JPH107797A - 芳香族硫黄含有ポリマーを調製する方法 - Google Patents

芳香族硫黄含有ポリマーを調製する方法

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JPH107797A
JPH107797A JP9071492A JP7149297A JPH107797A JP H107797 A JPH107797 A JP H107797A JP 9071492 A JP9071492 A JP 9071492A JP 7149297 A JP7149297 A JP 7149297A JP H107797 A JPH107797 A JP H107797A
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prepolymer
sulfide
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mol
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JP9071492A
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English (en)
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Michael Dr Haubs
ミヒャエル・ハウプス
Reinhard Dr Wagener
ラインハルト・ヴァゲナー
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Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G75/02Polythioethers
    • C08G75/0204Polyarylenethioethers
    • C08G75/025Preparatory processes
    • C08G75/0254Preparatory processes using metal sulfides

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  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 芳香族硫黄含有ポリマーを調製する方法を提
供する。 【解決手段】 芳香族硫黄含有ポリマーを調製する方法
では、ポリマーは、ハロゲン末端基を有するプレポリマ
ーから生成させる。プレポリマーの調製中、アルカリ当
量対硫黄当量は、0.5:1〜1:1の比で反応混合物
において用いる。二段階法が、ポリフェニレンスルフィ
ドを調製するのに特に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線状又は枝分れ芳
香族硫黄含有ポリマー、例えばポリアリーレンスルフィ
ド、詳しくはポリフェニレンスルフィド(PPS)を調
製する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芳香族硫黄含有ポリマー、詳しくはポリ
アリーレンスルフィド及びポリフェニレンスルフィド
(PPS)は、例外的な耐熱性及び卓越した耐薬品性に
よって際立っており、工業用途にとっては大きな利得と
なる。
【0003】PPSの調製は、例えば米国特許第4,9
10,294号において開示されており、前記特許で
は、PPSは、フェニルジハリド、詳しくはジクロロベ
ンゼン(DCB)、及び高沸点の硫酸ナトリウム、例え
ばメチルピロリドン(NMP)のような双極性非プロト
ン性溶媒から調製される。前記反応の温度は220℃〜
270℃の温度であり、反応時間は5〜12時間であ
る。しかしながら、工業用途のために十分に高い分子量
を達成することは容易ではない。その問題は、ポリマー
を架橋(硬化)法に暴露することによって、又は例えば
トリクロロベンゼンのような多官能価コモノマーを反応
混合物に添加することによって、克服される。しかしな
がら、その場合、ポリマーには、しばしば使用にとって
(靭性が低下するために)不利になる枝分れが生じる。
【0004】高分子量を達成する別の方法は、第二反応
段階で水を添加し、260℃までその反応混合物を加熱
する方法である。前記の方法は、二段階法で行うことも
できるが(欧州特許第0256757号、欧州特許第0
259984号、米国特許第4,794,164号)、
その場合、二相系が生じるように多量の水を加えなけれ
ばならない(溶媒1kg当たり水6〜15モル)。しかし
ながら、これらの方法には、長い反応時間が必要であ
り、溶媒が分解し(メチルアミンが生成する)、及び更
に、他の望ましくない副産物が生成するという短所があ
る。
【0005】同様に、ポリマーの単離及び精製も不満足
な程度しか達成されない。その理由は、これまた大量に
生成する塩のいくらかが、ポリマーによって包接され、
多くの洗浄手順によってのみ除去することができるから
である。溶融液の押出を著しく損なう揮発性不純物を除
去するために、ポリマーの純度を著しく損う、大量の有
機溶媒でコストのかかる洗浄を行うか又は高温において
単離ポリマーを架橋させることが必要である。すべての
場合において、揮発性不純物の除去は非常に不完全であ
る。また、揮発性不純物は、特に繊維を紡ぐときに、溶
融液の押出時に、環境中へ望ましくない成分が放出され
る。
【0006】欧州特許出願第0527055号は、環状
PPSオリゴマーの開環重合による高分子量PPSの調
製が開示されている。しかしながら、環状オリゴマーを
申し分のない収率で調製するのは容易ではないので、前
記出願の方法では、大量のPPSを調製することは難し
い。
【0007】米国特許第4,786,711号では、ア
ルカリ金属水酸化物とアルカリ金属二硫化物とがモル比
0.8〜0.98で反応混合物中に存在する、易流動性
で低分子量のPPSを調製する反応条件が開示されてい
る。
【0008】従来技術では、ポリマーの溶融粘度の安定
性(溶融安定性)は、同様に、あまり満足の行くもので
はないので、安定剤が様々な量で添加される。
【0009】最後に、蒸留によって、大量の溶媒を再生
し、精製せねばならず、それにより、ポリマーの精製が
非常にコスト高になる。すべての条件において、従来技
術による高分子量で純粋なPPSは、時間がかかり、ポ
リマーの単離及び精製は面倒であり、ポリマーにかかる
コスト及びその質は不満足なものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明の目
的は、上記の短所を回避することである。
【0011】本発明は、少なくとも1種類の溶媒中で、
A)少なくとも1種類の芳香族二ハロゲン化炭化水素
と、B)少なくとも1種類のアルカリ金属の又はアルカ
リ土類金属の硫化物、又はそれらの水和物とから、ハロ
ゲン末端基を含むプレポリマーを調製し、該プレポリマ
ーを単離する第一工程、その場合反応混合物におけるア
ルカリ当量対硫黄当量の比は0.5:1〜1:1であ
り;次に、均質溶液中に少量の成分B)を添加すること
によってポリマーを生成させる第二工程;を含む、芳香
族硫黄含有ポリマーを調製する方法に関するものであ
る。
【0012】該方法では、アリーレンスルフィド単位を
含むハロゲンを末端基とするオリゴマー又はポリマーが
調製され、これらの生成物、いわゆるプレポリマーは、
硫化物と又は当量の硫黄化合物と反応することによって
生成するプレポリマーの分子量に比べて、より大きな分
子量を有する硫黄含有ポリマーへと転化される。最初に
プレポリマーを調製せずに、その代わりとして、より高
分子量を有するポリマーを調製するための出発物質とし
てハロゲン末端基プレポリマーを用いることによって、
単一工程として本方法を設計することもできる。得られ
る芳香族硫黄含有ポリマー、詳しくは、広範囲の分子量
(例えば、Mn=5,000〜100,000g/モル)
を有するポリアリーレンスルフィドを、短い反応時間且
つ高純度で調製することができ、ポリマーの単離及び溶
媒再生に要する労力も少ない。
【0013】EQLで略記されるアルカリ当量は、以下
の量:すなわち、 EQL = n(硫化物)+n(水酸化物)−n(酸) [式中、n(硫化物)は用いた硫化物のモル量であり、
n(水酸化物)は用いた水酸化物のモル量であり、n
(酸)は用いた添加したブレンステッド酸当量のモル量
である]を意味している。
【0014】ブレンステッド酸当量の量は、その当量で
割った、用いた酸の質量である。例えば、二塩基性であ
る硫酸に関して、n(酸)= 硫酸の質量/49gモル
-1である。ブレンステッド酸当量は、活性プロトンの数
に左右される。したがって、硫化水素の当量は34gモ
-1である。
【0015】EQSで略記される硫黄当量は、以下の
量:すなわち、 EQS = n(硫化物)+n(二硫化物)−n(硫化水
素) [式中、n(硫化物)は用いた硫化物のモル量であり、
n(二硫化物)は用いた二硫化物のモル量であり、n
(硫化水素)は用いた添加硫化水素のモル量である]を
意味している。
【0016】該方法では、第一段階で、ハロゲン末端基
を有するプレポリマーを調製し且つ単離し、第二段階で
は、硫黄化合物と反応させることによって、プレポリマ
ーをより高い分子量を有するポリマーへと転化させるこ
とは有利である。
【0017】硫黄含有ポリマーは、アリーレンスルフィ
ド単位を含むポリマーである。アリーレンスルフィド単
位のアリーレン成分は、単環式又は多環式芳香族、ある
いは複合芳香族(compound aromatics)を含む。前記芳
香族は、ヘテロ原子を含むこともできる。置換又は未置
換であり得るこのタイプの芳香族は、例えばベンゼン、
ピリジン、ビフェニル、ナフタレン又はフェナントレン
である。置換基は、例えばC1〜C6-アルキル基、C1
6-アルコキシ基、カルボキシル基、アミノ基又はスル
ホン酸基である。複合芳香族は、例えばビフェニル、又
はエーテル橋によって結合された芳香族(アリーレンエ
ーテル)である。
【0018】好ましい硫黄含有ポリマーは、ポリアリー
レンスルフィドであり、特にポリフェニレンスルフィド
である。
【0019】プレポリマーという用語は、アリーレンス
ルフィド単位を含むハロゲン末端基オリゴマー又はポリ
マーを含む。これらの生成物は、通常、500〜20,
000g/モルの数平均分子量Mnを有する。それらは、
硫黄化合物、特に無機硫化物を過剰のハロゲン化芳香族
炭化水素と反応させることによって、例えば硫化ナトリ
ウムを、溶媒のNMP中5〜50%モル過剰のp−ジク
ロロベンゼンと反応させることによって、調製すること
ができる。それらは、線状又は枝分れで有り得る。置換
ジハロアリール化合物(例えば、2,5−ジクロロトル
エン)を用いることによって、置換プレポリマーを調製
することもできる。前記プレポリマーは、0.2〜10
重量%の有機結合ハロゲン含量を有し;典型的には、分
子量にしたがって、ハロゲン含量は0.5〜5重量%で
ある。ハロゲン末端基オリゴマー又ポリマーの存在は、
それらの数平均分子量、それらのハロゲン含量、及び1
H-NMRスペクトルによって確認される。ハロゲン
は、弗素、塩素、臭素及び沃素であり、好ましくは塩素
又は臭素であり、特に好ましくは塩素が、ハロゲン末端
基として適当である。
【0020】プレポリマー及びポリマーを調製するため
の適当な硫黄含有化合物は、有機及び無機の硫化物であ
る。無機硫化物は、アルカリ金属及びアルカリ土類金属
の硫化物であり、例えば硫化リチウム、硫化カリウム、
硫化カルシウム、及び好ましくは硫化ナトリウムであ
る。有機硫化物は、例えば硫化水素と1,8−ジアゾビ
シクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)と
の付加物である。前記の付加物は、モル比2:1で、D
BUとH2Sとから生成される。塩は、そのようにして
加えるか、又はその場で調製することができ;例えば、
好ましい硫化ナトリウムは、二硫化ナトリウムと水酸化
ナトリウムとからつくられる。硫化物は、結晶水を含む
形態で用いることもできる。第一工程では、硫化物1モ
ル当たり水約1〜1.8モルが有利であることを発見し
た。
【0021】適当なハロゲン化芳香族炭化水素は、アリ
ーレンジハリド、とりわけ例えばo-, m- 及びp-ジク
ロロベンゼンのようなジハロベンゼン、例えば2,5−
ジクロロトルエン、3,5−ジクロロ安息香酸、2,5
−ジクロロベンゼンスルホン酸又は3,5−ジクロロベ
ンゼンスルホン酸、又はそれらの塩のような置換ジハロ
ベンゼンである。例えば1,4−ジブロモナフタレンの
ようなジハロナフタレン、又は例えば4,4’−ジクロ
ロジフェニルエーテルのようなジハロジフェニルエーテ
ルを用いることもできる。同様に、異なるアリーレンジ
ハリドの混合物を用いることができる。少量(アリーレ
ンジハリドを基準として0.2〜5モル%)のポリハロ
ゲン化芳香族炭化水素を用いて、枝分れした又は架橋さ
れた硫黄含有ポリマーを得ることができる。
【0022】第二工程で、プレポリマー及びポリマーを
調製するのに適当な溶媒は、アミドタイプの双極性非プ
ロトン性溶媒であり、例えばジメチルホルムアミド(D
MF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチル
カプロラクタム又はN−アルキル化ピロリドン、又はそ
れらの混合物である。特に好ましくはNMPである。第
一及び第二プロセス工程の反応条件下では、プレポリマ
ーは溶液状態である。
【0023】新規な方法では、プレポリマーの調製中、
アルカリ当量 対 硫黄当量の割合は、0.5:1〜1:
1であり、好ましくは0.8:1〜1:1である。これ
によって、数多くの利点が得られる。特に、プレポリマ
ーの単離中の固体/液体分離は、かなり単純化される。
反応が終わり、反応物を冷却すると、従来の工業的方法
を用いて運搬することができる流動性懸濁液が形成され
る。流動性懸濁液の固体/液体分離は、予備工程を行わ
ずに、例えばデカンテーション、遠心分離、濾過、又は
溶媒の即時フラッシュ蒸発のような基本的な化学工学操
作によって、直接行うことができる。これに反して、過
剰の水酸化物を用いる場合、反応生成物は、しばしば、
ケークであり、それは半固体又は完全に固体であり得
る。この場合、反応器からのこれらの反応混合物の取り
出し及び下流の装置へのそれらの移送は、かなりの困難
を引き起こすか又は反応した塊を、その後で希釈した時
にのみ可能となるので、それによって全分離プロセスが
更に複雑になってしまう。反応混合物の粘度が増すと、
分離それ自体も、益々難しく且つ効率が悪くなる。本発
明にしたがって調製された懸濁液形態の反応生成物を、
相当一層迅速に且つ一層効率良く、固体成分と液体成分
とに分離することができる。例えば濾過によって、固体
/液体分離を行う場合、新規な方法によって、かなり高
速の濾過速度が得られる。
【0024】多くても、硫黄当量に基づく等しいアルカ
リ当量を用いることによって、塩素末端基を有するプレ
ポリマーの目標とされる調製が更に向上する。プレポリ
マーが調製されているとき、これらの塩素末端基は、次
に行われる縮合にとって望ましい。更に、塩素を末端基
とするポリマー鎖は、最高の耐熱性及び耐酸化性を有す
る。
【0025】新規な方法を、以下、ポリフェニレンスル
フィド(PPS)の製造例を示して説明するが、下記の
製造例に限定されるものではない。チタンオートクレー
ブの使用は有利であるが不可欠なものではない。
【0026】プレポリマーを調製するために、無機硫化
物、好ましくはアルカリ金属の硫化物、特に好ましくは
硫化ナトリウムを、過剰のp−ジクロロベンゼン(DC
B)と反応させる。硫化物に関するDCBの過剰は、5
モル%以上、好ましくは10〜100モル%、特に10
〜50モル%である。硫化ナトリウムは、無水形態で用
いるか、又は結晶質水和物の形態で用いる。水酸化ナト
リウムと二硫化ナトリウムとから、その場で、調製する
こともできる。0.5〜1の本発明にしたがう範囲のE
QL/EQS値を生じさせるいくつもの方法がある。例
えば、EQL/EQSが、モル濃度[NaOH]/[Na
SH]の比率によって単純に与えられるように、水酸化
ナトリウムに関して過剰の二硫化ナトリウムを用いるこ
とができる。ブレンステッド酸を添加すると共に、アル
カリ金属硫化物、例えば硫化ナトリウムを、ブレンステ
ッド酸0〜50モル%、好ましくは0.5〜20モル%
と共に用いることもできる。EQL/EQSは、EQL
/EQS=[Na2S]-[酸]/[Na2S]によって得
られる。適当な酸は、例えば硫酸、塩酸及び燐酸のよう
な無機酸、また例えば酢酸及びプロピオン酸のようなカ
ルボン酸、また例えば酒石酸及びクエン酸のような多価
カルボン酸である。酸性プロトンを有する他の化合物、
例えばH2Sを有利に用いることができる。硫化物1モ
ル当たり水1〜1.8モルの反応混合物の最適水含量を
設定するために、実際に反応させる前に、蒸留による脱
水を行って、Na2S,NaOH又はNaSHから結晶水を
除去することができる。無水反応物を用いる場合、続い
て計算量の水を加えることができる。反応物は、硫化物
を予備充填し、次にDCBを加え、その反応混合物を反
応温度まで温めることによって、回分式で加えることが
できる。しかしながら、計量速度によって反応熱の放出
を制御するように、両方の反応物をゆっくりと計量する
こともできる。
【0027】第一工程に関する反応条件は、広い範囲で
変化させることができる。したがって、反応温度は、1
80℃〜270℃、好ましくは220℃〜250℃であ
り得る。反応時間は、20分〜20時間、好ましくは1
〜3時間であり得る。温度計画を、例えば225℃で3
0分間、次に245℃で1時間のように有利に用いるこ
ともできる。
【0028】第一工程からの反応混合物は、以下の様々
な方法で精製することができる: - プレポリマーは、反応混合物を200℃未満まで冷却
し、次に加圧下で単純濾過することによって分離するこ
とができる。その濾過ケークは、プレポリマー及び塩化
ナトリウムを含む。塩化ナトリウムは、水で洗浄するこ
とによって除去することができる。
【0029】- フラッシュ蒸発又は噴霧乾燥を行って、
NMP及びp−ジクロロベンゼンを除去することによっ
て、反応混合物を精製することもできる。PPS及び塩
化ナトリウムは、実質的に乾燥した固体混合物として生
成され、塩化ナトリウムは洗浄して除去することができ
る。
【0030】- 熱(220〜240℃)反応混合物を圧
力濾過することも有利であり、塩化ナトリウムは、濾過
残留物として分離される。濾液は、溶解ポリマーを含
み、前記溶解ポリマーは、200℃未満まで濾液を冷却
すると結晶化するので、それを、単純濾過(例えば、吸
引濾過)することによって容易に分離することができ
る。濾別された溶媒は、プレポリマーを調製するのに再
使用することができる。
【0031】ポリマーを調製するために、プレポリマー
を、230℃において、過圧下でNMP中に溶かし、均
質溶液中で硫化ナトリウムと反応させる。プレポリマー
の濃度ができるだけ高い場合には好都合である。その濃
度は、15〜90重量%、好ましくは20〜60重量
%、特に30〜50重量%であり得る。加える硫化ナト
リウムの量は、ポリマーの分子量を決める。分子量を、
硫化ナトリウムとプレポリマーの質量比の関数としてプ
ロットする場合、以下の等式: m(Na2S) = m(PP)x PCl [式中、m(Na2S)は加えた硫化ナトリウム(無水
物)の質量であり、m(PP)は用いたプレポリマーの
質量であり、PClはプレポリマー中に有機的に結合され
た塩素の重量基準の割合、すなわち結合した塩素/プレ
ポリマーの質量比(例えば、2重量% = 0.02)で
ある]によって得られる硫化ナトリウム/プレポリマー
の比において、明らかな最大が存在する。
【0032】有機的に結合した塩素含量0.2〜10重
量%、好ましくは0.5〜5モル%を有する典型的なプ
レポリマーに関して、ポリマーを調製するための硫化ナ
トリウムの計算量は、ほんとうに極めて小さい重量%で
ある。反応条件下で、プレポリマーとポリマーの双方は
溶媒中に均一に溶解し、用いられる低濃度の硫化ナトリ
ウム水和物も同様に十分に可溶性である。したがって、
反応は、2つの均一に溶解した反応物の反応によって、
均質溶液中で実質的に進行する。反応混合物を二相に分
離させるのは望ましくなく、反応物の速く且つ完全な転
化にとっては有利ではない。ハロゲンを末端基とするプ
レポリマーの最終ポリマーへの転化の過程で生じる塩化
ナトリウムのみが、溶媒中に不溶性である。しかしなが
ら、すべての場合において、反応混合物中に未溶解固体
として存在するこの単一成分の割合は、全反応物質量
(entire reaction mass)を基準として、多くて10重
量%である。
【0033】第二段階における反応温度は、220〜2
60℃、好ましくは230〜255℃であり、反応時間
は、30分間〜5時間、好ましくは1〜3時間である。
反応の終わりでは、ポリマーは、ほとんど明澄で粘性の
溶液の形態であり、そこから冷却して結晶化させる。結
晶化したPPSは、単純濾過によって容易に単離するこ
とができ、またNMPで洗浄することによって、母液の
残留物から遊離させることができる。温水で洗浄した
後、ポリマーを乾燥させる。
【0034】ポリフェニレンスルフィドの融点は、27
0℃〜305℃、典型的には280℃〜295℃であ
る。溶融粘度は、5,000〜500,000mPas(セ
ンチポアズ)、好ましくは50,000〜250,00
0mPas(センチポアズ)である。溶融粘度は、添加剤を
用いずとも安定であり:300℃において、1時間にわ
たって10%未満だけ変化する。
【0035】本発明にしたがって調製した芳香族硫黄含
有ポリマーは、溶融押出によって加工して造形品にする
ことができる。申し分のない機械的性質を有するフィル
ム及び繊維を製造することもできる。
【0036】実施例1(比較実施例) NMP850ml、水30ml、硫化ナトリウム2.8
-水和物256g(2モル)及び水酸化ナトリウム0.
8g(0.02モル)を、2リットルのチタンオートク
レーブに予め入れる。アルカリ当量(EQL)の硫黄当
量(EQS)に対する割合は、1.01である。その混
合物を撹拌しながら温度190℃まで加熱し、NMPを
含む水145mlを蒸留して取り出す。混合物を170
℃まで冷却し、p−ジクロロベンゼン370g及びNM
P50mlを加える。オートクレーブ内容物を撹拌しな
がら温度230℃まで加熱し、その温度で2時間保持す
る。次に、水/NMP混合物55ml及びp−ジクロロ
ベンゼン18mlを蒸留して取り出す。温度を185℃
まで低下させ、その温度で90分間保持してから、オー
トクレーブを開けて、前記反応器から容易に流れ出て来
ない極めて高粘度の反応混合物を得る。濾過によって付
着している母液から結晶質プレポリマーと塩化ナトリウ
ムを分離しようとしても失敗する。その理由は、濾過速
度が極めて遅いからである。最後に、その反応混合物
を、アセトン4リットル中で撹拌してから、濾過を行
い、次にアセトンで更に1回及び温水で3回洗浄する。
85%(重量%)濃度の硝酸中に溶かすことによって、
乾燥させたプレポリマーを定量的に酸化して、ポリフェ
ニレンスルホキシドを生成させ、次にNMRスペクトル
で特性決定をする。幅広い一重線が7.4ppmにおいて
観察され、それは、ポリマー鎖の1,4−スルホキシド
−二置換フェニレン環から由来している。塩素を末端基
とするプレポリマーの特徴である、1−クロロ−4−ス
ルホキシド置換パターンを有する末端フェニレン環の
7.15ppm及び7.05ppmにおける2つの二重線は、
対照的に認められない。(正確な化学シフトは、HNO
3の正確な酸度に左右され、そのシグナルはδ = 9.
1ppmにおいてはっきりと認められる)
【0037】実施例2 NMP850ml、水30ml、硫化ナトリウム2.8
-水和物256g(2モル)を、2リットルのチタンオ
ートクレーブに予め入れる。アルカリ当量(EQL)の
硫黄当量(EQS)に対する割合は、1.01である。
その混合物を撹拌しながら温度195℃まで加熱し、N
MPを含む水145mlを蒸留して取り出す。オートク
レーブ内容物を温度170℃まで冷却し、p−ジクロロ
ベンゼン367g、NMP50ml及び氷酢酸1.2g
(0.02モル)を加える。アルカリ当量(EQL)の
硫黄当量(EQS)に対する割合は、0.99である。
オートクレーブを230℃まで加熱し、その温度で2時
間保持する。水/NMP混合物27ml及びp−ジクロ
ロベンゼン18mlを蒸留して取り出す。温度を185
℃まで低下させ、90分間保持してから、オートクレー
ブを開ける。容易に流動する懸濁液をブフナー漏斗の中
に注ぎ、セルロースフィルターを通して濾過する。濾液
体積に基づいて、標準化された濾過速度は、160 l/m
2h である。濾過ケークをアセトンで洗浄し、温水で3
回洗浄してから、乾燥させる。PPSプレポリマーのス
ルホキシド酸化生成物に関するNMRスペクトルは、
7.40ppmにおける主ピークに加えて、末端塩素基の
特性である7.15ppm及び7.05ppmにおける2つの
二重線を示す。主ピーク及び二重線の強度の割合から決
定したプレポリマーの平均分子量は、Mn = 5,80
0g/モルである。
【0038】実施例3 NMP850ml、水30ml、硫化ナトリウム2.8
-水和物307g(2.4モル)を、2リットルのチタ
ンオートクレーブに予め入れる。その混合物を撹拌しな
がら温度200℃まで加熱し、NMPを含む水162m
lを蒸留して取り出す。オートクレーブ内容物を温度1
70℃まで冷却し、p−ジクロロベンゼン440g及び
NMP50mlを加える。この実験では、アルカリ当量
(EQL)の硫黄当量(EQS)に対する割合は、1.
0である。その反応混合物を温度230℃まで撹拌しな
がら加熱し、その温度で、その反応を2時間行う。水/
NMP混合物30ml及びp−ジクロロベンゼン19m
lを蒸留して取り出す。温度を185℃まで低下させ、
その温度で90分間保持してから、オートクレーブを開
ける。流動性懸濁液を185℃においてセルロースフィ
ルターを通して濾過する。濾液体積に基づく、濾過速度
は、190 l/m2h である。濾過ケークをアセトンで洗
浄し、温水で3回洗浄してから、乾燥させる。PPSプ
レポリマーのスルホキシド酸化生成物に関するNMRス
ペクトルは、7.40ppmにおける主ピークに加えて、
末端塩素基の特性である7.15ppm及び7.05ppmに
おける2つの二重線を示す。主ピーク及び二重線の強度
の割合から決定したプレポリマーの平均分子量は、Mn
= 6,200g/モルである。
【0039】実施例4 NMP850ml、水30ml、硫化ナトリウム2.8
-水和物256g(2モル)を、2リットルのチタンオ
ートクレーブに予め入れる。その混合物を撹拌しながら
温度200℃まで加熱し、NMPを含む水174mlを
蒸留して取り出す。その反応混合物を温度180℃まで
冷却し、p−ジクロロベンゼン367g、NMP50m
l及び氷酢酸6g(0.10モル)を加える。この実験
では、アルカリ当量(EQL)の硫黄当量(EQS)に
対する割合は、0.95である。オートクレーブを温度
230℃まで撹拌しながら加熱し、その温度で、その反
応を2時間行い、次に水/NMP混合物37ml及びp
−ジクロロベンゼン58mlを蒸留して取り出す。温度
を175℃まで低下させ、その温度で90分間保持して
から、オートクレーブを開ける。容易に流動する懸濁液
を175℃でセルロースフィルターを通して濾過する。
濾液体積に基づく、濾過速度は、470 l/m2hである。
濾過ケークをアセトンで洗浄し、温水で3回洗浄してか
ら、乾燥させる。PPSプレポリマーのスルホキシド酸
化生成物に関するNMRスペクトルは、7.40ppmに
おける主ピークに加えて、末端塩素基の特性である7.
15ppm及び7.05ppmにおける2つの二重線を示す。
主ピーク及び二重線の強度の割合から決定したプレポリ
マーの平均分子量は、Mn = 6,200g/モルであ
る。
【0040】実施例5 高分子量PPSの調製:実施例2からのプレポリマー3
1.2gを、250mlガラスオートクレーブ中におい
てNMP60ml中に撹拌しながら懸濁させて、Na2
x3H2O 0.63g、酢酸ナトリウム1.15g及び
2O 0.5mlを混合し、空気を排除する。次に、そ
の混合物を245℃で2時間撹拌しながら加熱する。実
質的に均質で粘性の溶液を冷却し、NMP40mlで希
釈する。結晶質沈殿を吸引濾過し、NMPで洗浄し、水
中で短時間煮沸する。吸引濾過後に、ポリマーを乾燥さ
せる。収率:95%。
【0041】PPSは300℃で溶融粘度177,00
0mPas、及び剪断速度10/分を有する。300℃で1
時間後、溶融粘度は172,000mPasである。第一の
時間の加熱時の融点は293℃であり、溶融液から冷却
したときの再結晶温度は246℃であり、第二の時間の
加熱時の融点は285℃である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種類の溶媒中で、A)少な
    くとも1種類の芳香族二ハロゲン化炭化水素と、B)少
    なくとも1種類のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の
    硫化物、又はそれらの水和物とから、ハロゲン末端基を
    含むプレポリマーを調製し、該プレポリマーを単離する
    第一工程、その場合反応混合物におけるアルカリ当量対
    硫黄当量の比は、0.5:1〜1:1である;次に、均
    質溶液中に少量の成分B)を添加することによってポリ
    マーを生成させる第二工程;を含む、芳香族硫黄含有ポ
    リマーを調製する方法。
  2. 【請求項2】 芳香族硫黄含有ポリマーが、アリーレン
    スルフィド単位を含み、且つ好ましくはポリアリーレン
    スルフィド、特に好ましくはポリフェニレンスルフィド
    である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該プレポリマーが、有機的に結合したハ
    ロゲンを0.2〜10重量%、好ましくは0.5〜5重
    量%含む請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 該プレポリマーの分子量Mnが、500
    〜20,000g/モルである請求項1〜3のいずれかに
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 成分A)がジクロロベンゼン又はジクロ
    ロベンゼンスルホン酸であり、成分B)が硫化ナトリウ
    ムである請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 アミドタイプの双極性非プロトン性化合
    物、好ましくはN−メチルピロリドンを溶媒として用い
    る請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 該プレポリマーの調製中に、成分B)と
    比較して、成分A)を、5モル%以上、好ましくは10
    〜100モル%、特に10〜50モル%の過剰で用いる
    請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 第二工程における該プレポリマーの濃度
    が、15〜90重量%、好ましくは20〜60重量%、
    特に30〜50重量%である請求項1〜7のいずれかに
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 第二工程における成分B)の添加が、以
    下の等式: m(Na2S) = m(PP)x PCl [式中、m(Na2S)は成分B)(無水)の質量であ
    り、m(PP)は用いたプレポリマーの質量であり、P
    Clはプレポリマー中に有機的に結合されたハロゲンの重
    量基準の割合である]によって与えられる請求項1〜8
    のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の方法
    によって調製されるポリアリーレンスルフィド。
  11. 【請求項11】 5,000〜500,000mPas(セ
    ンチポアズ)、好ましくは50,000〜250,00
    0の溶融粘度及び5,000〜100,000g/モルの
    数平均分量Mnを有する請求項10記載のポリアリーレ
    ンスルフィド。
  12. 【請求項12】 造形品、フィルム又は繊維を製造する
    ために、請求項1〜9のいずれかに記載の方法により調
    製された芳香族硫黄含有ポリマーを用いる方法。
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