JPH1084244A - 圧電共振子およびそれを用いた電子部品 - Google Patents

圧電共振子およびそれを用いた電子部品

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JPH1084244A
JPH1084244A JP9014584A JP1458497A JPH1084244A JP H1084244 A JPH1084244 A JP H1084244A JP 9014584 A JP9014584 A JP 9014584A JP 1458497 A JP1458497 A JP 1458497A JP H1084244 A JPH1084244 A JP H1084244A
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piezoelectric
electrodes
piezoelectric resonator
base
longitudinal direction
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JP9014584A
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Toshihiko Unami
波 俊 彦 宇
Jiro Inoue
上 二 郎 井
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic elements; Electromechanical resonators
    • H03H9/15Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/17Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator
    • H03H9/178Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator of a laminated structure of multiple piezoelectric layers with inner electrodes
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic elements; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders or supports
    • H03H9/10Mounting in enclosures
    • H03H9/1007Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices
    • H03H9/1014Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices the enclosure being defined by a frame built on a substrate and a cap, the frame having no mechanical contact with the BAW device
    • HELECTRICITY
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    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic elements; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/54Filters comprising resonators of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/58Multiple crystal filters
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    • H03H9/605Electric coupling means therefor consisting of a ladder configuration

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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプリアスが小さく、共振周波数と反共振周
波数との差ΔFが大きく、ΔFを調整することができる
圧電共振子を提供する。 【解決手段】 圧電共振子10は、直方体状の基体12
を含む。基体12は、積層される6層の圧電体層12a
を含む。6層の圧電体層12aは、隣合う圧電体層12
aの分極方向が互いに逆向きになるように基体12の長
手方向に分極される。6層の圧電体層12aの両面に
は、7つの電極14a〜14cがそれぞれ形成される。
7つの電極14a〜14cの対向する面積は、異なった
面積を有する。基体12の対向側面において、1つおき
の電極14a〜14cが絶縁膜16,18で被覆され
る。それぞれの絶縁膜16,18は、異なる電極14a
〜14cを被覆するように形成される。外部電極20,
22が基体12の対向側面に形成され、電極14a〜1
4cに接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は圧電共振子および
それを用いた電子部品に関し、特にたとえば、圧電体の
機械的共振を利用した圧電共振子、およびそれを用いた
発振子,ディスクリミネータ,フィルタなどの電子部品
に関する。
【0002】
【従来の技術】図34は従来の圧電共振子の一例を示す
斜視図である。圧電共振子1は、たとえば平面視長方形
の板状の圧電体基板2を含む。圧電体基板2は、厚み方
向に分極される。圧電体基板2の両面には、電極3が形
成される。この電極3間に信号を入力することにより、
圧電体基板2の厚み方向に電界が印加され、圧電体基板
2は長さ方向に振動する。また、図35に示すように、
平面視正方形の板状の圧電体基板2の両面に電極3を形
成した圧電共振子1がある。この圧電共振子1において
も、圧電体基板2は厚み方向に分極されている。この圧
電共振子1では、電極3間に信号を入力することによ
り、圧電体基板2の厚み方向に電界が印加され、圧電体
基板2が拡がり振動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの圧電共振子
は、電界方向および分極方向と振動方向とが異なる圧電
横効果を利用している。この圧電横効果を利用した圧電
共振子の電気機械結合係数は、電界方向および分極方向
と振動方向とが一致した圧電縦効果を利用した圧電共振
子に比べて低い。そのため、圧電横効果を利用した圧電
共振子では、共振周波数と反共振周波数との差ΔFが比
較的小さい。このことは、圧電共振子を発振子やフィル
タとして使用したときに、帯域幅が小さいという欠点に
つながる。そのため、圧電共振子やそれを用いた電子部
品において、特性の設計自由度が小さい。
【0004】また、図34に示す圧電共振子において
は、長さモードの1次共振を利用しているが、構造的
に、3次,5次などの奇数倍の高次モードや、幅モード
のスプリアスも大きく発生してしまう。スプリアスを抑
制するために、研磨加工を施したり、質量を付加した
り、電極形状を変更するなどの対策が考えられるが、こ
れらは製造コストの上昇につながる。
【0005】さらに、圧電体基板が平面視長方形の板状
であるため、強度的な制約からあまり厚みを薄くするこ
とができない。そのため、電極間距離を小さくできず、
端子間容量を大きくすることができない。これは、外部
回路とのインピーダンス整合をとる場合に、極めて不都
合である。また、複数の圧電共振子を直列および並列に
交互に接続し、ラダーフィルタを形成する場合、減衰量
を大きくするためには直列共振子と並列共振子の容量比
を大きくする必要がある。しかしながら、上述のように
形状的な限界があり、大きい減衰量を得ることができな
い。
【0006】また、図35に示す圧電共振子では、拡が
りモードの1次共振を利用しているが、構造的に、拡が
りの3倍波や厚みモードなどのスプリアスが大きく発生
する。さらに、この圧電共振子では、長さ振動を利用す
る圧電共振子に比べて、同じ共振周波数を得るためにサ
イズが大きくなり、小型化が困難である。また、複数の
圧電共振子を用いてラダーフィルタを形成する場合、直
列共振子と並列共振子の容量比を大きくするために、直
列に接続される共振子の厚みを大きくするだけでなく、
圧電体基板の一部にのみ電極を形成して容量を小さくす
る手法が採用されている。この場合、部分電極にするこ
とによって、容量だけでなく共振周波数と反共振周波数
との差ΔFも低下してしまう。それに合わせて、並列に
接続される共振子についても、ΔFを小さくしなければ
ならず、結果的に圧電体基板の圧電性を有効に生かせ
ず、フィルタの通過帯域幅を大きくできないという問題
がある。
【0007】そこで、本願発明者は、スプリアスが小さ
く、共振周波数と反共振周波数との差ΔFが大きい圧電
共振子を考え出した。この圧電共振子は、長手方向を有
する基体を構成する複数の圧電体層と複数の電極とが交
互に積層され、複数の圧電体層が基体の長手方向に分極
された積層構造の圧電共振子である。積層構造の圧電共
振子では、圧電体層の分極方向と電界方向と振動方向と
が一致し、圧電縦効果を利用するため、振動方向が分極
方向や電界方向と異なる圧電横効果を利用した圧電共振
子に比べて、電気機械結合係数が大きくなり、共振周波
数と反共振周波数との差ΔFが大きくなる。さらに、積
層構造の圧電共振子では、圧電縦効果を利用することに
より、幅モードや厚みモードなどのような基本振動と異
なるモードの振動が発生しにくくなる。
【0008】この積層構造の圧電共振子では、基体を構
成する各圧電体層において基体の長手方向における寸法
が均一であるとともに各電極の面積も均一であるので、
各電極間の静電容量も均一となり、各圧電体層によって
圧電的に発生する駆動力も均一となる。
【0009】ところが、長さ基本振動においては、基体
の長手方向における中央部ほど、そこから基体の長手方
向における端部までの質量が大きくなるので、強い駆動
力が必要とされる。そのため、この積層構造の圧電共振
子では、電気機械結合係数が十分には大きくならず、し
たがって、ΔFも十分には大きくならない。
【0010】さらに、この積層構造の圧電共振子では、
高次モードの振動が発生しにくくなるが、各圧電体層に
おいて基体の長手方向における寸法が均一であるととも
に各電極の面積も均一であるので、各電極間の静電容量
が均一であり、たとえば3次,5次などの奇数倍の高次
モードによって各圧電体層に発生する電荷が十分に打ち
消し合わずに残り、高次モードのスプリアスが発生す
る。
【0011】それゆえに、この発明の主たる目的は、ス
プリアスが小さく、共振周波数と反共振周波数との差Δ
Fが大きく、ΔFを調整することができる圧電共振子お
よびそれを用いた電子部品を提供することである。
【0012】この発明の他の目的は、スプリアスがさら
に小さく、共振周波数と反共振周波数との差ΔFがさら
に大きい圧電共振子およびそれを用いた電子部品を提供
することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる圧電共
振子は、長手方向を有する基体と、基体の長手方向と直
交しかつ基体の長手方向に間隔を隔てて配置される複数
の電極とを含み、基体は、積層される複数の圧電体層を
含み、複数の圧電体層は、基体の長手方向に分極され、
複数の電極は、圧電体層において基体の長手方向に直交
する面に形成され、複数の電極のうちの少なくとも1組
の対向する面積は、他の電極の対向する面積とは異なっ
た面積を有する、圧電共振子である。
【0014】この発明にかかる圧電共振子において、複
数の電極の対向する面積は、基体の長手方向における中
央部に近づくほど広く形成されることが好ましい。
【0015】さらに、この発明にかかる圧電共振子にお
いて、支持部材と、基体の長手方向のほぼ中央部と支持
部材との間に配置される取付部材とが含まれてもよい。
【0016】また、この発明にかかる電子部品は、上述
の圧電共振子を用いた電子部品であって、支持部材を、
表面にパターン電極の形成された絶縁体基板で構成し、
絶縁体基板上に取付部材を介して基体を取り付けるとと
もに、絶縁体基板上に基体を覆うようにキャップを配置
したことを特徴とする、電子部品である。
【0017】さらに、この発明にかかる電子部品は、上
述の圧電共振子を用いた電子部品であって、支持部材
を、表面にパターン電極の形成された絶縁体基板で構成
し、絶縁体基板上に、ラダー型フィルタを構成するよう
に複数の基体を取付部材を介して取り付けるとともに、
絶縁体基板上に基体を覆うようにキャップを配置したこ
とを特徴とする、電子部品である。
【0018】
【作用】この発明にかかる圧電共振子では、圧電体層の
分極方向と電界方向と振動方向とが一致し、圧電縦効果
を利用している。そのため、振動方向が分極方向や電界
方向と異なる圧電横効果を利用した圧電共振子に比べ
て、電気機械結合係数が大きくなり、共振周波数と反共
振周波数との差ΔFが大きくなる。また、圧電縦効果を
利用することにより、幅モードや厚みモードなどのよう
な長さモードの基本振動と異なるモードの振動が発生し
にくくなる。
【0019】さらに、この発明にかかる圧電共振子で
は、複数の電極の対向する面積が異なった面積を有する
ので、それらの面積を調整することによって、ΔFを調
整することができる。
【0020】また、この発明にかかる圧電共振子では、
各圧電体層において基体の長手方向における寸法が均一
で各圧電体層において基体の長手方向に直交する面全面
に電極が形成された積層構造の圧電共振子と比べて、基
体の長手方向における中央部に近づくほど、電極の対向
する面積が広く形成される場合、電極間の静電容量が大
きくなり、圧電体層による駆動力も強くなる。このよう
に基体の長手方向の中央部において長さ基本振動で要求
される強い駆動力が得られるので、電気機械結合係数が
さらに大きくなり、したがって、ΔFもさらに大きくな
る。
【0021】さらに、この発明にかかる圧電共振子で
は、電極対向面積が均一な積層構造の圧電共振子と比べ
て、基体の長手方向における中央部に近づくほど、電極
の対向する面積が広く形成される場合、電極間の静電容
量が大きくなるので、たとえば3次,5次などの奇数倍
の高次モードによって各圧電体層に発生する電荷が相殺
され、高次モードのスプリアスが抑圧される。
【0022】この発明にかかる圧電共振子を用いて、発
振子,ディスクリミネータ,フィルタなどの電子部品を
作製する場合、パターン電極を形成した絶縁体基板上に
圧電共振子を取り付け、さらにキャップで覆うことによ
って、チップ型の電子部品とすることができる。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、スプリアスが小さ
く、共振周波数と反共振周波数との差ΔFが大きく、Δ
Fを調整することができる圧電共振子が得られる。
【0024】また、この発明によれば、電極対向面積が
均一な圧電共振子に比べて、共振周波数と反共振周波数
との差ΔFをさらに大きくすることができるため、広帯
域の圧電共振子を得ることができる。また、この発明に
かかる圧電共振子では、基本振動と異なるモードの振動
を発生しにくくすることができ、スプリアスをさらに小
さくすることができる。
【0025】さらに、この発明にかかる圧電共振子を用
いて電子部品を作製する場合、チップ型の電子部品とす
ることができるので、回路基板などに実装することが簡
単である。
【0026】この発明の上述の目的、その他の目的、特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0027】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施の形態の一
例を示す斜視図であり、図2はその図解図である。図1
および図2に示す圧電共振子10は、たとえば3.8m
m×1mm×1mmの直方体状の基体12を含む。基体
12は、たとえば圧電セラミックからなり積層される6
層の圧電体層12aを含む。これらの圧電体層12a
は、それぞれ、同じ寸法に形成される。また、これらの
圧電体層12aは、図2の矢印で示すように、隣合う圧
電体層の分極方向が互いに逆向きになるように基体12
の長手方向に分極される。
【0028】基体12の6層の圧電体層12aにおいて
基体12の長手方向に直交する両主面には、7つの電極
14a〜14cがそれぞれ形成される。この場合、これ
らの電極14a〜14cは、基体12の長手方向に直交
しかつ基体12の長手方向に間隔を隔てて配置される。
そのため、これらの電極14a〜14c間の間隔は、6
層の圧電体層12aにおいて基体12の長手方向におけ
る各寸法と同じになる。
【0029】基体12の長手方向における中央部に位置
する1つの電極14aとそれに最も接近する2つの電極
14aとは、それぞれ、図3に示すように、圧電体層1
2aの主面の全面に形成され、圧電体層12aの主面の
面積の100%の面積を有する。また、それらの3つの
電極14aの外側の2つの電極14bは、それぞれ、図
4に示すように、圧電体層12aの主面の幅方向におけ
る中央寄りに形成され、圧電体層12aの主面の面積の
95%の面積を有する。さらに、一番外側に位置する2
つの電極14cは、それぞれ、圧電体層12aの主面の
幅方向における中央部に細長く形成され、圧電体層12
aの主面の面積の5%の面積を有する。したがって、基
体12の長手方向において、中央部に位置する1番目の
電極14aと2番目の電極14aとの対向する面積、2
番目の電極14aと3番目の電極14bとの対向する面
積、3番目の電極14bと一番外側に位置する4番目の
電極14cとの対向する面積は、それぞれ、圧電体層1
2aの主面の面積の100%の面積、95%の面積、5
%の面積となる。すなわち、これらの電極14a〜14
cの対向する面積は、基体12の長手方向における中央
部に近づくほど広く形成される。
【0030】なお、図2および図4において、電極14
bは小さめに誇張して記載され、電極14cは大きめに
誇張して記載されている。
【0031】また、電極の対向する面積を適当な面積に
調整するためには、たとえば、図5(A)に示すよう
に、圧電体層12aの主面にストライプ状に電極14が
形成されたり、図5(B)に示すように、圧電体層12
aの主面に電極14が形成され、その電極14に孔15
が形成されたりしてもよい。
【0032】基体12の対向する側面には、それぞれ複
数の絶縁膜16,18が形成される。基体12の一方の
側面においては、電極14a〜14cの端面の露出部
が、1つおきに絶縁膜16で被覆される。また、基体1
2の他方の側面においては、一方の側面で絶縁膜16に
被覆されていない電極14a〜14cの端面の露出部
が、1つおきに絶縁膜18で被覆される。これらの絶縁
膜16,18が形成された基体12の2つの側面が、後
述の外部電極との接続部となる。
【0033】さらに、これらの接続部、すなわち基体1
2の絶縁膜16,18が形成された側面には、外部電極
20,22が形成される。したがって、電極20には絶
縁膜16で被覆されていない電極14a〜14cが接続
され、電極22には絶縁膜18で被覆されていない電極
14a〜14cが接続される。つまり、電極14a〜1
4cの隣合うものが、それぞれ電極20および電極22
に接続される。
【0034】この圧電共振子10では、外部電極20,
22が入出力電極として使用される。このとき、外部電
極20,22に信号を与えることにより、隣合う電極1
4a〜14c間に電界が印加されるため、基体12の各
圧電体層12aは圧電的に活性となる。この場合、基体
12の互いに逆向きに分極した圧電体層12aに、互い
に逆向きの電圧が印加されるため、圧電体層12aは全
体として同じ向きに伸縮しようとする。そのため、圧電
共振子10全体としては、基体12の中心部をノードと
した長さ振動の基本モードが励振される。
【0035】この圧電共振子10では、圧電体層12a
の分極方向,入力信号による電界方向および圧電体層1
2aの振動方向が一致する。つまり、この圧電共振子1
0は、圧電縦効果を利用した共振子となる。そのため、
この圧電共振子10は、分極方向および電界方向と振動
方向とが異なる圧電横効果を利用した圧電共振子に比べ
て、電気機械結合係数が大きい。そのため、この圧電共
振子10では、従来の圧電横効果を利用した圧電共振子
に比べて、共振周波数と反共振周波数との差ΔFが大き
い。したがって、この圧電共振子10では、従来の圧電
横効果を利用した圧電共振子に比べて、帯域幅の大きい
特性を得ることができる。
【0036】圧電縦効果と圧電横効果の違いを測定する
ために、図6,図7および図8に示す圧電共振子を作製
した。図6に示す圧電共振子は、4.0mm×1.0m
m×0.38mmの圧電体基板の厚み方向の両面に電極
を形成したものである。圧電体基板は、厚み方向に分極
されており、電極に信号を与えることによって、長さ振
動が励振される。図7に示す圧電共振子は、図6に示す
圧電共振子と同じ寸法で、圧電体基板の長手方向の両面
に電極を形成したものである。圧電体基板は、長手方向
に分極されており、電極に信号を与えることによって、
長さ振動が励振される。また、図8に示す圧電共振子
は、4.7mm×4.7mm×0.38mmの圧電体基
板の厚み方向の両面に電極を形成したものである。圧電
体基板は厚み方向に分極されており、電極に信号を与え
ることによって、拡がり振動が励振される。つまり、図
6および図8に示す圧電共振子が圧電横効果を利用して
おり、図7に示す圧電共振子が圧電縦効果を利用してい
る。
【0037】これらの圧電共振子について、共振周波数
Frと電気機械結合係数Kを測定し、その結果を表1,
表2および表3に示した。表1は図6に示す圧電共振子
の測定結果であり、表2は図7に示す圧電共振子の測定
結果であり、表3は図8に示す圧電共振子の測定結果で
ある。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】これらの測定結果からわかるように、圧電
縦効果を利用した圧電共振子のほうが、圧電横効果を利
用した圧電共振子より電気機械結合係数Kが大きく、し
たがって共振周波数と反共振周波数の差ΔFが大きい。
また、圧電縦効果を利用した圧電共振子で最も大きいス
プリアスについては、長さの3倍波で電気機械結合係数
Kが12.2%である。しかも、基本振動と異なる幅モ
ードにおける電気機械結合係数Kは4.0%と小さい。
それに対して、圧電横効果を利用した長さ振動の圧電共
振子では、幅モードにおける電気機械結合係数Kが2
5.2%と大きく、圧電横効果を利用した拡がり振動の
圧電共振子では、厚みモードにおける電気機械結合係数
Kが23.3%と大きい。したがって、圧電縦効果を利
用した圧電共振子は、圧電横効果を利用した圧電共振子
に比べて、スプリアスが小さいことがわかる。
【0042】また、この圧電共振子10では、複数の電
極14a〜14cの対向する面積が異なった面積を有す
るので、それらの面積を調整することによって、ΔFを
調整することができる。
【0043】さらに、この圧電共振子10では、電極対
向面積が均一な積層構造の圧電共振子と比べて、基体1
2の長手方向における中央部に近づくほど、電極14a
〜14cの対向する面積が広く形成されるので、電極1
4a〜14c間の静電容量が大きくなり、圧電体層12
aによる駆動力も強くなる。このように、この圧電体共
振子10では、電極対向面積が均一な積層構造の圧電体
共振子と比べて、基体12の長手方向の中央部に近づく
ほど長さ基本振動で要求される強い駆動力が得られるの
で、電気機械結合係数がさらに大きくなり、したがっ
て、ΔFもさらに大きくなる。
【0044】すなわち、長さ基本振動においては、基体
の長手方向における中央部ほど、そこから基体の長手方
向における端部までの質量が大きくなるので、強い駆動
力が必要とされる。理想的には、図9に示すように、基
体の長さを半波長とし基体の長手方向における中央部を
最大値とする余弦曲線に対応する強さの異なった駆動力
が必要とされる。それに対して、この圧電共振子10に
おいては、特に、基体12の長手方向における中央部に
近づくほど、電極14a〜14cの対向する面積が広く
形成されるので、基体12の長手方向の全体において、
長さ基本振動に好ましい強さの異なった駆動力が得ら
れ、電気機械結合係数およびΔFが大きくなる。
【0045】複数の電極間の間隔の違いによるΔFなど
の違いを測定するために、図10に示す積層構造の圧電
共振子を作製した。図10に示す積層構造の圧電共振子
は、図1および図2に示す圧電共振子10と比べて、特
に、7つの電極14a〜14cが圧電体層12aにおい
て基体12の長手方向に直交する主面の全面に形成され
ている。したがって、図10に示す積層構造の圧電共振
子では、電極14a〜14cの対向する面積が、それぞ
れ、圧電体層12aの主面の面積と同じ面積になる。
【0046】図1および図2に示す圧電共振子10と図
10に示す圧電共振子とについて、共振周波数Frおよ
び反共振周波数Faを測定し、共振周波数Fr,反共振
周波数Fa,それらの差ΔFおよびΔF/Faを表4に
示した。
【0047】
【表4】
【0048】表4に示した結果からわかるように、図1
および図2に示す圧電共振子10では、図10に示す圧
電共振子と比べて、ΔFおよびΔF/Faが大きいこと
がわかる。
【0049】さらに、図1および図2に示す圧電共振子
10では、図10に示す圧電共振子と比べて、基体12
の長手方向における中央部に近づくほど電極14a〜1
4c間の静電容量が大きくなるので、たとえば3次,5
次などの奇数倍の高次モードによって各圧電体層12a
に発生する電荷が相殺され、高次モードのスプリアスが
抑圧される。
【0050】たとえば、3次モードのスプリアスについ
ては、図10に示す圧電共振子では、図11に示すよう
に、基体の長手方向の一端から他端にわたって均一な振
幅の電荷が発生し、電荷が十分に打ち消し合わずに残る
が、図1および図2に示す圧電共振子10では、図12
に示すように、基体の長手方向における中央部に近づく
ほど大きな振幅の電荷が発生し、大部分の電荷が相殺さ
れる。さらに、5次モードのスプリアスについては、図
10に示す圧電共振子では、図13に示すように、基体
の長手方向の一端から他端にわたって均一な振幅の電荷
が発生し、電荷が十分に打ち消し合わずに残るが、図1
および図2に示す圧電共振子10では、図14に示すよ
うに、基体の長手方向における中央部に近づくほど大き
な振幅の電荷が発生し、大部分の電荷が相殺される。ま
た、7次、9次、11次などの奇数次モードのスプリア
スについても、3次、5次モードのスプリアスと同様
に、大部分の電荷が相殺される。したがって、図1およ
び図2に示す圧電共振子10では、図10に示す圧電共
振子と比べて、高次モードのスプリアスが抑圧される。
【0051】さらに、図1および図2に示す圧電共振子
10では、たとえば電極14a〜14cの対向する面
積、圧電体層12aおよび電極14a〜14cの数、圧
電体層12aにおいて基体12の長手方向における寸法
を調整することによって、共振子の容量を調整すること
ができる。つまり、電極14a〜14cの対向する面積
を広くしたり圧電体層12aおよび電極14a〜14c
の数を増やしたり圧電体層12aにおいて基体12の長
手方向における寸法を短くしたりすれば、共振子の容量
を大きくすることができ、逆に、電極14a〜14cの
対向する面積を狭くしたり圧電体層12aおよび電極1
4a〜14cの数を減らしたり圧電体層12aにおいて
基体12の長手方向における寸法を長くしたりすれば、
共振子の容量を小さくすることができる。したがって、
圧電共振子10の電極14a〜14cの対向する面積、
圧電体層12aおよび電極14a〜14cの数、圧電体
層12aにおいて基体12の長手方向における寸法を調
整することにより、容量を調整することができ、容量の
設計自由度が大きい。そのため、圧電共振子10を回路
基板などに取り付けて用いるとき、外部回路とのインピ
ーダンス整合をとることが容易である。
【0052】なお、電極14a〜14cと外部電極2
0,22とを接続するためには、図15に示すように、
電極14a〜14cが1つおきに露出するように、切欠
部50を形成した絶縁膜16,18を形成してもよい。
そして、絶縁膜16,18上に外部電極20,22を形
成すれば、電極14a〜14cが交互に2つの外部電極
20,22に接続される。また、図16に示すように、
基体12の1つの側面に、2つの外部電極20,22を
形成してもよい。この場合、基体12の1つの側面にお
いて、2列に絶縁膜16,18が形成されることによ
り、2列の接続部が形成される。これらの2列の絶縁膜
16,18は、それぞれ1つおきの電極14a〜14c
上に形成される。このとき、2列の絶縁膜16,18
は、互いに異なる電極14a〜14c上に形成される。
そして、これらの絶縁膜16,18上に、2列の外部電
極20,22が形成される。なお、一番外側の2つの電
極14cは、それぞれ、外部電極22に接続されるよう
に、たとえばT字形に形成される。図15および図16
に示す圧電共振子についても、図1および図2に示す圧
電共振子と同様の効果を得ることができる。
【0053】また、図17に示すように、電極14a〜
14cを交互に基体12の対向する側面に引き出しても
よい。そして、基体12の対向する側面に、外部電極2
0,22を形成すればよい。図17に示す圧電共振子1
0では、電極14a〜14cの端面が1つおきに露出し
ているため、基体12の側面に外部電極20,22を形
成するだけで、電極14a〜14cが1つおきに外部電
極20,22に接続される。したがって、基体12の側
面に絶縁膜を形成する必要がない。この場合、各電極1
4a〜14cは、圧電体層12aの一方端縁に至らない
ようにギャップを残して、圧電体層12a上に形成され
ればよい。
【0054】図17に示す圧電共振子10では、基体1
2の断面において、全面に電極14a〜14cが形成さ
れていない。したがって、隣接する電極14a〜14c
の対向面積は、全面電極に比べて小さい。そのため、こ
の対向面積によって、圧電共振子10の容量やΔFを変
えることができる。すなわち、電極14a〜14cの対
向面積が小さくなるにつれて、容量およびΔFが小さく
なる。
【0055】なお、上述の各圧電共振子10では、基体
12の長手方向の一端から他端にわたって圧電的に活性
となり振動するように構成されているが、基体12の長
手方向における一部分が、圧電的に活性とならない不活
性部で形成されてもよい。このような不活性部24とし
ては、図18に示すように、基体12の端部側に電極1
4を形成しないことによって、電界が印加されないよう
にしてもよい。このようにすれば、基体12の両端側に
電極を形成するための別の工程が不要となる。なお、こ
の場合、基体12の端部側においては、分極されていて
もよいし、分極されていなくてもよい。また、図19に
示すように、基体12の端部側のみ分極しないようにし
てもよい。この場合、電極14間に電界が印加されて
も、分極していない部分は圧電的に不活性となる。ま
た、図20に示すように、不活性部24となる圧電体層
が分極されていても、絶縁膜16,18により絶縁され
て、電界が印加されない構成でもよい。つまり、圧電体
層が分極され、かつ電界が印加されたときにのみ、圧電
的に活性になるのであり、それ以外は圧電的に不活性と
なる。この構成では、容量が不活性部に形成されること
になり、容量を大きくすることが可能となる。さらに、
図20に示すように、基体12の端面に、周波数調整用
や外部回路との接続のための引き出しなどの目的で、小
さい電極52を形成してもよい。
【0056】上述の圧電共振子10を用いて、発振子や
ディスクリミネータなどの電子部品が作製される。図2
1は、電子部品60の一例を示す斜視図である。電子部
品60は、支持部材としての絶縁体基板62を含む。絶
縁体基板62の対向する端部には、それぞれ2つずつ凹
部64が形成される。絶縁体基板62の一方面上には、
図22に示すように、2つのパターン電極66,68が
形成される。一方のパターン電極66は、対向する凹部
64間に形成され、その一端側から絶縁体基板62の中
央部に向かって、L字状に延びるように形成される。ま
た、他方のパターン電極68は、別の対向する凹部64
間に形成され、その他端側から絶縁体基板62の中央部
に向かって、直線状に延びるように形成される。これら
のパターン電極66,68は、絶縁体基板62の端部か
ら他方面に向かって、回り込むように形成される。
【0057】絶縁体基板62の中央部におけるパターン
電極66の端部には、導電接着剤などによって取付部材
としての突起70が形成される。そして、図23に示す
ように、突起70上に、上述の圧電共振子10が取り付
けられる。このとき、基体12の中央部が突起70上に
配置され、たとえば圧電共振子10の外部電極22が突
起70に接合される。そして、他方の外部電極20が、
導電ワイヤ72などによって、パターン電極68に接続
される。このとき、導電ワイヤ72は、圧電共振子10
の外部電極20の中央部に接続される。
【0058】さらに、絶縁体基板62上に、金属キャッ
プ74がかぶせられる。このとき、金属キャップ74と
パターン電極66,68とが導通しないように、絶縁体
基板62およびパターン電極66,68上に絶縁性樹脂
が塗布される。そして、金属キャップ74がかぶせられ
ることによって、電子部品60が作製される。この電子
部品60では、絶縁体基板62の端部から裏面に回り込
むように形成されたパターン電極66,68が、外部回
路と接続するための入出力端子として用いられる。
【0059】この電子部品60では、突起70が形成さ
れ、この突起70に圧電共振子10の中央部が固定され
ているため、圧電共振子10の端部が絶縁体基板62か
ら離れた状態で配置され、振動が阻害されない。また、
圧電共振子10のノード点である中央部が突起70に固
定されるとともに、導電ワイヤ72が接続されるため、
励振される長さ振動が弱められない。
【0060】また、この電子部品60は、ICなどとと
もに回路基板などに実装され、たとえば、発振子やディ
スクリミネータとして用いられる。このような構造の電
子部品60では、金属キャップ74で密封・保護されて
いるため、リフロー半田などによる取り付けが可能なチ
ップ部品として使用することができる。
【0061】この電子部品60を発振子として使用する
場合、上述の圧電共振子10が用いられているので、ス
プリアスが小さく抑えられ、スプリアスによる異常発振
を防止することができる。また、圧電共振子10の容量
値を自由に設定できるため、外部回路とのインピーダン
ス整合をとることが容易である。特に、電圧制御発振器
用の発振子として使用する場合、共振子のΔFが大きい
ので、従来にはない広い周波数可変範囲を得ることがで
きる。
【0062】また、この電子部品60をディスクリミネ
ータとして用いる場合、共振子のΔFが大きいという特
徴は、ピークセパレーションが広いという特徴につなが
る。さらに、共振子の容量設計範囲が広いため、外部回
路とのインピーダンス整合をとることが容易である。
【0063】なお、絶縁体基板62に圧電共振子10を
取り付ける構造として、図24および図25に示すよう
に、パターン電極66,68の両方に導電性接着剤など
の導電材料で形成した突起70を形成し、圧電共振子1
0の外部電極20,22を2つの突起70に接続しても
よい。また、図26および図27に示すように、絶縁体
基板62上に絶縁性接着剤などの絶縁材料で突起70を
形成し、導電ワイヤ72などを用いて、圧電共振子10
の外部電極20,22とパターン電極66,68とを接
続してもよい。なお、突起70は、圧電共振子10側に
先に形成されてもよい。
【0064】また、複数の圧電共振子10を用いて、ラ
ダーフィルタを作製することができる。この電子部品6
0では、図28および図29に示すように、支持部材と
しての絶縁体基板62上に、3つのパターン電極76,
78,80が形成される。それぞれの両側のパターン電
極76,80には、導電性接着剤などで取付部材として
の突起82,86が形成される。また、中央のパターン
電極78には、導電性接着剤などで取付部材としての2
つの突起84,88が形成される。
【0065】これらの突起82,84,86,88に、
それぞれ圧電共振子10a,10b,10c,10dの
一方の外部電極22が取り付けられる。なお、突起8
2,84,86,88は、圧電共振子10a,10b,
10c,10d側に先に形成されてもよい。さらに、圧
電共振子10a,10b,10cの外部電極20が、導
電ワイヤ72で接続される。また、圧電共振子10dの
外部電極20が、導電ワイヤ72でパターン電極80に
接続される。そして、絶縁体基板62上に、金属キャッ
プ74がかぶせられる。
【0066】この電子部品60は、図30に示すよう
な、梯子型の回路を有するラダーフィルタとして用いら
れる。このとき、2つの圧電共振子10a,10cは直
列共振子として用いられ、別の2つの圧電共振子10
b,10dは並列共振子として用いられる。このような
ラダーフィルタでは、並列の圧電共振子10b,10d
の容量が、直列の圧電共振子10a,10cの容量より
も格段に大きくなるように設計されている。
【0067】ラダーフィルタの減衰量は、直列共振子と
並列共振子の容量比に左右される。この電子部品60で
は、圧電共振子10a〜10dの積層数を変えることに
よって、容量を調整することができる。したがって、圧
電共振子10a〜10dの容量を調整することにより、
従来の圧電横効果を利用した圧電共振子を用いた場合に
比べて、少ない共振子数でより大きい減衰量をもったラ
ダーフィルタを実現することができる。また、圧電共振
子10a〜10dのΔFが従来の圧電共振子より大きい
ため、通過帯域幅も従来の圧電共振子を用いたものより
広いものを実現することができる。
【0068】図31は梯子型の回路を有するラダーフィ
ルタとして用いられる電子部品の他の例を示す要部平面
図であり、図32はその要部分解斜視図である。図31
および図32に示す電子部品60では、支持部材として
の絶縁体基板62上に、4つのパターン電極90,9
2,94,96が形成される。これらのパターン電極9
0〜96には、間隔を隔てて一列に配置される5つのラ
ンドが形成される。この場合、絶縁体基板62の一端か
ら1番目のランドはパターン電極90に形成され、2番
目のランドおよび5番目のランドはパターン電極92に
形成され、3番目のランドはパターン電極94に形成さ
れ、4番目のランドはパターン電極96に形成される。
また、1番目のランドには1つの突起98が、2番目の
ランドには2つの突起100,102が、3番目のラン
ドには2つの突起104,106が、4番目のランドに
は2つの突起108,110が、5番目のランドには1
つの突起112が、それぞれ、導電性接着剤などで取付
部材として形成される。この場合、これらの突起98〜
112は、間隔を隔てて一列に配置される。
【0069】これらの突起98〜112には、圧電共振
子10a,10b,10c,10dの外部電極20,2
2が、それぞれ取り付けられる。この場合、図30に示
す梯子型の回路が得られるように取り付けられる。な
お、突起98〜112は、圧電共振子10a,10b,
10c,10d側に先に形成されてもよい。そして、絶
縁体基板62上に、金属キャップ(図示せず)がかぶせ
られる。
【0070】図31および図32に示す電子部品では、
図28および図29に示す電子部品と比べて、隣接する
圧電共振子の2つの電極を同じランドに形成する2つの
突起にそれぞれ取り付けるため、隣接する圧電共振子の
2つの電極間で絶縁する必要がなく、隣接する圧電共振
子を接近することができ、小型化が可能である。
【0071】また、図33に示すように、圧電共振子1
0を用いて、セラミック発振子やセラミックディスクリ
ミネータなどの2端子型の電子部品60を作製すること
もできる。このような2端子型の電子部品60を作製す
るには、導電材料で形成された2つの端子120が準備
される。これらの端子120は、フープ材122から延
びるように形成されている。実際には、それぞれのフー
プ材122には、複数の端子120が並んで形成されて
いる。端子120の中間部には折曲げ部124が形成さ
れ、さらに端子120の端部にはH字状の支持部材12
6が形成される。支持部材126は湾曲するように形成
され、その中央部に突起状の取付部材128が形成され
る。そして、2つの取付部材128が、互いに対向する
ように配置される。
【0072】これらの取付部材128間に、圧電共振子
10が保持される。このとき、取付部材128は、圧電
共振子10の長手方向の中央部において、外部電極2
0,22に当接される。端子120に折曲げ部124が
形成されていることにより弾性が与えられ、圧電共振子
10は端子120によって弾性保持される。そして、圧
電共振子10を覆うようにして、一方に開口部を有する
ケース130が被せられる。ケース130の開口部は紙
などで塞がれ、さらにその上から樹脂封止される。その
のち、端子120がフープ材122から切り離され、電
子部品60が形成される。このように、電子部品60と
しては、チップ状以外の形状とすることができる。
【0073】なお、上述の各圧電共振子では、隣接する
2つの電極間において、1枚の圧電体層が設けられてい
るが、複数枚の圧電体層が設けられてもよい。
【0074】また、基体12内には、外部電極に接続さ
れないダミー電極が設けられてもよい。
【0075】さらに、上述の各圧電共振子では、複数の
電極の対向する面積が基体の長手方向における中央部に
近づくほど広く形成されているが、複数の電極のうちの
少なくとも1組の対向する面積が、他の電極の対向する
面積とは異なった面積を有すればよい。
【0076】以上のように、この発明にかかる圧電共振
子10では、ΔFを調整することができる。また、この
発明にかかる圧電共振子10では、電極対向面積が均一
な圧電共振子に比べて、共振周波数と反共振周波数との
差ΔFをさらに大きくすることができ、広帯域の圧電共
振子を得ることができる。さらに、この発明にかかる圧
電共振子10では、スプリアスの小さい圧電共振子を得
ることができる。また、この発明にかかる圧電共振子1
0では、電極の対向する面積、圧電体層や電極の数、圧
電体層において基体の長手方向における寸法を変えるこ
とによって、容量値を自由に設計することができ、外部
回路とのインピーダンス整合をとることが容易である。
しかも、上述のような圧電共振子10の特性をもつ電子
部品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す圧電共振子の図解図である。
【図3】図1に示す圧電共振子に用いられる電極を示す
平面図である。
【図4】図1に示す圧電共振子に用いられる他の電極を
示す平面図である。
【図5】(A)は電極の変形例を示す平面図であり、
(B)は電極の他の変形例を示す平面図である。
【図6】比較例としての圧電横効果を利用した長さ振動
をする圧電共振子を示す斜視図である。
【図7】圧電縦効果を利用した長さ振動をする圧電共振
子を示す斜視図である。
【図8】比較例としての圧電横効果を利用した拡がり振
動をする圧電共振子を示す斜視図である。
【図9】長さ基本振動において基体に必要とされる理想
的な駆動力を示す図解図である。
【図10】電極対向面積が均一な積層構造の圧電共振子
の一例を示す図解図である。
【図11】図10に示す圧電共振子の基体に3次モード
のスプリアスによって発生する電荷を示す図解図であ
る。
【図12】図1および図2に示す圧電共振子の基体に3
次モードのスプリアスによって発生する電荷を示す図解
図である。
【図13】図10に示す圧電共振子の基体に5次モード
のスプリアスによって発生する電荷を示す図解図であ
る。
【図14】図1および図2に示す圧電共振子の基体に5
次モードのスプリアスによって発生する電荷を示す図解
図である。
【図15】図1および図2に示す圧電共振子の変形例を
示す図解図である。
【図16】図1および図2に示す圧電共振子の他の変形
例を示す図解図である。
【図17】この発明にかかる圧電共振子の他の例を示す
図解図である。
【図18】不活性部の一例を示す図解図である。
【図19】不活性部の他の例を示す要部図解図である。
【図20】不活性部のさらに他の例を示す要部図解図で
ある。
【図21】この発明にかかる圧電共振子を用いた電子部
品の一例を示す斜視図である。
【図22】図21に示す電子部品に用いられる絶縁体基
板の一例を示す斜視図である。
【図23】図21に示す電子部品の分解斜視図である。
【図24】絶縁体基板に対する圧電共振子の取り付け構
造の他の例を示す図解図である。
【図25】図24に示す圧電共振子の取り付け構造を示
す側面図である。
【図26】絶縁体基板に対する圧電共振子の取り付け構
造のさらに他の例を示す図解図である。
【図27】図26に示す圧電共振子の取り付け構造を示
す側面図である。
【図28】この発明にかかる圧電共振子を用いたラダー
フィルタの一例を示す分解斜視図である。
【図29】図28に示すラダーフィルタの絶縁体基板と
圧電共振子とを示す斜視図である。
【図30】図28および図29に示すラダーフィルタの
等価回路図である。
【図31】この発明にかかる圧電共振子を用いたラダー
フィルタの他の例を示す要部平面図である。
【図32】図31に示すラダーフィルタの要部分解斜視
図である。
【図33】この発明にかかる圧電共振子を用いた2端子
型の電子部品の一例を示す分解斜視図である。
【図34】従来の圧電共振子の一例を示す斜視図であ
る。
【図35】従来の圧電共振子の他の例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 圧電共振子 12 基体 12a 圧電体層 14,14a,14b,14c 電極 16,18 絶縁膜 20,22 外部電極 60 電子部品 62 絶縁体基板 64 凹部 66,68 パターン電極 70 突起 72 導電ワイヤ 74 金属キャップ 76,78,80 パターン電極 82,84,86,88 突起 90,92,94,96 パターン電極 98,100,102,104,106,108,11
0,112 突起 120 端子 122 フープ材 124 折曲げ部 126 支持部材 128 取付部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向を有する基体、および前記基体
    の長手方向と直交しかつ前記基体の長手方向に間隔を隔
    てて配置される複数の電極を含み、 前記基体は、積層される複数の圧電体層を含み、 前記複数の圧電体層は、前記基体の長手方向に分極さ
    れ、 前記複数の電極は、前記圧電体層において前記基体の長
    手方向に直交する面に形成され、 前記複数の電極のうちの少なくとも1組の対向する面積
    は、他の電極の対向する面積とは異なった面積を有す
    る、圧電共振子。
  2. 【請求項2】 前記複数の電極の対向する面積は、前記
    基体の長手方向における中央部に近づくほど広く形成さ
    れる、請求項1の記載の圧電共振子。
  3. 【請求項3】 さらに、支持部材と、前記基体の長手方
    向のほぼ中央部と前記支持部材との間に配置される取付
    部材とを含む、請求項1または請求項2に記載の圧電共
    振子。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の圧電共振子を用いた電
    子部品であって、 前記支持部材を、表面にパターン電極の形成された絶縁
    体基板で構成し、 前記絶縁体基板上に取付部材を介して前記基体を取り付
    けるとともに、 前記絶縁体基板上に前記基体を覆うようにキャップを配
    置したことを特徴とする、電子部品。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の圧電共振子を用いた電
    子部品であって、 前記支持部材を、表面にパターン電極の形成された絶縁
    体基板で構成し、 前記絶縁体基板上に、ラダー型フィルタを構成するよう
    に複数の前記基体を取付部材を介して取り付けるととも
    に、 前記絶縁体基板上に前記基体を覆うようにキャップを配
    置したことを特徴とする、電子部品。
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