JPH1068068A - 化合物薄膜の形成方法 - Google Patents
化合物薄膜の形成方法Info
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- JPH1068068A JPH1068068A JP24433196A JP24433196A JPH1068068A JP H1068068 A JPH1068068 A JP H1068068A JP 24433196 A JP24433196 A JP 24433196A JP 24433196 A JP24433196 A JP 24433196A JP H1068068 A JPH1068068 A JP H1068068A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アーク式蒸発源の陰極からのドロップレット
の飛散を抑制して、平滑性の高い化合物薄膜を形成する
ことができる方法を提供する。 【解決手段】 アーク式蒸発源14の陰極16に、元
素周期表の4A族金属、5A族金属もしくは6A族金属
の窒化物、または、これらの金属同士の合金の窒化物
を用いる。
の飛散を抑制して、平滑性の高い化合物薄膜を形成する
ことができる方法を提供する。 【解決手段】 アーク式蒸発源14の陰極16に、元
素周期表の4A族金属、5A族金属もしくは6A族金属
の窒化物、または、これらの金属同士の合金の窒化物
を用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば工具、金
型、装飾品等の耐摩耗性を向上させること等に用いられ
るものであって、いわゆるアーク式イオンプレーティン
グ法によって基材の表面に、元素周期表の4A、5Aも
しくは6A族金属またはこれら同士と反応性ガスとが化
合した化合物薄膜を形成する方法に関し、より具体的に
は、アーク式蒸発源の陰極からのドロップレットの飛散
を抑制して化合物薄膜表面の平滑性を向上させる方法に
関する。
型、装飾品等の耐摩耗性を向上させること等に用いられ
るものであって、いわゆるアーク式イオンプレーティン
グ法によって基材の表面に、元素周期表の4A、5Aも
しくは6A族金属またはこれら同士と反応性ガスとが化
合した化合物薄膜を形成する方法に関し、より具体的に
は、アーク式蒸発源の陰極からのドロップレットの飛散
を抑制して化合物薄膜表面の平滑性を向上させる方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】アーク式イオンプレーティング法は、ア
ーク放電によって陰極を溶解させるアーク式蒸発源を用
いて、真空容器内に反応性ガスを導入すると共に基材に
0または負のバイアス電圧を印加した状態で、基材の表
面に、陰極構成物質と反応性ガスとが化合した化合物薄
膜を形成する方法であり、薄膜の密着性、生産性等の点
で優れた薄膜形成方法である。
ーク放電によって陰極を溶解させるアーク式蒸発源を用
いて、真空容器内に反応性ガスを導入すると共に基材に
0または負のバイアス電圧を印加した状態で、基材の表
面に、陰極構成物質と反応性ガスとが化合した化合物薄
膜を形成する方法であり、薄膜の密着性、生産性等の点
で優れた薄膜形成方法である。
【0003】このようなアーク式イオンプレーティング
法において、基材の表面に、元素周期表の4A、5Aも
しくは6A族金属またはこれら同士と反応性ガスとが化
合した化合物薄膜を形成するには、例えば図1に示すよ
うな装置を用いる。
法において、基材の表面に、元素周期表の4A、5Aも
しくは6A族金属またはこれら同士と反応性ガスとが化
合した化合物薄膜を形成するには、例えば図1に示すよ
うな装置を用いる。
【0004】この装置は、図示しない真空排気装置によ
って真空排気される真空容器2と、この真空容器2内に
設けられていて基材8を保持するホルダ10と、この基
材8に向くように真空容器2の壁面に取り付けられたア
ーク式蒸発源14とを備えている。
って真空排気される真空容器2と、この真空容器2内に
設けられていて基材8を保持するホルダ10と、この基
材8に向くように真空容器2の壁面に取り付けられたア
ーク式蒸発源14とを備えている。
【0005】アーク式蒸発源14は、陰極16と陽極兼
用の真空容器2(但し陽極を設ける場合もある)との間
のアーク放電によって陰極16を局部的に溶解させて陰
極物質18を蒸発させるものである。陰極16と真空容
器2との間には、直流のアーク電源20から、前者を負
側にして、例えば数十V〜数百V程度のアーク放電電圧
が印加される。これによって、陰極16に例えば数十A
〜300A程度のアーク電流を流せるようにしている。
陰極16は、元素周期表の4A族金属(即ちTi、Z
r、Hf)、5A族金属(即ちV、Nb、Ta)もしく
は6A族金属(即ちCr、Mo、W)またはこれら同士
の合金から成る。
用の真空容器2(但し陽極を設ける場合もある)との間
のアーク放電によって陰極16を局部的に溶解させて陰
極物質18を蒸発させるものである。陰極16と真空容
器2との間には、直流のアーク電源20から、前者を負
側にして、例えば数十V〜数百V程度のアーク放電電圧
が印加される。これによって、陰極16に例えば数十A
〜300A程度のアーク電流を流せるようにしている。
陰極16は、元素周期表の4A族金属(即ちTi、Z
r、Hf)、5A族金属(即ちV、Nb、Ta)もしく
は6A族金属(即ちCr、Mo、W)またはこれら同士
の合金から成る。
【0006】真空容器2内には、ガス導入口4から、上
記陰極物質18と反応して化合物を形成する反応性ガス
6が導入される。この反応性ガス6は、具体的には窒
素、酸素および炭素の内の一つ以上の元素を含むガス、
より具体的には窒素ガス、酸素ガス、炭化水素系ガスま
たはこれらの混合ガス等である。
記陰極物質18と反応して化合物を形成する反応性ガス
6が導入される。この反応性ガス6は、具体的には窒
素、酸素および炭素の内の一つ以上の元素を含むガス、
より具体的には窒素ガス、酸素ガス、炭化水素系ガスま
たはこれらの混合ガス等である。
【0007】ホルダ10およびそれに保持された基材8
には、直流のバイアス電源22から、例えば、−200
0V程度以下の、より具体的には0V〜−1000V程
度のバイアス電圧が印加される。
には、直流のバイアス電源22から、例えば、−200
0V程度以下の、より具体的には0V〜−1000V程
度のバイアス電圧が印加される。
【0008】成膜時は、真空容器2内を例えば1×10
-5Torr以下になるまで真空排気した後、真空容器2
内に上記のような反応性ガス6を導入すると共に、基材
8にバイアス電源22から例えば−数百V程度のバイア
ス電圧を印加した状態で、アーク式蒸発源14において
アーク放電を行わせる。それによって、陰極16から陰
極物質18が蒸発させられる。この陰極物質18の一部
はイオン化しており、それは、0または負のバイアス電
圧が印加された基材8に引き付けられて衝突すると共
に、周りの反応性ガス6と反応し、それによって基材8
の表面に化合物薄膜が形成される。バイアス電圧が0V
であっても、基材8に負のバイアス電圧を印加した場合
と同様に化合物薄膜が形成されるのは、次の理由によ
る。即ち、アーク放電熱によって陰極16が溶融し、金
属原子、金属粒子等が陰極16から飛び出すが、金属原
子は電子と衝突して金属イオンになり、これが陰極近傍
で正の電位のクラウドを形成するため、基材8に印加さ
れるバイアス電圧が0Vであっても、陰極16と基材8
間で電位勾配が生じ、この電位勾配によって金属イオン
は基材8に向けて引きつけられ加速されて基材8に衝突
すると共に、その際に周りの反応性ガスと反応し、それ
によって基材8の表面に化合物薄膜が形成される。基材
8に0Vのバイアス電圧を印加するということは、具体
的には、バイアス電源22の出力電圧を0Vにすること
であり、換言すれば基材8にバイアス電圧を印加しない
ことであり、従ってこの場合はバイアス電源22を設け
ずに基材8を単に接地(アース)しておいても良い。
-5Torr以下になるまで真空排気した後、真空容器2
内に上記のような反応性ガス6を導入すると共に、基材
8にバイアス電源22から例えば−数百V程度のバイア
ス電圧を印加した状態で、アーク式蒸発源14において
アーク放電を行わせる。それによって、陰極16から陰
極物質18が蒸発させられる。この陰極物質18の一部
はイオン化しており、それは、0または負のバイアス電
圧が印加された基材8に引き付けられて衝突すると共
に、周りの反応性ガス6と反応し、それによって基材8
の表面に化合物薄膜が形成される。バイアス電圧が0V
であっても、基材8に負のバイアス電圧を印加した場合
と同様に化合物薄膜が形成されるのは、次の理由によ
る。即ち、アーク放電熱によって陰極16が溶融し、金
属原子、金属粒子等が陰極16から飛び出すが、金属原
子は電子と衝突して金属イオンになり、これが陰極近傍
で正の電位のクラウドを形成するため、基材8に印加さ
れるバイアス電圧が0Vであっても、陰極16と基材8
間で電位勾配が生じ、この電位勾配によって金属イオン
は基材8に向けて引きつけられ加速されて基材8に衝突
すると共に、その際に周りの反応性ガスと反応し、それ
によって基材8の表面に化合物薄膜が形成される。基材
8に0Vのバイアス電圧を印加するということは、具体
的には、バイアス電源22の出力電圧を0Vにすること
であり、換言すれば基材8にバイアス電圧を印加しない
ことであり、従ってこの場合はバイアス電源22を設け
ずに基材8を単に接地(アース)しておいても良い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】アーク式蒸発源を用い
る上記ような成膜方法は、アークで直接陰極16を溶
解させるため、しかもアーク電流を容易に大きくするこ
とができるため、生産性が高い、アーク式蒸発源14
から蒸発させられる陰極物質18中には、イオン化した
粒子が大きな割合で含まれており、それを0または負の
バイアス電圧によって基材8に向けて加速して基材8に
衝突させることができるため、密着性の高い薄膜の形成
が可能である、という利点を有している反面、陰極16
から細かい陰極物質18と共に大きな塊の陰極物質(こ
れはドロップレットと呼ばれる)も同時に発生し、これ
が基材表面に飛来して付着するため、薄膜表面の平滑性
が悪い(即ち薄膜の表面粗度が悪い)、という欠点を有
している。また、このドロップレット部分の密着性が弱
く、これが耐摩耗性や耐食性に悪影響を及ぼすという問
題もある。
る上記ような成膜方法は、アークで直接陰極16を溶
解させるため、しかもアーク電流を容易に大きくするこ
とができるため、生産性が高い、アーク式蒸発源14
から蒸発させられる陰極物質18中には、イオン化した
粒子が大きな割合で含まれており、それを0または負の
バイアス電圧によって基材8に向けて加速して基材8に
衝突させることができるため、密着性の高い薄膜の形成
が可能である、という利点を有している反面、陰極16
から細かい陰極物質18と共に大きな塊の陰極物質(こ
れはドロップレットと呼ばれる)も同時に発生し、これ
が基材表面に飛来して付着するため、薄膜表面の平滑性
が悪い(即ち薄膜の表面粗度が悪い)、という欠点を有
している。また、このドロップレット部分の密着性が弱
く、これが耐摩耗性や耐食性に悪影響を及ぼすという問
題もある。
【0010】そこでこの発明は、アーク式蒸発源の陰極
からのドロップレットの飛散を抑制して、平滑性の高い
化合物薄膜を形成することができる方法を提供すること
を主たる目的とする。
からのドロップレットの飛散を抑制して、平滑性の高い
化合物薄膜を形成することができる方法を提供すること
を主たる目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の化合物薄膜の
形成方法は、前記アーク式蒸発源の陰極に、元素周期表
の4A、5Aもしくは6A族金属の窒化物またはこれら
の金属同士の合金の窒化物を用いることを特徴とする。
形成方法は、前記アーク式蒸発源の陰極に、元素周期表
の4A、5Aもしくは6A族金属の窒化物またはこれら
の金属同士の合金の窒化物を用いることを特徴とする。
【0012】上記のようないわゆる高融点金属またはそ
れら同士の合金の窒化物は、いずれも導電性の化合物で
あるため、それらをアーク式蒸発源の陰極として使用す
ることができる。
れら同士の合金の窒化物は、いずれも導電性の化合物で
あるため、それらをアーク式蒸発源の陰極として使用す
ることができる。
【0013】しかもこのような高融点金属の窒化物また
はそのような金属同士の合金の窒化物は、元の高融点金
属等よりも更に融点が高いので、それらを陰極に用いた
場合、アークによる溶融部が陰極表面で多数に細かく分
散される。その結果、陰極表面での粗大溶融部の発生が
抑制され、ドロップレットの発生および飛散が抑制され
る。従って、基材の表面に平滑性の高い化合物薄膜を形
成することができる。
はそのような金属同士の合金の窒化物は、元の高融点金
属等よりも更に融点が高いので、それらを陰極に用いた
場合、アークによる溶融部が陰極表面で多数に細かく分
散される。その結果、陰極表面での粗大溶融部の発生が
抑制され、ドロップレットの発生および飛散が抑制され
る。従って、基材の表面に平滑性の高い化合物薄膜を形
成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明に係る化合物薄膜の形成
方法の実施においても、例えば図1に示した装置を用い
る。但し、そのアーク式蒸発源14の陰極16の材料が
前述した従来例とは異なる。
方法の実施においても、例えば図1に示した装置を用い
る。但し、そのアーク式蒸発源14の陰極16の材料が
前述した従来例とは異なる。
【0015】即ち、この発明に係る方法では、上記陰極
16に、元素周期表の4A族金属(即ちTi、Zr、
Hf)、5A族金属(即ちV、Nb、Ta)もしくは6
A族金属(即ちCr、Mo、W)の窒化物(例えばTi
N、ZrN、HfN、VN、NbN、TaN、CrN、
MoN、WN)、または、これら金属同士の合金(例
えばTiZr)の窒化物(例えばTiZrN)を用い
る。
16に、元素周期表の4A族金属(即ちTi、Zr、
Hf)、5A族金属(即ちV、Nb、Ta)もしくは6
A族金属(即ちCr、Mo、W)の窒化物(例えばTi
N、ZrN、HfN、VN、NbN、TaN、CrN、
MoN、WN)、または、これら金属同士の合金(例
えばTiZr)の窒化物(例えばTiZrN)を用い
る。
【0016】陰極16の材料以外のもの、例えば真空容
器2内に導入する反応性ガス6の種類、基材8に印加す
るバイアス電圧の大きさ等は、前述した従来例の場合と
同様である。
器2内に導入する反応性ガス6の種類、基材8に印加す
るバイアス電圧の大きさ等は、前述した従来例の場合と
同様である。
【0017】上記のようないわゆる高融点金属またはそ
れら同士の合金の窒化物は、いずれも導電性の化合物で
あるため、それらをアーク式蒸発源14の陰極16とし
て使用することができる。導電性でなければ、それに電
流を流すことができないので、陰極16として使用する
ことはできない。
れら同士の合金の窒化物は、いずれも導電性の化合物で
あるため、それらをアーク式蒸発源14の陰極16とし
て使用することができる。導電性でなければ、それに電
流を流すことができないので、陰極16として使用する
ことはできない。
【0018】しかもこのような高融点金属の窒化物また
はそのような金属同士の合金の窒化物は、元の高融点金
属等よりも更に融点が高い(例えば、Tiの融点が約1
900℃であるのに対してTiNのそれは約2900
℃)ので、それを陰極16に用いた場合、アークによる
溶融部が陰極表面で多数に細かく分散される。その結
果、陰極表面での粗大溶融部の発生が抑制され、ドロッ
プレットの発生および飛散が抑制される。従って、基材
8の表面に平滑性の高い、即ち表面粗度の良好な化合物
薄膜を形成することができる。
はそのような金属同士の合金の窒化物は、元の高融点金
属等よりも更に融点が高い(例えば、Tiの融点が約1
900℃であるのに対してTiNのそれは約2900
℃)ので、それを陰極16に用いた場合、アークによる
溶融部が陰極表面で多数に細かく分散される。その結
果、陰極表面での粗大溶融部の発生が抑制され、ドロッ
プレットの発生および飛散が抑制される。従って、基材
8の表面に平滑性の高い、即ち表面粗度の良好な化合物
薄膜を形成することができる。
【0019】
【実施例】図1に示したような装置を用いて、アーク式
蒸発源14の陰極16の材料および真空容器2内に導入
する反応性ガス6を様々に変えて成膜を行った結果を表
1にまとめて示す。
蒸発源14の陰極16の材料および真空容器2内に導入
する反応性ガス6を様々に変えて成膜を行った結果を表
1にまとめて示す。
【0020】その場合、陰極16の直径はいずれも10
0mmとし、基材8には高速度鋼製平板を用い、真空容
器2内を1×10-5Torr以下になるまで真空排気し
た後、アーク電流150A、バイアス電圧−200V、
真空容器2内のガス分圧を表1中に示すとおりで、膜厚
が1μmになるまで成膜を行った。もっとも、アーク電
流とガス圧はアーク放電が維持できる範囲の値であれば
良く、例えばアーク電流は30A〜300A程度、ガス
圧は1×10-5Torr〜1Torr程度あれば良い。
基材8に印加する0または負のバイアス電圧の大きさ
(絶対値)は、例えば2000V程度以下であれば良
い。
0mmとし、基材8には高速度鋼製平板を用い、真空容
器2内を1×10-5Torr以下になるまで真空排気し
た後、アーク電流150A、バイアス電圧−200V、
真空容器2内のガス分圧を表1中に示すとおりで、膜厚
が1μmになるまで成膜を行った。もっとも、アーク電
流とガス圧はアーク放電が維持できる範囲の値であれば
良く、例えばアーク電流は30A〜300A程度、ガス
圧は1×10-5Torr〜1Torr程度あれば良い。
基材8に印加する0または負のバイアス電圧の大きさ
(絶対値)は、例えば2000V程度以下であれば良
い。
【0021】
【表1】 ○:良、×:不可
【0022】この表から分かるように、陰極材料に、高
融点金属またはそれら同士の合金そのものを用いた比較
例1〜7に比べて、そのような金属または合金の窒化物
を用いた実施例1〜7においては、いずれも、膜の最大
表面粗さおよび平均表面粗さが小さく、表面粗度の良好
な、即ち表面の平滑性の高い化合物薄膜を形成すること
ができた。
融点金属またはそれら同士の合金そのものを用いた比較
例1〜7に比べて、そのような金属または合金の窒化物
を用いた実施例1〜7においては、いずれも、膜の最大
表面粗さおよび平均表面粗さが小さく、表面粗度の良好
な、即ち表面の平滑性の高い化合物薄膜を形成すること
ができた。
【0023】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、上記の
ような高融点金属の窒化物またはそのような金属同士の
合金の窒化物は、元の高融点金属等よりも更に融点が高
いので、それを陰極に用いることによって、アークによ
る溶融部が陰極表面で多数に細かく分散される。その結
果、陰極表面での粗大溶融部の発生が抑制され、ドロッ
プレットの発生および飛散が抑制される。従って、基材
の表面に平滑性の高い化合物薄膜を形成することができ
る。
ような高融点金属の窒化物またはそのような金属同士の
合金の窒化物は、元の高融点金属等よりも更に融点が高
いので、それを陰極に用いることによって、アークによ
る溶融部が陰極表面で多数に細かく分散される。その結
果、陰極表面での粗大溶融部の発生が抑制され、ドロッ
プレットの発生および飛散が抑制される。従って、基材
の表面に平滑性の高い化合物薄膜を形成することができ
る。
【0024】その結果、高い寸法精度を必要とする部品
への被膜が可能になる、表面に光沢が生まれ装飾品への
利用可能性が拡大する、薄膜表面の凹凸が減り摩擦が低
減されるので被膜品の耐摩耗性が向上する、等の更なる
効果を奏することができる。
への被膜が可能になる、表面に光沢が生まれ装飾品への
利用可能性が拡大する、薄膜表面の凹凸が減り摩擦が低
減されるので被膜品の耐摩耗性が向上する、等の更なる
効果を奏することができる。
【図1】アーク式イオンプレーティング法によって基材
表面に化合物薄膜を形成する装置の一例を示す断面図で
ある。
表面に化合物薄膜を形成する装置の一例を示す断面図で
ある。
2 真空容器 6 反応性ガス 8 基材 14 アーク式蒸発源 16 陰極 18 陰極物質 22 バイアス電源
Claims (1)
- 【請求項1】 アーク放電によって陰極を溶解させるア
ーク式蒸発源を用いて、真空容器内に反応性ガスを導入
すると共に基材に0または負のバイアス電圧を印加した
状態で、基材の表面に、元素周期表の4A、5Aもしく
は6A族金属またはこれら同士の合金と反応性ガスとが
化合した化合物薄膜を形成する方法において、前記アー
ク式蒸発源の陰極に、元素周期表の4A、5Aもしくは
6A族金属の窒化物またはこれらの金属同士の合金の窒
化物を用いることを特徴とする化合物薄膜の形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24433196A JPH1068068A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 化合物薄膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24433196A JPH1068068A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 化合物薄膜の形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1068068A true JPH1068068A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=17117126
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24433196A Pending JPH1068068A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 化合物薄膜の形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1068068A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102312196A (zh) * | 2010-07-07 | 2012-01-11 | 中国科学院金属研究所 | 移动式弧光放电离子镀膜设备及其应用 |
-
1996
- 1996-08-26 JP JP24433196A patent/JPH1068068A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102312196A (zh) * | 2010-07-07 | 2012-01-11 | 中国科学院金属研究所 | 移动式弧光放电离子镀膜设备及其应用 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
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