JPH1066826A - 排煙脱硫方法および排煙脱硫装置 - Google Patents
排煙脱硫方法および排煙脱硫装置Info
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- JPH1066826A JPH1066826A JP8247112A JP24711296A JPH1066826A JP H1066826 A JPH1066826 A JP H1066826A JP 8247112 A JP8247112 A JP 8247112A JP 24711296 A JP24711296 A JP 24711296A JP H1066826 A JPH1066826 A JP H1066826A
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- ammonium sulfate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置全体の簡易化を図ることができて設備費
および運転費の低減化を達成することができるととも
に、併せて硫安の回収コストの低減化を図ることができ
る排煙脱硫方法および当該方法に用いて好適な排煙脱硫
装置を得る。 【解決手段】 排ガスにアンモニア水溶液を主成分とす
る吸収液を気液接触させて排ガス中に含まれる亜硫酸ガ
スを硫安として回収するに際し、吸収塔30内におい
て、排ガスに吸収液を気液接触させて亜硫酸を生成さ
せ、この亜硫酸を含む吸収液に酸素含有ガス41を吹込
むことにより亜硫酸を酸化して硫安水溶液とし、これと
並行して排ガスと吸収液との気液接触によって蒸発した
水分の補給水量を制御することにより硫安水溶液中にお
ける硫安を濃縮するとともに結晶を析出させ、亜硫酸ガ
スが除去された排ガスを吸収塔30から排気するととも
に、析出した硫安結晶を含む吸収液硫安スラリーを吸収
塔30から排出して、固液分離機51で硫安結晶50を
分離して回収する。
および運転費の低減化を達成することができるととも
に、併せて硫安の回収コストの低減化を図ることができ
る排煙脱硫方法および当該方法に用いて好適な排煙脱硫
装置を得る。 【解決手段】 排ガスにアンモニア水溶液を主成分とす
る吸収液を気液接触させて排ガス中に含まれる亜硫酸ガ
スを硫安として回収するに際し、吸収塔30内におい
て、排ガスに吸収液を気液接触させて亜硫酸を生成さ
せ、この亜硫酸を含む吸収液に酸素含有ガス41を吹込
むことにより亜硫酸を酸化して硫安水溶液とし、これと
並行して排ガスと吸収液との気液接触によって蒸発した
水分の補給水量を制御することにより硫安水溶液中にお
ける硫安を濃縮するとともに結晶を析出させ、亜硫酸ガ
スが除去された排ガスを吸収塔30から排気するととも
に、析出した硫安結晶を含む吸収液硫安スラリーを吸収
塔30から排出して、固液分離機51で硫安結晶50を
分離して回収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、亜硫酸ガスを含む
排ガスから当該亜硫酸ガスを除去して硫安として回収す
る排煙脱硫方法およびこれに用いて好適な排煙脱硫装置
に関するものである。
排ガスから当該亜硫酸ガスを除去して硫安として回収す
る排煙脱硫方法およびこれに用いて好適な排煙脱硫装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、発電用等の各種プラントにおけ
る重油ボイラーや石炭ボイラーあるいは焼結プラントな
どから排出される排ガスには、亜硫酸ガス等の有害物質
が含まれているため、これらの有害物質を排煙脱硫装置
によって除去して無害化したうえで大気に放出してい
る。このような排煙脱硫装置としては、排ガスに、石灰
石等を水に溶解及び/又は懸濁させた吸収液を気液接触
させ、排ガス中の亜硫酸ガスを石膏として固定化して回
収する石灰石−石膏法による排煙脱硫装置や、上記吸収
液としてアンモニア水溶液を用いて、当該吸収液を上記
排ガスと気液接触させることにより、排ガス中の亜硫酸
ガスを硫安として回収するアンモニア−硫安法による排
煙脱硫装置が知られている。このうち、アンモニア−硫
安法による排煙脱硫装置にあっては、アンモニアが亜硫
酸ガスを吸収しやすいために、高い脱硫率を得ることが
できるという利点が有り、また回収された硫安について
は、これを窒素肥料として利用することができる。
る重油ボイラーや石炭ボイラーあるいは焼結プラントな
どから排出される排ガスには、亜硫酸ガス等の有害物質
が含まれているため、これらの有害物質を排煙脱硫装置
によって除去して無害化したうえで大気に放出してい
る。このような排煙脱硫装置としては、排ガスに、石灰
石等を水に溶解及び/又は懸濁させた吸収液を気液接触
させ、排ガス中の亜硫酸ガスを石膏として固定化して回
収する石灰石−石膏法による排煙脱硫装置や、上記吸収
液としてアンモニア水溶液を用いて、当該吸収液を上記
排ガスと気液接触させることにより、排ガス中の亜硫酸
ガスを硫安として回収するアンモニア−硫安法による排
煙脱硫装置が知られている。このうち、アンモニア−硫
安法による排煙脱硫装置にあっては、アンモニアが亜硫
酸ガスを吸収しやすいために、高い脱硫率を得ることが
できるという利点が有り、また回収された硫安について
は、これを窒素肥料として利用することができる。
【0003】図3は、従来のこの種のアンモニア−硫安
法によるスプレー塔方式の排煙脱硫装置を示すもので、
この排煙脱硫装置においては、排ガスの流路1に沿っ
て、順次排ガスファン2、除塵塔3およびスプレー方式
の吸収塔4が配設され、吸収塔4の出口の排ガス流路1
は、ミストエリミネータ5を介して煙突6に導かれてお
り、排ガスファン2によって除塵塔3に導入された排ガ
スは、ここで循環ポンプ7によって供給される冷却水に
よって冷却されるとともに、当該排ガスに含まれる煤塵
が除去されて吸収塔4に送られ、この吸収塔4の底部に
貯留されてポンプ8により循環供給されるアンモニア水
溶液からなる吸収液9がスプレーされることにより、 2NH4OH + SO2 → (NH4)2SO3 + H2O で表されるように、当該排ガス中の亜硫酸ガスが除去さ
れ、さらに吸収塔4の上部において、タンク10から循
環ポンプ11によって洗浄ライン12からスプレーされ
る洗浄液によって同伴した硫安を主体とするミストが洗
浄されて希釈除去された後に、上記ミストエリミネータ
5においてミスト分が除去され、煙突6から大気に放出
されるようになっている。
法によるスプレー塔方式の排煙脱硫装置を示すもので、
この排煙脱硫装置においては、排ガスの流路1に沿っ
て、順次排ガスファン2、除塵塔3およびスプレー方式
の吸収塔4が配設され、吸収塔4の出口の排ガス流路1
は、ミストエリミネータ5を介して煙突6に導かれてお
り、排ガスファン2によって除塵塔3に導入された排ガ
スは、ここで循環ポンプ7によって供給される冷却水に
よって冷却されるとともに、当該排ガスに含まれる煤塵
が除去されて吸収塔4に送られ、この吸収塔4の底部に
貯留されてポンプ8により循環供給されるアンモニア水
溶液からなる吸収液9がスプレーされることにより、 2NH4OH + SO2 → (NH4)2SO3 + H2O で表されるように、当該排ガス中の亜硫酸ガスが除去さ
れ、さらに吸収塔4の上部において、タンク10から循
環ポンプ11によって洗浄ライン12からスプレーされ
る洗浄液によって同伴した硫安を主体とするミストが洗
浄されて希釈除去された後に、上記ミストエリミネータ
5においてミスト分が除去され、煙突6から大気に放出
されるようになっている。
【0004】他方、除塵塔3において排ガス中の煤塵を
捕集した冷却水の一部は、循環ポンプ7からシックナ1
3に送られて濃縮された後に、フィルタープレス14で
煤塵15が除去されて排水される。また、上述したよう
に排ガスとの気液接触によって生成された亜硫酸アンモ
ニウム((NH4)2SO3 )を含む吸収液は、ポンプ8
によって酸化塔15に送られ、酸化空気ブロア16から
吹込まれる空気中の酸素によって酸化されることによ
り、当該吸収液中の亜硫酸アンモニウムが、 (NH4)2SO3 + 1/2・O2 → (NH4)2SO4 で示されるように、硫安になる。
捕集した冷却水の一部は、循環ポンプ7からシックナ1
3に送られて濃縮された後に、フィルタープレス14で
煤塵15が除去されて排水される。また、上述したよう
に排ガスとの気液接触によって生成された亜硫酸アンモ
ニウム((NH4)2SO3 )を含む吸収液は、ポンプ8
によって酸化塔15に送られ、酸化空気ブロア16から
吹込まれる空気中の酸素によって酸化されることによ
り、当該吸収液中の亜硫酸アンモニウムが、 (NH4)2SO3 + 1/2・O2 → (NH4)2SO4 で示されるように、硫安になる。
【0005】このようにして生成された硫安水溶液は、
酸化塔15で分離されてタンク17からポンプ18によ
りダストフィルタ19を介して一旦貯留タンク20に送
られ、ポンプ21によって結晶缶22に送られる。この
際に、上記硫安水溶液は、硫安の飽和状態になっていな
いために、そのまま結晶缶22で結晶を析出させること
ができない。このため、ポンプ21から結晶缶22に至
るライン23には、水蒸気を用いた間接加熱器24が介
装されており、上記硫安水溶液は、当該加熱器24で水
蒸気により間接加熱され、結晶缶22において水分が蒸
発することにより硫安が濃縮されて結晶の析出が行なわ
れ、次いで硫安結晶分離機25、乾燥機26および造粒
機27を経ることによって、硫安28として回収される
ようになっている。
酸化塔15で分離されてタンク17からポンプ18によ
りダストフィルタ19を介して一旦貯留タンク20に送
られ、ポンプ21によって結晶缶22に送られる。この
際に、上記硫安水溶液は、硫安の飽和状態になっていな
いために、そのまま結晶缶22で結晶を析出させること
ができない。このため、ポンプ21から結晶缶22に至
るライン23には、水蒸気を用いた間接加熱器24が介
装されており、上記硫安水溶液は、当該加熱器24で水
蒸気により間接加熱され、結晶缶22において水分が蒸
発することにより硫安が濃縮されて結晶の析出が行なわ
れ、次いで硫安結晶分離機25、乾燥機26および造粒
機27を経ることによって、硫安28として回収される
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような、上記従来
の排煙脱硫装置およびこれを用いた排煙脱硫方法にあっ
ては、除塵塔3を設置しているために、冷却水から煤塵
を分離除去するためのシックナ13、フィルタープレス
14および排水処理設備等が必要になるとともに、さら
に、吸収塔4とは別に酸化塔15や、さらに硫安水溶液
を濃縮するための加熱器24および硫安を析出させて結
晶を取り出すための結晶缶22、硫安結晶分離機25、
乾燥機26および造粒機27といった多数の設備が必要
となるために、総じて、設備費の高騰化と運転管理の複
雑化を招くという問題点があった。加えて、上記加熱器
24においては、多量の水蒸気を必要とするために、運
転費も増加するという問題点があった。この結果、上記
排煙脱硫装置によって回収された硫安28についても、
他の代表的な窒素肥料である尿素や高度化成と比較して
生産コストの観点から未だ不利であるという問題点があ
り、排煙脱硫装置自体の簡易化とともに、その低コスト
化が課題となっていた。
の排煙脱硫装置およびこれを用いた排煙脱硫方法にあっ
ては、除塵塔3を設置しているために、冷却水から煤塵
を分離除去するためのシックナ13、フィルタープレス
14および排水処理設備等が必要になるとともに、さら
に、吸収塔4とは別に酸化塔15や、さらに硫安水溶液
を濃縮するための加熱器24および硫安を析出させて結
晶を取り出すための結晶缶22、硫安結晶分離機25、
乾燥機26および造粒機27といった多数の設備が必要
となるために、総じて、設備費の高騰化と運転管理の複
雑化を招くという問題点があった。加えて、上記加熱器
24においては、多量の水蒸気を必要とするために、運
転費も増加するという問題点があった。この結果、上記
排煙脱硫装置によって回収された硫安28についても、
他の代表的な窒素肥料である尿素や高度化成と比較して
生産コストの観点から未だ不利であるという問題点があ
り、排煙脱硫装置自体の簡易化とともに、その低コスト
化が課題となっていた。
【0007】本発明は、上記従来の排煙脱硫装置が有す
る課題を有効に解決すべくなされたもので、装置全体の
簡易化を図ることができ、よって設備費および運転費の
低減化を達成することができるとともに、併せて硫安の
回収コストの低減化を図ることができる排煙脱硫方法お
よび当該方法に用いて好適な排煙脱硫装置を提供するこ
とを目的とするものである。
る課題を有効に解決すべくなされたもので、装置全体の
簡易化を図ることができ、よって設備費および運転費の
低減化を達成することができるとともに、併せて硫安の
回収コストの低減化を図ることができる排煙脱硫方法お
よび当該方法に用いて好適な排煙脱硫装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る排煙脱硫方法は、排ガスにアンモニア水溶液を主
成分とする吸収液を気液接触させて当該排ガス中に含ま
れる亜硫酸ガスを硫安として回収するに際し、吸収塔内
において、導入した排ガスに吸収液を気液接触させて亜
硫酸を生成させ、この亜硫酸を含む吸収液に酸素含有ガ
スを吹込むことにより亜硫酸を酸化して硫安水溶液と
し、これと並行して上記排ガスと吸収液との気液接触に
よって蒸発した水分の補給水量を制御することにより硫
安水溶液中における硫安を濃縮するとともに結晶を析出
させ、亜硫酸ガスが除去された排ガスを上記吸収塔から
排気するとともに、析出した硫安結晶を含む吸収液硫安
スラリーを上記吸収塔から排出して、固液分離機で硫安
結晶を分離して回収することを特徴とするものである。
に係る排煙脱硫方法は、排ガスにアンモニア水溶液を主
成分とする吸収液を気液接触させて当該排ガス中に含ま
れる亜硫酸ガスを硫安として回収するに際し、吸収塔内
において、導入した排ガスに吸収液を気液接触させて亜
硫酸を生成させ、この亜硫酸を含む吸収液に酸素含有ガ
スを吹込むことにより亜硫酸を酸化して硫安水溶液と
し、これと並行して上記排ガスと吸収液との気液接触に
よって蒸発した水分の補給水量を制御することにより硫
安水溶液中における硫安を濃縮するとともに結晶を析出
させ、亜硫酸ガスが除去された排ガスを上記吸収塔から
排気するとともに、析出した硫安結晶を含む吸収液硫安
スラリーを上記吸収塔から排出して、固液分離機で硫安
結晶を分離して回収することを特徴とするものである。
【0009】この際に、請求項2に記載の発明は、上記
吸収塔における吸収液中の硫安結晶濃度を、2〜30wt
%の範囲に維持することを特徴とするものであり、さら
に請求項3に記載の発明は、上記吸収塔から排気する排
ガスに、上記補給水を噴射して洗浄することを特徴とす
るものである。
吸収塔における吸収液中の硫安結晶濃度を、2〜30wt
%の範囲に維持することを特徴とするものであり、さら
に請求項3に記載の発明は、上記吸収塔から排気する排
ガスに、上記補給水を噴射して洗浄することを特徴とす
るものである。
【0010】次いで、請求項4に記載の本発明に係る排
煙脱硫装置は、上記排煙脱硫方法を実施するためのもの
であって、内部が上部隔壁と下部隔壁との2つの隔壁に
よって、上部隔壁の上方にあって排ガスの出口ダクトが
連通する出口プレナムと、上下部隔壁間にあって排ガス
の入口ダクトが連通する入口プレナムと、下部隔壁の下
方にあってアンモニア水溶液を主成分とする吸収液が収
納される液貯留部とに画成され、下部隔壁に形成された
孔部に、下部開口が上記液貯留部内の吸収液内に延出し
て入口プレナムに導かれた排ガスを吸収液中に噴出させ
る排ガス導入管が垂設されるとともに、上下部隔壁間
に、液貯留部上方の空間を出口プレナムに連通させて浄
化された排ガスを上記出口プレナムに導く排ガス上昇管
が配設され、かつ上記液貯留部内に酸化用のガスを吹込
む酸素含有ガスの供給管が導入された反応槽と、この反
応槽の吸収液中に、上記排ガスと吸収液との気液接触に
よって蒸発した水分を補給する補給水の供給管と、上記
液貯留部内に生成した硫安スラリーを抜出す硫安スラリ
ー排出手段と、この排出手段によって抜出された硫安ス
ラリーを固液分離して硫安結晶を分離する固液分離機と
を備えてなることを特徴とするものである。
煙脱硫装置は、上記排煙脱硫方法を実施するためのもの
であって、内部が上部隔壁と下部隔壁との2つの隔壁に
よって、上部隔壁の上方にあって排ガスの出口ダクトが
連通する出口プレナムと、上下部隔壁間にあって排ガス
の入口ダクトが連通する入口プレナムと、下部隔壁の下
方にあってアンモニア水溶液を主成分とする吸収液が収
納される液貯留部とに画成され、下部隔壁に形成された
孔部に、下部開口が上記液貯留部内の吸収液内に延出し
て入口プレナムに導かれた排ガスを吸収液中に噴出させ
る排ガス導入管が垂設されるとともに、上下部隔壁間
に、液貯留部上方の空間を出口プレナムに連通させて浄
化された排ガスを上記出口プレナムに導く排ガス上昇管
が配設され、かつ上記液貯留部内に酸化用のガスを吹込
む酸素含有ガスの供給管が導入された反応槽と、この反
応槽の吸収液中に、上記排ガスと吸収液との気液接触に
よって蒸発した水分を補給する補給水の供給管と、上記
液貯留部内に生成した硫安スラリーを抜出す硫安スラリ
ー排出手段と、この排出手段によって抜出された硫安ス
ラリーを固液分離して硫安結晶を分離する固液分離機と
を備えてなることを特徴とするものである。
【0011】ここで、請求項5に記載の発明は、上記出
口プレナムには、上記排ガスに補給水を噴射する排ガス
洗浄ラインが配設されていることを特徴とするものであ
り、また請求項6に記載の発明は、上記下部隔壁の上方
には、上記排ガス導入管に向けて補給水を噴射する排ガ
ス導入管洗浄ラインが配設されていることを特徴とする
ものである。
口プレナムには、上記排ガスに補給水を噴射する排ガス
洗浄ラインが配設されていることを特徴とするものであ
り、また請求項6に記載の発明は、上記下部隔壁の上方
には、上記排ガス導入管に向けて補給水を噴射する排ガ
ス導入管洗浄ラインが配設されていることを特徴とする
ものである。
【0012】請求項1〜3のいずれかに記載の排煙脱硫
方法およびこれに用いられる請求項4〜6のいずれかに
記載の排煙脱硫装置にあっては、排ガスを直接吸収塔に
導入し、この吸収塔内において、アンモニア水溶液を主
成分とする吸収塔と気液接触させるとともに、酸素含有
ガスを吹込むことにより、 2NH3 + H2O + SO2 + 1/2O2 → (NH4)2
SO4 で表されるように、排ガス中の亜硫酸ガスが吸収液に吸
収されて除去されるとともに、上記吸収液と反応して生
成された亜硫酸アンモニウムがさらに酸化されて硫安に
なる。この際に、導入された排ガスは、通常150゜程
度の高温であるために、吸収液との接触により当該吸収
液の一部が蒸発する。そこで、この蒸発する水分の補給
水量を制御することにより、吸収液中に生成した硫安を
濃縮することにより、硫安結晶の析出が行なわれる。そ
して、このようにして析出した硫安結晶は、所定の濃度
になった際に吸収液硫安スラリーとして上記吸収塔から
排出され、固液分離機で硫安結晶に分離され回収され
る。
方法およびこれに用いられる請求項4〜6のいずれかに
記載の排煙脱硫装置にあっては、排ガスを直接吸収塔に
導入し、この吸収塔内において、アンモニア水溶液を主
成分とする吸収塔と気液接触させるとともに、酸素含有
ガスを吹込むことにより、 2NH3 + H2O + SO2 + 1/2O2 → (NH4)2
SO4 で表されるように、排ガス中の亜硫酸ガスが吸収液に吸
収されて除去されるとともに、上記吸収液と反応して生
成された亜硫酸アンモニウムがさらに酸化されて硫安に
なる。この際に、導入された排ガスは、通常150゜程
度の高温であるために、吸収液との接触により当該吸収
液の一部が蒸発する。そこで、この蒸発する水分の補給
水量を制御することにより、吸収液中に生成した硫安を
濃縮することにより、硫安結晶の析出が行なわれる。そ
して、このようにして析出した硫安結晶は、所定の濃度
になった際に吸収液硫安スラリーとして上記吸収塔から
排出され、固液分離機で硫安結晶に分離され回収され
る。
【0013】したがって、本発明に係る排煙脱硫方法お
よび排煙脱硫装置によれば、排ガスを直接吸収塔に導入
しており、従来のもののように、吸収塔の前段に除塵塔
を設けていないので、シックナや排水処理設備等が不要
となる。加えて、吸収塔内において、排ガス中の亜硫酸
ガスの吸収、酸化、晶析の一連の反応工程が行なわれる
とともに、これによって吸収塔内で生成した硫安結晶を
含む吸収液硫安スラリーを抜出して固液分離機で分離す
るのみで硫安を回収することができるため、上記吸収塔
の他に、別途、酸化塔や加熱器、結晶缶および硫安結晶
分離機といった多数の設備を必要としない。この結果、
装置全体の簡易化を図ることができ設備費および運転費
の低減化を達成することができるとともに、併せて硫安
の回収コストの低減化を図ることができる。
よび排煙脱硫装置によれば、排ガスを直接吸収塔に導入
しており、従来のもののように、吸収塔の前段に除塵塔
を設けていないので、シックナや排水処理設備等が不要
となる。加えて、吸収塔内において、排ガス中の亜硫酸
ガスの吸収、酸化、晶析の一連の反応工程が行なわれる
とともに、これによって吸収塔内で生成した硫安結晶を
含む吸収液硫安スラリーを抜出して固液分離機で分離す
るのみで硫安を回収することができるため、上記吸収塔
の他に、別途、酸化塔や加熱器、結晶缶および硫安結晶
分離機といった多数の設備を必要としない。この結果、
装置全体の簡易化を図ることができ設備費および運転費
の低減化を達成することができるとともに、併せて硫安
の回収コストの低減化を図ることができる。
【0014】この際に、上記吸収液は、アンモニアの供
給量を制御することによってpHが5〜6の範囲に維持
することが好ましい。この吸収液のpHが6を超える
と、アンモニアが過多となり、処理排ガス中にアンモニ
アがリークして亜硫酸アンモニウムのヒュームが発生し
て不都合であり、他方上記pHが5に満たないと、相対
的に亜硫酸ガスの分圧が高くなって脱硫効率が低下し、
所望の脱硫率が得られなくなるからである。また、上記
吸収塔における吸収液中の硫安結晶濃度は、請求項2に
記載の発明のように、2〜30wt%の範囲に維持するこ
とが好ましく、上記硫安結晶濃度が2wt%に満たない
と、硫安の過飽和度が高くなり、硫安が管壁やインター
ナル、配管等に析出して閉塞の原因にある。他方、上記
硫安結晶濃度が30wt%を超えると、直接配管等の閉塞
の虞がある。
給量を制御することによってpHが5〜6の範囲に維持
することが好ましい。この吸収液のpHが6を超える
と、アンモニアが過多となり、処理排ガス中にアンモニ
アがリークして亜硫酸アンモニウムのヒュームが発生し
て不都合であり、他方上記pHが5に満たないと、相対
的に亜硫酸ガスの分圧が高くなって脱硫効率が低下し、
所望の脱硫率が得られなくなるからである。また、上記
吸収塔における吸収液中の硫安結晶濃度は、請求項2に
記載の発明のように、2〜30wt%の範囲に維持するこ
とが好ましく、上記硫安結晶濃度が2wt%に満たない
と、硫安の過飽和度が高くなり、硫安が管壁やインター
ナル、配管等に析出して閉塞の原因にある。他方、上記
硫安結晶濃度が30wt%を超えると、直接配管等の閉塞
の虞がある。
【0015】ところで、この種の排煙脱硫方法および排
煙脱硫装置にあっては、吸収液中に硫安を含むことか
ら、排ガスに同伴するミスト中における硫安濃度が高く
なる。このような排ガスに同伴したミスト分は、通常吸
収塔の後段に配設されたミストエリミネータによって除
去されるが、約100mg/Nm3のミストは、上記ミ
ストエリミネータを通過して煙突から排出されてしまう
ため、ある程度の硫安も大気中に放出される虞がある。
この点、請求項3または請求項5に記載の発明によれ
ば、上記吸収塔から排気する排ガスに補給水を噴射して
当該排ガスを洗浄しているので、排ガスに同伴する硫安
成分をこの洗浄において除去することができる。
煙脱硫装置にあっては、吸収液中に硫安を含むことか
ら、排ガスに同伴するミスト中における硫安濃度が高く
なる。このような排ガスに同伴したミスト分は、通常吸
収塔の後段に配設されたミストエリミネータによって除
去されるが、約100mg/Nm3のミストは、上記ミ
ストエリミネータを通過して煙突から排出されてしまう
ため、ある程度の硫安も大気中に放出される虞がある。
この点、請求項3または請求項5に記載の発明によれ
ば、上記吸収塔から排気する排ガスに補給水を噴射して
当該排ガスを洗浄しているので、排ガスに同伴する硫安
成分をこの洗浄において除去することができる。
【0016】さらに、上記排煙脱硫方法を実施する排煙
脱硫装置として、請求項4に記載のような導かれた排ガ
スを下部隔壁に垂設された排ガス導入管から吸収液中に
噴出させて気液接触させるジェットバブリング方式の反
応槽を用いた場合には、上記排ガス導入管が高温の排ガ
スによるドライアップにより、硫安が固着して当該排ガ
ス導入管の閉塞を招く虞がある。そこで、請求項6に記
載の発明のように、下部隔壁の上方に、上記排ガス導入
管に向けて補給水を噴射する排ガス導入管洗浄ラインを
配設すれば、上記排ガス導入管におけるドライアップに
起因する閉塞を未然に防止することが可能となる。
脱硫装置として、請求項4に記載のような導かれた排ガ
スを下部隔壁に垂設された排ガス導入管から吸収液中に
噴出させて気液接触させるジェットバブリング方式の反
応槽を用いた場合には、上記排ガス導入管が高温の排ガ
スによるドライアップにより、硫安が固着して当該排ガ
ス導入管の閉塞を招く虞がある。そこで、請求項6に記
載の発明のように、下部隔壁の上方に、上記排ガス導入
管に向けて補給水を噴射する排ガス導入管洗浄ラインを
配設すれば、上記排ガス導入管におけるドライアップに
起因する閉塞を未然に防止することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明に係る
排煙脱硫装置の一実施形態を示すもので、図3に示した
ものと同一構成部分については、同一符号を付してその
説明を省略する。これらの図において、符号30がこの
排煙脱硫装置の反応槽(吸収塔)を示すものである。こ
の反応槽30は、図2に詳細を示すように、内部が上部
隔壁31と下部隔壁32との2つの隔壁によって、上部
隔壁31の上方にあって排ガスの出口ダクト33が連通
する出口プレナム34と、上下部隔壁31、32間にあ
って排ガスの入口ダクト35が連通する入口プレナム3
6と、下部隔壁32の下方にあってアンモニアを主成分
とする吸収液が収納される液貯留部37とに画成された
ものである。ここで、下部隔壁32には、多数の孔部が
穿設されており、これら孔部に、それぞれ下部外壁に穿
設された開口が上記液貯留部37内の吸収液内にまで延
出する排ガス導入管38…(図1においては図示を略
す。)が垂設されている。また、上下部隔壁31、32
間には、液貯留部37の上方の空間を出口プレナム34
に連通させる排ガス上昇管39が配設されている。ま
た、この反応槽30には、酸化空気ブロア40から液貯
留部37内に酸化用空気(酸化用のガス)を吹込む酸化
用空気(酸素含有ガス)の供給管41と、液貯留部37
内を撹拌する撹拌機42が配設されている。
排煙脱硫装置の一実施形態を示すもので、図3に示した
ものと同一構成部分については、同一符号を付してその
説明を省略する。これらの図において、符号30がこの
排煙脱硫装置の反応槽(吸収塔)を示すものである。こ
の反応槽30は、図2に詳細を示すように、内部が上部
隔壁31と下部隔壁32との2つの隔壁によって、上部
隔壁31の上方にあって排ガスの出口ダクト33が連通
する出口プレナム34と、上下部隔壁31、32間にあ
って排ガスの入口ダクト35が連通する入口プレナム3
6と、下部隔壁32の下方にあってアンモニアを主成分
とする吸収液が収納される液貯留部37とに画成された
ものである。ここで、下部隔壁32には、多数の孔部が
穿設されており、これら孔部に、それぞれ下部外壁に穿
設された開口が上記液貯留部37内の吸収液内にまで延
出する排ガス導入管38…(図1においては図示を略
す。)が垂設されている。また、上下部隔壁31、32
間には、液貯留部37の上方の空間を出口プレナム34
に連通させる排ガス上昇管39が配設されている。ま
た、この反応槽30には、酸化空気ブロア40から液貯
留部37内に酸化用空気(酸化用のガス)を吹込む酸化
用空気(酸素含有ガス)の供給管41と、液貯留部37
内を撹拌する撹拌機42が配設されている。
【0018】さらに、この反応槽30内には、補給水タ
ンク43内に貯留されている補給水をポンプ44によっ
て上記出口プレナム34の上方から排ガスに向けて噴射
する排ガス洗浄ライン45が設けられ、この排ガス洗浄
ライン45から噴射されて排ガスを洗浄した後の補給水
は、上部隔壁31から戻り管46を介して再び補給水タ
ンク43に戻されるようになっている。また、下部隔壁
32の上方には、上記ポンプ44からの補給水を下部隔
壁32および排ガス導入管38…の入口部分に向けて噴
射する排ガス導入管洗浄ライン(補給水の供給管)47
が配設されており、この排ガス導入管洗浄ライン47か
らの補給水によって、同時に上記排ガスと吸収液との気
液接触によって蒸発した水分を補給するようになってい
る。
ンク43内に貯留されている補給水をポンプ44によっ
て上記出口プレナム34の上方から排ガスに向けて噴射
する排ガス洗浄ライン45が設けられ、この排ガス洗浄
ライン45から噴射されて排ガスを洗浄した後の補給水
は、上部隔壁31から戻り管46を介して再び補給水タ
ンク43に戻されるようになっている。また、下部隔壁
32の上方には、上記ポンプ44からの補給水を下部隔
壁32および排ガス導入管38…の入口部分に向けて噴
射する排ガス導入管洗浄ライン(補給水の供給管)47
が配設されており、この排ガス導入管洗浄ライン47か
らの補給水によって、同時に上記排ガスと吸収液との気
液接触によって蒸発した水分を補給するようになってい
る。
【0019】他方、図1に示すように、この排煙脱硫装
置においては、上記反応槽30の液貯留部37内に生成
した硫安スラリーを抜出すポンプ48および排出ライン
49からなる硫安スラリー排出手段と、この排出手段に
よって抜出された硫安スラリーを固液分離して硫安結晶
50を分離するための、固液分離機51、乾燥機52お
よび造粒機53が配設されており、さらに上記固液分離
機51によって硫安が分離された母液を貯留する母液タ
ンク54と、この母液タンク54内の母液とポンプ55
を介して再び反応槽30内に供給する戻りライン56と
が配設されている。そして、上記反応槽30の液貯留部
37内に吸収液となるアンモニア水溶液を供給および補
給するための供給ライン57が設けられている。
置においては、上記反応槽30の液貯留部37内に生成
した硫安スラリーを抜出すポンプ48および排出ライン
49からなる硫安スラリー排出手段と、この排出手段に
よって抜出された硫安スラリーを固液分離して硫安結晶
50を分離するための、固液分離機51、乾燥機52お
よび造粒機53が配設されており、さらに上記固液分離
機51によって硫安が分離された母液を貯留する母液タ
ンク54と、この母液タンク54内の母液とポンプ55
を介して再び反応槽30内に供給する戻りライン56と
が配設されている。そして、上記反応槽30の液貯留部
37内に吸収液となるアンモニア水溶液を供給および補
給するための供給ライン57が設けられている。
【0020】次に、以上の構成からなる排煙脱硫装置を
用いた、本発明に係る排煙脱硫方法の一実施形態につい
て説明する。先ず、上記アンモニア水溶液の供給ライン
57からのアンモニアの供給量を制御することによって
吸収液のpHを5〜6の範囲に維持しつつ、ボイラー等
から排出されて電気集塵機等によって煤塵が除去された
排ガスを、排ガスファン2によって入口ダクト35から
直接反応槽30の入口プレナム36に導入するととも
に、液貯留部37内に、酸化用空気の供給管41から酸
化用空気を吹込む。すると、上記排ガスは、多数の排ガ
ス導入管38…に導かれ、その下部外壁の開口から液貯
留部37内のアンモニア水溶液からなる吸収液中に噴出
し、吸収液と気液混合のジェットバブリング層を形成し
て激しく気液接触を行なうとともに、撹拌機42によっ
て形成される上下方向の液流により、吹込まれた空気中
の酸素と接触する。これにより、液貯留部37内におい
て、 2NH3 + H2O + SO2 + 1/2O2 → (NH4)2
SO4 で表されるように、排ガス中の亜硫酸ガスが吸収液に吸
収されて除去されるとともに、上記吸収液と反応して生
成された亜硫酸アンモニウムがさらに上記酸素によって
酸化されて硫安になる。
用いた、本発明に係る排煙脱硫方法の一実施形態につい
て説明する。先ず、上記アンモニア水溶液の供給ライン
57からのアンモニアの供給量を制御することによって
吸収液のpHを5〜6の範囲に維持しつつ、ボイラー等
から排出されて電気集塵機等によって煤塵が除去された
排ガスを、排ガスファン2によって入口ダクト35から
直接反応槽30の入口プレナム36に導入するととも
に、液貯留部37内に、酸化用空気の供給管41から酸
化用空気を吹込む。すると、上記排ガスは、多数の排ガ
ス導入管38…に導かれ、その下部外壁の開口から液貯
留部37内のアンモニア水溶液からなる吸収液中に噴出
し、吸収液と気液混合のジェットバブリング層を形成し
て激しく気液接触を行なうとともに、撹拌機42によっ
て形成される上下方向の液流により、吹込まれた空気中
の酸素と接触する。これにより、液貯留部37内におい
て、 2NH3 + H2O + SO2 + 1/2O2 → (NH4)2
SO4 で表されるように、排ガス中の亜硫酸ガスが吸収液に吸
収されて除去されるとともに、上記吸収液と反応して生
成された亜硫酸アンモニウムがさらに上記酸素によって
酸化されて硫安になる。
【0021】これにより、亜硫酸ガスが吸収された排ガ
スは、排ガス上昇管39から出口プレナム34に送られ
る。この際に、予めポンプ44によって補給水を排ガス
洗浄ライン45および排ガス導入管洗浄ライン47に送
り、それぞれのノズルから出口プレナム34内および排
ガス導入管38…に向けて噴出させておく。これによ
り、上記出口プレナム34に送られた排ガスは、上記排
ガス洗浄ライン45のノズルから噴射される補給水によ
って洗浄され、当該排ガスに同伴した硫安濃度の高いミ
スト分が洗浄されて戻り管46から補給水タンク43に
回収される。このようにして浄化された排ガスは、さら
にミストエリミネータ5によって残留したミスト分が除
去されて煙突6から大気に排気される。
スは、排ガス上昇管39から出口プレナム34に送られ
る。この際に、予めポンプ44によって補給水を排ガス
洗浄ライン45および排ガス導入管洗浄ライン47に送
り、それぞれのノズルから出口プレナム34内および排
ガス導入管38…に向けて噴出させておく。これによ
り、上記出口プレナム34に送られた排ガスは、上記排
ガス洗浄ライン45のノズルから噴射される補給水によ
って洗浄され、当該排ガスに同伴した硫安濃度の高いミ
スト分が洗浄されて戻り管46から補給水タンク43に
回収される。このようにして浄化された排ガスは、さら
にミストエリミネータ5によって残留したミスト分が除
去されて煙突6から大気に排気される。
【0022】また、これと並行して排ガス導入管洗浄ラ
イン47から噴射される補給水によって、排ガス導入管
38…におけるドライアップに起因する閉塞が未然に防
止されるとともに、この補給水が上記排ガス導入管38
…を介して液貯留部37に導かれることにより、排ガス
との接触により蒸発した吸収液中の水分が補給される。
この際に、上記補給水の量を制御することにより、吸収
液中に生成した硫安を濃縮して硫安結晶を析出させ、析
出した硫安結晶の濃度が2〜30wt%の範囲、さらに好
ましくは10〜20wt%になった際に、排出ライン49
から吸収液硫安スラリーとして抜出して、固液分離機5
1で分離して乾燥機52および造粒機53を介して硫安
結晶50として回収する。
イン47から噴射される補給水によって、排ガス導入管
38…におけるドライアップに起因する閉塞が未然に防
止されるとともに、この補給水が上記排ガス導入管38
…を介して液貯留部37に導かれることにより、排ガス
との接触により蒸発した吸収液中の水分が補給される。
この際に、上記補給水の量を制御することにより、吸収
液中に生成した硫安を濃縮して硫安結晶を析出させ、析
出した硫安結晶の濃度が2〜30wt%の範囲、さらに好
ましくは10〜20wt%になった際に、排出ライン49
から吸収液硫安スラリーとして抜出して、固液分離機5
1で分離して乾燥機52および造粒機53を介して硫安
結晶50として回収する。
【0023】したがって、上記排煙脱硫方法および排煙
脱硫装置によれば、排ガスを直接反応槽30に導入して
いるために、従来のもののように、吸収塔の前段に除塵
塔およびこれに付帯するシックナや排水処理設備等が不
要となり、さらに、反応槽30内において、排ガス中の
亜硫酸ガスの吸収、酸化、晶析の一連の反応工程が行な
われるとともに、これによって反応槽30内で生成した
硫安結晶を含む吸収液硫安スラリーを抜出して固液分離
機51で分離するのみで硫安を回収することができるた
め、上記反応槽30の他に、別途、酸化塔や加熱器、結
晶缶および硫安結晶分離機といった多数の設備を必要と
しない。このため、装置全体の簡易化を図ることができ
設備費および運転費の低減化を達成することができると
ともに、併せて硫安の回収コストの低減化を図ることが
できる。また、上記反応槽30から排気する排ガスに排
ガス洗浄ライン45から補給水を噴射して当該排ガスを
洗浄しているので、排ガスに同伴する硫安成分をこの洗
浄において除去することができるとともに、さらに排ガ
ス導入管洗浄ライン47から噴射する補給水によって、
上記排ガス導入管38…のドライアップに起因する閉塞
も確実に防止することができる。
脱硫装置によれば、排ガスを直接反応槽30に導入して
いるために、従来のもののように、吸収塔の前段に除塵
塔およびこれに付帯するシックナや排水処理設備等が不
要となり、さらに、反応槽30内において、排ガス中の
亜硫酸ガスの吸収、酸化、晶析の一連の反応工程が行な
われるとともに、これによって反応槽30内で生成した
硫安結晶を含む吸収液硫安スラリーを抜出して固液分離
機51で分離するのみで硫安を回収することができるた
め、上記反応槽30の他に、別途、酸化塔や加熱器、結
晶缶および硫安結晶分離機といった多数の設備を必要と
しない。このため、装置全体の簡易化を図ることができ
設備費および運転費の低減化を達成することができると
ともに、併せて硫安の回収コストの低減化を図ることが
できる。また、上記反応槽30から排気する排ガスに排
ガス洗浄ライン45から補給水を噴射して当該排ガスを
洗浄しているので、排ガスに同伴する硫安成分をこの洗
浄において除去することができるとともに、さらに排ガ
ス導入管洗浄ライン47から噴射する補給水によって、
上記排ガス導入管38…のドライアップに起因する閉塞
も確実に防止することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3のい
ずれかに記載の排煙脱硫方法およびこれに用いられる請
求項4〜6のいずれかに記載の排煙脱硫装置によれば、
吸収塔の前段の除塵塔およびこれに付帯するシックナや
排水処理設備等が不要となり、かつ吸収塔内において、
排ガス中の亜硫酸ガスの吸収、酸化、晶析の一連の反応
工程が行なわれる結果、上記吸収塔の他に、別途、酸化
塔や加熱器、結晶缶および硫安結晶分離機といった多数
の設備を必要としないため、装置全体の簡易化を図るこ
とができ設備費および運転費の低減化を達成することが
できるとともに、併せて硫安の回収コストの低減化を図
ることができる。この際に、請求項3または請求項5に
記載の発明によれば、排ガスに同伴する硫安成分をこの
洗浄において除去することができ、さらに、請求項6に
記載の発明によれば、排ガス導入管におけるドライアッ
プに起因する閉塞を未然に防止することが可能になると
いった効果が得られる。
ずれかに記載の排煙脱硫方法およびこれに用いられる請
求項4〜6のいずれかに記載の排煙脱硫装置によれば、
吸収塔の前段の除塵塔およびこれに付帯するシックナや
排水処理設備等が不要となり、かつ吸収塔内において、
排ガス中の亜硫酸ガスの吸収、酸化、晶析の一連の反応
工程が行なわれる結果、上記吸収塔の他に、別途、酸化
塔や加熱器、結晶缶および硫安結晶分離機といった多数
の設備を必要としないため、装置全体の簡易化を図るこ
とができ設備費および運転費の低減化を達成することが
できるとともに、併せて硫安の回収コストの低減化を図
ることができる。この際に、請求項3または請求項5に
記載の発明によれば、排ガスに同伴する硫安成分をこの
洗浄において除去することができ、さらに、請求項6に
記載の発明によれば、排ガス導入管におけるドライアッ
プに起因する閉塞を未然に防止することが可能になると
いった効果が得られる。
【図1】本発明の排煙脱硫装置の一実施形態を示す概略
構成図である。
構成図である。
【図2】図1の排煙脱硫装置における反応槽を示す構成
図である。
図である。
【図3】従来の排煙脱硫装置を示す概略構成図である。
30 反応槽 31 上部隔壁 32 下部隔壁 33 出口ダクト 34 出口プレナム 35 入口ダクト 36 入口プレナム 37 液貯留部 38 排ガス導入管 39 排ガス上昇管 40 酸化空気ブロア 41 酸化用空気(酸素含有ガス)の供給管 43 補給水タンク 45 排ガス洗浄ライン 47 排ガス導入管洗浄ライン(補給水の供給管) 50 硫安結晶 51 固液分離機 57 アンモニア水溶液の供給ライン
Claims (6)
- 【請求項1】 排ガスにアンモニア水溶液を主成分とす
る吸収液を気液接触させて当該排ガス中に含まれる亜硫
酸ガスを硫安として回収する排煙脱硫方法であって、 吸収塔内において、導入した排ガスに上記吸収液を気液
接触させて亜硫酸を生成させ、この亜硫酸を含む吸収液
に酸素含有ガスを吹込むことにより上記亜硫酸を酸化し
て硫安水溶液とし、これと並行して上記排ガスと吸収液
との気液接触によって蒸発した水分の補給水量を制御す
ることにより上記硫安水溶液中における硫安を濃縮する
とともに結晶を析出させ、亜硫酸ガスが除去された上記
排ガスを上記吸収塔から排気するとともに、析出した硫
安結晶を含む吸収液硫安スラリーを上記吸収塔から排出
して、固液分離機で硫安結晶を分離して回収することを
特徴とする排煙脱硫方法。 - 【請求項2】 上記吸収塔における吸収液中の硫安結晶
濃度を、2〜30wt%の範囲に維持することを特徴とす
る請求項1に記載の排煙脱硫方法。 - 【請求項3】 上記吸収塔から排気する上記排ガスに、
上記補給水を噴射して洗浄することを特徴とする請求項
1または2に記載の排煙脱硫方法。 - 【請求項4】 排ガスにアンモニア水溶液を主成分とす
る吸収液を気液接触させて当該排ガス中に含まれる亜硫
酸ガスを硫安として回収するための排煙脱硫装置であっ
て、 内部が上部隔壁と下部隔壁との2つの隔壁によって、上
部隔壁の上方にあって排ガスの出口ダクトが連通する出
口プレナムと、上下部隔壁間にあって排ガスの入口ダク
トが連通する入口プレナムと、下部隔壁の下方にあって
上記吸収液が収納される液貯留部とに画成され、下部隔
壁に形成された孔部に、下部開口が上記液貯留部内の吸
収液内に延出して上記入口プレナムに導かれた排ガスを
上記吸収液中に噴出させる排ガス導入管が垂設されると
ともに、上下部隔壁間に、液貯留部上方の空間を上記出
口プレナムに連通させて浄化された排ガスを上記出口プ
レナムに導く排ガス上昇管が配設され、かつ上記液貯留
部内に酸化用のガスを吹込む酸素含有ガスの供給管が導
入された反応槽と、 この反応槽の吸収液中に、上記排ガスと吸収液との気液
接触によって蒸発した水分を補給する補給水の供給管
と、 上記液貯留部内に生成した硫安スラリーを抜出す硫安ス
ラリー排出手段と、 この排出手段によって抜出された硫安スラリーを固液分
離して硫安結晶を分離する固液分離機とを備えてなるこ
とを特徴とする排煙脱硫装置。 - 【請求項5】 上記出口プレナムには、上記排ガスに補
給水を噴射する排ガス洗浄ラインが配設されていること
を特徴とする請求項4に記載の排煙脱硫装置。 - 【請求項6】 上記下部隔壁の上方には、上記排ガス導
入管に向けて上記補給水を噴射する排ガス導入管洗浄ラ
インが配設されていることを特徴とする請求項4または
5に記載の排煙脱硫装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8247112A JPH1066826A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 排煙脱硫方法および排煙脱硫装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8247112A JPH1066826A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 排煙脱硫方法および排煙脱硫装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1066826A true JPH1066826A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=17158621
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8247112A Pending JPH1066826A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 排煙脱硫方法および排煙脱硫装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1066826A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001012299A1 (fr) * | 1999-08-12 | 2001-02-22 | Ebara Corporation | Procede et appareil de traitement des gaz d'echappement |
| CN102205201A (zh) * | 2011-06-10 | 2011-10-05 | 赵玉斌 | 脱硫后的硫酸铵/硫酸镁回收技术 |
| CN103145149A (zh) * | 2013-03-27 | 2013-06-12 | 瓮福(集团)有限责任公司 | 一种净化烟气脱硫硫铵的方法 |
| CN104402162A (zh) * | 2014-12-02 | 2015-03-11 | 成都华西堂投资有限公司 | 一种回收利用烟气净化副产物的热泵蒸发系统 |
| CN107126795A (zh) * | 2017-06-21 | 2017-09-05 | 江苏科行环保科技有限公司 | 一种洗气帽及洗尘透气集液盘 |
| CN107321146A (zh) * | 2017-08-18 | 2017-11-07 | 江苏科行环保科技有限公司 | 一种高尘烟气脱硫双塔双循环工艺及装置 |
| CN107983106A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-05-04 | 北京铝能清新环境技术有限公司 | 一种低温铵法生产氧化铝的烟气净化系统 |
| CN108905592A (zh) * | 2018-08-17 | 2018-11-30 | 中石化南京工程有限公司 | 一种序批式塔内饱和结晶氨法脱硫装置及方法 |
| CN113680186A (zh) * | 2021-08-09 | 2021-11-23 | 浙江天地环保科技股份有限公司 | 一种氨法烟气脱硫的曝气氧化装置和方法 |
-
1996
- 1996-08-29 JP JP8247112A patent/JPH1066826A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001012299A1 (fr) * | 1999-08-12 | 2001-02-22 | Ebara Corporation | Procede et appareil de traitement des gaz d'echappement |
| US6773555B1 (en) | 1999-08-12 | 2004-08-10 | Ebara Corporation | Method for treating exhaust gas |
| CN102205201A (zh) * | 2011-06-10 | 2011-10-05 | 赵玉斌 | 脱硫后的硫酸铵/硫酸镁回收技术 |
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| CN107126795A (zh) * | 2017-06-21 | 2017-09-05 | 江苏科行环保科技有限公司 | 一种洗气帽及洗尘透气集液盘 |
| CN107321146A (zh) * | 2017-08-18 | 2017-11-07 | 江苏科行环保科技有限公司 | 一种高尘烟气脱硫双塔双循环工艺及装置 |
| CN107983106A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-05-04 | 北京铝能清新环境技术有限公司 | 一种低温铵法生产氧化铝的烟气净化系统 |
| CN108905592A (zh) * | 2018-08-17 | 2018-11-30 | 中石化南京工程有限公司 | 一种序批式塔内饱和结晶氨法脱硫装置及方法 |
| CN113680186A (zh) * | 2021-08-09 | 2021-11-23 | 浙江天地环保科技股份有限公司 | 一种氨法烟气脱硫的曝气氧化装置和方法 |
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