JPH1070043A - 固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents
固体電解コンデンサの製造方法Info
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- JPH1070043A JPH1070043A JP8224868A JP22486896A JPH1070043A JP H1070043 A JPH1070043 A JP H1070043A JP 8224868 A JP8224868 A JP 8224868A JP 22486896 A JP22486896 A JP 22486896A JP H1070043 A JPH1070043 A JP H1070043A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 誘電体酸化皮膜上に導電性高分子からなる固
体電解質層を形成する場合、均一かつ緻密で密着性に優
れたものが得られる固体電解コンデンサの製造方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 多孔質弁金属よりなる陽極体11の表面
に誘電体酸化皮膜12を形成し、さらにこの誘電体酸化
皮膜12上に2種の異なる液相化学酸化重合と気相化学
酸化重合を用いて導電性高分子からなる固体電解質層1
3を形成するようにしたものである。
体電解質層を形成する場合、均一かつ緻密で密着性に優
れたものが得られる固体電解コンデンサの製造方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 多孔質弁金属よりなる陽極体11の表面
に誘電体酸化皮膜12を形成し、さらにこの誘電体酸化
皮膜12上に2種の異なる液相化学酸化重合と気相化学
酸化重合を用いて導電性高分子からなる固体電解質層1
3を形成するようにしたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複素環式化合物およ
びその誘導体を化学酸化重合することにより形成される
導電性高分子からなる固体電解質層を備えた固体電解コ
ンデンサの製造方法に関するものである。
びその誘導体を化学酸化重合することにより形成される
導電性高分子からなる固体電解質層を備えた固体電解コ
ンデンサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の高機能化に伴い、電子
部品に対しても従来品より優れた機能を有するものが求
められている。この要望に応えるべく数多くの機能性材
料が開発され供給されているが、その一つに複素環式化
合物およびその誘導体を化学酸化重合することにより形
成される導電性高分子からなる固体電解質層を用いたも
のがある。
部品に対しても従来品より優れた機能を有するものが求
められている。この要望に応えるべく数多くの機能性材
料が開発され供給されているが、その一つに複素環式化
合物およびその誘導体を化学酸化重合することにより形
成される導電性高分子からなる固体電解質層を用いたも
のがある。
【0003】陽極材料としてアルミニウムやタンタルを
用い、かつ電解質として無機の固体電解質である二酸化
マンガンや二酸化鉛を用いた固体電解コンデンサは、図
5(a),(b)に示すように、そのほとんどは製造工
法上の制約から、内部端子部1を備え、かつ微粉末を焼
結してなる陽極体2、または内部端子部3を備え、かつ
粗面化により実質の表面積を大きくした陽極箔あるいは
陽極板4に、熱分解反応を利用して固体電解質5を焼き
付け形成し、その後、カーボン、導電性接着剤などによ
り陰極層6を順次形成する構造を採用している。これら
の固体電解コンデンサは、その電解質の特徴から、電解
液を用いるアルミ電解コンデンサに比べて温度依存性が
小さく、高周波領域でのレジスタンスが低いという利点
を有しているが、反面、耐電圧が低く、かつ生産工法の
制約から生産性の面でやや不利であるという面も抱えて
いる。
用い、かつ電解質として無機の固体電解質である二酸化
マンガンや二酸化鉛を用いた固体電解コンデンサは、図
5(a),(b)に示すように、そのほとんどは製造工
法上の制約から、内部端子部1を備え、かつ微粉末を焼
結してなる陽極体2、または内部端子部3を備え、かつ
粗面化により実質の表面積を大きくした陽極箔あるいは
陽極板4に、熱分解反応を利用して固体電解質5を焼き
付け形成し、その後、カーボン、導電性接着剤などによ
り陰極層6を順次形成する構造を採用している。これら
の固体電解コンデンサは、その電解質の特徴から、電解
液を用いるアルミ電解コンデンサに比べて温度依存性が
小さく、高周波領域でのレジスタンスが低いという利点
を有しているが、反面、耐電圧が低く、かつ生産工法の
制約から生産性の面でやや不利であるという面も抱えて
いる。
【0004】さらにこの固体電解質5の低レジスタンス
化を追求したものとして、電荷移動錯体であるTCNQ
塩を利用した有機半導体コンデンサや、複素環式化合物
であるピロール,チオフェン,フランなどを重合して導
電化してなる導電性高分子を利用した固体電解コンデン
サなどが実用化されている。
化を追求したものとして、電荷移動錯体であるTCNQ
塩を利用した有機半導体コンデンサや、複素環式化合物
であるピロール,チオフェン,フランなどを重合して導
電化してなる導電性高分子を利用した固体電解コンデン
サなどが実用化されている。
【0005】この中でも導電性高分子はその固有抵抗が
著しく低いという特徴を有するため、コンデンサの低レ
ジスタンスのためには有力な固体電解質であるが、多孔
質弁金属よりなる陽極体の表面の誘電体酸化皮膜に対
し、均一かつ緻密で密着性に優れた導電性高分子からな
る固体電解質層を被覆形成するには極めて大きな制約を
抱えているものである。
著しく低いという特徴を有するため、コンデンサの低レ
ジスタンスのためには有力な固体電解質であるが、多孔
質弁金属よりなる陽極体の表面の誘電体酸化皮膜に対
し、均一かつ緻密で密着性に優れた導電性高分子からな
る固体電解質層を被覆形成するには極めて大きな制約を
抱えているものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】導電性高分子はその固
有抵抗が著しく低いという特徴を有することから、とり
わけ近年その製造方法に関し種々提唱、改善が進められ
ている固体電解質であるが、多孔質弁金属よりなる陽極
体の表面に形成した誘電体酸化皮膜上に導電性高分子か
らなる固体電解質層を被覆形成する場合、細孔部からな
る誘電体酸化皮膜表面は、浸漬する液体の表面張力と誘
電体酸化皮膜表面の濡れ性により大きな影響を受けるた
め、細孔内部まで均一かつ緻密で密着性に優れた導電性
高分子からなる固体電解質層を被覆形成することは極め
て困難を有するものである。
有抵抗が著しく低いという特徴を有することから、とり
わけ近年その製造方法に関し種々提唱、改善が進められ
ている固体電解質であるが、多孔質弁金属よりなる陽極
体の表面に形成した誘電体酸化皮膜上に導電性高分子か
らなる固体電解質層を被覆形成する場合、細孔部からな
る誘電体酸化皮膜表面は、浸漬する液体の表面張力と誘
電体酸化皮膜表面の濡れ性により大きな影響を受けるた
め、細孔内部まで均一かつ緻密で密着性に優れた導電性
高分子からなる固体電解質層を被覆形成することは極め
て困難を有するものである。
【0007】また、細孔内部まで均一かつ緻密で密着性
に優れた導電性高分子からなる固体電解質層を被覆形成
するのに有利な方法としては、複素環式化合物およびそ
の誘導体を液相化学酸化重合することにより導電性高分
子からなる固定電解質層を形成する方法がある。この方
法では複素環式化合物およびその誘導体を酸化重合する
ために酸化剤およびあるいは酸化を助長する酸化触媒を
含む酸化液で処理するのが一般的となっている。しかし
ながら、この方法では目的は達せられるが、外層部への
被覆効率は極めて悪く、多量の廃液処理に係わる製造原
価の高騰や生産性上の問題など大きな課題を抱えてい
る。
に優れた導電性高分子からなる固体電解質層を被覆形成
するのに有利な方法としては、複素環式化合物およびそ
の誘導体を液相化学酸化重合することにより導電性高分
子からなる固定電解質層を形成する方法がある。この方
法では複素環式化合物およびその誘導体を酸化重合する
ために酸化剤およびあるいは酸化を助長する酸化触媒を
含む酸化液で処理するのが一般的となっている。しかし
ながら、この方法では目的は達せられるが、外層部への
被覆効率は極めて悪く、多量の廃液処理に係わる製造原
価の高騰や生産性上の問題など大きな課題を抱えてい
る。
【0008】さらに液相化学酸化重合では、反応する重
合液と酸化液の反応速度と拡散速度のバランスが、誘電
体酸化皮膜上に被覆形成される導電性高分子からなる固
体電解質層の被覆状態を大きく左右するものであるた
め、誘電体酸化皮膜上に均一かつ緻密で密着性に優れた
導電性高分子からなる固体電解質層を一定厚みで形成す
ることはかなり難しいものであった。
合液と酸化液の反応速度と拡散速度のバランスが、誘電
体酸化皮膜上に被覆形成される導電性高分子からなる固
体電解質層の被覆状態を大きく左右するものであるた
め、誘電体酸化皮膜上に均一かつ緻密で密着性に優れた
導電性高分子からなる固体電解質層を一定厚みで形成す
ることはかなり難しいものであった。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたもので、誘電体酸化皮膜上に導電性高分子から
なる固体電解質層を形成する場合、均一、かつ緻密で密
着性に優れたものが得られる固体電解コンデンサの製造
方法を提供することを目的とするものである。
なされたもので、誘電体酸化皮膜上に導電性高分子から
なる固体電解質層を形成する場合、均一、かつ緻密で密
着性に優れたものが得られる固体電解コンデンサの製造
方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、多孔質弁
金属よりなる陽極体の表面に誘電体酸化皮膜を形成し、
さらにこの誘電体酸化皮膜上に2種の異なる液相化学酸
化重合と気相化学酸化重合を用いて導電性高分子からな
る固体電解質層を形成するようにしたもので、この製造
方法によれば、誘電体酸化皮膜上に均一かつ緻密で密着
性に優れた導電性高分子からなる固体電解質層を形成す
ることができるものである。
に本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、多孔質弁
金属よりなる陽極体の表面に誘電体酸化皮膜を形成し、
さらにこの誘電体酸化皮膜上に2種の異なる液相化学酸
化重合と気相化学酸化重合を用いて導電性高分子からな
る固体電解質層を形成するようにしたもので、この製造
方法によれば、誘電体酸化皮膜上に均一かつ緻密で密着
性に優れた導電性高分子からなる固体電解質層を形成す
ることができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、多孔質弁金属よりなる陽極体の表面に誘電体酸化皮
膜を形成し、さらにこの誘電体酸化皮膜上に2種の異な
る液相化学酸化重合と気相化学酸化重合を用いて導電性
高分子からなる固体電解質層を形成するようにしたもの
で、この製造方法によれば、2種の異なる液相化学酸化
重合と気相化学酸化重合の組み合わせにより、多孔質弁
金属よりなる陽極体の細孔内部から外層部に至るまで均
一かつ緻密で密着性に優れた導電性高分子からなる固体
電解質層を形成することができるため、高周波領域で低
インピーダンスを要望される製品に適用することができ
る。
は、多孔質弁金属よりなる陽極体の表面に誘電体酸化皮
膜を形成し、さらにこの誘電体酸化皮膜上に2種の異な
る液相化学酸化重合と気相化学酸化重合を用いて導電性
高分子からなる固体電解質層を形成するようにしたもの
で、この製造方法によれば、2種の異なる液相化学酸化
重合と気相化学酸化重合の組み合わせにより、多孔質弁
金属よりなる陽極体の細孔内部から外層部に至るまで均
一かつ緻密で密着性に優れた導電性高分子からなる固体
電解質層を形成することができるため、高周波領域で低
インピーダンスを要望される製品に適用することができ
る。
【0012】請求項2に記載の発明は、液相化学酸化重
合と気相化学酸化重合を交互に適用するようにしたもの
で、この製造方法によれば、固体電解質である導電性高
分子からなる固体電解質層を化学酸化重合により形成す
る場合、多孔質弁金属よりなる陽極体の細孔内部から外
層部に至るまで均一かつ緻密で密着性に優れた導電性高
分子からなる固体電解質層を効率よく形成することがで
きるものである。
合と気相化学酸化重合を交互に適用するようにしたもの
で、この製造方法によれば、固体電解質である導電性高
分子からなる固体電解質層を化学酸化重合により形成す
る場合、多孔質弁金属よりなる陽極体の細孔内部から外
層部に至るまで均一かつ緻密で密着性に優れた導電性高
分子からなる固体電解質層を効率よく形成することがで
きるものである。
【0013】請求項3に記載の発明は、液相化学酸化重
合と気相化学酸化重合をそれぞれ複数回ずつ交互に適用
するようにしたもので、この製造方法によれば、導電性
高分子からなる固体電解質層を化学酸化重合により形成
する場合、多孔質弁金属よりなる陽極体の細孔内部から
外層部に至るまで均一かつ緻密で密着性に優れた導電性
高分子膜を高い生産性で形成することができるものであ
る。
合と気相化学酸化重合をそれぞれ複数回ずつ交互に適用
するようにしたもので、この製造方法によれば、導電性
高分子からなる固体電解質層を化学酸化重合により形成
する場合、多孔質弁金属よりなる陽極体の細孔内部から
外層部に至るまで均一かつ緻密で密着性に優れた導電性
高分子膜を高い生産性で形成することができるものであ
る。
【0014】請求項4に記載の発明は、それぞれ数回ず
つ交互に適用するようにした液相化学酸化重合と気相化
学酸化重合の繰り返し単位毎に、酸化剤残渣除去と陽極
酸化皮膜修復を行うようにしたもので、この製造方法に
よれば、化学酸化重合の繰り返し単位毎に酸化剤残渣除
去と陽極酸化皮膜修復を行うようにしているため、漏れ
電流特性の優れたものを得ることができるものである。
つ交互に適用するようにした液相化学酸化重合と気相化
学酸化重合の繰り返し単位毎に、酸化剤残渣除去と陽極
酸化皮膜修復を行うようにしたもので、この製造方法に
よれば、化学酸化重合の繰り返し単位毎に酸化剤残渣除
去と陽極酸化皮膜修復を行うようにしているため、漏れ
電流特性の優れたものを得ることができるものである。
【0015】以下、本発明の実施の形態について添付図
面にもとづいて説明する。図1は本発明の固体電解コン
デンサの模式断面図を示したもので、11は多孔質弁金
属よりなる陽極体で、この陽極体11の表面には陽極酸
化などの手段により誘電体酸化皮膜12を形成し、そし
てこの誘電体酸化皮膜12の上に液相化学酸化重合と気
相化学酸化重合を1回あるいは複数回交互に適用するこ
とにより、導電性高分子からなる固体電解質層13を形
成し、この後、導電性高分子からなる固体電解質層13
の上にコロイダルグラファイト14、銀塗装15を順次
塗布し、その後、所定の外装16を施して固体電解コン
デンサを構成している。
面にもとづいて説明する。図1は本発明の固体電解コン
デンサの模式断面図を示したもので、11は多孔質弁金
属よりなる陽極体で、この陽極体11の表面には陽極酸
化などの手段により誘電体酸化皮膜12を形成し、そし
てこの誘電体酸化皮膜12の上に液相化学酸化重合と気
相化学酸化重合を1回あるいは複数回交互に適用するこ
とにより、導電性高分子からなる固体電解質層13を形
成し、この後、導電性高分子からなる固体電解質層13
の上にコロイダルグラファイト14、銀塗装15を順次
塗布し、その後、所定の外装16を施して固体電解コン
デンサを構成している。
【0016】次に本発明の具体的な実施の形態1,2,
3と比較例について説明する。 (実施の形態1)図2に示すように、厚み0.9mm、幅
2.0mm、長さ1.3mmの多孔質弁金属であるタンタル
粉末を加圧成形、真空焼結して得られた陽極体21の表
面に、濃度が5重量%の燐酸水溶液中で30Vの陽極酸
化を行って誘電体酸化皮膜22を形成した。次いでこの
陽極体21を、複素環式化合物およびその誘導体である
ピロールモノマー0.7モル/lと、界面活性剤および
ドーパントであるナフタレンスルホン酸0.05モル/
lを含む水溶液に浸漬した後、引き続き界面活性剤と、
ナフタレンスルホン酸の鉄塩0.05モル/lを含む酸
化液に浸漬して液相化学酸化重合を行い、その後、その
まま0℃のピロールモノマー蒸気に30分間晒して気相
化学酸化重合を行い、さらにその後、酸化剤残渣をイオ
ン交換水の流水中で10分間洗浄して除去し、105℃
で10分間乾燥を行うという単位化学酸化重合を15回
繰り返して導電性高分子からなる固体電解質層23を形
成した。そしてこの後は、導電性高分子からなる固体電
解質層23の上にコロイダルグラファイト24、銀塗料
25を塗布し、その後、所定の外装を施して固体電解コ
ンデンサを構成した。
3と比較例について説明する。 (実施の形態1)図2に示すように、厚み0.9mm、幅
2.0mm、長さ1.3mmの多孔質弁金属であるタンタル
粉末を加圧成形、真空焼結して得られた陽極体21の表
面に、濃度が5重量%の燐酸水溶液中で30Vの陽極酸
化を行って誘電体酸化皮膜22を形成した。次いでこの
陽極体21を、複素環式化合物およびその誘導体である
ピロールモノマー0.7モル/lと、界面活性剤および
ドーパントであるナフタレンスルホン酸0.05モル/
lを含む水溶液に浸漬した後、引き続き界面活性剤と、
ナフタレンスルホン酸の鉄塩0.05モル/lを含む酸
化液に浸漬して液相化学酸化重合を行い、その後、その
まま0℃のピロールモノマー蒸気に30分間晒して気相
化学酸化重合を行い、さらにその後、酸化剤残渣をイオ
ン交換水の流水中で10分間洗浄して除去し、105℃
で10分間乾燥を行うという単位化学酸化重合を15回
繰り返して導電性高分子からなる固体電解質層23を形
成した。そしてこの後は、導電性高分子からなる固体電
解質層23の上にコロイダルグラファイト24、銀塗料
25を塗布し、その後、所定の外装を施して固体電解コ
ンデンサを構成した。
【0017】(実施の形態2)図2に示すように、厚み
0.9mm、幅2.0mm、長さ1.3mmの多孔質弁金属で
あるタンタル粉末を加圧成形、真空焼結して得られた陽
極体21の表面に、濃度が5重量%の燐酸水溶液中で3
0Vの陽極酸化を行って誘電体酸化皮膜22を形成し
た。次いでこの陽極体21を複素環式化合物およびその
誘導体であるピロールモノマー0.7モル/lと、界面
活性剤およびドーパントであるナフタレンスルホン酸
0.05モル/lを含む水溶液に浸漬した後、引き続き
界面活性剤と、ナフタレンスルホン酸の鉄塩0.05モ
ル/lを含む酸化液に浸漬して液相化学酸化重合を行
い、その後、そのまま0℃のピロールモノマー蒸気に3
0分間晒して気相化学酸化重合を行い、続いて前記酸化
液に再び浸漬して液相化学酸化重合を行った後、0℃の
ピロールモノマー蒸気に30分間晒す気相化学酸化重合
を繰り返して行い、さらにその後、酸化剤残渣をイオン
交換水の流水中で10分間洗浄して除去し、105℃で
10分間乾燥を行うという単位化学酸化重合を8回繰り
返して導電性高分子からなる固体電解質層23を形成し
た。そしてこの後は、導電性高分子からなる電解質層2
3の上にコロイダルグラファイト24、銀塗料25を順
次塗布し、その後、所定の外装を施して固体電解コンデ
ンサを構成した。
0.9mm、幅2.0mm、長さ1.3mmの多孔質弁金属で
あるタンタル粉末を加圧成形、真空焼結して得られた陽
極体21の表面に、濃度が5重量%の燐酸水溶液中で3
0Vの陽極酸化を行って誘電体酸化皮膜22を形成し
た。次いでこの陽極体21を複素環式化合物およびその
誘導体であるピロールモノマー0.7モル/lと、界面
活性剤およびドーパントであるナフタレンスルホン酸
0.05モル/lを含む水溶液に浸漬した後、引き続き
界面活性剤と、ナフタレンスルホン酸の鉄塩0.05モ
ル/lを含む酸化液に浸漬して液相化学酸化重合を行
い、その後、そのまま0℃のピロールモノマー蒸気に3
0分間晒して気相化学酸化重合を行い、続いて前記酸化
液に再び浸漬して液相化学酸化重合を行った後、0℃の
ピロールモノマー蒸気に30分間晒す気相化学酸化重合
を繰り返して行い、さらにその後、酸化剤残渣をイオン
交換水の流水中で10分間洗浄して除去し、105℃で
10分間乾燥を行うという単位化学酸化重合を8回繰り
返して導電性高分子からなる固体電解質層23を形成し
た。そしてこの後は、導電性高分子からなる電解質層2
3の上にコロイダルグラファイト24、銀塗料25を順
次塗布し、その後、所定の外装を施して固体電解コンデ
ンサを構成した。
【0018】(実施の形態3)実施の形態2と同様にし
て酸化重合を行うとともに酸化剤残渣を洗浄して除去し
た後、電導度100mS/cmの電解液中で10分間陽極
酸化皮膜修復を行い、その後、105℃で10分間乾燥
を行うという単位化学酸化重合を8回繰り返して導電性
高分子からなる固体電解質層23を形成した。そしてこ
の後は、導電性高分子からなる固体電解質層23の上に
コロイダルグラファイト24、銀塗料25を順次塗布
し、その後、所定の外装を施して固体電解コンデンサを
構成した。
て酸化重合を行うとともに酸化剤残渣を洗浄して除去し
た後、電導度100mS/cmの電解液中で10分間陽極
酸化皮膜修復を行い、その後、105℃で10分間乾燥
を行うという単位化学酸化重合を8回繰り返して導電性
高分子からなる固体電解質層23を形成した。そしてこ
の後は、導電性高分子からなる固体電解質層23の上に
コロイダルグラファイト24、銀塗料25を順次塗布
し、その後、所定の外装を施して固体電解コンデンサを
構成した。
【0019】(比較例)図3に示すように、厚み0.9
mm、幅2.0mm、長さ1.3mmの多孔質弁金属であるタ
ンタル粉末を加圧成形、真空焼結して得られた陽極体3
1の表面に、濃度が5重量%の燐酸水溶液中で30Vの
陽極酸化を行って誘電体酸化皮膜32を形成した。次い
でこの陽極体31を、濃度が15重量%の硝酸マンガン
水溶液に浸漬した後、250℃の熱分解炉中で10分間
の熱分解を行い、さらにその後、イオン交換水の流水中
で10分間洗浄を行った後、電導度100mS/cmの電
解液中で10分間陽極酸化皮膜修復を行うという単位熱
分解を6回繰り返した後、続いて30重量%の硝酸マン
ガン水溶液に浸漬するという単位熱分解を4回繰り返す
ことにより、前記誘電体酸化皮膜32の上に二酸化マン
ガンよりなる固体電解質層33を形成した。そしてこの
後は、固体電解質層33の上に、コロイダルグラファイ
ト34、銀塗料35を順次塗布し、その後、所定の外装
を施して固体電解コンデンサを構成した。
mm、幅2.0mm、長さ1.3mmの多孔質弁金属であるタ
ンタル粉末を加圧成形、真空焼結して得られた陽極体3
1の表面に、濃度が5重量%の燐酸水溶液中で30Vの
陽極酸化を行って誘電体酸化皮膜32を形成した。次い
でこの陽極体31を、濃度が15重量%の硝酸マンガン
水溶液に浸漬した後、250℃の熱分解炉中で10分間
の熱分解を行い、さらにその後、イオン交換水の流水中
で10分間洗浄を行った後、電導度100mS/cmの電
解液中で10分間陽極酸化皮膜修復を行うという単位熱
分解を6回繰り返した後、続いて30重量%の硝酸マン
ガン水溶液に浸漬するという単位熱分解を4回繰り返す
ことにより、前記誘電体酸化皮膜32の上に二酸化マン
ガンよりなる固体電解質層33を形成した。そしてこの
後は、固体電解質層33の上に、コロイダルグラファイ
ト34、銀塗料35を順次塗布し、その後、所定の外装
を施して固体電解コンデンサを構成した。
【0020】(表1)は本発明の実施の形態1,2,3
と比較例により得られたタンタル固体電解コンデンサの
それぞれについて基本的な電気性質(静電容量、損失角
の正接、漏れ電流)測定した結果を示したものであり、
また図4はそれらのインピーダンスの周波数特性を示し
たものである。
と比較例により得られたタンタル固体電解コンデンサの
それぞれについて基本的な電気性質(静電容量、損失角
の正接、漏れ電流)測定した結果を示したものであり、
また図4はそれらのインピーダンスの周波数特性を示し
たものである。
【0021】
【表1】
【0022】(表1)から明らかなように、本発明の実
施の形態1,2,3は比較例と比べて基本的な電気性能
において優れており、また図4から明らかなようにイン
ピーダンスの周波数特性についても、本発明の実施の形
態1,2,3は比較例と比べて導電性高分子からなる固
体電解質層の低レジスタンスの効果が明確となっている
ものである。
施の形態1,2,3は比較例と比べて基本的な電気性能
において優れており、また図4から明らかなようにイン
ピーダンスの周波数特性についても、本発明の実施の形
態1,2,3は比較例と比べて導電性高分子からなる固
体電解質層の低レジスタンスの効果が明確となっている
ものである。
【0023】本発明の実施の形態1と2においては、両
者とも基本的な液相化学酸化重合の有利な点をそのまま
保持しているが、本発明の実施の形態2ではさらにその
被覆効率が優れているものである。
者とも基本的な液相化学酸化重合の有利な点をそのまま
保持しているが、本発明の実施の形態2ではさらにその
被覆効率が優れているものである。
【0024】また、本発明の実施の形態2と3において
は、比較例で示した熱分解を利用した二酸化マンガンの
場合のような陽極酸化皮膜の熱劣化は伴わないが、本発
明の実施の形態3のように単位化学酸化重合毎に陽極酸
化皮膜修復を行うことにより漏れ電流特性の優れたもの
が得られるものである。
は、比較例で示した熱分解を利用した二酸化マンガンの
場合のような陽極酸化皮膜の熱劣化は伴わないが、本発
明の実施の形態3のように単位化学酸化重合毎に陽極酸
化皮膜修復を行うことにより漏れ電流特性の優れたもの
が得られるものである。
【0025】なお、上記本発明の実施の形態1,2,3
においては陽極体21としてタンタル粉末を加圧成形、
真空焼結したものを用いたが、これに限定されるもので
はなく、多孔質弁金属で陽極体を構成したものであれば
いかなるものでも用いることができるものである。また
液相化学酸化重合の溶液としては一般的なものとして水
溶液を用いたが、複素環式化合物およびその誘導体、ベ
ンゼン、ナフタレンおよびその誘導体などの溶解を高め
る溶媒を単一または混合した溶液を用いてもよいもので
ある。
においては陽極体21としてタンタル粉末を加圧成形、
真空焼結したものを用いたが、これに限定されるもので
はなく、多孔質弁金属で陽極体を構成したものであれば
いかなるものでも用いることができるものである。また
液相化学酸化重合の溶液としては一般的なものとして水
溶液を用いたが、複素環式化合物およびその誘導体、ベ
ンゼン、ナフタレンおよびその誘導体などの溶解を高め
る溶媒を単一または混合した溶液を用いてもよいもので
ある。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の固定電解コンデン
サの製造方法は、多孔質弁金属よりなる陽極体の表面に
誘電体酸化皮膜を形成し、さらにこの誘電体酸化皮膜上
に2種の異なる液相化学酸化重合と気相化学酸化重合を
用いて導電性高分子からなる固体電解質層を形成するよ
うにしたもので、この製造方法によれば、導電性高分子
からなる固体電解質層を化学酸化重合により誘電体酸化
皮膜上に形成する場合、液相化学酸化重合の導入によ
り、陽極体の細孔内部に電気特性に優れた均一かつ緻密
で密着性に優れた導電性高分子からなる固体電解質層を
被覆形成することができ、また気相化学酸化重合の導入
により陽極体の外装部に均一な導電性高分子からなる固
体電解質層を被覆形成することができ、さらに前記気相
化学酸化重合はモノマーの有効活用が可能なこと、廃液
を生じないことなどの利点があるため、省資源の観点、
環境保全の観点からも望ましく、また誘電体酸化皮膜の
表面に保持された酸化液の拡散による逸失もなく、かつ
その表層部から気相化学酸化重合が進むため、特に誘電
体酸化皮膜の外層部に対し均一な導電性高分子からなる
固体電解質層を少ない回数で一定厚みまで形成すること
ができるという特徴を有するもので、これにより得られ
る固体電解コンデンサの電気諸特性は安定して優れたも
のが得られるものである。
サの製造方法は、多孔質弁金属よりなる陽極体の表面に
誘電体酸化皮膜を形成し、さらにこの誘電体酸化皮膜上
に2種の異なる液相化学酸化重合と気相化学酸化重合を
用いて導電性高分子からなる固体電解質層を形成するよ
うにしたもので、この製造方法によれば、導電性高分子
からなる固体電解質層を化学酸化重合により誘電体酸化
皮膜上に形成する場合、液相化学酸化重合の導入によ
り、陽極体の細孔内部に電気特性に優れた均一かつ緻密
で密着性に優れた導電性高分子からなる固体電解質層を
被覆形成することができ、また気相化学酸化重合の導入
により陽極体の外装部に均一な導電性高分子からなる固
体電解質層を被覆形成することができ、さらに前記気相
化学酸化重合はモノマーの有効活用が可能なこと、廃液
を生じないことなどの利点があるため、省資源の観点、
環境保全の観点からも望ましく、また誘電体酸化皮膜の
表面に保持された酸化液の拡散による逸失もなく、かつ
その表層部から気相化学酸化重合が進むため、特に誘電
体酸化皮膜の外層部に対し均一な導電性高分子からなる
固体電解質層を少ない回数で一定厚みまで形成すること
ができるという特徴を有するもので、これにより得られ
る固体電解コンデンサの電気諸特性は安定して優れたも
のが得られるものである。
【図1】本発明の固体電解コンデンサを示す模式断面図
【図2】本発明の実施の形態1,2,3における固体電
解コンデンサを示す破断斜視図
解コンデンサを示す破断斜視図
【図3】比較例における固体電解コンデンを示す破断斜
視図
視図
【図4】本発明の実施の形態1,2,3と比較例により
得られた固体電解コンデンサのインピーダンスと測定周
波数との関係を示す特性図
得られた固体電解コンデンサのインピーダンスと測定周
波数との関係を示す特性図
【図5】(a)従来の固体電解コンデンサにおける陽極
体からなるコンデンサ素子の破断斜視図 (b)従来の固体電解コンデンサにおける陽極箔または
陽極板からなるコンデンサ素子の破断斜視図
体からなるコンデンサ素子の破断斜視図 (b)従来の固体電解コンデンサにおける陽極箔または
陽極板からなるコンデンサ素子の破断斜視図
11,21 陽極体 12,22 誘電体酸化皮膜 13,33 導電性高分子からなる固体電解質層
Claims (4)
- 【請求項1】 多孔質弁金属よりなる陽極体の表面に誘
電体酸化皮膜を形成し、さらにこの誘電体酸化皮膜上に
2種の異なる液相化学酸化重合と気相化学酸化重合を用
いて導電性高分子からなる固体電解質層を形成する固体
電解コンデンサの製造方法。 - 【請求項2】 液相化学酸化重合と気相化学酸化重合を
交互に適用するようにした請求項1記載の固体電解コン
デンサの製造方法。 - 【請求項3】 液相化学酸化重合と気相化学酸化重合を
それぞれ複数回ずつ交互に適用するようにした請求項1
記載の固体電解コンデンサの製造方法。 - 【請求項4】 それぞれ複数回ずつ交互に適用するよう
にした液相化学酸化重合と気相化学酸化重合の繰り返し
単位毎に、酸化剤残渣除去と陽極酸化皮膜修復を行うよ
うにした請求項3記載の固体電解コンデンサの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8224868A JPH1070043A (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 固体電解コンデンサの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8224868A JPH1070043A (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 固体電解コンデンサの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1070043A true JPH1070043A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=16820435
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8224868A Pending JPH1070043A (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 固体電解コンデンサの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1070043A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006269693A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサおよび該固体電解コンデンサの製造方法 |
-
1996
- 1996-08-27 JP JP8224868A patent/JPH1070043A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006269693A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサおよび該固体電解コンデンサの製造方法 |
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