JPH1076222A - 塗膜形成方法及び塗装物 - Google Patents

塗膜形成方法及び塗装物

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JPH1076222A
JPH1076222A JP25102496A JP25102496A JPH1076222A JP H1076222 A JPH1076222 A JP H1076222A JP 25102496 A JP25102496 A JP 25102496A JP 25102496 A JP25102496 A JP 25102496A JP H1076222 A JPH1076222 A JP H1076222A
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JP
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coating
stage
electrodeposition
coating film
coated
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JP25102496A
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Masaru Ishiwatari
賢 石渡
Tsuneo Ukita
恒夫 浮田
Kiyoshi Arai
清志 新井
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Nippon Paint Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電着塗料と塗り重ねる熱硬化性塗料をウェッ
ト・オンウェットで焼付ける工法におけるネックであっ
た塗膜外観良好な塗膜を提供する。 【解決手段】 被塗物に電着塗料を塗装し、次いで熱硬
化性塗料を塗装後、電着塗膜と熱硬化性塗膜を多段式又
は連続式昇温法で焼付硬化する塗膜形成方法及び上記方
法で塗膜形成された塗装物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電着塗料による塗
膜と熱硬化性塗料による塗膜をウェット・オン・ウェッ
トで塗り重ね、焼付硬化することによって外観良好な塗
膜を得る塗膜形成方法、とくに焼付硬化方式の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、被塗物に防錆性及び良好な塗膜を
形成する方法として、電着塗膜上に、中塗り又は上塗り
する方法が種々提案されている。例えば、電着塗装後、
焼付けて半硬化させ、次いで半硬化塗膜層上に粉体塗料
を付着させて硬化又は溶融させる方法(特開昭52ー4
7834号公報)、電着塗装後、塗膜を加熱成膜するこ
となしに、特定範囲の固形分濃度を有する液体塗料を塗
装し、次いで両塗膜を加熱乾燥する塗膜形成方法(特開
昭55ー94668号公報)、カチオン型電着塗料を電
着塗装し、電着塗料のゲル分率及び残存ブロック化剤量
が特定範囲となるように焼付けし、硬化後上塗り塗料を
塗装し、加熱焼付する方法(特開昭57ー76200号
公報)等がある。また、被塗物を電着塗料で塗装し、焼
付け処理することなく、中塗り又は上塗り塗料を塗装す
るウェット・オン・ウェット塗装方法において、上記中
塗り又は上塗り塗装した後、被塗物を120〜180℃
の温度条件下で、10〜40分間焼付処理する方法も使
用されている。
【0003】しかしながら、上記粉体塗膜の形成方法
は、かかる粉体塗料に限定される方法であること、ま
た、半硬化の確認工程を必要とする等の問題がある。上
記液体塗料で塗布する方法は、特定の液体塗料を使用す
る必要があること、また、上記カチオン型電着塗料を用
いる方法では、特定の焼付条件とする必要があり、制御
が複雑であること、さらに、上記ウェット・オン・ウェ
ット塗装方法では、硬化時に歪が発生したり、ベーパー
抜けの悪さから良好な塗膜が得られないという問題があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、電着塗装後、中塗り及び/又は上塗り塗装を行うウ
ェットト・オン・ウェット塗装方法において、焼付硬化
時に歪の発生しない良好な塗膜を簡易な方法により得る
ことができる塗膜形成方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は鋭意検討を行った結果、電着塗装後、中塗り及
び/又は上塗り塗装を行うウェット・オン・ウェット塗
装方法において、両膜を同時焼付けする時、例えば多段
式昇温法又はスロー連続昇温法のような昇温方式で行え
ば、硬化歪が緩和され、ベーパー抜けが良く、塗膜外観
が向上することを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明による塗膜形成方法は、
被塗物に電着塗料を塗装し、次いで熱硬化性塗料を塗装
後、電着塗膜と熱硬化性塗膜とを、多段式又は連続式昇
温法で焼付硬化することを特徴とし、さらに本発明は、
これにより塗膜形成された塗装物を提供することにあ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の塗膜形成方法において
は、まず、被塗物に電着塗料を塗装する。被塗物として
は、金属部材であれば特に制限されないが、例えば、自
動車の車体、部品、プレハブ住宅の支柱、梁等の鉄骨構
造体、洗濯機、冷蔵庫等の家庭電気製品のケース等が挙
げられる。
【0008】上記被塗物に電着塗料を塗装するに先立
ち、被塗物は、通常の方法に従い、脱脂処理、続いてリ
ン酸亜鉛等による化成処理を行うことが好ましい。
【0009】電着塗料を塗装する方法としては、公知の
方法に従えばよく、例えば、電圧200〜350ボル
ト、浴温26〜30℃、電着時間は3〜6分の条件で行
うことが好ましい。また、乾燥膜厚としては、2〜40
μm好ましくは15〜35μmとなるような量とするこ
とが好ましい。
【0010】電着塗料としては、公知のアニオン型電着
塗料あるいはカチオン型電着塗料が挙げられる。上記ア
ニオン型電着塗料としては、特に制限されないが、分子
中にカルボキシル基などの酸性官能基を多数有する樹脂
を塗膜形成樹脂とするもので、例えばマレイン化油及び
そのハーフエステル化物、フェノール樹脂変性マレイン
化油、アルキド樹脂、マレイン化脂肪酸変性エポキシ樹
脂、カルボキシル基含有ポリプタジエン系樹脂、マレイ
ン化脂肪酸変性スチレンーアリルアルコール系樹脂、カ
ルボキシル基含有アクリル樹脂等を塗膜形成樹脂とする
ものを挙げることができる。また、市販品としては、パ
ワーコート(日本ペイント社製)が挙げられる。上記カ
チオン型電着塗料としては、特に制限されないが、分子
中にアミノ基などの塩基性官能基を多数有する樹脂を塗
膜形成樹脂とするもので、例えば、エポキシ樹脂のグリ
シジル基を第1または第2アミンで付加開環したもの、
アミノ基含有アクリル樹脂等を塗膜形成樹脂とするもの
を挙げることができる。また、市販品としては、パワー
トップ(日本ペイント社製)が挙げられる。
【0011】本発明において、電着塗装後は、水洗処理
することが好ましい。かかる水洗処理としては、スプレ
ー処理、浸漬処理等が挙げられる。また、その後、水切
り工程である風乾等のセッティング処理することが、高
外観を特に要求される場合、被塗物の形状が複雑な場合
に好ましい。風乾時間としては、特に制限されず、被塗
物の形状、大きさ等により異なるが、例えば10分〜5
0分間とすることが好ましい。
【0012】本発明においては、上記電着塗装後は、電
着塗装による塗膜を焼付硬化することなしに熱硬化性塗
料で塗装を行う(以下、「ウェット・オン・ウェット方
式」とも言う)。
【0013】熱硬化性塗料としては、特に制限されない
が、公知の水系アニオン型塗料、水系カチオン型塗料、
水系ノニオン型塗料、エマルジョン樹脂塗料及び溶剤型
塗料等の熱硬化性液体塗料;エポキシ系塗料、アクリル
系塗料、ポリエステル系塗料等の熱硬化性粉体塗料等が
挙げられる。水系アニオン型及びカチオン型の液状塗料
としては前記の電着塗料と同じ樹脂系の塗料が使用でき
る。
【0014】水系ノニオン型塗料としては、例えばポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等を塗
膜形成性樹脂とする塗料が挙げられる。エマルジヨン樹
脂塗料としては、酢酸ビニル共重合体、アクリル共重合
体、スチレンープタジエン共重合体、塩化ビニルー塩化
ビニリデン共重合体、ブタジエンーアクリロニトリル共
重合体、エポキシ樹脂等のエマルジヨンを塗膜形成性樹
脂とする塗料が挙げられる。また溶剤型塗料としては、
例えばアミノアルキド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹
脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂などを塗膜形成樹脂
とし、電着塗膜を容易に溶解しない有機溶剤を媒体とす
る塗料が使用出来る。
【0015】上記電着塗膜に塗り重ねる上記熱硬化性塗
料は、中塗り塗料、上塗り塗料として使用される。中塗
り塗膜の乾燥膜厚は、好ましくは20〜50μmであ
り、上塗り塗膜の乾燥膜厚は、好ましくは20〜50μ
mである。
【0016】本発明においては、電着塗装後ウェット・
オン・ウェット方式で熱硬化性塗料を塗装後、この電着
塗膜と熱硬化性塗膜の両膜を多段式又は連続式昇温法に
より焼付硬化する。多段式昇温法とは、例えば図1
(A)(B)(C)(D)及び(E)に示す昇温方式の
ように、時間の経過とともに温度が上昇する加熱段階と
実質的に一定温度での加熱段階の組合わせからなる加熱
方式をいい、連続式昇温法とは、例えば図2(a)
(b)(c)及び(d)に示すように、時間の経過とと
もに実質的に温度が上昇する加熱方式をいう。多段式昇
温法のうちでは、2段式又は3段式昇温法とするのが好
ましい。図中、縦軸は温度、横軸は時間を示す。
【0017】2段式昇温法としては、例えば、図1の
(C)、(D)及び(E)に示すように第1段目は、8
0〜120℃(LT)で、5分〜30分間加熱し、第2
段目は120〜180℃(HT)で、5分〜30分間加
熱する条件で焼付硬化させればよい。第2段目のHT
は、第1段目のLTより高い温度とするが、HTとLT
の温度差は、10〜50℃とするのが好ましく、特に2
0〜40℃が好ましい。
【0018】3段式昇温法としては、例えば、図1の
(B)に示すように第1段目は80〜120℃(LT)
で5分〜30分間加熱し、第2段目は100〜140℃
(MT)で5分〜30分間加熱し、第3段目は120〜
180℃(HT)、5分〜30分間加熱する条件で焼付
硬化させればよい。ここで、LT<MT<HTとするが
MTとLTの温度差は、10〜40℃とするのが好まし
く、また、LTとHTの温度差は、10〜40℃とする
のが好ましい。多段式昇温法において、第1段階の焼付
時間を15分〜30分に保つことが好ましい。
【0019】連続式昇温法としては、例えば、図2の
(a)〜(d)に示すように、常温から150℃〜18
0℃までを、昇温速度1℃/分〜10℃/分で30分〜
90分間徐々に昇温しながら焼付硬化を行うことが好ま
しい。温度は被塗物の温度を示す。
【0020】上記多段式又は連続式昇温法は、これを組
み合わせた方法としてもよい。また、該昇温法は、
(1)電着塗装ー中塗り後(2C1B)、(2)電着塗
装ー中塗りー上塗り後(3C1B)、(3)電着塗装ー
上塗り後(2C1B)にそれぞれ適用する等の態様が挙
げられる。
【0021】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、これは更に例示であって、本発明を制限する
ものではない。 実施例1〜4 SPCC鋼板試験片(0.8×50×200mm)をリン
酸亜鉛化成処理し、水洗後、カチオン系電着塗料パワー
トップ(日本ペイント社製)を150Vの電圧で3分間
塗装した(乾燥膜厚20μm )。次いで、表1に示す条
件で風乾後、熱硬化性塗料としてポリエステルメラシン
樹脂塗料、オルガP−5グレー(日本ペイント社製)を
乾燥膜厚が40〜50μmとなるよう中塗り塗装した。
得られた塗膜について、塗膜外観、塗膜鮮映性を以下に
示す評価方法に従って評価した。なお、参考例として、
ブリキ板を電着塗装することなしに、熱硬化性塗料を塗
装したものを用い、これについても同様の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0022】(評価方法) 塗膜外観:塗膜状態(平滑性)を目視により次の評価基
準に従い評価した。 ◎──── 平滑性が非常に優れる ○──── 平滑性が非常に良好 △──── 平滑性がやや良好 ×──── 平滑性が不良 塗膜鮮映性:塗膜鮮映性を鮮明度光沢計PGD−IV(日
本色彩研究所)を用いて試験を行い、PGD値として示
した。PGD値が大きい程、鮮明度は良好である。ま
た、NSIC*及びNSICは、携帯写像鮮明度測定器
(HANDY IMAGE CLARITY METE
R;スガ試験機(株)製;形式HA−NSIC)にて測
定した値を示した。NSIC*は像のコントラストを示
し、NSICは像の形の歪みを示すもので、いずれもそ
の測定値が大きい程、鮮映性は良好である。
【0023】
【表1】
【0024】表1より明らかなように、電着塗膜及び中
塗り塗膜の両膜を同時焼付けする時に、多段式昇温法又
はスロー連続式昇温法で行うことにより、平滑性及び鮮
映性に優れた塗膜が形成できる。
【0025】比較例1〜3 実施例1と同様に、SPCC鋼板試験片を使用して、実
施例1と同じ条件で前処理および電着塗装を行った後、
表2に示す条件で風乾又は焼付硬化し、実施例1と同じ
条件で、中塗り塗装を行い、表2に示す従来の条件に従
って焼付硬化した。得られた塗膜について、実施例1と
同様に塗装外観、塗膜鮮映性の評価を行った。結果を表
2に示す。表2にみられるように、従来の条件に従って
焼付硬化した試験材は、塗装外観あるいは鮮映性が劣っ
ていた。
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】上記本発明の方法によれば、被塗物上に
厚膜で均質な平滑性及び鮮映性に優れた塗膜を形成する
ことができ、これによって長期に亘って、被塗物を保護
することが可能となる。また、電着塗装後は、焼付き工
程が不用のため、塗装工程が簡略化でき、省力化が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多段式昇温法の実施例を示す昇温グラ
フである。
【図2】本発明の連続式昇温法の実施例を示す昇温グラ
フである。
【図3】従来方式昇温法を示すグラフである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗物に電着塗料を塗装し、次いで熱硬
    化性塗料を塗装後、電着塗膜と熱硬化性塗膜を多段式又
    は連続式昇温法で焼付硬化することを特徴とする塗膜形
    成方法。
  2. 【請求項2】 多段式昇温法が、2段式又は3段式昇温
    法である請求項2記載の塗膜形成方法。
  3. 【請求項3】 2段式昇温法において、被塗物の温度
    が、第1段目は80〜120℃(LT)、第2段目は1
    20℃〜180℃(HT)(但し、LT<HT)となる
    昇温条件で焼付硬化する請求項3記載の塗膜形成方法。
  4. 【請求項4】 3段式昇温法において、被塗物の温度
    が、第1段目は80〜120℃(LT)、第2段目は1
    00〜140℃(MT)、第3段目は120〜180℃
    (HT)(但し、LT<MT<HT)となる昇温条件で
    焼付硬化する請求項3記載の塗膜形成方法。
  5. 【請求項5】 熱硬化性塗料が、中塗り塗料及び/又は
    上塗り塗料であることを特徴とする請求項1〜2のいず
    れか記載の塗膜形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項記載の塗膜
    形成方法により塗膜形成されたことを特徴とする塗装
    物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006006717A1 (ja) * 2004-07-14 2006-01-19 Nippon Steel Corporation 多層塗膜塗装方法及び多層塗膜を有する製品
JP2006061799A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Daihatsu Motor Co Ltd 塗装方法

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