JPH1067661A - 記憶障害治療剤 - Google Patents
記憶障害治療剤Info
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- JPH1067661A JPH1067661A JP21604897A JP21604897A JPH1067661A JP H1067661 A JPH1067661 A JP H1067661A JP 21604897 A JP21604897 A JP 21604897A JP 21604897 A JP21604897 A JP 21604897A JP H1067661 A JPH1067661 A JP H1067661A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルツハイマー型痴呆における記憶障害また
は記憶獲得障害もしくは記憶保持障害の治療剤を提供す
ることにある。 【解決手段】 3,7−ジヒドロ−3−メチル−1−
(5−オキソヘキシル)−7−プロピル−1H−プリン
−2,6−ジオンを有効成分とするアルツハイマー型痴
呆における記憶障害治療剤または記憶獲得障害もしくは
記憶保持障害の治療剤。
は記憶獲得障害もしくは記憶保持障害の治療剤を提供す
ることにある。 【解決手段】 3,7−ジヒドロ−3−メチル−1−
(5−オキソヘキシル)−7−プロピル−1H−プリン
−2,6−ジオンを有効成分とするアルツハイマー型痴
呆における記憶障害治療剤または記憶獲得障害もしくは
記憶保持障害の治療剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術】本発明は記憶障害治療剤に関し、
さらに詳しくは、3,7−ジヒドロ−3−メチル−1−
(5−オキソヘキシル)−7−プロピル−1H−プリン
−2,6−ジオン(以下プロペントフィリンという)を
有効成分として含有するアルツハイマー型痴呆における
記憶障害治療剤および同記憶獲得・保持障害治療剤に関
するものである。
さらに詳しくは、3,7−ジヒドロ−3−メチル−1−
(5−オキソヘキシル)−7−プロピル−1H−プリン
−2,6−ジオン(以下プロペントフィリンという)を
有効成分として含有するアルツハイマー型痴呆における
記憶障害治療剤および同記憶獲得・保持障害治療剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年平均寿命の長期化とともに記憶障害
を伴う老人痴呆等の疾病は医学的にも社会的にも大きな
問題となっている。しかしながら現在までのところこれ
を有効に治療できる薬剤は皆無に等しく、その早急な開
発が望まれている。
を伴う老人痴呆等の疾病は医学的にも社会的にも大きな
問題となっている。しかしながら現在までのところこれ
を有効に治療できる薬剤は皆無に等しく、その早急な開
発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような要請に応え、脳障害特に記憶障害に対する治療剤
を提供することにある。本発明にいう脳障害とは、その
第一次の原因がグリア細胞を含む神経系にある場合と脳
血管系にある場合を意味する。また本発明にいう痴呆と
は精神・身体症状として次のような症状を示す疾患を意
味する。
ような要請に応え、脳障害特に記憶障害に対する治療剤
を提供することにある。本発明にいう脳障害とは、その
第一次の原因がグリア細胞を含む神経系にある場合と脳
血管系にある場合を意味する。また本発明にいう痴呆と
は精神・身体症状として次のような症状を示す疾患を意
味する。
【0004】痴呆は病因論的分類によると大きく2つの
型に分けられる。1つはアルツハイマー型痴呆で、その
原因は不明で脳神経細胞が侵される疾患である。アルツ
ハイマー型は進行性で、発病初期から急速に増悪する物
忘れ、時・場所の失見当識、意欲減退が認められる。さ
らに病状が進行すると、高度の痴呆状態となり、言語了
解および表現能力が障害される。第2の型は脳血管障害
を原因とする脳血管性痴呆である。上に述べたように痴
呆患者は知的能力の喪失、記憶障害、抽象的思考の障
害、失語、失行、失認などの症状を示し、その基本的機
能の障害は記憶の形式あるいは保持された記憶の発現能
力の障害にある。
型に分けられる。1つはアルツハイマー型痴呆で、その
原因は不明で脳神経細胞が侵される疾患である。アルツ
ハイマー型は進行性で、発病初期から急速に増悪する物
忘れ、時・場所の失見当識、意欲減退が認められる。さ
らに病状が進行すると、高度の痴呆状態となり、言語了
解および表現能力が障害される。第2の型は脳血管障害
を原因とする脳血管性痴呆である。上に述べたように痴
呆患者は知的能力の喪失、記憶障害、抽象的思考の障
害、失語、失行、失認などの症状を示し、その基本的機
能の障害は記憶の形式あるいは保持された記憶の発現能
力の障害にある。
【0005】本発明者等は痴呆患者にみられる記憶障害
に有効な治療剤を開発するために基礎的な研究を重ねた
結果、プロペントフィリンが記憶障害にきわめて有効で
あることを見い出した。現在までのところ痴呆に有効な
薬剤は開発されていないので、プロペントフィリンは痴
呆の諸症状のうち特に記憶障害の治療に有効な唯一の薬
剤であると考えられる。
に有効な治療剤を開発するために基礎的な研究を重ねた
結果、プロペントフィリンが記憶障害にきわめて有効で
あることを見い出した。現在までのところ痴呆に有効な
薬剤は開発されていないので、プロペントフィリンは痴
呆の諸症状のうち特に記憶障害の治療に有効な唯一の薬
剤であると考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の記憶障害治療剤
において、有効成分として有用されるプロペントフィリ
ンは、化学名は3,7−ジヒドロ−3−メチル−1−
(5−オキソヘキシル)−7−プロピル−1H−プリン
−2,6−ジオンであり、次の化学構造式を有する。
において、有効成分として有用されるプロペントフィリ
ンは、化学名は3,7−ジヒドロ−3−メチル−1−
(5−オキソヘキシル)−7−プロピル−1H−プリン
−2,6−ジオンであり、次の化学構造式を有する。
【化1】
【0007】これまでの薬理学的研究からプロペントフ
ィリンには、1)脳血管の拡張作用とともに2)脳血流
量の増加作用があることが知られている。この2つの薬
理作用については特公昭52−33120に記載されて
いる。近年いくつかの脳循環代謝改善剤が開発され、そ
のいくつかは脳血管の拡張作用および脳血流量の増加作
用を有するが、これらの既開発薬剤に関する痴呆治療効
果は報告されていないし、実験的にも痴呆に有効な結果
は得られていない。脳循環代謝改善剤は種々な薬理作用
を有する薬剤の総称であり、脳代謝賦活剤、脳血管拡張
剤、血小板凝集抑制剤がこれに属する。例えば脳代謝賦
活剤としてはシチコリン、塩酸メクロフェノキサート、
ソルコセリル、酒石酸イフェンプロジル、マレイン酸シ
ネパチド、塩酸ピリチノール、フマル酸ベンシクラン、
ホパンテン酸カルシウムがある。脳血管拡張剤としては
上に述べた酒石酸イフェンプロジル、マレイン酸シネパ
チド、フマル酸ベンシクランに加えて、ジヒドロエルゴ
トキシン、塩酸ニカルジピン、ペントキシフィリン、シ
ンナリジン、ビンボセチンが知られている。血小板凝集
抑制剤としてはアスピリン、スルフィンピラゾン、ジピ
リダモール、塩酸チクロピジンが用いられている。これ
らのいづれの薬剤も記憶障害に起因する痴呆には有効で
ない。したがって、今回見い出されたプロペントフィリ
ンの記憶障害の治療効果は、特公昭52−33120に
記載された薬理作用に由来するものではなく、全く別の
薬理作用によるものである。
ィリンには、1)脳血管の拡張作用とともに2)脳血流
量の増加作用があることが知られている。この2つの薬
理作用については特公昭52−33120に記載されて
いる。近年いくつかの脳循環代謝改善剤が開発され、そ
のいくつかは脳血管の拡張作用および脳血流量の増加作
用を有するが、これらの既開発薬剤に関する痴呆治療効
果は報告されていないし、実験的にも痴呆に有効な結果
は得られていない。脳循環代謝改善剤は種々な薬理作用
を有する薬剤の総称であり、脳代謝賦活剤、脳血管拡張
剤、血小板凝集抑制剤がこれに属する。例えば脳代謝賦
活剤としてはシチコリン、塩酸メクロフェノキサート、
ソルコセリル、酒石酸イフェンプロジル、マレイン酸シ
ネパチド、塩酸ピリチノール、フマル酸ベンシクラン、
ホパンテン酸カルシウムがある。脳血管拡張剤としては
上に述べた酒石酸イフェンプロジル、マレイン酸シネパ
チド、フマル酸ベンシクランに加えて、ジヒドロエルゴ
トキシン、塩酸ニカルジピン、ペントキシフィリン、シ
ンナリジン、ビンボセチンが知られている。血小板凝集
抑制剤としてはアスピリン、スルフィンピラゾン、ジピ
リダモール、塩酸チクロピジンが用いられている。これ
らのいづれの薬剤も記憶障害に起因する痴呆には有効で
ない。したがって、今回見い出されたプロペントフィリ
ンの記憶障害の治療効果は、特公昭52−33120に
記載された薬理作用に由来するものではなく、全く別の
薬理作用によるものである。
【0008】本発明で用いるプロペントフィリンの毒性
は低く、連続投与が可能である。マウスを用いた急性毒
性値(LD50)は腹腔内投与で375mg/kg(雄)であ
り、ラットにおける腹腔内投与では199mg/kg(雄)
であった。以下にプロペントフィリンが痴呆患者の記憶
障害の治療に有効であるという薬理効果を実験成績によ
って詳細に説明する。
は低く、連続投与が可能である。マウスを用いた急性毒
性値(LD50)は腹腔内投与で375mg/kg(雄)であ
り、ラットにおける腹腔内投与では199mg/kg(雄)
であった。以下にプロペントフィリンが痴呆患者の記憶
障害の治療に有効であるという薬理効果を実験成績によ
って詳細に説明する。
【0009】
実験例1 一般的に記憶は次の3つの過程から成り立っている。学
習によってある事柄が獲得される記憶の獲得過程が最初
に行われ、次いで記憶は保持され、必要とするときに記
憶が発現する検索過程があると考えられる。プロペント
フィリンの記憶に対する効果を検討するために雄性IC
Rマウスを用い受動的回避学習法によって実験した。受
動的回避学習法とシクロヘキシミドの投与による記憶の
障害は汎用されている実験方法である(山崎直樹他:Ja
p. J.Psychopharmacol. 3, 127 (1983) 参照)が、マウ
スに受動的回避学習を行う方法を述べ、シクロヘキシミ
ドによる記憶障害について説明する。実験に使用する装
置は床の部分が鉄製のグリッドからなる縦24cm横20
cm奥行23cmのプラスチック製の箱で、床のグリッドの
一隅に縦8cm横8cm高さ1.5cmの台を置いた。マウス
を箱の中に入れ約0.3mAの電流で約3秒間電気刺激を
与えると、マウスは台の上に逃避するようになる。次に
8秒間の無刺激の後にさらに約5秒間の電気刺激を与え
た。この方法によりマウスは台の上から降りると電気刺
激を受けるという嫌悪記憶を獲得し、受動的回避学習が
成立する。学習が成立したか否かの判定は訓練直後に無
刺激の条件下でマウスを台にのせ、30秒以上台に留ま
ったときに学習は成立したとした。
習によってある事柄が獲得される記憶の獲得過程が最初
に行われ、次いで記憶は保持され、必要とするときに記
憶が発現する検索過程があると考えられる。プロペント
フィリンの記憶に対する効果を検討するために雄性IC
Rマウスを用い受動的回避学習法によって実験した。受
動的回避学習法とシクロヘキシミドの投与による記憶の
障害は汎用されている実験方法である(山崎直樹他:Ja
p. J.Psychopharmacol. 3, 127 (1983) 参照)が、マウ
スに受動的回避学習を行う方法を述べ、シクロヘキシミ
ドによる記憶障害について説明する。実験に使用する装
置は床の部分が鉄製のグリッドからなる縦24cm横20
cm奥行23cmのプラスチック製の箱で、床のグリッドの
一隅に縦8cm横8cm高さ1.5cmの台を置いた。マウス
を箱の中に入れ約0.3mAの電流で約3秒間電気刺激を
与えると、マウスは台の上に逃避するようになる。次に
8秒間の無刺激の後にさらに約5秒間の電気刺激を与え
た。この方法によりマウスは台の上から降りると電気刺
激を受けるという嫌悪記憶を獲得し、受動的回避学習が
成立する。学習が成立したか否かの判定は訓練直後に無
刺激の条件下でマウスを台にのせ、30秒以上台に留ま
ったときに学習は成立したとした。
【0010】マウスが嫌悪記憶を保持しているかどうか
を観察する本試験は訓練後経日的に行い記憶保持率は次
式に従って算出した。
を観察する本試験は訓練後経日的に行い記憶保持率は次
式に従って算出した。
【数1】 マウスに記憶障害を誘発するために生理食塩水に溶解し
たシクロヘキシミド溶液を訓練15分前に腹腔内に用量
120mg/kgになるように投与し、前述のように電気刺
激を与えて訓練した。
たシクロヘキシミド溶液を訓練15分前に腹腔内に用量
120mg/kgになるように投与し、前述のように電気刺
激を与えて訓練した。
【0011】対照群30匹の記憶保持率は40%前後の
値で推移した。対照群は比較的安定した記憶保持率を示
している。一方シクロヘキシミド投与群59匹の記憶保
持率は訓練後1日目で12%の値を示し、この値は対照
群に比較し有意水準5%で差がある。この第1日目の低
い記憶保持率は日数の経過とともにしだいに回復し、1
0日目には対照群レベルにまで戻った。これらの結果を
図1にグラフで示す。図1において、縦軸は記憶保持率
(%)を、横軸はシクロヘキシミド投与後の日数を示
し、実線は対照群(シクロヘキシミド非投与群)の結果
を、点線は実験群(シクロヘキシミド投与群)の結果を
示し、カッコ内の数字は実験に供されたマウスの数を示
す。図1から、シクロヘキシミドの投与により記憶の獲
得過程と保持過程は障害されないが、記憶の検索過程が
一時的に障害されることが明らかである。
値で推移した。対照群は比較的安定した記憶保持率を示
している。一方シクロヘキシミド投与群59匹の記憶保
持率は訓練後1日目で12%の値を示し、この値は対照
群に比較し有意水準5%で差がある。この第1日目の低
い記憶保持率は日数の経過とともにしだいに回復し、1
0日目には対照群レベルにまで戻った。これらの結果を
図1にグラフで示す。図1において、縦軸は記憶保持率
(%)を、横軸はシクロヘキシミド投与後の日数を示
し、実線は対照群(シクロヘキシミド非投与群)の結果
を、点線は実験群(シクロヘキシミド投与群)の結果を
示し、カッコ内の数字は実験に供されたマウスの数を示
す。図1から、シクロヘキシミドの投与により記憶の獲
得過程と保持過程は障害されないが、記憶の検索過程が
一時的に障害されることが明らかである。
【0012】シクロヘキシミドにより記憶の検索過程の
障害されたマウスにおけるプロペントフィリンによる改
善効果について検討した。記憶保持試験は学習訓練24
時間後に行い、プロペントフィリンはこの試験の30分
前に腹腔内に投与した。実験結果は表1に示した。プロ
ペントフィリンは15mg/kgでも障害された記憶検索過
程の改善効果を示し、さらに高用量の30mg/kgにおい
ても顕著な改善効果が認められた。この結果はプロペン
トフィリンが障害された記憶の検索過程を改善すること
を示している。
障害されたマウスにおけるプロペントフィリンによる改
善効果について検討した。記憶保持試験は学習訓練24
時間後に行い、プロペントフィリンはこの試験の30分
前に腹腔内に投与した。実験結果は表1に示した。プロ
ペントフィリンは15mg/kgでも障害された記憶検索過
程の改善効果を示し、さらに高用量の30mg/kgにおい
ても顕著な改善効果が認められた。この結果はプロペン
トフィリンが障害された記憶の検索過程を改善すること
を示している。
【0013】
【表1】
【0014】実験例2 プロペントフィリンを学習訓練の前に投与するときに、
シクロヘキシミドによって誘発される検索過程の障害が
改善されるかどうかについて検討した。実験例1と同様
に雄性ICRマウスを用い、同様に学習の訓練を行い、
シクロヘキシミドの投与も同様に学習訓練15分前に腹
腔内に投与した。プロペントフィリンは学習訓練30分
前に腹腔内に投与した。記憶保持試験は訓練は24時間
後に行った。実験結果は表2に示す。プロペントフィリ
ンの15mg/kgおよび30mg/kgはシクロヘキシミドに
よって誘発される記憶保持率の低下を改善した。この結
果は、プロペントフィリンを学習訓練前に投与するとき
にも、シクロヘキシミドによって誘発される記憶の検索
過程の障害を改善することを示している。
シクロヘキシミドによって誘発される検索過程の障害が
改善されるかどうかについて検討した。実験例1と同様
に雄性ICRマウスを用い、同様に学習の訓練を行い、
シクロヘキシミドの投与も同様に学習訓練15分前に腹
腔内に投与した。プロペントフィリンは学習訓練30分
前に腹腔内に投与した。記憶保持試験は訓練は24時間
後に行った。実験結果は表2に示す。プロペントフィリ
ンの15mg/kgおよび30mg/kgはシクロヘキシミドに
よって誘発される記憶保持率の低下を改善した。この結
果は、プロペントフィリンを学習訓練前に投与するとき
にも、シクロヘキシミドによって誘発される記憶の検索
過程の障害を改善することを示している。
【0015】
【表2】
【0016】実験例3 雄性ICRマウスを用い、実験例1と同様に学習訓練を
行った後、第1日目に次の実験計画によりプロペントフ
ィリンの記憶改善効果について観察した。受動的回避学
習を受けたマウスに記憶障害を誘発するために生理的食
塩水に溶解した臭酸スコポラミンを腹腔内投与した。プ
ロペントフィリンは記憶保持試験15分前に腹腔内に投
与した。記憶保持試験はマウスを台の上におき、マウス
が台から降りるまでの時間を最大180秒まで測定し
た。統計学的検定は2標本順位検定法(Mannwhitney U
−テスト)により行った。臭酸スコポラミン3mg/kgに
よりマウスの台の上に留まる時間はきわめて短くなり、
臭酸スコポラミンが記憶障害を誘発することを示してい
る。この知見はよく知られていることである(R. Cumin
et al: Psychopharmacology 78, 104 (1982))。プロペ
ントフィリン50および70mg/kgを腹腔内に投与する
と、臭酸スコポラミンによってマウスが台から短時間の
うちに降りる行動は抑制され、有意に長時間台の上に留
まるようになった。この結果は、プロペントフィリンが
臭酸スコポラミンによって誘発される記憶障害を回復さ
せることを示している。この実験結果を表3に示す。
行った後、第1日目に次の実験計画によりプロペントフ
ィリンの記憶改善効果について観察した。受動的回避学
習を受けたマウスに記憶障害を誘発するために生理的食
塩水に溶解した臭酸スコポラミンを腹腔内投与した。プ
ロペントフィリンは記憶保持試験15分前に腹腔内に投
与した。記憶保持試験はマウスを台の上におき、マウス
が台から降りるまでの時間を最大180秒まで測定し
た。統計学的検定は2標本順位検定法(Mannwhitney U
−テスト)により行った。臭酸スコポラミン3mg/kgに
よりマウスの台の上に留まる時間はきわめて短くなり、
臭酸スコポラミンが記憶障害を誘発することを示してい
る。この知見はよく知られていることである(R. Cumin
et al: Psychopharmacology 78, 104 (1982))。プロペ
ントフィリン50および70mg/kgを腹腔内に投与する
と、臭酸スコポラミンによってマウスが台から短時間の
うちに降りる行動は抑制され、有意に長時間台の上に留
まるようになった。この結果は、プロペントフィリンが
臭酸スコポラミンによって誘発される記憶障害を回復さ
せることを示している。この実験結果を表3に示す。
【0017】
【表3】
【0018】実験例4 条件回避学習法を用いてプロペントフィリンの学習記憶
の改善効果について検討した。この方法は光と音の条件
の提示を行い、これに対する反応として学習記憶を観察
することができる。この方法では学習と記憶の進行の度
合を経日的に観察することができる。シャトル型の条件
回避学習法がこの方法の代表的なものである。生後12
ケ月令の雄性SHRラットを用い、シャトル型の条件回
避学習法によってプロペントフィリンの学習記憶に対す
る効果について検討した。実験装置はシャトル箱を用い
た。シャトル箱は縦26cm横44cm奥行24cmの箱で、
床は鉄製のグリッドが並べられており、電流が通電でき
る。箱の中央部は高さ約3cmの平板で仕切られており、
ラットが1つの部屋から他の部屋に移動するためには、
この障害物の平板を飛び越さなければならない。
の改善効果について検討した。この方法は光と音の条件
の提示を行い、これに対する反応として学習記憶を観察
することができる。この方法では学習と記憶の進行の度
合を経日的に観察することができる。シャトル型の条件
回避学習法がこの方法の代表的なものである。生後12
ケ月令の雄性SHRラットを用い、シャトル型の条件回
避学習法によってプロペントフィリンの学習記憶に対す
る効果について検討した。実験装置はシャトル箱を用い
た。シャトル箱は縦26cm横44cm奥行24cmの箱で、
床は鉄製のグリッドが並べられており、電流が通電でき
る。箱の中央部は高さ約3cmの平板で仕切られており、
ラットが1つの部屋から他の部屋に移動するためには、
この障害物の平板を飛び越さなければならない。
【0019】実験操作は次の通りである。1匹のSHR
ラットをシャトル箱に入れ、スピーカーによる音と電球
による光の条件刺激を7.5秒間与える。この間にラッ
トが中央にある平板を越えて隣の部屋に移動しないとき
は四肢に電気刺激が7.5秒間与えられる。条件刺激の
提示の間にラットが隣の部屋に移動したときには、ラッ
トはグリッドからの電気刺激を回避することができる。
この操作を1匹のラットにつき25回繰り返し1試行と
した。音と光の条件提示の間にラットが隣の部屋に移動
するという回避行動を行ったときを正解反応とした。学
習記憶の評価は1試行ごとに1匹のラットにつき 正解反応率(%)=正解反応数/25回×100 で行った。統計学的検定は2標本順位検定を用いた。
ラットをシャトル箱に入れ、スピーカーによる音と電球
による光の条件刺激を7.5秒間与える。この間にラッ
トが中央にある平板を越えて隣の部屋に移動しないとき
は四肢に電気刺激が7.5秒間与えられる。条件刺激の
提示の間にラットが隣の部屋に移動したときには、ラッ
トはグリッドからの電気刺激を回避することができる。
この操作を1匹のラットにつき25回繰り返し1試行と
した。音と光の条件提示の間にラットが隣の部屋に移動
するという回避行動を行ったときを正解反応とした。学
習記憶の評価は1試行ごとに1匹のラットにつき 正解反応率(%)=正解反応数/25回×100 で行った。統計学的検定は2標本順位検定を用いた。
【0020】この学習をラットに1日につき1試行、1
週間に5試行おこなわせた。対照群10匹には学習後水
を0.4ml/100g体重の割合で経口投与し、実験群
11匹には学習後にプロペントフィリン25mg/kgを経
口投与した。実験結果を図2にグラフで示す。図2にお
いて縦軸は正解反応率(%)を、横軸は試行回数を示
し、点線は対照群(プロペントフィリン非投与群)の結
果を、実線は実験群(プロペントフィリン投与群)の結
果を示し、カッコ内の数字は実験に供したラットの数を
それぞれ示す。実線に付された*印は有意水準5%にお
いて対照群と差があり、**印は有意水準1%において
対照群と差があることを示す。図2から明らかなよう
に、対照群では電気刺激を回避する学習の向上は殆ど認
められない。一方、プロペントフィリンを投与されたラ
ットの正解反応率は試行回数を重ねるにしたがい次第に
上昇した。この結果はプロペントフィリンが学習記憶の
改善効果をもつことを示している。
週間に5試行おこなわせた。対照群10匹には学習後水
を0.4ml/100g体重の割合で経口投与し、実験群
11匹には学習後にプロペントフィリン25mg/kgを経
口投与した。実験結果を図2にグラフで示す。図2にお
いて縦軸は正解反応率(%)を、横軸は試行回数を示
し、点線は対照群(プロペントフィリン非投与群)の結
果を、実線は実験群(プロペントフィリン投与群)の結
果を示し、カッコ内の数字は実験に供したラットの数を
それぞれ示す。実線に付された*印は有意水準5%にお
いて対照群と差があり、**印は有意水準1%において
対照群と差があることを示す。図2から明らかなよう
に、対照群では電気刺激を回避する学習の向上は殆ど認
められない。一方、プロペントフィリンを投与されたラ
ットの正解反応率は試行回数を重ねるにしたがい次第に
上昇した。この結果はプロペントフィリンが学習記憶の
改善効果をもつことを示している。
【0021】以上の結果からプロペントフィリンは痴呆
に伴う記憶障害の治療に効果のあることが立証される。
臨床における投与量は、投与法にもよるが通常はプロペ
ントフィリンとして1日当り100〜1,500mgの範
囲である。投与方法としては、静脈内、筋肉内、経口、
直腸内投与が可能であり、静脈内投与の場合は通常の静
脈内注射の他、点滴静注が可能である。プロペントフィ
リンを含有する製剤は、通常の賦形剤、添加剤を用いて
通常の方法によって製造される。
に伴う記憶障害の治療に効果のあることが立証される。
臨床における投与量は、投与法にもよるが通常はプロペ
ントフィリンとして1日当り100〜1,500mgの範
囲である。投与方法としては、静脈内、筋肉内、経口、
直腸内投与が可能であり、静脈内投与の場合は通常の静
脈内注射の他、点滴静注が可能である。プロペントフィ
リンを含有する製剤は、通常の賦形剤、添加剤を用いて
通常の方法によって製造される。
【0022】注射用製剤としては、例えば注射用粉末製
剤とすることが出来る。その場合は適当な水溶性賦形剤
例えばマンニトール、蔗糖、乳糖、マルトース、ブドウ
糖、フルクトース等の一種または二種以上を加えて水で
溶解し、バイアルまたはアンプルに分注した後凍結乾燥
し密封して製剤とすることができる。経口用製剤として
は、通常の錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤と
する他、腸溶性の製剤とすることができる。
剤とすることが出来る。その場合は適当な水溶性賦形剤
例えばマンニトール、蔗糖、乳糖、マルトース、ブドウ
糖、フルクトース等の一種または二種以上を加えて水で
溶解し、バイアルまたはアンプルに分注した後凍結乾燥
し密封して製剤とすることができる。経口用製剤として
は、通常の錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤と
する他、腸溶性の製剤とすることができる。
【0023】腸溶性の製剤とする場合は、マンニトー
ル、蔗糖、乳糖、マルトース、デンプン、無水ケイ酸、
リン酸カルシウム等の賦形剤、タルク、ステアリン酸マ
グネシウム等の滑沢剤、カルボキシメチルセルロース、
メチルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム等の結合
剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩解剤
等の添加剤を必要に応じて加えて錠剤、顆粒剤、細粒剤
等とした上で、セルロースアセテートフタレート、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースアセチルサクシネート、ポ
リビニルアルコールフタレート、スチレン、無水マレイ
ン酸共重合体、スチレン・マレイン酸共重合体、メタア
クリル酸メチル・メタアクリル酸共重合体、アクリル酸
メチル・メタアクリル酸共重合体等の腸溶性基剤の一種
または二種以上および必要に応じ酸化チタンなどの着色
剤を加えてコーチングを行って製剤とする他、ここで製
造した腸溶性の顆粒剤または細粒剤をカプセルに充填し
カプセル剤とすることができる。
ル、蔗糖、乳糖、マルトース、デンプン、無水ケイ酸、
リン酸カルシウム等の賦形剤、タルク、ステアリン酸マ
グネシウム等の滑沢剤、カルボキシメチルセルロース、
メチルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム等の結合
剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩解剤
等の添加剤を必要に応じて加えて錠剤、顆粒剤、細粒剤
等とした上で、セルロースアセテートフタレート、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースアセチルサクシネート、ポ
リビニルアルコールフタレート、スチレン、無水マレイ
ン酸共重合体、スチレン・マレイン酸共重合体、メタア
クリル酸メチル・メタアクリル酸共重合体、アクリル酸
メチル・メタアクリル酸共重合体等の腸溶性基剤の一種
または二種以上および必要に応じ酸化チタンなどの着色
剤を加えてコーチングを行って製剤とする他、ここで製
造した腸溶性の顆粒剤または細粒剤をカプセルに充填し
カプセル剤とすることができる。
【0024】また、通常の方法で製造したカプセル剤
を、前記の腸溶性基剤でコーチングを行って腸溶性とし
たり、また前記の腸溶性基剤単独またはこれにゼラチン
を混合して作ったカプセルを用いて腸溶性カプセル剤と
することも可能である。坐剤用としては、カカオ脂や、
脂肪酸トリグリセライドに脂肪酸モノグリセライド、脂
肪酸ジグリセライドを種々の割合で混合した半合成基剤
等の親油性基剤、ポリエチレングリコールやグリセロゼ
ラチン等の親水性基剤を加温溶解したものを加えて均一
に混和し型に入れて成形し坐剤とすることができる。以
下に本発明の実施例を示す。
を、前記の腸溶性基剤でコーチングを行って腸溶性とし
たり、また前記の腸溶性基剤単独またはこれにゼラチン
を混合して作ったカプセルを用いて腸溶性カプセル剤と
することも可能である。坐剤用としては、カカオ脂や、
脂肪酸トリグリセライドに脂肪酸モノグリセライド、脂
肪酸ジグリセライドを種々の割合で混合した半合成基剤
等の親油性基剤、ポリエチレングリコールやグリセロゼ
ラチン等の親水性基剤を加温溶解したものを加えて均一
に混和し型に入れて成形し坐剤とすることができる。以
下に本発明の実施例を示す。
【0025】
実施例1 プロペントフィリン20gおよび塩化ナトリウム16g
に注射用蒸留水を加えて全量2,000mlとする。これ
を0.22ミクロンのミリポアフィルターを用いて無菌
濾過し、容量5mlのアンプルに5mlずつ分注し、融封し
た後、オートクレーブ滅菌し注射剤を得た。
に注射用蒸留水を加えて全量2,000mlとする。これ
を0.22ミクロンのミリポアフィルターを用いて無菌
濾過し、容量5mlのアンプルに5mlずつ分注し、融封し
た後、オートクレーブ滅菌し注射剤を得た。
【0026】実施例2 プロペントフィリン500gに乳糖250g、トウモロ
コシデンプン150g、カルボキシメチルセルロースカ
ルシウム150g、タルク42g、ステアリン酸マグネ
シウム5g、無水ケイ酸3gを加え、常法により錠剤と
する。別にヒドロキシプロピルメチルセルロース40
g、マクロゴール6000 2g、酸化チタン3.5g、タル
ク3gを水500gに分散させておき、この液で先に得
た錠剤をコーチングし1錠中のプロペントフィリン11
5mgの錠剤を得た。
コシデンプン150g、カルボキシメチルセルロースカ
ルシウム150g、タルク42g、ステアリン酸マグネ
シウム5g、無水ケイ酸3gを加え、常法により錠剤と
する。別にヒドロキシプロピルメチルセルロース40
g、マクロゴール6000 2g、酸化チタン3.5g、タル
ク3gを水500gに分散させておき、この液で先に得
た錠剤をコーチングし1錠中のプロペントフィリン11
5mgの錠剤を得た。
【図1】シクロヘキシミドを投与したときのマウスの記
憶保持率を示すグラフである。
憶保持率を示すグラフである。
【図2】SHRラットにプロペントフィリンを投与した
際の条件回避学習を示すグラフである。
際の条件回避学習を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 3,7−ジヒドロ−3−メチル−1−
(5−オキソヘキシル)−7−プロピル−1H−プリン
−2,6−ジオンを有効成分とするアルツハイマー型痴
呆における記憶障害治療剤。 - 【請求項2】 3,7−ジヒドロ−3−メチル−1−
(5−オキソヘキシル)−7−プロピル−1H−プリン
−2,6−ジオンを有効成分とするアルツハイマー型痴
呆における記憶獲得または記憶保持障害の治療剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21604897A JPH1067661A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 記憶障害治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21604897A JPH1067661A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 記憶障害治療剤 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60071188A Division JPH062675B2 (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | 記憶障害治療剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1067661A true JPH1067661A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=16682472
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21604897A Pending JPH1067661A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 記憶障害治療剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1067661A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998055110A3 (en) * | 1997-06-05 | 1999-08-19 | Univ Dalhousie | NEW USES FOR COMPOUNDS WHICH REDUCE c-jun GENE EXPRESSION |
| US6294350B1 (en) | 1997-06-05 | 2001-09-25 | Dalhousie University | Methods for treating fibroproliferative diseases |
-
1997
- 1997-08-11 JP JP21604897A patent/JPH1067661A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998055110A3 (en) * | 1997-06-05 | 1999-08-19 | Univ Dalhousie | NEW USES FOR COMPOUNDS WHICH REDUCE c-jun GENE EXPRESSION |
| US6294350B1 (en) | 1997-06-05 | 2001-09-25 | Dalhousie University | Methods for treating fibroproliferative diseases |
| WO2001032156A3 (en) * | 1999-11-02 | 2002-09-26 | Univ Dalhousie | Methods for treating fibroproliferative diseases |
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