JPH1067314A - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ

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JPH1067314A
JPH1067314A JP22858896A JP22858896A JPH1067314A JP H1067314 A JPH1067314 A JP H1067314A JP 22858896 A JP22858896 A JP 22858896A JP 22858896 A JP22858896 A JP 22858896A JP H1067314 A JPH1067314 A JP H1067314A
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JP
Japan
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piston
slider
space
cylinder
hole
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Application number
JP22858896A
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English (en)
Inventor
Hideaki Iijima
島 英 明 飯
Toshihiro Nakano
野 利 博 中
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレ−キ操作力を受けるスライダの摺動抵抗
は低く、待機時のシ−ル力は強いマスタシリンダの提
供。 【解決手段】 シリンダ11内のピストン21と一体の
スライダ22を案内するガイド30で支持されて、ガイ
ドとスライダの間をシ−ルする、伸縮性があるカップシ
−ル31、および、これにy方向で対向してピストン2
1の戻り移動で押されてカップシ−ル31を圧縮するリ
ングプレ−ト33を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧式ブレ−キ装
置に使用されるマスタシリンダに関し、特に、外部から
シリンダ内のピストンを駆動するための、ピストンに結
合されシリンダボディから外部に突出するスライダを有
するマスタシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】スライダには一般に、リンクを介してブ
レ−キペダルが連結され、あるいは、リンクを介してブ
レ−キペダルに連結されたブ−スタが連結され、ブレ−
キペダルの踏込みにより、スライダがシリンダボディに
押込むように駆動される。このとき、シリンダ空間を内
側空間と外側空間に区分するピストンが内側空間を縮め
外側空間を拡げる方向(ブレ−キ圧発生方向)に移動
し、内側空間のブレ−キ液が加圧されて内側空間に連通
するアウトレットポ−トを通って車輪ブレ−キに供給さ
れ、同時に、外側空間およびブレ−キ液リザ−バに連通
するリザ−バポ−トを通して、ブレ−キ液リザ−バから
ブレ−キ液が外側空間に吸入される。またリタ−ンスプ
リングが圧縮される。ブレ−キペダルの踏込みが解放さ
れると、リタ−ンスプリングの反発力によりピストンが
戻し方向(ブレ−キ圧解放方向)に駆動されて、車輪ブ
レ−キからブレ−キ液が内側空間に戻り移動し、同時
に、外側空間のブレ−キ液がブレ−キ液リザ−バに送り
出される。スライダはシリンダボディから最も突出した
位置に戻る。
【0003】スライダはピストンと一体であり前記外側
空間を通り、シリンダ空間の端部を閉じるスライダガイ
ドを貫通して、シリンダボディの外部に突出している。
このスライダガイドの、スライダが貫通する穴とスライ
ダの間を気密にシ−ルするためのリング型カップシ−ル
が、スライダガイドに装着されている。この種のシ−ル
が実公昭4−4927号公報に開示されている。このシ
−ル部での液漏れあるいは、外側空間への外気の侵入を
防止するためには、リング型カップシ−ルとスライダお
よびスライダガイドとの密着を確実にする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特に、マスタシリンダ
およびそれから車輪ブレ−キまでにブレ−キ液を充填す
るとき、又はブレ−キ液の交換のとき、ブレ−キ液リザ
−バに真空ポンプを結合してブレ−キ配管を真空引きし
て、所定の負圧にしてからコックの切換えによりブレ−
キ液を供給することが行なわれているが、この真空引き
のときにシ−ルが不完全であると、外気が吸い込まれ、
所定の負圧まで吸引できないという問題を生ずる。仮
に、所定の負圧まで吸引しないでブレ−キ液を充填する
と、ブレ−キ配管に空気(気泡)が残るおそれがある。
真空引きを確実にするためには、スライダガイドとスラ
イダとの間のシ−ルを強くするのが良い。
【0005】しかし、シ−ル力(密着力)が増えるに従
がい、スライダの摺動抵抗が増大し、ピストンの駆動に
は好ましくない。例えばシ−ル力を強くすると、リタ−
ンスプリングのばね力を強く設計しなければならない
が、そうすると、このスプリングの反発力に抗してスラ
イダを押込むブレ−キ操作力も強くしなければならな
い。
【0006】したがって、ブレ−キ操作がないときのシ
−ル力は強くスライダの摺動に対しては抵抗が低いシ−
ルが望ましい。
【0007】本発明は、スライダの摺動抵抗は低く、ス
ライダの非操作時のシ−ル力は強いマスタシリンダを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 (1)本発明のマスタシリンダは、y方向に延び該方向
の一端が開放したシリンダ空間(11)を有するシリンダボ
ディ(1);シリンダ空間(11)にあってそれをy方向で区
分するピストン(21)およびこれと連続してシリンダ空間
の前記一端からシリンダボディの外にy方向に沿って延
びるスライダ(22)を含むピストン手段(20);スライダ(2
2)が貫通する穴を有しシリンダボディ(1)に結合され、
シリンダ空間(11)の前記一端の位置の、シリンダボディ
(1)の端面に対向するガイド部材(30);ガイド部材(30)
で支持されてシリンダボディ(1)の前記端面に対向し、
ガイド部材(30)とスライダ(22)の間をシ−ルする、伸縮
性があるシ−ル部材(31);ピストン手段(20)を、ピスト
ン(21)がシリンダ空間(11)の前記一端に近づく方向に付
勢するばね部材(32);および、シリンダボディ(1)の前
記端面とシ−ル部材(31)の間に介挿され、ピストン(21)
の、シリンダ空間(11)の前記一端直近への移動によりピ
ストン手段(20)で押されてシ−ル部材(31)を加圧する加
圧部材(33);を備える。なお、理解を容易にするために
カッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素の
記号を、参考までに付記した。
【0009】これによれば、スライダ(22)にシリンダボ
ディ(1)の外からの力が加わっていないときには、ばね
部材(32)によりピストン(21)がシリンダ空間(11)の前記
一端に最も近い位置にあり、加圧部材(33)がピストン手
段(20)で押されてシ−ル部材(31)を加圧している。この
加圧の方向がピストン(21)の移動方向yであるので、シ
−ル部材(31)がy方向に圧縮され、これによりy方向と
直交する方向すなわちスライダ(22)の外側面に向かう方
向に延びようとして、スライダ(22)の外側面に圧接し、
シ−ル部材(31)の、スライダ(22)に対するシ−ル力が強
い。
【0010】スライダ(22)がシリンダボディ(1)に押込
まれる方向に駆動されるとき、最初は上述のようにシ−
ル力が強いが、ピストン手段(20)の移動に伴ってシ−ル
部材(31)に対する加圧部材(33)の押圧力が低下し、ピス
トン手段(20)の微小距離の移動によりピストン手段(20)
が加圧部材(33)を押さなくなり、シ−ル部材(31)がy方
向に伸び、これに伴って、シ−ル部材(31)の、スライダ
(22)の外側面に向かう方向の圧接力が低下する。これに
よりスライダ(22)の摺動抵抗が低下し、スライダ(22)が
比較的に小さい押込力でも滑らかに移動しうる。
【0011】このように本発明のマスタシリンダでは、
スライダ(22)に外力が作用しない静止状態(待機位置)で
スライダ(22)に対するシ−ル部材(31)のシ−ル力が強
く、待機位置を外れた位置ではシ−ル力が低くなるの
で、スライダの摺動抵抗が低い。
【0012】
【発明の実施の形態】
(2)ピストン手段(20)は、ピストン(21)の直近でy方
向と直交する方向にスライダ(22)を貫通する穴(23)、お
よび、この穴(23)に挿入され、ピストン(21)のシリンダ
空間(11)の前記一端直近への移動により加圧部材(33)を
押す、y方向の幅が該穴(23)のy方向の幅より小さいピ
ン(24)を更に含む。
【0013】これによれば、ピン(24)を介してピストン
(21)が加圧部材(33)を押してシ−ル部材(31)をy方向に
加圧する。
【0014】(3)ピストン手段(20)は、シリンダ空間
(11)の、ピストン(21)で区分された前記一端側の外側空
間(11a)とピストン(21)に関してそれと反対側の内側空
間(11b)とを連通とするための、ピストン(21)に開けら
れた通流穴(25)、および、これを貫通して前記ピン(24)
に対向するステム(26a)を有しピストン(21)と該ピン(2
4)との相対移動に従ってピストン(21)がピン(24)に接近
するときステム(26a)がピン(24)に当ることにより該通
流穴(25)を開き離れるとき閉じる弁部材(26)、を更に含
み;シリンダボディ(1)は、前記外側空間(11a)およびブ
レ−キ液リザ−バ(70)に連通したリザ−バポ−ト(34)、
および、前記内側空間(11b)に連通した、車輪ブレ−キ
に対してブレ−キ液を給排するためのアウトレットポ−
ト(35)、を含む。
【0015】これによれば、スライダ(22)にシリンダボ
ディ(1)の外からの力が加わっていないときには、ばね
部材(32)によりピストン(21)がシリンダ空間(11)の前記
一端に最も近い位置(待機位置)にあり、ピストン手段(2
0)で押されたピン(24)が加圧部材(33)を押し、これによ
り加圧部材(33)がシ−ル部材(31)を加圧している。この
とき弁部材(26)のステム(26a)がピン(24)に当っている
ので、弁部材(26)は通流穴(25)を開いており、シリンダ
空間(11)の外側空間(11a)と内側空間(11b)が通流穴(25)
を通して連通している。すなわち、外側空間(11a)に開
いたリザ−バポ−ト(34)と内側空間(11b)に開いたアウ
トレットポ−ト(35)とが連通し、アウトレットポ−ト(3
5)に連通した車輪ブレ−キ配管とブレ−キ液リザ−バ(7
0)とが連通しており、マスタシリンダのシリンダ空間お
よび車輪ブレ−キ配管が、ブレ−キ液リザ−バ(70)の液
圧(大気圧)に平準化されている。マスタシリンダから車
輪ブレ−キに至るブレ−キ液配管において、仮に、液漏
れ,温度変化(による管内空間の膨張/収縮)等により
ブレ−キ液の過不足(大気圧に対する液圧の上昇/低
下)を生じる場合、上述の車輪ブレ−キ/ブレ−キ液リ
ザ−バ間の連通により、過量のブレ−キ液は自動的にブ
レ−キ液リザ−バに戻り、液不足のときにはリザ−バの
液が自動的に流れ込んで行く。この状態では、シ−ル部
材(31)がy方向に圧縮されているので、シ−ル部材(31)
の、スライダ(22)に対するシ−ル力が強く、このシ−ル
部での液漏れ防止あるいは空気の流入防止の機能が高
い。
【0016】スライダ(22)がシリンダボディ(1)に押込
まれる方向に駆動されるとき、ピン(24)のy方向幅が穴
(23)のy方向幅より小さいので、最初は、ピン(24)およ
びこれに当っている弁部材(26)はそのまま元位置に留ま
り、ピストン(21)およびスライダ(22)が押込み方向に移
動する。このときピストン(21)に対して弁部材(26)は通
流穴(25)を閉じる方向に相対移動することになる。次に
ピン(24)に穴(23)のスライダ側内面が当ってスライダ(2
2)がピン(24)を押込み方向に駆動する。これにより、通
流穴(25)が閉じた状態で、ピストン(21),ピン(24)およ
びスライダ(22)が押込み方向に移動し、内側空間(11b)
のブレ−キ液がアウトレットポ−ト(35)を通して車輪ブ
レ−キに圧送され、同時に、外側空間(11a)にリザ−バ
(70)のブレ−キ液が吸入される。スライダ(22)に加わっ
た操作力が消えると、内側空間の液圧とばね部材(32)の
反発力によりピストン(21)が、スライダ(22)がシリンダ
ボディ(1)から突出する戻り方向に移動し、最後に前述
の待機位置に戻る。この過程で、車輪ブレ−キに送給さ
れたブレ−キ液が内側空間(11b)に戻り、外側空間(11a)
に吸入されていたブレ−キ液はリザ−バ(70)に戻る。加
圧部材(33)がピン(24)で押されていないので、シ−ル部
材(31)の、スライダ(22)の外側面に向かう方向の圧接力
が低いので、内側空間の液圧とばね部材(32)の反発力に
よるスライダ(22)ピストン(21)の戻り移動の摺動抵抗が
低く、ピストン(21)が滑らかかつすみやかに戻り移動す
る。
【0017】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0018】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。シリンダボ
ディ1にはシリンダ穴11が開けられており、その左端
の開口から、第2リタ−ンスプリング(圧縮コイルスプ
リング)52,第2ピストン組体40,第1リタ−ンス
プリング(圧縮コイルスプリング)32および第1ピス
トン組体20が挿入され、右端の開口が、カップ状のス
ライダガイド30で閉じられている。第1ピストン組体
20は、第1ピストン21にスライダ22が一体連続の
ものであり、両者の連接部に、シリンダ穴11の中心軸
が延びる方向yと直交する直径方向の穴23が開けられ
ており、該穴23とピストン21のランド(フランジ
状)との間に穴23と同方向であって該穴に開いたスリ
ット状の通流溝27が開けられている。シリンダ穴11
の直径よりは短く、スライダ22の直径よりは長いピン
24が穴23に挿入されており、このピン24の直径よ
りも穴23のy方向幅が広いので、ピン24は穴23内
でy方向に移動しうる。しかし、スリット状の通流溝2
7の溝幅(図1紙面と垂直な方向)はピン24の直径よ
り小さいので、ピン24は通流溝27にははまり込まな
い。
【0019】スライダ22の直径はシリンダ穴11の直
径よりかなり小さく、スライダガイド30にはこのスイ
ラダ22が貫通する穴があり、スライダ30は、ガイド
30を貫通して、シリンダボディ1の外に突出してい
る。
【0020】シリンダボディ1の、図1において右端に
はシリンダ穴11より大径の穴が開けられており、この
大径穴の底面38が、シリンダ穴11の右端での、シリ
ンダボディ1の端面となっている。この端面(底面3
8)にリザ−バ流路12が開いている。この流路12に
連通するリザ−バポ−ト34が、大径穴の底面38に刻
まれている。大径穴に、スライダ22が貫通するリング
プレ−ト33が挿入され、ガイド30の開口にリング型
のカップシ−ル31が、その内周面及び外周面でスライ
ダ22及びガイド30に圧接する状態に挿入され、この
カップシ−ル31がリングプレ−ト33に対向する。ガ
イド30は大径穴に液密の状態に挿入されて、ストッパ
プレ−ト36でシリンダボディ1に係止されている。
【0021】図1は、第1リタ−ンスプリング32で右
方に押されたピストン21がピン24を右方に押し、ピ
ン24が、リングプレ−ト33を右方に押し、これによ
りリングプレ−ト33が、大径穴の底面38よりも右方
に移動してカップシ−ル31をy方向に圧縮してガイド
30の左端面に当った状態を示す。カップシ−ル31
の、y方向の圧縮力が加わっていないとき(リングプレ
−ト33が底面38に接しているとき)の厚み(y方
向)はカップ状ガイド30の開口の深さよりも大きい
が、図1に示す状態では、リングプレ−ト33でy方向
に圧縮されてカップシ−ル31は、実質上カップ状ガイ
ド30の開口の深さと実質上同じ厚みになっており、こ
のように圧縮されている分、カップシ−ル31の、スラ
イダ22をその直径方向に締め付ける密着力(シ−ル
力)が、y方向の圧縮力が加わっていないときよりも、
大きい。
【0022】ピストン21は、概略で脚台付のカップ形
状であり、そのランド(フランジ状)がカップの脚台に
対応する。このランドの中心に、左向きのカップ開口に
開いた通流穴25が開けられており、穴23の左側の通
流溝27に連通し前述の穴23に開いている。この通流
穴25を逆止弁26のステム26aが貫通し該ステム2
6aの先端(右端面)がピン24に当り、ステム26a
が通流穴の長さより長いので、逆止弁26は通流穴25
を開いている。すなわち、シリンダ穴11の、ピストン
21のランドより右方の空間(外側空間)11aが、通
流穴25を通して、ピストン21の左開口(カップ空
間)に連通している。該カップ空間(左開口)はフロ−
ト弁28のホ−ル28c(図2,図3)を通して、シリ
ンダ穴11の、ピストン21のランドより左方の空間
(内側空間)11bと連通し、この内側空間11bに、
図示しない第1組の車輪ブレ−キに対してブレ−キ液圧
を給,排する第1アウトレットポ−ト35が開いている
ので、結局、ブレ−キ液リザ−バ70に連通したリザ−
バ流路12が、リザ−バポ−ト34,外側空間11a,
通流穴25,ピストン21の内部空間(カップ空間)お
よびフロ−ト弁28のホ−ル28c(図2,図3)を通
して、更に内側空間11bを通して、第1組の車輪ブレ
−キに対してブレ−キ液圧を給,排する第1アウトレッ
トポ−ト35に連通している。
【0023】第1ピストン組体20を、図1上で右方に
押している第1リタ−ンスプリング32の左端は、第2
ピストン組体40の、最右端の仕切りピストン49で支
えられている。
【0024】第2ピストン組体40の本体は、仕切りピ
ストン49,それに一体連続のステム42およびそれに
一体連続の車輪ブレ−キ圧発生用のピストン41であ
り、この本体のy方向の移動量を規定するためのスリッ
ト状の穴43が、前述のピン穴23と同様に、ステム4
2に開けられ、この穴43をピン44が貫通している。
ピン44は、シリンダボディ1にその外部(リザ−バ7
0側)から打込まれており、シリンダボディ1に固定で
ある。ピストン組体40が図1上で左方に移動するとき
その移動が、フロ−ト弁48がシリンダ穴11(11
d)の底に当る直前でピン44で拘止されるように、ま
た、ピストン組体40が右方に移動するとき仕切りピス
トン49が第1アウトレットポ−ト35を塞ぐ直前にそ
の移動が、ピン44で拘止されるように、ピン44の位
置とそれが貫通した穴43の位置およびy方向幅が定め
られている。該穴43とピストン41のランドとの間
に、前述の通流溝27と同様な通流溝47がある。第2
ピストン組体40の、ピストン41及至フロ−ト弁48
までの構造は、前述の第1ピストン組体のものと同様で
ある。
【0025】仕切りピストン49はシリンダ穴11を図
1上で左右に2区分し、左方の空間をピストン41が、
前述の外側空間11aに機能上対応付けることができる
リザ−バ圧空間11cと、前述の内側空間11bに機能
上対応付けることができるブレ−キ圧空間11dに区分
しており、第2ピストン組体40の、ピン44および穴
43によって規定された移動範囲内のいずれに第2ピス
トン組体40が位置しても、リザ−バ圧空間11cのみ
に連通する位置にリザ−バポ−ト54が開いており、こ
のポ−ト54を通して、リザ−バ圧空間11cが常時ブ
レ−キ液リザ−バ70に連通している。ブレ−キ圧空間
11dに連通した第2アウトレットポ−ト55には、図
示しない第2組の車輪ブレ−キにブレ−キ液圧を給,排
する配管が接続される。
【0026】スライダ22には、図示しないブレ−キペ
ダルの踏込み力に対応した押込み圧を発生するブ−スタ
(図示せず)の出力軸、又は、ブレ−キペダルに連結し
たリンク機構の作用子が結合されて、ブレ−キペダルの
踏込みがあると踏込み力対応の位置にスライダ22が押
し込まれ、このときスライダ22と共にそれと一体のピ
ストン21が図1上で左方に移動し、第2組のピストン
組体40は、第1リタ−ンスプリング32ならびに内側
空間11bのブレ−キ液圧を介して左方に駆動される。
このときのピストン21および41の、内側空間11b
およびブレ−キ圧空間11dの加圧により、第1組およ
び第2組の車輪ブレ−キのブレ−キ圧が上昇する。外側
空間11aが拡がるのでそこにはリザ−バ70からブレ
−キ液が流れ込む。リザ−バ圧空間11dは実質上容積
変化がないので、リザ−バ70との間のブレ−キ液の移
動は実質上生じない。スライダ22に加わっていた押込
力が無くなると、車輪ブレ−キ圧と第1および第2リタ
−ンスプリング32,52の反発力により、第1組およ
び第2組のピストン組体40は図1に示す位置に戻る。
【0027】フロ−ト弁28と48は、同様な構成であ
るので、図2を参照してフロ−トバルブ28について説
明する。フロ−トバルブ28は軸(左右)方向にホ−ル
(通流穴)を設けた小室に、オリフィスを持つ樹脂製の
フロ−ト28aを収めたもので、フロ−ト28aは小室
中を左右に移動し得る。フロ−ト28aの比重はブレ−
キオイルの比重と大略同一にしてある。フロ−ト28a
が小室の左壁に接している時には、左壁に設けてある複
数の穴28bと右壁に設けてある穴28cにより逆止弁
26と内側空間11bの間のブレ−キ液の通流を実質上
制限しないが、フロ−ト28aが小室の右壁に接してい
る時には、フロ−ト28aが小室右壁のホ−ル28cを
塞ぐので、逆止弁26と内側空間11bの間のブレ−キ
液の通流は、フロ−ト28aの中心のオリフィスを通す
ものとなり、制限される。
【0028】スライダ22が押込まれるとき、逆止弁2
6が閉じるまでの間においては内側空間11bのブレ−
キ液が開いている逆止弁26を通って外側空間11aへ
流れ、内側空間11bから外側空間11aへ流れたブレ
−キ液量の分だけ、内側空間11bから車輪ブレ−キへ
供給されるブレ−キ液量がロスする。内側空間11bか
ら外側空間11aへのブレ−キ液の流れによりフロ−ト
28が移動し小室の右壁のホ−ル28cを閉じ内側空間
11bから外側空間11aへのブレ−キ液の流れを制限
し上記ロスを低減する。押込み力が解放されてピストン
21が待機位置に戻るとき、内側空間11bと外側空間
11aとの間の圧力差により逆止弁26が開かれて外側
空間11aから内側空間11bへブレ−キ液が流れる際
にはブレ−キ液の流れでフロ−ト28が移動し小室の右
壁のホ−ル28cを開くので外側空間11aから内側空
間11bへのブレ−キ液の流れがフロ−トバルブ28で
制御されることはない。
【0029】次に、図2および図3を参照して、スライ
ダ22が図1に示す待機位置にあるときのカップシ−ル
31のシ−ル機能と、スライダ22が押し込まれている
ときのシ−ル機能を説明する。
【0030】まず、待機状態を示す図1と同一の状態を
示す図2を参照する。待機状態(図2)のときには、第
1リタ−ンスプリング32によりピストン21が最も右
方に押されて、ピン24を介してリングプレ−ト33を
カップ状ガイド30を押し、カップ状ガイド30がカッ
プシ−ル31を右方に圧縮し、そしてリングプレ−ト3
3がカップ状ガイド30の左端面に当り、これによりピ
ストン21の左方の移動が規制され、かつカップシ−ル
31のy方向圧縮量が規制されている。
【0031】カップシ−ル31はこのy方向の圧縮によ
りy方向と直交する方向すなわちスライダ22の外周面
及びガイド30の内周面に向かう方向に延びようとし
て、スライダ22の外周面に圧接し、カップシ−ル31
の、スライダ22及びガイド30に対するシ−ル力が強
い。
【0032】逆止弁26のステム26aがピン24に当
っているので、逆止弁26は通流穴25を開いており、
外側空間11aと内側空間11bが通流穴25を通して
連通している。すなわち、外側空間11aに開いたリザ
−バポ−ト34と内側空間11bに開いた第1アウトレ
ットポ−ト35とが連通し、第1アウトレットポ−ト3
5に連通した第1組の車輪ブレ−キ配管とブレ−キ液リ
ザ−バ70とが連通しており、マスタシリンダのシリン
ダ穴11および車輪ブレ−キ配管が、ブレ−キ液リザ−
バ70の液圧(大気圧)に平準化されている。マスタシ
リンダから第1組の車輪ブレ−キに至るブレ−キ液配管
において、仮に、液漏れ,温度変化(による管内空間の
膨張/収縮)等によりブレ−キ液の過不足(大気圧に対
する液圧の上昇/低下)を生じる場合、上述の車輪ブレ
−キ/ブレ−キ液リザ−バ間の連通により、過量のブレ
−キ液は自動的にブレ−キ液リザ−バに戻り、液不足の
ときにはリザ−バの液が自動的に流れ込んで行く。この
状態では、カップシ−ル31がy方向に圧縮されている
ので、カップシ−ル31の、スライダ22及びガイド3
0に対するシ−ル力が強く、このシ−ル部での液漏れ防
止あるいはブレ−キ液充填の際の真空引き時の空気の流
入防止の機能が高い。
【0033】次にスライダ22が押込み駆動されている
状態を示す図3を参照して説明する。
【0034】スライダ22が押込み駆動されるとき、最
初(図2)は上述のようにシ−ル力が強いが、ピストン
組体20の左移動に伴ってカップシ−ル31に対するリ
ングプレ−ト33の押圧力が低下し、ピストン組体20
の微小距離の左移動によりピン24がリングプレ−ト3
3を押さなくなり、カップシ−ル31がy方向に伸び、
リングプレ−ト33が底面38まで押し戻される(図
3)。これに伴って、カップシ−ル31の、スライダ2
2及びガイド30の外周面に向かう方向の圧接力が低下
する。これによりスライダ22の摺動抵抗が低下し、ス
ライダ22が比較的に小さい押込力でも滑らかに移動す
る。
【0035】ピン24の直径が穴23のy方向幅より小
さいので、最初は、ピン24およびこれに当っている逆
止弁26はそのまま元位置に留まり、ピストン21およ
びスライダ22が押込み方向(左方)に移動する。この
ときピストン21に対して逆止弁26は通流穴25を閉
じる方向に相対移動することになる。次にピン24に穴
23のスライダ側内面が当ってスライダ22がピン24
を押込み方向に駆動する。これにより、通流穴25が閉
じた状態で、ピストン21,ピン24およびスライダ2
2が押込み方向に移動し、内側空間11bのブレ−キ液
が第1アウトレットポ−ト35を通して第1組の車輪ブ
レ−キに圧送され、同時に、外側空間11aに、通流路
12およびリザ−バポ−ト34を通して、リザ−バ70
のブレ−キ液が吸入される。スライダ22に加わった押
込力が消えると、内側空間11bの液圧と第1リタ−ン
スプリング32の反発力によりピストン21が、スライ
ダ22がシリンダボディ1から突出する戻り方向に移動
し、最後に前述の待機位置(図2)に戻る。
【0036】この戻り過程で、第1組の車輪ブレ−キに
送給されたブレ−キ液が内側空間11bに戻り、外側空
間11aに吸入されていたブレ−キ液はリザ−バ70に
戻る。
【0037】リングプレ−ト33がピン24で押されて
いないので、カップシ−ル31の原形に戻ろうとする伸
びによりリングプレ−ト33は左方に押し戻されて、シ
リンダボディ1の右端の大径穴の底面38に押し付けら
れている。カップシ−ル31はこのy方向の伸びによ
り、スライダ22の外周面に向かう方向の圧接力が低い
ので、内側空間11bの液圧と第1リタ−ンスプリング
32の反発力によるスライダ22の戻り移動の摺動抵抗
が低く、ピストン21が滑らかかつすみやかに戻り移動
する。
【0038】このように、スライダ22に外力(ブレ−
キ操作力)が作用しない静止状態(待機位置:図1,図
2)でスライダ22)に対するカップシ−ル31のシ−
ル力が強く、待機位置を外れた位置(図3)ではシ−ル
力が低くなるので、スライダ22の摺動抵抗が低い。
【0039】なお、上述の実施例は、ピストン21に、
それが待機位置にあるときにリザ−バポ−ト34に連通
した外側空間11aとアウトレットポ−ト35に連通し
た内側空間11bとの間を連通とするようにしている
が、例えばピストン21が待機位置にあるときに内側空
間11b側(ピストン21の左側)に位置し、ピストン
21が押込まれると外側空間11a(ピストン21の右
側)の位置となるリザ−バポ−ト(例えば実公平4−4
927号公報に開示のコンペンセ−ティングポ−ト)を
設けることにより、逆止弁26およびピン24を省略す
ることも可能である。省略した場合、ピストン21にて
リングプレ−ト33を押すようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の縦断面を示す断面図であ
り、ピストンが待機位置にある待機状態を示す。
【図2】 図1に示すマスタシリンダの右端部分の拡大
断面図であり、ピストン21が待機位置にある待機状態
を示す。
【図3】 図1に示すマスタシリンダの右端部分の拡大
断面図であり、ブレ−キ操作力がスライダ22に加わっ
てピストン21が待機位置を離れた状態を示す。
【符号の説明】
1:シリンダボディ 11:シリンダ空
間(穴) 11a:外側空間 11b:内側空間 11c:リザ−バ圧空間 11d:ブレ−キ
圧空間 12:リザ−バ流路 20:第1ピスト
ン組体 21:第1ピストン 22:スライダ 23:スライダ貫通穴 24:ピン 25:通流穴 26:逆止弁 26a:ステム 27:スリット状
通流溝 28:フロ−ト弁 28a:フロ−ト 28b:左壁穴 28c:右壁穴 30:スライダガイド 31:カップシ−
ル(シ−ル部材) 32:第1リタ−ンスプリング(ばね部材) 33:リングプレ−ト(加圧部材) 34:リザ−バポ−ト 35:第1アウト
レットポ−ト 36:ストッパ−プレ−ト 37: 38:シリンダ大径穴底面 39: 40:第2ピストン組体 41:第2ピスト
ン 42:ステム 43:スリット状
穴 44:ピン 45:通流穴 46:逆止弁 46a:ステム 47:スリット状通流溝 48:フロ−ト弁 49:仕切りピストン 52:第2リタ−ンスプリング(圧縮コイルスプリン
グ) 54:リザ−バポ−ト 55:第2アウト
レットポ−ト 70:ブレ−キ液リザ−バ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】y方向に延び該方向の一端が開放したシリ
    ンダ空間を有するシリンダボディ;シリンダ空間にあっ
    てそれをy方向で区分するピストンおよびこれと連続し
    てシリンダ空間の前記一端からシリンダボディの外にy
    方向に沿って延びるスライダを含むピストン手段;スラ
    イダが貫通する穴を有しシリンダボディに結合され、シ
    リンダ空間の前記他端の位置の、シリンダボディの端面
    に対向するガイド部材;ガイド部材で支持されてシリン
    ダボディの前記端面に対向し、ガイド部材とスライダの
    間をシ−ルする、伸縮性があるシ−ル部材;ピストン手
    段を、ピストンがシリンダ空間の前記一端に近づく方向
    に付勢するばね部材;および、 シリンダボディの前記端面とシ−ル部材の間に介挿さ
    れ、ピストンの、シリンダ空間の前記一端直近への移動
    によりピストン手段で押されてシ−ル部材を加圧する加
    圧部材;を備えるマスタシリンダ。
  2. 【請求項2】ピストン手段は、ピストンの直近でy方向
    と直交する方向にスライダを貫通する穴、および、この
    穴に挿入され、ピストンのシリンダ空間の前記一端直近
    への移動により加圧部材を押す、y方向の幅が該穴のy
    方向の幅より小さいピンを更に含む、請求項1記載のマ
    スタシリンダ。
  3. 【請求項3】ピストン手段は、シリンダ空間の、ピスト
    ンで区分された前記一端側の外側空間とピストンに関し
    てそれと反対側の内側空間とを連通とするための、ピス
    トンに開けられた通流穴、および、これを貫通して前記
    ピンに対向するステムを有しピストンと該ピンとの相対
    移動に従ってピストンがピンに接近するときステムがピ
    ンに当ることにより該通流穴を開き離れるとき閉じる弁
    部材、を更に含み;シリンダボディは、前記外側空間お
    よびブレ−キ液リザ−バに連通したリザ−バポ−ト、お
    よび、前記内側空間に連通した、車輪ブレ−キに対して
    ブレ−キ液を給排するためのアウトレットポ−ト、を含
    む;請求項2記載のマスタシリンダ。
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