JPH1085472A - 縫い目およびその形成装置 - Google Patents
縫い目およびその形成装置Info
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- JPH1085472A JPH1085472A JP24772496A JP24772496A JPH1085472A JP H1085472 A JPH1085472 A JP H1085472A JP 24772496 A JP24772496 A JP 24772496A JP 24772496 A JP24772496 A JP 24772496A JP H1085472 A JPH1085472 A JP H1085472A
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Abstract
と。 【解決手段】 2本の針糸2a,2bのうちの一方の針
糸2aにより形成された単糸環縫い目1aと、2本の針
糸2a,2bのうちの他方の針糸2bにより形成された
ロック縫い目1bとを具備するとともに、単糸環縫い目
1aの結束部3より縫製方向の上流側にロック縫い目1
bにより単糸環縫い目1aに糸締めを施してなることを
特徴としている。
Description
形成装置に係り、特に、2本の針の針糸によって形成す
る新規な縫い目およびその形成装置に関する。
充による作業能率の低下を防止するために下糸を用いる
ことなく2本の針糸を用いて長時間の縫製作業を可能と
する縫い目が提案されている。
は、図13に示すように、一条の単糸環縫い目糸Aとそ
れに平行する上縫い目糸Bとにより、布表においてはそ
れら縫い目糸A,Bを互いに密着して図13矢印Tにて
示す縫い目形成方向(縫製方向)に平行させ、布裏にお
いては単糸環縫い目糸Aの結束部Cを布に引き込むよう
に上縫い目糸Bの環中にくぐらせた縫い目が記載されて
いる。
は、前記特公昭53−36376号公報に記載の縫い目
を形成する方法として、2本の針糸を伴う針の一方の針
糸によりて布裏において糸環を形成するとともに他方の
針糸により単糸環縫い目を形成しその縫い目の布裏の交
叉部を一方の針糸の糸環中にくぐらせる縫い目形成方法
が記載されている。
は、2つの針穴に各別に針糸を支持して上下運動する針
(1本の針に2つの針穴がその軸方向を相互に直交する
ようにして配設されている)と、針の上下運動に調時し
布裏において一方の針糸を捕捉して糸環を形成する針糸
捕捉装置と、針の上下運動および針糸捕捉装置に調時し
他方の針糸を捕捉し単糸環縫い目を形成しその縫い目の
布裏の交叉部を一方の針糸の糸環中にくぐらせる単糸環
縫い目形成装置とを備えた縫い目形成装置が記載されて
いる。
た従来の2本の針糸を用いた縫い目およびその形成装置
においては、1本の針に軸方向を相互に直交するように
して配設された2つの針穴を形成しこの針を用いて前述
した縫い目を形成するために、2本の針糸を用いて長時
間の縫製作業を行うことはできるものの、(1)2本の
針糸が捩れて針に巻き付きやすい、(2)1本の針に2
本の針糸を支持するため、布を針が通過する際の貫通抵
抗が大きく、かつ、貫通孔が大きくなることにより、布
裏に形成される針糸のループを形成する際の布抵抗が減
少してループが小さくなる、(3)2本の針糸の糸番
手、組み合わせを変えて使用する際に、太糸と細糸との
ループが不安定になることなどにより、縫い目に目飛び
が発生しやすく、高い縫製品質を保持することができな
いという問題点があった。
を形成した針は、一般的な針と形状が異なり、高価で入
手に時間を要するという問題点があった。
状をした特別な釜を必要とし、縫い目を形成するための
縫い目形成装置が高価になるという問題点があった。
保持することのできる2本の針糸を用いた新規な縫い目
と、その新規な縫い目を容易に形成することのできる安
価な縫い目形成装置が望まれている。
であり、目飛びを防止して高い縫製品質を保持すること
のできる2本の針糸を用いた新規な縫い目と、この新規
な縫い目を容易に形成することのできる安価な縫い目形
成装置とを提供することを目的とする。
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の縫い目
の特徴は、2本の針糸のうちの一方の針糸により形成さ
れた単糸環縫い目と、2本の針糸のうちの他方の針糸に
より形成されたロック縫い目とを具備するとともに、前
記単糸環縫い目の結束部より縫製方向の上流側に前記ロ
ック縫い目により前記単糸環縫い目に糸締めを施してな
る点にある。
より、目飛びを防止することができる。
本発明の縫い目形成装置の特徴は、ほぼ縫製方向に間隔
を隔てて平行に配設され、一方が単糸環縫い目を形成す
るための針糸を供給可能とされ、他方がロック縫い目を
形成するための針糸を供給可能とされており、それぞれ
上下方向に往復運動自在な2本の針と、前記2本の針が
取着される針棒を具備し上軸に連動して前記2本の針を
上下方向に往復運動させる上軸系駆動手段と、前記2本
の針の上下運動に連動して布裏に形成される縫製方向の
下流側に位置する一方の針の針糸のループを縫製方向の
上流側に位置する他方の針の針糸のループの内部を通過
するようにして捕捉可能なルーパーと、前記ルーパが捕
捉した前記一方の針の針糸のループの内部に少なくとも
1針後の前記一方の針の針糸が位置するまで保持可能な
糸サバキと、前記ルーパおよび前記糸サバキを前記2本
の針の上下運動に連動させて動作させる下軸系駆動手段
とを有する点にある。
より、請求項1に記載の縫い目を容易に形成することが
できるとともに、布裏に形成される2本の針糸のそれぞ
れのループを適正に形成することができるので、目飛び
を確実に防止することができる。さらに、一般的な針、
ルーパーおよび糸サバキを用いて縫い目を形成すること
ができるので、針の入手を容易にすることができるとと
もに、構造が簡単で安価なものとすることができる。
本発明の縫い目形成装置の特徴は、請求項2において、
前記2本の針の針先を段違いに配設した点にある。
より、ルーパは、一方の針糸により形成される単糸環縫
い目を形成するループを他方の針糸が布裏で形成するル
ープの中を容易にくぐりぬけて容易に捕捉することがで
きる。
本発明の縫い目形成装置の特徴は、請求項3において、
前記縫製方向の下流側に位置する一方の針の針先および
針穴を前記縫製方向の上流側に位置する他方の針の針先
および針穴よりそれぞれ上方に配設した点にある。
より、ルーパは、一方の針糸により形成される単糸環縫
い目を形成するループを他方の針糸が布裏で形成するル
ープの中を容易にくぐりぬけてより容易に捕捉すること
ができる。
本発明の縫い目形成装置の特徴は、請求項2乃至請求項
4の何れか1項において、前記2本の針の間隔を可変と
した点にある。
より、一方の針糸により形成される単糸環縫い目の結束
部と他方の針糸により形成されるロック縫い目が単糸環
縫い目を糸締めする位置との間隔を調節することができ
る。
本発明の縫い目形成装置の特徴は、請求項5において、
前記2本の針の間隔を針留を交換することにより可変と
した点にある。
より、一方の針糸により形成される単糸環縫い目の結束
部と他方の針糸により形成されるロック縫い目が単糸環
縫い目を糸締めする位置との間隔を容易に調節すること
ができる。
本発明の縫い目形成装置の特徴は、請求項5において、
前記上軸系駆動手段および前記下軸系駆動手段とを1つ
の駆動源によって駆動可能に形成した点にある。
より、経済的負担を低減することができ、より安価なも
のとすることができる。
形態により説明する。
ついて作用とともに図1により説明する。
ある。
1は、2本の針糸2a,2bによって形成されている。
そして、2本の針糸2a,2bのうちの図1に白抜きに
て示す一方の針糸2aは、公知の単糸環縫い目1aを形
成しており、図1に斜線にて示す他方の針糸2bは、前
記単糸環縫い目1aの結束部3から間隔Pbを隔てて図
1矢印Tにて示す縫製方向の上流側(図1右方)の図示
しない縫製物としての布の裏面たる布裏で前記単糸環縫
い目1aを糸締めするロック縫い目1bとされている。
さらに、単糸環縫い目1aは、布裏でロック縫い目1b
の内部を通過するようにされており、ロック縫い目1b
が単糸環縫い目1aを布裏で糸締めする位置は、単糸環
縫い目1aのピッチを形成する結束部3と結束部3との
間隔Paの間とされている。
方の針糸2aで単糸環縫い目1aを形成しながら、同時
に、他方の針糸2bでロック縫い目1bを形成し、単糸
環縫い目1aの結束部3の図1矢印Tにて示す縫製方向
の上流側をロック縫い目1bで糸締めするようにされて
おり、これにより、単糸環縫い目1aのほつれ易さを確
実に防止することができるようになっている。
よび布裏それぞれで各2本糸となり、単糸環縫い目1a
による伸縮性を保持したうえで単糸環縫い目1aの欠点
である縫合後の弱さを防止するとともに、肌当たりを良
好とするなど縫製状態を高品質とすることができる。
の針糸2a,2bを用いて形成されるので、各針糸2
a,2bを糸量の多い図示しない糸巻きから供給するこ
とができ、長時間の縫製作業を効率よく行うことができ
る。
2本の針糸2a,2bの糸経路が分割されているので、
目飛びを確実に防止して高い縫製品質を保持することが
できる。
めの本発明に係る縫い目形成装置の実施の形態について
図2から図4により説明する。
置の実施の形態を示すものであり、図2は針の取付状態
を示す正面図であり、図3は要部の構成を示す斜視図で
あり、図4はルーパー支持台近傍を示す斜視図である。
しない公知のミシン、特に、工業用ミシンに配設して用
いられるものであり、布送り機構、天秤機構などの各部
の機構の説明は省略する。
形成装置4は、2本の針5a,5bを有している。この
2本の針5a,5bは、ミシンモータを駆動源として回
転駆動する上軸に連動する針棒駆動機構などと称される
公知の上軸系駆動手段(図示せず)によって、上下方向
に所定のストロークをもって往復運動自在とされた針棒
6に針留7をもって取着されるようになっている。この
上軸系駆動手段についての詳しい説明は省略する。ま
た、2本の針5a,5bは、図2矢印Tにて示す縫製方
向にほぼ沿うようにして平行に配設されている。そし
て、2本の針5a,5bのうちの図2矢印Tにて示す縫
製方向の下流側に位置する図2左方に示す一方の針5a
は、単糸環縫い目1aを形成するためのものであり、図
2矢印Tにて示す縫製方向の上流側に位置する図2右方
に示す他方の針5bは、ロック縫い目1bを形成するた
めのものである。そして、単糸環縫い目1aを形成する
一方の針5aの針先および針穴5aaは、ロック縫い目
1bを形成する他方の針5bの針先および針穴5baよ
りそれぞれ上方に配設されている。さらに、針留7を交
換することにより、一方の針5aと他方の針5bとの間
隔たる針間隔NPを変更できるようになされている。こ
の針間隔NPにより、前記単糸環縫い目1aを糸締めす
るロック縫い目1bの単糸環縫い目1aの結束部3から
の間隔Pbが決定されるようになっている。したがっ
て、針間隔NPを可変とすることにより、単糸環縫い目
1aを糸締めするロック縫い目1bの単糸環縫い目1a
の結束部3からの間隔Pbを調節できるようになってい
る。また、2本の針5a,5bは、一般的に市販されて
いる市販品が用いられている。
ことにより可変とする具体的構成としては、2本の針5
a,5bを装着可能な針間隔NPの異なる針留7を複数
個形成して、針留7を交換することにより所望の針間隔
NPを選択する構成や、図示しない複数の針装着溝を具
備する針留7に対して所望の針間隔NPの針装着溝に2
本の針5a,5bを固定して所望の針間隔NPを選択す
る構成などを例示することができる。
は、図3に示すように、前記各針5a,5bの下方に配
設される公知のルーパー8および糸サバキ9を有してい
る。これらルーパー8および糸サバキ9は、図示しない
ミシンのベッドの内部に回転自在に支持され図示しない
上軸に連動して2倍の速さで回転する下軸10を駆動源
とする下軸系駆動手段11によって前記2本の針5a,
5bの上下方向の往復運動に連動可能とされている。
11は、上軸系駆動手段を駆動する図示しない1つのミ
シンモータを駆動源としている。
着された平歯車状の出力ギア12から出力される下軸1
0の出力たる回転をルーパー8へ伝達してルーパー8を
ほぼ台形形状の移動軌跡を得るように動作させるルーパ
ー系駆動手段13と、出力ギア12から出力される下軸
10の出力たる回転を揺動運動に変換して糸サバキ9へ
伝達する糸サバキ系駆動手段14とを有している。
12の図3右斜め下方に配設され出力ギア12と回転比
が1:1で常に噛合する平歯車状のルーパー用従動ギア
15を有している。このルーパー用従動ギア15は、図
示しないベッド内部に回転自在に支持されたルーパー揺
動軸16の図3左方に示す左端部に取着されており、こ
のルーパー揺動軸16の図3右方に示す右端部には、ほ
ぼ円筒形状に形成されたルーパー揺動体17が取着され
ている。このルーパー揺動体17の図3右方に示す右端
面には、ルーパー揺動軸16の軸心位置から直交する方
向に間隔を隔てて偏心ピン18が突設されており、この
偏心ピン18の先端には、ほぼL字状に形成されたクラ
ンクアーム19の一端部が回転自在に取着されている。
また、クランクアーム19の他端部には、支持ピン20
の先端が回転自在に取着されており、この支持ピン20
は、ルーパー台21の長手方向のほぼ中央部に突設され
ている。さらに、ルーパー台21の図3上方に示す先端
部には、先端に一方の針糸2aを捕捉するフック8aを
備えた公知のルーパー8が取着されている。
18およびクランクアーム19により、下軸10の回転
を揺動運動に変換してルーパー8に伝達するように形成
されている。
された左右1対の軸取着部22,22が形成されてお
り、この軸取着部22,22には、孔23がそれぞれ形
成されている。そして、各孔23を貫通するようにして
ルーパー台21を支持するルーパー支持軸24が配設さ
れている。このルーパー支持軸24は、図4に示すよう
に、ルーパー台21を間に挟み込むようにして配設され
たルーパー支持台25に形成されたほぼ長孔形状のガイ
ド孔26によって上下方向の移動軌跡が規制されるよう
にして回動自在に支持されている。そして、ルーパー支
持軸24には、ルーパー台21を上下運動させるための
後述するルーパーカム32のカム面32aに接するカム
フォロアとしての主コロ27が回転自在に取着されてい
る。この主コロ27は、前記ルーパー台21の左右1対
の軸取着部22,22の間に位置するようにして配設さ
れている。
動用歯付きベルトプーリ28が取着されている。この駆
動用歯付きベルトプーリ28の図3下方には、駆動用歯
付きベルトプーリ28と対をなす従動用歯付きベルトプ
ーリ29が配設されており、駆動用歯付きベルトプーリ
28および従動用歯付きベルトプーリ29のそれぞれの
外周面と接触するようにして歯付きベルト30が巻回さ
れている。
ム軸31の図3左方に示す左端部に取着されており、こ
のカム軸31の図3右方に示す右端にはルーパー8を上
下運動させるための板状のルーパーカム32が取着され
ている。そして、ルーパーカム32は、前記主コロ27
の下方に配設されており、ルーパーカム32の外周面に
形成されたカム面32aが前記主コロ27の外周面に下
方から接するようにされている。
ーカム32によってルーパー8を降下させる際にルーパ
ー台21を強制的に降下させるための副コロ33が取着
されており、前記ルーパーカム32の外周面に形成され
たカム面32aに対して副コロ33の外周面が下方から
接するようにされている。この副コロ33は、カム軸3
1と前記ルーパー支持軸24との間に掛け渡されたリン
ク板34の下端部近傍の側面に回転自在に取着されてい
る。そして、リンク板34の中央部には、カム軸31が
板厚方向に挿通される長孔形状の貫通孔(図示せず)が
形成されており、リンク板34の上部近傍には、ルーパ
ー支持軸24が板厚方向に挿通される貫通孔(図示せ
ず)が形成されている。なお、リンク板34に、カム軸
31およびルーパー支持軸24の両者を挿通可能な1つ
の長孔形状の共通貫通孔を形成する構成としてもよい。
12の図3左斜め下方に配設されアイドルギア35を介
して出力ギア12と回転比が1:2、すなわち、出力ギ
ア12の1/2で回転する平歯車状の大径の糸サバキ用
従動ギア36を有している。この糸サバキ用従動ギア3
6は、図示しないベッド内部に回転自在に支持された糸
サバキ軸37の図3左方に示す左端部に取着されてい
る。そして、糸サバキ軸37の図3右方に示す右端部に
は、糸サバキ軸37に固定され偏心して回転する偏心カ
ラー38を介して糸サバキ台39の基端部が取着されて
いる。この糸サバキ台39の図3上方に示す先端部に
は、一方の針糸2aを捕捉するフック9aを備えた糸サ
バキ9が取着されている。
ほぼ円弧状に形成されたガイド孔40が形成されてお
り、このガイド孔40には、図示しない支持フレームに
固定されたガイドピン41の先端部が挿通されており、
ガイド孔40の形状により糸サバキ9の移動軌跡を規制
することができるようになっている。
15、アイドルギア35および糸サバキ用従動ギア36
をはすば歯車とし、ルーパー揺動体17およびクランク
アーム19を、偏心カラー38および糸サバキ台39の
ような形態に置き換えることにより、高速運転時の騒音
の低減を図る構成としてもよい。
ア15、アイドルギア35および糸サバキ用従動ギア3
6を全てベルト伝動に置き換えて高速運転時の騒音の低
減をより図る構成としてもよい。
を駆動する下軸系駆動手段11としては、電気、空気、
油圧などにより動作するアクチュエータなどを制御手段
により2本の針5a,5bの上下運動に連動させて制御
する構成としてもよい。
態の縫い目形成装置を用いた本実施の形態の縫い目の形
成動作について図1から図12により説明する。
成装置を用いた本実施の形態の縫い目の形成動作を示す
ものであり、図5はループ通過後状態を示す説明図であ
り、図6はループ捕捉状態を示す説明図であり、図7は
ループ捕捉通過状態を示す説明図であり、図8はループ
受け渡し状態を示す説明図であり、図9は単糸環縫い目
形成直前状態を示す説明図であり、図10は単糸環縫い
目の形成状態を示す説明図であり、図11は再ループ通
過後状態を示す説明図であり、図12は再ループ捕捉状
態を示す説明図である。
は、ミシンが起動すると図示しないミシンモータが駆動
され上軸が回転を開始し、上軸の回転は、図示しない公
知の上軸系駆動手段により針棒6に伝達され、針5a,
5bが連動して動作を開始する。また、上軸の回転は、
図示しない公知の伝達機構により下軸10に伝達され、
下軸10が上軸に連動して動作する。この時、下軸10
は上軸の2倍で回転し、この下軸10の回転は、出力ギ
ア12を介して下軸系駆動手段11に伝達され、その結
果、2本の針5a,5bの上下運動に連動してルーパー
8および糸サバキ9が動作を開始する。
針5a,5bが上軸に連動して降下し、各針5a,5b
が図示しない縫製物としての例えば布をそれぞれ貫通し
て各針糸2a,2bを布裏へ位置させる。この時、各針
5a,5bが段違いに配設されているので、2本の針5
a,5bが同時に布を貫通する場合に比べて布を貫通す
る際の貫通抵抗を少なくすることができる。また、図2
矢印Tにて示す縫製方向の下流側に位置する単糸環縫い
目1aを形成する一方の針5aの針先および針穴5aa
は、図2矢印Tにて示す縫製方向の上流側に位置するロ
ック縫い目1bを形成する他方の針5bの針先および針
穴5baよりそれぞれ上方に配設されているので、ロッ
ク縫い目1bを形成する針糸2bは、単糸環縫い目1a
を形成する針糸2aより布裏へ多く引き出される。
各針5が下死点より例えば1〜1.5mm程度上昇する
と布の抵抗によって各針糸2a,2bのループLa,L
bが形成される。この時、ロック縫い目1bを形成する
針糸2bは、単糸環縫い目1aを形成する針糸2aより
布裏へ多く引き出されているので、ロック縫い目1bを
形成する針糸2bのループLbは、単糸環縫い目1aを
形成する針糸2aのループLaより確実に大きくするこ
とができるとともに、ロック縫い目1bを形成する針糸
2bのループLbは、単糸環縫い目1aを形成する針糸
2aのループLaより下方に形成することができる。
のループLa,Lbが形成されるタイミングで、上軸の
2倍の速さで回転する下軸10に連動して動作するルー
パー系駆動手段13は、偏心ピン18がクランクアーム
19を図3左方に付勢してルーパー台21を前進させ、
ルーパーカム32はルーパー台21を下方に向かって降
下させるように動作し、これにより、ルーパー8が布裏
の針糸2a,2bに向かって前進、降下して、ルーパー
8のフック8aが縫製方向の上流側に位置するロック縫
い目1bを形成する針糸2bのループLbの内部を通過
し、縫製方向の下流側に位置する単糸環縫い目1aを形
成する針糸2aのループLaの下方を越えてループ通過
後状態となる。このループ通過後状態を図5に示す。
1bを形成する針糸2bのループLbは、単糸環縫い目
1aを形成する針糸2aのループLaより大きくかつル
ープLbの下部が下方に形成されているので、ルーパー
8、詳しくは、ルーパー8のフック8aをロック縫い目
1bを形成する針糸2bのループLbの内部をくぐらせ
て単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループLaの
下方に位置させることが容易かつ確実にできる。
系駆動手段14は、糸サバキ台39を押し上げて糸サバ
キ9を各ループLa,Lbに向かって前進させるが、糸
サバキ系駆動手段14は、糸サバキ用従動ギア36によ
りルーパー8の動作速度より遅くされている、詳しく
は、糸サバキ9はルーパー8の1/2の速度で動作する
ので、糸サバキ9は、各ループLa,Lbの形成位置に
到達しない。
下軸10の回転が進行し、ルーパー系駆動手段13によ
り、ルーパー8が後退、上昇して、ルーパー8のフック
8aが縫製方向の下流側に位置する単糸環縫い目1aを
形成する針糸2aのループLaを下方から引っかけて捕
捉してループ捕捉状態となる。このループ捕捉状態を図
6に示す。
下軸10の回転が進行し、ルーパー8は、後退運動を継
続して、単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループ
Laを捕捉した状態でロック縫い目1bを形成する針糸
2bのループLbの内部をくぐり抜けて通過する。この
時、ロック縫い目1bを形成する針糸2bのループLb
が大きく形成されているので、ルーパー8は、単糸環縫
い目1aを形成する針糸2aのループLaがロック縫い
目1bを形成する針糸2bのループLbの内部を容易に
くぐりぬけてループ捕捉通過状態となる。このループ捕
捉通過状態を図7に示す。
なって、2本の針5a,5bは上死点に向かって上昇
し、各ループLa,Lbを布表へ引き上げようとする
が、一方の単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのルー
プLaは布裏でルーパー8に保持され、他方のロック縫
い目1bを形成する針糸2bのループLbは、単糸環縫
い目1aを形成する針糸2aのループLaを単糸環縫い
目1aの結束部3から間隔Pbを隔てて縫製方向の上流
側で糸締めする。この時、ルーパー8は後退を継続し、
このルーパー8が後退する際に、ルーパー8が捕捉保持
している単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループ
Laは、前進する糸サバキ9によりルーパー8から外さ
れ、糸サバキ9のフック9aがルーパー8から外したル
ープLaを捕捉して保持し、その後、糸サバキ9が後退
を開始する。
糸2aのループLaがルーパー8から糸サバキ9に受け
渡されてループ受け渡し状態となる。このループ受け渡
し状態を図8に示す。
キ9に受け渡される間に、布は予め設定された間隔Pa
の送りピッチにしたがい移動して1針分送られる。
なって、2本の針5a,5bが上死点に達した後再び降
下し、各針5a,5bが図示しない縫製物としての例え
ば布をそれぞれ貫通して各針糸2a,2bを布裏へ位置
させる。この時、2本の針5a,5bと、単糸環縫い目
1aを形成する針糸2aの1針前のループLaを保持し
ている糸サバキ9とが図示しない針板の針穴の下の布裏
で出会い、単糸環縫い目1aを形成する針5aは、糸サ
バキ9に保持されている単糸環縫い目1aを形成する針
糸2aの1針前のループLaの内部に位置し、ロック縫
い目1bを形成する針5bは、糸サバキ9に保持されて
いるループLaの縫製方向の上流側の外部に位置して単
糸環縫い目形成直前状態となる。この単糸環縫い目形成
直前状態を図9に示す。
捉した単糸環縫い目1aを形成する針5aの針糸2aの
ループLaの内部に少なくとも1針後の単糸環縫い目1
aを形成する針5aの針糸2aが位置するまで保持可能
とされている。
なって、2本の針5a,5bが下死点に向かって降下
し、2本の針5a,5bが下死点に到達する前に、糸サ
バキ9がさらに後退し、糸サバキ9に保持された1針前
のループLaが糸サバキ9から離脱し、布裏に位置する
単糸環縫い目1aを形成する針5aの針糸2aを包むよ
うにして針5aに保持されて最初の単糸環縫い目1aを
形成する。つまり、単糸環縫い目1aを形成する針糸2
aは、1針前の単糸環縫い目1aを形成する針糸2aの
ループLaの内部に位置することになる。この単糸環縫
い目の形成状態を図10に示す。
なって、2本の針5a,5bが下死点よりわずかに上昇
したときに、各針5a,5bの針糸2a,2bに新たな
ループLa’,Lb’が形成されるとともに、ルーパー
8が再び前進、降下して、ルーパー8のフック8aが縫
製方向の上流側に位置するロック縫い目1bを形成する
針糸2bの新たなループLb’の内部を通過し、縫製方
向の下流側に位置する単糸環縫い目1aを形成する針糸
2aの新たなループLa’の下方を越えて再ループ通過
後状態となる。この再ループ通過後状態を図11に示
す。
下軸10の回転が進行し、ルーパー系駆動手段13によ
り、ルーパー8が後退、上昇して、ルーパー8のフック
8aが縫製方向の下流側に位置する単糸環縫い目1aを
形成する針糸2aの新たなループLa’を下方から引っ
かけて捕捉して再ループ捕捉状態となる。この再ループ
捕捉状態を図12に示す。
9に示す単糸環縫い目形成直前状態、図10に示す単糸
環縫い目の形成状態、図11に示す再ループ通過後状態
および図12に示す再ループ捕捉状態をこの順に繰り返
すことにより、図1に示す単糸環縫い目1aとロック縫
い目1bが合わさった本実施の形態の縫い目1を連続的
に形成することができる。
い目形成装置4によれば、2本の針5a,5bを用いる
ことにより、糸道と称される単糸環縫い目1aを形成す
る針糸2aの糸経路とロック縫い目1bを形成する針糸
2bの糸経路とをそれぞれ独立して形成できること、お
よび、2本の針5a,5bが平行に並んだ形態で縫製動
作を施すことができることにより、針糸2a,2bの捩
れ、針糸2a,2bの針5a,5bへの巻き付きを確実
に防止することができ、その結果、縫い目1に目飛びが
発生するのを確実に防止し、高い縫製品質を保持するこ
とができる。
2a,2bを個別に用いることができるので、従来の1
本の針で2本の針糸を用いる縫い目に比べて、針5a,
5bが布を貫通する際の貫通抵抗および針5a,5bが
布を貫通する際の貫通孔の大きさをともに小さくするこ
とができ、各針糸2a,2bのループLa,Lbを安定
させることができる。その結果、縫い目1に目飛びが発
生するのを確実に防止し、高い縫製品質を保持すること
ができる。なお、針5a,5bが布を貫通する際の貫通
孔を従来より小さくすることができるので、2つ穴では
あるものの縫跡が小さいので、レザー製品の縫製などに
用いることもできる。
2a,2bを個別に用いることができるので、2本の針
糸2a,2bの糸番手、組み合わせを変えて使用する際
に、太糸と細糸とを用いた場合においても各針糸2a,
2bのループLa,Lbが安定し、縫い目1に目飛びが
発生するのを確実に防止し、高い縫製品質を保持するこ
とができる。
用いる2本の針5a,5bは、一般的に市販されている
市販品を用いているので、針5a,5bの入手が容易で
あるとともに安価でもある。
によれば、釜を使用せずに、前記2本の針5a,5b、
ルーパー8、糸サバキ9とを2本の針5a,5bの上下
運動に連動させて動作させる下軸系駆動手段11により
縫い目1を形成する構成とされているので、構造が簡単
で、製造を容易とすることができるとともに、安価なも
の、すなわち、経済的負担を確実に低減することができ
る。
置4によれば、2本の針5a,5bの間隔NPを針留7
を交換することにより可変とされており、これにより、
一方の針糸2aにより形成される単糸環縫い目1aの結
束部3と他方の針糸2bによる単糸環縫い目1aを糸締
めする位置との間隔Pbを容易に調節することができる
ので、全体として1列状に並ぶ2本の針5a,5bによ
る縫跡のパターンを縫製品の種類などの必要に応じて容
易に変更することができる。
置4によれば、下軸系駆動手段11の駆動源が上軸系駆
動手段を駆動するミシンモータとされている、すなわ
ち、1つの駆動源によって上軸系駆動手段および下軸系
駆動手段11が駆動可能に形成されているので、経済的
負担をより低減することができ、より安価なものとする
ことができるなお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、必要に応じて変更することができ
る。
れば、長時間の縫製作業を効率よく行うことができると
ともに、目飛びを防止して高い縫製品質を保持すること
ができるという極めて優れた効果を奏する。また、本発
明の縫い目形成装置によれば、本発明の縫い目を確実か
つ容易に形成するとともに、経済的負担を低減すること
ができるという極めて優れた効果を奏する。
針の取付状態を示す正面図
要部の構成を示す斜視図
ルーパー支持台近傍を示す斜視図
施の形態の縫い目の形成動作のループ通過後状態を示す
説明図
施の形態の縫い目の形成動作のループ捕捉状態を示す図
5と同様の図
施の形態の縫い目の形成動作のループ捕捉通過状態を示
す図5と同様の図
施の形態の縫い目の形成動作のループ受け渡し状態を示
す図5と同様の図
施の形態の縫い目の形成動作の単糸環縫い目形成直前状
態を示す図5と同様の図
実施の形態の縫い目の形成動作の単糸環縫い目の形成状
態を示す図5と同様の図
実施の形態の縫い目の形成動作の再ループ通過後状態を
示す図5と同様の図
実施の形態の縫い目の形成動作の再ループ捕捉状態を示
す図5と同様の図
業を可能とする縫い目を示す説明図
プ Lb、Lb’ (ロック縫い目を形成する針糸の)ルー
プ Pa (単糸環縫い目のピッチを形成する結束部と結束
部との)間隔 Pb (ロック縫い目が単糸環縫い目を布裏で糸締めす
る位置である単糸環縫い目の結束部からの)間隔 NP (2本の針の)間隔 T 縫製方向
Claims (7)
- 【請求項1】 2本の針糸のうちの一方の針糸により形
成された単糸環縫い目と、2本の針糸のうちの他方の針
糸により形成されたロック縫い目とを具備するととも
に、前記単糸環縫い目の結束部より縫製方向の上流側に
前記ロック縫い目により前記単糸環縫い目に糸締めを施
してなることを特徴とする縫い目。 - 【請求項2】 ほぼ縫製方向に間隔を隔てて平行に配設
され、一方が単糸環縫い目を形成するための針糸を供給
可能とされ、他方がロック縫い目を形成するための針糸
を供給可能とされており、それぞれ上下方向に往復運動
自在な2本の針と、 前記2本の針が取着される針棒を具備し上軸に連動して
前記2本の針を上下方向に往復運動させる上軸系駆動手
段と、 前記2本の針の上下運動に連動して布裏に形成される縫
製方向の下流側に位置する一方の針の針糸のループを縫
製方向の上流側に位置する他方の針の針糸のループの内
部を通過するようにして捕捉可能なルーパーと、 前記ルーパが捕捉した前記一方の針の針糸のループの内
部に少なくとも1針後の前記一方の針の針糸が位置する
まで保持可能な糸サバキと、 前記ルーパおよび前記糸サバキを前記2本の針の上下運
動に連動させて動作させる下軸系駆動手段と、を有する
ことを特徴とする縫い目形成装置。 - 【請求項3】 前記2本の針の針先を段違いに配設した
ことを特徴とする請求項2に記載の縫い目形成装置。 - 【請求項4】 前記縫製方向の下流側に位置する一方の
針の針先および針穴を前記縫製方向の上流側に位置する
他方の針の針先および針穴よりそれぞれ上方に配設した
ことを特徴とする請求項3に記載の縫い目形成装置。 - 【請求項5】 前記2本の針の間隔を可変としたことを
特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載の
縫い目形成装置。 - 【請求項6】 前記2本の針の間隔を針留を交換するこ
とにより可変としたことを特徴とする請求項5に記載の
縫い目形成装置。 - 【請求項7】 前記上軸系駆動手段および前記下軸系駆
動手段とを1つの駆動源によって駆動可能に形成したこ
とを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れか1項に記
載の縫い目形成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24772496A JP3673601B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 縫い目およびその形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24772496A JP3673601B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 縫い目およびその形成装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1085472A true JPH1085472A (ja) | 1998-04-07 |
| JP3673601B2 JP3673601B2 (ja) | 2005-07-20 |
Family
ID=17167735
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24772496A Expired - Fee Related JP3673601B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 縫い目およびその形成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3673601B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009119023A (ja) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Hogi Kenkyusho:Kk | 縫い目及び縫い目形成装置並びに縫い目の形成方法 |
| JPWO2020045167A1 (ja) * | 2018-08-31 | 2021-10-21 | 富士フイルム株式会社 | 投写型表示装置 |
-
1996
- 1996-09-19 JP JP24772496A patent/JP3673601B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009119023A (ja) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Hogi Kenkyusho:Kk | 縫い目及び縫い目形成装置並びに縫い目の形成方法 |
| KR101502646B1 (ko) * | 2007-11-14 | 2015-03-13 | 가부시키가이샤 미도리안젠 호기켄큐죠 | 시임 및 시임 형성 장치 및 시임의 형성 방법 |
| JPWO2020045167A1 (ja) * | 2018-08-31 | 2021-10-21 | 富士フイルム株式会社 | 投写型表示装置 |
| US11378873B2 (en) | 2018-08-31 | 2022-07-05 | Fujifilm Corporation | Projection display device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3673601B2 (ja) | 2005-07-20 |
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