JPH1076590A - 脱酸素性多層構造体及び包装容器 - Google Patents
脱酸素性多層構造体及び包装容器Info
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Abstract
を有し、酸素を積極的に効率良く吸収する性能を備えた
脱酸素性多層構造体及びこれよりなる包装容器を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 酸素透過度が800cc/m2 ・atm
・day(23℃、50%RH)以上の熱可塑性樹脂層
から成る層(1)、熱可塑性エラストマー又はエチレン
プロピレン共重合体を含み、曲げ弾性率が600MPa
以下で酸素透過係数が130cc・mm/m2 ・atm
・day(23℃、50%RH)以上である熱可塑性樹
脂混合物に脱酸素剤組成物を分散した酸素吸収性樹脂か
ら成る層(2)、及びガスバリア性を備える層(3)か
ら成ることを特徴とする脱酸素性多層構造体、及び包装
体内の酸素を吸収するようにしてなる包装容器。
Description
酸素吸収性能に優れる脱酸素性多層構造体及びこれより
成る包装容器に関する。本発明の包装容器を酸素の影響
を受けやすい飲料・食品、医薬品等の収納に利用するこ
とで、包装容器の外部から侵入する酸素を遮断し、かつ
予め不活性ガス置換等をしなくても密閉包装体内に残存
する酸素を短期間で除去し、被包装物品の変質を防ぎ長
期保存を可能とする。
する包装体内の酸素を除去し、被保存物の酸化劣化、変
色、カビ・好気性菌繁殖等による変質、虫害等を防止す
る技術として、ガスバリア性袋内に被保存物と共に脱酸
素剤を密封する方法が広く行われている。この方法に
は、通常、粉末又は粒状の脱酸素剤組成物を通気性を備
えた小袋に充填した脱酸素剤が用いられる。しかし、小
袋入り脱酸素剤が被保存物中に混在すると、誤って被保
存物と共に調理されたり、食されたりする恐れがあり、
また、使用者に異物感や抵抗感を与えることにもなる。
更には、取り扱いを誤って小袋を破り、こぼれ出た脱酸
素剤組成物が被保存物を汚染する恐れもある。このた
め、上記の様な問題の無い脱酸素包装技術として、近
年、包装体自体に脱酸素性能を付与することが考えられ
ている。
1824号公報、特開昭57−146651号公報、特
開平4−45152号公報、特開平4−90848号公
報、特開平7−309323等に開示されているよう
に、脱酸素剤組成物を樹脂中に分散させた層を含む多層
構造のフィルムやシート等が存在する。更に特公平4−
60826号公報には、ガスバリア性熱可塑性樹脂内に
市販の脱酸素剤組成物を含んだ包装容器が開示されてい
る。また、特公平4−62858号公報には、レトルト
処理時の高温、高水蒸気圧によって初めて酸素捕捉機能
を発現する材料を含む容器が開示されている。これら特
公平4−60826号公報及び特公平4−62858号
公報には、レトルト処理時にガスバリア性樹脂の酸素バ
リア性が低下することを抑制して、容器外部から酸素が
漏れ込むことを防止する技術が開示されている。
包装容器自体に酸素吸収性能を付与したものは、脱酸素
剤組成物が樹脂中に分散しているため、その樹脂の性状
が脱酸素剤組成物の酸素吸収速度、最大酸素吸収量に大
きく影響を与える。これまでの包装容器自体に酸素吸収
性能を付与したものは、樹脂を透過してくる酸素を脱酸
素剤組成物が吸収することになるため、小袋入り脱酸素
剤を用いる従来の方法に比べ、酸素吸収性能が著しく低
く、包装体内に存在する酸素を短期間に効率良く除去す
ることができないという問題があった。このような欠点
を補うために、例えば、被保存物を脱酸素性能を備えた
包装体に充填する際、包装体内の空間部の空気を不活性
ガスで置換し、あらかじめ酸素濃度を低減させるような
方法が併用されているが、不活性ガス置換には特別な設
備を必要となるためコストがかかり、上記の問題は基本
的には必ずしも解決されていない。
るものであり、不活性ガス置換のような特別な手段を必
要とせず、従来の小袋入り脱酸素剤と同等の性能を有
し、酸素を積極的に効率良く吸収する機能を備えた多層
構造体及びこれよりなる包装容器を提供することを目的
とする。
来技術の問題点に鑑み、脱酸素剤組成物が分散された酸
素吸収性樹脂の脱酸素性能の改良について鋭意研究を重
ねた結果、熱可塑性エラストマー又はエチレンプロピレ
ン共重合体を含み柔軟性と高い酸素透過係数を持った熱
可塑性樹脂混合物に脱酸素剤組成物を分散した酸素吸収
性樹脂が、従来の酸素吸収性樹脂と比較して著しく酸素
吸収速度が速く、また数倍の最大酸素吸収量を有するこ
とを見い出した。更に、高い酸素透過性を有する熱可塑
性樹脂から成る層、上記の酸素吸収性樹脂から成る層お
よびガスバリア層を積層した脱酸素性多層構造体や、こ
れを成形して得られる包装容器が、小袋入り脱酸素剤と
同等の、実用的な酸素吸収性能を発揮することを見い出
し、本発明を完成した。
は、上記の課題を解決するための手段として、酸素透過
度が800cc/m2 ・atm・day(23℃、50
%RH)以上の熱可塑性樹脂層から成る層(1)、熱可
塑性エラストマー又はエチレンプロピレン共重合体を含
み、曲げ弾性率が600MPa以下、酸素透過係数が1
30cc・mm/m2 ・atm・day(23℃、50
%RH)以上である熱可塑性樹脂混合物に脱酸素剤組成
物を分散した酸素吸収性樹脂から成る層(2)、及びガ
スバリア性を備える層(3)から成ることを特徴とす
る。
(2)の熱可塑性樹脂混合物に含まれる熱可塑性エラス
トマー又はエチレンプロピレン共重合体が硬度95以下
のスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー
又はエチレンプロピレン共重合体のうち、少なくとも1
種であることを特徴とする。
(2)の熱可塑性樹脂混合物が熱可塑性エラストマー又
はエチレンプロピレン共重合体を10〜80重量%含有
する熱可塑性樹脂混合物であることを特徴とする。
酸素剤組成物が水分の供給を受けて酸素吸収反応を生起
する還元性物質を主剤とする粒状脱酸素剤組成物である
ことを特徴とする。上記の粒状脱酸素剤組成物は、酸素
吸収反応の主剤となる還元性物質の粒状物に主剤以外の
成分をコーティングしたもの又は脱酸素剤組成物を造粒
したものが好ましい。
(2)の酸素吸収性樹脂における脱酸素剤組成物の含有
量が10〜70重量%であることを特徴とする。
本発明の脱酸素性多層構造体からなり、層(1)を内側
とし、包装体内の酸素を吸収するようにしてなる包装容
器に関する。
尚、本発明はこれらの図面によって限定されるものでは
ない。以下、脱酸素性多層構造体を単に多層構造体とい
うことがある。
に、使用時には、層(1)は最内層、層(2)は中間
層、層(3)は最外層となり、層(2)が水分の供給を
受けて、主に層(1)を透過してくる酸素を吸収する。
層構造体から成り、層(1)を最内層として包装体が形
成される。例えば、図2に示すように、本発明の多層構
造体はトレイ状容器に形成される。この容器は、使用時
には、被包装物を収納した後、バリア性のトップフィル
ムによってシールされる。また図3に示すように、被包
装物を収納したバリア性トレイを、本発明の多層フィル
ムを用いてシールすることができる。また、本発明の多
層構造体は、ガスバリア性フィルムや多層構造体同士を
貼り合わせて袋状にすることもできる。
る包装容器は、上記の構成をとることにより、従来の小
袋入り脱酸素剤を用いた場合と同等の酸素吸収性能を備
える。しかもその機能は高温処理等の特別な処理をしな
くても十分に発揮される。もちろん、本発明の包装容器
に被保存物を高温充填(ホットパック)したり、また充
填後に加熱殺菌、レトルト処理する等の高温処理を行う
ことができる。このような高温処理によって環境温度が
上がれば、層(1)、層(2)の酸素透過度が向上する
と共に、脱酸素剤組成物の酸素吸収速度も速くなるため
に、より迅速な酸素吸収が行われることになる。
明の多層構造体においては、層(1)は、層(2)が被
包装物と直接接触するのを確実に防ぐ隔離層の役割を果
たすとともに、迅速かつ効率の良い酸素透過を行う性能
が必要であり、酸素透過度ができるだけ大きいことが要
求される。また層(3)は、外部からの酸素の侵入を防
止する性能が必要であり、酸素透過度ができるだけ小さ
いことが要求される。尚、層(1)、層(3)は単層に
限らず、例えば、接着剤層等を含めた多層としても良
い。また、包装体の内側に更に内袋を設ける場合や、包
装体の外側を更にフィルムやケースで包装する場合に
は、層(1)、及び層(3)の酸素透過度は、これらを
考慮して決定する必要がある。
や接着剤等の有無に関わらず、酸素透過度は、800c
c/m2 ・atm・day以上であり、好ましくは10
00cc/m2 ・atm・day以上である。酸素透過
度が800cc/m2 ・atm・dayよりも低いと、
層(1)の酸素透過が層(2)で起こる酸素吸収反応に
対して律速となり、多層構造体自体の酸素吸収性能が低
下するため好ましくない。尚、酸素透過度は層(1)と
同じ樹脂構成と厚みを持つフィルムから表面積400c
m2 の袋を作製し、250ccの窒素ガスを封入して、
23℃、50%RH下にて6時間保存した後、袋内の酸
素濃度をガスクロマトグラフィーにて測定して算出す
る。
チレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリ
オレフィンやその変性物、シリコン樹脂とのグラフト重
合物、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、
ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、これら熱可
塑性樹脂の1種以上が用いられる。これらの中では、酸
素透過性が高く低コストであることから、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレ
フィンが好ましく用いられる。層(1)の形態は上記樹
脂の単層または多層のいずれかであっても良く、またこ
れらの樹脂からなる不織布や微細孔を形成した微多孔膜
を使用しても良い。
るが、成形加工性、隠蔽性、層(2)と被保存物との隔
離性を考慮すると、膜厚は10〜200μmとすること
が好ましい。尚、層(1)には、例えば、隠蔽や着色の
ための顔料、ヒートシール性向上のための添加剤、充填
剤、帯電防止剤、安定化剤等の各種の添加剤を配合する
ことができる。
ト、内袋等により行うことができ、必要があれば、層
(1)と層(2)とを接着剤層を介して接着しても良
い。共押し出しの際には、層(2)と共に共押し出しす
ることが好ましく、層(2)と共押し出し可能な接着性
を有し、かつ膜厚の薄い単層であることが望ましい。
脱酸素剤組成物を分散した酸素吸収性樹脂から成り、優
れた酸素吸収性能を有する。層(2)の酸素吸収性樹脂
を構成する熱可塑性樹脂混合物は、熱可塑性エラストマ
ー又はエチレンプロピレン共重合体の1種以上を他の熱
可塑性樹脂と組み合わせて用いる。この際、層(2)を
構成する熱可塑性樹脂混合物の曲げ弾性率は600MP
a以下で、かつ酸素透過係数が130cc・mm/m2
・atm・day以上(23℃、50%RH)であるこ
とが必要であり、曲げ弾性率が500MPa以下、酸素
透過係数が140cc・mm/m2 ・atm・day以
上(23℃、50%RH)であればより好ましい。この
ような物性を有する混合樹脂中に脱酸素剤組成物を配合
することによって、従来の小袋入り脱酸素剤と同等の実
用的な酸素吸収速度と最大酸素吸収量を発現することが
できる。尚、曲げ弾性率はJIS K7203に従って
測定される。また、酸素透過係数は、層(2)を構成す
る熱可塑性樹脂混合物の厚さ100μmのフィルムから
表面積400cm2 の袋を作製し、前記の層(1)の酸
素透過度測定法と同様な方法で測定される。
又はエチレンプロピレン共重合体は、硬度95以下のス
チレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー又は
エチレンプロピレン共重合体である。スチレン系エラス
トマーとは熱可塑性を発現するハードセグメントである
ポリスチレンと、ゴム弾性を発現するソフトセグメント
であるポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリオレフィ
ン等、またはこれらを水添したエラストマーから成るも
のをいう。具体的には、旭化成工業(株)製、商品名:
タフプレン、タフテック、日本合成ゴム(株)製、商品
名:ダイナロン、三菱化学(株)製、商品名:ラバロン
等が挙げられる。オレフィン系エラストマーとはポリプ
ロピレンやポリエチレン等の熱可塑性を発現するポリオ
レフィンとエチレンプロピレン系ゴム等のエラストマー
をブレンドしたものや、部分的に架橋させたもの、動的
加硫により完全に架橋させたものをいう。具体的には、
大日本プラスチックス(株)製、商品名:大プラMK−
レジン、住友化学工業(株)製、商品名:住友TPE、
三菱化学(株)製、商品名:サーモラン等が挙げられ
る。エチレンプロピレン共重合体は、非晶性もしくは低
結晶性のエチレンーα−オレフィン共重合体やプロピレ
ンーα−オレフィン共重合体であり、ゴム弾性を有する
ものをいう。具体的には、三井石油化学工業(株)製、
商品名:タフマー等が挙げられる。本発明では、上記に
示した熱可塑性エラストマー又はエチレンプロピレン共
重合体であれば、いずれを用いても構わないが、多層構
造体を包装体として使用する際に、収納物によっては臭
気の問題が生じる場合がある。この場合には、不飽和結
合が水添された熱可塑性エラストマー又はエチレンプロ
ピレン共重合体が好ましく用いられる。
又はエチレンプロピレン共重合体の硬度は95以下であ
ることが必要であり、90以下であればより好ましい。
尚、熱可塑性エラストマー又はエチレンプロピレン共重
合体の硬度はJIS K301の方法で測定される硬度
をいう。熱可塑性エラストマー又はエチレンプロピレン
共重合体の硬度が95より大きいと、ポリオレフィン等
との混合樹脂において所望する曲げ弾性率や酸素透過係
数が得られない場合が多い。
レン共重合体と混合される熱可塑性樹脂は、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等の
ポリオレフィンやその変性物、ポリスチレン、シリコン
樹脂とのグラフト重合物、ポリエチレンテレフタレート
等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66等のポリ
アミド、等が挙げられ、1種以上であっても良い。特に
ポリエチレンや、ポリプロピレン等のポリオレフィン
が、上記熱可塑性エラストマー又はエチレンプロピレン
共重合体との相溶性の良さから好ましく用いられる。熱
可塑性エラストマー又はエチレンプロピレン共重合体の
熱可塑性樹脂混合物中の含有量は10〜80重量%が好
ましい。更に好ましくは10〜70重量%である。前記
物質の含有量が10%より低いと酸素吸収性能の改善効
果が小さい。また80%より大きいと、酸素吸収樹脂層
の押し出し性が悪化する場合が多く、外観良好な多層構
造体を作製することが困難になる。
る脱酸素剤組成物としては、水分の供給を受けて脱酸素
反応を生起する、いわゆる、水分依存型の脱酸素剤組成
物が粒状物として用いられる。上記粒状脱酸素剤組成物
として、脱酸素反応の主剤となる還元性物質に粒状物を
選び、粒状の主剤の表面に触媒、助剤等の主剤以外の脱
酸素剤組成物をコーティングしたもの、または主剤の還
元性物質の他、全ての脱酸素剤組成物を混合後造粒した
ものが好適に用いられる。
ウム粉及び珪素粉等の金属粉、第一鉄塩及び亜二チオン
酸塩等の無機塩類、カテコール、グリセリン等の有機物
等の還元性物質を主剤とするものが挙げられる。特に金
属粉を主剤とする脱酸素剤組成物が好ましく、例えば、
特許第1088514号に開示される方法で製造するこ
とができる金属粉の表面にハロゲン化金属を付着させた
もの、または金属粉とハロゲン化金属、必要であればそ
の他の添加物をバインダーとして造粒したものが好適に
用いられる。
金属粉は鉄粉が好ましい。鉄粉は純度には特に制限は無
く、一部が既に酸化していても、他金属との合金であっ
ても良く、酸素吸収反応を起こすことができ、熱可塑性
樹脂中に容易に分散可能なものであれば良い。好適な例
としては、還元鉄粉、噴霧鉄粉、電解鉄粉等に代表され
る鉄粉や、鋳鉄製造時に飛び散った鉄粉(ダライ粉)、
鋳鉄、鋼材等の各種鉄製品の粉砕物や、研削品等、微粒
状或いは繊維状のものが好ましい。また、粒子状の金属
鉄は、これを熱可塑性樹脂中に分散させて層(2)を構
成するにあたり、その膜厚を薄くし、表面を平滑にする
必要があることから、粒子の大きさは小さい方が良い。
具体的には、平均粒径が50μm以下が特に好ましい。
繊維状の金属鉄の場合にも、同様の理由から、その径、
長さはできるだけ小さい方が良い。
に触媒的に作用するものである。ハロゲン化金属の金属
種としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、銅、亜
鉛、アルミニウム、スズ、鉄、コバルト、ニッケル等挙
げられ、特にリチウム、カリウム、ナトリウム、マグネ
シウム、カルシウム、バリウム、鉄が好ましい。ハロゲ
ン化物としては、上記金属の塩化物、臭化物、ヨウ化物
が好ましく、特に塩化物が好ましい。
量部あたり、0.1〜10重量部が好ましい。ハロゲン
化金属の実質的に全量が金属鉄に付着して、熱可塑性樹
脂混合物中に遊離しているハロゲン化金属がほとんど無
く、ハロゲン化金属が有効に作用する際には、0.1〜
5重量部で十分である。
金属鉄と容易に分離しない方法で添加することが望まし
い。ハロゲン化金属を金属鉄に付着させる方法として
は、例えば、ボールミル、スピードミル等を用いて粉砕
かつ混合し、金属鉄表面の凹部にハロゲン化金属微粒子
を埋め込む方法、バインダーを用いて金属鉄表面にハロ
ゲン化金属微粒子を付着させる方法、またはハロゲン化
金属水溶液と金属鉄とを混合乾燥して金属鉄表面にハロ
ゲン化鉄微粒子を付着させる方法が特に好ましい。
る粒状脱酸素剤組成物の水分含量は、好ましくは0.2
重量%以下、より好ましくは0.1重量%以下である。
また粒状脱酸素剤組成物の大きさは、平均粒径で5〜2
00μmが好ましく、5〜50μmがより好ましい。
組成物の他にも、必要に応じて、有機染料や無機染料、
顔料等の着色剤、シラン系、チタネート系等の分散剤、
ポリアクリル酸系化合物等の吸水剤、クレー、マイカ、
シリカ、デンプン等の充填剤、ゼオライト、活性炭、脱
臭剤等を添加することもできる。
剤組成物の含有量は10〜70重量%が好ましく、20
〜70重量%がより好ましい。脱酸素剤組成物の含有量
は、上記の量に満たないと酸素吸収性能が低下し、また
多くなり過ぎると加工性が悪くなるので、これらを考慮
して上記の範囲内で適宜選ばれる。層(2)の膜厚は、
1000μm以下、好ましくは500μm以下である。
樹脂が優れた酸素吸収性能を発揮できる理由は、明確で
はないが次のように推測される。層(2)の酸素吸収性
樹脂を構成する熱可塑性樹脂混合物の酸素透過係数が高
いほど、脱酸素剤組成物の酸素吸収速度は速くなるが、
曲げ弾性率が高くて柔軟性に欠ける熱可塑性樹脂を用い
た場合、酸素吸収反応に伴う脱酸素剤組成物での錆の成
長が、曲げ弾性率が高く硬い樹脂によって阻害され、酸
素吸収反応が途中で停止するため、実質的に吸収できる
酸素量は脱酸素剤組成物が本来持っている能力に比べて
著しく低下する。本発明では、酸素透過係数が高くかつ
曲げ弾性率が低くて柔軟性に富む、熱可塑性エラストマ
ー又はエチレンプロピレン共重合体を含む熱可塑性樹脂
混合物を使用することで、酸素吸収反応に伴う脱酸素剤
組成物での錆の成長の阻害が大幅に低減される。このた
め、本発明における多層構造体は、実用的な酸素吸収速
度に加えて、優れた酸素吸収量が発揮される。
り、その酸素透過度は100cc/m 2・atm・da
y(23℃、100%RH)未満であることが必要であ
り、50cc/m 2・atm・day(23℃、100
%RH)以下が好ましい。層(3)の酸素透過度は、加
工性、コスト等が許す範囲でなるべく小さくすることが
望ましい。このようにすることで、本発明に係る多層構
造体を用いて包装体を製造した際に、包装体の外部から
侵入する酸素量を少なくすることができ、脱酸素剤組成
物の使用量を低減することができる。また、包装体内物
品の保存性をより優れたものにすることができる。
チレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリ
オレフィン類、及びこれらの変性物、ポリエチレンテレ
フタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン6
6、MXナイロン等の結晶性ポリアミド、非晶性ポリア
ミド、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の合成樹脂、また、アル
ミ箔、アルミ蒸着フィルム、シリカ蒸着フィルム等の無
機酸化物蒸着フィルムが好ましく用いられる。層(3)
は、単層または多層のいずれであっても良く、また、延
伸加工したものを用いても良い。
防止剤、安定剤等の添加剤を配合することもできる。層
(3)や前記の層(1)を構成する樹脂に、特に染料や
顔料等の着色剤を配合することは、層(2)を隠蔽して
包装容器の美観を整えることになり、本発明の多層構造
体や包装容器に商品価値を付与する上で重要である。
ト、熱収縮包装、ラップ包装、外装袋包装等により行う
ことができ、必要に応じ、層(3)と層(2)とを接着
剤層を介して接着することができる。共押し出しの際に
は、層(2)、さらには層(1)と共に共押し出しする
ことができる。
を一旦作製した後、これ使って包装容器に成形加工する
こともできるし、また直接、多層構造体の各層を構成す
る材料や部材をもって多層構造体からなる包装容器に成
形加工することもできる。いずれにしても多層構造体及
び包装容器の形成には、従来の樹脂加工、包装容器加工
等に適用される公知の方法を用いることができる。例え
ば、Tダイ、サーキュラーダイ等を用いる押し出し成
形、射出成形等、ダイレクトブロー、延伸ブロー等の公
知の加工成形技術により直接包装容器を形成することが
できる。また、これらの方法で得られたシート、フィル
ム、チューブ、パリソンを用い、真空成形、圧空成形、
プラグアシスト成形、張出成形、ブロー成形等により、
包装容器を形成することもできる。更に主要部分を成形
後、他の成形品と組み合わせたり、熱ラミネート、ドラ
イラミネート、エクストルージョンラミネート、ホット
メルトラミネート等の各種ラミネートや、コーティング
等の積層加工を行うこともできる。また、シュリンク包
装、シュリンクラベル包装、ケース、袋等による外包装
や内包装が適用できる。
トレイ、カップ、ケース、ボトル、チューブ、袋等が挙
げられる。また、トレイ、カップ等のガスバリア性容器
に本発明に係る脱酸素性多層フィルムをトップフィルム
として用いる形態をとることもできる。本発明の包装容
器の使用形態では、包装容器外部からの酸素の侵入を防
ぐために、最終的には包装容器を密閉する必要がある。
この密閉方法としては、クロージャー類、トップフィル
ム、外装包装容器等の従来の技術が適用できる。
ケット付き真空混合乾燥機中に入れ、130℃、10m
mHgの減圧下で加熱乾燥しつつ、鉄粉100重量部に
対し、塩化カルシウム:塩化ナトリウム:水=1:1:
5(重量部)の割合で混合した混合水溶液を噴霧し、塩
化カルシウムと塩化ナトリウムを鉄粉表面に付着させた
粒状の脱酸素剤組成物を得た。
し機にて、スチレン系エラストマーの一種であるグレー
ド名:ダイナロン1320P(水素添加スチレンブタジ
エン共重合体、硬度39、日本合成ゴム(株)製)を使
用して、ダイナロン1320P:ポリプロピレン:脱酸
素剤組成物=2:5:3の重量比で混合し、ブロワ付き
ネットベルトで冷却後ペレタイザーを経て、酸素吸収性
樹脂ペレット1を得た。尚、酸素吸収性樹脂ペレット1
に使用した混合樹脂であるダイナロン1320P:ポリ
プロピレン=2:5の混合樹脂の曲げ試験片と単層フィ
ルム(厚み100μm)を別途に作製し、前述の方法に
より、曲げ弾性率、及び23℃、50%RHにおける酸
素透過係数を測定したところ、混合樹脂の曲げ弾性率は
220MPa、酸素透過係数は190cc・mm/m2
・atm・dayであった。
ロック、Tダイ、冷却ロール及びシート引き取り機から
なる4種6層多層シート成形装置を用い、第1の押し出
し機に白色顔料添加ポリプロピレンの混合ペレットを、
第2の押し出し機に前記酸素吸収性樹脂ペレット1を、
第3の押し出し機にエチレン−ビニルアルコール共重合
体を、第4の押し出し機に無水マレイン酸変性ポリプロ
ピレンを入れ、これらを各々の押し出し機から押し出し
て、図1に示すような多層構造体1を得た。この多層構
造体1は、白色顔料添加ポリプロピレンからなる層
(1)(60μm)と、前記酸素吸収性樹脂ペレット1
からなる層(2)(150μm)と、無水マレイン酸変
性ポリプロピレンからなる層31(20μm)、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体からなる層32(30μ
m)、無水マレイン酸変性ポリプロピレンからなる層3
3(20μm)及び白色顔料添加ポリプロピレンからな
る層34(320μm)から構成される層(3)とが、
この順に積層されている。()内は設定した膜厚を示
す。
ロピレンの単層フィルム(厚み60μm)を別途に作製
し、23℃、50%RHにおける酸素透過度を測定した
ところ、1200cc/m2 ・atm・dayであっ
た。
10cmの正方形に切断したものと、十分に水を含ませ
た吸水性樹脂約10gとを、アルミ箔積層フィルムから
成る三方をヒートシールした袋に入れ、空気100cc
を封入した後密閉した袋、及び空気2000ccを封入
した後密閉した袋をそれぞれ調製した。これらの袋を2
3℃下にて保存し、空気量が100ccの袋では袋内の
酸素濃度の経日変化を、また空気2000ccの袋では
30日間保存した後のシートの酸素吸収量をガスクロマ
トグラフィーにて測定し算出した。結果を表1に示す。
0P:ポリプロピレン:脱酸素剤組成物=5:2:3の
重量比に変更したこと以外は実施例1と同様にして酸素
吸収性樹脂ペレット2を得た。尚、酸素吸収性樹脂ペレ
ット2に使用した混合樹脂であるダイナロン1320
P:ポリプロピレン=5:2の混合樹脂の曲げ弾性率は
100MPa以下であり、酸素透過係数は700cc・
mm/m2 ・atm・dayであった。
に酸素吸収性樹脂ペレット2を用いたこと以外は実施例
1と同様のシート成形を実施して、多層構造体2を得
た。実施例1と同様にして測定した酸素吸収の測定結果
を表1に示す。
組成物を用いて、オレフィン系エラストマーの一種であ
るグレード名:大プラMKレジンMK−1(硬度78、
大日本プラスチックス(株)製)を使用して、大プラM
KレジンMK−1:ポリプロピレン:脱酸素剤組成物=
5:2:3の重量比を有する酸素吸収性樹脂ペレット3
を得た。尚、酸素吸収性樹脂ペレット3に使用した混合
樹脂である大プラMKレジンMK−1:ポリプロピレン
=5:2の混合樹脂の曲げ弾性率は300MPaであ
り、酸素透過係数は400cc・mm/m2 ・atm・
dayであった。
に酸素吸収性樹脂ペレット3を用いたこと以外は実施例
1と同様のシート成形を実施して、多層構造体3を得
た。実施例1と同様にして測定した酸素吸収の測定結果
を表1に示す。
組成物を用いて、エチレンプロピレン共重合体の一種で
あるグレード名:タフマーP−0680(硬度63、三
井石油化学工業(株)製)を使用して、タフマーP−0
680:ポリプロピレン:脱酸素剤組成物=5:2:3
の重量比を有する酸素吸収性樹脂ペレット4を得た。
尚、酸素吸収性樹脂ペレット4に使用した混合樹脂であ
るタフマーP−0680:ポリプロピレン=5:2の混
合樹脂の曲げ弾性率は300MPaであり、酸素透過係
数は450cc・mm/m2 ・atm・dayであっ
た。
に酸素吸収性樹脂ペレット4を用いたこと以外は実施例
1と同様のシート成型を実施して、多層構造体4を得
た。実施例1と同様にして測定した酸素吸収の測定結果
を表1に示す。
ン:TPX DX845(ポリメチルペンテン、三井石
油化学工業(株)製)=7;3で混合したペレットを層
(1)に用いたこと以外は、実施例1と同様にシート成
形を行い、多層構造体5を得た。実施例1と同様にして
測定した酸素吸収の測定結果を表1に示す。尚、層
(1)に用いた白色顔料添加ポリプロピレン;TPX
DX845=7;3混合樹脂の単層フィルム(厚み60
μm)を別途に作製し、23℃、50%RHにおける酸
素透過度を測定したところ、2500cc/m2 ・at
m・dayであった。
組成物を用いて、ポリプロピレン:脱酸素剤組成物=
7:3の重量比を有する酸素吸収性樹脂ペレット5を得
た。尚、酸素吸収性樹脂ペレット5に使用した樹脂であ
るポリプロピレンの曲げ弾性率は1000MPaであ
り、酸素透過係数は80cc・mm/m2 ・atm・d
ayであった。
に酸素吸収性樹脂ペレット5を用いたこと以外は実施例
1と同様のシート成形を実施して、多層構造体6を得
た。実施例1と同様にして測定した酸素吸収の測定結果
を表1に示す。
組成物を用いて、ダイナロン1320P:ポリプロピレ
ン:脱酸素剤組成物=5:65:30の重量比を有する
酸素吸収性樹脂ペレット6を得た。尚、酸素吸収性樹脂
ペレット6に使用した混合樹脂であるダイナロン132
0P;ポリプロピレン=5;65の混合樹脂の曲げ弾性
率は700MPaであり、酸素透過係数は110cc・
mm/m2 ・atm・dayであった。
に酸素吸収性樹脂ペレット6を用いたこと以外は実施例
1と同様のシート成形を実施して、多層構造体7を得
た。実施例1と同様にして測定した酸素吸収の測定結果
を表1に示す。
組成物を用いて、TPX DX845:ポリプロピレ
ン:脱酸素剤組成物=5:2:3の重量比を有する酸素
吸収性樹脂ペレット7を得た。尚、酸素吸収性樹脂ペレ
ット7に使用した混合樹脂であるTPX DX845:
ポリプロピレン=5:2の混合樹脂の曲げ弾性率は12
00MPaであり、酸素透過係数は530cc・mm/
m2 ・atm・dayであった。
に酸素吸収性樹脂ペレット7を用いたこと以外は実施例
1と同様のシート成形を実施して、多層構造体8を得
た。実施例1と同様にして測定した酸素吸収の測定結果
を表1に示す。
としたこと以外は、実施例1と同様にシート成形を行
い、多層構造体9を得た。実施例1と同様にして測定し
た酸素吸収の測定結果を表1に示す。尚、層(1)に用
いた白色顔料添加ポリプロピレンの単層フィルム(厚み
120μm)を別途に作製し、23℃、50%RHにお
ける酸素透過度を測定したところ、700cc/m2 ・
atm・dayであった。
Pa以下で酸素透過係数が130cc・mm/m2 ・a
tm・day(23℃、50%RH)以上である熱可塑
性樹脂混合物に脱酸素剤組成物を配合した実施例1〜5
は、従来例である比較例1に比べて優れた酸素吸収速度
を有し、かつ2〜3倍の酸素吸収能力がある。スチレン
系エラストマーであるダイナロン1320Pの添加量が
少ない比較例2は、混合樹脂の物性改善効果が不十分な
ため酸素吸収性能も不十分であり、ポリメチルペンテン
を添加した比較例3は、酸素透過係数は高いものの曲げ
弾性率が高いために、酸素吸収性能が不十分である。ま
た、比較例4は、層(1)の酸素透過度が低いために、
酸素吸収性能が不十分である。
体1を、真空成形機を用いて層(1)を内側にして約1
80℃でプラグアシスト成形し、図2に示すような、ト
レイ状容器(縦150mm×横100mm×深さ30m
m、内容積約350cc)を得た。
パスタ250gを入れ、カップシーラーを用いて、この
トレイ状容器にトップフィルムをヒートシールして密封
した。トップフィルムは、ポリプロピレン(30μm)
/無水マレイン酸変性ポリプロピレン(5μm)/エチ
レン−ビニルアルコール共重合体(10μm)/無水マ
レイン酸変性ポリプロピレン(5μm)/ナイロン(2
0μm)で構成される5層構造を備えた、ガスバリア性
を有するものであった。()内は膜厚を示す。
を室温で90日間保存し、ガスクロマトグラフィ−にて
経日的に容器内の酸素濃度を測定すると共に、ゆでパス
タの保存状況を調べた。また、ゆでパスタを密封したト
レイ状容器のトップフィルムに小穴を開けてから、電子
レンジ(三菱電機製、500W)にて5分間加熱し、マ
イクロ波耐性を調べた。結果を表2、表3に示す。
例5で得られた多層構造体5を用いたこと以外は、実施
例6と同様のテストを実施した。結果を表2、表3に示
す。
例1で得られた多層構造体6を用いたこと以外は、実施
例6と同様のテストを実施した。結果を表2、表3に示
す。
例4で得られた多層構造体9を用いたこと以外は、実施
例6と同様のテストを実施した。結果を表2、表3に示
す。
は実施例1と同様にシート成形を行い、脱酸素機能を持
たないシートを得た。このシートを用いてトレイ状容器
を作製し、ゆでパスタと小袋入り脱酸素剤(三菱ガス化
学(株)製、「エージレスFX」)を収容して、実施例
6と同様の保存試験を実施した。結果を表2、表3に示
す。
例7では、4日以内乃至は2日以内に容器内酸素濃度が
0.1%以下にまで低下し、ゆでパスタは90日間保存
しても外観に変化が無く、風味も正常に保持されてい
た。また電子レンジにかけて加熱した場合にも、脱酸素
性多層シートからなるトレイ容器には全く異常が見られ
なかった。これに対して、比較例5と比較例6ではトレ
イの酸素吸収速度が遅いため、30日間の保存後には、
ゆでパスタにカビの発生あるいは風味の低下が起こって
いた。また、従来の小袋入り脱酸素剤を用いた比較例7
では、酸素吸収速度が早くゆでパスタの風味保持につい
ては良好な結果が得られたが、電子レンジにかけて加熱
した場合に脱酸素剤が破袋し、問題が残った。
ク、Tダイ、冷却ロール及びフィルム引き取り機からな
るフィルム製造装置にてシート成型を行い、アルミ箔を
ガスバリア層とする多層構造体10を得た。この多層構
造体は、白色顔料添加ポリプロピレンからなる層(1)
(30μm)、実施例4で得られた酸素吸収性樹脂ペレ
ット4からなる層(2)(60μm)、ポリプロピレン
からなる層31(30μm)、アルミ箔からなる層32
(10μm)、PETからなる層33(10μm)から
構成される層(3)とが、この順に積層されてい
る。()内は設定した膜厚を示す。
0μm)を別途に作製し、23℃、50%RHにおける
酸素透過度を測定したところ、2700cc/m2 ・a
tm・dayであった。
して、このフィルムにナイロンスーパーニール(15μ
m)/ポリプロピレン(60μm)の構成を有する2層
構造を備えるフィルムを重ね合わせて三方をヒートシー
ルし、脱酸素性袋(縦200mm×横150mm)を作
製した。
ノ酸輸液をプラスチックバッグに封入したアミノ酸輸液
バッグを収納し、袋をヒートシールして密封した。アミ
ノ酸輸液バッグを封入した脱酸素性袋をエアースチーム
式高温高圧殺菌装置にて120℃で30分間加熱処理を
行った後、23℃で保存した。保存期間中アミノ酸輸液
バッグを封入した脱酸素性袋内の酸素濃度を経時的に測
定すると共に、7日目にアミノ酸輸液の色調の変化を調
べた。結果を表4に示す。
代わりに比較例1で得られた酸素吸収性樹脂ペレット5
を使用したこと以外は、実施例8と同様にシート成型を
実施して、多層構造体11を得た。得られた多層構造体
を用いて、実施例8と同様のテストを実施した。結果を
表4に示す。
PET(10μm)/Al(10μm)/PP(30μ
m)の構成を有するアルミニウム箔積層フィルムと小袋
入り脱酸素剤(三菱ガス化学製、「エージレスFX」)
用いたこと以外は、実施例8と同様のテストを実施し
た。結果を表4に示す。
袋入り脱酸素剤を用いた場合(比較例9)と同様に容器
内酸素濃度が保存2日後に0.1%以下にまで低下し、
保存7日後のアミノ酸輸液の色調が良好に保持されてい
た。一方、比較例8は酸素吸収速度が遅く、保存7日後
のアミノ酸輸液の色調が褐色に変化していた。
り成る包装容器は、外部からの酸素の侵入を完全に遮断
することができ、かつ、従来の小袋入り脱酸素剤を用い
た場合と同様に酸素吸収性能に優れる。このため物品を
包装するに際して、不活性ガス置換等の処理を併用する
必要が無く、また小袋入り脱酸素剤を配した場合の異物
感がない。また、本発明の脱酸素性多層構造体は内表面
が無孔の樹脂膜より成るため耐液性に優れていて、高水
分食品や飲料などの液状物質にも適用することができ
る。更には、マイクロ波耐性に優れるため、食品を収容
したまま電子レンジにかけ加熱調理することができる。
このように、本発明の脱酸素性多層構造体及びこれより
成る包装容器は種々の優れた特徴を有するため、飲料・
食品、医薬品等に限らず広い分野で酸素の影響を受けや
すい物品の保存に利用できる。
面図。
イ状容器の断面図。
本発明に係る脱酸素性多層構造体でトップシールし密閉
した包装体の断面図。
レイ状容器 2 本発明に係る脱酸素性多層構造体からなるト
ップフィルム 3 ガスバリア性のトレイ状容器 4 食品
Claims (6)
- 【請求項1】酸素透過度が800cc/m2 ・atm・
day(23℃、50%RH)以上の熱可塑性樹脂層か
ら成る層(1)、熱可塑性エラストマー又はエチレンプ
ロピレン共重合体を含み、曲げ弾性率が600MPa以
下で酸素透過係数が130cc・mm/m2 ・atm・
day(23℃、50%RH)以上である熱可塑性樹脂
混合物に脱酸素剤組成物を分散した酸素吸収性樹脂から
成る層(2)、及びガスバリア性を備える層(3)から
成ることを特徴とする脱酸素性多層構造体。 - 【請求項2】層(2)の熱可塑性樹脂混合物に含まれる
熱可塑性エラストマー又はエチレンプロピレン共重合体
が硬度95以下のスチレン系エラストマー、オレフィン
系エラストマー又はエチレンプロピレン共重合体のう
ち、少なくとも1種である請求項1記載の脱酸素性多層
構造体。 - 【請求項3】層(2)の熱可塑性樹脂混合物が熱可塑性
エラストマー又はエチレンプロピレン共重合体を10〜
80重量%含有する熱可塑性樹脂混合物である請求項1
記載の脱酸素性多層構造体。 - 【請求項4】脱酸素剤組成物が水分の供給を受けて酸素
吸収反応を生起する還元性物質を主剤とする粒状脱酸素
剤組成物である請求項1記載の脱酸素性多層構造体。 - 【請求項5】層(2)の酸素吸収性樹脂における脱酸素
剤組成物の含有量が10〜70重量%である請求項1記
載の脱酸素性多層構造体。 - 【請求項6】包装体の少なくとも一部が請求項1乃至請
求項5の任意の一項に記載の脱酸素性多層構造体から成
り、層(1)を包装体の内側とし、包装体内の酸素を吸
収するようにしてなる包装容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12966497A JP3844021B2 (ja) | 1996-07-12 | 1997-05-20 | 脱酸素性多層構造体及び包装容器 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-183698 | 1996-07-12 | ||
| JP18369896 | 1996-07-12 | ||
| JP12966497A JP3844021B2 (ja) | 1996-07-12 | 1997-05-20 | 脱酸素性多層構造体及び包装容器 |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1076590A true JPH1076590A (ja) | 1998-03-24 |
| JPH1076590A5 JPH1076590A5 (ja) | 2005-03-17 |
| JP3844021B2 JP3844021B2 (ja) | 2006-11-08 |
Family
ID=26464979
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12966497A Expired - Lifetime JP3844021B2 (ja) | 1996-07-12 | 1997-05-20 | 脱酸素性多層構造体及び包装容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3844021B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001150604A (ja) * | 1999-09-16 | 2001-06-05 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 酸素吸収性多層体 |
| JP2008265881A (ja) * | 2008-06-02 | 2008-11-06 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 酸素の吸収性と遮蔽性に優れた多層成形容器及び多層成形用シート並びに多層成形用シートの製造方法 |
| JP2010167635A (ja) * | 2009-01-21 | 2010-08-05 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 吸湿性積層体及びそれを用いた密封栓 |
| JP2015016583A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-29 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 脱酸素性中空容器 |
| JP2024037480A (ja) * | 2022-09-07 | 2024-03-19 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 酸素吸収性樹脂組成物、成形体、多層構造体及び容器 |
-
1997
- 1997-05-20 JP JP12966497A patent/JP3844021B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001150604A (ja) * | 1999-09-16 | 2001-06-05 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 酸素吸収性多層体 |
| JP2008265881A (ja) * | 2008-06-02 | 2008-11-06 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 酸素の吸収性と遮蔽性に優れた多層成形容器及び多層成形用シート並びに多層成形用シートの製造方法 |
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| JP2015016583A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-29 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 脱酸素性中空容器 |
| JP2024037480A (ja) * | 2022-09-07 | 2024-03-19 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 酸素吸収性樹脂組成物、成形体、多層構造体及び容器 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3844021B2 (ja) | 2006-11-08 |
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