JPH10184498A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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Publication number
JPH10184498A
JPH10184498A JP8349315A JP34931596A JPH10184498A JP H10184498 A JPH10184498 A JP H10184498A JP 8349315 A JP8349315 A JP 8349315A JP 34931596 A JP34931596 A JP 34931596A JP H10184498 A JPH10184498 A JP H10184498A
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JP
Japan
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fuel
pressure
impact
chamber
plunger
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Application number
JP8349315A
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English (en)
Inventor
Junichi Kako
淳一 加来
Hiroshi Nozaki
博 野崎
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】衝撃的伸長素子を用い衝撃的高圧で燃料を噴射
し噴霧の微粒化を可能にし、しかも簡単な構成でより大
きな衝撃的圧力を得て燃料の供給を可能にする。 【解決手段】燃料供給源と連通する加圧室32と、燃料
供給源から加圧室32までの間の燃料供給経路上に設け
た低圧ポンプと、燃料を噴射するための噴射孔41と、
この噴射孔41に加圧室32から燃料を導く噴射通路
と、燃料に接する先端部にプランジャ17bを配した衝
撃的伸長素子17aを伸長させることにより加圧室32
内の燃料を衝撃力で加圧する高圧ポンプと、噴射孔近傍
に設けられ、高圧ポンプの作動に対応して開となる弁手
段とを有し、プランジャ17bの衝撃的加圧面を衝撃的
伸長素子17aの断面より大きくしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衝撃的高圧によ
り燃料を噴射する燃料噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】出願人は燃料噴射装置として、特願平8
−219672号において内燃機関の燃焼室に高圧で燃
料を噴射する燃料噴射装置を提案した。この燃料噴射は
衝撃的な高圧で噴射でき噴霧の微粒化の面で有利であ
る。このような燃料噴射装置で振動(圧力)源部分に圧
電素子あるいは磁歪素子などの衝撃的伸長素子を用いる
と、比較的簡単な構造で燃料を衝撃的に高圧にでき噴霧
の微粒化を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、 このよう
な衝撃的伸長素子を用いた構成では、衝撃的伸長素子に
より燃料に衝撃力を与えるプランジャの衝撃的加圧面
が、衝撃的伸長素子の断面と同じ大きさであり、プラン
ジャの作動ではより大きな衝撃的圧力を形成しにくい等
の問題がある。
【0004】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、衝撃的伸長素子を用い衝撃的高圧で燃料を噴射し
噴霧の微粒化を可能にし、しかも簡単な構成でより大き
な衝撃的圧力を得て燃料の供給を可能にする燃料噴射装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するため、請求項1記載の発明の燃料噴射装
置は、燃料供給源と連通する加圧室と、燃料供給源から
前記加圧室までの間の燃料供給経路上に設けた低圧ポン
プと、燃料を噴射するための噴射孔と、この噴射孔に前
記加圧室から燃料を導く噴射通路と、燃料に接する先端
部にプランジャを配した衝撃的伸長素子を伸長させるこ
とにより前記加圧室内の燃料を衝撃力で加圧する高圧ポ
ンプと、前記噴射孔近傍に設けられ、高圧ポンプの作動
に対応して開となる弁手段とを有し、前記プランジャの
衝撃的加圧面を前記衝撃的伸長素子の断面より大きくし
たことを特徴としている。
【0006】高圧ポンプに衝撃的伸長素子を用いること
で、燃料を衝撃的高圧で噴射でき噴霧の微粒化を可能に
することができる。また、衝撃的伸長素子の断面より大
きい衝撃的加圧面を有するプランジャを用いることで、
簡単な構成でより大きな衝撃的圧力を効率よく得て燃料
を供給することができる。
【0007】請求項2記載の発明の燃料燃料噴射装置
は、前記プランジャに、前記衝撃的伸長素子側と加圧室
とを区画するシール部材を備えることを特徴としてい
る。シール部材の位置は、例えばプランジャの途中部、
プランジャと圧電素子あるいは磁歪素子の燃料側端部と
の結合部等に設けられる。シール部材を用いることで、
燃料が外部に漏れるのを防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の燃料噴射装置に
ついて説明する。図1はこの発明に係る燃料噴射装置を
適用した4サイクル内燃機関の構成図である。エンジン
1は、燃焼室43の上部を構成するシリンダヘッド2
と、燃焼室43の筒体を構成するシリンダブロック3
と、クランク室を形成するクランクケース4とにより構
成される。クランク室内のクランク軸5は、クランクピ
ン6及びピストンピン7に連結されたコンロッド100
を介してピストン8に連結される。シリンダヘッド2に
は吸気管9が設けられ、その端部に燃焼室に臨んで吸気
弁10が装着され、吸気管9の開口部を開閉する。ま
た、シリンダヘッド2には、排気管11が設けられ、そ
の端部に燃焼室に臨んで排気弁12が装着され、排気管
11の開口部を開閉する。シリンダヘッド2の中央部に
は点火プラグ13が装着される。
【0009】この実施例では、燃焼室内に直接燃料を噴
射するためのインジェクタ14がシリンダヘッド2の上
面から燃焼室内に臨んで設けられる。このインジェクタ
14は、燃料パイプ15を介して、この発明に係る高圧
ポンプとなる高圧発生装置16に連通している。この高
圧発生装置16は、後述の衝撃的伸長素子の圧電素子、
磁歪素子、圧電素子と磁歪素子を直列に連結したもの等
とプランジャを含むもので構成される衝撃的高圧発生源
17を備えている。この衝撃的高圧発生源17は制御回
路18に連結され所定のタイミングで駆動制御される。
高圧発生装置16には、燃料供給パイプ21を介して低
圧ポンプである燃料ポンプ19により、燃料タンク22
から燃料が導入される。燃料タンク22内の燃料供給パ
イプ21の吸入口には、フィルター20が設けられてい
る。インジェクタ14には圧力逃がしパイプ兼エア抜き
パイプ23が接続され、エア抜きパイプ23には圧力を
調整する調圧弁101が設けられている。エアが存在す
ると、正確な噴射ができないため、エア抜きパイプ23
を設けてエアを抜いているが、エア抜きパイプ23があ
るため、高圧発生装置16を含めてその下流部に安定し
た余圧を負荷することができないため、調圧弁101を
設けて圧力を調整し正確な燃料噴射を行うようにしてい
る。
【0010】低圧ポンプの吐出圧力は、常時あるいはイ
ンジェクタ14が締め切り状態において、調圧弁101
の締め切り圧より高いので燃料パイプ15及びインジェ
クタ内部のエアおよび気化燃料等の気泡は燃料とともに
調圧弁101を通過して不図示のエアベント孔を上部に
持つ燃料タンク側の上部に戻される。燃料タンク22で
気泡が分離され、再び燃料供給パイプ21へ気泡が流れ
ることはない。これにより燃料パイプ15及びインジエ
クタ14内部は燃料で満たされるので、衝撃的高圧波が
確実に伝播するとともに、衝撃的高圧波がインジェクタ
14内の噴射孔直前部に衝突してさらに圧力上昇するの
を可能とする。また、衝撃的高圧波の一部が調圧弁10
1に到達する時にも気泡は調圧弁101を通過する。
【0011】図2は前記実施例における高圧発生装置1
6とインジェクタ14の詳細構成図である。インジェク
タ14は、先端に噴射孔41を有するケ−ス本体24か
らなり、この噴射孔41に弁25が装着される。弁25
はスプリング26により常に閉方向に付勢される。この
インジェクタ14には、袋ナット27を介して燃料パイ
プ15が接続される。また、ケ−ス本体24には側壁に
エア抜きポート28が形成され、このエア抜きポート2
8にエア抜きパイプ23が接続される。エア抜きポート
28は衝撃的高圧波の進行方向に対向する位置ではな
く、進行方向の側面に設けられており、衝撃的高圧波の
エネルギーはエア抜きポート28から飛散することな
く、確実に噴射孔方向に伝播する。エア抜きポート28
がケ−ス本体24に形成されており、高圧発生装置16
の加圧室32までの広い範囲の気泡を排出することがで
きる。
【0012】このインジェクタ14に、後述のように、
衝撃的高圧波が伝播してくると、弁25の内側面に衝突
しさらに昇圧する。そのエネルギーにより、スプリング
26に抗して弁25が押し開かれ、燃料が噴射される。
即ち、燃料噴射すべき燃焼室側とケース本体24の内部
の圧力差がスプリング26に応じた所定値より小さいと
きには、弁25は閉じた状態に保たれる。一方、衝撃的
高圧波が到達して、この弁内外の圧力差が所定値より大
きくなると弁25が開かれ燃料が噴射される。また、ス
プリング26は、燃料ポンプ19の吐出圧に対抗するの
で、燃料ポンプ19作動中、気泡をエア抜きパイプ23
の方へ排出することができる。
【0013】高圧発生装置16は、例えば筒状の本体3
1からなり、その内部に加圧室32が形成される。この
加圧室32の一方の端部側に、衝撃的伸長素子17a及
びプランジャ17b等を含むもので構成される衝撃的高
圧発生源17が装着される。この衝撃的高圧発生源17
は加圧室32内に衝撃的高圧波を発生させ加圧室32内
の燃料に衝撃的圧力を付与するものである。
【0014】プランジャ17bは、衝撃的伸長素子17
aの断面より大きい衝撃的加圧面17b1を有し、プラ
ンジャ17bは、衝撃的伸長素子17aと別部品であ
り、衝撃的伸長素子17aの燃料側端部等に設けられ
る。衝撃的伸長素子17aは、例えば圧電素子、あるい
は磁歪素子、あるいは圧電素子と磁歪素子を直列あるい
は並列に連結したもの等で構成される。高圧ポンプとし
ての高圧発生装置16に衝撃的伸長素子17aを用いる
ことで衝撃的高圧を発生でき、燃料の噴霧の微粒化を可
能にすることができる。また、衝撃的伸長素子17aの
断面より大きい衝撃的加圧面17b1を有するプランジ
ャ17bを用いることで、簡単な構成でより大きな衝撃
的圧力を得て燃料を供給することができる。また圧電素
子、磁歪素子等により衝撃的伸長素子17aを形成した
ので、印加する電圧波形、電流波形を制御して燃料の計
量精度、ダイナミックレンジを向上することができる。
【0015】また、プランジャ17bには環状の凹部1
7b2が形成され、この凹部17b2に衝撃的伸長素子
17a側と加圧室32とを区画するシール部材102を
備えている。シール部材102は、Oリングまたはメカ
ニカルシールで構成され、このシール部材102の位置
は、プランジャ17bの途中部に設けられる。
【0016】シール部材102としてOリングまたはメ
カニカルシールを用いることで、プランジャ17bのス
トローク長は、衝撃的伸長素子17aのストロークや変
形量に対して十分確保でき、反力は燃料圧と摩擦力によ
るもので余分な力は掛からない。また、ケースである筒
状の本体31が熱変形を起こした場合でも作動ストロー
クの変位量は衝撃的伸長素子17aの変位だけとなるた
め計量精度には影響しない。また、加圧室32の形状の
自由度が高く、しかも空気が溜りにくい。
【0017】この加圧室内燃料に対する衝撃高圧波を付
与する衝撃的加圧面17b1に対向する側の筒状本体3
1の端部に加圧室32に臨んで燃料吐出ポート33が開
口する。この吐出ポート33には、袋ナット34を介し
て、前述のインジェクタ14に連通する燃料パイプ15
が接続される。この燃料パイプ15の内部通路及びその
端部の吐出ポート33部分により高圧燃料の噴射通路1
5aが構成される。衝撃的高圧発生源17は、シール材
29を介してリード線30により制御回路18(図1)
に連結される。衝撃的高圧発生源17の衝撃的加圧面1
7b1に直交する筒状の本体31の側面、即ち、高圧波
が伝播する進行方向に対する直角な側面には、燃料導入
ポート35が加圧室32に臨んで開口する。この燃料導
入ポート35には袋ナット36を介して前述の燃料ポン
プ19(図1)に連通する燃料供給パイプ21が接続さ
れる。
【0018】このような構成の燃料噴射装置において、
加圧室32内に燃料を充填した状態で、衝撃的高圧発生
源17の衝撃的伸長素子17aに駆動電圧を印加する
と、衝撃的伸長素子17aが形状変化する瞬間に衝撃的
高圧波が発生する。この高圧波の発生作用は以下のとお
りである。まず、圧電素子では電圧印加あるいは磁歪素
子では電流供給開始の各瞬間に衝撃的伸長素子17aが
形状変化し、プランジャ17bの衝撃的加圧面17b1
が加圧室側に移動する。この瞬時の移動により、加圧室
32内の燃料粒子を押圧するが、燃料粒子は慣性で静止
状態を保とうとするため、加圧室32内の燃料に対し大
きな圧力が衝撃的に発生する。したがって、この衝撃的
高圧波は、衝撃的加圧面17b1側からその衝撃的加圧
面17b1に対し直角方向に、加圧室32の反対面側の
対向する位置の燃料吐出ポート33に向かって瞬時に伝
播する。この圧力波が加圧室32内を進行中に加圧室の
側面に開口する燃料導入ポート35を通過するが、この
ポート35の開口方向は高圧波の進行方向に対し直角方
向であるため、これを瞬時に通過し高圧波の圧力は、燃
料導入ポート35内の燃料及びこれに連通する燃料供給
パイプ21内の燃料に対し実質上何等作用せず、高圧波
のエネルギーは全く消費されない。したがって、この燃
料導入ポート35に逆止弁等の開口遮断手段を設けても
よいが、設けなくてもそれ程衝撃的高圧が 散失するこ
とはない。燃料導入ポート35は衝撃的加圧面17b1
前方でなければ良く、衝撃的高圧発生源17と並列に加
圧室32内を臨むように配置してもよい。
【0019】衝撃的高圧発生源17の衝撃的加圧面17
b1から筒状の本体31の対向する端面に到達した衝撃
的高圧波は、この面に唯一形成された燃料吐出ポート3
3内に進入し、噴射通路15a内の燃料を媒介としてイ
ンジェクタ14に向かって伝播する。このとき、燃料吐
出ポート33には、逆止弁等の通路閉塞部材が介在しな
いため、高圧波のエネルギーは消費されずに燃料の噴射
通路15a内に進入する。インジェクタ14に到達した
衝撃的高圧波は、前述のように、スプリング26に抗し
て弁25を開き噴射孔41から高圧燃料を噴射させる。
【0020】この実施例では、インジェクタ14の位置
は、図示したように、シリンダヘッド2の上面に設けて
筒内噴射構造としているが、これに代えて、一点鎖線で
示したインジェクタ14aのように、吸気管9の途中に
設けてもよい。あるいは、同じく一点鎖線で示したイン
ジェクタ14bのように、シリンダブロック3の側壁に
設けて筒内直接噴射を行ってもよい。また、エア抜きパ
イプ23は、前述の実施例ではインジエク夕14と気液
分離手段である燃料タンク22を連通させているが、こ
の構造に代えて、図1の一点鎖線23aで示したよう
に、インジェクタ14と高圧発生装置16とを連通させ
るように配設してもよい。これにより、燃料パイプ15
及びインジェクタ14内の空気および燃料蒸気を、燃料
の噴射とともに燃焼室内に排出する。そして、複数回の
噴射により空気を噴射排出した後も、燃焼室からの熱伝
播により気化発生する燃料蒸気は、燃焼室内への排出に
加え、弁25が閉じた後なおインジェクタ14内に残留
する残圧により、燃料蒸気を燃焼室から遠く温度の低い
加圧室32内に戻して凝縮させることが可能となる。こ
の場合、図示のエア抜きパイプ23の代わりに加圧室3
2と燃料タンク22を結ぶ戻りパイプを設け、この戻り
パイプの途中に調圧弁を設ける。
【0021】図3は衝撃的高圧発生源の別の実施例の構
成図である。この実施例は、加圧室32の内面に反射面
Rを形成し、衝撃的高圧発生源17からの高圧波を反射
面Rで反射させて方向変更し、燃料吐出ポート33に導
入するものである。したがって、この加圧室32内での
衝撃的加圧面17b1からの高圧波進行経路は、図3の
Lで示すように、反射面Rで屈曲した折れ線状の経路に
なる。反射面Rの角度や位置あるいは数によって、折れ
線状の経路が変り、衝撃的高圧発生源17と燃料吐出ポ
ート33の相対位置を変えて所望のレイアウトにするこ
とができる。インジェクタ14を含むその他の構成及び
作用効果は、前述の図2の実施例と同様である。
【0022】図4(A),(B),(C)は、それぞれ
この発明の別の実施例の基本構成図である。各実施例と
も、燃料供給装置550から燃料供給パイプ21及び燃
料導入ポート35を介して加圧室32に燃料が供給され
る。燃料供給装置550は、燃料タンクやこの燃料を圧
送するポンプ及びフィルタを含み、気泡等を除去するた
めのエアブリード等を含む気液分離手段を備えている。
この燃料供給装置550が、例えばエアブリードを備え
た燃料タンク及び燃料ポンプからなる場合には、燃料タ
ンクが気液分離手段を構成する。エア抜きパイプ23
は、燃料タンクの上部に連結され、エア抜きパイプ23
を帰還する燃料中に混入する気泡は、燃料タンク内で分
離される。
【0023】あるいは別の例として、燃料供給装置55
0は、燃料タンクと燃料ポンプを結ぶ燃料供給管に設け
たフロート室を含む。このフロート室は、フロート及び
これに設けたニードル弁により、燃料が減少すると、フ
ロートが下がってニードル弁を開いて燃料を導入し、フ
ロート室の液面を一定に保つように構成したものであ
る。このフロート室にはエアブリード孔が設けられ蒸気
や空気を逃している。燃料供給源が、このようなフロー
ト室を有する場合には、このフロート室が気液分離手段
を構成する。この場合には、エア抜きパイプ23はフロ
ート室の上部に連結されるか、あるいは燃料タンクとフ
ロート室の間の燃料供給管に連結される。これにより、
エア抜きパイプ23を帰還する燃料中に混入する気泡が
フロート室で分離され、燃料のみがフロート室から燃料
ポンプヘ流れることになる。この加圧室32には、前述
の実施例のように、燃料吐出ポート33および噴射通路
15aを介してインジェクタ14が連通する。この場
合、インジェクタ14を前述のように、燃料パイプを介
して連結した分離型としてもよいし、あるいは、後述の
ように、インジェクタと同様の弁手段を高圧発生装置側
に一体的に設けてlつのユニットを構成した一体型とし
てもよい。
【0024】この図4において、(A)は、エア抜きポ
ート28を、加圧室32と弁手段であるインジェクタ1
4との間の噴射通路15aの途中に設け、このエア抜き
ポート28に接続されたエア抜きパイプ23を燃料供給
装置550の気液分離手段に連通させ、エア抜きパイプ
23の途中に調整弁101を設けたものである。(B)
は、エア抜きポート28を、加圧室32の上部に設けこ
れを気液分離手段に連通させ、燃料供給装置550側に
調圧弁101を設けた構成である。また(C)は、エア
抜きポート28を、弁手段であるインジェクタ14に設
けこれを気液分離手段に連通させ、インジェクタ14側
に調圧弁101を設けた構成である。なお、(A)、
(B)に示すように調圧弁101上流のエア抜きパイプ
23の容積を大きくすることにより、調圧弁101の上
流のエア抜きパイプ23内に、加圧室32からのエアを
より多く導くことができるので、加圧室32内にエアが
滞留しにくくし、伝播途中のエアに起因する衝撃的圧力
の緩和を低減できる。また、(B)、(C)のように調
圧弁101を直接燃料供給装置550か、高圧発生装置
16に取り付けることにより、エア抜きパイプ23を1
本と最少にすることができる。
【0025】図5は調整弁の詳細な構成図である。図1
及び図4に示す調圧弁101は、図5に示すように構成
される。調圧弁101は、例えば金属製のハウジング1
01a,101bからなり、その内部はゴム製のダイヤ
フラム101cによって、スプリング室101dと燃料
室101eに分けられている。燃料は入口101fより
入り、燃料室101eに充満してダイヤフラム101c
を介してバルブ101gをスプリング101hを押し、
設定圧力でスプリング力とつり合う。燃料は出口101
iを経て燃料供給側ヘ戻される。また、調整弁101の
スプリング室101dは、外気と連通され常に大気圧に
対して一定の設定圧力を保持するようにしている。
【0026】図6はインジェクタの別の構成例を示す。
この図6(A)のインジェクタ14は、前述の図2及び
図3と同様にインジェクタが外側に開く外開弁型であ
る。ケ−ス本体24の先端に形成した噴射孔41の内側
に、弁25を駆動するための電磁ソレノイド60を備え
ている。このような構成において、高圧発生装置16か
ら衝撃的高圧波が到達するタイミングで、この電磁ソレ
ノイドに通電して弁25を開とし、燃料を噴射孔41か
ら噴射させる。この開弁のタイミングは、予め実験等に
より、高圧発生装置の衝撃的高圧発生源17に駆動電圧
を印加してから高圧波がインジェクタ14に到達するま
での時間を求めておき、このタイミングで電磁ソレノイ
ド60に通電するように、制御回路を構成しておく。こ
のような構成により、高圧波のエネルギーが弁開放のた
めに消費されないため、さらに大きな噴射エネルギーで
燃料燃料を噴射させることができる。なお、電磁ソレノ
イド60には外周の一部に上方と下方を連通する長手方
向の切欠が設けられており、衝撃的高圧波が噴射孔41
方向に円滑に伝播するようにされている。また、電磁ソ
レノイド60の外周のケース本体24側に長手方向に凹
みを設けてもよい。
【0027】図6(B)のインジェクタ14は、図6
(A)の例と異なり、弁が内側に開く内開弁型の構成で
あり、内開型の弁4を駆動するための電磁ソレノイド6
0を備えている。ケ−ス本体24の先端に形成した噴射
孔41の内側に、弁40がガイドスリーブ37内に沿っ
て摺動可能に配設される。弁40はスプリング39によ
り噴射孔41側に押圧され閉じた状態に付勢される。ガ
イドスリーブ37の根元部には導通孔38が開口し、燃
料パイプ15内の燃料噴射通路15aとケ−ス本体24
内の燃焼通路室24aとを連通させる。スプリング39
は、このガイドスリーブ37内に配設され、スリーブ3
7に固着される上側のシール部材91と下端部のシール
リング(図示しない)により燃料の浸入が防止された密
閉空間内に装着される。ケ−ス本体24にはエア抜きポ
ート28が開口し、エア抜きパイプ23を介して前述の
燃料タンク22(図1)に連通する。このような構成に
おいて、高圧発生装置16側から、噴射通路15a内の
燃料を介して衝撃的高圧波が伝播され、インジェクタ1
4に達すると、導通孔38を通して高圧エネルギーがケ
−ス本体24の内部に導入され、弁40をスプリング3
9に抗して押し上げ、噴射孔41を開いて燃料を噴射さ
せる。衝撃的高圧波はシール部材91の上部の円錐部に
より減衰することなく導通孔38に導かれ、導通孔38
から円筒形状の燃料通路室24a内に入る。衝撃的高圧
波は燃料通路室24aの壁に衝突して燃料通路室24a
上部の圧力を高める。この昇圧部から第2の衝撃的高圧
波が燃料通路室24a内下部の噴射孔41方向に伝播す
る。エア抜きポート28は燃料通路室24aの中間部側
壁に設けられており、第2の衝撃的高圧波のエネルギー
が散逸することはない。
【0028】この電磁ソレノイド60の構成及び作用は
図6(A)の例と同様であり、この例においても、高圧
波のエネルギーが弁開放のために消費されないため、大
きな噴射エネルギーで燃料燃料を噴射させることができ
る。導通孔38の燃料通路室24a側出口と対向して電
磁ソレノイド60に、外周の一部に上方と下方を連通す
る長手方向の切欠が導通孔38の数と一致した数設けら
れている。そして、電磁ソレノイド60より噴射孔41
側にエア抜きポート28が設けられるので、より噴射孔
41に近い部分までエア抜きすることができる。なお、
電磁ソレノイド60は、衝撃的高圧波が燃料通路15の
内を脈動することにより計量が不正確になるのを防止す
るため、所定のタイミングで弁40を強制的に閉じるの
に使用してもよい。
【0029】図7は圧電素子を用いた衝撃的高圧発生源
の詳細構成図である。この衝撃的高圧発生源17は、密
閉ケース71内に設けた複数枚の圧電素子73を有し、
各圧電素子73間には、正極板15laと負極板151
bが交互に配設される。これらの圧電素子73、正極板
15la及び負極板15lbは、積層された状態で、保
持具74及びプランジャ152間に挟持され、ボルト7
2により相互に固定保持される。このようにボルト72
で一体的に固定保持された圧電素子73は、その保持具
74を介して、ねじ部材75により、密閉ケース71内
に取付けられる。各正極板15la同士及び負極板15
lb同士は、それぞれ導電板76で連結され、正電荷供
給線303及び負電荷供給線304を介して電圧調整器
302に接続される。密閉ケース71からの各電荷供給
線303、304の取り出し部には、シール用グロメッ
ト77が装着され、ケース内の密封性が保持される。電
圧調整器302はECU95に接続され、後述のように
駆動制御される。300は交流電源、301は交直変換
回路である。
【0030】ここで、圧電素子とは、いわゆる圧電効果
を有する素子からなる公知の圧電アクチュェータであ
る。なお、圧電効果を有する材料には、水晶から高分子
まで各種のものがあるが、圧電アクチュエータの材料と
しては圧電セラミックスの一種であるチタン酸ジルコン
酸鉛(PZT)が代表的である。
【0031】プランジャ152は、衝撃的伸長素子を構
成する圧電素子73の断面より大きい衝撃的加圧面15
2aを有し、プランジャ152は、圧電素子73と別部
品であり、圧電素子73の燃料側端部に設けられる。圧
電素子73の断面より大きい衝撃的加圧面152aを有
するプランジャ17bを用いることで、簡単な構成でよ
り大きな衝撃的圧力を得て燃料を効率よく供給すること
ができる。
【0032】また、プランジャ152外周には環状の凹
部152bが形成され、この凹部152bに圧電素子7
3側と加圧室32とを区画するシール部材153を備え
ている。シール部材153の位置は、プランジャ152
の途中部に設けられる。シール部材153を用いること
で、プランジャ152のストローク長は、圧電素子73
のストロークや変形量に対して十分確保でき、反力は燃
料圧と摩擦力によるもので余分な力は掛からない。ま
た、密閉ケース71が熱変形を起こした場合でも作動ス
トロークの変位量は圧電素子73の変位だけとなるため
計量精度には影響しない。また、シ−ル部材153は高
圧発生装置16から燃料を外部に漏れないようにするこ
とができる。シ−ル用グロメット77はさらに燃料洩れ
防止に寄与する。シ−ル部材153は、圧電素子73を
燃料より隔離し、燃料タンク22内において結露等によ
り燃料中に混入する水分により、圧電素子73が腐食す
るのを防止する。
【0033】図7において、複数枚(この例では7枚)
の圧電素子(圧電セラミックス)73及びこれらを挟み
込むように配置され、一体化された正極板151aと負
極板15lbとにより電歪素子が形成される。交流電源
300からの交流電流は交直変換回路301を経て直流
電圧に変換され、電圧調整器302に入力される。電圧
調整器302は、ECU95により制御され、正電荷供
給線303あるいは負電荷供給線304とそれぞれ接続
される2つのアウトプットの内、正電荷供給線303側
を所定の電圧の正電圧に調整する一方、負電荷供給線3
04側をアースする。また正極板15laの電圧を下げ
る場合には、正極板15laの電荷の一部をアースさせ
る。正極板15laと負極板15lbの間の圧電セラミ
ックスは、2つの極板による電界の大きさに略比例し
て、極板方向に変位する。この変位が図7のものでは7
つ集積されて大きな変位となる。
【0034】図8は、衝撃的高圧発生源の別の実施例の
構成図である。この実施例は、前述の圧電素子に代え
て、磁歪素子を用いた構成である。この磁歪素子とは、
磁場の中で伸び縮みする磁電材料、例えばテルビウム、
ジスプロシウム、鉛の三元系合金を使った磁心と、この
磁心の外周に巻かれたコイルからなるものである。コイ
ルヘの通電量(例えば電圧、電流)を制御することによ
り磁心が伸縮する。図8において、磁歪素子79の周囲
にコイル80が巻回され、その周囲に永久磁石84が装
着される。磁歪素子79の端部にはプランジヤ152が
固定される。このプランジヤ152はスプリング82の
作用により常に加圧室32から引込む方向に付勢され
る。コイル80はリード線78を介して電圧調整器に接
続される。
【0035】プランジャ152は、衝撃的伸長素子を構
成する磁歪素子79の断面より大きい衝撃的加圧面15
2aを有し、プランジャ152は、磁歪素子79と別部
品であり、磁歪素子79の燃料側端部に設けられる。磁
歪素子79の断面より大きい衝撃的加圧面152aを有
するプランジャ17bを用いることで、簡単な構成で大
きな衝撃的圧力を得て燃料を効率よく供給することがで
きる。
【0036】また、プランジャ152には凹部152b
が形成され、この凹部152bに圧電素子73側と加圧
室32とを区画するシール部材153を備えている。シ
ール部材153の位置は、プランジャ152の途中部に
設けられる。シール部材153を用いることで、プラン
ジャ152のストローク長は、磁歪素子79のストロー
クや変形量に対して十分確保でき、反力は燃料圧と摩擦
力によるもので余分な力は掛からない。また、密閉ケー
ス71が熱変形を起こした場合でも作動ストロークの変
位量は磁歪素子79の変位だけとなるため計量精度には
影響しない。なお、磁歪素子79の燃料側端部の断面積
を他の部分より大きくし、燃料側端部の端面で衝撃的圧
力を発生させるようにLても良い。すなわち、磁歪素子
79の端部がプランジャを兼ね、端面が衝撃的加圧面と
なる。この場合、シ−ル部材153は地歪素子79の端
部の腐食防止には寄与できないが、磁歪素子79の内部
の腐食を防止し、且つシール用グロメット77の劣化が
あっても、燃料が外部に洩れることを防止できる。
【0037】電圧調整器は前述の例と同様にECUに接
続され、コイル80への駆動電流を制御して磁歪素子7
9への印加電圧を調整する。コイル80の駆動電圧を大
きくするとコイル80を流れる駆動電流も大きくなりコ
イルが発生する磁界の大きさも大きくなり、磁歪素子7
9への印加電圧が大きくなって、大きな衝撃的高圧波が
発生する。その他の構成及び作用効果は前述の圧電素子
を用いた実施例と同様である。磁歪素子79の駆動にお
いては、電圧調整器の替わりに電流調整器を配置し、定
電圧ながら大電流をステップ的にコイル80に加えるよ
うにしてもよい。さらに、磁歪素子79の一方の端部を
密閉ケース71の鏡板部にボルト等により固定するよう
にし、スプリング82を廃止するようにしてもよい。
【0038】図9はこの発明に係る高圧発生装置で発生
する衝撃的高圧とその駆動信号との関係を示すグラフで
ある。グラフaは圧力波形、グラフbは駆動信号を示
す。グラフaにおいて、P1は外開式弁あるいは内開式
弁を持つインジェクタの開弁圧を示し、P0は加圧前の
加圧室内圧力を示す。図示したように、駆動信号をオン
にした直後に、開弁圧を大きく超える高圧が衝撃的に発
生し、その後急激に減衰振動する。前述の各実施例は、
この駆動信号入力直後の衝撃的高圧を燃料中で有効に伝
播して利用するものである。また、図示したように、駆
動信号をオフにした直後に、一旦圧力波形が低下すると
ともにその振動の反作用で圧力が上昇し、開弁圧P1を
超える圧力波が発生する。このような駆動信号オフ時の
圧力ピークをオン時と同様に衝撃的圧力として噴射孔ま
で伝播し燃料噴射に利用することも可能である。なお、
高圧発生装置に図7に示すように圧電素子を使用するも
のでは、駆動信号は所定以上の電圧値を持つパルス電圧
信号であり、図8に示す磁歪素子においては、駆動信号
は所定以上の電流値を持つパルス電流信号、あるいは所
定以上の電圧値を持つパルス電圧信号である。
【0039】図10はこの発明に係る燃料噴射装置を2
サイクル内燃機関に適用した例を示す。このエンジン1
は、前述の図1のエンジンと同様に、シリンダ内を摺動
するピストン8を有し、クランク室に連通する吸気管9
及びシリンダ内の燃焼室43に連通する排気管11を備
えている。また、クランク室と燃焼室43とを、掃気通
路42で連通している。吸気管9内にはスロットル弁4
8及びリード弁47が設けられる。シリンダヘッド2に
は、燃焼室43に臨んで、燃料噴射ユニット44が設け
られる。この燃料噴射ユニット44は、前述の実施例に
おける高圧発生装置16とインジェクタ14とを一体に
構成したものであり、前述の実施例と同様に、衝撃的高
圧波を利用して燃料を噴射する。
【0040】この燃料噴射ユニット44は、燃料供給パ
イプ21を介して、燃料噴射ユニット44より高い位置
に設けた上部に不図示のブリーザ穴を設けた気液分離フ
ロート室46に連通する。この気液分離フロート室46
は、液面を一定とするためのフロート式弁46a、燃料
ポンプ19A及びフィルタ20を介して、燃料タンク2
2に連通する。燃料噴射ユニット44は、前述の実施例
と同様に、制御回路18に連結され、さらに交流電源及
び交直変換回路からなる電源回路45に接続される。な
お、この燃料噴射ユニット44は、図10の一点鎖線で
示したように、シリンダブロック3の側壁面あるいは吸
気管9に設けてもよい。
【0041】この構成により、燃料噴射ユニット44内
の不図示の加圧室、噴射通路、弁手段の気泡は、エンジ
ン1停止中にエア抜きパイプ23へ入り、フロート室4
6方向に浮力により移動する。気泡が加圧室に入るの
は、弁手段より噴射通路が上位にあり、噴射通路より加
圧室が上位にあるからである。また、気泡が加圧室から
エア抜きパイブ23へ入るのは、エア抜きパイプ23の
加圧室側開口が、加圧室の上部にあるからである。エア
抜きパイプ23の加圧室側開口が、燃料供給パイプ21
端部の不図示の導入ポートより上位にあると、確実にエ
ア抜きパイプ23内へ気泡を導くことができる。一方、
燃料供給パイプ21中の気泡は、エンジン1停止中に浮
力によりフロート室46内に移動する。
【0042】エンジン1運転中は、燃料噴射ユニット4
4が作動し、衝撃的高圧波発生による噴射、噴射により
加圧室に発生する負圧とフロート室46の燃料油面によ
るヘッド(正圧)とによる加圧室への燃料移動とが交互
に連続して発生する。加圧室への燃料移動時、エア抜き
パイプ23内の加圧室寄り部分に気泡があると、気泡が
再び加圧室内に戻ることになるので、エア抜きパイプ2
3内にフロート室46方向のみに流れを許容する逆止弁
を配置すると、エンジン1運転中にも確実にエア抜きが
できる。衝撃的高圧波は、発生面の法線方向に強い指向
性があるので、燃料噴射時のエア抜きパイプ23内への
燃料押し出し量(噴射洩れ量)は僅かである。この僅か
なエア抜きパイプ23内への燃料押し出し作用により、
エア抜きパイプ23内の気泡は確実にフロート室46へ
移動し分離される。なお、燃料噴射時の燃料供給パイプ
21内への燃料押し戻し量(燃料洩れ量)は僅かではあ
るが、燃料供給パイプ21内に加圧室方向のみに流れを
許容する逆止弁を配置すると、噴射洩れ量を少なくでき
る。
【0043】また、燃料供給パイプ21に燃料ポンプ1
9Bを設けることができ、エア抜きパイプ23に調圧弁
101を設ける。この場合には気液分離フロート室46
は、液面を一定とするためのフロート式弁46aが不要
となるが、上限レベル検知センサS1と下限レベル検知
センサS2から構成される燃料レベルメータを設ける。
気液分離フロート室46の燃料レベルが下限レベル検知
センサS2の位置より下がると、燃料ポンプ19Aを駆
動してフィルタ20を介して燃料を燃料タンク22から
供給し、上限レベル検知センサS1が燃料を検知すると
燃料の供給を停止する。
【0044】この実施例のエンジン1ではさらに、オイ
ルを供給するために燃料噴射装置を用いている。49は
オイル噴射ユニットであり、前述の実施例の高圧発生装
置16が用いられる。このオイル噴射ユニット49から
オイル配管53、54を介してインジェクタ55からク
ランク室及びシリンダ内にオイルが噴射される。オイル
噴射ユニット49にはストレーナ52を介してオイルタ
ンク51からオイルポンプ50によりオイルが供給され
る。このオイル噴射ユニット49は、前述の各実施例と
同様に、高圧発生源を有し、衝撃的高圧によりインジェ
クタ55からオイルを噴射するものであり、その構成や
衝撃的高圧波の発生原理や作用及び噴射動作は前記各実
施例と同じである。なお、加圧室には一つの衝撃的高圧
発生部に対向した位置にオイル配管53に各々連通する
複数の潤滑油吐出ボートが設けられる。この燃料噴射装
置にも、上記したようなエア抜き手段を配置することに
より、簡単にエア抜きが可能となる。
【0045】図11は燃料噴射ユニットの詳細構成図で
ある。 図11(A),(B),(C)の実施例は、燃
料噴射ユニット44は、高圧発生装置16とインジェク
タ14が、一体にユニットに形成され、燃料噴射の応答
性がよく、かつコンパクトな構造になっている。 図1
1(A)の実施例のインジェクタ14は、先端に噴射孔
41が形成されたケ−ス本体24を有し、この噴射孔4
1に弁25が装着される。弁25はスプリング26によ
り常に閉方向に付勢される。このインジェクタ14に
は、ケース200を介して高圧発生装置16の本体31
に接続され一体になっている。このインジェクタ14
に、衝撃的高圧波が伝播してくると、弁25の内側面に
衝突しさらに昇圧する。そして、そのエネルギーによ
り、スプリング26に抗して弁25が押し開かれ、燃料
が噴射される。
【0046】高圧発生装置16は、本体31の内部に加
圧室32が形成される。この加圧室32の一方の端部側
に、衝撃的伸長素子17a及びプランジャ17b等を含
むもので構成される高圧発生源17が装着され、加圧室
32内に衝撃的高圧波を発生させ加圧室32内の燃料に
衝撃的圧力を付与する。プランジャ17bは、衝撃的伸
長素子17aの断面より大きい衝撃的加圧面17b1を
有し、プランジャ17bは、衝撃的伸長素子17aと別
部品であり、衝撃的伸長素子17aの燃料側端部に圧入
固定して設けられる。衝撃的伸長素子17aは、例えば
圧電素子、磁歪素子、圧電素子と磁歪素子を直列にある
いは並列に連結したもの等で構成される。
【0047】また、プランジャ17bの外周には環状の
凹部17b2が形成され、この凹部17b2に衝撃的伸
長素子17a側と加圧室32とを区画するシール部材1
02を備えている。シール部材102はOリングやメカ
ニカルシールで構成され、シール部材102の位置は、
プランジャ17bの途中部に設けられる。シール部材1
02としてOリングやメカニカルシールを用いること
で、前記したようにプランジャ17bのストローク長
は、衝撃的伸長素子17aのストロークや変形量に対し
て十分確保でき、反力は燃料圧と摩擦力によるもので余
分な力は掛からない。また、ケースである筒状の本体3
1が熱変形を起こした場合でも作動ストロークの変位量
は衝撃的伸長素子17aの変位だけとなるため計量精度
には影響しない。また、加圧室32の形状の自由度が高
く、しかもエアが溜りにくい。なお、この実施の形態に
おいては、加圧室内壁32aを漏斗状にしている。
【0048】この加圧室内燃料に対する衝撃高圧波を付
与する衝撃的加圧面17b1に対向する側の加圧室内壁
32aの端部に加圧室32に臨んで燃料吐出ポート33
が開口する。この燃料吐出ポート33は、インジェクタ
14に連通する。
【0049】衝撃的高圧発生源17の衝撃的伸長素子1
7aは、端部を締め上げるナット403によりケース4
00に固定されている。401はナット締め上げ時の衝
撃的伸長素子17aの回り止めである。衝撃的高圧発生
源17は、ケース400を介して高圧発生装置16の本
体31に接続され一体になっている。衝撃的伸長素子1
7aは、リード線30により制御回路18(図1)に連
結される。衝撃的高圧発生源17の衝撃的加圧面17b
1に直交する筒状の本体31の側面、即ち、高圧波が伝
播する進行方向に対する直角な側面には、燃料導入ポー
ト35が加圧室32に臨んで開口する。この燃料導入ポ
ート35には前述の燃料ポンプ19(図1)に連通する
燃料供給パイプ21が接続される。燃料導入ポート35
の近傍上流部にはスプリングでバックアップされた逆止
弁21aが配置され、エア技きバイプ23の上流側端部
には、調圧弁23aが配置されている。
【0050】このような構成の燃料噴射装置において、
加圧室32内に燃料を充填した状態で、衝撃的高圧発生
源17の衝撃的伸長素子17aに駆動電圧を印加するあ
るいは駆動電流を供給し始めると、衝撃的伸長素子17
aが形状変化する瞬間に衝撃的高圧波が発生する。この
衝撃的高圧波は、衝撃的加圧面17b1側からその衝撃
的加圧面17b1に対し直角方向に、加圧室32の反対
面側の対向する位置の燃料吐出ポート33に向かって瞬
時に伝播する。この圧力波が加圧室32内を進行中に加
圧室の側面に開口する燃料導入ポート35を通過する
が、このポート35の開口方向は高圧波の進行方向に対
し直角方向であるため、これを瞬時に通過し高圧波の圧
力は、燃料導入ポート35内の燃料及びこれに連通する
燃料供給パイプ21内の燃料に対し実質上何等作用せ
ず、高圧波のエネルギーは全く消費されない。衝撃的高
圧発生源17の衝撃的加圧面17b1から発せられ、漏
斗状の加圧室内壁32aにより集められ、さらに昇圧し
た衝撃的高圧波は、この面に唯一形成された燃料吐出ポ
ート33内に進入し、インジェクタ14に向かって伝播
する。インジェクタ14に到達した衝撃的高圧波は、ス
プリング26に抗して弁25を開き噴射孔41から高圧
燃料を噴射させる。エア抜きパイプ23は、高圧発生装
置16の加圧室32と気液分離手段である燃料タンク2
2を連通させ、加圧室32までの広い範囲の気泡を排出
することができる。
【0051】図11(B)の実施例は、図11(A)の
実施例と同様にプランジャ17bは、衝撃的伸長素子1
7aの断面より大きい衝撃的加圧面17b1を有してい
るが、プランジャ17bは、衝撃的伸長素子17aの燃
料側端部にビス402により締め付け固定して設けられ
る。また、プランジャ17bには衝撃的伸長素子17a
側と加圧室32とを区画するシール部材102が設けら
れ、シール部材102はダイヤフラムで構成されてい
る。シール部材102を構成する金属板からなるダイヤ
フラムは、プランジャ17bと共に衝撃的伸長素子17
aの燃料側端部にビス402により共も締めされ、プラ
ンジャ17bと衝撃的伸長素子17aの間に設けられ、
ダイヤフラムの外周部102aはケースである筒状の本
体31の内壁に固定されている。
【0052】図11(C)の実施例は、図11(A)の
実施例と同様にプランジャ17bは、衝撃的伸長素子1
7aの断面より大きい衝撃的加圧面17b1を有してい
るが、プランジャ17bは、衝撃的伸長素子17aの燃
料側端部に接合固定して設けられる。また、プランジャ
17bには衝撃的伸長素子17a側と加圧室32とを区
画するシール部材102が設けられ、シール部材102
はゴム材からなるベローズで構成されている。シール部
材102を構成するベローズは、一端部102bがプラ
ンジャ17bに固定され、他端部102cはケースであ
る筒状の本体31に固定されている。
【0053】図11(B)におけるダイヤフラムからな
るシール部材102も、図11(C)におけるベロ−ズ
からなるシール部材102も、ともにプランジャ17b
の衝撃的加圧面17b1の反対側に配置しており、それ
ぞれ弾性的に変形可能であっても、図11(C)の高圧
発生装置16より噴射性能の低下を防ぐことができる。
【0054】図12は、図10のエンジンにおける燃料
噴射ユニットのさらに別の構成例を示す。この燃料噴射
ユニット44は、図11と同様に、高圧発生装置16と
インジェクタ14とを一体化したものである。この例で
は、図示したように、衝撃的高圧発生源17の衝撃的伸
長素子17a及びプランジャ17bを有する加圧室32
に、燃料パイプを介することなく、反射面Rとなる内面
32aを有する加圧室32の直後に噴射通路96を介し
て噴射孔41を設けたものである。この噴射孔41に
は、スプリング26を介して外開式の弁25が装着され
る。反射面Rの位置や角度に応じて高圧発生源17と吐
出ポート33の相対位置が定まる。この例では、反射面
Rは1つであり、高圧波は1回だけ反射して吐出ポート
33に導入される。また、加圧室32の上部にエア抜き
ポート28が形成され、加圧室内エアを有効に排出す
る。衝撃的高圧発生源17の構成および作用効果、なら
びに噴射通路96を介する高圧波の伝播作用や燃料噴射
動作やエア抜き作用等は前記実施例と同様である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明の燃料噴射装置では、高圧ポンプに衝撃的伸長素子を
用いることで、衝撃的圧力を発生させ燃料の噴霧の微粒
化を可能にすることができる。また、衝撃的伸長素子の
断面より大きい衝撃的加圧面を有するプランジャを用い
ることで、簡単な構成でより大きな衝撃的圧力を得て燃
料を供給することができる。
【0056】請求項2記載の発明の燃料噴射装置では、
プランジャに、衝撃的伸長素子側と加圧室とを区画する
シール部材を用いることで、燃料が外部に漏れるのを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る燃料噴射装置を適用した4サイ
クル内燃機関の構成図である。
【図2】高圧発生装置とインジェクタの詳細構成図であ
る。
【図3】高圧発生源の別の実施例の構成図である。
【図4】この発明の別の実施例の基本構成図である。
【図5】調整弁の詳細な構成図である。
【図6】インジェクタの別の例の構成図である。
【図7】圧電素子を用いた高圧発生源の詳細構成図であ
る。
【図8】別の衝撃的高圧発生源の構成図である。
【図9】衝撃的高圧波と駆動信号のグラフである。
【図10】この発明に係る燃料噴射装置を適用した2サ
イクルエンジンの構成図である。
【図11】燃料噴射ユニットの詳細構成図である。
【図12】燃料噴射ユニットのさらに別の実施例の構成
図である。
【符号の説明】
16 高圧発生装置 17 衝撃的高圧発生源 17a 衝撃的伸長素子 17b プランジャ 17b1 衝撃的加圧面 32 加圧室 41 噴射孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料供給源と連通する加圧室と、燃料供給
    源から前記加圧室までの間の燃料供給経路上に設けた低
    圧ポンプと、燃料を噴射するための噴射孔と、この噴射
    孔に前記加圧室から燃料を導く噴射通路と、燃料に接す
    る先端部にプランジャを配した衝撃的伸長素子を伸長さ
    せることにより前記加圧室内の燃料を衝撃力で加圧する
    高圧ポンプと、前記噴射孔近傍に設けられ、高圧ポンプ
    の作動に対応して開となる弁手段とを有し、前記プラン
    ジャの衝撃的加圧面を前記衝撃的伸長素子の断面より大
    きくしたことを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】前記プランジャに、前記衝撃的伸長素子側
    と加圧室とを区画するシール部材を備えることを特徴と
    する請求項1記載の燃料噴射装置。
JP8349315A 1996-12-27 1996-12-27 燃料噴射装置 Pending JPH10184498A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6915968B2 (en) 2002-02-07 2005-07-12 Hitachi, Ltd. Fuel injector
JP2010096182A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Robert Bosch Gmbh 噴射装置

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