JPH1068235A - 塔状構築物の解体工法及び装置 - Google Patents
塔状構築物の解体工法及び装置Info
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Abstract
従来のような足場を不要とし、工期の短縮を図ることが
でき、高所作業を少なくすることにより作業の安全性を
高めることができる塔状構築物の解体工法及び装置を得
ること。 【解決手段】 塔状構築物が常に直立状態となるように
その上部位置を支持し、下部位置を保持する。そして、
保持した下部位置よりも下側に位置する塔状構築物の下
端部を除去する。次に、保持した下部位置を除去した分
だけ下降させ、塔状構築物を着地させる。そして、下部
位置の保持を解除してその保持位置を上方に所定長さ変
更して再び保持し、下端部を除去する。以上の工程を繰
り返すことにより、塔状構築物の解体を下端側から順次
容易に行うことができる。したがって、解体作業の前後
における段取りの短縮による工期の短期化、及び作業全
体における高所作業を排除することができる。
Description
置、特に塔状構築物を下端側から順次解体する塔状構築
物の解体工法及び装置に関する。
る高い塔状の構築物を解体する工法として、塔状構築物
の周囲に足場を組み塔状構築物の上方から解体する工法
や、塔状構築物を倒した後に解体するという工法が一般
的であった。しかし、前者の場合は、上方より解体する
ために高所作業となり、作業の安全性に欠けていた。ま
た、解体作業の前段取り工程として塔状構築物の周囲を
囲む足場の組立や、解体作業の進行状況に合わせた足場
の撤去等の解体作業の前後における段取り工程にに手間
がかかっていた。
範囲に亘って横たわるために、近年の土地事情により塔
状構築物の周囲に倒すことができる場所を確保するのは
難しく、また、例えば山中等の斜面に立設する鉄塔を解
体する場合にも解体の作業場所を確保するのは困難であ
った。また、煙突等の下端部を破壊して塔状構築物を倒
す場合には、塔状構築物の倒す方向を確実に決定するの
が困難であり、予測と異なった位置に倒れた場合には重
大な事故を発生することとなる等の危惧があった。
状構築物の下端側から順次解体する工法が種々提案され
ている。このような工法は、塔状構築物の下端側から順
次解体することにより、高所作業による危険性を排除で
き、また、解体作業も1カ所のみで行うことができるの
で作業場所の確保も容易となるものである。
て、例えば、塔状構築物を吊り下げて下端側から順次解
体を行う吊り下げ式解体工法がある。この吊り下げ式解
体工法は、まず最初に、塔状構築物全体を上方から吊り
下げ可能な足場を設ける。次に、足場から塔状構築物を
吊り下げて下端側から解体を行い、解体の進行状況に合
わせて塔状構築物を下降させながら解体を行うものであ
る。
吊り下げ式解体工法を用いた場合には、解体作業の前段
階として塔状構築物の周囲に足場を組まなければならな
かった。また、その足場は、塔状構築物を吊り下げ可能
なものとするために、剛性の強い頑丈な足場を設置しな
ければならず、設置作業は大がかりなものとなり、解体
の前段階における段取りに時間を費やさなければならな
かった。
築物よりも更に高い足場を解体しなければならず、この
足場の解体作業に高所作業を伴うために作業の安全性に
欠けていた。このような解体作業の前後における段取り
工程は工期の延長を助長し、解体費用の増大を招来して
いた。
であり、その目的は、塔状構築物を下端側から順次解体
する際に、従来のような大掛かりな足場等の設備を不要
とし、塔状構築物の解体作業の前後における段取り工程
を少なくすることによって工期の短縮を図ることがで
き、解体作業及び段取り工程における高所作業を極力少
なくすることにより作業の安全性を高めることができる
塔状構築物の解体工法及び装置を提供することにある。
め、本発明に係る塔状構築物の解体工法は、塔状構築物
を塔状構築物が常に直立するように支持する。そして、
塔状構築物の下部位置を当該塔状構築物の全重量を支持
可能な保持力で保持した後に、保持位置よりも下側に位
置する塔状構築物の下端部を除去する。次に、保持して
いる下部位置を下降させることにより塔状構築物全体を
下降させる。そして、塔状構築物の保持している下部位
置の保持位置を変更して所定長さ上方を再び保持する保
持位置の変更を行う。
立状態に支持しつつ、下端側から順次解体を行うことが
可能となる。これにより、塔状構築物の解体作業を容易
に行うことができ、かつ解体作業前後における段取り工
程の短縮による工期の短期化を図ることができる。ま
た、解体作業及びその段取り工程に伴う高所作業をより
少なくすることができ、作業の安全性をより高めること
が可能となる。
形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係る塔
状構築物の解体工法を概略的に示した全体説明図、図2
は、図1の上面説明図である。
0は、地表11に対して垂直に立設している。そして、
鉄塔10を解体するために、鉄塔10の下端側で地表1
1より所定長さlだけ上側の部分である下部位置12を
鉄塔10の全重量を支持可能な保持力で保持する基部保
持装置14が設けられている。また、鉄塔10を常に直
立状態に支持するために4本の支線18と、これら4本
の支線18の張力を各々調整して鉄塔10を直立状態に
制御する姿勢制御装置20が設けられている。
可能な複数の腕部15(図2参照)を有しており、各腕
部15は同期して上下方向に移動可能なフレーム16に
固設されている。フレーム16は、例えば油圧の制御等
により上下移動するリフト構造(図示せず)を有してお
り、腕部15により保持された鉄塔10はフレーム16
を下降させることにより下方に移動することができる。
置17には、例えばワイヤ等により構成される4本の支
線18a、18b、18c、18dの一端がそれぞれ接
続されている。これらの支線18は、鉄塔10を解体す
るために新たに設けられたものである。
心としてほぼ四角形を形成するその4隅に相当する位置
にそれぞれ配置された姿勢制御装置20a、20b、2
0c、20dに各々接続されている(図2参照)。本実
施の形態では、姿勢制御装置20はほぼ四角形を形成す
るように配置されているが、上部位置17を同一の張力
で引張し、鉄塔10を直立状態に維持できる位置であれ
ば、支線18の本数、及び角度、長さを自由に変更して
も良い。したがって、例えば、鉄塔10が山中等の傾斜
面に立設する場合にも用いることができる。
数のアンカー(図示せず)等を打ち込むことにより固定
されている。そして、これら姿勢制御装置20a、20
b、20c、20dは、互いに電気的に接続されてお
り、支線18を巻き取る等の動作により各支線18a、
18b、18c、18dの張力及び長さを互いに調整し
て鉄塔10の直立バランスを取り、常に直立状態となる
ように制御している。
解体工法について図3及び図4に基づき説明する。図3
は、上記解体工法における各工程を示すフローチャー
ト、図4は塔状構築物の解体工法を概略的に示した部分
説明図である。
う)101にて、上部位置17の支持を行う。ここで、
上部位置17に4本の支線18a、18b、18c、1
8dの一端を接続し、他端を各姿勢制御装置20a、2
0b、20c、20dに接続する。各姿勢制御装置20
a、20b、20c、20dは、各々接続されている支
線18a、18b、18c、18dの張力及び長さを調
整して鉄塔10が常に直立するように制御を行う。
部位置12の保持を行う。ここで、基部保持装置14は
フレーム16を上側に移動させて配置し、腕部15は下
部位置12を把持することにより鉄塔10を保持する。
そして、S103にて、腕部15により把持した下部位
置12より下側に位置する鉄塔10の下端部22の除去
を行う(図4(A)参照)。すなわち、下部位置12を
基部保持装置14により保持し、上部位置17を支線1
8を介して姿勢制御装置20により支持することから、
鉄塔10を直立状態に維持したまま下端部22を除去す
ることができる。
地を行う。ここで、基部保持装置14のフレーム16の
下降と姿勢制御装置20による支線18の長さ調整とを
同時に行う。すなわち、基部保持装置14は油圧制御に
よりフレーム16を下降し、姿勢制御装置20はその下
降に追従して支線18の長さを調整する。
ながら下降することが可能となる。そして、鉄塔10の
新たな下端部22′を地表11に着地し(図4(B)参
照)、地表11に仮固定した後にS105へ移行する。
位置12の保持位置の変更を行う。ここで、地表11に
着地している鉄塔10の着地部19は、地表11と仮固
定されて容易には動かない状態となっており、鉄塔10
は安定した直立状態を維持している。したがって、鉄塔
10と腕部15の保持を解除し、フレーム16を再び上
昇させ、鉄塔10の新たな下部位置12′の保持を行う
(図4(C)参照)。
了したか否かの判断がなされる。ここで、上部位置17
まで解体を終了したか否かを判断し、鉄塔10の上部位
置17が未だ残っている場合(NO)はS103へ移行
し、残っていない場合(YES)は解体を終了する(エ
ンド)。
06にてYES)までS103〜S105までの工程を
繰り返し行う。したがって、上述の工程を行うことによ
り、より容易に鉄塔10を下端側から順次解体すること
が可能となる。また、解体後における足場の撤去等の後
段取り工程を削除することができ、工期をより短縮する
ことができる。
させ、下端部22′を地表11に仮固定後に保持位置の
変更を行っているが、必ずしも着地を条件とするもので
はない。すなわち、鉄塔10を下降させた後に着地させ
ずに、その上方を把持可能な機構により保持位置の変更
を行っても良い。
されるものではなく、例えば、塔状構築物を鉄塔10と
して説明したが、鉄筋コンクリート製の煙突等の場合で
も、同様に実施することができるものである。図5は、
煙突24の下部位置26を保持する基部保持装置27を
概略的に示した概要説明図である。図示のように、基部
保持装置27は、例えば油圧制御により上下動可能なフ
レーム28を有しており、フレーム28は煙突の直径方
向にそれぞれ移動可能な腕部30を具備している。
から挟持することによって、煙突24の重量を支持可能
な保持力で保持し、下端部28を除去した後に腕部30
を具備したフレーム28を下降させることにより煙突2
4を地表11に着地させる。そして、煙突24の下端部
32を地表に仮固定後に腕部30による挟持を解除し、
フレーム28を上昇させ、地表11より所定高さ上側の
新たな下部位置26を挟持する。以上の工程を繰り返す
ことにより煙突24を下端側から順次解体することが可
能となる。
うに4本の支線18を用いて鉄塔10の直立支持を行っ
ているが、3本以上であれば良く、図6に示したように
3本の支線18を用いて支持しても良い。図6は、他の
実施の形態における塔状構築物の解体工法を概略的に示
した上面説明図であり、図3と同様の構成要素には同一
の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
に支線18を新たに設けているが、例えば鉄塔10や煙
突24等の塔状構築物が、直立状態に維持のために予め
複数の支線18を有している場合には、新たに支線18
を設ける必要なく、その支線18をそのまま利用するこ
とができる。したがって、解体の前段階における段取り
工程を更に短縮することができ、工期の短縮によるコス
トの低減を図ることができる。また、支線18を利用す
ることにより解体作業における高所作業を完全に排除す
ることができるので、作業の安全性をより高めることが
可能となる。
構築物の解体工法及びその装置によれば、塔状構築物を
下方から解体する際に、大掛かりな設備を必要とせずに
僅かな装置でより容易に塔状構築物の解体を行うことが
できる。また、解体作業の前後における段取りを短縮で
き、塔状構築物をより短い工期で解体することが可能と
なり、コストの低減を図ることができる。また、段取り
工程及び解体工程における高所作業を少なくするあるい
は完全に排除することができるので、解体作業の安全性
の向上を図ることが可能となる。
示した全体説明図である。
ート図である。
明図である。
概要説明図である。
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 塔状構築物を下端側から順次解体する塔
状構築物の解体工法において、 前記塔状構築物を常に直立するように支持する直立支持
工程と、 前記塔状構築物の下部位置を当該塔状構築物の重量を支
持可能な保持力で保持する下部保持工程と、 前記保持した下部位置よりも下側に位置する前記塔状構
築物の下端部を所定長さ除去する下端部除去工程と、 前記保持した下部位置を下降させることにより前記塔状
構築物を下降させる構築物下降工程と、 前記塔状構築物の前記保持位置を変更して所定長さ上方
を再び保持する保持位置変更工程と、 を備えることを特徴とする塔状構築物の解体工法。 - 【請求項2】 前記直立支持工程は、前記塔状構築物の
上部位置を斜め下方の少なくとも3方向から同一の引張
力によって支持することを特徴とする請求項1に記載の
塔状構築物の解体工法。 - 【請求項3】 塔状構築物を下端側から順次解体する塔
状構築物の解体装置において、 前記塔状構築物の上部位置を斜め下方の少なくとも3方
向から同一の引張力で引張して前記塔状構築物を常に直
立状態に保つ直立支持手段と、 前記塔状構築物の下部位置を当該塔状構築物の全重量を
支持可能な保持力で保持する下部保持手段と、 前記下部保持手段により保持した前記塔状構築物の保持
位置を上下方向に移動可能な保持位置変更手段と、を有
し、 前記保持位置よりも下側に位置する前記塔状構築物の下
端部を所定長さ除去した後に前記保持した下部位置を下
降することにより塔状構築物を下降させ、前記保持位置
を変更して所定長さ上方を再び保持して塔状構築物を下
端側から順次解体することを特徴とする塔状構築物の解
体装置。 - 【請求項4】 前記直立支持手段は、支線を用いて当該
支線の張力及び長さを調整することにより前記塔状構築
物を常に直立状態に支持することを特徴とする請求項3
に記載の塔状構築物の解体装置。 - 【請求項5】 前記下部保持手段は、塔状構築物の下部
位置を把持可能な複数の腕部を有し、該腕部により前記
塔状構築物の下部位置を保持することを特徴とする請求
項3に記載の塔状構築物の解体装置。 - 【請求項6】 前記下部保持手段は、塔状構築物の下部
位置を少なくとも2方向より挟持可能な複数の挟持部を
有し、該挟持部により前記塔状構築物の下部位置を挟持
することによって当該塔状構築物の全重量を支持可能な
保持力で保持することを特徴とする請求項3に記載の塔
状構築物の解体装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22685796A JP3718296B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 塔状構築物の解体工法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22685796A JP3718296B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 塔状構築物の解体工法及び装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1068235A true JPH1068235A (ja) | 1998-03-10 |
| JP3718296B2 JP3718296B2 (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=16851665
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22685796A Expired - Lifetime JP3718296B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 塔状構築物の解体工法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3718296B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013108324A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-06 | Taihei Dengyo Kaisha Ltd | 塔状構造物の解体工法 |
| JP5587466B1 (ja) * | 2013-06-10 | 2014-09-10 | 中国電力株式会社 | 許容される倒壊方向を有する塔状構造物 |
| CN113958185A (zh) * | 2021-12-02 | 2022-01-21 | 青岛武晓集团股份有限公司 | 一种可调式高压输电塔 |
-
1996
- 1996-08-28 JP JP22685796A patent/JP3718296B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013108324A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-06 | Taihei Dengyo Kaisha Ltd | 塔状構造物の解体工法 |
| JP5587466B1 (ja) * | 2013-06-10 | 2014-09-10 | 中国電力株式会社 | 許容される倒壊方向を有する塔状構造物 |
| CN113958185A (zh) * | 2021-12-02 | 2022-01-21 | 青岛武晓集团股份有限公司 | 一种可调式高压输电塔 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3718296B2 (ja) | 2005-11-24 |
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