JPH1077610A - 防音パネルおよび防音壁 - Google Patents

防音パネルおよび防音壁

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JPH1077610A
JPH1077610A JP8231790A JP23179096A JPH1077610A JP H1077610 A JPH1077610 A JP H1077610A JP 8231790 A JP8231790 A JP 8231790A JP 23179096 A JP23179096 A JP 23179096A JP H1077610 A JPH1077610 A JP H1077610A
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Terushi Moriwaki
昭史 森脇
Takashi Ishimori
敬司 石森
Takaaki Sugimoto
貴章 杉本
Takahiro Nose
高広 野瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】風荷重をさらに低減させることのできる防音パ
ネルおよび防音壁を提供する。 【解決手段】上下の横部材2,3と左右の側板4,4と
により形成された枠体1の開口部11に、水平方向に突
設された回転軸71により遮音部材7を回転可能に軸支
し、所定の風圧以上になれば、遮音部材7を回転させて
前記開口部11を開放させ、所定の風圧以下になれば遮
音部材7を復元して、開口部11を閉塞するようになさ
れた防音パネルであって、前記回転軸71を遮音部材7
の側面中央よりも上方位置に設け、且つ遮音部材7の上
端に相対向する上横部材2の下面22を前後方向に断面
ほぼV字状に膨出させることにより、遮音部材7に直接
当たる風による風圧と、遮音部材7の上端と上横部材2
の下面22との間を吹き抜ける風により生じる揚力のよ
うな力とにより、遮音部材7は水平状態になる90度近
くまで回転して開口部11が開放され、風荷重が効果的
に低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、車両等
の走行に伴う騒音等を遮音、吸音するために、高速道路
や鉄道の沿線に沿って設置される防音パネルおよび防音
壁に関し、特に台風等における強風に対して、風荷重を
低減させるようになされたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両等の走行に伴う騒音等を遮
音、吸音するために、市街地を通過する高速道路や鉄道
の沿線等に沿って高さ1.5〜3m程度の防音壁が設置
されている。しかし都心部を通過する高架道路において
は、高さ1.5〜3m程度の防音壁では、道路沿いのマ
ンション等の騒音対策としては不十分であり、最近では
高さ7m程度の防音壁が要望されるようになっている。
しかしながらかかる高さの高い防音壁を高架道路に設置
するとなると、風荷重の影響から、橋脚部に大きな負担
となるため、単純に従来の防音壁の高さをそのまま高く
することは問題であった。
【0003】そこで本出願人は、かかる問題点に鑑み特
願平8−19202号に記載される如く、風荷重が低減
でき、しかも防音性能を満足することのできる防音壁を
提案した。この防音壁の一形態は、断面が山形状になさ
れた複数の防音部材が上下に所定間隔をおいてほぼ水平
に配置され、その防音部材間に遮音部材が回転可能に配
置され、所定の風圧以上になれば、遮音部材が回転して
防音部材間が開放されてその防音部材間より風を逃が
し、所定の風圧以下になれば遮音部材が復元し、防音部
材間が閉塞されて騒音等が遮音、吸音されるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記防音
壁において、風洞実験を行い、風速50m/sの強い風
を当てて、その風圧により遮音部材が回転して開く角度
を測定すると、50度程度までしか開かず、風荷重を最
も低減できる角度、すなわち水平状態になる90度近く
までは到底開かないことが判明した。この50度程度ま
でしか回転しない理由は、遮音部材が回転するにつれ
て、風を受ける遮音部材の投影面積が低下して風圧によ
る回転力が低下することに加えて、遮音部材のモーメン
トが大きくなり、重くなって回転しにくくなることによ
るものと考えられる。従ってこの防音壁では、ある程度
までは風荷重を低減できるものの、必ずしも十分ではな
かった。
【0005】そこで本発明は上記の如き問題を解決し、
風荷重をさらに低減させることのできる防音パネルおよ
び防音壁を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題を
解決するために鋭意研究した結果、遮音部材の回転軸を
側面中央よりも上方位置に設け、且つ遮音部材の上端に
相対向する上横部材の下面を前後方向に断面ほぼV字状
に膨出すれば、遮音部材を回転させるに必要なモーメン
ト以上の風が遮音部材に当たると、遮音部材の回転軸が
側面中央よりも上方位置に設けられているため、その風
圧により、まず遮音部材はその下方が風下方向に流され
て上に持ち上げられるような回転力が付与されること、
一方理論的には解明された訳ではないが、遮音部材が前
記回転力により回転し始めることにより、遮音部材の上
端と上横部材の下面との間に隙間を生じ、この隙間を風
が吹き抜けるようになり、この吹き抜ける風は、上横部
材の下面が断面ほぼV字状に膨出されているため、上横
部材の下面に沿って誘導されつつV字状の最下部で狭め
られ、最下部を過ぎると上向きの渦巻き流となり、この
渦巻き流により、所定角度まで回転した遮音部材の下方
をさらに上に持ち上げるような揚力のような力が作用す
ること、そしてこの渦巻き流による揚力のような力が、
遮音部材に直接当たる風圧による回転力に加わることに
より、遮音部材を、風荷重の最も低減できる角度、すな
わち水平状態になる90度近くまで回転させて開かせる
ことができるようになること、等を知得し、本発明を完
成するに至った。
【0007】すなわち本発明に係る防音パネルは、上下
の横部材と左右の側板とにより形成された枠体の開口部
に、水平方向に突設された回転軸により遮音部材が回転
可能に軸支され、所定の風圧以上になれば、遮音部材が
回転して前記開口部が開放され、所定の風圧以下になれ
ば遮音部材が復元し、開口部が閉塞されるようになされ
た防音パネルであって、前記回転軸は遮音部材の側面中
央よりも上方位置に設けられ、且つ遮音部材の上端に相
対向する上横部材の下面は前後方向に断面ほぼV字状に
膨出されていることを特徴とするものであり、また本発
明に係る防音壁は、間隔をおいて立設された支柱間に、
前記防音パネルが複数個壁状に積み重ねられて形成され
ることを特徴とするものである。
【0008】本発明によれば、所定以下の風圧では遮音
部材により開口部が閉塞されて騒音等が遮音、吸音さ
れ、また所定の風圧以上になれば、遮音部材が水平状態
になる90度近くまで回転して開口部が開放され、風荷
重が効果的に低減されるため、高架道路等に設置しても
橋脚部に大きな負担をあまりかけることなく、防音壁の
高さを高くすることができる。
【0009】本発明において、遮音部材の下端に相対向
する下横部材の上面は平坦となされていてもよいが、前
後方向に断面ほぼ山形状に隆起されていれば、山形状の
上面に沿って誘導された風が、上向きの風となって遮音
部材の下方を持ち上げるように作用するため、遮音部材
をより効果的に回転させることができる。
【0010】また本発明において、所定の風圧以上にな
れば遮音部材を回転させ、所定の風圧以下になれば遮音
部材を復元させるには、遮音部材の自重をその回転させ
るべき風圧に見合ったモーメントが生じるように設定し
てもよいが、よりこの回転を制御しやすくするために、
別体で形成した錘、ばね、エアシリンダー、電磁弁等の
復元用部材を遮音部材に設けるのが好ましい。
【0011】さらに復元用部材を設ける場合は、遮音部
材に回転軸を固着させ、その回転軸より水平両方向に支
持腕を張り出させ、その支持腕に回転軸をはさんで一対
の復元用部材が取付ければ、遮音部材が風圧を受けにく
い水平に近づくにつれて復元用部材の取付位置から回転
軸までの水平距離が小さくなって、復元用部材によるモ
ーメントが小さくなり、遮音部材の回転は重くなること
がなくなる。
【0012】前記の場合、復元用部材として錘を用い、
その錘の下部を台座に支持させ、遮音部材が開放状態に
おいて、一方の錘のみが持ち上げられるようにすれば、
軽い錘にて効果的に遮音部材の回転を制御することがで
きる。
【0013】なお間隔をおいて立設された支柱間に、本
発明による防音パネルを複数個壁状に積み重ねて防音壁
を形成する場合においては、複数の防音パネルにそれぞ
れ配設された遮音部材に共通の復元用部材を接続すれ
ば、各防音パネルの構造が簡単になり、且つ製作費が安
価となる。
【0014】なお復元用部材とともに、または復元用部
材の代わりに遮音部材の回転を拘束する磁石を、遮音部
材の上端と上横部材との間に、または遮音部材の下端と
下横部材との間に、もしくは遮音部材の上端と上横部材
との間および遮音部材の下端と下横部材との間に、設け
てもよく、このように遮音部材を回転させようとする所
定の風圧に見合った磁力の磁石を取付けておくことによ
り、簡単な構造で所定の風圧以下では遮音部材を確実に
静止させ、所定の風圧以上になれば、遮音部材を確実に
回転させることができる。
【0015】さらに本発明において、上横部材は単なる
板状体から形成されていてもよいが、その上面と下面に
多数の開孔を有する有孔板を配して形成される中空パネ
ル内に吸音材が内装されたものから形成すれば、有孔板
より上横部材内に入射した騒音が遮音、吸音され、防音
効果が向上するので好ましい。
【0016】また下横部材も、単なる板状体から形成さ
れていてもよいが、上横部材の場合と同様に、その上面
と下面に多数の開孔を有する有孔板を配して形成される
中空パネル内に吸音材が内装されたものから形成すれ
ば、有孔板より下横部材内に入射した騒音が遮音、吸音
され、防音効果が向上するので好ましい。
【0017】さらに遮音部材も、単なる板状体から形成
されていてもよいが、一方の面に多数の開孔を有する有
孔板を配し、他方の面に遮音板を配して形成される中空
パネル内に吸音材が内装されたものから形成し、または
表裏両面に多数の開孔を有する有孔板を配すると共に両
有孔板の間に遮音板を配して形成される中空パネル内に
吸音材が内装されたものから形成すれば、それぞれ有孔
板より遮音部材内に入射した騒音が吸音材により吸音さ
れると共に、遮音板により他方に漏れることなく遮音さ
れ、防音効果が向上するので好ましい。
【0018】さらに遮音部材を、透光板の外周に支持枠
が取付けられたものから形成すれば、遮音と共に、遮音
部材により周囲の景色が遮られることがないので、景観
を損なうことがない。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照し、具体的に説明する。まず図1は本発明
の実施の一形態を示す正面図であり、図2はその側面図
であり、図3は断面図である。
【0020】図1〜3において1は枠体であって、ほぼ
中央部を最下部21にして下面22が前後方向に断面ほ
ぼV字状に膨出された上横部材2と、ほぼ中央部を頂部
31にして上面32が前後方向に断面ほぼ山形状に隆起
された下横部材3と、左右の側板4とで構成され、前後
方向に開口部11を有し、左右両側端は、上下の端板5
1,52と前後の端板53,54とでボックス部5が形
成されている。なお上記のように上横部材2の下面22
は、前後方向に断面ほぼV字状に膨出されているが、具
体的にはその最下部21は僅か平坦となされ、V字状の
傾斜角度は一般には5〜25度程度のゆるやかなもので
あるが、特に限定されるものではなく、また形状もほぼ
V字状であれば多少丸みを帯びた湾曲面となされていて
もよく、厳密なV字状である必要はなく、要は後述する
ように最下部21で風が狭められて揚力のような力が生
じる形状であればよい。
【0021】また下横部材3の上面32は、前後方向に
断面ほぼ山形状に隆起されているが、具体的にはその頂
部31は僅か平坦となされ、また山形状の傾斜角度は一
般には5〜45度程度となされるが、特に限定されるも
のではない。
【0022】なお枠体1は、上下の横部材2,3の上面
と下面とにはそれぞれ互いに嵌合可能な凸部23と凹部
33とが形成され、枠体1を上下に複数段積み重ねられ
るようになされていると共に、積み重ねられた枠体1間
で音漏れが起こらないようになされている。なおこの枠
体1は、その左右のボックス部5を適宜間隔をおいて道
路の側縁等に立設される断面H型の支柱の凹溝に嵌入さ
せることにより、防音壁等として組み立てることができ
る。またボックス部5には適宜落下防止ワイヤー6の挿
入孔55が穿設され、この挿入孔55に落下防止ワイヤ
ー6を挿入して支柱に係止させれば、車両等が衝突して
も、枠体1が支柱から離脱するのが防止されるようにな
されている。
【0023】7は遮音部材であり、左右側面の中央より
も上方位置から水平方向に回転軸71が突設され、その
回転軸71が前記枠体1の左右の側板4に形成された軸
受け41に挿入され、且つ上端が上横部材2のV字状下
面22の最下部21に、また下端が山形状に隆起された
下横部材3の上面32の頂部31にそれぞれ相対向され
て、開口部11に回転可能に軸支されている。さらに回
転軸71は、その端部がボックス部5内に延設されると
共に回転軸71をはさんで支持腕72が遮音部材7の面
と垂直な水平両方向に張り出され、その先端部に紐73
により復元用部材としての錘74がそれぞれ吊下されて
いると共に、錘74の下部は下端板52の台座56上に
それぞれ戴置されている。前記紐73の長さは支持腕7
2が水平の状態では大きく弛まず、且つ錘74が持ち上
がらない程度となされ、風圧により遮音部材7がいずれ
かに回転した際に一方の錘74のみが持ち上げられるよ
うになされている。そして回転軸71の中心を支点とし
て、この持ち上げられた錘74の取付位置から回転軸7
1までの水平距離aとその錘74の重量Wによるモーメ
ントa×Wが遮音部材7に作用することにより、風圧が
所定以下になると、遮音部材7が復元する方向に逆回転
されて、開口部11が閉塞される。
【0024】さらに遮音部材7の下端には下横部材3の
上面32の頂部31に吸着される磁石8が、また上横部
材2の下面22の最下部21にも遮音部材7の上端に吸
着される磁石8が、それぞれ取付けられている。この磁
石8の吸着力が前記錘74によるモーメントa×W及び
自重によるモーメントに加わって、遮音部材7の回転を
制御すると共に、遮音部材7が復元して開口部11が閉
塞された状態においては、磁石8の吸着力により遮音部
材7は揺動することなく、確実に静止されるようになさ
れている。なお81は磁石8を取付けるホルダーであ
り、このホルダー81は、遮音部材7と上下横部材2,
3との隙間を無くする役目も果たしている。
【0025】本発明に係る上記形態において、いかにし
て風荷重が低減されるかを図4〜6により説明すると、
まず図4は風Fの風圧が所定以下のときであって、錘7
4によるモーメントa×W、自重によるモーメントおよ
び磁石8による吸着力により遮音部材7は静止されて、
開口部11が閉塞され、騒音等が遮音、吸音されてい
る。そしてこの遮音部材7に前記錘74によるモーメン
トa×W、自重によるモーメントおよび磁石8による吸
着力等を合わせた力以上の風圧の風Fが当たると、遮音
部材7の回転軸71が側面中央よりも上方位置に設けら
れているため、その風圧により、まず遮音部材7はその
下方が風下方向に流されて上に持ち上げられるような回
転力が付与されて回転し始める。
【0026】次に遮音部材7が回転されると、図5のよ
うに、遮音部材7の上端と上横部材2の下面22との間
に隙間を生じ、この隙間を風Fが吹き抜けるようにな
る。この吹き抜ける風Fは、上横部材2の下面22が断
面ほぼV字状に膨出されているため、その下面22に沿
って誘導されつつV字状のほぼ最下部21で狭められ、
最下部21を過ぎると上向きの渦巻き流となり、理論的
には解明された訳ではないがこの渦巻き流により、前記
風圧で所定角度まで回転した遮音部材7の下方をさらに
上に持ち上げるような揚力のような力が作用し、この揚
力のような力と遮音部材7に直接当たる風圧による回転
力とによって、図6のように遮音部材7は、風荷重の最
も低減できる角度、すなわち水平状態になる90度近く
まで回転されて開口部11が開放され、風荷重が低減さ
れる。
【0027】なお遮音部材7が回転とともに、すなわち
水平に近づくにつれて錘74から回転軸71までの水平
距離aが小さくなって錘74によるモーメントa×Wが
小さくなるので、遮音部材7はより回転しやすくなり、
錘74により重くなって回転しなくなることはない。
【0028】次に風圧が、ほぼ錘74によるモーメント
a×W、その他自重によるモーメント等を合わせた力以
下になれば、これらのモーメントにより遮音部材7は復
元する方向に逆回転され、ついには磁石8により吸着さ
れて、もとの図4の如く開口部11を閉塞した状態で揺
動することなく静止される。
【0029】なおいくら以上の風がふけば遮音部材7を
回転させればよいかについては、特に限定されるもので
はないが、高速道路の車両通行止めの基準では、風速が
25m以上で車両が通行止めされるため、一般には風速
25〜30m/sで遮音部材7を回転させ、10〜15
m/s程度で閉まり始めるように、前記錘74によるモ
ーメントa×W、自重によるモーメントおよび磁石8に
よる吸着力を決定するのが好ましい。
【0030】なお遮音部材7の長さを154mmとし、
回転軸71の位置を遮音部材7の上端より48mm、回
転軸71から錘74の取付位置までの支持腕72の長さ
を89mm、錘74の重量を160gとし、またV字状
に膨出された上横部材2の下面22の傾斜角度を約12
〜13度、山形状とした下横部材3の上面32の傾斜角
度を約6〜7度とした上記形態による防音パネルを試作
して、風圧を変えて遮音部材7が回転する角度を測定す
る風洞実験を行った。その結果はまず風速を徐々に上げ
て25〜30m/sにすると遮音部材7が回転し始め、
さらに風速を上げて約40m/s程度にすると90度近
くまで回転してほぼ水平状態となって、開口部11が開
放され、次に風速を徐々に下げていくと10〜15m/
sで逆回転して閉まり始め、開口部11が閉塞されるこ
とが確認された。この結果より、本発明による防音パネ
ルによれば、所定以下の風圧では遮音部材7により開口
部11が閉塞されて騒音等が遮音、吸音され、また所定
の風圧以上になれば、遮音部材7が水平状態になる90
度近くまで回転して開口部11が開放され、風荷重が効
果的に低減されることが判る。
【0031】なお本形態では、前記遮音部材7は、表裏
両面に多数の開孔を有する有孔板75を配すると共に両
有孔板75の間に遮音板76を配して形成される中空パ
ネル内に吸音材77が内装されたものから形成され、そ
れぞれ有孔板75より遮音部材7内に入射した騒音が吸
音材77により吸音されると共に、遮音板76により他
方に漏れずに遮音されるようになされているが、この遮
音部材7は、透光板の外周に支持枠が取付けられて形成
された透光性と遮音性を有するものであってもよい。
【0032】また本形態では上横部材2は、その上面と
下面22に多数の開孔を有する有孔板24を配して形成
される中空パネル内に吸音材25が内装されたものから
形成され、また下横部材3も、上横部材2の場合と同様
に、その上面32と下面に多数の開孔を有する有孔板3
4を配して形成される中空パネル内に吸音材35が内装
されたものから形成され、それぞれ有孔板24,34よ
り入射した騒音が吸音材25,35により吸音されるよ
うになされているが、開口部11側より上横部材2およ
び下横部材3内に入射した音が他方に漏れないように、
上横部材2の上面や下横部材3の下面に遮音板を配して
もよい。
【0033】次に図7は、間隔をおいて立設された支柱
9間に、上記形態による防音パネルを複数個壁状に積み
重ねて防音壁を形成した場合を示すものであって、各防
音パネルの凸部23と凹部33とを互いに嵌合させなが
ら積み重ねると共に、各防音パネルのボックス部5を断
面H型の支柱9の凹溝91に嵌入して防音壁として組み
立てられているものであり、上記形態による防音パネル
を用いることにより、風荷重が低減されるので、高架道
路に設置しても橋脚部に大きな負担をあまりかけること
なく、防音壁の高さを高くすることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、所定以下の風圧では遮
音部材により開口部が閉塞されて騒音等が遮音、吸音さ
れ、また所定の風圧以上になれば、遮音部材が水平状態
になる90度近くまで回転して開口部が開放され、風荷
重が効果的に低減されるため、高架道路等に設置しても
橋脚部に大きな負担をあまりかけることなく、防音壁の
高さを高くすることができる。
【0035】本発明において、遮音部材の下端に相対向
する下横部材の上面を前後方向に断面ほぼ山形状に隆起
させるようにすれば、その山形状の上面に沿って誘導さ
れた風が、上向きの風となって遮音部材の下方を持ち上
げるように作用するため、遮音部材をより効果的に回転
させることができる。
【0036】また本発明において、所定の風圧以上にな
れば遮音部材を回転させ、所定の風圧以下になれば遮音
部材を復元させるには、別体で形成した復元用部材を遮
音部材に設けるのが好ましい。
【0037】さらに復元用部材を設ける場合は、遮音部
材に回転軸を固着させ、その回転軸より水平両方向に支
持腕を張り出させ、その支持腕に回転軸をはさんで一対
の復元用部材が取付ければ、遮音部材が風圧を受けにく
い水平に近づくにつれて復元用部材の取付位置から回転
軸までの水平距離が小さくなって、復元用部材によるモ
ーメントが小さくなり、遮音部材の回転は重くなること
がなくなる。
【0038】前記の場合、復元用部材として錘を用い、
その錘の下部を台座に支持させ、遮音部材が開放状態に
おいて、一方の錘のみが持ち上げられるようにすれば、
軽い錘にて効果的に遮音部材のモーメントを安定的に制
御することができる。
【0039】なお間隔をおいて立設された支柱間に、本
発明による防音パネルを複数個壁状に積み重ねて防音壁
を形成する場合においては、複数の防音パネルにそれぞ
れ配設された遮音部材に共通の復元用部材を接続すれ
ば、各防音パネルの構造が簡単になり、且つ製作費が安
価となる。
【0040】なお前記復元用部材とともに、または復元
用部材の代わりに遮音部材の回転を拘束する磁石を、遮
音部材の上端と上横部材との間に、または遮音部材の下
端と下横部材との間に、もしくは遮音部材の上端と上横
部材との間および遮音部材の下端と下横部材との間に、
設けてもよく、このように遮音部材を回転させようとす
る所定の風圧に見合った磁力の磁石を取付けておくこと
により、簡単な構造で所定の風圧以下では遮音部材を確
実に静止させ、所定の風圧以上になれば、遮音部材を確
実に回転させることができる。
【0041】さらに本発明において、上横部材は、その
上面と下面に多数の開孔を有する有孔板を配して形成さ
れる中空パネル内に吸音材が内装されたものから形成す
れば、有孔板より上横部材内に入射した騒音が遮音、吸
音され、防音効果が向上すると共に、軽量化できるので
好ましい。
【0042】また下横部材も、上横部材の場合と同様
に、その上面と下面に多数の開孔を有する有孔板を配し
て形成される中空パネル内に吸音材が内装されたものか
ら形成すれば、有孔板より下横部材内に入射した騒音が
遮音、吸音され、防音効果が向上すると共に、軽量化で
きるので好ましい。
【0043】さらに遮音部材も、単なる板状体から形成
されていてもよいが、一方の面に多数の開孔を有する有
孔板を配し、他方の面に遮音板を配して形成される中空
パネル内に吸音材が内装されたものから形成し、または
表裏両面に多数の開孔を有する有孔板を配すると共に両
有孔板の間に遮音板を配して形成される中空パネル内に
吸音材が内装されたものから形成すれば、それぞれ有孔
板より遮音部材内に入射した騒音が吸音材により吸音さ
れると共に、遮音板により他方に漏れないように遮音さ
れ、防音効果が向上するので好ましい。
【0044】さらに遮音部材を、透光板の外周に支持枠
が取付けられたものから形成すれば、遮音と共に、遮音
部材により周囲の景色が遮られることがないので、景観
を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防音パネルの実施の一形態を示す
正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の断面図である。
【図4】本発明における風荷重低減のようすを示す説明
図である。
【図5】本発明における風荷重低減のようすを示す説明
図である。
【図6】本発明における風荷重低減のようすを示す説明
図である。
【図7】本発明に係る防音壁の実施の一形態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 枠体 11 開口部 2 上横部材 22 下面 3 下横部材 32 上面 4 側板 41 軸受け 5 ボックス部 6 落下防止ワイヤー 7 遮音部材 71 回転軸 72 支持腕 74 錘 8 磁石 9 支柱 91 凹溝

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の横部材と左右の側板とにより形成
    された枠体の開口部に、水平方向に突設された回転軸に
    より遮音部材が回転可能に軸支され、所定の風圧以上に
    なれば、遮音部材が回転して前記開口部が開放され、所
    定の風圧以下になれば遮音部材が復元し、開口部が閉塞
    されるようになされた防音パネルであって、前記回転軸
    は遮音部材の側面中央よりも上方位置に設けられ、且つ
    遮音部材の上端に相対向する上横部材の下面は前後方向
    に断面ほぼV字状に膨出されていることを特徴とする防
    音パネル。
  2. 【請求項2】 遮音部材の下端に相対向する下横部材の
    上面は前後方向に断面ほぼ山形状に隆起されていること
    を特徴とする請求項1記載の防音パネル。
  3. 【請求項3】 遮音部材に復元用部材が設けられ、その
    復元用部材により所定の風圧以下では遮音部材が復元さ
    れるようになされていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の防音パネル。
  4. 【請求項4】 遮音部材に固着された回転軸より水平両
    方向に支持腕が張り出され、その支持腕に回転軸をはさ
    んで一対の復元用部材が取付けられていることを特徴と
    する請求項3記載の防音パネル。
  5. 【請求項5】 前記復元用部材が錘であり、その錘の下
    部が台座に支持され、遮音部材が開放状態において、一
    方の錘のみが持ち上げられるようになされたことを特徴
    とする請求項3または4記載の防音パネル。
  6. 【請求項6】 遮音部材の回転を拘束する磁石が、遮音
    部材の上端と上横部材との間に、または遮音部材の下端
    と下横部材との間に、もしくは遮音部材の上端と上横部
    材との間および遮音部材の下端と下横部材との間に、設
    けられていることを特徴とする請求項1ないし5記載の
    防音パネル。
  7. 【請求項7】 上横部材は、その上面と下面に多数の開
    孔を有する有孔板を配して形成される中空パネル内に吸
    音材が内装されてなることを特徴とする請求項1ないし
    6記載の防音パネル。
  8. 【請求項8】 下横部材は、その上面と下面に多数の開
    孔を有する有孔板を配して形成される中空パネル内に吸
    音材が内装されてなることを特徴とする請求項1ないし
    7記載の防音パネル。
  9. 【請求項9】 遮音部材は、一方の面に多数の開孔を有
    する有孔板を配し、他方の面に遮音板を配して形成され
    る中空パネル内に吸音材が内装されてなることを特徴と
    する請求項1ないし8記載の防音パネル。
  10. 【請求項10】 遮音部材は、表裏両面に多数の開孔を
    有する有孔板を配すると共に両有孔板の間に遮音板を配
    して形成される中空パネル内に吸音材が内装されてなる
    ことを特徴とする請求項1ないし9記載の防音パネル。
  11. 【請求項11】 遮音部材は、透光板の外周に支持枠が
    取付けられてなることを特徴とする請求項1ないし8記
    載の防音パネル。
  12. 【請求項12】 間隔をおいて立設された支柱間に、前
    記請求項1ないし11記載の防音パネルが複数個壁状に
    積み重ねられて形成されることを特徴とする防音壁。
  13. 【請求項13】 複数の防音パネルにそれぞれ配設され
    た遮音部材が共通の復元用部材に接続されたことを特徴
    とする請求項12記載の防音壁。
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