JPH1079116A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH1079116A
JPH1079116A JP24872696A JP24872696A JPH1079116A JP H1079116 A JPH1079116 A JP H1079116A JP 24872696 A JP24872696 A JP 24872696A JP 24872696 A JP24872696 A JP 24872696A JP H1079116 A JPH1079116 A JP H1079116A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic layer
recording medium
magnetic recording
output
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JP24872696A
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English (en)
Inventor
Yoshiteru Matsubayashi
芳輝 松林
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な再生出力及びオーバーライト特性を確
保し、耐久性に優れた磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 フィルム状の支持体2に厚みが0.08
〜0.30μmである磁性層3を塗布してなる磁気記録
媒体において、前記磁性層に用いる磁性粉4がFeを主
成分とするメタル系のものであり、該磁性粉の飽和磁化
量σsが160〜200emu/g、保磁力Hcが18
00〜2500(Oe)、長軸長が0.04〜0.10
μmであり、媒体化後の磁性層の飽和磁束密度Bmが3
500〜5000G、表面の粗さSRaが1.0〜5.
0nmであり、該磁性層は粒径が0.01〜0.05μ
mの炭化ケイ素(SiC)、炭化ホウ素(B4 C)、窒
化ケイ素(Si34 )、窒化ホウ素(BN)のいずれ
かを含有する。これにより、再生出力及びオーバーライ
ト特性、更には耐久性も向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布型の磁気記録
媒体に係り、特に、高密度デジタル記録媒体とした時に
優れた特性を実現することができる磁気記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気記録においては、記録する
信号は高密度記録が可能である等の理由からアナログ信
号からデジタル信号に移りつつある。このような記録媒
体として、例えば特開平4−302816号公報に示さ
れるように磁性層の構造を改良して電磁変換特性等を向
上させたものが知られている。デジタル磁気記録におい
ては、記録済媒体上への信号の書き込みはイレーズをせ
ずに信号を上書きするいわゆるオーバーライトを行うの
が主流である。このオーバーライト特性を向上させる手
段として磁性層の厚みを減じることが有効である点はす
でに知られている。
【0003】しかしながら、磁性層の厚みを減じると、
再生出力の低下、特に、低域信号の再生出力の低下をも
たらしてしまう。磁気記録媒体に記録される信号は短波
長のものだけではなくコントロール信号などの長波長成
分もある為、低域の再生出力が低下するというのは大き
な問題となる。また、磁性粉、研磨剤などの顔料を含ん
だ磁性層を塗布する場合、その厚みを薄くすると表面は
粗くなり、表面性の制御が困難となってしまう。このよ
うに、高密度磁気記録媒体において、磁性層の表面が粗
れているということは、記録再生時のスペースロスによ
る出力の低下、ノイズの増大など致命的な問題となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、これらの表面
性の問題及びその他の問題に関して若干の効果がある対
策として、非磁性層を磁性層と支持体の間に設けること
が提案されている。しかしながら、組成の異なる多数の
層を支持体上に設けることは潤滑剤などの液状添加物の
分布の不均一を招き、信頼性に重大な欠陥をもたらして
しまう。また、高密度記録時の再生出力を向上させる手
段として、磁性層の保磁力Hcを上げることは有効な手
段であり、現在実用化されている磁気記録媒体において
も保磁力Hcは上昇傾向にある。しかしながら、記録媒
体の保磁力Hcの上昇はオーバーライト特性の劣化をも
たらしてしまい、これらのデジタル磁気記録媒体にとっ
て重要な特性である再生出力や、オーバーライト特性に
ついて、現在実用化、及び提案されているものでは十分
とは言えない。本発明は、以上のような問題点に着目
し、これを有効に解決すべく創案されたものであり、そ
の目的は、十分な再生出力及びオーバーライト特性を確
保し、耐久性に優れた磁気記録媒体を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、フィルム状の支持体に厚みが0.08
〜0.30μmである磁性層を塗布してなる磁気記録媒
体において、前記磁性層に用いる磁性粉がFeを主成分
とするメタル系のものであり、該磁性粉の飽和磁化量σ
sが160〜200emu/g、保磁力Hcが1800
〜2500(Oe)、長軸長が0.04〜0 .10μ
mであり、媒体化後の磁性層の飽和磁束密度Bmが35
00〜5000G、表面の粗さSRaが1.0〜5.0
nmであり、該磁性層は粒径が0.01〜0.05μm
の炭化ケイ素(SiC)、炭化ホウ素(B4C)、窒化
ケイ素(Si34)、窒化ホウ素(BN)のいずれかを
含有するように構成したものである。これにより、電磁
変換特性を向上させて十分な再生出力を確保し、オーバ
ーライト特性及び耐久性も向上させることが可能とな
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る磁気記録媒
体の一実施例を詳述する。本発明はフィルム状の支持体
に磁性層を塗布してなる塗布型の磁気記録媒体に関する
ものであり、さらに詳しくは磁性層の厚みが0.08〜
0.30μmと薄く、高密度デジタル記録を行うものに
ついて電磁変換特性を改善するものである。すなわち、
この磁気記録媒体は、PET(ポリエチレンテレフタレ
ート)等よりなるフィルム状の支持体の表面に磁性層を
形成して構成されており、この磁性層中に磁性粉等を混
入させている。
【0007】高い電磁変換特性を実現するには、微細で
磁気特性の高い磁性粉の使用が有効である。本発明では
飽和磁化量σsが160〜200emu/gのメタル磁
性粉の使用を提案している。飽和磁化量σsが160e
mu/gより小さい場合は、媒体化後において十分な飽
和磁束密度Bmの値を実現することができず、また、飽
和磁化量σsを200emu/gより大きくすると磁性
粉の耐蝕性が著しく悪化し、媒体作製時のハンドリング
が極端に悪くなり、媒体を完成させることができない。
また、磁性層の厚みが0.08〜0.30μmと薄い
場合には、低域の出力が低くなるが、問題となる程低く
なるものではない。この磁性層の厚みに関しては、0.
08μmより小さい場合には、全域にわたって再生出力
が低下し、0.30μmを越えるとパルス状信号を記録
再生時の波形の歪が増大し、また、オーバーライト特性
も劣化する。
【0008】磁性粉の長軸長については、これが0.1
0μmより大きい場合には、高域の出力及びC/Nが悪
くなり、また、0.04μmより小さい場合には、媒体
作製時の磁性粉の分散性が悪く、更に磁場を作用させた
時の配向性も劣り、結果的に優れた電磁変換特性を有す
るものはできない。媒体化後の飽和磁束密度Bmについ
ては、これが3500(G)より小さい場合には高い出
力を得ることはできず、また、磁性粉の欠落いわゆる粉
落ちが発生しない様にすると飽和磁束密度Bmを500
0(G)より大きくすることはできない。用いる磁性粉
の保磁力Hcについては、これが1800(Oe)より
小さい場合には、高域の出力は良好なものとならず、2
500(Oe)より大きい場合には、低域の出力の低下
と共にオーバーライト特性が悪化する。
【0009】磁性層の表面の粗さSRaについては、こ
れが1.0nmより小さい場合には、極端に走行性、耐
スチル性などが悪化し、表面の粗さSRaが5.0nm
より大きい場合には、信号の記録再生時のスペースロス
が増大し、特に、高域の出力が低下する。
【0010】一般に、塗布型の磁気記録媒体において
は、耐久性を確保する為にセラミックの微粉末を磁性層
に添加している。そのセラミックの代表的なものとして
酸化アルミニウム(Al23、アルミナ)の使用が一般
的であり、アルミナの中でも硬度の高いαーアルミナが
広く用いられている。磁性層の厚みを上記の様に薄くす
ると、添加する顔料の粒径も小さくする必要がある。添
加顔料の粒径が大きいと、磁性層の表面が平滑とはなら
ず、再生出力が低下する。そこで、アルミナを添加する
場合には、この粒径を小さくするが、本発明の様に磁性
層の厚みを0.08〜0.30μmとすると、これに含
まれるアルミナの粒径を0.05μm以下とする必要が
ある。アルミナをこのような小さな粒径とすると、αー
アルミナの作製は非常に困難となり、α相以外のアルミ
ナが混在することとなって、硬度が低下する。これでは
媒体の耐久性を確保するのは不可能であり、従って、こ
こではアルミナを用いることができない。
【0011】本発明で示す磁性層の厚みが0.08〜
0.30μmのものについては、アルミナに代えて粒径
が0.01〜0.05μmの炭化ケイ素(SiC)、炭
化ホウ素(B4C)、窒化ケイ素(Si34)、窒化ホ
ウ素(BN)のいずれかを用いることが有効である。こ
れらの添加顔料の粒径が0.05μmをこえると磁性層
の表面性が粗れ、スペースロスの発生による再生出力の
低下が激しくなる。また、粒径が0.01μm以下のも
のでは媒体の耐久性を確保することはできない。
【0012】次に、実際に本発明の磁気記録媒体として
実施例1〜13と比較例1〜12を作製し、その評価を
行なったので、それについて説明する。まず、表1の組
成において磁性塗料を作製した。
【0013】
【表1】
【0014】尚、表1において記載された添加顔料
(1)、(2)は、特定のものをさすのではなく、後述
するように種々変わり、また、1種類のみ加える場合も
ある。上記磁性塗料組成物をサンドミルにより混合分散
し、磁性塗料を作製した。この磁性塗料を厚さ10μm
のPETフィルムよりなる支持体に塗布して磁性層を形
成し、これを1/2インチ幅にスリットしてD−3フォ
ーマット用テープとした。使用した磁性粉については表
2に示した。表2において、磁性粉eは飽和磁化量が、
磁性粉f,gは保磁力が、磁性粉h、iは長軸長が、そ
れぞれ請求項1に規定した範囲を逸脱している。また、
このように形成した実施例1〜13については表3に示
し、また、比較例1〜12については表4に示した。こ
れらの媒体作製時、磁性層の表面性を制御する為、カレ
ンダリングなどの工程条件を調整した。また、磁性層と
は反対側の面にカーボンブラックを主成分とするバック
コート層を設けた。
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【0018】尚、実施例にて用いられる粒径は、全て平
均粒径を意味する。また、実施例1〜13及び比較例1
〜12の各サンプルを評価した時の結果を表5に示す。
【0019】
【表5】
【0020】評価に、あたっては、D−3用デッキ(松
下製AJーD350)における10MHz、40MHz
の再生出力、及び10MHzの信号記録済み媒体上への
40MHzの信号上書き時の10MHzの信号の減衰
分、つまりはオーバーライト特性の測定を行なった。走
行性については、テープ走行時のドラム付近のテープ巻
き取り側とテープ送り出し側のテープテンションを測定
して判断した。以上を25℃60%の環境で測定した。
また、スチル解除機構を停止させ、20℃10%環境下
での耐スチル性を評価した。尚、走行性の評価に関して
は、D−3リファレンステープの走行性と同等のものを
○、やや劣るものを△、走行しないものを×とした。
【0021】表5から明らかなように、使用磁性粉がe
で飽和磁化量σsの低い比較例1は全般に再生出力が低
い。使用磁性粉がfで保磁力Hcが低い比較例2は40
MHzの高域の出力が低い。使用磁性粉がgで保磁力H
cが高い比較例3は10MHzの低域の出力が低く、ま
たオーバーライト特性も悪い。使用磁性粉がhで長軸長
が短い比較例4は全般に出力が低めであり、特に、10
MHzの低域の出力が低い。使用磁性粉がiで長軸長が
長い比較例5は全般に出力が低めであり、特に、40M
Hzの高域の出力が低い。磁性層の表面粗さSRaが
0.9nmと小さく、平滑な比較例6は走行性、耐スチ
ル性が共に非常に悪い。磁性層の表面粗さSRaが5.
2nmと大きい比較例7は全般に出力が低く、特に、4
0MHzの高域の出力が低い。磁性層の厚みが0.07
μmと薄い比較例8は10MHzの低域の出力が低い。
磁性層の厚みが0.32μmと厚い比較例9はオーバー
ライト特性が悪い。添加顔料としてアルミナを用いた比
較例10は耐スチル性が0.5hrとなって悪い。粒径
の大きいアルミナを用いた比較例11は耐スチル性が
0.5hrと悪く、表面も粗れ、40MHzの高域の出
力が低い。添加顔料の粒径が0.06μmと大きい比較
例12は表面が粗れ、40MHzの高域の出力が低い。
【0022】これらの比較例に対して本発明の請求の範
囲に規定される要件を満たす実施例1〜13は再生出
力、オーバーライト特性、走行性、耐スチル性について
良好な結果を示しており、電磁変換特性及び耐久性を共
に向上させることができた。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気記録
媒体によれば、次のように優れた作用効果を発揮するこ
とができる。デジタル記録再生において、再生出力及び
オーバーライト特性等の電磁変換特性と耐久性について
大幅に向上させることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム状の支持体に厚みが0.08〜
    0.30μmである磁性層を塗布してなる磁気記録媒体
    において、前記磁性層に用いる磁性粉がFeを主成分と
    するメタル系のものであり、該磁性粉の飽和磁化量σs
    が160〜200emu/g、保磁力Hcが1800〜
    2500(Oe)、長軸長が0.04〜0.10μmで
    あり、媒体化後の磁性層の飽和磁束密度Bmが3500
    〜5000G、表面の粗さSRaが1.0〜5.0nm
    であり、該磁性層は粒径が0.01〜0.05μmの炭
    化ケイ素(SiC)、炭化ホウ素(B4C)、窒化ケイ
    素(Si34)、窒化ホウ素(BN)のいずれかを含有
    することを特徴とする磁気記録媒体。
JP24872696A 1996-08-30 1996-08-30 磁気記録媒体 Pending JPH1079116A (ja)

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