JPH1084318A - 光伝送システムの動作方法および干渉判定システム - Google Patents

光伝送システムの動作方法および干渉判定システム

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JPH1084318A
JPH1084318A JP19789097A JP19789097A JPH1084318A JP H1084318 A JPH1084318 A JP H1084318A JP 19789097 A JP19789097 A JP 19789097A JP 19789097 A JP19789097 A JP 19789097A JP H1084318 A JPH1084318 A JP H1084318A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチパス効果によるマルチパス干渉量を正
確に判定する。 【解決手段】光伝送システムにおいて、当該伝送システ
ムの素子を用いて、光源より送信される光を測定するこ
とによって、マルチパス干渉を所望の信号および他の干
渉と区別する。また、周波数変調積を使って、周波数ス
ペクトル中の干渉の識別特性を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送システムの
動作方法、光伝送システム内の素子を動作させる方法、
および光経路における干渉を判定するシステムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】光リンクにおけるマルチパス干渉(MP
I)は、光信号が同じ場所に到達するのに1つ以上の経
路を取るときに発生する。これは、分岐したり、再び合
流する形態(トポロジ)に起因する、すなわち、リンク
中に現れる、空洞効果を引き起こす反射があるためであ
る。この種の効果は、以下のように生じる。
【0003】リンク中における部分的な反射の後、もと
の信号の遅延信号が発生し、それが、もとの信号とは反
対方向に伝搬する。反射信号が、再び部分的に反射した
場合、もとの信号と同じ方向に伝搬する、もとの信号の
遅延信号が生成される。それが、相対的な位相に応じて
もとの信号と干渉し、良い方向に作用したり悪い方向に
作用したりする。この相対的な位相は、信号の周波数お
よび遅延に依存し、それが次には、経路長の差、すなわ
ち、反射主要点間の距離いかんで決まる。
【0004】干渉信号の大きさは、各主要点における反
射の度合い、反射間の利得あるいは損失、光学的な距離
D、そして、信号周波数に依存する。分岐型のトポロジ
に対してMPIを特徴づけるのは、経路長の差、信号周
波数、および経路利得である。
【0005】反射を引き起こすものには、例えば、接
続、中間タップ、光増幅器あるいはアイソレータがあ
る。わずかな反射が、特に光増幅器を含むシステムにお
いて重大な干渉の原因となり、それが反射間で利得を持
つことになる。これは、不要な反射が、往復経路各々に
対して2回、増幅されることを意味する。往復経路での
利得を制限するためにアイソレータが使用され、これ
は、逆方向に高損失を持った動作をする。しかし、この
損失は、増幅器の利得と同じオーダにあり、上記の効果
は緩和されるだけで、除去されない。MPIは、素子が
劣化したり交換される、あるいは経路が切り換えられる
と、それに従って、時間とともに変化する。
【0006】現在用いられているMPIの測定方法、あ
るいはMPIに関連するパラメータの測定方法は、3つ
のカテゴリーに分けることができる。第1のカテゴリー
における、個々の素子あるいは装置のMPI効果を判定
するための実験装置は、正確な正弦波のテスト波形を挿
入し、その結果として生じる出力を判定する高周波スペ
クトル・アナライザを含んでいる。これらは、伝送シス
テムへの組込み、あるいは試験には適していない。ま
た、それらは高価であり、現場での使用には不適当であ
って、純粋な波形の生成ができない既存の伝送源、すな
わち、純粋な波形を受信する分岐が簡単に与えられる既
存の伝送源と一緒には動作不可能である。
【0007】第2に、光伝送システムのビット誤り率
(BER)あるいはSN比(SNR)を評価する方法が
知られているが、それらは、出力アイパターンを評価す
るものである。また、場合によっては、検出されるノイ
ズあるいはエラーの約半分までが、MPIによって引き
起こされることがある。
【0008】しかし、このようなシステムにおいて、光
雑音からMPIを分離することは不可能である。このよ
うに、これらの実験装置が、データ・トラヒックが存在
すという現実的な動作条件の下でテストを実行できて
も、MPI量を計算したり、MPIの源となっている位
置を特定するのには使用できない。
【0009】第3に、光の反射の原因を位置的に特定す
る方法が知られている。その1つの例として、光学時間
領域反射率計(OTDR)がある。これは、反射位置を
特定するための専用装置であるが、かさばり、かつ高価
であり、また、光増幅器を通して動作できない。すなわ
ち、同じ波長のトラヒックが存在する間は動作できな
い。
【0010】PCT出願GB95/01918におい
て、もう一つの例が知られており、そこでは、反射原因
を位置的に特定するための刺激としてデータ信号を用い
ることで、OTDRの機能を光素子に取り込んでいる。
遅延の測定が可能であり、反射主要点までの距離を計算
することができる。これにより、反射主要点を位置的に
特定することができ、それが、動作中における障害検索
に多大な援助となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような技術は、測定点の下流にある点からの反射を計測
できるだけである。さらに、反射主要点の下流で発生す
るMPIは、反射信号の2回目の反射量に依存するとと
もに、2度反射した信号が遭遇する利得に依存する。こ
れらは測定不可能であり、そのため、MPIの量は未知
のままとなる。さらに、OTDRの技術は、距離が大き
いところでは、良好な分解能を得ることができない。よ
って、相互に密接した反射源を識別することは難しい、
という問題がある。
【0012】さらに、光増幅装置に通常備えられるよう
に、アイソレータが経路中にある場合、反射の測定結果
は、完璧にはMPIを表わすものとはならない。従って
既存の方法は、データ・トラヒックがあるときに、どの
ようにリンク中のMPI量を決定するかに関しては、何
ら示唆を与えないものである。さらに、これらの方法
は、いかにして、MPI源下流の測定点よりMPIの特
性を決定するかについて、何ら示唆を与えず、また、光
信号から、どのようにMPIの識別特性を引き出すか、
あるいは、どのようにMPIの原因となっている特性を
評価するかについても何ら示唆していない。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの課題
に鑑みてなされたものである。本発明の第1の発明の光
伝送システムの動作方法は、光源から光を送信するステ
ップと、光伝送システムの素子を用いて、下流方向に送
信される光を光源の下流の位置で測定するステップと、
マルチパス効果に起因する干渉を、測定した光の残りと
区別するよう測定した光を分析することによって、マル
チパス干渉量を得るステップとを備えるように構成され
る。
【0014】好ましくは、周波数変調積の分析には、周
波数スペクトルの勾配と所定の周波数スペクトル勾配と
の比較による分析や、所定の変化量と周波数変調積の変
動との比較による分析が含まれる。
【0015】また、好ましくは、マルチパス干渉量を得
るステップは、前記測定した光を表わす信号を、可能性
のある様々なマルチパス遅延用に生成されたテンプレー
トと比較するステップと、この比較結果より、実際のマ
ルチパス遅延および干渉量を得るステップとを含む。
【0016】さらに、本方法は、データ・トラヒックの
伝送速度の周波数帯より低い周波数帯で周波数変調され
た光を送信するステップを備える。
【0017】また、本発明の第2の発明の光伝送システ
ムの動作方法は、光源より光を送信するステップと、下
流方向に進む送信された光を下流の位置で測定するステ
ップと、遠隔で測定した光を分析して、データ・トラヒ
ックが存在する間、光源と遠隔の測定位置との間の光経
路に現れる劣化量を得るステップとを備えるように構成
される。
【0018】また、本発明の第3の発明の光伝送システ
ム内の素子動作方法は、光伝送システム内で、送信され
た光を測定するステップと、測定された光を分析するこ
とによって干渉量を得てマルチパス効果に起因する干渉
を識別するステップと、その得られた干渉量を用いて、
光伝送システム内の素子を制御するように構成される。
【0019】また、本方法では、光増幅器や警告発生手
段の制御に、その得られた干渉量を使用する。
【0020】本発明の第4の発明の光伝送システムの動
作方法は、光源より、周波数変調された光を送信するス
テップと、送信された変調光を測定するステップと、送
信された光中の変調を分析することによって、マルチパ
ス干渉量を得るステップとを備えるように構成される。
【0021】さらに、本方法は光経路に沿った、マルチ
パス干渉を引き起こしている反射主要点までの距離を測
定するステップを備える。
【0022】本発明の第5の発明の干渉判定システム
は、光経路における光を測定する手段と、測定手段によ
って測定された光より、マルチパス効果に起因する干渉
量を得る手段とを備え、この測定手段が、光伝送システ
ムの素子に組み込まれるように構成される。
【0023】好ましくは、光経路における干渉量を得る
システムにおいて、光経路内の光に周波数変調を行う手
段と、周波数変調を利用して、送信された光中の干渉量
を得る手段とを備える。
【0024】また、好ましくは、本干渉判定システム
は、光経路中の第2の位置で前記光を測定する手段を備
え、光経路における干渉量を得る手段は、この光経路中
の2以上の位置における光の測定に基づいて動作可能で
ある。
【0025】さらに、好ましくは、本光伝送システムで
は、少なくとも1つの素子を備え、かつ、本発明に係る
干渉判定システムを備えており、素子の1つは、判定さ
れた干渉量に基づいて制御される。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は光伝送システムであり、反
射率R1を有する光素子1、利得G1を有する光素子
2、反射率R2を有する第2の光素子3を備える。これ
ら3つの素子は、空洞(キャビティ)を形成する。光経
路の下流には、MPIパラメータ測定部4がある。図1
において、この光経路中の反射素子からの1回目の反射
と2回目の反射が、概略的に示される。結果として、M
PIパラメータ測定部4に到達する信号には、所望の信
号と2度の反射に起因する干渉成分が含まれている。な
お、さらに反射が生じるが、実際問題として、それらの
影響は無視できる。
【0027】本発明に係る、光経路における干渉を判定
するシステムは、図4に示すMPIパラメータ測定部を
含んでおり、それは、本伝送システム内の光増幅器のよ
うな素子に部分的に組み込まれている。本干渉判定シス
テムはまた、通常はレーザである光源を含み、本光経路
に沿ってデータ・トラヒックを送信するのに使用され
る。
【0028】図2は、MPIパラメータ測定機能を概略
的に示すものであり、それは、光増幅器あるいは他の素
子に含まれている。これは光タップを備えており、それ
によって、信号の小さな部分をタップ出力する。光電変
換部5とアナログ/ディジタル変換部6は、信号処理部
7に適した信号を作成する目的で備えられたものであの
る。
【0029】図3には、この信号処理部の詳細が概略的
に説明されている。図3において、本発明の実施の形態
に係るシステムの動作について説明する。光データ・ス
トリームについての公知の周波数変調は、比較的低い周
波数で行われる。例えば、PCT出願GB95/019
18に示すような波長の識別および雑音測定に使用され
るディザ信号は、30kHz帯にあり、OC−192
(10Gb/sのデータ速度)で動作するシステムにお
いて、連続波レーザに対して振幅変調と約750MHz
(0.006nm)の周波数変調を行う。結果として得
られる周波数変調は、ディザ信号による振幅変調を伴
う、少なくとも部分的に直交位相の信号である。
【0030】図1に示すように、上記の光信号は光リン
クを通過し、この光リンクは光増幅器を含む。光リンク
に沿って、2つあるいはそれ以上の反射があり、それが
マルチパス干渉を引き起こす。図2に、より詳細に示す
ように、MPI測定部は、少くとも最初の反射の下流側
に設けられている。光増幅器、すなわち他の光学装置内
において、光信号が部分的(おそらく5%)にタップ出
力される。その信号はPINダイオードで検出され、ト
ランスインピーダンス増幅器によって増幅された後、A
/Dコンバータによって、例えば、10MHzでサンプ
リングされる。この監視回路は、下方の光リンクに送信
される10Gb/sのデータよりも、かなり低いバンド
幅を有する。
【0031】次に、サンプリングされたデータは、以下
に説明するように、マイクロプロセッサ内で分析され、
MPIの強度および/または差動遅延が計算される。周
波数スペクトル中のMPI識別特性を抽出し、強度およ
び/または差動遅延Dを得るには、様々な技術がある。
ここでは、その各々がDの値の範囲に適した3つの方法
を詳細に説明する。好適な具体例は、図3のデータに対
して、これら3つの方法全てを順次、使用する。そし
て、この実行により、図3に示すように、最強の結果、
すなわち重み付けした加算平均が報告されることにな
る。
【0032】これらの値はローカルに表示されたり、あ
るいは、ファイバ伝送システムによって遠隔的に操作さ
れる。そして、これらの値が閾値と比較され、この閾値
をはずれたときには警告が発せられる。これらの値は、
反射の測定結果(PCT出願GB95/01918)と
の関連において使用され、反射源の位置を決め、訂正す
る際の補助となる。
【0033】<分析方法>この分析では、MPI源は、
2つの反射R1,R2からなる空洞として表される。こ
れらの反射は、往復の遅延Dだけ離れ、また、それらの
間には、損失あるいは利得Gがある。分岐したトポロジ
のような場合には、反射の積G2・R1・R2が修正さ
れて、適したものとなる。なお、この積G2・R1・R
2を、以下ではRと呼ぶ。
【0034】干渉性時間、すなわち、レーザ源の線幅と
関連したマルチパスの差動遅延の機能としては、3つの
一般的な場合がある(詳細については、発明の詳細な説
明の最後に添付した追加資料を参照されたい)。
【0035】(方法1)図4に要約された方法は、差動
遅延Dが、レーザの線幅に対して非常に小さければ、適
当な方法と言える。例えば、空洞の長さは10cmとな
り、レーザの線幅は5MHzとなる。
【0036】2つのE−フィールド反射(R)の積につ
いてのサンプリングされた信号は、 A*R*cos(dither(t)−(dither
(t−D)−ω*D) によって近似できる。この信号は、所望の光位相ディザ
信号と、遅延Dを有するディザ信号の反射信号との差で
周波数変調された信号のベースバンド信号である。この
dither(t)が正弦波であれば、スペクトルの側
波帯は、ベッセル関数によって計算できる。他のディザ
・パターンが使われるならば、古典的なFM分析を適用
できる。定数Aは、特定の実行の際に現れる利得に特有
なものである。ωは光角周波数であり、ディザの単位
は、光位相のラジアンである。FM積の強度およびパタ
ーンを検出することによって、RとDの値が計算でき
る。これらのFM積は、もとのディザに比べて、異なる
位相および周波数特性を有するので、AMディザと区別
することができる。
【0037】監視ウィンドウにおける、図7に示すスペ
クトルの形状は、レーザの線幅およびDに依存する。こ
のように、例えば、レーザの線幅を知ることで、前もっ
て生成された様々なテンプレートとの相関によって、D
を抽出できる。相関のピークはDを示しており、上流
に、MPIを引き起こす1つ以上の空洞があれば、明ら
かに複数のピークが存在する。
【0038】上記のウィンドウは、バンド幅内におい
て、PIN検出器、増幅器、そして、A/Dコンバータ
により制限され、さらに、格納されたテンプレートとの
相関をとるために備えられた、例えば、DSPのよう
な、いかなる処理手段によっても制限される。既存の技
術では、図7〜図9に示すように、ウィンドウは1MH
z近辺にある。相関の強さは、MPIの量により決ま
り、仮にAが、特別な具体例に対して既知であれば、R
を計算できる。この計算例の詳細は、発明の詳細な説明
の最後に添付された追加資料に述べられている。
【0039】(方法2)Dの値が、レーザの干渉性時間
と同じオーダであれば、FM積のスペクトルは、検出可
能な形状に対して広がり過ぎたものになる。この場合、
ウィンドウ内でスペクトルの勾配は、広がった形状がウ
ィンドウを通過するにつれて変化する。これら勾配の変
化は監視することができ、それによって、例えば、勾配
の変化する速度を認識できる。これは、方法1と同様、
Dの様々な値に対して生成されたテンプレートと比較で
きる形状を表わすものである。
【0040】図5は、この方法を概略的に示しており、
図8のグラフで示されているのは、ノイズ形状がウィン
ドウに広がったときの、ゼロクロス近辺の点におけるス
ペクトルの勾配である。上記と同様、テンプレートが最
良の相関を与えるものから、Dが計算でき、補間によ
り、改善された精度を得ることができる。方法1と同
様、MPIの量は、相関ピークの強度より得られる。
【0041】(方法3)この方法は図6に要約されてお
り、レーザの線幅との関係において、差動遅延Dが大き
い場合に適した方法である。例えば、空洞の長さは1k
mで、線幅は5MHzである。モニタ・サンプルの主な
スペクトルは、CWレーザ(連続波レーザ)の線幅とた
たみ込みを2回行い、差動ディザとたたみ込みを行った
データのDC成分(DCトーン)である。この差動ディ
ザは、その偏角が数MHz帯にあり、モニタ・バンド幅
の内外にレーザ線幅を押しやる。レーザ線幅が広帯域ノ
イズ・キャリヤとみなされるならば、モニタ・バンド幅
内の、このノイズは、差動ディザによって変調される。
【0042】I(f)=data(f)+cos(di
ther(t)−dither(t+D))・線幅・線
幅 ここで・は、たたみ込み演算子を意味する。
【0043】これは、変動対時間の関係を監視し、この
変動を、もととなるディザ・パターンのデルタのゼロク
ロスと関連させることによって検出できる。これの強度
は、R×A(モニタ両側波帯バンド幅/(線幅×√2)
である。Rは、相関のピーク量から計算できる。正弦波
の位相ディザの例について、Dを増やすと、「ノイズ」
がモニタのバンド幅内にある時間比率が小さくなり、そ
れに従って、相関ピークが狭くなる。
【0044】FM積のスペクトル内のMPI識別特性
は、ノイズの帯として現れる。印加されたディザによっ
て、このノイズの帯が効果的に、スペクトルに沿って前
後に通り過ぎるようになる。このディザによって750
MHzの周波数変調が引き起こされた場合、このノイズ
の帯は、1MHzのバンド幅ウィンドウに、ほんの瞬
時、現れることになる。このスペクトルは、ディザにお
ける振幅変調の各ゼロクロス点でサンプリングでき、識
別特性がウィンドウに広がったときに、それを捕らえる
ことができる。図9に示すように、このスペクトル形状
は広がっているので、ウィンドウに広がったとき、検出
するのに無視できる勾配がある。
【0045】<考えられる他の方法>受信データ信号の
高周波特性は、リンク中におけるMPIの作用によるも
のである。これらの信号は、ここに開示したのと同じ方
法で分析できる。MPIの監視は、データ・トラヒック
が存在している間に行うことができ、または、MPIの
監視を、システム動作中には起こり得ないサービス外試
験とすることができる。これによって、ディザ信号の選
択の自由度が増す。それは、データの非破壊が制約とは
ならないからである。しかし、この試験は複雑であり、
有用性に欠ける。
【0046】連続波のレーザにディザ処理するよりもむ
しろ、データ・トラヒック自体が、信号の光波長を変化
させることができる。例えば、データの成分が1MHz
以下の低周波であれば、それが、変調されたレーザの熱
チャープ(chirp)を引き起こす。このチャープ
は、MPI測定を刺激するものとして使うことができ
る。この場合、受信機中における復旧データの低周波成
分を使うことで、分析の基礎となるパターンを提供でき
る。データ・トラヒック中のオーバヘッド・ビットは、
上記のパターン供給のための調節が可能である。
【0047】2回を超える反射がある場合についても分
析可能である。反射が対になって、実質的に分離してい
るならば、線形付加近似を使用できる。この方法は、各
対に適用される。この方法を展開して、結合された空洞
を取り扱うことができる。
【0048】本発明の実施の形態は、光リンクの上流に
おいて、ローカルにMPI測定を行う光伝送システム
に、安価な追加を行うことができる。素子の大部分が、
他の機能の実行用として既に存在するものである。例え
ば、既に光増幅器に備えられているモニタ・タップとと
もに、データ・トラヒック用のレーザ源が使用できる。
これによりトラヒックが乱されることはなく、連続的に
および/または遠隔で監視が可能となる。
【0049】受信機において回復したデータは、そのデ
ータ中のパターンが使用されるならば、監視した信号を
分析するために存在したFMディザの判定に使用でき
る。上記の結果は、一定の閾値外にあるときには、警告
の生成に使用される。この結果、すなわち警告は、ファ
イバ伝送システム内の通常のオーバヘッド・システムを
介して送信される。この情報は、他の装置を制御するの
に使われる。説明した全ての技術は、双方向光ネットワ
ークにおいて適用できる。両方向におけるMPIは、双
方向光ネットワークで測定することができる。
【0050】2つあるいはそれ以上の場所/方向で測定
されたMPIについての情報は、加算平均をとったり、
より良好に発信源の特性を判定するため、すなわち、そ
の源の位置を特定するために組み合わせることができ
る。この位置の特定に関して、例えば、与えられたDを
有するMPIが、1つの光増幅器で測定されても、上流
にある、もう1つの増幅器では測定されない場合には、
これら2つの測定点の間に空洞が存在する、と推測でき
る。その代わり、あるいは同様に、MPI源の位置は、
反射タイミングの測定によって特定できる。
【0051】MPIが動作中に変化するので、特に、1
つあるいはそれ以上の光スイッチを備えるネットワー
ク、すなわち、単純な線形経路ではなく、分岐あるいは
ループを有するトポロジを持つネットワークに対して、
上記の開示した技術を適用できる。なお、原理的には、
どのような方法によっても、いかなる好適な特徴をも組
み合わせることが可能であり、また、それらの特徴は、
本発明に係る方法、あるいは対応するシステムに組み込
むことができる。
【0052】
【発明の効果】第1の発明によれば、反射光よりも送信
した光を測定することによって、実際の干渉を、より正
確に判定することができる。マルチパス干渉を他の干渉
と区別することで、保証運転(コミッショニング)ある
いは収益を生む使用のいずれかの間において、どのよう
な改善策をとるべきかを決定することが容易になる。実
験室で素子の試験を行うよりも、システム動作の一部と
して光を測定することによって、より実際的な結果を得
ることができる。例えば、不良接合のような粗悪な接続
の影響が考慮に入れられることになる。システムの素子
を用いて測定を行うことにより、試験装置がシステムに
与える影響を軽減でき、また、ハードウェア・コストを
減らすことができ、結果を迅速に得ることが可能とな
る。
【0053】また、本発明は、周波数変調積の分析に、
所定のスペクトル・パターンとの比較による周波数スペ
クトル・パターンの分析を含ませることにより、最低限
の計算で、周波数スペクトル中のマルチパス干渉の識別
特性を迅速かつ容易に抽出できる。
【0054】さらに、本発明は、周波数変調積の分析
に、所定の周波数スペクトル勾配との比較による周波数
スペクトルの勾配の分析を含ませる方法により、マルチ
パス干渉の識別特性の正確な抽出を可能にし、特に、こ
の干渉の差動遅延Dが、光源レーザの干渉性時間と同じ
オーダの場合、正確な抽出が可能となる。
【0055】また、本発明は、周波数変調積の分析に、
所定の変化量との比較による周波数変調積の変動の分析
を含ませることで、マルチパス干渉の識別特性の容易か
つ正確な抽出が可能になる。特に、差動遅延がレーザの
干渉性時間、すなわち線幅に対して大きいときに、この
抽出が可能となる。
【0056】また、本発明は、測定した光を表わす信号
を、可能性のある様々なマルチパス遅延用に生成された
テンプレートと比較するステップと、この比較結果よ
り、実際のマルチパス遅延および干渉量を得るステップ
とを含むことにより、計算量が最小になるとともに、実
際のマルチパス遅延の計算が、マルチパスの干渉源を特
定する際の補助となるので、いかなる措置を講ずるのが
適当かを判定することが容易になる。
【0057】さらに、本発明は、データ・トラヒックの
伝送速度の周波数帯より低い周波数帯で周波数変調され
た光を送信するステップを備えることで、測定時のデー
タ・トラヒックによる妨害が軽減され、また、周波数変
調によるデータ・トラヒックへの妨害が最小になる。マ
ルチパス干渉の識別特性の測定は、周波数変調の量が分
かれば、より正確にできる。
【0058】また、第2の発明によれば、既存の実験機
器に基づく方法では実行できない、データ・トラヒック
が存在する間の測定が、動作不能時間の短縮や実際の試
験条件を改善するという利点をもたらす。
【0059】さらに、本発明は、光増幅器や警告発生手
段の制御に、その得られた干渉量を使用することによ
り、集中化された制御装置に、いかなる問題をも自動的
に警告することができる。あるいは、マルチパス干渉源
の近傍の増幅器の光学的な利得を下げるといった、必然
的な改善策に着手することができる。
【0060】また、第3の発明によれば、その得られた
干渉量を用いてシステムの素子を制御することで、自動
的に警告を発することが可能になる。これは、素子が警
告発生手段である場合、すなわち、増幅器の光学的な利
得を減らしたり、例えば、MPI源から離れたところで
利得の増加を補償するというような必然的な改善策とし
て機能する場合に可能となる。極端な場合、MPI源を
回避するため、トラヒックの再経路指定を行うことがで
きる。
【0061】第4の発明によれば、周波数変調を用いて
マルチパス干渉を得ることで、良好な結果を得ることが
できる。これは、MPIが、周波数スペクトル中に狭く
て低い周波数範囲で識別特性を残すからである。この測
定は、高価な分析装置なしで可能であり、また、振幅変
調による混乱がほとんどない状態でできる。
【0062】さらに、本発明は、光経路に沿った、マル
チパス干渉を引き起こしている反射主要点までの距離を
測定するステップを備えることで、干渉量やマルチパス
干渉に対する遅延値のような、干渉についての他のパラ
メータによって得られた情報とともに、マルチパスの干
渉源の位置の特定がより簡単になり、適正な対応策をと
ることができる。
【0063】
【数1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る干渉判定システムを部分的に含
む光伝送システムの概略構成を示す図である。
【図2】 図1の干渉パラメータ測定手段の詳細を概略
的に示す図である。
【図3】 図2の信号処理機能の詳細を概略的に示す図
である。
【図4】 図3に示す小さなDに対するパラメータを得
る機能の概要を示す図である。
【図5】 図3に示す中位のDに対するパラメータを得
る機能の概要を示す図である。
【図6】 図3に示す大きなDに対するパラメータを得
る機能の概要を示す図である。
【図7】 ディザ・パターンのゼロクロス近傍におけ
る、小さなDに対する、通常のマルチパス干渉識別特性
の周波数スペクトルを示す図である。
【図8】 図7と同様のグラフであるが、Dが中位の値
をとる場合のグラフを示す図である。
【図9】 Dが大きい場合における、図7と同様な形態
のグラフを使用した通常の識別特性を示す図である。
【符号の説明】
1・・・反射率R1を有する光素子、2・・・利得G1を有す
る光素子、3・・・反射率R2を有する第2の光素子、4・
・・MPIパラメータ測定部、5・・・光電変換部、6・・・ア
ナログ/ディジタル変換部、7・・・信号処理部
【数1】
【数1】
【数1】
【数1】
【数1】
【数1】
【数1】

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光伝送システムを動作させる方法におい
    て、 光源より光を送信するステップと、 前記光伝送システムの素子を用いて、下流方向に送信さ
    れる前記光を前記光源の下流の位置で測定するステップ
    と、 前記測定した光を分析することによって、マルチパス干
    渉量を得るステップとを備えることを特徴とする光伝送
    システムの動作方法。
  2. 【請求項2】 前記マルチパス干渉量を得るステップ
    は、前記測定した光中の周波数変調積を分析することに
    よって行われることを特徴とする請求項1記載の光伝送
    システムの動作方法。
  3. 【請求項3】 前記周波数変調積の分析には、所定のス
    ペクトル・パターンと周波数スペクトル・パターンとの
    比較による分析が含まれることを特徴とする請求項2記
    載の光伝送システムの動作方法。
  4. 【請求項4】 前記周波数変調積の分析には、周波数ス
    ペクトルの勾配と所定の周波数スペクトル勾配との比較
    による分析が含まれることを特徴とする請求項2記載の
    光伝送システムの動作方法。
  5. 【請求項5】 前記周波数変調積の分析には、所定の変
    化量と周波数変調積の変動との比較による分析が含まれ
    ることを特徴とする請求項2記載の光伝送システムの動
    作方法。
  6. 【請求項6】 前記マルチパス干渉量を得るステップ
    は、前記測定した光を表わす信号を、可能性のある様々
    なマルチパス遅延用に生成されたテンプレートと比較す
    るステップと、この比較結果より、実際のマルチパス遅
    延および干渉量を得るステップとを含むことを特徴とす
    る請求項1記載の光伝送システムの動作方法。
  7. 【請求項7】 さらに、データ・トラヒックの伝送速度
    の周波数帯より低い周波数帯で周波数変調された光を送
    信するステップを備えることを特徴とする請求項1記載
    の光伝送システムの動作方法。
  8. 【請求項8】 光伝送システムを動作させる方法におい
    て、 光源より光を送信するステップと、 下流方向に進む前記送信された光を下流の位置で測定す
    るステップと、 遠隔で測定した光を分析して、データ・トラヒックが存
    在する間、光源と遠隔の測定位置との間の光経路に現れ
    る劣化量を得るステップとを備えることを特徴とする光
    伝送システムの動作方法。
  9. 【請求項9】 前記分析ステップでは、周波数変調積を
    分析してマルチパス干渉量を得ることを特徴とする請求
    項8記載の光伝送システムの動作方法。
  10. 【請求項10】 光伝送システム内の素子を動作させる
    方法において、 前記光伝送システム内で、送信された光を測定するステ
    ップと、 前記測定された光を分析することによって干渉量を得、
    マルチパス効果に起因する干渉を識別するステップと、 前記の得られた干渉量を用いて、前記光伝送システム内
    の素子を制御するステップとを備えることを特徴とする
    光伝送システム内の素子動作方法。
  11. 【請求項11】 前記の得られた干渉量を使って光増幅
    器を制御することを特徴とする請求項10記載の光伝送
    システム内の素子動作方法。
  12. 【請求項12】 前記の得られた干渉量を使って警告発
    生手段を制御することを特徴とする請求項10記載の光
    伝送システム内の素子動作方法。
  13. 【請求項13】 光伝送システムを動作させる方法にお
    いて、 光源より、周波数変調された光を送信するステップと、 前記送信された変調光を測定するステップと、 送信された光中の変調を分析することによって、マルチ
    パス干渉量を得るステップとを備えることを特徴とする
    光伝送システムの動作方法。
  14. 【請求項14】 さらに、前記干渉に対する遅延値を得
    るステップを備えることを特徴とする請求項13記載の
    光伝送システムの動作方法。
  15. 【請求項15】 さらに、光経路に沿った、マルチパス
    干渉を生じる反射主要点までの距離を測定するステップ
    を備えることを特徴とする請求項13記載の光伝送シス
    テムの動作方法。
  16. 【請求項16】 前記周波数変調は、データ・トラヒッ
    クの伝送速度以下の周波数で、所定のディザ・パターン
    で前記光源を変調することによって行われ、当該方法
    は、データ・トラヒックが存在する間行われることを特
    徴とする請求項13記載の光伝送システムの動作方法。
  17. 【請求項17】 光伝送システムの光経路における干渉
    を判定するシステムにおいて、 前記光経路における光を測定する手段と、 前記測定手段によって測定された光より、マルチパス効
    果に起因する干渉量を得る手段とを備え、 この測定手段は、前記光伝送システムの素子中に組み込
    まれていることを特徴とする干渉判定システム。
  18. 【請求項18】 前記光経路内の光に周波数変調を行う
    手段を備え、 前記マルチパス効果に起因する干渉量を得る手段は、周
    波数変調を利用して、 送信された光中の干渉量を得るように動作することを特
    徴とする請求項17記載の干渉判定システム。
  19. 【請求項19】 さらに、前記光経路中の第2の位置で
    前記光を測定する手段を備え、 前記光経路における干渉量を得る手段は、この光経路中
    の2以上の位置における光の測定に基づいて動作可能で
    あることを特徴とする請求項17記載の干渉判定システ
    ム。
  20. 【請求項20】 少なくとも1つの素子を備え、かつ、
    請求項17に記載の干渉判定システムを備えており、素
    子の1つは、判定された干渉量に基づいて制御されるこ
    とを特徴とする光伝送システム。
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