JPH1066904A - 液体噴射装置 - Google Patents
液体噴射装置Info
- Publication number
- JPH1066904A JPH1066904A JP22685096A JP22685096A JPH1066904A JP H1066904 A JPH1066904 A JP H1066904A JP 22685096 A JP22685096 A JP 22685096A JP 22685096 A JP22685096 A JP 22685096A JP H1066904 A JPH1066904 A JP H1066904A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- liquid
- fuel
- discharge port
- pressure wave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pressure-Spray And Ultrasonic-Wave- Spray Burners (AREA)
- Nozzles (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 液体中で衝撃的な圧力波を発生させ、この衝
撃波を有効に利用するとともにさらに昇圧を図り、この
圧力波を噴射孔まで伝播させてそのエネルギーにより液
体を噴射させ、さらに高圧波発生源と吐出ポートとの相
対的な位置関係の自由度を高めた液体噴射装置を提供す
る。 【解決手段】 液体導入ポート35および吐出ポート3
3を有する加圧室32と、前記液体を噴射するための噴
射孔41と、この噴射孔に前記加圧室の吐出ポートから
液体を導く噴射通路15aと、前記加圧室内の液体に衝
撃圧を付与する衝撃的高圧発生手段17とを有し、前記
噴射通路内の液体を介して伝播した衝撃圧が到達した時
点で開となるように構成された弁手段25を前記噴射孔
近傍に配置し、前記加圧室内に、前記衝撃的高圧発生手
段による液体に対する衝撃圧付与方向を前記吐出ポート
33方向に向けるための反射面Rを設けて、この加圧室
内に屈曲した折れ線状の高圧波進行経路Lを形成し、前
記噴射孔近傍の噴射通路断面積より、前記吐出ポートの
開口面積を大きくした。
撃波を有効に利用するとともにさらに昇圧を図り、この
圧力波を噴射孔まで伝播させてそのエネルギーにより液
体を噴射させ、さらに高圧波発生源と吐出ポートとの相
対的な位置関係の自由度を高めた液体噴射装置を提供す
る。 【解決手段】 液体導入ポート35および吐出ポート3
3を有する加圧室32と、前記液体を噴射するための噴
射孔41と、この噴射孔に前記加圧室の吐出ポートから
液体を導く噴射通路15aと、前記加圧室内の液体に衝
撃圧を付与する衝撃的高圧発生手段17とを有し、前記
噴射通路内の液体を介して伝播した衝撃圧が到達した時
点で開となるように構成された弁手段25を前記噴射孔
近傍に配置し、前記加圧室内に、前記衝撃的高圧発生手
段による液体に対する衝撃圧付与方向を前記吐出ポート
33方向に向けるための反射面Rを設けて、この加圧室
内に屈曲した折れ線状の高圧波進行経路Lを形成し、前
記噴射孔近傍の噴射通路断面積より、前記吐出ポートの
開口面積を大きくした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃的高圧により
液体を噴射する液体噴射装置に関する。
液体を噴射する液体噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の燃焼室に燃料を供給するため
の燃料供給ポンプが特開平8−82266号公報に記載
されている。この公報記載の燃料供給ポンプは、圧電素
子を用いて容積型ポンプを構成したものであり、円筒状
シリンダ内に圧電素子(PZTアクチュエータ)により
駆動されるピストンを設け、ピストン押圧面側のシリン
ダ内部を加圧室とし、ピストンの対向面側の円筒端部に
燃料導入ポートと燃料吐出ポートの2つのポートを開口
させ、両ポートにはともに逆止弁を設けた構成である。
の燃料供給ポンプが特開平8−82266号公報に記載
されている。この公報記載の燃料供給ポンプは、圧電素
子を用いて容積型ポンプを構成したものであり、円筒状
シリンダ内に圧電素子(PZTアクチュエータ)により
駆動されるピストンを設け、ピストン押圧面側のシリン
ダ内部を加圧室とし、ピストンの対向面側の円筒端部に
燃料導入ポートと燃料吐出ポートの2つのポートを開口
させ、両ポートにはともに逆止弁を設けた構成である。
【0003】このような構成において、圧電素子への電
圧印加によりその体積を変化させてピストンを駆動しこ
れを加圧室側に移動させ、加圧室の容積を変化させて加
圧室内の燃料圧力を上昇させ、燃料を吐出ポートから押
出すものである。このようにして、ピストン移動量、即
ち電圧に応じた圧電素子の定常的な体積変化量に応じて
加圧室内燃料の圧力が上昇し、この昇圧燃料は吐出ポー
トの逆止弁を通過して押出され、燃料パイプを介して高
圧インジェクタに供給される。
圧印加によりその体積を変化させてピストンを駆動しこ
れを加圧室側に移動させ、加圧室の容積を変化させて加
圧室内の燃料圧力を上昇させ、燃料を吐出ポートから押
出すものである。このようにして、ピストン移動量、即
ち電圧に応じた圧電素子の定常的な体積変化量に応じて
加圧室内燃料の圧力が上昇し、この昇圧燃料は吐出ポー
トの逆止弁を通過して押出され、燃料パイプを介して高
圧インジェクタに供給される。
【0004】上記公報記載の技術によれば、圧電素子へ
駆動信号が入力されてから実際に圧電素子が体積変化し
て必要な圧力に達するまでのタイムラグを考慮してイン
ジェクタの駆動信号を制御することにより、圧電素子の
体積変化後の定常状態になった変化量に基づく圧力上昇
に正確に対応させてインジェクタを制御し、噴射特性の
向上を図っている。
駆動信号が入力されてから実際に圧電素子が体積変化し
て必要な圧力に達するまでのタイムラグを考慮してイン
ジェクタの駆動信号を制御することにより、圧電素子の
体積変化後の定常状態になった変化量に基づく圧力上昇
に正確に対応させてインジェクタを制御し、噴射特性の
向上を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧電素
子を駆動する場合、実際には、駆動信号入力直後に大き
な衝撃的圧力波を発生し、これが振動しながら減衰して
定常状態の圧力に達する。この衝撃的圧力波の圧力は圧
電素子の体積変化が定常状態に達したときの圧力よりも
充分に大きいが、過渡的な圧力であるため前述の公報記
載技術を含め従来これを利用した液体噴射技術は開発さ
れていなかった。
子を駆動する場合、実際には、駆動信号入力直後に大き
な衝撃的圧力波を発生し、これが振動しながら減衰して
定常状態の圧力に達する。この衝撃的圧力波の圧力は圧
電素子の体積変化が定常状態に達したときの圧力よりも
充分に大きいが、過渡的な圧力であるため前述の公報記
載技術を含め従来これを利用した液体噴射技術は開発さ
れていなかった。
【0006】すなわち、前記公報記載技術においては、
圧電素子に対向する位置に吐出ポートを配置しており、
ピストン表面で発生する衝撃的な高圧波の極一部は、加
圧室の吐出ポートに設けた逆止弁に到達するが、吐出ポ
ートと対向しないピストン表面で発生する衝撃的な高圧
波は、燃料加圧室の構成壁とピストン表面との間を往復
するのみで、吐出ポートに設けた逆止弁に到達すること
なく減衰してしまう。したがって、ピストン表面で発生
する衝撃的な高圧波のほとんどは、燃料噴射には利用さ
れなかった。
圧電素子に対向する位置に吐出ポートを配置しており、
ピストン表面で発生する衝撃的な高圧波の極一部は、加
圧室の吐出ポートに設けた逆止弁に到達するが、吐出ポ
ートと対向しないピストン表面で発生する衝撃的な高圧
波は、燃料加圧室の構成壁とピストン表面との間を往復
するのみで、吐出ポートに設けた逆止弁に到達すること
なく減衰してしまう。したがって、ピストン表面で発生
する衝撃的な高圧波のほとんどは、燃料噴射には利用さ
れなかった。
【0007】また、圧電素子の取り付け位置の自由度を
増すため、吐出ポートを圧電素子と対向しない加圧室の
側面に設けようとすれば、ピストンストロークを越えて
加圧室を長くしてその長くした部分に吐出ポートを設け
なければならず、構造が大型化する。また、単に加圧室
側面に吐出ポートを設けただけでは、圧電素子から発生
する衝撃的高圧波は圧電素子とその対向壁面間を往復
し、しだいに減衰して消滅する。従って、衝撃的高圧波
を吐出ポートに導くことができず、これを有効に利用す
ることができない。
増すため、吐出ポートを圧電素子と対向しない加圧室の
側面に設けようとすれば、ピストンストロークを越えて
加圧室を長くしてその長くした部分に吐出ポートを設け
なければならず、構造が大型化する。また、単に加圧室
側面に吐出ポートを設けただけでは、圧電素子から発生
する衝撃的高圧波は圧電素子とその対向壁面間を往復
し、しだいに減衰して消滅する。従って、衝撃的高圧波
を吐出ポートに導くことができず、これを有効に利用す
ることができない。
【0008】また、本発明においては、瞬時に発生する
衝撃的高圧波のエネルギーを利用するため、発生した高
圧波をできる限り全て有効に利用し、さらに圧力を高め
て大きなエネルギーとして噴射孔に伝播させることが望
ましい。
衝撃的高圧波のエネルギーを利用するため、発生した高
圧波をできる限り全て有効に利用し、さらに圧力を高め
て大きなエネルギーとして噴射孔に伝播させることが望
ましい。
【0009】なお、前記公報記載技術において、逆止弁
に到達する極一部の高圧波は、この逆止弁を押し開く時
減衰されるので、燃料パイプを伝播し噴射孔に到達して
も、噴射孔から燃料を高圧で噴射させることはできなか
った。
に到達する極一部の高圧波は、この逆止弁を押し開く時
減衰されるので、燃料パイプを伝播し噴射孔に到達して
も、噴射孔から燃料を高圧で噴射させることはできなか
った。
【0010】本発明は上記の点を考慮してなされたもの
であって、液体中で衝撃的な圧力波を発生させ、この衝
撃波を有効に噴射孔まで導き、この衝撃波のエネルギー
により液体を噴射させる燃料噴射装置の提供を目的とす
る。さらに高圧波発生装置と吐出ポートとの相対的な位
置関係の自由度を高めた燃料噴射装置の提供を目的とす
る。
であって、液体中で衝撃的な圧力波を発生させ、この衝
撃波を有効に噴射孔まで導き、この衝撃波のエネルギー
により液体を噴射させる燃料噴射装置の提供を目的とす
る。さらに高圧波発生装置と吐出ポートとの相対的な位
置関係の自由度を高めた燃料噴射装置の提供を目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明においては、吐出ポートを有する加圧室と、
前記液体を噴射するための噴射孔と、この噴射孔に前記
加圧室の吐出ポートから液体を導く噴射通路と、該噴射
通路あるいは加圧室に設けられる液体導入ポートと、前
記加圧室内の液体に衝撃圧を付与する衝撃的高圧発生手
段とを有し、前記加圧室内に、前記衝撃的高圧発生手段
による液体に対する衝撃圧付与方向を前記吐出ポート方
向に向けるための反射面を設けて、この加圧室内に屈曲
した折れ線状の高圧波進行経路を形成し、前記噴射孔近
傍の噴射通路断面積より、前記吐出ポートの開口面積を
大きくしたことを特徴とする液体噴射装置を提供する。
め、本発明においては、吐出ポートを有する加圧室と、
前記液体を噴射するための噴射孔と、この噴射孔に前記
加圧室の吐出ポートから液体を導く噴射通路と、該噴射
通路あるいは加圧室に設けられる液体導入ポートと、前
記加圧室内の液体に衝撃圧を付与する衝撃的高圧発生手
段とを有し、前記加圧室内に、前記衝撃的高圧発生手段
による液体に対する衝撃圧付与方向を前記吐出ポート方
向に向けるための反射面を設けて、この加圧室内に屈曲
した折れ線状の高圧波進行経路を形成し、前記噴射孔近
傍の噴射通路断面積より、前記吐出ポートの開口面積を
大きくしたことを特徴とする液体噴射装置を提供する。
【0012】上記構成によれば、衝撃的高圧発生手段の
衝撃的高圧発生部を構成する例えば圧電素子に電圧を印
加したときに発生する高圧波を、加圧室内で反射させて
吐出ポートへ導く反射面を設け、この反射面を加圧室内
の適当な箇所に配置することにより衝撃的高圧発生手段
のレイアウトの自由度を増加させることができる。ま
た、吐出ポートの開口面が大きく噴射孔方向に向かって
徐々に断面積が減少する縮径部を有するため、この縮径
部を高圧波が進行する間にその圧力がさらに高められ
る。このようにして昇圧された高圧波は、高圧波として
減衰させずに噴射通路内を伝播させることができ、途中
のエネルギー損失を少なくすることができ、高い噴射エ
ネルギーが得られるため、高圧空間内に向けて噴射可能
になる。噴射孔に到達した高圧波のエネルギーは、小面
積の噴射孔で圧力がさらに高まり液体の運動エネルギー
に変換され噴射孔から液体が噴射される。噴射圧力が高
くなると、噴射速度が大きくなって噴射流が充分微粒化
し、ムラのない噴射が達成される。
衝撃的高圧発生部を構成する例えば圧電素子に電圧を印
加したときに発生する高圧波を、加圧室内で反射させて
吐出ポートへ導く反射面を設け、この反射面を加圧室内
の適当な箇所に配置することにより衝撃的高圧発生手段
のレイアウトの自由度を増加させることができる。ま
た、吐出ポートの開口面が大きく噴射孔方向に向かって
徐々に断面積が減少する縮径部を有するため、この縮径
部を高圧波が進行する間にその圧力がさらに高められ
る。このようにして昇圧された高圧波は、高圧波として
減衰させずに噴射通路内を伝播させることができ、途中
のエネルギー損失を少なくすることができ、高い噴射エ
ネルギーが得られるため、高圧空間内に向けて噴射可能
になる。噴射孔に到達した高圧波のエネルギーは、小面
積の噴射孔で圧力がさらに高まり液体の運動エネルギー
に変換され噴射孔から液体が噴射される。噴射圧力が高
くなると、噴射速度が大きくなって噴射流が充分微粒化
し、ムラのない噴射が達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】好ましい実施の形態においては、
前記噴射孔の大きさは、これに連続する部分の噴射通路
の断面積より小さくしたことを特徴としている。
前記噴射孔の大きさは、これに連続する部分の噴射通路
の断面積より小さくしたことを特徴としている。
【0014】この構成により、噴射通路を伝播して噴射
孔に到達した高圧波は、噴射孔の断面積が噴射通路の断
面積より小さいため、圧力がさらに高められ、高い噴射
エネルギーとなって、高圧力の空間に対し液体噴射が可
能になる。
孔に到達した高圧波は、噴射孔の断面積が噴射通路の断
面積より小さいため、圧力がさらに高められ、高い噴射
エネルギーとなって、高圧力の空間に対し液体噴射が可
能になる。
【0015】さらに好ましい実施の形態においては、前
記衝撃的高圧発生手段の高圧波付与面に対向する位置に
前記吐出ポートを設け、この高圧波付与面の周囲に凹曲
面状の反射面を設け、前記高圧波付与面からその周囲に
放射される衝撃的高圧波を前記反射面で反射させて前記
吐出ポート方向に向けるように構成したことを特徴とし
ている。
記衝撃的高圧発生手段の高圧波付与面に対向する位置に
前記吐出ポートを設け、この高圧波付与面の周囲に凹曲
面状の反射面を設け、前記高圧波付与面からその周囲に
放射される衝撃的高圧波を前記反射面で反射させて前記
吐出ポート方向に向けるように構成したことを特徴とし
ている。
【0016】この構成により、高圧発生手段の高圧波付
与面からその面に直角方向に直進する圧力波だけでな
く、周囲に発散する圧力波の成分まで有効に吐出方向に
伝播させることができ、効率よく高いエネルギーの高圧
波が得られる。
与面からその面に直角方向に直進する圧力波だけでな
く、周囲に発散する圧力波の成分まで有効に吐出方向に
伝播させることができ、効率よく高いエネルギーの高圧
波が得られる。
【0017】さらに別の好ましい実施の形態において
は、前記衝撃的高圧発生手段の高圧波付与面の大きさ
を、前記吐出ポートの開口面の大きさより小さくしたこ
とを特徴としている。
は、前記衝撃的高圧発生手段の高圧波付与面の大きさ
を、前記吐出ポートの開口面の大きさより小さくしたこ
とを特徴としている。
【0018】この構成により、高圧波付与面から発生す
る大部分が直進成分である高圧波のほとんど全てを無駄
なく吐出ポート内に導入することができ、発生した衝撃
的高圧波の高圧エネルギーを最大限に利用して高い噴射
エネルギーを得ることができる。
る大部分が直進成分である高圧波のほとんど全てを無駄
なく吐出ポート内に導入することができ、発生した衝撃
的高圧波の高圧エネルギーを最大限に利用して高い噴射
エネルギーを得ることができる。
【0019】さらに別の好ましい実施の形態において
は、前記吐出ポートに連続して前記噴射孔方向に断面積
が徐々に減少する縮径部を設けたことを特徴としてい
る。
は、前記吐出ポートに連続して前記噴射孔方向に断面積
が徐々に減少する縮径部を設けたことを特徴としてい
る。
【0020】この構成により、吐出ポート内に進入した
高圧波は、縮径部を進行中に圧力がさらに高められ、高
い噴射エネルギーを得ることができる。
高圧波は、縮径部を進行中に圧力がさらに高められ、高
い噴射エネルギーを得ることができる。
【0021】別の好ましい実施の形態においては、前記
噴射孔近傍に逆止弁を設け、該逆止弁は、逆止弁を境に
して上流側の液体圧力から、下流側の圧力を引いた値が
所定値以上の場合に開となるように構成したことを特徴
としている。
噴射孔近傍に逆止弁を設け、該逆止弁は、逆止弁を境に
して上流側の液体圧力から、下流側の圧力を引いた値が
所定値以上の場合に開となるように構成したことを特徴
としている。
【0022】この構成により、噴射孔近傍の逆止弁は、
弁前後の圧力差が小さいときには閉状態であり、圧力差
が所定値を越えると開となって、圧力差に応じた噴射速
度で、高圧波の持続時間だけ液体を噴射することができ
る。
弁前後の圧力差が小さいときには閉状態であり、圧力差
が所定値を越えると開となって、圧力差に応じた噴射速
度で、高圧波の持続時間だけ液体を噴射することができ
る。
【0023】さらに別の好ましい実施の形態において
は、前記噴射孔近傍に弁手段を設け、この弁手段に液体
の衝撃的高圧が到達するタイミングで弁を開とする弁駆
動手段を備えたことを特徴としている。
は、前記噴射孔近傍に弁手段を設け、この弁手段に液体
の衝撃的高圧が到達するタイミングで弁を開とする弁駆
動手段を備えたことを特徴としている。
【0024】この構成によれば、噴射孔の弁手段は弁開
閉手段により開けられ、高圧波のエネルギーはこの弁を
開くためには消費されない。従って、噴射孔において、
衝撃的高圧はそのまま維持され、大きな噴射速度が得ら
れる。また、圧力の高い空間に対して液体を噴射するこ
とが可能になる。
閉手段により開けられ、高圧波のエネルギーはこの弁を
開くためには消費されない。従って、噴射孔において、
衝撃的高圧はそのまま維持され、大きな噴射速度が得ら
れる。また、圧力の高い空間に対して液体を噴射するこ
とが可能になる。
【0025】別の好ましい実施の形態においては、前記
液体噴射装置は、被印刷物にインクを供給するためにイ
ンクを噴射する印刷装置のインク噴射手段として使用さ
れたことを特徴としている。
液体噴射装置は、被印刷物にインクを供給するためにイ
ンクを噴射する印刷装置のインク噴射手段として使用さ
れたことを特徴としている。
【0026】このような印刷装置のインク噴射手段とし
て用いることにより、インク噴射が、衝撃的高圧を利用
するので噴射速度を大きくすることができ、印刷速度を
速くすることができる。また、噴射孔近傍に弁手段が備
るため、インクの切れがよくなり、印刷の滲みを防止す
ることができる。また、噴射孔と印刷面との間の距離を
大きくすれば、インクの噴射速度が大きいため微粒化が
促進され、広い面をむらなく印刷できる。さらに、この
ような噴射孔と印刷面との間の距離を制御しながら、被
印刷物を噴射方向に対し直角方向に移動すれば、印刷の
むらや滲みのない状態で印刷の幅を制御することができ
る。
て用いることにより、インク噴射が、衝撃的高圧を利用
するので噴射速度を大きくすることができ、印刷速度を
速くすることができる。また、噴射孔近傍に弁手段が備
るため、インクの切れがよくなり、印刷の滲みを防止す
ることができる。また、噴射孔と印刷面との間の距離を
大きくすれば、インクの噴射速度が大きいため微粒化が
促進され、広い面をむらなく印刷できる。さらに、この
ような噴射孔と印刷面との間の距離を制御しながら、被
印刷物を噴射方向に対し直角方向に移動すれば、印刷の
むらや滲みのない状態で印刷の幅を制御することができ
る。
【0027】別の好ましい実施の形態においては、前記
液体噴射装置は、ボイラーの燃焼室に燃料を供給する燃
料噴射手段として使用されたことを特徴としている。
液体噴射装置は、ボイラーの燃焼室に燃料を供給する燃
料噴射手段として使用されたことを特徴としている。
【0028】このようなボイラーの燃料噴射手段におい
ては、衝撃的高圧により燃料を噴射するので、燃料の噴
射速度が大きくなり、燃料が充分に微粒化する。したが
って、重油等の低揮発性の燃料であっても確実な燃焼が
可能になり、すすの発生を少なくして熱効率を高めるこ
とができる。
ては、衝撃的高圧により燃料を噴射するので、燃料の噴
射速度が大きくなり、燃料が充分に微粒化する。したが
って、重油等の低揮発性の燃料であっても確実な燃焼が
可能になり、すすの発生を少なくして熱効率を高めるこ
とができる。
【0029】別の好ましい実施の形態においては、前記
液体噴射装置は、内燃機関に潤滑油を供給するために潤
滑油を噴射する内燃機関の潤滑油供給手段として使用さ
れたことを特徴としている。
液体噴射装置は、内燃機関に潤滑油を供給するために潤
滑油を噴射する内燃機関の潤滑油供給手段として使用さ
れたことを特徴としている。
【0030】このように、内燃機関の潤滑油供給手段と
して用いることにより、潤滑油は衝撃的高圧を利用して
噴射されるため、安定して確実な潤滑油供給ができ、円
滑なエンジン駆動が達成される。
して用いることにより、潤滑油は衝撃的高圧を利用して
噴射されるため、安定して確実な潤滑油供給ができ、円
滑なエンジン駆動が達成される。
【0031】別の好ましい実施の形態においては、前記
液体噴射装置は、内燃機関の吸気系または燃焼室に直接
燃料を噴射する内燃機関の燃料噴射装置として使用され
たことを特徴としている。
液体噴射装置は、内燃機関の吸気系または燃焼室に直接
燃料を噴射する内燃機関の燃料噴射装置として使用され
たことを特徴としている。
【0032】このように内燃機関の燃料噴射装置として
用いることにより、燃料は衝撃的高圧を利用して噴射さ
れるので、燃焼室内が高圧になっても燃料を噴射するこ
とができる。したがって、ガソリンエンジンにおいて
は、圧縮行程終期の点火直前まで燃料噴射可能になり、
またディーゼルエンジンのように燃焼継続中の高圧の燃
焼室にも燃料を確実に噴射することができる。この場
合、燃料噴射速度が大きくなることにより、燃料が微粒
化し、燃料が確実に気化するので、未燃焼成分の発生が
抑制され、排気浄化性がよくなる。
用いることにより、燃料は衝撃的高圧を利用して噴射さ
れるので、燃焼室内が高圧になっても燃料を噴射するこ
とができる。したがって、ガソリンエンジンにおいて
は、圧縮行程終期の点火直前まで燃料噴射可能になり、
またディーゼルエンジンのように燃焼継続中の高圧の燃
焼室にも燃料を確実に噴射することができる。この場
合、燃料噴射速度が大きくなることにより、燃料が微粒
化し、燃料が確実に気化するので、未燃焼成分の発生が
抑制され、排気浄化性がよくなる。
【0033】別の好ましい実施の形態においては、本発
明の液体噴射装置を燃料噴射式内燃機関に搭載したこと
を特徴としている。
明の液体噴射装置を燃料噴射式内燃機関に搭載したこと
を特徴としている。
【0034】このような内燃機関は、衝撃的高圧を利用
した燃料噴射を行うので、噴射速度を高め微粒化を促進
して、高圧燃焼室内へ確実に燃料を供給することが可能
になる。したがって、2サイクルおよび4サイクルのガ
ソリンエンジンにおける吸気管噴射や筒内噴射だけでな
く、ディーゼルエンジンに対しても充分適用可能にな
り、あらゆる運転状態で確実な燃料噴射が達成され、燃
焼効率が高く未燃ガス成分の発生を抑制して排気エミッ
ションを向上させ、信頼性が高くしかも汎用性の高い燃
料噴射装置が得られる。
した燃料噴射を行うので、噴射速度を高め微粒化を促進
して、高圧燃焼室内へ確実に燃料を供給することが可能
になる。したがって、2サイクルおよび4サイクルのガ
ソリンエンジンにおける吸気管噴射や筒内噴射だけでな
く、ディーゼルエンジンに対しても充分適用可能にな
り、あらゆる運転状態で確実な燃料噴射が達成され、燃
焼効率が高く未燃ガス成分の発生を抑制して排気エミッ
ションを向上させ、信頼性が高くしかも汎用性の高い燃
料噴射装置が得られる。
【0035】
【実施例】図1は本発明に係る液体噴射装置を適用した
4サイクル内燃機関の構成図である。エンジン1は、燃
焼室上部を構成するシリンダヘッド2と、燃焼室の筒体
を構成するシリンダブロック3と、クランク室を形成す
るオイルパン4とにより構成される。クランク室内のク
ランク軸5は、クランクピン6およびピストンピン7を
介してピストン8に連結される。シリンダヘッド2には
吸気管9が設けられ、その端部にエンジン内燃焼室に臨
んで吸気弁10が装着される。また、シリンダヘッド2
には、排気管11が設けられ、その端部に排気弁12が
装着される。シリンダヘッド2の中央部には点火プラグ
13が装着される。
4サイクル内燃機関の構成図である。エンジン1は、燃
焼室上部を構成するシリンダヘッド2と、燃焼室の筒体
を構成するシリンダブロック3と、クランク室を形成す
るオイルパン4とにより構成される。クランク室内のク
ランク軸5は、クランクピン6およびピストンピン7を
介してピストン8に連結される。シリンダヘッド2には
吸気管9が設けられ、その端部にエンジン内燃焼室に臨
んで吸気弁10が装着される。また、シリンダヘッド2
には、排気管11が設けられ、その端部に排気弁12が
装着される。シリンダヘッド2の中央部には点火プラグ
13が装着される。
【0036】この実施例では、エンジン燃焼室内に直接
燃料を噴射するためのインジェクタ14がシリンダヘッ
ド2の上面から燃焼室内に臨んで設けられる。このイン
ジェクタ14は、燃料パイプ15を介して、本発明に係
る高圧発生装置16に連通している。この高圧発生装置
16は、後述の電歪手段(圧電素子)からなる衝撃的高
圧発生源17を備えている。この高圧発生源17は制御
回路18に連結され所定のタイミングで駆動制御され
る。高圧発生装置16には、燃料供給パイプ21を介し
て燃料ポンプ19により、燃料タンク22から燃料が導
入される。20はフィルターである。インジェクタ14
にはエア抜きパイプ23が接続され、燃料ポンプ19に
より常時燃料が供給され、燃料パイプ15及びインジェ
クタ内部のエアおよび気化燃料等の気泡は燃料とともに
不図示のエアベント孔を上部に持つ燃料タンク側に戻さ
れる。これにより燃料パイプ15およびインジェクタ1
4内部は燃料で満たされるので、衝撃的高圧波が確実に
伝播するとともに、衝撃的高圧波がインジェクタ14内
の噴射孔直前部に衝突してさらに圧力上昇するのを可能
とする。
燃料を噴射するためのインジェクタ14がシリンダヘッ
ド2の上面から燃焼室内に臨んで設けられる。このイン
ジェクタ14は、燃料パイプ15を介して、本発明に係
る高圧発生装置16に連通している。この高圧発生装置
16は、後述の電歪手段(圧電素子)からなる衝撃的高
圧発生源17を備えている。この高圧発生源17は制御
回路18に連結され所定のタイミングで駆動制御され
る。高圧発生装置16には、燃料供給パイプ21を介し
て燃料ポンプ19により、燃料タンク22から燃料が導
入される。20はフィルターである。インジェクタ14
にはエア抜きパイプ23が接続され、燃料ポンプ19に
より常時燃料が供給され、燃料パイプ15及びインジェ
クタ内部のエアおよび気化燃料等の気泡は燃料とともに
不図示のエアベント孔を上部に持つ燃料タンク側に戻さ
れる。これにより燃料パイプ15およびインジェクタ1
4内部は燃料で満たされるので、衝撃的高圧波が確実に
伝播するとともに、衝撃的高圧波がインジェクタ14内
の噴射孔直前部に衝突してさらに圧力上昇するのを可能
とする。
【0037】図2は、上記実施例における高圧発生装置
16とインジェクタ14の詳細構成図である。インジェ
クタ14は、先端に噴射孔41を有する弁本体24から
なり、この噴射孔41に弁25が装着される。弁25は
スプリング26により常に閉方向に付勢される。このイ
ンジェクタ14には、袋ナット27を介して燃料パイプ
15が接続される。また、弁本体24には側壁にエア抜
きポート28が形成され、エア抜きパイプ23が接続さ
れる。エア抜きポート28は衝撃的高圧波の進行方向に
対向する位置ではなく、進行方向の側面に設けられてお
り、衝撃的高圧波のエネルギーはエア抜きポート28か
ら飛散することなく、確実に噴射孔方向に伝播する。
16とインジェクタ14の詳細構成図である。インジェ
クタ14は、先端に噴射孔41を有する弁本体24から
なり、この噴射孔41に弁25が装着される。弁25は
スプリング26により常に閉方向に付勢される。このイ
ンジェクタ14には、袋ナット27を介して燃料パイプ
15が接続される。また、弁本体24には側壁にエア抜
きポート28が形成され、エア抜きパイプ23が接続さ
れる。エア抜きポート28は衝撃的高圧波の進行方向に
対向する位置ではなく、進行方向の側面に設けられてお
り、衝撃的高圧波のエネルギーはエア抜きポート28か
ら飛散することなく、確実に噴射孔方向に伝播する。
【0038】このインジェクタ14に、後述のように、
衝撃的高圧波が伝播してくると、弁25の内側面に衝突
しさらに昇圧する。そしてそのエネルギーにより、スプ
リング26に抗して弁25が押し開かれ、燃料が噴射さ
れる。即ち、燃料噴射すべき燃焼室側と弁本体24の内
部の圧力差がスプリング26に応じた所定値より小さい
ときには、弁25は閉じた状態に保たれる。一方、衝撃
的高圧波が到達して、この弁内外の圧力差が所定値より
大きくなると弁25が開かれ燃料が噴射される。このイ
ンジェクタ14は、燃料パイプ15を介して高圧発生装
置16に連結される。
衝撃的高圧波が伝播してくると、弁25の内側面に衝突
しさらに昇圧する。そしてそのエネルギーにより、スプ
リング26に抗して弁25が押し開かれ、燃料が噴射さ
れる。即ち、燃料噴射すべき燃焼室側と弁本体24の内
部の圧力差がスプリング26に応じた所定値より小さい
ときには、弁25は閉じた状態に保たれる。一方、衝撃
的高圧波が到達して、この弁内外の圧力差が所定値より
大きくなると弁25が開かれ燃料が噴射される。このイ
ンジェクタ14は、燃料パイプ15を介して高圧発生装
置16に連結される。
【0039】高圧発生装置16は、例えば内部空間を加
圧室32として形成した筐体状の本体31からなる。こ
の本体31には、前記加圧室32を構成する内面のうち
の一面から加圧室内に臨んで、例えば後述の圧電素子か
らなる高圧発生源17が装着される。この高圧発生源1
7は加圧室32内に衝撃的高圧波を発生させ加圧室32
内の燃料に衝撃的圧力を付与するものである。この加圧
室内燃料に対する衝撃高圧波の付与面17aに対向する
側の本体31の加圧室32の傾斜した内壁に衝撃高圧波
の反射面Rが形成される。この反射面Rにより前記衝撃
高圧波が90°曲げられ、屈曲した反射経路Lを形成す
る。この反射後の高圧波進行方向に対向して加圧室32
に高圧波吐出ポート33が開口する。即ち、吐出ポート
33は、高圧発生源17に直接対向する位置ではなく、
これと直角な方向に面して設けられている。この吐出ポ
ート33には、前述のインジェクタ14に連通する燃料
パイプ15が接続される。この燃料パイプ15の内部通
路およびその端部の吐出ポート33部分により高圧燃料
の噴射通路15aが構成される。
圧室32として形成した筐体状の本体31からなる。こ
の本体31には、前記加圧室32を構成する内面のうち
の一面から加圧室内に臨んで、例えば後述の圧電素子か
らなる高圧発生源17が装着される。この高圧発生源1
7は加圧室32内に衝撃的高圧波を発生させ加圧室32
内の燃料に衝撃的圧力を付与するものである。この加圧
室内燃料に対する衝撃高圧波の付与面17aに対向する
側の本体31の加圧室32の傾斜した内壁に衝撃高圧波
の反射面Rが形成される。この反射面Rにより前記衝撃
高圧波が90°曲げられ、屈曲した反射経路Lを形成す
る。この反射後の高圧波進行方向に対向して加圧室32
に高圧波吐出ポート33が開口する。即ち、吐出ポート
33は、高圧発生源17に直接対向する位置ではなく、
これと直角な方向に面して設けられている。この吐出ポ
ート33には、前述のインジェクタ14に連通する燃料
パイプ15が接続される。この燃料パイプ15の内部通
路およびその端部の吐出ポート33部分により高圧燃料
の噴射通路15aが構成される。
【0040】本実施例においては、吐出ポート33の開
口面の範囲W1は、高圧波付与面17aの面積範囲W2
より大きく、かつ高圧波付与面17aから90°屈曲し
た反射経路Lを介して進行する高圧波の範囲が吐出ポー
ト33の開口範囲内に含まれるように、高圧発生源1
7、反射面Rおよび吐出ポート33の位置、大きさ、角
度等を定めておく。また、この吐出ポート33は、高圧
波の進行方向に向って円錐状に縮径してその端部で燃料
パイプ15に接続されている。
口面の範囲W1は、高圧波付与面17aの面積範囲W2
より大きく、かつ高圧波付与面17aから90°屈曲し
た反射経路Lを介して進行する高圧波の範囲が吐出ポー
ト33の開口範囲内に含まれるように、高圧発生源1
7、反射面Rおよび吐出ポート33の位置、大きさ、角
度等を定めておく。また、この吐出ポート33は、高圧
波の進行方向に向って円錐状に縮径してその端部で燃料
パイプ15に接続されている。
【0041】このような構成により、後述のように、高
圧波付与面17aから発生する大部分が直進成分の衝撃
的高圧波は、反射面Rで直角に反射し、反射後の進行方
向に対向する位置に設けられた、高圧波付与面17aの
範囲W2を含む大きな範囲W1を有する吐出ポート33
内にほとんど全て進入する。この吐出ポート33内に進
入した高圧波は、これに連続する円錐状縮径部を進行す
る間に圧力が高められ、さらに大きなエネルギーとなっ
て、噴射通路15a内をインジェクタ14に向って伝播
する。
圧波付与面17aから発生する大部分が直進成分の衝撃
的高圧波は、反射面Rで直角に反射し、反射後の進行方
向に対向する位置に設けられた、高圧波付与面17aの
範囲W2を含む大きな範囲W1を有する吐出ポート33
内にほとんど全て進入する。この吐出ポート33内に進
入した高圧波は、これに連続する円錐状縮径部を進行す
る間に圧力が高められ、さらに大きなエネルギーとなっ
て、噴射通路15a内をインジェクタ14に向って伝播
する。
【0042】この高圧発生源17は、シール材29を介
してリード線30により制御回路18(図1)に連結さ
れる。高圧発生源17の衝撃高圧波付与面17aに直交
する筒状本体31の側面、即ち、反射前の高圧波が伝播
する進行方向に対する直角な側面には、燃料導入ポート
35が加圧室32に臨んで開口する。この燃料導入ポー
ト35には袋ナット(図示しない)等の適当な手段を介
して前述の燃料ポンプ19(図1)に連通する燃料供給
パイプ21が接続される。
してリード線30により制御回路18(図1)に連結さ
れる。高圧発生源17の衝撃高圧波付与面17aに直交
する筒状本体31の側面、即ち、反射前の高圧波が伝播
する進行方向に対する直角な側面には、燃料導入ポート
35が加圧室32に臨んで開口する。この燃料導入ポー
ト35には袋ナット(図示しない)等の適当な手段を介
して前述の燃料ポンプ19(図1)に連通する燃料供給
パイプ21が接続される。
【0043】このような構成の燃料噴射装置において、
加圧室32内に燃料を充填した状態で、高圧発生源17
の圧電素子(図示しない)に駆動電圧を印加すると、圧
電素子が形状変化する瞬間に衝撃的高圧波が発生する。
加圧室32内に燃料を充填した状態で、高圧発生源17
の圧電素子(図示しない)に駆動電圧を印加すると、圧
電素子が形状変化する瞬間に衝撃的高圧波が発生する。
【0044】この高圧波の発生作用は以下のとおりであ
る。まず電圧印加の瞬間に圧電素子が形状変化し、高圧
波付与面17aが加圧室側に移動する。この瞬時の移動
により、加圧室32内の液体(燃料)粒子を押圧する
が、液体粒子は慣性で静止状態を保とうとするため、加
圧室32内の燃料に対し大きな圧力が衝撃的に発生す
る。この衝撃的高圧波は、高圧波付与面17a側からこ
れに対向する加圧室内の反射面Rに向かい、この反射面
Rで直角に反射されて、高圧波吐出ポート33に向かっ
て瞬時に伝播する。従って、図2の点線で示すように、
加圧室内に直角に屈曲した折れ線状の高圧波進行経路L
が形成される。この圧力波が加圧室32内を進行中に加
圧室の内壁に開口する燃料導入ポート35を通過する
が、このポート35の開口方向は高圧波の進行方向に対
し直角方向であるため、これを瞬時に通過し高圧波の圧
力は、燃料導入ポート35内の燃料およびこれに連通す
る燃料供給パイプ21内の燃料に対し実質上何等作用せ
ず、高圧波のエネルギーは全く消費されない。したがっ
て、この燃料導入ポート35に逆止弁等の開口遮断手段
を設ける必要はない。燃料導入ポート35は高圧波付与
面17aからの直進高圧波の進行経路Lに対向する前方
でなければ良く、高圧発生源17と並列に加圧室32内
を臨むように、あるいは反射後の高圧波進行方向に対す
る側面に配置してもよい。
る。まず電圧印加の瞬間に圧電素子が形状変化し、高圧
波付与面17aが加圧室側に移動する。この瞬時の移動
により、加圧室32内の液体(燃料)粒子を押圧する
が、液体粒子は慣性で静止状態を保とうとするため、加
圧室32内の燃料に対し大きな圧力が衝撃的に発生す
る。この衝撃的高圧波は、高圧波付与面17a側からこ
れに対向する加圧室内の反射面Rに向かい、この反射面
Rで直角に反射されて、高圧波吐出ポート33に向かっ
て瞬時に伝播する。従って、図2の点線で示すように、
加圧室内に直角に屈曲した折れ線状の高圧波進行経路L
が形成される。この圧力波が加圧室32内を進行中に加
圧室の内壁に開口する燃料導入ポート35を通過する
が、このポート35の開口方向は高圧波の進行方向に対
し直角方向であるため、これを瞬時に通過し高圧波の圧
力は、燃料導入ポート35内の燃料およびこれに連通す
る燃料供給パイプ21内の燃料に対し実質上何等作用せ
ず、高圧波のエネルギーは全く消費されない。したがっ
て、この燃料導入ポート35に逆止弁等の開口遮断手段
を設ける必要はない。燃料導入ポート35は高圧波付与
面17aからの直進高圧波の進行経路Lに対向する前方
でなければ良く、高圧発生源17と並列に加圧室32内
を臨むように、あるいは反射後の高圧波進行方向に対す
る側面に配置してもよい。
【0045】高圧発生源17の高圧波付与面17aか
ら、屈曲した反射経路を介して、燃料吐出ポート33が
開口する本体31の加圧室の内壁面に到達した衝撃的高
圧波は、この面に唯一形成された燃料吐出ポート33内
に進入し、噴射通路15a内の燃料を媒介としてインジ
ェクタ14に向かって伝播する。このとき、燃料吐出ポ
ート33には、逆止弁等の通路閉塞部材が介在しないた
め、高圧波のエネルギーは消費されずに燃料の噴射通路
15a内に進入する。吐出ポート33内の噴射通路15
aに進入した高圧波は、円錐状縮径部を進行する間に圧
力が高められ、さらに大きなエネルギーとなって、噴射
通路15a内をインジェクタ14に向って伝播する。
ら、屈曲した反射経路を介して、燃料吐出ポート33が
開口する本体31の加圧室の内壁面に到達した衝撃的高
圧波は、この面に唯一形成された燃料吐出ポート33内
に進入し、噴射通路15a内の燃料を媒介としてインジ
ェクタ14に向かって伝播する。このとき、燃料吐出ポ
ート33には、逆止弁等の通路閉塞部材が介在しないた
め、高圧波のエネルギーは消費されずに燃料の噴射通路
15a内に進入する。吐出ポート33内の噴射通路15
aに進入した高圧波は、円錐状縮径部を進行する間に圧
力が高められ、さらに大きなエネルギーとなって、噴射
通路15a内をインジェクタ14に向って伝播する。
【0046】インジェクタ14に到達した衝撃的高圧波
は、前述のように、スプリング26に抗して逆止弁25
を開き噴射孔41から高圧燃料を噴射させる。この実施
例では、インジェクタ14の位置は、図示したように
(図1)、シリンダヘッド2の上面に設けて筒内噴射構
造としているが、これに代えて、一点鎖線で示したイン
ジェクタ14aのように、吸気管9の途中に設けてもよ
い。あるいは、同じく一点鎖線で示したインジェクタ1
4bのように、シリンダブロック3の側壁に設けて筒内
直接噴射を行ってもよい。また、エア抜きパイプ23
は、前述の実施例ではインジェクタ14と気液分離手段
である燃料タンク22を連通させているが、この構造に
代えて、図1の一点鎖線23aで示したように、インジ
ェクタ14と高圧発生装置16とを連通させるように配
設してもよい。これにより、燃料パイプ15およびイン
ジェクタ14内の空気および燃料蒸気を、燃料の噴射と
ともに燃焼室内に排出する。そして、複数回の噴射によ
り空気を排出した後も、燃焼室からの熱伝播により気化
発生する燃料蒸気は、燃焼室内への排出に加え、弁25
が閉じた後なおインジェクタ14内に残留する残圧によ
り、燃料蒸気を燃焼室から遠く温度の低い加圧室32内
に戻して凝縮させることが可能となる。
は、前述のように、スプリング26に抗して逆止弁25
を開き噴射孔41から高圧燃料を噴射させる。この実施
例では、インジェクタ14の位置は、図示したように
(図1)、シリンダヘッド2の上面に設けて筒内噴射構
造としているが、これに代えて、一点鎖線で示したイン
ジェクタ14aのように、吸気管9の途中に設けてもよ
い。あるいは、同じく一点鎖線で示したインジェクタ1
4bのように、シリンダブロック3の側壁に設けて筒内
直接噴射を行ってもよい。また、エア抜きパイプ23
は、前述の実施例ではインジェクタ14と気液分離手段
である燃料タンク22を連通させているが、この構造に
代えて、図1の一点鎖線23aで示したように、インジ
ェクタ14と高圧発生装置16とを連通させるように配
設してもよい。これにより、燃料パイプ15およびイン
ジェクタ14内の空気および燃料蒸気を、燃料の噴射と
ともに燃焼室内に排出する。そして、複数回の噴射によ
り空気を排出した後も、燃焼室からの熱伝播により気化
発生する燃料蒸気は、燃焼室内への排出に加え、弁25
が閉じた後なおインジェクタ14内に残留する残圧によ
り、燃料蒸気を燃焼室から遠く温度の低い加圧室32内
に戻して凝縮させることが可能となる。
【0047】図3は、高圧発生装置16の別の例を示す
断面構成図である。この例では、反射面Rを有する反射
壁503を本体31に固定している。この反射面Rによ
り、高圧波付与面17aから発生した高圧波が、吐出ポ
ート33に向かって反射するように、反射面Rの角度を
設定しておく。このように、反射面Rの角度を適宜選定
することにより、高圧発生源17と吐出ポート33との
相対位置や角度が自由に設定可能になる。反射面Rは、
高圧波付与面17aからの高圧波を全て反射できるよう
に、充分大きな面積としておく。また、前記実施例と同
様に、高圧波付与面17aからの高圧波が反射して吐出
ポート33内に全て進入するように、高圧波付与面17
aの範囲W2および吐出ポート33の開口面の範囲W1
の大きさおよび相対位置を定めておく。この例では、吐
出ポート33の開口に連続する縮径部を有するポート部
材33Pをナット504で固定し、この部材33Pの端
部に燃料パイプ15を接続している。その他の構成およ
び衝撃的高圧波の発生作用や伝播作用および縮径部での
昇圧作用等は、前記実施例と同様である。
断面構成図である。この例では、反射面Rを有する反射
壁503を本体31に固定している。この反射面Rによ
り、高圧波付与面17aから発生した高圧波が、吐出ポ
ート33に向かって反射するように、反射面Rの角度を
設定しておく。このように、反射面Rの角度を適宜選定
することにより、高圧発生源17と吐出ポート33との
相対位置や角度が自由に設定可能になる。反射面Rは、
高圧波付与面17aからの高圧波を全て反射できるよう
に、充分大きな面積としておく。また、前記実施例と同
様に、高圧波付与面17aからの高圧波が反射して吐出
ポート33内に全て進入するように、高圧波付与面17
aの範囲W2および吐出ポート33の開口面の範囲W1
の大きさおよび相対位置を定めておく。この例では、吐
出ポート33の開口に連続する縮径部を有するポート部
材33Pをナット504で固定し、この部材33Pの端
部に燃料パイプ15を接続している。その他の構成およ
び衝撃的高圧波の発生作用や伝播作用および縮径部での
昇圧作用等は、前記実施例と同様である。
【0048】図4は、高圧発生装置16のさらに別の例
の断面構造図である。この例では、高圧発生装置16に
おいては、内部に加圧室32を形成した本体31に第
1、第2の反射壁501、502が設けられる。これら
の第1、第2反射壁501、502はそれぞれ第1、第
2の反射面R1、R2を有する。また、前記加圧室32
の内面のうちの同一面に、高圧発生源17と吐出ポート
33が並列に装着される。この加圧室内燃料に対する衝
撃高圧波の付与面17aに対向する位置に衝撃高圧波を
直角方向に反射する第1反射壁501が設けられる。こ
の第1反射壁501の反射面R1で反射された衝撃高圧
波をさらに直角方向に反射する第2反射壁502が第1
反射面R1からの反射波に対向する位置に設けられる。
この反射壁502の反射面R2からの反射波に対向する
位置に吐出ポート33が開口する。圧電素子の移動で発
生した前記衝撃高圧波は、第1反射壁501により90
°曲げられ、さらに第2反射壁502で90°曲げられ
て、加圧室32に開口した高圧波吐出ポート33に導か
れる。また、図2の実施例と同様に、高圧発生源17の
衝撃高圧波付与面17aからの高圧波進行方向に対する
直角な位置に、燃料導入ポート35が加圧室32に臨ん
で開口する。従って、加圧室内において、高圧波付与面
17aからの高圧波は、図示したように、2回直角方向
に屈曲した折れ線状の経路Lを形成する。
の断面構造図である。この例では、高圧発生装置16に
おいては、内部に加圧室32を形成した本体31に第
1、第2の反射壁501、502が設けられる。これら
の第1、第2反射壁501、502はそれぞれ第1、第
2の反射面R1、R2を有する。また、前記加圧室32
の内面のうちの同一面に、高圧発生源17と吐出ポート
33が並列に装着される。この加圧室内燃料に対する衝
撃高圧波の付与面17aに対向する位置に衝撃高圧波を
直角方向に反射する第1反射壁501が設けられる。こ
の第1反射壁501の反射面R1で反射された衝撃高圧
波をさらに直角方向に反射する第2反射壁502が第1
反射面R1からの反射波に対向する位置に設けられる。
この反射壁502の反射面R2からの反射波に対向する
位置に吐出ポート33が開口する。圧電素子の移動で発
生した前記衝撃高圧波は、第1反射壁501により90
°曲げられ、さらに第2反射壁502で90°曲げられ
て、加圧室32に開口した高圧波吐出ポート33に導か
れる。また、図2の実施例と同様に、高圧発生源17の
衝撃高圧波付与面17aからの高圧波進行方向に対する
直角な位置に、燃料導入ポート35が加圧室32に臨ん
で開口する。従って、加圧室内において、高圧波付与面
17aからの高圧波は、図示したように、2回直角方向
に屈曲した折れ線状の経路Lを形成する。
【0049】このような構成の高圧発生装置16によれ
ば、機器設置スペースや配管レイアウト等の必要に応じ
て高圧発生源17と吐出ポート33とを高圧発生装置1
6の同一面側に設けることができる。
ば、機器設置スペースや配管レイアウト等の必要に応じ
て高圧発生源17と吐出ポート33とを高圧発生装置1
6の同一面側に設けることができる。
【0050】また、前記実施例と同様に、噴射通路15
aを加圧室32の吐出ポート33から噴射孔方向に断面
積が減少するように形成している。このような構成によ
り、噴射通路15aを伝播する高圧波が、噴射孔に向か
って通路断面積が徐々に狭まる部分を進む間に圧力が高
められ、噴射孔においてさらに大きな噴射速度が得られ
る。
aを加圧室32の吐出ポート33から噴射孔方向に断面
積が減少するように形成している。このような構成によ
り、噴射通路15aを伝播する高圧波が、噴射孔に向か
って通路断面積が徐々に狭まる部分を進む間に圧力が高
められ、噴射孔においてさらに大きな噴射速度が得られ
る。
【0051】なお、図示した第1、第2反射面R1、R
2は凹面状に形成してあるが、これは反射波を効果的に
集束させるためであり、このような凹面に代えて平面状
の反射面としてもよい。
2は凹面状に形成してあるが、これは反射波を効果的に
集束させるためであり、このような凹面に代えて平面状
の反射面としてもよい。
【0052】図5は、高圧発生装置16のさらに別の例
の断面構造図である。この例では、加圧室32の内壁3
2aをほぼ楕円曲面形状の反射壁とし、この楕円曲面を
有する加圧室32の頂部に高圧発生源17が装着され、
この高圧発生源17の近傍の側面に燃料導入ポート35
が開口する。この例では、吐出ポート33は高圧波付与
面17aに対向する位置に設けられ、その外側周縁部に
反射曲面が形成される。高圧波は加圧室内で複数回の反
射を繰り返し、屈曲した経路を形成して吐出ポート33
内に導入される。
の断面構造図である。この例では、加圧室32の内壁3
2aをほぼ楕円曲面形状の反射壁とし、この楕円曲面を
有する加圧室32の頂部に高圧発生源17が装着され、
この高圧発生源17の近傍の側面に燃料導入ポート35
が開口する。この例では、吐出ポート33は高圧波付与
面17aに対向する位置に設けられ、その外側周縁部に
反射曲面が形成される。高圧波は加圧室内で複数回の反
射を繰り返し、屈曲した経路を形成して吐出ポート33
内に導入される。
【0053】この場合、楕円曲面の反射壁32aの2つ
の楕円中心の一方に高圧波付与面17aを他方に吐出ポ
ート33を配置すると、効率良く衝撃的高圧波を収束し
て吐出ポート33から燃料パイプ15へ導くことができ
る。なお、衝撃的高圧波のエネルギーは直進する成分が
大きく、燃料導入ポート35を高圧発生源17の近傍の
反射壁32aの側面に設けても、燃料供給パイプ21か
ら燃料ポンプ19方向に僅かなエネルギーの衝撃的高圧
波しか伝播しない。
の楕円中心の一方に高圧波付与面17aを他方に吐出ポ
ート33を配置すると、効率良く衝撃的高圧波を収束し
て吐出ポート33から燃料パイプ15へ導くことができ
る。なお、衝撃的高圧波のエネルギーは直進する成分が
大きく、燃料導入ポート35を高圧発生源17の近傍の
反射壁32aの側面に設けても、燃料供給パイプ21か
ら燃料ポンプ19方向に僅かなエネルギーの衝撃的高圧
波しか伝播しない。
【0054】このような構成の高圧発生装置16によれ
ば、衝撃高圧波の付与面17aから四方に発散する高圧
波を効率良く集束させて吐出ポートに導き、多くの衝撃
高圧波を噴射に利用でき、噴射量の増大を図ることがで
きる。
ば、衝撃高圧波の付与面17aから四方に発散する高圧
波を効率良く集束させて吐出ポートに導き、多くの衝撃
高圧波を噴射に利用でき、噴射量の増大を図ることがで
きる。
【0055】また、図4の例と同様に、噴射通路15a
を加圧室32の吐出ポート33から噴射孔方向に断面積
が減少するように形成したので、噴射通路15aを伝播
する高圧波が、噴射孔に向かって通路断面積が徐々に狭
まる部分を進む間に圧力が高められ、噴射孔においてさ
らに大きな噴射速度が得られる。
を加圧室32の吐出ポート33から噴射孔方向に断面積
が減少するように形成したので、噴射通路15aを伝播
する高圧波が、噴射孔に向かって通路断面積が徐々に狭
まる部分を進む間に圧力が高められ、噴射孔においてさ
らに大きな噴射速度が得られる。
【0056】図6は、本発明に係るインジェクタの別の
構成例を示す。この例のインジェクタ14は、前述の図
2のインジェクタが外側に開く外開弁型であるのに対
し、弁が内側に開く内開弁型の構成である。弁本体24
の先端に形成した噴射孔41の内側に、弁40がガイド
スリーブ37内に沿って摺動可能に配設される。弁40
はスプリング39により噴射孔41側に押圧され閉じた
状態に付勢される。ガイドスリーブ37の根元部には導
通孔38が開口し、燃料パイプ15内の燃料噴射通路1
5aと弁本体24内の燃焼通路室24aとを連通させ
る。スプリング39は、このガイドスリーブ37内に配
設され、スリーブ37に固着される上側のシール部材9
1と下端部のシールリング(図示しない)により燃料の
浸入が防止された密閉空間内に装着される。弁本体24
にはエア抜きポート28が開口し、エア抜き配管23を
介して前述の燃料タンク22(図1)に連通する。
構成例を示す。この例のインジェクタ14は、前述の図
2のインジェクタが外側に開く外開弁型であるのに対
し、弁が内側に開く内開弁型の構成である。弁本体24
の先端に形成した噴射孔41の内側に、弁40がガイド
スリーブ37内に沿って摺動可能に配設される。弁40
はスプリング39により噴射孔41側に押圧され閉じた
状態に付勢される。ガイドスリーブ37の根元部には導
通孔38が開口し、燃料パイプ15内の燃料噴射通路1
5aと弁本体24内の燃焼通路室24aとを連通させ
る。スプリング39は、このガイドスリーブ37内に配
設され、スリーブ37に固着される上側のシール部材9
1と下端部のシールリング(図示しない)により燃料の
浸入が防止された密閉空間内に装着される。弁本体24
にはエア抜きポート28が開口し、エア抜き配管23を
介して前述の燃料タンク22(図1)に連通する。
【0057】このような構成において、高圧発生装置1
6側から、噴射通路15a内の液体燃料を介して衝撃的
高圧波が伝播され、インジェクタ14に達すると、導通
孔38を通して高圧エネルギーが弁本体24の内部に導
入され、弁40をスプリング39に抗して押し上げ、噴
射孔41を開いて燃料を噴射させる。衝撃的高圧波はシ
ール部材91の上部の円錐部により減衰することなく導
通孔38に導かれ、導通孔38から円筒形状の燃料通路
室24a内に入る。衝撃的高圧波は燃料通路室24aの
壁に衝突して燃料通路室24a上部の圧力を高める。こ
の昇圧部から第2の衝撃的高圧波が燃料通路室24a内
下部の噴射孔41方向に伝播する。エア抜きポート28
は燃料通路室24aの中間部側壁に設けられており、第
2の衝撃的高圧波のエネルギーが散逸することはない。
6側から、噴射通路15a内の液体燃料を介して衝撃的
高圧波が伝播され、インジェクタ14に達すると、導通
孔38を通して高圧エネルギーが弁本体24の内部に導
入され、弁40をスプリング39に抗して押し上げ、噴
射孔41を開いて燃料を噴射させる。衝撃的高圧波はシ
ール部材91の上部の円錐部により減衰することなく導
通孔38に導かれ、導通孔38から円筒形状の燃料通路
室24a内に入る。衝撃的高圧波は燃料通路室24aの
壁に衝突して燃料通路室24a上部の圧力を高める。こ
の昇圧部から第2の衝撃的高圧波が燃料通路室24a内
下部の噴射孔41方向に伝播する。エア抜きポート28
は燃料通路室24aの中間部側壁に設けられており、第
2の衝撃的高圧波のエネルギーが散逸することはない。
【0058】図7(A)(B)は、本発明に係るインジ
ェクタのさらに別の構成例を示す。これらの例は、弁を
開閉する駆動手段を設けた例である。図7(A)のイン
ジェクタ14は、図2の例と同様に、外開型の弁25か
らなる構成であり、この弁25を駆動するための電磁ソ
レノイド60を備えている。このような構成において、
高圧発生装置16から衝撃的高圧波が到達するタイミン
グで、この電磁ソレノイドに通電して弁25を開とし、
燃料を噴射孔41から噴射させる。この開弁のタイミン
グは、予め実験等により、高圧発生装置の高圧発生源1
7に駆動電圧を印加してから高圧波がインジェクタ14
に到達するまでの時間を求めておき、このタイミングで
ソレノイド60に通電するように、制御回路を構成して
おく。
ェクタのさらに別の構成例を示す。これらの例は、弁を
開閉する駆動手段を設けた例である。図7(A)のイン
ジェクタ14は、図2の例と同様に、外開型の弁25か
らなる構成であり、この弁25を駆動するための電磁ソ
レノイド60を備えている。このような構成において、
高圧発生装置16から衝撃的高圧波が到達するタイミン
グで、この電磁ソレノイドに通電して弁25を開とし、
燃料を噴射孔41から噴射させる。この開弁のタイミン
グは、予め実験等により、高圧発生装置の高圧発生源1
7に駆動電圧を印加してから高圧波がインジェクタ14
に到達するまでの時間を求めておき、このタイミングで
ソレノイド60に通電するように、制御回路を構成して
おく。
【0059】このような構成により、高圧波のエネルギ
ーが弁開放のために消費されないため、さらに大きな噴
射エネルギーで液体燃料を噴射させることができる。な
お電磁ソレノイド60には外周の一部に上方と下方を速
通する長手方向の切欠が設けられており、衝撃的高圧波
が噴射孔41方向に円滑に伝播するようにされている。
また、電磁ソレノイド60の外周のケース本体24側に
長手方向に凹みを設けてもよい。
ーが弁開放のために消費されないため、さらに大きな噴
射エネルギーで液体燃料を噴射させることができる。な
お電磁ソレノイド60には外周の一部に上方と下方を速
通する長手方向の切欠が設けられており、衝撃的高圧波
が噴射孔41方向に円滑に伝播するようにされている。
また、電磁ソレノイド60の外周のケース本体24側に
長手方向に凹みを設けてもよい。
【0060】図7(B)のインジェクタ14は、図6の
例と同様に、内開型の弁40からなる構成であり、この
弁40を駆動するための電磁ソレノイド60を備えてい
る。この電磁ソレノイド60の構成および作用は図7
(A)の例と同様であり、この例においても、高圧波の
エネルギーが弁開放のために消費されないため、大きな
噴射エネルギーで液体燃料を噴射させることができる。
なお、導通孔38は傾斜しており、衝撃的高圧波をでき
るだけ減衰することなく燃料通路室24a内に導くこと
が可能である。導通孔38の燃料通路室24a側出口と
対向して電磁ソレノイド60に、外周の一部に上方と下
方を連通する長手方向の切欠が導通孔38の数と一致し
た数設けられている。そして、電磁ソレノイド60より
噴射孔41側にエア抜きポート28が設けられるので、
より噴射孔41に近い部分までエア抜きすることができ
る。
例と同様に、内開型の弁40からなる構成であり、この
弁40を駆動するための電磁ソレノイド60を備えてい
る。この電磁ソレノイド60の構成および作用は図7
(A)の例と同様であり、この例においても、高圧波の
エネルギーが弁開放のために消費されないため、大きな
噴射エネルギーで液体燃料を噴射させることができる。
なお、導通孔38は傾斜しており、衝撃的高圧波をでき
るだけ減衰することなく燃料通路室24a内に導くこと
が可能である。導通孔38の燃料通路室24a側出口と
対向して電磁ソレノイド60に、外周の一部に上方と下
方を連通する長手方向の切欠が導通孔38の数と一致し
た数設けられている。そして、電磁ソレノイド60より
噴射孔41側にエア抜きポート28が設けられるので、
より噴射孔41に近い部分までエア抜きすることができ
る。
【0061】図8は、圧電素子を用いた高圧発生源17
の詳細構成図である。この高圧発生源17は、密閉ケー
ス71内に設けた複数枚の圧電素子73からなり、各圧
電素子73間には、正極板151aと負極板151bが
交互に配設される。これらの圧電素子73、正極板15
1aおよび負極板151bは、積層された状態で、保持
具74およびプランジャ152間に挟持され、ボルト7
2により相互に固定保持される。このようにボルト72
で一体的に固定保持された圧電素子73は、その保持具
74を介して、ねじ部材75により、密閉ケース71内
に取付けられる。各正極板151a同士および負極板1
51b同士は、それぞれ導電板76で連結され、正電荷
供給線303および負電荷供給線304を介して電圧調
整器302に接続される。密閉ケース71からの各電荷
供給線303、304の取り出し部には、シール用グロ
メット77が装着され、ケース内の密封性が保持され
る。電圧調整器302はECU95に接続され、後述の
ように駆動制御される。300は交流電源、301は交
直変換回路である。
の詳細構成図である。この高圧発生源17は、密閉ケー
ス71内に設けた複数枚の圧電素子73からなり、各圧
電素子73間には、正極板151aと負極板151bが
交互に配設される。これらの圧電素子73、正極板15
1aおよび負極板151bは、積層された状態で、保持
具74およびプランジャ152間に挟持され、ボルト7
2により相互に固定保持される。このようにボルト72
で一体的に固定保持された圧電素子73は、その保持具
74を介して、ねじ部材75により、密閉ケース71内
に取付けられる。各正極板151a同士および負極板1
51b同士は、それぞれ導電板76で連結され、正電荷
供給線303および負電荷供給線304を介して電圧調
整器302に接続される。密閉ケース71からの各電荷
供給線303、304の取り出し部には、シール用グロ
メット77が装着され、ケース内の密封性が保持され
る。電圧調整器302はECU95に接続され、後述の
ように駆動制御される。300は交流電源、301は交
直変換回路である。
【0062】ここで、圧電素子とは、いわゆる圧電効果
を有する素子からなる公知の圧電アクチュエータであ
る。なお、圧電効果を有する材料には、水晶から高分子
まで各種のものがあるが、圧電アクチュエータの材料と
しては圧電セラミックスの一種であるチタン酸ジルコン
酸鉛(PZT)が代表的である。
を有する素子からなる公知の圧電アクチュエータであ
る。なお、圧電効果を有する材料には、水晶から高分子
まで各種のものがあるが、圧電アクチュエータの材料と
しては圧電セラミックスの一種であるチタン酸ジルコン
酸鉛(PZT)が代表的である。
【0063】図8において、複数枚(この例では7枚)
の圧電素子(圧電セラミックス)73およびこれらを挟
み込むように配置され一体化された正極板151aと負
極板151bとにより電歪素子が形成される。交流電源
300からの交流電流は交直変換回路301を経て直流
電圧に変換され、電圧調整器302に入力される。
の圧電素子(圧電セラミックス)73およびこれらを挟
み込むように配置され一体化された正極板151aと負
極板151bとにより電歪素子が形成される。交流電源
300からの交流電流は交直変換回路301を経て直流
電圧に変換され、電圧調整器302に入力される。
【0064】電圧調整器302は、ECU95により制
御され正電荷供給線303あるいは負電荷供給線304
とそれぞれ接続される2つのアウトプットの内、正電荷
供給線303側を所定の電圧の正電圧に調整する一方、
負電荷供給線304側をアースする。また正極板151
aの電圧を下げる場合には、正極板151aの電荷の一
部をアースさせる。正極板151aと負極板151bの
間の圧電セラミックスは、2つの極板による電界の大き
さに略比例して、極板方向に変位する。この変位が図の
ものでは7つ集積されて大きな変位となる。
御され正電荷供給線303あるいは負電荷供給線304
とそれぞれ接続される2つのアウトプットの内、正電荷
供給線303側を所定の電圧の正電圧に調整する一方、
負電荷供給線304側をアースする。また正極板151
aの電圧を下げる場合には、正極板151aの電荷の一
部をアースさせる。正極板151aと負極板151bの
間の圧電セラミックスは、2つの極板による電界の大き
さに略比例して、極板方向に変位する。この変位が図の
ものでは7つ集積されて大きな変位となる。
【0065】図9は、高圧発生源17の別の実施例の構
成図である。この実施例は、前述の電歪素子に代えて、
磁歪素子を用いた構成である。この磁歪素子とは、磁場
の中で伸び縮みする磁電材料、例えばテルビウム、ジス
プロシウム、鉛の三元系合金を使った磁心と、この磁心
の外周に巻かれたコイルからなるものである。コイルへ
の通電量(例えば電圧、電流)を制御することにより磁
心が伸縮する。
成図である。この実施例は、前述の電歪素子に代えて、
磁歪素子を用いた構成である。この磁歪素子とは、磁場
の中で伸び縮みする磁電材料、例えばテルビウム、ジス
プロシウム、鉛の三元系合金を使った磁心と、この磁心
の外周に巻かれたコイルからなるものである。コイルへ
の通電量(例えば電圧、電流)を制御することにより磁
心が伸縮する。
【0066】図9において、磁歪素子79の周囲にコイ
ル80が巻回され、その周囲に永久磁石84が装着され
る。磁歪素子79の端部にはプランジャ152が固定さ
れる。このプランジャ152はスプリング82の作用に
より常に加圧室32から引込む方向に付勢される。コイ
ル80はリード線78を介して電圧調整器に接続され
る。電圧調整器は前述の例と同様にECUに接続され、
コイル80への駆動電流を制御して磁歪素子79への印
加電圧を調整する。コイル80の駆動電圧を大きくする
とコイル80を流れる駆動電流も大きくなりコイルが発
生する磁界の大きさも大きくなり、磁歪素子79への印
加電圧が大きくなって、大きな衝撃的高圧波が発生す
る。その他の構成および作用効果は前述の電歪素子を用
いた実施例と同様である。本磁歪素子79の駆動におい
ては、電圧調整器の替わりに電流調整器を配置し、定電
圧ながら大電流をステップ的にコイル80に加えるよう
にしてもよい。さらに、磁歪素子79の一方の端部を密
閉ケース71の鏡板部にボルト等により固定するように
し、スプリング82を廃止するようにしてもよい。
ル80が巻回され、その周囲に永久磁石84が装着され
る。磁歪素子79の端部にはプランジャ152が固定さ
れる。このプランジャ152はスプリング82の作用に
より常に加圧室32から引込む方向に付勢される。コイ
ル80はリード線78を介して電圧調整器に接続され
る。電圧調整器は前述の例と同様にECUに接続され、
コイル80への駆動電流を制御して磁歪素子79への印
加電圧を調整する。コイル80の駆動電圧を大きくする
とコイル80を流れる駆動電流も大きくなりコイルが発
生する磁界の大きさも大きくなり、磁歪素子79への印
加電圧が大きくなって、大きな衝撃的高圧波が発生す
る。その他の構成および作用効果は前述の電歪素子を用
いた実施例と同様である。本磁歪素子79の駆動におい
ては、電圧調整器の替わりに電流調整器を配置し、定電
圧ながら大電流をステップ的にコイル80に加えるよう
にしてもよい。さらに、磁歪素子79の一方の端部を密
閉ケース71の鏡板部にボルト等により固定するように
し、スプリング82を廃止するようにしてもよい。
【0067】図10は本発明に係る高圧発生装置のさら
に別の実施例の構成図である。この実施例は、高圧発生
源17として、電気放熱体(発熱体)を用いたものであ
る。(A)は発熱体の断面図、(B)は保護膜208の
コーティング前、且つプレート212が仮止めされた発
熱体ユニット203の正面図(A図で右方向からみた
図)である。
に別の実施例の構成図である。この実施例は、高圧発生
源17として、電気放熱体(発熱体)を用いたものであ
る。(A)は発熱体の断面図、(B)は保護膜208の
コーティング前、且つプレート212が仮止めされた発
熱体ユニット203の正面図(A図で右方向からみた
図)である。
【0068】この発熱体ユニット203は以下のように
構成されている。
構成されている。
【0069】片側面中央部に突出する凸部204aが形
成されたガラス板204に、この凸部204aを覆うよ
うに抵抗体205が印刷され、さらに焼結される。凸部
204aの図で上下方向両側において抵抗体205の上
から覆うように導通物質が印刷され、さらに焼結されて
2つの電極206が形成される。これらのガラス体20
4、抵抗体205および電極206を貫通して銅あるい
は銅合金製のピン207が設けられ、その両端部がかし
められる。このように抵抗体205、電極206および
ピン207が凸部204a側の表面に形成されたガラス
体204上に、さらに非導電性且つ良熱伝導性の保護膜
208が、電極206およびピン207を含んで抵抗体
205を覆うように焼付けられる。被膜209で覆われ
たリード線210を内蔵するコード211の端部を支持
するプレート212がガラス板204に固着された後、
リード線210の端部がそれぞれピン207の端部にハ
ンダ付けされる。このようにして発熱体ユニット203
が形成される。この発熱体ユニット203が、熱伝導性
の低いセラミックからなるケース本体201とケース蓋
202の中に液密に収容されて高圧発生源17を構成す
る。81は支持板であり、高圧発生源17を前記高圧発
生装置の加圧室に臨んで固定する。
成されたガラス板204に、この凸部204aを覆うよ
うに抵抗体205が印刷され、さらに焼結される。凸部
204aの図で上下方向両側において抵抗体205の上
から覆うように導通物質が印刷され、さらに焼結されて
2つの電極206が形成される。これらのガラス体20
4、抵抗体205および電極206を貫通して銅あるい
は銅合金製のピン207が設けられ、その両端部がかし
められる。このように抵抗体205、電極206および
ピン207が凸部204a側の表面に形成されたガラス
体204上に、さらに非導電性且つ良熱伝導性の保護膜
208が、電極206およびピン207を含んで抵抗体
205を覆うように焼付けられる。被膜209で覆われ
たリード線210を内蔵するコード211の端部を支持
するプレート212がガラス板204に固着された後、
リード線210の端部がそれぞれピン207の端部にハ
ンダ付けされる。このようにして発熱体ユニット203
が形成される。この発熱体ユニット203が、熱伝導性
の低いセラミックからなるケース本体201とケース蓋
202の中に液密に収容されて高圧発生源17を構成す
る。81は支持板であり、高圧発生源17を前記高圧発
生装置の加圧室に臨んで固定する。
【0070】上記ケース本体202の中央部は窓が明い
た形状をしており、保護膜208に燃料が直接触れる。
リード線210に直流あるいは交流の電流が供給される
と両電極206の間の部分の抵抗体205が発熱し、燃
料が気化して保護膜208上に気泡が発生する。この気
泡により、前述のように、加圧室内の液体粒子が押圧さ
れ衝撃的高圧が得られる。この衝撃的高圧の伝播による
液体噴射作用は前述の実施例のとおりである。
た形状をしており、保護膜208に燃料が直接触れる。
リード線210に直流あるいは交流の電流が供給される
と両電極206の間の部分の抵抗体205が発熱し、燃
料が気化して保護膜208上に気泡が発生する。この気
泡により、前述のように、加圧室内の液体粒子が押圧さ
れ衝撃的高圧が得られる。この衝撃的高圧の伝播による
液体噴射作用は前述の実施例のとおりである。
【0071】なお、抵抗体205および電極206とも
に膜厚は数μmであり、保護膜208は0.2mm〜2
mm程度である。
に膜厚は数μmであり、保護膜208は0.2mm〜2
mm程度である。
【0072】図11は、本発明に係る高圧発生源17の
さらに別の例を示す。(A)図は要部断面構成図であ
り、(B)図はその駆動回路図である。燃料が充填され
た加圧室32内に臨んで、絶縁体86に保持された一対
の対向する放電電極401が設けられる。放電電極40
1間には所定幅の放電ギャップ402が形成されてい
る。燃料供給回路400は、(B)図に示すように、2
つの電極板からなるコンデンサCを備え、両電極板を連
結する連結回路403の途中に電子スイッチ404と昇
圧コイル405の一次側を直列に配置し、連結回路40
3の途中、コンデンサCの一方の電極板を含め一方の電
極板と電子スイッチ404の中間部を直流電源406と
連結し、昇圧コイル405の二次側の両端を結ぶ第2の
連結回路407の途中に前記放電ギャップ402を形成
している。
さらに別の例を示す。(A)図は要部断面構成図であ
り、(B)図はその駆動回路図である。燃料が充填され
た加圧室32内に臨んで、絶縁体86に保持された一対
の対向する放電電極401が設けられる。放電電極40
1間には所定幅の放電ギャップ402が形成されてい
る。燃料供給回路400は、(B)図に示すように、2
つの電極板からなるコンデンサCを備え、両電極板を連
結する連結回路403の途中に電子スイッチ404と昇
圧コイル405の一次側を直列に配置し、連結回路40
3の途中、コンデンサCの一方の電極板を含め一方の電
極板と電子スイッチ404の中間部を直流電源406と
連結し、昇圧コイル405の二次側の両端を結ぶ第2の
連結回路407の途中に前記放電ギャップ402を形成
している。
【0073】電子スイッチ404は、制御装置18の燃
料供給制御信号によってスイッチング作動する。直流電
源406からコンデンサCに必要な燃料供給量に見合っ
た電気エネルギーを電極に印加し、制御装置18の燃料
供給制御信号によって電子スイッチ404がONする
と、コンデンサCの両側が電子スイッチ、アース、昇圧
コイル405の一次側を介して導通し、このコンデンサ
Cの放電電極に起因して昇圧コイル405の二次側に高
電圧が発生し、加圧室32内に配置された放電ギャップ
402の間で放電が起こり、その熱エネルギーにより燃
料が瞬時に気化成長して気泡が発生する。この気泡によ
り、前述のように、加圧室内の液体粒子が押圧され衝撃
的高圧が得られる。この衝撃的高圧による液体噴射作用
は前述の実施例のとおりである。
料供給制御信号によってスイッチング作動する。直流電
源406からコンデンサCに必要な燃料供給量に見合っ
た電気エネルギーを電極に印加し、制御装置18の燃料
供給制御信号によって電子スイッチ404がONする
と、コンデンサCの両側が電子スイッチ、アース、昇圧
コイル405の一次側を介して導通し、このコンデンサ
Cの放電電極に起因して昇圧コイル405の二次側に高
電圧が発生し、加圧室32内に配置された放電ギャップ
402の間で放電が起こり、その熱エネルギーにより燃
料が瞬時に気化成長して気泡が発生する。この気泡によ
り、前述のように、加圧室内の液体粒子が押圧され衝撃
的高圧が得られる。この衝撃的高圧による液体噴射作用
は前述の実施例のとおりである。
【0074】上記図11の実施例において、放電ギャッ
プ402の間での所定時間内での放電電力量が増大する
と、燃料吐出量も増大する。この放電ギャップ402の
間での放電電力量は、コンデンサCの放電電力量に正の
相関がある。そして放電ギャップ402の放電電力量
は、直流電源406の電圧が一定とされるので、コンデ
ンサCの所定時間での充電と放電のサイクル数によって
制御される。このコンデンサCの充放電の回数は、電子
スイッチ404のON,OFFのスイッチングによって
行われ、コンデンサCの充放電のサイクル回数を増加さ
せることにより放電ギャップ402での総放電電力量が
増加し、燃料供給量を増加させることができる。制御装
置18により、エンジン負荷が大きい程コンデンサCの
充放電のサイクル回数を増加させる。
プ402の間での所定時間内での放電電力量が増大する
と、燃料吐出量も増大する。この放電ギャップ402の
間での放電電力量は、コンデンサCの放電電力量に正の
相関がある。そして放電ギャップ402の放電電力量
は、直流電源406の電圧が一定とされるので、コンデ
ンサCの所定時間での充電と放電のサイクル数によって
制御される。このコンデンサCの充放電の回数は、電子
スイッチ404のON,OFFのスイッチングによって
行われ、コンデンサCの充放電のサイクル回数を増加さ
せることにより放電ギャップ402での総放電電力量が
増加し、燃料供給量を増加させることができる。制御装
置18により、エンジン負荷が大きい程コンデンサCの
充放電のサイクル回数を増加させる。
【0075】上述のように、熱エネルギーにより液体燃
料中に気泡を発生させ、これにより衝撃的高圧を発生さ
せて噴射孔まで伝播し燃料噴射を行う高圧発生装置のさ
らに別の例として、レーザー光を利用した高圧発生源を
用いることもできる。この場合、加圧室内の液体燃料に
対し、レーザー光を照射すると、前述のように、レーザ
ー光が液体粒子を加振して光エネルギーは容易に熱エネ
ルギーに変換される。これにより液体は瞬間的に気化成
長して体積膨張する。この体積膨張する液蒸気(気泡)
により、蒸気の前面の液体粒子が押される。このとき液
体粒子は慣性で留ろうとするため、大きな衝撃的高圧波
が発生する。
料中に気泡を発生させ、これにより衝撃的高圧を発生さ
せて噴射孔まで伝播し燃料噴射を行う高圧発生装置のさ
らに別の例として、レーザー光を利用した高圧発生源を
用いることもできる。この場合、加圧室内の液体燃料に
対し、レーザー光を照射すると、前述のように、レーザ
ー光が液体粒子を加振して光エネルギーは容易に熱エネ
ルギーに変換される。これにより液体は瞬間的に気化成
長して体積膨張する。この体積膨張する液蒸気(気泡)
により、蒸気の前面の液体粒子が押される。このとき液
体粒子は慣性で留ろうとするため、大きな衝撃的高圧波
が発生する。
【0076】図12は、本発明に係る高圧発生装置で発
生する衝撃的高圧とその駆動信号との関係を示すグラフ
である。グラフaは圧力波形、グラフbは駆動信号を示
す。グラフaにおいて、P1は図2の外開式弁25ある
いは図6の内開式弁40を持つインジェクタの開弁圧を
示し、P0は加圧前の加圧室内圧力を示す。図示したよ
うに、駆動信号をオンにした直後に、開弁圧を大きく超
える高圧が衝撃的に発生し、その後急激に減衰振動す
る。前述の各実施例は、この駆動信号入力直後の衝撃的
高圧を液体中で有効に伝播して利用するものである。ま
た、図示したように、駆動信号をオフにした直後に、一
旦圧力波形が低下するとともにその振動の反作用で圧力
が上昇し、開弁圧P1を超える圧力波が発生する。この
ような駆動信号オフ時の圧力ピークをオン時と同様に衝
撃的圧力として噴射孔まで伝播し燃料噴射に利用するこ
とも可能である。
生する衝撃的高圧とその駆動信号との関係を示すグラフ
である。グラフaは圧力波形、グラフbは駆動信号を示
す。グラフaにおいて、P1は図2の外開式弁25ある
いは図6の内開式弁40を持つインジェクタの開弁圧を
示し、P0は加圧前の加圧室内圧力を示す。図示したよ
うに、駆動信号をオンにした直後に、開弁圧を大きく超
える高圧が衝撃的に発生し、その後急激に減衰振動す
る。前述の各実施例は、この駆動信号入力直後の衝撃的
高圧を液体中で有効に伝播して利用するものである。ま
た、図示したように、駆動信号をオフにした直後に、一
旦圧力波形が低下するとともにその振動の反作用で圧力
が上昇し、開弁圧P1を超える圧力波が発生する。この
ような駆動信号オフ時の圧力ピークをオン時と同様に衝
撃的圧力として噴射孔まで伝播し燃料噴射に利用するこ
とも可能である。
【0077】なお、高圧発生装置に図8に示すように電
歪素子を使用するものでは、駆動信号は所定以上の電圧
値を持つパルス電圧信号であり、図9に示す磁歪素子に
おいては、駆動信号は所定以上の電流値を持つパルス電
流信号、あるいは所定以上の電圧値を持つパルス電圧信
号である。図10、図11に示す素子およびレーザを使
用するものでは、駆動信号は所定以上の電力値を持つパ
ルス電力信号であり、パルス幅は電歪磁歪素子よりも短
時間に設定される。これは気泡が発生し成長する瞬間大
きな衝撃的高圧が発生するからであり、連続して気泡が
発生する沸騰状態においては却って衝撃的高圧が発生し
にくいからである。そして、噴射流量の増減は、パルス
の最高値(最高電圧値、最高電流値あるいは最高電力
値)を変化させ、あるいはパルス数を変化させることに
より可能である。
歪素子を使用するものでは、駆動信号は所定以上の電圧
値を持つパルス電圧信号であり、図9に示す磁歪素子に
おいては、駆動信号は所定以上の電流値を持つパルス電
流信号、あるいは所定以上の電圧値を持つパルス電圧信
号である。図10、図11に示す素子およびレーザを使
用するものでは、駆動信号は所定以上の電力値を持つパ
ルス電力信号であり、パルス幅は電歪磁歪素子よりも短
時間に設定される。これは気泡が発生し成長する瞬間大
きな衝撃的高圧が発生するからであり、連続して気泡が
発生する沸騰状態においては却って衝撃的高圧が発生し
にくいからである。そして、噴射流量の増減は、パルス
の最高値(最高電圧値、最高電流値あるいは最高電力
値)を変化させ、あるいはパルス数を変化させることに
より可能である。
【0078】図13は、本発明に係る液体噴射装置を2
サイクル内燃機関に適用した例を示す。このエンジン1
は、前述の図1のエンジンと同様に、シリンダ内を摺動
するピストン8を有し、クランク室に連通する吸気管9
およびシリンダ内の燃焼室43に連通する排気管11を
備えている。また、クランク室と燃焼室43とを、掃気
管42で連通している。吸気管9内にはスロットル弁4
8およびリード弁47が設けられる。シリンダヘッド2
には、燃焼室43に臨んで、本発明に係る高圧燃料噴射
装置44が設けられる。この高圧燃料噴射装置44は、
前述の実施例における高圧発生装置16とインジェクタ
14とを一体に構成したものであり、前述の実施例と同
様に、衝撃的高圧波を利用して燃料を噴射するものであ
る。
サイクル内燃機関に適用した例を示す。このエンジン1
は、前述の図1のエンジンと同様に、シリンダ内を摺動
するピストン8を有し、クランク室に連通する吸気管9
およびシリンダ内の燃焼室43に連通する排気管11を
備えている。また、クランク室と燃焼室43とを、掃気
管42で連通している。吸気管9内にはスロットル弁4
8およびリード弁47が設けられる。シリンダヘッド2
には、燃焼室43に臨んで、本発明に係る高圧燃料噴射
装置44が設けられる。この高圧燃料噴射装置44は、
前述の実施例における高圧発生装置16とインジェクタ
14とを一体に構成したものであり、前述の実施例と同
様に、衝撃的高圧波を利用して燃料を噴射するものであ
る。
【0079】この高圧燃料噴射装置44は、燃料供給パ
イプ21を介して、噴射装置44より高い位置に設けた
上部に不図示のブリーザ穴を設けた気液分離フロート室
46に連通する。この気液分離フロート室46は、液面
を一定とするためのフロート式弁46a、燃料ポンプ1
9およびフィルタ20を介して、燃料タンク22に連通
する。高圧燃料噴射装置44は、前述の実施例と同様
に、制御回路18に連結され、さらに交流電源および交
直変換回路からなる電源回路45に接続される。なお、
この高圧燃料噴射装置44は、図の一点鎖線で示したよ
うに、シリンダブロックの側壁面あるいは吸気管9に設
けてもよい。
イプ21を介して、噴射装置44より高い位置に設けた
上部に不図示のブリーザ穴を設けた気液分離フロート室
46に連通する。この気液分離フロート室46は、液面
を一定とするためのフロート式弁46a、燃料ポンプ1
9およびフィルタ20を介して、燃料タンク22に連通
する。高圧燃料噴射装置44は、前述の実施例と同様
に、制御回路18に連結され、さらに交流電源および交
直変換回路からなる電源回路45に接続される。なお、
この高圧燃料噴射装置44は、図の一点鎖線で示したよ
うに、シリンダブロックの側壁面あるいは吸気管9に設
けてもよい。
【0080】この実施例のエンジンではさらに、オイル
を供給するために本発明の高圧発生装置を用いている。
49はこの高圧オイル供給装置であり、前述の実施例の
高圧発生装置16が用いられる。このオイル供給装置4
9からオイル配管53、54を介してインジェクタ55
からクランク室およびシリンダ内にオイルが噴射され
る。オイル供給装置49にはストレーナ52を介してオ
イルタンク51からオイルポンプ50によりオイルが供
給される。このオイル供給装置49は、前述の各実施例
と同様に、高圧発生源を有し、衝撃的高圧によりインジ
ェクタ55からオイルを噴射するものであり、その構成
や衝撃的高圧波の発生原理や作用および噴射動作は前記
各実施例と同じである。なお、加圧室には一つの衝撃的
高圧発生部に対向した位置にあるいは反射面に対応して
オイル供給管53に各々連通する複数の潤滑油吐出ポー
トが設けられる。
を供給するために本発明の高圧発生装置を用いている。
49はこの高圧オイル供給装置であり、前述の実施例の
高圧発生装置16が用いられる。このオイル供給装置4
9からオイル配管53、54を介してインジェクタ55
からクランク室およびシリンダ内にオイルが噴射され
る。オイル供給装置49にはストレーナ52を介してオ
イルタンク51からオイルポンプ50によりオイルが供
給される。このオイル供給装置49は、前述の各実施例
と同様に、高圧発生源を有し、衝撃的高圧によりインジ
ェクタ55からオイルを噴射するものであり、その構成
や衝撃的高圧波の発生原理や作用および噴射動作は前記
各実施例と同じである。なお、加圧室には一つの衝撃的
高圧発生部に対向した位置にあるいは反射面に対応して
オイル供給管53に各々連通する複数の潤滑油吐出ポー
トが設けられる。
【0081】図14は、図13のエンジンにおける高圧
燃料噴射装置44の構成例を示す。この燃料噴射装置4
4は、高圧発生装置とインジェクタとを一体化したもの
であり、図示したように、高圧発生源17を有する加圧
室32に、燃料パイプを介することなく、反射面Rとな
る内面32aを有する加圧室本体32bにインジェクタ
ボディ14cを固着しインジェクタボディ14a内に噴
射通路96を介して噴射孔41を設けたものである。こ
の噴射孔41には、スプリング26を介して外開式の弁
25が装着される。反射面Rの位置や角度に応じて高圧
発生源17と吐出ポート33の相対位置が定まる。この
例では、反射面Rは1つであり、高圧波は1回だけ反射
して吐出ポート33に導入される。
燃料噴射装置44の構成例を示す。この燃料噴射装置4
4は、高圧発生装置とインジェクタとを一体化したもの
であり、図示したように、高圧発生源17を有する加圧
室32に、燃料パイプを介することなく、反射面Rとな
る内面32aを有する加圧室本体32bにインジェクタ
ボディ14cを固着しインジェクタボディ14a内に噴
射通路96を介して噴射孔41を設けたものである。こ
の噴射孔41には、スプリング26を介して外開式の弁
25が装着される。反射面Rの位置や角度に応じて高圧
発生源17と吐出ポート33の相対位置が定まる。この
例では、反射面Rは1つであり、高圧波は1回だけ反射
して吐出ポート33に導入される。
【0082】また、加圧室32の上部にエア抜きポート
28が形成され、加圧室内エアを有効に排出する。
28が形成され、加圧室内エアを有効に排出する。
【0083】高圧発生源17の構成および作用効果、な
らびに噴射通路96を介する高圧波の伝播作用や燃料噴
射動作等は前記実施例と同様である。
らびに噴射通路96を介する高圧波の伝播作用や燃料噴
射動作等は前記実施例と同様である。
【0084】図15は、インジェクタを一体に構成した
高圧発生装置からなる燃料噴射装置44の別の例の構成
図である。この例では、加圧室32の内壁面に2つの反
射面R1、R2を形成し、衝撃的高圧波をこれら2つの
反射面R1、R2で順次2回反射させて、吐出ポート3
3に導き、さらに噴射通路96を介して噴射孔41に伝
播させる。高圧発生源17の構成および作用効果、およ
び噴射通路96を介する高圧波の伝播作用や燃料噴射動
作、エア抜きの構成、作用等は前記実施例と同様であ
る。
高圧発生装置からなる燃料噴射装置44の別の例の構成
図である。この例では、加圧室32の内壁面に2つの反
射面R1、R2を形成し、衝撃的高圧波をこれら2つの
反射面R1、R2で順次2回反射させて、吐出ポート3
3に導き、さらに噴射通路96を介して噴射孔41に伝
播させる。高圧発生源17の構成および作用効果、およ
び噴射通路96を介する高圧波の伝播作用や燃料噴射動
作、エア抜きの構成、作用等は前記実施例と同様であ
る。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
衝撃的高圧波を利用して、例えば圧電素子に電圧を印加
したときに発生する高圧波を、加圧室内の反射面で反射
させて屈曲した高圧波進行経路を形成することにより、
高圧発生源と吐出ポートとの相対位置を相互に対向する
位置だけでなく、反射面に対応して所望の位置に配置す
ることができ、高圧発生装置のレイアウトの自由度が大
きくなる。これにより、狭いスペース内や、複雑な構成
の各種装置内に効率良くコンパクトに液体噴射装置を組
み込むことができる。また、吐出ポートの開口面が大き
く噴射孔方向に向かって徐々に断面積が減少する縮径部
を有するため、この縮径部を高圧波が進行する間にその
圧力がさらに高められる。このようにして昇圧された高
圧波は、高圧波として噴射通路内を伝播させることがで
き、高い噴射エネルギーが得られるため、高圧空間内に
向けて噴射可能になる。噴射孔に到達した高圧波のエネ
ルギーは、小面積の噴射孔で圧力がさらに高まり液体の
運動エネルギーに変換され噴射孔から液体が噴射され
る。この場合、噴射通路内を伝播中のエネルギー損失が
少ないため、その分噴射エネルギーを大きくすることが
できる。また、高圧波をより有効に噴射孔に到達させ
て、噴射圧力を高めることができ、噴射速度が大きくな
って噴射流が充分微粒化し、ムラのない噴射が達成され
る。
衝撃的高圧波を利用して、例えば圧電素子に電圧を印加
したときに発生する高圧波を、加圧室内の反射面で反射
させて屈曲した高圧波進行経路を形成することにより、
高圧発生源と吐出ポートとの相対位置を相互に対向する
位置だけでなく、反射面に対応して所望の位置に配置す
ることができ、高圧発生装置のレイアウトの自由度が大
きくなる。これにより、狭いスペース内や、複雑な構成
の各種装置内に効率良くコンパクトに液体噴射装置を組
み込むことができる。また、吐出ポートの開口面が大き
く噴射孔方向に向かって徐々に断面積が減少する縮径部
を有するため、この縮径部を高圧波が進行する間にその
圧力がさらに高められる。このようにして昇圧された高
圧波は、高圧波として噴射通路内を伝播させることがで
き、高い噴射エネルギーが得られるため、高圧空間内に
向けて噴射可能になる。噴射孔に到達した高圧波のエネ
ルギーは、小面積の噴射孔で圧力がさらに高まり液体の
運動エネルギーに変換され噴射孔から液体が噴射され
る。この場合、噴射通路内を伝播中のエネルギー損失が
少ないため、その分噴射エネルギーを大きくすることが
できる。また、高圧波をより有効に噴射孔に到達させ
て、噴射圧力を高めることができ、噴射速度が大きくな
って噴射流が充分微粒化し、ムラのない噴射が達成され
る。
【0086】このような液体噴射装置を例えば印刷装置
のインク噴射手段として用いることにより、インク噴射
が、衝撃的高圧を利用するので噴射速度を大きくするこ
とができ、印刷速度を速くすることができる。また、噴
射孔近傍に弁手段が備るため、インクの切れがよくな
り、印刷の滲みを防止することができる。また、噴射孔
と印刷面との間の距離を大きくすれば、インクの噴射速
度が大きいため微粒化が促進され、広い面をむらなく印
刷できる。さらに、このような噴射孔と印刷面との間の
距離を制御しながら、被印刷物を噴射方向に対し直角方
向に移動すれば、印刷のむらや滲みのない状態で印刷の
幅を制御することができる。
のインク噴射手段として用いることにより、インク噴射
が、衝撃的高圧を利用するので噴射速度を大きくするこ
とができ、印刷速度を速くすることができる。また、噴
射孔近傍に弁手段が備るため、インクの切れがよくな
り、印刷の滲みを防止することができる。また、噴射孔
と印刷面との間の距離を大きくすれば、インクの噴射速
度が大きいため微粒化が促進され、広い面をむらなく印
刷できる。さらに、このような噴射孔と印刷面との間の
距離を制御しながら、被印刷物を噴射方向に対し直角方
向に移動すれば、印刷のむらや滲みのない状態で印刷の
幅を制御することができる。
【0087】また、本発明をボイラーの燃料噴射手段に
適用すれば、衝撃的高圧により燃料を噴射するので、燃
料の噴射速度が大きくなり、燃料が充分に微粒化する。
したがって、重油等の低揮発性の燃料であっても確実な
燃焼が可能になり、すすの発生を少なくして熱効率を高
めることができる。
適用すれば、衝撃的高圧により燃料を噴射するので、燃
料の噴射速度が大きくなり、燃料が充分に微粒化する。
したがって、重油等の低揮発性の燃料であっても確実な
燃焼が可能になり、すすの発生を少なくして熱効率を高
めることができる。
【0088】また、本発明を内燃機関の潤滑油供給手段
に適用すれば、潤滑油は衝撃的高圧を利用して噴射され
るため、安定して確実な潤滑油供給ができ、円滑なエン
ジン駆動が達成される。
に適用すれば、潤滑油は衝撃的高圧を利用して噴射され
るため、安定して確実な潤滑油供給ができ、円滑なエン
ジン駆動が達成される。
【0089】さらに、本発明を内燃機関の燃料噴射装置
に適用すれば、燃料は衝撃的高圧を利用して噴射される
ので、燃焼室内が高圧になっても燃料を噴射することが
できる。したがって、ガソリンエンジンにおいては、圧
縮行程終期の点火直前まで燃料噴射可能になり、またデ
ィーゼルエンジンのように燃焼継続中の高圧の燃焼室に
も燃料を確実に噴射することができる。この場合、燃料
噴射速度が大きくなることにより、燃料が微粒化し、燃
料が確実に気化するので、未燃焼成分の発生が抑制さ
れ、排気浄化性がよくなる。
に適用すれば、燃料は衝撃的高圧を利用して噴射される
ので、燃焼室内が高圧になっても燃料を噴射することが
できる。したがって、ガソリンエンジンにおいては、圧
縮行程終期の点火直前まで燃料噴射可能になり、またデ
ィーゼルエンジンのように燃焼継続中の高圧の燃焼室に
も燃料を確実に噴射することができる。この場合、燃料
噴射速度が大きくなることにより、燃料が微粒化し、燃
料が確実に気化するので、未燃焼成分の発生が抑制さ
れ、排気浄化性がよくなる。
【0090】このような内燃機関は、衝撃的高圧を利用
した燃料噴射を行うので、噴射速度を高め微粒化を促進
して、高圧燃焼室内へ確実に燃料を供給することが可能
になる。したがって、2サイクルおよび4サイクルのガ
ソリンエンジンにおける吸気管噴射や筒内噴射だけでな
く、ディーゼルエンジンに対しても充分適用可能にな
り、あらゆる運転状態で確実な燃料噴射が達成され、燃
焼効率が高く未燃ガス成分の発生を抑制して排気エミッ
ションを向上させ、信頼性が高くしかも汎用性の高い燃
料噴射装置が得られる。
した燃料噴射を行うので、噴射速度を高め微粒化を促進
して、高圧燃焼室内へ確実に燃料を供給することが可能
になる。したがって、2サイクルおよび4サイクルのガ
ソリンエンジンにおける吸気管噴射や筒内噴射だけでな
く、ディーゼルエンジンに対しても充分適用可能にな
り、あらゆる運転状態で確実な燃料噴射が達成され、燃
焼効率が高く未燃ガス成分の発生を抑制して排気エミッ
ションを向上させ、信頼性が高くしかも汎用性の高い燃
料噴射装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した4サイクルエンジンの構成
図である。
図である。
【図2】 本発明に係る液体噴射装置の実施例の構成図
である。
である。
【図3】 本発明に係る高圧発生装置の別の例を示す断
面図である。
面図である。
【図4】 本発明に係る高圧発生装置のさらに別の例の
断面図である。
断面図である。
【図5】 本発明に係る高圧発生装置のさらに別の例の
断面図である。
断面図である。
【図6】 本発明に係るインジェクタの構成図である。
【図7】 本発明に係るインジェクタの別の例の構成図
である。
である。
【図8】 本発明に係る高圧発生源の詳細構成図であ
る。
る。
【図9】 本発明に係る別の高圧発生源の構成図であ
る。
る。
【図10】 本発明に係るさらに別の高圧発生源の構成
説明図である。
説明図である。
【図11】 本発明に係るさらに別の高圧発生源の構成
説明図である。
説明図である。
【図12】 本発明に係る衝撃的高圧波と駆動信号のグ
ラフである。
ラフである。
【図13】 本発明を適用した2サイクルエンジンの構
成図である。
成図である。
【図14】 本発明に係る噴射弁一体型の燃料噴射装置
の構成図である。
の構成図である。
【図15】 噴射弁一体型の燃料噴射装置の別の実施例
の構成図である。
の構成図である。
14:インジェクタ、15:燃料パイプ、15a:燃料
噴射通路、16:高圧発生装置、17:高圧発生源、1
7a:高圧波(衝撃波)付与面、22:燃料タンク、2
3:エア抜きパイプ、25:弁、28:エア抜きポー
ト、32:加圧室、33:吐出ポート、35:燃料導入
ポート、501,502,503:反射壁、R,R1,
R2:反射面。
噴射通路、16:高圧発生装置、17:高圧発生源、1
7a:高圧波(衝撃波)付与面、22:燃料タンク、2
3:エア抜きパイプ、25:弁、28:エア抜きポー
ト、32:加圧室、33:吐出ポート、35:燃料導入
ポート、501,502,503:反射壁、R,R1,
R2:反射面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 61/20 F02M 63/06 63/06 F23D 11/34 B D0087 F23D 11/34 B41J 3/04 103B D0086
Claims (12)
- 【請求項1】 吐出ポートを有する加圧室と、 前記液体を噴射するための噴射孔と、 この噴射孔に前記加圧室の吐出ポートから液体を導く噴
射通路と、 該噴射通路あるいは、加圧室に設けられる液体導入ポー
トと前記加圧室内の液体に衝撃圧を付与する衝撃的高圧
発生手段とを有し、 前記加圧室内に、前記衝撃的高圧発生手段による液体に
対する衝撃圧付与方向を前記吐出ポート方向に向けるた
めの反射面を設けて、この加圧室内に屈曲した折れ線状
の高圧波進行経路を形成し、 前記噴射孔近傍の噴射通路断面積より、前記吐出ポート
の開口面積を大きくしたことを特徴とする液体噴射装
置。 - 【請求項2】 前記噴射孔の大きさは、これに連続する
部分の噴射通路の断面積より小さくしたことを特徴とす
る請求項1に記載の液体噴射装置。 - 【請求項3】 前記衝撃的高圧発生手段の高圧波付与面
に対向する位置に前記吐出ポートを設け、この高圧波付
与面の周囲に凹曲面状の反射面を設け、前記高圧波付与
面からその周囲に放射される衝撃的高圧波を前記反射面
で反射させて前記吐出ポート方向に向けるように構成し
たことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。 - 【請求項4】 前記衝撃的高圧発生手段の高圧波付与面
の大きさを、前記吐出ポートの開口面の大きさより小さ
くしたことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装
置。 - 【請求項5】 前記吐出ポートに連続して前記噴射孔方
向に断面積が徐々に減少する縮径部を設けたことを特徴
とする請求項1に記載の液体噴射装置。 - 【請求項6】 前記噴射孔近傍に逆止弁を設け、該逆止
弁は、逆止弁を境にして上流側の液体圧力から、下流側
の圧力を引いた値が所定値以上の場合に開となるように
構成したことを特徴とする請求項1から5までのいずれ
かに記載の液体燃料噴射装置。 - 【請求項7】 前記噴射孔近傍に逆止弁を設け、この弁
手段に液体の衝撃的高圧が到達するタイミングで弁を開
とする弁駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1か
ら5までのいずれかに記載の液体燃料噴射装置。 - 【請求項8】 前記液体噴射装置は、被印刷物にインク
を供給するためにインクを噴射する印刷装置のインク噴
射手段として使用されたことを特徴とする請求項1から
7までのいずれかに記載の液体噴射装置。 - 【請求項9】 前記液体噴射装置は、ボイラーの燃焼室
に燃料を供給する燃料噴射手段として使用されたことを
特徴とする請求項1から7までのいずれかに記載の液体
噴射装置。 - 【請求項10】 前記液体噴射装置は、内燃機関に潤滑
油を供給するために潤滑油を噴射する内燃機関の潤滑油
供給手段として使用されたことを特徴とする請求項1か
ら7までのいずれかに記載の液体噴射装置。 - 【請求項11】 前記液体噴射装置は、内燃機関の吸気
系または燃焼室に直接燃料を噴射する内燃機関の燃料噴
射装置として使用されたことを特徴とする請求項1から
7までのいずれかに記載の液体噴射装置。 - 【請求項12】 請求項11の液体噴射装置を搭載した
ことを特徴とする燃料噴射式内燃機関。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22685096A JPH1066904A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 液体噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22685096A JPH1066904A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 液体噴射装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1066904A true JPH1066904A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=16851553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22685096A Pending JPH1066904A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 液体噴射装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1066904A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160076693A (ko) * | 2014-12-23 | 2016-07-01 | 주식회사 현대케피코 | 연료레일 |
-
1996
- 1996-08-28 JP JP22685096A patent/JPH1066904A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160076693A (ko) * | 2014-12-23 | 2016-07-01 | 주식회사 현대케피코 | 연료레일 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5199641A (en) | Fuel injection nozzle with controllable fuel jet characteristic | |
| US6146102A (en) | Fuel injection system | |
| US20080006243A1 (en) | Fuel injection system designed to enhance uniformity of size of atomized particles of fuel | |
| CN1212328A (zh) | 燃料供给装置 | |
| US6739520B2 (en) | Liquid injection apparatus | |
| GB2077351A (en) | Diesel engine with ultrasonic atomization of fuel injected | |
| JP7779456B2 (ja) | 内燃機関の微小液滴噴射装置 | |
| EP0826872A2 (en) | Liquid injection device | |
| US4568265A (en) | Crossed pulse burner atomizer | |
| JPH1066904A (ja) | 液体噴射装置 | |
| US11519322B1 (en) | Method and system for fuel combustion | |
| JPH1061474A (ja) | 液体噴射装置 | |
| JPH1018939A (ja) | 液体噴射装置 | |
| JPH10103176A (ja) | 液体噴射装置 | |
| JPH1061529A (ja) | 液体噴射装置 | |
| JPH1061521A (ja) | 液体噴射装置 | |
| JPH1066903A (ja) | 液体噴射装置 | |
| US4508273A (en) | Crossed pulse liquid atomizer | |
| US4592328A (en) | Crossed pulse engine atomizer | |
| EP1382841A1 (en) | Liquid injection apparatus | |
| JP2005140083A (ja) | 内燃機関の燃料噴射装置 | |
| JPH10184498A (ja) | 燃料噴射装置 | |
| JPH10196493A (ja) | 燃料噴射装置 | |
| JPH10274135A (ja) | 燃料噴射装置 | |
| JPS61283760A (ja) | 燃料噴射弁 |