JPH1071686A - 柔軟性多層フィルム - Google Patents

柔軟性多層フィルム

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JPH1071686A
JPH1071686A JP9200315A JP20031597A JPH1071686A JP H1071686 A JPH1071686 A JP H1071686A JP 9200315 A JP9200315 A JP 9200315A JP 20031597 A JP20031597 A JP 20031597A JP H1071686 A JPH1071686 A JP H1071686A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品包装用の多層フィルムとして耐熱性、光
沢性、柔軟性の全ての点で優れたものとするのが困難で
あった。 【解決手段】 本発明の柔軟性多層フィルムは、表層
(TPU)1/中間層(Ny)5/中間層(EVOH)
2/接着層3/シール層4である。TPUの厚みを10
〜50μmとすることにより、優れた光学的外観と柔軟
性を得ることができる。またNyを含むことにより、強
靭性に富む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畜肉加工品その他
の各種食品用の包材に係り、特にボイル殺菌処理可能で
且つ光沢、透明性、柔軟性、強度、さらに強靭性に優れ
たガスバリヤー性の柔軟性多層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】畜肉加工品の包材として使用されるフィ
ルムのうち特にボイル殺菌処理を施すものに使用される
フィルムとしては、以下の(イ)〜(ハ)の3条件の全
てを具備することが必要である。 (イ)耐熱性(耐熱水性も含む)を有すること、すなわ
ちボイル殺菌処理工程において、各層が層間で剥離しな
いこと、フィルムが吸水白化を生じないこと、さらに各
製品間において表層となるフィルムどうしが融着(ブロ
ッキング)しないことである。 (ロ)光学的な外観に適すること、すなわち光沢、透明
性が優れ、白っぽさや蛍光色も有さないことである。 (ハ)柔軟性を有すること、すなわち内容物に対して良
好にフィットし、フィルムの皺などが屈曲してもピンホ
ールを発生しないことである。そのために、常温および
低温(0±5℃)で柔軟性と強度に優れることが必要で
ある。しかしながら従来は、上記の3条件を同時に満足
する包材を構成することは困難であった。
【0003】従来の食品用の包材、特に畜肉加工品用の
包材としては以下のようなものが実用化されまたは提案
されている。 ポリアミド(例えばナイロン(Ny))/エチレン酢
酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)/ポリエチレン
(PE)の各層からなるもので、これは例えば特開昭5
5−39318号公報に記載されている。 ポリプロピレン(PP)/Ny/EVOH/PEの各
層からなるもので、これは例えば実公昭60−2699
8号公報に記載されている。 可塑化塩化ビニル樹脂(S−PVC)/Ny/EVO
H/アイオノマー樹脂(IO)の各層からなるものであ
り、これは例えば特開昭64−72844号公報に記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の
〜に示す従来の包材はいずれもボイル殺菌処理工程に
適さないものである。まずで述べたポリアミド(N
y)を表層としたものでは、前記3条件のうち、(イ)
耐熱性と(ロ)光学性は優れる。その反面(ハ)柔軟性
に劣り、常温または低温においてフィルムが硬くなり内
容物に対するフィット性に欠け、フィルムに皺ができた
場合にピンホールの発生原因となりやすい。またフィル
ムが硬くなるため、製品を手にしたときのフィット感が
劣り、畜肉加工製品用の包材としては好まれない場合が
ある。
【0005】また、で述べたポリプロピレン(PP)
を表層としたものでは、(イ)耐熱性は良いがPPの結
晶により光沢、透明性が低下し(ロ)の光学的外観が劣
る。また、(ハ)の柔軟性においても劣るものである。
さらに、で述べた可塑化塩化ビニル樹脂(S−PV
C)を表層としたものでは、(ロ)光学的外観、(ハ)
柔軟性において優れるが、(イ)耐熱性に劣り、ボイル
殺菌処理により白化や層間剥離の問題が発生しやすい。
また、耐寒性を向上させる目的で可塑剤量を増やすと、
耐熱性が低下しブロッキングを発生しやすくなり、両者
をバランスさせることが難しい。
【0006】そこで上記の(イ)〜(ハ)の全ての条件
を満たすものとして、我々はこれらの条件である光沢、
透明性および柔軟性などに優れる熱可塑性ポリウレタン
樹脂に注目した。すなわち、特にウレタン樹脂の柔軟感
触と光沢を重視する必要から、熱可塑性ポリウレタン樹
脂の層を表層とすることに着目したものである。しか
し、熱可塑性ポリウレタン樹脂の層を表層に用いたフィ
ルムを包材として使用し、ボイル殺菌処理を行なった結
果、次の問題が生じた。 a)表層どうしのブロッキング、すなわちボイル槽内で
各包装体の表層どうしが熱融着する現象が生じた。 b)吸水白化、すなわちボイル工程により、フィルムに
吸水白化が生じ、ある程度乾燥するまで白化が消えない
か、または永久に残った。
【0007】さらに吸水白化の問題としては、表層とし
て使用される上記の熱可塑性ポリウレタン樹脂の白化の
ほかに、中間層として使用した場合のエチレン酢酸ビニ
ル共重合体けん化物(EVOH)の白化がある。この中
間層として使用する場合のエチレン酢酸ビニル共重合体
けん化物の白化に関しては、前記の従来例として示し
た実公昭60−26998号公報に記載されているもの
のように、エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物の層の
両側に接着層を始めとしてポリオレフィンの層を存在さ
せれば、ボイル工程における吸水白化は殆ど見られな
い。しかし、表層として熱可塑性ポリウレタン樹脂を使
用した場合、これに有効なポリオレフィン系の接着剤が
ない。これは熱可塑性ポリウレタン樹脂を表層に、エチ
レン酢酸ビニル共重合体けん化物を中間層として、共押
出フィルムを製作する場合、熱可塑性ポリウレタン樹脂
とエチレン酢酸ビニル共重合体けん化物との間に、中間
層のボイル白化防止のためのポリオレフィン系の接着層
を導入できないことを意味している。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あり、前記の3つの条件、すなわち(イ)耐熱性、
(ロ)光学的な外観ならびに(ハ)柔軟性において優
れ、さらには強靭性に優れたボイル可能なフィルムを提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による柔軟性多層
フィルムは、少なくとも熱可塑性ポリウレタン樹脂の層
からなる表層、ガスバリヤー性樹脂および前記ガスバリ
ヤー性樹脂に隣接するポリアミド樹脂から成る中間層、
およびヒートシール性を有する樹脂からなるシール層が
共押出しされてなり、前記表層の熱可塑性ポリウレタン
樹脂の層の厚みが10〜50μmであることを特徴とす
るものである。
【0010】本発明は、(イ)耐熱性、(ロ)光学的な
外観性、(ハ)柔軟性の3条件の全てを満足する構成と
して、また特に耐ボイル性に注目し鋭意検討した結果、
特定の厚みを有した熱可塑性ポリウレタン樹脂と、特定
のエチレン含有量を有するエチレン酢酸ビニル共重合体
けん化物とにより構成される多層フィルムによってこれ
らの目標を達成できることを見いだした。
【0011】熱可塑性ポリウレタン樹脂、エチレン酢酸
ビニル共重合体けん化物さらにはポリアミド樹脂は互い
に強固な接着性を有する。そこで多層フィルムの構成と
しては、光学的な外観と柔軟性を兼ね備えた熱可塑性ポ
リウレタン樹脂を表層に配し、エチレン酢酸ビニル共重
合体けん化物およびポリアミド樹脂を配した中間層、ヒ
ートシール性を有する樹脂からなるシール層の少なくと
も4層から成る柔軟性多層フィルムを検討した。なおシ
ール性樹脂は中間層のEVOHに対して接着性を持たな
い場合が多いので、必要に応じてEVOHの層とシール
層との間に接着層を介在させる。
【0012】以上の材料を基に鋭意検討した結果以下の
結論を得た。なおボイル殺菌とは、一般的には75℃〜
100℃の熱湯による5分〜4時間程度までの殺菌を意
味するが、ボイル殺菌の条件は包装された中身によって
決定され、高温で短時間の場合があり、低温で長時間の
場合もある。そこで、本発明で対象とするボイル殺菌と
は、最も難しい高温条件すなわち90℃以上の熱湯で1
0〜20分間ボイル処理することとし、この条件のボイ
ル工程においてトラブルを起こさないか否かの検討を行
なった。
【0013】
【発明の実施の形態】
(各層の材料)本発明において表層として用いる熱可塑
性ポリウレタン樹脂とは、二官能性ポリオールとジイソ
シアネートおよびグリコールを主原料としてなる分子構
造中にウレタン基を含有するゴム状弾性高分子のうち、
熱可塑性を有する物を総称し、具体的には使用される前
記ポリオールなどの原料の種類によって区別されるとこ
ろのポリエーテル系、アジペートエステル系、カプロラ
クトンエステル系、ポリ炭酸エステル系などの熱可塑性
ポリウレタン樹脂の1種または2種以上からなるもので
あって、ボイル時の耐吸水白化に対してはポリエステル
系が好ましい。
【0014】ここで熱可塑性ポリウレタン樹脂のJIS
硬度(JIS K−7311)が90未満の場合は耐熱
性が低く、95℃、10〜20分のボイル殺菌の際に熱
可塑性ポリウレタン樹脂の表層どうしが互いにブロッキ
ングし、接触した製品どうしが離れなくなってしまうこ
とがある。さらにJIS硬度が95未満の場合は100
℃、10〜20分のボイル処理でブロッキングが開始す
る。したがって、本発明の目的であるボイル殺菌処理に
適しブロッキングが生じないフィルムを得るためには、
熱可塑性ポリウレタン樹脂のJIS硬度が90以上、さ
らには95以上のものが好ましい。
【0015】また、表層となる熱可塑性ポリウレタン樹
脂の層の厚みはボイル殺菌処理における吸水白化と密接
な関係があるが、この点については後述する。なお、本
発明で使用する熱可塑性ポリウレタン樹脂は、JIS硬
度が前記条件を満足するものであれば、熱可塑性ポリウ
レタン樹脂にその性質を大きく変えない範囲内でポリ塩
化ビニル系、ポリエステル系、ポリアミド系などの熱可
塑性樹脂をブレンドしたり各種添加剤を適宜添加するこ
とが可能である。
【0016】次に、中間層として用いるエチレン酢酸ビ
ニル共重合体けん化物は、エチレンモル含有量が好まし
くは44%〜20%、特に好ましくは38%〜20%の
共重合体を90%以上けん化したものである。ここで9
0℃、10〜20分のボイルによりエチレン酢酸ビニル
共重合体けん化物の層が吸水白化しないためには、エチ
レン酢酸ビニル共重合体けん化物のエチレンモル含有量
が44%以下であることが好ましい。さらに95℃、1
0〜20分のボイルで吸水白化しないためにはエチレン
モル含有量が38%以下、100℃、10〜20分のボ
イルでは29%以下であることが好ましい。
【0017】この条件を満足しない場合、白化はフィル
ムが乾燥した後も消失しないで残るため、著しく商品価
値を低下させることになる。すなわち、吸水白化を防止
する観点からみれば、エチレンモル%が少ないほど高温
のボイルに耐えられることが判る。なお、エチレンモル
%が20%未満ではエチレン酢酸ビニル共重合体けん化
物の熱安定性を悪くし加工性を低下させるため、エチレ
ンモル含有量の下限は20%が限界である。
【0018】本発明で使用するエチレン酢酸ビニル共重
合体けん化物は、前記条件を満足するものであれば、エ
チレン酢酸ビニル共重合体けん化物にその性質を大きく
変えない範囲内でポリエステル系、ポリアミド系などの
熱可塑性樹脂をブレンドしたり各種添加剤を適宜添加す
ることが可能である。
【0019】また本発明で使用するヒートシール性を有
する樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂が好ましく用
いられる。このシール層は食品を包装したときに多層フ
ィルムの縁部どうしを互いにシールして密封するために
設けられているものである。具体的には、例えば、エチ
レン、プロピレンなどのα−オレフィンの単独重合体;
α−オレフィンを主体とする酢酸ビニル、アクリル酸エ
ステルあるいはメタクリル酸エステルなどの共重合体;
エチレンとプロピレンの共重合体;エチレンとメタクリ
ル酸の共重合体にNaイオンやZnイオンなどを作用さ
せたアイオノマー樹脂;あるいはこれらの2種以上のブ
レンド物が挙げられる。これらのポリオレフィン系樹脂
の中でも特にポリエチレンやエチレン酢酸ビニル共重合
体、アイオノマー樹脂が好ましい。本発明で使用するポ
リアミド樹脂は、6−ナイロン、6−6,6ナイロン、
6−12ナイロン、あるいはこれらの2種以上のブレン
ド物が挙げられる。
【0020】(フィルム層の厚さ)本発明において使用
される熱可塑性ポリウレタン樹脂は、屈折率が高く、透
明で且つ低温での柔軟性に優れるため、これを表層とし
て使用した多層フィルムは優れた光学的外観と柔軟性な
らびに強度を得ることができる。表層となる熱可塑性ポ
リウレタン樹脂の層の厚さ寸法としては、10〜50μ
m、好ましくは20〜50μmのものが使用される。表
層となる熱可塑性ポリウレタン樹脂の層の厚さ寸法が1
0μmより薄いと耐寒性などの効果が充分得られず、逆
に50μmより厚いと90℃、10〜20分のボイル殺
菌において熱可塑性ポリウレタン樹脂の層が吸水白化現
象を起こす。なおこの白化は熱可塑性ポリウレタン樹脂
の層の厚みがおよそ50μm以上のときにのみ発生し、
今回のボイル殺菌すなわち90〜100℃、10〜20
分のボイル条件の範囲では、温度や殺菌時間にはほとん
ど依存しない。従って多層フィルムの表層として使用さ
れる熱可塑性ポリウレタン樹脂の層の厚さが50μm以
下が最適である。
【0021】また上記吸水白化は可逆現象であり、ボイ
ル殺菌において白化が生じた場合、その後の水分の乾燥
とともに白化は消失するが、低温下や多湿の条件下では
消失速度が遅く、冷蔵庫に保管した後、製品の箱詰め完
了までに白化が消えない場合は問題となる。このような
問題点からみて、前述のように表層となる熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂の層の厚さは50μm以下としておけば、
実用性からも最適である。
【0022】次に中間層となるエチレン酢酸ビニル共重
合体けん化物の層の厚さ寸法について説明する。このエ
チレン酢酸ビニル共重合体けん化物の層は、多層フィル
ムにガスバリヤー性を付与するためのものであるが、そ
の厚さ寸法は5〜60μmが好ましく、特に10〜40
μmが最適である。この層の厚さが5μmより薄いと多
層フィルムへのガスバリヤー性付与効果が充分でなく、
60μmより厚いとフィルムが硬くなって多層フィルム
の柔軟性が低下することになり好ましくない。
【0023】次にシール層となる樹脂は、多層フィルム
に シール性や良好な成形性を付与し、またガスバリヤ
ー樹脂、特にエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体け
ん化物の層を水分から保護する作用をする。シール層は
この様な役割を発揮させるために少なくとも20μm以
上の厚みとすることが望ましい。またシール層と、中間
層となるエチレン酢酸ビニル共重合体けん化物の層を接
着させるための接着剤層の厚みは2〜30μmが好まし
く、特に5〜20μmの厚さが最適である。以上の各層
の厚さ寸法から、多層フィルムの合計の厚さ寸法は50
〜300μmとなり、この厚さ寸法の範囲であること
が、ボイル殺菌する食品包装用の包材として適してい
る。
【0024】(層の構成)本発明の多層フィルムは、熱
可塑性ポリウレタン樹脂(TPU)の層からなる表層、
エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)およ
びポリアミド樹脂からなる中間層、ヒートシール性を有
する樹脂からなるシール層の少なくとも4層から構成さ
れる。従って、本発明における多層フィルムの最も基本
的な構成例は、表層(TPU)/中間層(ポリアミド樹
脂層)/中間層(EVOH)/シール層からなるもので
ある。
【0025】しかしながら、シール性の樹脂には中間層
となるEVOHに対する接着性を持たない場合が多いの
で、一般的には両層の間に接着性樹脂を介在させる場合
が多い。しかし、表層のTPUと中間層のEVOHは接
着剤を使用しなくても互いに接着性を有するが、本発明
のように表層のTPUと中間層のEVOHの間にNyを
挿入すると接着性が増してさらに強靭なフィルムにする
ことが可能である。すなわち、Nyは、TPU(表
層)、EVOH(中間層)の両方に強固に接着するため
接着層としての役割を十分に果たすことになる。
【0026】従って、本発明における多層フィルムの基
本的な構成例は、図1に示すように、包材の表面側から
順に表層(TPU)1/中間層(Ny)5/中間層(E
VOH)2/接着層3/シール層4となる。あるいはN
yとEVOHの層を入れ替えて、表層(TPU)1/中
間層(EVOH)2/中間層(Ny)5/接着層3/シ
ール層4となる構成にすることもできる。また多層フィ
ルムの用途として特に高いレベルの低温強度を要求しな
い場合には、中間層(EVOH)の代わりに塩化ビニリ
デン共重合体(PVDC)を用いることも可能でありこ
の場合もTPUとPVDCは接着剤を使用しなくても接
着性を有する。
【0027】
【実施例】以下、本発明の柔軟性多層フィルムの成形方
法および評価について説明する。なお、本発明の多層フ
ィルムは、Tダイ成形やインフレーション成形などの通
常の共押出法により成形することができる。
【0028】(実施例1,2および比較例1〜3)表層
としてJIS硬度95のポリエステル系熱可塑性ポリウ
レタン樹脂、中間層として強度付与層となるポリアミド
樹脂(6ナイロン)およびガスバリヤー層となるエチレ
ン含有量が29モル%のエチレン酢酸ビニル共重合体け
ん化物樹脂、接着層として酸変性ポリエチレン、シール
層としてリニアー低密度ポリエチレン(LLDPE)の
5層構成からなる多層フィルムを5台の押出し機を使用
して共押出しした。積層方法はフィードブロック式Tダ
イとチルロールによる引取方式によって行なった。
【0029】各層の厚みは表層/中間層/接着層/シー
ル層へ、順に20〜80μm/20μm/10μm/1
20μm、合計の厚さ寸法は170〜230μmであっ
た。このフィルムを使用し、深絞り成形機を用い長さ9
cm、直径6cmのブロックハムを充填し、同じ材質構
成で各層の厚みが表層からシール層へ順に30μm/2
0μm/10μm/60μm、合計厚みが120μmの
フィルムを蓋材として用い真空包装した。上記の表層の
厚さ寸法の相違するものを複数種類作成し、その厚さご
とに実施例1、実施例2、比較例1〜比較例3とし、各
実施例、比較例における表層の厚みを表1の左欄に示し
た。
【0030】次に、この真空包装品の各実施例、比較例
のそれぞれ5個ずつを縦、横、高さ各30cmのステンレ
ス金網のバスケットのなかに入れ、95℃のウォーター
バスのなかに15分間浸漬しボイル処理を行なった。ボ
イル後包装品を取出し、水道水で2分間冷却した。その
時点でフィルムの白化、特にシール部の白化を観察し
た。さらに、この包装体を5℃の冷蔵庫に2時間保管し
た後取出して観察した。ボイルによる吸水白化は60μ
mの厚みの表層TPUである比較例1、80μmの比較
例2、および100μmの比較例3に見られ、40μm
の実施例2および20μmの実施例1には見られず、光
沢、透明性もボイル前とほとんど変わらず優れていた。
また、この比較例1〜3の白化したフィルムの断面を光
学顕微鏡で観察したところ、白化はTPU層の内部で生
じておりEVOH層にはないことが判った。その結果を
表1に示す。
【0031】(実施例3,4および比較例4〜6)表層
としてJIS硬度80〜97のポリエステル系熱可塑性
ポリウレタン樹脂、中間層として、ポリアミド樹脂(6
ナイロン)およびエチレン含有量が44〜27モル%の
エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂、接着層とし
て酸変性ポリエチレン、シール層としてリニアー低密度
ポリエチレン(LLDPE)の5層構成からなる多層フ
ィルムを5台の押出し機を使用し上記実施例と同様の方
法にて作製した。各層の厚みは表層/中間層/接着層/
シール層で、順に30μm/20μm/10μm/12
0μm、合計厚み180μmであった。蓋材としては同
じ材質構成で各層の厚みが表層からシール層へ順に30
μm/20μm/10μm/60μm、合計厚みが12
0μmのフィルムを用いた。
【0032】各実施例、比較例で使用した表層の熱可塑
性ポリウレタン樹脂の硬度と、中間層のエチレン酢酸ビ
ニル共重合体けん化物樹脂のエチレン含有量を表2に示
す。さらにボイル温度90℃、20分間ならびに95
℃、15分間、さらに100℃、15分間の各条件で、
上記実施例と同じ包装評価方法で行なった結果を同じく
表2に示す。
【0033】なお、上記において、ボイル後の評価試験
は以下に示す方法で行なった。 (1) ボイル白化 前記の各温度と時間にてボイル処理を行ない、次にそれ
を取り出し水で2分間冷却し、フィルムの白化状態を観
察する。さらに5℃の冷蔵庫に2時間保管した後、フィ
ルムの白化状態を観察する。表1と表2においては評価
を以下の記号により示している。 ◎:殆ど白化せず透明性を保っている。 ○:少し白化するが常温放置で経時的に消失し元の透明
性に戻る ●:著しく白化するが常温放置で経時的に消失し元の透
明性に戻る ×:著しく白化し、経時しても戻らない
【0034】(2) 耐ブロッキング性 複数の包装体のフィルムの表層どうし、すなわちTPU
層どうしを重ね合わせ、互いに接触させた状態で前記の
それぞれの温度と時間によりボイル処理を行なった。次
にそれを取り出し水で冷却した後、包装体の表層どうし
のブロッキング状態を観察した。表2においては評価を
以下の記号により示している。 ◎:表層どうしが自然に剥れる ○:若干ブロッキングしているが手で剥すと容易に離
れ、跡も全く残らない ×:表層同志が溶け合って接着しており、剥すとフィル
ムが破れる
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
沢、柔軟性に富むポリウレタンエラストマーを表層に使
用することによって(イ)耐熱性、(ロ)光学性、
(ハ)柔軟性の優れたボイル可能な多層フィルムを得る
ことができ、畜肉加工品の包装に使用すると効果的であ
る。
【0038】また、中間層としてポリアミド樹脂及びエ
チレン酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂を含むことによ
り、強靭且つ酸素ガスバリヤー性の多層フィルムを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による柔軟性多層フィルムの層の構成例
を示す断面図、
【符号の説明】
1 表層 2 中間層(EVOH) 3 接着層 4 シール層 5 中間層(Ny)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 65/40 B65D 65/40 D B29K 29:00 75:00 B29L 9:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも熱可塑性ポリウレタン樹脂の
    層からなる表層、ガスバリヤー性樹脂および前記ガスバ
    リヤー性樹脂に隣接するポリアミド樹脂から成る中間
    層、およびヒートシール性を有する樹脂からなるシール
    層が共押出しされてなり、前記表層の熱可塑性ポリウレ
    タン樹脂の層の厚みが10〜50μmであることを特徴
    とする柔軟性多層フィルム。
  2. 【請求項2】 前記表層の熱可塑性ポリウレタン樹脂が
    JIS硬度90以上である請求項1記載の柔軟性多層フ
    ィルム。
  3. 【請求項3】 中間層のガスバリヤー性樹脂がエチレン
    酢酸ビニル共重合体けん化物であり、且つエチレンモル
    含有量が44%〜20%の共重合体を90%以上けん化
    したものである請求項1または2記載の柔軟性多層フィ
    ルム。
JP9200315A 1997-07-25 1997-07-25 柔軟性多層フィルム Expired - Lifetime JP2985951B2 (ja)

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