JPH1078705A - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JPH1078705A
JPH1078705A JP8251033A JP25103396A JPH1078705A JP H1078705 A JPH1078705 A JP H1078705A JP 8251033 A JP8251033 A JP 8251033A JP 25103396 A JP25103396 A JP 25103396A JP H1078705 A JPH1078705 A JP H1078705A
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Makoto Jinzai
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全ての画像比率および画像総量の画像にわた
って、再転写や分離不良を生じることなく転写材を分離
して、良好な品質の複数色画像を得ることを可能とした
多重画像一括転写方式の多色画像形成装置である。 【解決手段】 2色画像の赤、黒の色別の画像量をビデ
オ信号により積算し、制御回路で色ごとの画像比率、画
像総量を演算する。画像総量と分離差電流の関係を示す
制御関数、すなわち、赤単色時、黒単色(時画像総量1
00%)および白ベタ時(0%)の転写材分離効率が最
大となる差電流値a、bおよびcを画像総量に対しプロ
ットし、そのa、bとcとを結んだ赤、黒単色時の2つ
の特性線GA 、GB において、演算した画像総量(e
%)のときの分離差電流値Ia′、Ib′を求め、これ
を赤/黒のトナー像の画像比率α/βで比例按分して、
得られた差電流値Ic′を2色画像の一括転写に対する
最適分離差電流値として決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンター、静電記録装置等の画像形成装置に関し、特に多
色画像の形成が可能な多色画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の画像には、色の異なる画像や異な
る情報を色を変えて1枚の紙面上に形成したものが多く
見られ、これを再現する多色画像形成装置は、複数色の
現像器を備えた形態のものが市場に送り出されている。
【0003】このような多色画像形成装置の中でも、像
担持体が1回転する間に2個以上の現像器による現像を
行なって、得られた多色画像を紙面に一括転写する形式
のものがあり、多くの提案がなされている。たとえば、
2個の現像器とも直流バイアスで電界を一定にして現像
を行なうものがある(米国特許第4,572,651号
および第4,416,533号)。これらは、潜像の形
成法を主としており、現像時および像担持体上複数色の
トナー像の転写材上への一括転写時の問題については示
唆がない。
【0004】一方、米国特許第4,349,268号や
これより先に日本で公開された特開昭56−14445
2号は、2色目の現像に非接触で交流バイアスを印加す
る現像法を用いることにより、また特開昭56−126
50号は、2色目の現像に非接触で直流バイアスを印加
する現像法を用いることにより、2色目の現像剤が1色
目のトナー像を摺擦して乱すのを防止する技術を開示し
ている。
【0005】このように、多重現像による多色画像形成
では、先に形成したトナー像を乱さないように、次のト
ナー像の現像を行なう技術が知られている。これを、先
に現像したトナー像の電位(潜像電位)をレベルアップ
することにより実現する技術を開示するものとして、米
国特許第4,660,961号がある。1色目の現像
後、その現像剤と同極性の帯電を像担持体の全面に施す
ことにより、1色目のトナー像の電位を非現像部と略同
電位にでき、2色目の現像時に1色目のトナー像の乱れ
を飛躍的に防止できた。これが1パス多色画像形成装置
で、特にネガネガ再帯電方式と呼ばれる方法により、近
年盛んに検討されている。
【0006】多色画像形成における他の重要な技術とし
て、異なる条件で像担持体上に形成した複数色のトナー
像を転写材上に一括転写する転写プロセスがある。この
技術としては、像担持体上の複数色のトナー像の電位を
同一にすることを目的として、転写帯電器の直前に転写
前帯電器を設置して、像担持体の帯電極性と同極性のコ
ロナ帯電をしてから、一括転写する方式が提案されてい
る(特開昭63−204273号)。
【0007】また、像担持体上の複数色のトナー像の電
位を同一にするために、像担持体上の再帯電を受けたト
ナー像の電荷量を下げることを目的として、転写前帯電
器に転写電圧と逆極性に偏倚させた交流電圧を印加する
方法等が提案されている(特開昭59−121348
号)。
【0008】転写材の分離に関しては、分離帯電器に印
加する分離電流を画像総量により適宜調整することが提
案されている。極端な例であるが、ベタ白画像(画像量
が0)のときは、像担持体と転写材間に介在するトナー
粒子がないため、転写材の像担持体に対する静電吸着力
は非常に大きくなり、分離不良気味になるので強い除電
効果が必要となり、大きな分離電流を要する。ベタ黒画
像(画像量が最大)のときは、転写材を強く除電しすぎ
ると、転写材上に一旦転写したトナーが像担持体上に逆
転写すること(いわゆる再転写現象)が起こるので、分
離電流を大きすぎない値にする必要がある。従って、分
離電流を画像総量により調整することは有益である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、転写材
分離の最適条件は画像総量のみならず、それぞれの色の
画像量(トナー量)や、さらには単色か複数色か等の画
像形成プロセスによっても異なっており、従来は、この
ような色ごとの画像量や、単色か複数色かの画像形成プ
ロセスの違いを加味した分離条件の最適設定がなされて
いなかった。このためトナーの再転写や転写材の分離不
良、ジャムの発生、などの問題が多発することがあっ
た。
【0010】2色画像を例にとれば、1色目のトナーだ
けの画像部、2色目のトナーだけの画像部、1色目、2
色目のトナーが重ね合わさった画像部における最適な分
離条件は、それぞれの画像比率および画像総量により異
なるはずであるが、一括転写方式ではこれを1つの条件
で分離するために、一方の色のトナーが再転写を起こす
か、または転写材の分離不良を起こして、画像不良ある
いは転写材のジャムを招くことが多々あった。
【0011】本発明の目的は、像担持体に形成した複数
色のトナー像を転写材上に一括転写しながら、転写材を
像担持体から分離するに際し、全ての画像比率および画
像総量の画像に対して、再転写や分離不良を生じること
なく転写材を分離して、良好な品質の複数色画像を得る
ことができる多色画像形成装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にか
かる多色画像形成装置にて達成される。要約すれば、本
発明は、像担持体に対し帯電、露光および現像を繰り返
して、像担持体上に複数色のトナー像を形成し、複数色
のトナー像を像担持体に供給された転写材上に一括転写
し、複数色のトナー画像が転写された転写材を分離帯電
手段により像担持体から分離する多色画像形成装置にお
いて、分離帯電手段に印加する電流を、複数色のトナー
像の色別の画像比率および全体の画像量に応じて最適値
に調整することを特徴とする多色画像形成装置である。
本発明によれば、分離帯電手段に印加する電流は直流電
圧と交流電圧を重畳してなり、その電流の直流電圧を、
複数色のトナー像の色別の画像比率および全体の画像量
に応じて最適値に調整する。
【0013】本発明の一態様によれば、像担持体の回動
方向に沿って、第1の帯電手段、露光手段および現像手
段、第2の帯電手段、露光手段および現像手段が配置さ
れ、これに続いて転写前帯電手段、転写帯電手段および
分離帯電手段が配置され、第1の帯電手段により帯電
し、第1の露光手段により露光し、第1現像手段により
現像して、像担持体上に1色目のトナー像を形成した
後、第2の帯電手段により第1の帯電手段と同極性に帯
電し、第2の露光手段により露光し、第2現像手段によ
り現像して、1色目のトナー像が形成された像担持体上
に2色目のトナー像を形成し、次いでこの2色のトナー
像を転写前帯電手段によりさらに帯電した後、転写帯電
手段により転写材上に一括転写し、分離帯電手段により
転写材を分離する。
【0014】本発明によれば、画像読み取り手段と、こ
れと第1、第2の露光手段との間に配置された色別の画
像量を積算する積算手段と、色別の画像量に基づき色別
の画像比率および全体の画像量を演算する演算手段とを
有することができる。また、画像形成を、(1)(a)
第1の帯電手段、第1の露光手段および第1の現像手
段、(b)第1の帯電手段、第1または第2の露光手段
および第2の現像手段、または、(c)第2の帯電手
段、第2の露光手段および第2の現像手段のいずれか
と、転写前帯電手段、転写帯電手段および分離帯電手段
とを用いて行なう単色モードと、(2)第1の帯電手
段、第1の露光手段および第1の現像手段、および、第
2の帯電手段、第2の露光手段および第2の現像手段
と、転写前帯電手段、転写帯電手段および分離帯電手段
を用いて行なう多色ードとを有し、それぞれのモードに
応じて、分離帯電手段に印加する電流を最適値に調整す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる多色画像形
成装置の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
【0016】実施例1 図1は、本発明の多色画像形成装置の一実施例を示す概
略構成図である。本実施例は、2色の電子写真装置を示
す。
【0017】図1において、像担持体としての感光ドラ
ム1は、図中の矢印R1方向に回転自在に軸支されてい
る。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に順に、第
1一次帯電器2、第1露光装置、第1現像器4、第2一
次帯電器(再帯電器)5、第2露光装置、第2現像器
7、転写前帯電器8、転写帯電器9、分離帯電器10、
クリーナ11および前露光ランプ12が設置されてお
り、分離帯電器10の外側延長上には定着器13が設置
されている。また、感光ドラム1の上方にはイメージス
キャナ部18が設置されている。
【0018】イメージスキャナ部18は、画像読み取り
装置として光電変換素子(CCD)19を備える。原稿
ガラス台14上に載置された原稿15を照明ランプ16
により走査し、原稿15からの反射光は、ミラー17
a、17b、17cに導かれてレンズ17dにより、赤
(レッド)、緑(グリーン)、青(ブルー)のフィルタ
を内蔵した光電変換素子19上に結像される。
【0019】光電変換素子19は、原稿15の画像情報
の赤、緑、青の各成分を読み取って、アナログ電気信号
として出力し、その電気信号がA/Dコンバータ20に
よりデジタル画像信号に変換された後、画像処理装置2
1に送られる。画像処理装置21は、半導体レーザ2
3、24を駆動するための赤、黒(ブラック)の画像信
号(ビデオ信号)を生成する。
【0020】半導体レーザ23、24は、第1、第2の
露光装置を構成する。上記の赤の画像信号(第1の画像
信号)および黒の画像信号(第2の画像信号)は、図示
しないレーザドライバーに送られる。このレーザドライ
バーによる駆動によって、レーザ23、24は、それぞ
れ赤、黒の画像信号に応じて発光を変調され、その赤信
号に応じて変調されたレーザビームは、第1画像情報と
してポリゴンミラー25、シリンドリカルレンズ26、
ミラー17eを介して、帯電後の感光ドラム1に導かれ
て第1露光3を行ない、感光ドラム1上に第1静電潜像
が書き込まれる。黒信号に応じて変調されたレーザビー
ムは、第2画像情報としてポリゴンミラー25、シリン
ドリカルレンズ26、ミラー17f、17gを介して、
再帯電後の感光ドラム1に導かれて第2露光6を行な
い、感光ドラム1上に第2静電潜像が書き込まれる。
【0021】画像処理装置21と半導体レーザ23、2
4との間にビデオカウンタ22が設けられ、ビデオカウ
ンタ22は制御回路(CPU)40にインターフェース
接続されている。このビデオカウンタ22で、画像処理
装置21からのビデオ信号に基づいて赤、黒の色別の画
像量を積算し、制御回路40で、色ごとの画像量に基づ
いて、単色か2色等の画像の種類や2色画像の画像比率
などを演算する。
【0022】転写前帯電器8は、交流電源と直流電源を
直列接続した高圧電源30を有し、この交流電源は、V
ppが9kV、周波数が500Hzの正弦波の出力を有
する。直流電源は交流成分の偏倚量、つまり交流の振動
中心のバイアス量(以下、差電流と呼ぶ)が−100〜
+300μAまで可変可能な定電流源からなる。この電
源30の出力は、制御回路(CPU)40により適宜調
整される。
【0023】転写帯電器9は、直流電流が−100〜−
500μAまで可変できる定電流源からなる高圧電源3
1を有し、同様に、電源31は、制御回路40により適
宜出力調整される。また、分離帯電器10の高圧電源3
2は、交流電源と直流電源を直列接続したもので、交流
電源は、Vppが14kV、周波数が500Hzの正弦
波の出力を有する。直流電源は、差電流が−100〜+
300μAまで可変可能な定電流源である。同様に、電
源32は制御回路40による出力制御を受ける。
【0024】感光ドラム1は、円筒状の導電基体上に光
導電層を設けてなっており、本実施例では、光導電層と
してアモルファスシリコン層を形成したa−Si感光体
を使用した。
【0025】本実施例による2色画像形成を図2のモデ
ル図に従って説明する。
【0026】画像形成にあたっては、感光ドラム1を回
転し、まず、この感光ドラム1の表面を第1の帯電器2
より、図2(a)に示すように、約+400Vに均一に
帯電した後、第1露光装置により第1の画像信号(赤画
像信号)に基づいたレーザビームによる第1画像露光3
を施して、感光ドラム1上に電位約+50Vの第1静電
潜像を書込み、形成し(図2(b))する。この第1潜
像を第1現像器4により、正に帯電した赤色トナーとフ
ェライトキャリアを含む2成分現像剤を用いて現像し
て、感光ドラム1上に第1トナー像(赤トナー像)を形
成する。この第1トナー像の表面電位は、トナーの正電
荷により+50Vを若干上回った電位となる(図2
(c))。
【0027】ついで、第1トナー像が形成された感光ド
ラム1を、再帯電器5により再び正に帯電し、これによ
り感光ドラム1表面の電位を約+550Vに上昇し、第
1トナー像の電位を+50V超から約+400Vに上昇
する(図2(d)))。この感光ドラム1に対し、第2
露光装置により第2の画像信号(黒画像信号)に基づい
たレーザビームによる第2画像露光6を施して、感光ド
ラム1上に電位約+50Vで第2静電潜像を書込み、形
成する(図2(e))。
【0028】この第2潜像を第2の現像器7により、正
に帯電した黒色の磁性トナー(1成分磁性現像剤)を用
い、その現像スリーブに感光ドラム1との間で交流電圧
に直流電圧を重畳した現像バイアスを印加して、ジャン
ピング現像方式により反転現像し、感光ドラム1上に第
1トナー像の上から重ねて第2トナー像(黒トナー像)
を形成する。この第2トナー像の表面電位は、トナーの
正電荷により+50Vを若干上回った電位となる(図2
(f))。
【0029】このようにして、感光ドラム1上に第1、
第2のトナー像を重畳した2色トナー像が形成されたな
ら、転写前帯電器8により感光ドラム1を帯電する。
【0030】この転写前帯電器8による帯電において、
交流成分の差電流が感光ドラム1の極性と同極性の正側
では、図3(a)に示すように、感光ドラム1の白地部
の電位は、交流電流の除電効果により低下する(電位+
500V)。逆に第2トナー像は電荷付与効果により正
電荷が付与され(電位+75V超)、白地部との電位差
が縮められる。このとき、第1トナー像にも正電荷が付
与され、その電荷量が大きくなる(電位+450V)。
【0031】一方、差電流が感光ドラム1の極性と逆極
性の負側では、図3(b)に示すように、感光ドラム1
の白地部および第1トナー像の電位がともに低下する
(白地部電位+300V、第1トナー像電位+250
V)。このとき、同時に第2トナー像に負電荷が付与さ
れ、その電荷量が小さくなる(電位+75V超)。
【0032】以上のように、転写前帯電を行なうことに
より、第1、第2のトナー像の一括転写に対し適宜、最
適な転写電流を与えることが可能なように、感光ドラム
1上の電位とその上のトナー像の電荷量、特に第1トナ
ー像の電荷量を制御することができる。
【0033】このようにして帯電量制御されたならば、
感光ドラム1上の第1、第2トナー像は、感光ドラム1
に送られた転写材P上に転写帯電器9により一括して静
電転写される。転写電流はトナーと逆極性の負極性を使
用する。
【0034】その後、分離帯電器10により転写材Pを
感光ドラム1から静電分離し、分離した転写材Pを定着
器13に送って定着し、最終的に2色画像の定着画像が
得られる。分離帯電器10に印加する分離電流の差電流
は、転写工程で転写材Pを感光ドラム1に保持するのに
寄与した転写材P裏面の電荷を除去する極性、すなわち
本実施例では正極性に偏倚して使用する。
【0035】本発明による転写材の分離制御について述
べる前に、従来の制御について説明する。
【0036】図11は、黒トナー単独の場合の分離電流
の差電流(分離差電流)Iと転写効率ηの関係を示す。
このときの転写前帯電器8の差電流条件は+200μ
A、分離帯電器10の差電流条件は+300μAであ
る。
【0037】分離効率ηの定義は、転写材の分離不良お
よびトナーの感光ドラムへの再転写を起こすことなく、
転写材が転写、分離工程を通過して、分離された転写材
上に良好に画像が得られる率をいう。定量的には、10
0枚の画像形成を行なって、分離不良または再転写が1
0枚に起これば分離効率は90%、同じく20枚に起こ
れば分離効率80%である。
【0038】図11に示されるように、分離効率ηは分
離差電流が小さすぎても大きすぎても、悪くなる傾向を
示す。小さすぎる場合には、転写材Pが感光ドラム1か
ら分離しきれずに分離不良が発生し、逆に大きすぎる場
合には、トナーが感光ドラム1に再転写する。
【0039】従来は、分離が困難であるベタ白画像(画
像総量0%)に対しては、分離効率100%を低下させ
ない範囲で分離差電流IをI=Ic(図の例では約40
0μA)のようにできるだけ大きくし(このIcは最も
分離不良が起こらない分離差電流値ということにな
る)、再転写を発生しうるベタ黒画像に対しては、分離
効率100%を低下させない範囲で分離差電流I=Ib
(約170μA)のようにできるだけ小さくする(この
Ibはベタ黒画の再転写が最も起こらない分離差電流値
ということになる)ような制御を行なう。
【0040】実際には、図12に示すように、任意の画
像総量に対して分離効率100%を得る分離差電流Iを
得る分離差電流制御関数として、ベタ白とベタ黒の差電
流値Ic、Ib間を直線で結んだ直線(制御直線)を得
て、これに基づき、黒単独時はもちろん、赤黒の2色画
像時の転写材の分離の際の分離差電流を、黒の画像総量
により最適制御する。
【0041】図4は、本発明の場合の分離差電流Iと転
写効率ηの関係を示すグラフで、赤トナー単独の場合を
図11に加えたものである。図4において、曲線Aは第
1画像の赤トナー像を転写した転写材Pの分離効率ηで
あり、感光ドラム1上に第1静電潜像を形成し、第1現
像器4で現像して得られた赤トナー像は、第2帯電器5
で再帯電を受けてから転写材Pに転写される。曲線Bは
図11の曲線と同じで、第2画像の黒トナー像を転写し
た転写材Pの分離効率ηであり、感光ドラム1上に第2
静電潜像を形成し、第2現像器7で現像して得られた黒
トナー像は、そのまま転写材Pに転写される。
【0042】図4において、曲線Aの分離差電流Ia
(図の例では約280μA)は、赤トナー像に対し分離
効率100%を低下させない範囲でできるだけ小さく設
定した設定値で、第1画像(赤)の再転写が最も起こら
ない分離差電流値である。曲線BのIc(曲線Aと共
通)、分離差電流Ibの意味は前述した通りである。
【0043】図4に示されるように、赤トナー像のとき
の転写材の分離効率曲線Aは、黒トナー像のときの分離
効率曲線Bの左側下端を固定した状態で上辺を右へずら
した形にほぼなっている。この分離特性の差は、感光ド
ラム1上のトナーの電荷量の差異によるものであると一
般的に説明されている。特に、本発明のような多重画像
形成プロセスでは、再帯電を受ける第1画像の赤トナー
像で電荷付与効果により帯電量が大きくなるので、その
差は大きくなる。
【0044】さて、従来の転写材の分離制御では、上述
したように、転写材分離効率100%を得る分離差電流
Iを、図11の画像総量−分離差電流特性により、黒画
像の画像総量だけに基づき最適値に調整していた。本実
施例では、図5の画像総量−分離差電流特性により、分
離差電流を第1画像、第2画像の画像比率を加味して最
適値に調整する。
【0045】図5において、直線GB は黒単独時の分離
差電流の制御直線で、図11の直線と同一である。直線
GA は赤単独時の分離差電流の制御直線で、図4の黒単
独の分離効率曲線Bから直線GB を求めたときと同様に
して、赤単独の分離効率曲線Aから求めたものである。
ただし、図5の画像総量は、第1画像(赤)、第2画像
(黒)の画像量α、βの和α+βとして表す。
【0046】まず、ビデオカウンター22の出力値に基
づき、制御回路40が第1、第2画像の画像比率α/
β、画像総量α+βを積算する(これをe%とする)。
ついで、図5の分離差電流Iの直線GB 、GA により、
その積算した画像総量e%のときの赤画像、黒画像ごと
の分離差電流の最適値を求める。これをIa′、Ib′
とする。そしてその最適値Ia′、Ib′を赤、黒の画
像比率α/βで比例配分(比例按分)して、 I′=(Ia′−Ib′)×{β/(α+β)}+Ib′ を計算し、この比例配分値I′を分離差電流の最適値と
決定して、2色画像の転写材の分離制御を行なう。
【0047】図5の分離差電流の決定は、種々の画像比
率の画像において、転写材の分離効率が最大となるよう
に設定する。α/βが0%、すなわち黒単独のときは、
またはα/βが100%、すなわち赤単独のときは、そ
れぞれの分離効率が最大となるように、分離電流Iaま
たはIb、さらにIcを設定する。
【0048】図6は、本実施例による転写材の分離可能
範囲を比較例とともに示した図である。本実施例では、
黒画像の画像総量0〜100%の横軸と赤画像の画像総
量0〜100%の縦軸とで形成される三角形の領域にお
いて、すなわち、全ての画像比率および画像総量で、再
転写や分離不良を生じることなく転写材を分離すること
ができた。これに対し従来例では、特に赤像が入った場
合に分離可能範囲が狭くなり、再転写や分離不良を生じ
た。
【0049】実施例2 本実施例では、単色か2色か、単色は赤か黒かの画像の
種類によって使用する機器、つまり画像形成プロセスを
変えた。
【0050】すなわち、表1に示すように、赤単独の単
色画像形成では、第1帯電、第1露光、第1現像を行な
って赤トナー像を得、ついで第2帯電を行なわずに転写
前帯電し、転写して、その後、転写材を分離する。黒単
独の単色画像形成では、第1帯電、第2露光、第2現像
を行なって黒トナー像を得、ついで第2帯電を行なわず
に転写前帯電し、転写して、その後、転写材を分離す
る。赤黒の2色画像形成では、実施例1で示したよう
に、第1帯電、第1露光、第1現像を行なって第1画像
の赤トナー像を得、ついで第2帯電(再帯電)、第2露
光、第2現像を行なって、赤トナー像上に第2画像の黒
トナー像を形成し、ついで転写前帯電し、転写して、そ
の後、転写材を分離する。
【0051】
【表1】
【0052】このように、赤単独、黒単独、2色画像の
画像の種類により画像形成プロセスを変えているのは、
図1の第2帯電器5の使用をなるべく少なくするためで
ある。2色画像形成時には、第2帯電器5が感光ドラム
1上のトナー像上から帯電動作を行なうので、そのトナ
ーによる汚れが問題になる。また配置的にも第1現像器
4、第2現像器7の間にあるので、これら現像器からの
トナー飛散による汚れも問題になるため、第2帯電器5
の使用を極力少なくしたい。
【0053】本実施例における分離差電流Iと分離効率
ηの関係を図7に示す。このときの転写前帯電の電流条
件は+300μA、転写帯電の電流条件は+300μA
である。図7において、曲線Dは表1の赤単独画像のと
きの分離特性で、赤トナー像を形成後、再帯電を施さず
に転写前帯電、転写し、転写材を分離した場合である。
曲線D上の分離差電流Idは、再帯電なしのときの赤ト
ナー像の再転写が最も起こらない分離差電流値である。
曲線Bは表1の黒単独画像のときの分離特性で、実施例
1の図5に示したのと同じである。曲線Aも図5に示し
たのと同じで、これは、赤トナー像を形成後、再帯電を
施してから、転写前帯電以下を行なった場合である。図
7に示されるように、再帯電を行なわない赤画像の分離
特性は、黒画像の分離特性に近付いている。すなわち、
同じ赤画像について、最帯電の有無で分離の適正条件が
異なり、最帯電の有無により制御関数を変える必要があ
る。
【0054】本実施例における分離差電流の制御関数、
すなわち画像総量−分離差電流の特性を図8に示す。分
離差電流Iの制御直線GD は図7の曲線Dに対応する。
制御直線GA 、GB は図7の曲線A、Bに対応し、図5
に示したのと同じである。また本実施例における分離差
電流の制御フローを図9に示す。
【0055】図9に示すように、ビデオカウンター22
の出力値に基づき、制御回路40が画像比率α/βを積
算してα/β=0のとき、図9に示すように、赤単独の
画像形成と判断して、分離差電流を図8のライン(直
線)GD で赤の画像総量により設定し、赤トナー像が転
写された転写材を分離する。α/β=100のときは黒
単独の画像形成と判断して、分離差電流を図8のライン
GB で黒の画像総量により設定し、黒トナー像が転写さ
れた転写材を分離する。α/β≠0、100のときは2
色の画像形成と判断して、分離差電流を図8のラインG
A 、GB で2色の画像総量および比率α/βの比例配分
により設定して、転写材を分離する。
【0056】本実施例によれば、全ての画像比率および
画像総量で、再転写や分離不良を生じることなく転写材
を分離することができた。
【0057】実施例3 実施例1〜2では、感光ドラムの1回転の間で赤、黒の
2色のトナー像を形成し、転写材に一括転写して2色画
像を得たが、本実施例は、感光ドラムの1回転の間でイ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像
を形成し、転写材に一括転写してフルカラー画像を得る
場合に適用した。
【0058】本実施例での画像形成装置の要部を図10
に示す。本画像形成装置は、感光ドラム1の周囲に、第
1の帯電器2a、露光装置(露光3a)、現像器(イエ
ロー)4a、第2の帯電器2b、露光装置(露光3
b)、現像器(マゼンタ)4b、第3の帯電器2c、露
光装置(露光3c)、現像器(シアン)4c、第4の帯
電器2d、露光装置(露光3d)、現像器(ブラック)
4dを備えてなっている。本画像形成装置のその他の構
成は、半導体レーザが4色分あるなどを除いて基本的に
同じである。
【0059】本実施例においても、各色単独の画像形成
時、各色の分離差電流をそれぞれの色の制御直線で画像
総量により設定することにより、最大の分離効率で転写
材を分離することができた。また4色のフルカラー画像
形成時には、それぞれの色の制御直線を用い、4色の画
像総量および画像比率の比例配分(4色の画像比率によ
る加重平均)により分離差電流を設定することにより、
分離効率を低下することなく転写材を分離することがで
きた。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
像担持体に複数色のトナー像を重ね合わせて形成し、そ
の複数色トナー像を転写材上に一括転写しながら転写材
を像担持体から分離するに際し、分離帯電器に印加する
分離差電流、すなわち交流と直流を重畳した分離電流の
うちの直流電流を、最大の分離効率が得られるように複
数色のトナー像の画像比率と全体の画像総量によって制
御するので、全ての画像比率および画像総量の画像に対
して、再転写や分離不良を生じることなく転写材を分離
して、良好な品質の複数色画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多色画像形成装置の一実施例を示す概
略構成図である。
【図2】図1の実施例での2色画像形成プロセスにおけ
る感光ドラム表面電位の推移を示す説明図である。
【図3】転写前帯電を行なった感光ドラム表面電位を示
す説明図である。
【図4】図1の実施例における分離差電流と転写効率の
関係を示すグラフである。
【図5】図1の実施例で行なった分離差電流制御に使用
する画像総量−分離差電流特性を示す図である。
【図6】図1の実施例による転写材の分離可能範囲を比
較例とともに示す図である。
【図7】本発明の他の実施例における分離差電流と転写
効率の関係を示すグラフである。
【図8】図7の実施例で行なった分離差電流制御に使用
する画像総量−分離差電流特性を示す図である。
【図9】図7の実施例で行なった分離差電流制御を示す
フロー図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例における多色画像
形成装置の要部を示す概略図である。
【図11】従来の多色画像形成装置における分離差電流
Iと転写効率の関係を示すグラフである。
【図12】従来の多色画像形成装置で行なった分離差電
流制御に使用する画像総量−分離差電流特性を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 第1一次帯電器 4 第1現像器 5 第2一次帯電器(再帯電器) 7 第2現像器 8 転写前帯電器 9 転写帯電器 10 分離帯電器 21 画像処理装置 22 ビデオカウンタ 23、24 半導体レーザ 30〜32 高圧電源 40 制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に対し帯電、露光および現像を
    繰り返して、像担持体上に複数色のトナー像を形成し、
    複数色のトナー像を像担持体に供給された転写材上に一
    括転写し、複数色のトナー画像が転写された転写材を分
    離帯電手段により像担持体から分離する多色画像形成装
    置において、分離帯電手段に印加する電流を、複数色の
    トナー像の色別の画像比率および全体の画像量に応じて
    最適値に調整することを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 【請求項2】 分離帯電手段に印加する電流は直流電圧
    と交流電圧を重畳してなり、その直流電流を、複数色の
    トナー像の色別の画像比率および全体の画像量に応じて
    最適値に調整する請求項1の多色画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体の回動方向に沿って、第1の帯
    電手段、露光手段および現像手段、第2の帯電手段、露
    光手段および現像手段が配置され、これに続いて転写前
    帯電手段、転写帯電手段および分離帯電手段が配置さ
    れ、第1の帯電手段により帯電し、第1の露光手段によ
    り露光し、第1現像手段により現像して、像担持体上に
    1色目のトナー像を形成した後、第2の帯電手段により
    第1の帯電手段と同極性に帯電し、第2の露光手段によ
    り露光し、第2現像手段により現像して、1色目のトナ
    ー像が形成された像担持体上に2色目のトナー像を形成
    し、次いでこの2色のトナー像を転写前帯電手段により
    さらに帯電した後、転写帯電手段により転写材上に一括
    転写し、分離帯電手段により転写材を分離する請求項1
    または2の多色画像形成装置。
  4. 【請求項4】 画像読み取り手段と、これと第1、第2
    の露光手段との間に配置された色別の画像量を積算する
    積算手段と、色別の画像量に基づき色別の画像比率およ
    び全体の画像量を演算する演算手段とを有する請求項3
    の多色画像形成装置。
  5. 【請求項5】 画像形成を、(1)(a)第1の帯電手
    段、第1の露光手段および第1の現像手段、(b)第1
    の帯電手段、第1または第2の露光手段および第2の現
    像手段、または、(c)第2の帯電手段、第2の露光手
    段および第2の現像手段のいずれかと、転写前帯電手
    段、転写帯電手段および分離帯電手段とを用いて行なう
    単色モードと、(2)第1の帯電手段、第1の露光手段
    および第1の現像手段、および、第2の帯電手段、第2
    の露光手段および第2の現像手段と、転写前帯電手段、
    転写帯電手段および分離帯電手段を用いて行なう多色ー
    ドとを有し、それぞれのモードに応じて、分離帯電手段
    に印加する電流を最適値に調整する請求項3または4の
    多色画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6173150B1 (en) 1998-12-15 2001-01-09 Canon Kabushiki Kaisha Separation charger for an image forming apparatus
JP2010134019A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
CN102998947A (zh) * 2011-09-13 2013-03-27 株式会社理光 图像形成装置

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