JPH1066421A - 連続水稲苗の田植機 - Google Patents

連続水稲苗の田植機

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JPH1066421A
JPH1066421A JP25728196A JP25728196A JPH1066421A JP H1066421 A JPH1066421 A JP H1066421A JP 25728196 A JP25728196 A JP 25728196A JP 25728196 A JP25728196 A JP 25728196A JP H1066421 A JPH1066421 A JP H1066421A
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JP
Japan
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seedling
rice
continuous
seedlings
roll
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JP25728196A
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Daisaku Wakamatsu
大朔 若松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 欠株・損傷株の少ない続水稲苗の田植機の
機構 【解決手段】 布またはフイルム19を、続水稲苗1
6とともに巻き取り、続水稲苗補強巻き取りロール2
6として、特殊ラック2で田植機に装着する。 布また
はフイルム19を、布またはフイルムの巻き取りロール
21で巻き取り、この上に乗った続水稲苗16には、
張力をかけずに、苗乗せ台下端まで繰り出す。 特殊ラ
ック引き上げハンドル9に、釣り合い荷重ワイヤー4等
を設けて引っ張り、水耕連続水稲苗補強巻き取りロール
26の苗乗せ台への加重を軽減する。 苗乗せ台下部に
は、苗送りベルト10上に苗押さえ歯車15、その先に
苗押さえ先端歯車18を設ける。 これらの歯車によ
り、続水稲苗16の繰り出し方向以外への移動を押さ
えて、偏りを防ぎながらながら、植え付け爪14で掻取
り移植する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量かつ連続した
水耕連続水稲苗の移植に用いる田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】現用されている育苗箱による箱苗育成、
田植機移植方法において、培土詰め、灌水、播種、覆土
した育苗箱の重量は1箱当たり約6kgに達する。この
重量ある育苗箱による箱苗育成、田植え機搭載方法を改
善するために、布状の補強基材を用いて、連続した長尺
マット状の水耕連続水稲苗(以下ロングマットまたは水
耕連続水稲苗と称する)を育成する方法が、ロングマッ
ト育苗法として、農林水産省農業研究センターで開発さ
れている。詳細は養賢堂発行の農業技術雑誌、「農業お
よび園芸」平成8年6月号(第71巻・第6号639
頁)に「水稲の育苗・移植作業の軽作業化−水稲ロング
マット水耕苗の誕生と展望−」 田坂幸平 として紹介
されている。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】現用されている水稲苗
の育苗法は育苗箱に培土を詰め、灌水し、催芽した水稲
種子を播種後覆土して、育苗箱を出芽器の棚に並べ、ま
たは積み上げて保温し、出芽すれば棚、積み上げからお
ろして、ビニールハウス内等に並べてトンネルをかけ
て、緑化、硬化を図り灌水・保温して育成する。本葉2
枚の稚苗またはさらに大きい中苗にまで育てて、本田移
植にあたっては、箱苗1枚1枚を手で持ってトラックに
積み込み、また狭い畦を歩いて本田に持ち込み、苗マッ
トを箱から剥がして田植え機に搭載する。必要量は10
a当たり20〜24箱、1haでは、200〜240箱
に達し、播種から移植までは農作業のピークで、大変な
労働量を集中して必要とする。これは、重量換算で1、
440kgである。これを播種から移植までに、6回運
搬するから、約8、000kgの人力運搬を行うことに
なる。農家の主婦は、このため腱鞘炎、腰痛に悩む人が
多い。
【0004】また大区画水田では、苗の積み込みのた
め、田植機が停止する時間と手間も馬鹿にならない。高
速田植機が開発されても充分な性能発揮は困難である。
【0005】農林水産省農業研究研センターで開発され
たロングマット育苗法は、ステンレス製の長い平箱状の
水槽を用いて、これに補強基材として目付のごく低い薄
い網状の綿不織布を敷込み、この上に催芽した水稲種子
を播種し、水槽内を培養液で循環する方法によって、補
強基材を稲苗の根で貫通させて、根を絡ませてマット状
のルートマットを形成させ、ロングマットとして育成す
る方法である。完成したロングマットは巻き取ってロー
ル状とし、田植機に搭載し、巻きほごしながら通常移植
方法と同じく、移植爪で掻取り移植する。綿不織布と催
芽した水稲種子は、水中に沈んでいる状態で育苗され
る。
【0006】前記巻き取りロールの繰り出し方法は、延
長改造・増設した苗送りベルトにより,巻き取りロール
の荷重を受け、苗送りベルトの駆動力により巻き取りロ
ールを回転させて、巻きほごしして苗乗せ台へ繰り出
し、通常移植方法と同じく、移植爪で掻取り移植する。
【0007】田植機の苗送りベルトの改造延長・増設
は、既成の田植機には難しく、特殊なラックのみを架設
してもロングマットを繰り出して掻取ることは困難であ
る。また苗送りベルトの改造延長・増設にあたっての余
積が、苗乗せ台裏面への各種機構(側条施肥・苗切れ報
知・苗乗せ台油圧上下機構等)の付設のために、取れな
い機種も多い。ロングマット巻き取りロールに多量の水
等を含んで重い場合は、苗送りベルトの駆動力では、ロ
ングマット巻き取りロールは回転しないで,苗送りベル
トの駆動軸を引っ張っている緊張バネが伸びてしまうこ
ともある。苗送りベルトの改造延長・増設をしないで、
苗乗せ台上に、直接ロングマット巻き取りロールを乗せ
て、ロングマットに張力をかけて引っ張ると、巻き取り
ロールは回転せず、剛性の無いロングマットは伸びて幅
が狭くなり、無理に引っ張るとちぎれてしまう。
【0008】ロングマットの移植に際しては、苗乗せ台
の横方向への移動と、移植爪での縦方向の掻取り(実際
はぶっちぎり)応力が合成され、ロングマットは斜めに
強く引っ張られる。ルートマットの発達が充分で無い場
合には、ロングマットは、剛性が低く、苗乗せ台下端の
掻取り部分(エプロン)では、中央方向に引っ張られて
偏り、右・左の端が斜めになって空所を生じ、移植に際
しては、機械的欠株が発生する。
【0009】また剛性が低いロングマットは、掻取りに
際して伸びてルートマット及び育苗補強基材の分離が悪
く、掻取り塊が大小様々で、植え付け本数が一定しな
い。ロングマットの稲苗は、掻取り損傷を避けるため、
巻き取りに際して、あらかじめ繰り出し方向と逆に稲苗
を倒しておいて巻き上げる。しかし、ロングマットの剛
性が低い場合は、移植爪による掻取りに際して、ロング
マットは、ぶっちぎりの際引きずられて伸びて切れるか
ら、稲苗の姿勢は直立せず,不安定となる。
【0010】倒れたり、傾いたりした稲苗は田植機の移
植爪で損傷を受け、活着が不良となる。前記の農林水産
省農業研究センターの報告では、損傷株が35〜60%
も生じ、機械的欠株6%と合わせて、活着後欠株は11
〜17%に達する。但し収量は従来田植法と同等であ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】まず水耕連続水稲苗巻き
取りロール重量とバランスさせるように、油圧シリンダ
ー、ワイヤー巻き取り、ターンバックル、釣合い荷重バ
ネ等を用いて、水耕連続水稲苗巻き取りロールに適当な
釣合い荷重をかけ、水耕連続水稲苗巻き取りロールの重
量が苗乗せ台・苗送りベルトにかかるのを軽減させる。
【0012】この釣合い荷重のかけかたは、苗乗せ台に
付設した荷重計により水耕連続水稲苗巻き取りロールの
荷重を検知して、水耕連続水稲苗巻き取りロールの繰り
出しによる重量軽減に従って、荷重ワイヤー、油圧シリ
ンダー等の引っ張り力を加減して行う。
【0013】等量の苗掻取り分離を確実にし、苗マット
の掻取りによる偏りを防止するためには、苗乗せ台の苗
送りベルトの繰り出し方向に沿って回転するように、苗
乗せ台の苗乗せ面の直上に苗押さえ歯車またはローラー
等の苗押さえ機構を設ける。
【0014】苗送りベルトの改造延長・増設は困難な場
合でも、マット状の水耕連続水稲苗に張力をかけずに繰
り出すには、布またはフイルムを水耕連続水稲苗巻き取
りロールとともに田植機に装着し、苗乗せ台上では、布
またはフイルムを水耕連続水稲苗の下敷きとして、下敷
のみを巻き取って引っ張る。布またはフイルムは、苗送
りベルトの下端の苗乗せ台との隙間から、苗乗せ台裏面
に導かれ緊張バネで苗送りベルトに圧着して駆動される
ロールで巻き取る。
【0015】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき、図面を参照して説明する。図1は乗用田植機の側
面部分透視図で、図2は歩行型田植機の斜視図である。
図中1は水耕連続水稲苗巻き取りロールである。2は、
水耕連続水稲苗巻き取りロール1をはめ込み搭載する特
殊ラックで、図1、2のように、田植機苗乗せ台上面に
架設してある。
【0016】水耕連続水稲苗16の育苗が終了すれば、
掻取りによる損傷を軽減するため、巻き取り方向と逆方
向に苗を倒して平たくし、硬質塩化ビニール管等の円筒
3を芯として巻き、水耕連続水稲苗巻き取りロール1と
する。硬質塩化ビニール管等の円筒3中に,特殊ラック
2にはめ込む三角断面の掛け金を差し込んで、特殊ラッ
ク2の切れ込みにはめ込んで、引っかけて搭載する。
【0017】図1のように、特殊ラック2の引き上げハ
ンドル9に、釣り合い荷重ワイヤー4を釣り合い荷重バ
ネ5を介して結合し、釣り合い荷重ワイヤー4を巻き取
りローラー6により巻き取り引っ張ると、特殊ラック2
は、その支持軸8により上方に回転して持ち上げられ、
水耕連続水稲苗巻き取りロール1の苗送りベルト10へ
の荷重は軽減する。また別に、引き上げハンドル9に連
結した油圧シリンダー7も、同様矢印方向に縮むことに
より、特殊ラック2の引き上げハンドル9を矢印方向に
引っ張り、水耕連続水稲苗巻き取りロール1を上方に持
ち上げて、苗送りベルト10への荷重を軽減する。水耕
連続水稲苗巻き取りロール1の荷重を軽減するには、釣
り合い荷重ワイヤー4か、油圧シリンダー7のいずれか
を架設すればよく,図1のように併設する必要は無い。
【0018】図2のような歩行型田植機では、より簡易
にターンバックル11と釣り合いバネ12を、特殊ラッ
ク2の引き上げハンドル9と、特殊ラック基部固定横梁
13にかけ、ターンバックル11の回転伸縮により、釣
り合い荷重を加減し、前記と同様に,特殊ラック2の引
き上げハンドル9を回転させて、水耕連続水稲苗巻き取
りロール1を上下させ、苗送りベルト10への荷重を加
減してもよい。
【0019】図1または図2の田植機の苗乗せ台苗送り
ベルト10の下端直上に、苗押さえ歯車15を設け、苗
押さえ歯車15の回転軸をバネまたはゴムベルトで下方
に引っ張って固定する。苗押さえ歯車15は、水耕連続
水稲苗巻き取りロール1から繰り出された、マット状の
水耕連続水稲苗16を、苗送りベルト10とではさんで
押さえ、苗送りベルト10の動きにより駆動されて回転
して、水耕連続水稲苗16の縦方向以外への移動を押さ
えながら、繰り出す。この機構により、水耕連続水稲苗
16を、植え付け爪14で掻取る場合に起こりやすい、
分離性が悪いための掻取り塊の大小のバラツキ、植え付
け爪14による縦方向の掻取り応力と、苗乗せ台の移動
による、横方向の力の合成による水耕連続水稲苗16の
左右端部の偏りも相当防止出来る。
【0020】さらに水耕連続水稲苗16の、左右端部の
偏りを確実に防止するには、図3に示すように、苗押さ
え歯車15の先にこれと噛み合うカウンター歯車17を
設け、カウンター歯車17に噛み合う、苗押さえ先端歯
車18を、苗乗せ台下端の掻取り部分(苗乗せ台エプロ
ン)ぎりぎりに設ける。苗押さえ先端歯車18は、前記
と同様に、回転軸をバネまたはゴムベルトで下方に引っ
張って固定する。苗押さえ先端歯車18は、カウンター
歯車17を介して、苗押さえ歯車15の駆動力により、
同方向に回転して、水耕連続水稲苗16の横方向等への
移動を、苗乗せ台先端部分まで確実に押さえながら、水
耕連続水稲苗16を掻取り位置へ繰り出す。この押さえ
機構により、水耕連続水稲苗16の繰り出し長さも一定
し、左右端部の偏りもほぼ無くなるので、苗の損傷や掻
取り塊の大小のバラツキは防止出来る。
【0021】苗送ベルトの改造延長・増設が困難な場合
でも、水耕連続水稲苗16を引っ張らずに繰り出すに
は、図3に示すように、布またはフイルム19を水耕連
続水稲苗16の下敷きにして、水耕連続水稲苗16とと
もに巻き取り、水耕連続水稲苗補強巻き取りロール26
として、田植機に前記の方法で装着する。田植機の苗乗
せ台上に、布またはフイルム19を水耕連続水稲苗16
の下敷きにして、水耕連続水稲苗16には、張力をかけ
ずに繰り出す。布またはフイルム19は、苗送りベルト
10の下端の苗乗せ台との隙間から、苗乗せ台裏面に導
かれ、緊張バネ20で、苗送りベルトに圧着されて、苗
送りベルト10により駆動される布またはフイルム19
の巻き取りロール21により、巻き取られる。
【0022】布またはフイルム19を下敷きとした、水
耕連続水稲苗16の詳細な構成を図4に示す。水稲種子
22から上方に幼芽23が伸長し、根は補強基材24を
貫通して、布またはフイルム19に遮られて、ルートマ
ット25を形成する。育苗にあたっては、予め布または
フイルム19を敷いて、補強基材24をこの上に乗せ、
催芽した水稲種子22を補強基材24上に播種して、水
耕連続水稲苗16を育成しても良い。この場合、布また
はフイルム19は、ポリオレフイン繊維不織布を熱処理
して繊維を相互に接着し、繊維間隙がごく小さく、水稲
の根が貫通せず、伸びが殆どない、ポリオレフイン熱処
理不織布(商品名根切りシート)が望ましい。
【0023】布またはフイルム19にエンボス加工・す
じ等の凸凹を付けておけば、ルートマット25はこの凹
凸にしたがって形成される。前記のように、水耕連続水
稲苗16を、布またはフイルム19を下敷きとして繰り
出す場合に、この凹凸により、布またはフイルム19と
ルートマット25の摩擦力が向上して、水耕連続水稲苗
16の繰り出しが良好になる。
【0024】布またはフイルム19がポリオレフイン熱
処理不織布の場合は、一部(両端等に点々と)に根の貫
通する部分を設けておけば、布またはフイルム19とル
ートマット25はこの部分で結合されるので、さらに繰
り出しが良好になる。この場合は、苗送りベルト10の
下端の苗乗せ台に、布またはフイルム19とルートマッ
ト25を分離する、刃を設ける。
【0025】水耕連続水稲苗16の左右端部の偏り、掻
取り塊の大小のバラツキを、前記の苗押さえ歯車15や
苗押さえ先端歯車18によらず確実に防止し、既成の田
植機の改造を最小限に止めるには,補強基材24と布ま
たはフイルム19の中間に、既成の育苗培土代替の育苗
資材を連続して敷いて育苗すれば良い。これらの育苗資
材はいずれも、育苗箱に入るサイズに裁断されて、田植
機移植爪による掻取りに対する良好な剛性と分離性を備
え、端部の偏りは生じない。
【0026】育苗資材を敷いて育苗する場合は、水槽を
使わず、平らな面(ベニヤ板、均した土の表面にプラス
チックフイルムを敷いたもの、金網ベンチ、棚等)に相
互の横方向の裁断面が密着するように並べて、表面から
時々灌水しても,育苗資材は多量の水を含み,肥料成分
を含有するから、水耕連続水稲苗16を育成出来る。
【0027】育苗培土代替の育苗資材は次のようなもの
が市販されている。製鉄鉱滓等の珪酸カルシュウム等を
溶融して、ノズルから吹き出し冷却して綿状にする。こ
の繊維を縦に揃えて成形した剛性があり曲がらぬロック
ウールマット(商品名パワーマット、こめマット、ソー
ラーマット) 未晒のパルプと木材繊維に吸水性高分子とポリエチレン
等を混合、成形・熱処理した柔軟性あるパルプマット
(商品名イワタニ育苗マット、十条育苗マット) ダンボールを貼り合わせ横方向にスライスして、中芯と
ライナーの断面を現すように裁断した剛性があり曲がら
ぬダンボールマット(商品名ピロシート)
【0028】剛性があり曲がらぬ育苗資材を水耕連続水
稲苗補強巻き取りロール26として巻き取れるようにす
るには、これらの育苗資材の裏面に、田植機の掻取り苗
送り長さに合わせた間隔等で、巻き取り方向と直角
(横)に切れ目を入れる。この切れ目は水耕連続水稲苗
巻き取りに際して開いて巻き取りを容易にする。予め切
れ目を入れた育苗資材の、切れ目の入らぬ表面に補強基
材24を乗せ、あるいは酢酸ビニールエマルジョン・澱
粉糊等の水溶性接着剤で、部分的に補強基材24を接着
して巻きとれば、長尺の育苗資材でも巻いてコンパクト
な形で出荷出来、工業生産に適する。同時に布またはフ
イルム19と一緒に重ねて巻き取れば、育苗にあたって
は、水槽等の設置床の上に、この3層巻き取りを転がし
てひろげるだけですむ。
【0029】また、剛性があり曲がらぬ育苗資材を前記
の間隔等に短冊型に裁断し、布またはフイルム19に、
前記の水溶性接着剤で相互に密着させて接着すれば長尺
の巻ける育苗資材が簡単に出来、育苗にあたっての設置
も簡単で工業生産に適する。いずれも、灌水または水耕
育苗により水溶性接着剤は溶けて、育苗資材と布または
フイルム19は分離する。
【0030】補強基材24として、落綿、古綿等の脱脂
しない繊維の短い綿を、薄膜状(ラップ)に成形して用
いるのが望ましい。催芽した水稲種子22を乗せた落綿
等の補強基材24は、水耕育苗に応用すれば、水槽内の
培養液・水に浮かび、空気中の酸素を水稲種子22に供
給するから、先ず根が伸長する好気発芽(畑稲発芽、育
苗培土発芽の状態)を可能にする。水中では鞘葉が伸長
して幼芽の先端が空気に触れて、始めて根の伸長が起こ
る嫌気性発芽となり、稲種子は転びやすく苗の生理から
も好ましいことではない。繊維の短い綿は根の貫通性が
非常に良好で、綿繊維の籾表面への絡まり等により、覆
土無しでも、全く根あがりが起こらない。
【0031】伸長した根は育苗資材を貫通し、布または
フイルム19に遮られて、ルートマット25を形成す
る。このルートマット25により、切れ目を入れ・成形
・裁断した育苗資材でも相互に連結されて水耕連続水稲
苗16となる。
【0032】出根吸水まで、播種した水稲種子22の乾
燥を防ぐには、保温マット、梨地ビニールフイルム、不
織布等でトンネル・覆いをかけて保温・保湿に努める。
ルートマット25の発達が貧弱でも、布またはフイルム
19を下敷きとして、これに引っ張り力をかけ得るか
ら、水耕連続水稲苗補強巻き取りロール26をしっかり
巻き上げ直径も小さくなり、水耕連続水稲苗16がばら
ける恐れは無い。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上のように構成実施されるの
で、以下に記載されるような効果を奏する。
【0034】水耕連続水稲苗巻き取りロールに、適当な
釣り合い荷重をかけ、水耕連続水稲苗巻き取りロールの
重量が苗乗せ台・苗送りベルトにかかるのを軽減する。
これにより水耕連続水稲苗巻き取りロールの回転が滑ら
かとなり、水耕連続水稲苗の繰り出しもスムースになっ
て、移植にあたっての繰り出し不良による、欠株、損傷
株も減少する。苗送りベルトの緊張バネの伸び等も防げ
る。
【0035】苗送りベルトの改造延長・増設が出来ない
場合、水耕連続水稲苗補強巻き取りロールを用いれば、
下敷きの布またはフイルムのみを、布またはフイルムの
巻き取りロールで巻き取って引っ張るので、前記釣り合
い荷重による重量軽減効果と合わせて、水耕連続水稲苗
補強巻き取りロールは滑らかに回転して、水耕連続水稲
苗は伸びることなく繰り出し、掻取り移植が可能とな
る。勿論伸びにより、水耕連続水稲苗の幅が狭くなって
起こる、機械的欠株も発生しない。
【0036】苗押さえ歯車等、水耕連続水稲苗が横・斜
め方向に偏るのを防止する、苗押さえ機構を設けたの
で、水耕連続水稲苗の等量掻取り分離を確実とし、水耕
連続水稲苗の偏りを防止出来る。これにより、移植にあ
たっての機械的欠株や損傷株の発生も軽減する。
【0037】苗送りベルトを改造延長・増設して、水耕
連続水稲苗補強巻き取りロールを、この苗送りベルト上
に乗せた場合は、苗送りベルトの駆動力による回転巻き
ほごしと合わせて、布またはフイルムの下敷きのみを、
布またはフイルムの巻き取りロールで巻き取って、引っ
張るので、前記釣り合い荷重による重量軽減効果も加わ
って、水耕連続水稲苗の繰り出しは、非常にスムースに
なる。苗の姿勢も乱れず、掻取り移植も滑らかで,植え
付け本数も揃い、機械的欠株、損傷株の発生をごく少な
く出来る。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】特殊ラック・釣り合い荷重ワイヤー・釣り合い
荷重油圧シリンダー・苗押さえ歯車・改造延長した苗送
りベルトを付加し、水耕連続水稲苗巻き取りロールを搭
載した乗用田植機の側面部分透視図
【図2】特殊ラック・釣り合い荷重ターンバックル・釣
り合いバネ・苗押さえ歯車・改造延長した苗送りベルト
を付加し、水耕連続水稲苗巻き取りロールを搭載した、
歩行型田植機の斜視図
【図3】特殊ラック・釣り合い荷重ワイヤー・苗押さえ
歯車と苗押さえ先端歯車・布またはフイルムの巻き取り
ロールを付加し、水耕連続水稲苗補強巻き取りロールを
搭載した田植機の主要部側面図
【図4】布またはフイルム下敷き水耕連続水稲苗の横断
面図
【符号の説明】
1 水耕連続水稲苗巻き取りロール 2 特殊ラック 3 硬質塩化ビニール管等の円筒 4 釣り合い荷重ワイヤー 5 釣り合い荷重バネ 6 巻き取りローラー 7 釣り合い荷重油圧シリンダー 8 特殊ラック回転支持軸 9 特殊ラック引き上げハンドル 10 苗送りベルト 11 釣り合い荷重ターンバックル 12 釣り合いバネ 13 特殊ラック基部固定横梁 14 植え付け爪 15 苗押さえ歯車 16 水耕連続水稲苗 17 カウンター歯車 18 苗押さえ先端歯車 19 布またはフイルム 20 緊張バネ 21 布またはフイルムの巻き取りロール 22 水稲種子 23 幼芽 24 補強基材 25 ルートマット 26 水耕連続水稲苗補強巻き取りロール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月30日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】続水稲苗の田植機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量かつ連続した
続水稲苗の移植に用いる田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】現用されている育苗箱による箱苗育成、
田植機移植方法において、培土詰め、灌水、播種、覆土
した育苗箱の重量は1箱当たり約6kgに達する。この
重量ある育苗箱による箱苗育成、田植え機搭載方法を改
善するために、布状の補強基材を用いて、連続した長尺
マット状の水耕連続水稲苗(以下ロングマット称す
る)を育成・移植する方法が、ロングマット育苗法とし
て、農林水産省農業研究センターで開発されている。詳
細は養賢堂発行の農業技術雑誌、「農業および園芸」平
成8年6月号(第71巻・第6号639頁)に「水稲の
育苗・移植作業の軽作業化−水稲ロングマット水耕苗の
誕生と展望−」 田坂幸平 として紹介されている。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】た大区画水田では、
苗の積み込みのため、田植機が停止する時間と手間も
馬鹿にならない。高速田植機が開発されても充分な性能
発揮は困難である。
【0004】ングマット育苗法は、ステンレス製の長
い平箱状の水槽を用いて、これに補強基材として目付の
ごく低い薄い網状の綿不織布を敷込み、この上に催芽し
た水稲種子を播種し、加温した培養液循環する方法に
よって、補強基材を稲苗の根で貫通させて、根を絡ませ
てマット状のルートマットを形成させ、ロングマットと
して育成する方法である。
【0005】成したロングマットは巻き取ってロール
状とし、田植機に搭載し、巻きほごしながら通常移植方
法と同じく、移植爪で掻取り移植する。綿不織布と催芽
した水稲種子は、水中に沈んでいる状態で育苗される。
【0006】前記巻き取りロールの繰り出し方法は、延
長改造・増設した苗送りベルトにより,巻き取りロール
の荷重を受け、苗送りベルトの駆動力により巻き取りロ
ールを回転させて、巻きほごしして苗乗せ台へ繰り出
し、通常移植方法と同じく、移植爪で掻取り移植する。
【0007】田植機の苗送りベルトの改造延長・増設
は、既成の田植機には難しく、特殊なラックのみを架設
してもロングマットを繰り出して掻取ることは困難であ
る。また苗送りベルトの改造延長・増設にあたっての余
積が、苗乗せ台裏面への各種機構(側条施肥・苗切れ報
知・苗乗せ台油圧上下機構等)の付設のために、取れな
い機種も多い。ロングマット巻き取りロールに多量の水
等を含んで重い場合は、苗送りベルトの駆動力では、ロ
ングマット巻き取りロールは回転しないで,苗送りベル
トの駆動軸を引っ張っている緊張バネが伸びてしまうこ
ともある。乗せ台上に、直接ロングマット巻き取りロ
ールを乗せて、ロングマットに張力をかけて引っ張る
と、巻き取りロールは回転せず、剛性の無いロングマッ
トは伸びて幅が狭くなり、無理に引っ張るとちぎれてし
まう。
【0008】ロングマットの移植に際しては、苗乗せ台
の横方向への移動と、移植爪での縦方向の掻取り(実際
はぶっちぎり)応力が合成され、ロングマットは斜めに
強く引っ張られる。ルートマットの発達が充分で無い場
合には、ロングマットは、剛性が低く、苗乗せ台下端の
掻取り部分(エプロン)では、中央方向に引っ張られて
偏り、右・左の端が斜めになって空所を生じ、移植に際
しては、機械的欠株が発生する。
【0009】また剛性が低いロングマットは、掻取りに
際して伸びてルートマット及び育苗補強基材の分離が悪
く、掻取り塊が大小様々で、植え付け本数が一定しな
い。ロングマットの稲苗は、掻取り損傷を避けるため、
巻き取りに際して、あらかじめ繰り出し方向と逆に稲苗
を倒しておいて巻き上げる。しかし、ロングマットの剛
性が低い場合は、移植爪による掻取りに際して、ロング
マットは、ぶっちぎりの際引きずられて伸びて切れるか
ら、稲苗の姿勢は直立せず,不安定となる。
【0010】倒れたり、傾いたりした稲苗は田植機の移
植爪で損傷を受け、活着が不良となる。前記の農林水産
省農業研究センターの報告では、損傷株が35〜60%
も生じ、機械的欠株6%と合わせて、活着後欠株は11
〜17%に達する。但し収量は従来田植法と同等であ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】まずロングマット等
続水稲苗巻き取りロール重量とバランスさせるように、
イヤー巻き取り、ターンバックル、釣合い荷重バネ等
を用いて、続水稲苗巻き取りロールに適当な釣合い荷
重をかけるか、油圧等で支えてロールの重量が苗乗せ台
・苗送りベルトにかかるのを軽減させる。
【0012】量の苗掻取り分離を確実にし、苗マット
の掻取りによる偏りを防止するためには、苗乗せ台の苗
送りベルトの繰り出し方向に沿って回転するように、苗
乗せ台の苗乗せ面の直上に苗押さえ歯車またはローラー
等の苗押さえ機構を設ける。
【0013】苗送りベルトの改造延長・増設は困難な場
合でも、マット状の続水稲苗に張力をかけずに繰り出
すには、布またはフイルムを続水稲苗巻き取りロール
とともに田植機に装着し、苗乗せ台上では、布またはフ
イルムを続水稲苗の下敷きとして、下敷のみを巻き取
って引っ張る。
【0014】またはフイルムは、苗送りベルトの下端
の苗乗せ台との隙間から、苗乗せ台裏面に導かれ緊張バ
ネで苗送りベルトに圧着して駆動されるロールで巻き取
る。
【0015】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき、図面を参照して説明する。図1は乗用田植機の側
面部分透視図で、図2は歩行型田植機の斜視図である。
図中1は続水稲苗巻き取りロールである。2は、
水稲苗巻き取りロール1をはめ込み搭載する特殊ラック
で、図1、2のように、田植機苗乗せ台上面に架設して
ある。
【0016】続水稲苗16の育苗が終了すれば、掻取
りによる損傷を軽減するため、巻き取り方向と逆方向に
苗を倒して平たくし、硬質塩化ビニール管等の円筒3を
芯として巻き、続水稲苗巻き取りロール1とする。硬
質塩化ビニール管等の円筒3中に,特殊ラック2にはめ
込む三角断面の掛け金を差し込んで、特殊ラック2の切
れ込みにはめ込んで、引っかけて搭載する。
【0017】図1のように、特殊ラック2の引き上げハ
ンドル9に、釣り合い荷重ワイヤー4を釣り合い荷重バ
ネ5を介して結合し、釣り合い荷重ワイヤー4を巻き取
りローラー6により巻き取り引っ張ると、特殊ラック2
は、その支持軸8により上方に回転して持ち上げられ、
続水稲苗巻き取りロール1の苗送りベルト10への荷
重は軽減する。また別に、引き上げハンドル9に連結し
た油圧シリンダー7も、同様矢印方向に縮むことによ
り、特殊ラック2の引き上げハンドル9を矢印方向に引
っ張り、続水稲苗巻き取りロール1を上方に持ち上げ
て、苗送りベルト10への荷重を軽減する。
【0018】図2のような歩行型田植機では、より簡易
にターンバックル11と釣り合いバネ12を、特殊ラッ
ク2の引ぎ上げハンドル9と、特殊ラック基部固定横梁
13にかけ、ターンバックル11の回転伸縮により、釣
り合い荷重を加減し、前記と同様に,特殊ラック2の引
き上げハンドル9を回転させて、続水稲苗巻き取りロ
ール1を上下させ、苗送りベルト10への荷重を加減し
てもよい。
【0019】図1または図2の田植機の苗乗せ台苗送り
ベルト10の下端直上に、苗押さえ歯車15を設け、苗
押さえ歯車15の回転軸をバネまたはゴムベルトで下方
に引っ張って固定する。苗押さえ歯車15は、続水稲
苗巻き取りロール1から繰り出された、マット状の
水稲苗16を、苗送りベルト10とではさんで押さえ、
苗送りベルト10の動きにより駆動されて回転して、
続水稲苗16の縦方向以外への移動を押さえながら、繰
り出す。この機構により、続水稲苗16を、植え付け
爪14で掻取る場合に起こりやすい、分離性が悪いため
の掻取り塊の大小のバラツキ、植え付け爪14による縦
方向の掻取り応力と、苗乗せ台の移動による、横方向の
力の合成による続水稲苗16の左右端部の偏りも相当
防止出来る。
【0020】さらに連続水稲苗16の、左右端部の偏り
を確実に防止するには、図3に示すように、苗押さえ歯
車15の先にこれと噛み合うカウンター歯車17を設
け、カウンター歯車17に噛み合う、苗押さえ先端歯車
18を、苗乗せ台下端の掻取り部分(苗乗せ台エプロ
ン)ぎりぎりに設ける。苗押さえ先端歯車18は、前記
と同様に、回転軸をバネまたはゴムベルトで下方に引っ
張って固定する。苗押さえ先端歯車18は、カウンター
歯車17を介して、苗押さえ歯車15の駆動力により、
同方向に回転して、続水稲苗16の横方向等への移動
を、苗乗せ台先端部分まで確実に押さえながら続水稲
苗16を掻取り位置へ繰り出す。この押さえ機構によ
り、続水稲苗16の繰り出し長さも一定し、左右端部
の偏りもほぼ無くなるので、苗の損傷や掻取り塊の大小
のバラツキは防止出来る。
【0021】苗送りベルトの改造延長・増設が困難な場
合でも、続水稲苗16を引っ張らずに繰り出すには、
図3に示すように、布またはフイルム19を続水稲苗
16の下敷きにして、続水稲苗16とともに巻き取
り、続水稲苗補強巻き取りロール26として、田植機
に前記の方法で装着する。田植機の苗乗せ台上に、布ま
たはフイルム19を続水稲苗16の下敷きにして、
続水稲苗16には、張力をかけずに繰り出す。布または
フイルム19は、苗送りベルト10の下端の苗乗せ台と
の隙間から、苗乗せ台裏面に導かれ、緊張バネ20で、
苗送りベルトに圧着されて、苗送りベルト10により駆
動される布またはフイルム19の巻き取りロール21に
より、巻き取られる。
【0022】布またはフイルム19を下敷きとした、連
続水稲苗16の詳細な構成を図4に示す。水稲種子22
から上方に幼芽23が伸長し、根は補強基材24を貫通
して、布またはフイルム19に遮られて、ルートマット
25を形成する。育苗にあたっては、予め布またはフイ
ルム19を敷いて、補強基材24をこの上に乗せ、催芽
した水稲種子22を補強基材24上に播種して、続水
稲苗16を育成しても良い。この場合、布またはフイル
ム19は、ポリオレフイン繊維不織布を熱処理して繊維
を相互に接着し、繊維間隙がごく小さく、水稲の根が貫
通せず、伸びが殆どない、ポリオレフイン熱処理不織布
(商品名根切りシート)が望ましい。
【0023】布またはフイルム19にエンボス加工・す
じ等の凸凹を付けておけば、ルートマット25はこの凹
凸にしたがって形成される。前記のように、続水稲苗
16を、布またはフイルム19を下敷きとして繰り出す
場合に、この凹凸により、布またはフイルム19とルー
トマット25の摩擦力が向上して、続水稲苗16の繰
り出しが良好になる。
【0024】布またはフイルム19がポリオレフイン熱
処理不織布の場合は、一部(両端等に点々と)に根の貫
通する部分を設けておけば、布またはフイルム19とル
ートマット25はこの部分で結合されるので、さらに繰
り出しが良好になる。この場合は、苗送りベルト10の
下端の苗乗せ台に、布またはフイルム19とルートマッ
ト25を分離する、刃を設ける。
【0025】続水稲苗16の左右端部の偏り、掻取り
塊の大小のバラツキを、前記の苗押さえ歯車15や苗押
さえ先端歯車18によらず確実に防止し、既成の田植機
の改造を最小限に止めるには,補強基材24と布または
フイルム19の中間に、既成の育苗培土代替の育苗資材
を連続して敷いて育苗すれば良い。これらの育苗資材は
いずれも、育苗箱に入るサイズに裁断されて、田植機移
植爪による掻取りに対する良好な剛性と分離性を備え、
端部の偏りは生じない。
【0026】育苗資材を敷いて育苗する場合は、水槽を
使わず、平らな面(ベニヤ板、均した土の表面にプラス
チックフイルムを敷いたもの、金網ベンチ、棚等)に相
互の方向の裁断面が密着するように並べて、表面から
時々灌水しても,育苗資材は多量の水を含み,肥料成分
を含有するから、続水稲苗16を育成出来る。
【0027】育苗培土代替の育苗資材は次のようなもの
が市販されている。製鉄鉱滓等の珪酸カルシュウム等を
溶融して、ノズルから吹き出し冷却して綿状にする。こ
の繊維を縦に揃えて成形した剛性があり曲がらぬロック
ウールマット(商品名パワーマット、こめマット、ソー
ラーマット) 未晒のパルプと木材繊維に吸水性高分子とポリエチレン
等を混合、成形・熱処理した柔軟性あるパルプマット
(商品名イワタニ育苗マット、十条育苗マット) ダンボールを貼り合わせ横方向にスライスして、中芯と
ライナーの断面を現すように裁断した剛性があり曲がら
ぬダンボールマット(商品名ピロシート)
【0028】剛性があり曲がらぬ育苗資材を続水稲苗
補強巻き取りロール26として、巻き取れるようにする
には、これらの育苗資材の裏面に、田植機の掻取り苗送
り長さに合わせた間隔等で、巻き取り方向と直角(横)
に切れ目を入れる。この切れ目は続水稲苗巻き取りに
際して開いて巻き取りを容易にする。 予め切れ目を入
れた育苗資材の、切れ目の入らぬ表面に補強基材24を
乗せ、あるいは酢酸ビニールエマルジョン・澱粉糊等の
水溶性接着剤で、部分的に補強基材24を接着して巻き
とれば、長尺の育苗資材でも巻いてコンパクトな形で出
荷出来、工業生産に適する。同時に布またはフイルム1
9と一緒に重ねて巻き取れば、育苗にあたっては、水槽
等の設置床の上に、この3層巻き取りを転がしてひろげ
るだけですむ。
【0029】また、剛性があり曲がらぬ育苗資材を前記
の間隔等に短冊型に裁断し、布またはフイルム19に、
前記の水溶性接着剤で相互に密着させて接着すれば長尺
の巻ける育苗資材が簡単に出来、育苗にあたっての設置
も簡単で工業生産に適する。いずれも、灌水または水耕
育苗により水溶性接着剤は溶けて、育苗資材と布または
フイルム19は分離する。
【0030】補強基材24として、落綿、古綿等の脱脂
しない繊維の短い綿を、薄膜状(ラップ)に成形して用
いるのが望ましい。催芽した水稲種子22を乗せた落綿
等の補強基材24は、水耕育苗に応用すれば、水槽内の
培養液・水に浮かび、空気中の酸素を水稲種子22に供
給するから、先ず根が伸長する好気発芽(畑稲発芽、育
苗培土発芽の状態)を可能にする。水中では鞘葉が伸長
して幼芽の先端が空気に触れて、始めて根の伸長が起こ
る嫌気性発芽となり、稲種子は転びやすく苗の生理から
も好ましいことではない。繊維の短い綿は根の貫通性が
非常に良好で、綿繊維の籾表面への絡まり等により、覆
土無しでも、全く根あがりが起こらない。
【0031】伸長した根は育苗資材を貫通し、布または
フイルム19に遮られて、ルートマット25を形成す
る。このルートマット25により、切れ目を入れ・成形
・裁断した育苗資材でも相互に連結されて続水稲苗1
6となる。
【0032】出根吸水まで、播種した水稲種子22の乾
燥を防ぐには、保温マット、梨地ビニールフイルム、不
織布等でトンネル・覆いをかけて保温・保湿に努める。
ルートマット25の発達が貧弱でも、布またはフイルム
19を下敷きとして、これに引っ張り力をかけ得るか
ら、続水稲苗補強巻き取りロール26をしっかり巻き
上げ直径も小さくなり、続水稲苗16がばらける恐れ
は無い。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上のように構成実施されるの
で、以下に記載されるような効果を奏する。
【0034】続水稲苗巻き取りロールの重量が苗乗せ
台・苗送りベルトにかかるのを軽減する。これにより
続水稲苗巻き取りロールの回転が滑らかとなり、続水
稲苗の繰り出しもスムースになって、移植にあたっての
繰り出し不良による、欠株、損傷株も減少する。
【0035】苗送りベルトの改造延長・増設が出来ない
場合、続水稲苗補強巻き取りロールを用いれば、下敷
きの布またはフイルムのみを、布またはフイルムの巻き
取りロールで巻き取って引っ張るので、前記量軽減効
果と合わせて、続水稲苗補強巻き取りロールは滑らか
に回転して、続水稲苗は伸びることなく繰り出し、掻
取り移植が可能となる。
【0036】苗押さえ歯車等、続水稲苗が横・斜め方
向に偏るのを防止する、苗押さえ機構を設けたので、
続水稲苗の等量掻取り分離を確実とし、続水稲苗の偏
りを防止出来る。これにより、移植にあたっての機械的
欠株や損傷株の発生も軽減する。
【0037】苗送りベルトを改造延長・増設して、
水稲苗補強巻き取りロールを、この苗送りベルト上に乗
せた場合は、苗送りベルトの駆動力による回転巻きほご
しと合わせて、布またはフイルムの下敷きのみを、布ま
たはフイルムの巻き取りロールで巻き取って、引っ張る
ので、前記量軽減効果も加わって、続水稲苗の繰り
出しは、非常にスムースになる。苗の姿勢も乱れず、掻
取り移植も滑らかで,植え付け本数も揃い、機械的欠
株、損傷株の発生をごく少なく出来る。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】続水稲苗巻き取りロールを搭載した乗用田植
機の側面部分透視図
【図2】続水稲苗巻き取りロールを搭載した、歩行型
田植機の斜視図
【図3】続水稲苗補強巻き取りロールを搭載した田植
機の主要部側面図
【図4】布またはフイルム下敷き続水稲苗の横断面図
【符号の説明】 1 続水稲苗巻き取りロール 2 特殊ラック 3 硬質塩化ビニール管等の円筒 4 釣り合い荷重ワイヤー 5 釣り合い荷重バネ 6 巻き取りローラー 7 釣り合い荷重油圧シリンダー 8 特殊ラック回転支持軸 9 特殊ラック引き上げハンドル 10 苗送りベルト 11 釣り合い荷重ターンバックル 12 釣り合いバネ 13 特殊ラック基部固定横梁 14 植え付け爪 15 苗押さえ歯車 16 続水稲苗 17 カウンター歯車 18 苗押さえ先端歯車 19 布またはフイルム 20 緊張バネ 21 布またはフイルムの巻き取りロール 22 水稲種子 23 幼芽 24 補強基材 25 ルートマット 26 続水稲苗補強巻き取りロール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水耕連続水稲苗巻き取りロール重量と、
    バランスさせるように、適当な釣合い加重をかけ、水耕
    連続水稲苗巻き取りロールの加重が、苗乗せ台や、苗送
    りベルトにかかるのを、軽減させる機構を設けた、水耕
    連続水稲苗の田植機。
  2. 【請求項2】 苗送りベルトの苗乗せ面の直上等に、苗
    押さえ歯車、またはローラー等の、水耕連続水稲苗が横
    や斜め方向等に移動して、偏るのを防止する苗押さえ機
    構を設けた、水耕連続水稲苗の田植機。
  3. 【請求項3】 布またはフイルムを、水耕連続水稲苗と
    ともに田植機に装着し、布またはフイルムの巻き取りロ
    ールで巻き取って、水耕連続水稲苗には張力をかけず
    に、布またはフイルムを下敷きとして繰り出し、水耕連
    続水稲苗を、苗乗せ台下部まで導く機構を設けた、水耕
    連続水稲苗の田植機。
  4. 【請求項4】 苗乗せ台に、布またはフイルムとルート
    マットを分離する、刃を設けた、水耕連続水稲苗の田植
    機。
JP25728196A 1996-08-23 1996-08-23 連続水稲苗の田植機 Pending JPH1066421A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110402657A (zh) * 2019-08-12 2019-11-05 东北农业大学 布网型温室秧盘连续自动起盘机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110402657A (zh) * 2019-08-12 2019-11-05 东北农业大学 布网型温室秧盘连续自动起盘机
CN110402657B (zh) * 2019-08-12 2021-10-29 东北农业大学 布网型温室秧盘连续自动起盘机

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