JPH1078638A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH1078638A
JPH1078638A JP25101796A JP25101796A JPH1078638A JP H1078638 A JPH1078638 A JP H1078638A JP 25101796 A JP25101796 A JP 25101796A JP 25101796 A JP25101796 A JP 25101796A JP H1078638 A JPH1078638 A JP H1078638A
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JP
Japan
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group
silver halide
coupler
silver
general formula
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Application number
JP25101796A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Matsumoto
和彦 松本
Takemare Nakamura
剛希 中村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡易迅速で環境に対する負荷の少なくした画
像形成が可能であり、かつコンベンショナルなカラー現
像処理工程でも画像形成が可能な感光材料を提供する。 【解決手段】 支持体上に、感光性ハロゲン化銀と、ス
ルホンアミドフェノール化合物の現像主薬および/また
はスルホニルヒドラジン化合物の現像主薬と、一般式(I
II) で表されるカチオン性離脱基を有する色素形成カプ
ラーと、一般式(IV)で表される写真的に有用な基を放
出することができるアニオン性離脱基を有するカプラー
とを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式(III) Cp−Y 一般式(IV) Cp−(Time)t−PUG

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を記録する新
規なハロゲン化銀カラー写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】通常カラー写真と呼ばれる方式では、カ
ラーネガフイルムを用いて撮影し、現像処理によりカラ
ーネガフイルム上に記録された画像情報を色像に変換
後、現像後のカラーネガフイルム上の画像情報を光学的
にカラー印画紙に焼き付けることによりカラープリント
が得られる。
【0003】現在、普及しているカラー写真は、減色法
による色再現を採用している。すなわち、一般的なカラ
ーネガフイルムでは、透明支持体上に青、緑、そして赤
色領域に感光性を付与した感光素子であるハロゲン化銀
乳剤を用いた感光性層を設け、それらの感光性層中には
各々が補色となる色相であるイエロー、マゼンタ、そし
てシアンの色相を形成するいわゆるカラーカプラーを組
み合わせて含有させてある。撮影により像様露光を施さ
れたカラーネガフイルムは、芳香族第一級アミン現像主
薬を含有するカラー現像液中で発色現像処理される。こ
のとき感光したハロゲン化銀粒子は現像液中の現像主薬
によって現像すなわち還元され、同時に生成する現像主
薬の酸化体と上記のカラーカプラーのカップリング反応
に各色素が形成される。現像によって生じた金属銀(現
像銀)と未反応のハロゲン化銀とをそれぞれ漂白および
定着処理によって取り除くことで色素画像を得る。同様
な感光波長領域と発色色相の組み合わせを有するカラー
印画紙に現像処理後のカラーネガフイルムを通して光学
的な露光を与え、これも同様の発色現像と漂白、定着と
を施すことでオリジナルの光景を再現した色素画像から
なるカラープリントを得ることができる。
【0004】これらのシステムは現在広く普及している
が、その簡易性および迅速性を高める要求はますます強
くなりつつある。第一には、上述した発色現像、漂白お
よび定着処理を行うための処理浴はその組成や温度を精
密に制御する必要があり専門的な知識と熟練した操作を
必要とする。第二に、これらの処理液中には、発色現像
主薬や、漂白剤である鉄キレート化合物など環境的にそ
の排出の規制が必要な化合物が含まれており、現像機器
類の設置には専用の設備を必要とする場合が多い。第三
に近年の技術開発により短縮されたとはいえこれらの現
像処理には時間を要し迅速に記録画像を再現する要求に
対しては未だ不十分と言わざるを得ない。
【0005】一方、発色現像主薬を含む処理液を必要と
しないシステムとして、熱現像感光材料が多数提案され
ている。例えば「写真工学の基礎」非銀塩写真編(19
82年,コロナ社発行)の242〜255ページ、米国
特許第4,500,626号等に記載されている。ハロ
ゲン化銀を使用する熱現像感光材料は電子写真法やジア
ゾ写真法などの方法に比べて感度や階調などの写真性に
優れているので従来から広く実施されてきた写真法であ
り、そのひとつとして現像主薬の酸化体とカプラーとの
カップリング反応により色素画像を形成する発色現像方
式があげられる。この発色現像方式に用いうる現像主薬
とカプラーに関しては、米国特許第3,531,256
号では、p−フェニレンジアミン類還元剤とフェノール
または活性メチレンカプラー、同第3,761,270
号では、p−アミノフェノール系還元剤、同4,02
1,240号には、スルホンアミドフェノール系還元剤
と4当量カプラーの組み合わせ、等が提案されている。
【0006】また、発色現像主薬を含む処理液を必要と
しない別の熱現像方式として、富士写真フイルム株式会
社より、ピクトログラフィー方式が提供されている。こ
の方式は、塩基プレカーサーを含有する感光部材に少量
の水を供給し、受像材料と貼り合わせ加熱することで現
像反応を生じさせている。ピクトログラフィー方式を用
い、現像主薬とカプラーを内蔵した感光材料を、撮影用
感光材料として用いる方式が、特願平7−180568
号、同7−244698号、同7−26804号、同8
−30103号に提案されている。この方式は処理液の
廃液処理が不要であることが特徴である。
【0007】しかしながら、現在のところ、現像液処理
を用いる方式は広く普及しているが、新たな熱現像処理
のための設備が、十分普及していない地域では、熱現像
による方式のみ適用可能な系は処理が出来ないことにな
る。また、熱現像機が利用可能な地域でも、従来のカラ
ーネガフイルムとフイルムを区別して、処理を分ける必
要がある、等の煩雑さをユーザーに与えることになる。
【0008】本発明者らの研究の結果、一般式(I)及
び/または(II)で表される現像主薬と、一般式(III)
で表されるカチオン性離脱基を有する色素形成カプラー
とを含有する感光材料は、熱現像方式でも、コンベンシ
ョナルな現像液処理方式、すなわち、第一級芳香族アミ
ン現像主薬を含有する現像液と通常その後に引き続き行
われる漂白処理および定着処理工程による処理のいずれ
の処理方法を用いても、カラー画像を得ることが可能で
あることが明らかになった。
【0009】この感光材料は、熱現像時には、画質、具
体的には、粒状性は良好であるが、第一級芳香族アミン
現像主薬を含有する現像液と通常その後に引き続き行わ
れる漂白処理および定着処理工程によって処理した場合
には、粒状性が悪いこと、色再現性が悪いこと、およ
び、漂白定着不良による色濁りが大きいことが本発明者
らの検討で明らかになった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、熱現像処理方式の簡易迅速で環境に対する負荷の少
ない画像形成が可能であり、かつコンベンショナルなカ
ラー現像処理工程でも画像形成が可能なカラー写真感光
材料を提供することであり、第二の目的は、いずれの現
像方式を行った場合にも画質、具体的には、粒状性、色
再現性、色濁り防止の点で良好な画像が得られ、撮影用
として好適なハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の目的は
以下の感光材料によって達成できる。 (1)支持体上に少なくとも、感光性ハロゲン化銀と、
一般式(I)または(II)で表される現像主薬の少なく
とも1種と、一般式(III) で表されるカチオン性離脱基
を有する色素形成カプラーと、一般式(IV)で表される
写真的に有用な基を放出することができるアニオン性離
脱基を有するカプラーとを含有することを特徴とするハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0012】
【化2】
【0013】式中、R1 〜R4 は水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、アリール基、アルキルカルボンアミド
基、アリールカルボンアミド基、アルキルスルホンアミ
ド基、アリールスルホンアミド基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アル
キルカルバモイル基、アリールカルバモイル基、カルバ
モイル基、アルキルスルファモイル基、アリールスルフ
ァモイル基、スルファモイル基、シアノ基、アルキルス
ルホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカルボ
ニル基、アリールカルボニル基またはアシルオキシ基を
表し、R5 は、アルキル基、アリール基または複素環基
を表す。Zは芳香族環あるいは複素芳香族環を形成する
のに必要な原子群を表し、Zが置換されたベンゼン環を
形成する時は、その置換基のハメット定数(σ)の合計
値は1以上である。 一般式(III) Cp−Y 一般式(III) において、CpはYが結合している位置に
おいて、一般式(I)及び/または(II)で表される現
像主薬および/または芳香族第一級アミン現像主薬の酸
化体とカップリング反応し、色素を形成する基である。
Yはカップリング反応時にカチオンとして離脱する基で
ある。 一般式(IV) Cp−(Time)t−PUG 式中Cpは一般式(III) のCpと同じ意味である。(T
ime)t−PUGは、現像主薬の酸化体とカップリン
グ反応する際に、一般式(IV)のカプラーからアニオン
として離脱することが可能な基であり、Timeはタイ
ミング基を表す。タイミング基はアニオン性の(Tim
e)t−PUGがCp部分より離脱した後にPUGを生
成する機能を持った基である。PUGは写真性有用基を
表す。tは0または正の整数を表し、好ましくは、0、
1または2である。 (2)一般式(IV)で表されるアニオン性離脱基を有す
るカプラーから放出されるPUGが現像抑制物質である
ことを特徴とする(1)項記載のハロゲン化銀カラー写
真感光材料。 (3)第一級芳香族アミン現像主薬を含有する現像液を
用いた発色現像処理及び熱現像処理が可能なハロゲン化
銀カラー写真感光材料であることを特徴とする(1)又
は(2)項記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0014】すなわち、一般式(I)及び/または(I
I)で表される現像主薬と、一般式(III) で表されるカ
チオン性離脱基を有する色素形成カプラーとを含有する
感光材料は、(イ)熱現像方式でも、または(ロ)コン
ベンショナルな現像液処理方式、すなわち、第一級芳香
族アミン現像主薬を含有する現像液と通常その後に引き
続き行われる漂白処理および定着処理工程による処理の
いずれの処理方法を用いてもカラー画像を得ることがで
き、生成する色素の色相がどちらの処理でもほぼ同じの
カラー画像を得ることができる。このように、一つのハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料が、原理の異なる2つの
現像方式のいずれでも処理できカラー画像を形成できる
ということは、全く予想外のことであり、また、一方の
現像方式の設備の設置だけで対応できることになり、コ
ストが低減でき、処理が効率化できることになる。
【0015】この感光材料は、熱現像処理を行うと、画
質、具体的には、粒状性は良好であるが、第一級芳香族
アミン現像主薬を含有する現像液と通常その後に引き続
き行われる漂白処理および定着処理工程によって処理し
た場合には、粒状性及び色再現性が劣化し、漂白定着不
良による色濁りが大きくなる。そのため、この感光材料
は、特に撮影用に用いるには画質が不十分である。
【0016】しかしながら、上記の感光材料に、更に一
般式(IV)で表される写真性有用基を放出することがで
きるアニオン性離脱基を有するカプラーを含有させた感
光材料では、第一級芳香族アミン現像主薬を含有する現
像液と通常その後に引き続き行われる漂白処理および定
着処理工程によって処理した場合には、粒状性、色再現
性、および漂白定着不良による色濁りが改善された。
【0017】さらに、写真性有用基を放出することがで
きるアニオン性離脱基を有するカプラーを添加した感光
材料は、熱現像処理の場合には、写真性有用基を放出す
るカプラーを添加しなかった感光材料と写真性能(具体
的には感度、階調など)がほとんど劣化しないという驚
くべき結果が得られた。
【0018】
【発明の実施の形態】一般式(I)で表される化合物は
スルホンアミドフェノールと総称される化合物であり、
それ自体公知の化合物である。式中、R1 〜R4 は各々
水素原子、ハロゲン原子(例えばクロル基、ブロム
基)、アルキル基(好ましくは炭素数1〜30のもの。
例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、t−ブチル基)、アリール基(好ましくは炭素数
6〜40のもの。例えばフェニル基、トリル基、キシリ
ル基)、アルキルカルボンアミド基(好ましくは炭素数
2〜30のもの。例えばアセチルアミノ基、プロピオニ
ルアミノ基、ブチロイルアミノ基)、アリールカルボン
アミド基(好ましくは炭素数7〜40のもの。例えばベ
ンゾイルアミノ基)、アルキルスルホンアミド基(好ま
しくは炭素数1〜30のもの。例えばメタンスルホニル
アミノ基、エタンスルホニルアミノ基)、アリールスル
ホンアミド基(好ましくは炭素数6〜40のもの。例え
ばベンゼンスルホニルアミノ基、トルエンスルホニルア
ミノ基)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜30の
もの。例えばメトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基)、
アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜30のもの。
例えばフェノキシ基)、アルキルチオ基(好ましくは炭
素数1〜30のもの。例えばメチルチオ基、エチルチオ
基、ブチルチオ基)、アリールチオ基(好ましくは炭素
数6〜40のもの。例えばフェニルチオ基、トリルチオ
基)、アルキルカルバモイル基(好ましくは炭素数2〜
30のもの。例えばメチルカルバモイル基、ジメチルカ
ルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジエチルカルバ
モイル基、ジブチルカルバモイル基、ピペリジルカルバ
モイル基、モルホリルカルバモイル基)、アリールカル
バモイル基(好ましくは炭素数7〜40のもの。例えば
フェニルカルバモイル基、メチルフェニルカルバモイル
基、エチルフェニルカルバモイル基、ベンジルフェニル
カルバモイル基)、カルバモイル基、アルキルスルファ
モイル基(好ましくは炭素数1〜30のもの。例えばメ
チルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、エ
チルスルファモイル基、ジエチルスルファモイル基、ジ
ブチルスルファモイル基、ピペリジルスルファモイル
基、モルホリルスルファモイル基)、アリールスルファ
モイル基(好ましくは炭素数6〜40のもの。例えばフ
ェニルスルファモイル基、メチルフェニルスルファモイ
ル基、エチルフェニルスルファモイル基、ベンジルフェ
ニルスルファモイル基)、スルファモイル基、シアノ
基、アルキルスルホニル基(好ましくは炭素数1〜30
のもの。例えばメタンスルホニル基、エタンスルホニル
基)、アリールスルホニル基(好ましくは炭素数6〜4
0のもの。例えばフェニルスルホニル基、4−クロロフ
ェニルスルホニル基、p−トルエンスルホニル基)、ア
ルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜30のも
の。例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、ブトキシカルボニル基)、アリールオキシカルボニ
ル基(好ましくは炭素数7〜40のもの。例えばフェノ
キシカルボニル基)、アルキルカルボニル基(好ましく
は炭素数2〜30のもの。例えばアセチル基、プロピオ
ニル基、ブチロイル基)、アリールカルボニル基(好ま
しくは炭素数7〜40のもの。例えばベンゾイル基、ア
ルキルベンゾイル基)、またはアシルオキシ基(好まし
くは炭素数2〜30のもの。例えばアセチルオキシ基、
プロピオニルオキシ基、ブチロイルオキシ基)を表す。
1 〜R4 の中で、R2 およびR4 は好ましくは水素原
子である。また、R1 〜R4 のハメット定数σP 値の合
計は0以上となることが好ましく、上限は特に制限はな
いが、好ましくは5以下である。
【0019】R5 はアルキル基(好ましくは炭素数1〜
30のもの。例えばメチル基、エチル基、ブチル基、オ
クチル基、ラウリル基、セチル基、ステアリル基)、ア
リール基(好ましくは炭素数6〜30のもの。例えばフ
ェニル基、トリル基、キシリル基、4−メトキシフェニ
ル基、ドデシルフェニル基、クロロフェニル基、トリク
ロロフェニル基、ニトロクロロフェニル基、トリイソプ
ロピルフェニル基、4−ドデシルオキシフェニル基、
3,5−ジ−(メトキシカルボニル)基)、または複素
環基(好ましくは5〜10員環のもの。例えばピリジル
基)を表す。一般式(II)で表される化合物はスルホニ
ルヒドラジンと総称される化合物である。それ自体公知
の化合物である。式中、R5 は一般式(I)におけると
同じ意味をもち、Zは芳香環を形成する原子群を表す。
Zによって形成される芳香環は、本化合物に銀現像活性
を付与するため、十分に電子吸引的であることが必要で
ある。このため、含窒素芳香環を形成するか、或いはベ
ンゼン環に電子吸引性基を導入したような芳香環が好ま
しく使用される。このような芳香環としては、ピリジン
環、ピラジン環、ピリミジン環、キノリン環、キノキサ
リン環等が好ましい。
【0020】ベンゼン環の場合、その置換基としては、
アルキルスルホニル基(例えばメタンスルホニル基、エ
タンスルホニル基)、ハロゲン原子(例えばクロル基、
ブロム基)、アルキルカルバモイル基(例えばメチルカ
ルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチルカルバ
モイル基、ジエチルカルバモイル基、ジブチルカルバモ
イル基、ピペリジルカルバモイル基、モルホリルカルバ
モイル基)、アリールカルバモイル基(例えばフェニル
カルバモイル基、メチルフェニルカルバモイル基、エチ
ルフェニルカルバモイル基、ベンジルフェニルカルバモ
イル基)、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基
(例えばメチルスルファモイル基、ジメチルスルファモ
イル基、エチルスルファモイル基、ジエチルスルファモ
イル基、ジブチルスルファモイル基、ピペリジルスルフ
ァモイル基、モルホリルスルファモイル基)、アリール
スルファモイル基(例えばフェニルスルファモイル基、
メチルフェニルスルファモイル基、エチルフェニルスル
ファモイル基、ベンジルフェニルスルファモイル基)、
スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル基
(例えばメタンスルホニル基、エタンスルホニル基)、
アリールスルホニル基(例えばフェニルスルホニル基、
4−クロロフェニルスルホニル基、p−トルエンスルホ
ニル基)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニ
ル基)、アリールオキシカルボニル基(例えばフェノキ
シカルボニル基)、アルキルカルボニル基(例えばアセ
チル基、プロピオニル基、ブチロイル基)、またはアリ
ールカルボニル基(例えばベンゾイル基、アルキルベン
ゾイル基)等が挙げられる。これらの各置換基の好まし
い炭素数の範囲は上記R1 〜R4 について同じ置換基に
ついて具体的に述べた値と同様である。上記置換基のハ
メット定数σ値の合計は1以上であり、上限は特に制限
はないが、好ましくは5以下である。
【0021】以下に、一般式(I)および(II)で表さ
れる化合物の具体例を示すが、本発明の化合物はもちろ
んこれによって限定されるものではない。
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】本発明に使用できるカチオン性離脱基を有
する色素形成カプラーについて説明する。本発明に使用
できるカチオン性離脱基を有する色素形成カプラーは下
記一般式(III)で表される。 一般式(III) Cp−Y 一般式(III)において、CpはYが結合している位置に
おいて、一般式(I)および/または(II)の現像主薬
の酸化体とカップリング反応を行い色素を形成する基で
ある。Yは、カップリング反応の際に、カチオンとして
離脱する基であり、CpとYとの離脱反応の際に、Cp
−Yの結合電子対がCp側に移動する形式を取る事を特
徴とする離脱基である。Yは水素原子の他、ホルミル
基、カルバモイル基、置換基を有するメチレン基(置換
基としては例えばアリール基、スルファモイル基、カル
バモイル基、アルコキシ基、アミノ基、水酸基)、アシ
ル基、スルホニル基等の離脱基が挙げられる。
【0028】本発明で使用する一般式(III)で表される
カプラーの添加量は、そのモル吸光係数にもよるが、透
過濃度で1.0以上の画像濃度を得るためにはカップリ
ングで生成する色素のεが5000〜500000程度
のカプラーの場合、塗布量として0.001〜100ミ
リモル/平方メートル、好ましくは0.05〜10ミリ
モル/平方メートル、さらに好ましくは0.1〜5ミリ
モル/平方メートルである。本発明で使用する一般式
(I)および/または(II)の発色現像主薬の添加量と
しては、全カプラーに対してモル比で0.01〜100
倍、好ましくは0.1〜10倍、さらに好ましくは、
0.2〜4倍である。
【0029】Cpについて具体的に述べる。一般式(II
I)におけるCpは好ましくは下記の式(1)〜(12)
で表される。これらはそれぞれ一般に活性メチレン、ピ
ラゾロン、ピラゾロアゾール、フェノール、ナフトー
ル、ピロロトリアゾールと総称される化合物であり、当
該分野で公知の化合物である。
【0030】
【化8】
【0031】
【化9】
【0032】
【化10】
【0033】一般式(1)〜(4)は活性メチレン系カ
プラーと称されるカプラーを表し、式中R14は置換基を
有しても良いアシル基、シアノ基、ニトロ基、アリール
基、ヘテロ環残基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基であ
る。
【0034】一般式(1)〜(3)において、R15は置
換基を有しても良いアルキル基、アリール基またはヘテ
ロ環残基である。一般式(4)においてR16は置換基を
有しても良いアリール基またはヘテロ環残基である。R
14、R15、R16が有しても良い置換基としては、前述の
一般式(I)のQにおける置換基の例として述べたもの
が挙げられる。
【0035】一般式(1)〜(4)において、R14とR
15、R14とR16は互いに結合して環を形成しても良い。
【0036】一般式(5)は5−ピラゾロン系カプラー
と称されるカプラーを表し、式中、R17はアルキル基、
アリール基、アシル基またはカルバモイル基を表す。R
18はフェニル基または1個以上のハロゲン原子、アルキ
ル基、シアノ基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル
基またはアシルアミノ基が置換したフェニル基を表す。
【0037】一般式(5)で表される5−ピラゾロン系
カプラーの中でもR17がアリール基またはアシル基、R
18が1個以上のハロゲン原子が置換したフェニル基のも
のが好ましい。
【0038】これらの好ましい基について詳しく述べる
と、R17はフェニル基、2−クロロフェニル基、2−メ
トキシフェニル基、2−クロロ−5−テトラデカンアミ
ドフェニル基、2−クロロ−5−(3−オクタデセニル
−1−スクシンイミド)フェニル基、2−クロロ−5−
オクタデシルスルホンアミドフェニル基または2−クロ
ロ−5−〔2−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェ
ノキシ)テトラデカンアミド〕フェニル基等のアリール
基またはアセチル基、2−(2,4−ジ−t−ペンチル
フェノキシ)ブタノイル基、ベンゾイル基、3−(2,
4−ジ−t−アミルフェノキシアセトアミド)ベンゾイ
ル基等のアシル基であり、これらの基はさらに置換基を
有しても良く、それらは炭素原子、酸素原子、窒素原子
またはイオウ原子で連結する有機置換基またはハロゲン
原子である。
【0039】R18は2,4,6−トリクロロフェニル
基、2,5−ジクロロフェニル基、2−クロロフェニル
基等の置換フェニル基が好ましい。
【0040】一般式(6)はピラゾロアゾール系カプラ
ーと称されるカプラーを表し、式中、R19は水素原子ま
たは置換基を表す。Q3 は窒素原子を2〜4個含む5員
のアゾール環を形成するのに必要な非金属原子群を表
し、該アゾール環は置換基(縮合環を含む)を有しても
良い。
【0041】一般式(6)で表されるピラゾロアゾール
系カプラーの中でも、発色色素の分光吸収特性の点で、
米国特許第4,500,630号に記載のイミダゾ
〔1,2−b〕ピラゾール類、米国特許第4,500,
654号に記載のピラゾロ〔1,5−b〕−1,2,4
−トリアゾール類、米国特許第3,725,067号に
記載のピラゾロ〔5,1−c〕−1,2,4−トリアゾ
ール類が好ましい。
【0042】置換基R19、Q3 で表されるアゾール環の
置換基の詳細については、例えば、米国特許第4,54
0,654号明細書中の第2カラム第41行〜第8カラ
ム第27行に記載されている。好ましくは特開昭61−
65245号に記載されているような分岐アルキル基が
ピラゾロトリアゾール基の2、3または6位に直結した
ピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−65245号
に記載されている分子内にスルホンアミド基を含んだピ
ラゾロアゾールカプラー、特開昭61−147254号
に記載されているアルコキシフェニルスルホンアミドバ
ラスト基を持つピラゾロアゾールカプラー、特開昭62
−209457号もしくは同63−307453号に記
載されている6位にアルコキシ基やアリールオキシ基を
持つピラゾロトリアゾールカプラー、および特願平1−
22279号に記載されている分子内にカルボンアミド
基を持つピラゾロトリアゾールカプラーである。
【0043】一般式(7)、(8)はそれぞれフェノー
ル系カプラー、ナフトール系カプラーと称されるカプラ
ーであり、式中、R20は水素原子または−CONR22
23、−SO2 NR2223、−NHCOR22、−NHCO
NR2223、−NHSO2 NR2223から選ばれる基を
表す。R22、R23は水素原子または置換基を表す。一般
式(7)、(8)において、R21は置換基を表し、lは
0〜2から選ばれる整数、mは0〜4から選ばれる整数
を表す。l、mが2以上の時にはR21はそれぞれ異なっ
ていても良い。R21〜R23の置換基としては前記一般式
(I)におけるQの置換基の例として述べたものが挙げ
られる。
【0044】一般式(7)で表されるフェノール系カプ
ラーの好ましい例としては、米国特許第2,369,9
29号、同第2,801,171号、同第2,772,
162号、同第2,895,826号、同第3,77
2,002号等に記載の2−アシルアミノ−5−アルキ
ルフェノール系、米国特許第2,772,162号、同
第3,758,308号、同第4,126,396号、
同第4,334,011号、同第4,327,173
号、西独特許公開第3,329,729号、特開昭59
−166956号等に記載の2,5−ジアシルアミノフ
ェノール系、米国特許第3,446,622号、同第
4,333,999号、同第4,451,559号、同
第4,427,767号等に記載の2−フェニルウレイ
ド−5−アシルアミノフェノール系を挙げることができ
る。
【0045】一般式(8)で表されるナフトールカプラ
ーの好ましい例としては、米国特許第2,474,29
3号、同第4,052,212号、同第4,146,3
96号、同第4,282,233号、同第4,296,
200号等に記載の2−カルバモイル−1−ナフトール
系および米国特許第4,690,889号等に記載の2
−カルバモイル−5−アミド−1−ナフトール系等を挙
げることができる。
【0046】一般式(9)〜(12)はピロロトリアゾ
ールと称されるカプラーであり、R32、R33、R34は水
素原子または置換基を表す。Yについては前述したとお
りである。R32、R33、R34の置換基としては、前記一
般式(I)のQにおける置換基の例として述べたものが
挙げられる。一般式(9)〜(12)で表されるピロロ
トリアゾール系カプラーの好ましい例としては、欧州特
許第488,248A1号、同第491,197A1
号、同第545,300号に記載のR32、R33の少なく
とも一方が電子吸引性基であるカプラーが挙げられる。
【0047】その他縮環フェノール、イミダゾール、ピ
ロール、3−ヒドロキシピリジン、活性メチレン、活性
メチン、5,5−縮環複素環、5,6−縮環複素環とい
った構造を有するカプラーが使用できる。
【0048】縮環フェノール系カプラーとしては米国特
許第4,327,173号、同第4,564,586
号、同第4,904,575号等に記載のカプラーを使
用できる。
【0049】イミダゾール系カプラーとしては、米国特
許第4,818,672号、同第5,051,347号
等に記載のカプラーが使用できる。
【0050】3−ヒドロキシピリジン系カプラーとして
は特開平1−315736号等に記載のカプラーが使用
できる。
【0051】活性メチレン、活性メチン系カプラーとし
ては米国特許第5,104,783号、同第5,16
2,196号等に記載のカプラーが使用できる。
【0052】5,5−縮環複素環系カプラーとしては、
米国特許第5,164,289号に記載のピロロピラゾ
ール系カプラー、特開平4−174429号に記載のピ
ロロイミダゾール系カプラー等が使用できる。
【0053】5,6−縮環複素環系カプラーとしては、
米国特許第4,950,585号に記載のピラゾロピリ
ミジン系カプラー、特開平4−204730号に記載の
ピロロトリアジン系カプラー、欧州特許第556,70
0号に記載のカプラー等が使用できる。
【0054】本発明には前述のカプラー以外に、西独特
許第3,819,051A号、同第3,823,049
号、米国特許第4,840,883号、同第5,02
4,930号、同第5,051,347号、同第4,4
81,268号、欧州特許第304,856A2号、同
第329,036号、同第354,549A2号、同第
374,781A2号、同第379,110A2号、同
第386,930A1号、特開昭63−141055
号、同64−32260号、同64−32261号、特
開平2−297547号、同2−44340号、同2−
110555号、同3−7938号、同3−16044
0号、同3−172839号、同4−172447号、
同4−179949号、同4−182645号、同4−
184437号、同4−188138号、同4−188
139号、同4−194847号、同4−204532
号、同4−204731号、同4−204732号等に
記載されているカプラーも使用できる。
【0055】以下に本発明に使用できるカチオン性離脱
基を有する色素形成カプラーの具体例を示すが、本発明
はもちろんこれによって限定されるわけではない。
【0056】
【化11】
【0057】
【化12】
【0058】
【化13】
【0059】
【化14】
【0060】
【化15】
【0061】
【化16】
【0062】
【化17】
【0063】
【化18】
【0064】
【化19】
【0065】
【化20】
【0066】
【化21】
【0067】
【化22】
【0068】
【化23】
【0069】
【化24】
【0070】
【化25】
【0071】次に本発明で使用できる写真的に有用な基
を放出することができるアニオン性離脱基を有するカプ
ラーについて説明する。本発明で使用できる写真的に有
用な基を放出することができるアニオン性離脱基を有す
るカプラーは、下記一般式(IV)で表される。
【0072】一般式(IV) Cp−(Time)t−PUG
【0073】式中Cpは一般式(III)のCpと同じ意味
をもつ。Cpは、−(Time)t−PUGが結合して
いる位置において現像主薬の酸化体とカップリング反応
を行う基である。このCpは一般式(III)のCpと、形
成する色相が同じである必要はない(PUGを放出すれ
ばよく、必ずしも発色する必要はない)。(Time)
t−PUGは、現像主薬酸化体とのカップリング反応の
際に、アニオンとして離脱する基であり、Cpと(Ti
me)t−PUGとの離脱反応の際に、Cp−(Tim
e)tの結合電子対が(Time)t側に移動する形式
を取る事を特徴とする離脱基である。Timeはタイミ
ング基を表す。タイミング基はアニオン性の(Tim
e)t−PUGがCp部分より離脱した後にPUGを生
成する機能を持った基である。PUGは写真性有用基を
表す。tは0または正の整数を表し、好ましくは、0、
1または2である。
【0074】本発明において、一般式(IV)のカプラー
は、一般式(III)のカプラーの0.01モルから10モ
ルの間で使用される。好ましくは、一般式(IV)のカプ
ラーは、一般式(III)のカプラーの0.01モルから
0.5モルの間で使用される。
【0075】Time基はタイミング基を表す。タイミ
ング基は(Time)t−PUGがCp部分より離脱し
た後にPUGを生成する機能を持った基である。このよ
うな機能を有する基に関しては、例えば米国特許第4,
146,396号、同4,652,516号または同
4,698,297号に記載のあるヘミアセタールの開
裂反応を利用する基、米国特許第4,248,962
号、同4,847,185号、同4,912,028号
または同4,857,440号に記載のある分子内求核
置換反応を利用して開裂反応を起こさせるタイミング
基、米国特許第4,409,323号、同5,034,
311号、同5,055,385号もしくは同4,42
1,845号に記載のある電子移動反応を利用して開裂
反応を起こさせるタイミング基、米国特許第4,54
6,073号に記載のあるイミノケタールの加水分解を
利用して開裂反応を起こさせる基、または英国公開特許
第1,531,927号に記載のあるエステルの加水分
解反応を利用して開裂反応を起こさせる基が挙げられ
る。
【0076】2つのTimeが連結するときの例として
は米国特許第4,861,701号、同5,026,6
28号、同5,021,322号、同5,021,32
2号、ヨーロッパ公開特許(EP)第499,279A
号および同438,129A号に記載のあるタイミング
基が挙げられる。またTimeは2個のPUGを放出す
るタイミング基であってもよく、その例としては例えば
ヨーロッパ公開特許第464,612A号に記載のタイ
ミング基が挙げられる。Timeはその中に含まれるヘ
テロ原子、好ましくは酸素原子、イオウ原子または窒素
原子、特に好ましくは酸素原子、イオウ原子においてC
pと結合する。
【0077】Timeは少なくとも1個の耐拡散性基を
含むものも好ましく用いられる。耐拡散性基は総炭素数
8ないし40、好ましくは10ないし22の置換基が含
まれる。好ましいTimeとしては下記の(T−1)、
(T−2)または(T−3)が挙げられる。
【0078】 式(T−1) *−W−(X=Y)j−C(R81)R82−** 式(T−2) *−W−CO−** 式(T−3) *−W−LINK−E−**
【0079】式中、*は一般式(II)のCpに結合する
位置を表し、**は一般式(II)のPUGに結合する位
置を表し、Wは酸素原子、硫黄原子または>N−R83
表し、XおよびYは各々メチンまたは窒素原子を表し、
jは0、1または2を表し、R81、R82およびR83は各
々水素原子または置換基を表す。ここで、XおよびYが
置換メチンを表すとき、その置換基、R81、R82および
83の各々の任意の2つの置換基が連結し環状構造(例
えばベンゼン感光材料、ピラゾール環)を形成する場
合、もしくは形成しない場合のいずれであっても良い。
式(T−3)においてはEは求電子基を表し、LINK
はWとEとが分子内求核置換反応することができるよう
に立体的に関係づける連結基を表す。Timeの具体例
としては例えば以下のものが挙げられる。
【0080】
【化26】
【0081】
【化27】
【0082】
【化28】
【0083】PUGは写真的に有用な基を表す。以下に
PUGについて具体的に示す。PUGは詳しくは現像抑
制剤、色素、造核剤、現像剤、カプラー、漂白促進剤、
漂白抑制剤、定着促進剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶
剤、色調剤、色像安定化剤、界面活性剤、硬膜剤、減感
剤、キレート剤、蛍光増白剤あるいはこれらの前駆体な
どである。好ましい写真的有用基の例は米国特許第4,
248,962号に記載のある写真的有用基(該特許
中、一般式PUGで表されるもの)、米国特許第4,4
77,563号に記載のある現像抑制剤、および特開昭
61−201,247号、特願昭62−248,131
号等に記載のある漂白促進剤(該明細書中、カプラーよ
り放出される離脱基の部分)およびリサーチディスクロ
ージャー37,038号(1995年2月)に記載され
たBARCs、DI(A)Rs等の離脱基の部分が挙げ
られる。
【0084】本発明において、写真的有用基として好ま
しいものは現像抑制剤、漂白促進剤であり、特に好まし
いものは現像抑制剤である。以下にこれら好ましい例に
ついて具体的に述べる。
【0085】現像抑制剤の例として、ヘテロ環に結合す
るメルカプト基を有する化合物。例えば置換あるいは無
置換のメルカプトアゾール類(具体的には1−フェニル
−5−メルカプトテトラゾール、1−(4−カルボキシ
フェニル)−5−メルカプトテトラゾール、1−(3−
ヒドロキシフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、
1−(4−スルホフェニル)−5−メルカプトテトラゾ
ール、1−(3−スルホフェニル)−5−メルカプトテ
トラゾール、1−(4−スルファモイルフェニル)−5
−メルカプトテトラゾール、1−(3−ヘキサノイルア
ミノフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、1−エ
チル−5−メルカプトテトラゾール、1−(2−カルボ
キシエチル)−5−メルカプトテトラゾール、2−メチ
ルチオ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾー
ル、2−(2−カルボキシエチルチオ)−5−メルカプ
ト−1,3,4−チアジアゾール、3−メチル−4−フ
ェニル−5−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、
2−(2−ジメチルアミノエチルチオ)−5−メルカプ
ト−1,3,4−チアジアゾール、1−(4−n−ヘキ
シルカルバモイルフェニル)−2−メルカプトイミダゾ
ール、3−アセチルアミノ−4−メチル−5−メルカプ
ト−1,2,4−トリアゾール、2−メルカプトベンゾ
オキサゾール、2−メルカプトベンツイミダゾール、2
−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプト−6−
ニトロ−1,3−ベンゾオキサゾール、1−(1−ナフ
チル)−5−メルカプトテトラゾール、2−フェニル−
5−メルカプト−1,3,4−オキサジアゾール、1−
{3−(3−メチルウレイド)フェニル}−5−メルカ
プトテトラゾール、1−(4−ニトロフェニル)−5−
メルカプトテトラゾール、1−ブチル−5−メルカプト
テトラゾールなど)、置換あるいは無置換のメルカプト
アザインデン類(具体的には、6−メチル−4−メルカ
プト−1,3,3a,7−テトラザインデン、6−メチ
ル−2−ベンジル−4−メルカプト−1,3,3a,7
−テトラザインデン、6−フェニル−4−メルカプトテ
トラザインデン、4,6−ジメチル−2−メルカプト−
1,3,3a,7−テトラザインデンなど)、置換ある
いは無置換のメルカプトピリミジン類(具体的には2−
メルカプトピリミジン、2−メルカプト−4−メチル−
6−ヒドロキシピリミジン、2−メルカプト−4−プロ
ピルピリミジンなど)がある。
【0086】イミノ銀生成可能なヘテロ環化合物、例え
ば置換あるいは無置換のベンゾトリアゾール類(具体的
には、ベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾトリアゾ
ール、5−メチルベンゾトリアゾール、5,6−ジクロ
ロベンゾトリアゾール、5−ブロモベンゾトリアゾー
ル、5−メトキシベンゾトリアゾール、5−n−ブチル
ベンゾトリアゾール、5−ニトロ−6−クロロベンゾト
リアゾール、5,6−ジメチルベンゾトリアゾール、
4,5,6,7−テトラクロロベンゾトリアゾールな
ど)、置換あるいは無置換のインダゾール類(具体的に
はインダゾール、5−ニトロインダゾール、3−シアノ
インダゾール、3−クロロ−5−ニトロインダゾール、
3−ニトロインダゾールなど)、置換あるいは無置換の
ベンツイミダゾール類(具体的には5−ニトロベンツイ
ミダゾール、4−ニトロベンツイミダゾール、5,6−
ジクロロベンツイミダゾール、5−シアノ−6−クロロ
ベンツイミダゾール、5−トリフルオロメチル−6−ク
ロロベンツイミダゾールなど)などが挙げられる。
【0087】また、現像抑制剤は現像処理工程で放出さ
れ、現像抑制性を有する化合物となり、さらにそれが実
質的に現像抑制性を有しないか、あるいは著しく現像抑
制性が低下した化合物に変化するものであってもよい。
具体的には1−(3−フェノキシカルボニルフェニル)
−5−メルカプトテトラゾール、1−(4−フェノキシ
カルボニルフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、
1−(3−マレイミドフェニル)−5−メルカプトテト
ラゾール、5−(フェノキシカルボニル)ベンゾトリア
ゾール、5−(p−シアノフェノキシカルボニル)ベン
ゾトリアゾール、2−フェノキシカルボニルメチルチオ
−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール、5−
フェノキシカルボニル−2−メルカプトベンツイミダゾ
ール、5−(2,3−ジクロロプロピルオキシカルボニ
ル)ベンゾトリアゾール、5−(ブチルカルバモイルメ
トキシカルボニル)ベンゾトリアゾール、5−(ブトキ
シカルボニルメトキシカルボニル)ベンゾトリアゾー
ル、1−(4−ベンゾイルオキシフェニル)−5−メル
カプトテトラゾール、5−(2−メタンスルホニルエト
キシカルボニル)−2−メルカプトベンゾチアゾール、
1−{4−(2−クロロエトキシカルボニル)フェニ
ル}−2−メルカプトイミダゾール、5−シンナモイル
アミノベンゾトリアゾール、1−(3−ビニルカルボニ
ルフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、5−スク
シンイミドメチルベンゾトリアゾール、2−(4−スク
シンイミドフェニル)−5−メルカプト−1,3,4−
オキサジアゾール、6−フェノキシカルボニル−2−メ
ルカプトベンツオキサゾールなどが挙げられる。
【0088】PUGが色素であっても良く、この色素は
拡散性であっても非拡散性であってもよいし、水溶性で
あっても非水溶性であってもよく、用途によって使い分
けることができる。色素としてはアゾ色素、アゾメチン
色素、インドアニリン色素、インドフェノール色素、ア
ントラキノン色素、トリアリールメタン色素、アリザリ
ン色素、ニトロ系色素、キノリン色素、インジゴ色素、
フタロシアニン色素、オキソノール色素、シアニン色
素、メロシアニン色素などが挙げられる。またそれらの
ロイコ体や一時的に吸収波長がシフトされたものであっ
てもよいし、テトラゾリウム塩など酸化還元反応によっ
て色素に変化するものであってもよい。さらにこれらの
色素は適当な金属とキレート色素を形成していてもよい
し、現像処理中あるいはその後の工程で金属キレートを
形成する色素であってもよい。
【0089】これらの色素に関しては、例えば米国特許
第3,880,658号、同3,931,144号、同
3,932,380号、同3,932,381号および
同3,942,987号に記載の化合物や特開平7−1
52,123号、同3−223,750号、同4−2
4,633号および欧州特許603,964A2号に記
載されている化合物の色素部分が挙げられる。
【0090】色素および色素プレカーサーとしてアゾ色
素、アゾメチン色素、インドアニリン色素、インドフェ
ノール色素およびそれらのプレカーサーである。
【0091】PUGが現像剤である場合、この現像剤は
発色現像主薬であってもよい。現像剤としてはパラフェ
ニレンジアミン現像剤、パラアミノフェノール現像剤、
パラスルホンアミドフェノール現像剤、ジヒドロキシベ
ンゼン現像剤、パラアルキルアミノフェノール現像剤、
3−ピラゾリドン現像剤が挙げられる。
【0092】PUGが漂白促進剤である場合、漂白促進
剤はHS−R−(Z)pで表される化合物が好ましく、
式中、Rは飽和または不飽和の脂肪族基、芳香族基、ヘ
テロ環基を表し、Zはアミノ基、水酸基、カルボキシル
基、スルホ基を表し、pは1以上の整数を表す。Zは好
ましくは水酸基、カルボキシル基であり、pは1、2ま
たは3が好ましい。
【0093】その他のPUGについては特願昭60−7
1,768号、米国特許第4,248,962号を参考
にすることができる。
【0094】一般式(I)において(Time)t−P
UGのtが0の場合、CpとPUGが結合するが、この
場合の好ましい結合様式はPUGに存在する酸素原子、
窒素原子、イオウ原子、リン原子、セレン原子、ヨウ素
原子がCpと結合することが好ましく、さらに好ましく
は酸素原子、イオウ原子、窒素原子が好ましく、最も好
ましいのは酸素原子、イオウ原子である。
【0095】本発明に使用できる一般式(IV)で表され
る化合物の具体例を以下に示すが、本発明はもちろんこ
れによって限定されるわけではない。
【0096】
【化29】
【0097】
【化30】
【0098】
【化31】
【0099】
【化32】
【0100】
【化33】
【0101】
【化34】
【0102】
【化35】
【0103】
【化36】
【0104】
【化37】
【0105】
【化38】
【0106】
【化39】
【0107】
【化40】
【0108】
【化41】
【0109】
【化42】
【0110】カプラーの添加層は特に制限はないが、通
常一般式(III)のカプラーは感光性ハロゲン化銀と同一
層か隣接層で、同一層が好ましく、通常一般式(IV) の
カプラーは感光性ハロゲン化銀と同一層か隣接層で、一
般式(III)のカプラーとは同一層でも隣接層でもよい。
本発明の感光材料は、基本的には支持体上に感光性ハロ
ゲン化銀、発色現像主薬、カプラー、バインダーを有す
るものであり、さらに必要に応じて有機金属塩酸化剤な
どを含有させることができる。これらの成分は同一層に
添加することが多いが、反応可能な状態であれば別層に
分割して添加することができる。
【0111】本発明で用いられるカプラーや発色現像主
薬などの疎水性添加剤は米国特許第2,322,027
号記載の方法などの公知の方法により感光材料の層中に
導入することができる。この場合には米国特許第4,5
55,470号、同第4,536,466号、同第4,
536,467号、同第4,587,206号、同第
4,555,476号、同第4,599,296号、特
公平3−62,256号などに記載のような高沸点有機
溶媒を必要に応じて沸点50〜160℃の低沸点有機溶
媒と併用して用いることができる。またこれら色素供与
性化合物、耐拡散性還元剤、高沸点有機溶媒などは2種
以上併用することができる。高沸点有機溶媒の量は用い
られる色像形成用の化合物1gに対して10g以下、好
ましくは5g以下、より好ましくは1g〜0.1gであ
る。また、バインダー1gに対して1cc以下、さらに
は0.5cc以下、特に0.3cc以下が適当である。
また、特公昭51−39,853号、特開昭51−5
9,943号に記載されている重合物による分散法や特
開昭62−30,242号、特開昭63−271339
号等に記載されている微粒子分散物にして添加する方法
も使用できる。水に実質的に不溶な化合物の場合には、
前記方法以外にバインダー中に微粒子にして分散含有さ
せることができる。疎水性化合物を親水性コロイドに分
散する際には、種々の界面活性剤を用いることができ
る。例えば、特開昭59−157,636号の第(3
7)〜(38)頁、後述の一覧表に示したRD誌記載の
界面活性剤として挙げたものを使用することができる。
本発明の感光材料には、現像の活性化と同時に画像の安
定化を図る化合物を用いることができる。好ましく用い
られる具体的な化合物については米国特許第4,50
0,626号の第51〜52欄に記載されている。
【0112】イエロー、マゼンタ、シアンの3原色を用
いて、色度図上の広範囲の色を得るためには、少なくと
も3層のそれぞれ異なるスペクトル領域に感光性を持つ
ハロゲン化銀乳剤層を組み合わせて用いる。例えば、青
感層、緑感層、赤感層の3層、緑感層、赤感層、赤外感
層の組み合わせなどがある。各感光層は通常のカラー感
光材料で知られている種々の配列順序を採ることができ
る。また、これらの各感光層は必要に応じて2層以上に
分割してもよい。
【0113】感光材料には、保護層、下塗り層、中間
層、アンチハレーション層、バック層などの種々の補助
層を設けることができる。さらに色分離性を改良するた
めに種々のフィルター染料を添加することもできる。
【0114】本発明に用いるハロゲン化銀粒子は臭化
銀、塩化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀、ヨウ臭化銀、塩ヨ
ウ臭化銀である。それ以外の銀塩、例えばロダン銀、硫
化銀、セレン化銀、炭酸銀、リン酸銀、有機酸銀が別粒
子として、あるいはハロゲン化銀粒子の一部分として含
まれていてもよい。現像・脱銀(漂白、定着および漂白
定着)工程の迅速化が望まれるときには塩化銀含有量が
多いハロゲン化銀粒子が望ましい。また、適度に現像を
抑制させる場合にはヨウ化銀を含有することが好まし
い。好ましいヨウ化銀含量は目的の感光材料によって異
なる。例えば、X−レイ感材では0.1〜15モル%、
グラフィックアーツおよびマイクロ感材では0.1〜5
モル%が好ましい範囲である。カラーネガに代表される
撮影感材の場合には好ましくは、1〜30モル%のヨウ
化銀を含むハロゲン化銀であり、さらに好ましくは、5
〜20モル%、特に好ましくは8〜15モル%である。
ヨウ臭化銀粒子に塩化銀を含有させるのは格子ひずみを
緩和させる上で好ましい。
【0115】本発明のハロゲン化銀乳剤はその粒子中
に、ハロゲン組成に関して分布あるいは構造を有するこ
とが好ましい。その典型的なものは特公昭43−131
62号、特開昭61−215540号、特開昭60−2
22845号、特開昭61−75337号等に開示され
ているような粒子の内部と表層が異なるハロゲン組成を
有するコア−シェル型あるいは二重構造の粒子である。
また単なる二重構造でなく、特開昭60−222844
号に開示されているような三重構造、あるいはそれ以上
の多層構造にすることや、コア−シェルに二重構造の粒
子の表面に異なる組成を有するハロゲン化銀を薄くつけ
たりすることができる。
【0116】粒子の内部に構造を持たせるには上述のよ
うに包み込む構造だけでなく、いわゆる接合構造を有す
る粒子を作ることができる。これらの例は特開昭59−
133540号、特開昭58−108526号、欧州特
許第199,290A2号、特公昭58−24772
号、特開昭59−16254号などに開示されている。
接合する結晶はホストとなる結晶と異なる組成を持って
ホスト結晶のエッジやコーナー部、あるいは面部に接合
して生成させることができる。このような接合結晶はホ
スト結晶がハロゲン組成に関して均一であってもあるい
はコア−シェル型の構造を有するものであっても形成さ
せることができる。
【0117】接合構造の場合にはハロゲン化銀同士の組
み合わせは当然可能であるが、ロダン銀、炭酸銀などの
岩塩構造でない銀塩化合物をハロゲン化銀と組み合わせ
接合構造をとることができる。また酸化鉛のような非銀
塩化合物も接合構造が可能であれば用いても良い。
【0118】これらの構造を有するヨウ臭化銀等の粒子
の場合、コア部がシェル部よりもヨウ化銀含量を高くさ
せることが好ましい態様である。逆にコア部のヨウ化銀
含量が低く、シェル部が高い粒子が好ましい場合もあ
る。同様に接合構造を有する粒子についてもホスト結晶
のヨウ化銀含有率が高く、接合結晶のヨウ化銀含有率が
相対的に低い粒子であっても、その逆の粒子であっても
よい。また、これらの構造を有する粒子のハロゲン組成
の異なる境界部分は明確な境界であっても不明確な境界
であってもよい。また積極的に連続的な組成変化をつけ
たものも好ましい態様である。
【0119】2つ以上のハロゲン化銀が混晶として、あ
るいは構造をもって存在するハロゲン化銀粒子の場合に
粒子間のハロゲン組成分布を制御することが重要であ
る。粒子間のハロゲン組成分布の測定法に関しては特開
昭60−254032号に記載されている。粒子間のハ
ロゲン分布が均一であることは望ましい特性である。特
に変動係数20%以下の均一性の高い乳剤は好ましい。
別の好ましい形態は粒子サイズとハロゲン組成に相関が
ある乳剤である。例として大サイズ粒子ほどヨード含量
が高く、一方、小サイズほどヨード含量が低いような相
関がある場合である。目的により逆の相関、他のハロゲ
ン組成での相関を選ぶことができる。この目的のために
組成の異なる2つ以上の乳剤を混合させることが好まし
い。
【0120】粒子の表面近傍のハロゲン化銀組成を制御
することは重要である。表面近傍のヨウ化銀量を高くす
る、あるいは塩化銀含量を高くすることは、色素の吸着
性や現像速度を変えるので目的に応じて選ぶことができ
る。表面近傍のハロゲン組成を変える場合に、粒子全体
を包み込む構造でも、粒子の一部分にのみ付着させる構
造のどちらも選ぶことができる。例えば(100)面と
(111)面からなる14面体粒子の一方の面のみハロ
ゲン組成を変える、あるいは平板粒子の主平面と側面の
一方のハロゲン組成を変える場合もある。
【0121】本発明に用いるハロゲン化銀粒子は双晶面
を含まない正常晶でも、日本写真学会編、写真工業の基
礎、銀塩写真編(コロナ社)、163頁に解説されてい
るような例、例えば双晶面を一つ含む一重双晶、平行な
双晶面を2つ以上含む平行多重双晶、非平行な双晶面を
2つ以上含む非平行多重双晶などから目的に応じて選ん
で用いることができる。また形状の異なる粒子を混合さ
せる例は米国特許第4,865,964号に開示されて
いるが、必要によりこの方法を選ぶことができる。正常
晶の場合には(100)面からなる立方体、(111)
面からなる八面体、特公昭55−42737号、特開昭
60−222842号に開示されている(110)面か
らなる12面体粒子を用いることができる。さらに、J
ournal of Imaging Science
30巻、247頁(1986年)に報告されているよ
うに(211)面を代表とする(h11)面粒子、(3
31)を代表とする(hh1)面粒子、(210)面を
代表とする(hk0)面粒子と(321)面を代表とす
る(hk1)面粒子も調整法に工夫を要するが目的に応
じて選んで用いることができる。(100)面と(11
1)面が一つの粒子に共存する14面体粒子、(10
0)面と(110)面が共存する粒子、あるいは(11
1)面と(110)面が共存する粒子など、2つの面あ
るいは多数の面が共存する粒子も目的に応じて選んで用
いることができる。
【0122】投影面積の円相当直径を粒子厚みで割った
値をアスペクト比と呼び、平板状粒子の形状を規定して
いる。アスペクト比が1より大きい平板状粒子は本発明
に使用できる。平板状粒子は、クリーブ著「写真の理論
と実際」(Cleav,Photography Th
eory and Practice(1930)),
131頁;ガトフ著、フォトグラフィック・サイエンス
・アンド・エンジニアリング(Gutof,Photo
graphic Science and Engin
eering),第14巻,248〜257頁(197
0年)、米国特許第4,434,226号、同第4,4
14,310号、同第4,433,048号、同第4,
439,520号および英国特許第2,112,157
号などに記載の方法により調製することができる。平板
状粒子を用いた場合、被覆力が上がること、増感色素に
よる色増感効率が上がることなどの利点があり、先に引
用した米国特許第4,434,226号に詳しく述べら
れている。粒子の全投影面積の80%以上の平均アスペ
クト比として、1以上100未満が望ましい。より好ま
しくは2以上20未満であり、特に好ましくは3以上1
0未満である。平均粒子の形状として三角形、六角形、
円形などを選ぶことができる。米国特許第4,798,
354号に記載されているような六辺の長さがほぼ等し
い正六角形は好ましい形態である。
【0123】平均粒子の粒子サイズとして投影面積の円
相当直径を用いることが多いが、米国特許第4,74
8,106号に記載されているような平均直径が0.6
ミクロン以下の粒子は高画質化にとって好ましい。ま
た、米国特許第4,775,617号に記載されている
ような粒子サイズ分布の狭い乳剤も好ましい。平板粒子
の形状として粒子厚みを0.5ミクロン以下、より好ま
しくは0.3ミクロン以下に限定するのは鮮鋭度を高め
る上で好ましい。さらに粒子厚みの変動係数が30%以
下の厚みの均一性が高い乳剤も好ましい。さらに特開昭
63−163451号に記載されている粒子の厚みと双
晶面の面間距離を規定した粒子も好ましいものである。
【0124】平板粒子の場合には透過型の電子顕微鏡に
より転位線の観察が可能である。転位線をまったく含ま
ない粒子、数本の転位を含む粒子あるいは多数の転位を
含む粒子を目的に応じて選ぶことは好ましい。また、粒
子の結晶方位の特定の方向に対して直線的に導入された
転位あるいは曲がった転位を選ぶこともできるし、粒子
全体に渡って導入する、あるいは粒子の特定の部分にの
み導入する、例えば粒子のフリンジ部に限定して転位を
導入する、などの中から選ぶことができる。転位線の導
入は平板粒子の場合だけでなく、正常晶粒子あるいはジ
ャガイモ粒子に代表される不定型粒子の場合にも好まし
い。この場合にも粒子の頂点、稜などの特定の部分に限
定することは好ましい形態である。
【0125】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は欧州特
許第96,412B1号などに開示されているような粒
子に丸みをもたらす処理、あるいは西独特許第2,30
6,447C2号、特開昭60−221320号に開示
されているような表面の改質を行ってもよい。
【0126】粒子表面が平坦な構造が一般的であるが、
意図して凹凸を形成することは、場合によって好まし
い。特開昭58−106532号、特開昭60−221
320号に記載されている結晶の一部分、例えば頂点あ
るいは面の中央に穴をあける方法、あるいは米国特許第
4,643,966号に記載されているラッフル粒子が
その例である。
【0127】本発明に用いる乳剤の粒子サイズは電子顕
微鏡を用いた投影面積の円相当直径、投影面積と粒子厚
みから算出する粒子体積の球相当直径あるいはコールタ
ーカウンター法による体積の球相当直径などにより評価
できる。球相当直径として0.05ミクロン以下の超微
粒子から、10ミクロンを越える粗大粒子の中から選ん
で用いることができる。好ましくは0.1ミクロン以上
3ミクロン以下の粒子を感光性ハロゲン化銀粒子として
用いることである。
【0128】本発明に用いる乳剤は粒子サイズ分布の広
い、いわゆる多分散乳剤でも、サイズ分布の狭い単分散
乳剤でも目的に応じて選んで用いることができる。サイ
ズ分布を表す尺度として粒子の投影面積円相当直径ある
いは球相当直径の変動係数を用いる場合がある。単分散
乳剤を用いる場合、変動係数が25%以下、より好まし
くは20%以下、さらに好ましくは15%以下のサイズ
分布の乳剤を用いるのが良い。
【0129】単分散乳剤を粒子数あるいは重量で平均粒
子サイズ分布と規定する場合もある。また感光材料が目
標とする階調を満足させるために、実質的に同一の感色
性を有する乳剤層において粒子サイズの異なる2種以上
の単分散ハロゲン化銀乳剤を同一層に混合または別層に
重層塗布することができる。さらに2種類以上の多分散
ハロゲン化銀乳剤あるいは単分散乳剤と多分散乳剤との
組み合わせを混合あるいは重層して使用することもでき
る。
【0130】本発明に用いられる写真乳剤は、グラフキ
デ著「写真の物理と化学」,ポールモンテ社刊(P.G
lafkides,Chemie et Phisiq
uePhotographique,Paul Mon
tel,1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」,フ
ォーカルプレス社刊(G.F.Duffin,Phot
ographic Emulsion Chemist
ry,FocalPress,1966)、ゼリクマン
ら著「写真乳剤の製造と塗布」,フォーカルプレス社刊
(V.L.Zelikman,et al.,Maki
ng and Coating Photograph
ic Emulsion,Focal Press,1
964)などに記載された方法を用いて調製したハロゲ
ン化銀乳剤のいずれもが使用できる。すなわち、酸性
法、中性法、アンモニア法等のいずれでもよく、また可
溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式としては
片側混合法、同時混合法、それらの組み合わせなどのい
ずれを用いてもよい。粒子を銀イオン過剰の下において
形成させる方法(いわゆる逆混合法)を用いることもで
きる。同時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生
成する液相中のpAgを一定に保つ方法、すなわちいわ
ゆるコントロールド・ダブルジェット法を用いることも
できる。この方法によると、結晶形が規則的で粒子サイ
ズが均一に近いハロゲン化銀乳剤が得られる。
【0131】乳剤調製用の反応容器にあらかじめ沈殿形
成したハロゲン化銀粒子を添加する方法、米国特許第
4,334,012号、同第4,301,241号、同
第4,150,994号は場合により好ましい。これら
は種結晶として用いることもできるし、成長用のハロゲ
ン化銀として供給する場合も有効である。後者の場合粒
子サイズの小さい乳剤を添加するのが好ましく、添加方
法として一度に全量添加、複数回に分割して添加あるい
は連続的に添加するなどの中から選んで用いることがで
きる。また、表面を改質させるために種々のハロゲン組
成の粒子を添加することも場合により有効である。
【0132】ハロゲン化銀粒子のハロゲン組成の大部分
はごく一部分をハロゲン変換法によって変換させる方法
は米国特許第3,477,852号、同第4,142,
900号、欧州特許第273,429号、同第273,
430号、西独公開特許第3,819,241号などに
開示されており、有効な粒子形成法である。より難溶性
の銀塩に変換するのに可溶性ハロゲンの溶液あるいはハ
ロゲン化銀粒子を添加することができる。一度に変換す
る、複数回に分割して変換する、あるいは連続的に変換
するなどの方法から選ぶことができる。
【0133】粒子成長を一定濃度、一定流速で可溶性銀
塩とハロゲン塩を添加する方法以外に、英国特許第1,
469,480号、米国特許第3,650,757号、
同第4,242,445号に記載されているように濃度
を変化させる、あるいは流速を変化させる粒子形成法は
好ましい方法である。濃度を変化させる、あるいは流速
を増加させることにより、供給するハロゲン化銀量を添
加時間の一次関数、二次関数、あるいはより複雑な関数
で変化させることができる。また必要により供給ハロゲ
ン化銀量を減量することも場合により好ましい。さらに
溶液組成の異なる複数個の可溶性銀塩を添加する、ある
いは溶液組成の異なる複数個の可溶性ハロゲン塩を添加
する場合に、一方を増加させ、もう一方を減少させるよ
うな添加方式も有効な方法である。
【0134】可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩の溶液を反
応させる時の混合器は米国特許第2,996,287
号、同第3,342,605号、同第3,415,65
0号、同第3,785,777号、西独公開特許第2,
556,885号、同第2,555,364号に記載さ
れている方法のなかから選んで用いることができる。
【0135】熟成を促進する目的に対してハロゲン化銀
溶剤が有用である。例えば、熟成を促進するのに過剰量
のハロゲンイオンを反応器中に存在せしめることが知ら
れている。また他の熟成剤を用いることもできる。これ
らの熟成剤は銀及びハロゲン化物塩を添加する前に反応
器中の分散媒中に全量を配合しておくことができるし、
ハロゲン化物塩、銀塩または解膠剤を加えるとともに反
応器中に導入することもできる。別の変形態様として、
熟成剤をハロゲン化物塩および銀塩添加段階で独立して
導入することもできる。
【0136】アンモニア、チオシアン酸塩(ロダンカ
リ、ロダンアンモニウム等)、有機チオエーテル化合物
(例えば、米国特許第3,574,628号、同第3,
021,215号、同第3,057,724号、同第
3,038,805号、同第4,276,374号、同
第4,297,439号、同第3,704,130号、
同第4,782,013号、特開昭57−104926
号などに記載の化合物)、チオン化合物(例えば、特開
昭53−82408号、同55−77737号、米国特
許第4,221,863号などに記載されている四置換
チオウレアや特開昭53−144319号に記載されて
いる化合物)や、特開昭57−202531号に記載さ
れているハロゲン化銀粒子の成長を促進しうるメルカプ
ト化合物、アミン化合物(例えば特開昭54−1007
17号等)等が挙げられる。
【0137】本発明の乳剤調整時に用いられる保護コロ
イドとして、およびその他の親水性コロイド層のバイン
ダーとしては、ゼラチンを用いるのが有利であるが、そ
れ以外の親水性コロイドも用いることができる。
【0138】例えば、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の
高分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等
の蛋白質;ヒドロキシセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、セルロース硫酸エステル等のようなセルロー
ス誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体、アラビアゴ
ム、デキストラン、プルラン等の多糖質のような天然化
合物などの糖誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルアルコール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリ
ドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリ
ルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾ
ール等の単一あるいは共重合体のような多種の合成親水
性高分子物質を用いることができる。また、米国特許第
4,960,681号、特開昭62−245,260号
等に記載の高吸水性ポリマー、すなわち−COOMまた
は−SO3 M(Mは水素原子またはアルカリ金属)を有
するビニルモノマーとの共重合体またはこのビニルモノ
マーどうし、もしくは他のビニルモノマーとの共重合体
(例えばメタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモ
ニウム、住友化学(株)製のスミカゲルL−5H)も使
用される。これらのバインダーは2種以上組み合わせて
用いることもできる。ゼラチンと上記バインダーの組み
合わせも好ましい。
【0139】ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンの他、
酸処理ゼラチンやカルシウムなどの含有量を減らしたい
わゆる脱灰ゼラチンから選択すれば良く、組み合わせて
用いることも好ましい。Bull.Soc.Sci.P
hoto.Japan.No.16.p30(196
6)に記載されたような酵素処理ゼラチンを用いても良
く、またゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用いるこ
とができる。特開平1−158426号に記載の低分子
量ゼラチンを用いることは平板状粒子の調製に好まし
い。
【0140】熱現像感光材料の場合には、感光性ハロゲ
ン化銀乳剤と共に有機銀塩酸化剤を用いても良いが、そ
れを形成するのに使用しうる有機化合物としては、米国
特許第4,500,626号第52〜53欄に記載のベ
ンゾトリアゾール類、脂肪酸その他の化合物がある。ま
た米国特許第4,775,613号記載のアセチレン銀
も有用である。有機銀塩は2種以上を併用してもよい。
以上の有機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モル当たり、
0.01〜10モル、好ましくは0.01〜1モルを併
用することができる。感光性ハロゲン化銀乳剤と有機銀
塩の塗布量合計は銀換算で0.05〜10g/m2 、好
ましくは0.1〜4g/m2 が適当である。
【0141】本発明の乳剤は脱塩のために水洗し、新し
く用意した保護コロイド分散にすることが好ましい。水
洗の温度は目的に応じて選べるが、5〜20℃の範囲で
選ぶことが好ましい。水洗時のpHも目的に応じて選べ
るが、2〜10の間で選ぶことが好ましい。さらに好ま
しくは3〜8の範囲である。水洗時のpAgも目的に応
じて選べるが、5〜10の間で選ぶことが好ましい。水
洗の方法としてヌードル水洗法、半透膜を用いた透析
法、遠心分離法、凝析沈降法、イオン交換法の中から選
んで用いることができる。凝析沈降法の場合には硫酸塩
を用いる方法、有機溶媒を用いる方法、水溶性ポリマー
を用いる方法、ゼラチン誘導体を用いる方法などの中か
ら選ぶことができる。
【0142】本発明の乳剤調製時、例えば粒子形成時、
脱塩工程、化学増感時、塗布前に金属イオンの塩を存在
させることは目的に応じて好ましい。粒子にドープする
場合には粒子形成時、粒子表面の修飾あるいは化学増感
剤として用いるときは粒子形成後、化学増感終了前に添
加することが好ましい。粒子全体にドープする場合と粒
子のコア部のみ、あるいはシェル部のみ、あるいはエピ
タキシャル部分にのみ、あるいは基盤粒子にのみドープ
する方法も選ぶことができる。Mg、Ca、Sr、B
a、Al、Sc、Y、La、Cr、Mn、Fe、Co、
Ni、Cu、Zn、Ga、Ru、Rh、Pd、Re、O
s、Ir、Pt、Au、Cd、Hg、Tl、In、S
n、Pb、Biなどを用いることができる。これらの金
属はアンモニウム塩、酢酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸
塩、水酸塩あるいは6配位錯塩、4配位錯塩など粒子形
成時に溶解させることができる塩の形であれば添加でき
る。例えば、CdBr2 、CdCl2 、Cd(NO3
2 、Pd(NO3 2 、Pb(CH3 COO)2 、K3
〔Fe(CN)6 〕、(NH4 4 〔Fe(C
N)6 〕、K3 IrCl6 、(NH4 3 RhCl6
4 Ru(CN)6 などが挙げられる。配位化合物のリ
ガンドとしてハロ、アコ、シアノ、シアネート、チオシ
アネート、ニトロシル、チオニトロシル、オキソ、カル
ボニルの中から選ぶことができる。これらは金属化合物
を1種類のみ用いてもよいが、2種あるいは3種以上を
組み合わせて用いてもよい。
【0143】米国特許第3,772,031号に記載さ
れているようなカルコゲン化合物を乳剤調製中に添加す
る方法も有用な場合がある。S、Se、Te以外にもシ
アン塩、チオシアン塩、セレノシアン塩、炭酸塩、リン
酸塩、酢酸塩を存在させてもよい。
【0144】本発明のハロゲン化銀粒子はイオウ増感、
セレン増感、テルル増感(これら3種はカルコゲン増感
と総称される。)、貴金属増感、または還元増感の少な
くとも1つをハロゲン化銀乳剤の製造工程の任意の工程
で施すことができる。2種以上の増感法を組み合わせる
ことは好ましい。どの工程で化学増感するかによって種
々のタイプの乳剤を調製することができる。粒子内部に
化学増感核を埋め込むタイプ、粒子表面から浅い位置に
埋め込むタイプ、あるいは表面に化学増感核を作るタイ
プがある。本発明の乳剤は目的に応じて化学増感核の場
所を選ぶことができるが、一般に好ましいのは表面近傍
に少なくとも一種の化学増感核を作った場合である。
【0145】本発明で好ましく実施しうる化学増感はカ
ルコゲン増感と貴金属増感の単独またはそれらの組み合
わせであり、ジェームス(T.H.James)著、ザ
・フォトグラフィック・プロセス、第4版、マクミラン
社刊、1977年(T.H.James,The Ph
otographic Process,4th e
d.Macmillan,1977)67〜76頁に記
載されているように活性ゼラチンを用いて行うことがで
きるし、またリサーチ・ディスクロージャーItem1
2008(1974年4月);同Item13452
(1975年6月);同Item307105(198
9年11月)、米国特許第2,642,361号、同第
3,297,446号、同第3,772,031号、同
第3,857,711号、同第3,901,714号、
同第4,266,018号、および同第3,904,4
15号ならびに英国特許第1,315,755号に記載
されるようにpAg5〜10、pH5〜8および温度3
0〜80℃においてイオウ、セレン、テルル、金、白
金、パラジウム、イリジウムまたはこれらの増感剤の複
数を組み合わせて行うことができる。
【0146】イオウ増感においては、不安定イオウ化合
物を用い、具体的には、チオ硫酸塩(例えば、ハイ
ポ)、チオ尿素類(例えば、ジフェニルチオ尿素、トリ
エチルチオ尿素、アリルチオ尿素等)、ローダニン類、
メルカプト類、チオアミド類、チオヒダントイン類、4
−オキソオキサゾリジン−2−チオン類、ジあるいはポ
リスルフィド類、ポリチオン酸塩および元素状イオウ、
ならびに米国特許第3,857,711号、同第4,2
66,018号および同第4,054,457号に記載
されている公知のイオウ含有化合物を用いることができ
る。イオウ増感は貴金属増感と組み合わせて用いられる
場合が多い。
【0147】本発明のハロゲン化銀粒子に対して使用す
る好ましいイオウ増感剤量はハロゲン化銀1モル当たり
1×10-7〜10-3モルであり、さらに好ましいのは5
×10-7〜1×10-4モルである。
【0148】セレン増感においては、公知の不安定セレ
ン化合物を用い、例えば、米国特許第3,297,44
6号、同第3,297,447号等に記載のセレン化合
物を用いることができ、具体的には、コロイド状金属セ
レニウム、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメチルセ
レノ尿素、テトラメチルセレノ尿素等)、セレノケトン
類(例えば、セレノアセトン)、セレノアミド類(例え
ば、セレノアセトアミド)、セレノカルボン酸およびエ
ステル類、イソセレノシアネート類、セレナイド類(例
えば、ジエチルセレナイド、トリフェニルホスフィンセ
レナイド)、セレノホスフェート類(例えば、トリ−p
−トリルセレノホスフェート)等のセレン化合物を用い
ることができる。セレン増感はイオウ増感あるいは貴金
属増感あるいはその両方と組み合わせて用いた方が好ま
しい場合がある。
【0149】セレン増感剤の使用量は、使用するセレン
化合物、ハロゲン化銀粒子、化学熟成条件等により変わ
るが、一般にハロゲン化銀1モル当たり10-8〜10-4
モル、好ましくは10-7〜10-5モル程度を用いる。
【0150】本発明で用いられるテルル増感剤として
は、カナダ特許第800,958号、英国特許第1,2
95,462号、同第1,396,696号、特願平2
−333819号、同3−131598号に記載の化合
物を用いることができ、具体的なテルル増感剤として
は、コロイド状テルル、テルロ尿素類(例えば、テトラ
メチルテルロ尿素、N−カルボキシエチル−N′,N′
−ジメチルテルロ尿素、N,N′−ジメチルエチレンテ
ルロ尿素)、イソテルロシアナート類、テルロケトン
類、テルロアミド類、テルロヒドラジド類、テルロエス
テル類、ホスフィンテルリド類(例えば、トリブチルホ
スフィンテルリド、ブチルジイソプロピルホスフィンテ
ルリド)、他のテルル化合物(例えば、ポタシウムテル
ロシアナート、テルロペンタチオネートナトリウム塩)
等が挙げられる。
【0151】テルル増感剤の使用量は、ハロゲン化銀1
モル当たり10-7〜5×10-2モル、好ましくは5×1
-7〜10-3モル程度である。
【0152】貴金属増感においては、白金、金、パラジ
ウム、イリジウム等の貴金属塩を用いることができ、中
でも特に金増感、パラジウム増感および両者の併用が好
ましい。金増感の場合には、塩化金酸、カリウムクロロ
オーレート、カリウムオーリチオシアネート、硫化金、
金セレナイド等の公知の化合物を用いることができる。
パラジウム化合物はパラジウム2価塩または4価の塩を
意味する。好ましいパラジウム化合物は、R2 PdX6
またはR2 PdX4 で表される。ここでRは水素原子、
アルカリ金属原子またはアンモニウム基を表す。Xはハ
ロゲン原子を表し、塩素、臭素またはヨウ素原子を表
す。
【0153】具体的には、K2 PdCl4 、(NH4
2 PdCl6 、NaPdCl4 、(NH4 2 PdCl
4 、Li2 PdCl4 、Na2 PdCl6 またはK2
dBr4 が好ましい。金化合物およびパラジウム化合物
はチオシアン酸塩あるいはセレノシアン酸塩と併用する
ことが好ましい。
【0154】本発明の乳剤は金増感を併用することが好
ましい。金増感剤の好ましい量としてハロゲン化銀1モ
ル当たり1×10-7〜1×10-3モル、さらに好ましく
は5×10-7〜5×10-4モルである。パラジウム化合
物の好ましい範囲は5×10-7〜1×10-3モルであ
る。チオシアン化合物あるいはセレノシアン化合物の好
ましい範囲は1×10-6〜5×10-2モルである。
【0155】本発明のハロゲン化銀乳剤を粒子形成中、
粒子形成後でかつ化学増感前あるいは化学増感中、ある
いは化学増感後に還元増感することは好ましい。
【0156】ここで還元増感とはハロゲン化銀乳剤に還
元増感剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれるpAg1〜
7の低pAgの雰囲気で成長させるあるいは、熟成させ
る方法、高pH熟成と呼ばれるpH8〜11の高pHの
雰囲気で成長させるあるいは熟成させる方法のいずれで
も選ぶことができる。また2つ以上の方法を併用するこ
ともできる。
【0157】還元増感剤を添加する方法は還元増感のレ
ベルを微妙に調節できる点で好ましい方法である。
【0158】還元増感剤としては第1錫塩、アスコルビ
ン酸およびその誘導体、アミンおよびポリアミン類、ヒ
ドラジンおよびその誘導体、ホルムアミジンスルフィン
酸、シラン化合物、ボラン化合物などの公知の還元増感
剤を選んで用いることができ、また2種以上の化合物を
併用することもできる。還元増感剤として塩化第一錫、
アミノイミノメタンスルフィン酸(俗称、二酸化チオ尿
素)、ジメチルアミンボラン、アスコルビン酸およびそ
の誘導体が好ましい化合物である。還元増感剤の添加量
は乳剤製造条件に依存するので添加量を選ぶ必要がある
が、ハロゲン化銀1モル当たり10-7〜10-3モルの範
囲が適当である。
【0159】いわゆる化学増感助剤の存在下に化学増感
することもできる。有用な化学増感助剤には、アザイン
デン、アザピリダジン、アザピリミジンのごとき化学増
感の過程でカブリを抑制し、かつ感度を増大させるもの
として知られた化合物が用いられる。化学増感助剤改質
剤の例は、米国特許第2,131,038号、同第3,
411,914号、同第3,554,757号、特開昭
58−126526号および前述ダフィン著「写真乳剤
化学」の138〜143頁に記載されている。
【0160】本発明の乳剤の製造工程中に銀に対する酸
化剤を用いることが好ましい。銀に対する酸化剤とは、
金属銀に作用して銀イオンに変換せしめる作用を有する
化合物を言う。特にハロゲン化銀粒子の形成過程および
化学増感過程において複製する極めて微小な銀粒子を、
銀イオンにせしめる化合物が有効である。ここで生成す
る銀イオンは、ハロゲン化銀、硫化銀、セレン化銀等の
水に難溶な銀塩を形成してもよく、また硝酸銀等の水に
易溶の銀塩を形成しても良い。銀に対する酸化剤は無機
物であっても、有機物であってもよい。無機の酸化剤と
しては、オゾン、過酸化水素およびその付加物(例え
ば、NaBO2 、H2 2 ・H2 O,2NaCO3 ・H
2 2 、Na4 2 7 ・H2 2 、2NaSO4 ・H
2 2 ・2H2 O)、ペルオキシ酸塩(例えば、K2
2 8 、K2 2 6 、K2 2 8 )ペルオキシ錯体
化合物(例えば、K2 〔Ti(O2 )C2 4 〕・3H
2 O、4K2 SO4 ・Ti(O2 )OH・SO4 ・2H
2 O、Na3 〔VO(O2 )(C2 4 2 〕・6H2
O)、過マンガン酸塩(例えば、KMnO4 )、クロム
酸塩(例えば、K2 CrO7 )などの酸素酸塩、ヨウ素
や臭素などのハロゲン元素、過ハロゲン酸塩(例えば、
過ヨウ素酸カリウム)、高原子価の金属の塩(例えば、
ヘキサシアノ第二鉄酸カリウム)およびチオスルホン酸
塩などがある。
【0161】また、有機の酸化剤としては、p−キノン
などのキノン類や、過酢酸や過安息香酸などの有機過酸
化物、活性ハロゲンを放出する化合物(例えば、N−ブ
ロムサクシンイミド、クロラミンT、クロラミンB)が
例として挙げられる。
【0162】本発明の好ましい酸化剤は、オゾン、過酸
化水素およびその付加物、ハロゲン元素、チオスルホン
酸塩の無機酸化剤およびキノン類の有機酸化剤である。
前述の還元増感と銀に対する酸化剤を併用するのは好ま
しい態様である。酸化剤を用いた後、還元増感を施す方
法、その逆方法あるいは両者を同時に共存させる方法の
中から選んで用いることができる。これらの方法は粒子
形成工程でも化学増感工程でも選んで用いることができ
る。
【0163】本発明に用いられる写真乳剤には、感光材
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含有させることができる。すなわち、チアゾー
ル類、例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾー
ル類、ニトロベンズイミダゾール類、クロロベンズイミ
ダゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、メルカプト
チアゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカ
プトベンズイミダゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ニ
トロベンゾトリアゾール類、メルカプトテトラゾール類
(特に、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾー
ル);メルカプトピリミジン;メルカプトトリアジン;
例えばオキサゾリンチオンのようなチオケト化合物;ア
ザインデン類、例えばトリアザインデン類、テトラアザ
インデン類(特に4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラアザインデン)、ペンタアザイン
デン類などのようなカブリ防止剤または安定剤として知
られた多くの化合物を加えることができる。例えば、米
国特許第3,954,474号、同第3,982,94
7号、特公昭52−28660号に記載されたものを用
いることができる。好ましい化合物の一つに特願昭62
−47225号に記載された化合物がある。カブリ防止
剤および安定剤は粒子形成前、粒子形成中、粒子形成
後、水洗工程、水洗後の分散時、化学増感前、化学増感
中、化学増感後、塗布前のいろいろな時期に目的に応じ
て添加することができる。乳剤調整中に添加して本来の
カブリを防止および安定化効果を発現する以外に、粒子
の晶壁を制御する、粒子サイズを小さくする、粒子の溶
解性を減少させる、化学増感を制御する、色素の配列を
制御するなどの多目的に用いることができる。
【0164】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀に
緑感性、赤感性、赤外感性の感色性を持たせる場合に
は、感光性ハロゲン化銀乳剤をメチン色素類その他によ
って分光増感する。また、必要に応じて青感性乳剤に青
色領域の分光増感を施してもよい。
【0165】用いられる色素には、シアニン色素、メロ
シアニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン色
素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、ス
チリル色素およびヘキオキソノール色素が包含される。
特に有用な色素はシアニン色素、メロシアニン色素、お
よび複合メロシアニン色素に属する色素である。これら
の色素類には、塩基異節環核としてシアニン色素類に通
常利用される核のいずれをも適用できる。すなわち、ピ
ロリン核、オキサゾリン核、チアゾリン核、ピロール
核、オキサゾール核、チアゾール核、セレナゾール核、
イミダゾール核、テトラゾール核、ピリジン核など;こ
れらの核に脂環式炭化水素環が融合した;およびこれら
の核に芳香族炭化水素環が融合した核、すなわち、イン
ドレニン核、ベンズインドレニン核、インドール核、ベ
ンズオキサゾール核、ナフトオキサゾール核、ベンゾチ
アゾール核、ナフトチアゾール核、ベンゾセレナゾール
核、ベンズイミダゾール核、ローダニン核、チオバルビ
ツール酸核などの5〜64−ヒドロキシ−6−メチル−
異節環核を適用することができる。これらの核は炭素原
子上に置換されていてもよい。具体的には米国特許第
4,617,257号、特開昭59−180,550
号、同64−13,546号、特開平5−45,828
号、同5−45,834号などに記載の増感色素が挙げ
られる。
【0166】メロシアニン色素または複合メロシアニン
色素にはケトメチレン構造を有する核として、ピラゾリ
ン−5−オン核、チオヒダントイン核、2−チオオキサ
ゾリジン−2,4−ジオン核、チアゾリジン−2,4−
ジオン核、ローダニン核、チオバルビツール酸核等の5
〜6員異節環核を適用することができる。
【0167】これらの色素は単独に用いてもよいが、そ
れらを組み合わせて用いてもよく、増感色素の組み合わ
せは特に強色増感や分光感度の波長調節の目的でしばし
ば用いられる。その代表例は米国特許第2,688,5
45号、同第3,397,060号、同第2,977,
229号、同第3,522,052号、同第3,52
7,641号、同第3,617,293号、同第3,6
28,964号、同第3,672,898号、同第3,
679,428号、同第3,703,377号、同第
3,769,301号、同第3,814,609号、同
第3,837,862号、同第4,026,707号、
英国特許第1,344,281号、同第1,507,8
03号、特公昭43−4,936号、同53−12,3
75号、特開昭52−110,618号、同52−10
9,925号に記載されている。
【0168】増感色素とともに、それ自身分光増感作用
を持たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない化
合物であって、強色増感を示す化合物を乳剤中に含んで
もよい(例えば米国特許第3,615,641号、特開
昭63−23,145号等に記載のもの)。
【0169】これらの増感色素を乳剤中に添加する時期
は、これまで有用であると知られている乳剤調製のいか
なる段階であってもよい。
【0170】もっとも普通には化学増感の完了後塗布前
までの時期に行われるが、米国特許第3,628,96
9号、および同第4,225,666号に記載されてい
るように、化学増感剤と同時期に添加し、分光増感を化
学増感と同時に行うことも、特開昭58−113,92
8号に記載されているように化学増感に先だって行うこ
ともできる。また、ハロゲン化銀粒子沈殿生成の完了前
に添加し、分光増感を開始することもできる。さらに米
国特許第4,183,756号、同4,225,666
号に従ってハロゲン化銀粒子の核形成前後でもよく、化
合物の一部を化学増感前に添加し、残部を化学増感の後
で添加するような分割した添加も可能である。
【0171】またこれらの増感色素や強色増感剤は、メ
タノールなどの有機溶媒の溶液、ゼラチンなどの分散物
あるいは界面活性剤の溶液で添加すればよい。
【0172】添加量は一般にハロゲン化銀1モル当たり
4×10-6ないし8×10-3モル程度であるが、より好
ましいハロゲン化銀粒子サイズ0.2〜1.2μmの場
合は約5×10-5〜2×10-3モルがより有効である。
【0173】本技術に関する感光材料には、前記の種々
の添加剤が用いられるが、それ以外にも目的に応じて種
々の添加剤を用いることができる。
【0174】これらの添加剤は、より詳しくはリサーチ
・ディスクロージャーItem17643(1978年
12月)、同Item18176(1979年11月)
および同Item307105(1989年11月)に
記載されており、その該当個所を後掲の表にまとめて示
した。
【0175】 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1.化学増感剤 23頁 648頁右欄 996頁 2.感度上昇剤 648頁右欄 3.分光増感剤 23〜24頁 648頁右欄 996〜998頁 強色増感剤 〜649頁右欄 4.増 白 剤 24頁 647頁右欄 998頁 5.光吸収剤、 25〜26頁 649頁右欄 1003頁 フィルター 〜650頁左欄 染料、紫外 線吸収剤 6.バインダー 26頁 651頁 1003〜 1004頁 7.可塑剤、 27頁 650頁 1006頁 潤滑剤 8.塗布助剤、 26〜27頁 650頁 1005左〜 表面活性剤 1006頁右 9.スタチック 27頁 650頁右欄 1006〜 防止剤 1007頁 10.カブリ防止剤 24〜25頁 649頁 998〜 および安定剤 1000頁 11.ステイン 25頁右欄 650頁左〜右 防止剤 12.色素画像安定剤 25頁 13.硬膜剤 26頁 651頁左欄 1004右〜 1005頁左
【0176】硬膜剤としては上記のほかに、米国特許第
4,678,739号第41欄、同第4,791,04
2号、特開昭59−116,655号、同62−24
5,261号、同61−18,942号、特開平4−2
18,044号等に記載の硬膜剤が挙げられる。より具
体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホルムアルデヒドな
ど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系硬膜剤、ビニル
スルホン系硬膜剤(N,N′−エチレン−ビス(ビニル
スルホニルアセタミド)エタンなど)、N−メチロール
系硬膜剤(ジメチロール尿素など)、あるいは高分子硬
膜剤(特開昭62−234,157号などに記載の化合
物)が挙げられる。これらの硬膜剤は、塗布されたゼラ
チン1g当たり0.001〜1g、好ましくは0.00
5g〜0.5gが用いられる。また添加する層は、感光
材料や色素固定材料などの構成層のいずれの層でもよい
し、2層以上に分割して添加してもよい。
【0177】本発明の感光材料には、接着防止、すべり
性改良、非光沢面化などの目的でマット剤を用いること
ができる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポリオレフ
ィンまたはポリメタクリレートなどの特開昭61−8
8,256号(29)頁記載の化合物の他に、ベンゾグ
アナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、A
S樹脂ビーズなどの特開昭63−274,944号、同
63−274,952号記載の化合物がある。その他前
記RD誌記載の化合物が使用できる。これらマット剤は
最上層(保護層)のみならず必要に応じて下層に添加す
ることもできる。その他、本発明の感光材料の構成層に
は、熱溶剤、消泡剤、防菌剤、防黴剤、コロイダルシリ
カ等を含ませても良い。これらの添加剤の具体例は特開
昭61−88,256号(26)〜(32)頁、特開平
3−11,338号、特公平2−51,496号等に記
載されている。また、本発明の感光材料には、保存時の
ホルマリンカブリ防止剤を含ませても良い具体例はEP
477,932A記載の化合物SCV−1〜28などが
挙げられる。また、本発明の感光材料には潜像安定性を
向上させる目的で特開平7−239540号記載の化合
物を使用することができる。
【0178】本発明の感光材料の構成層には、塗布助
剤、剥離性改良、滑り性改良、帯電防止、現像促進等の
目的で種々の界面活性剤を使用することができる。界面
活性剤の具体例は前記RD誌、公知技術第5号(199
1年3月22日,アズテック有限会社発行)の136〜
138頁、特開昭62−173,463号、同62−1
83,457号等に記載されている。熱現像感光材料の
場合には構成層に滑り性改良、帯電防止、剥離性改良等
の目的で有機フルオロ化合物を含ませることも好まし
い。有機フルオロ化合物の代表例としては、特公昭57
−9,053号第8〜17欄、特開昭61−20,94
4号、同62−135,836号等に記載されているフ
ッ素系界面活性剤、またはフッ素油などのオイル状フッ
素系化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂などの固体状
フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ素化合物が挙げられ
る。
【0179】本発明の感光材料には、公知の褪色防止剤
を用いることができる。有機褪色防止剤としては、ハイ
ドロキノン類、5−ヒドロキシクロマン類、5−ヒドロ
キシクマラン類、パラアルコキシフェノール類、ビスフ
ェノール類を中心としたヒンダードフェノール類、没食
子酸誘導体、メチレンジオキシベンゼン類、アミノフェ
ノール類、ヒンダードアミン類およびこれら各化合物の
フェノール性水酸基をシリル化、アルキル化したエーテ
ルもしくはエステル誘導体が代表例として挙げられる。
また、(ビスサリチルアルドキシマト)ニッケル錯体お
よび(ビス−N,N−ジアルキルジチオカルバマト)ニ
ッケル錯体に代表される金属錯体も使用できる。イエロ
ー色素像の熱、湿度および光による劣化防止に、米国特
許第4,268,593号に記載されたような、ヒンダ
ードアミンとヒンダードフェノールの両部分構造を同一
分子中に有する化合物は良い結果を与える。また、マゼ
ンタ色素像の劣化、特に光による劣化防止をするために
は特開昭56−159,644号に記載のスピロインダ
ン類、および特開昭55−89,835号に記載のハイ
ドロキノンジエーテルもしくはモノエーテルの置換した
クロマン類が好ましい結果を与える。
【0180】本発明の感光材料の構成層には、種々のカ
ブリ防止剤または写真安定剤およびそれらのプレカーサ
ーを使用することができる。その具体例としては前記R
D誌、米国特許第5,089,378号、同第4,50
0,627号、同第4,614,702号、特開昭64
−13,546号(7)〜(9)頁、(57)〜(7
1)頁および(81)〜(97)頁、米国特許第4,7
75,610号、同第4,626,500号、同第4,
983,494号、特開昭62−174,747号、同
62−239,148号、同63−264,747号、
特開平1−150,135号、同2−110,557
号、同2−178,650号、RD.No.17,64
3号(1978年)(24)〜(25)頁等に記載の化
合物が挙げられる。これらの化合物は銀1モル当たり5
×10-6〜1×10-1モルが好ましく、さらに1×10
-5〜1×10-2が好ましく用いられる。
【0181】本発明においては補助現像主薬を好ましく
用いることができる。ここで補助現像主薬とはハロゲン
化銀現像の現像過程において、発色現像主薬からハロゲ
ン化銀への電子の移動を促進する作用を有する物質を意
味し、本発明における補助現像主薬は好ましくはケンダ
ールーペルツ則に従う電子放出性の化合物である。
【0182】本発明の感光材料には滑り性がある事が好
ましい。滑り剤含有層は感光層面、バック面ともに用い
ることが好ましい。好ましい滑り性としては動摩擦係数
で0.25以下0.01以上である。この時の測定は直
径5mmのステンレス球に対し、60cm/分で搬送し
た時の値を表す(25℃、60%RH)。この評価にお
いて相手材として感光層面に置き換えてもほぼ同レベル
の値となる。使用可能な滑り剤としては、ポリオルガノ
シロキサン、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸金属塩、高
級脂肪酸と高級アルコールのエステル等であり、ポリオ
ルガノシロキサンとしては、ポリジメチルシロキサン、
ポリジエチルシロキサン、ポリスチリルメチルシロキサ
ン、ポリメチルフェニルシロキサン等を用いることがで
きる。添加層としては乳剤層の最外層やバック層が好ま
しい。特にポリジメチルシロキサンや長鎖アルキル基を
有するエステルが好ましい。
【0183】また本発明の感光材料においては、帯電防
止剤が好ましく用いられる。それらの帯電防止剤として
は、カルボン酸及びカルボン酸塩、スルホン酸塩を含む
高分子、カチオン性高分子、イオン性界面活性剤化合物
を挙げることができる。帯電防止剤として最も好ましい
ものは、ZnO、TiO2 、SnO2 、Al23 、I
2 3 、SiO2 、MgO、BaO、MoO3 、V2
5 の中から選ばれた少なくとも1種の体積抵抗率が1
7 Ω・cm以下、より好ましくは105 Ω・cm以下
である粒子サイズ0.001〜1.0μm結晶性の金属
酸化物あるいはこれらの複合酸化物(Sb、P、B、I
n、S、Si、Cなど)の微粒子、更にはゾル状の金属
酸化物あるいはこれらの複合酸化物の微粒子である。感
材への含有量としては5〜500mg/m2 が好まし
く、特に好ましくは10〜350mg/m2 である。導
電性の結晶性酸化物又はその複合酸化物とバインダーの
量の比は1/300〜100/1が好ましく、より好ま
しくは1/100〜100/5である。
【0184】感光材料または後述する処理材料の構成
(バック層を含む)には、寸度安定化、カール防止、接
着防止、膜のヒビ割れ防止、圧力増減感防止等の膜物性
改良の目的で種々のポリマーラテックスを含有させるこ
とができる。具体的には、特開昭62−245258
号、同62−136648号、同62−110066号
等に記載のポリマーラテックスのいずれも使用できる。
特に、ガラス転移点の低い(40℃以下)ポリマーラテ
ックスを媒染層に用いると媒染層のヒビ割れを防止する
ことができ、またガラス転移点が高いポリマーラテック
スをバック層に用いるとカール防止効果が得られる。
【0185】本発明の感光材料にはマット剤が有る事が
好ましい。マット剤としては乳剤面、バック面とどちら
でもよいが、乳剤側の最外層に添加するのが特に好まし
い。マット剤は処理液可溶性でも処理液不溶性でもよ
く、好ましくは両者を併用することである。例えばポリ
メチルメタクリレート、ポリ(メチルメタクリレート/
メタクリル酸=9/1または5/5(モル比))、ポリ
スチレン粒子などが好ましい。粒径としては0.8〜1
0μmが好ましく、その粒径分布も狭い方が好ましく、
平均粒径の0.9〜1.1倍の間に全粒子数の90%以
上が含有されることが好ましい。また、マット性を高め
るために0.8μm以下の微粒子を同時に添加すること
も好ましく、例えばポリメチルメタクリレート(0.2
μm)、ポリ(メチルメタクリレート/メタクリル酸=
9/1(モル比)、0.3μm))、ポリスチレン粒子
(0.25μm)、コロイダルシリカ(0.03μm)
が挙げられる。具体的には、特開昭61−88256号
(29)頁に記載されている。その他、ベンゾグアナミ
ン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、AS樹脂
ビーズなどの特開昭63−274944号、同63−2
74952号記載の化合物がある。その他前記リサーチ
・ディスクロージャー記載の化合物が使用できる。
【0186】本発明において感光材料の支持体として
は、透明かつ処理温度に耐えることのできるものが用い
られる。一般的には、日本写真学会編「写真工学の基礎
−銀塩写真編−」、(株)コロナ社刊(昭和54年)
(223)〜(240)頁記載の紙、合成高分子(フィ
ルム)等の写真用支持体が挙げられる。具体的には、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリイミド、セルロース類(例え
ばトリアセチルセルロース)等が挙げられる。この他
に、特開昭62−253,159号(29)〜(31)
頁、特開平1−161,236号(14)〜(17)
頁、特開昭63−316,848号、特開平2−22,
651号、同3−56,955号、米国特許第5,00
1,033号等に記載の支持体を用いることができる。
【0187】特に耐熱性やカール特性の要求が厳しい場
合、感光材料の支持体として特開平6−41281号、
同6−43581号、同6−51426号、同6−51
437号、同6−51442号、特願平4−25184
5号、同4−231825号、同4−253545号、
同4−258828号、同4−240122号、同4−
221538号、同5−21625号、同5−1592
6号、同4−331928号、同5−199704号、
同6−13455号、同6−14666号各公報に記載
の支持体が好ましく用いることができる。また、主とし
てシンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体で
ある支持体も好ましく用いることができる。
【0188】また、支持体と感材構成層を接着させるた
めに、表面処理することが好ましい。薬品処理、機械的
処理、コロナ放電処理、火焔処理、紫外線処理、高周波
処理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処
理、混酸処理、オゾン酸化処理、などの表面活性化処理
が挙げられる。表面処理の中でも好ましいのは、紫外線
照射処理、火焔処理、コロナ処理、グロー処理である。
次に下塗法について述べると、単層でもよく2層以上で
もよい。下塗層用バインダーとしては、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、ブタジエン、メタクリル酸、アクリル
酸、イタコン酸、無水マレイン酸などの中から選ばれた
単量体を出発原料とする共重合体を始めとして、ポリエ
チレンイミン、エポキシ樹脂、グラフト化ゼラチン、ニ
トロセルロース、ゼラチンが挙げられる。支持体を膨潤
させる化合物としてレゾルシンとp−クロルフェノール
がある。下塗層にはゼラチン硬化剤としてはクロム塩
(クロム明ばんなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒ
ド、グルタールアルデヒドなど)、イソシアネート類、
活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロロ−6−ヒドロキ
シ−s−トリアジンなど)、エピクロルヒドリン樹脂、
活性ビニルスルホン化合物などを挙げることができる。
SiO2 、TiO2 、無機物微粒子又はポリメチルメタ
クリレート共重合体微粒子(0.01〜10μm)をマ
ット剤として含有させてもよい。
【0189】また、支持体として例えば、特開平4−1
24645号、同5−40321号、同6−35092
号、特願平5−58221号、同5−106979号記
載の磁気記録層を有する支持体を用い、撮影情報などを
記録することが好ましい。
【0190】磁気記録層とは、磁性体粒子をバインダー
中に分散した水性もしくは有機溶媒系塗布液を支持体上
に塗設したものである。磁性体粒子は、γFe2 3
どの強磁性酸化鉄、Co被着γFe2 3 、Co被着マ
グネタイト、Co含有マグネタイト、強磁性二酸化クロ
ム、強磁性金属、強磁性合金、六方晶系のBaフェライ
ト、Srフェライト、Pbフェライト、Caフェライト
などを使用できる。Co被複γFe2 2 などのCo被
着強磁性酸化鉄が好ましい。形状としては針状、米粒
状、球状、立方体状、板状等いずれでもよい。比表面積
ではSBET で20m2 /g以上が好ましく、30m2
g以上が特に好ましい。強磁性体の飽和磁化(σs)
は、好ましくは3.0×104〜3.0×105 A/m
であり、特に好ましくは4.0×104 〜2.5×10
5 A/mである。強磁性体粒子を、シリカおよび/ま
たはアルミナや有機素材による表面処理を施してもよ
い。さらに、磁性体粒子は特開平6−161032号に
記載された如くその表面にシランカップリング剤または
チタンカップリング剤で処理されてもよい。また特開平
4−259911号、同5−81652号に記載の表面
に無機、有機物を被覆した磁性体粒子も使用できる。
【0191】磁性体粒子に用いられるバインダーは、特
開平4−219569号に記載の熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、放射線硬化性樹脂、反応型樹脂、酸、アルカリ
又は生分解性ポリマー、天然物重合体(セルロース誘導
体、糖誘導体など)およびそれらの混合物を使用するこ
とができる。上記の樹脂のTgは−40℃〜300℃、
重量平均分子量は0.2万〜100万である。例えばビ
ニル系共重合体、セルロースジアセテート、セルロース
トリアセテート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、セルロースアセテートブチレート、セルローストリ
プロピオネートなどのセルロース誘導体、アクリル樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂を挙げることができ、ゼ
ラチンも好ましい。特にセルロースジ(トリ)アセテー
トが好ましい。バインダーは、エポキシ系、アジリジン
系、イソシアネート系の架橋剤を添加して硬化処理する
ことができる。イソシアネート系の架橋剤としては、ト
リレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート、などのイソシアネート
類、これらのイソシアネート類とポリアルコールとの反
応生成物(例えば、トリレンジイソシアナート3mol
とトリメチロールプロパン1molの反応生成物)、及
びこれらのイソシアネート類の縮合により生成したポリ
イソシアネートなどが挙げられ、例えば特開平6−59
357号に記載されている。
【0192】前述の磁性体を上記バインダー中に分散す
る方法は、特開平6−35092号に記載されている方
法のように、ニーダー、ピン型ミル、アニュラー型ミル
などが好ましく併用も好ましい。特開平5−08828
3号記載の分散剤や、その他の公知の分散剤が使用でき
る。磁気記録層の厚みは0.1μm〜10μm、好まし
くは0.2μm〜5μm、より好ましくは0.3μm〜
3μmである。磁性体粒子とバインダーの重量比は好ま
しくは0.5:100〜60:100からなり、より好
ましくは1:100〜30:100である。磁性体粒子
の塗布量は0.005〜3g/m2 、好ましくは0.0
1〜2g/m2 、さらに好ましくは0.02〜0.5g
/m2 である。磁気記録層の透過イエロー濃度は、0.
01〜0.50が好ましく、0.03〜0.20がより
好ましく、0.04〜0.15が特に好ましい。磁気記
録層は、写真用支持体の裏面に塗布または印刷によって
全面またはストライプ状に設けることができる。磁気記
録層を塗布する方法としてはエアードクター、ブレー
ド、エアナイフ、スクイズ、含浸、リバースロール、ト
ランスファロール、グラビヤ、キス、キャスト、スプレ
イ、ディップ、バー、エクストリュージョン等が利用で
き、特開平5−341436号等に記載の塗布液が好ま
しい。
【0193】磁気記録層に、潤滑性向上、カール調節、
帯電防止、接着防止、ヘッド研磨などの機能を合せ持た
せてもよいし、別の機能性層を設けて、これらの機能を
付与させてもよく、粒子の少なくとも1種以上がモース
硬度が5以上の非球形無機粒子の研磨剤が好ましい。非
球形無機粒子の組成としては、酸化アルミニウム、酸化
クロム、二酸化珪素、二酸化チタン、シリコンカーバイ
ト等の酸化物、炭化珪素、炭化チタン等の炭化物、ダイ
アモンド等の微粉末が好ましい。これらの研磨剤は、そ
の表面をシランカップリング剤またはチタンカップリン
グ剤で処理されてもよい。これらの粒子は磁気記録層に
添加してもよく、また磁気記録層上にオーバーコート
(例えば保護層、潤滑剤層など)しても良い。この時使
用するバインダーは前述のものが使用でき、好ましくは
磁気記録層のバインダーと同じものがよい。磁気記録層
を有する感材については、US5,336,589号、
同5,250,404号、同5,229,259号、同
5,215,874号、EP466,130号に記載さ
れている。
【0194】上述の磁気記録層を有する感材に好ましく
用いられるポリエステル支持体について更に記すが、感
材、処理、カートリッジ及び実施例なども含め詳細につ
いては、公開技報、公技番号94−6023(発明協
会;1994.3.15)に記載されている。ポリエス
テルはジオールと芳香族ジカルボン酸を必須成分として
形成され、芳香族ジカルボン酸として2,6−、1,5
−、1,4−、及び2,7−ナフタレンジカルボン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ジオールとし
てジエチレングリコール、トリエチレングリコール、シ
クロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、ビスフ
ェノールが挙げられる。この重合ポリマーとしては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレート等
のホモポリマーを挙げることができる。特に好ましいの
は2,6−ナフタレンジカルボン酸を50モル%〜10
0モル%含むポリエステルである。中でも特に好ましい
のはポリエチレン 2,6−ナフタレートである。平均
分子量の範囲は約5,000ないし200,000であ
る。ポリエステルのTgは50℃以上であり、さらに9
0℃以上が好ましい。
【0195】次にポリエステル支持体は、巻き癖をつき
にくくするために熱処理温度は40℃以上Tg未満、よ
り好ましくはTg−20℃以上Tg未満で熱処理を行
う。熱処理はこの温度範囲内の一定温度で実施してもよ
く、冷却しながら熱処理してもよい。この熱処理時間
は、0.1時間以上1500時間以下、さらに好ましく
は0.5時間以上200時間以下である。支持体の熱処
理は、ロール状で実施してもよく、またウェブ状で搬送
しながら実施してもよい。表面に凹凸を付与し(例えば
SnO2 やSb2 5 等の導電性無機微粒子を塗布す
る)、面状改良を図ってもよい。また端部にローレット
を付与し端部のみ少し高くすることで巻芯部の切り口写
りを防止するなどの工夫を行うことが望ましい。これら
の熱処理は支持体製膜後、表面処理後、バック層塗布後
(帯電防止剤、滑り剤等)、下塗り塗布後のどこの段階
で実施してもよい。好ましいのは帯電防止剤塗布後であ
る。このポリエステルには紫外線吸収剤を練り込んでも
良い。またライトパイピング防止のため、三菱化成製の
Diaresin、日本化薬製のKayaset等ポリ
エステル用として市販されている染料または顔料を練り
込むことにより目的を達成することが可能である。
【0196】次に、感光材料を装填することのできるフ
ィルムパトローネについて記す。本発明で使用されるパ
トローネの主材料は金属でも合成プラスチックでもよ
い。好ましいプラスチック材料はポリスチレン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリフェニルエーテルなどで
ある。更にパトローネは、各種の帯電防止剤を含有して
もよくカーボンブラック、金属酸化物粒子、ノニオン、
アニオン、カチオンおよびベタイン系界面活性剤または
ポリマー等を好ましく用いることができる。これらの帯
電防止されたパトローネは特開平1−312537号、
同1−312538号に記載されている。特に25℃、
25%RHでの抵抗が1012Ω以下が好ましい。通常プ
ラスチックパトローネは、遮光性を付与するためにカー
ボンブラックや顔料などを練り込んだプラスチックを使
って製作される。パトローネのサイズは現在の135サ
イズのままでもよいし、カメラの小型化には、現在の1
35サイズの25mmのカートリッジの径を22mm以
下とすることも有効である。パトローネのケースの容積
は、30cm3 以下、好ましくは25cm3 以下とする
ことが好ましい。パトローネおよびパトローネケースに
使用されるプラスチックの重量は5g〜15gが好まし
い。
【0197】更にスプールを回転してフィルムを送り出
すパトローネでもよい。またフィルム先端がパトローネ
本体内に収納され、スプール軸をフィルム送り出し方向
に回転させることによってフィルム先端をパトローネの
ポート部から外部に送り出す構造でもよい。これらはU
S4,834,306号、同5,226,613号に開
示されている。以上の感光材料は特公平2−32615
号、実公平3−39784号に記載されているレンズ付
フィルムユニットにも好ましく用いることができる。
【0198】本発明の感光材料は、露光後現像する方法
として熱現像と、現像主薬と塩基を含む現像処理液で現
像する方法の両方を用いることができる。
【0199】熱現像の方法に関して説明する。感光材料
の加熱処理は当該技術分野では公知であり、熱現像感光
材料とそのプロセスについては、例えば写真工学の基礎
(1979年、コロナ社発行)の553頁から555
頁、1978年4月発行映像情報40頁、Neblet
ts Handbook of Photograph
y and Reprography 7th Ed.
(Van Norstrand and Reihol
dCompany)の32〜33頁、米国特許第3,1
52,904号、同第3,301,678号、同第3,
392,020号、同第3,457,075号、英国特
許第1,131,108号、同第1,167,777
号、およびリサーチディスクロージャー誌1978年6
月号9〜15頁(RD−17029)に記載されてい
る。
【0200】熱現像工程において、加熱現像時に空気を
遮断したり、感材からの素材の揮散を防止したり、処理
用の素材を感光材料に供給したり、現像後に不要になる
感光材料中の素材(YF染料、AH染料、増感色素、な
ど)あるいは現像時に生成する不要成分を除去するため
に感光材料とは別の材料を感光材料の感材面に重ねて加
熱しても良い。この場合に用いる別の材料を処理シート
と呼ぶ。処理シートに用いられる支持体とバインダーに
は感光材料と同様のものを用いることができる。処理シ
ートは感光部材同様に硬膜剤で硬膜されていることが好
ましい。硬膜剤は感光部材と同様のものを用いることが
できる。処理シートには前述の染料の除去その他の目的
で媒染剤を添加しても良い。媒染剤は写真分野で公知の
ものを用いることができ、米国特許第4,500,62
6号第58〜59欄や、特開昭61−88256号31
頁〜41頁、特開昭62−244036号、特開昭62
−244043号に記載の媒染剤を挙げることができ
る。また、米国特許4,463,079号記載の色素受
容性の高分子化合物を用いても良い。
【0201】本発明の感光材料には、熱現像、および色
素形成反応を促進する目的で、塩基または、塩基プレカ
ーサーを用いることが好ましい。塩基または塩基プレカ
ーサーは前述の処理シートに含ませるのが、感光材料の
生保存性の観点で好ましい。塩基としては無機あるいは
有機の塩基を用いることができる。無機の塩基として
は、特開昭62−209448号記載のアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属の水酸化物(例えば水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシ
ウム、水酸化マグネシウム等)、リン酸塩(例えばリン
酸水素二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水
素アンモニウム・ナトリウム、リン酸水素カルシウム等
の第二または第三リン酸塩等)、炭酸塩(例えば炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マ
グネシウム等)、ホウ酸塩(例えばホウ酸カリウム、ホ
ウ酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウム等)、有機酸塩
(例えば酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、シュウ酸カリ
ウム、シュウ酸ナトリウム、酒石酸カリウム、酒石酸ナ
トリウム、リンゴ酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸ナトリウム等)、特開昭63−252
08号記載のアルカリ金属またはアルカリ土類金属のア
セチリド、などが挙げられる。また有機の塩基として
は、アンモニア、脂肪族あるいは芳香族アミン類(例え
ば1級アミン(例えばメチルアミン、エチルアミン、ブ
チルアミン、n−ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、2−エチルヘキシルアミン、アリルアミン、エチレ
ンジアミン、1,4−ジアミノブタン、ヘキサメチレン
ジアミン、アニリン、アニシジン、p−トルイジン、α
−ナフチルアミン、m−フェニレンジアミン、1,8−
ジアミノナフタレン、ベンジルアミン、フェネチルアミ
ン、エタノールアミン、タリウム等)、2級アミン(例
えばジメチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミ
ン、ジアリルアミン、N−メチルアニリン、N−メチル
ベンジルアミン、N−メチルエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン等)、3級アミン(例えば特開昭62−1
70954号記載のN−メチルモルホリン、N−ヒドロ
キシエチルモルホリン、N−メチルピペリジン、N−ヒ
ドロキシエチルピペリジン、N,N′−ジメチルピペラ
ジン、N,N′−ジヒドロキシエチルピペラジン、ジア
ザビシクロ〔2,2,2〕オクタン、N,N−ジメチル
エタノールアミン、N,N−ジメチルプロパノールアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン、N−メチルジプロ
パノールアミン、トリエタノールアミン、N,N,
N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,
N′,N′−テトラヒドロキシエチルエチレンジアミ
ン、N,N,N′,N′−テトラメチルトリメチレンジ
アミン、N−メチルピロリジン等)、ポリアミン(ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ポリエチ
レンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニルベンジルア
ミン、ポリ−(N,N−ジエチルアミノエチルメタクリ
レート)、ポリ−(N,N−ジメチルビニルベンジルア
ミン等)、ヒドロキシルアミン類(例えばヒドロキシル
アミン、N−ヒドロキシ−N−メチルアニリン等)、複
素環状アミン類(例えばピリジン、ルチジン、イミダゾ
ール、アミノピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジ
ン、インドール、キノリン、イソキノリン、ポリ−4−
ビニルピリジン、ポリ−2−ビニルピリジン等)、アミ
ジン類(例えばモノアミジン、(例えばアセトアミジ
ン、イミダゾタン、2−メチルイミダゾール、1,4,
5,6−テトラヒドロピリミジン、2−メチル−1,
4,5,6−テトラヒドロピリミジン、2−フェニル−
1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、イミノピペ
リジン、ジアザビシクロノネン、ジアザビシクロウンデ
セン(DBU)等)、ビスあるいはトリスあるいはテト
ラアミジン、グァニジン類(例えば水溶性のモノグァニ
ジン(例えばグァニジン、ジメチルグァニジン、テトラ
メチルグァニジン、2−アミノイミダゾリン、2−アミ
ノ−1,4,5−テトラヒドロピリミジン等)、特開昭
63−70,845号記載の水不溶性のモノあるいはビ
スグァニジン、ビスあるいはトリスあるいはテトラグァ
ニジン、4級アンモニウムの水酸化物(例えばテトラメ
チルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラエチルア
ンモニウムハイドロオキサイド、テトラブチルアンモニ
ウムハイドロオキサイド、トリメチルベンジルアンモニ
ウムハイドロオキサイド、トリオクチルメチルアンモニ
ウムハイドロオキサイド、メチルピリジニウムハイドロ
オキサイド等)などが挙げられる。塩基プレカーサーと
しては、脱炭酸型、分解型、反応型および錯塩形成型な
どを用いることができる。塩基または塩基プレカーサー
の使用量は、0.1〜20g/m2 、好ましくは1〜1
0g/m2 である。
【0202】本発明の感光材料には、熱現像を促進する
目的で、熱溶剤を添加しても良い。その例としては、米
国特許第3,347,675号および同第3,667,
959号に記載されているような極性基を有する有機化
合物が挙げられる。具体的には、アミド誘導体(ベンズ
アミド等)、尿素誘導体(メチル尿素、エチレン尿素
等)、スルホンアミド誘導体(特公平1−40974号
および特公平4−133701号に記載されている化合
物等)、ポリオール化合物(ソルビトール等)およびポ
リエチレングリコール類が挙げられる。熱溶剤が水不溶
性の場合は固体分散物として感材に添加することが好ま
しい。添加する層は目的に応じ、感光材料でも、処理シ
ートでも良く、感光性層でも非感光性層でも良い。熱溶
剤の添加量は添加するバインダーの10重量%〜500
重量%、好ましくは20重量%〜300重量%である。
【0203】処理シートを用いて熱現像する場合には、
熱溶剤と同じ目的で溶媒を用いても良い。具体的には、
米国特許第4,704,245号、同第4,470,4
45P号、特開昭61−238056号に記載されてい
る。この方式においては加熱温度は用いる溶媒の沸点以
下が好ましい。例えば溶媒が水の場合は、50℃〜10
0℃が好ましい。用いる溶媒の具体例としては、水、無
機のアルカリ金属塩や有機の塩基を含む塩基性の水溶
液、低沸点溶媒または低沸点溶媒と水もしくは前記塩基
性水溶液との混合溶液が挙げられる。また、界面活性
剤、かぶり防止剤、難溶性金属塩との錯形成化合物、防
かび剤、防菌剤を溶媒中に含ませても良い。溶媒として
は水が好ましく用いられるが、水としては一般に用いら
れる水であれば何を用いても良い。具体的には蒸留水、
水道水、井戸水、ミネラルウオーター等を用いることが
できる。水の付与方法としては、感光材料または処理シ
ートを水に浸漬し、スクイズローラーで余分な水を除去
する方法がある。本発明の感光材料および処理シートを
用いる熱現像処理においては水を使いきりで使用しても
良いし、循環して使用しても良い。後者の場合は材料か
ら溶出した成分を含む水を使用することになる。但し、
一定量の水を塗りきって感光材料あるいは処理シートに
付与する方が好ましい。また、水を噴射する複数のノズ
ルが一定間隔で感光材料あるいは処理シートの搬送方向
と交差する方法に沿って並べられたノズルと前記ノズル
を搬送経路上の感光材料あるいは処理シートに向かって
変位させるアクチュエーターとを有する水塗布装置によ
り水を噴射する方法が特に好ましい。付与する水の温度
は30℃〜60℃が好ましい。水を付与する方法として
は、例えば、特開昭63−144354号、同63−1
44355号、同62−38460号、特開平3−21
0555号、特開昭62−235159号5頁、特開昭
63−85544号に記載の装置、水、方法を用いるこ
とができる。
【0204】少量の水あるいは溶媒の存在下で熱現像を
行う場合、欧州特許公開210,660号、米国特許第
4,740,445号に記載されているように、塩基プ
レカーサーとして水に難溶な塩基性金属化合物およびこ
の塩基性金属化合物を構成する金属イオンと水を媒体と
して錯形成反応をしうる化合物(錯形成化合物という)
の組み合わせで塩基を発生させる方法を採用するのが効
果的である。この場合、水に難溶な塩基性金属化合物は
感光材料に、錯形成化合物は処理シートに添加するのが
好ましいが、この逆も可能である。
【0205】水、あるいは溶媒の感材に付与される量
は、感光材料と処理シートのどちらに付与しても良く、
感光材料と処理シートの間に挟み込まれる水あるいは溶
媒の量は、感光材料と処理シートの使用する溶媒による
最大膨潤体積に相当する量の0.1倍から1倍に相当す
る量が好ましい。本発明では感光材料およびまたは処理
シートが膨潤した状態で貼り合わされ加熱される。この
膨潤時の膜の状態は不安定であり、水の量を上記の範囲
に限定することが局所的な発色むらを防ぐのに重要であ
る。最大膨順に要する溶媒の量は、用いる溶媒中に測定
するべき塗布膜を持つ感光材料または処理シートを浸漬
し、十分膨潤した所で膜厚を測定し、最大膨潤量を計算
してから塗布膜の重量を減じれば求めることができる。
また、膨潤度の測定方法の例はホトグラフィックサイエ
ンスエンジニアリング、16巻449頁(1972年)
にも記載がある。
【0206】本発明における好ましい熱現像方式は、処
理シートと該感光材料と双方のバックを除いた全塗布膜
の最大膨潤体積に相当する水の重量から該全塗布膜の重
量を差し引いた重量の0.1倍から1倍に相当する量の
水が、感光材料と処理シートに挟まるように感光材料と
処理シートを感光層と処理層が向かい合う形で重ね合わ
せ、60℃から100℃の温度で5秒から120秒間加
熱する方法である。
【0207】熱現像工程の加熱温度は、約50℃から2
50℃であるが、特に60℃から150℃が有用であ
る。加熱方法としては加熱されたブロックやプレートに
接触させたり、熱板、ホットプレート、熱ローラー、熱
ドラムハロゲンランプヒーター、赤外および遠赤外線ラ
ンプヒーター等に接触させたり高温の雰囲気中を通過さ
せる方法等がある。処理シートと感光材料を重ね合わせ
る方法の例としては、特開昭62−253159号、特
開昭61−147244号等に記載の方法がある。
【0208】本発明の熱現像処理には種々の熱現像装置
のいずれもが使用できる。例えば、特開昭59−752
47号、同59−177547号、同59−18135
3号、同60−18951号、実開昭62−25944
号、特願平4−277517号、同4−243072
号、同4−244693号、同6−164421号、同
6−164422号等に記載されている装置などが好ま
しく用いられる。また市販の装置としては富士写真フイ
ルム(株)製ピクトロスタット100、同ピクトロスタ
ット200、同ピクトロスタット300、同ピクトロス
タット330、同ピクトロスタット50、ピクトログラ
フィー2000、ピクトログラフィー3000などが使
用できる。
【0209】本発明の感光材料および処理に用いる処理
シートは加熱現像のための加熱手段としての導電性の発
熱体層を有する形態であっても良い。この発明の発明要
素には、特開昭61−145544号等に記載のものを
用いることができる。本発明においては、処理シートに
現像停止剤を含ませておき、現像と同時に現像停止剤を
働かせても良い。ここでいう現像停止剤とは、適正現像
後、速やかに塩基を中和または塩基と反応して膜中の塩
基濃度を下げ現像を停止する化合物または銀および銀塩
と相互作用して現像を抑制する化合物である。具体的に
は、加熱により酸を放出する酸プレカーサー、加熱によ
り共存する塩基と置換反応を起す親電子化合物、または
含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物およびその前
駆体等が挙げられる。更に詳しくは特開昭62−25
3,159号(31)〜(32)頁に記載されている。
また、特願平6−190529号等に記載のメルカプト
カルボン酸の亜鉛塩を感光材料に含有させ、前述した錯
形成化合物を処理シートに含有させた組合せは有利であ
る。
【0210】また、同様にハロゲン化銀のプリントアウ
ト防止剤を処理シートに含ませておき、現像と同時にそ
の機能を発現させても良い。プリントアウト防止剤の例
としては特公昭54−164号記載のモノハロゲン化合
物、特開昭53−46020号記載のトリハロゲン化合
物、特開昭48−45228号記載のハロゲンが脂肪族
炭素原子に結合する化合物、特公昭57−8454号に
記載のテトラブロムキシレンに代表されるポリハロゲン
化合物が挙げられる。また、英国特許第1,005,1
44号に記載されている1−フェニル−5−メルカプト
テトラゾールのような現像抑制剤も有効である。また、
特願平6−337531号に記載されているビオローゲ
ン化合物も有効である。プリントアウト防止剤の使用量
は好ましくは10-4〜1モル/Ag1モル、特に好まし
くは10-3〜10-1モル/Ag1モルである。また、処
理シートに物理現像核およびハロゲン化銀溶剤を含ませ
ておき、現像と同時に感光部材のハロゲン化銀を可溶
化、および処理層に固定しても良い。
【0211】物理現像核は、感材より拡散してきた可溶
性銀塩を還元して物理現像銀に変換し、処理層に固定さ
せるものである。物理現像核としては、亜鉛、水銀、
鉛、カドミウム、鉄、クロム、ニッケル、錫、コバル
ト、銅、ルテニウムなどの重金属、あるいはパラジウ
ム、白金、銀、金等の貴金属、あるいはこれらの硫黄、
セレン、テルル等のカルコゲン化合物のコロイド粒子等
の物理現像核として公知のものはすべて使用できる。こ
れらの物理現像核物質は、対応する金属イオンをアスコ
ルビン酸、水素化ホウ素ナトリウム、ハイドロキノン等
の還元剤で還元して、金属コロイド分散物をつくるか、
あるいは、可溶性硫化物、セレン化物またはテルル化物
溶液を混合して、水不溶性の金属硫化物、金属セレン化
物または金属テルル化物のコロイド分散物をつくること
によって得られる。これら分散物は、ゼラチンのような
親水性バインダー中で形成させるのが好ましい。コロイ
ド銀粒子の調製法は、米国特許第2,688,601号
等に記載されている。必要に応じて、ハロゲン化銀乳剤
調製法で知られている過剰の塩を除去する、脱塩法をお
こなってもよい。これらの物理現像核の大きさは、2〜
200nmの粒径のものが好ましく用いられる。これら
の物理現像核は、処理層に、通常、10-3〜100mg
/m2 、好ましくは、10-2〜10mg/m2 含有させ
る。
【0212】物理現像核は、別途調製して塗布液中に添
加することもできるが、親水性バインダーを含有する塗
布液中で、例えば、硝酸銀と硫化ナトリウム、または、
塩化金と還元剤等を反応させて作成してもよい。物理現
像核としては、銀、硫化銀、硫化パラジウム等が好まし
く用いられる。錯化剤シートに転写した物理現像銀を画
像として用いる場合は、硫化パラジウム、硫化銀等がD
min が切れ、Dmax が高いという点で、好ましく用いら
れる。ハロゲン化銀溶剤は、公知のものを使用できる。
例えば、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウムの
ようなチオ硫酸塩、亜硫酸ナトリウムや亜硫酸水素ナト
リウムの如き亜硫酸塩、チオシアン酸カリウム、チオシ
アン酸アンモニウムのようなチオシアン酸塩、特公昭4
7−11386号記載の1,8−ジ−3,6−ジチアオ
クタン、2,2′−チオジエタノール、6,9−ジオキ
サ−3,12−ジチアテトラデカン−1,14−ジオー
ルのようなチオエーテル化合物、特願平6−32535
0号記載のウラシル、ヒダントインの如き5ないし6員
環のイミド環を有する化合物、特開昭53−14431
9号記載の下記一般式(I)の化合物を用いることがで
きる。アナリティカ・ケミカ・アクタ(Analyti
ca Chemica Acta)248巻604〜6
14頁(1991年)記載のトリメチルトリアゾリウム
チオレートにメソイオンチオレート化合物も好ましい。
特願平6−206331号記載のハロゲン化銀を定着し
て安定化しうる化合物もハロゲン化銀溶剤として使用し
うる。
【0213】 一般式(I) N(R1 )(R2 )−C(=S)−X−R3 式中、Xは、硫黄原子または酸素原子を表す。R1 及び
2 は同じであっても異なってもよく、各々、脂肪族
基、アリール基、ヘテロ環残基またはアミノ基を表す。
3 は脂肪族またはアリール基を表す。R1 とR2 また
はR2 とR3 は互いに結合して5員または6員のヘテロ
環を形成してもよい。上記のハロゲン化銀溶剤を併用し
て用いてもよい。上記化合物の中でも、亜硫酸塩、ウラ
シルやヒダントインのような5ないし6員のイミド環を
有する化合物が特に好ましい。特にウラシルやヒダント
インはカリウム塩として添加すると、処理シートの保存
時の光沢低下が改善できる点で好ましい。
【0214】処理層中の全ハロゲン化銀溶剤の含有量
は、0.01〜50ミリモル/m2 であり、好ましく
は、0.1〜30ミリモル/m2 である。より好ましく
は、1〜20ミリモル/m2 である。感光材料の塗布銀
量に対してモル比で、1/20〜20倍で、好ましくは
1/10〜10倍で、より好ましくは、1/3〜3倍で
ある。ハロゲン化銀溶剤は、水、メタノール、エタノー
ル、アセトン、ジメチルホルムアミド、メチルプロピル
グリコール等の溶媒或いはアルカリまたは酸性水溶液に
添加してもよいし、固体微粒子分散させて塗布液に添加
してもよい。
【0215】また、特願平6−325350号記載のビ
ニルイミダゾールおよび/またはビニルピロリドンの繰
り返し単位を構成成分として有するポリマーを処理層に
含有させることにより、感光材料中の銀画像の濃度を高
めることが可能である。処理シートには、感光材料と同
様に、保護層、下塗り層、バック層その他の、種々の補
助層があっても良い。処理シートは連続ウェブ上に処理
層が設けられていることが好ましい。ここでいう処理シ
ートの連続ウェブとは、処理シートの長さが処理時対応
する感光材料の長辺より長さが十分に長く、処理に使用
する時にその一部を裁断すること無く使用し、複数の感
光材料を使用できる長さを有する形態をいう。一般に
は、その処理シートの長さが、幅の5倍以上1000倍
以下のことをいう。処理シートの幅は任意であるが、対
応する感材の幅以上であることが好ましい。
【0216】また、複数の感材を並行し、すなわち感材
を複数並べて処理するような形態も好ましい。この場
合、処理シートの幅は、感材の幅×同時処理数以上であ
ることが好ましい。このような連続ウェブの処理シート
は、感光材料の長さが50cm以上の場合、及び複数の
感光材料を連続的に処理する場合に特に有効である。ま
た、このような連続ウェブの処理シートを用いた場合、
現像後に感光材料と処理シートを剥離することが容易に
なる。この連続ウェブ処理シートは、送りだしロールか
ら供給され、巻き取りロールに巻き取られて廃棄される
ことが好ましい。特にサイズが大きい感光材料の場合、
廃棄が容易である。以上のように、連続ウェブ処理シー
トは従来のシート状部材に比べ、取扱性が著しく向上す
る。
【0217】本発明の処理シートに用いられる支持体の
厚みは任意であるが、薄いほうが好ましく、特に好まし
くは4μm以上、40μm以下である。この場合、単位
体積当たりの処理シートの量が多くなるので、上記の処
理シート用ロールをコンパクトにできる。支持体の素材
についても特に限定はなく、処理温度に耐えることので
きるものが用いられる。一般的には、日本写真学会編
「写真工学の基礎−銀塩写真編−」、(株)コロナ社刊
(昭和54年)(223)〜(240)頁記載の紙、合
成高分子(フィルム)等の写真用支持体が挙げられる。
具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、セルロー
ス類(例えばトリアセチルセルロース)またはこれらの
フィルム中へ酸化チタンなどの顔料を含有させたもの、
更にポリプロピレンなどから作られる合成紙、ポリエチ
レン等の合成樹脂パルプと天然パルプとから作られる混
抄紙、ヤンキー紙、バライタ紙、コーティッドペーパー
(特にキャストコート紙)等が用いられる。
【0218】これらは、単独で用いることもできるし、
ポリエチレン等の合成高分子で片面または両面をラミネ
ートされた支持体として用いることもできる。この他
に、特開昭62−253,159号(29)〜(31)
頁、特開平1−161,236号(14)〜(17)
頁、特開昭63−316,848号、特開平2−22,
651号、同3−56,955号、米国特許第5,00
1,033号等に記載の支持体を用いることができる。
また、主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
ン系重合体である支持体も好ましく用いることができ
る。
【0219】これらの支持体の表面に親水性バインダー
とアルミナゾルや酸化スズのような半導性金属酸化物、
カーボンブラックその他の帯電防止剤を塗布してもよ
い。アルミニウムを蒸着した支持体も好ましく用いるこ
とができる。
【0220】現像主薬/塩基を含む処理液で現像する方
法は、RD.No.17643の28〜29頁、同N
o.18716の651頁左欄〜右欄、および同No.
307105の880〜881頁に記載されている方法
と同様である。本発明の感光材料の現像処理に用いる発
色現像液は、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像
主薬を主成分とするアルカリ性水溶液である。この発色
現像主薬としては、アミノフェノール系化合物も有用で
あるが、p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく使
用され、その代表例および好ましい例としてはEP55
6700Aの28頁43〜52行目に記載の化合物が挙
げられる。これらの化合物は目的に応じ2種以上併用す
ることもできる。発色現像液は、アルカリ金属の炭酸
塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、塩
化物塩、臭化物塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、
ベンゾチアゾール類もしくはメルカプト化合物のような
現像抑制剤またはカブリ防止剤などを含むのが一般的で
ある。また必要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチ
ルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、N,N−ビスカルボ
キシメチルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェニルセ
ミカルバジド類、トリメタノールアミン、カテコールス
ルホン酸類の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジ
エチレングリコールのような有機溶剤、ベンジルアルコ
ール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩、
アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラー、競争
カプラー、1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補
助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミ
ノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカル
ボン酸に代表されるような各種キレート剤、例えば、エ
チレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレント
リアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒド
ロキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン
−1,1−ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリ
メチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N,
N−テトラメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−ジ
(o−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩を添加
する。
【0221】発色現像液のpHは9〜12であることが
一般的である。またこれらの現像液の補充量は、処理す
るカラー写真感光材料にもよるが、一般に感光材料1平
方メートル当たり3リットル以下であり、補充液中の臭
化物イオン濃度を低減させておくことにより500ml
以下にすることもできる。補充量を低減する場合には処
理槽の空気と接触面積を小さくすることによって液の蒸
発、空気酸化を防止することが好ましい。処理槽での写
真処理液と空気との接触による処理効果は、開口率(=
〔処理液と空気との接触面積cm2 〕÷〔処理液の容量
cm3 〕)で評価することができる。この開口率は、
0.1以下であることが好ましく、より好ましくは0.
001〜0.05である。開口率を低減させる方法とし
ては、処理槽の写真処理液面に浮き蓋等の遮蔽物を設け
るほかに、特開平1−82032号に記載された可動蓋
を設ける方法、特開昭63−216050号に記載され
たスリット現像処理方法を挙げることができる。開口率
は、発色現像および黒白現像の両工程のみならず、後続
の諸工程、例えば、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定
化などの全ての工程において低減することが好ましい。
また、現像液中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用
いることにより補充量を低減することもできる。発色現
像処理の時間は、通常2〜5分の間で設定されるが、高
温、高pHとし、かつ発色現像主薬を高濃度に使用する
ことにより、更に処理時間の短縮を図ることもできる。
本発明の現像液に用いられる保恒剤としては、亜硫酸ナ
トリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、ホルムア
ルデヒド重亜硫酸ナトリウム、ヒドロキシルアミン・硫
酸塩があり、使用量としては0.1モル/リットル以
下、好ましくは0.001〜0.02モル/リットルの
範囲で用いられる場合がある。感光材料に高塩化銀乳剤
を使用する場合には、上記化合物は0.001モル/リ
ットル以下、好ましくはまったく含有されていないこと
もある。
【0222】本発明では、前記ヒドロキシルアミンや亜
硫酸イオンに替えて有機保恒剤を含有することが好まし
い。ここで有機保恒剤とは、現像液に添加することで前
記現像主薬の劣化速度を減じる有機化合物全般を指す。
すなわち、現像主薬の空気などによる酸化を防止する機
能を有する有機化合物類であるが、中でもヒドロキシル
アミン誘導体(ヒドロキシルアミンを除く)、ヒドロキ
サム酸類、ヒドラジン類、フェノール類、α−ヒドロキ
シケトン類、α−アミノケトン類、糖類、モノアミン
類、ジアミン類、ポリアミン類、4級アンモニウム類、
ニトロキシラジカル類、アルコール類、オキシム類、ジ
アミド化合物、縮環式アミン類などが特に有効な有機保
恒剤である。これらは特開昭63−4235号、同63
−5341号、同63−30845号、同63−216
47号、同63−44655号、同63−46454
号、同63−53551号、同63−43140号、同
63−56654号、同63−58346号、同63−
43138号、同63−146041号、同63−44
657号、同63−44656号、米国特許第3,61
5,503号、同第2,494,903号、特公昭48
−30496号などに記載されている。その他の保恒剤
として特開昭57−44148号および同57−537
49号に記載の各種金属類、特開昭59−180588
号記載のサリチル酸類、特開昭54−3532号記載の
アルカノールアミン類、特開昭56−94349号記載
のポリエチレンイミン類、米国特許第3,746,54
4号等に記載の芳香族ポリヒドロキシ化合物などを必要
に応じて含有してもよい。特に特開平4−97355号
631頁〜632頁に記載のアルカノールアミン類およ
び同特許627頁〜630頁に記載のジアルキルヒドロ
キシルアミンを含有することが好ましい。さらに、ジア
ルキルヒドロキシルアミン類および/またはヒドラジン
誘導体とアルカノールアミンとを併用して使用するこ
と、または欧州特許第530,921A1号に記載のジ
アルキルヒドロキシルアミンとグリシンに代表されるα
−アミノ酸を併用することも好ましい。これらの化合物
の使用量は、現像液1リットル当たり、好ましくは1×
10-3〜5×10-1モル、より好ましくは1×10-2
2×10-1モルである。
【0223】本発明において現像液中に塩素イオン、臭
素イオンやヨウ素イオンなどのハロゲンイオンが含有さ
れる。特に高塩化銀乳剤を使用する場合には、塩素イオ
ンを3.5×10-3〜3.0×10-1モル/リットル含
有することが好ましく、より好ましくは1×10-2〜2
×10-1モル/リットルであり、および/または臭素イ
オンを0.5×10-5〜1.0×10-3モル/リットル
含有することが好ましく、より好ましくは3.0×10
-5〜5×10-4モル/リットルである。ここでハライド
は現像液中に直接添加されても良く、現像処理中に感光
材料から現像液中に溶出してもよい。現像液に添加され
る場合、供給物質としてそれぞれのナトリウム塩、カリ
ウム塩、アンモニウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩
が挙げられる。感光材料から溶出する場合に、主にハロ
ゲン化銀乳剤から供給されるが、乳剤以外から供給され
てもよい。
【0224】本発明に使用される現像液は、好ましくは
pH8〜13、より好ましくは9〜12である。上記p
Hを保持するために、各種緩衝液を用いることが好まし
い。緩衝剤としては、炭酸塩、リン酸塩、ほう酸塩、四
ほう酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、グリシン塩、N,N
−ジメチルグリシン塩、ロイシン塩、ノルロイシン塩、
グアニン塩、3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン
塩、アラニン塩、アミノ酪酸塩、2−アミノ−2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール塩、バリン塩、プロリン
塩、トリスヒドロキシルアミンメタン塩、リシン塩等を
用いることができる。特に炭酸塩、リン酸塩、四ほう酸
塩、ヒドロキシ安息香酸は溶解性やpH9.0以上のp
H領域での緩衝能に優れ、現像液に添加しても写真性能
面への悪影響がなく、これら緩衝液を用いることが好ま
しい。
【0225】これらの緩衝剤の具体例としては、炭酸リ
チウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウ
ム、リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二
カリウム、リン酸二ナトリウム、ほう酸カリウム、ほう
酸ナトリウム、四ほう酸ナトリウム、四ほう酸カリウ
ム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナ
トリウム)、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸カリ
ウム(5−スルホサリチル酸カリウム)などを挙げるこ
とができる。該緩衝剤の現像液への添加量は0.05モ
ル/リットル以上であることが好ましく、特に0.1モ
ル〜0.4モル/リットルであることが特に好ましい。
【0226】その他、現像液中にはカルシウムやマグネ
シウムの沈殿防止剤として、あるいは現像液の安定性向
上のために、各種キレート剤を用いることができる。例
えば、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、
エチレンジアミン四酢酸、N,N,N−トリメチレンホ
スホン酸、エチレンジアミン−N,N,N′,N′−テ
トラメチレンスルホン酸、1,2−ジアミノプロパン四
酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、エチレンジ
アミンオルトヒドロキシフェニル酢酸、2−ホスホノブ
タン−1,2,4−トリカルボン酸、1−ヒドロキシエ
チリデン−1,1−ジホスホン酸、1,2−ジヒドロキ
シベンゼン−4,6−ジスルホン酸およびそれらのアル
カリ金属塩が挙げられる。これらのキレート剤は必要に
応じて2種以上併用してもよい。これらのキレート剤の
添加量は、現像液中の金属イオンを隠蔽するのに十分な
量あればよく、例えば1リットル当たり0.1g〜10
g程度である。
【0227】本発明においては、必要に応じて任意のカ
ブリ防止剤を添加できる。カブリ防止剤としては、塩化
ナトリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウムのようなア
ルカリ金属ハロゲン化物および含窒素ヘテロ環化合物が
用いられる。含窒素ヘテロ環化合物としては、例えば、
ベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾトリアゾール、
5−メチルベンゾトリアゾール、5−ニトロベンズイミ
ダゾール、5−ニトロインダゾール、2−チアゾリルベ
ンズイミダゾール、インダゾール、ヒドロキシアザイン
ドリジン、アデニン、1−フェニル−5−メルカプトテ
トラゾールまたはその誘導体を代表例として挙げること
ができる。含窒素ヘテロ環の添加量は、1×10-5〜1
×10-2モル/リットル、好ましくは、2.5×10-5
〜1×10-3モル/リットルである。本発明で感光材料
を現像液を用いて現像処理する際、現像液にはハロゲン
化銀の現像主薬として機能し、および/または銀現像で
生じる現像主薬酸化体が感光材料中に内蔵してある発色
用の還元剤をクロス酸化する機能を有する化合物を用い
ても良い。好ましくはピラゾリドン類、ジヒドロキシベ
ンゼン類、レダクトン類およびアミノフェノール類が用
いられ、特に好ましくはピラゾリドン類が用いられる。
【0228】ピラゾリドン類としては1−フェニル−3
−ピラゾリドン類が好ましく、1−フェニル−3−ピラ
ゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラ
ゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシ
メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジ
ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
5−メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−5−フ
ェニル−3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4−メチ
ル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−p
−クロロフェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル
−3−ピラゾリドン、1−フェニル−2−ヒドロキシメ
チル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェ
ニル−2−アセチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル
−2−ヒドロキシメチル−5−フェニル−3−ピラゾリ
ドン、1−(2−クロロフェニル)−4−ヒドロキシメ
チル−4−メチル−3−ピラゾリドンなどがある。
【0229】ジヒドロキシベンゼン類としては、ハイド
ロキノン、クロロハイドロキノン、ブロムハイドロキノ
ン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノ
ン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロ
ロハイドロキノン、2,5−ジメチルハイドロキノン、
ハイドロキノンモノスルホン酸カリウム等がある。
【0230】レダクトン類としては、N−メチル−p−
アミノフェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−p
−アミノフェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)
グリシン、2−メチル−p−アミノフェノールなどがあ
る。
【0231】これら化合物は通常単独で用いるが、現像
およびクロス酸化活性を高めるために2種以上併用して
用いることも好ましい。これら化合物の現像液中での使
用量は2.5×10-4モル/リットル〜0.2モル/リ
ットル、好ましくは0.0025モル/リットル〜0.
1モル/リットル、さらに好ましくは0.001モル/
リットル〜0.05モル/リットルである。
【0232】現像液には、必要により任意の現像促進剤
を添加できる。現像促進剤としては、特公昭37−16
088号、同37−5987号、同38−7826号、
同44−12380号、同45−9019号および米国
特許第3,813,247号等に表されるチオエーテル
系化合物、特開昭52−49829号および同50−1
5554号に表されるp−フェニレンジアミン系化合
物、特開昭50−137726号、特公昭44−300
74号、特開昭56−156826号および同52−4
3429号等に表される4級アンモニウム塩、米国特許
第2,494,903号、同3,123,182号、同
4,230,796号、同3,253,919号、特公
昭41−11431号、米国特許第2,482,546
号、同2,596,926号および同3,582,34
6号等に記載のアミン系化合物、特公昭37−1608
8号、同42−25201号、米国特許第3,532,
501号等に表されるポリアルキレンオキサイド、イミ
ダゾール類を必要に応じて添加することができる。
【0233】本発明の感光材料は、現像処理後、水洗お
よび/又は安定工程を経ても良い。熱現像を行った場合
でも、現像液による処理を行った場合でも、現像の後は
脱銀処理を行うことができる。脱銀処理には、定着処理
する場合と漂白および定着処理する場合がある。漂白お
よび定着する場合、漂白処理と定着処理を個別に行って
もよいし、同時に行ってもよい(漂白定着処理)。さら
に二槽の連続した漂白定着浴で処理すること、漂白定着
処理の前に定着処理すること、または漂白定着処理後に
漂白定着することも目的に応じて任意に実施できる。ま
た現像の後に脱銀処理を施さず、安定化処理し、銀塩や
色像を安定化処理することも場合によっては好ましい。
【0234】漂白液や漂白定着液に用いられる漂白剤と
しては、例えば鉄(III)、コバルト(III)、クロム(I
V)、銅(II)等の多価金属の化合物、過酸類、キノン
類やニトロ化合物等が挙げられる。代表的な化合物とし
ては、塩化鉄、フェリシアン化合物、重クロム酸鉄、鉄
(III)の有機錯塩(例えば、エチレンジアミン四酢酸、
ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン
四酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、メチルイミ
ノ二酢酸および特開平4−365036号5頁〜17頁
に記載のアミノポリカルボン酸類と金属塩)、過硫酸
塩、過マンガン酸塩、臭素酸塩、過酸化水素およびその
放出化合物(過炭酸や過ほう酸など)、ニトロベンゼン
類等を挙げることができる。これらのうちエチレンジア
ミン四酢酸(III)錯塩、1,3−ジアミノプロパン四酢
酸塩鉄(III)錯塩のアミノポリカルボン酸鉄(III)や過
酸化水素、過硫酸塩等は迅速処理を迅速処理および環境
汚染防止の観点から好ましい。これらのアミノポリカル
ボン酸鉄(III)を用いた漂白液または漂白定着液のpH
は3〜8で用いられ、好ましくは5〜7である。過硫酸
塩や過酸化水素を用いた漂白液のpHは4〜11で用い
られ、好ましくは5〜10である。
【0235】漂白液、漂白定着液およびそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例としては、米国特許第3,8
93,856号、西独特許第1,290,812号、特
開昭53−95630号、リサーチ・ディスクロージャ
ーNo.17129号(1978年7月)などに記載の
メルカプト基またはジスルフィド結合を有する化合物;
特開昭50−140129号に記載のチアゾリジン誘導
体;米国特許第3,706,561号に記載のチオ尿素
誘導体;特開昭58−16235号に記載のヨウ化物
塩;西独特許第2,748,430号に記載のポリオキ
シエチレン化合物;特公昭45−9936号記載のポリ
アミン化合物;臭化物イオン等が使用できる。中でもメ
ルカプト基またはジスルフィド基を有する化合物が、促
進効果が大きく好ましい。撮影用のカラー感光材料を脱
銀する場合に、これらの漂白促進剤は特に有効である。
【0236】過硫酸漂白の促進剤に関しては、特開平6
−214365号(欧州特許第0602600A1号)
記載の鉄(III)イオンと2−ピリジンカルボン酸または
2,6−ピリジンジカルボン酸の錯塩が有効である。ま
た過酸化水素漂白の促進剤に関しては、特公昭61−1
6067号、同61−19024号に記載の有機酸の金
属塩が有効である。
【0237】漂白液、漂白定着液や定着液には、臭化ア
ンモニウムや塩化アンモニウムのような再ハロゲン化
剤;硝酸アンモニウム、酢酸、ほう酸、クエン酸または
その塩、酒石酸またはその塩、こはく酸またはその塩、
イミダゾール等のようなpH緩衝剤;硫酸アンモニウム
のような金属腐食防止剤など公知の添加剤を用いること
ができる。特に漂白ステインを防止するためにも有機酸
を含有させることが好ましい。有機酸としては、酸解離
定数(pKa)が2〜7である化合物で、具体的には酢
酸、こはく酸、クエン酸、プロピオン酸などが好まし
い。
【0238】定着液や漂白定着液に用いられる定着剤と
しては、チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオ尿素類、多
量のヨウ化物塩および特開平4−365037号11頁
〜21頁や同5−66540号1088頁〜1092頁
に記載のスルフィド基を有する含窒素ヘテロ環系化合
物、メソイオン系化合物、チオエーテル系化合物を挙げ
ることができる。この中でもチオ硫酸塩の使用が一般的
であり、チオ硫酸アンモニウムが最も広範囲に使用され
る。またチオ硫酸塩とチオシアン酸塩、チオエーテル系
化合物、チオ尿素、メソイオン化合物などとの併用も好
ましい。
【0239】定着液や漂白定着液の保恒剤としては亜硫
酸塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜硫酸付加物あるいは
欧州特許第294769A号に記載のスルフィン酸化合
物が好ましい。さらに定着液、漂白液や漂白定着液には
液の安定化の目的で各種アミノポリカルボン酸や有機ホ
スホン酸類(例えば、1−ヒドロキシエチリデン−1,
1−ジホスホン酸、N,N,N′,N′−エチレンジア
ミンテトラホスホン酸、2−ホスホノブタン−1,2,
4−トリカルボン酸)やすず酸ナトリウムの添加が好ま
しい。
【0240】定着液や漂白定着液には、さらに各種の蛍
光増白剤;消泡剤;界面活性剤;ポリビニルピロリド
ン;メタノール等を含有させることができる。
【0241】脱銀工程の処理温度は20〜50℃、好ま
しくは30〜45℃である。処理時間は5秒〜2分、好
ましくは5秒〜1分である。補充量は少ない方が好まし
いが、感光材料1m2 当たり15〜600ml、好まし
くは25〜200ml、さらに好ましくは35〜100
mlである。蒸発分量を水で補う程度で、無補充で処理
することも好ましい。
【0242】本発明の感光材料は、脱銀処理後に水洗工
程を経るのが一般的である。安定化処理を施した場合に
は、水洗工程を省いてもよい。このような安定化処理に
おいては、特開昭57−8543号、同58−1483
4号、同60−220345号に記載の方法や特開昭5
8−127926号、同58−137837号、同58
−140741号に記載の公知の方法すべて用いること
ができる。また、撮影用カラー感光材料の処理に代表さ
れる色素安定化剤と界面活性剤を含有する安定浴を最終
浴として使用するような水洗−安定化工程を行ってもよ
い。
【0243】水洗液および安定化液には、亜硫酸塩;無
機リン酸、ポリアミノカルボン酸、有機アミノホスホン
酸のような硬水軟化剤;Mg塩、Al塩、Bi塩のよう
な金属塩;界面活性剤;硬膜剤;pH緩衝剤;蛍光増白
剤;含窒素ヘテロ環化合物のような銀塩形成剤などを使
用できる。安定化液の色素安定化剤としては、ホルマリ
ンやグルタルアルデヒドなどのアルデヒド類、N−メチ
ロール化合物、ヘキサメチレンテトラミンあるいはアル
デヒド亜硫酸付加物などを挙げることができる。
【0244】水洗や安定化液のpHは4〜9であり、好
ましくは5〜8である。処理温度は15〜45℃であ
り、好ましくは25〜40℃である。処理時間は5秒〜
2分、好ましくは5秒〜40秒である。上記水洗および
/または安定化液の補充に伴うオーバーフロー液は脱銀
工程等他の工程において再利用できる。
【0245】水洗水および/または安定化液量は種々の
条件によって広範囲に設定しうるが、補充量は感光材料
1m2 当たり15〜360mlが好ましく、25〜12
0mlがさらに好ましい。この補充水量の低減のため
に、複数のタンクを用い、多段向流方式で実施すること
が好ましい。特に、2〜5のタンクを用いることが好ま
しい。これらの水量を低減した場合に起こるバクテリヤ
の繁殖や生成した浮遊物の感光材料への付着汚染を防止
するために、特開昭57−8542号に記載のイソチア
ゾロン化合物やサイヤペンタゾール類、塩素化イソシア
ヌール酸ナトリウム等の殺菌剤、その他のベンゾトリア
ゾール等、堀口博著「防菌防黴剤の化学」(1986
年、三共出版)、衛生防黴学会編「微生物の滅菌、殺
菌、防黴技術」(1982年、工業技術会)、日本防菌
防黴学会編「防菌防黴剤事典」(1986年)に記載の
殺菌剤を用いることができる。また、特開昭62−28
8838号に記載のMgやCaイオンを低減する方法も
特に好ましく用いられる。
【0246】本発明においては、節水のためにオーバー
フロー液やタンク内液を逆浸透膜で処理した水を利用で
きる。例えば、逆浸透による処理は、多段向流水洗およ
び/または安定化の第2タンク以降の水に対して行うの
が好ましい。具体的には2タンク構成の場合には第2タ
ンク、4タンク構成の場合には第3または第4タンク内
の水を逆浸透膜で処理し、透過水を第1タンク(逆浸透
膜処理のために水を採取したタンク)またはその後に位
置する水洗および/または安定化タンクに戻して使用さ
れる。濃縮された液は、上記同一タンクよりも上流側の
タンクに戻され、さらに脱銀浴に戻すことも一つの対応
である。
【0247】逆浸透膜の材質としては酢酸セルロース、
架橋ポリアミド、ポリエーテル、ポリスルホン、ポリア
クリル酸、ポリビニレンカーボネート等を使用できる。
これらの膜の使用における送液圧力は、好ましくは2〜
10kg/cm2 、特に好ましくは3〜7kg/cm2
である。
【0248】本発明においては、撹拌はできるだけ強化
されていることが好ましい。撹拌強化の具体的な方法と
しては、特開昭62−183460号、同62−183
461号に記載の感光材料の乳剤面に処理液のジェット
噴流を衝突させる方法、特開昭62−183461号の
回転手段を用いて撹拌効率を上げる方法、さらには液中
に設けられたワイパーブレードと乳剤面を接触させなが
ら感光材料を移動させ、乳剤表面を乱流化することによ
って撹拌効果を向上させる方法や、処理液全体の循環流
量を増加させる方法が挙げられる。このような撹拌向上
手段は、現像液、漂白液、漂白定着液、安定化液、水洗
いずれにおいても有用である。これらの方法は、液中の
有効成分の感光材料中への供給や感光材料の不要成分の
拡散を促進する点で有効である。
【0249】本発明の感光材料に用いられる自動現像機
は、特開昭60−191257号、同60−19125
8号、同60−191259号に記載の感光材料搬送手
段を有していることが好ましい。このような搬送手段は
前浴から後浴への処理液の持ち込みを著しく削減でき、
処理液の性能劣化を防止する効果が高い。このような効
果は、各工程の処理時間の短縮や処理補充量の低減に有
効である。また処理時間の短縮のためにはクロスオーバ
ー時間(空中時間)を短くすることが好ましく、例えば
特開平4−86659号の図4、5または図6および特
開平5−66540号の図4または図5に記載の各処理
間を遮蔽効果のあるブレードを介して搬送する方法が好
ましい。また、連続処理で各処理液が蒸発により濃縮す
る場合には、水を加えて濃縮補正することが好ましい。
【0250】本発明における工程の処理時間とは、ある
工程での感光材料の処理が開始してから次の工程での処
理が開始されるまでの所要時間を意味する。自動現像機
での実際の処理時間は通常線速度と処理浴の容量によっ
て決まるが、本発明では線速度の目安として500〜4
000mm/分が挙げられる。特に小型現像機の場合に
は500〜2500mm/分が好ましい。全処理工程つ
まり、現像工程から乾燥工程までの処理時間は360秒
以下が好ましく、120秒以下がさらに好ましく、特に
90〜30秒で使用することが好ましい。ここで処理時
間とは、感光材料が現像液に浸漬してから、処理機乾燥
部から出るまでの時間である。
【0251】本発明の感光材料に画像を露光し記録する
方法としては、例えばカメラ等を用いて風景や人物など
を直接撮影する方法、プリンターや引伸機等を用いてリ
バーサルフィルムやネガフィルムを通して露光する方
法、複写機の露光装置等を用いて、原画をスリットなど
を通して走査露光する方法、画像情報と電気信号を経由
して発光ダイオード、各種レーザー(レーザーダイオー
ド、ガスレーザーなど)などを発光させ走査露光する方
法(特開平2−129,625号、特願平3−338,
182号、同4−9,388号、同4−281,442
号等に記載の方法)、画像情報をCRT、液晶ディスプ
レー、エレクトロルミネッセンスディスプレー、プラズ
マディスプレーなどの画像表示装置に出力し、直接また
は光学系を介して露光する方法などがある。
【0252】感光材料へ画像を記録する光源としては、
上記のように自然光、タングステンランプ、発光ダイオ
ード、レーザー光源、CRT光源などの米国特許第4,
500,626号第56欄、特開平2−53,378
号、同2−54,672号記載の光源や露光方法を用い
ることができる。また、非線形光学材料とレーザー光等
のコヒーレントな光源を組み合わせた波長変換素子を用
いて画像露光することもできる。ここで非線形光学材料
とは、レーザー光のような強い光電界を与えたときに現
れる分局と電界との非線形性を発現可能な材料であり、
ニオブ酸リチウム、リン酸二水素カリウム(KDP)、
沃素酸リチウム、BaB2 4 などに代表される無機化
合物や、尿素誘導体、ニトロアニリン誘導体、例えば、
3−メチル−4−ニトロピリジン−N−オキシド(PO
M)のようなニトロピリジン−N−オキシド誘導体、特
開昭61−53,462号、同62−210,432号
に記載の化合物が好ましく用いることができる。波長変
換素子の形態としては、単結晶光導波路型、ファイバー
型等が知られており、そのいずれもが有用である。
【0253】また、前記の画像情報はビデオカメラ、電
子スチルカメラ等から得られる画像信号、日本テレビジ
ョン信号規格(NTSC)に代表されるテレビ信号、原
画をスキャナー等多数の画素に分割して得た画像信号、
CG、CADで代表されるコンピューターを用いて作成
された画像を利用できる。
【0254】以下、実施例によって本発明をさらに詳細
に説明する。
【0255】
【実施例】
【0256】〈感光性ハロゲン化銀乳剤の調製方法〉
【0257】良く撹拌しているゼラチン水溶液(水10
00ml中に不活性ゼラチン30g、臭化カリウム2
g)に、溶剤としてアンモニア・硝酸アンモニウムを溶
剤として加えて75℃に保温し、ここに硝酸銀1モルを
含む水溶液1000mlと、臭化カリウム1モルと沃化
カリウム0.03モルを含む水溶液1000mlを78
分かけて同時に添加した。水洗、脱塩の後、不活性ゼラ
チンを加えて再分散し、球相当径0.76μのヨード含
有率3モル%の沃臭化銀乳剤を調製した。球相当径は、
コールターカウンター社のモデルTA−IIで測定した。
上記乳剤に、56℃でチオシアン酸カリウム、塩化金
酸、チオ硫酸ナトリウムを添加し、最適に化学増感し
た。この乳剤に各分光感度に相当する増感色素を、塗布
液調液時に添加して感色性を与えた。
【0258】〈水酸化亜鉛分散物の調製方法〉
【0259】一次粒子の粒子サイズが0.2μmの水酸
化亜鉛の粉末31g、分散剤としてカルボキシメチルセ
ルロース1.6gおよびポリアクリル酸ソーダ0.4
g、石灰処理オセインゼラチン8.5g、水158.5
mlを混合し、この混合物をガラスビーズを用いたミル
で1時間分散した。分散後、ガラスビーズを濾別し、水
酸化亜鉛の分散物188gを得た。
【0260】〈カプラーの乳化分散物の調製方法〉
【0261】表1に示す組成の油相成分、水相成分をそ
れぞれ溶解し、60℃の均一な溶液とする。油相成分と
水相成分を合わせ、1リットルのステンレス容器中で、
直径5cmのディスパーサーのついたティゾルバーによ
り、10000rpmで20分間分散した。これに、後
加水として、表1に示す量の温水を加え、2000rp
mで10分間混合した。このようにして、シアン、マゼ
ンタ、イエロー3色のカプラーの乳化分散物を調製し
た。
【0262】
【表1】
【0263】このようにして得られた素材を用いて、表
2及び表3に示す多層構成の熱現像カラー感光材料10
1を作製した。
【0264】
【表2】
【0265】
【表3】
【0266】
【化43】
【0267】
【化44】
【0268】
【化45】
【0269】
【化46】
【0270】更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ためにB−1、B−2、W−1〜W−4、F−1〜F−
17及び鉄塩、鉛塩、白金塩、パラジウム塩、イリジウ
ム塩、ロジウム塩が含有されている。
【0271】
【化47】
【0272】
【化48】
【0273】
【化49】
【0274】さらに、表4、5に示す内容の処理材料R
−1を作製した。
【0275】
【表4】
【0276】
【表5】
【0277】
【化50】
【0278】
【化51】
【0279】次に表1に示した乳化物と同様の方法で、
表6に示すとおりに本発明で用いることのできる芳香族
第一級アミン現像主薬と反応して写真性有用性基を放出
することのできるカプラーを添加したシアンカプラー乳
化物を作成した。この乳化物を用いて、上記の第2のカ
プラーを第1層に加えた以外は、感光材料101と全く
同じ組成の感光材料102〜106をそれぞれ作成し
た。感光材料102〜106の第1層の組成を表7に示
した。このようにしてできた感光材料101〜106を
連続的に濃度の変化したB、G、Rの光学フィルターを
通して2000Luxで0.01秒露光した。露光済み
の感光材料に40℃の温水を15ml/平方メートル付
与し、処理材料R−1と互いの塗布面どおしが接触する
ように重ね合わせた後、ヒートドラムを用いて83℃1
7秒間加熱処理することにより、熱現像を行い、処理材
料R−1を速やかに剥離した。剥離後の感光材料10
1、104、105、106には、シアン、マゼンタ、
イエローのカラー画像が鮮明に得られたが、第1層のシ
アン発色層が本発明の現像主薬とアニオン性離脱基を有
するカプラーの組合せである感光材料102、および第
1層のシアン発色層の現像主薬を除去した感光材料10
3はシアン発色せず、マゼンタ、イエロー画像のみが得
られた。
【0280】
【表6】
【0281】
【表7】
【0282】感光材料101、104、105、106
を連続的に濃度の変化したニュートラルグレーの光学フ
ィルターを通して2000Luxで0.01秒露光し同
様の熱現像工程を行った。処理直後の、感光材料10
1、104、105、106の透過シアン濃度を測定
し、いわゆる特性曲線を得た。透過シアン濃度の特性曲
線において、かぶり濃度よりも0.15高い濃度を与え
る露光量の逆数をもって相対R感度とし、感光材料10
1を100とした相対値を表8に示す。また、透過シア
ン濃度の特性曲線において、かぶり濃度より0.2高い
濃度を与える露光量とかぶり濃度より1.5高い濃度を
与える露光量との差を対数で示した値をR階調とした。
かぶり濃度、相対R感度、R階調を表8に示した。
【0283】次に感光材料101、104、105、1
06の粒状度を調べるのにシアン濃度がかぶり濃度より
1.0高い濃度を与える白色光で露光を施し、同様の熱
現像で発色試料を作成後、ディフューズ光源を用いて4
8ミクロン径のアパーチャーサイズでシアン濃度のRM
S粒状度を測定した。これをRMS粒状度(R)とす
る。結果を表8に示す。
【0284】
【表8】
【0285】表8の結果をまとめると、本発明の写真性
有用性基を放出しうるアニオン性離脱基を有するカプラ
ーを添加した感光材料104、105、106は、熱現
像においては写真性の変動を引き起こさないことがわか
る。
【0286】(実施例2)実施例1で作成した感光材料
101〜106を連続的に濃度の変化したB、G、Rの
光学フィルターを通して2000Luxで0.01秒露
光し、以下のカラー処理工程でリーダル処理した。処理
後の感光材料には、シアン、マゼンタ、イエローの画像
が鮮明に得られた。処理工程および処理液組成を以下に
示す。
【0287】 (処理工程) 工程 処理時間 処理温度 補充量* タンク容量 発色現像 3分 5秒 38.0℃ 20ミリリットル 17リットル 漂 白 50秒 38.0℃ 5ミリリットル 5リットル 定 着(1) 50秒 38.0℃ − 5リットル 定 着(2) 50秒 38.0℃ 8ミリリットル 5リットル 水 洗 30秒 38.0℃ 17ミリリットル 3.5リットル 安 定(1) 20秒 38.0℃ − 3リットル 安 定(2) 20秒 38.0℃ 15ミリリットル 3リットル 乾 燥 1分30秒 60℃ *補充量は感光材料35mm巾1.1m当たり(24Ex.1本相当) 安定液は(2)から(1)への向流方式であり、水洗水
のオーバーフロー液は全て定着(2)へ導入した。ま
た、定着液も(2)から(1)へ向流配管で接続されて
いる。尚、現像液の漂白工程への持ち込み量、漂白液の
定着工程への持ち込み量および定着液の水洗工程への持
ち込み量は感光材料35mm巾1.1m当たりそれぞれ
2.5ミリリットル、2.0ミリリットル、2.0ミリ
リットルであった。また、クロスオーバーの時間はいず
れも6秒であり、この時間は前工程の処理時間に包含さ
れる。上記処理機の開口面積は発色現像液で100cm
2 、漂白液で120cm2 、その他の処理液は約100
cm2 であった。
【0288】以下に処理液の組成を示す。 (発色現像液) タンク液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 2.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0 2.0 亜硫酸ナトリウム 3.9 5.3 炭酸カリウム 37.5 39.0 臭化カリウム 1.4 0.4 沃化カリウム 1.3mg − ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル) ヒドロキシルアミン 2.0 2.0 ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 3.3 2−メチル−4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕アニリン硫酸塩 4.5 6.4 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH(水酸化カリウムと硫酸にて調整) 10.05 10.18
【0289】 (漂白液) タンク液(g) 補充液(g) 1,3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄アンモニウム一水塩 118 180 臭化アンモニウム 80 115 硝酸アンモニウム 14 21 コハク酸 40 60 マレイン酸 33 50 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH〔アンモニア水で調整〕 4.4 4.0
【0290】 (定着液) タンク液(g) 補充液(g) メタンスルフィン酸アンモニウム 10 30 メタンチオスルホン酸アンモニウム 4 12 チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/リットル) 280ミリリットル 840ミリリットル イミダゾール 7 20 エチレンジアミン四酢酸 15 45 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH〔アンモニア水、酢酸で調整〕 7.4 7.45
【0291】(水洗水)水道水をH型強酸性カチオン交
換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトIR−
120B)と、OH型強塩基性アニオン交換樹脂(同ア
ンバーライトIR−400)を充填した混床式カラムに
通水してカルシウムおよびマグネシウムイオン濃度を3
mg/リットル以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌ
ール酸ナトリウム20mg/リットルと硫酸ナトリウム
150mg/リットルを添加した。この液のpHは6.
5〜7.5の範囲にあった。
【0292】 (安定液) タンク液、補充液共通 (単位g) p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.03 ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル) ピペラジン 0.75 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.10 水を加えて 1.0リットル pH 8.5
【0293】感光材料101〜106を連続的に濃度の
変化したニュートラルグレーの光学フィルターを通して
2000Luxで0.01秒露光し同様のカラー処理工
程でリーダル処理した。処理後の、感光材料101〜1
06のイエロー、マゼンタ、シアンそれぞれの透過濃度
を測定し、いわゆる特性曲線を得た。シアン濃度の特性
曲線において、かぶり濃度よりも0.15高い濃度を与
える露光量の逆数をもって相対R感度とし、感光材料1
01を100とした相対値を表9に示す。また、シアン
濃度の特性曲線において、かぶり濃度より0.2高い濃
度を与える露光量とかぶり濃度より1.5高い濃度を与
える露光量との差を対数で示した値をR階調とした。シ
アンかぶり濃度、相対R感度、R階調を表9に示した。
【0294】次に感光材料101〜106の粒状度を調
べるのにシアン濃度がかぶり濃度より1.0高い濃度を
与える白色光で露光を施し、同様のカラー処理工程でリ
ーダル処理した発色試料を作成し、実施例1と同様にR
MS粒状度(R)を求めた。結果を表9に示す。
【0295】
【表9】
【0296】結果をまとめると、本発明の現像主薬とカ
チオン離脱基を有する色素形成カプラーを組み合わせた
感光材料101は、熱現像で鮮明なシアン、マゼンタ、
イエロー画像を与えたが、発色現像液の処理でも鮮明な
シアン、マゼンタ、イエロー画像を与えた。がしかし、
発色現像液処理の場合は、粒状性が悪い。写真的に有用
な基を放出可能なアニオン離脱のカプラーと本発明の現
像主薬の組み合わせの感光材料102は、熱現像では、
カラー画像は得られず、発色現像液処理ではカラー画像
が得られるものの感度が低い。カチオン離脱基を有する
色素形成カプラーと写真的に有用な基を放出可能なアニ
オン性離脱基を有するカプラーを組み合わせて使用し本
発明の現像主薬を用いない感光材料103は、熱現像で
は、カラー画像は得られない。本発明の現像主薬、カチ
オン離脱基を有する色素形成カプラーと、写真的に有用
な基を放出可能なアニオン性離脱基を有するカプラーを
組み合わせて使用した感光材料104、105、106
は熱現像の場合同様、発色現像液の処理でも鮮明なシア
ン、マゼンタ、イエロー画像を与えた。感光材料10
4、105、106は相対感度が感光材料101に比べ
て低下しており、本発明のカプラーが、発色現像液中の
現像主薬と反応して現像抑制剤が放出されたものと推定
できる。本発明のカプラーを添加した感光材料104、
105、106は、添加されていない101に比べて粒
状度が小さくなっており、本発明の写真性有用性基を放
出するアニオン性の離脱基を有するカプラーによって粒
状性が改良されたことは明白である。
【0297】実施例1と2の結果より、本発明の現像主
薬、カチオン離脱基を有する色素形成カプラーと、写真
的に有用な基を放出可能なアニオン性離脱基を有するカ
プラーの3者を組み合わせて使用した感光材料は、熱現
像、発色現像処理のいずれの処理を用いても鮮明なカラ
ー画像を与え、熱現像、発色現像処理いずれの場合にも
粒状性が良好であり、本発明の感光材料は、熱現像時に
も発色現像処理においても色再現性、感度、粒状性に優
れた感光材料を提供できる。
【0298】(実施例3)次に表1に示した乳化物と同
様の方法で、表10に示すとおりに本発明で用いること
のできる写真的に有用な基を放出可能なアニオン性離脱
基を持つカプラーを表1の乳化物に添加したイエローカ
プラー乳化物、マゼンタカプラー乳化物、シアンカプラ
ー乳化物をそれぞれ作成した。この乳化物を用いて、上
記のカプラーを第1層、第3層、第5層に加えた以外
は、感光材料101と全く同じ組成の感光材料107を
作成した。感光材料107の組成は、第1層、第3層、
第5層にそれぞれ、カプラーC−127、31.2mg
/m2 、カプラーC−111、76.7mg/m2 、カ
プラーC−103、85.0mg/m2 追加された以外
は、感光材料101と同じ組成である。
【0299】
【表10】
【0300】感光材料101と107を連続的に濃度の
変化したニュートラルグレーの光学フィルターを通して
2000Luxで0.01秒露光し実施例1と同様の熱
現像工程を行った。処理直後の、感光材料101と10
7のイエロー、マゼンタ、シアンのそれぞれの透過濃度
を測定し、いわゆる特性曲線を得た。実施例1と同様の
定義でイエロー、マゼンタ、シアンの3色について、相
対感度、階調かぶり濃度を求め、表11に示した。ま
た、実施例1同様に熱現像で発色試料を作成後、ディフ
ューズ光源を用いて48ミクロン径のアパーチャーサイ
ズでイエロー、マゼンタ、シアン濃度のRMS粒状度を
測定した。結果を表11に示す。
【0301】
【表11】
【0302】次に、実施例2と同様に感光材料101と
107を発色現像処理液でリーダル処理し、同様の定義
でイエロー、マゼンタ、シアンの3色について、相対感
度、階調かぶり濃度を求め、表12に示した。イエロ
ー、マゼンタ、シアン濃度のRMS粒状度も同様に測定
した。結果を表12に示す。
【0303】
【表12】
【0304】表11と表12の結果より、本発明の感光
材料107は、感光材料101に比べて、熱現像した場
合でも芳香族第一級アミン発色現像主薬を含む現像処理
液で現像した場合でも粒状の良好な像を与えることは明
らかである。
【0305】(実施例4)感光材料101と107を一
般のカラーネガフイルム用に裁断穿孔加工して、カメラ
に装填し、人物とマクベスチャートを同一シーンを2枚
ずつ撮影した。撮影後のフイルムを、1枚は熱現像処理
し、1枚は実施例2の現像処理液でリーダル現像した。
処理後のネガフイルムを、原稿として、デジタルスキャ
ナーで読みとった後、マクベスチャート上の各色の色相
が、実際のチャートのもっとも近くなるように画像処理
を行ったのち、富士写真フイルム社製のピクトログラフ
ィー3000で出力し、プリントを得た。比較例の感光
材料101は、熱現像時には粒状性に優れ、色再現性も
優れていたが、発色現像液処理した場合には、粒状が著
しく悪くざらつきが目立ち、色濁りも画像処理では十分
に修正できないが、本発明の感光材料107は、熱現像
でも処理液現像でも粒状性、鮮鋭度、色相の彩度に優れ
ていた。
【0306】
【発明の効果】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材
料は簡易迅速で環境に対する負荷の少ない処理方式によ
る画像形成が可能である。本発明の感光材料は、熱現像
処理時には写真性能(感度低下や、Dmax 低下)を引き
起こすことなく、熱現像処理と第一級芳香族アミン現像
主薬を含有する現像液を用いた処理工程のいずれの処理
工程でも粒状性・色再現性及び色濁り防止の点で優れた
カラー画像を形成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 8/40 503 G03C 8/40 503 505 505

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも、感光性ハロゲン
    化銀と、一般式(I)または(II)で表される現像主薬
    の少なくとも1種と、一般式(III) で表されるカチオン
    性離脱基を有する色素形成カプラーと、一般式(IV)で
    表される写真的に有用な基を放出することができるアニ
    オン性離脱基を有するカプラーとを含有することを特徴
    とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 式中、R1 〜R4 は水素原子、ハロゲン原子、アルキル
    基、アリール基、アルキルカルボンアミド基、アリール
    カルボンアミド基、アルキルスルホンアミド基、アリー
    ルスルホンアミド基、アルコキシ基、アリールオキシ
    基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルカルバ
    モイル基、アリールカルバモイル基、カルバモイル基、
    アルキルスルファモイル基、アリールスルファモイル
    基、スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル
    基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、
    アリールオキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、
    アリールカルボニル基またはアシルオキシ基を表し、R
    5 は、アルキル基、アリール基または複素環基を表す。
    Zは芳香族環あるいは複素芳香族環を形成するのに必要
    な原子群を表し、Zが置換されたベンゼン環を形成する
    時は、その置換基のハメット定数(σ)の合計値は1以
    上である。 一般式(III) Cp−Y 一般式(III) において、CpはYが結合している位置に
    おいて、一般式(I)及び/または(II)で表される現
    像主薬および/または芳香族第一級アミン現像主薬の酸
    化体とカップリング反応し、色素を形成する基である。
    Yはカップリング反応時にカチオンとして離脱する基で
    ある。 一般式(IV) Cp−(Time)t−PUG 式中Cpは一般式(III) のCpと同じ意味である。(T
    ime)t−PUGは、現像主薬の酸化体とカップリン
    グ反応する際に、一般式(IV)のカプラーからアニオン
    として離脱することが可能な基であり、Timeはタイ
    ミング基を表す。タイミング基はアニオン性の(Tim
    e)t−PUGがCp部分より離脱した後にPUGを生
    成する機能を持った基である。PUGは写真性有用基を
    表す。tは0または正の整数を表す。
  2. 【請求項2】 一般式(IV)で表されるアニオン性離脱
    基を有するカプラーから放出されるPUGが現像抑制物
    質であることを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀
    カラー写真感光材料。
  3. 【請求項3】 第一級芳香族アミン現像主薬を含有する
    現像液を用いた発色現像処理及び熱現像処理が可能なハ
    ロゲン化銀カラー写真感光材料であることを特徴とする
    請求項1又は2記載のハロゲン化銀カラー写真感光材
    料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6242166B1 (en) 1999-12-30 2001-06-05 Eastman Kodak Company Packaged color photographic film comprising a blocked phenyldiamine chromogenic developer
US6495299B2 (en) 2000-06-13 2002-12-17 Eastman Kodak Company Packaged color photographic film capable of alternatively dry or wet-chemical processing

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US6350566B2 (en) 1999-12-30 2002-02-26 Eastman Kodak Company Packaged color photographic film comprising a blocked phenylenediamine developing agent and a method for processing the film
US6495299B2 (en) 2000-06-13 2002-12-17 Eastman Kodak Company Packaged color photographic film capable of alternatively dry or wet-chemical processing

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