JPH1065241A - 気体レーザ装置 - Google Patents

気体レーザ装置

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JPH1065241A
JPH1065241A JP22231596A JP22231596A JPH1065241A JP H1065241 A JPH1065241 A JP H1065241A JP 22231596 A JP22231596 A JP 22231596A JP 22231596 A JP22231596 A JP 22231596A JP H1065241 A JPH1065241 A JP H1065241A
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discharge space
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Naoki Miki
直樹 三木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長い放電空間15における放電の均一化を図
り、大出力のレーザ光を得るようにする。 【解決手段】 気体レーザ装置1はマイクロ波放電によ
りレーザ気体にプラズマを発生させてレーザ励起を行う
ためのマイクロ波電界を発生するマイクロ波回路7と、
このマイクロ波回路7にマイクロ波エネルギーを供給す
るマイクロ波源と、マイクロ波回路7を終端する導電体
壁23を備える。この導電体壁23に平行な誘電体2面
の間に放電空間15が形成される。マイクロ波源とマイ
クロ波回路7を終端する導電体壁23との間に、前記誘
電体とプラズマとの境界に平行な電界成分を有するマイ
クロ波モードが形成される。マイクロ波源の断面積を小
さくすることにより放電空間15内には効率よく部分的
な放電が実現される。以上のマイクロ波回路7を光軸方
向に複数並べることにより光軸方向に細長く均一な放電
空間15が形成され、高出力のレーザ光が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波放電を
利用してレーザ励起を行う気体レーザ装置に関し、特に
長い放電空間における放電の均一化を図り、大出力のレ
ーザ光が得られる気体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、気体レーザ装置101は、図6及
び図7を参照するに、マイクロ波の発振源であるマグネ
トロン103で発生したマイクロ波は、導波管105を
伝搬してホーン導波管107で広げられ、マイクロ波結
合窓109でインピーダンスを整合させることにより効
率よくレーザヘッド部111に結合される。このレーザ
ヘッド部111はリッジ空洞状になっており、マイクロ
波はリッジ113付近に集中して非常に強いマイクロ波
電界を発生させる。この強いマイクロ波電界により、誘
電体115と導電体壁117間で成る放電空間119に
封入された炭酸ガスレーザ気体等のレーザ気体が放電破
壊されてプラズマが発生し、レーザ媒質が励起され、プ
ラズマはレーザ発振用ミラー127により増幅されレー
ザ発振される。
【0003】ここで、ブロワー121が作動して前記放
電空間119内のレーザ気体が循環され、放電プラズマ
が冷却される。導電体壁117にあけられている送風管
123の開口部には金属製ハニカム構造体による通気性
部材125が配置されているため、レーザ気体は通過し
てもマイクロ波は反射され放電空間119内のマイクロ
波モードが影響されることなくブロワー121によるレ
ーザ気体の強制循環が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の気体
レーザ装置101においては、マイクロ波源、つまりマ
グネトロン103は1つであった。したがって、レーザ
出力を大出力とするためには放電空間119の長さを長
くし、マイクロ波出力の大きいマグネトロン103を使
えば良い。しかし、細長い領域でマイクロ波放電を起こ
させると、1波長〜半波長程度毎に周期的に放電の節が
生じ、それぞれの節に均一にマイクロ波を結合すること
が難しいためレーザ出力を大きくすることが困難である
という問題があった。
【0005】本発明は叙上の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、長い放電空間における放電の
均一化を図り、大出力のレーザ光が得られる気体レーザ
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の気体レーザ装置は、マイク
ロ波放電によりレーザ気体にプラズマを発生させてレー
ザ励起を行うためのマイクロ波電界を発生するマイクロ
波回路と、このマイクロ波回路にマイクロ波エネルギー
を供給するマイクロ波源と、前記マイクロ波回路を終端
する導電体壁を備え、この導電体壁に平行して設けられ
た誘電体2面の間に形成される放電空間を備え、前記マ
イクロ波回路によって前記誘電体とプラズマとの境界に
平行な電界成分を有するマイクロ波モードが形成される
気体レーザ装置であって、前記マイクロ波回路とマイク
ロ波源を1対にして複数並べて配置すると共に1つ1つ
のマイクロ波回路は光軸のつながった放電空間のそれぞ
れ別の領域でプラズマを発生させることを特徴とするも
のである。
【0007】したがって、マイクロ波源とマイクロ波回
路を終端する導電体壁との間で、マイクロ波電界が形成
される。しかも、前記導電体壁に平行な導電体を2つ設
けたので、前記マイクロ波電界は導電体とプラズマとの
境界に平行な電界成分を有するマイクロ波モードであ
る。而して、前記マイクロ波源の断面積を小さくするこ
とにより前記導電体2面間で形成される放電空間内には
効率よく部分的な放電が実現される。このマイクロ波回
路とマイクロ波源を1対にして光軸方向に複数並べるこ
とにより光軸方向に細長く均一な放電空間が形成され、
高出力のレーザ光が発生する。
【0008】請求項2によるこの発明の気体レーザ装置
は、マイクロ波回路を終端する導電体壁と、前記誘電体
2面に挟まれた放電空間の中心との距離が導波管内のマ
イクロ波長の4分の1の奇数倍であることを特徴とする
ものである。
【0009】したがって、マイクロ波の定在波における
導波管内のマイクロ波電界の最も強い部分が放電空間内
に位置するので、レーザ光の出力は効率よく向上する。
【0010】請求項3によるこの発明の気体レーザ装置
は、マイクロ波回路とマイクロ波源を1対にして複数並
べて配置すると共に隣り合うマイクロ波回路を、マイク
ロ波源からのマイクロ波エネルギーが互いに反対方向か
ら供給されるよう配置してなることを特徴とするもので
ある。
【0011】したがって、マイクロ波回路の放電空間の
放電出力を小さくするためにはマイクロ波源を構成する
導波管の断面積を小さくすることであるが、同じくマイ
クロ波源を構成するマグネトロンが導波管より大きいた
めにマグネトロンを隣り合わせると必然的に導波管を近
づけることができないので、隣り合うマイクロ波回路
を、マイクロ波源からのマイクロ波エネルギーが互いに
反対方向から供給されるように配置することによって、
各導波管は近づけられ非放電領域が小さくなる。
【0012】請求項4によるこの発明の気体レーザ装置
は、マイクロ波回路とマイクロ波源を1対にして複数並
べて前記マイクロ波回路をマイクロ波源からのマイクロ
波エネルギーが同じ方向から供給するように配置すると
共にレーザ光軸方向に対してマイクロ波源を交互に上下
逆向きに配置してなることを特徴とするものである。
【0013】したがって、マイクロ波回路をマイクロ波
源からのマイクロ波エネルギーを同じ方向から配置する
と共にレーザ光軸方向に対してマイクロ波源を交互に上
下逆向きに配置したことにより導波管は近づけられ非放
電領域が小さくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の気体レーザ装置の
実施の形態の例を図面に基いて詳細に説明する。
【0015】図1を参照するに、本実施例に係わる気体
レーザ装置1は、マイクロ波源としてのマグネトロン3
と導波管5とを備えている。つまり、マイクロ波の発信
源であるマグネトロン3が導波管5に接続されており、
この導波管5は前記マグネトロン3で発生されたマイク
ロ波を後述するマイクロ波回路7へ伝搬するものであ
る。マイクロ波回路7と前記導波管5との結合部付近に
はマイクロ波結合窓9が設けられており、このマイクロ
波結合窓9により導波管5内を伝搬されたマイクロ波の
インピーダンスが整合されて効率よくマイクロ波回路7
へ伝搬される。
【0016】なお、前記導波管5は例えばWRJ−4等
の小さな断面積(58.1×29.1mm)でなり、限
られた空間を放電するように設けられている。
【0017】前記導波管5は真空容器でなるレーザヘッ
ド11に連結されており、このレーザヘッド11内には
マイクロ波放電によりレーザ気体にプラズマを発生させ
てレーザ励起を行うためのマイクロ波電界を発生するマ
イクロ波回路7と、このマイクロ波回路7の一部を構成
する2つの誘電体13の2面の間で形成される放電空間
15にレーザ気体を循環させるためのブロワー17と、
高温になったレーザ気体を冷却する熱交換器19が備え
られている。
【0018】レーザヘッド11内のほぼ中央にはレーザ
気体の流路を形成するためのガイド体21が設けられて
おり、このガイド体21にはマイクロ波回路7の終端す
る導電体壁23が設けられている。
【0019】本実施の形態の例では、導波管5のマイク
ロ波結合窓9と対向するガイド体21に凹部が形成さ
れ、この凹部の底面が導電体壁23となり、この導電体
壁23がマグネトロン3で発生され導波管5内を伝搬し
たマイクロ波の終端となるのである。したがって、前記
導電体壁23の位置を移動自在にすることによりマイク
ロ波の終端の位置を変化させるチューナ25(図4)を
設けることができる。
【0020】前記導電体壁23とマイクロ波結合窓9と
の間には導電体壁23に平行してアルミナ等でなる2つ
の誘電体13が対向して設けられており、この誘電体1
3の対向する2面間で放電空間15が形成される。
【0021】したがって、前記マイクロ波源であるマグ
ネトロン3からのマイクロ波電界は導波管5と導電体壁
23との間に前記放電空間15を通過して発生され、放
電空間15内に封入された炭酸ガスレーザ気体等のレー
ザ気体が前記マイクロ波電界により放電破壊されてプラ
ズマが発生し、レーザ媒質が励起される。
【0022】なお、この実施の形態の例では導波管5の
断面積による限られた空間を放電することを目指して前
記放電空間15だけを放電させるために放電空間15内
のレーザ気体の圧力が低く押さえられている。
【0023】さらに、図4を参照するに、導波管5内の
マイクロ波電界分布の定在波における最もマイクロ波電
界の強い部分を放電空間15に位置させてプラズマの出
力効率を上げるために、チューナ25により導電体壁2
3の位置が移動調整される。つまり、マイクロ波電界分
布の頂点(最大振幅部)が2つの誘電体13の中央に位
置することがレーザ出力の最大効率を図ることになるの
で、図4(A)及び図4(B)に示すように導電体壁2
3から放電空間15の中心(2つの誘電体13の2面間
の中央位置)との距離がマイクロ波の波長λgの1/4
の奇数倍となるよう導電体壁23の位置が調整されてい
る。
【0024】上述した1個のマイクロ波回路7において
は放電空間15の対象となるのは導波管5の小さい断面
積(WRJ−4の導波管5では58.1×29.1m
m)だけであるので、レーザ光の光軸方向に細長い放電
空間15ではない。
【0025】図2〜図3を参照するに、上述したマイク
ロ波源とこのマイクロ波源に対応するマイクロ波回路7
が複数個、光軸方向に直列に並べて配置されている。し
かも、複数個の1つ1つのマイクロ波回路7の放電空間
15は光軸Lcがつながった状態で配置されており、1
つ1つの各マイクロ波回路7の放電空間15でそれぞれ
がプラズマを発生するように構成されている。
【0026】したがって、複数のマイクロ波回路7の1
つ1つの放電空間15が光軸方向に直列に並べられるの
で、複数のマイクロ波回路7の全体で細長く均一な放電
空間15が形成されることになり、前記複数のマイクロ
波回路7の全体的な放電空間15における光軸方向の両
端には、レーザ発振用ミラー27が設けられ、各マイク
ロ波回路7で発生されたプラズマにより光軸方向に細長
く均一な高出力のレーザ光が発生される。
【0027】図5を参照するに、上述したマイクロ波源
とこのマイクロ波源に対応するマイクロ波回路7を複数
個を光軸方向に直列に並べて、しかもマイクロ波源から
のマイクロ波エネルギーを同じ方向から供給するように
配置するとしても、前記マイクロ波源のマグネトロン3
を交互に逆向きに配置するように構成することが望まし
い。
【0028】その理由は、各マグネトロン3は実際には
内蔵する放熱フィン(図示省略)に向けて送風して冷却
する冷却用ファン(図示省略)を取り付けるスペースが
必要なためにマグネトロン3同志を隣接して近づけるこ
とが困難であるので、必然的に各マグネトロン3が連結
されている導波管5同志を近づけることが困難である。
したがって、導波管5の断面積により決定される放電領
域を近づけることが困難であるので隣り合う放電領域間
に生じる非放電領域が大きくなる。この非放電領域では
レーザ光の吸収が生じるためにレーザ出力が落ちるとい
う問題が発生しやすいものである。
【0029】以上のことから、図5のようにマグネトロ
ン3を光軸方向に対して交互に逆向きに連結するよう配
置することにより、隣り合う導波管5を近づけることが
でき結果的に非放電領域を非常に小さくできる。
【0030】上記の図5における実施例と同様の理由か
ら、上述したマイクロ波源とこのマイクロ波源に対応す
るマイクロ波回路7を複数個を光軸方向に直列に並べ、
しかもマイクロ波源からのマイクロ波エネルギーを互い
に反対方向から供給するように配置することは、隣り合
う導波管5同志を近づけることができるため非放電領域
を非常に小さくできるという点で対応可能である。
【0031】なお、この発明は前述した実施の形態の例
に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりそ
の他の態様で実施し得るものである。本実施の形態の例
では気体レーザ装置としてマグネトロンや導波管でなる
マイクロ波源を備えた気体レーザ装置を例にとって説明
したがその他の気体レーザ装置あっても構わない。
【0032】
【発明の効果】以上のごとき実施の形態の例から理解さ
れるように、請求項1の発明によれば、マイクロ波源の
断面積を小さくすることにより前記導電体2面間で形成
される放電空間内には効率よく部分的な放電を実現でき
る。このマイクロ波回路を光軸方向に複数並べることに
より光軸方向に細長く均一な放電空間を形成できるの
で、高出力のレーザ光を発生できる。
【0033】請求項2の発明によれば、マイクロ波の定
在波における導波管内マイクロ波電界の最も強い部分を
放電空間内に位置できるので、レーザ光の出力を効率よ
く上げることができる。
【0034】請求項3の発明によれば、マイクロ波回路
の放電空間の放電出力を小さくするためにはマイクロ波
源を構成する導波管の断面積を小さくすることである
が、同じくマイクロ波源を構成するマグネトロンが導波
管より大きいためにマグネトロンを隣り合わせると必然
的に導波管を近づけることができないので、隣り合うマ
イクロ波回路をマイクロ波源からのマイクロ波エネルギ
ーが互いに反対方向から供給されるように配置すること
によって、導波管を近づけることができ非放電領域を小
さくできる。
【0035】請求項4の発明によれば、マイクロ波回路
をマイクロ波源からのマイクロ波エネルギーを同じ方向
から配置すると共にレーザ光軸方向に対してマイクロ波
源を交互に上下逆向きに配置したことにより、導波管を
近づけることができ非放電領域を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示すもので、気体レ
ーザ装置の正面の縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の例を示すもので、気体レ
ーザ装置の平面図である。
【図3】図2における側面図である。
【図4】導波管内のマイクロ波電界の分布状態を示す説
明図で、(A)はマイクロ波の波長が大きいときで、
(B)はマイクロ波の波長が小さいときである。
【図5】本発明の実施の形態の例を示すもので、マイク
ロ波回路の配置を変えた場合の気体レーザ装置の平面図
である。
【図6】従来例を示すもので、気体レーザ装置の縦断面
図である。
【図7】従来例を示すもので、気体レーザ装置の全体斜
視図である。
【符号の説明】
1 気体レーザ装置 3 マグネトロン 5 導波管 7 マイクロ波回路 13 誘電体 15 放電空間 23 導電体壁 25 チューナ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波放電によりレーザ気体にプラ
    ズマを発生させてレーザ励起を行うためのマイクロ波電
    界を発生するマイクロ波回路と、このマイクロ波回路に
    マイクロ波エネルギーを供給するマイクロ波源と、前記
    マイクロ波回路を終端する導電体壁を備え、この導電体
    壁に平行して設けられた誘電体2面の間に形成される放
    電空間を備え、前記マイクロ波回路によって前記誘電体
    とプラズマとの境界に平行な電界成分を有するマイクロ
    波モードが形成される気体レーザ装置であって、 前記マイクロ波回路とマイクロ波源を1対にして複数並
    べて配置すると共に1つ1つのマイクロ波回路は光軸の
    つながった放電空間のそれぞれ別の領域でプラズマを発
    生させることを特徴とする気体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記マイクロ波回路を終端する導電体壁
    と、前記誘電体2面に挟まれた放電空間の中心との距離
    が導波管内のマイクロ波長の4分の1の奇数倍であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の気体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記マイクロ波回路とマイクロ波源を1
    対にして複数並べて配置すると共に隣り合うマイクロ波
    回路を、マイクロ波源からのマイクロ波エネルギーが互
    いに反対方向から供給されるよう配置してなることを特
    徴とする請求項1記載の気体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記マイクロ波回路とマイクロ波源を1
    対にして複数並べて前記マイクロ波源からのマイクロ波
    エネルギーが同じ方向から供給するように配置すると共
    にレーザ光軸方向に対してマイクロ波源を交互に上下逆
    向きに配置してなることを特徴とする請求項1記載の気
    体レーザ装置。
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