JPH108143A - 加工性,塗装焼付硬化性に優れた薄鋼板の製造法 - Google Patents
加工性,塗装焼付硬化性に優れた薄鋼板の製造法Info
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- JPH108143A JPH108143A JP17999596A JP17999596A JPH108143A JP H108143 A JPH108143 A JP H108143A JP 17999596 A JP17999596 A JP 17999596A JP 17999596 A JP17999596 A JP 17999596A JP H108143 A JPH108143 A JP H108143A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた深絞り性及び耐時効性を示し、しかも
高い焼付硬化能を有する薄鋼板を安価にかつ安定しての
製造できる手段を提供する。 【構成】 C:0.0100〜 0.025%,Mn:0.05〜0.25%,
S:0.003〜 0.020%,P:0.08%以下,Al:0.005〜 0.0
30%,N:0.0030%以下,B:0.0015〜0.0035%を含む
と共に残部がFe及び不可避的不純物から成る鋼片を12
00℃を上回らない温度に加熱して熱間圧延を施し、A
r3変態点以上の温度で仕上圧延を行ってから600〜7
50℃で巻取り、次に70%以上の圧延率で冷間圧延を
施した後、続く連続焼鈍において800超〜880℃で
10〜60秒の再結晶焼鈍を施してから、まず650〜
740℃の温度域に到達するまでを7℃/s以下の冷却速
度で徐冷し、引き続いて40〜250℃/sの冷却速度で
350〜400℃の温度域まで急速冷却した後、そのと
きの急冷終点温度から0〜 0.5℃/s以下の冷却速度で2
〜5分の過時効処理を行う。
高い焼付硬化能を有する薄鋼板を安価にかつ安定しての
製造できる手段を提供する。 【構成】 C:0.0100〜 0.025%,Mn:0.05〜0.25%,
S:0.003〜 0.020%,P:0.08%以下,Al:0.005〜 0.0
30%,N:0.0030%以下,B:0.0015〜0.0035%を含む
と共に残部がFe及び不可避的不純物から成る鋼片を12
00℃を上回らない温度に加熱して熱間圧延を施し、A
r3変態点以上の温度で仕上圧延を行ってから600〜7
50℃で巻取り、次に70%以上の圧延率で冷間圧延を
施した後、続く連続焼鈍において800超〜880℃で
10〜60秒の再結晶焼鈍を施してから、まず650〜
740℃の温度域に到達するまでを7℃/s以下の冷却速
度で徐冷し、引き続いて40〜250℃/sの冷却速度で
350〜400℃の温度域まで急速冷却した後、そのと
きの急冷終点温度から0〜 0.5℃/s以下の冷却速度で2
〜5分の過時効処理を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、優れた深絞り性,耐
時効性並びに塗装焼付硬化性を有する薄鋼板(冷延鋼
板)を製造する方法に関するものである。
時効性並びに塗装焼付硬化性を有する薄鋼板(冷延鋼
板)を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題】深絞り性の優れた塗装焼付硬化
性鋼板を連続焼鈍によって製造する手段としては、従来
より、鋼中C量を 0.007%未満(以降、 成分割合を示す
%は重量%とする)にまで低減し、更にTi,Nb等の炭窒
化物生成元素を添加することによって固溶C量を制御す
る方法が一般的に知られている。しかし、この方法に
は、“C含有量の低レベル化”や“Ti,Nbといった高価
な添加元素”が必要であるため製品コストが高くなる
上、焼付硬化量の制御が困難であるという問題が指摘さ
れていた。
性鋼板を連続焼鈍によって製造する手段としては、従来
より、鋼中C量を 0.007%未満(以降、 成分割合を示す
%は重量%とする)にまで低減し、更にTi,Nb等の炭窒
化物生成元素を添加することによって固溶C量を制御す
る方法が一般的に知られている。しかし、この方法に
は、“C含有量の低レベル化”や“Ti,Nbといった高価
な添加元素”が必要であるため製品コストが高くなる
上、焼付硬化量の制御が困難であるという問題が指摘さ
れていた。
【0003】そこで、TiやNb等の高価な添加元素を使用
することなく深絞り性に優れた塗装焼付硬化性鋼板を得
る方法が、特開平6−93376号として提案された。
しかしながら、上記提案の方法では、鋼のC含有量を0.
0015%以下という更に低いレベルにまで低減する必要が
あるため工業的に多大な困難を伴い、製品コストの観点
からはそれほど有利な手段とは言えなかった。
することなく深絞り性に優れた塗装焼付硬化性鋼板を得
る方法が、特開平6−93376号として提案された。
しかしながら、上記提案の方法では、鋼のC含有量を0.
0015%以下という更に低いレベルにまで低減する必要が
あるため工業的に多大な困難を伴い、製品コストの観点
からはそれほど有利な手段とは言えなかった。
【0004】一方、上述のような製品コストの上昇を抑
えるため、通常の“Mn,S,sol.Alを含む低炭素Alキル
ド鋼”を用い、連続焼鈍過程において一旦過時効温度よ
り低い温度にまで冷却してから再加熱し過時効処理を行
うという工程を取り入れて結晶粒内炭化物密度を制御し
た非時効焼付硬化性冷延鋼板の製造方法も提案されてい
る(特公平6−8483号公報参照)。しかし、この方
法は、連続焼鈍過程において、炭化物の成長を促進させ
るための過時効処理を行う前に一旦過時効温度より低い
温度にまで急冷して粒内炭化物の核生成を促進させてか
ら再加熱するという工程が必要であるため、急冷後の再
加熱に特別な設備が必要となるばかりか、エネルギ−コ
ストの増加にもつながるという工業上好ましくない問題
を内在するものであった。
えるため、通常の“Mn,S,sol.Alを含む低炭素Alキル
ド鋼”を用い、連続焼鈍過程において一旦過時効温度よ
り低い温度にまで冷却してから再加熱し過時効処理を行
うという工程を取り入れて結晶粒内炭化物密度を制御し
た非時効焼付硬化性冷延鋼板の製造方法も提案されてい
る(特公平6−8483号公報参照)。しかし、この方
法は、連続焼鈍過程において、炭化物の成長を促進させ
るための過時効処理を行う前に一旦過時効温度より低い
温度にまで急冷して粒内炭化物の核生成を促進させてか
ら再加熱するという工程が必要であるため、急冷後の再
加熱に特別な設備が必要となるばかりか、エネルギ−コ
ストの増加にもつながるという工業上好ましくない問題
を内在するものであった。
【0005】なお、低炭素Alキルド薄鋼板の深絞り性を
向上させるため、熱間圧延後に高温巻取を行うことで
“固溶Cの低減",“セメンタイトの凝集析出",“AlNの
析出粗大化”を促進させて高いr値を得る方法が一般に
知られていたが、高温巻取を行うと“厚いスケ−ル生成
による酸洗性の低下”や“コイル内材質の不均一に起因
する歩留低下”を招くなどの問題が生じた。
向上させるため、熱間圧延後に高温巻取を行うことで
“固溶Cの低減",“セメンタイトの凝集析出",“AlNの
析出粗大化”を促進させて高いr値を得る方法が一般に
知られていたが、高温巻取を行うと“厚いスケ−ル生成
による酸洗性の低下”や“コイル内材質の不均一に起因
する歩留低下”を招くなどの問題が生じた。
【0006】そのため、高温巻取によらずに低炭素Alキ
ルド鋼板の深絞り性を改善する方法として、微量のBを
添加すると共にsol.Al量を 0.010%未満の低い値に制御
した鋼を素材鋼として用いる手法が提案されている(特
公平5−49728号公報参照)。しかし、Al含有量を
このような低い値に制御することは工業的には非常に困
難なことであり、そのためこの方法も実用的な手段であ
るとは言えなかった。
ルド鋼板の深絞り性を改善する方法として、微量のBを
添加すると共にsol.Al量を 0.010%未満の低い値に制御
した鋼を素材鋼として用いる手法が提案されている(特
公平5−49728号公報参照)。しかし、Al含有量を
このような低い値に制御することは工業的には非常に困
難なことであり、そのためこの方法も実用的な手段であ
るとは言えなかった。
【0007】このようなことから、本発明が目的とした
のは、優れた深絞り性及び耐時効性を示し、しかも高い
焼付硬化能を有する薄鋼板を安価にかつ安定して製造で
きる手段を提供することであった。
のは、優れた深絞り性及び耐時効性を示し、しかも高い
焼付硬化能を有する薄鋼板を安価にかつ安定して製造で
きる手段を提供することであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成すべく、特に「100℃×60分」の人工促進時
効後に降伏点伸び:0.3%以下、焼付硬化量(BH量):3
0N/mm2以上、平均r値:1.5以上という優れた深絞り
性,耐時効性,焼付硬化性を示す薄鋼板の工業的に有利
な製造法の確立を目指して種々研究を重ねたところ、
「素材鋼の化学組成を規制すると共に、 これと特定の熱
延及び連続焼鈍条件を組み合わせることにより、 製造コ
ストの著しい上昇を伴うことなく優れた深絞り性,耐時
効性,焼付硬化性を有する薄鋼板の安定製造が可能とな
る」との知見を得ることができた。
を達成すべく、特に「100℃×60分」の人工促進時
効後に降伏点伸び:0.3%以下、焼付硬化量(BH量):3
0N/mm2以上、平均r値:1.5以上という優れた深絞り
性,耐時効性,焼付硬化性を示す薄鋼板の工業的に有利
な製造法の確立を目指して種々研究を重ねたところ、
「素材鋼の化学組成を規制すると共に、 これと特定の熱
延及び連続焼鈍条件を組み合わせることにより、 製造コ
ストの著しい上昇を伴うことなく優れた深絞り性,耐時
効性,焼付硬化性を有する薄鋼板の安定製造が可能とな
る」との知見を得ることができた。
【0009】本発明は、上記知見事項等に基づいてなさ
れたものであり、「C:0.0100〜 0.025%, Mn:0.
05〜0.25%, S: 0.003〜 0.020%,P:0.08%以
下, Al: 0.005〜 0.030%, N:0.0030%以
下,B:0.0015〜0.0035%を含むと共に残部がFe及び不
可避的不純物から成る鋼片を1200℃を上回らない温
度に加熱して熱間圧延を施し、 Ar3変態点以上の温度で
仕上圧延を行ってから600〜750℃で巻取り、 次に
70%以上の圧延率で冷間圧延を施した後、続く連続焼
鈍において800超〜880℃で10〜60秒の再結晶
焼鈍を施してから、 まず650〜740℃の温度域に到
達するまでを7℃/s以下の冷却速度で徐冷し、 引き続い
て40〜250℃/sの冷却速度で350〜400℃の温
度域まで急速冷却した後、 そのときの急冷終点温度から
0〜 0.5℃/s以下の冷却速度で2〜5分の過時効処理を
行うことによって、 “100℃×60分”の人工促進時
効後に降伏点伸び:0.3%以下、 焼付硬化量(BH量):3
0N/mm2以上、 平均r値:1.5以上という優れた深絞り
性,耐時効性,焼付硬化性を示す薄鋼板を安価にかつ安
定して製造できにようにした点」に大きな特徴を有して
いる。
れたものであり、「C:0.0100〜 0.025%, Mn:0.
05〜0.25%, S: 0.003〜 0.020%,P:0.08%以
下, Al: 0.005〜 0.030%, N:0.0030%以
下,B:0.0015〜0.0035%を含むと共に残部がFe及び不
可避的不純物から成る鋼片を1200℃を上回らない温
度に加熱して熱間圧延を施し、 Ar3変態点以上の温度で
仕上圧延を行ってから600〜750℃で巻取り、 次に
70%以上の圧延率で冷間圧延を施した後、続く連続焼
鈍において800超〜880℃で10〜60秒の再結晶
焼鈍を施してから、 まず650〜740℃の温度域に到
達するまでを7℃/s以下の冷却速度で徐冷し、 引き続い
て40〜250℃/sの冷却速度で350〜400℃の温
度域まで急速冷却した後、 そのときの急冷終点温度から
0〜 0.5℃/s以下の冷却速度で2〜5分の過時効処理を
行うことによって、 “100℃×60分”の人工促進時
効後に降伏点伸び:0.3%以下、 焼付硬化量(BH量):3
0N/mm2以上、 平均r値:1.5以上という優れた深絞り
性,耐時効性,焼付硬化性を示す薄鋼板を安価にかつ安
定して製造できにようにした点」に大きな特徴を有して
いる。
【0010】即ち、本発明は、特に、冷延板を焼鈍する
前の固溶Nを低減させ深絞り性に有効な集合組織を得る
ために窒化物形成能の高いBを添加した低炭素Alキルド
鋼を素材鋼として用いると共に、焼鈍条件を添加したB
の効果が最大限に発揮されるように設定することで、熱
延工程において厚いスケ−ル生成による酸洗性の低下や
コイル内材質の不均一化を懸念することのない比較的低
温の巻取を実施した場合でも冷延板製品に良好な深絞り
性が実現されるようにし、優れた深絞り性,耐時効性,
焼付硬化性の兼備を可能ならしめるという技術思想に沿
って完成されたものであるが、以下、本発明において素
材鋼の化学組成及び薄鋼板(冷延鋼板)の製造条件を前
記の如く限定した理由を説明する。
前の固溶Nを低減させ深絞り性に有効な集合組織を得る
ために窒化物形成能の高いBを添加した低炭素Alキルド
鋼を素材鋼として用いると共に、焼鈍条件を添加したB
の効果が最大限に発揮されるように設定することで、熱
延工程において厚いスケ−ル生成による酸洗性の低下や
コイル内材質の不均一化を懸念することのない比較的低
温の巻取を実施した場合でも冷延板製品に良好な深絞り
性が実現されるようにし、優れた深絞り性,耐時効性,
焼付硬化性の兼備を可能ならしめるという技術思想に沿
って完成されたものであるが、以下、本発明において素
材鋼の化学組成及び薄鋼板(冷延鋼板)の製造条件を前
記の如く限定した理由を説明する。
【0011】
[A] 素材鋼の化学組成 C:C含有量の下限は時効性の観点から制限される。即
ち、C含有量が0.0100%よりも低くなると、過時効析出
に当って焼鈍後の冷却速度を大きくしてもCの過飽和度
が増加しないために粒内炭化物の密度が低下し、時効性
の劣化を招く傾向が著しくなる。一方、C含有量の上限
は深絞り性の観点から制限される。つまり、 0.025%を
超えるC含有量であると、焼鈍過程において炭化物から
のCの再固溶により深絞り性に有効な組織の成長が阻害
されるようになる。従って、C含有量は0.0100〜 0.025
%と定めたが、好ましくは 0.013〜 0.020%に調整する
のが良い。
ち、C含有量が0.0100%よりも低くなると、過時効析出
に当って焼鈍後の冷却速度を大きくしてもCの過飽和度
が増加しないために粒内炭化物の密度が低下し、時効性
の劣化を招く傾向が著しくなる。一方、C含有量の上限
は深絞り性の観点から制限される。つまり、 0.025%を
超えるC含有量であると、焼鈍過程において炭化物から
のCの再固溶により深絞り性に有効な組織の成長が阻害
されるようになる。従って、C含有量は0.0100〜 0.025
%と定めたが、好ましくは 0.013〜 0.020%に調整する
のが良い。
【0012】Mn及びS:Mn及びSは、MnSを形成して窒
化物や粒内炭化物の析出核となる重要な成分であり、こ
の効果を得るためにはMn含有量:0.05%以上,S含有
量:0.003%以上をそれぞれ確保する必要があるが、Mn含
有量が0.25%を超えると深絞り性の劣化を招き、またS
含有量が 0.020%を超えると熱間脆性の悪化が目立つよ
うになる。従って、Mn含有量を0.05〜0.25%、S含有量
を 0.003〜 0.020%とそれぞれ定めたが、好ましくはMn
含有量は0.07〜 0.015%、S含有量は 0.003〜 0.010%
に調整するのが良い。
化物や粒内炭化物の析出核となる重要な成分であり、こ
の効果を得るためにはMn含有量:0.05%以上,S含有
量:0.003%以上をそれぞれ確保する必要があるが、Mn含
有量が0.25%を超えると深絞り性の劣化を招き、またS
含有量が 0.020%を超えると熱間脆性の悪化が目立つよ
うになる。従って、Mn含有量を0.05〜0.25%、S含有量
を 0.003〜 0.020%とそれぞれ定めたが、好ましくはMn
含有量は0.07〜 0.015%、S含有量は 0.003〜 0.010%
に調整するのが良い。
【0013】P:Pには鋼板の強度を上昇させる作用が
あり、所望の強度を確保するために任意の量を含有させ
れば良いが、過剰に含有させると耐二次加工脆性の劣化
を招くにうになることから、P含有量の上限を0.08%と
定めた。
あり、所望の強度を確保するために任意の量を含有させ
れば良いが、過剰に含有させると耐二次加工脆性の劣化
を招くにうになることから、P含有量の上限を0.08%と
定めた。
【0014】Al:AlはAlNを形成して固溶Nの捕捉を促
進させる作用を有しているが、その含有量が 0.005%未
満では前記作用による所望の効果が得られず、一方、Al
含有量が0.030 %を超えると、B添加によって目論むB
Nの析出率が低下し、焼鈍過程での微細AlNの析出が促
進されて深絞り性の劣化を招くようになる。従って、Al
含有量は 0.005〜 0.030%と定めた。
進させる作用を有しているが、その含有量が 0.005%未
満では前記作用による所望の効果が得られず、一方、Al
含有量が0.030 %を超えると、B添加によって目論むB
Nの析出率が低下し、焼鈍過程での微細AlNの析出が促
進されて深絞り性の劣化を招くようになる。従って、Al
含有量は 0.005〜 0.030%と定めた。
【0015】N:不可避的不純物の1つであるNは加工
性の面からその含有量は低いほど好ましいが、製鋼コス
トとの兼ね合いからN含有量の上限を0.0030%と定め
た。
性の面からその含有量は低いほど好ましいが、製鋼コス
トとの兼ね合いからN含有量の上限を0.0030%と定め
た。
【0016】B:Bは、Alより窒化物形成能が高く、B
Nを形成して焼鈍前の残留固溶Nを低減させることによ
り焼鈍後の粒成長性を向上させる作用を発揮するが、そ
の含有量が0.0015%未満では前記作用による所望の効果
を得ることができず、一方、B含有量が0.0035%を超え
ると過剰なBが固溶Bとなって逆に焼鈍時の粒成長性を
阻害するようになる。従って、B含有量は0.0015〜0.00
35%と定めたが、好ましくは 0.00018〜0.0025%に調整
するのが良い。
Nを形成して焼鈍前の残留固溶Nを低減させることによ
り焼鈍後の粒成長性を向上させる作用を発揮するが、そ
の含有量が0.0015%未満では前記作用による所望の効果
を得ることができず、一方、B含有量が0.0035%を超え
ると過剰なBが固溶Bとなって逆に焼鈍時の粒成長性を
阻害するようになる。従って、B含有量は0.0015〜0.00
35%と定めたが、好ましくは 0.00018〜0.0025%に調整
するのが良い。
【0017】[B] 製造条件 a) 熱延条件 常法通りに溶製され連続鋳造されて得られる上記化学組
成の鋼片(スラブ)にはまず熱間圧延が施されるが、熱
間圧延に際してのスラブ加熱温度が高すぎる場合には
“窒化物”及び“焼鈍後の粒内炭化物の析出サイトであ
るMnS”の一部が固溶し、BNの析出率低下による深絞
り性及び耐時効性の劣化を招くこととなるので、熱間圧
延に際してのスラブの加熱は1200℃を上回らないよ
うに留意する必要がある。なお、仕上圧延はAr3変態点
以上の温度で行うが、これは熱延板粗粒化による冷延焼
鈍板のr値低下を防止するためである。
成の鋼片(スラブ)にはまず熱間圧延が施されるが、熱
間圧延に際してのスラブ加熱温度が高すぎる場合には
“窒化物”及び“焼鈍後の粒内炭化物の析出サイトであ
るMnS”の一部が固溶し、BNの析出率低下による深絞
り性及び耐時効性の劣化を招くこととなるので、熱間圧
延に際してのスラブの加熱は1200℃を上回らないよ
うに留意する必要がある。なお、仕上圧延はAr3変態点
以上の温度で行うが、これは熱延板粗粒化による冷延焼
鈍板のr値低下を防止するためである。
【0018】仕上圧延後の巻取温度は、炭化物凝集析出
を促進させると共に、B添加の効果を顕著化させて連続
焼鈍時の粒成長性を向上させることにより高いr値を得
るべく600℃以上とする必要がある。一方、スケ−ル
厚が厚くなることによる酸洗性悪化の防止という観点か
ら巻取温度の上限は750℃と定めた。ただ、より好ま
しくは巻取温度を630〜720℃と設定するのが良い
と言える。
を促進させると共に、B添加の効果を顕著化させて連続
焼鈍時の粒成長性を向上させることにより高いr値を得
るべく600℃以上とする必要がある。一方、スケ−ル
厚が厚くなることによる酸洗性悪化の防止という観点か
ら巻取温度の上限は750℃と定めた。ただ、より好ま
しくは巻取温度を630〜720℃と設定するのが良い
と言える。
【0019】b) 冷延条件 冷間圧延における圧延率が小さいと十分なr値を得るこ
とができないので、冷間圧延は70%以上の圧延率で実
施する必要があるが、圧延率の上限は特に制限する必要
はない。なお、より好ましい冷間圧延率は75〜85%
である。
とができないので、冷間圧延は70%以上の圧延率で実
施する必要があるが、圧延率の上限は特に制限する必要
はない。なお、より好ましい冷間圧延率は75〜85%
である。
【0020】c) 連続焼鈍条件 本発明において、焼鈍条件はB添加低炭素Alキルド鋼冷
延板に十分な粒成長を行い高r値を得るために規定され
る。本発明では、まず前記冷延板に800℃を超える温
度で10秒以上の再結晶焼鈍が施される。この場合、焼
鈍温度が高すぎると結晶方位のランダム化による特性劣
化を招くため、焼鈍温度の上限は880℃とする。ま
た、焼鈍設備の長大化及びエネルギ−コストの増加を防
ぐため焼鈍時間の上限は60秒とする。
延板に十分な粒成長を行い高r値を得るために規定され
る。本発明では、まず前記冷延板に800℃を超える温
度で10秒以上の再結晶焼鈍が施される。この場合、焼
鈍温度が高すぎると結晶方位のランダム化による特性劣
化を招くため、焼鈍温度の上限は880℃とする。ま
た、焼鈍設備の長大化及びエネルギ−コストの増加を防
ぐため焼鈍時間の上限は60秒とする。
【0021】続いて、冷延板は上記再結晶焼鈍が終了し
た時点から急冷開始温度(650〜740℃)に至るま
で徐冷されるが、この時の冷却速度は、フェライト中の
固溶C量を高めて続く急冷,過時効過程において効果的
に粒内炭化物を生成させるため7℃/s以下(好ましくは
5℃/s以下)とされる。なお、フェライト中へのCの固
溶限の関係から急冷開始温度が650℃よりも低いかあ
るいは740℃より高い場合には十分な固溶Cの過飽和
度が得られず、粒内の炭化物密度が減少して時効性が劣
化することから、急冷開始温度は650〜740℃とす
る。
た時点から急冷開始温度(650〜740℃)に至るま
で徐冷されるが、この時の冷却速度は、フェライト中の
固溶C量を高めて続く急冷,過時効過程において効果的
に粒内炭化物を生成させるため7℃/s以下(好ましくは
5℃/s以下)とされる。なお、フェライト中へのCの固
溶限の関係から急冷開始温度が650℃よりも低いかあ
るいは740℃より高い場合には十分な固溶Cの過飽和
度が得られず、粒内の炭化物密度が減少して時効性が劣
化することから、急冷開始温度は650〜740℃とす
る。
【0022】前記徐冷に続く急冷過程は粒内炭化物の析
出駆動力を確保するために必要であるが、本発明に係る
製造条件では粒内炭化物の析出サイトであるMnSが粗大
に析出し、粒内炭化物の析出が促進される。そのため、
従来提案された「過時効温度よりも低い温度まで過冷却
を行い核生成を行った後に再加熱を行う」という処理を
施さなくても十分に良好な耐時効性を実現することがで
きる。この急冷過程での冷却速度については、40℃/s
よりも低い場合には粒内炭化物密度が低下するため長い
過時効処理時間を要するようになり、一方、250℃/s
よりも高くなると粒内炭化物が微細に分散するために降
伏強度が増加して延性を低下させる。従って、急冷過程
での冷却速度は40〜250℃/sと定めたが、好ましく
は60〜150℃/sとするのが良い。
出駆動力を確保するために必要であるが、本発明に係る
製造条件では粒内炭化物の析出サイトであるMnSが粗大
に析出し、粒内炭化物の析出が促進される。そのため、
従来提案された「過時効温度よりも低い温度まで過冷却
を行い核生成を行った後に再加熱を行う」という処理を
施さなくても十分に良好な耐時効性を実現することがで
きる。この急冷過程での冷却速度については、40℃/s
よりも低い場合には粒内炭化物密度が低下するため長い
過時効処理時間を要するようになり、一方、250℃/s
よりも高くなると粒内炭化物が微細に分散するために降
伏強度が増加して延性を低下させる。従って、急冷過程
での冷却速度は40〜250℃/sと定めたが、好ましく
は60〜150℃/sとするのが良い。
【0023】上記急冷の終点温度及び過時効温度は、粒
内炭化物の分布と成長を決定して固溶Cの残留量を左右
し、耐時効性に大きな影響を及ぼす。急冷終点温度が4
00℃より高いと、固溶Cの拡散は十分に確保できるも
のの固溶Cの溶解度が大きいために結果として固溶Cの
低減が十分に行われない。一方、急冷終点温度が350
℃よりも低い場合には固溶Cの拡散が不十分となって固
溶Cが大量に残留してしまう。従って、固溶Cを十分に
低減して優れた耐時効性を確保すべく、急冷終点温度は
350〜400℃と定めた。
内炭化物の分布と成長を決定して固溶Cの残留量を左右
し、耐時効性に大きな影響を及ぼす。急冷終点温度が4
00℃より高いと、固溶Cの拡散は十分に確保できるも
のの固溶Cの溶解度が大きいために結果として固溶Cの
低減が十分に行われない。一方、急冷終点温度が350
℃よりも低い場合には固溶Cの拡散が不十分となって固
溶Cが大量に残留してしまう。従って、固溶Cを十分に
低減して優れた耐時効性を確保すべく、急冷終点温度は
350〜400℃と定めた。
【0024】過時効処理は、上記急冷終点温度に保持す
る等温過時効か、あるいは該急冷終点温度から十分に遅
い冷却速度で徐々に温度降下させる傾斜過時効によって
行われる。即ち、過時効過程における冷却速度が 0.5℃
/sより大きい場合には固溶Cの析出サイトまでの拡散が
不十分となり時効性が劣化するので、 0.5℃/s以下の傾
斜過時効又は等温過時効を適用する。何れの場合も過時
効処理時間は2〜5分間である。
る等温過時効か、あるいは該急冷終点温度から十分に遅
い冷却速度で徐々に温度降下させる傾斜過時効によって
行われる。即ち、過時効過程における冷却速度が 0.5℃
/sより大きい場合には固溶Cの析出サイトまでの拡散が
不十分となり時効性が劣化するので、 0.5℃/s以下の傾
斜過時効又は等温過時効を適用する。何れの場合も過時
効処理時間は2〜5分間である。
【0025】前記本発明で規定する化学組成の鋼片に以
上の条件に従った処理を施すことにより深絞り性,耐時
効性及び焼付硬化性に優れた薄鋼板が得られるが、この
薄鋼板の製造法を実施例によって更に具体的に説明す
る。
上の条件に従った処理を施すことにより深絞り性,耐時
効性及び焼付硬化性に優れた薄鋼板が得られるが、この
薄鋼板の製造法を実施例によって更に具体的に説明す
る。
【0026】
〔実施例1〕まず、表1及び表2に示す化学組成の鋼を
溶製して出鋼し、連続鋳造法によってスラブとした後、
このスラブを1100〜1150℃に加熱してから熱間
圧延を施し、この熱間圧延において880〜920℃
(何れの鋼のAr3変態よりも高い温度)で仕上圧延を行
い板厚を 4.0mmとして640〜660℃でコイルに巻取
った。
溶製して出鋼し、連続鋳造法によってスラブとした後、
このスラブを1100〜1150℃に加熱してから熱間
圧延を施し、この熱間圧延において880〜920℃
(何れの鋼のAr3変態よりも高い温度)で仕上圧延を行
い板厚を 4.0mmとして640〜660℃でコイルに巻取
った。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】次いで、前記熱延コイルを巻戻して酸洗し
てから 0.8mm厚にまで冷間圧延を行い(冷間圧延率80
%)、引き続いて連続焼鈍を施した。連続焼鈍では、焼
鈍温度を820℃、均熱時間を30秒とし、均熱後は7
00℃までを冷却速度4℃/sで徐冷してから、380℃
までを80℃/sの冷却速度で急冷し、続いて380℃か
ら330℃までを 2.5分間の時間をかけて過時効処理し
た(冷却速度 0.3℃/s)。そして、常法に従って過時効
処理後の鋼板に 1.2%の伸び率でスキンパス圧延を施し
た。
てから 0.8mm厚にまで冷間圧延を行い(冷間圧延率80
%)、引き続いて連続焼鈍を施した。連続焼鈍では、焼
鈍温度を820℃、均熱時間を30秒とし、均熱後は7
00℃までを冷却速度4℃/sで徐冷してから、380℃
までを80℃/sの冷却速度で急冷し、続いて380℃か
ら330℃までを 2.5分間の時間をかけて過時効処理し
た(冷却速度 0.3℃/s)。そして、常法に従って過時効
処理後の鋼板に 1.2%の伸び率でスキンパス圧延を施し
た。
【0030】このように製造された各冷延鋼板について
「100℃×60分」の人工促進時効を行った後の機械
特性を求めた。この結果を表1及び表2に併せて示す。
「100℃×60分」の人工促進時効を行った後の機械
特性を求めた。この結果を表1及び表2に併せて示す。
【0031】一般に、遅時効と見なすには耐ストレッチ
ャ−ストレインの観点から「100℃×60分」の人工
促進時効後で降伏点伸び(YP−El)を 0.3%以下に
する必要がある。また、深絞り用鋼板として用いるに
は、3方向の平均r値を 1.5以上とする必要がある。し
かるに、表1及び表2に示される結果から分かるよう
に、本発明で規定する条件通りに製造された薄鋼板(本
発明例1〜16に係る鋼板)では、優れた深絞り性,耐時
効性及び塗装焼付性が実現されている。
ャ−ストレインの観点から「100℃×60分」の人工
促進時効後で降伏点伸び(YP−El)を 0.3%以下に
する必要がある。また、深絞り用鋼板として用いるに
は、3方向の平均r値を 1.5以上とする必要がある。し
かるに、表1及び表2に示される結果から分かるよう
に、本発明で規定する条件通りに製造された薄鋼板(本
発明例1〜16に係る鋼板)では、優れた深絞り性,耐時
効性及び塗装焼付性が実現されている。
【0032】これに対して、比較例17及び24では、素材
鋼のC含有量が低すぎるために連続焼鈍過程における粒
内炭化物の析出が不十分となって固溶Cが残留してしま
うため、製品鋼板の時効性が劣る結果となっている。一
方、比較例18及び25では、素材鋼のC含有量が高すぎる
ために製品鋼板の深絞り性が劣る結果となっている。
鋼のC含有量が低すぎるために連続焼鈍過程における粒
内炭化物の析出が不十分となって固溶Cが残留してしま
うため、製品鋼板の時効性が劣る結果となっている。一
方、比較例18及び25では、素材鋼のC含有量が高すぎる
ために製品鋼板の深絞り性が劣る結果となっている。
【0033】また、比較例19及び26では、素材鋼のAl含
有量が少なすぎるために固溶Nが残留してしまい、製品
鋼板の時効性が劣る結果となっている。比較例20及び27
では、素材鋼のAl含有量が過剰であるために製品鋼板の
深絞り性が劣る結果となっている。
有量が少なすぎるために固溶Nが残留してしまい、製品
鋼板の時効性が劣る結果となっている。比較例20及び27
では、素材鋼のAl含有量が過剰であるために製品鋼板の
深絞り性が劣る結果となっている。
【0034】そして、比較例21及び28では、素材鋼のN
含有量が高すぎるために製品鋼板の深絞り性が劣ってい
る。比較例22及び29では、素材鋼にBが添加されていな
いため粒成長が悪く、製品鋼板の深絞り性が劣ってい
る。逆に、比較例23及び30では、素材鋼のB含有量が過
剰であるために粒成長が阻害され、製品鋼板の深絞り性
が劣る結果となっている。
含有量が高すぎるために製品鋼板の深絞り性が劣ってい
る。比較例22及び29では、素材鋼にBが添加されていな
いため粒成長が悪く、製品鋼板の深絞り性が劣ってい
る。逆に、比較例23及び30では、素材鋼のB含有量が過
剰であるために粒成長が阻害され、製品鋼板の深絞り性
が劣る結果となっている。
【0035】〔実施例2〕まず、表3に示す本発明の規
定条件を満足する化学組成の鋼A〜Zを溶製して出鋼
し、連続鋳造法によってスラブとした。
定条件を満足する化学組成の鋼A〜Zを溶製して出鋼
し、連続鋳造法によってスラブとした。
【0036】
【表3】
【0037】次に、この各スラブを表4及び表5に示す
条件で熱間圧延し(仕上圧延は何れもAr3変態以上の温
度で実施した)、板厚を 4.0mmとして表4及び表5に示
す温度でコイルに巻取った。
条件で熱間圧延し(仕上圧延は何れもAr3変態以上の温
度で実施した)、板厚を 4.0mmとして表4及び表5に示
す温度でコイルに巻取った。
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】次いで、この熱延コイルを巻戻して酸洗し
てから 0.8mm厚にまで冷間圧延を行い(冷間圧延率80
%)、引き続いて連続焼鈍を施した。連続焼鈍では、焼
鈍過程での均熱時間を30秒間とした以外は表4及び表
5に示した条件が適用された。
てから 0.8mm厚にまで冷間圧延を行い(冷間圧延率80
%)、引き続いて連続焼鈍を施した。連続焼鈍では、焼
鈍過程での均熱時間を30秒間とした以外は表4及び表
5に示した条件が適用された。
【0041】このように製造された各冷延鋼板について
「100℃×60分」の人工促進時効を行った後の機械
特性を求めた。この結果を表4及び表5に併せて示す。
「100℃×60分」の人工促進時効を行った後の機械
特性を求めた。この結果を表4及び表5に併せて示す。
【0042】表4及び表5に示される結果から明らかな
ように、本発明で規定する条件通りに製造された薄鋼板
(本発明例31〜35及び44〜48に係る鋼板)では、優れた
深絞り性,耐時効性及び塗装焼付性が実現されている。
ように、本発明で規定する条件通りに製造された薄鋼板
(本発明例31〜35及び44〜48に係る鋼板)では、優れた
深絞り性,耐時効性及び塗装焼付性が実現されている。
【0043】これに対して、比較例36及び49ではスラブ
の加熱温度が高すぎたために製品鋼板の深絞り性が劣る
結果となっている。また、比較例37及び50では巻取温度
が低すぎたために製品鋼板の深絞り性が劣る結果となっ
ている。比較例38及び51では、焼鈍温度が低すぎたため
に粒成長が不足し、製品鋼板の深絞り性が劣っている。
一方、比較例39及び52では焼鈍温度が高すぎたために結
晶方位のランダム化が生じ、製品鋼板の深絞り性が劣る
結果となっている。
の加熱温度が高すぎたために製品鋼板の深絞り性が劣る
結果となっている。また、比較例37及び50では巻取温度
が低すぎたために製品鋼板の深絞り性が劣る結果となっ
ている。比較例38及び51では、焼鈍温度が低すぎたため
に粒成長が不足し、製品鋼板の深絞り性が劣っている。
一方、比較例39及び52では焼鈍温度が高すぎたために結
晶方位のランダム化が生じ、製品鋼板の深絞り性が劣る
結果となっている。
【0044】そして、比較例40,41,53及び54では過時
効処理温度が適正温度から外れているため製品鋼板の時
効性が悪い結果となっている。更に、比較例42及び55で
は過時効処理温度の傾斜が大きいために製品鋼板の時効
性が悪くなっている。比較例43及び56では、過時効処理
時間が短かすぎるために製品鋼板の時効性が悪くなって
いる。
効処理温度が適正温度から外れているため製品鋼板の時
効性が悪い結果となっている。更に、比較例42及び55で
は過時効処理温度の傾斜が大きいために製品鋼板の時効
性が悪くなっている。比較例43及び56では、過時効処理
時間が短かすぎるために製品鋼板の時効性が悪くなって
いる。
【0045】
【効果の総括】以上に説明した如く、この発明によれ
ば、格別なコスト高を招く手段を適用することなく、素
材鋼の化学組成調整及び熱間圧延条件と連続焼鈍熱サイ
クルの適正化によって優れた深絞り性,耐時効性及び塗
装焼付硬化性を有する薄鋼板の安定製造を可能とするな
ど、産業上有用な効果がもたらされる。
ば、格別なコスト高を招く手段を適用することなく、素
材鋼の化学組成調整及び熱間圧延条件と連続焼鈍熱サイ
クルの適正化によって優れた深絞り性,耐時効性及び塗
装焼付硬化性を有する薄鋼板の安定製造を可能とするな
ど、産業上有用な効果がもたらされる。
Claims (1)
- 【請求項1】 重量割合にてC:0.0100〜 0.025%,
Mn:0.05〜0.25%, S: 0.003〜 0.020%,P:0.
08%以下, Al: 0.005〜 0.030%, N:0.0030
%以下,B:0.0015〜0.0035%を含むと共に残部がFe及
び不可避的不純物から成る鋼片を1200℃を上回らな
い温度に加熱して熱間圧延を施し、Ar3変態点以上の温
度で仕上圧延を行ってから600〜750℃で巻取り、
次に70%以上の圧延率で冷間圧延を施した後、続く連
続焼鈍において800超〜880℃で10〜60秒の再
結晶焼鈍を施してから、まず650〜740℃の温度域
に到達するまでを7℃/s以下の冷却速度で徐冷し、引き
続いて40〜250℃/sの冷却速度で350〜400℃
の温度域まで急速冷却した後、そのときの急冷終点温度
から0〜 0.5℃/s以下の冷却速度で2〜5分の過時効処
理を行うことを特徴とする、深絞り性,耐時効性及び塗
装焼付硬化性に優れた薄鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17999596A JPH108143A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 加工性,塗装焼付硬化性に優れた薄鋼板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17999596A JPH108143A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 加工性,塗装焼付硬化性に優れた薄鋼板の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH108143A true JPH108143A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=16075623
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17999596A Pending JPH108143A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 加工性,塗装焼付硬化性に優れた薄鋼板の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH108143A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008063619A (ja) * | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Nippon Steel Corp | 側面継ぎ目なし缶用鋼板およびその製造方法 |
| CN103045937A (zh) * | 2012-12-14 | 2013-04-17 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种二次冷轧钢及其制造方法 |
| CN105088065A (zh) * | 2015-09-25 | 2015-11-25 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 一种冷轧搪瓷钢及其生产方法 |
| CN105177411A (zh) * | 2015-08-07 | 2015-12-23 | 华北理工大学 | 适宜连续退火生产的含硼冷轧搪瓷钢及其制造方法 |
| US9290835B2 (en) | 2005-10-05 | 2016-03-22 | Nippon Steel & Summitomo Metal Corporation | Cold-rolled steel sheet excellent in paint bake hardenability and ordinary-temperature non-aging property and method of producing the same |
-
1996
- 1996-06-20 JP JP17999596A patent/JPH108143A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9290835B2 (en) | 2005-10-05 | 2016-03-22 | Nippon Steel & Summitomo Metal Corporation | Cold-rolled steel sheet excellent in paint bake hardenability and ordinary-temperature non-aging property and method of producing the same |
| JP2008063619A (ja) * | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Nippon Steel Corp | 側面継ぎ目なし缶用鋼板およびその製造方法 |
| CN103045937A (zh) * | 2012-12-14 | 2013-04-17 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种二次冷轧钢及其制造方法 |
| CN105177411A (zh) * | 2015-08-07 | 2015-12-23 | 华北理工大学 | 适宜连续退火生产的含硼冷轧搪瓷钢及其制造方法 |
| CN105088065A (zh) * | 2015-09-25 | 2015-11-25 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 一种冷轧搪瓷钢及其生产方法 |
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