JPH1073704A - 高エネルギ光線の反射鏡 - Google Patents

高エネルギ光線の反射鏡

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JPH1073704A
JPH1073704A JP8229150A JP22915096A JPH1073704A JP H1073704 A JPH1073704 A JP H1073704A JP 8229150 A JP8229150 A JP 8229150A JP 22915096 A JP22915096 A JP 22915096A JP H1073704 A JPH1073704 A JP H1073704A
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JP
Japan
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layer
glass
thickness
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mixed
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Withdrawn
Application number
JP8229150A
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English (en)
Inventor
Seiji Toyoda
誠司 豊田
Yoshio Kuromitsu
祥郎 黒光
Kunio Sugamura
邦夫 菅村
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い反射率特性と高い耐熱性を有し、放熱性
に優れる。 【解決手段】 反射鏡10は、窒化アルミニウム焼結体
からなる基体11と、この基体11上にAl23層12
を介して設けられAl23にガラスが混在したガラス混
在Al23層13と、このガラス混在Al23層13上
に設けられた主ガラス層16と、この主ガラス層16上
に高屈折率層17aと低屈折率層17bとが交互に複数
回積層して形成された積層体17とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光線の反射に用いら
れる反射鏡に関する。更に詳しくはレーザ光線のような
高エネルギ光線を反射するための反射鏡に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年レーザ光線のような高エネルギ光線
の利用分野が増加している。特に、孔あけ、切断、溶接
などの超精密加工にレーザ加工機の活動分野が拡大して
いる。このようなレーザはレーザ光線発生源から発生し
たレーザを反射鏡やプリズムなどにより折り曲げてレー
ザ光線を操作している。従来、このような高エネルギ光
線を反射する反射鏡として、アルミニウム、石英ガラス
などの金属又は合金などの適宜な材料で形成された基板
上に誘電体を多層に形成したものが知られている。基板
表面は鏡面研磨され、誘電体は基板上に蒸着法、スパッ
タリング法等の手段により形成される。このような高屈
折率層と低屈折率層とを交互に複数回積層して形成され
た積層体を基板上に形成することにより境界面を複数設
けることができ、境界面における光線の反射を増加させ
て反射効率を高めることができる。
【0003】しかし、アルミニウム等の金属材料では酸
化反応を起こす性質を有しているために、高エネルギ光
線用に使用した場合にはこの光線を反射することに起因
する温度上昇により酸化反応が促進され、積層体が剥離
して反射率を低下させる不具合があった。また、石英ガ
ラスは加工性がよく、耐酸化性はアルミニウムより優れ
ているが、石英ガラス自体の熱伝導率が低いため、同様
に、高エネルギ光線を反射することに起因する温度上昇
により積層体が剥離又は基板の熱変形に起因して反射率
を低下させる不具合があった。これらの点を解消するた
めに比較的熱伝導性の高いSi又はSiC等のセラミッ
クスを基板に用いた反射鏡が知られている。このような
基板を用いることにより耐酸化性が高く、耐熱性の良好
な反射鏡を製作することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、Siは熱伝導
性に優れるが機械的強度がアルミニウム又は石英ガラス
より弱く、その表面を鏡面研磨する際の取扱い及び誘電
体層の形成の際の取扱いに困難を生じ、機械的強度が要
求される箇所への使用ができない不具合がある。また、
SiCはSiに比較して機械的強度が優れ、Siにおけ
る不具合は生じないが、機械的強度の上昇から鏡面研磨
する際の加工性に劣る問題点がある。即ち、鏡面研磨加
工の困難性からSi等を加工する通常の加工時間に比較
して過剰な時間を必要とし、また燒結体であることに起
因して研磨加工における粒子の脱粒を起こし、高精度の
平面度に仕上げることが困難である問題点があった。本
発明の目的は、高い反射率特性と高い耐熱性を有し、放
熱性に優れた高エネルギ光線の反射鏡を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1の拡大図に示すように窒化アルミニウム焼結体から
なる基体11と、この基体11上にAl23層12を介
して設けられAl23にガラスが混在したガラス混在A
23層13と、このガラス混在Al23層13上に設
けられた主ガラス層16と、この主ガラス層16上に高
屈折率層17aと低屈折率層17bとが交互に複数回積
層して形成された積層体17とを備えた高エネルギ光線
の反射鏡10である。図示しないが、この反射鏡10の
別の構成は、窒化アルミニウム焼結体からなる基体上に
Al23にガラスが混在したガラス混在Al23層が直
接形成されたものである。
【0006】反射鏡10において、Al23層12は焼
結体である基体11との界面で焼結体との整合性が高
く、基体11と強固に接合される。このAl23層12
は基体11に対するガラスのバリヤ層として機能し、基
体11界面での気泡の発生を防止する。また熱酸化によ
り形成されたAl23層が多孔質であることから、次の
特長がある。即ち、熱膨張係数が(7〜8)×10-6
℃のAl23に対して窒化アルミニウムの熱膨張係数は
約4×10-6/℃と小さいため、多孔質のAl23層に
ガラスが侵入して形成されたガラス混在Al23層13
は、ガラスの熱膨張係数がAl23の熱膨張係数より小
さい場合はその熱膨張係数が窒化アルミニウムに近づ
き、層形成時の熱処理過程で発生する熱応力を十分に緩
和でき、Al23層13にクラックが生じることがな
い。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、Al23層12が0〜9.99μmの厚さ
に形成され、ガラス混在Al23層13が0.01〜1
0μmの厚さに形成され、主ガラス層16が0.1〜1
00μmの厚さに形成され、高屈折率層17aが30n
m〜150nmの厚さに形成され、低屈折率層17bが
60nm〜300nmの厚さに形成されたことを特徴と
する。特に主ガラス層16は2μm〜40μmの厚さに
形成されることが好ましい。主ガラス層16の厚さは
0.1μm未満では基体の表面平滑性が十分でなく、結
果として高い反射率を得ることが困難になり、100μ
mを越えると基体全体の熱伝導性を極端に低下させる不
具合がある。また高屈折率層17a及び低屈折率層17
bは高エネルギ光線用反射鏡の用途に応じて30nm〜
150nm及び60nm〜300nmの厚さにそれぞれ
形成されることが好ましい。高屈折率層17a及び低屈
折率層の厚さが上記範囲を外れると十分な反射率が得ら
れない。
【0008】請求項3に係る発明は、図2の拡大図に示
すように窒化アルミニウム焼結体からなる基体11と、
この基体11上にAl23層12を介して設けられAl
23にガラスが混在したガラス混在Al23層13と、
このガラス混在Al23層13上に設けられAl23
TiO2及びZrO2粒子よりなる群より選ばれた1種又
は2種以上の酸化物粒子がガラスに分散した酸化物粒子
分散ガラス層14と、この酸化物粒子分散ガラス層14
上に設けられ上記酸化物粒子が含まれない主ガラス層1
6と、この主ガラス層16上に高屈折率層17aと低屈
折率層17bとが交互に複数回積層して形成された積層
体17とを備えた高エネルギ光線の反射鏡20である。
図示しないが、この反射鏡20の別の構成は、別構成の
反射鏡10と同様にAl23層12がないものである。
【0009】反射鏡20においては、酸化物粒子分散ガ
ラス層14はAl23,TiO2,ZrO2等のガラスよ
りも熱伝導性のよい粒子がガラス層中に分散するため、
この層14の熱伝導度が高くなり、反射鏡20の放熱特
性をより向上させる。また酸化物粒子分散ガラス層14
の形成は、ガラス混在Al23層の表面平滑性を良好に
する。このことは比較的表面粗さが大きい窒化アルミニ
ウム焼結体でも基体表面粗さを小さくして基体表面平滑
度を向上させることが可能であることを意味する。平滑
化した主ガラス層上に形成された積層体17の表面は歪
みのない鏡面となる。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項3に係る発
明であって、Al23層12が0〜9.99μmの厚さ
に形成され、ガラス混在Al23層13が0.01〜1
0μmの厚さに形成され、酸化物粒子分散ガラス層14
が0.1〜10μmの厚さに形成され、主ガラス層16
が0.1〜100μmの厚さに形成され、高屈折率層1
7aが30nm〜150nmの厚さに形成され、低屈折
率層17bが60nm〜300nmの厚さに形成された
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】初めに、請求項1及び請求項3に
係る反射鏡に共通する点について述べる。本発明の基体
となる窒化アルミニウム焼結体は、窒化アルミニウム単
体のみからなる焼結体に限らず、窒化アルミニウムを主
成分とし、各種添加物、例えばCaO,Y23等を含有
する焼結体でもよい。この基体上に設けられるAl23
層は、窒化アルミニウム焼結体を1×10-2atm以上
の酸素分圧であってかつ1×10-3atm以下の水蒸気
分圧の雰囲気において、1100〜1500℃で3〜
0.5時間程度熱処理することにより作られる。温度を
高くする程、処理時間は短くてよい。この熱処理により
窒化アルミニウム焼結体の表面が酸化され、気孔率0.
01〜15容積%のAl23層が形成される。
【0012】(a) 請求項1に係る反射鏡 この反射鏡の高屈折率層及び低屈折率層からなる積層体
を形成する前の基体上のガラス混在Al23層及び主ガ
ラス層は、上記熱酸化により作られたAl23層上にガ
ラス粒子が溶剤に分散した懸濁液を塗布し乾燥した後焼
成し、このガラスが軟化する温度で熱処理してAl23
層上部の微細孔に軟化したガラスを侵入させることによ
り作られる。なおガラスを侵入させるに当り、軟化した
ガラスを窒化アルミニウム焼結体に到達させないことが
必要である。換言すれば、窒化アルミニウム焼結体上に
Al23層を残存させておくことが必要である。ガラス
と焼結体との反応に起因して焼結体の界面に気泡を生じ
させないためである。図1の拡大図に示すように、この
反射鏡10では、焼結体からなる基体11上に、酸化に
より形成された、ガラスが侵入していないAl23層1
2と、ガラスが侵入してAl23にガラスが混在したガ
ラス混在Al23層13と、主ガラス層16と、高屈折
率層及び低屈折率層からなる積層体17とがこの順に形
成される。ここでガラス混在Al23層13には熱酸化
により作られたAl23層の気孔率に応じてガラスを
0.01〜15容積%含ませることが好ましい。
【0013】この主ガラス層16上に形成される積層体
の高屈折率層17a及び低屈折率層17bは、スパッタ
リング法、蒸着法等により形成される。高屈折率層17
aとしてはZnS(硫化亜鉛)、TiO2(二酸化チタ
ン)、CeO2(二酸化セリウム)等が例示される。Z
nS及びTiO2は可視スペクトルの範囲内において光
線の吸収がなく相当に堅く相当に耐久力のある膜を形成
し、CeO2は更に化学的に安定な膜を形成する。ま
た、低屈折率層17bとしてはMgF2(弗化マグネシ
ウム)、ThF2(弗化トリウム)等が例示される。M
gF2、ThF2も同様に、可視スペクトルの範囲内にお
いて光線の吸収がなく極めて堅くて耐久力のある膜を形
成する。
【0014】光線の反射は主として屈折率の境界面で起
こるために互いに異なった境界面で起こる反射には吸収
による反射ロスはほとんどなく非常に良好な反射面とな
り得る。従って通常では光の吸収がなく、化学的に安定
でかつ屈折率の低い低屈折率層17bの上に、光の吸収
が比較的少なく、化学的に安定な高屈折率層17aを形
成することによりその境界面ででの反射特性を良好にす
ることができ、このような層17a,17bを複数設け
ることにより反射効率を向上させることができる。ただ
しこれらの層17a,17bの膜厚は使用される用途を
考慮して選定することが必要である。即ち、各層17
a,17bの境界面からの反射光は互いに重なり合って
反射されて行くため、光の位相が重なり合ったところで
は光は互いに強めあい、逆に位相が反転したところでは
光は打ち消し合うことになる。従って、反射させる光線
の波長及び入射角により膜厚を調整し、複数回積層する
ことにより順次境界面を増加させることに反射率を増加
させることができる。この積層体17は高屈折率層17
a及び低屈折率層17bを少なくともそれぞれ2層以上
形成することが好ましい。2層未満であると十分な反射
率を得ることが困難となる。
【0015】またこの反射鏡は、上記熱酸化により作ら
れたAl23層にガラス前駆体としてのアルコキシドも
しくはゾルを含浸させ、それを焼成し、このAl23
中にガラスを固着させることによっても作られる。この
場合にはガラスが侵入していないAl23層12を残存
させる必要はなく、焼結体である基体11とガラス混在
Al23層13との接合界面に気泡を生じさせずにAl
23層12のない反射鏡10が作られる。この方法は後
述する請求項3に係る反射鏡20にも同様に適用でき
る。
【0016】(b) 請求項3に係る反射鏡 図2の拡大図に示すこの反射鏡20は次の一の方法で作
られる。先ず熱酸化により作られたAl23層上にガラ
ス粒子が溶剤に分散した懸濁液を反射鏡10と同程度に
塗布し乾燥した後焼成することにより、上記Al23
の微細孔に軟化したガラスを侵入させてこのAl23
を焼結体からなる基体11側から順にAl23層12及
びガラス混在Al23層13にする。続いてこのガラス
混在Al 23層13上にAl23、TiO2及びZrO2
粒子よりなる群より選ばれた1種又は2種以上の酸化物
粒子とガラス粒子が溶剤に分散した懸濁液を塗布し乾燥
した後焼成することによりこのガラス粒子を軟化させ
て、上記酸化物粒子が分散したガラス層14を形成す
る。更にこの酸化物粒子分散ガラス層14上にガラス粒
子が溶剤に分散した懸濁液を塗布し乾燥した後焼成する
ことによりこのガラス粒子を軟化させて主ガラス層16
を形成する。
【0017】図2の拡大図に示す反射鏡20は次の別の
方法でも作られる。先ず熱酸化により作られたAl23
層上にAl23、TiO2及びZrO2粒子よりなる群よ
り選ばれた1種又は2種以上の酸化物粒子とSiO2
子が溶剤に分散した懸濁液を塗布し乾燥した後焼成して
酸化物粒子とSiO2粒子の複合もしくは混合層を形成
する。続いてこの複合もしくは混合層上にガラス粒子が
溶剤に分散した懸濁液を塗布し乾燥してガラス粒子層を
形成する。最後にガラス粒子層が軟化する温度で熱処理
して上記ガラス粒子層の軟化したガラスが上記複合もし
くは混合層のSiO2粒子を溶解し更に上記多孔質Al2
3層中に侵入する。これにより図2に示すように、焼
結体からなる基体11上にAl23層12とガラス混在
Al23層13と酸化物粒子分散ガラス層14と主ガラ
ス層16の4層構造が形成され、更にこの主ガラス層1
6上に積層体17が形成される。この場合もガラス層の
軟化条件を制御して軟化したガラスを窒化アルミニウム
焼結体に到達させないことが必要である。換言すれば、
窒化アルミニウム焼結体上にAl23層を残存させてお
くことが必要である。反射鏡20のガラス混在Al23
層13には熱酸化により作られたAl23層の気孔率に
応じて0.01〜15容積%ガラスが含まれ、酸化物粒
子分散ガラス層14にはガラスが5容積%以上100容
積%未満含まれることが好ましい。また各層の厚さは、
酸化物粒子分散ガラス層14が0.1〜10μmの厚さ
に形成される以外、反射鏡10の場合と同様である。
【0018】反射鏡10及び反射鏡20の主ガラス層、
酸化物粒子分散ガラス層及びガラス混在Al23層中の
ガラス成分は、PbO−SiO2−B23系にAl
23、アルカリ土類金属、アルカリ金属等が添加された
系である。このガラス層は、熱膨張係数が基体であるA
lNの熱膨張係数に近いことが、これらの層の形成時に
クラック等の欠陥を生じないため、好ましい。具体的に
はこれらの層の熱膨張係数はAlNの熱膨張係数に近い
(4.4±1.0)×10-6/℃であることが好まし
い。またこのガラス層は、これらのガラス粉末を溶剤と
混合してガラスペーストとし、このガラスペーストを熱
酸化により作られたAl23層上にスクリーン印刷、ス
プレーコーティング、ディップコーティング、スピンコ
ーティング等の方法によりコーティングして乾燥した
後、焼成して形成される。更にこのガラス層はガラスペ
ーストをプラスチックベースシートに塗布した後、この
シートのペースト面を被積層面に重ねてベースシートを
剥離する方法、ゾル−ゲル法、スパッタリング法等によ
り形成することもできる。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 <実施例1>図1に示す反射鏡10を次の方法により製
造した。先ず表面粗さが中心線平均粗さで0.5〜0.
6μmを有する平板状の窒化アルミニウム焼結基板を、
大気中、1300℃で1時間熱処理し、焼結基板の表面
に3.0μm厚の多孔質Al23層を形成した。次にこ
のAl23層の上にガラス粒子が均一に溶剤に分散した
懸濁液をスプレーコーティング法により塗布し、150
℃で30分間乾燥してガラス粒子層を形成した。続いて
1000℃で30分間焼成し、ガラス粒子層のガラスを
軟化させた。これにより窒化アルミニウム焼結体からな
る基板11の平面上にAl23層12、ガラス混在Al
23層13及び主ガラス層16がこの順で形成された。
この主ガラス層16上に厚さ60nmの高屈折率層であ
るZnS薄膜と厚さ100nmの低屈折率層であるMg
2とを真空蒸着法により5回交互に積層し、厚さ80
0nmの積層体17を形成した。
【0020】<実施例2>図2に示す反射鏡20を次の
方法により製造した。先ず実施例1と同程度の表面粗さ
を有する平板状の窒化アルミニウム焼結体を、大気中、
1300℃で1時間熱処理し、焼結体の表面に3.0μ
m厚の多孔質Al23層を形成した。Al23粒子とS
iO2粒子とをAl23粒子が34重量%、SiO2粒子
が66重量%の割合で溶剤に均一に分散した懸濁液を調
製した後、この懸濁液を上記多孔質Al23層上にスプ
レーコーティング法により塗布した後、300℃で1時
間乾燥させ、次いで1100℃で1時間焼成することに
よりAl23粒子とSiO2粒子の複合もしくは混合層
を形成した。次にこの複合もしくは混合層の上にガラス
粒子が均一に溶剤に分散した懸濁液をスプレーコーティ
ング法により塗布し、150℃で30分間乾燥してガラ
ス粒子層を形成した。続いて1000℃で30分間焼成
し、ガラス粒子層のガラスを軟化させた。これにより窒
化アルミニウム焼結体からなる基板11の平面上にAl
23層12、ガラス混在Al23層13、酸化物粒子分
散ガラス層14及び主ガラス層16がこの順で形成され
た。この主ガラス層16上に実施例1と同様にして厚さ
800nmの積層体17を形成した。
【0021】<比較例1>実施例1と同一の平面を有す
る窒化アルミニウム焼結基板を熱処理せずに、その基板
表面に直接実施例1と同様の方法により厚さ800nm
の積層体を形成した。 <比較例2>実施例1と同一の平面を有する窒化アルミ
ニウム焼結基板を熱処理せずに、その基板表面に直接実
施例1と同一のガラス粒子が均一に溶剤に分散した懸濁
液をスプレーコーティング法により塗布し、150℃で
30分間乾燥してガラス粒子層を形成した。続いて10
00℃で30分間焼成し、ガラス粒子層のガラスを軟化
させた。これにより窒化アルミニウム焼結体からなる基
板の平面上にガラス層を形成した。このガラス層の上に
実施例1と同様の方法により厚さ800nmの積層体を
形成した。
【0022】<比較試験と評価>実施例1、実施例2、
比較例1及び比較例2の反射鏡について、それぞれ高エ
ネルギ光線の反射率を比較試験した。その結果を表1に
示す。反射率は基板上の積層体に対して波長550nm
の光線を照射したときの全反射率を分光光度計を用いて
測定することにより求め、また耐熱性は積層体を形成し
た基板を大気中、500℃で100時間、エージング処
理した後の積層体の外観変化の有無を目視により判断し
た。更に基板に対する積層体の密着性を上述のエージン
グ処理の後に積層体のピーリング(引き剥がし)試験を
行い、その剥離箇所又は破壊箇所により判断した。
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかなように、ガラス層のない
比較例1では反射率が78%であって、ガラス層を有す
るもののAl23層及びガラス混在Al23層を有しな
い比較例2では反射率が70%であった。これに対し
て、基板上にAl23層、ガラス混在Al23層及びガ
ラス層を有する実施例1及び2では反射率が98%を示
した。また高熱処理で比較例2の反射鏡では微細な膨れ
が発生したのに対して、実施例1及び2では積層体に変
化がなく、高い耐熱性を示すことが判った。更にピーリ
ング試験で比較例1の反射鏡で積層体と基板間で、比較
例2の反射鏡ではガラス層と基板間で剥離が起こったの
に対して、実施例1及び2の反射鏡では基板内での剥離
であった。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の反射鏡によ
れば、焼結体の表面粗さが大きくても、ガラス混在Al
23層及び主ガラス層、或いはガラス混在Al23層、
酸化物粒子分散ガラス層及び主ガラス層がこれを平坦化
し、主ガラス層上に形成された積層体の表面を歪みのな
い鏡面とする。また窒化アルミニウム焼結体からなる基
体上に主ガラス層を介して積層体が形成されるため、高
い耐熱性と放熱性を有する。特に従来の反射鏡と比較し
て、反射率特性及び耐熱性に優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射鏡を示す斜視図とその拡大断面
図。
【図2】本発明の別の反射鏡のを示す図1に対応する断
面図。
【符号の説明】
10,20 反射鏡 11 基体 12 Al23層 13 ガラス混在Al23層 14 酸化物粒子分散ガラス層 16 主ガラス層 17 積層体 17a 高屈折率層 17b 低屈折率層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化アルミニウム焼結体からなる基体(1
    1)と、前記基体(11)上にAl23層(12)を介して又はA
    23層(12)を介さずに設けられAl23にガラスが混
    在したガラス混在Al23層(13)と、前記ガラス混在A
    23層(13)上に設けられた主ガラス層(16)と、前記主
    ガラス層(16)上に高屈折率層(17a)と低屈折率層(17b)と
    が交互に複数回積層して形成された積層体(17)とを備え
    た高エネルギ光線の反射鏡。
  2. 【請求項2】 Al23層(12)が0〜9.99μmの厚
    さに形成され、ガラス混在Al23層(13)が0.01〜
    10μmの厚さに形成され、主ガラス層(16)が0.1〜
    100μmの厚さに形成され、高屈折率層(17a)が30
    nm〜150nmの厚さに形成され、低屈折率層(17b)
    が60nm〜300nmの厚さに形成された請求項1記
    載の高エネルギ光線の反射鏡。
  3. 【請求項3】 窒化アルミニウム焼結体からなる基体(1
    1)と、前記基体(11)上にAl23層(12)を介して又はA
    23層(12)を介さずに設けられAl23にガラスが混
    在したガラス混在Al23層(13)と、前記ガラス混在A
    23層(13)上に設けられAl23、TiO2及びZr
    2粒子よりなる群より選ばれた1種又は2種以上の酸
    化物粒子がガラスに分散した酸化物粒子分散ガラス層(1
    4)と、前記酸化物粒子分散ガラス層(14)上に設けられ前
    記酸化物粒子が含まれない主ガラス層(16)と、前記主ガ
    ラス層(16)上に高屈折率層(17a)と低屈折率層(17b)とが
    交互に複数回積層して形成された積層体(17)とを備えた
    高エネルギ光線の反射鏡。
  4. 【請求項4】 Al23層(12)が0〜9.99μmの厚
    さに形成され、ガラス混在Al23層(13)が0.01〜
    10μmの厚さに形成され、酸化物粒子分散ガラス層(1
    4)が0.1〜10μmの厚さに形成され、主ガラス層(1
    6)が0.1〜100μmの厚さに形成され、高屈折率層
    (17a)が30nm〜150nmの厚さに形成され、低屈
    折率層(17b)が60nm〜300nmの厚さに形成され
    た請求項3記載の高エネルギ光線の反射鏡。
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