JPH107723A - グラフト化超微粒子およびその製造方法 - Google Patents

グラフト化超微粒子およびその製造方法

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JPH107723A
JPH107723A JP8162204A JP16220496A JPH107723A JP H107723 A JPH107723 A JP H107723A JP 8162204 A JP8162204 A JP 8162204A JP 16220496 A JP16220496 A JP 16220496A JP H107723 A JPH107723 A JP H107723A
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JP8162204A
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English (en)
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Shigeo Aoyanagi
重郎 青柳
Toyoaki Suzuki
豊明 鈴木
Koichi Miura
康一 三浦
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TOKYO BAITEKU KENKYUSHO KK
Zacros Corp
Original Assignee
TOKYO BAITEKU KENKYUSHO KK
Fujimori Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面官能基を有するポリアクリルアミド系超
微粒子が単位重量で比較した場合により大きな表面積を
持ち、かつリガンドなどの被固定体が該超微粒子の表面
との間で立体障害などを生じないように該超微粒子の表
面に好適な長さの分子鎖が導入されてなる超微粒子の製
造方法を提供する。 【解決手段】 本発明のグラフト化超微粒子の製造方法
は、溶媒中に表面官能基を有する粒径0.05〜0.5
μmのポリアクリルアミド系超微粒子および末端官能性
オリゴマーを添加し、混合撹拌して該ポリアクリルアミ
ド系超微粒子を分散させると共に末端官能性オリゴマー
を溶解させ、その後に該溶媒中に縮合剤を添加し反応温
度0〜50℃としてグラフト化反応させることにより、
該ポリアクリルアミド系超微粒子に該末端官能性オリゴ
マーを導入することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なグラフト化
超微粒子およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアクリルアミドゲルに関しては、生
物学的に不活性で微生物により分解されないこと、およ
びpH2〜10の範囲内であれば通常のアフィニティー
クロマトグラフィーにおいて使われる種々の塩、界面活
性剤およびグアジニン塩酸などの溶液中で安定であると
する利点を有することから、ポリアクリルアミドゲルを
アフィニティークロマトグラフィーなどに用いる場合に
は、ゲル中に存在するアミド基を利用してリガンドを固
定できるように、多孔質構造の球状ゲルを作り、該ゲル
表面および孔内部の官能基をスペーサまたはリガンドと
結合することが行われてきた。
【0003】しかしながら、従来の製造方法によって得
られるこうした多孔質構造の球状ゲルの大きさは通常
0.8〜30μmで、できるかぎり孔径を大きくするこ
とにより、低分子量のリガンドやスペーサを孔内部の官
能基として固定することを目的に分子設計されている。
しかし、該リガンドがアフィニティを有する糖蛋白質
(通常、10nm程度の大きさである)などをゲルの孔
内部にまで入り込ませることは困難であり、特に基材と
の立体障害などを回避する目的で、通常1〜2nm程度
のスペーサを挿入する場合には尚更である。したがっ
て、理論的には非常に高吸着容量の吸着体が形成されて
いるはずが、実際にはゲル表面の官能基濃度によってそ
の吸着能が制限されることから、親和性吸着体として充
分な吸着能が得られないとする問題があり、表面官能基
を有する基材が単位重量で比較した場合により大きな表
面積を持ち、かつ該表面に好適にスペーサの導入された
ポリアクリルアミドゲルの開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、実質的に高吸着容量の吸着体とすることのでき
る有効な官能基をスペーサのようなオリゴマーの側鎖
(単に、分子鎖とも言う)を介して高濃度に保持し得る
べく、表面官能基を有する基材(ポリアクリルアミド系
超微粒子)が単位重量で比較した場合により大きな表面
積を持ち、かつリガンドなどの被固定体が該基材の表面
との間で立体障害などを生じないように該基材の表面に
好適な長さの分子鎖を導入してなる超微粒子およびその
製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために、分子鎖が導入されてなるポリアクリル
アミド(以下、単にPAAとも記す)系超微粒子および
その製造方法について鋭意研究した結果、基材となるP
AA系超微粒子をできるだけ微粒化しかつ分散している
状態で重合し、さらに該表面官能基として存在するアミ
ド基、カルボキシル基およびアミノ基を利用して、これ
に該官能基と優先的に反応するアミノ基を一方の末端に
持ち、他方の末端にリガンドなどの被固定体と反応し得
る官能基(カルボキシル基、アミノ基、メルカプト基ま
たは水酸基)を持つ所望の長さの末端官能性の分子鎖を
グラフト化して導入させることで設計通りの性能を有す
る該分子鎖を基材の表面に導入することができ、これに
より所望の超微粒子を得ることができることを見出だす
と共に、基材となるPAA系超微粒子を分散している状
態で重合する方法として、アルコール類の有機溶媒中、
好ましくは水とアルコール類の有機溶媒の混合溶媒中で
のエチレン系不飽和アミドを含む単量体混合物の沈殿重
合において、架橋剤の量、溶媒の種類、開始剤の濃度お
よび重合温度を極めて限られた範囲で組合わせた条件下
においてのみ、得られる一次粒子同士が二次凝集を起こ
さないことを見出だし、これにより分散安定剤(分散安
定剤ポリマー)を重合時に用いずに単分散性の粒径0.
5μm以下のPAA系超微粒子を作製でき、重合後の精
製処理も簡便であり、さらに該超微粒子の表面への分子
鎖の導入方法として、溶媒中に該PAA系超微粒子およ
び所望の長さの末端官能性オリゴマーを添加し、混合撹
拌して該PAA系超微粒子を分散させると共に末端官能
性オリゴマーを溶解させ、その後に該溶媒中に縮合剤を
添加し緩やかな温度条件下でグラフト反応させることに
より基材、特にその表面上に該末端官能性オリゴマーを
高濃度に導入でき、反応後の精製処理も簡便であること
を見出だし、これらの知見に基づき本発明を完成するに
至ったものである。
【0006】すなわち、本発明の目的は、(1) 溶媒
中に表面官能基としてアミド基を有する粒径0.05〜
0.5μmのポリアクリルアミド系超微粒子および末端
官能性オリゴマーを添加し、混合撹拌して該ポリアクリ
ルアミド系超微粒子を分散させると共に末端官能性オリ
ゴマーを溶解させ、その後に該溶媒中に縮合剤を添加し
反応温度0〜50℃としてグラフト化反応させることに
より、該ポリアクリルアミド系超微粒子に該末端官能性
オリゴマーを導入することを特徴とするグラフト化超微
粒子の製造方法により達成される。
【0007】本発明の他の目的は、(2) 表面官能基
が、アミド基、カルボキシル基およびアミノ基のよりな
る群から選ばれてなる少なくとも1種であることを特徴
とする上記(1)に示すグラフト化超微粒子の製造方
法。
【0008】本発明の他の目的は、(3) 末端官能性
オリゴマーが、H2 N(CH2 nCOOH、H2
(CH2 n NH2 、H2 N(CH2 n SHおよびH
2 N(CH2 n OH、HOOC(CH2 n COOH
(式中のnは7以下の整数である)のいずれか1種であ
る上記(1)または(2)に示すグラフト化超微粒子の
製造方法によっても達成される。
【0009】本発明の他の目的は、(4) ポリアクリ
ルアミド系超微粒子が温度0〜40℃で、比重0.3〜
1.2であることを特徴とする上記(1)ないし(3)
のいずれかに示すグラフト化超微粒子の製造方法によっ
ても達成される。
【0010】また本発明の他の目的は、(5) 上記
(1)ないし(4)のいずれかに示す製法によって得ら
れたグラフト化超微粒子であって、該グラフト化超微粒
子1g当たりの官能基濃度が0.001mg当量以上で
あることを特徴とするグラフト化超微粒子により達成さ
れる。
【0011】本発明の他の目的は、(6) 上記(1)
ないし(4)のいずれかに示す製法によって得られたグ
ラフト化超微粒子であって、主として該超微粒子の表面
に末端官能性オリゴマーが導入されていることを特徴と
するグラフト化超微粒子によっても達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づ
き、より詳細に説明する。
【0013】まず、本発明に用いられるポリアクリルア
ミド(PAA)系超微粒子は、有効な官能基を表面に多
く持たせることで、該超微粒子表面に末端官能性オリゴ
マーをグラフト化することができ、これによりリガンド
などの物質を表面上に多く固定でき、さらに目的吸着物
質を高濃度に吸着できるものである。したがって、該超
微粒子の孔内部の官能基を利用することなく該超微粒子
の表面官能基のみの利用を図る必要上、できるだけ微粒
化し、表面官能基を有する基材が単位重量で比較した場
合に、その表面積が大きく、超微粒子の表面官能基が可
能な限り多く、さらにアフィニティークロマトグラフィ
の充填材に利用する際には、上記要件に加え、粒子サイ
ズが均一な球状粒子であることが望ましいことから、該
超微粒子の吸湿率は、通常10〜400%、好ましくは
50〜300%、より好ましくは100〜250%であ
る。上記吸湿率が10%未満の場合には、過度に架橋が
行われているために、極めて緻密な超微粒子となってお
り、機械的強度は充分であるが、疎水性的特性が大とな
るため好ましくなく、また400%を越える場合には、
架橋度が低く、比較的孔径の大きな多孔性の構造を有す
るものの、機械的強度が充分でないため好ましくない。
ここで、「PAA系超微粒子の吸湿率」は、(B−A)
/A×100と定義し、式中のAおよびBは、以下の測
定手順により求めた値とした。乾燥PAA系超微粒子
を秤量し、その重量をAgとする。この乾燥PAA系
超微粒子に大過剰の水を加え、24時間放置する。そ
の後PAA系超微粒子を10000rpm、17680
Gの条件で20分間、遠心分離にかけ、余分な水を除去
する。遠心分離後の吸水したPAA系超微粒子を秤量
し、その重量をBgとする。なお〜は、すべて25
℃、1気圧の条件で行った。
【0014】同様に、上記PAA系超微粒子のゲル化率
は、通常40〜98%、好ましくは50〜90%、より
好ましくは70〜85%である。ゲル化率が98%を越
える場合には、過度に架橋が行われているために、極め
て緻密な超微粒子となっており、機械的強度は充分であ
るが、疎水性的特性が大となるため好ましくなく、また
40%未満の場合には、架橋度が低く、比較的孔径の大
きな多孔性の構造を有するものの、機械的強度が充分で
ないため好ましくない。ここで、「PAA系超微粒子の
ゲル化率」は、(B/A)×100と定義し、式中のA
およびBは、以下の測定手順により求めた値とした。
水100mlにPAA系超微粒子Agを入れる。50
℃に保ち、24時間放置する。その後のPAA系超微
粒子を10000rpm、17680Gの条件で20分
間、遠心分離にかけ、余分な水を除去する。遠心分離
後の吸水したPAA系超微粒子を脱水、乾燥する。得
られた乾燥PAA系超微粒子を秤量し、その重量をBg
とする。なお〜(を除く)は、すべて25℃、1
気圧の条件で行った。
【0015】さらに、上記PAA系超微粒子の粒子径
は、通常0.05〜0.5μm、好ましくは0.08〜
0.4μm、より好ましくは0.1〜0.3μmの範囲
である。粒子径が、0.05μm未満の場合には、理想
的には、できるだけ小さいことが望ましいが、重合初期
に形成される超微粒子の核自体の大きさに相当するもの
であり、かかる粒子径を下回る超微粒子を形成すること
は、実際上、困難なためである。0.5μmを越える場
合には、充分な表面積が得られず、表面官能基濃度が小
さくなるため好ましくない。
【0016】また、上記PAA系超微粒子は、温度0〜
40℃で、その比重が0.3〜1.2、好ましくは0.
5〜0.9であることが望ましい。該比重が0.3未満
の場合には、溶媒中にすべて浮上する結果となりオリゴ
マーと反応する上で好ましくない。、該比重が1.2を
越える場合には、超微粒子が沈殿するため溶液中に分散
しつつオリゴマーと反応する上で好ましくない。
【0017】以上より、PAA系超微粒子の吸湿率、ゲ
ル化率、粒子径および比重が上記範囲内にあるPAA系
超微粒子では、高い機械的強度および通常のアフィニテ
ィークロマトグラフィーにおいて使われる種々の塩、界
面活性剤およびグアジニン塩酸などの溶液中で化学的安
定性を有し、pHの広領域(pH2〜10の範囲)で適
用でき、高吸着容量の吸着体とすることのできる有効な
表面官能基を高濃度に持つPAA系超微粒子が得られる
ものである。
【0018】上記PAA系超微粒子は、以下の方法を用
いて得ることができる。すなわち、アルコール類の有機
溶媒中にエチレン系不飽和アミドを含む単量体混合物
と、前記単量体混合物と架橋剤との混合物100重量%
に対して25〜50重量%の範囲とする架橋剤とを溶解
させた混合溶液を温度30〜95℃に保持し、過酸化物
系開始剤およびアゾ系開始剤よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の開始剤を1×10-5〜8×10-2モル/
リットルとなる範囲で添加して重合を行うことで表面官
能基にアミド基を持つPAA系超微粒子を得ることがで
きる。より詳しくは、本発明者らが開示した特願平5−
325181号によるものであるが、これらを説明すれ
ば、以下の通りである。
【0019】まず、上記製法に用いられるアルコール類
の有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノー
ル、2−ブタノール、t−ブチルアルコール、1−ペン
タノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、t−
ペンチルアルコール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノ
ール、3−ヘキサノールなどの1価アルコール、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレング
リコールなどの2価アルコール、グリセロールなどの3
価アルコール、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモ
ノイソブチルエーテルなど炭素数1〜6のアルコール類
のほか、分子量6000以下、好ましくは4000以下
のポリエチレングリコールなどが挙げられる。これらの
有機溶媒は、単独で用いることもできるが、2種以上を
混合して用いることも可能である。
【0020】また、必要に応じて、上記アルコール類の
有機溶媒に水を、全溶媒(全溶媒とは、アルコール類の
有機溶媒に水を加えたものをいう)100重量%に対し
て通常30重量%以下、好ましくは10〜25重量%、
より好ましくは15〜20重量%の範囲で添加すること
が望ましい。添加量が30重量%を越える場合には、得
られる粒子が凝集を生じ、またポリマーに対して親和力
の大きな溶媒である水の添加が粒子径の増加をもたらす
など好ましくない。他方、上記範囲内において水を添加
した場合には、重合時に分散安定剤を使用しなくても、
生成される粒子は、沈殿重合により凝集塊を形成するこ
となく、分散重合の如く溶媒中に安定的に分散した状態
に保持することができ、単分散性の超微粒子形成に有益
である。
【0021】また上記製法に用いることのできるエチレ
ン系不飽和アミド単量体としては、例えば、アクリルア
ミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、
N−ヒドロキシメチルアクリルアミド等が挙げられ、こ
れらの単量体を単独でまたは2種以上を組合わせて用い
ることもできる。
【0022】さらにエチレン系飽和アミド単量体を含む
単量体混合物としては、上記エチレン系不飽和アミド単
量体以外に、これらと共重合可能な他の単量体であれば
よいが、得られる超微粒子に固定するリガンドを選択的
に変えることができるように、かかる超微粒子の表面の
官能基により調整できることが好ましいことから、該共
重合可能な他の単量体が、−OH基、−NH2 基および
−SH基の少なくとも1種を有する単量体であることが
望ましい。また、これら共重合可能な他の単量体につい
ても、単独でまたは2種以上を組合わせて用いることが
できる。
【0023】また、上記単量体混合物に含まれるエチレ
ン系不飽和アミド単量体の含有量は、通常0.1モル%
以上、好ましくは0.3モル%以上、より好ましくは
0.5モル%以上である。該含有量が0.1モル%未満
の場合には、良好な粒子状のポリマーが得られない。
【0024】また、上記有機溶媒に対する上記単量体混
合物の添加量としては、有機溶媒に対して重量比で通常
0.1〜70重量%、好ましくは1〜25重量%、より
好ましくは2〜10重量%の範囲である。上記アミド単
量体の混合量が、0.1重量%未満の場合には、モノマ
ーの濃度が極めて低くなることから重合反応速度が遅
く、良好な超微粒子が得られず、また70重量%を越え
る場合には、生成されるポリマーの粒子径が大きく、か
つ二次凝集を生じ易くなるため、アフィニティークロマ
トグラフィの充填剤に利用するには問題がある。すなわ
ち、拡散速度の低いタンパク質などでは、拡散が容易と
なり、溶質バンドが鋭くなる利点から、アフィニティー
クロマトグラフィの充填剤は、できるだけ細かくサイズ
が均一な球状粒子であることが望ましいためである。
【0025】さらに、上記製法に用いることのできる架
橋剤としては、分子中に少なくとも2個の不飽和二重結
合を有する化合物であり、例えば、N,N′−メチレン
ビスアクリルアミド、エチレンビスアクリルアミド、ピ
ペロジンアクリルアミドなどのアルキレンビスアクリル
アミド、エチレンジ(メタ)アクリレートなどのアルキ
レンジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリ
レートなどの各種ビスフェノールA誘導体のジ(メタ)
アクリレート、グリセリン、ペンタエリスリトールなど
の多価アルコールのジ、トリ、テトラ(メタ)アクリル
酸エステル、エチレンオキシド変性リン酸のジまたはト
リ(メタ)アクリレート、オリゴエステル(メタ)アク
リレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタ
ンアクリレート、イソシアヌレートまたはその誘導体の
ジまたはトリ(メタ)アクリル酸エステル、ビニル(メ
タ)アクリレート、アクリル(メタ)アクリレート、ポ
リ−N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メ
トキシメチルアクリルアミド、N−エトキシメチルアク
リルアミド、N−n−ブトキシメチルアクリルアミド、
N−n−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−
イソブトキシメチルアクリルアミド、N−t−オクトキ
シメチルアクリルアミドなどのN−アルコキシメチル
(メタ)アクリルアミド誘導体、ジビニルベンゼン、ビ
ニル酢酸、クロロメチルスチレン、尿素−ホルムアルデ
ヒド樹脂、ビスオキサゾリン系化合物、エピクロロヒド
リン、1,3−ジクロロイソプロパノール、グリセリン
ジグリシジルエーテルなど通常、架橋剤として用いられ
るものが挙げられる。
【0026】また上記製法では、得られるPAA系超微
粒子の表面官能基を主に利用することを目的とすること
から、従来のように架橋剤の添加量を変えることより多
孔性粒子の孔径の大きさを調整するなどの必要が少な
く、むしろ生成する超微粒子の機械的強度を得るため緻
密な粒子となるように、嵩比重を増大させる必要がある
ことから、該架橋剤による前記単量体混合物と架橋剤と
の混合物100重量%として架橋剤の添加量は、通常1
0〜70重量%、好ましくは15〜60重量%、より好
ましくは25〜50重量%の範囲である。該添加量が1
0重量%未満の場合には、架橋度が不十分となることか
ら、得られる超微粒子の機械的強度が弱く、熱的、化学
的安定性も充分とはいえず、高温(110〜120℃)
での繰り返しオートクレイブにかけることもできない
し、pHも広範囲で使用できず、また種々の有機溶媒に
対する安定性にもかけるなど、アフィニティークロマト
グラフィの充填剤の支持体への利用が十分図れないとす
る問題があるなど好ましくない。他方、添加量が70重
量%を越える場合には、残存する架橋剤が多くなりす
ぎ、経済的でない。また前述のような問題はなくなる
が、逆に架橋度が大きくなることにより、アフィニティ
ークロマトグラフィの充填剤である親和性吸着体として
用いる場合には、期待通りの吸着容量を得ることができ
ないなどの問題があるため好ましくない。
【0027】上記製法に用いることのできる過酸化物系
開始剤およびアゾ系開始剤としては、従来より公知のも
のを用いることができる。このうち過酸化物系開始剤と
しては、例えば、過酸化ベンゾイル(BPO)およびそ
の置換体、過酸化ジアシル〔RCOOOCOR〕、過酸
化ジアルキル〔ROOR〕、過酸エステル〔RCOOO
R′〕、ペルオキシカルボナート〔ROCOOOCOO
R〕、ヒドロペルオキシド〔ROOH〕およびこれらと
還元性物質の組合わせによるレドックス開始剤などが挙
げられ、またアゾ系開始剤としては、例えば、N−ニト
ロソアシルアリルアミン、アゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)、アゾビスエステル〔RR′(COO
R″)CN=NC(COOR″)RR′〕、アゾトリフ
ェニルメタン〔C6 5 N=NC(C6 5 3 〕、ジ
アゾアミノベンゼン〔C6 5 N=NNHC6 5 〕、
ジアゾチオエーテル〔RN=NSR′〕、テトラメチル
テトラゼン〔(CH3 2 NN=NN(CH3 2 〕、
ジアゾメタン類〔RC=N=N〕、スルホンアジド類
〔RSO2 N=N=N〕などが挙げられるが、本発明に
おいては、これらを適宜組合わせて用いてもよい。
【0028】また上記開始剤の使用に供する際の開始剤
濃度としては、単量体の混合溶液に対して、通常1×1
-5〜8×10-2モル/リットル、好ましくは0.5×
10-4〜5×10-2モル/リットル、より好ましくは
0.5×10-3〜8×10-3モル/リットルの範囲であ
る。該開始剤濃度が1×10-5〜8×10-2モル/リッ
トルの範囲を外れる場合には、いずれも得られるポリマ
ーは、非球形粗大粒子となるため好ましくない。
【0029】上記製法においては、上述の単量体の混合
溶液を通常30〜95℃、好ましくは65〜85℃、よ
り好ましくは70〜80℃の温度範囲に保持し、上記開
始剤を上記濃度範囲で添加して、通常2〜15時間、好
ましくは3〜10時間、より好ましくは3〜7時間重合
を行なうものである。
【0030】上記重合時の温度が30℃未満の場合に
は、開始剤の分解速度が遅くなり、開始剤の分解による
ラジカルの生成が不十分となり、また95℃を越える場
合には、開始剤の分解によるラジカルの生成が多くなり
すぎて、重合反応熱の上昇と相俟って、安全上課題があ
るので好ましくない。また、重合反応時間が3時間未満
では、得られるポリアクリルアミド系超微粒子の生成が
生成過程であり、収率が極めて低いものとなり、また、
7時間を越える場合には、重合反応はすでに完了してお
り、さらなる重合時間の延長は無駄である。
【0031】なお、重合終了後には、氷浴等により反応
温度を急激に下げるなどして、ラジカル重合反応を停止
させる必要がある。さらに重合時の溶液の撹拌力(回転
数)、圧力、雰囲気などに関しては、特に制限されるも
のでなく、上述の設定値なども勘案して適宜決定される
ものであるが、好ましくは常圧下、不活性ガス雰囲気中
で反応系の温度分布を均一化するため、撹拌回転数50
〜5000rpmの範囲で行われることが望ましい。
【0032】また上記製法では、重合時に分散安定剤の
添加は行わないものである。かかる分散安定剤の使用に
より、本製法に比し単分散粒子を比較的広い範囲での重
合条件下でも得ることができる利点があるが、反面、重
合後の精製処理が難しく、かつ充分には精製できず、さ
らにバイオ関連に利用する場合などでは、かかる分散安
定剤が不純物として悪影響を及ぼすなどの欠点があり、
分散安定剤の使用による利益以上に不利益が大きいた
め、かかる分散安定剤の重合時での使用は避けなければ
ならないとしたものである。
【0033】次に、得られたPAA系超微粒子の精製方
法としては、分散安定剤などの不純物を含まないため、
従来公知の方法に基づき簡便に行なうことができ、例え
ば、後述する実施例において利用した方法のように、分
別操作に遠心分離機を用いて超微粒子と反応済溶液、洗
浄液(アルコール)あるいはポリマーの再沈殿用溶媒
(精製水およびアセトンなど)とを分別し、これらをデ
カンテーションあるいはフィルター濾過等により分離、
精製し、最終的に真空乾燥などにより乾燥し、本発明の
超微粒子をキセロゲルの形として得る精製方法などを用
いることができるが、本発明は、上記洗浄方法に限定さ
れるものでなく、従来公知の他の精製方法を用いること
もできる。
【0034】続いて、上記製法により得られたPAA系
超微粒子は、重合に用いたエチレン系飽和アミド単量体
を含む単量体混合物に応じて、表面官能基にアミド基を
はじめとしてさらにカルボキシル基ないしアミノ基を含
むものである。さらにPAA系超微粒子の表面官能基を
アミド基、カルボキシル基ないしアミノ基に調製された
ものを用いることもできる。この調製方法としては、特
に制限されるものでなく、例えば、上記製法により得ら
れた表面官能基がアミド基のみであるPAA系超微粒子
を無水エチレンジアミン中に懸濁し、90℃で加熱する
ことにより、表面官能基をアミノ基とするアミノエチル
化ポリアクリルアミド系超微粒子を調製することができ
る。また同様に表面官能基がアミド基のみであるPAA
系超微粒子をアルカリ加水分解することにより、表面官
能基をカルボキシル基とするカルボキシル−ポリアクリ
ルアミド系超微粒子を調製することができる。なお、以
下の説明においては、これら調製により得られたものを
含めたものを総称して「PAA系超微粒子」とする。
【0035】次に、溶媒中に上記PAA系超微粒子およ
び末端官能性オリゴマーを添加し、混合撹拌して該PA
A系超微粒子を分散させると共に末端官能性オリゴマー
を溶解させ、その後に該溶媒中に縮合剤を添加してグラ
フト化反応させることにより、該PAA系超微粒子に該
末端官能性オリゴマーを導入する場合の反応温度として
は、0〜50℃、好ましくは4〜30℃、より好ましく
は温度調整の必要のない室温条件下で行うことが望まし
い。反応温度が0℃未満の場合には、溶剤によっては固
体化する場合もあり、使用できる種類が制限されるほ
か、反応速度が遅くなり、反応に要する時間が長くなる
など不経済であり、反応温度が50℃を越える場合に
は、グラフト化反応は進行するが、得られた本発明品を
アフィニティクロマトグラフィーに利用する場合には、
同一反応系において、引き続きリガンドの固定や目的精
製物質の吸着を行う場合に高温のままではリガンドや目
的精製物質の変性や分解などの弊害を生じる場合がある
ため、連続的な反応系に使用する事が制限されるため好
ましくないものである。また、反応時間としては、通常
1〜96時間、好ましくは3〜48時間である。該反応
時間が1時間未満の場合には、グラフト反応が完全に完
了しておらず、該超微粒子表面に十分に末端官能性オリ
ゴマーを導入することができず、また96時間を越える
場合には、グラフト反応がすでに完了しており、さらに
反応を継続するに見合うだけの効果が得られず好ましく
ないものである。さらに該グラフト化反応に用いられる
溶媒としては、実際に用いる末端官能性オリゴマーおよ
び縮合剤等との関係から適宜選択されるものであるが、
通常、中性、酸性およびアルカリ性水性溶媒ならびに有
機溶媒を用いることができる。したがって、こうした水
性溶媒を用いる場合のpHは2〜13であり、幅広い範
囲で利用できるものである。
【0036】上記縮合剤には、上記PAA系超微粒子に
脱水縮合反応を促進させることでカルボキシル基あるい
はアミノ基などを持つ末端官能性オリゴマーを固定化す
ることができるものを用いることができ、例えば、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド(DCC)、並びに1−シ
クロヘキシル−3−(2−モルホリノエチル)−カルボ
ジイミド−p−トルエンメトスルホン酸(CMC)およ
び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−
カルボジイミド・塩酸(EDC)などの水溶性カルボジ
イミド(WSC)などが挙げられる。この場合、DCC
は、最も安価であるが、水に不溶なので有機溶媒系で反
応をおこなわねばならず、かつ生成する不溶性尿素誘導
体を除去するために大量のメタノールあるいはエタノー
ルで洗浄する必要がある。一方、水溶性カルボジイミド
(WSC)であるEDCおよびCMCは、水溶液中で反
応を行うことができ、かつ生成尿素誘導体も水溶性であ
るので反応後の洗浄が簡単である。
【0037】上記縮合剤の反応系への添加量としては、
通常0.005〜10モル/リッター、好ましくは0.
01〜5モル/リッターの範囲である。該添加量が0.
005モル/リッター未満の場合には、反応の促進が十
分でなく、反応を完了するまでに極めて長時間を要する
ため不経済となり、また添加量が10モル/リッターを
越える場合には、過剰な添加に見合うだけのさらなる効
果が期待できないため好ましくない。
【0038】また、上記PAA系超微粒子の使用量とし
ては、通常0.1〜500g/リッター、好ましくは5
〜200g/リッターの範囲である。該使用量が0.1
g/リッター未満の場合には、大量の溶媒を必要とする
ほか、反応系の全体の容積率も悪くなるため不経済であ
り、また使用量が500g/リッターを越える場合に
は、極めて高濃度となるため、製造後の精製工程におけ
る洗浄に時間を要し、洗浄回数も多くなるなど不経済で
ある。
【0039】さらに、上記末端官能性オリゴマーには、
例えば、H2 N(CH2 n COOH、H2 N(C
2 n NH2 、H2 N(CH2 n SHおよびH2
(CH2n OH、HOOC(CH2 n COOH(式
中のnは7以下の整数である)を用いることができる。
これらの末端官能性オリゴマーの長さ、すなわち上記式
中のnの大きさを決定する場合の目安としては、例え
ば、該末端官能性オリゴマーをアフィニティクロマトグ
ラフィーの担体のスペーサとして用いる場合には、吸着
する精製目的物質に対して立体障害を起さずリガンドが
最適な吸着力を発現できる長さを選択することが望まし
い。
【0040】上記末端官能性オリゴマーの使用量として
は、通常1×10-6〜5×101 モル/リッター、好ま
しくは1×10-3〜1×101 モル/リッターの範囲で
ある。該使用量が1×10-6モル/リッター未満の場合
には、超微粒子の表面官能基濃度よりも該末端官能性オ
リゴマー濃度の方が小さいため、該超微粒子への導入率
が十分でなく、該使用量が5×101 モル/リッターを
越える場合には、過剰な添加に見合うだけのさらなる効
果が期待できないため好ましくない。
【0041】次に、グラフト化反応により生成したグラ
フト化超微粒子の精製方法としては、有機溶媒、反応副
生物、さらには未反応の縮合剤やオリゴマーなどの不純
物を含まないように、従来公知の方法に基づき簡便に行
なうことが望ましく、例えば、後述する実施例において
利用した方法のように、分別操作に遠心分離機を用いて
超微粒子と反応済溶液、洗浄液(アルコール)あるいは
再沈殿用溶媒(精製水およびアセトンなど)とを分別
し、これらをデカンテーションあるいはフィルター濾過
または透析等により分離、精製し、最終的に真空乾燥や
凍結乾燥などにより乾燥し、本発明のグラフト化超微粒
子をキセロゲルの形として得る精製方法などを用いるこ
とができるが、本発明は、上記洗浄方法に限定されるも
のでなく、従来公知の他の精製方法を用いることもでき
る。
【0042】次に、精製して得られたグラフト化超微粒
子においては、使用用途により異なるが、該グラフト化
超微粒子1g当たりの官能基濃度が0.001mg当量
以上、好ましくは0.05mg当量以上である。該官能
基濃度が0.001mg当量未満の場合には、以後のリ
ガンドの固定率も小さいため、大量の該超微粒子を用意
する必要があり、以後の反応設備に要するコストも多く
かかるなど不経済である。また、上記グラフト化超微粒
子は、好ましくは、主として該超微粒子表面に官能基を
グラフトされているものが望ましい。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例について述べる。
【0044】実施例1 窒素雰囲気下で、エタノール1000mlにアクリルア
ミド25g、架橋剤であるN,N′−メチレンビスアク
リルアミド20.5g(単量体混合物と架橋剤との混合
物を100重量%として、架橋剤45.1重量%)を撹
拌しながら溶解させ、同時に溶存酸素を十分取り除い
た。続いて温度70℃で開始剤として2,2′−アゾビ
スイソブチルニトリル0.821g(開始剤濃度5×1
-3モル/リットル)を添加し、pH6.5として3時
間重合を行ない、反応終了後、氷浴で重合容器ごと急冷
し、ラジカル重合を停止させ、単分散球形の超微粒子を
得た。
【0045】次に、生成したポリアクリルアミド系超微
粒子を遠心分離機で分別し、上澄み液を取り除いた。こ
こに新たにエタノール1000mlを加え、1時間激し
く撹拌し、その後遠心分離機で分別した。同様の操作を
3回行ない、ガラスフィルターで濾過後、50℃、減圧
下で真空乾燥した。
【0046】得られた超微粒子を、溶媒として精製水を
用いて5重量%ポリマー溶媒とし、これに沈殿剤として
20倍量のアセトンを加え、良く撹拌しながら再沈殿さ
せた。その後、遠心分離機で分別し、上澄み液を取り除
いた。同様の操作を2回行ない、ガラスフィルターで濾
過後、50℃、減圧下で真空乾燥し精製を終了した。
【0047】上記超微粒子の表面アミド基をpH10.
5以上のアルカリ状態を保つように、Na2 CO3 濃度
0.04モル/l、60℃で3時間反応させ、カルボキ
シル基へ交換したマトリックス(以下、単にCMとも記
す)として2.0gを精製水120mlを加え、24時
間撹拌し、十分に分散させる。導入する末端官能性オリ
ゴマーをスペーサ(以下、単にSとも記す)としてエチ
レンジアミンを0.54ml(0.01モル)を溶媒と
して精製水25mlで希釈したものを反応フラスコに入
れ、10%HCl7mlでpH4.5〜5.5に調整
し、マトリックスおよびスペーサが完全に分散、溶解す
るまで撹拌を行った。
【0048】次に縮合剤としてCMC1.610g(縮
合剤濃度0.025M)を反応フラスコに加え、この時
を反応開始時刻として引き続き23℃(室温)で撹拌を
行い、48時間で反応を終了した。
【0049】次に分離精製工程として反応終了後のスペ
ーサがグラフト導入されたマトリックス(以下、単にC
M−Sとも記す)を遠心分離機で14500rpmで1
5分間の条件で分別し、上澄液を取り除いた。ここに新
たに精製水100mlを加え、50℃で2時間、200
rpmで撹拌を行い、遠心分離機で14500rpmで
20分間遠心分離を行った。同様の操作を5回行った
後、凍結乾燥を行い精製を終了した。精製の終了は、遠
心分離後の上澄み液をTNBS反応により検査し、ジア
ミンの存在が認められないことで確認した。
【0050】表面アミノ基の定量 CM−S 21.0mgを120mlの精製水に分散さ
せた(常温で24時間200rpmで撹拌し、十分に膨
潤させた。)。この後、超音波を2時間かけて完全に分
散させた。この分散液に0.01N塩酸6.0mlをホ
ールピペットで添加し、直ちに0.01N水酸化ナトリ
ウムで滴定し、この時の電気伝導度を測定した結果、超
微粒子1g当たり、0.15mg当量のアミノ基が導入
されていることがわかった。
【0051】実施例2〜15 実施例1におけるSの種類と濃度、縮合剤の種類と濃度
および反応時間をそれぞれ下記表1に示す条件とした以
外は、実施例1と同様にして、超微粒子を製造し、その
表面アミノ基の導入量を定量した。結果を下記表1に示
す。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】本発明により、表面官能基を有する粒径
0.05〜0.5μmのポリアクリルアミド系超微粒子
を分散安定剤または分散安定剤ポリマーを用いることな
く、重合後の精製処理が簡便で不純物の混入の少ない単
分散状態で得ることができる。したがって該超微粒子お
よび末端官能性オリゴマーを溶媒中に分散、溶解できる
ため、これに縮合剤を加え撹拌を続けるだけで緩やかな
温度条件下(好ましくは常温下)であっても該超微粒子
の表面官能基と該オリゴマーの末端官能基とが反応(酸
アミド結合)し、該超微粒子、特にその表面上に有効な
末端官能性を有する該オリゴマーを高濃度にグラフト導
入することができる。さらに該グラフト化後の超微粒子
も精製処理が簡便で不純物の混入の極めて少ない単分散
状態で得ることができる。こうして得られたグラフト化
超微粒子においては、アフィニティークロマトグラフィ
ーで使う充填材として異なる精製目的物質に応じて立体
障害を起こさない長さのスペーサを適宜選択的に結合で
きるため、これに必要なリガンドを固定することで、該
リガンドと特異的に結合する精製目的物質を立体障害を
生ずることなく高濃度に吸着し得る最適な支持体の1種
のポリアクリルアミドゲルとして利用することができ
る。さらに該グラフト化超微粒子では、末端官能性オリ
ゴマーを表面に高濃度に結合できることから、アフィニ
ティークロマトグラフで使う充填材への適用に止まら
ず、該オリゴマーの末端官能基に直接、大きな反応性の
ある目的物質を固定化することもできることから、化粧
品用素材、診断薬用素材、現像材(トナー)、塗料など
の製造にも十分に適用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 康一 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶媒中に表面官能基を有する粒径0.0
    5〜0.5μmのポリアクリルアミド系超微粒子および
    末端官能性オリゴマーを添加し、混合撹拌して該ポリア
    クリルアミド系超微粒子を分散させると共に末端官能性
    オリゴマーを溶解させ、その後に該溶媒中に縮合剤を添
    加し反応温度0〜50℃としてグラフト化反応させるこ
    とにより、該ポリアクリルアミド系超微粒子に該末端官
    能性オリゴマーを導入することを特徴とするグラフト化
    超微粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記表面官能基が、アミド基、カルボキ
    シル基およびアミノ基のよりなる群から選ばれてなる少
    なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の
    グラフト化超微粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記末端官能性オリゴマーが、H2
    (CH2 n COOH、H2 N(CH2 n NH2 、H
    2 N(CH2 n SHおよびH2 N(CH2 n OH、
    HOOC(CH2 n COOH(式中のnは7以下の整
    数である)のいずれか1種であることを特徴とする請求
    項1または2に記載のグラフト化超微粒子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ポリアクリルアミド系超微粒子が温
    度0〜40℃で、比重0.3〜1.2であることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載のグラフト化
    超微粒子の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の製
    法によって得られたグラフト化超微粒子であって、該グ
    ラフト化超微粒子1g当たりの官能基濃度が0.001
    mg当量以上であることを特徴とするグラフト化超微粒
    子。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載の製
    法によって得られたグラフト化超微粒子であって、主と
    して該超微粒子の表面に末端官能性オリゴマーが導入さ
    れていることを特徴とするグラフト化超微粒子。
JP8162204A 1996-06-21 1996-06-21 グラフト化超微粒子およびその製造方法 Withdrawn JPH107723A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016113376A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 大東化成工業株式会社 化粧料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016113376A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 大東化成工業株式会社 化粧料

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