JPH1073565A - 全領域空燃比センサ、全領域空燃比センサの温度制御方法及び装置 - Google Patents
全領域空燃比センサ、全領域空燃比センサの温度制御方法及び装置Info
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- JPH1073565A JPH1073565A JP8247167A JP24716796A JPH1073565A JP H1073565 A JPH1073565 A JP H1073565A JP 8247167 A JP8247167 A JP 8247167A JP 24716796 A JP24716796 A JP 24716796A JP H1073565 A JPH1073565 A JP H1073565A
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Abstract
で、起電力セルのみならずポンプセルの温度をも測定で
きる全領域空燃比センサ、全領域空燃比センサの温度制
御方法及び装置を提供する。 【解決手段】 起電力セル24のプラス端子へ温度測定
用定電流−Iconst が印加されている間においても、ス
イッチSW1がオフとなりコンデンサC1にてPID回
路の出力値が一定に維持されるため、オペアンプOP2
が、該PID回路に抵抗R1を介して接続されたVCENT
の電位を一定に保つようにポンプセル14のプラス端子
へ電流を印加する。即ち、オペアンプOP2が、起電力
セル24側へ印加された温度測定用定電流−Iconst
と、逆極性の電流をポンプセル14側へ印加する。この
ため、ヒータ制御回路60が、起電力セル24への温度
測定用定電流−Iconst の印加時に、該起電力セル24
の電位を測定して温度を求めるのと同時に、該ヒータ制
御回路60が、ポンプセル14の電位を測定して温度を
求め得る。
Description
ス中に含まれる酸素の濃度を検出する全領域空燃比セン
サの温度制御方法及び温度制御装置に関するものであ
る。
標値に制御し、排気ガス中のCO、NOx 、HCを軽減
するために、排気系に酸素センサを設け、空燃比と相関
関係を持つ排気中の酸素濃度に応じて、燃料供給量をフ
ィードバック制御することが知られている。このフィー
ドバック制御に用いられる酸素センサとしては、特定の
酸素濃度(特に理論空燃比雰囲気)で出力がステップ状
に変化するλセンサと、リーン領域からリッチ領域まで
連続的に出力が変化する全領域空燃比センサとが主に用
いられている。全領域空燃比センサは、上述したように
排気ガス中の酸素濃度を連続的に測定でき、フィードバ
ック制御の速度及び精度を向上させ得るため、より高速
な高精度制御が要求される際に用いられている。
固体電解質体の2つのセルを間隙(測定室)を介して対
向配設し、一方のセルを間隙内の酸素を周囲にくみ出す
もしくは周囲から酸素をくみ込むポンプセルとして用
い、また、他方のセルを酸素基準室と間隙との酸素濃度
差によって電圧を生じる起電力セルとして用い、起電力
セルの出力が一定になるようにポンプセルを動作させ、
その時に該ポンプセルに流す電流を、測定酸素濃度比例
値として測定する。この全領域空燃比センサの動作原理
は、本出願人の出願に係る特開昭62−148849号
中に詳述されている。
には、該ポンプセル及び起電力セルを所定温度以上に加
熱し、酸素イオン伝導性固体電解質体の活性を高める必
要がある。このため、全領域空燃比センサには、加熱用
のヒータがポンプセル及び起電力セルの近傍に取り付け
られている。
の有害ガス成分を更に低減することが求められている。
この有害ガスの除去には、酸素センサにて排気ガス中の
酸素濃度を更に正確に測定し、空燃比のフィードバック
制御を高速で行う必要がある。ここで、酸素センサの精
度を高めるためには、酸素センサの温度を一定に保つこ
とが要求される。一定温度を実現するために、ヒータの
抵抗値を測定することにより、温度を測定し、測定温度
をセル温度とほぼ等しいと見なして、ヒータの温度を一
定に保つ方法が取られている。
法では、排気ガスの温度が低いときや、ガスの流速が高
いときには、セル温度とヒータ温度が一致しなくなり、
高精度でセル温度を制御することができなかった。この
ため、本発明者は、全領域空燃比センサ(以下単にセン
サと言う)による酸素濃度の測定を一時中断し、起電力
セルに測定用の電流を流して、該素子の内部抵抗を測定
することで、直接温度を測定し、その温度が所定値にな
るようにセンサの加熱用ヒータを請求項する方法を案出
した。しかし、この方法では、例えば、排気ガス流が早
いときや、センサの暖機開始直後などでは、起電力セル
とポンプセルの温度が異なる場合があり、起電力セルの
みの温度が所定の温度になっても、センサ全体としては
十分に機能しないケースが見られた。
なされたものであり、その目的とするところは、センサ
自体に温度分布が有る場合でも、センサが十分に機能す
るようにヒータを制御することができる全領域空燃比セ
ンサ、全領域空燃比センサの温度制御方法及び装置を提
供することにある。
め、請求項1の全領域空燃比センサの温度制御方法で
は、加熱用ヒータによって加熱されるポンプセルと起電
力セルを間隔を介して対向配設し、酸素濃度を検出する
全領域空燃比センサの温度制御方法であって、前記起電
力セル及びポンプセルの両方の内部抵抗を検出すること
を技術的特徴とする。
制御方法では、請求項1において、前記起電力セルの内
部抵抗及びポンプセルの内部抵抗からそれぞれの温度を
検出し、何れかの温度が上限規定温度よりも高いときに
はヒータの通電を抑える方向に制御することを技術的特
徴とする。
て、前記起電力セルの内部抵抗及びポンプセルの内部抵
抗からそれぞれの温度を検出し、何れかの温度が下限規
定温度よりも低いときにはヒータの通電を高める方向に
制御することを技術的特徴とする。
加熱用ヒータによって加熱されるポンプセルと起電力セ
ルとを間隙を介して対向配設し、酸素濃度を測定する全
領域空燃比センサの温度制御装置であって、前記起電力
セルのマイナス端子と、前記ポンプセルとのマイナス端
子との共通端子に接続されたノードと、該ノードの電位
を一定に保つように前記ポンプセルのプラス端子へ電流
を印加する定電流手段と、前記ノードに抵抗を介して出
力端子が接続され、該抵抗を介して流れる電流によって
起電力セルの電位を一定に保つPID回路と、前記PI
D回路の出力電圧、又は、前記定電流手段の出力電流に
基づき、酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段と、前記
起電力セルのプラス端子に起電力セルの温度検出用電流
もしくは電圧を印加する印加手段と、前記起電力セルの
プラス端子と前記PID回路の入力との間に介在し、前
記印加手段による起電力セルへの温度検出用電流もしく
は電圧の印加時に、該PID回路の入力電位を一定に保
つホールド手段と、前記印加手段による起電力セルへの
温度検出用電流もしくは電圧の印加時に、該起電力セル
のプラス端子の電位を測定し、起電力セルの温度を検出
する起電力セル温度測定手段と、前記ポンプセルのプラ
ス端子の電位を測定し、該ポンプセルの温度を測定する
ポンプセル温度測定手段と、前記起電力セルの温度と前
記ポンプセルの温度のいずれか高い方の温度が上記規定
温度よりも高いときには、加熱用ヒータの通電を抑え、
いずれか低い方の温度が下限規定温度よりも低いときに
は、加熱用ヒータの通電を高める方向に制御する加熱用
ヒータ制御手段と、から成ることを技術的特徴とする。
領域空燃比センサは、請求項4の温度制御装置を備えた
ことを技術的特徴とする。
けでなく、ポンプセルの温度も同時に検出するので、セ
ンサ自体が温度分布を有していても、その温度分布を正
確に把握する事が出来るので、センサの温度がより正確
に制御できる。請求項2の発明では、起電力セルとポン
プセルの温度の何れかの温度が上限規定温度を越えない
ようにセンサの温度を制御するので、起電力セルの温度
よりもポンプセルの温度が高い場合に、起電力セルの温
度を所定の温度以上にしようと制御して、ポンプセルの
温度がセンサの耐熱性に対して問題の無い温度範囲の上
限である上限規定温度を越えてしまうような不具合を防
止する事が出来る。請求項3の発明では、起電力セルと
ポンプセルの温度の何れかの温度が下限規定温度よりも
低くならないようにセンサの温度を制御するので、起電
力セルの温度よりもポンプセルの温度が低い場合に、起
電力セルのみの温度で、その温度に達したと判断しヒー
タの通電を抑えてしまうと、ポンプセルの温度がまだ十
分に高くなっておらず結果としてセンサが十分に機能し
ないといった不具合を防止する事が出来る。
は、起電力セルとポンプセルのそれぞれに上限規定温
度、下限規定温度を規定する事が出来る。例えば、セン
サの暖機時などでは、起電力セルは比較的低い温度で機
能しはじめるのに対して、ポンプセルはそれよりもかな
り温度を上げないとセンサとして機能しないケースが有
るが、その様な場合では、起電力セルが既に下限規定温
度に達していても、ポンプセルの温度がポンプセルの下
限規定温度に達するまでヒータの通電を高める方向に制
御するので、センサが適正に機能する状態に早く活性化
する事が出来る。請求項4及び5の発明は、請求項1乃
至3の発明を実際の装置として構成した発明であるが、
本発明の構成では、起電力セルとポンプセルの温度を検
出するために2つのセルに流す電流を共通にしているの
で、極めて簡単な構成で2つのセルの内部抵抗が検出で
き、2つのセルの温度が検出できる。
セルのプラス端子へ温度検出用電流もしくは電圧を印加
した際に、起電力セルのプラス端子とPID回路の入力
との間に介在しているホールド手段が、該PID回路の
入力電位を一定に保ち、該PID回路の出力値を一定に
維持する。このため、起電力セルの温度測定中において
も、酸素濃度検出手段が前記PID回路の出力電圧に基
づき、一定の酸素濃度を出力することができる。
用電流もしくは電圧が印加されている間においても、P
ID回路の出力値が一定に維持されるため、定電流手段
が、該PID回路に抵抗を介して接続された該ノードの
電位を一定に保つようにポンプセルのプラス端子へ電流
を印加する。即ち、該定電流手段が、起電力セル側へ印
加された温度検出用電流もしくは電圧と、逆極性の電流
もしくは電圧をポンプセル側へ印加する。このため、起
電力セル温度測定手段が、前記印加手段による起電力セ
ルへの温度検出用電流もしくは電圧の印加時に、該起電
力セルの電位を測定して起電力セルの温度を測定するの
と同時に、ポンプセル温度測定手段が、前記ポンプセル
の電位を測定し、該ポンプセルの温度を測定できる。即
ち、新たにポンプセル側へ測定電流または電圧を印加す
る装置を付加することなく、起電力セルとポンプセルの
温度を同時に測定することができる。
様について図を参照して説明する。図1は、本発明の一
実施態様に係る全領域空燃比センサを示している。セル
10は排気ガス系に配設される。該セル10は、排気ガ
ス中の酸素濃度を測定すると共に該セル10の温度を測
定するコントローラ50に接続されている。このセル1
0には、ヒータ制御回路60にて制御される加熱用ヒー
タ70(以下単にヒータと言う)が、図示しないセラミ
ック製接合剤を介して取り付けられている。ヒータ70
は、絶縁材料としてアルミナ等のセラミックから成りそ
の内部にヒータ配線72が配設されている。ヒータ制御
回路60は、コントローラ50により測定されるセル1
0の温度を、目標値に保つようヒータ70へ電力を印加
し、該セル10の温度を設定値に維持する。
散層18と、起電力セル24と、補強板30とを積層す
ることにより構成されている。ポンプセル14は、酸素
イオン伝導性固体電解質材料である安定化または部分安
定化ジルコニア(ZrO2 )により形成され、その表面
と裏面のそれぞれに主として白金で形成された多孔質電
極12、16を有している。測定ガスに晒される表面側
の多孔質電極12は、Ip電流を流すためにIp+電圧
が印加されるのでIp+電極として参照する。また、裏
面側の多孔質電極16は、Ip電流を流すためにIp−
電圧が印加されるのでIp−電極として参照する。
安定化ジルコニア(ZrO2 )により形成され、その表
面と裏面のそれぞれに主として白金で形成された多孔質
電極22、28を有している。拡散室(測定室)20側
に配設された多孔質電極22は、起電力セル24の起電
力の−電圧が生じるためVs−電極として参照し、ま
た、基準酸素室26側に配設された多孔質電極28は、
起電力セル24の起電力の+電圧が生じるためVs+電
極として参照する。なお、基準酸素室26の基準酸素は
多孔質電極22から一定酸素を多孔質電極28にポンピ
ングする事により生成する。ポンプセル14と起電力セ
ル24との間には、多孔質拡散層18により包囲された
間隙20が形成されている。即ち、該間隙20は、多孔
質拡散層18を介して測定ガス雰囲気と連通されてい
る。なお、本実施態様では、多孔質物質を充填して成る
多孔質拡散層18を用いるが、この代わりに小孔を配設
することも可能である。
酸素濃度との差に応じた酸素が、間隙20側に多孔質拡
散層18を介して拡散して行く。ここで、間隙20内の
雰囲気が理論空燃比に保たれるとき、ほぼ酸素濃度が一
定に保たれている基準酸素室26との間で、起電力セル
24のVs+電極28とVs−電極22との間には、約
0.45vの電位が発生する。コントローラ50は、ポ
ンプセル14に流す電流Ipを、上記起電力セル電位2
4の起電力Vsが0.45vとなるように調整すること
で、間隙20内の雰囲気を理論空燃比に保ち、この理論
空燃比に保つためのポンプセル電流量Ipに基づき、測
定ガス中の酸素濃度を測定する。
図2を参照して制御動作について述べる。コントローラ
50は、セル10により酸素濃度を測定する動作と、セ
ル10の起電力セル24及びポンプセル14のバルク抵
抗を測定することで温度を測定する動作とを行ってい
る。ここでは、まず、酸素濃度測定について説明する。
4Vが印加され、他方の入力端子はVCENT点に接続され
ており、出力端子にて、ポンプセル14を介して流れる
Ip電流が変化しても、VCENT点に於いて4Vに保っよ
うに動作する。PID制御を行うPID回路は、起電力
セル24の起電力を検出し、抵抗R1を介して流すIp
電流によって該起電力を一定(0.45V)に保つよう
にポンプセル14の電流Ipを決定する動作を行う。こ
のように、PID回路にて起電力セル24の起電力が
0.45Vに保持された状態で、ポンプセル14に流さ
れる電流Ipの量に比例する電圧VPID がPID回路の
出力端に現れ、この電圧を酸素濃度検出回路52で、図
示しないA/D回路にてデジタル値に変換した後、保持
しているマップから対応する酸素濃度値を検索し、この
値を図示しないエンジン制御装置側へ出力する。即ち、
上記PID回路の出力電圧VPID は、起電力セル24の
電位Vsの目標値(0.45V)との差で決まり、測定
ガス雰囲気に応じた次式のIPID が抵抗R1へ流れる。
力電圧VPID から酸素濃度値を測定しているが、この代
わりに、オペアンプOP2の電流又は電圧から酸素濃度
を測定することも可能である。
24の温度(抵抗)検出動作について説明する。オペア
ンプOP1は、コンデンサC1と共にサンプルホールド
回路を形成し、起電力セル24の温度測定のための電圧
印加中において電圧印加直前の、該起電力セル24の起
電力を保持してV0としてPID回路に入力する役割を
果たす。オペアンプOP3は、オペアンプOP1に保持
されているホールド値(抵抗値検出用電圧印加直前の起
電力セル24の両面の電極間電圧)と、起電力セル24
に抵抗値測定用の電流−Iconst を印加した際の電位値
との差分をA/D回路へ出力する。
ち、サンプルホールド回路の電圧ホールド動作を制御す
る。また、スイッチSW2は、起電力セル24の抵抗値
測定用の一定電流−Iconst をオン・オフし、スイッチ
SW3は、スイッチSW2にて流される抵抗値測定用の
電流−Iconst とは逆極性の一定電流+Iconst をオン
・オフする。これらスイッチSW1、SW2、SW3
は、相補型の電界効果トランジスタ回路から成る。
ングチャートと共に起電力セル24の両面の電極間電圧
を図3に示す。スイッチSW1は、上述したように所定
のインターバルT5(約1秒)毎に設定された時間T6
(約500μs)に渡りオフし、起電力セル24の抵抗
(温度)測定を可能ならしめる。なお、このオフ時間T
6においては、オペアンプOP1から成るサンプルホー
ルド回路にて、PID回路への入力値は0.45Vに維
持される。なおここで、本実施態様の全領域空燃比セン
サの温度変化は、通常の使用条件では3°C/秒程度で
あるため、1秒周期で測定することで温度を十分に管理
できる。また、該1秒の内の500μmは、酸素濃度が
測定できなくなるが、エンジンの空燃比を制御する上で
十分に短い時間である。
(スイッチSW1を構成するCMOSのディレイ時間で
あり約1μs)が経過した後、スイッチSW2が時間T
3(約100μs)に渡りオンし、抵抗値測定用の一定
電流−Iconst (−4.88mA)を起電力セル24側に
流す。この電流−Iconst の極性は、起電力セル24に
生じる内部起電力と逆極性であって、この電流−Icons
t によって起電力セル24の両端の電圧が、図中に示す
ようにΔVs分低下する。
ス端子へ温度測定用定電流−Iconst を印加している間
は、スイッチSW1がオフとなり、コンデンサC1の一
定電位が、PID回路の入力電位を一定に保ち、該PI
D回路の出力電圧VPID を一定に維持する。ここで、該
定電流−Iconst は、+8Vが印加されている数100
KΩの高い値を有する抵抗R3側には流れ込まない。ま
た、オペアンプOP2の入力端子には、高インピーダン
スのため流れ込まない。従って、該定電流−Iconst
は、抵抗R1を介してPID回路側へ流れようとする
が、上述したようにPID回路は、一定の出力電圧VPI
D を維持している。
電位を一定に保つように前記ポンプセル14のプラス端
子へ電流を印加する。即ち、該オペアンプOP2が、起
電力セル24側へ印加された温度測定用定電流−Icons
t と、逆極性の電流をポンプセル14側へ印加する。図
3中に、該逆極性の電流によって発生したポンプセル1
4側の電位Vpを示す。
流−Iconst を印加して抵抗値を測定する際に、ポンプ
セル14側にも逆極性の電流が同時に印加されることと
なる。ここで、理論空燃比に保たれている間隙(測定
室)20の酸素濃度は、ポンプセル14へ電流を流すと
酸素のくみ込み、また、くみ出しが生じて変化しようと
するが、逆極性の電流−Iconst を起電力セル24側に
流しているので、該起電力セル24によって酸素がくみ
出され、或いは、くみ込まれ、これにより酸素の出入り
が相殺されて、該間隙(測定室)20の酸素濃度が理論
空燃比に保たれる。このため、後述するように抵抗値
(温度)の測定終了後に、該全領域空燃比センサにて直
ちに酸素濃度の測定を再開できる。
後、時間T2(約60μs)が経過してから、当該時点
(印加開始から60μs経過時)でのオペアンプOP3
の出力を、A/D変換回路がアナログ値からデジタル値
に変換してヒータ制御回路側60へ出力する。ヒータ制
御回路60は、この測定された値から起電力セル24の
バルク抵抗値と相関する値、即ち、該起電力セル24の
温度を把握する。この起電力セル24の温度測定と同時
に、上述したように電流−Iconst と逆極性の電流がポ
ンプセル14側へも流れているため、該ヒータ制御回路
60は、この電流により生じるポンプセル14の電圧値
Vp(図3参照)からポンプセル14の温度を把握す
る。
プセル14側に温度測定用の電源装置を別途設けること
なく、酸素濃度測定用に配設されたオペアンプOP1か
ら電流を流すことで、起電力セル24の温度測定用の装
置スイッチSW2を設けることのみで、ポンプセル14
側へ逆極性の電流を印加し得ると共に温度を併せて測定
することができる。また、この実施態様では、ポンプセ
ル14と起電力セル24との温度を別々に測定するた
め、いずれか一方の温度のみが上昇しても、これを検出
し故障を未然に防ぐことが可能となる。
値、即ち、起電力セル24及びポンプセル14の抵抗値
が目標値となるようにヒータ70への通電を制御する。
この制御は実質的に、起電力セル24又はポンプセル1
4の温度が目標値よりも高いときには、電圧を下げ、ま
た、目標値よりも低いときには、電圧を上げることによ
り、全領域空燃比センサ素子10の温度を正確に目標値
(800°C)に保つよう機能する。
から60μs経過時の値を測定するのは、測定された抵
抗値に前記多孔質電極と前記固体電解質体の界面におけ
る抵抗成分が含まれないようにするためである。即ち、
時間T2は、短時間であるほど温度を正確に反映する起
電力セル24のバルク抵抗値に近い値を測定し得るが、
スイッチSW2の切り換え後、−Iconst を出力する図
示しない定電流回路が安定するのに十分な時間を取るた
め、上記60μmを設定してある。言い換えるなら、時
間が経過してから測定を行うと起電力セル24の多孔質
電極22、28と固体電解質体との界面の劣化等による
該界面における抵抗成分の変化分を含む値が検出され、
この変化分によって正確に測定が行い得なくなるので、
回路構成上の最短時間である60μs後に測定を行って
いる。
により、スイッチSW2をオフすると同時に、スイッチ
SW3をオンする。ここで、スイッチSW1の切り換え
時間を100μs(T3)としたのは、上記60μs経
過後に取り込んだ値を、A/D変換回路がデジタル値に
変換するのに約20μsかかり、図示しないCPUは、
データを取り込んだ後に、スイッチSW3をオンにする
ため、余裕を見て100μsに設定してある。そして、
スイッチSW3をオンした後、スイッチSW2をオンし
た時間とほぼ等しい時間T3に渡り、抵抗値測定用の上
記電流−Iconst とは逆極性の一定電流+Iconst (+
4.88mA)を起電力セル24側に印加する。
オン伝導性固体電解質体の配向現象によって内部起電力
が影響を受け本来の酸素濃度差を反映する内部起電力値
を出力しない状態から、正常な状態に復帰するまでの復
帰時間を短縮させ、抵抗値の測定後に酸素濃度の測定を
短時間で再開し得るようにするためである。
間T4(約300μs)経過した後、スイッチSW1を
オンにして、全領域空燃比センサによる酸素濃度の測定
を再開する。ここで、300μsのディレイ時間を持た
せているのは、上述したように電流−Iconst とは逆極
性の一定電流+Iconst (+4.88mA)を起電力セル
24に印加しても、起電力セル24の両面の電極間電圧
Vsは直ぐには初期値に戻らないため、この時点でスイ
ッチSW1をオンにしてサンプルホールドを解除する
と、PID回路の出力電位VPID が変化し、排気ガス中
の酸素濃度が温度測定開始以前と同じでも酸素濃度出力
が変化するからである。この300μsのディレイ時間
は、余裕を見て設定してあるため、更に短くすることは
可能である。
14及び起電力セル24の温度測定のために定電流を流
したが、この代わりに、電圧を印加することで温度測定
を行い得ることは言うまでもない。
ポンプセルの温度tpを用いてヒータを制御する方法を
説明する。図4はヒータ制御のプラグラムのフローチャ
ートである。まず、所定のタイミング毎にこのヒータ制
御のプログラムが起動する。このプログラムはヒータの
制御の為の制御フロー(a)とセンサの機能を正常に復
帰させるための制御フロー(b)からなる。最初に制御
フロー(a)が開始され、SW1をOFFにしコントロ
ーラ50のA/Fを検出するための制御を一時停止する
(S00)。また同時にタイマ3をセットし、時間T3
の計測を開始する(S05)。次にSW2をONにして
温度検出用の−Iconst電流を起電力セル及びポン
プセルに印加する(S10)。(なお、本願では電流を
強制的に流す事を、実質的に電圧を印加する事と等価で
あると看做し、電流を印加するとも表現する。)続い
て、タイマ2をセットし時間T2が経過するまで待機す
る(S15)。本実施例ではT2は60μsに設定して
いる。時間T2が経過した段階で、OP2及びOP3の
出力電圧V2、V3をA/Dコンバータを介して検出す
る(S20)。
ルの温度tsとtpをそれぞれマップから取得する(S
25)。続いて、tsを起電力セルの下限規定温度ts
1と比較しtsがts1よりも低い時はヒータの通電に
関する制御フラッグFHを1にセットする(S30)。
次にtpをポンプセルの下限規定温度tp1と比較しt
pがtp1よりも低い時はヒータの通電に関する制御フ
ラッグFHを1にセットする(S35)。続いてtsを
起電力セルの上限規定温度ts2と比較しtsがts2
よりも高い時はヒータの通電に関する制御フラッグFH
を0にセットする(S40)。次にtpをポンプセルの
下限規定温度tp2と比較しtpがtp2よりも高い時
はヒータの通電に関する制御フラッグFHを0にセット
する(S45)。最後に制御フラッグFHが1の時は通
電を実行し、制御フラッグFHが0の時は通電を停止す
る(S50)。その後時間T3の経過を待ち、制御フロ
ー(a)は終了し、代わって図5に示す制御フロー
(b)が開始する。
Fにし(S60)、ほぼ同時にSW3をONにしてセン
サを正常に復帰させるために+Iconst電流を起電
力セル及びポンプセルに印加する(S65)。その後タ
イマ3をセットし、時間T3が経過するのを待つ(S7
0)。時間T3が経過した時点でSW3をOFFにする
(S80)。その後、タイマ4をセットし、時間T4が
経過するのを待つ(S90)。この時間待機は、センサ
が正常な状態に復帰するまでの待機時間である。時間T
4が経過した段階で、SW1をONにしてセンサを正常
な制御に復帰させる(S100)。このようにして、起
電力セルとポンプセルの温度を検出しながらヒータを制
御することで、2つのセルの温度が異なる場合でも、セ
ンサが適正に機能する温度範囲に2つのセルの温度を制
御する事が出来る。
電力セルの温度tsがその下限規定温度ts1よりも低
い場合でもポンプセルの温度tpがその上限規定温度t
p1よりも高い場合はヒータを通電しない制御をしてい
る。これは一方のセルのの機能が不十分であっても、も
う一方のセルを更に加熱する事でセルが劣化する事を防
止する事を優先しているためである。このような場合は
例えば、起電力セルが十分に機能しない事を図4のフロ
ーチャートのS30で検出できるので、その時点で機能
不全である事を何らかのフラッグに記録しておき、セン
サの検出のための制御を停止したり、起電力セルの温度
でセンサ出力を補正したりする事も可能である。
記2つのセルの温度に違いが有る場合でも、それぞれの
温度を検出する事でセンサが適正に機能する制御をする
事が出来る。請求項2の発明では前記2つのセルに温度
差が有る場合でも、何れのセルもヒータによる過熱でセ
ルの機能が劣化する事を防止する事が出来る。請求項3
の発明では、前記2つのセルのうち一方の温度が所定の
下限規定温度よりも低い場合にヒータによる加熱を高め
るので、暖機時や、排ガスによって冷却されている場合
でも、センサが適正に機能する温度にセンサ温度を制御
をする事が出来る。
チSW2が、起電力セルのプラス端子へ温度測定用定電
流を印加した際に、スイッチSW1がオフとなりコンデ
ンサC1に保持されている電圧が、PID回路の入力電
位を一定に保ち、該PID回路の出力値を一定に維持す
る。このため、起電力セルの温度測定中においても、酸
素濃度検出回路がPID回路の出力電圧に基づき、一定
の酸素濃度を出力することができる。
用定電流が印加されている間においても、PID回路の
出力値が一定に維持されるため、オペアンプOP2が、
該PID回路に抵抗R1を介して接続されたVCENTの電
位を一定に保つようにポンプセルのプラス端子へ電流を
印加する。即ち、オペアンプOP2が、起電力セル側へ
印加された温度測定用定電流と、逆極性の電流をポンプ
セル側へ印加する。このため、ヒータ制御回路が、起電
力セルへの温度測定用定電流の印加時に、該起電力セル
の電位を測定して温度を求めるのと同時に、該ヒータ制
御回路が、ポンプセルの電位を測定して温度を求め得
る。即ち、新たにポンプセル側へ測定電流を印加する装
置を付加することなく、起電力セルとポンプセルの温度
を同時に測定することができる。
構成を示す説明図である。
チャートである。
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 加熱用ヒータによって加熱されるポンプ
セルと起電力セルを間隔を介して対向配設し、酸素濃度
を検出する全領域空燃比センサの温度制御方法であっ
て、 前記起電力セル及びポンプセルの両方の内部抵抗を検出
する事を特徴とする全領域空燃比センサの温度制御方
法。 - 【請求項2】 前記起電力セルの内部抵抗及びポンプセ
ルの内部抵抗からそれぞれの温度を検出し、何れかの温
度が上限規定温度よりも高いときにはヒータの通電を抑
える方向に制御する事を特徴とする請求項1の全領域空
燃比センサの温度制御方法。 - 【請求項3】 前記起電力セルの内部抵抗及びポンプセ
ルの内部抵抗からそれぞれの温度を検出し、何れかの温
度が下限規定温度よりも低いときにはヒータの通電を高
める方向に制御する事を特徴とする請求項1又は請求項
2の全領域空燃比センサの温度制御方法。 - 【請求項4】 加熱用ヒータによって加熱されるポンプ
セルと起電力セルとを間隙を介して対向配設し、酸素濃
度を測定する全領域空燃比センサの温度制御装置であっ
て、 前記起電力セルのマイナス端子と、前記ポンプセルとの
マイナス端子との共通端子に接続されたノードと、 該ノードの電位を一定に保つように前記ポンプセルのプ
ラス端子へ電流を印加する定電流手段と、 前記ノードに抵抗を介して出力端子が接続され、該抵抗
を介して流れる電流によって起電力セルの電位を一定に
保つPID回路と、 前記PID回路の出力電圧、又は、前記定電流手段の出
力電流に基づき、酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段
と、 前記起電力セルのプラス端子に起電力セルの温度検出用
電流もしくは電圧を印加する印加手段と、 前記起電力セルのプラス端子と前記PID回路の入力と
の間に介在し、前記印加手段による起電力セルへの温度
検出用電流もしくは電圧の印加時に、該PID回路の入
力電位を一定に保つホールド手段と、 前記印加手段による起電力セルへの温度検出用電流もし
くは電圧の印加時に、該起電力セルのプラス端子の電位
を測定し、起電力セルの温度を検出する起電力セル温度
測定手段と、 前記ポンプセルのプラス端子の電位を測定し、該ポンプ
セルの温度を検出するポンプセル温度測定手段と、 前記起電力セルの温度と前記ポンプセルの温度のいずれ
か高い方の温度が上記規定温度よりも高いときには、加
熱用ヒータの通電を抑え、いずれか低い方の温度が下限
規定温度よりも低いときには、加熱用ヒータの通電を高
める方向に制御する加熱用ヒータ制御手段と、から成る
ことを特徴とする全領域空燃比センサの温度制御装置。 - 【請求項5】 請求項4の温度制御装置を備えた全領域
空燃比センサ。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24716796A JP3615319B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 全領域空燃比センサ、全領域空燃比センサの温度制御方法及び装置 |
| DE69725937T DE69725937T2 (de) | 1996-07-31 | 1997-07-30 | Temperaturregelung für eine Lambda-Sonde mit grossem Messbereich |
| EP97113127A EP0822326B1 (en) | 1996-07-31 | 1997-07-30 | Temperature control for a wide range oxygen sensor |
| US08/903,940 US6120677A (en) | 1996-07-31 | 1997-07-31 | Temperature control for all range oxygen sensor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24716796A JP3615319B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 全領域空燃比センサ、全領域空燃比センサの温度制御方法及び装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1073565A true JPH1073565A (ja) | 1998-03-17 |
| JP3615319B2 JP3615319B2 (ja) | 2005-02-02 |
Family
ID=17159444
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24716796A Expired - Lifetime JP3615319B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-08-29 | 全領域空燃比センサ、全領域空燃比センサの温度制御方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3615319B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7608176B2 (en) | 2002-10-10 | 2009-10-27 | Denso Corporation | Gas concentration detecting apparatus |
| JP2009266743A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-12 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 燃料電池用水蒸気センサの異常検出装置、燃料電池用水蒸気センサ、及び燃料電池システム |
-
1996
- 1996-08-29 JP JP24716796A patent/JP3615319B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7608176B2 (en) | 2002-10-10 | 2009-10-27 | Denso Corporation | Gas concentration detecting apparatus |
| JP2009266743A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-12 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 燃料電池用水蒸気センサの異常検出装置、燃料電池用水蒸気センサ、及び燃料電池システム |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3615319B2 (ja) | 2005-02-02 |
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