JPH1121276A - 発色現像主薬誘導体、感光材料及び画像形成方法 - Google Patents

発色現像主薬誘導体、感光材料及び画像形成方法

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JPH1121276A
JPH1121276A JP9176898A JP17689897A JPH1121276A JP H1121276 A JPH1121276 A JP H1121276A JP 9176898 A JP9176898 A JP 9176898A JP 17689897 A JP17689897 A JP 17689897A JP H1121276 A JPH1121276 A JP H1121276A
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JP
Japan
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group
silver
compound
emulsion
mol
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JP9176898A
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English (en)
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Michiko Nagato
美智子 永戸
Mari Tanaka
真理 田中
Tawara Komamura
大和良 駒村
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 十分な発色と階調を得られる熱現像感光材料
及び画像形成方法を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表される発色現像主
薬誘導体化合物。及び有機銀塩を含有する熱現像感光材
料及びこの感光材料を熱現像処理する画像形成方法。 〔式中、R、R、R、R及びRはそれぞれ水
素原子又は置換基を表し、nは1又は2の整数を表し、
Mは水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原
子、アンモニウム基又は含窒素有機塩基を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な発色現像主薬
誘導体、それを内蔵する感光材料及びそれを用いる画像
形成方法に関し、詳しくは新規な発色現像主薬誘導体、
それを内蔵し、熱現像時に十分な発色と階調を得られる
熱現像感光材料及び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、現像工程を熱処理で行い得る熱現
像感光材料が感光材料として注目を集めている。
【0003】この様な熱現像感光材料については、例え
ば特公昭43−4921号及び同43−4924号公報
にその記載があり、有機銀塩、ハロゲン化銀、還元剤及
びバインダーから成る感光材料が開示されており、ドラ
イシルバーとして3M社より発表されている。
【0004】かかる熱現像感光材料に改良を加え、種々
の方法によって色画像を得る試みがなされている。
【0005】例えば、米国特許第3,531,286
号、同第3,761,270号及び同第3,764,3
28号等の各明細書中に芳香族第1級アミン現像主薬の
酸化体とカプラーとの反応により色素画像を形成させる
方法、リサーチ・ディスクロージャー(Researc
h Disclosure)15108及び同1512
7、米国特許第4,021,240号に記載のスルホン
アミドフェノール或いはスルホンアミドアニリン誘導体
である還元剤(以下、現像剤、現像主薬ともいう)の酸
化体とカプラーとの反応により色素画像を形成させる方
法、英国特許第1,590,956号に開示されたよう
に色素部を有する有機イミノ銀塩を用い、熱現像部で色
素を遊離させる別に設けられた受像層上に色素画像を定
着させる方法、また、特開昭52−105821号、同
52−105822号、同56−50328号、米国特
許第4,235,957号等に開示された銀色素漂白法
によりポジ色素画像を得る方法、更に米国特許第3,1
80,731号、同第3,985,565号、同第4,
022,617号、同第4,452,883号、特開昭
59−206831号等に開示されたロイコ色素を利用
して色素画像を得る方法、或いは特開平8−22713
号に記載のスルホヒドラジド型現像主薬を内蔵し、カプ
ラーとの反応により色素画像を形成させる方法、特開平
9−152691号、同9−152692号、同9−1
52693号、同9−152696号、同9−1526
97号、同9−152698号、同9−152699号
にそれぞれ記載のヒドラジン型発色用還元剤とカルボン
酸系高沸点有機溶媒を併用する方法、該還元剤と水不溶
性重合体を併用する方法、該還元剤と一重項酸素消光剤
を併用する方法、該還元剤とスルフィン酸化合物を併用
する方法、該還元剤と等電点が特定の範囲にあるゼラチ
ンを併用する方法、該還元剤とラジカルスカベンジャー
を併用する方法、該還元剤と塩化銀を50モル%以上含
むハロゲン化銀乳剤を併用する方法等、様々の方法が提
案されてきた。
【0006】しかしながら、上記熱現像カラー感光材料
に関するこれらの提案は、現像主薬の安定性が不十分で
あったり、鮮明なカラー画像を得ることが困難であった
り、十分な発色性が得られなかったり、更に複雑な後処
理を必要とするものであったりして実用に供し得るには
未だ満足のいくものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、感光材料中に内蔵可能な新規な発色現像主薬誘
導体、それを内蔵することにより熱現像時に十分な発色
と階調を得られる熱現像感光材料及び画像形成方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
構成により達成された。
【0009】(1) 下記一般式(I)で表される化合
物。
【0010】
【化2】
【0011】〔式中、R1,R2,R3,R4及びR5はそ
れぞれ水素原子又は置換基を表し、nは1又は2の整数
を表し、Mは水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土
類金属原子、アンモニウム基又は含窒素有機塩基を表
す。〕 (2) 前記一般式(I)で表される化合物を含有する
ことを特徴とする感光材料。
【0012】(3) 有機銀塩を含有することを特徴と
する(2)に記載の感光材料。
【0013】(4) (2)又は(3)に記載の感光材
料を熱現像処理することを特徴とする画像形成方法。
【0014】(5) (2)又は(3)に記載の感光材
料を熱現像後、漂白液及び定着液で処理することを特徴
とする画像形成方法。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明に用いられる一般式(I)で表され
る化合物について説明する。
【0017】前記一般式(I)において、R1,R2,R
3,R4及びR5はそれぞれ水素原子又は置換基を表し、
1〜R5で表される置換基の例としては、炭素数1〜5
0の直鎖又は分岐の鎖状、或いは環状のアルキル基(例
えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、t−ブチル、t−アミル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル、ドデシル、
トリフルオロメチル、ヘプタフルオロプロピル等)、炭
素数2ないし50の直鎖又は分岐の鎖状又は環状のアル
ケニル基(例えばビニル、1−メチルビニル、シクロヘ
キセン−1−イル等)、総炭素数2ないし50のアルキ
ニル基(例えば、エチニル、1−プロピニル等)、炭素
数6ないし50のアリール基(例えば、フェニル、ナフ
チル、アントリル等)、炭素数1ないし50のアシルオ
キシ基(例えば、アセトキシ、テトラデカノイルオキ
シ、ベンゾイルオキシ等)、炭素数1ないし50のカル
バモイルオキシ基(例えば、N,N−ジメチルカルバモ
イルオキシ等)、炭素数1ないし50のカルボンアミド
基(例えば、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、
アセトアミド、N−メチルアセトアミド、ベンズアミド
等)、炭素数1ないし50のスルホンアミド基(例え
ば、メタンスルホンアミド、ドデカンスルホンアミド、
ベンゼンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド
等)、炭素数1ないし50のカルバモイル基(例えば、
N−メチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイ
ル、N−メシルカルバモイル等)、炭素数0ないし50
のスルファモイル基(例えば、N−ブチルスルファモイ
ル、N,N−ジエチルスルファモイル等)、炭素数1な
いし50のアルコキシ基(例えばメトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、オクチルオキシ、t−オクチルオ
キシ、ドデシルオキシ等)、炭素数6ないし50のアリ
ールオキシ基(例えばフェノキシ、4−メトキシフェノ
キシ、ナフトキシ等)、炭素数7ないし50のアリール
オキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル、
ナフトキシカルボニル等)、炭素数2ないし50のアル
コキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、t
−ブトキシカルボニル等)、炭素数1ないし50のN−
アシルスルファモイル基(例えば、N−テトラデカノイ
ルスルファモイル、N−ベンゾイルスルファモイル
等)、炭素数1ないし20のアルキルスルホニル基(例
えば、メタンスルホニル、オクタンスルホニル等)、炭
素数6ないし50のアリールスルホニル基(例えば、ベ
ンゼンスルホニル、p−トルエンスルホニル等)、炭素
数2ないし50のアルコキシカルボニルアミノ基(例え
ば、エトキシカルボニルアミノ等)、炭素数7ないし5
0のアリールオキシカルボニルアミノ基(例えば、フェ
ノキシカルボニルアミノ、ナフトキシカルボニルアミノ
等)、炭素数0ないし50のアミノ基(例えばアミノ、
メチルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピルアミ
ノ、アニリノ等)、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ
基、ヒドロキシ基、スルホ基、メルカプト基、炭素数1
ないし50のアルキルスルフィニル基(例えば、メタン
スルフィニル、オクタンスルフィニル等)、炭素数6な
いし50のアリールスルフィニル基(例えば、ベンゼン
スルフィニル、p−トルエンスルフィニル等)、炭素数
1ないし50のアルキルチオ基(例えば、メチルチオ、
オクチルチオ等)、炭素数2ないし50のアシルチオ基
(例えば、アセチルチオ基等)、炭素数6ないし50の
アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、ナフチルチオ
等)、炭素数1ないし50のウレイド基(例えば、3−
メチルウレイド、3,3−ジメチルウレイド、1,3−
ジフェニルウレイド等)、炭素数2ないし50のヘテロ
環基(ヘテロ原子としては例えば、窒素、酸素及び硫黄
等を少なくとも1個以上含み、3ないし12員環の単
環、縮合環で、例えば、2−フリル、2−ピラニル、2
−チエニル、2−ピリジル、2−イミダゾリル、4−モ
ルホリル、2−キノリル等)、炭素数1ないし50のア
シル基(例えば、アセチル、ベンゾイル等)、炭素数1
ないし50のスルファモイルアミノ基(例えば、N−ブ
チルスルファモイルアミノ、N−フェニルスルファモイ
ルアミノ等)、炭素数3ないし50のシリル基(例え
ば、トリメチルシリル、ジメチル−t−ブチルシリル、
トリフェニルシリル等)、ハロゲン原子(例えば、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子等)が挙げられる。上記の
置換基は更に置換基を有していてもよく、その置換基の
例としてはここに挙げた置換基が挙げられる。
【0018】また、R1〜R5は互いに結合して環を形成
してもよい。
【0019】R1〜R5は好ましくは水素原子又は電子吸
引性基であり、例えば水素原子又はニトロ基、シアノ
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、シア
ノ基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル
基、トルフルオロメチル基、ハロゲン原子、アシルオキ
シ基、アシルチオ基、ヘテロ環基であり、より好ましく
は、シアノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニ
ル基、スルファモイル基、トリフルオロメチル基、アシ
ル基、ヘテロ環基を表す。
【0020】ただし、電子吸引基とは、ハメットのσp
値が正の値であるものを指す。なおハメットσp値につ
いては例えば稲本直樹著「ハメット則−構造と反応性
−」(丸善)、「新実験化学講座14・有機化合物の合
成と反応V」p.2605(日本化学会編、丸善)、仲
矢忠雄著「理論有機化学解説」p.217(東京化学同
人)等の成書に詳しく説明されている。
【0021】Mは水素原子、アルカリ金属原子(例え
ば、リチウム、カリウム、ナトリウム等の各原子)、ア
ルカリ土類金属原子(例えばカルシウム、ストロンチウ
ム、バリウム等の各原子)、アンモニウム基又は含窒素
有機塩基を表す。ここで含窒素有機塩基とは、無機酸と
塩を生成し得る塩基性を示す窒素原子を含む有機化合物
であり、特に重要な有機塩基としては、アミン化合物が
挙げられる。そして鎖状のアミン化合物としては第1級
アミン、第2級アミン、第3級アミンなどが、また環状
のアミン化合物としては典型的なヘテロ環式有機塩基の
例として著名なピリジン、キノリン、ピペリジン、イミ
ダゾール等が挙げられる。この他ヒドロキシルアミン、
ヒドラジン、アミジンなどの化合物も鎖状のアミンとし
て有用である。また含窒素有機塩基の塩としては上記の
ような有機塩基の無機酸塩(例えば塩酸塩、硫酸塩、硝
酸塩等)が好ましく用いられる。
【0022】以下に本発明の一般式(I)で表される化
合物の代表的な例示化合物を示すが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
【0023】
【化3】
【0024】
【化4】
【0025】
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】次に本発明の一般式(I)で表される化合
物の一般的な合成法を示す。これらの化合物は例えば一
般式(II)によって表される化合物とクロルスルホン酸
を塩基の存在下で反応させる方法等によって合成でき
る。
【0029】
【化8】
【0030】(一般式(II)において、R1〜R5は一般
式(I)におけるそれらと同義である。) 本発明の一般式(I)で表される化合物のうち代表的な
化合物の合成例を以下に示す。他の化合物も以下の例と
同様にして合成することができる。
【0031】合成例1.例示化合物(24)の合成 下記合成経路により合成した。
【0032】
【化9】
【0033】化合物(A−2)の合成 1,2−ジクロロ−4,5−ジシアノベンゼン(A−
1)(CAS Registry No.139152
−08−2)53.1gをN,N−ジメチルホルムアミ
ド(DMF)1.1リットルに溶解し、メチルメルカプ
タンナトリウム塩水溶液(15%)268gを室温にて
1時間かけて滴下し、更に60℃にて1時間撹拌した。
反応液を室温まで冷却し、水に注ぎ30分撹拌した。生
成した白色固体を濾集して水洗し、乾燥した。収量4
6.5g、収率78.1%。
【0034】化合物(A−3)の合成 化合物(A−2)41.4gを酢酸400mlに懸濁さ
せ、過マンガン酸カリウム89.3gを水400mlに
溶解したものを水冷下、1時間かけて滴下した。室温に
て一晩放置後、水2リットル及び酢酸エチル2リットル
を加え、セライトを通して濾過した。濾液を分液し、有
機層を水、ハイドロサルファイトナトリウム水溶液、重
曹水、食塩水で洗った後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。濾過後溶媒留去し、残渣に酢酸エチル、ヘキサン
(1:2)混合溶媒を加えて晶析し、29.4gの化合
物(A−3)を白色固体として得た。収率55.0%。
【0035】化合物(A−4)の合成 化合物(A−3)29.4gをジメチルスルホキシド
(DMSO)200mlに溶解し、ヒドラジン一水和物
8.7gを水冷下15分かけて滴下し、更に水冷下10
分撹拌した。反応液を水に注ぎ生成した黄色固体を濾集
して水洗し、乾燥した。収量17.4g、収率70.9
%。
【0036】例示化合物(24)の合成 化合物(A−4)16.1gをクロロホルム80mlに
溶解し、ジメチルアニリン20mlを加えた。この溶液
を冷却し、5℃以下の温度でクロルスルホン酸を滴下
し、更に室温で1時間撹拌した。この反応液をアセトニ
トリル150mlに加え、冷却後、結晶を濾過した。
【0037】水酸化ナトリウム1gをメタノール40m
lと水2mlの混合液に加え、30分撹拌した。
【0038】この反応液を1/3に濃縮後、冷却し、析
出する結晶を濾集、乾燥して目的物である例示化合物
(24)を5.2g得た。
【0039】目的物の構造は、NMRスペクトルとMa
ssスペクトルによって確認した。
【0040】本発明の一般式(I)で表される発色現像
主薬は、酸化カップリング反応によって色素を形成する
化合物(カプラー)とともに使用する。このカプラーは
4当量カプラーであっても2当量カプラーであってもよ
いが、本発明では4当量カプラーが好ましい。何故なら
ば、第一に本発明においては、還元剤のカップリング部
位であるアミノ基がスルホニル基によって保護されてお
り、カップリング時にカプラー側のカップリング部位に
置換基があると立体障害によって反応が阻害されるから
である。第二に、このスルホニル基はカップリング後、
スルフィン酸として離脱するため、カプラー側の離脱基
はカチオンとして離脱しなければならず、通常の2当量
カプラーではこのような離脱基になり得ないからであ
る。カプラーの具体例は、4当量、2当量の両者ともセ
オリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス(4
th.Ed.T.H.James編集 Macmill
an,1977)291頁〜334頁、及び354頁〜
361頁、特開昭58−12353号、同58−149
046号、同58−149047号、同59−1111
4号、同59−124399号、同59−174835
号、同59−231539号、同59−231540
号、同60−2951号、同60−14242号、同6
0−23474号、同60−66249号などに詳しく
記載されている。
【0041】本発明に好ましく使用されるカプラーの例
を以下に列挙する。
【0042】本発明に好ましく使用されるカプラーとし
ては、以下の一般式(1)〜(12)に記載するような
構造の化合物がある。これらはそれぞれ一般に活性メチ
レン、ピラゾロン、ピラゾロアゾール、フェノール、ナ
フトール、ピロロトリアゾールと総称される化合物であ
り、当該分野で公知の化合物である。
【0043】
【化10】
【0044】
【化11】
【0045】一般式(1)〜(4)は活性メチレン系カ
プラーと称されるカプラーを表し、式中、R14は置換基
を有してもよいアシル基、シアノ基、ニトロ基、アリー
ル基、ヘテロ環基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基であ
る。
【0046】一般式(1)〜(3)において、R15は置
換基を有していてもよいアルキル基、アリール基、又は
ヘテロ環基である。一般式(4)において、R16は置換
基を有してもよいアリール基又はヘテロ環基である。R
14、R15、R16が有してもよい置換基としては、前記R
1の置換基として述べたものが挙げられる。
【0047】一般式(1)〜(4)において、Yは水素
原子又は現像主薬酸化体とのカップリング反応により離
脱可能な基である。Yの例として、カルボキシ基、ホル
ミル基、ハロゲン原子(例えば、塩素、臭素、ヨウ
素)、カルバモイル基、置換基を有するメチレン基(置
換基としては、アリール基、スルファモイル基、カルバ
モイル基、アルコキシ基、アミノ基、ヒドロキシ基
等)、アシル基、スルホ基等が挙げられる。この中で、
先述したようにYは水素原子が好ましい。
【0048】一般式(1)〜(4)において、R14とR
15、R14とR16は互いに結合して環を形成してもよい。
【0049】一般式(5)は5−ピラゾロン系カプラー
と称されるカプラーを表し、式中、R17はアルキル基、
アリール基、アシル基又はカルバモイル基を表す。R18
はフェニル基又は1個以上のハロゲン原子、アルキル
基、シアノ基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基
又はアシルアミノ基が置換したフェニル基を表す。
【0050】一般式(5)で表される5−ピラゾロン系
カプラーの中でもR17がアリール基又はアシル基、R18
が1個以上のハロゲン原子が置換したフェニル基のもの
が好ましい。
【0051】これらの好ましい基について詳しく述べる
と、R17はフェニル基、2−クロロフェニル基、2−メ
トキシフェニル基、2−クロロ−5−テトラデカンアミ
ドフェニル基、2−クロロ−5−(3−オクタデセニル
−1−スクシンイミド)フェニル基、2−クロロ−5−
オクタデシルスルホンアミドフェニル基又は2−クロロ
−5−〔2−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェノ
キシ)テトラデカンアミド〕フェニル基等のアリール
基、又はアセチル基、2−(2,4−ジ−t−ペンチル
フェノキシ)ブタノイル基、ベンゾイル基、3−(2,
4−ジ−t−アミルフェノキシアセトアミド)ベンゾイ
ル基等のアシル基であり、これらの基は更に置換基を有
しても良く、それらは炭素原子、酸素原子、窒素原子又
はイオウ原子で連結する有機置換基又はハロゲン原子で
ある。Yについては前述したものと同じ意味である。
【0052】R18は2,4,6−トリクロロフェニル
基、2,5−ジクロロフェニル基、2−クロロフェニル
基等の置換フェニル基が好ましい。
【0053】一般式(6)はピラゾロアゾール系カプラ
ーと称されるカプラーを表し、式中、R19は水素原子又
は置換基を表す。Q3は窒素原子を2〜4個含む5員の
アゾール環を形成するのに必要な非金属原子群を表し、
該アゾール環は置換基(縮合環を含む)を有してもよ
い。
【0054】一般式(6)で表されるピラゾロアゾール
系カプラーの中でも、発色色素の分光吸収特性の点で米
国特許第4,500,630号に記載のイミダゾ〔1,
2−b〕ピラゾール類、米国特許第4,500,654
号に記載のピラゾロ〔1,5−b〕−1,2,4−トリ
アゾール類、米国特許第3,725,067号に記載の
ピラゾロ〔5,1−c〕−1,2,4−トリアゾール類
が好ましい。
【0055】置換基R19、Q3で表されるアゾール環の
置換基の詳細については、例えば米国特許第4,54
0,654号明細書中の第2カラム第41行〜第8カラ
ム第27号に記載されている。好ましくは特開昭61−
65245号に記載されているように分岐アルキル基が
ピラゾロトリアゾール基の2、3又は6位に直結したピ
ラゾロアゾールカプラー、特開昭61−65245号に
記載されている分子内にスルホンアミド基を含んだピラ
ゾールカプラー、特開昭61−147254号に記載さ
れているアルコキシフェニルスルホンアミドバラスト基
を持つピラゾロアゾールカプラー、特開昭62−209
457号若しくは同63−307453号に記載されて
いる6位にアルコキシ基やアリールオキシ基を持つピラ
ゾロトリアゾールカプラー、及び特願平1−22279
号に記載されている分子内カルボンアミド基を持つピラ
ゾロトリアゾールカプラーである。Yに関しては前述し
たものと同じ意味を表す。
【0056】一般式(7)、(8)はそれぞれフェノー
ル系カプラー、ナフトール系カプラーと称されるカプラ
ーであり、式中R20は水素原子又は−CONR2223
−SO2NR2223、−NHCOR22、−NHCONR
2223、−NHSO2NR2223から選ばれる基を表
す。R22、R23は水素原子又は置換基を表す。一般式
(7)、(8)において、R21は置換基を表し、kは0
〜2から選ばれる整数、mは0〜4から選ばれる整数を
表す。k、mが2以上の時にはR21はそれぞれ異なって
いても良い。R21〜R23の置換基としては前記R1の置
換基の例として述べたものが挙げられる。Yに関しては
前述のものと同じ意味を表す。
【0057】一般式(7)で表されるフェノール系カプ
ラーの好ましい例としては、米国特許第2,369,9
29号、同第2,801,171号、同第2,772,
162号、同第2,895,826号、同第3,77
2,002号等に記載の2−アシルアミノ−5−アルキ
ルフェノール系、米国特許第2,772,162号、同
第3,758,308号、同第4,126,396号、
同第4,334,011号、同第4,327,173
号、西独特許公開第3,329,729号、特開昭59
−166956号等に記載の2,5−ジアシルアミノフ
ェノール系、米国特許第3,446,622号、同第
4,333,999号、同第4,451,559号、同
第4,427,767号等に記載の2−フェニルウレイ
ド−5−アシルアミノフェノール系を挙げることができ
る。Yに関しては前述したものと同じである。
【0058】一般式(8)で表されるナフトールカプラ
ーの好ましい例としては、米国特許第2,474,29
3号、同第4,052,212号、同第4,146,3
96号、同第4,282,233号、同第4,296,
200号等に記載の2−カルバモイル−1−ナフトール
系及び米国特許第4,690,889号等に記載の2−
カルバモイル−5−アミド−1−ナフトール系等を挙げ
ることができる。Yに関しては前述したものと同じであ
る。
【0059】一般式(9)〜(12)のピロロトリアゾ
ールと称されるカプラーであり、R32、R33、R34は水
素原子又は置換基を表す。Yについては前述したとおり
である。R32、R33、R34の置換基としては、前記R1
の置換基の例として述べたものが挙げられる。一般式
(9)〜(12)で表されるピロロトリアゾール系カプ
ラーの好ましい例としては、欧州特許第488,248
A1号、同第491,197A1号、同第545,30
0号に記載のR32、R33の少なくとも一方が電子吸引性
基であるカプラーが挙げられる。Yに関しては前述した
ものと同じである。
【0060】その他縮環フェノール、イミダゾール、ピ
ロール、3−ヒドロキシピリジン、活性メチレン、活性
メチン、5,5−縮環複素環、5,6−縮環複素環とい
った構造を有するカプラーが使用できる。
【0061】縮環フェノール系カプラーとしては米国特
許第4,327,173号、同第4,564,586
号、同第4,904,575号等に記載のカプラーを使
用できる。
【0062】イミダゾール系カプラーとしては、米国特
許第4,818,672号、同第5,051,347号
等に記載のカプラーが使用できる。
【0063】3−ヒドロキシピリジン系カプラーとして
は特開平1−315736号等に記載のカプラーが使用
できる。
【0064】活性メチレン、活性メチン系カプラーとし
ては米国特許第5,104,783号、同第5,16
2,196号等に記載のカプラーが使用できる。
【0065】5,5−縮環複素環系カプラーとしては、
米国特許第5,164,289号に記載のピロロピラゾ
ール系カプラー、特開平4−174429号に記載のピ
ロロイミダゾール系カプラー等が使用できる。
【0066】5,6−縮環複素環系カプラーとしては、
米国特許4,950,585号に記載のピラゾロピリミ
ジン系カプラー、特開平4−204730号に記載のピ
ロロトリアジン系カプラー、欧州特許第556,700
号に記載のカプラー等が使用できる。
【0067】本発明には前述のカプラー以外に西独特許
第3,189,051A号、同第3,823,049
号、米国特許第4,840,883号、同第5,02
4,930号、同第5,051,347号、同第4,4
81,268号、欧州特許第304,856A2号、同
第329,036号、同第354,549A2号、同第
374,781A2号、同第379,110A2号、同
第386,930A1号、特開昭63−141055
号、同64−32260号、同64−32261号、特
開平2−297547号、同2−44340号、同2−
110555号、同3−7938号、同3−16044
0号、同3−172839号、同4−172447号、
同4−179949号、同4−182645号、同4−
184437号、同4−188138号、同4−188
139号、同4−194847号、同4−204532
号、同4−204731号、同4−204732号等に
記載されているカプラーも使用できる。
【0068】本発明に使用できるカプラーの具体例を以
下に示すが、本発明は勿論これによって限定されるわけ
ではない。
【0069】
【化12】
【0070】
【化13】
【0071】
【化14】
【0072】
【化15】
【0073】
【化16】
【0074】
【化17】
【0075】
【化18】
【0076】
【化19】
【0077】
【化20】
【0078】
【化21】
【0079】
【化22】
【0080】
【化23】
【0081】
【化24】
【0082】
【化25】
【0083】
【化26】
【0084】
【化27】
【0085】
【化28】
【0086】
【化29】
【0087】
【化30】
【0088】
【化31】
【0089】本発明で使用するカプラーの添加量は、そ
のモル吸光係数(ε)にもよるが、反射濃度で1.0以
上の画像濃度を得るためには、カップリングにより生成
する色素のεが5000〜500000程度のカプラー
の場合、塗布量として0.001〜100ミリモル/m
2、好ましくは0.01〜10ミリモル/m2、更に好ま
しくは0.05〜5ミリモル/m2、程度が適当であ
る。
【0090】本発明の一般式(I)で表される発色現像
主薬の添加量とてしては、カプラーに対して0.01〜
100倍、好ましくは0.1〜10倍、更に好ましくは
0.2〜5倍である。
【0091】本発明においては補助現像主薬を好ましく
用いることができる。ここで補助現像主薬とはハロゲン
化銀現像の現像過程において、発色現像主薬からハロゲ
ン化銀への電子の移動を促進する作用を有する物質を意
味し、本発明における補助現像主薬は好ましくは一般式
(B−1)又は一般式(B−2)で表されるケンダール
−ペルツ則に従う電子放出性の化合物である。この中で
(B−1)で表されるものが特に好ましい。
【0092】
【化32】
【0093】一般式(B−1)、(B−2)において、
51〜R54は水素原子、アルキル基、シクロアルキル
基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基を表す。
【0094】R55〜R59は水素原子、ハロゲン原子、シ
アノ基、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル
基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、シクロア
ルキルオキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ
基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、アミノ基、アニ
リノ基、ヘテロ環アミノ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、ヘテロ環チオ基、シリル基、ヒドロキシル基、
ニトロ基、アルコキシカルボニルオキシ基、シクロアル
キルオキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボ
ニルオキシ基、カルバモイルオキシ基、スルファモイル
オキシ基、アルカンスルホニルオキシ基、アレーンスル
ホニルオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、
シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、カルバモイル基、カルボンアミド基、ウレ
イド基、イミド基、アルコキシカルボニルアミノ基、ア
リールオキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、
スルファモイルアミノ基、アルキルスルフィニル基、ア
レーンスルフィニル基、アルカンスルホニル基、アレー
ンスルホニル基、スルファモイル基、スルホ基、ホスフ
ィノイル基、ホスフィノイルアミノ基を表す。
【0095】qは0〜5の整数を表し、qが2以上のと
きにはR55はそれぞれ異なっていても良い。R60はアル
キル基、アリール基を表す。
【0096】一般式(B−1)又は(B−2)で表され
る化合物を具体的に示すが、本発明に用いられる補助現
像主薬はこれら具体例に限定されるものではない。
【0097】
【化33】
【0098】
【化34】
【0099】
【化35】
【0100】本発明の感光材料は、基本的には支持体上
に感光性ハロゲン化銀、発色現像主薬、カプラー、バイ
ンダーを有するものであり、更に必要に応じて有機金属
塩酸化剤などを含有させることができる。これらの成分
は同一層に添加することが多いが、反応可能な状態であ
れば別層に分割して添加することができる。
【0101】本発明で用いられるカプラーや発色現像主
薬などの疎水性添加剤は米国特許第2,322,027
号記載の方法などの公知の方法により感光材料の層中に
導入することができる。この場合には米国特許第4,5
55,470号、同第4,536,466号、同第4,
536,467号、同第4,587,206号、同第
4,555,476号、同第4,599,296号、特
公平3−62256号などに記載のような高沸点有機溶
媒を必要に応じて沸点50〜160℃の低沸点有機溶媒
と併用して用いることができる。またこれらの色素供与
性化合物、耐拡散性還元剤、高沸点有機溶媒などは2種
以上併用することができる。高沸点有機溶媒の量は用い
られる色像形成用の化合物1gに対して10g以下、好
ましくは5g以下、より好ましくは1〜0.1gであ
る。またバインダー1gに対して1cc以下、更には
0.5cc以下、特に0.3cc以下が適当である。ま
た、特公昭51−39853号、特開昭51−5994
3号に記載されている重合物による分散法や特開昭62
−30242号、特開昭62−271339号等に記載
されている微粒子分散物にして添加する方法も使用でき
る。水に実質的に不要な化合物の場合には、前記方法以
外にバインダー中に微粒子にして分散含有させることが
できる。疎水性化合物を親水性コロイドに分散する際に
は、種々の界面活性剤を用いることができる。例えば、
特開昭59−157636号の第(37)〜(38)
頁、後述の一覧表に示したRD誌記載の界面活性剤とし
て挙げたものを使用することができる。本発明の感光材
料には、現像の活性化と同時に画像の安定化を図る化合
物を用いることができる。好ましく用いられる具体的な
化合物については米国特許第4,500,626号の第
51〜52欄に記載されている。
【0102】イエロー、マゼンタ、シアンの3原色を用
いて、色度図上の広範囲の色を得るためには、少なくと
も3層のそれぞれ異なるスペクトル領域に感光性を持つ
ハロゲン化銀乳剤層を組み合わせて用いる。例えば、青
感層、緑感層、赤感層の3層、緑感層、赤感層、赤外感
層の組み合わせなどがある。各感光層は通常のカラー感
光材料で知られている種々の配列順序を採ることができ
る。また、これらの各感光層は必要に応じて2層以上に
分割してもよい。
【0103】感光材料には、保護層、下塗り層、中間
層、アンチハレーション層、バック層などの種々の補助
層を設けることができる。更に色分離性を改良するため
に種々のフィルター染料を添加することもできる。
【0104】本発明に用いるハロゲン化銀粒子は臭化
銀、塩化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀、ヨウ臭化銀、塩ヨ
ウ臭化銀である。それ以外の銀塩、例えばロダン銀硫化
銀、セレン化銀、炭酸銀、リン酸銀、有機酸銀が別粒子
として、或いはハロゲン原子粒子の一部分として含まれ
ていてもよい。現像・脱銀(漂白、定着及び漂白定着)
工程の迅速化が望まれるときには塩化銀含有量が多いハ
ロゲン化銀粒子が望ましい。また、適度に現像を抑制さ
せる場合にはヨウ化銀を含有することが好ましい。好ま
しいヨウ化銀含量は目的の感光材料によって異なる。例
えば、X−レイ感材では0.1〜15モル%、グラフィ
ックアーツ及びマイクロ感材では0.1〜5モル%が好
ましい範囲である。カラーネガに代表される撮影感材の
場合には好ましくは、1〜30モル%のヨウ化銀を含む
ハロゲン化銀であり、更に好ましくは5〜20モル%、
特に好ましくは8〜15モル%である。ヨウ臭化銀粒子
に塩化銀を含有させるのは格子ひずみを緩和させる上で
好ましい。
【0105】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤はそ
の粒子中、ハロゲン組成に関して分布或いは構造を有す
ることが好ましい。その典型的なものは特公昭43−1
3162号、特開昭61−215540号、特開昭60
−22845号、特開昭61−75337号等に開示さ
れているような粒子の内部と表層が異なるハロゲン組成
を有するコア−シェル型或いは二重構造の粒子である。
また単なる二重構造でなく、特開昭60−222844
号に開示されているような三重構造、或いはそれ以上の
多層構造にすることや、コア−シェルに二重構造の粒子
の表面に異なる組成を有するハロゲン化銀を薄くつけた
りすることができる。
【0106】粒子の内部に構造を持たせるには上述のよ
うに包み込む構造だけでなく、いわゆる接合構造を有す
る粒子を作ることができる。これらの例は特開昭59−
133540号、特開昭58−108526号、欧州特
許第199,290A2号、特公昭58−24772
号、特開昭59−16254号などに開示されている。
接合する結晶はホストとなる結晶と異なる組成をもって
ホスト結晶のエッジやコーナー部、或いは面部に接合し
て生成させることができる。このような接合結晶はホス
ト結晶がハロゲン組成に関して均一であっても或いはコ
ア−シェル型の構造を有するものであっても形成させる
ことができる。
【0107】接合構造の場合にはハロゲン化銀同士の組
み合わせは当然可能であるが、ロダン銀、炭酸銀などの
銀塩構造でない銀塩化合物をハロゲン化銀と組み合わせ
接合構造をとることができる。また酸化鉛のような非銀
塩化合物も接合構造が可能であれば用いても良い。
【0108】これらの構造を有するヨウ臭化銀等の粒子
の場合、コア部がシェル部よりもヨウ化銀含量を高くさ
せることが好ましい態様である。逆にコア部のヨウ化銀
含量が低く、シェル部が高い粒子が好ましい場合もあ
る。同様に接合構造を有する粒子についてもホスト結晶
のヨウ化銀含有率が高く、接合結晶のヨウ化銀含有率が
相対的に低い粒子であっても、その逆の粒子であっても
よい。また、これらの構造を有する粒子のハロゲン組成
の異なる環境部分は明確な環境であっても不明確な環境
であってもよい。また積極的に連続的な組成変化をつけ
たものも好ましい態様である。
【0109】2つ以上のハロゲン化銀が混晶として、或
いは構造をもって存在するハロゲン化銀粒子の場合に粒
子間のハロゲン組成分布を制御することが重要である。
粒子間のハロゲン組成分布の測定法に関しては特開昭6
0−254032号に記載されている。粒子間のハロゲ
ン分布が均一であることは望ましい特性である。特に変
動係数20%以下の均一性の高い乳剤は好ましい。別の
好ましい形態は粒子サイズとハロゲン組成に相関がある
乳剤である。例として大サイズ粒子ほどヨード含量が高
く、一方、小サイズほどヨード含量が低いような相関が
ある場合である。目的により逆の相関、他のハロゲン組
成での相関を選ぶことができる。この目的のために組成
の異なる2つ以上の乳剤を混合させることが好ましい。
【0110】粒子の表面近傍のハロゲン化銀組成を制御
することは重要である。表面近傍のヨウ化銀量を高くす
る、或いは塩化銀含量を高くすることは、色素の吸着性
や現像速度を変えるので目的に応じて選ぶことができ
る。表面近傍のハロゲン組成を変える場合に、粒子全体
を包み込む構造でも、粒子の一部分にのみ付着させる構
造のどちらも選ぶことができる。例えば(100)面と
(111)面からなる14面体粒子の一方の面のみハロ
ゲン組成を変える、或いは平板粒子の主平面と側面の一
方のハロゲン組成を変える場合もある。
【0111】本発明に用いるハロゲン化銀粒子は双晶面
を含まない正常晶でも、日本写真学会編、写真工業の基
礎、銀塩写真編(コロナ社)、163頁に解説されてい
るような例、例えば双晶面を一つ含む一重双晶、平行な
双晶面を2つ以上含む平行多重双晶、非平行な双晶面を
2つ以上含む非平行多重双晶なでから目的に応じて選ん
で用いることができる。また形状の異なる粒子を混合さ
せる例は米国特許第4,865,964号に開示されて
いるが、必要によりこの方法を選ぶことができる。正常
晶の場合には(100)面からなる立方体、(111)
面からなる八面体、特公昭55−42737号、特開昭
60−222842号に開示されている(110)面か
らなる12面体粒子を用いることができる。更にJou
rnalof Imaging Science 30
巻、247頁(1986年)に報告されているような
(211)面を代表とする(h11)面粒子、(33
1)面を代表とする(hh1)面粒子、(210)面を
代表とする(hk0)面粒子と(321)面を代表とす
る(hk1)面粒子も調整法に工夫を要するが目的に応
じて選んで用いることができる。(100)面と(11
1)面が一つの粒子に共存する14面体粒子、(10
0)面と(110)面が共存する粒子、或いは(11
1)面と(110)面が共存する粒子など、2つの面或
いは多数の面が共存する粒子も目的に応じて選んで用い
ることができる。
【0112】投影面積の円相当直径を粒子厚みで割った
値をアスペクト比と呼び、平板状粒子の形状を規定して
いる。アスペクト比が1より大きい平板状粒子は本発明
に使用できる。平板状粒子は、クリーブ著「写真の理論
と実際」(Cleav,Photgraphy The
ory and Practice(1930)),1
31頁;ガトフ著、フォトグラフィック・サイエンス・
アンド・エンジニアリング(Gutof,Photog
raphic Science and Engine
ering),第14巻,248〜257頁(1970
年)、米国特許第4,434,226号、同第4,41
4,310号、同第4,433,048号、同第4,4
39,520号及び英国特許第2,112,157号な
どに記載の方法により調製することができる。平板状粒
子を用いた場合、被覆力が上がること、増感色素による
色増感効率が上がることなどの利点があり、先に引用し
た米国特許第4,434,226号に詳しく述べられて
いる。粒子の全投影面積の80%以上の平均アスペクト
比として、1以上100未満が望ましい。より好ましく
は2以上20未満であり、特に好ましくは3以上10未
満である。平均粒子の形状として三角形、六角形、円形
などを選ぶことができる。米国特許第4,798,35
4号に記載されているような六辺の長さがほぼ等しい正
六角形は好ましい形態である。
【0113】平均粒子の粒子サイズとして投影面積の円
相当直径を用いることが多いが、米国特許第4,74
8,106号に記載されているような平均直径が0.6
ミクロン以下の粒子は高画質化にとって好ましい。ま
た、米国特許第4,775,617号に記載されている
ような粒子サイズ分布の狭い乳剤も好ましい。平板粒子
の形状として粒子厚みを0.5ミクロン以下、より好ま
しくは0.3ミクロン以下に限定するのは鮮鋭度を高め
る上で好ましい。更に粒子厚みの変動係数が30%以下
の厚みの均一性が高い乳剤も好ましい。更に特開昭63
−163451号に記載されている粒子の厚みと双晶面
の面間距離を規定した粒子も好ましいものである。
【0114】平板粒子の場合には、透過型の電子顕微鏡
により転位線の観察が可能である。転位線をまったく含
まない粒子、数本の転位を含む粒子或いは多数の転位を
含む粒子を目的に応じて選ぶことは好ましい。また、粒
子の結晶方位の特定の方向に対して直線的に導入された
転位或いは曲がった転位を選ぶこともできるし、粒子全
体に渡って導入する、或いは粒子の特定の部分にのみ導
入する、例えば粒子のフリンジ部に限定して転位を導入
する、などの中から選ぶことができる。転位線の導入は
平板粒子の場合だけでなく、正常晶粒子或いはジャガイ
モ粒子に代表される不定型粒子の場合にも好ましい。こ
の場合にも粒子の頂点、稜などの特定の部分に限定する
ことは好ましい形態である。
【0115】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は欧州特
許第96,412B1号などに開示されているような粒
子に丸みをもたらす処理、或いは西独特許第2,30
6,447C2号、特開昭60−221320号に開示
されているような表面の改質を行ってもよい。
【0116】粒子表面が平坦な構造が一般的であるが、
意図して凹凸を形成することは場合によって好ましい。
特開昭58−106532号、特開昭60−22132
0号に記載されている結晶の一部分、例えば頂点或いは
面の中央に穴をあける方法、或いは米国特許第4,64
3,966号に記載されているラッフル粒子がその例で
ある。
【0117】本発明に用いる乳剤の粒子サイズは電子顕
微鏡を用いた投影面積の円相当直径、投影面積と粒子厚
みから算出する粒子体積の球相当直径或いはコールター
カウンター法による体積の球相当直径などにより評価で
きる。球相当直径として0.05ミクロン以下の超微粒
子から、10ミクロンを越える粗大粒子の中から選んで
用いることができる。好ましくは0.1ミクロン以上3
ミクロン以下の粒子を感光性ハロゲン化銀粒子として用
いることができる。
【0118】本発明に用いる乳剤は粒子サイズ分布の広
い、いわゆる多分散乳剤でも、サイズ分布の狭い単分散
乳剤でも目的に応じて選んで用いることができる。サイ
ズ分布を表す尺度として粒子の投影面積円相当直径或い
は球相当直径の変動係数を用いる場合がある。単分散乳
剤を用いる場合、変動係数が25%以下、より好ましく
は20%以下、更に好ましくは15%以下のサイズ分布
の乳剤を用いるのが良い。
【0119】単分散乳剤を粒子或いは重量で平均粒子サ
イズ分布と規定する場合もある。また感光材料が目標と
する階調を満足させるために、実質的に同一の感色性を
有する乳剤層において粒子サイズの異なる2種以上の単
分散ハロゲン化銀乳剤を同一層に混合又は別層に重層塗
布することができる。更に2種類以上の多分散ハロゲン
化銀乳剤或いは単分散乳剤と多分散乳剤との組み合わせ
を混合或いは重層して使用することもできる。
【0120】本発明に用いられる写真乳剤は、グラフキ
デ著「写真の物理と化学」,ポールモンテ社刊(P.G
lefkides,Chemie et Phisiq
uePhotographique,Paul Mon
tel,1967),ダフィン著「写真乳剤化学」,フ
ォーカルプレス社刊(G.F.Duffin,Phot
ographic Emulsion Chemist
ry,FocalPress,1966),ゼリクマン
ら著「写真乳剤の製造と塗布」,フォーカルプレス社刊
(V.L.Zelikman,et al.,Maki
ng and Coating Photograph
ic Emulsion,Focal Press,1
964)などに記載された方法を用いて調製したハロゲ
ン化銀乳剤の何れもが使用できる。即ち、酸性法、中性
法、アンモニア法等の何れでもよく、また可溶性銀塩と
可溶性ハロゲン塩を反応させる形式としては片側混合
法、同時混合法、それらの組み合わせなどの何れを用い
てもよい。粒子を銀イオン過剰の下において形成させる
方法(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。同時
混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成する液相
のpAgを一定に保つ方法、即ちいわゆるコントロール
ド・ダブルジェット法を用いることもできる。この方法
によると、結晶形が規則的で粒子サイズが均一に近いハ
ロゲン化銀乳剤が得られる。
【0121】乳剤調製用の反応容器に予め沈澱形成した
ハロゲン化銀粒子を添加する方法、米国特許第4,33
4,012号、同第4,301,241号、同第4,1
50,994号は場合により好ましい。これ等種結晶と
して用いることもできるし、成長用のハロゲン化銀とし
て供給する場合も有効である。後者の場合粒子サイズの
小さい乳剤を添加するのが好ましく、添加方法として一
度に全量添加、複数回に分割して添加或いは連続的に添
加するなどの中から選んで用いることができる。また、
表面を改質させるために種々のハロゲン組成の粒子を添
加することも場合により有効である。
【0122】ハロゲン化銀粒子のハロゲン組成の大部分
はごく一部をハロゲン変換法によって変換させる方法
は、米国特許第3,477,852号、同第4,14
2,900号、欧州特許第273,429号、同第27
3,430号、西独公開特許第3,819,241号な
どに開示されており、有効な粒子形成法である。より難
溶性の銀塩に変換するのに可溶性ハロゲンの溶液或いは
ハロゲン化銀粒子を添加することができる。一度に変換
する、複数回に分割して変換する、或いは連続的に変換
するなどの方法から選ぶことができる。
【0123】粒子成長を一定濃度、一定流速で可溶性銀
塩とハロゲン塩を添加する方法以外に、英国特許第1,
469,480号、米国特許第3,650,757号、
同第4,242,445号に記載されているように濃度
を変化させる、或いは流速を変化させる粒子形成法は好
ましい方法である。濃度を変化させる、或いは流速を増
加させることにより、供給するハロゲン化銀量を添加時
間の一次関数、二次関数、或いはより複雑な関数で変化
させることができる。また必要により供給ハロゲン化銀
量を減量することも場合により好ましい。更に溶液組成
の異なる複数個の可溶性銀塩を添加する、或いは溶液組
成の異なる複数個の可溶性ハロゲン塩を添加する場合
に、一方を増加させ、もう一方を減少させるような添加
方式も有効な方法である。
【0124】可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩の溶液を反
応させる時の混合器は米国特許第2,996,287
号、同第3,342,605号、同第3,415,65
0号、同第3,785,777号、西独公開特許第2,
556,885号、同第2,555,364号に記載さ
れている方法の中から選んで用いることができる。
【0125】熟成を促進する目的に対してハロゲン化銀
溶剤が有用である。例えば、熟成を促進するのに過剰量
のハロゲンイオンを反応器中に存在せしめることが知ら
れている。また他の熟成剤を用いることできる。これら
の熟成剤は銀及びハロゲン化物塩を添加する前に反応器
中の分散媒中に全量を配合しておくことができるし、ハ
ロゲン化物塩、銀塩又は解膠剤を加えるとともに反応器
中に導入することもできる。別の変形態様として、熟成
剤をハロゲン化銀及び銀塩添加段階で独立して導入する
こともできる。
【0126】アンモニア、チオシアン酸塩(ロダンカ
リ、ロダンアンモニウム等)、有機チオエーテル化合物
(例えば、米国特許第3,574,628号、同第3,
021,215号、同第3,057,724号、同第
3,038,805号、同第4,276,374号、同
第4,297,439号、同第3,704,130号、
同第4,782,013号、特開昭57−104926
号などに記載の化合物)、チオン化合物(例えば、特開
昭53−82408号、同55−77737号、米国特
許第4,221,863号などに記載されている四置換
チオウレアや特開昭53−144319号に記載されて
いる)や、特開昭57−202531号に記載されてい
るハロゲン化銀粒子の成長を促進しうるメルカプト化合
物、アミン化合物(例えば特開昭54−100717号
等)等が挙げられる。
【0127】本発明の乳剤調製時に用いられる保護コロ
イドとして、及びその他の親水性コロイド層のバインダ
ーとしては、ゼラチンを用いるのが有利であるが、それ
以外の親水性コロイドも用いることができる。
【0128】例えば、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の
高分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等
の蛋白質、ヒドロキシセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、セルロース硫酸エステル等のようなセルロー
ス誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体、アラビアゴ
ム、デキストラン、プルラン等の多糖質のような天然化
合物などの糖誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルアルコール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリ
ドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリ
ルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾ
ール等の単一或いは共重合体のような多種の合成親水性
高分子物質を用いることができる。また、米国特許第
4,960,681号、特開昭62−245260号等
に記載の高吸水性ポリマー、即ち−COOM又は−SO
3M(Mは水素原子又はアルカリ金属)を有するビニル
モノマーとの共重合体又はこのビニルモノマー同士、も
しくは他のビニルモノマーとの共重合体(例えばメタク
リル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモニウム、住友化
学(株)製のスミカゲルL−5H)も使用される。これ
らのバインダーは2種以上組み合わせて用いることもで
きる。ゼラチンと上記のバインダーの組み合わせも好ま
しい。
【0129】ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンの他、
酸処理ゼラチンやカルシウムなどの含有量を減らしたい
わゆる脱灰ゼラチンから選択すれば良く、組み合わせて
用いることも好ましい。Bull.Soc.Sci.P
hoto.Japan.No.16.p30(196
6)に記載されたような酵素処理ゼラチンを用いても良
く、またゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用いるこ
とができる。特開平1−58426号に記載の低分子量
ゼラチンを用いることは平板状粒子の調製に好ましい。
【0130】熱現像感光材料の場合には、感光性ハロゲ
ン化銀乳剤と共に有機銀塩酸化剤を用いても良いが、そ
れを形成するのに使用しうる有機化合物としては、米国
特許第4,500,626号第52〜53欄に記載のベ
ンゾトリアゾール類、脂肪酸その他の化合物がある。ま
た米国特許第4,775,613号記載のアセチレン銀
も有用である。有機銀塩は2種以上を併用してもよい。
以上の有機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モル当たり、
0.01〜10モル、好ましくは0.01〜1モルを併
用することができる。感光性ハロゲン化銀乳剤と有機銀
塩の塗布量合計は銀換算で0.05〜10g/m2、好
ましくは0.1〜4g/m2が適当である。
【0131】本発明に用いる乳剤は脱塩のために水洗
し、新しく用意した保護コロイド分散にすることが好ま
しい。水洗の温度は目的に応じて選べるが、5〜20℃
の範囲で選ぶことが好ましい。水洗時のpHも目的に応
じて選べるが、2〜10の間で選ぶことが好ましい。更
に好ましくは3〜8の範囲である。水洗時のpAgも目
的に応じて選べるが、5〜10の間で選ぶことが好まし
い。水洗の方法としてヌードル水洗法、半透膜を用いた
透析法、遠心分離法、凝析沈降法、イオン交換法のなか
から選んで用いることができる。凝析沈降法の場合には
硫酸塩を用いる方法、有機溶媒を用いる方法、水溶性ポ
リマーを用いる方法、ゼラチン誘導体を用いる方法など
の中から選ぶことができる。
【0132】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子はイ
オウ増感、セレン増感、テルル増感(これら3種はカル
コゲン増感と総称される。)、貴金属増感、又は還元増
感の少なくとも1つをハロゲン化銀乳剤の製造工程の任
意の工程で施すことができる。2種以上の増感法を組み
合わせることは好ましい。どの工程で化学増感するかに
よって種々のタイプの乳剤を調製することができる。粒
子内部に化学増感核を埋め込むタイプ、粒子表面から浅
い位置に埋め込むタイプ、或いは表面に化学増感核を作
るタイプがある。本発明の乳剤は目的に応じて化学増感
核の場所を選ぶことができるが、一般に好ましいのは表
面近傍に少なくとも一種の化学増感核を作った場合であ
る。
【0133】本発明で好ましく実施しうる化学増感はカ
ルコゲン増感と貴金属増感の単独又はそれらの組み合わ
せであり、ジェームス(T.H.James)著、ザ・
フォトグラフィック・プロセス、第4版、マクミラン社
刊、1977年(T.H.James,The Pho
tographic Process,4th ed.
Macmillan,1977)67−76頁に記載さ
れているように活性ゼラチンを用いて行うことができる
し、またリサーチ・ディスクロージャーItem120
08(1974年4月)、同Item13452(19
75年6月)、同Item307105(1989年1
1月)、米国特許第2,642,361号、同第3,2
97,446号、同第3,772,031号、同第3,
857,711号、同第3,901,714号、同第
4,266,018号及び同第3,904,415号並
びに英国特許第1,315,755号に記載されるよう
にpAg5〜10、pH5〜8及び温度30〜80℃に
おいてイオウ、セレン、テルル、金、白金、パラジウ
ム、イリジウム又はこれらの増感剤の複数を組み合わせ
て行うことができる。
【0134】イオウ増感においては、不安定イオウ化学
物を用い、具体的にはチオ硫酸塩(例えば、ハイポ)、
チオ尿素類(例えば、ジフェニルチオ尿素、トリエチル
チオ尿素、アリルチオ尿素等)、ローダニン類、メルカ
プト類、チオアミド類、チオヒダントイン類、4−オキ
ソオキサゾリジン−2−チオン類、ジ或いはポリスルフ
ィド類、ポリチオン酸塩及び元素状イオウ、並びに米国
特許第3,857,711号、同第4,266,018
号及び同第4,054,457号に記載されている公知
のイオウ含有化合物を用いることができる。イオウ増感
は貴金属増感と組み合わせて用いられる場合が多い。
【0135】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子に対
して使用する好ましいイオウ増感剤量はハロゲン化銀1
モル当たり1×10-7×10-3モルであり、更に好まし
いのは5×10-7〜1×10-4モルである。
【0136】セレン増感においては、公知の不安定セレ
ン化合物を用い、例えば米国特許第3,297,446
号、同第3,297,447号等に記載のセレン化合物
を用いることができ、具体的には、コロイド状金属セレ
ニウム、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメチルセレ
ノ尿素、テトラメチルセレン尿素等)、セレノケトン類
(例えば、セレノアセトン)、セレノアミド類(例え
ば、セレノアセトアミド)、セレノカルボン酸及びエス
テル類、イソセレノシアネート類、セレナイド類(例え
ば、ジエチルセレナイド、トリフェニルホスフィンセレ
ナイド)、セレノホスフェート類(例えば、トリ−p−
トリルセレノホスフェート)等のセレン化合物を用いる
ことができる。セレン増感はイオウ増感或いは貴金属増
感或いはその両方と組み合わせて用いた方が好ましい場
合がある。
【0137】セレン増感剤の使用量は、使用するセレン
化合物、ハロゲン化銀粒子、化学熟成条件等により変わ
るが、一般にハロゲン化銀1モル当たり10-8〜10-4
モル、好ましくは10-7〜10-5モル程度を用いる。
【0138】本発明で用いられるテルル増感剤として
は、カナダ特許第800,958号、英国特許第1,2
95,462号、同第1,396,696号、特願平2
−333819号、同3−131598号に記載の化合
物を用いることができ、具体的なテルル増感剤として
は、コロイド状テルル、テルロ尿素類(例えば、テトラ
メチルテルロ尿素、N−カルボキシエチル−N′,N′
−ジメチルテルロ尿素、N,N′−ジメチルエチレンテ
ルロ尿素)、イソテルロシアナート類、テルロケトン
類、テルロアミド類、テルロヒドラジド類、テルロエス
テル類、ホスフィンテルリド類(例えば、トリブチルホ
スフィンテルリド、ブチルジイソプロピルホスフィンテ
ルリド)、他のテルル化合物(例えば、ポタシウムテル
ロシアナート、テルロペンタチオネートナトリウム塩)
等が挙げられる。
【0139】テルル増感剤の使用量は、ハロゲン化銀1
モル当たり10-7〜5×10-2モル、好ましくは5×1
-7〜10-3モル程度である。
【0140】貴金属増感においては、白金、金、パラジ
ウム、イリジウム等の貴金属塩を用いることができ、中
でも特に金増感、パラジウム増感及び両者の併用が好ま
しい。金増感の場合には、塩化金酸、カリウムクロロオ
ーレート、カリウムオーリチオシアネート、硫化金、金
セレナイド等の公知の化合物を用いることができる。パ
ラジウム化合物はパラジウム2価塩又は4価の塩を意味
する。好ましいパラジウム化合物は、R2PdX6又はR
2PdX4で表される。ここでRは水素原子、アルカリ金
属原子又はアンモニウム基を表す。Xはハロゲン原子を
表し、塩素、尿素又はヨウ素原子を表す。
【0141】具体的には、K2PdCl4、(NH42
dCl5、NaPdCl4、(NH42PdCl4、Li2
PdCl4、Na2PdCl6又はK2PdBr4が好まし
い。金化合物及びパラジウム化合物はチオシアン酸塩或
いはセレノシアン酸塩と併用することが好ましい。
【0142】本発明に用いられる乳剤は金増感を併用す
ることが好ましい。金増感剤の好ましい量としてハロゲ
ン化銀1モル当たり1×10-7〜1×10-3モル、更に
好ましくは5×10-7〜5×10-4モルである。パラジ
ウム化合物の好ましい範囲は5×10-7〜1×10-3
ルである。チオシアン化合物或いはセレノシアン化合物
の好ましい範囲は1×10-6〜5×10-2モルである。
【0143】本発明のハロゲン化銀乳剤を粒子形成中粒
子形成後でかつ化学増感前或いは化学増感中、或いは化
学増感後に還元増感することは好ましい。
【0144】ここで還元増感とはハロゲン化銀乳剤に還
元増感剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれるpAg1〜
7の低pAgの雰囲気で成長させる或いは、熟成させる
方法、高pH熟成と呼ばれるpH8〜11の高pHの雰
囲気で成長させる或いは熟成させる方法の何れでも選ぶ
こともできる。また2つ以上の方法を併用することもで
きる。
【0145】還元増感剤を添加する方法は還元増感のレ
ベルを微妙に調節できる利点で好ましい方法である。
【0146】還元増感剤としては第一錫塩、アスコルビ
ン酸及びその誘導体、アミン及びポリアミン類、ヒドラ
ジン及びその誘導体、ホルムアミジンスルフィン酸、シ
ラン化合物、ボラン化合物などの公知の還元増感剤を選
んで用いることができ、また2種以上の化合物を併用す
ることもできる。還元増感剤として塩化第一錫、アミノ
イミノメタンスルフィン酸(俗称、二酸化チオ尿素)、
ジメチルアミンボラン、アスコルビン酸及びその誘導体
が好ましい化合物である。還元剤増感剤の添加量は乳剤
製造条件に依存するので添加量を選ぶ必要があるが、ハ
ロゲン化銀1モル当たり10-7〜10-3モルの範囲が適
当である。
【0147】いわゆる化学増感助剤の存在下に化学増感
することもできる。有用な化学増感剤には、アザインデ
ン、アザピリダジン、アザピリミジンのごとき化学増感
の過程でカブリを抑制し、かつ感度を増大させるものと
して知られた化合物が用いられる。化学増感助剤改質剤
の例は、米国特許第2,131,038号、同第3,4
11,914号、同第3,554,757号、特開昭5
8−126526号及び前述ダフィン著「写真乳剤化学
の138〜143頁」に記載されている。
【0148】本発明に用いられる乳剤に製造工程中に銀
に対する酸化剤を用いることが好ましい。銀に対する酸
化剤ては、金属銀に作用して銀イオンに変換せしめる作
用を有する化合物を言う。特にハロゲン化銀粒子の形成
過程及び化学増感過程において複製する極めて微小な銀
粒子を銀イオンにせしめる化合物が有効である。ここで
生成する銀イオンは、ハロゲン化銀、硫化銀、セレン化
銀等の水に難溶な銀塩を形成してもよく、また硝酸銀等
の水に易溶の銀塩を形成しても良い。銀に対する酸化剤
は無機物であっても、有機物であってもよい。無機の酸
化剤としては、オゾン、過酸化水素及びその付加物(例
えば、NaBO2、H22・H2O,2NaCO3・H2
2、Na427・H22、2NaSO4・H22・2H2
O)、ペルオキシ酸塩(例えば、K228、K2
26、K228)ペルオキシ錯体化合物(例えば、K2
〔Ti(O2)C24〕・3H2O、4K2SO4・Ti
(O2)OH・SO4・2H2O、Na3〔VO(O2
(C242〕・6H2O)、過マンガン酸塩(例えばK
MnO4)、クロム酸塩(例えばK2CrO7)などの酸
素酸塩、ヨウ素や臭素などのハロゲン元素、過ハロゲン
酸塩(例えば、過ヨウ素酸カリウム)、高原子価の金属
の塩(例えば、ヘキサシアノ第二鉄酸カリウム)及びチ
オスルホン酸塩などがある。
【0149】また、有機の酸化剤としては、p−キノン
などのキノン類や、過酢酸や過安息香酸などの有機過酸
化物、活性ハロゲンを放出する化合物(例えば、N−ブ
ロムサクシンイミド、クロラミンT、クロラミンB)が
例として挙げられる。
【0150】本発明に用いられる好ましい酸化剤は、オ
ゾン、過酸化水素及びその付加物、ハロゲン元素、チオ
スルホン酸塩の無機酸化剤及びキノン類の有機酸化剤で
ある。前述の還元増感と銀に対する酸化剤を併用するの
は好ましい態様である。酸化剤を用いた後、還元増感を
施す方法、その逆方向或いは両者を同時に共存させる方
法のなかから選んで用いることができる。これらの方法
は粒子形成工程でも化学増感工程でも選んで用いること
ができる。
【0151】本発明に用いられる写真乳剤には、感光材
料の製造工程、保存中或いは写真処理中のカブリを防止
し、或いは写真性能を安定化させる目的で、種々の化合
物を含有させることができる。即ち、チアゾール類、例
えばベンゾチアゾール塩、ニトロイミダゾール類、ニト
ロベンズイミダゾール類、クロロベンズイミダゾール
類、ブロモベンズイミダゾール類、メルカプトチアゾー
ル類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプトベン
ズイミダゾール類、メルカプトチアゾール類、アミノト
リアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ニトロベンゾト
リアゾール類、メルカプトテトラゾール類(特に、1−
フェニル−5−メルカプトテトラゾール)、メルカプト
ピリミジン、メルカプトトリアジン、例えばオキサゾリ
ンチオンのようなチオケト化合物、アザインデン類、例
えばトリアザインデン類、テトラアザインデン類(特に
4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テト
ラアザインデン)、ペンタアザインデン類などのような
カブリ防止剤又は安定剤として知られた多くの化合物を
加えることができる。例えば、米国特許第3,954,
474号、同第3,982,947号、特公昭52−2
8660号に記載されたものを用いることができる。好
ましい化合物の一つに特願昭62−47225号に記載
された化合物がある。カブリ防止剤及び安定剤は粒子形
成前、粒子形成中、粒子形成後、水洗工程、水洗後の分
散時、化学増感前、化学増感中、化学増感後、塗布前の
いろいろな時期に目的に応じて添加することができる。
乳剤調整中に添加して本来のカブリを防止及び安定化効
果を発現する以外に、粒子の晶壁を抑制する、粒子サイ
ズを小さくする、粒子の溶解性を減少させる、化学増感
を制御する、色素の配列を制御するなどの多目的に用い
られることができる。
【0152】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀に
緑感性、赤感性、赤外感性の感色性を持たせる場合に
は、感光性ハロゲン化銀乳剤をメチン色素類その他によ
って分光増感する。また、必要に応じて青感性乳剤に青
色領域の分光増感を施してもよい。
【0153】用いられる色素には、シアニン色素、メロ
シアニン色素、複素シアニン色素、複合メロシアニン色
素、複合シアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘ
ミシアニン色素、スチリル色素及びヘミオキソノール色
素が包含される。特に有用な色素はシアニン色素、メロ
シアニン色素、及び複合メロシアニン色素に属する色素
である。これらの色素類には、塩基異節環核としてシア
ニン色素類に通常利用される核の何れをも適用できる。
即ち、ピロリン核、オキサゾリン核、チアゾリン核、ピ
ロール核、オキサゾール核、チアゾール核、セレナゾー
ル核、イミダゾール核、テトラゾール核、ピリジン核な
ど、これらの核に脂環式炭化水素環が融合した、及びこ
れらの核に芳香族炭化水素環が融合した核、即ちインド
レニン核、ベンズインドレニン核、インドール核、ベン
ズオキサゾール核、ナフトオキサゾール核、ベンゾチア
ゾール核、ナフトチアゾール核、ベンゾセレナゾール
核、ベンズイミダゾール核、ローダニン核、チオバルビ
ツール酸核などの5〜64−ヒドロキシ−6−メチル−
異節環核を適用することができる。これらの核は炭素原
子上に置換されていてもよい。具体的には米国特許第
4,617,257号、特開昭59−180550号、
同64−13546号、特願平5−45828号、同5
−45834号などに記載の増感色素が挙げられる。
【0154】メロシアニン色素又は複合メロシアニン色
素にはケトメチレン構造を有する核として、ピラゾリン
−5−オン核、チオヒダントイン核、2−チオオキサゾ
リジン−2,4−ジオン核、チアゾリジン−2,4−ジ
オン核、ローダニン核、チオバルビツール酸核等の5〜
6員異節環核を適用することができる。
【0155】これらの色素は単独に用いてもよいが、そ
れらを組み合わせて用いてもよく、増感色素の組み合わ
せは特に強色増感や分光感度の波長調節の目的でしばし
ば用いられる。その代表例は米国特許第2,688,5
45号、同第3,397,060号、同第2,977,
229号、同第3,522,052号、同第3,52
7,64号、同第3,617,293号、同第3,62
8,964号、同第3,672,898号、同第3,6
79,428号、同第3,703,377号、同第3,
769,301号、同第3,814,609号、同第
3,837,862号、同第4,026,707号、英
国特許第1,344,281号、同第1,507,80
3号、特公昭43−4936号、同53−12375
号、特開昭52−110618号、同52−10992
5号に記載されている。
【0156】増感色素とともに、それ自身分光増感作用
を持たない色素或いは可視光を実質的に吸収しない化合
物であって、強色増感を示す化合物を乳剤中に含んでい
てもよい(例えば米国特許第3,615,641号、特
開昭63−23145号等に記載のもの)。
【0157】これらの増感色素を乳剤中に添加する時期
は、これまで有用であると知られている乳剤調製のいか
なる段階であってもよい。
【0158】もっとも普通には化学増感の完了後塗布前
までの時期に行われるが、米国特許第3,628,96
9号及び同第4,225,666号に記載されているよ
うに、化学増感剤と同時期に添加し、分光増感を化学増
感と同時に行うことも、特開昭58−113928号に
記載されているようにの化学増感に先立って行うことも
できる。また、ハロゲン化銀粒子沈澱生成の完了前に添
加し、分光増感を開始することもできる。更に米国特許
第4,183,756号、同4,225,666号に従
ってハロゲン化銀粒子の核形成前後でもよく、化学物の
一部を化学増感前に添加し、残部を化学増感の後で添加
するような分割した添加も可能である。
【0159】またこれらの増感色素や強色増感剤は、メ
タノールなどの有機溶媒の溶液、ゼラチンなどの分散物
或いは界面活性剤の溶液で添加すればよい。
【0160】添加量は一般にハロゲン化銀1モル当たり
4×10-6ないし8×10-3モル程度であるが、より好
ましいハロゲン化銀粒子サイズ0.2〜1.2μmの場
合は約5×10-5〜2×10-3モルがより有効である。
【0161】本技術に関する感光材料には、前記の種々
の添加剤が用いられるが、それ以外にも目的に応じて種
々の添加剤を用いることができる。
【0162】これらの添加剤は、より詳しくはリサーチ
・ディスクロージャーItem17643(1978年
12月)、同Item18176(1979年11月)
及び同Item307105(1989年11月)に記
載されており、その該当個所を後掲の表にまとめて示し
た。
【0163】
【表1】
【0164】硬膜剤としては上記のほかに、米国特許第
4,678,739号第41欄、同第4,791,04
2号、特開昭59−116655号、同62−2452
61号、同61−18942号、特開平4−21804
4号等に記載の硬膜剤が挙げられる。より具体的には、
アルデヒド系硬膜剤(ホルムアルデヒドなど)、アジリ
ン系硬膜剤、エポキシ系硬膜剤、ビニルスルホン系硬膜
剤(N,N′−エチレン−ビス(ビニルスルホニルアセ
トアミド)エタンなど)、N−メチロール系硬膜剤(ジ
メチロール尿素など)、或いは高分子硬膜剤(特開昭6
2−234157号などに記載の化合物)が挙げられ
る。これらの硬膜剤は、塗布されたゼラチン1gあたり
0.001〜1g、好ましくは0.005g〜0.5g
が用いられる。また添加する層は、感光材料や色素固定
材料などの構成層の何れの層でもよいし、2層以上に分
割して添加してもよい。
【0165】本発明の感光材料には、接着防止、すべり
性改良、非光沢面化などの目的でマット剤を用いること
ができる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポリオレフ
ィン又はポリメタクリレートなどの特開昭61−882
56号(29)頁記載の化合物の他に、ベンゾグアナミ
ン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、AS樹脂
ビーズなどの特開昭63−274944号、同63−2
74952号記載の化合物がある。その他前記RD誌記
載の化合物が使用できる。これらのマット剤は最上層
(保護層)のみならず必要に応じて下層に添加すること
もできる。その他、熱現像感光材料の構成層には、熱溶
剤、消泡剤、防菌剤、防黴剤、コロイダルシリカ等を含
ませても良い。これらの添加剤の具体例は特開昭61−
88256号(26)〜(32)頁、特開平3−113
38号、特公平2−51496号等に記載されている。
【0166】本発明の感光材料の構成層には、塗布助
剤、剥離性改良、滑り性改良、帯電防止、現像促進等の
目的で種々の界面活性剤を使用することができる。界面
活性剤の具体例は前記RD誌、特開昭62−17346
3号、同62−183457号等に記載されている。熱
現像感光材料の場合には構成層に滑り性改良、帯電防
止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化合物を含ませ
ることも好ましい。有機フルオロ化合物の代表例として
は、特公昭57−9053号第8〜17欄、特開昭61
−20944号、同62−135836号等に記載され
ているフッ素系界面活性剤、又はフッ素油などのオイル
状フッ素系化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂などの
固体状フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ素化合物が挙
げられる。
【0167】本発明の感光材料には、公知の褪色防止剤
を用いることができる。有機褪色防止剤としては、ハイ
ドロキノン類、5−ヒドロキシクロマン類、5−ヒドロ
キシクマラン類、パラアルコキシフェノール類、ビスフ
ェノール類を中心としたヒンダードフェノール類、没食
子酸誘導体、メチレンジオキシベンゼン類、アミノフェ
ノール類、ヒンダードアミン類及びこれら各化合物のフ
ェノール性水酸基をシリル化、アルキル化したエーテル
もしくはエステル誘導体が代表例として挙げられる。ま
た、(ビスサリチルアルドキシマト)ニッケル錯体及び
(ビス−N,N−ジアルキルジチオカルバマト)ニッケ
ル錯体に代表される金属錯体も使用できる。イエロー色
素像の熱、湿度及び光による劣化防止に、米国特許第
4,268,593号に記載されたような、ヒンダード
アミンとヒンダードフェノールの両部分構造を同一分子
中に有する化合物は良い結果を与える。また、マゼンタ
色素像の劣化、特に光による劣化防止をするためには特
開昭56−159644号に記載のスピロインダン類、
及び特開昭55−89835号に記載のハイドロキノン
ジエーテルもしくはモノエーテルの置換したクロマン類
が好ましい結果を与える。
【0168】本発明の感光材料の構成層には、種々のカ
ブリ防止剤又は写真安定剤及びそれらのプレカーサーを
使用することができる。その具体例としては前記RD
誌,米国特許第5,089,378号、同第4,50
0,627号、同第4,614,702号、特開昭64
−13546号(7)〜(9)頁、(57)〜(71)
頁及び(81)〜(97)頁、米国特許第4,775,
610号、同第4,626,500号、同第4,98
3,494号、特開昭62−174747号、同62−
239148号、同63−264747号、特開平1−
150135号、同2−110557号、同2−178
650号、RD.No.17,643号(1978年)
(24)〜(25)頁等に記載の化合物が挙げられる。
これらの化合物は銀1モル当たり5×10-6〜1×10
-1が好ましく、更に1×10-5〜1×10-2が好ましく
用いられる。
【0169】本発明に使用できる適当な支持体は、ポリ
エチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン類、ポリ
カーボネート類、セルロースアセテート、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート類、ポリ塩
化ビニル等の合成プラスチックフィルムならびに写真用
原紙、印刷用紙、バライタ紙、及びレジンコート紙等の
紙支持体ならびに上記プラスチックフィルムに反射層を
設けた支持体、特開昭62−253195号(29〜3
1頁)に支持体として記載されたものが挙げられる。前
述のRD.No.17643の28頁、同No.187
16の647頁右欄から648頁左欄、及び同No.3
07105の879頁に記載されたものも好ましく使用
できる。これらの支持体には米国特許第4,141,7
35号のようにTg以下の熱処理を施すことで、巻き癖
をつきにくくしたものを用いることができる。また、こ
れらの支持体表面を支持体と乳剤下塗り層との接着の向
上を目的に表面処理を行っても良い。本発明では、グロ
ー放電処理、紫外線照射処理、コロナ処理、火炎処理を
表面処理として用いることができる。更に公知技術第5
号(1991年3月22日アズテック有限会社発行)の
44〜149頁に記載の支持体を用いることもできる。
ポリエチレンジナフタレンジカルボキシラートなどの透
明支持体やその上に透明磁性体を塗布したような支持体
を用いることができる。
【0170】熱現像感光材料においては、現像時の処理
温度及び処理時間の変動に対し、常に一定の画像を得る
目的で種々の現像停止剤を用いることができる。ここで
いう現像停止剤とは、適性現像後、速やかに塩基を中和
又は塩基と反応して膜中の塩基濃度を下げ、現像を停止
する化合物又は銀及びは銀塩と相互作用して現像を抑制
する化合物である。具体的には、加熱により酸を放出す
る酸プレカーサー、加熱により共存する塩基と置換反応
を起こす親電子化合物、又は含窒素ヘテロ環化合物、メ
ルカプト化合物及びその前駆体等が挙げられる。更に詳
しくは特開昭62−253159号(31)〜(32)
頁に記載されている。
【0171】本発明の感光材料が熱現像感光材料として
用いられる場合には、塩基の供給法として塩基プレカー
サーから塩基を発生する方法が好ましい。本発明で用い
られる塩基プレカーサーとしては、熱により脱炭酸する
有機酸と塩基の塩、分子内求核置換反応、ロッセン転位
又はベックマン転位等の反応により分解してアミン類を
放出する化合物など、加熱により何らかの反応を起こし
て塩基を放出するもの、及び電解や錯形成反応により塩
基を発生する化合物が好ましく用いられる。前者の加熱
により塩基を発生するタイプの塩基プレカーサーとして
は英国特許第998,959号等に記載のトリクロロ酢
酸の塩、更に安定性の改良されたものとして米国特許第
4,060,420号に記載のα−スルホニル酢酸の
塩、特願昭58−55700号に記載のプロピオール酸
の塩、米国特許第4,088,496号に記載の2−カ
ルボキシカルボアミド誘導体、塩基成分に有機塩基の他
にアルカリ金属、アルカリ土類金属を用いた熱分解性酸
との塩(特願昭58−69597号)、ロッセン転位を
利用した特願昭58−43860号に記載のヒドロキサ
ムカルバメート類、加熱によりニトリルを生成する特願
昭58−31614号に記載のアルドキシムカルバメー
ト類が挙げられる。その他、英国特許第998,945
号、同第2,079,480号、特開昭50−2262
25号、米国特許第3,220,846号、同第4,5
14,493号、同第4,657,848号及び公知技
術第5号(1991年3月22日、アズテック有限会社
発行)55頁〜86頁等に記載の塩基プレカーサーも有
用である。
【0172】本発明の感光材料に画像を露光し記録する
方法としては、例えばカメラ等を用いて風景や人物など
を直接撮影する方法、プリンターや引伸機等を用いてリ
バーサルフィルムやネガフィルムを通して露光する方
法、複写機の露光装置等を用いて、原画をスリットなど
を通して走査露光する方法、画像情報と電気信号を経由
して発効ダイオード、各種レーザー(レーザーダイオー
ド、ガスレーザーなど)などを発光させ走査露光する方
法(特開平2−129625号、特願平3−33818
2号、同4−9388号、同4−281442号等に記
載の方法)、画像情報をCRT、液晶ディスプレー、エ
レクトロルミネッセンスディスプレー、プラズマディス
プレーなどの画像表示装置に出力し、直接又は光学系を
介して露光する方法などがある。
【0173】感光材料へ画像を記録する光源としては、
上記のように自然光、タングステンランプ、発光ダイオ
ード、レーザー光源、CRT光源などの米国特許第4,
500,626号第56欄、特開平2−53378号、
同2−54672号記載の光源や露光方法を用いること
ができる。また、非線形光学材料とレーザー光等のコヒ
ーレントな光源を組み合わせた波長変換素子を用いて画
像露光することもできる。ここで非線形光学材料とは、
レーザー光のような強い光電界を与えたときに現れる分
局と電界との非線形性を発現可能な材料であり、ニオブ
酸リチウム、リン酸二水素カリウム(KDP)、沃素酸
リチウム、BaB24などに代表される無機化合物や、
尿素誘導体、ニトロアニリン誘導体、例えば、3−メチ
ル−4−ニトロピリジン−N−オキシド(POM)のよ
うなニトロピリジン−N−オキシド誘導体、特開昭61
−53462号、同62−210432号に記載の化合
物が好ましく用いることができる。波長変換素子の形態
としては、単結晶光導波路型、ファイバー型等が知られ
ており、その何れもが有用である。
【0174】また、前記の画像情報はビデオカメラ、電
子スチルカメラ等から得られる画像信号、日本テレビジ
ョン信号規格(NTSC)に代表されるテレビ信号、原
画をスキャナー等多数の画素に分割して得た画像信号、
CG、CADで代表されるコンピューターを用いて作成
された画像を利用できる。
【0175】本発明の発色現像主薬は、カラーネガ、カ
ラーペーパー、カラーインスタント写真及びカラー反転
用或いは色像を形成するX−レイ感材及び製版用感材等
のすべてのハロゲン化銀感光材料に用いることができ
る。また、本発明の発色現像主薬はハロゲン化銀感光材
料中に添加することができ、処理液中にも添加すること
ができる。
【0176】本発明の発色現像主薬をハロゲン化銀感光
材料中に添加した場合には、加熱処理或いはアクチベー
ター処理により現像することができる。
【0177】感光材料の加熱処理は当該技術分野では公
知であり、熱現像感光材料とそのプロセスについては、
例えば写真光学の基礎(1979年、コロナ社発行)の
553頁〜555頁、1978年4月発行映像情報40
頁、Nebletts Handbook of Ph
otography and Reprography
7th Ed.(Van Nostrand and
ReinholdCompany)の32〜33頁、
米国特許第3,152,904号、同第3,301,6
78号、同第3,392,020号、同第3,457,
075号、英国特許第1,131,108号、同第1,
167,777号及びリサーチ・ディスクロージャー誌
1978年6月号9〜15頁(RD−17029)に記
載されている。
【0178】アクチベーター処理とは、発色現像主薬を
感光材料の中に内蔵させておき、発色現像主薬を含まな
い処理液で現像処理を行う処理方法をさしている。この
場合の処理液は通常の現像処理液成分に含まれている発
色現像主薬を含まないことが特徴で、その他の成分(例
えばアルカリ、補助現像主薬など)を含んでいても良
い。アクチベーター処理については欧州特許第545,
491A1号、同第565,165A1号などの公知文
献に例示されている。
【0179】次に本発明においてアクチベーター処理の
場合に用いられる処理素材及び処理方法について詳細に
説明する。本発明において、感光材料は現像(銀現像/
内蔵発色現像主薬のクロス酸化)、脱銀及び水洗又は安
定化処理される。また水洗又は安定化処理後、アルカリ
付与などの発色増強のための処理(アルカリ処理)も施
される場合がある。
【0180】本発明で感光材料を現像液を用いて現像処
理する際、現像液にはハロゲン化銀の現像主薬として機
能し、及び/又は銀現像で生じる現像主薬酸化体が感光
材料中に内蔵してある発色現像主薬をクロス酸化する機
能を有する補助現像主薬を用いることが好ましい。好ま
しくはピラゾリドン類、ジヒドロキシベンゼン類、レダ
クトン類及びアミノフェノール類が用いられ、特に好ま
しくはピラゾリドン類が用いられる。
【0181】ピラゾリドン類としては1−フェニル−3
−ピラゾリドン類が好ましく、1−フェニル−3−ピラ
ゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラ
ゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシ
メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジ
ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
5−メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−5−フ
ェニル−3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4−メチ
ル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−p
−クロロフェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル
−3−ピラゾリドン、1−フェニル−2−ヒドロキシメ
チル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェ
ニル−2−アセチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル
−2−ヒドロキシメチル−5−フェニル−3−ピラゾリ
ドン、1−(2−クロロフェニル)−4−ヒドロキシメ
チル−4−メチル−3−ピラゾリドンなどがある。
【0182】ジヒドロキシベンゼン類としては、ハイド
ロキノン、クロロハイドロキノン、ブロムハイドロキノ
ン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノ
ン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロ
ロハイドロキノン、2,5−ジメチルハイドロキノン、
ハイドロキノンモノスルホン酸カリウム等がある。
【0183】レダクトン類としては、N−メチル−p−
アミノフェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−p
−アミノフェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)
グリシン、2−メチル−p−アミノフェノールなどがあ
る。
【0184】これら化合物は通常単独で用いるが、現像
及びクロス酸化活性を高めるために2種以上併用して用
いることも好ましい。これら化合物の現像液中での使用
量は、2.5×10-4モル/リットル〜0.2モル/リ
ットル、好ましくは0.0025モル/リットル〜0.
1モル/リットル、更に好ましくは0.001モル/リ
ットル〜0.05モル/リットルである。
【0185】本発明の現像液に用いられる保恒剤として
は、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウ
ム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム、ヒドロキシ
ルアミン・硫酸塩があり、使用量としては0.1モル/
リットル以下、好ましくは0.001〜0.02モル/
リットルの範囲で用いられる場合がある。感光材料に高
塩化銀乳剤を使用する場合には、上記化合物は0.00
1モル/リットル以下、好ましくはまったく含有されて
いないこともある。
【0186】本発明では、前記ヒドロキシルアミンや亜
硫酸イオンに替えて有機保恒剤を含有することが好まし
い。ここで有機保恒剤とは、現像液に添加することで前
記現像主薬の劣化速度を減じる有機化合物全般を指す。
即ち、現像主薬の空気などによる酸化を防止する機能を
有する有機化合物類であるが、中でもヒドロキシルアミ
ン誘導体(ヒドロキシルアミンを除く)、ヒドロキサム
酸類、ヒドラジン類、フェノール類、α−ヒドロキシケ
トン類、α−アミノケトン類、糖類、モノアミン類、ジ
アミン類、ポリアミン類、4級アンモニウム類、ニトロ
キシラジカル類、アルコール類、オキシム類、ジアミド
化合物、縮環式アミン類などが特に有効な有機保恒剤で
ある。これらは特開昭63−4235号、同63−53
41号、同63−30845号、同63−21647
号、同63−44655号、同63−46454号、同
63−53551号、同63−43140号、同63−
56654号、同63−58346号、同63−431
38号、同63−146041号、同63−44657
号、同63−44656号、米国特許第3,615,5
03号、同第2,494,903号、特公昭48−30
496号などに記載されている。その他の保恒剤として
特開昭57−44148号及び同57−53749号に
記載の各種金属類、特開昭59−180588号記載の
サリチル酸類、特開昭54−3532号記載のアルカノ
ールアミン類、特開昭56−94349号記載のポリエ
チレンイミン類、米国特許第3,746,544号等に
記載の芳香族ポリヒドロキシ化合物などを必要に応じて
含有してもよい。特に特開平4−97355号631頁
〜632頁に記載のアルカノールアミン類及び同特許6
27頁〜630頁に記載のジアルキルヒドロキシルアミ
ンを含有することが好ましい。更に、ジアルキルヒドロ
キシルアミン類及び/又はヒドラジン誘導体とアルカノ
ールアミンとを併用して使用すること、又は欧州特許第
530,921A1に記載のジアルキルヒドロキシルア
ミンとグリシンに代表されるα−アミノ酸を併用するこ
とも好ましい。これらの化合物の使用量は、現像液1リ
ットル当たり、好ましくは1×10-3〜5×10-1
ル、より好ましくは1×10-2〜2×10-1である。
【0187】本発明において現像液中に塩素イオン、臭
素イオンやヨウ素イオンなどのハロゲンイオンが含有さ
れる。特に高塩化銀乳剤を使用する場合には、塩素イオ
ンを3.5×10-3〜3.0×10-1モル/リットル含
有することが好ましく、より好ましくは1×10-2〜2
×10-1モル/リットルであり、及び/又は臭素イオン
を0.5×10-5〜1×10-3モル/リットル含有する
ことが好ましく、より好ましくは3.0×10-5〜5×
10-4モル/リットルである。ここでハライドは現像液
中に直接添加されても良く、現像処理中に感光材料から
現像液中に溶出してもよい。
【0188】現像液に添加される場合、供給物質として
それぞれのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム
塩、リチウム塩、マグネシウム塩が挙げられる。
【0189】感光材料から溶出する場合に、主にハロゲ
ン化銀乳剤から供給されるが、乳剤以外から供給されて
もよい。
【0190】本発明に使用される現像液は、好ましくは
pH8〜13、より好ましくは9〜12である。上記p
Hを保持するために、各種緩衝液を用いることが好まし
い。緩衝剤としては、炭酸塩、リン酸塩、ほう酸塩、四
ほう酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、グリシン塩、N,N
−ジメチルグリシン塩、ロイシン塩、ノルロイシン塩、
グアニン塩、3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン
塩、アラニン塩、アミノ酪酸塩、2−アミノ−2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール塩、バリン塩、プロリン
塩、トリスヒドロキシルアミノメタン塩、リシン塩等を
用いることができる。特に炭酸塩、リン酸塩、四ほう酸
塩、ヒドロキシ安息香酸は溶解性やpH9.0以上のp
H領域での緩衝能に優れ、現像液に添加しても写真性能
面への悪影響がなく、これらの緩衝液を用いることが好
ましい。
【0191】これらの緩衝剤の具体例としては、炭酸リ
チウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウ
ム、リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二
カリウム、リン酸二ナトリウム、ほう酸カリウム、ほう
酸ナトリウム、四ほう酸ナトリウム、四ほう酸カリウ
ム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナ
トリウム)、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸カリ
ウム(5−スルホサリチル酸カリウム)などを挙げるこ
とができる。該緩衝剤の現像液への添加量は、0.05
モル/リットル以上であることが好ましく、特に0.1
モル〜0.4モル/リットルであることが特に好まし
い。
【0192】その他、現像液中にはカルシウムやマグネ
シウムの沈殿防止剤として、或いは現像液の安定性向上
のために、各種キレート剤を用いることができる。例え
ば、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エ
チレンジアミン四酢酸、N,N,N−トリメチレンホス
ホン酸、エチレンジアミン−N,N,N′,N′−テト
ラメチレンスルホン酸、1,2−ジアミノプロパン四酢
酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、エチレンジア
ミンオルトヒドロキシフェニル酢酸、2−ホスホノブタ
ン−1,2,4−トリカルボン酸、1−ヒドロキシエチ
リデン−1,1−ジホスホン酸、1,2−ジヒドロキシ
ベンゼン−4,6−ジスルホン酸及びそれらのアルカリ
金属塩が挙げられる。これらのキレート剤は必要に応じ
て2種以上併用してもよい。これらのキレート剤の添加
量は、現像液中の金属イオンを隠蔽するのに十分な量あ
ればよく、例えば1リットル当たり0.1g〜10g程
度である。
【0193】本発明においては、必要に応じて任意のカ
ブリ防止剤を添加できる。カブリ防止剤としては、塩化
ナトリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウムのようなア
ルカリ金属ハロゲン化物及び含窒素ヘテロ環化合物が用
いられる。含窒素ヘテロ環化合物としては、例えば、ベ
ンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾトリアゾール、5
−メチルベンゾトリアゾール、5−ニトロベンズイミダ
ゾール、5−ニトロインダゾール、2−チアゾリルベン
ズイミダゾール、インダゾール、ヒドロキシアザインド
リジン、アデニン、1−フェニル−5−メルカプトテト
ラゾール又はその誘導体を代表例として挙げることがで
きる。含窒素ヘテロ環の添加量は、1×10-5〜1×1
-2モル/リットル、好ましくは2.5〜10-5〜1×
10-3モル/リットルである。
【0194】現像液には、必要により任意の現像促進剤
を添加できる。現像促進剤としては、特公昭37−16
088号、同37−5987号、同38−7826号、
同44−12380号、同45−9019号及び米国特
許第3,813,247号等に表されるチオエーテル系
化合物、特開昭52−49829号及び同50−155
54号に表されるp−フェニレンジアミン系化合物、特
開昭50−137726号、特公昭44−30074
号、特開昭56−156826号及び同52−4342
9号等に表される4級アンモニウム塩、米国特許第2,
494,903号、同3,128,182号、同4,2
30,796号、同3,253,919号、特公昭41
−11431号、米国特許第2,482,546号、同
2,596,926号及び同3,582,346号等に
記載のアミン系化合物、特公昭37−16088号、同
42−25201号、米国特許第3,532,501号
等に表されるポリアルキレンオキサイド、イミダゾール
類を必要に応じて添加することができる。
【0195】現像液には、蛍光増白剤を含有することが
好ましい。特に4,4−ジアミノ2,2′−ジスルホス
チルベン系化合物を用いるのが好ましい。具体的には、
市販の蛍光増白剤、例えば「染色ノート第19版」16
5頁〜168頁に記載の化合物や、特開平4−2429
43号3頁〜7頁に記載の化合物を使用することができ
る。添加量は0.1g〜10g/リットル、好ましくは
0.5g〜5g/リットルである。
【0196】本発明に適用される現像液の処理温度は2
0〜50℃、好ましくは30〜45℃である。処理時間
は5秒〜2分、好ましくは10秒〜1分である。補充量
は少ない方が好ましいが、感光材料1m2当たり15〜
600ml、好ましくは25〜200ml、更に好まし
くは35〜100mlである。
【0197】本発明の感光材料は、加熱現像のための加
熱手段として導電性の発熱体層を有する形態であっても
よい。この場合の発熱要素には、特開昭61−1455
44号等に記載のものを利用できる。熱現像工程での加
熱温度は、約75℃〜180℃であり、好ましくは80
℃〜150℃であり、更に好ましくは80℃〜130℃
である。加熱時間は0.1秒〜60秒であり、好ましく
は0.1秒〜30秒である。
【0198】現像工程における加熱方法としては、加熱
されたブロックやプレートに接触させたり、熱板、ホッ
トプレッサー、熱ローラー、熱ドラム、ハロゲンランプ
ヒーター、赤外及び遠赤外ランプヒーターなどに接触さ
せたり、高温の雰囲気中を通過させる方法などがある。
熱現像感光材料と色素固定材料を重ね合わせる方法は特
開昭62−253159号、同61−147244号
(27)頁記載の方法が適用できる。
【0199】現像の後は脱銀処理を行うことができる。
脱銀処理には、定着処理する場合と漂白及び定着処理す
る場合がある。漂白及び定着する場合、漂白処理と定着
処理を個別に行ってもよいし、同時におこなってもよい
(漂白定着処理)。更に二槽の連続した漂白定着浴で処
理すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、又
は漂白定着処理後に漂白定着することも目的に応じて任
意に実施できる。また現像の後に脱銀処理を施さず、安
定化処理し、銀塩や色像を安定化処理することも場合に
よっては好ましい。
【0200】漂白液や漂白定着液に用いられる漂白剤と
しては、例えば鉄(III)、コバルト(III)、クロム
(IV)、銅(II)等の多価金属の化合物、過酸類、キノ
ン類やニトロ化合物等が挙げられる。代表的な化合物と
しては、塩化鉄、フェリシアン化合物、重クロム酸塩、
鉄(III)の有機錯塩(例えば、エチレンジアミン四酢
酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジア
ミン四酢酸、1,3−ジアミンプロパン四酢酸、メチル
イミノ二酢酸及び特開平4−365036号5頁〜17
頁に記載のアミノポリカルボン酸類と金属塩)、過硫酸
塩、過マンガン酸塩、臭素酸塩、過酸化水素及びその放
出化合物(過炭酸や過ほう酸など)、ニトロベンゼン類
等を挙げることができる。これらのうちエチレンジアミ
ン四酢酸(III)錯塩、1,3−ジアミノプロパン四酢
酸塩鉄(III)錯塩のアミノポリカルボン酸鉄(III)や
過酸化水素、過硫酸塩等は迅速処理及び環境汚染防止の
観点から好ましい。これらのアミノポリカルボン酸鉄
(III)を用いた漂白液又は漂白定着のpHは3〜8で
用いられ、好ましくは5〜7である。過硫酸塩や過酸化
水素を用いた漂白液のpHは4〜11で用いられ、好ま
しくは5〜10である。
【0201】漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例としては、米国特許第3,8
93,856号、西独特許第1,290,812号、特
開昭53−95630号、リサーチ・ディスクロージャ
ーNo.17129号(1978年7月)などに記載の
メルカプト基又はジスルフィド結合を有する化合物;特
開昭50−140129号に記載のチアゾリジン誘導
体、米国特許第3,706,561号に記載のチオ尿素
誘導体、特開昭58−16235号に記載のヨウ化物
塩、西独特許第2,748,430号に記載のポリオキ
シエチレン化合物、特公昭45−9936号記載のポリ
アミン化合物、臭化物イオン等が使用できる。中でもメ
ルカプト基又はジスルフィド基を有する化合物が、促進
効果が大きく好ましい。撮影用のカラー感光材料を脱銀
する場合に、これらの漂白促進剤は特に有効である。
【0202】過硫酸漂白の促進剤に関しては、特開平6
−214365号(欧州特許第0602600A1号)
記載の鉄(III)イオンと2−ピリジンカルボン酸又は
2,6−ピリジンジカルボン酸の錯塩が有効である。ま
た過酸化水素漂白促進剤に関しては、特公昭61−16
067号、同61−19024号に記載の有機酸の金属
塩が有効である。
【0203】漂白液、漂白定着液や定着液には、臭化ア
ンモニウムや塩化アンモニウムのような再ハロゲン化
剤、硝酸アンモニウム、酢酸、ほう酸、クエン酸又はそ
の塩、酒石酸又はその塩、こはく酸又はその塩、イミダ
ゾール等のようなpH緩衝剤、硫酸アンモニウムのよう
な金属腐食防止剤など公知の添加剤を用いることができ
る。特に漂白ステインを防止するためにも有機酸を含有
させることが好ましい。有機酸としては、酸解離定数
(pKa)が2〜7である化合物で、具体的には酢酸、
こはく酸、クエン酸、プロピオン酸などが好ましい。
【0204】定着液や漂白定着液に用いられる定着剤と
しては、チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオ尿素類、多
量のヨウ化物塩及び特開平4−365037号11頁〜
21や同5−66540号1088頁〜1092頁に記
載のスルフィド基を有する含窒素ヘテロ環系化合物、メ
ソイオン系化合物、チオエーテル系化合物を挙げること
ができる。この中でもチオ硫酸塩の使用が一般的であ
り、チオ硫酸アンモニウムが最も広範囲に使用される。
またチオ硫酸塩とチオシアン酸塩、チオエーテル系化合
物、チオ尿素、メソイオン化合物などとの併用も好まし
い。
【0205】定着液や漂白定着液の保恒剤としては亜硫
酸塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜硫酸付加物或いは欧
州特許第294769A号に記載のスルフィン酸化合物
が好ましい。更に定着液、漂白液や漂白定着液には液の
安定化の目的で各種アミノポリカルボン酸や有機ホスホ
ン酸類(例えば、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−
ジホスホン酸、N,N,N′,N′−エチレンジアミン
テトラホスホン酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−
トリカルボン酸)やすず酸ナトリウムの添加が好まし
い。
【0206】定着液や漂白定着液には、更に各種の蛍光
増白剤、消泡剤、界面活性剤、ポリビニルピロリドン、
メタノール等を含有させることができる。
【0207】脱銀工程の処理温度は20〜50℃、好ま
しくは30〜45℃である。処理時間は5秒〜2分、好
ましくは5秒〜1分である。補充量は少ない方が好まし
いが、感光材料1m2当たり15〜600ml、好まし
くは25〜200ml、更に好ましくは35〜100m
lである。蒸発分量を水で補う程度で、無補充で処理す
ることも好ましい。
【0208】本発明の感光材料は、脱銀処理後に水洗工
程を経るのが一般的である。安定化処理を施した場合に
は、水洗工程を省いてもよい。このような安定化処理に
おいては、特開昭57−8543号、同58−1483
4号、同60−220345号に記載の方法や特開昭5
8−127926号、同58−137837号、同58
−140741号に記載の公知の方法すべて用いること
ができる。また、撮影用カラー感光材料の処理に代表さ
れる色素安定化剤と界面活性剤を含有する安定浴を最終
浴として使用するような水洗−安定化工程を行ってもよ
い。
【0209】水洗液及び安定化液には、亜硫酸塩、無機
リン酸、ポリアミノカルボン酸、有機アミノホスホン酸
のような硬水軟化剤、Mg塩、Al塩、Bi塩のような
金属塩、界面活性剤、硬膜剤、pH緩衝剤、蛍光増白
剤、含窒素ヘテロ環化合物のような銀塩形成剤などを使
用できる。安定化液の色素安定化剤としては、ホルマリ
ンやグルタルアルデヒドなどのアルデヒド類、N−メチ
ロール化合物、ヘキサメチレンテトラミン或いはアルデ
ヒド亜硫酸付加物などを挙げることができる。
【0210】水洗や安定化液のpHは4〜9であり、好
ましくは5〜8である。処理温度は15〜45℃であ
り、好ましくは25〜40℃である。処理時間は5秒〜
2分、好ましくは5秒〜40秒である。上記水洗及び/
又は安定化液の補充に伴うオーバーフロー液は脱銀工程
等他の工程において再利用できる。
【0211】水洗水及び/又は安定化液量は種々の条件
によって広範囲に設定しうるが、補充量は感光材料1m
2当たり15〜360mlが好ましく、25〜120m
lが更に好ましい。この補充水量の低減のために、複数
のタンクを用い、多段向流方式で実施することが好まし
い。特に、2〜5のタンクを用いることが好ましい。こ
れらの水量を低減した場合に起こるバクテリヤの繁殖や
生成した浮遊物の感光材料への付着汚染を防止するため
に、特開昭57−8542号に記載のイソチアゾロン化
合物やサイヤペンタゾール類、塩素化イソシアヌール酸
ナトリウム等の殺菌剤、その他のベンゾトリアゾール
等、堀口博著「防菌防黴剤の化学」(1986年、三共
出版)、衛生防黴学会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴技
術」(1982年、工業技術会)、日本防菌防黴学会編
「防菌防黴剤辞典」(1986年)に記載の殺菌剤を用
いることができる。また、特開昭62−288838号
に記載のMgやCaイオンを低減する方法も特に好まし
く用いられる。
【0212】本発明においては、節水のためにオーバー
フロー液やタンク内液を逆浸透膜で処理した水を利用で
きる。例えば、逆浸透による処理は、多段向流水洗及び
/又は安定化の第2タンク以降の水に対して行うのが好
ましい。具体的には2タンク構成の場合には第2タン
ク、4タンク構成の場合には第3又は第4タンク内の水
を逆浸透膜で処理し、透過水を第1タンク(逆浸透膜処
理のために水を採取したタンク)又はその後に位置する
水洗及び/又は安定化タンクに戻して使用される。濃縮
された液は、上記同一タンクよりも上流側のタンクに戻
され、更に脱銀浴に戻すことも一つの対応である。
【0213】逆浸透膜の材質としては酢酸セルロース、
架橋ポリアミド、ポリエーテル、ポリスルホン、ポリア
クリル酸、ポリビニレンカーボネート等を使用できる。
これらの膜の使用における送液圧力は、好ましくは2〜
10kg/cm2、特に好ましくは3〜7kg/cm2
ある。
【0214】本発明においては、撹拌はできるだけ強化
されていることが好ましい。撹拌強化の具体的な方法と
しては、特開昭62−183460号、同62−183
461号に記載の感光材料の乳剤面に処理液のジェット
噴流を衝突させる方法、特開昭62−183461号の
回転手段を用いて撹拌効率を上げる方法、更には液中に
設けられたワイパーブレードと乳剤面を接触させながら
感光材料を移動させ、乳剤表面を乱流化することによっ
て撹拌効果を向上させる方法や、処理液全体の循環流量
を増加させる方法が挙げられる。このような撹拌向上手
段は、現像液、漂白液、漂白定着液、安定化液、水洗何
れにおいても有用である。これらの方法は、液中の有効
成分の感光材料中への供給や感光材料の不要成分の拡散
を促進する点で有効である。
【0215】本発明においては、何れの浴の液開口率
〔空気接触面積(cm2)/液体積(cm3)〕がいかな
る状態でも優れた性能を示すが、液成分の安定性の点か
ら液開口率としては0〜0.1cm-1が好ましい。連続
処理においては、実用的にも0.001cm-1〜0.0
5cm-1が好ましく、更に好ましくは0.002〜0.
03cm-1である。
【0216】本発明の感光材料に用いられる自動現像機
は、特開昭60−191257号、同60−19125
8号、同60−191259号に記載の感光材料搬送手
段を有していることが好ましい。このような搬送手段は
前浴から後浴への処理液の持ち込みを著しく削減でき、
処理液の性能劣化を防止する効果が高い。このような効
果は、各工程の処理時間の短縮や処理補充量の低減に有
効である。また処理時間の短縮のためにはクロスオーバ
ー時間(空中時間)を短くすることが好ましく、例えば
特開平4−86659号の図4、5又は図6及び特開平
5−66540号の図4又は図5に記載の各処理間を遮
蔽効果のあるブレードを介して搬送する方法が好まし
い。また、連続処理で各処理液が蒸発により濃縮する場
合には、水を加えて濃縮補正することが好ましい。
【0217】本発明における工程の処理時間とは、ある
工程での感光材料の処理が開始してから次の工程での処
理が開始されるまでの所要時間を意味する。自動現像機
での実際の処理時間は通常線速度と処理浴の容量によっ
て決まるが、本発明では線速度の目安として500〜4
000mm/分が挙げられる。特に小型現像機の場合に
は500〜2500mm/分が好ましい。全処理工程つ
まり、現像工程から乾燥工程までの処理時間は360秒
以下が好ましく、120秒以下が更に好ましく、特に9
0〜30秒で使用することが好ましい。ここで処理時間
とは、感光材料が現像液に浸漬してから、処理機乾燥部
から出るまでの時間である。
【0218】
【実施例】以下に、実施例を使って本発明を具体的に説
明するが、本発明の態様はこれに限定されるものではな
い。
【0219】実施例1 《ハロゲン化銀乳剤の調製》ハロゲン化銀乳剤としては
以下のようにして分光増感した赤感性、緑感性、青感性
の乳剤三種を調製した。
【0220】 〈赤感性乳剤層用〉 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.7μm)(平均ヨウド含有量7.5モル%) 0.9g 増感色素(S−1) 1.7×10-4モル 増感色素(S−2) 1.6×10-4モル 増感色素(S−3) 0.1×10-4モル 〈緑感性乳剤層用〉 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.7μm)(平均ヨウド含有量7.5モル%) 0.9g 増感色素(S−4) 1.1×10-4モル 増感色素(S−5) 2.0×10-4モル 増感色素(S−6) 0.3×10-4モル 〈青感性乳剤層用〉 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.8μm)(平均ヨウド含有量8.5モル%) 0.5g 増感色素(S−7) 3×10-4モル 増感色素(S−8) 1.2×10-4モル
【0221】
【化36】
【0222】
【化37】
【0223】《ベンゾトリアゾール銀乳剤の調製》ベン
ゾトリアゾール銀乳剤(有機銀塩)は、以下の処方によ
り調製した。
【0224】ゼラチン28gとベンゾトリアゾール1
3.2gを水300mlに溶解した。この溶液を40℃
に保ち撹拌した。この溶液に硝酸銀17gを水100m
lに溶かした液を2分間で加えた。このベンゾトリアゾ
ール銀乳剤のpHを調整し、沈降させ、過剰の塩を除去
した。その後、pHを6.30に合わせ、400gのベ
ンゾトリアゾール銀乳剤を得た。
【0225】カプラーと発色現像主薬は、下記表2記載
のようになるように高沸点溶剤と、酸酸エチルの混合液
に溶解し、界面活性剤を含むゼラチン水溶液と混合し、
次いで高速度回転ミキサーを用いて乳化分散させた後、
乳剤中に直接添加した。
【0226】このようにして得られた素材を用いて、下
記表2記載の多層構成の熱現像カラー感光材料101を
作製した。
【0227】
【表2】
【0228】
【化38】
【0229】
【化39】
【0230】次に表3に示す内容のとおりに、発色現像
主薬を変更した以外は101とまったく同じ組成の感光
材料102〜111をそれぞれ作製した。これらのサン
プルに、連続的に濃度の変化したB,G,Rのフィルタ
ーを通して、2000luxで1秒間露光した。この露
光済みの試料を140℃に加熱したヒートドラムにベー
ス側を接触させる形で10秒間熱現像処理した。処理後
ドラムから離すと、露光したフィルターに対応してシア
ン、マゼンタ、イエローのカラー画像が鮮明に得られ
た。処理直後にこのサンプルの最高濃度部(Dmax)
と最低濃度部(Dmin)をX−rite濃測機で測定
した結果を表4に示す。
【0231】
【表3】
【0232】
【化40】
【0233】
【表4】
【0234】表から明らかなように、まず、比較例の発
色現像主薬を用いた感光材料101〜104では添加量
を増やしてもディスクリミネーションに優れた画像は得
られないのに対して、本発明の発色現像主薬を用いた感
光材料105〜111では、ディスクリミネーションに
優れた画像が得られることがわかる。以上より本発明の
効果は明らかである。
【0235】実施例2 (水酸化亜鉛分散物の調整法)一次粒子の粒子サイズが
0.2μmの水酸化亜鉛の粉末31g、分散剤としてカ
ルボキシメチルセルロース1.6g及びポリアクリル酸
ソーダ0.4g、石灰処理オセインゼラチン8.5g、
水158.5mlを混合し、この混合物をガラスビーズ
を用いたミルで1時間分散した。分散後、ガラスビーズ
を濾別し、水酸化亜鉛の分散物188gを得た。
【0236】このようにして得られた水酸化亜鉛の分散
物を用い、表5に示す熱現像カラー感光材料201を作
製した。
【0237】
【表5】
【0238】次に、表6に記載のように発色現像主薬を
変更した以外は201とまったく同様にして感光材料2
02〜211を作製した。このようにしてできた感光材
料201〜211をFUJIX PICTROSTAT
200(富士写真フイルム(株)製)の感光材料マガ
ジンに装着し、連続的に濃度の変化したB,G,Rのフ
ィルターをスライドエンラージングユニットに取り付け
て、標準条件で熱現像処理した。処理後、受像材料を剥
離すると感光材料側に露光したフィルターに対応して、
シアン、マゼンタ、イエローのカラー画像が鮮明に得ら
れた。処理直後にこのサンプルの最高濃度部(Dma
x)と最低濃度(Dmin)をX−rite濃測機で測
定した結果を表7に示す。
【0239】
【表6】
【0240】
【表7】
【0241】表7の結果から明らかなように、実施例1
と同様に、比較例の発色現像主薬を用いた感光材料で
は、ディスクリミネーションに優れた画像が得られない
のに対して、本発明の発色現像主薬を用いた感光材料で
は、ディスクリミネーションに優れた画像が得られるこ
とがわかる。本実施例においても、発明の効果は明らか
である。
【0242】実施例3 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面に、コ
ロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウムを含むゼラチン下塗り層を設け、更に2種の
写真構成層を塗布して、以下に表す2層構成の感光材料
(印画紙)試料300を作製した。塗布液は以下のよう
にして調整した。
【0243】(第一層の塗布液の調製)カプラー(C−
2)18.0g、発色現像主薬(CD−1)16.8
g、溶媒(Solv−1)80gを酢酸エチル溶解し、
この溶液を10%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム及びクエン酸を含む16%ゼラチン溶液に乳化分散さ
せて乳化分散物Aを調製した。
【0244】一方、塩臭化銀乳剤A(これは立方体、平
均粒子サイズ0.88μmの大サイズ乳剤と0.70μ
mの小サイズ乳剤との3:7混合物(銀モル比)であ
る。大サイズ乳剤と小サイズ乳剤の粒子サイズ分布の変
動係数はそれぞれ0.08と0.10であり、かつ、各
サイズ乳剤とも臭化銀0.3モル%を、塩化銀を基体と
する粒子表面の一部に局在含有させたものである。)を
調製した。この乳剤には下記に示す青感性増感色素A,
B,Cが銀1モル当たり大サイズ乳剤に対しては、それ
ぞれ1.4×10-4モル、また小サイズ乳剤に対して
は、それぞれ1.7×10-4モル添加されている。ま
た、この乳剤の化学熟成はイオウ増感剤と金増感剤を添
加して行った。前記の乳化分散物Aとこの塩臭化銀乳剤
Aとを混合溶解し、下記層構成に第一層として示す組成
となるように第一層の塗布液を調製した。乳剤塗布量は
銀換算塗布量を示す。
【0245】(第二層の塗布液の調製)第二層の塗布液
も第一層の塗布液と同様の方法で下記層構成に第二層と
して示す組成となるようにして調製した。
【0246】各層のゼラチン硬膜剤としては、1−オキ
シ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナトリウム塩を
用いた。また、各層にCpd−2、Cpd−3、Cpd
−4及びCpd−5をそれぞれ全量が15.0mg/m
2、60.01mg/m2、50.0mg/m2及び1
0.0mg/m2になるように添加した。
【0247】(層構成)以下に各層の組成を示す。数字
は塗布量(g/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は銀換
算塗布量を示す。
【0248】 支持体 ポリエチレンラミネート紙 〔第一層側のポリエチレンに白色含量(TiO2)と青味染料(群青)を含む〕 第一層 前記の塩臭化銀乳剤A 0.20 ゼラチン 1.50 イエローカプラー(C−2) 0.18 発色現像主薬(CD−1) 0.17 溶媒(Solv−1) 0.80 第二層(保護層) ゼラチン 1.01 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体(変性度17%)0.04 流動パラフィン 0.02 界面活性剤(Cpd−1) 0.01
【0249】
【化41】
【0250】
【化42】
【0251】
【化43】
【0252】以上のようにして、感光材料試料300を
作成した。
【0253】第一層の塗布液中の発色現像主薬を表8に
示した発色現像主薬に等モルで置き換えた以外は試料3
00の作製と全く同様にして試料301〜305を作製
した。
【0254】また、第一層の塗布液中の塩臭化銀乳剤A
を以下に示す塩臭化銀乳剤Bに等銀量で置き換え、カプ
ラーと発色現像主薬を表9に示すカプラーと発色現像主
薬に等モルで置き換えた以外は試料300とまったく同
様にして、試料310〜315を作製した。
【0255】塩臭化銀乳剤B:立方体、平均粒子サイズ
0.55μmの大サイズ乳剤と、0.39μmの小サイ
ズ乳剤との1:3混合物(銀モル比)である。大サイズ
乳剤と小サイズ乳剤の粒子サイズ分布の変動係数はそれ
ぞれ0.10と0.08であり、かつ各サイズ乳剤とも
AgBr0.8モル%を塩化銀を基体とする粒子表面の
一部に含有させたものである。
【0256】塩臭化銀乳剤Bには下記の分光増感色素を
それぞれ用いた。
【0257】
【化44】
【0258】(増感色素Dをハロゲン化銀1モル当た
り、大サイズ乳剤に対しては3.0×10-4モル、小サ
イズ乳剤に対しては3.6×10-4モル、また増感色素
Eをハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤に対して
は4.0×10-5モル、小サイズ乳剤に対しては7.0
×10-5モル、また増感色素Fをハロゲン化銀1モル当
たり、大サイズ乳剤に対しては2.0×10-4モル、小
サイズ乳剤に対しては2.8×10-5モル添加した。) また、第一層の塗布液中の塩臭化銀乳剤Aを以下に示す
塩臭化銀乳剤Cに等銀量で置き換え、カプラーと発色現
像主薬とを表10に示すカプラーと発色現像主薬に等モ
ルで置き換えた以外は試料300とまったく同様にし
て、試料320〜325を作製した。
【0259】塩臭化銀乳剤C:立方体、平均粒子サイズ
0.5μmの大サイズ乳剤と、0.41μmの小サイズ
乳剤との1:4混合物(銀モル比)である。大サイズ乳
剤と小サイズ乳剤の粒子サイズ分布の変動係数はそれぞ
れ0.09と0.11であり、かつ、各サイズ乳剤とも
AgBr0.8モル%を、塩化銀を基体とする粒子表面
の一部に局在含有させた。
【0260】塩臭化銀Cには下記の分光増感色素をそれ
ぞれ用いた。
【0261】
【化45】
【0262】(ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳
剤に対しては各々5.0×10-5モル、また小サイズ乳
剤に対しては各々8.0×10-5モル添加した。) 上記のように作製した試料300〜305に対してウェ
ッジを用いて階調露光を与えた。
【0263】露光後の試料を下記の処理液を用い、下記
の処理工程にて処理を行った。
【0264】 処理工程 温 度 時 間 現 像 40℃ 15秒 漂白定着 40℃ 45秒 リンス 室 温 45秒 アルカリ処理 室 温 30秒 (現像液) 水 800ml リン酸カリウム 40g ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル)ヒドロキシルアミン 10g KCl 5g ヒドロキシエチリデン−1,1−ジスルホン酸(30%) 4ml 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン 1g 水を加えて 1000ml pH(25℃/水酸化カリウムにて) 12.0 (漂白定着液) 水 600ml チオ硫酸アンモニウム(700g/リットル) 93ml 亜硫酸アンモニウム 40ml チチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム 55g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸(67%) 30g 水を加えて 1000ml pH(25℃/酢酸及びアンモニア水にて) 5.8 (リンス液) 塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02g 脱イオン水(導電率5μS/cm以下) 1000ml pH 6.5 (アルカリ処理液) 水 800ml 炭酸カリウム 30g 水を加えて 1000ml pH(25℃/硫酸にて) 10.0 処理後のサンプルの最大発色濃度部を試料300〜30
5に対しては、青色光、試料310〜315に対しては
緑色光、試料320〜325に対しては赤色光にて測定
した。結果をそれぞれ表8、表9、表10に示す。
【0265】
【表8】
【0266】
【表9】
【0267】
【表10】
【0268】表8、表9、表10から明らかなように、
本発明の発色現像主薬は比較用発色現像主薬に比べ高い
発色濃度を示すことがわかる。
【0269】また、実施例1、2、3において、本発明
の一般式(I)で表される化合物(1)に変えて本発明
の一般式(I)で表される化合物の例示化合物(2)、
(3)、(6)、(8)、(17)、(21)を使用し
た場合にも本発明の効果が得られた。
【0270】
【発明の効果】本発明により、感光材料中に内蔵可能な
新規な発色現像主薬誘導体、それを内蔵することによ
り、熱現像時に十分な発色と階調を得られる熱現像感光
材料及び画像形成方法を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 7/42 G03C 7/42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される化合物。 【化1】 〔式中、R1,R2,R3,R4及びR5はそれぞれ水素原
    子又は置換基を表し、nは1又は2の整数を表し、Mは
    水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、
    アンモニウム基又は含窒素有機塩基を表す。〕
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)で表される化合物を含
    有することを特徴とする感光材料。
  3. 【請求項3】 有機銀塩を含有することを特徴とする請
    求項2に記載の感光材料。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の感光材料を熱現
    像処理することを特徴とする画像形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3に記載の感光材料を熱現
    像後、漂白液及び定着液で処理することを特徴とする画
    像形成方法。
JP9176898A 1997-07-02 1997-07-02 発色現像主薬誘導体、感光材料及び画像形成方法 Pending JPH1121276A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2795722A1 (fr) * 1999-07-02 2001-01-05 Rhodia Chimie Sa Procede de preparation d'une arylhydrazine hydroxylee, produits intermediaires et leur procede d'obtention

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2795722A1 (fr) * 1999-07-02 2001-01-05 Rhodia Chimie Sa Procede de preparation d'une arylhydrazine hydroxylee, produits intermediaires et leur procede d'obtention
WO2001002351A3 (fr) * 1999-07-02 2001-08-30 Rhodia Chimie Sa Procede de preparation d'une arylhydrazine hydroxylee, produits intermediaires et leur procede d'obtention

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