JPH1077400A - ポリカーボネート樹脂組成物及びそれを用いたプラスチック光導波路 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物及びそれを用いたプラスチック光導波路

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JPH1077400A
JPH1077400A JP8230300A JP23030096A JPH1077400A JP H1077400 A JPH1077400 A JP H1077400A JP 8230300 A JP8230300 A JP 8230300A JP 23030096 A JP23030096 A JP 23030096A JP H1077400 A JPH1077400 A JP H1077400A
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JP
Japan
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polycarbonate resin
phosphite
resin composition
plastic optical
optical waveguide
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JP8230300A
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English (en)
Inventor
Masami Nishiguchi
雅己 西口
Toshimasa Tokuda
俊正 徳田
Hiroshi Shudo
弘 首藤
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Furukawa Electric Co Ltd
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長波長域に及ぶ特定波長域の透明性に優れ、
且つ耐熱性が高く成形性の良好なポリカ−ボネ−ト樹脂
組成物及びそれを用いた光導波路を提供する。 【解決手段】 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ン50〜99モル%及びオクタフルオロビフェノール5
0〜1モル%を含有する二価フェノール成分とカーボネ
ート前駆物質とを反応させてなる、その0.7gを10
0mlの塩化メチレンに溶解して20℃で測定した比粘
度が0.13〜0.90の範囲であるポリカーボネート
共重合体100重量部に対して、ホスファイト系の酸化
防止剤を0.0001〜1.0重量部含有させたポリカ
ーボネート樹脂組成物、及びコア部が前記樹脂組成物か
らなるプラスチック光導波路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、高いガラス転移
温度を有し、特に長波長域における透明性、熱安定性及
び成形性に優れたポリカーボネート樹脂組成物、並びに
耐熱性が高く、伝送損失、特に長波長域における伝送損
失が低い、プラスチック光ファイバなどのプラスチック
光導波路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、代表的なポリカーボネート樹脂と
しては2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン(通称ビスフェノールA)にホスゲンやジフェニルカ
ーボネート等のカーボネート前駆物質を反応させて得ら
れるものが知られている。このポリカーボネート樹脂は
透明性、耐熱性及び機械的特性が高く、さらに寸法精度
が良い等の優れた性質を有するためにエンジニアリング
プラスチックとして広く用いられている。しかしなが
ら、近年高度情報化を反映して、プラスチック光ファイ
バや光導波路等用の材料においては特定波長域、特に比
較的長波長域における透明性が求められる場合が増え、
このような特定波長域でも光線透過率が高い材料が求め
られている。具体的には情報通信分野においてプラスチ
ック光ファイバが使用される場合、高速動作可能な光源
である半導体レーザの寿命特性の問題から、通常のアク
リル系光導波路の伝送領域である660nm域より長波長
域、例えばCDやCD−ROM用の光源に使用されてい
る780nm域やさらに長波長域の950nm域における光
伝送を可能にするプラスチック光ファイバが望まれてい
る。
【0003】一方、ビスフェノールAからのポリカーボ
ネート樹脂よりも高いガラス転移温度を有するポリカー
ボネート樹脂として2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロ
パン(通称ビスフェノールAF)にカーボネート前駆物
質を反応させて得られるものが知られている。このポリ
カーボネート樹脂は720〜830nm付近の近赤外領
域の光線透過率に優れるという特徴を持つ。しかしなが
ら、このポリカーボネート樹脂によっても、上記のよう
な、近年要求されている特定の長波長域における光伝送
を可能にするために必要な高い透明性の水準を達成する
ことはできなかった。なお、オクタフルオロビフェノー
ル共重合体を用いる電子写真感光体が知られている(特
開平6−32884号公報)。しかしながら、この公報
にはこの共重合体の熱安定性、透明性、成形性について
は何等記載されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長波
長域を含む特定波長域の透明性に優れ、且つ耐熱性が高
く成形性の良好なポリカーボネート樹脂組成物を提供す
ることにある。本発明の別の目的は、前記樹脂組成物を
コア部に用いた、耐熱性が高く、伝送損失特に長波長域
における伝送損失が低いプラスチック光導波路を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため、フッ素化ポリカーボネート樹脂につい
て鋭意研究を重ねた結果、ビスフェノールAFにカーボ
ネート前駆物質を反応させてポリカーボネート樹脂を製
造する際に、特定量のオクタフルオロビフェノールを共
重合させることにより、長波長域を含む特定波長域の透
明性に優れ且つ高耐熱性のポリカーボネート樹脂が得ら
れることを見出した。しかしながら、この共重合体はガ
ラス転移温度が高いにも拘らず熱安定性が不十分であ
り、溶融成形すると、その優れた透明性が低下し、上記
目的を達成し得なかった。この樹脂を用いて得られた光
導波路(プラスチック光ファイバ)も伝送損失が非常に
高く使用に耐え得るものではなかった。そこでさらにこ
の共重合体の熱安定性の改善について研究を重ねた結
果、ビスフェノールAFとオクタフルオロビフェノール
を特定量共重合した特定の溶液粘度範囲のポリカーボネ
ート樹脂にホスファイト系安定剤(酸化防止剤)を所定
量配合した樹脂組成物が、ポリカーボネートの成形性を
損なうことなく長波長域を含む特定波長域において優れ
た透明性を保持しつつ熱安定性を向上し得ること、及び
この樹脂組成物を用いると、特定の長波長帯において低
い伝送損失を有する光導波路(例えばプラスチック光フ
ァイバ)が得られることを見出した。本発明はこの知見
に基づきなされるに至ったものである。
【0006】すなわち本発明は、(1)2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロプロパン(以下、ビスフェノールAF
と略記する。)50〜99モル%及びオクタフルオロビ
フェノール(オクタフルオロ−ジヒドロキシジフェニル
ともいう。)50〜1モル%を含有する二価フェノール
成分とカーボネート前駆物質とを反応させてなる、その
0.7gを100mlの塩化メチレンに溶解して20℃
で測定した比粘度が0.13〜0.90の範囲であるポ
リカーボネート共重合体100重量部に対して、ホスフ
ァイト系の酸化防止剤を0.0001〜1.0重量部含
有させたことを特徴とするポリカーボネート樹脂組成
物、(2)ホスファイト系の酸化防止剤が、アルキル置
換フェニルホスファイトである(1)記載のポリカーボ
ネート樹脂組成物、(3)アルキル置換フェニルホスフ
ァイトが、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、ト
リス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフ
ァイト及びテトラキス(2,4−ジ−tert−ブチル
フェニル)−4,4−ジフェニレンホスホナイトから選
ばれた少なくとも1種である(2)記載のポリカーボネ
ート樹脂組成物、及び(4)コア部が(1)のポリカー
ボネート樹脂組成物からなることを特徴とするプラスチ
ック光導波路を提供するものである。本発明における光
導波路とは光波、信号、像などを伝搬させる光導波路と
して用いられるものを意味し、具体的には光ファイバ、
ライトガイド、光ファイバセンサーなどの他、これらの
接続部、光カプラーを含むものである。また、形状には
特に制限はなく、コア断面は円形のほか、方形のもので
もよい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるビスフェノー
ルAFは、液体クロマトグラフィーで測定した不純物の
量が0.02重量%以下に減少された、純度99.98
重量%以上のものであることが好ましい。本発明で用い
られるオクタフルオロビフェノールとしては、オクタフ
ルオロ−4,4' −ビフェノールが好ましい。またオク
タフルオロビフェノールとしては、不純物量が1重量%
以下のものを用いることが好ましく、さらには0.1重
量%以下のものを用いることが好ましい。二価フェノー
ル成分中のビスフェノールAFとオクタフルオロビフェ
ノールの割合、即ち共重合割合は前者が50〜99モル
%、後者が50〜1モル%であり、特に前者が60〜9
7モル%、後者が40〜3モル%が好ましい。オクタフ
ルオロビフェノールの量が1モル%未満では、長波長域
を含む特定波長域において透明性に優れる樹脂を得難
く、これが50モル%を超えると成形性が悪化するよう
になる。
【0008】本発明においてポリカーボネート樹脂(共
重合体)は、上記ビスフェノールAF及びオクタフルオ
ロビフェノールからなる二価フェノール成分の一部を、
少量であれば(通常10モル%以下)他の二価フェノー
ルで置き換えて共重合させて製造することができる。そ
のような他の二価フェノールとしては例えば4,4′−
ビフェノール、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエー
テル、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン等が挙げられ
る。また、カーボネート前駆物質の例としてはホスゲン
(例えば、ホスゲン、ホスゲンダイマー、ホスゲントリ
マー)、ビスアリールカーボネート(例えば、ジフェニ
ルカーボネート)等が挙げられる。二価フェノール成分
とカーボネート前駆物質とを反応させる際のこれらの使
用割合には特に制限はなく、例えば以下に述べるビスフ
ェノールAからポリカーボネート樹脂を製造する通常の
方法における使用割合とすることができるが、通常、カ
ーボネート前駆物質が二価フェノール成分に対して小過
剰となるようにする。
【0009】本発明で用いるポリカーボネート樹脂を製
造するには、通常の、ビスフェノールAからポリカーボ
ネート樹脂を製造する際に用いる方法、例えば二価フェ
ノールとホスゲンとの反応、又は二価フェノールとビス
アリールカーボネートとのエステル交換反応が好ましく
採用される。二価フェノールとホスゲンとの反応では、
通常、酸結合剤及び溶媒の存在下に反応を行う。酸結合
剤としては例えば水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等
のアルカリ金属水酸化物、ピリジン等が用いられ、溶媒
としては例えば塩化メチレンやクロロベンゼン等のハロ
ゲン化炭化水素が用いられる。また、反応促進のために
例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、テトラエ
チルアンモニウムブロミド、テトラエチルアンモニウム
ヒドロキシド等の第三級アミンや第四級アンモニウム塩
等の触媒を用いることができ、また、分子量調節剤とし
て例えばフェノール、p−tert−ブチルフェノー
ル、テトラフルオロフェノール、ペンタフルオロフェノ
ール等の末端停止剤を用いるのが好ましい。反応温度は
通常0〜40℃、反応時間は数分〜5時間、反応中のp
Hは通常10以上に保つのが好ましい。
【0010】一方、エステル交換反応では、不活性ガス
存在下に二価フェノールとビスアリールカーボネートを
混合し、減圧下通常120〜350℃で反応させる。減
圧度は段階的に変化させ、最終的には1mmHg以下に
て生成したフェノール類を系外に留去させる。反応時間
は通常1〜4時間程度である。また必要に応じて分子量
調節剤や前記以外の酸化防止剤(ホスファイト系酸化防
止剤以外のフェノール系、有機イオウ系酸化防止剤)を
加えてもよい。また得られたポリカーボネート共重合体
に対しては、水洗などの十分な精製が常法により行われ
る。またゴミなどの異物を取り除くため、フィルター等
を通して精製することも行われる。かくして得られるポ
リカーボネート樹脂は、その分子量があまりに小さいと
得られる成形品が脆くなり、逆にあまり大きくなると溶
融流動性が悪くなるので、ポリマー0.7gを塩化メチ
レン100mlに溶解して20℃で測定した比粘度が
0.13〜0.90のものを本発明に用いるが、特に実
際上の成形性の上から0.14〜0.37のものが好ま
しい。
【0011】本発明の樹脂組成物は、前記ポリカーボネ
ート共重合体にホスファイト系の酸化防止剤を含有させ
てなる。ここで用いるホスファイト系酸化防止剤として
は例えばトリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフ
ェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert
−ブチルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスファ
イト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホ
スファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、モノ
ブチルジフェニルホスファイト、ビス(2,6−ジ−t
ert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリ
トール−ジ−ホスファイト、2,2−メチレンビス
(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホ
スファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリト
ール−ジ−ホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert
−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスフ
ァイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェニル)−4,4−ジフェニレンホスホナイト等の亜リ
ン酸のトリエステル又はエステル部をアルキル基、フェ
ニル基、アルキルアリール基等で置換したジエステル、
モノエステルであり、これらは単独で用いても、二種以
上併用してもよい。なかでも、アルキル置換フェニルホ
スファイトが好ましく、トリス(ノニルフェニル)ホス
ファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェ
ニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル)−4,4−ジフェニレンホスホナ
イトが特に好ましい。かかるホスファイト系の酸化防止
剤の配合量は、あまりに少ないと十分な熱安定性が得ら
れず、逆にあまりに多いとかえって熱安定性が悪化する
ようになるので、ポリカーボネート樹脂100重量部に
対して0.0001〜1.0重量部、好ましくは0.0
01〜0.05重量部である。本発明のポリカーボネー
ト樹脂組成物は、通常、前記方法により製造したポリカ
ーボネート樹脂をホスファイト系の酸化防止剤と混合す
ることにより得られる。これは例えば、塩化メチレン溶
媒中での反応によりポリカーボネート樹脂を製造する場
合、反応後の溶媒中に所定量のホスファイト系酸化防止
剤を均一に溶解させた後、溶媒を蒸発させることにより
得ることができる。
【0012】次に本発明のプラスチック光導波路を、代
表的な光導波路であるプラスチック光ファイバを例に説
明する。本発明のプラスチック光ファイバは、上記で得
られるポリカーボネート樹脂組成物をコア部とし、その
コア部の外側にコア部より屈折率の小さい樹脂をクラッ
ド層として例えば2重紡糸法によって設けることによっ
て得られる。
【0013】クラッド層の材料としては例えばテトラフ
ルオロエチレン−ヘキサフルオロプルピレン共重合体、
テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニ
リデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、サイトッ
プ(商品名、旭硝子社製)やテフロンAF(商品名、デ
ュポン社製)等の環状パーフルオロ樹脂等のフッ素樹
脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。二重紡糸時には窒
素やアルゴン等の不活性ガスを流しつつ紡糸することが
好ましい。紡糸時のヘッドの温度は共重合の比率によっ
ても異なるが、通常240〜270℃程度である。また
伝送損失の低いプラスチック光ファイバを得るために、
特開平4−124603号及び同5−24050号に記
載されているように予めプリフォームを作成し、これを
紡糸することによりプラスチック光ファイバを得てもよ
い。本発明において前記ポリカーボネート樹脂組成物を
コア材とし常法に従って種々の光導波路を製造すること
ができる。
【0014】また本発明のポリカーボネート樹脂組成物
はフィルム又はその他の成形品として用いられる。成形
方法としては、通常ポリカーボネート樹脂の成形に用い
る方法、例えば射出成形法、圧縮成形法、押出成形法、
溶液キャスティング法等の方法を任意に採用することが
できる。なお、成形に際しては本発明のポリカーボネー
ト樹脂組成物をそのまま成形してもよいが、必要に応じ
てさらに熱安定剤、酸化防止剤(前記ホスファイト系の
もの以外のもの)、光安定剤、着色剤、帯電防止剤、滑
剤、離型剤等の添加剤を加えて成形してもよい。また、
本発明のポリカーボネート樹脂組成物を他のポリカーボ
ネート樹脂やそれ以外の熱可塑性樹脂に添加して用いる
こともできる。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。なお、実施例中の部及び%は重量部及び重量
%であり、評価試験は下記の方法に従って行った。 (1)比粘度;ポリマー0.7gを塩化メチレン100
mlに溶解して20℃で測定した。 (2)ガラス転移温度;デュポン社製DSCにより測定
した。 (3)熱安定性;ポリマー3gを試験管中で真空脱気し
た後330℃で4時間熱処理し、塩化メチレン200m
lに溶解し、10cmセルにて600nmの光線透過率
を(株)日立製作所製分光光度計U−3400により測
定した。 (4)伝送損失(1):光源として780nmLEDを用
い、10m −1m カットバック法により伝送損失を測定
した。 (5)伝送損失(2):光源として940nmLEDを用
い、10m −1m カットバック法により伝送損失を測定
した。
【0016】[実施例1]撹拌機、温度計及び還流冷却
器を備えた反応槽に、イオン交換水185.3部及び4
8.5%水酸化ナトリウム水溶液21.3部を仕込み、
窒素ガスを30分間バブリングして脱酸素し、これにハ
イドロサルファイト0.09部、99.98%純度のビ
スフェノールAF39.6部及び99.8%純度のオク
タフルオロ−4,4′−ビフェノール3.8部を溶解し
た後、塩化メチレン138.4部を加え、撹拌下20℃
でホスゲン13.5部を約60分を要して吹込んだ。次
いでp−tert−ブチルフェノール0.96部を添加
し、乳化させた後トリエチルアミン0.04部を加え、
30℃で約1時間撹拌して反応を終了した。反応終了後
生成物を塩化メチレンで希釈して水洗した後塩酸酸性に
して水洗し、水相の導電率がイオン交換水と殆ど同じに
なるまで水洗してポリカーボネート樹脂ポリマーを得
た。ポリマー100重量部に対しトリス(2,4−ジ−
tert−ブチルフェニル)ホスファイトを0.03部
均一に溶解した後、塩化メチレンを蒸発してポリマー組
成物を得た。このポリマー組成物の比粘度は0.17
5、ガラス転移温度は160℃であり、このものの試験
管による熱安定性テスト後の光線透過率は78%と優れ
た熱安定性を示した。
【0017】得られたポリカーボネート樹脂組成物を
0.1μmのフィルタを通し精製を行った後、紡糸装置
の内層に得られたポリカーボネート樹脂組成物を導入
し、外層にはテフロンAF1600(商品名、デュポン
社製)を導入し窒素を導入しつつ、紡糸を行いプラスチ
ック光ファイバを得た。紡糸温度はヘッド部で245℃
であった。得られたプラスチック光ファイバはコア部の
径が0.47mmφ、外径が0.50mmφであった。得ら
れたプラスチック光ファイバの伝送損失は780nmで
0.36dB/m、940nmで0.83dB/mであった。
【0018】[実施例2]ビスフェノールAFの使用量
を34.8部にし、オクタフルオロ−4,4′−ビフェ
ノールの使用量を8.5部にする以外は実施例1と同様
にしてポリマー組成物を得た。このポリマー組成物の比
粘度は0.180、ガラス転移温度は164℃であり、
このものを実施例1と同様にして熱安定性を評価した結
果、全光線透過率は77%と良好であった。実施例1と
同様な方法でコア−クラッド部を有するプラスチック光
ファイバを得た。紡糸温度はヘッド部で250℃であっ
た。得られたプラスチック光ファイバはコア部の径が
0.47mmφ、外径が0.50mmφであった。得られた
プラスチック光ファイバの伝送損失は660nmで0.6
0dB/m、780nmで0.33dB/m、940nmで0.70
dB/mであった。
【0019】[比較例1]ビスフェノールAFの使用量
を43.5部とし、オクタフルオロ−4,4′−ビフェ
ノールを用いない以外は実施例1と同様にしてポリマー
組成物を得た。このポリマー組成物の比粘度は0.18
0、ガラス転移温度は164℃であり、このものを実施
例1と同様にして熱安定性を評価した結果、全光線透過
率は79%と良好であった。実施例1と同様な方法でコ
ア−クラッド部を有するプラスチック光ファイバを得
た。紡糸温度はヘッド部で250℃であった。得られた
プラスチック光ファイバはコア部の径が0.47mmφ、
外径が0.50mmφであった。得られたプラスチック光
ファイバの伝送損失は780nmで0.42dB/m、940
nmで1.05dB/mであった。
【0020】[比較例2]トリス(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル)ホスファイトを用いない以外は実
施例1と同様にしてポリマー(ポリカーボネート樹脂)
を得た。このポリマーの熱安定性を評価した結果、光線
透過率は69%と極めて悪かった。
【0021】[実施例3]トリス(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル)ホスファイト0.03部に代えて
トリス(ノニルフェニル)ホスファイト0.03部を用
いる以外は実施例1と同様にしてポリマー組成物を得
た。このポリマー組成物の比粘度は0.176、ガラス
転移温度は160℃であり、このものを実施例1と同様
にして熱安定性を評価した結果、全光線透過率は77%
と良好であった。
【0022】[実施例4]トリス(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル)ホスファイト0.03部に代えて
テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)
−4,4−ジフェニレンホスホナイト0.05部を用い
る以外は実施例1と同様にしてポリマー組成物を得た。
このポリマー組成物の比粘度は0.174、ガラス転移
温度は159℃であり、このものを実施例1と同様にし
て熱安定性を評価した結果、全光線透過率は79%と良
好であった。実施例1と同様な方法でコア−クラッド部
を有するプラスチック光ファイバを得た。紡糸温度はヘ
ッド部で250℃であった。得られたプラスチック光フ
ァイバはコア部の径が0.47mmφ、外径が0.50mm
φであった。得られたプラスチック光ファイバの伝送損
失は780nmで0.36dB/m、940nmで0.84dB/m
であった。
【0023】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は
高いガラス転移温度を有し、通常のアクリル系光導波路
の伝送領域からさらに長波長域までの透明性に優れ、さ
らに成形性及び熱安定性にも優れているので高度の光学
特性が要求される分野、例えば光ファイバなどの光導波
路のほか、ヘッドランプレンズ、各種レンズ、プリズ
ム、光ディスク、液晶パネル等各種光学機器用素材とし
て極めて有用である。またこのポリカーボネートをコア
材としたプラスチック光ファイバなどの光導波路は、長
波長域に及ぶ特定波長域において伝送損失が小さく、例
えばコンピュータ用配線材やマルチメディアに対応する
光学素子として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 首藤 弘 東京都千代田区内幸町1丁目2番2号 帝 人化成株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
    ル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパ
    ン50〜99モル%及びオクタフルオロビフェノール5
    0〜1モル%を含有する二価フェノール成分とカーボネ
    ート前駆物質とを反応させてなる、その0.7gを10
    0mlの塩化メチレンに溶解して20℃で測定した比粘
    度が0.13〜0.90の範囲であるポリカーボネート
    共重合体100重量部に対して、ホスファイト系の酸化
    防止剤を0.0001〜1.0重量部含有させたことを
    特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ホスファイト系の酸化防止剤が、アルキ
    ル置換フェニルホスファイトである請求項1記載のポリ
    カーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 アルキル置換フェニルホスファイトが、
    トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,
    4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト及び
    テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)
    −4,4−ジフェニレンホスホナイトから選ばれた少な
    くとも1種である請求項2記載のポリカーボネート樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】 コア部が請求項1のポリカーボネート樹
    脂組成物からなることを特徴とするプラスチック光導波
    路。
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