JPH1065426A - アンテナ及びその共振周波数調整方法 - Google Patents

アンテナ及びその共振周波数調整方法

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JPH1065426A
JPH1065426A JP8221560A JP22156096A JPH1065426A JP H1065426 A JPH1065426 A JP H1065426A JP 8221560 A JP8221560 A JP 8221560A JP 22156096 A JP22156096 A JP 22156096A JP H1065426 A JPH1065426 A JP H1065426A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搭載する携帯用無線機器の筐体に内蔵するこ
とができる小形のアンテナを提供する。 【解決手段】 アンテナ10は、銅線あるいは被覆銅線
からなり、螺旋状に巻回された導体11と、1<ε≦1
0の樹脂からなる被覆材12で構成され、導体11の全
体が被覆材12により被覆された構造になっている。こ
の際、導体11の一端は被覆材12の外部に引き出され
外部端子13を形成する。また、導体11の他端は被覆
材12の内部で自由端14を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ及びその
共振周波数調整方法に関し、特に、携帯用無線機器に用
いられるアンテナ及びその共振周波数調整方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯用無線機器である液晶テレビ
(90〜800MHz)やFMラジオ(75〜90MH
z)には、ホイップアンテナが用いられていた。また、
ページャには、ループアンテナが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
のホイップアンテナでは、伸ばして用いなければならな
いが、1GHz以下の低周波帯では、ホイップアンテナ
の長さが7.5cm以上となるため、携帯用無線機器の
設置が不安定になり、転倒するという問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、搭載する携帯用無線機器の筐
体に内蔵することができる小形のアンテナを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述する問題点を解決す
るため本発明のアンテナは、金属線で形成されたコイル
状の導体の少なくとも一部を、比誘電率εが1<ε≦1
0の樹脂あるいは該樹脂とフィラーとの混合物からなる
被覆材で被覆したことを特徴とする。
【0006】また、誘電材料からなり、表面に導体が巻
回された基体の全体あるいは一部を、比誘電率εが1<
ε≦10の樹脂あるいは該樹脂とフィラーとの混合物か
らなる被覆材で被覆したことを特徴とする。
【0007】また、前記導体のコイル長、直径及び巻数
をそれぞれl、a及びnとしたとき、1.3≦l/a・
n≦4を満足することを特徴とする。
【0008】また、前記導体の一端が、被覆材の表面に
設けられる給電用端子に接続されることを特徴とする。
【0009】また、本発明のアンテナの共振周波数調整
方法は、前記被覆材で被覆されていない導体の巻回間隔
を変化させること、及び、前記被覆材で被覆されていな
い導体の一部を樹脂あるいは樹脂とフィラーとの混合物
で被覆することの少なくとも一方を行うことを特徴とす
る本発明のアンテナによれば、コイル状の導体の少なく
とも一部を、比誘電率εが1<ε≦10の樹脂あるいは
その樹脂とフィラーとの混合物で被覆しているため、波
長短縮効果により、導体のコイル長を短くすることがで
きる。
【0010】本発明のアンテナの共振周波数調整方法に
よれば、被覆材で被覆されていない導体の巻回間隔を変
化させるか、被覆材で被覆されていない導体の一部を樹
脂あるいはその樹脂とフィラーとの混合物で被覆するか
の少なくとも一方を行うことにより、アンテナの共振周
波数の調整が実現できるため、実装基板に実装した状態
で、共振周波数の調整を実施することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係るアンテナの
第1の実施例の斜視図を示す。アンテナ10は、銅線あ
るいは被覆銅線からなり、螺旋状に巻回された導体11
と、樹脂あるいは樹脂とフィラーの混合物からなる被覆
材12で構成され、導体11の全体が被覆材12により
被覆された構造になっている。この際、導体11の一端
は被覆材12の外部に引き出され外部端子13を形成す
る。また、導体11の他端は被覆材12の内部で自由端
14を形成する。
【0012】表1に、被覆材12に1〜14の比誘電率
(ε)を有する材料を用いた場合のアンテナ10の共振
周波数(f0)及び比帯域幅(BW/f0:帯域幅/共
振周波数)を示す。なお、被覆材12に用いられた材料
は、フッ素樹脂(ε:2)、エポキシ樹脂(ε:4)、
エポキシ樹脂とチタンを主成分とするフィラーの混合物
(ε:6〜14)である。
【0013】
【表1】
【0014】表1の結果から、比誘電率が1〜10の材
料を用いたアンテナでは、共振周波数の変化にともなう
比帯域幅と共振周波数の比の変化は小さいが、比誘電率
が10よりも大きくなると、共振周波数の変化にともな
う比帯域幅と共振周波数の比の変化が大きくなることが
理解される。従って、1<比誘電率≦10の樹脂または
樹脂とフィラーの混合物が被覆材12に適していること
がわかった。なお、比誘電率=1は、被覆材12のない
状態であるため除いている。
【0015】なお、比誘電率が大きくなると、共振周波
数の変化に対する比帯域幅と共振周波数の比の変化が大
きくなる理由は、アンテナ10を形成しているコイル状
の導体11に並列に容量成分が付加され、この容量成分
と導体11のインダクタンス成分とにより、反共振点が
でき、帯域幅が狭くなるためである。従って、被覆材1
2の比誘電率にアンテナに適した範囲が生じる。
【0016】次に、表2に、l/a・n(l:導体のコ
イル長、a:導体の直径、n:導体の巻数)を1.1〜
6.0に設定した場合のアンテナ10の共振周波数(f
0)及び比帯域幅(BW/f0:帯域幅/共振周波数)
を示す。
【0017】
【表2】
【0018】表2の結果から、l/a・nが1.3より
小さくなると、比帯域幅(BW/f0)が小さくなり、
帯域幅が狭くなることが理解される。この理由は、コイ
ル状の導体12の浮遊容量が大きくなることにより、反
共振点が共振点に近づくためである。また、l/a・n
が4より大きくなると、共振周波数の変化にともなう比
帯域幅と共振周波数の比の変化が小さくなる、すなわ
ち、アンテナの形状を大きくしてコイル長を長くして
も、アンテナ特性を向上させることが困難になるという
ことも理解される。
【0019】ここで、具体的に、共振周波数47.2M
Hzを有するホイップアンテナと、比誘電率が6のエポ
キシ樹脂とチタンを主成分とするフィラーの混合物から
なる被覆材12で導体11を被覆した同じ共振周波数を
有するアンテナ10との寸法を比較すると、ホイップア
ンテナの長さ約158cmに対して、アンテナ10は幅
5mm×奥行き8mm×高さ2.5mmと約1/200
になっている。
【0020】また、ホイップアンテナの長さが7.5c
m以上となる1GHz以下の低周波帯でも寸法比で1/
9以下となる。
【0021】以上のように、第1の実施例では、1<比
誘電率≦10の材料において、アンテナ特性を満足しつ
つ、寸法を従来のモノポールアンテナと比較して、1G
Hz以下の低周波帯で、1/9以下にすることができ
る。従って、携帯用無線機器の筐体に内蔵することが可
能となる。
【0022】また、l/a・nを1.3〜4に設定する
ことにより、アンテナ形状を大きくすることなく、アン
テナ特性を向上させることができる。例えば、帯域幅を
広くすることができる。以上の効果は、巻数nが5〜1
00で十分に得られる。
【0023】図2に、本発明に係るアンテナの第2の実
施例の斜視図を示す。アンテナ20は、表面に銅あるい
は銅合金からなる導体21が巻回された酸化バリウム、
酸化アルミニウム、シリカを主成分とする誘電材料から
なる基体22と、エポキシ樹脂とチタンを主成分とする
フィラーの混合物からなる被覆材23で構成され、導体
21及び基体22の全体が被覆材23により被覆された
構造になっている。この際、導体21の一端は被覆材2
3の外部に引き出され外部端子24を形成する。また、
導体21の他端は被覆材23の内部で自由端25を形成
する。
【0024】以上のように、第2の実施例では、導体を
基体の表面に螺旋状の巻回するため、導体の巻回軸に垂
直な巻回断面の形状、巻回ピッチのばらつきが小さくな
る。それにともない、アンテナ特性のばらつきも小さく
なる。
【0025】図3に、本発明に係るアンテナの第3の実
施例の斜視図を示す。アンテナ30は、第1の実施例の
アンテナ10と比較して、導体31の一端が被覆材32
の表面に引き出され、導体31に給電するために被覆材
32の表面に設けられている給電用端子33に接続され
る点で異なる。
【0026】以上のように、第3の実施例では、被覆材
の表面に給電用端子が設けられているため、アンテナを
簡単に表面実装することができる。
【0027】なお、第1〜第3の実施例においては、コ
イル状の導体の全体、あるいは導体及びその導体が螺旋
状に巻回された基体の全体を、比誘電率εが1<ε≦1
0の被覆材で被覆する場合について説明したが、被覆材
で被覆されるのはコイル状の導体の一部、あるいは導体
及びその導体が螺旋状に巻回された基体の一部でもよ
い。このように構成し、被覆材で被覆されていない導体
の巻回間隔を変化させるか、被覆材で被覆されていない
導体の一部を樹脂あるいは樹脂とフィラーとの混合物で
被覆するかの少なくとも一方を行うことにより、アンテ
ナの共振周波数の調整を行うことができる、そして、こ
の場合には、実装基板に実装した状態で行うことができ
る。
【0028】また、第1〜第3の実施例においては、被
覆材を構成するフィラーにチタンを主成分とするフィラ
ーを用いる場合について説明したが、アルミナ、チタン
酸バリウム等を主成分とするフィラーでもよい。
【0029】さらに、導体が1本の場合について説明し
たが、それぞれが平行に配置された複数本の導体を有し
ていてもよい。この場合には、導体の本数に応じて複数
の共振周波数を有することが可能となり、1つのアンテ
ナでマルチバンドに対応することが可能となる。
【0030】また、第2の実施例においては、導体を巻
回する基体が板状の場合について説明したが、図4
(a)、図4(b)に示すように、基体41、42に中
空43を設けてもよい。また、図4(b)、図4(c)
に示すように基体42、44の表面に導体を巻回する溝
45を設けてもよい。そして、基体に中空を設ける場合
には、基体の内部の比誘電率を下げることができるた
め、共振点から反共振点を遠ざけることができ、帯域幅
の減少を抑えることができる。また、基体の表面に導体
を巻回する溝を設ける場合には、導体の巻回位置の精度
を向上させることができるため、アンテナ特性のばらつ
きをより抑えることができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1のアンテナによれば、コイル状
の導体を比誘電率εが1<ε≦10の樹脂あるいは樹脂
とフィラーとの混合物からなる被覆材で被覆しているた
め、波長短縮効果により、導体のコイル長を短くするこ
とができる。従って、アンテナ特性を満足しつつ、寸法
を従来のモノポールアンテナと比較して、1GHz以下
の低周波帯で、1/9以下にすることができ、携帯用無
線機器の筐体に内蔵することが可能となる。
【0032】請求項2のアンテナによれば、1.3≦l
/a・n≦4を満足するため、アンテナ形状を大きくす
ることなく、アンテナ特性を向上させることができる。
【0033】請求項3のアンテナによれば、コイル状の
導体を基体の表面に巻回するため、導体の巻回軸に垂直
な巻回断面の形状、巻回ピッチのばらつきを小さくする
ことができる。それにともない、アンテナ特性のばらつ
きも小さくすることができる。
【0034】請求項4のアンテナによれば、被覆材の表
面に給電用端子が設けられているため、アンテナを簡単
に表面実装することができる。
【0035】請求項5のアンテナの共振周波数調整方法
によれば、被覆材で被覆されていない導体の巻回間隔を
変化させるか、被覆材で被覆されていない導体の一部を
樹脂あるいは樹脂とフィラーとの混合物で被覆するかの
少なくとも一方を行うことにより実現できるため、実装
基板に実装した状態で実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナに係る第1の実施例の斜視図
である。
【図2】本発明のアンテナに係る第2の実施例の斜視図
である。
【図3】本発明のアンテナに係る第3の実施例の斜視図
である。
【図4】図2のアンテナを構成する基体の(a)変形
例、(b)別の変形例、(c)さらに別の変形例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10、20、30 アンテナ 11、21、31 導体 12、23、32 被覆材 22、41、42、44 基体 33 給電用端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属線で形成されたコイル状の導体の全
    体あるいは一部を、比誘電率εが1<ε≦10の樹脂あ
    るいは該樹脂とフィラーとの混合物からなる被覆材で被
    覆したことを特徴とするアンテナ。
  2. 【請求項2】 誘電材料からなり、表面に導体が巻回さ
    れた基体の全体あるいは一部を、比誘電率εが1<ε≦
    10の樹脂あるいは該樹脂とフィラーとの混合物からな
    る被覆材で被覆したことを特徴とするアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記導体のコイル長、直径及び巻数をそ
    れぞれl、a及びnとしたとき、1.3≦l/a・n≦
    4を満足することを特徴とする請求項1あるいは請求項
    2に記載のアンテナ。
  4. 【請求項4】 前記導体の一端が、被覆材の表面に設け
    られる給電用端子に接続されることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載のアンテナ。
  5. 【請求項5】 前記被覆材で被覆されていない導体の巻
    回間隔を変化させること、及び、前記被覆材で被覆され
    ていない導体の一部を樹脂あるいは樹脂とフィラーとの
    混合物で被覆することの少なくとも一方を行うことを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のアン
    テナの共振周波数調整方法。
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