JPH1083902A - 金属酸化物コート粒子およびその製造方法 - Google Patents
金属酸化物コート粒子およびその製造方法Info
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- JPH1083902A JPH1083902A JP8257592A JP25759296A JPH1083902A JP H1083902 A JPH1083902 A JP H1083902A JP 8257592 A JP8257592 A JP 8257592A JP 25759296 A JP25759296 A JP 25759296A JP H1083902 A JPH1083902 A JP H1083902A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】医療をはじめとする様々な分野において有用
な、基体粒子表面が金属酸化物で均一に覆われた金属酸
化物コート粒子、およびその製造方法の提供。 【解決手段】平均粒径5〜500nmの基体粒子の表面
が金属酸化物層で被覆されてなり、磁場強度が10kO
eでの飽和磁化量が40〜90emu/gである金属酸
化物コート粒子、および、基体粒子分散液に金属成分を
添加して、超音波の照射下において、基体粒子表面に金
属酸化物層を形成させる金属酸化物コート粒子の製造方
法。
な、基体粒子表面が金属酸化物で均一に覆われた金属酸
化物コート粒子、およびその製造方法の提供。 【解決手段】平均粒径5〜500nmの基体粒子の表面
が金属酸化物層で被覆されてなり、磁場強度が10kO
eでの飽和磁化量が40〜90emu/gである金属酸
化物コート粒子、および、基体粒子分散液に金属成分を
添加して、超音波の照射下において、基体粒子表面に金
属酸化物層を形成させる金属酸化物コート粒子の製造方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療をはじめとす
る様々な分野において有用な、基体粒子表面が金属酸化
物で均一に覆われた金属酸化物コート粒子、およびその
製造方法に関する。
る様々な分野において有用な、基体粒子表面が金属酸化
物で均一に覆われた金属酸化物コート粒子、およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリマーなどの核を基体粒子として用
い、その表面を磁性酸化鉄で被覆した磁性酸化鉄被覆粒
子は、その磁場に対する特性により、診断、治療の分野
で担体として用いられている。
い、その表面を磁性酸化鉄で被覆した磁性酸化鉄被覆粒
子は、その磁場に対する特性により、診断、治療の分野
で担体として用いられている。
【0003】従来、上記のような磁性酸化鉄被覆粒子の
作成は、機械的な攪拌によるいわゆるメカニカル攪拌法
により行われていた。しかし、基体粒子として0.5μ
m(500nm)未満の小粒径のものを用いる場合、従
来のメカニカル攪拌法によっては基体粒子の表面に均一
に磁性酸化鉄を付着させることが難しく、以下に添付す
る図2に示すように磁性酸化鉄が粒子状に付着する。こ
のため調製された磁性酸化鉄被覆粒子の表面磁性酸化鉄
層はフェライト表面とコア粒子表面が混在する状態とな
り不均一かつ不連続で、基体粒子表面が一部剥き出しに
なる。このような磁性酸化鉄被覆粒子を、診断用担体と
して用いた場合は、均一な表面処理が困難であり、また
磁性酸化鉄の付着量も不十分なため満足な磁化量が得ら
れず、集磁効果も不十分であった。
作成は、機械的な攪拌によるいわゆるメカニカル攪拌法
により行われていた。しかし、基体粒子として0.5μ
m(500nm)未満の小粒径のものを用いる場合、従
来のメカニカル攪拌法によっては基体粒子の表面に均一
に磁性酸化鉄を付着させることが難しく、以下に添付す
る図2に示すように磁性酸化鉄が粒子状に付着する。こ
のため調製された磁性酸化鉄被覆粒子の表面磁性酸化鉄
層はフェライト表面とコア粒子表面が混在する状態とな
り不均一かつ不連続で、基体粒子表面が一部剥き出しに
なる。このような磁性酸化鉄被覆粒子を、診断用担体と
して用いた場合は、均一な表面処理が困難であり、また
磁性酸化鉄の付着量も不十分なため満足な磁化量が得ら
れず、集磁効果も不十分であった。
【0004】均一かつ連続的な表面磁性酸化鉄層を有す
る小粒径の磁性酸化鉄被覆粒子を作成するために、処理
に用いる磁性酸化鉄量を増やすという手段も試みられた
が、従来のメカニカル攪拌法によっては、一度は基体粒
子に付着しても、磁性酸化鉄が剥がれ落ちてしまい均一
かつ連続的な磁性酸化鉄層を有した磁性酸化鉄被覆粒子
は得られなかった。
る小粒径の磁性酸化鉄被覆粒子を作成するために、処理
に用いる磁性酸化鉄量を増やすという手段も試みられた
が、従来のメカニカル攪拌法によっては、一度は基体粒
子に付着しても、磁性酸化鉄が剥がれ落ちてしまい均一
かつ連続的な磁性酸化鉄層を有した磁性酸化鉄被覆粒子
は得られなかった。
【0005】また、特開平3−237019号公報では
粒子や、繊維状物へのフェライト被覆時に,pHや酸化
還元電位を規定することによりフェライト被覆物の飽和
磁化量をコントロールするフェライト被覆方法が開示さ
れる。特開平6−231957号公報ではフェライト被
覆時の酸化剤と第1鉄イオンの供給速度比を調整して、
表面に被覆されるフェライト粒子の粒径を小さくする事
によりフェライトの被覆率を向上させる方法が記載され
る。
粒子や、繊維状物へのフェライト被覆時に,pHや酸化
還元電位を規定することによりフェライト被覆物の飽和
磁化量をコントロールするフェライト被覆方法が開示さ
れる。特開平6−231957号公報ではフェライト被
覆時の酸化剤と第1鉄イオンの供給速度比を調整して、
表面に被覆されるフェライト粒子の粒径を小さくする事
によりフェライトの被覆率を向上させる方法が記載され
る。
【0006】しかし、平均粒径が比較的小さい基体粒子
を用いた、飽和磁化量の高い磁性酸化鉄被覆粒子はいま
まで存在しなかった。
を用いた、飽和磁化量の高い磁性酸化鉄被覆粒子はいま
まで存在しなかった。
【0007】また、比較的大粒径(0.5μm以上)の
基体粒子を用いる場合も、局所的に、磁性酸化鉄が粒子
状になったり、剥がれが観察されることがあった。
基体粒子を用いる場合も、局所的に、磁性酸化鉄が粒子
状になったり、剥がれが観察されることがあった。
【0008】磁性酸化鉄被覆粒子を担体として用いる場
合、粒径が小さいほうが、同一重量でも表面積が大きい
ため、反応性が良いが、回収が困難になる。そのため、
高い磁化量を有する小粒径の磁性酸化鉄被覆粒子が望ま
れている。
合、粒径が小さいほうが、同一重量でも表面積が大きい
ため、反応性が良いが、回収が困難になる。そのため、
高い磁化量を有する小粒径の磁性酸化鉄被覆粒子が望ま
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、医療をはじ
めとする様々な分野において有用な、基体粒子表面が金
属酸化物で均一かつ連続的に覆われた金属酸化物コート
粒子、およびその製造方法を提供する。
めとする様々な分野において有用な、基体粒子表面が金
属酸化物で均一かつ連続的に覆われた金属酸化物コート
粒子、およびその製造方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の
末、超音波処理を用いることにより、基体粒子の粒径に
よらず、均一かつ連続的な金属酸化物層で覆われた金属
酸化物コート粒子が得られることを見出し、本発明の完
成に至った。
末、超音波処理を用いることにより、基体粒子の粒径に
よらず、均一かつ連続的な金属酸化物層で覆われた金属
酸化物コート粒子が得られることを見出し、本発明の完
成に至った。
【0011】即ち、本発明の第1の態様は、平均粒径5
〜500nmの基体粒子の表面が金属酸化物層で被覆さ
れてなり、磁場強度が10kOeにおける飽和磁化量が
40〜90emu/gである金属酸化物コート粒子を提
供する。特に、前記基体粒子が合成高分子粒子または天
然高分子粒子である金属酸化物コート粒子、または前記
金属酸化物がフェライトである金属酸化物コート粒子を
提供する。本発明の第2の態様は、基体粒子分散液に金
属成分を添加して、超音波の照射下において、基体粒子
表面に金属酸化物層を形成させる金属酸化物コート粒子
の製造方法を提供する。特に、前記基体粒子が合成高分
子粒子または天然高分子粒子である製造方法、前記金属
酸化物がフェライトである製造方法、または前記基体粒
子の平均粒径が5〜100000nmである製造方法を
提供する。
〜500nmの基体粒子の表面が金属酸化物層で被覆さ
れてなり、磁場強度が10kOeにおける飽和磁化量が
40〜90emu/gである金属酸化物コート粒子を提
供する。特に、前記基体粒子が合成高分子粒子または天
然高分子粒子である金属酸化物コート粒子、または前記
金属酸化物がフェライトである金属酸化物コート粒子を
提供する。本発明の第2の態様は、基体粒子分散液に金
属成分を添加して、超音波の照射下において、基体粒子
表面に金属酸化物層を形成させる金属酸化物コート粒子
の製造方法を提供する。特に、前記基体粒子が合成高分
子粒子または天然高分子粒子である製造方法、前記金属
酸化物がフェライトである製造方法、または前記基体粒
子の平均粒径が5〜100000nmである製造方法を
提供する。
【0012】
【発明の実施の態様】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明において金属酸化物を付着させるための核と
して用いる基体粒子は、水系溶媒中で粒子状態をとりえ
るものであれば特に限定されず、有機粒子、無機粒子の
いずれに分類されるものでもよい。有機高分子粒子とし
ては合成高分子粒子と天然高分子粒子があげられ、合成
高分子粒子の例としては、ポリスチレン粒子、スチレン
−ブタジエン共重合体粒子、またはスチレン−(メタ)
アクリル酸エステル共重合体粒子があり、これらは乳化
重合によりラテックスとして得ることができる。
る。本発明において金属酸化物を付着させるための核と
して用いる基体粒子は、水系溶媒中で粒子状態をとりえ
るものであれば特に限定されず、有機粒子、無機粒子の
いずれに分類されるものでもよい。有機高分子粒子とし
ては合成高分子粒子と天然高分子粒子があげられ、合成
高分子粒子の例としては、ポリスチレン粒子、スチレン
−ブタジエン共重合体粒子、またはスチレン−(メタ)
アクリル酸エステル共重合体粒子があり、これらは乳化
重合によりラテックスとして得ることができる。
【0013】上記(メタ)アクリル酸エステル共重合体
粒子の形成に用いるモノマーとしては、例えば(メタ)
アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル
酸−2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸−1
−メチル−2−ヒドロキシエチル、モノメタクリル酸グ
リセロール、2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸、メタクリル酸−2−スルホエチル、メタク
リル酸アシッドホスホキシエチル、メタクリル酸−3−
クロロ−2−アシッドホスホキシプロピル、メタクリル
酸アシッドホスホキシプロピル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アク
リル酸−i−ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸シクロ
ヘキシル、(メタ)アクリル酸アミド、N−メチロール
アクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、
(メタ)アクリル酸グリシジル、および(メタ)アクリ
ル酸メチルグリシジルなどがある。
粒子の形成に用いるモノマーとしては、例えば(メタ)
アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル
酸−2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸−1
−メチル−2−ヒドロキシエチル、モノメタクリル酸グ
リセロール、2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸、メタクリル酸−2−スルホエチル、メタク
リル酸アシッドホスホキシエチル、メタクリル酸−3−
クロロ−2−アシッドホスホキシプロピル、メタクリル
酸アシッドホスホキシプロピル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アク
リル酸−i−ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸シクロ
ヘキシル、(メタ)アクリル酸アミド、N−メチロール
アクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、
(メタ)アクリル酸グリシジル、および(メタ)アクリ
ル酸メチルグリシジルなどがある。
【0014】天然高分子粒子としては、ゼラチン粒子、
ポリペプチド、タンパク質、多糖類等が好適に例示さ
れ、無機粒子の例としては、金属粒子、セラミックス粒
子等を挙げることができる。その他、用途によっては、
多孔質ポリマー粒子、ホイスカー、デキストラン等も好
適に用いられる。
ポリペプチド、タンパク質、多糖類等が好適に例示さ
れ、無機粒子の例としては、金属粒子、セラミックス粒
子等を挙げることができる。その他、用途によっては、
多孔質ポリマー粒子、ホイスカー、デキストラン等も好
適に用いられる。
【0015】基体粒子の大きさは特に制限されないが、
反応時に、反応系(水系溶媒中)で均一に分散できれば
いかなるサイズのものでも用いることが出来る。粒子径
が100μm以下、特に粒子径が5〜100000nm
であると、その表面にフェライトが連続膜で形成される
と質量に対して表面積が大きいため高い飽和磁化量をも
つ粒子が得られる。特に、基体粒子の平均粒径が5〜5
00nmで、磁場強度が10kOeにおける飽和磁化量
が40〜90emu/gである金属酸化物コート粒子
は、いままで知られておらず、本発明の製造方法を用い
ることにより始めてその製造が可能となった。このよう
な小粒径で高い飽和磁化量を持つ金属酸化物コート粒子
は様々な分野で好適に利用できる。例えば、基体粒子径
が500nm以下ならば、造影剤、ドラッグデリバリー
システム等に好適な金属酸化物コート粒子が、基体粒子
径が10000〜100000nmならば電子写真用キ
ャリアー等に好適な金属酸化物コート粒子が得られる。
診断用のキットに利用するには基体粒子径が300〜5
000nmの金属酸化物コート粒子が好ましい。
反応時に、反応系(水系溶媒中)で均一に分散できれば
いかなるサイズのものでも用いることが出来る。粒子径
が100μm以下、特に粒子径が5〜100000nm
であると、その表面にフェライトが連続膜で形成される
と質量に対して表面積が大きいため高い飽和磁化量をも
つ粒子が得られる。特に、基体粒子の平均粒径が5〜5
00nmで、磁場強度が10kOeにおける飽和磁化量
が40〜90emu/gである金属酸化物コート粒子
は、いままで知られておらず、本発明の製造方法を用い
ることにより始めてその製造が可能となった。このよう
な小粒径で高い飽和磁化量を持つ金属酸化物コート粒子
は様々な分野で好適に利用できる。例えば、基体粒子径
が500nm以下ならば、造影剤、ドラッグデリバリー
システム等に好適な金属酸化物コート粒子が、基体粒子
径が10000〜100000nmならば電子写真用キ
ャリアー等に好適な金属酸化物コート粒子が得られる。
診断用のキットに利用するには基体粒子径が300〜5
000nmの金属酸化物コート粒子が好ましい。
【0016】基体粒子表面を被覆する金属酸化物として
は、いわゆるフェライトが好適に挙げられる。好ましい
フェライトとしては金属元素として鉄のみを含むマグネ
タイトが挙げられ、その他、亜鉛、コバルト、ニッケ
ル、マンガン、銅、バナジウム、アンチモン、リチウ
ム、モリブデン、チタン、ルビジウム、アルミニウム、
シリコン、クロム、錫、カルシウム、カドミウム、イン
ジウム等の他の金属および金属イオン種を含んでいるも
のも好適に用いられる。鉄以外の金属が1種または2種
以上含まれているものでもよい。
は、いわゆるフェライトが好適に挙げられる。好ましい
フェライトとしては金属元素として鉄のみを含むマグネ
タイトが挙げられ、その他、亜鉛、コバルト、ニッケ
ル、マンガン、銅、バナジウム、アンチモン、リチウ
ム、モリブデン、チタン、ルビジウム、アルミニウム、
シリコン、クロム、錫、カルシウム、カドミウム、イン
ジウム等の他の金属および金属イオン種を含んでいるも
のも好適に用いられる。鉄以外の金属が1種または2種
以上含まれているものでもよい。
【0017】本発明の製造方法は基体粒子表面に金属酸
化物を被覆する際、超音波を照射することを特徴とす
る。
化物を被覆する際、超音波を照射することを特徴とす
る。
【0018】照射する超音波は、周波数15kHz以上
で、MHz、GHz、THz域までの音波を言い、好ま
しくは周波数15〜30kHzである。本発明で用いら
れる超音波の強度は特に限定されないが、500ccの
反応液に対して200W以上の出力の超音波を使用する
ことが好ましい。この範囲の周波数を用いることにより
均一な完全被覆を行うことが出来る。
で、MHz、GHz、THz域までの音波を言い、好ま
しくは周波数15〜30kHzである。本発明で用いら
れる超音波の強度は特に限定されないが、500ccの
反応液に対して200W以上の出力の超音波を使用する
ことが好ましい。この範囲の周波数を用いることにより
均一な完全被覆を行うことが出来る。
【0019】基体粒子は分散媒中に分散させ基体粒子分
散液として金属酸化物被覆する。分散媒としては水系の
ものが好ましい。水溶液のpHは水溶液中に存在するア
ニオン、金属イオンの種類によって適宜選択され、制御
されるが、好ましくは6〜11、より好ましくは7〜1
1の範囲である。この条件で反応を行うことにより、良
好な酸化反応を行うことが出来る。pH安定化のため
に、例えば酢酸アンモニウム等の緩衝液または緩衝効果
のある塩を加えてもよい。本発明の製造方法を実施する
ためには、反応系の温度は水溶液の沸点以下であればよ
いが、好ましくは60〜90℃で行われる。また、反応
は本質的に脱酸素雰囲気下で行われる。酸素が多量に存
在すると、不必要な酸化反応が進行するので好ましくな
い。具体的には窒素雰囲気下で反応を行うのが好まし
い。この時、反応を進行させる溶媒(水溶液)中からも
酸素を除き、脱酸素水溶液とする。
散液として金属酸化物被覆する。分散媒としては水系の
ものが好ましい。水溶液のpHは水溶液中に存在するア
ニオン、金属イオンの種類によって適宜選択され、制御
されるが、好ましくは6〜11、より好ましくは7〜1
1の範囲である。この条件で反応を行うことにより、良
好な酸化反応を行うことが出来る。pH安定化のため
に、例えば酢酸アンモニウム等の緩衝液または緩衝効果
のある塩を加えてもよい。本発明の製造方法を実施する
ためには、反応系の温度は水溶液の沸点以下であればよ
いが、好ましくは60〜90℃で行われる。また、反応
は本質的に脱酸素雰囲気下で行われる。酸素が多量に存
在すると、不必要な酸化反応が進行するので好ましくな
い。具体的には窒素雰囲気下で反応を行うのが好まし
い。この時、反応を進行させる溶媒(水溶液)中からも
酸素を除き、脱酸素水溶液とする。
【0020】本発明に係る方法によれば、基体粒子表面
に金属酸化物を被覆するには、吸着反応によればよい
が、好ましくは第1鉄イオンまたは他の金属イオンを反
応系(反応溶媒)中に供給しながら酸化する方法が挙げ
られる。第1鉄イオンまたは他の金属イオンは、塩酸
塩、硫酸塩、酢酸塩等の形で溶媒中に供給される。好ま
しくは、塩酸塩、硫酸塩の形で配給する。添加する酸化
剤としてはアルカリ金属、アルカリ土類金属等の亜硝酸
塩、硝酸塩、過酸化水素、有機酸化物、過塩素酸、また
は溶存酸素水等が例示される。好ましくは亜硝酸塩、過
酸化水素などである。
に金属酸化物を被覆するには、吸着反応によればよい
が、好ましくは第1鉄イオンまたは他の金属イオンを反
応系(反応溶媒)中に供給しながら酸化する方法が挙げ
られる。第1鉄イオンまたは他の金属イオンは、塩酸
塩、硫酸塩、酢酸塩等の形で溶媒中に供給される。好ま
しくは、塩酸塩、硫酸塩の形で配給する。添加する酸化
剤としてはアルカリ金属、アルカリ土類金属等の亜硝酸
塩、硝酸塩、過酸化水素、有機酸化物、過塩素酸、また
は溶存酸素水等が例示される。好ましくは亜硝酸塩、過
酸化水素などである。
【0021】金属酸化物の被覆層の形成は、第1鉄イオ
ンまたは他の金属イオンと基体粒子を拡散した脱酸素水
溶液に酸化剤溶液を添加することにより始まる。酸化剤
の添加方法としては、酸化剤の水溶液を分析化学におけ
る滴定法の如く一定量ずつ溶液中に滴下するのが好まし
い。このように、一定量ずつ滴下を行うと、被覆膜の厚
さの調整が容易に行われる。
ンまたは他の金属イオンと基体粒子を拡散した脱酸素水
溶液に酸化剤溶液を添加することにより始まる。酸化剤
の添加方法としては、酸化剤の水溶液を分析化学におけ
る滴定法の如く一定量ずつ溶液中に滴下するのが好まし
い。このように、一定量ずつ滴下を行うと、被覆膜の厚
さの調整が容易に行われる。
【0022】以上滴定法を用いる本発明の製造方法を説
明したが、このほかキレート化フェライトメッキ法(日
本応用磁気学会誌20、485〜487頁(199
6))を使用して本発明の製造方法を実施してもよい。
この場合も照射する超音波の周波数、強度は滴定法によ
る場合と同様である。いずれの方法を使用した場合も金
属酸化物の被覆膜を形成する際に、超音波を照射するこ
とによって、基体粒子の大きさによらずに、均一な連続
膜が形成される。
明したが、このほかキレート化フェライトメッキ法(日
本応用磁気学会誌20、485〜487頁(199
6))を使用して本発明の製造方法を実施してもよい。
この場合も照射する超音波の周波数、強度は滴定法によ
る場合と同様である。いずれの方法を使用した場合も金
属酸化物の被覆膜を形成する際に、超音波を照射するこ
とによって、基体粒子の大きさによらずに、均一な連続
膜が形成される。
【0023】本発明の方法の好ましい態様は、先ず脱酸
素水に基体粒子を分散し、この際必要により界面活性剤
などの添加剤を添加して基体粒子が良好に分散するよう
にしてもよい。次いで必要により溶媒のpH調整のため
にpH緩衝剤等を添加し、さらに第1鉄イオンを塩の形
で添加する。また、必要に応じて他の金属イオンを第1
鉄イオンと同時に添加する。全てのものを添加し終えた
状態で、前記したように滴定法により酸化性溶液を溶液
中に添加することにより反応を進行させる。この際、第
1鉄イオンの添加から被覆の形成が終了するまで、継続
して超音波を溶液中に照射しながら反応を行う。
素水に基体粒子を分散し、この際必要により界面活性剤
などの添加剤を添加して基体粒子が良好に分散するよう
にしてもよい。次いで必要により溶媒のpH調整のため
にpH緩衝剤等を添加し、さらに第1鉄イオンを塩の形
で添加する。また、必要に応じて他の金属イオンを第1
鉄イオンと同時に添加する。全てのものを添加し終えた
状態で、前記したように滴定法により酸化性溶液を溶液
中に添加することにより反応を進行させる。この際、第
1鉄イオンの添加から被覆の形成が終了するまで、継続
して超音波を溶液中に照射しながら反応を行う。
【0024】本発明の金属酸化物コート粒子、または本
発明の製造方法により提供される金属酸化物コート粒子
を用いて、診断用のキットを提供することもできる。キ
ットに包含されるものとしては、測定対象物質と特異的
な結合を形成する物質(例えば、抗体−抗原、酵素−基
質等の対の一方)、本発明の金属酸化物コート粒子、ま
たは本発明の製造方法により提供される金属酸化物コー
ト粒子、放射線同位体または発色酵素、発光酵素などで
標識された測定対象物質に対する抗体、発色酵素、ある
いは発光酵素の基質、コントロール血清、希釈液等が例
示される。
発明の製造方法により提供される金属酸化物コート粒子
を用いて、診断用のキットを提供することもできる。キ
ットに包含されるものとしては、測定対象物質と特異的
な結合を形成する物質(例えば、抗体−抗原、酵素−基
質等の対の一方)、本発明の金属酸化物コート粒子、ま
たは本発明の製造方法により提供される金属酸化物コー
ト粒子、放射線同位体または発色酵素、発光酵素などで
標識された測定対象物質に対する抗体、発色酵素、ある
いは発光酵素の基質、コントロール血清、希釈液等が例
示される。
【0025】測定対象物質と特異的な結合を形成する物
質は、あらかじめ、本発明の金属酸化物コート粒子、ま
たは本発明の製造方法により提供される金属酸化物コー
ト粒子に担持されていても、いなくてもよい。本発明の
金属酸化物コート粒子、または本発明の製造方法により
提供される金属酸化物コート粒子は、上記の例以外にも
様々な型の反応を利用したキットに用いることが出来
る。
質は、あらかじめ、本発明の金属酸化物コート粒子、ま
たは本発明の製造方法により提供される金属酸化物コー
ト粒子に担持されていても、いなくてもよい。本発明の
金属酸化物コート粒子、または本発明の製造方法により
提供される金属酸化物コート粒子は、上記の例以外にも
様々な型の反応を利用したキットに用いることが出来
る。
【0026】後に詳細に説明するが、図1は本発明の方
法により製造した金属酸化物コート粒子(実施例1)
で、図2は従来法により製造したものである(比較例
1)。従来法によるものは基体粒子表面に付着した金属
酸化物が粒子状になり、不均一かつ不連続な被覆層を形
成する(図2)。これに対して、本発明の方法により製
造した金属酸化物コート粒子は、超音波処理を用いるこ
とにより、基体粒子表面に金属酸化物よりなる連続膜が
形成され、基体粒子表面が完全かつ均一に被覆される
(図1)。
法により製造した金属酸化物コート粒子(実施例1)
で、図2は従来法により製造したものである(比較例
1)。従来法によるものは基体粒子表面に付着した金属
酸化物が粒子状になり、不均一かつ不連続な被覆層を形
成する(図2)。これに対して、本発明の方法により製
造した金属酸化物コート粒子は、超音波処理を用いるこ
とにより、基体粒子表面に金属酸化物よりなる連続膜が
形成され、基体粒子表面が完全かつ均一に被覆される
(図1)。
【0027】本発明の金属酸化物コート粒子(図1)
は、基体粒子(コア粒子)表面に付着するフェライト等
の金属酸化物を連続膜にし、コア粒子を連続膜で完全被
覆することによりコート粒子表面にコア粒子表面が露出
する部分がなくフェライト等の金属酸化物表面のみとな
る。また、フェライト粒子が表面に粒として存在せず、
連続膜で存在するのでフェライト−ポリマー間の結合力
が強く、膜が破壊されにくく剥がれにくい。
は、基体粒子(コア粒子)表面に付着するフェライト等
の金属酸化物を連続膜にし、コア粒子を連続膜で完全被
覆することによりコート粒子表面にコア粒子表面が露出
する部分がなくフェライト等の金属酸化物表面のみとな
る。また、フェライト粒子が表面に粒として存在せず、
連続膜で存在するのでフェライト−ポリマー間の結合力
が強く、膜が破壊されにくく剥がれにくい。
【0028】基体粒子に金属酸化物が均一に付着した金
属酸化物コート粒子を担体として用いた場合は、粒子の
表面が均一なため、目的物の固定も均一に行える。ま
た、基体粒子表面が連続膜として完全被覆されているた
めタンパク質等の非特異的吸着等が防げ、分析用の担体
として用いられた場合、ブランク値が低下し分析精度の
向上に寄与する。さらに、本発明によれば金属酸化物が
均一かつ完全に基体粒子表面を覆うため磁化量も向上す
る。
属酸化物コート粒子を担体として用いた場合は、粒子の
表面が均一なため、目的物の固定も均一に行える。ま
た、基体粒子表面が連続膜として完全被覆されているた
めタンパク質等の非特異的吸着等が防げ、分析用の担体
として用いられた場合、ブランク値が低下し分析精度の
向上に寄与する。さらに、本発明によれば金属酸化物が
均一かつ完全に基体粒子表面を覆うため磁化量も向上す
る。
【0029】
【実施例】以下に具体例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。但し、本発明は以下の例に限定されるもので
はない。
説明する。但し、本発明は以下の例に限定されるもので
はない。
【0030】実施例1 <基体粒子の合成>攪拌機、温度計、モノマー滴下ロー
ト、環流冷却器、加熱装置、窒素ガス導入管を有する重
合反応容器にイオン交換水230重量部を仕込み、80
℃でスチレン、アクリル酸2−エチルヘキシルおよびエ
チレングリコールジメタクリレートを80/10/10
の割合で混合した混合モノマー(A)1重量部と10%
過硫酸アンモニウム水溶液10重量部を加え、その後上
記混合モノマー(A)99重量部を3時間で滴下してラ
テックスを得た。出来上がった基体粒子を電子顕微鏡で
観察したところ、ほぼ単分散で、粒径は300nmであ
った。
ト、環流冷却器、加熱装置、窒素ガス導入管を有する重
合反応容器にイオン交換水230重量部を仕込み、80
℃でスチレン、アクリル酸2−エチルヘキシルおよびエ
チレングリコールジメタクリレートを80/10/10
の割合で混合した混合モノマー(A)1重量部と10%
過硫酸アンモニウム水溶液10重量部を加え、その後上
記混合モノマー(A)99重量部を3時間で滴下してラ
テックスを得た。出来上がった基体粒子を電子顕微鏡で
観察したところ、ほぼ単分散で、粒径は300nmであ
った。
【0031】<金属酸化物コート粒子の作製>超音波ホ
ーン(直径30mm)、温度計、酸化剤液、滴下ロー
ト、加熱装置、窒素ガス導入管を有する磁性体生成装置
に前記ラテックス(固形分30%)9重量部を仕込み、
N2 ガスを導入して基体粒子のエマルジョン中の酸素を
脱気させた。次いで、予め用意した40%塩化第1鉄溶
液100重量部、75%酢酸アンモニウム150重量部
を装置内に投入し、十分に攪拌混合しながら65℃に加
温した。その後攪拌を続けながらアンモニア水によりp
H7.0に調整した。その間19.5kHz、600W
の超音波を照射し、反応終了まで超音波照射を続けた。
この溶液に酸化還元電位が−500mVになるように亜
硝酸ナトリウムを添加し、その後溶液のpH、酸化還元
電位がそれぞれ7.0、−500mVの一定値を保つよ
うにアンモニア水、亜硝酸ナトリウムを滴下した。反応
後の溶液を1時間放置し、室温まで冷却し、その後出来
上がった金属酸化物コート粒子の濾過、イオン交換水に
よる洗浄を繰り返した。この粒子のXD測定から表面組
成が多結晶のFe3 O 4であり、振動式磁力計による測
定から磁化量85emu/gであった。
ーン(直径30mm)、温度計、酸化剤液、滴下ロー
ト、加熱装置、窒素ガス導入管を有する磁性体生成装置
に前記ラテックス(固形分30%)9重量部を仕込み、
N2 ガスを導入して基体粒子のエマルジョン中の酸素を
脱気させた。次いで、予め用意した40%塩化第1鉄溶
液100重量部、75%酢酸アンモニウム150重量部
を装置内に投入し、十分に攪拌混合しながら65℃に加
温した。その後攪拌を続けながらアンモニア水によりp
H7.0に調整した。その間19.5kHz、600W
の超音波を照射し、反応終了まで超音波照射を続けた。
この溶液に酸化還元電位が−500mVになるように亜
硝酸ナトリウムを添加し、その後溶液のpH、酸化還元
電位がそれぞれ7.0、−500mVの一定値を保つよ
うにアンモニア水、亜硝酸ナトリウムを滴下した。反応
後の溶液を1時間放置し、室温まで冷却し、その後出来
上がった金属酸化物コート粒子の濾過、イオン交換水に
よる洗浄を繰り返した。この粒子のXD測定から表面組
成が多結晶のFe3 O 4であり、振動式磁力計による測
定から磁化量85emu/gであった。
【0032】<カルボキシル化金属酸化物コート粒子の
調製>前記金属酸化物コート粒子5gに3−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン50mlを加え、更に氷酢酸3
0mlを添加し、50℃で3時間反応させた。反応後遠
心分離を行い、上清を除去した後、蒸留水に懸濁し、再
び遠心分離を行った。この洗浄操作を5回繰り返した。
洗浄終了後の粒子を5gとって、100ccの0.1M
炭酸水素ナトリウムに拡散し、攪拌しながら無水グルタ
ミン酸2.85gを加え、15分間反応させた。反応終
了後遠心分離を行い、上清を除去した後、蒸留水に懸濁
し、再び遠心分離を行った。この洗浄操作を5回繰り返
し、カルボキシル化金属酸化物コート粒子を得た。
調製>前記金属酸化物コート粒子5gに3−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン50mlを加え、更に氷酢酸3
0mlを添加し、50℃で3時間反応させた。反応後遠
心分離を行い、上清を除去した後、蒸留水に懸濁し、再
び遠心分離を行った。この洗浄操作を5回繰り返した。
洗浄終了後の粒子を5gとって、100ccの0.1M
炭酸水素ナトリウムに拡散し、攪拌しながら無水グルタ
ミン酸2.85gを加え、15分間反応させた。反応終
了後遠心分離を行い、上清を除去した後、蒸留水に懸濁
し、再び遠心分離を行った。この洗浄操作を5回繰り返
し、カルボキシル化金属酸化物コート粒子を得た。
【0033】比較例1 実施例1と同じ基体粒子を使用し、超音波照射の代わり
にメカニカル攪拌(200rpm )を行いながら同様の処
理を行い金属酸化物コート粒子を得た。この粒子のXD
測定を行ったところ、表面組成は多結晶のFe3 O4 で
あり、振動式磁力計による測定から磁化量40emu/
gであった。その後実施例1と同様に処理してカルボキ
シル化金属酸化物コート粒子を作製した。
にメカニカル攪拌(200rpm )を行いながら同様の処
理を行い金属酸化物コート粒子を得た。この粒子のXD
測定を行ったところ、表面組成は多結晶のFe3 O4 で
あり、振動式磁力計による測定から磁化量40emu/
gであった。その後実施例1と同様に処理してカルボキ
シル化金属酸化物コート粒子を作製した。
【0034】実施例2および比較例2:酵素免疫測定へ
の使用 <金属酸化物コート粒子表面への抗体の固定>カルボキ
シル化した金属酸化物コート粒子を脱イオン水に懸濁
し、固型分1%の分散液10mlを調製する。この溶液
を遠心(16,000rpm、10min)し、上清を
除去し、リン酸緩衝液(20mMリン酸ナトリウム、p
H5.0)中に金属酸化物コート粒子を拡散させ、固形
分1%の拡散溶液とした。この金属酸化物コート粒子拡
散溶液に1%WSC((株)同人化学研究所製)水溶液
を1ml加え、Vortex攪拌機で良く攪拌した後、
15分間室温放置した。この拡散液を遠心(16,00
0rpm、10min)し、上清を吸引除去した後、沈
殿していた金属酸化物コート粒子を1%金属酸化物コー
ト粒子拡散溶液になるようにリン酸緩衝液(20mMリ
ン酸ナトリウム、pH7.2)に拡散した。この操作を
更に2回繰り返した。最後の遠心後、リン酸緩衝液(2
0mMリン酸ナトリウム、0.05%アジ化ナトリウ
ム)9.9ml、および、硫酸アンモニウム処理した後
透析処理した抗CRPヤギ血清(ATAB社製)を0.
1mlを加えた。この拡散液を攪拌後、3日間冷蔵放置
し、抗CRP抗体の粒子表面への固定を行った。上記拡
散液を遠心(16,000rpm、10min)し、上
清を吸引除去した後、沈殿した金属酸化物コート粒子
に、リン酸緩衝液(20mMリン酸ナトリウム、0.2
%Tween20、0.1%BSA、pH7.2)を加
え、1%金属酸化物コート粒子拡散液を調製した。この
抗体固定金属酸化物コート粒子溶液を以下において磁性
溶液とする。
の使用 <金属酸化物コート粒子表面への抗体の固定>カルボキ
シル化した金属酸化物コート粒子を脱イオン水に懸濁
し、固型分1%の分散液10mlを調製する。この溶液
を遠心(16,000rpm、10min)し、上清を
除去し、リン酸緩衝液(20mMリン酸ナトリウム、p
H5.0)中に金属酸化物コート粒子を拡散させ、固形
分1%の拡散溶液とした。この金属酸化物コート粒子拡
散溶液に1%WSC((株)同人化学研究所製)水溶液
を1ml加え、Vortex攪拌機で良く攪拌した後、
15分間室温放置した。この拡散液を遠心(16,00
0rpm、10min)し、上清を吸引除去した後、沈
殿していた金属酸化物コート粒子を1%金属酸化物コー
ト粒子拡散溶液になるようにリン酸緩衝液(20mMリ
ン酸ナトリウム、pH7.2)に拡散した。この操作を
更に2回繰り返した。最後の遠心後、リン酸緩衝液(2
0mMリン酸ナトリウム、0.05%アジ化ナトリウ
ム)9.9ml、および、硫酸アンモニウム処理した後
透析処理した抗CRPヤギ血清(ATAB社製)を0.
1mlを加えた。この拡散液を攪拌後、3日間冷蔵放置
し、抗CRP抗体の粒子表面への固定を行った。上記拡
散液を遠心(16,000rpm、10min)し、上
清を吸引除去した後、沈殿した金属酸化物コート粒子
に、リン酸緩衝液(20mMリン酸ナトリウム、0.2
%Tween20、0.1%BSA、pH7.2)を加
え、1%金属酸化物コート粒子拡散液を調製した。この
抗体固定金属酸化物コート粒子溶液を以下において磁性
溶液とする。
【0035】<ELISA法によるCPR検量線の作成
> 1)CRP標準血清 5.0mg/dl CRP標準血清(タウンズ社製)
を、希釈液(10mMリン酸ナトリウム、pH7.4、
0.1%BSA)を使用して希釈し、5000、20
0、20、1、0μg/dlの標準血清を調製した。 2)POD標識抗体液 POD標識抗体バイアル(タウンズ社製)にPOD標識
抗体希釈液(10mMリン酸ナトリウム、pH6.5、
0.1%BSA)21mlを加え、凍結乾燥品であるP
OD標識抗体を溶解した。 3)基質溶液 TMBZ緩衝液(タウンズ社製)と1.5%過酸化水素
水を100:1の割合で混合し、基質溶液を調製した。 4)アッセイ操作 5種類の濃度に調製したCRP標準血清を試験管に1
00μlずつ分注した。磁性溶液を各々の試験管に50
μlずつ加え、30分間、25℃で反応させた。その
後、金属酸化物コート粒子を洗浄液(10mMリン酸ナ
トリウム、pH7.4、0.005%Tween20)
で3回洗浄した。 上記金属酸化物コート粒子にPOD標識抗体液を10
0μl加え、30分間、25℃で反応させた。その後、
金属酸化物コート粒子を洗浄液(10mMリン酸ナトリ
ウム、pH7.4、0.005%Tween20)で3
回洗浄した。 洗浄後の金属酸化物コート粒子に基質溶液を100μ
lずつ加え、15分間、25℃で反応させた。この溶液
に反応停止液(2N硫酸)を100μlずつ加え、反応
を停止させた。各々の試験管の側壁へ磁石で金属酸化物
コート粒子を集め、金属酸化物コート粒子が除去された
溶液を150μlずつマイクロプレートに分注し、マイ
クロプレートリーダー(東ソー社製、使用波長:450
nm/600nm)で吸収を測定した。
> 1)CRP標準血清 5.0mg/dl CRP標準血清(タウンズ社製)
を、希釈液(10mMリン酸ナトリウム、pH7.4、
0.1%BSA)を使用して希釈し、5000、20
0、20、1、0μg/dlの標準血清を調製した。 2)POD標識抗体液 POD標識抗体バイアル(タウンズ社製)にPOD標識
抗体希釈液(10mMリン酸ナトリウム、pH6.5、
0.1%BSA)21mlを加え、凍結乾燥品であるP
OD標識抗体を溶解した。 3)基質溶液 TMBZ緩衝液(タウンズ社製)と1.5%過酸化水素
水を100:1の割合で混合し、基質溶液を調製した。 4)アッセイ操作 5種類の濃度に調製したCRP標準血清を試験管に1
00μlずつ分注した。磁性溶液を各々の試験管に50
μlずつ加え、30分間、25℃で反応させた。その
後、金属酸化物コート粒子を洗浄液(10mMリン酸ナ
トリウム、pH7.4、0.005%Tween20)
で3回洗浄した。 上記金属酸化物コート粒子にPOD標識抗体液を10
0μl加え、30分間、25℃で反応させた。その後、
金属酸化物コート粒子を洗浄液(10mMリン酸ナトリ
ウム、pH7.4、0.005%Tween20)で3
回洗浄した。 洗浄後の金属酸化物コート粒子に基質溶液を100μ
lずつ加え、15分間、25℃で反応させた。この溶液
に反応停止液(2N硫酸)を100μlずつ加え、反応
を停止させた。各々の試験管の側壁へ磁石で金属酸化物
コート粒子を集め、金属酸化物コート粒子が除去された
溶液を150μlずつマイクロプレートに分注し、マイ
クロプレートリーダー(東ソー社製、使用波長:450
nm/600nm)で吸収を測定した。
【0036】実施例1および比較例1の金属酸化物コー
ト粒子を使用してELISA分析を行い検量線作成用の
データを採取した。結果を表1に示す。
ト粒子を使用してELISA分析を行い検量線作成用の
データを採取した。結果を表1に示す。
【0037】
【0038】実施例1で調製した本発明に係る金属酸化
物コート粒子は表面が金属酸化物で均一に完全被覆され
ているため、比較例1による金属酸化物コート粒子とは
異なり、BSAによるブロッキングもむらなく行え、C
RP 0mg/dlにおいては金属酸化物コート粒子表
面への標識抗体の非特異的吸着を防ぎ、ブランク値を低
下させることに成功した。同様に、CRPが存在すると
きも、金属酸化物コート粒子表面への標識抗体の非特異
的吸着がおこらないため、CRP濃度が正確にデータに
反映され分析精度が向上した。
物コート粒子は表面が金属酸化物で均一に完全被覆され
ているため、比較例1による金属酸化物コート粒子とは
異なり、BSAによるブロッキングもむらなく行え、C
RP 0mg/dlにおいては金属酸化物コート粒子表
面への標識抗体の非特異的吸着を防ぎ、ブランク値を低
下させることに成功した。同様に、CRPが存在すると
きも、金属酸化物コート粒子表面への標識抗体の非特異
的吸着がおこらないため、CRP濃度が正確にデータに
反映され分析精度が向上した。
【0039】
【発明の効果】本発明により、医療をはじめとする様々
な分野において有用な、基体粒子表面が金属酸化物で均
一に覆われた金属酸化物コート粒子、およびその製造方
法を提供することが出来る。
な分野において有用な、基体粒子表面が金属酸化物で均
一に覆われた金属酸化物コート粒子、およびその製造方
法を提供することが出来る。
【図1】粒子の構造を示す図面代用写真であり、実施例
1で作成したフェライトコート粒子の走査型電子顕微鏡
写真(5万倍)を示す。
1で作成したフェライトコート粒子の走査型電子顕微鏡
写真(5万倍)を示す。
【図2】粒子の構造を示す図面代用写真であり、比較例
1で作成したフェライトコート粒子の走査型電子顕微鏡
写真(5万倍)を示す。
1で作成したフェライトコート粒子の走査型電子顕微鏡
写真(5万倍)を示す。
Claims (7)
- 【請求項1】平均粒径5〜500nmの基体粒子の表面
が金属酸化物層で被覆されてなり、磁場強度が10kO
eにおける飽和磁化量が40〜90emu/gである金
属酸化物コート粒子。 - 【請求項2】前記基体粒子が合成高分子粒子または天然
高分子粒子である請求項1に記載の金属酸化物コート粒
子。 - 【請求項3】前記金属酸化物がフェライトである請求項
1または2に記載の金属酸化物コート粒子。 - 【請求項4】基体粒子分散液に金属成分を添加して、超
音波の照射下において、基体粒子表面に金属酸化物層を
形成させる金属酸化物コート粒子の製造方法。 - 【請求項5】前記基体粒子が合成高分子粒子または天然
高分子粒子である請求項4に記載の製造方法。 - 【請求項6】前記金属酸化物がフェライトである請求項
4または5に記載の製造方法。 - 【請求項7】前記基体粒子の平均粒径が5〜10000
0nmである請求項4〜6のいずれかに記載の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8257592A JPH1083902A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 金属酸化物コート粒子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8257592A JPH1083902A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 金属酸化物コート粒子およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1083902A true JPH1083902A (ja) | 1998-03-31 |
Family
ID=17308417
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8257592A Pending JPH1083902A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 金属酸化物コート粒子およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1083902A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003015109A1 (fr) * | 2001-08-09 | 2003-02-20 | The Circle For The Promotion Of Science And Engineering | Substance magnetique composite formee par compression de particules metalliques revetues de ferrite et procede de preparation associe |
| WO2004057627A1 (ja) * | 2002-12-20 | 2004-07-08 | The Circle For The Promotion Of Science And Engineering | 電源用トランス又はリアクトル及びそれを用いたスイッチング電源、並びに複合磁性粒子粉末成形体とその製造方法 |
| JP2020043283A (ja) * | 2018-09-13 | 2020-03-19 | 日本特殊陶業株式会社 | 軟磁性フェライト複合材の製造方法 |
| CN113257509A (zh) * | 2020-02-07 | 2021-08-13 | 奇力新电子股份有限公司 | 可提升饱和电流降低磁损量的积层电感材料制法 |
-
1996
- 1996-09-06 JP JP8257592A patent/JPH1083902A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003015109A1 (fr) * | 2001-08-09 | 2003-02-20 | The Circle For The Promotion Of Science And Engineering | Substance magnetique composite formee par compression de particules metalliques revetues de ferrite et procede de preparation associe |
| WO2004057627A1 (ja) * | 2002-12-20 | 2004-07-08 | The Circle For The Promotion Of Science And Engineering | 電源用トランス又はリアクトル及びそれを用いたスイッチング電源、並びに複合磁性粒子粉末成形体とその製造方法 |
| JP2020043283A (ja) * | 2018-09-13 | 2020-03-19 | 日本特殊陶業株式会社 | 軟磁性フェライト複合材の製造方法 |
| CN113257509A (zh) * | 2020-02-07 | 2021-08-13 | 奇力新电子股份有限公司 | 可提升饱和电流降低磁损量的积层电感材料制法 |
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|---|---|---|---|
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060124 |