好適な
実施形態について詳細に説明する。
実施形態について詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明が適用された平行平板型反
応性イオンエッチング装置10の断面図を概略的に示し
たものである。図示のエッチング装置10は、エッチン
グ処理室となる真空チャンバ12を備えており、この真
空チャンバ12は、内面が円筒面となっている側壁1
4、この側壁14の下部開口に配置された底板16、及
び、側壁14の上部開口に配置された上板18から構成
されている。上板18には、アノード電極20が絶縁体
21を介して取り付けられており、また、底板16上に
は、カソード電極としてのペディスタル22がアノード
電極20に対して平行な状態で対向配置されている。ペ
ディスタル22は、その上面に被処理体であるシリコン
ウェハ24を載置できるようになっている。
応性イオンエッチング装置10の断面図を概略的に示し
たものである。図示のエッチング装置10は、エッチン
グ処理室となる真空チャンバ12を備えており、この真
空チャンバ12は、内面が円筒面となっている側壁1
4、この側壁14の下部開口に配置された底板16、及
び、側壁14の上部開口に配置された上板18から構成
されている。上板18には、アノード電極20が絶縁体
21を介して取り付けられており、また、底板16上に
は、カソード電極としてのペディスタル22がアノード
電極20に対して平行な状態で対向配置されている。ペ
ディスタル22は、その上面に被処理体であるシリコン
ウェハ24を載置できるようになっている。
【0011】ペディスタル22からは電気リード26が
延び、高周波バイアス電源28と、真空チャンバ12の
インピーダンスが所定の値になるように制御する整合回
路30とを介して接地されている。一方、アノード電極
20からは電気リード32が延び接地されている。ま
た、側壁14、底板16及び上板18はアルミニウム等
の導電材料から成り、これも電気リード34を介して接
地されている。
延び、高周波バイアス電源28と、真空チャンバ12の
インピーダンスが所定の値になるように制御する整合回
路30とを介して接地されている。一方、アノード電極
20からは電気リード32が延び接地されている。ま
た、側壁14、底板16及び上板18はアルミニウム等
の導電材料から成り、これも電気リード34を介して接
地されている。
【0012】更に、側壁14の内周面、底板16の上面
及び上板18の下面には、その保護等を目的として、ラ
イナ36が全面にわたり設置されている。また、同様の
目的で、ペディスタル22の上面の外周部分(より詳細
には、シリコンウェハ24を所定位置に載置した状態に
おいて、シリコンウェハ24よりも外側の部分)にはフ
ォーカスリング38が取り付けられている。
及び上板18の下面には、その保護等を目的として、ラ
イナ36が全面にわたり設置されている。また、同様の
目的で、ペディスタル22の上面の外周部分(より詳細
には、シリコンウェハ24を所定位置に載置した状態に
おいて、シリコンウェハ24よりも外側の部分)にはフ
ォーカスリング38が取り付けられている。
【0013】本発明は、これらのライナ36及びフォー
カスリング38をSiCセラミックから構成したことを
特徴としている。この場合、SiCセラミックは、高誘
電率のもの、好ましくは比誘電率が20以上のもので、
且つ、高周波領域における誘電正接(tanδ)の値が
大きいものが用いられている。ここで、誘電正接とは、
誘電体損失角の正接をいい、誘電体に交流電界を加えた
ときにエネルギが熱として失われる割合を表すものであ
る。また、誘電率が大きい場合、誘電正接が大きすぎる
と、電流が流れすぎるので、電気比抵抗の値は105Ω・
cm以上、好ましくは105〜108Ω・cmとするのがよ
い。
カスリング38をSiCセラミックから構成したことを
特徴としている。この場合、SiCセラミックは、高誘
電率のもの、好ましくは比誘電率が20以上のもので、
且つ、高周波領域における誘電正接(tanδ)の値が
大きいものが用いられている。ここで、誘電正接とは、
誘電体損失角の正接をいい、誘電体に交流電界を加えた
ときにエネルギが熱として失われる割合を表すものであ
る。また、誘電率が大きい場合、誘電正接が大きすぎる
と、電流が流れすぎるので、電気比抵抗の値は105Ω・
cm以上、好ましくは105〜108Ω・cmとするのがよ
い。
【0014】上述した構成において、真空チャンバ12
内にプラズマをたてる場合には、まず真空チャンバ12
内と連通する真空系を作動させ、真空チャンバ12内の
圧力を所定レベルまで減じる。この後、エッチャントガ
ス供給源(図示せず)からエッチャントガスを真空チャ
ンバ12内に導入する。そして、高周波バイアス電源2
8を投入して電極20,22間に高周波電力を印加する
と、エッチャントガスに放電が起こり、プラズマ40が
発生するのである。
内にプラズマをたてる場合には、まず真空チャンバ12
内と連通する真空系を作動させ、真空チャンバ12内の
圧力を所定レベルまで減じる。この後、エッチャントガ
ス供給源(図示せず)からエッチャントガスを真空チャ
ンバ12内に導入する。そして、高周波バイアス電源2
8を投入して電極20,22間に高周波電力を印加する
と、エッチャントガスに放電が起こり、プラズマ40が
発生するのである。
【0015】このようにしてプラズマ40が発生した際
における図1のエッチング装置10の状態を電気的な等
価回路で示すと図2の如くなる。図2に示すように、真
空チャンバ12内のプラズマ40は、一のキャパシタC
1〜C8と対応のインピーダンスR1〜R8とから成る
並列回路を1ユニットとしたネットワークで表すことが
できる。このプラズマ40とペディスタル22上のシリ
コンウェハ24との間にはシースとよばれる空間が形成
されるが、このシースはキャパシタC9と等価であり、
よって、プラズマ40はキャパシタC9を介してカソー
ド電極であるペディスタル22に接続される。また、ア
ノード電極20とプラズマ40との間にもシースと同様
な空間が形成されるため、プラズマ40はキャパシタC
10を介してアノード電極20に接続されることとな
る。
における図1のエッチング装置10の状態を電気的な等
価回路で示すと図2の如くなる。図2に示すように、真
空チャンバ12内のプラズマ40は、一のキャパシタC
1〜C8と対応のインピーダンスR1〜R8とから成る
並列回路を1ユニットとしたネットワークで表すことが
できる。このプラズマ40とペディスタル22上のシリ
コンウェハ24との間にはシースとよばれる空間が形成
されるが、このシースはキャパシタC9と等価であり、
よって、プラズマ40はキャパシタC9を介してカソー
ド電極であるペディスタル22に接続される。また、ア
ノード電極20とプラズマ40との間にもシースと同様
な空間が形成されるため、プラズマ40はキャパシタC
10を介してアノード電極20に接続されることとな
る。
【0016】ライナ36はSiCセラミックという高誘
電材料から成り、且つまた、このSiCセラミックは誘
電正接の値が適度に大きいものを用いているため、ライ
ナ36はキャパシタスC11〜C16とインピーダンス
R9〜R14とから成る直列回路で表すことができる。
従って、導電材料から成る側壁14、底板16及び上板
18は直列のインピーダンスR9〜R14及びキャパシ
タC11〜C16を介してプラズマ40に接続されたこ
とになる。フォーカスリング38の場合も同様に、ペデ
ィスタル22は直列のインピーダンスR15,R16及
びキャパシタC17,C18を介してプラズマ40に接
続されたよう表される。
電材料から成り、且つまた、このSiCセラミックは誘
電正接の値が適度に大きいものを用いているため、ライ
ナ36はキャパシタスC11〜C16とインピーダンス
R9〜R14とから成る直列回路で表すことができる。
従って、導電材料から成る側壁14、底板16及び上板
18は直列のインピーダンスR9〜R14及びキャパシ
タC11〜C16を介してプラズマ40に接続されたこ
とになる。フォーカスリング38の場合も同様に、ペデ
ィスタル22は直列のインピーダンスR15,R16及
びキャパシタC17,C18を介してプラズマ40に接
続されたよう表される。
【0017】いま、ライナ36及びフォーカスリング3
8が従来と同様に石英やアルミナから作られているとし
た場合、石英やアルミナは誘電正接の値が小さいため、
高周波電力が印加された状態では、図2におけるインピ
ーダンスR9〜R16は殆ど無視できる程度に小さいも
のとなる。かかる場合、ライナ36及びフォーカスリン
グ38の内表面とプラズマ40との間にプラズマ中のイ
オンと電子の移動度の差により誘起され、電位差が生じ
てしまう。この電位差によりプラズマ40中のイオンの
一部がライナ36及びフォーカスリング38に向かって
飛行し、これらのエロージョンを引き起こす。
8が従来と同様に石英やアルミナから作られているとし
た場合、石英やアルミナは誘電正接の値が小さいため、
高周波電力が印加された状態では、図2におけるインピ
ーダンスR9〜R16は殆ど無視できる程度に小さいも
のとなる。かかる場合、ライナ36及びフォーカスリン
グ38の内表面とプラズマ40との間にプラズマ中のイ
オンと電子の移動度の差により誘起され、電位差が生じ
てしまう。この電位差によりプラズマ40中のイオンの
一部がライナ36及びフォーカスリング38に向かって
飛行し、これらのエロージョンを引き起こす。
【0018】一方、ライナ36及びフォーカスリング3
8が、誘電正接の値が絶縁体より大きく、絶縁体より抵
抗値が僅かに小さく且つ高誘電率であるSiCセラミッ
クから作られている場合には、プラズマ40に対するイ
ンピーダンスR9〜R16の値で、電極にかかる電界が
減衰するため、ライナ36及びフォーカスリング38の
表面の電位がプラズマ電位に極めて近い値となる。従っ
て、プラズマ40中のイオンは、エッチングすべきシリ
コンウェハ24に向い、ライナ36及びフォーカスリン
グ38との衝突は大幅に低減される。従って、ライナ3
6及びフォーカスリング38のエロージョンが抑制され
ることはもとより、仮にエロージョンが生じてもSiC
セラミックからは酸素ガスは発生せず、しかも、エロー
ジョンと同時に気化するため、シリコンウェハ24を汚
染する心配もない。
8が、誘電正接の値が絶縁体より大きく、絶縁体より抵
抗値が僅かに小さく且つ高誘電率であるSiCセラミッ
クから作られている場合には、プラズマ40に対するイ
ンピーダンスR9〜R16の値で、電極にかかる電界が
減衰するため、ライナ36及びフォーカスリング38の
表面の電位がプラズマ電位に極めて近い値となる。従っ
て、プラズマ40中のイオンは、エッチングすべきシリ
コンウェハ24に向い、ライナ36及びフォーカスリン
グ38との衝突は大幅に低減される。従って、ライナ3
6及びフォーカスリング38のエロージョンが抑制され
ることはもとより、仮にエロージョンが生じてもSiC
セラミックからは酸素ガスは発生せず、しかも、エロー
ジョンと同時に気化するため、シリコンウェハ24を汚
染する心配もない。
【0019】ここで、常温において比抵抗が約105Ω・
cmのSiCセラミックに対し、印加する交流電力の周波
数と比誘電率及び誘電正接との関係を調べた結果を図3
に示す。図3では、SiCセラミックを80℃、20℃
及び−20℃にした場合のそれぞれ結果が記されてい
る。この図から、エッチング装置10で通常使用する1
3.56MHzの高周波電力においては比誘電率は20
以上であり、誘電正接は0.5以上となり、上記の作用
効果を呈するに十分なものとなっていることが分かる。
cmのSiCセラミックに対し、印加する交流電力の周波
数と比誘電率及び誘電正接との関係を調べた結果を図3
に示す。図3では、SiCセラミックを80℃、20℃
及び−20℃にした場合のそれぞれ結果が記されてい
る。この図から、エッチング装置10で通常使用する1
3.56MHzの高周波電力においては比誘電率は20
以上であり、誘電正接は0.5以上となり、上記の作用
効果を呈するに十分なものとなっていることが分かる。
【0020】なお、ライナ36及びフォーカスリング3
8を構成するSiCセラミックの比抵抗は105〜108
Ω・cmであることが好ましいと上述したが、比抵抗はこ
の値に限られない。エッチングプロセス時、側壁14等
はプラズマ40に対して負の電位が与えられるが、比抵
抗が小さい場合には、プラズマ40から側壁14等に電
流が短絡的に流れてしまう。上記比抵抗の値はこのよう
な電気の流れを防止するための値であり、装置デザイ
ン、使用態様等に応じて適宜変更可能なものである。
8を構成するSiCセラミックの比抵抗は105〜108
Ω・cmであることが好ましいと上述したが、比抵抗はこ
の値に限られない。エッチングプロセス時、側壁14等
はプラズマ40に対して負の電位が与えられるが、比抵
抗が小さい場合には、プラズマ40から側壁14等に電
流が短絡的に流れてしまう。上記比抵抗の値はこのよう
な電気の流れを防止するための値であり、装置デザイ
ン、使用態様等に応じて適宜変更可能なものである。
【0021】次に、図4を参照して本発明の第2の実施
形態について説明する。図4に示す装置は、いわゆる誘
導結合プラズマ(ICP)型の反応性イオンエッチング
装置50である。このエッチング装置50は、整合回路
52及び高周波電源54が接続されたコイル56が真空
チャンバ12の側壁58の周囲に配置されている点を除
き、図1に示した平行平板型エッチング装置10と実質
的に同様な構成となっている。従って、エッチング装置
10と同一又は相当部分には同一符号を付し、その詳細
な説明は省略する。
形態について説明する。図4に示す装置は、いわゆる誘
導結合プラズマ(ICP)型の反応性イオンエッチング
装置50である。このエッチング装置50は、整合回路
52及び高周波電源54が接続されたコイル56が真空
チャンバ12の側壁58の周囲に配置されている点を除
き、図1に示した平行平板型エッチング装置10と実質
的に同様な構成となっている。従って、エッチング装置
10と同一又は相当部分には同一符号を付し、その詳細
な説明は省略する。
【0022】ICP型のエッチング装置50では、高周
波がコイル56に印加されると、真空チャンバ12内に
導入されたエッチャントガスによって、誘導結合による
プラズマ40が生成される。そして、高周波バイアス電
源28によりアノード電極20とカソード電極であるペ
ディスタル22との間に高周波バイアスを印加すると、
下方に進むイオンが加速され、ペディスタル22上のシ
リコンウェハ24がエッチングされる。
波がコイル56に印加されると、真空チャンバ12内に
導入されたエッチャントガスによって、誘導結合による
プラズマ40が生成される。そして、高周波バイアス電
源28によりアノード電極20とカソード電極であるペ
ディスタル22との間に高周波バイアスを印加すると、
下方に進むイオンが加速され、ペディスタル22上のシ
リコンウェハ24がエッチングされる。
【0023】このような構成おいて、従来一般には、真
空チャンバ12の側壁58が石英又はアルミナから構成
されていたが、本発明では、上記特性を有するSiCセ
ラミックで構成したことを特徴としている。
空チャンバ12の側壁58が石英又はアルミナから構成
されていたが、本発明では、上記特性を有するSiCセ
ラミックで構成したことを特徴としている。
【0024】図5はプラズマ40が発生した状態での図
4のエッチング装置50を電気的な等価回路で示したも
のであるが、これは、キャパシタC19,C20及び高
周波電源54が、側壁58及びライナ36に相当するイ
ンピーダンスR9〜R14に接続されている点で図2の
等価回路と異なっている。従って、側壁58をSiCセ
ラミックで構成したことによる作用効果については、図
1のエッチング装置10の場合と実質的に同様となる。
4のエッチング装置50を電気的な等価回路で示したも
のであるが、これは、キャパシタC19,C20及び高
周波電源54が、側壁58及びライナ36に相当するイ
ンピーダンスR9〜R14に接続されている点で図2の
等価回路と異なっている。従って、側壁58をSiCセ
ラミックで構成したことによる作用効果については、図
1のエッチング装置10の場合と実質的に同様となる。
【0025】以上、本発明の好適な実施形態について詳
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限られないこ
とはいうまでもない。例えば、上記実施形態はエッチン
グ装置に関するものであるが、本発明は、プラズマを発
生し利用する他の型式のプラズマ装置にも適用可能であ
る。
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限られないこ
とはいうまでもない。例えば、上記実施形態はエッチン
グ装置に関するものであるが、本発明は、プラズマを発
生し利用する他の型式のプラズマ装置にも適用可能であ
る。
【0026】また、ライナ等を構成する材料もSiCセ
ラミックに限られず、少なくとも高誘電率で誘電正接が
大きな材料であれば、本発明に適用可能である。更に、
その材料が、エロージョンを起こした場合に、酸素ガス
を発生せず或いは気化する性質を有するものであれば、
より好適である。
ラミックに限られず、少なくとも高誘電率で誘電正接が
大きな材料であれば、本発明に適用可能である。更に、
その材料が、エロージョンを起こした場合に、酸素ガス
を発生せず或いは気化する性質を有するものであれば、
より好適である。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、プ
ラズマが生成される真空チャンバ内のライナ等を、高誘
電率、高抵抗、しかも誘電正接が大きな材料から構成し
たので、プラズマとの隣接面の電位が、絶縁体を用いて
生成したプラズマのプラズマ電位に近づき、プラズマ中
のイオンがライナ等に向かうのを抑制することができ
る。これにより、ライナ等のエロージョンを大幅に低減
することが可能となる。
ラズマが生成される真空チャンバ内のライナ等を、高誘
電率、高抵抗、しかも誘電正接が大きな材料から構成し
たので、プラズマとの隣接面の電位が、絶縁体を用いて
生成したプラズマのプラズマ電位に近づき、プラズマ中
のイオンがライナ等に向かうのを抑制することができ
る。これにより、ライナ等のエロージョンを大幅に低減
することが可能となる。
【0028】また、前記材料としてSiCセラミックを
用いた場合には、エロージョンが生じても、酸素ガスは
発生しない。エッチングプロセスでは、プラズマ中に酸
素ガスが混入すると、エッチングの選択比を下げ被処理
体に影響を与えるため、酸素ガスが発生しないことは極
めて重要な効果となる。更に、SiCセラミックの場
合、エロージョンと同時に気化するため、メタル汚染の
心配もない。このように、SiCセラミックを使用する
ことは、将来の半導体デバイスの高集積化、微細化に大
いに寄与することとなる。
用いた場合には、エロージョンが生じても、酸素ガスは
発生しない。エッチングプロセスでは、プラズマ中に酸
素ガスが混入すると、エッチングの選択比を下げ被処理
体に影響を与えるため、酸素ガスが発生しないことは極
めて重要な効果となる。更に、SiCセラミックの場
合、エロージョンと同時に気化するため、メタル汚染の
心配もない。このように、SiCセラミックを使用する
ことは、将来の半導体デバイスの高集積化、微細化に大
いに寄与することとなる。
【図1】本発明が適用された平行平板型反応性イオンエ
ッチング装置を概略的に示す断面図である。
ッチング装置を概略的に示す断面図である。
【図2】プラズマが生じている状態における図1のエッ
チング装置の電気的な等価回路図である。
チング装置の電気的な等価回路図である。
【図3】本発明に適用されるSiCセラミックの比誘電
率及び誘電正接の周波数依存性を示すグラフである。
率及び誘電正接の周波数依存性を示すグラフである。
【図4】本発明が適用された誘導結合プラズマ型反応性
イオンエッチング装置を概略的に示す断面図である。
イオンエッチング装置を概略的に示す断面図である。
【図5】プラズマが生じている状態における図4のエッ
チング装置の電気的な等価回路図である。
チング装置の電気的な等価回路図である。
10,50…エッチング装置、12…真空チャンバ、1
4,58…側壁、16…底板、18…上板、20…アノ
ード電極、22…ペディスタル、24…シリコンウェ
ハ、28…高周波バイアス電源、30…整合回路、36
…ライナ、38…フォーカスリング、40…プラズマ、
52…整合回路、54…高周波電源、56…コイル。
4,58…側壁、16…底板、18…上板、20…アノ
ード電極、22…ペディスタル、24…シリコンウェ
ハ、28…高周波バイアス電源、30…整合回路、36
…ライナ、38…フォーカスリング、40…プラズマ、
52…整合回路、54…高周波電源、56…コイル。
Claims (6)
- 【請求項1】 真空チャンバ内にプラズマを生成するプ
ラズマ装置において、プラズマから保護すべき前記真空
チャンバ内の部分を、高抵抗で高誘電率を有する、誘電
正接の値が適度に大きい材料から構成し、当該部分のプ
ラズマにさらされる面の電位とプラズマ電位とが近似す
る値となるようにしたことを特徴とするプラズマ装置。 - 【請求項2】 前記材料は、比誘電率が20以上、比抵
抗が105Ω・cm以上であるSiCセラミックであること
を特徴とする請求項1記載のプラズマ装置。 - 【請求項3】 前記プラズマから保護すべき部分は、前
記真空チャンバを構成する壁体の内面に沿って配設され
るライナであることを特徴とする請求項1又は2記載の
プラズマ装置。 - 【請求項4】 前記プラズマ装置はエッチング装置であ
り、前記プラズマから保護すべき部分は、被処理体を支
持するペディスタルの外周部分に設けられるフォーカス
リングであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
1項に記載の装置。 - 【請求項5】 真空チャンバを構成する側壁の周囲にコ
イルを巻回し、当該コイルに高周波電力を印加すること
で前記真空チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ
装置において、前記側壁を高誘電率を有し且つ誘電正接
の値が大きい材料から構成し、該側壁のプラズマにさら
される面の電位とプラズマ電位とが近似する値となるよ
うにしたことを特徴とするプラズマ装置。 - 【請求項6】 前記材料は、比誘電率が20以上、比抵
抗が105Ω・cm以上であるSiCセラミックであること
を特徴とする請求項5記載のプラズマ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17523196A JPH1064883A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | プラズマ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17523196A JPH1064883A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | プラズマ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1064883A true JPH1064883A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=15992568
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17523196A Withdrawn JPH1064883A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | プラズマ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1064883A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001284265A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-12 | Lam Res Corp | プラズマ処理装置 |
| JP2002198355A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-12 | Tokyo Electron Ltd | プラズマ処理装置 |
| JP2003529931A (ja) * | 2000-03-31 | 2003-10-07 | ラム リサーチ コーポレーション | ポリシリコンのエッチングの均一性を向上し、エッチング速度の変動を低減するための方法 |
| KR100505903B1 (ko) * | 1999-12-27 | 2005-08-05 | 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 | 플라즈마처리장치 및 이것을 사용한 플라즈마처리방법 |
| JP2007242474A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Tokyo Electron Ltd | プラズマ処理装置 |
| JP2010515232A (ja) * | 2006-12-29 | 2010-05-06 | ラム リサーチ コーポレーション | プラズマ封じ込みのための電界低減装置 |
| JP2011507274A (ja) * | 2007-12-14 | 2011-03-03 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマエッチングシステム用の炭化珪素焦点リング |
| CN102157326A (zh) * | 2009-12-31 | 2011-08-17 | 丽佳达普株式会社 | 基板处理装置的壁面能量损失减少装置 |
-
1996
- 1996-07-04 JP JP17523196A patent/JPH1064883A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
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|---|---|---|---|---|
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| KR101433408B1 (ko) * | 2006-12-29 | 2014-09-23 | 램 리써치 코포레이션 | 플라즈마 한정을 관리하기 위한 감소된 전기장 배열 |
| JP2011507274A (ja) * | 2007-12-14 | 2011-03-03 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマエッチングシステム用の炭化珪素焦点リング |
| CN102157326A (zh) * | 2009-12-31 | 2011-08-17 | 丽佳达普株式会社 | 基板处理装置的壁面能量损失减少装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031007 |