JPH1079687A - 遅延ロックループ - Google Patents
遅延ロックループInfo
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- JPH1079687A JPH1079687A JP8252297A JP25229796A JPH1079687A JP H1079687 A JPH1079687 A JP H1079687A JP 8252297 A JP8252297 A JP 8252297A JP 25229796 A JP25229796 A JP 25229796A JP H1079687 A JPH1079687 A JP H1079687A
- Authority
- JP
- Japan
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- signal
- phase
- hopping pattern
- output
- correlator
- Prior art date
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ある程度大きな位相ずれが発生しても、同期
追跡を継続して行なえる遅延ロックループを提供する。 【解決手段】 拡散符号発生器707からは、同期捕捉
時点の自局拡散符号の位相を進めたものおよび遅らした
ものを、多数、多重化した符号を送出し、相関器701
および702では、受信信号の各成分信号と上記符号と
の間で相関をとり、拡散符号発生器708からは、上記
符号を構成する各自局拡散符号のうち位相を遅らしたも
のについては極性を反転して得た符号を送出し、相関器
705では、この符号と複素乗算器704からの実数信
号との間で相関をとり、その相関出力で、DPLL70
6からのサンプリングクロック信号の位相を補正するよ
うにした。
追跡を継続して行なえる遅延ロックループを提供する。 【解決手段】 拡散符号発生器707からは、同期捕捉
時点の自局拡散符号の位相を進めたものおよび遅らした
ものを、多数、多重化した符号を送出し、相関器701
および702では、受信信号の各成分信号と上記符号と
の間で相関をとり、拡散符号発生器708からは、上記
符号を構成する各自局拡散符号のうち位相を遅らしたも
のについては極性を反転して得た符号を送出し、相関器
705では、この符号と複素乗算器704からの実数信
号との間で相関をとり、その相関出力で、DPLL70
6からのサンプリングクロック信号の位相を補正するよ
うにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、スペクトル拡散
通信システムの受信機に内蔵されて、いわゆる同期追跡
に用いられる遅延ロックループに係り、特に動作範囲が
従来のものに比較して大幅に広くなっているものに関す
る。
通信システムの受信機に内蔵されて、いわゆる同期追跡
に用いられる遅延ロックループに係り、特に動作範囲が
従来のものに比較して大幅に広くなっているものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、スペクトル拡散通信システム、例
えば直接スペクトル拡散通信システムの受信機には、拡
散符号発生器からの自局拡散符号の送出を受信信号にお
ける拡散符号に同期させた後(いわゆる同期捕捉が行な
われた後)、何らかの理由により発生する両者間の位相
ずれを修正し、いわゆる同期追跡を行なう同期追跡回路
が設けられている。図6は、直接拡散方式のスペクトル
拡散通信システムで同期追跡回路としてよく用いられる
遅延ロックループの構成を示すものである。すなわち同
図に示すような構成の遅延ロックループにおいては、受
信部100で受信信号を直交検波して得られた同相成分
入力信号Iおよび直交成分入力信号Qは、いずれも遅延
素子101および107に与えられる。遅延素子101
は、入力信号の位相をTc/2(ここでTcはチップ時
間)だけ遅らせ、他方、遅延素子107の方は入力信号
の位相をTc/2だけ進ませる。そして遅延素子101
の出力は、相関器102および104に与えられ、遅延
素子107の出力は相関器108および110に与えら
れる。これら4つの相関器102、104、108、1
10は遅延素子101および107より送出されてきた
入力信号と拡散符号発生器115から送出されてくる自
局拡散符号すなわちローカル拡散符号との間の相関取得
操作を行う。拡散符号としては、通常、擬似乱数系列が
選ばれるため、その自己相関関数は、図7の点線で示さ
れ、上記各相関器は、この点線上の一点で示される相関
出力を送出する。なお、S/Nが最大となる点は、相関
ピークの最大点であるため、復調用の相関器(上記相関
器とは異なる図示しない相関器)の出力が最大となるよ
うに上記ローカル拡散符号の位相を受信信号の拡散符号
の位相と合わせるのであるが、この位相合わせを目的と
して遅延ロックループが用いられるのである。
えば直接スペクトル拡散通信システムの受信機には、拡
散符号発生器からの自局拡散符号の送出を受信信号にお
ける拡散符号に同期させた後(いわゆる同期捕捉が行な
われた後)、何らかの理由により発生する両者間の位相
ずれを修正し、いわゆる同期追跡を行なう同期追跡回路
が設けられている。図6は、直接拡散方式のスペクトル
拡散通信システムで同期追跡回路としてよく用いられる
遅延ロックループの構成を示すものである。すなわち同
図に示すような構成の遅延ロックループにおいては、受
信部100で受信信号を直交検波して得られた同相成分
入力信号Iおよび直交成分入力信号Qは、いずれも遅延
素子101および107に与えられる。遅延素子101
は、入力信号の位相をTc/2(ここでTcはチップ時
間)だけ遅らせ、他方、遅延素子107の方は入力信号
の位相をTc/2だけ進ませる。そして遅延素子101
の出力は、相関器102および104に与えられ、遅延
素子107の出力は相関器108および110に与えら
れる。これら4つの相関器102、104、108、1
10は遅延素子101および107より送出されてきた
入力信号と拡散符号発生器115から送出されてくる自
局拡散符号すなわちローカル拡散符号との間の相関取得
操作を行う。拡散符号としては、通常、擬似乱数系列が
選ばれるため、その自己相関関数は、図7の点線で示さ
れ、上記各相関器は、この点線上の一点で示される相関
出力を送出する。なお、S/Nが最大となる点は、相関
ピークの最大点であるため、復調用の相関器(上記相関
器とは異なる図示しない相関器)の出力が最大となるよ
うに上記ローカル拡散符号の位相を受信信号の拡散符号
の位相と合わせるのであるが、この位相合わせを目的と
して遅延ロックループが用いられるのである。
【0003】電力変換器103、105、109および
111は、それぞれ相関器102、104、108およ
び110の相関出力を入力し、この相関出力から入力信
号情報や位相回転の影響を除くために電力化を図ってい
る。そして、電力変換器103および105の出力は、
加算器106で加算され、電力変換器109および11
1の出力は加算器112で加算され、これら両加算結果
は、加算器113で差(電力差)がとられ、これはDP
LL114に与えられる。ところで、図8に示すいわゆ
るS字カーブ(縦軸が電力差で、横軸が位相ずれとなっ
ている)上の一点であり、電力差(すなわち縦軸即の
値)が上記加算器113で得られた差(電力差)に等し
い点の位相ずれ(すなわち横軸側の値)が受信信号の拡
散符号と後述の拡散符号発生器115から送出されるロ
ーカル拡散符号との間の位相ずれとなる。従って、上記
加算器113で得られた差(電力差)は当該位相ずれに
対応したものとなり、この差に基づいてDPLL114
を制御し、上記両拡散符号間の位相ずれを消すようにD
PLL114から出力されるサンプリングクロックを補
正する。そして、補正されたサンプリングクロックが拡
散符号発生器115に与えられ、当該拡散符号発生器1
15は、この補正されたサンプリングクロックに合わせ
てローカル拡散符号(受信信号の拡散符号に位相が合っ
ている)を出力していく。従って、受信信号の拡散符号
と拡散符号発生器115から送出されるローカル拡散符
号との間の位相ずれが図8のS字カーブの範囲内であれ
ば、当該遅延ロックループにより、上記位相ずれを0に
追込んでいけることになる。すなわち、同期捕捉後に各
種事由により上記位相ずれが発生しても、当該位相が上
記範囲内のものである限り、その都度、上記動作がなさ
れて同期追跡が行なわれることになる。
111は、それぞれ相関器102、104、108およ
び110の相関出力を入力し、この相関出力から入力信
号情報や位相回転の影響を除くために電力化を図ってい
る。そして、電力変換器103および105の出力は、
加算器106で加算され、電力変換器109および11
1の出力は加算器112で加算され、これら両加算結果
は、加算器113で差(電力差)がとられ、これはDP
LL114に与えられる。ところで、図8に示すいわゆ
るS字カーブ(縦軸が電力差で、横軸が位相ずれとなっ
ている)上の一点であり、電力差(すなわち縦軸即の
値)が上記加算器113で得られた差(電力差)に等し
い点の位相ずれ(すなわち横軸側の値)が受信信号の拡
散符号と後述の拡散符号発生器115から送出されるロ
ーカル拡散符号との間の位相ずれとなる。従って、上記
加算器113で得られた差(電力差)は当該位相ずれに
対応したものとなり、この差に基づいてDPLL114
を制御し、上記両拡散符号間の位相ずれを消すようにD
PLL114から出力されるサンプリングクロックを補
正する。そして、補正されたサンプリングクロックが拡
散符号発生器115に与えられ、当該拡散符号発生器1
15は、この補正されたサンプリングクロックに合わせ
てローカル拡散符号(受信信号の拡散符号に位相が合っ
ている)を出力していく。従って、受信信号の拡散符号
と拡散符号発生器115から送出されるローカル拡散符
号との間の位相ずれが図8のS字カーブの範囲内であれ
ば、当該遅延ロックループにより、上記位相ずれを0に
追込んでいけることになる。すなわち、同期捕捉後に各
種事由により上記位相ずれが発生しても、当該位相が上
記範囲内のものである限り、その都度、上記動作がなさ
れて同期追跡が行なわれることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の遅延ロックループでは、S字カーブの範囲が狭い
ため、フェージング等により、大きな位相ずれが発生し
た場合には、当該遅延ロックループを利用した同期追跡
動作が不可能となり、スライディング相関器等を利用し
た同期捕捉動作に入ることになる。そして同期捕捉動作
に入った場合には、その間は、同期を失なった状態が続
くため誤り率特性等が大幅に劣化することになる。
従来の遅延ロックループでは、S字カーブの範囲が狭い
ため、フェージング等により、大きな位相ずれが発生し
た場合には、当該遅延ロックループを利用した同期追跡
動作が不可能となり、スライディング相関器等を利用し
た同期捕捉動作に入ることになる。そして同期捕捉動作
に入った場合には、その間は、同期を失なった状態が続
くため誤り率特性等が大幅に劣化することになる。
【0005】また、従来の遅延ロックループにおいて情
報位相や周波数オフセットによる回転を無効化するため
に用いられている前記電力変換器103、105、10
9、111すなわち2乗回路は、雑音存在時には信号だ
けでなく雑音をも2乗化して2乗誤差を発生させ、ジッ
タを大幅に増加させてしまう。更に、上述のような従来
の遅延ロックループは、多数の相関器を備え、回路規模
の大きなものとなっている。
報位相や周波数オフセットによる回転を無効化するため
に用いられている前記電力変換器103、105、10
9、111すなわち2乗回路は、雑音存在時には信号だ
けでなく雑音をも2乗化して2乗誤差を発生させ、ジッ
タを大幅に増加させてしまう。更に、上述のような従来
の遅延ロックループは、多数の相関器を備え、回路規模
の大きなものとなっている。
【0006】本願発明は、上述のような事情に鑑みてな
されたものであり、フェージング等により、ある程度大
きな位相ずれが発生しても同期追跡を継続して行なえ、
かつ2乗誤差の発生に伴うジッタの大幅な増化を回避で
き、更に相関器の個数を削減でき回路規模があまり大き
くならない遅延ロックループの提供を目的とする。
されたものであり、フェージング等により、ある程度大
きな位相ずれが発生しても同期追跡を継続して行なえ、
かつ2乗誤差の発生に伴うジッタの大幅な増化を回避で
き、更に相関器の個数を削減でき回路規模があまり大き
くならない遅延ロックループの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、直接スペクトル拡散通信用の遅
延ロックループの構成を以下のようにした。すなわち、
時間関数PN(t)を同期捕捉時点における自局拡散符
号とし、Tcを上記自局拡散符号系列のチップ時間と
し、mを上記自局拡散符号の符号長の半分よりも小さい
自然数としたときに、下記の数3で示される符号PA
(t)を、後述のDPLL(Digital Phas
e Locked Loop)からのサンプリングクロ
ック信号に同期して出力する第1拡散符号発生器と、
に請求項1の発明では、直接スペクトル拡散通信用の遅
延ロックループの構成を以下のようにした。すなわち、
時間関数PN(t)を同期捕捉時点における自局拡散符
号とし、Tcを上記自局拡散符号系列のチップ時間と
し、mを上記自局拡散符号の符号長の半分よりも小さい
自然数としたときに、下記の数3で示される符号PA
(t)を、後述のDPLL(Digital Phas
e Locked Loop)からのサンプリングクロ
ック信号に同期して出力する第1拡散符号発生器と、
【数3】 時間関数PN(t)、Tcおよびmを上記同様のものと
したときに(ただし、mは、第1拡散符号発生器におけ
るmと同一の自然数とする)、下記の数4で示される符
号PB(t)を、後述のDPLLからのサンプリングク
ロック信号に同期して出力する第2拡散符号発生器と、
したときに(ただし、mは、第1拡散符号発生器におけ
るmと同一の自然数とする)、下記の数4で示される符
号PB(t)を、後述のDPLLからのサンプリングク
ロック信号に同期して出力する第2拡散符号発生器と、
【数4】 この遅延ロックループを内蔵する受信機の受信部での直
交検波によって得られた同相成分入力信号を入力して、
この同相成分入力信号と、上記第1拡散符号発生器より
出力される符号PA(t)との間の相関を取って同相成
分相関値出力を得て、これを送出する第1相関器と、上
記受信部での上記直交検波によって得られた直交成分入
力信号を入力して、この直交成分入力信号と、上記第1
拡散符号発生器より出力される符号PA(t)との間の
相関を取って直交成分相関値出力を得て、これを送出す
る第2相関器と、上記受信部からの上記同相成分入力信
号および上記直交成分入力信号を入力して、これらの両
成分入力信号に一定の遅延を与えて送出する遅延素子
と、上記第1相関器より出力される同相成分相関値出
力、上記第2相関器より出力される直交成分相関値出
力、上記遅延素子より出力される同相成分信号と直交成
分入力信号の4つを入力し、上記同相成分相関値出力と
直交成分相関値出力とで定められる複素出力に対する複
素共役出力を得て、この複素共役出力と、上記同相成分
信号および直交成分信号で定められる複素入力信号とを
複素乗算して実数信号を得て、この実数信号を送出する
ベクトル・スカラー変換用複素乗算器と、上記ベクトル
・スカラー変換用複素乗算器からの実数信号を入力し、
この実数信号と上記第2拡散符号発生器からの上記符号
PB(t)との間で相関を取り、得られた相関値出力信
号を出力する第3相関器と、上記第3相関器よりの相関
値出力信号を制御信号として入力し、この制御信号に基
づいた位相補正を施したサンプリングクロック信号を上
記第1拡散符号発生器、第2拡散符号発生器および上記
受信機の復号系へ送出するDPLLとを備える構成とし
た。
交検波によって得られた同相成分入力信号を入力して、
この同相成分入力信号と、上記第1拡散符号発生器より
出力される符号PA(t)との間の相関を取って同相成
分相関値出力を得て、これを送出する第1相関器と、上
記受信部での上記直交検波によって得られた直交成分入
力信号を入力して、この直交成分入力信号と、上記第1
拡散符号発生器より出力される符号PA(t)との間の
相関を取って直交成分相関値出力を得て、これを送出す
る第2相関器と、上記受信部からの上記同相成分入力信
号および上記直交成分入力信号を入力して、これらの両
成分入力信号に一定の遅延を与えて送出する遅延素子
と、上記第1相関器より出力される同相成分相関値出
力、上記第2相関器より出力される直交成分相関値出
力、上記遅延素子より出力される同相成分信号と直交成
分入力信号の4つを入力し、上記同相成分相関値出力と
直交成分相関値出力とで定められる複素出力に対する複
素共役出力を得て、この複素共役出力と、上記同相成分
信号および直交成分信号で定められる複素入力信号とを
複素乗算して実数信号を得て、この実数信号を送出する
ベクトル・スカラー変換用複素乗算器と、上記ベクトル
・スカラー変換用複素乗算器からの実数信号を入力し、
この実数信号と上記第2拡散符号発生器からの上記符号
PB(t)との間で相関を取り、得られた相関値出力信
号を出力する第3相関器と、上記第3相関器よりの相関
値出力信号を制御信号として入力し、この制御信号に基
づいた位相補正を施したサンプリングクロック信号を上
記第1拡散符号発生器、第2拡散符号発生器および上記
受信機の復号系へ送出するDPLLとを備える構成とし
た。
【0008】また、請求項2の発明では、請求項1記載
の遅延ロックループに下記のm値制御部を追加する構成
とした。すなわち、上記DPLLが入力する制御信号を
取込んで、この制御信号が小さい位相補正に係るものの
ときは、前記第1拡散符号発生器および第2拡散符号発
生器における前記自然数mの値を小さくし、逆に大きい
位相補正に係るもののときは、上記自然数mの値を大き
くするm値制御部を追加する構成とした。
の遅延ロックループに下記のm値制御部を追加する構成
とした。すなわち、上記DPLLが入力する制御信号を
取込んで、この制御信号が小さい位相補正に係るものの
ときは、前記第1拡散符号発生器および第2拡散符号発
生器における前記自然数mの値を小さくし、逆に大きい
位相補正に係るもののときは、上記自然数mの値を大き
くするm値制御部を追加する構成とした。
【0009】請求項3の発明では、請求項1記載の遅延
ロックループに、この遅延ロックループが内蔵される受
信機に備えられている希望波受信電力測定手段より、そ
の測定結果を取込み、この測定結果が一定値以下になっ
ているときに、その旨を示す受信信号劣化時信号を送出
する受信信号品質検出回路を追加し、上記第1拡散符号
発生器および第2拡散符号発生器には、上記受信信号品
質検出回路から上記受信信号劣化時信号が送出されてい
る間は、上記DPLLからのサンプリングクロック信号
を無視し、当該受信信号劣化時信号の送出が開始される
直前に上記DPLLから送出されてきたサンプリングク
ロック信号に同期した状態を保持して、それぞれ符号P
A(t)および符号PB(t)を送出し続ける機能を追
加した。
ロックループに、この遅延ロックループが内蔵される受
信機に備えられている希望波受信電力測定手段より、そ
の測定結果を取込み、この測定結果が一定値以下になっ
ているときに、その旨を示す受信信号劣化時信号を送出
する受信信号品質検出回路を追加し、上記第1拡散符号
発生器および第2拡散符号発生器には、上記受信信号品
質検出回路から上記受信信号劣化時信号が送出されてい
る間は、上記DPLLからのサンプリングクロック信号
を無視し、当該受信信号劣化時信号の送出が開始される
直前に上記DPLLから送出されてきたサンプリングク
ロック信号に同期した状態を保持して、それぞれ符号P
A(t)および符号PB(t)を送出し続ける機能を追
加した。
【0010】請求項4の発明では、高速周波数ホッピン
グ通信用の遅延ロックループを以下のように構成した。
すなわち、時間関数PN(t)を同期捕捉時点における
自局周波数ホッピングパターンとし、Tcを上記自局周
波数ホッピングパターンのチップ時間とし、mを上記自
局周波数ホッピングパターンのパターン長の半分よりも
小さい自然数としたときに、前記の数3で示されるホッ
ピングパターンPA(t)を、後述のDPLL(Dig
ital Phase Locked Loop)から
のサンプリングクロック信号に同期して出力する第1ホ
ッピングパターン発生器と、時間関数PN(t)、Tc
およびmを上記第1ホッピングパターン発生器における
ものと同様のものとしたときに(ただし、mは、第1ホ
ッピングパターン発生器におけるmと同一の自然数とす
る)、前記の数4で示されるホッピングパターンPB
(t)を、後述のDPLLからのサンプリングクロック
信号に同期して出力する第2ホッピングパターン発生器
と、この遅延ロックループを内蔵する受信機の受信部で
の直交検波によって得られた同相成分入力信号を入力し
て、この同相成分入力信号と、上記第1ホッピングパタ
ーン発生器より出力されるホッピングパターンPA
(t)との間の相関を取って同相成分相関値出力を得
て、これを送出する第1相関器と、上記受信部での上記
直交検波によって得られた直交成分入力信号を入力し
て、この直交成分入力信号と、上記第1ホッピングパタ
ーン発生器より出力されるホッピングパターンPA
(t)との間の相関を取って直交成分相関値出力を得
て、これを送出する第2相関器と、上記受信部からの上
記同相成分入力信号および上記直交成分入力信号を入力
して、これらの両成分入力信号に一定の遅延を与えて送
出する遅延素子と、上記第1相関器より出力される同相
成分相関値出力、上記第2相関器より出力される直交成
分相関値出力、上記遅延素子より出力される同相成分信
号と直交成分入力信号の4つを入力し、上記同相成分相
関値出力と直交成分相関値出力とで定められる複素出力
に対する複素共役出力を得て、この複素共役出力と、上
記同相成分信号および直交成分信号で定められる複素入
力信号とを複素乗算して実数信号を得て、この実数信号
を送出するベクトル・スカラー変換用複素乗算器と、上
記ベクトル・スカラー変換用複素乗算器からの実数信号
を入力し、この実数信号と上記第2ホッピングパターン
発生器からの上記ホッピングパターンPB(t)との間
で相関を取り、得られた相関値出力信号を出力する第3
相関器と、上記第3相関器よりの相関値出力信号を制御
信号として入力し、この制御信号に基づいた位相補正を
施したサンプリングクロック信号を上記第1ホッピング
パターン発生器、第2ホッピングパターン発生器および
上記受信機の復号系へ送出するDPLLとを備える構成
とした。
グ通信用の遅延ロックループを以下のように構成した。
すなわち、時間関数PN(t)を同期捕捉時点における
自局周波数ホッピングパターンとし、Tcを上記自局周
波数ホッピングパターンのチップ時間とし、mを上記自
局周波数ホッピングパターンのパターン長の半分よりも
小さい自然数としたときに、前記の数3で示されるホッ
ピングパターンPA(t)を、後述のDPLL(Dig
ital Phase Locked Loop)から
のサンプリングクロック信号に同期して出力する第1ホ
ッピングパターン発生器と、時間関数PN(t)、Tc
およびmを上記第1ホッピングパターン発生器における
ものと同様のものとしたときに(ただし、mは、第1ホ
ッピングパターン発生器におけるmと同一の自然数とす
る)、前記の数4で示されるホッピングパターンPB
(t)を、後述のDPLLからのサンプリングクロック
信号に同期して出力する第2ホッピングパターン発生器
と、この遅延ロックループを内蔵する受信機の受信部で
の直交検波によって得られた同相成分入力信号を入力し
て、この同相成分入力信号と、上記第1ホッピングパタ
ーン発生器より出力されるホッピングパターンPA
(t)との間の相関を取って同相成分相関値出力を得
て、これを送出する第1相関器と、上記受信部での上記
直交検波によって得られた直交成分入力信号を入力し
て、この直交成分入力信号と、上記第1ホッピングパタ
ーン発生器より出力されるホッピングパターンPA
(t)との間の相関を取って直交成分相関値出力を得
て、これを送出する第2相関器と、上記受信部からの上
記同相成分入力信号および上記直交成分入力信号を入力
して、これらの両成分入力信号に一定の遅延を与えて送
出する遅延素子と、上記第1相関器より出力される同相
成分相関値出力、上記第2相関器より出力される直交成
分相関値出力、上記遅延素子より出力される同相成分信
号と直交成分入力信号の4つを入力し、上記同相成分相
関値出力と直交成分相関値出力とで定められる複素出力
に対する複素共役出力を得て、この複素共役出力と、上
記同相成分信号および直交成分信号で定められる複素入
力信号とを複素乗算して実数信号を得て、この実数信号
を送出するベクトル・スカラー変換用複素乗算器と、上
記ベクトル・スカラー変換用複素乗算器からの実数信号
を入力し、この実数信号と上記第2ホッピングパターン
発生器からの上記ホッピングパターンPB(t)との間
で相関を取り、得られた相関値出力信号を出力する第3
相関器と、上記第3相関器よりの相関値出力信号を制御
信号として入力し、この制御信号に基づいた位相補正を
施したサンプリングクロック信号を上記第1ホッピング
パターン発生器、第2ホッピングパターン発生器および
上記受信機の復号系へ送出するDPLLとを備える構成
とした。
【0011】請求項5の発明では、請求項4記載の遅延
ロックループに以下のm値制御部を追加した。すなわ
ち、上記DPLLが入力する制御信号を取込んで、この
制御信号が小さい位相補正に係るもののときは、前記第
1ホッピングパターン発生器および第2ホッピングパタ
ーン発生器における前記自然数mの値を小さくし、逆に
大きい位相補正に係るもののときは、上記自然数mの値
を大きくするm値制御部を追加した。
ロックループに以下のm値制御部を追加した。すなわ
ち、上記DPLLが入力する制御信号を取込んで、この
制御信号が小さい位相補正に係るもののときは、前記第
1ホッピングパターン発生器および第2ホッピングパタ
ーン発生器における前記自然数mの値を小さくし、逆に
大きい位相補正に係るもののときは、上記自然数mの値
を大きくするm値制御部を追加した。
【0012】請求項6の発明では、請求項4記載の遅延
ロックループに、この遅延ロックループが内蔵される受
信機に備えられている希望波受信電力測定手段より、そ
の測定結果を取込み、この測定結果が一定値以下になっ
ているときに、その旨を示す受信信号劣化時信号を送出
する受信信号品質検出回路を追加し、上記第1ホッピン
グパターン発生器および第2ホッピングパターン発生器
には、上記受信信号品質検出回路から上記受信信号劣化
時信号が送出されている間は、上記DPLLからのサン
プリングクロック信号を無視し、当該受信信号劣化時信
号の送出が開始される直前に上記DPLLから送出され
てきたサンプリングクロック信号に同期した状態を保持
して、それぞれホッピングパターンPA(t)およびホ
ッピングパターンPB(t)を送出し続ける機能を追加
した。
ロックループに、この遅延ロックループが内蔵される受
信機に備えられている希望波受信電力測定手段より、そ
の測定結果を取込み、この測定結果が一定値以下になっ
ているときに、その旨を示す受信信号劣化時信号を送出
する受信信号品質検出回路を追加し、上記第1ホッピン
グパターン発生器および第2ホッピングパターン発生器
には、上記受信信号品質検出回路から上記受信信号劣化
時信号が送出されている間は、上記DPLLからのサン
プリングクロック信号を無視し、当該受信信号劣化時信
号の送出が開始される直前に上記DPLLから送出され
てきたサンプリングクロック信号に同期した状態を保持
して、それぞれホッピングパターンPA(t)およびホ
ッピングパターンPB(t)を送出し続ける機能を追加
した。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて、本願発明を具体的に説明する。図1は、本願発
明の実施の一形態に係る遅延ロックループを受信部70
0との関係で示すものである。同図において、受信部7
00での直交検波によって得られた同相成分入力信号I
を入力する相関器701は、当該同相成分入力信号I
と、後述の拡散符号発生器707より送られてくる後述
の符号PA(t)とを実数乗算する実数乗算器および当
該実数乗算器の出力を積分する積分器を備え、上記同相
成分入力信号Iと上記符号PA(t)との間の相関を取
って、同相成分相関値出力I’を得て、これを送出する
回路部である。また、受信部700での直交検波によっ
て得られた直交成分入力信号Qを入力する相関器702
は、当該直交成分入力信号Qと拡散符号発生器707よ
り送られてくる符号PA(t)とを実数乗算する実数乗
算器および当該実数乗算器の出力を積分する積分器を備
え、上記直交成分入力信号Qと上記符号PA(t)との
間の相関をとり、直交成分相関値出力Q’を得て、これ
を送出する回路部である。
づいて、本願発明を具体的に説明する。図1は、本願発
明の実施の一形態に係る遅延ロックループを受信部70
0との関係で示すものである。同図において、受信部7
00での直交検波によって得られた同相成分入力信号I
を入力する相関器701は、当該同相成分入力信号I
と、後述の拡散符号発生器707より送られてくる後述
の符号PA(t)とを実数乗算する実数乗算器および当
該実数乗算器の出力を積分する積分器を備え、上記同相
成分入力信号Iと上記符号PA(t)との間の相関を取
って、同相成分相関値出力I’を得て、これを送出する
回路部である。また、受信部700での直交検波によっ
て得られた直交成分入力信号Qを入力する相関器702
は、当該直交成分入力信号Qと拡散符号発生器707よ
り送られてくる符号PA(t)とを実数乗算する実数乗
算器および当該実数乗算器の出力を積分する積分器を備
え、上記直交成分入力信号Qと上記符号PA(t)との
間の相関をとり、直交成分相関値出力Q’を得て、これ
を送出する回路部である。
【0014】遅延素子703は、上記同相成分入力信号
Iおよび直交成分入力信号Qが、それぞれ相関器701
および702に入力し、同相成分相関値出力I’および
直交成分相関値出力Q’として出力されるまでの間の時
間に等しい遅延を入力した同相成分入力信号Iおよび直
交成分入力信号Qに与えて送出する回路部である(すな
わち、相関器701および702で発生する遅延を吸収
する回路である)。
Iおよび直交成分入力信号Qが、それぞれ相関器701
および702に入力し、同相成分相関値出力I’および
直交成分相関値出力Q’として出力されるまでの間の時
間に等しい遅延を入力した同相成分入力信号Iおよび直
交成分入力信号Qに与えて送出する回路部である(すな
わち、相関器701および702で発生する遅延を吸収
する回路である)。
【0015】複素乗算器704は、相関器701からの
同相成分相関値出力I’、相関器702からの直交成分
相関値出力Q’および遅延素子703よりの同相成分入
力信号Iと直交成分入力信号Qとを入力し、同相成分相
関値出力I’と直交成分相関値出力Q’とで定められる
複素出力に対する複素共役出力を得て、この複素共役出
力と、上記同相成分入力信号Iおよび直交成分入力信号
Qで定められる複素入力信号とを複素乗算して、実数信
号を得て、この実数信号を送出するベクトル・スカラー
変換用の回路部である。
同相成分相関値出力I’、相関器702からの直交成分
相関値出力Q’および遅延素子703よりの同相成分入
力信号Iと直交成分入力信号Qとを入力し、同相成分相
関値出力I’と直交成分相関値出力Q’とで定められる
複素出力に対する複素共役出力を得て、この複素共役出
力と、上記同相成分入力信号Iおよび直交成分入力信号
Qで定められる複素入力信号とを複素乗算して、実数信
号を得て、この実数信号を送出するベクトル・スカラー
変換用の回路部である。
【0016】拡散符号発生器707は、後述のDPLL
706からのサンプリングクロック信号に同期して下記
数5で示される符号PA(t)を出力する回路部であ
る。
706からのサンプリングクロック信号に同期して下記
数5で示される符号PA(t)を出力する回路部であ
る。
【0017】
【数5】 なお、数5においては時間関数PN(t)を同期捕捉時
点における自局拡散符号とし、Tcを自局拡散符号のチ
ップ時間とし、mを上記自局拡散符号の符号長の半分よ
りも小さい自然数としている。図2は、mを3としたと
きの上記符号PA(t)の構成を示すものであり、同図
において傾線を施しているPN[0]、PN[1]、…
…、PN[n]は、同期捕捉時点における自局拡散符号
を示し(なお、[0]は第0ビット目、[1]は第1ビ
ット目、[n]は第nビット目を表わしているが、これ
は以下においても同じである)、この同期捕捉時点の自
局拡散符号より上に書いているのが当該拡散符号より
も、それぞれ0.5Tc、1.5Tc、2.5Tc、
3.5Tcだけ位相を遅らせた拡散符号であり、また上
記同期捕捉時点の自局拡散符号より下に書いているのが
当該自局拡散符号よりも、それぞれ0.5Tc、1.5
Tc、2.5Tc、3.5Tcだけ位相を進めた拡散符
号である。上記のようにして位相を遅らせ又は進ませて
作った各拡散符号で同一位相になっている各ビットの値
を加算して得られた符号PN’[0]、PN’[1]、
……、PN’[n](同図の最下行に示す)が、上記符
号PA(t)になっている。すなわち、この符号PA
(t)の第0ビット目のPN’[0]は数6で表わさ
れ、第1ビット目のPN’[1]は数7で表わされ、ま
た第nビット目のPN’[n]は数8で表わされる。
点における自局拡散符号とし、Tcを自局拡散符号のチ
ップ時間とし、mを上記自局拡散符号の符号長の半分よ
りも小さい自然数としている。図2は、mを3としたと
きの上記符号PA(t)の構成を示すものであり、同図
において傾線を施しているPN[0]、PN[1]、…
…、PN[n]は、同期捕捉時点における自局拡散符号
を示し(なお、[0]は第0ビット目、[1]は第1ビ
ット目、[n]は第nビット目を表わしているが、これ
は以下においても同じである)、この同期捕捉時点の自
局拡散符号より上に書いているのが当該拡散符号より
も、それぞれ0.5Tc、1.5Tc、2.5Tc、
3.5Tcだけ位相を遅らせた拡散符号であり、また上
記同期捕捉時点の自局拡散符号より下に書いているのが
当該自局拡散符号よりも、それぞれ0.5Tc、1.5
Tc、2.5Tc、3.5Tcだけ位相を進めた拡散符
号である。上記のようにして位相を遅らせ又は進ませて
作った各拡散符号で同一位相になっている各ビットの値
を加算して得られた符号PN’[0]、PN’[1]、
……、PN’[n](同図の最下行に示す)が、上記符
号PA(t)になっている。すなわち、この符号PA
(t)の第0ビット目のPN’[0]は数6で表わさ
れ、第1ビット目のPN’[1]は数7で表わされ、ま
た第nビット目のPN’[n]は数8で表わされる。
【0018】
【数6】
【数7】
【数8】 拡散符号発生器708は、後述のDPLL706からの
サンプリングクロック信号に同期して下記数9で示され
る符号PB(t)を出力する回路部である。
サンプリングクロック信号に同期して下記数9で示され
る符号PB(t)を出力する回路部である。
【0019】
【数9】 なお、この数9においてPN(t)、Tc、mは上記数
5におけるこれらと同様のものを示し、mは上記数5に
おけると同じ値の自然数となる。すなわちこの数9から
分かるように、符号PB(t)は、数5で示される符号
PA(t)と異なり、同期捕捉時点の自局拡散符号より
位相を遅らせた前記各拡散符号を加算したものから同期
捕捉時点の自局拡散符号より位相を進めた前記各拡散符
号を減じたものになっている。
5におけるこれらと同様のものを示し、mは上記数5に
おけると同じ値の自然数となる。すなわちこの数9から
分かるように、符号PB(t)は、数5で示される符号
PA(t)と異なり、同期捕捉時点の自局拡散符号より
位相を遅らせた前記各拡散符号を加算したものから同期
捕捉時点の自局拡散符号より位相を進めた前記各拡散符
号を減じたものになっている。
【0020】複素乗算器704は、前記同相成分相関値
出力I’、直交成分相関値出力Q’および遅延素子70
3で一定の遅延が与えられた同相成分入力信号Iと直交
成分入力信号Qとを入力し、同相成分相関値出力I’と
直交成分相関値出力Q’で定められる複素出力に対する
複素共役出力を得て、この複素共役出力と、上記同相成
分入力信号Iおよび直交成分入力信号Qとで定められる
複素入力信号とを複素乗算し(すなわち同相軸および直
交軸で定められる2次元平面上の入力信号点を同相軸上
に移動させ)、実数信号を得て、この実数信号を送出す
るベクトル・スカラー変換回路である。
出力I’、直交成分相関値出力Q’および遅延素子70
3で一定の遅延が与えられた同相成分入力信号Iと直交
成分入力信号Qとを入力し、同相成分相関値出力I’と
直交成分相関値出力Q’で定められる複素出力に対する
複素共役出力を得て、この複素共役出力と、上記同相成
分入力信号Iおよび直交成分入力信号Qとで定められる
複素入力信号とを複素乗算し(すなわち同相軸および直
交軸で定められる2次元平面上の入力信号点を同相軸上
に移動させ)、実数信号を得て、この実数信号を送出す
るベクトル・スカラー変換回路である。
【0021】相関器705は、複素乗算器704から送
られてくる上記実数信号すなわちスカラー化した受信信
号と前記拡散符号発生器708から送られてくる符号P
B(t)との間で相関をとり、相関出力信号を送出する
回路部である。またDPLL706は、上記相関器70
5からの送信値出力信号を制御信号として入力し、この
制御信号に基づき、拡散符号発生器707、708へ送
出するサンプリングクロック信号の位相を制御(補正)
する回路である。なお、このDPLL706は、雑音の
影響を軽減する目的で、カウンタを備えてこれで上記相
関器705から送られてくる相関値出力信号の平均化を
行なっている。
られてくる上記実数信号すなわちスカラー化した受信信
号と前記拡散符号発生器708から送られてくる符号P
B(t)との間で相関をとり、相関出力信号を送出する
回路部である。またDPLL706は、上記相関器70
5からの送信値出力信号を制御信号として入力し、この
制御信号に基づき、拡散符号発生器707、708へ送
出するサンプリングクロック信号の位相を制御(補正)
する回路である。なお、このDPLL706は、雑音の
影響を軽減する目的で、カウンタを備えてこれで上記相
関器705から送られてくる相関値出力信号の平均化を
行なっている。
【0022】次に、以上のよう構成された本実施の形態
の動作について説明する。同期捕捉ができ同期追跡動作
に入った後、何らかの理由で受信信号に位相変化が発生
したとする。この場合、受信部700からの同相成分入
力信号Iおよび直交成分入力信号Qに位相変化が発生す
るが、これらを入力し拡散符号発生器707からの符号
PA(t)との間で相関をとる相関器701、702で
は、相関値出力に大幅な低下は見られない。これは、符
号PA(t)が、前述のように、同期捕捉時点の自局拡
散符号位相を基準としこの拡散符号の位相を進めたもの
および遅らしたものを多数加算してなり、すなわち位相
を進めた自局拡散符号および遅らした自局拡散符号を、
多数、合わせ持っていると考えられるので、受信信号
(すなわち同相成分入力信号I、直交成分入力信号Q)
側の位相が変化しても、上記多数の自局拡散符号のいず
れか(その時点で位相ずれが小さい拡散符号)との間
で、比較的大きな相関が得られることになるからであ
る。図3は、上記の事情を示すもので、同図においてa
は、同期捕捉時点の受信信号の拡散符号を示しており
(同期捕捉時点の自局拡散符号も位相的にはこれと同一
となっている)。この受信信号の拡散符号と自局拡散符
号との位相が一致しているときは同図のeおよびfで破
線で示した自己相関関数の頂点部に対応する相関値出力
が相関器より送出される(ただし、数5で示される符号
PA(t)には、PN(t)が含まれていないので、相
関器701、702からは、このような自己送信関数で
示される相関値出力は送出されず、これは、これから説
明する他の自己相関関数の位相関係を明確にするための
基準として図示している)。同図のbは、上記数5にお
いてPN(t+1.5Tc)で示されている拡散符号で
あり、aに示す上記拡散符号よりも位相が1.5Tcだ
け進んでいるものであり、また同図のcは、上記数5に
おいてPN(T−1.5Tc)で示されている拡散符号
であり、aに示す上記拡散符号よりも位相が1.5Tc
だけ遅れているものである。このため、受信信号(すな
わち受信信号の拡散符号)の位相がaに示すものよりも
1.5Tc程度進んだときは、bに示す拡散符号との間
での自己相関関数は同図eに実線で示すようなものにな
り、上記両拡散符号の位相が一致したときは、相関器か
ら当該自己相関関数の頂点部の相関値出力が送出され
る。そして、受信信号(すなわち受信信号の拡散符号)
の位相がaに示すものよりも1.5Tc程度遅れたとき
は、cに示す拡散符号との間での自己相関関数は同図f
に実線で示すようなものとなり、上記両拡散符号の位相
が一致したときは、相関器からは当該自己相関関数の頂
点部の相関値出力が送出される。図3においては、説明
を簡単にするため、符号PA(t)中から上記PN(t
+1.5Tc)とPN(t−1.5Tc)だけを抜出し
て、これらだけに着目して説明したが、符号PA(t)
には数5に示すように位相の異なる多数の拡散符号が含
まれているので、受信信号の位相が比較的大きくずれて
も相関器からは、広い範囲で、大きな相関値出力が得ら
れる。
の動作について説明する。同期捕捉ができ同期追跡動作
に入った後、何らかの理由で受信信号に位相変化が発生
したとする。この場合、受信部700からの同相成分入
力信号Iおよび直交成分入力信号Qに位相変化が発生す
るが、これらを入力し拡散符号発生器707からの符号
PA(t)との間で相関をとる相関器701、702で
は、相関値出力に大幅な低下は見られない。これは、符
号PA(t)が、前述のように、同期捕捉時点の自局拡
散符号位相を基準としこの拡散符号の位相を進めたもの
および遅らしたものを多数加算してなり、すなわち位相
を進めた自局拡散符号および遅らした自局拡散符号を、
多数、合わせ持っていると考えられるので、受信信号
(すなわち同相成分入力信号I、直交成分入力信号Q)
側の位相が変化しても、上記多数の自局拡散符号のいず
れか(その時点で位相ずれが小さい拡散符号)との間
で、比較的大きな相関が得られることになるからであ
る。図3は、上記の事情を示すもので、同図においてa
は、同期捕捉時点の受信信号の拡散符号を示しており
(同期捕捉時点の自局拡散符号も位相的にはこれと同一
となっている)。この受信信号の拡散符号と自局拡散符
号との位相が一致しているときは同図のeおよびfで破
線で示した自己相関関数の頂点部に対応する相関値出力
が相関器より送出される(ただし、数5で示される符号
PA(t)には、PN(t)が含まれていないので、相
関器701、702からは、このような自己送信関数で
示される相関値出力は送出されず、これは、これから説
明する他の自己相関関数の位相関係を明確にするための
基準として図示している)。同図のbは、上記数5にお
いてPN(t+1.5Tc)で示されている拡散符号で
あり、aに示す上記拡散符号よりも位相が1.5Tcだ
け進んでいるものであり、また同図のcは、上記数5に
おいてPN(T−1.5Tc)で示されている拡散符号
であり、aに示す上記拡散符号よりも位相が1.5Tc
だけ遅れているものである。このため、受信信号(すな
わち受信信号の拡散符号)の位相がaに示すものよりも
1.5Tc程度進んだときは、bに示す拡散符号との間
での自己相関関数は同図eに実線で示すようなものにな
り、上記両拡散符号の位相が一致したときは、相関器か
ら当該自己相関関数の頂点部の相関値出力が送出され
る。そして、受信信号(すなわち受信信号の拡散符号)
の位相がaに示すものよりも1.5Tc程度遅れたとき
は、cに示す拡散符号との間での自己相関関数は同図f
に実線で示すようなものとなり、上記両拡散符号の位相
が一致したときは、相関器からは当該自己相関関数の頂
点部の相関値出力が送出される。図3においては、説明
を簡単にするため、符号PA(t)中から上記PN(t
+1.5Tc)とPN(t−1.5Tc)だけを抜出し
て、これらだけに着目して説明したが、符号PA(t)
には数5に示すように位相の異なる多数の拡散符号が含
まれているので、受信信号の位相が比較的大きくずれて
も相関器からは、広い範囲で、大きな相関値出力が得ら
れる。
【0023】上記のようにして相関器701および70
2から出力される同相成分相関値出力I’および直交成
分相関値出力Q’およびこれらに係るシンボルと同一の
シンボルに係る遅延素子703より送られてきた同相成
分入力信号Iおよび直交成分入力信号Qを入力する複素
乗算器704では、次のような動作が行なわれる。すな
わち、複素乗算器704は図4に示すように、同相成分
相関値出力I’と直交成分相関値出力Q’とから、これ
らで定められる複素入力信号に対する複素共役出力を得
て、これと上記同相成分入力信号Iおよび直交成分入力
信号Qで定められる複素入力信号(受信機入力信号)と
を複素乗算して実数信号を得て、これを送出する。すな
わちI(同相)軸およびQ(直交)軸で定められる2次
元平面上の信号点P1をI転上へ移動させるベクトル・
スカラー変換を行なっている(なお、図4においてP2
は送信機が送信した情報の本来の位相点を示し、上記信
号点P1は周波数オフセットΔωが存在する場合のもの
である)。
2から出力される同相成分相関値出力I’および直交成
分相関値出力Q’およびこれらに係るシンボルと同一の
シンボルに係る遅延素子703より送られてきた同相成
分入力信号Iおよび直交成分入力信号Qを入力する複素
乗算器704では、次のような動作が行なわれる。すな
わち、複素乗算器704は図4に示すように、同相成分
相関値出力I’と直交成分相関値出力Q’とから、これ
らで定められる複素入力信号に対する複素共役出力を得
て、これと上記同相成分入力信号Iおよび直交成分入力
信号Qで定められる複素入力信号(受信機入力信号)と
を複素乗算して実数信号を得て、これを送出する。すな
わちI(同相)軸およびQ(直交)軸で定められる2次
元平面上の信号点P1をI転上へ移動させるベクトル・
スカラー変換を行なっている(なお、図4においてP2
は送信機が送信した情報の本来の位相点を示し、上記信
号点P1は周波数オフセットΔωが存在する場合のもの
である)。
【0024】また、上記複素乗算器704からの実数信
号を入力する相関器705は、この実数信号と、拡散符
号発生器708からの前記数9で示される符号PB
(t)との間で相間をとる。前述のように数9では、同
期捕捉時点の自局拡散符号よりも位相が進んでいる各拡
散符号の極性は反転している(すなわちマイナスの符号
が付され減算の対象となっている)。符号PB(t)が
このようになっていることが、相関器705の出力にど
んな影響を及ぼしているかについて、相関器701等の
動作説明に用いた前記図3を利用して説明すると、受信
信号が、同期捕捉時点の位相よりも1.5Tc程度だけ
進んでいるときは、当該出力は前記相関器701等の出
力と同様に、着目したPN(t+1.5Tc)との関係
で同図のe(実線の方)のような出力となる。逆に受信
信号が同期捕捉時点の位相よりも1.5Tc程度だけ遅
れているときは、当該出力は相関器701等の出力と異
なり、着目した−PN(t−1.5Tc)との関係で同
図のf(実線の方)の極性を反転したものとなる。従っ
て符号PA(t)、PB(t)における自然数mを例え
ば3としたときには、受信信号における拡散符号の位相
ずれに応じて、相関器705の出力は、図5に示すよう
なものになる。この図は、従来の遅延ロックループにお
ける前記S字カーブ(図8参照)に対応するのである
(以下、この図5をもS字カーブという)。この図5か
ら分かるように本実施の形態のS字カーブは従来例のS
字カーブに比較して動作範囲が大幅に広くなっている。
同図の縦軸は、DPLL706へ送られる制御信号すな
わち位相補正量である。当該位相補正量は横軸の位相ず
れに1対1に対応していないが、DPLL706はフィ
ードバック系であるのて最終的には図5のS字カーブの
中心へ追込み同期追跡が可能となる。
号を入力する相関器705は、この実数信号と、拡散符
号発生器708からの前記数9で示される符号PB
(t)との間で相間をとる。前述のように数9では、同
期捕捉時点の自局拡散符号よりも位相が進んでいる各拡
散符号の極性は反転している(すなわちマイナスの符号
が付され減算の対象となっている)。符号PB(t)が
このようになっていることが、相関器705の出力にど
んな影響を及ぼしているかについて、相関器701等の
動作説明に用いた前記図3を利用して説明すると、受信
信号が、同期捕捉時点の位相よりも1.5Tc程度だけ
進んでいるときは、当該出力は前記相関器701等の出
力と同様に、着目したPN(t+1.5Tc)との関係
で同図のe(実線の方)のような出力となる。逆に受信
信号が同期捕捉時点の位相よりも1.5Tc程度だけ遅
れているときは、当該出力は相関器701等の出力と異
なり、着目した−PN(t−1.5Tc)との関係で同
図のf(実線の方)の極性を反転したものとなる。従っ
て符号PA(t)、PB(t)における自然数mを例え
ば3としたときには、受信信号における拡散符号の位相
ずれに応じて、相関器705の出力は、図5に示すよう
なものになる。この図は、従来の遅延ロックループにお
ける前記S字カーブ(図8参照)に対応するのである
(以下、この図5をもS字カーブという)。この図5か
ら分かるように本実施の形態のS字カーブは従来例のS
字カーブに比較して動作範囲が大幅に広くなっている。
同図の縦軸は、DPLL706へ送られる制御信号すな
わち位相補正量である。当該位相補正量は横軸の位相ず
れに1対1に対応していないが、DPLL706はフィ
ードバック系であるのて最終的には図5のS字カーブの
中心へ追込み同期追跡が可能となる。
【0025】そして、上記DPLL706は、上記相関
器705からの上記制御信号(すなわち位相補正量)を
得て、拡散符号発生器707、708および復号系へ送
出するサンプリングクロック信号の位相合せ(受信信号
の拡散符号と自局拡散符号との位相が一致する方向へ向
けての位相合せ)を行ない、位相合せを行なったサンプ
リングクロック信号を上記各回路部に送出する。なお、
前述のようにDPLL706はカウンタを備え、これを
用いて相関器705からの出力の平均化を行ない、雑音
の影響を軽減している。これは、相関器705から与え
られる制御信号が電圧信号であるため、その平均を取る
と雑音レベルは、ほぼ0とみなせるためである(従来の
遅延ロックループでは、前記図6に示すように、DPL
L114に与えられる制御信号は2乗化した電力信号で
あるため、平均化しても雑音電力を消すことはできなか
った)。
器705からの上記制御信号(すなわち位相補正量)を
得て、拡散符号発生器707、708および復号系へ送
出するサンプリングクロック信号の位相合せ(受信信号
の拡散符号と自局拡散符号との位相が一致する方向へ向
けての位相合せ)を行ない、位相合せを行なったサンプ
リングクロック信号を上記各回路部に送出する。なお、
前述のようにDPLL706はカウンタを備え、これを
用いて相関器705からの出力の平均化を行ない、雑音
の影響を軽減している。これは、相関器705から与え
られる制御信号が電圧信号であるため、その平均を取る
と雑音レベルは、ほぼ0とみなせるためである(従来の
遅延ロックループでは、前記図6に示すように、DPL
L114に与えられる制御信号は2乗化した電力信号で
あるため、平均化しても雑音電力を消すことはできなか
った)。
【0026】また、上記のようにしてDPLL114で
位相合わせされたサンプリングクロック信号は、拡散符
号発生器707、708に与えられ、拡散符号発生器7
07からは符号PA(t)、そして拡散符号発生器70
8からは符号PB(t)が、当該サンプリングクロック
信号に同期して、送出されることになる。
位相合わせされたサンプリングクロック信号は、拡散符
号発生器707、708に与えられ、拡散符号発生器7
07からは符号PA(t)、そして拡散符号発生器70
8からは符号PB(t)が、当該サンプリングクロック
信号に同期して、送出されることになる。
【0027】ところで、上記実施の形態では、受信信号
に対し、自局拡散符号を多重化(前記自然数mの大きさ
で示される)した符号PA(t)等で相関を取得するた
め、多重化せず自局拡散符号のみで相関を取得する場合
に比較し、S/Nが劣化する。すなわち、上記多重化す
ればするほど相関器705の動作範囲は広がるが、S/
Nは低下し、逆に多重化を低下させると、S/Nが向上
するが動作範囲は狭くなる。この事実に鑑み、相関器7
05からDPLL706に与えられる制御信号を観察
し、これが大きな位相補正に係るものであるときは、上
記多重化を大きくして相関器705の動作範囲を広く
し、他方、小さな位相補正に係るものであるときは、相
関器705の動作範囲を狭くしてもよいので上記多重化
を少なくしてS/Nの劣化を押えるといった方式を採用
した遅延ロックループも考えられる。この遅延ロックル
ープは、上記制御信号を入力し、これがどの程度の位相
補正に係るものであるかに応じて、拡散符号発生器70
7および708に制御信号を送り、前記自然数mを大き
く又は小さくするm値制御部を、上記実施の形態に追加
する構成となる。
に対し、自局拡散符号を多重化(前記自然数mの大きさ
で示される)した符号PA(t)等で相関を取得するた
め、多重化せず自局拡散符号のみで相関を取得する場合
に比較し、S/Nが劣化する。すなわち、上記多重化す
ればするほど相関器705の動作範囲は広がるが、S/
Nは低下し、逆に多重化を低下させると、S/Nが向上
するが動作範囲は狭くなる。この事実に鑑み、相関器7
05からDPLL706に与えられる制御信号を観察
し、これが大きな位相補正に係るものであるときは、上
記多重化を大きくして相関器705の動作範囲を広く
し、他方、小さな位相補正に係るものであるときは、相
関器705の動作範囲を狭くしてもよいので上記多重化
を少なくしてS/Nの劣化を押えるといった方式を採用
した遅延ロックループも考えられる。この遅延ロックル
ープは、上記制御信号を入力し、これがどの程度の位相
補正に係るものであるかに応じて、拡散符号発生器70
7および708に制御信号を送り、前記自然数mを大き
く又は小さくするm値制御部を、上記実施の形態に追加
する構成となる。
【0028】また、フェージング環境下では、相関器7
01等での相関レベルが減少し、これに起因する同期外
れが発生することが考えられる。これに対応するため
に、受信機に備えられている希望波受信電力測定手段
(例えば、復号系の相関器の出力を測定する回路やAG
C用の総受信信号電力測定回路等)より、その測定結果
を取込み、この測定結果が一定値以下になったときに、
その旨を示す受信信号劣化時信号を送出する受信信号品
質検出回路を上記実施の形態に追加して、前記拡散符号
発生器707および708には、上記受信信号品質検出
回路から上記受信信号劣化時信号が送出されている間
は、上記DPLLからのサンプリングクロック信号を無
視し、当該受信信号劣化時信号の送出が開始される直前
に上記DPLLから送出されてきたサンプリングクロッ
ク信号に同期した状態を保持して、それぞれ符号PA
(t)および符号PB(t)を送出し続ける機能を追加
するようにしてもよい。
01等での相関レベルが減少し、これに起因する同期外
れが発生することが考えられる。これに対応するため
に、受信機に備えられている希望波受信電力測定手段
(例えば、復号系の相関器の出力を測定する回路やAG
C用の総受信信号電力測定回路等)より、その測定結果
を取込み、この測定結果が一定値以下になったときに、
その旨を示す受信信号劣化時信号を送出する受信信号品
質検出回路を上記実施の形態に追加して、前記拡散符号
発生器707および708には、上記受信信号品質検出
回路から上記受信信号劣化時信号が送出されている間
は、上記DPLLからのサンプリングクロック信号を無
視し、当該受信信号劣化時信号の送出が開始される直前
に上記DPLLから送出されてきたサンプリングクロッ
ク信号に同期した状態を保持して、それぞれ符号PA
(t)および符号PB(t)を送出し続ける機能を追加
するようにしてもよい。
【0029】ところで、上記に説明した遅延ロックルー
プは、全て、直接スペクトル拡散通信の受信機に内蔵し
て用いるものであったが、当該遅延ロックループにおけ
る自局拡散符号を高速周波数ホッピング通信における自
局用の周波数ホッピングパターンに変換した場合、当該
遅延ロックループに係る回路(図1参照)を、そのま
ま、ベースバンドでデホッピングする高速周波数ホッピ
ング通信用の遅延ロックループとして利用できる。この
ような高速周波数ホッピング通信用の遅延ロックループ
においては、拡散符号発生器707、708はホッピン
グパターン発生器となり、自局用の周波数ホッピングパ
ターンを位相を変化させ多重化した符号(実質的に前記
符号PA(t)、PB(t)と同一となっている)を送
出し、相関器701、702は、受信信号における周波
数ホッピングパターンと拡散符号発生器707(すなわ
ちホッピングパターン発生器)からの多重化周波数ホッ
ピングパターンとの間の相関をとることになり、相関器
705は、複素乗算器704から送られてきた実数信号
と拡散符号発生器708(すなわちホッピングパターン
発生器)からの多重化周波数ホッピングパターンとの間
で相関をとることになる。
プは、全て、直接スペクトル拡散通信の受信機に内蔵し
て用いるものであったが、当該遅延ロックループにおけ
る自局拡散符号を高速周波数ホッピング通信における自
局用の周波数ホッピングパターンに変換した場合、当該
遅延ロックループに係る回路(図1参照)を、そのま
ま、ベースバンドでデホッピングする高速周波数ホッピ
ング通信用の遅延ロックループとして利用できる。この
ような高速周波数ホッピング通信用の遅延ロックループ
においては、拡散符号発生器707、708はホッピン
グパターン発生器となり、自局用の周波数ホッピングパ
ターンを位相を変化させ多重化した符号(実質的に前記
符号PA(t)、PB(t)と同一となっている)を送
出し、相関器701、702は、受信信号における周波
数ホッピングパターンと拡散符号発生器707(すなわ
ちホッピングパターン発生器)からの多重化周波数ホッ
ピングパターンとの間の相関をとることになり、相関器
705は、複素乗算器704から送られてきた実数信号
と拡散符号発生器708(すなわちホッピングパターン
発生器)からの多重化周波数ホッピングパターンとの間
で相関をとることになる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本願発明によれ
ば、フェージング等により、ある程度大きな位相ずれが
発生しても同期追跡を継続して行なえ、かつ2乗誤差の
発生に伴うジッタの大幅な増化を回避でき、更に相関器
の個数を削減できて回路規模があまり大きくならない遅
延ロックループの提供を可能とする。
ば、フェージング等により、ある程度大きな位相ずれが
発生しても同期追跡を継続して行なえ、かつ2乗誤差の
発生に伴うジッタの大幅な増化を回避でき、更に相関器
の個数を削減できて回路規模があまり大きくならない遅
延ロックループの提供を可能とする。
【図1】本願発明の一実施の形態の構成を示す図であ
る。
る。
【図2】図1における拡散符号発生器707が、送出す
る符号の一例の構成を示す図である。
る符号の一例の構成を示す図である。
【図3】図1における相関器701および702の動作
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図4】図1における複素乗算器704の動作を説明す
るための図である。
るための図である。
【図5】図1における相関器705の動作範囲を示すS
字カーブの図である。
字カーブの図である。
【図6】従来例の構成を示す図である。
【図7】従来例を説明するための図である。
【図8】従来例におけるS字カーブの図である。
100 受信部 I 同相成分入力信号 Q 直交成分入力信号 101 遅延素子 107 遅延素子 102 相関器 104 相関器 108 相関器 110 相関器 115 拡散符号発生器 103 電力変換器 105 電力変換器 109 電力変換器 111 電力変換器 114 DPLL 106 加算器 112 加算器 113 加算器 700 受信部 701 相関器 702 相関器 703 遅延素子 704 複素乗算器 705 相関器 706 DPLL 707 拡散符号発生器 708 拡散符号発生器 I’ 同相成分相関値出力 Q’ 直交成分相関値出力
Claims (6)
- 【請求項1】 時間関数PN(t)を同期捕捉時点にお
ける自局拡散符号とし、Tcを上記自局拡散符号系列の
チップ時間とし、mを上記自局拡散符号の符号長の半分
よりも小さい自然数としたときに、下記の数1で示され
る符号PA(t)を、後述のDPLL(Digital
Phase Locked Loop)からのサンプ
リングクロック信号に同期して出力する第1拡散符号発
生器と、 【数1】 時間関数PN(t)、Tcおよびmを上記同様のものと
したときに(ただし、mは、第1拡散符号発生器におけ
るmと同一の自然数とする)、下記の数2で示される符
号PB(t)を、後述のDPLLからのサンプリングク
ロック信号に同期して出力する第2拡散符号発生器と、 【数2】 この遅延ロックループを内蔵する受信機の受信部での直
交検波によって得られた同相成分入力信号を入力して、
この同相成分入力信号と、上記第1拡散符号発生器より
出力される符号PA(t)との間の相関を取って同相成
分相関値出力を得て、これを送出する第1相関器と、 上記受信部での上記直交検波によって得られた直交成分
入力信号を入力して、この直交成分入力信号と、上記第
1拡散符号発生器より出力される符号PA(t)との間
の相関を取って直交成分相関値出力を得て、これを送出
する第2相関器と、 上記受信部からの上記同相成分入力信号および上記直交
成分入力信号を入力して、これらの両成分入力信号に一
定の遅延を与えて送出する遅延素子と、 上記第1相関器より出力される同相成分相関値出力、上
記第2相関器より出力される直交成分相関値出力、上記
遅延素子より出力される同相成分信号と直交成分入力信
号の4つを入力し、上記同相成分相関値出力と直交成分
相関値出力とで定められる複素出力に対する複素共役出
力を得て、この複素共役出力と、上記同相成分信号およ
び直交成分信号で定められる複素入力信号とを複素乗算
して実数信号を得て、この実数信号を送出するベクトル
・スカラー変換用複素乗算器と、 上記ベクトル・スカラー変換用複素乗算器からの実数信
号を入力し、この実数信号と上記第2拡散符号発生器か
らの上記符号PB(t)との間で相関を取り、得られた
相関値出力信号を出力する第3相関器と、 上記第3相関器よりの相関値出力信号を制御信号として
入力し、この制御信号に基づいた位相補正を施したサン
プリングクロック信号を上記第1拡散符号発生器、第2
拡散符号発生器および上記受信機の復号系へ送出するD
PLLとを備えることを特徴とする直接スペクトル拡散
通信用の遅延ロックループ。 - 【請求項2】 上記DPLLが入力する制御信号を取込
んで、この制御信号が小さい位相補正に係るもののとき
は、前記第1拡散符号発生器および第2拡散符号発生器
における前記自然数mの値を小さくし、逆に大きい位相
補正に係るもののときは、上記自然数mの値を大きくす
るm値制御部を備えることを特徴とする請求項1記載の
遅延ロックループ。 - 【請求項3】 この遅延ロックループが内蔵される受信
機に備えられている希望波受信電力測定手段より、その
測定結果を取込み、この測定結果が一定値以下になって
いるときに、その旨を示す受信信号劣化時信号を送出す
る受信信号品質検出回路を有し、 上記第1拡散符号発生器および第2拡散符号発生器に
は、上記受信信号品質検出回路から上記受信信号劣化時
信号が送出されている間は、上記DPLLからのサンプ
リングクロック信号を無視し、当該受信信号劣化時信号
の送出が開始される直前に上記DPLLから送出されて
きたサンプリングクロック信号に同期した状態を保持し
て、それぞれ符号PA(t)および符号PB(t)を送
出し続ける機能が追加されていることを特徴とする請求
項1記載の遅延ロックループ。 - 【請求項4】 時間関数PN(t)を同期捕捉時点にお
ける自局周波数ホッピングパターンとし、Tcを上記自
局周波数ホッピングパターンのチップ時間とし、mを上
記自局周波数ホッピングパターンのパターン長の半分よ
りも小さい自然数としたときに、前記の数1で示される
ホッピングパターンPA(t)を、後述のDPLL(D
igital Phase Locked Loop)
からのサンプリングクロック信号に同期して出力する第
1ホッピングパターン発生器と、 時間関数PN(t)、Tcおよびmを上記同様のものと
したときに(ただし、mは、第1ホッピングパターン発
生器におけるmと同一の自然数とする)、前記の数2で
示されるホッピングパターンPB(t)を、後述のDP
LLからのサンプリングクロック信号に同期して出力す
る第2ホッピングパターン発生器と、 この遅延ロックループを内蔵する受信機の受信部での直
交検波によって得られた同相成分入力信号を入力して、
この同相成分入力信号と、上記第1ホッピングパターン
発生器より出力されるホッピングパターンPA(t)と
の間の相関を取って同相成分相関値出力を得て、これを
送出する第1相関器と、 上記受信部での上記直交検波によって得られた直交成分
入力信号を入力して、この直交成分入力信号と、上記第
1ホッピングパターン発生器より出力されるホッピング
パターンPA(t)との間の相関を取って直交成分相関
値出力を得て、これを送出する第2相関器と、 上記受信部からの上記同相成分入力信号および上記直交
成分入力信号を入力して、これらの両成分入力信号に一
定の遅延を与えて送出する遅延素子と、 上記第1相関器より出力される同相成分相関値出力、上
記第2相関器より出力される直交成分相関値出力、上記
遅延素子より出力される同相成分信号と直交成分入力信
号の4つを入力し、上記同相成分相関値出力と直交成分
相関値出力とで定められる複素出力に対する複素共役出
力を得て、この複素共役出力と、上記同相成分信号およ
び直交成分信号で定められる複素入力信号とを複素乗算
して実数信号を得て、この実数信号を送出するベクトル
・スカラー変換用複素乗算器と、 上記ベクトル・スカラー変換用複素乗算器からの実数信
号を入力し、この実数信号と上記第2ホッピングパター
ン発生器からの上記ホッピングパターンPB(t)との
間で相関を取り、得られた相関値出力信号を出力する第
3相関器と、 上記第3相関器よりの相関値出力信号を制御信号として
入力し、この制御信号に基づいた位相補正を施したサン
プリングクロック信号を上記第1ホッピングパターン発
生器、第2ホッピングパターン発生器および上記受信機
の復号系へ送出するDPLLとを備えることを特徴とす
る高速周波数ホッピング通信用の遅延ロックループ。 - 【請求項5】 上記DPLLが入力する制御信号を取込
んで、この制御信号が小さい位相補正に係るもののとき
は、前記第1ホッピングパターン発生器および第2ホッ
ピングパターン発生器における前記自然数mの値を小さ
くし、逆に大きい位相補正に係るもののときは、上記自
然数mの値を大きくするm値制御部を備えることを特徴
とする請求項4記載の遅延ロックループ。 - 【請求項6】 この遅延ロックループが内蔵される受信
機に備えられている希望波受信電力測定手段より、その
測定結果を取込み、この測定結果が一定値以下になって
いるときに、その旨を示す受信信号劣化時信号を送出す
る受信信号品質検出回路を有し、 上記第1ホッピングパターン発生器および第2ホッピン
グパターン発生器には、上記受信信号品質検出回路から
上記受信信号劣化時信号が送出されている間は、上記D
PLLからのサンプリングクロック信号を無視し、当該
受信信号劣化時信号の送出が開始される直前に上記DP
LLから送出されてきたサンプリングクロック信号に同
期した状態を保持して、それぞれホッピングパターンP
A(t)およびホッピングパターンPB(t)を送出し
続ける機能が追加されていることを特徴とする請求項4
記載の遅延ロックループ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8252297A JPH1079687A (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | 遅延ロックループ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8252297A JPH1079687A (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | 遅延ロックループ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1079687A true JPH1079687A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=17235302
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8252297A Pending JPH1079687A (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | 遅延ロックループ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1079687A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003032144A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-31 | Furuno Electric Co Ltd | スペクトル拡散信号捕捉装置および方法 |
| JP2006165924A (ja) * | 2004-12-07 | 2006-06-22 | Nec Engineering Ltd | 遅延ロックループ |
| JP2013240036A (ja) * | 2012-04-18 | 2013-11-28 | Hitachi Ltd | π/2シフトBPSK信号相関方法及び相関器、並びに受信装置 |
-
1996
- 1996-09-03 JP JP8252297A patent/JPH1079687A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003032144A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-31 | Furuno Electric Co Ltd | スペクトル拡散信号捕捉装置および方法 |
| JP2006165924A (ja) * | 2004-12-07 | 2006-06-22 | Nec Engineering Ltd | 遅延ロックループ |
| JP2013240036A (ja) * | 2012-04-18 | 2013-11-28 | Hitachi Ltd | π/2シフトBPSK信号相関方法及び相関器、並びに受信装置 |
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