JPH1074304A - 磁気ヘッドおよび磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気ヘッドおよび磁気記録再生装置

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JPH1074304A
JPH1074304A JP8230853A JP23085396A JPH1074304A JP H1074304 A JPH1074304 A JP H1074304A JP 8230853 A JP8230853 A JP 8230853A JP 23085396 A JP23085396 A JP 23085396A JP H1074304 A JPH1074304 A JP H1074304A
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magnetic
tape
head
ferrite
magnetic head
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JP8230853A
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Hiroshi Watari
浩 渡利
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Sony Corp
Original Assignee
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/12Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
    • H01F1/34Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites
    • H01F1/342Oxides
    • H01F1/344Ferrites, e.g. having a cubic spinel structure (X2+O)(Y23+O3), e.g. magnetite Fe3O4

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  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保磁力の小さな磁気テープに対して磁気的な
劣化を少なくすることができる磁気ヘッドおよび磁気記
録再生装置の提供を目的とする。 【解決手段】 この磁気ヘッドは、磁気テープの摺動面
に磁気コアの構成材の一部として多結晶構造を有するM
n−Znフェライト材を用いた磁気ヘッドにおいて、多
結晶Mn−Znフェライト材の組成を(MnO)x (Z
nO)y (Fe23 z で表したとき、z<60(m
ol%)および14≦y≦25(mol%)の組成を満
足し、かつ、異方性常数K1 =0を満足する、使用する
組成範囲1の多結晶Mn−Znフェライトを用いたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、多結晶M
n−Znフェライト材を用いた磁気ヘッドおよびこのよ
うな磁気ヘッドを搭載した磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のビデオテープレコーダ(以下、
「VTR」という。)、或いは一部のデータレコーダの
ように、いわゆるヘリカルスキャン方式を用いて磁気テ
ープに信号を記録する磁気記録再生装置においては、記
録信号のトラック幅を狭くし、かつ、波長を短くするこ
とで、記録密度を向上させてきた。
【0003】それに伴い、磁気テープでは、保磁力H
c、および残留磁束密度Brの向上、磁気ヘッドでは、
飽和磁束密度Bsの向上が図られている。例えば、磁気
テープでは、従来の酸化鉄系の磁性材料を用いた磁気テ
ープ(以下、「オキサイドテープ」という。)Hc=5
6.5[kA/m],Br=125[mT]から,Fe
合金系の磁性材料を用いた磁気テープ(以下、「メタル
テープ」という。)Hc=115.4[kA/m],B
r=225[mT]へと変更されている。
【0004】同様に、磁気ヘッドでは、従来のフェライ
トBs=0.45[T]を用いた磁気ヘッドから、記録
ギャップ部に高い飽和磁束密度を有した金属合金(Fe
−Al−Si:Bs=1.2[T],或いはCo系非晶
質:Bs=0.8[T])を配したメタルインギャップ
構造を持つ磁気ヘッド等へ変更されている。
【0005】一部のVTRやデータレコーダでは、回転
ドラム上に配置された回転磁気ヘッドのみで信号の記録
再生を行う磁気記録再生装置もあるが、音声信号用、或
いは制御信号用の用途として磁気テープの搬送経路上に
固定磁気ヘッドを配置する方式を採用する磁気記録再生
装置も少なくない。これらの固定磁気ヘッドの中には、
磁気テープの全幅に亘って信号の消去を行う全幅消去ヘ
ッドも含まれるが、この全幅消去ヘッドにもメタルテー
プへの対応が要求されている。
【0006】従来の全幅消去ヘッドのメタルテープ対応
の手法としては、回転ドラム上に配置された回転磁気ヘ
ッドと同様にメタルインギャップ構造を採用することが
多かった。しかし、ヘリカルスキャン方式を用いて磁気
テープに回転磁気ヘッドにより信号を記録する磁気記録
再生装置においては、高密度記録を行うため、周波数帯
域は数[MHz]以上の高周波域に及び、記録波長が短
くなり、図8Bに示すように、磁気テープへの記録深度
が比較的浅くなる。そのため、全幅消去ヘッド以外に固
定ヘッドを持たない磁気記録再生装置では、飽和磁束密
度の高い、例えば、Bs≧0.5[T]フェライトを用
いた全幅消去ヘッドで実用に足りる場合もあった。ま
た、消去効率を改善する目的でメタルインギャップ構造
と高磁束密度フェライト材を併用する場合もあった。
【0007】この場合、多結晶構造を有するMn−Zn
フェライト材では、室温で異方性常数K1 =0となる組
成で高い透磁率が得られるため、一般に異方性常数K1
=0の組成線に沿って製造されることが多かった。ここ
で、飽和磁束密度を向上させるため、Fe成分を異方性
常数K1 =0となる組成線に沿って増加させていくと、
磁歪λs=0となる組成線から外れていくようになる。
この場合には、磁歪が大きくなる。高密度記録で高周波
信号を記録する場合においては、特に磁歪の存在が問題
になる。磁歪とは、純鉄等の強磁性体を磁化させたとき
に、変形する現象のことをいう。また、逆に外部から応
力(張力、あるいは圧縮力)を加えたときに磁化の向き
が規制されることを逆磁歪効果という。磁気ヘッドの分
野においては、一般に、磁歪が大きなフェライトは、再
生時にテープテンションによって磁気ヘッドに動的に変
動する応力が作用し、逆磁歪効果により摺動ノイズが発
生することを始めとし、さらに磁気テープに対しても各
種の磁気的な劣化を誘発することが知られているが、一
般に、摺動ノイズへの対応は、磁気ヘッドの摺動面に、
単結晶フェライトより摺動ノイズが少ない多結晶のフェ
ライトを使用するという方法が採られてきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の磁気ヘ
ッドでは、磁気テープに対する磁気的な劣化という観点
から見た場合、従来からある音声記録装置のように固定
磁気ヘッドのみを使用する磁気記録再生装置において
は、ヘリカルスキャン方式を用いた磁気記録再生装置と
比較して充分に長い波長の信号を磁気テープ上に記録す
るため、図8Aに示すように、信号は磁気テープに深層
記録され、ここで使用されている高磁束密度フェライト
材程度の磁歪では、記録信号に与える影響は少なく、問
題となることはなかった。ところが、上述したようなヘ
リカルスキャン方式を用いた磁気記録再生装置において
は、高密度記録を行うため、図8Bに示すように、磁気
テープへの記録深度が浅くなるため、ヘリカルスキャン
方式で記録された信号に対する、逆磁歪効果による磁気
的な劣化は無視できなくなる。
【0009】特に、メタルテープとオキサイドテープを
併用するヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置で
は、メタルテープに対応した磁気ヘッドが要求される
が、高い飽和磁束密度、言い換えれば、大きな磁歪を有
したフェライト材からなる全幅消去ヘッドを使用した場
合、メタルテープと比較して保磁力と残留磁束密度の小
さいオキサイドテープにおける信号の磁気的劣化が顕著
になるという不都合があった。また、昨今使用されてい
るCo−Ni系合金を蒸着して作成する、いわゆる蒸着
テープHc=83.6[kA/m]においても、磁気テ
ープに対する磁気的劣化が生じるという不都合があっ
た。
【0010】本発明は、かかる点を考慮してなされたも
のであり、保磁力の異なる磁気テープを使用する磁気記
録再生装置において、保持力の小さな磁気テープに対し
ても磁気的な劣化を少なくすることができる磁気ヘッド
および磁気記録再生装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッドは、
磁気テープの摺動面に磁気コアの構成材の一部として多
結晶構造を有するMn−Znフェライト材を用いた磁気
ヘッドにおいて、多結晶Mn−Znフェライト材の組成
を(MnO)x (ZnO)y (Fe2 3 zで表した
とき、z<60(mol%)および14≦y≦25(m
ol%)の組成を満足し、かつ、異方性常数K1 =0を
満足する組成からなる多結晶Mn−Znフェライトを用
いたものである。
【0012】また、本発明の磁気記録再生装置は、磁気
テープの摺動面に磁気コアの構成材の一部として多結晶
構造を有するMn−Znフェライト材を用いた磁気ヘッ
ドを搭載したヘリカルスキャン方式を用いた磁気記録再
生装置において、多結晶Mn−Znフェライト材の組成
を(MnO)x (ZnO)y (Fe2 3 z で表した
とき、z<60(mol%)および14≦y≦25(m
ol%)の組成を満足し、かつ、異方性常数K1 =0を
満足する組成からなる多結晶Mn−Znフェライトを用
いた磁気ヘッドを搭載したものである。
【0013】本発明の磁気ヘッドによれば、以下のよう
な作用をする。多結晶Mn−Znフェライトの組成(M
nO)x (ZnO)y (Fe2 3 z のうち、(Fe
2 3 z の組成をz<60(mol%)としたので、
z>60(mol%)で異方性常数K1 =0となる組成
線と区別することができる。これにより、保磁力の小さ
な磁気テープに対しても磁気的な劣化を少なくすること
ができる。
【0014】また、(ZnO)y の組成の上限をy=2
5(mol%)としたので、キュリー温度Tc=130
℃以上の組成範囲にすることにより、全幅消去ヘッドに
適用する場合に全幅消去ヘッドの素子自体の発熱によ
る、磁気ヘッドのキュリー温度Tc近傍における磁性の
消失を防ぐことができる。また、(ZnO)y の組成の
下限をy=14(mol%)としたので、保持力の小さ
な磁気テープに対するテープ摺動時の磁気劣化の限界と
なる磁歪を超えることをなくすことができる。
【0015】これにより、磁歪の小さな組成範囲で、信
号の記録、再生、消去を確実に行うことができると共
に、記録再生、または消去の動作以外の磁気テープ走行
において磁気テープと摺動する際に、保持力の小さな磁
気テープに対して磁気的な劣化を与えることがない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本実施の形態の磁気ヘッド
について説明する前に、図6を用いてこの磁気ヘッドを
用いるVTRの磁気テープの搬送経路について説明す
る。図6において、図示しない供給側リールから巻取側
リールに向けて矢印で示すテープ走行方向に、固定磁気
ヘッド20、回転ドラム21上に搭載された回転磁気ヘ
ッド14、全幅消去ヘッド22の各磁気ヘッドが配置さ
れる。磁気テープ38は、テープローディング時に、テ
ンションアーム25、37およびガイドポスト26〜3
6の進出により、図示しない供給側リールから引き出さ
れて、所定の張力が付与された状態で、図示しないキャ
プスタンモータにより回転駆動されるキャプスタン23
およびキャプスタン23に従動するピンチローラ24と
により矢印で示すテープ走行方向に送り出される。そし
て、磁気テープ38は、固定磁気ヘッド20、回転磁気
ヘッド14、全幅消去ヘッド22の各磁気ヘッドの摺動
面と摺動する。
【0017】固定磁気ヘッド20は、図7に示すよう
に、コントロール信号および付帯信号からなる記録信号
39を磁気テープ38上の上下の長手方向トラックに記
録する。回転磁気ヘッド14は回転ドラム21の回転に
より映像信号、音声信号およびデータ信号等からなる記
録信号40を斜め方向のヘリカルトラックに高密度記録
する。全幅消去ヘッド22は磁気テープ38に記録され
たすべての記録信号39、40を消去する。ここで、固
定磁気ヘッド20により長手トラックに記録される記録
信号39は図8Aに示すように長波長の信号のため記録
深度が深くなるが、回転磁気ヘッドによりヘリカルトラ
ックに記録される記録信号は高密度記録を要求されるこ
とにより図8Bに示すように短波長となるため記録深度
が浅くなる。
【0018】本実施の形態では、図6及び図7に示すよ
うな磁気テープ38に対してヘリカルスキャン方式によ
り回転ドラム21上に配置された回転磁気ヘッド14に
よって映像信号、音声信号、或いはデータ信号等が記録
再生されるVTRにおいて、磁気テープ38の摺動面の
一部、或いは磁気テープ38の摺動面の全てが多結晶フ
ェライトで構成された磁気ヘッドをテープ走行経路上に
少なくとも1箇所以上有するようにした。この磁気ヘッ
ドは、固定磁気ヘッド(コントロールヘッド)20また
は全幅消去ヘッド22または回転磁気ヘッド14のうち
のいずれか、または全てに適用される。
【0019】上述した磁気記録再生装置は、酸化鉄系の
磁性材料を用いたオキサイドテープHc=56.5[k
A/m],Br=125[mT]とFe合金系の磁性材
料を用いたメタルテープHc=115.4[kA/
m],Br=225[mT]の2種類、或いはCo−N
i系合金を蒸着して作成する蒸着テープHc=83.6
[kA/m],Br=370〔mT〕とFe合金系の磁
性材料を用いたメタルテープHc=115.4[kA/
m]の2種類の磁気テープを併用することができる。こ
こで、蒸着テープは、メタル蒸着テープ(ME:Met
al Evaporated Tape)と呼ばれ、C
o−Niなどの金属磁性材をベースフィルム上に薄く蒸
着し、残留磁束密度を他のテープに比べて向上させたも
のであり、また、再生出力が高く、高密度記録用テープ
として用いられるものである。
【0020】本実施の形態の磁気ヘッドは、特に、磁気
テープの摺動面に多結晶構造を有するMn−Znフェラ
イト材を使用した磁気ヘッドにおいて、多結晶Mn−Z
nフェライト材の組成を規定するものである。すなわ
ち、多結晶Mn−Znフェライトの組成を(MnO)x
(ZnO)y (Fe2 3 z で表したとき、z<60
(mol%)および14≦y≦25(mol%)の組成
を満足し、かつ、異方性常数K1 =0を満足する組成か
らなる多結晶Mn−Znフェライトを用いたものであ
る。
【0021】つまり、図1に示すように、本実施の形態
の磁気ヘッドは、多結晶Mn−Znフェライトの組成範
囲のうち、使用する組成範囲1である。ここで、多結晶
Mn−Znフェライトの組成(MnO)x (ZnO)y
(Fe2 3 z のうち、(Fe2 3 z の組成をz
<60(mol%)とした理由は、z>60(mol
%)で図示はしないが異方性常数K1 =0となる組成線
があるため、それと区別するためである。つまり、磁歪
の少ない組成範囲を用いるようにするためである。ま
た、(ZnO)y の組成の上限をy=25(mol%)
とした理由は、これがキュリー温度Tc=130℃とな
る組成であるからである。つまり、本実施の形態の磁気
ヘッドを全幅消去ヘッドに適用する場合には交流消磁に
より飽和磁界を磁気テープ表面にテープ全幅に亘って付
与する必要があるため、交流電流を全幅消去ヘッドに流
した際全幅消去ヘッドの素子自体の発熱により、キュリ
ー温度Tc近傍における磁性の消失が懸念される。そこ
で、全幅消去ヘッドの動作の安全性を考慮して、キュリ
ー温度Tcを動作補償温度の3倍程度の値とした。ま
た、(ZnO)y の組成の下限をy=14(mol%)
とした理由は、オキサイドテープに対する磁気劣化が実
用限界となる磁歪を与える組成であるからである。
【0022】次に、本実施の形態の磁気ヘッドを全幅消
去ヘッドに適用した例について図2及び図3を用いて説
明する。ここで、一般的な磁気ヘッドとしては、コア材
質が多結晶フェライトで構成されたフェライトヘッドが
多く使用されている。これは、フェライトが磁気特性、
耐摩耗性ともに優れているからである。ところが、先に
説明したメタルテープは保磁力が高いため、メタルテー
プに記録された信号を消磁するためには、コア材質の飽
和磁束密度が高いことが要求される。Fe−Al−Si
(センダスト)やCo系非晶質などの金属系の磁性材料
は飽和磁束密度が高いことが知られている。そこで、ヘ
ッドギャップ部のみにFe−Al−Si(センダスト)
合金薄膜を配置して、それ以外の部分には耐摩耗性に優
れたフェライト材で構成したメタルインギャップ(MI
G:Metal In Gap)と呼ばれる磁気ヘッド
を用いるようにしている。
【0023】本実施の形態の磁気ヘッドを適用した全幅
消去ヘッドの外観は図2Aに示すように、磁気テープ摺
動面上に磁気テープの幅方向にギャップ部2を有し、ギ
ャップ部2にFe−Al−Si(センダスト)合金薄膜
を有するメタルインギャップ構造で構成される。この場
合の多結晶Mn−Znフェライト3の組成は(MnO)
x (ZnO)y (Fe2 3 z のうち、x=28,y
=20,z=52とした、(MnO)28(ZnO)
20(Fe2 3 52である。なお、この場合、保磁力と
残留磁束密度の小さいオキサイドテープを使用しても記
録信号に磁気的な劣化を与えることはない。また、いわ
ゆる蒸着テープHc=83.6[kA/m]に対しても
同様の効果が得られる。
【0024】また、図7に示した磁気ヘッドの配列にお
いて、固定磁気ヘッド20を外してVTRを構成しても
良い。この場合、固定磁気ヘッド20によって記録また
は再生されるべきコントロール信号は、回転磁気ヘッド
14によって記録または再生される。この場合の本実施
の形態の磁気ヘッドを適用した他の例の全幅消去ヘッド
の外観は図2Aに示したと同様であるが、コア材質は全
て多結晶Mn−Znフェライト7で構成される。この場
合の多結晶Mn−Znフェライト7の組成は(MnO)
x (ZnO)y (Fe2 3 z のうち、x=33,y
=14,z=53とした、(MnO)33(ZnO)
14(Fe2 3 53である。そして、この組成の多結晶
Mn−Znフェライト7の残留磁束密度はBs=0.5
2[T]である。この場合の全幅消去ヘッド22の消去
率は、メタルテープを使用した場合、図2に示したメタ
ルインギャップ構造を有する全幅消去ヘッド22には及
ばないが、回転磁気ヘッド14で記録された信号を消去
するには充分である。
【0025】また、図7に示したように磁気ヘッドの配
列において、固定磁気ヘッド20を設けてVTRを構成
しても良い。この場合、回転磁気ヘッド14によって信
号が記録または再生されるべき磁気テープ38上のヘリ
カルトラックに対応する位置には、固定磁気ヘッド20
の磁気コアは形成されない。この場合の本実施の形態の
磁気ヘッド20を適用した例の固定磁気ヘッドを図4に
示す。図4において、固定磁気ヘッド20の外筐8は電
磁気的な雑音を遮断するために、Fe−Ni合金等の金
属磁性体で形成され、磁気テープ摺動面12の磁気テー
プ上の長手方向トラックに対応する位置には磁気コア9
を樹脂10で囲むようにして配置される。磁気テープ摺
動面12の磁気テープ上のヘリカルトラックに対応する
位置には磁気テープの走行性に優れ、電磁気的な雑音を
遮断することも可能な多結晶Mn−Znフェライト11
を配置して構成される。この場合の多結晶Mn−Znフ
ェライト11の組成は(MnO)x (ZnO)y (Fe
2 3 z のうち、x=28,y=20,z=52とし
た、(MnO)28(ZnO)20(Fe2 3 52であ
る。
【0026】また、図7に示したように磁気ヘッドの配
列において、記録信号の再生を目的とした回転磁気ヘッ
ド14を設けてVTRを構成しても良い。この場合、再
生出力を改善するためにギャップ部近傍に単結晶フェラ
イトを配置しても良い。この場合の本実施の形態の磁気
ヘッドを適用した例の回転磁気ヘッドを図5に示す。こ
の例の回転磁気ヘッド14の平面図は図5Aに示すよう
に、回転ドラム21上に固定されるヘッドベース13の
先端に回転磁気ヘッド14が設けられる。図5Bに示す
ように回転磁気ヘッド14の詳細構造はコア部分に多結
晶フェライト18を配置し、ギャップ16近傍の磁気テ
ープ摺動面19には、単結晶フェライト17を配置して
構成される。この場合の多結晶Mn−Znフェライト1
8の組成は(MnO)x (ZnO)y (Fe2 3 z
のうち、x=28,y=20,z=52とした、(Mn
O)28(ZnO)20(Fe2 3 52である。このよう
に、ギャップ16部近傍のみ単結晶フェライト17を配
置してその両側の磁気テープ摺動面19に多結晶Mn−
Znフェライト18を配置して構成する理由は、摺動ノ
イズを防ぐためである。このようにして、本実施の形態
においては、単結晶フェライトと組成範囲を限定して磁
歪の少ない多結晶フェライトとを適宜組み合わせて、信
号成分を拾う部分には単結晶フェライトを用いて、磁気
テープと摺動するだけの部分には多結晶フェライトを用
いるようにして、信号成分に対する感度を良くすると共
に、ノイズ成分を低減するようにして、S/N比を向上
させることができる。
【0027】また、図7に示したように磁気ヘッドの配
列において、記録信号の記録を目的とした回転磁気ヘッ
ド14を設けてVTRを構成しても良い。この場合、メ
タルテープに対して充分な信号記録を行うためにギャッ
プ部近傍にFe−Al−Si合金、或いはCo系非晶質
等の金属磁性薄膜を配置しても良い。この場合の本実施
の形態の磁気ヘッドを適用した例の回転磁気ヘッドを上
述と同様に図5を用いて説明する。この例の回転磁気ヘ
ッド14の平面図は図5Aに示すように、回転ドラム2
1上に固定されるヘッドベース13の先端に回転磁気ヘ
ッド14が設けられる。図5Bに示すように回転磁気ヘ
ッド14の詳細構造はコア部分に多結晶フェライト18
を配置し、ギャップ16近傍の磁気テープ摺動面19に
は、Fe−Al−Si合金17、或いはCo系非晶質等
の金属磁性薄膜を配置して構成される。この場合の多結
晶Mn−Znフェライト18の組成は(MnO)x (Z
nO)y (Fe2 3 z のうち、x=28,y=2
0,z=52とした、(MnO)28(ZnO)20(Fe
2 3 52である。このように、ギャップ16部近傍の
みFe−Al−Si合金17、或いはCo系非晶質等の
金属磁性薄膜を配置してその両側の磁気テープ摺動面1
9に多結晶Mn−Znフェライト18を配置して構成す
る理由は、摺動ノイズを防ぐためである。
【0028】また、図7に示したように磁気ヘッドの配
列において、記録信号の消去を目的とした回転磁気ヘッ
ド14を設けてVTRを構成しても良い。この場合、メ
タルテープに対して充分な信号消去率を確保するために
ギャップ部近傍にFe−Al−Si合金、或いはCo系
非晶質等の金属磁性薄膜を配置しても良い。この場合の
本実施の形態の磁気ヘッドを適用した例の回転磁気ヘッ
ドを上述同様に図5を用いて説明する。この例の回転磁
気ヘッド14の平面図は図5Aに示すように、回転ドラ
ム21上に固定されるヘッドベース13の先端に回転磁
気ヘッド14が設けられる。図5Bに示すように回転磁
気ヘッド14の詳細構造はコア部分に多結晶フェライト
18を配置し、ギャップ16近傍の磁気テープ摺動面1
9には、Fe−Al−Si合金17、或いはCo系非晶
質等の金属磁性薄膜を配置して構成される。この場合の
多結晶Mn−Znフェライト18の組成は(MnO)x
(ZnO)y (Fe2 3 z のうち、x=28,y=
20,z=52とした、(MnO)28(ZnO)20(F
2 3 52である。このように、ギャップ16部近傍
のみFe−Al−Si合金17、或いはCo系非晶質等
の金属磁性薄膜を配置してその両側の磁気テープ摺動面
19に多結晶Mn−Znフェライト18を配置して構成
する理由は、摺動ノイズを防ぐためである。
【0029】また、図7に示したように磁気ヘッドの配
列において、記録信号の消去を目的とした回転磁気ヘッ
ド14を設けてVTRを構成しても良い。この場合、図
8Bに示すように、磁気テープに記録された信号の記録
深度が浅いために磁束密度の高い多結晶フェライトのみ
を配置しても良い。この場合の本実施の形態の磁気ヘッ
ドを適用した例の回転磁気ヘッド14を上述同様に図5
を用いて説明する。この例の回転磁気ヘッド14の平面
図は図5Aに示すように、回転ドラム21上に固定され
るヘッドベース13の先端に回転磁気ヘッド14が設け
られる。図5Bに示すように回転磁気ヘッド14の詳細
構造はコア部分のすべてに多結晶フェライト18を配置
して構成される。この場合の多結晶Mn−Znフェライ
ト18の組成は(MnO)x (ZnO)y (Fe
2 3 z のうち、x=33,y=14,z=53とし
た、(MnO)33(ZnO)14(Fe2 3 53であ
る。そして、この組成の多結晶Mn−Znフェライト1
8の残留磁束密度はBs=0.52[T]である。
【0030】
【発明の効果】この発明の磁気ヘッドは、磁気テープの
摺動面に磁気コアの構成材の一部として多結晶構造を有
するMn−Znフェライト材を用いた磁気ヘッドにおい
て、上記多結晶Mn−Znフェライト材の組成を(Mn
O)x (ZnO)y (Fe2 3 z で表したとき、z
<60(mol%)および14≦y≦25(mol%)
の組成を満足し、かつ、異方性常数K1 =0を満足する
組成からなる多結晶Mn−Znフェライトを用いたの
で、保磁力の異なる磁気テープを使用する場合にも、磁
気ヘッドの構成材であるフェライトが原因で誘発されて
いた、保磁力の小さな磁気テープに対する磁気的な特性
劣化を低減し、かつ、適正な磁気記録、再生、または消
去を行うことができるという効果を奏する。
【0031】また、この発明において、上述において、
上記磁気テープに記録された信号を磁気テープの全幅に
亘って消去する磁気ヘッドは、保磁力の小さな磁気テー
プに対する磁気的な特性劣化を低減し、かつ、適正な消
去を行うことができるという効果を奏する。
【0032】また、この発明において、上述において、
上記磁気コアのギャップ部に高磁束密度を有する金属薄
膜を配し、上記磁気テープに記録された信号を磁気テー
プの全幅に亘って消去する磁気ヘッドは、メタルテープ
等の保磁力の高い磁気テープに記録された信号を、ギャ
ップ部に高い飽和磁束密度を発生させて、確実に消去
し、かつ、保持力の小さな磁気テープに対する磁気的な
特性劣化を低減することができるという効果を奏する。
【0033】また、この発明において、上述において、
上記磁気コア以外の箇所に上記多結晶Mn−Znフェラ
イト材を配置して、外部誘導ノイズを遮断すると共に、
磁気テープの走行性を改善するようにしたので、固定磁
気ヘッドに適用することにより、磁気テープのヘリカル
トリック部分に対して走行性を向上させて、雑音を遮断
し、かつ、保持力の小さな磁気テープに対する磁気的な
特性劣化を低減することができるという効果を奏する。
【0034】また、この発明の磁気記録再生装置は、磁
気テープの摺動面に磁気コアの構成材の一部として多結
晶構造を有するMn−Znフェライト材を用いた磁気ヘ
ッドを搭載したヘリカルスキャン方式を用いた磁気記録
再生装置において、上記多結晶Mn−Znフェライト材
の組成を(MnO)x (ZnO)y (Fe2 3 z
表したとき、z<60(mol%)および14≦y≦2
5(mol%)の組成を満足し、かつ、異方性常数K1
=0を満足する組成からなる多結晶Mn−Znフェライ
トを用いた磁気ヘッドを搭載したので、保磁力の異なる
磁気テープを使用する磁気記録再生装置において、磁気
ヘッドの構成材であるフェライトが原因で誘発されてい
た、保磁力の小さな磁気テープに対する磁気的な特性劣
化を低減し、かつ、適正な磁気記録、再生、または消去
を行うことができるという効果を奏する。
【0035】また、この発明の磁気記録再生装置は、上
述において、上記磁気ヘッドは、磁気テープに記録され
た信号を磁気テープの全幅に亘って消去するものであっ
て、上記磁気テープ搬送経路の一部に固定した形態で搭
載されたので、磁気テープ搬送経路において、保磁力の
小さな磁気テープに対する磁気的な特性劣化を低減し、
かつ、適正な消去を行うことができるという効果を奏す
る。
【0036】また、この発明の磁気記録再生装置は、上
述において、上記磁気ヘッドは、上記磁気コアのギャッ
プ部に高磁束密度を有する金属薄膜を配し、上記磁気テ
ープに記録された信号を磁気テープの全幅に亘って消去
するものであって、上記磁気テープ搬送経路の一部に固
定した形態で搭載されたので、磁気テープ搬送経路にお
いて、メタルテープ等の保磁力の高い磁気テープに記録
された信号を、ギャップ部に高い飽和磁束密度を発生さ
せて、確実に消去し、かつ、保持力の小さな磁気テープ
に対する磁気的な特性劣化を低減することができるとい
う効果を奏する。
【0037】また、この発明の磁気記録再生装置は、上
述において、上記磁気ヘッドは、上記磁気コア以外の箇
所に上記多結晶Mn−Znフェライト材を配置して、外
部誘導ノイズを遮断すると共に、磁気テープの走行性を
改善するようにしたものであって、上記磁気テープ搬送
経路の一部に固定した形態で搭載されたので、磁気テー
プ搬送経路において、上記磁気コア以外の箇所に上記多
結晶Mn−Znフェライト材を配置して、外部誘導ノイ
ズを遮断すると共に、磁気テープの走行性を改善するよ
うにしたので、固定磁気ヘッドに適用することにより、
磁気テープのヘリカルトリック部分に対して走行性を向
上させて、雑音を遮断し、かつ、保持力の小さな磁気テ
ープに対する磁気的な特性劣化を低減することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における磁気ヘッドの一実施の形態の組
成範囲を示す図である。
【図2】本発明における磁気ヘッドの一実施の形態を全
幅消去ヘッドに適用した例を示す図であり、図2Aは斜
視図であり、図2Bはキャップ近傍断面図である。
【図3】本発明における磁気ヘッドの一実施の形態を全
幅消去ヘッドに適用した他の例を示す図である。
【図4】本発明における磁気ヘッドの一実施の形態を固
定磁気ヘッドに適用した例を示す図である。
【図5】本発明における磁気ヘッドの一実施の形態を固
定磁気ヘッドに適用した例を示す図であり、図5Aは概
略平面図であり、図5Bは回転磁気ヘッド構造詳細図で
ある。
【図6】本発明における磁気ヘッドの一実施の形態を用
いるVTRの磁気テープ搬送経路を示す図である。
【図7】本発明における磁気ヘッドの一実施の形態の磁
気テープへの記録パターン概念図である。
【図8】本発明における磁気ヘッドの一実施の形態の信
号波長と磁気テープの磁化状態を示す図であり、図8A
は長波長の場合であり、図8Bは短波長の場合である。
【符号の説明】
1 使用する組成範囲、2 ギャップ部、3 多結晶フ
ェライト、4 Fe−Al−Si合金、5 ガラスギャ
ップ、6 磁気テープ摺動面、7 多結晶フェライト、
8 外筐、9 磁気コア、10 樹脂、11 多結晶フ
ェライト、12磁気テープ摺動面、13 ヘッドベー
ス、14 回転磁気ヘッド、15 巻線窓、16 ギャ
ップ、17 単結晶フェライト、18 多結晶フェライ
ト、19磁気テープ摺動面、20 固定磁気ヘッド、2
1 回転磁気ヘッド、22 全幅消去ヘッド、23 キ
ャプスタン、24 ピンチローラ、25 テンションア
ーム、26〜36 ガイドポスト、37 テンションア
ーム、38 磁気テープ、39 記録信号、40 記録
信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープの摺動面に磁気コアの構成材
    の一部として多結晶構造を有するMn−Znフェライト
    材を用いた磁気ヘッドにおいて、 上記多結晶Mn−Znフェライト材の組成を(MnO)
    x (ZnO)y (Fe 2 3 z で表したとき、z<6
    0(mol%)および14≦y≦25(mol%)の組
    成を満足し、かつ、異方性常数K1 =0を満足する組成
    からなる多結晶Mn−Znフェライトを用いたことを特
    徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気ヘッドにおいて、 上記磁気テープに記録された信号を磁気テープの全幅に
    亘って消去することを特徴とする磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の磁気ヘッドにおいて、 上記磁気コアのギャップ部に高磁束密度を有する金属薄
    膜を配し、上記磁気テープに記録された信号を磁気テー
    プの全幅に亘って消去することを特徴とする磁気ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の磁気ヘッドにおいて、 上記磁気コア以外の箇所に上記多結晶Mn−Znフェラ
    イト材を配置して、外部誘導ノイズを遮断すると共に、
    磁気テープの走行性を改善するようにしたことを特徴と
    する磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 磁気テープの摺動面に磁気コアの構成材
    の一部として多結晶構造を有するMn−Znフェライト
    材を用いた磁気ヘッドを搭載したヘリカルスキャン方式
    を用いた磁気記録再生装置において、 上記多結晶Mn−Znフェライト材の組成を(MnO)
    x (ZnO)y (Fe 2 3 z で表したとき、z<6
    0(mol%)および14≦y≦25(mol%)の組
    成を満足し、かつ、異方性常数K1 =0を満足する組成
    からなる多結晶Mn−Znフェライトを用いた磁気ヘッ
    ドを搭載したことを特徴とする磁気記録再生装置 。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の磁気記録再生装置におい
    て、 上記磁気ヘッドは、磁気テープに記録された信号を磁気
    テープの全幅に亘って消去するものであって、上記磁気
    テープ搬送経路の一部に固定した形態で搭載されたこと
    を特徴とする磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の磁気記録再生装置におい
    て、 上記磁気ヘッドは、上記磁気コアのギャップ部に高磁束
    密度を有する金属薄膜を配し、上記磁気テープに記録さ
    れた信号を磁気テープの全幅に亘って消去するものであ
    って、上記磁気テープ搬送経路の一部に固定した形態で
    搭載されたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の磁気記録再生装置におい
    て、 上記磁気ヘッドは、上記磁気コア以外の箇所に上記多結
    晶Mn−Znフェライト材を配置して、外部誘導ノイズ
    を遮断すると共に、磁気テープの走行性を改善するよう
    にしたものであって、上記磁気テープ搬送経路の一部に
    固定した形態で搭載されたことを特徴とする磁気記録再
    生装置。
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