JPH1077553A - 面ファスナー雌材 - Google Patents
面ファスナー雌材Info
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- JPH1077553A JPH1077553A JP8194346A JP19434696A JPH1077553A JP H1077553 A JPH1077553 A JP H1077553A JP 8194346 A JP8194346 A JP 8194346A JP 19434696 A JP19434696 A JP 19434696A JP H1077553 A JPH1077553 A JP H1077553A
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Abstract
車輌用シート張地、事務用椅子張地等の表皮材に好適な
ダブルニット地を提供する。 【解決手段】 ダブルニット地からなる面ファスナー雌
材であって、ダブルニット地の片面Aの少なくとも一部
にパイルが存在し、該パイルは捲縮率(K1 )が15%以
下である捲縮糸を含み、該捲縮糸を構成するフィラメン
トの単繊維繊度が3デニール以上であり、該糸条はダブ
ルニット地の片面Bを構成する糸条と片面Aにおいての
み編成されている面ファスナー雌材。
Description
ョン性能とが一体化されたシート張等のインテリア的要
素を備えた表皮材に好適なダブルニット地からなる面フ
ァスナー雌材に関し、さらには単一素材によって構成す
ることにより、リサイクルにも好適なダブルニット地か
らなる面ファスナー雌材に関する。
用椅子張地及び車輛用枕カバ−等の表皮材を基材本体に
固定化された雄面ファスナ−と係合させて装着すること
が知られているが、従来は表皮材本体の裏面に雌面ファ
スナ−の機能を果たす不織布またはル−プ形状を有する
トリコット地をラミネ−トまたは縫合させることにより
係合機能を持たせたものであった。
方法による表皮材は、車輛用、航空機用シ−トおよび事
務用椅子などの座席基材に固定する際の作業性、曲面を
有する座席へのフィット性及び固定後の使用感ともに一
応の満足は得られるが、表皮材に係合機能を有する素材
をラミネート加工などによって一体化する必要があり、
表皮材のコスト高につながっていた。また、表皮材にク
ッション性を付与したり、縫製時の形態安定性を確保す
るために、表皮材の裏面に不織布等をラミネート加工す
る前に、発泡ウレタン樹脂等をラミネートする場合もあ
り、工程が繁雑となるばかりでなく、さらなるコスト高
につながっていた。
異種素材で構成されているため、再資源化に際して各素
材の分離分別作業が必要となり、簡易なリサイクルが困
難であるため、シュレッダーダストとして埋め立て処分
されているのが現状である。
皮材の欠点を解消することであり、表皮材として使用す
る生地にラミネート加工などの繁雑な加工を施す必要が
なく、表皮材と意匠性の高い表面と該表面の反対面にフ
ック状係合素子との係合力に優れた係合機能面を有する
ダブルニット地からなる面ファスナー雌材を提供しよう
とするものである。さらに、本発明は、フック状係合素
子との着脱を繰り返したり、座席用表皮材として長期間
使用しても、座席上で表皮材がずれにくく、かつ表皮材
表面の意匠性も損なわない優れたダブルニット地からな
る面ファスナー雌材を提供することである。
的を達成するためには、 片面にパイル又はループを有する糸が組織的に形成さ
れていることが重要であり、また、 パイル糸又はループを有する糸の編目は片面にのみ編
成されていることが重要であることを見出だし本発明に
到達した。
なる面ファスナー雌材であって、ダブルニット地の片面
Aの少なくとも一部にパイルが存在し、該パイルは下記
(1)又は(2)の糸条を含み、 (1)捲縮率(K1 )が15%以下である捲縮糸 (2)捲縮フィラメントと無捲縮フィラメントとからな
る混繊糸 該糸条を構成するフィラメントの単繊維繊度が3デニー
ル以上であり、該糸条はダブルニット地の片面Bを構成
する糸条と片面Aにおいてのみ編成されていることを特
徴とする面ファスナー雌材(第1発明)であり、さら
に、本発明は、ダブルニット地からなる面ファスナー雌
材であって、ダブルニット地の片面Aに1〜3mmの高
さのリング状ループを有する糸条が存在し、該糸条を構
成するフィラメントの単繊維繊度は3デニール以上であ
り、該糸条はダブルニット地の片面Bを構成する糸条と
片面Aにおいてのみ編成されていることを特徴とする面
ファスナー雌材(第2発明)である。
片面Aの全面又は一部にパイルが存在することが重要で
ある。図1に第1発明のパイルを有するダブルニット地
の1例を示した。図1において、1はパイル糸であり、
該パイル糸は編組織的に一体化されており、クッション
層及びフック状係合素子に対する係合手段としての役割
がある。2は表糸であり、例えば、シート張地において
人体と接する側(片面B)を形成するための糸である。
3(連結糸)は片面Bも形成するが、片面Aを連結する
ための糸であり、さらにパイル糸1を固定する役割も兼
ねている。
ルニット地の片面Aとは、ダブルニット地の表面又は裏
面のいずれかの面を意味するが、パイルが、ダブルニッ
ト地の裏糸によって編成されていることが好ましい。
て好適に使用されるものであり、係合機能を持たせる面
(片面A)の反対側の面(片面B)は無地であってもよ
いが、柄を持つ編組織や無地の生地にプリント柄をおい
たものが好ましく使用される。従って、編機の柄出し装
置により柄を出すことなどを考慮すれば、丸編機のシリ
ンダー側で編成される面を片面Bとして意匠性をもた
せ、またダイヤル側で編成される面(片面A)に係合機
能を有するパイル糸やリング状ループを有する糸条を配
置させることが好ましい。
する糸条は、片面B(意匠面)を構成する糸条と片面A
でのみ編成されていること、すなわち、片面Bにおいて
編目の連結が無いことが重要である。パイルやリング状
ループを有する糸条が片面Bにおいて編目として編成さ
れていると、フック状係合素子との着脱やシート張地と
して使用される場合の種々の物理的外力によって編目ル
−プが移動し、片面B(意匠面)に外観変化が生じる。
本発明の面ファスナー雌材はインテリア的な要素を備え
ている必要があり、使用中及び雄面ファスナ−との係合
作業時においても意匠面には外観変化が生じてはならな
いのである。
とも一部に形成されていればよいが、面ファスナー雄材
のフック状係合素子との係合力を考慮すると、片面の1
cm2あたりに占めるパイルの個数は30個以上形成され
ていることが好ましい。本発明のダブルニット地は、連
結糸により片面Aと片面Bが一体化されているが、編成
時の歯口の高さを通常より大きめ(3〜7mm)に調整
することによりクッション性を向上させることができる
ので、粗硬な係合素子と係合されてもその粗硬感はダブ
ルニット地の表面に現れず、シート張地として使用した
場合のタッチは非常に良好なものである。
又は毛羽様のリング状ループを有するものであれば大抵
のニット製品がフック状係合素子と係合できるわけでは
なく、面ファスナ−雄材との係合性にはパイル糸やルー
プを形成させるフィラメントの形態が設計上極めて重要
な要素となる。まず、フック状係合素子に対して係合可
能なパイルを構成する糸条としては下記の(1)〜
(3)のいずれかであることが重要である。 (1)捲縮率(K1 )が15%以下である捲縮糸 (2)捲縮フィラメントと無捲縮フィラメントとからな
る混繊糸 (3)1mm〜3mmの高さのリング状ループを有する糸条 ただし、上記(3)の糸条を使用する場合は、後述する
ように当該糸条が片面Aに存在していれば、必ずしもパ
イルとして起立していなくてもよい。また、これら
(1)〜(3)の糸条は2種以上を併用してダブルニッ
ト地を作成しても差し支えない。
糸は、通常の仮撚加工糸の捲縮率と比較して捲縮率が低
い点に特徴があり、捲縮率が低い方がフック状係合素子
が捲縮フィラメント間に入り込み易く良好な係合性を達
成できる。捲縮率の高い捲縮糸をパイル糸として使用す
ると、ニット地を染色または仕上げセットした場合に捲
縮の絡まりが発生し、塊状に絡まり、係合素子が捲縮フ
ィラメント間に入り込みにくなり、係合性が低下するか
又は係合しなくなる。したがって、捲縮糸は予め熱セッ
トにより捲縮率を所定の値に低下させるように調整する
ことが好ましい。また、捲縮率を低くする方法として
は、仮撚時の仮撚熱セット温度を通常の熱セット温度よ
り20〜100℃低く設定したり、仮撚数を低めに設定
して仮撚する方法がある。ただし、捲縮が施されていな
い糸条や施されていても極めて低捲縮の糸条を用いてパ
イルとすると、該パイルはニット面に対する直立性が悪
いのでフック状係合素子との係合性が不良である。従っ
て、捲縮率は2%以上であることが好ましい。
トと捲縮を有さないフィラメントとからなる混繊糸であ
り、これらの異種フィラメントをリング状ループを形成
させないエアー交絡処理(インターレース処理)によっ
て混繊交絡した糸条である。
デルを図2及び図3に示した。図2は1mm〜3mmの
高さのリング状ループが糸の側面に突出している形態の
糸条であり、一般的にタスラン糸といわれているエアー
交絡糸(3−1)である。図3は異収縮混繊糸をフリー
熱処理した後、2本以上合撚して得られる糸条(3−
2)である。
用マルチフィラメントと他のマルチフィラメントとを交
絡用ノズル内に導き、ノズル内にエアを噴出させてこれ
らマルチフィラメントを混繊・交絡させて製造すること
ができる。オーバーフィード率を上げればリング状ルー
プの大きさ、量ともに増える。これらリング状ループは
ループ端がエア交絡のため束縛されており、面ファスナ
ー雄材と係合するのに適している。
ことが重要である。側糸のオーバーフィード率が30%
未満であればリング状ループの大きさ、量が不足し、係
合機能面にでるループ数が少なくなるため十分な係合強
力が得られない。また、エア交絡時のエア圧が3.0kg
/cm2 未満であれば交絡不足となりループ端が自由とな
ったり、あるいはリング状ループの形態にもならない。 OF≧30 AP≧3.0 [ただし、OFは側糸のオーバーフィード率(%)、A
Pはエア交絡時のエア圧(kg/cm2 )を示す。]
いては、強伸度、単繊維繊度において特に制約はない
が、単繊維繊度が大きすぎると交絡処理時の交絡部が形
成されにくく、交絡されていてもフック状係合素子との
脱着により交絡部が破壊されやすいので、より強固な交
絡性を得るためには、側糸を構成するフィラメントの単
繊維繊度(3デニール以上)に対して3デニール以上を
越えない単繊維繊度のフィラメントを芯糸用に使用する
ことが好ましい。また、芯糸のオーバーフィード率も格
別に制約はないが、側糸のオーバーフィード率との差を
50〜100%とする方が、フック状係合素子との係合
性が良好なリング状ループが形成されるので好ましい。
(3−2)は、沸水収縮率差が30%以上となる2種以
上のマルチフィラメント糸を交絡用ノズル内に導き、ノ
ズル内にエアを噴出させてこれらマルチフィラメントを
混繊させた後、熱処理を施し、次いで該熱処理糸を少な
くとも2本以上合撚することにより得られる。エア交絡
において特に低沸水収縮率の糸条を高オ−バ−フィ−ド
率に設定する必要はない。むしろ同一オ−バ−フィ−ド
率に設定する方が好ましい。なぜなら、次いで実施する
熱処理は乾熱180℃の低張力条件の連続ハンク式乾熱
セットまたは湿熱130℃条件のニットデニット法を採
用するため、加工の前にル−プを有する糸は加工工程通
過性が悪くなる場合が多い。沸水収縮率差が30%以上
あれば目標とするリング状ル−プを有する糸は得られ
る。また、熱処理糸を合撚する目的は糸に丸みを付与
し、編地のニ−ドルル−プ上でも該糸のリング状ル−プ
を生地に対して垂直に起立させることと、フック状係合
素子との着脱によるリング状ル−プが破壊されにくくす
るためである。重要な事であるが、編地のニ−ドルル−
プは編成時にシンカ−ル−プよりも高い張力が掛かるた
め該熱処理糸の単糸のみでは形成されたリング状ル−プ
が引き伸ばされて編成されるためにリング状ル−プが消
失し、係合性には寄与しなくなる。これはリング状ル−
プが大きくなり過ぎても生じることである。したがっ
て、該熱処理糸を少なくとも2本以上合撚することによ
り編成時に受ける張力が分散され、リング状ル−プの形
状がを保持される。リング状ル−プの大きさは、収縮率
の大きさとエア圧および加工速度に依存する。エア圧は
3kg/cm2 以上が好ましい。この条件により100個/
m以上の交絡数が得られる。
して直立させたパイル糸として使用することが前提であ
るが、(3)の糸条はニット面に対して直立させたパイ
ル糸用として使用してもよく、通常の編目の状態で使用
してもよい。ただし、前記(3−1)のエアー交絡糸の
場合、大きさが3mmを越えたリング状ループが300個
/10cmを越えると糸の生産時の安定性の問題および製編
時の解舒不良の問題が発生する。また(3−2)の合撚
糸の場合では収縮処理後の取扱性が悪い。係合性との関
係について、リング状ル−プの大きさが3mmを越えるも
のの数が300個/10cmを越えると、ニット面に対して
直立させたパイル糸として使用する場合は十分な係合性
がえられるが、通常の編目の状態で使用する場合、係合
性は低下していく。なぜなら、リング状ル−プの大きさ
が3mmを越えると、それは編目のニ−ドルル−プ側では
毛羽状に存在する頻度が著しく低下するためで、その結
果係合性が悪くなり係合強力が不十分となる。リング状
ル−プの大きさが1〜3mmのものの個数が100個/
10cm以下の場合には編目のニ−ドルル−プ側にリング状
ル−プが毛羽様に多く存在するので係合性が十分に発揮
される。
度を向上させるためには、前記糸条を構成するフィラメ
ントの単繊維繊度は3デニ−ル以上でなければならな
い。単繊維繊度が3デニ−ル未満の場合、フック状係合
素子との繰り返し脱着時にフィラメントの一部が切断さ
れるため、特にピ−ル強力が低下し、係合強力が不十分
となる。さらに、単繊維繊度が3デニ−ルを下回ると耐
へたり性の代用物性である圧縮疲労性が低下し、粗硬な
フック状係合素子の粗硬感がでてくる。一方、単繊維繊
度が40デニ−ルを越えるような、実質的にモノフィラ
メント糸の領域に属される繊度の場合は繊維の剛性が上
がり、前記(1)の場合にはパイルの直立性が悪く、係
合性が不十分となる。また、前記(2)及び(3)の場
合にはエアによる混繊性が悪く、混繊しない部分が生じ
る。
数種のフィラメントにより構成することが可能である
が、どの場合においても少なくとも1種類の繊維の単繊
維繊度は3デニ−ル以上が必要である。
ト地の作成方法は三通り挙げることができる。第一の方
法は編成中にパイルを形成する方法であって、ニ−ドル
に付属するベラを開閉するためのベラ起こし装置を備え
た編み機を使用し、図4に示した組織図により編成され
るものである。図4において、5はシリンダ−針列であ
り、6はダイヤル針列を示す。当組織では地組織の編目
7はシリンダ−側で編成し、パイルル−プ8はダイヤル
針で保持され、同時にシリンダ−針で地組織の編目7を
保持した針と同一の針で保持される。パイルル−プ8が
抜けるのを防止するために必要である。尚、当組織では
市松柄をシリンダ−側で編成している。図中のF付き数
字は編成組織の順序を示し、F6,F7の編成組織が当
パイルを形成する方法の特徴となっている部分である。
F6においては糸を供給しないで、F1で給糸された糸
を保持したダイヤル針のみをカムでニッティング位置ま
で上昇させ、糸をノックオ−バ−し(クリアリング)、
F7においてF6で閉じたダイヤル針のベラをベラ起こ
し装置により起こし(ラッチオープニング)、組織を循
環する。
工処理することにより得るものである。これは、水溶解
性の繊維、例えば水溶性ビニロンを編成中に図5に示し
たように組織的に挿入し、編成した生地を所定の溶解温
度で溶解除去してパイルを得るものである。図5におい
て、F3にパイルル−プとなる糸9を挿入し、F6にお
いて当パイルを形成する方法の特徴となる水溶解性の繊
維10を挿入する。
り、編地にパイルル−プを組織的に形成させるのではな
く、糸の表面にリング状のル−プが突出している糸条を
編込んで編地表面にリング状ル−プの薄層を形成させる
方法であって、これには編込んだままで形成させる場合
と生地を起毛加工によりル−プを掻き出す場合がある。
図6には起毛加工が容易な組織の1例を示した。
所、短所をもっているが、まず第一の方法は第二の方法
に比べて給糸口数が増える分だけ編成効率が悪く、また
ベラ起こし装置の微妙な作動によるベラの開閉不良が生
じ易く、編地の安定性に欠ける点が短所である。また、
意匠性を向上させるためにはコンピュ−タ−編機を使用
することにより柄を形成することが考えられるが、編機
のシリンダ−側で柄を編成するため、図4に示したよう
に、パイルル−プを固定し、パイル糸の抜けを防止する
ための糸がシリンダー側で編成されている。したがっ
て、パイル糸が意匠面に存在するため、フック状係合素
子とパイルとの着脱により意匠面に種々の力が作用し、
意匠性を損なうことが生じる。
調整が困難であり、また水溶解性の繊維が溶解除去され
てパイルが形成されたときに生地が伸び易くなるという
点を挙げることができる。生地が伸び易くなる問題を解
決するため、図5を例にすれば、シリンダ−側で編成す
る1×1組織のル−プ長をダイヤルオ−ルニット組織の
20〜40%短くなるように設定するか、または収縮率
が30%以上のフィラメント糸を含む糸条をシリンダ−
側で編成する1×1組織に使用すればよい。尚、図7は
ダブルニット編機を使用して、片面に全面パイル地を形
成させることが可能であり、シンカ−パイル編地または
経編地のポ−ル編地に相当する。しかし、図7の編地は
第一の方法の欠点で指摘したように、パイル糸を固定す
るための糸がシリンダ−側で編成されているため、フッ
ク状係合素子とパイルとの着脱によりシリンダ−面の編
目に歪みが生じる。
的にカットしたり、全部カットした状態でパイル側を座
面として車両用シ−ト張地に使用されることが多い。同
様にポ−ル編地もパイルル−プを全部カットした状態で
その面にプリントを施してシ−ト張地に使用される。し
かし、シンカ−パイル編地のパイルル−プ面の反対面に
プリント等の意匠付けを実施した後、パイルル−プ面を
フック状係合素子に対する係合部材として係合機能とク
ッション性が一体化された車両用シ−ト張地用編地とし
て使用された実績はなく、また使用することもできな
い。なぜなら、パイルル−プがパイルル−プ面の反対面
に編目として存在するため、係合時のパイルル−プの引
きつり等による編目ル−プの移動により意匠面の品位が
損なわれるためである。一方、ポ−ル編地は経編地のた
め上述したシンカ−パイル編地と同様の車両用シ−ト張
地用編地として使用しても係合時のパイルル−プの引き
つり等による編目ル−プの移動による意匠面の品位が損
なわれることは起りにくいので性能的に使用可能である
が、意匠付与のためのプリント面となるパイルル−プ面
の反対面には凹凸がありプリント面としては必ずしも適
切ではない。
の工程で座席基材の表面に埋設されたフック状係合素子
と前記パイルル−プを有する編地のパイルル−プが容易
に係合することが必要であるばかりか、座面の意匠に影
響してはならないので、パイルル−プを有する編地の編
成方法としては上述した第2の方法が好ましい。
ァスナー雌材は、種々の形状のフック状係合素子との係
合が可能であり、具体的な係合素子形状としては、例え
ば、やじり形、2段やじり形、リブ付やじり形、鉤形、
多段鉤形などが挙げられ、係合性の観点からやじり型、
2段やじり型、リブ付やじり型などのやじり形状の係合
素子が好ましい。かかる形状を有する係合素子として
は、例えば、KMファスナーレール(商品名、(株)ク
ラレ製)が挙げられる。
m、やじり部の最大幅0.7〜2mm、素子密度40〜
300個/cm2 が好ましい。本発明の面ファスナー雌
材は、係合素子を有する基材と係合させた場合、係合強
力が1.3kg/cm2 (シェアー強力)以上、及び500
g/cm(ピール強力)以上という優れた係合性を有するた
め、係合後の使用中に表皮材に作用する種々の応力によ
っても表皮材がずれることなく、繰り返し着脱しても表
面への影響がでないというメリットを有する。
する。尚、実施例中の各物性は以下の方法により求め
た。 (1)捲縮率 綛巻取機で5000デニールの綛となるまで糸条を巻き
取った後、綛の下端中央に10gの荷重を吊し、上部中
央でこの綛を固定し、0.01g/dの荷重がかかった
状態で90℃にて30分間熱水処理を行う。次いで無荷
重状態で室温に放置して乾燥した後、再び10gの荷重
をかけ5分間放置後の糸長を測定し、これをL1 (mm)
とする。次に1Kgの荷重をかけ30秒間放置後の糸長を
測定しL2 (mm)とするとき、下記式により求められ
る。 K1 (%)={(L2 −L1 )/L2 }×100 (2)係合強力 JIS L−3416 尚、面ファスナ−のフック面としては、係合素子の形状
が2段やじり形状で、係合素子密度44/cm2 、素子高
さ約1.5mm、素子厚み約0.6mm、最大やじり幅1mm
のKMファスナ−レ−ルX6320−3(クラレ製)を
使用した。 (3)リング状ループ個数 株式会社東レエンジニアリング社製DT−201毛羽測
定機を用いて、糸中心から一定距離以上はみ出した繊維
の本数を測定し、リング状ループ個数を算出した。糸中
心から1mm以上はみ出だした繊維の本数をH0とし、
同様に3mm以上はみ出した繊維の本数をH1とし、下
記式により1〜3mmの高さのリング状ループ個数Hを
求めた。 H=(H0−H1)/2 (4)圧縮疲労性 JIS L−1021
のとおりとした。 編成条件;30インチ14ゲ−ジのダブルニット編機を
使用し、図8に示した組織となるようにカムを組む。 尚、各実施例及び比較例においては、同一組織から2種
類の異なる生地を製造し、評価を実施した。すなわち、
係合機能を持つ糸条が生地の片面にパイルとして垂直に
起立しているものと、該糸条が起立することなく生地と
同一面内に存在するものについて評価した。係合機能を
持つ糸条をパイルとし生地の片面に垂直に起立させる組
織をパイル組織と称し、かかる組織のダブルニット地を
作成するにあたっては、給糸口No.6に水溶性ビニロ
ン糸28デニールを使用し、編成後に生地を70℃温水
で処理し、水溶性ビニロン糸を溶解除去してパイルを起
立させた(各実施例及び比較例共通)。また、係合機能
を持つ糸条を生地と同一面内に存在させるタイプをノン
パイル組織と称し、その場合は、給糸口No.6にポリ
エステルフィラメント50dr/36fを使用した(各
実施例及び比較例共通)。給糸口No.1、2、4及び
5に使用する糸としては、ポリエステルフィラメントの
仮撚糸SD150dr/48fを2本と沸水収縮率が4
0%のポリエステルフィラメントSD100dr/36
fを引き揃えて交絡用ノズルに導き、オーバーフィード
率3%でエア圧を1.5kg/cm 2 の条件下で得られた4
00デニールの加工糸を使用した(各実施例及び比較例
共通)。
ニット地において起立したパイルとなるかもしくはノン
パイル組織として係合機能を発揮するが、該給糸口に使
用した糸条の詳細は以下の通りである。
条) ポリエステルフィラメントの延伸糸350dr/48f
を下記表1の条件により仮撚加工を実施し、K1 値25
%の加工糸を得た。さらに該加工糸を真空セット機によ
り130℃×10min 処理し、K1 値4%の加工糸を得
た。
条) ポリエステルフィラメントの延伸糸200dr/48f
とK1 値が25%である150dr/32fのポリエス
テルフィラメントからなる2段ヒ−タ−仮撚糸とをエア
圧3.0kg/cm 2 でインタ−レ−ス加工を実施し、交絡
数112個/mのエア混繊糸を得た。
条) ポリエステルフィラメントの延伸糸100dr/20f
を側糸としてオ−バ−フィ−ド率70%で交絡用ノズル
に導き、ポリエステルフィラメントの延伸糸150dr
/72fを芯糸としてオ−バ−フィ−ド率10%で交絡
用ノズルに導き、エア圧4.5kg/cm 2 で加工した。得
られたタスラン糸の表面に1〜3mmのリング状ル−プが
70個/10cm存在していた。
条) 沸水収縮率が35%のポリエステルフィラメントの延伸
糸100dr/36fと沸水収縮率が6%のポリエステ
ルフィラメントの低捲縮仮撚糸150dr/32f(K
1 が15%)をエア圧3.0kg/cm 2 でエア混繊し、交
絡数120個/mのエア混繊糸を得た。これを12ゲ−
ジ筒編機を使用して筒編地とし、130℃×10min 処
理した。これを、Z 50T/M で引き揃え合撚した。
条) 実施例1で使用したポリエステルフィラメントの延伸糸
350dr/48fをそのまま使用した。
条) 実施例1で使用したポリエステルフィラメントの延伸糸
350dr/48fを仮撚して得られた仮撚糸(K1 が
25%)を使用した。
条) ポリエステルフィラメントの150dr/32fの2段
ヒ−タ−仮撚糸同志をエア圧1.5kg/cm 2 でインタ−
レ−ス加工を実施し、交絡数112個/mのエア混繊糸
を得た。
条) ポリエステルフィラメントの延伸糸100dr/20f
を側糸としオ−バ−フィ−ド率20%で交絡用ノズルに
導き、ポリエステルフィラメントの延伸糸150dr/
72fを芯糸としてオ−バ−フィ−ド率7%で交絡用ノ
ズルに導き、エア圧4.5kg/cm 2 で加工した。得られ
たタスラン糸の表面に1〜3mmのリング状ル−プが20
個/10cm存在していた。
力及び圧縮疲労特性を示した。表3から明らかなよう
に、本発明によるパイル組織及びノンパイル組織では十
分な係合強力が得られるが、表皮材を固定する上で重要
なピール強力は比較例で使用したマルチフィラメントで
は十分な性能が得られない。特徴的な事として、比較例
2及び3において、繰り返しの着脱回数が多くなるにつ
れて低いレベルではあるが係合強力が上がっている。し
かし、毛羽が増大しており、フィラメントは切断されて
いる。従って、本発明の係合機能が一体化されたダブル
ニット地は係合時の初期強力及び数回の繰り返しの着脱
においても優れた係合性を有する面ファスナー雌材であ
るといえる。
ット地の断面図。
ループを有する糸の側面図。
ループを有する糸の側面図。
ブルニット地編み方図。
ブルニット地編み方図。
ブルニット地編み方図。
ブルニット地編み方図。
ブルニット地編み方図。
Claims (5)
- 【請求項1】 ダブルニット地からなる面ファスナー雌
材であって、ダブルニット地の片面Aの少なくとも一部
にパイルが存在し、該パイルは下記(1)又は(2)の
糸条を含み、該糸条を構成するフィラメントの単繊維繊
度が3デニール以上であり、該糸条はダブルニット地の
片面Bを構成する糸条と片面Aにおいてのみ編成されて
いることを特徴とする面ファスナー雌材。 (1)捲縮率(K1 )が15%以下である捲縮糸 (2)捲縮フィラメントと無捲縮フィラメントとからな
る混繊糸 - 【請求項2】 ダブルニット地からなる面ファスナー雌
材であって、ダブルニット地の片面Aに下記(3)の糸
条が存在し、該糸条を構成するフィラメントの単繊維繊
度は3デニール以上であり、該糸条はダブルニット地の
片面Bを構成する糸条と片面Aにおいてのみ編成されて
いることを特徴とする面ファスナー雌材。 (3)1mm〜3mmの高さのリング状ループを有する糸条 - 【請求項3】 該糸条がパイルとしてダブルニット地の
片面Aに起立している請求項2に記載の面ファスナー雌
材。 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載の面ファスナー雌
材からなる座席用表皮材。 - 【請求項5】 請求項4に記載の表皮材を備えてなる座
席。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19434696A JP3549675B2 (ja) | 1995-07-26 | 1996-07-24 | 面ファスナー雌材 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-190331 | 1995-07-26 | ||
| JP19033195 | 1995-07-26 | ||
| JP8-180478 | 1996-07-10 | ||
| JP18047896 | 1996-07-10 | ||
| JP19434696A JP3549675B2 (ja) | 1995-07-26 | 1996-07-24 | 面ファスナー雌材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1077553A true JPH1077553A (ja) | 1998-03-24 |
| JP3549675B2 JP3549675B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=27324856
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19434696A Expired - Fee Related JP3549675B2 (ja) | 1995-07-26 | 1996-07-24 | 面ファスナー雌材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3549675B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004057993A1 (ja) * | 2002-12-24 | 2004-07-15 | Ykk Corporation | 繊維製面ファスナー |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6359510U (ja) * | 1986-10-08 | 1988-04-20 | ||
| JPH0351347A (ja) * | 1989-07-17 | 1991-03-05 | Toray Ind Inc | 自動車内装用布帛 |
| JPH0633359A (ja) * | 1992-07-15 | 1994-02-08 | Kuraray Co Ltd | 面ファスナー雌材 |
| JPH0649731A (ja) * | 1992-07-24 | 1994-02-22 | Toray Ind Inc | 混繊糸の製造方法 |
| JPH06237850A (ja) * | 1991-05-17 | 1994-08-30 | Miyata Sangyo Kk | 敷 物 |
-
1996
- 1996-07-24 JP JP19434696A patent/JP3549675B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| US7207195B2 (en) * | 2002-12-24 | 2007-04-24 | Ykk Corporation | Fiber-made surface fastener |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3549675B2 (ja) | 2004-08-04 |
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