JPH1085531A5 - - Google Patents
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- JPH1085531A5 JPH1085531A5 JP1997246020A JP24602097A JPH1085531A5 JP H1085531 A5 JPH1085531 A5 JP H1085531A5 JP 1997246020 A JP1997246020 A JP 1997246020A JP 24602097 A JP24602097 A JP 24602097A JP H1085531 A5 JPH1085531 A5 JP H1085531A5
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Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】 フィルタ要素
【特許請求の範囲】
【請求項1】クロム或いは少なくとも70重量%のクロム成分を持つクロム合金からなり、クロム粒子の粒径が160μm乃至500μmの間の粉末から作られていることを特徴とする加圧及び焼結された耐食性粒子からなる多孔質体を備えたフィルタ要素。
【請求項2】粉末が200μm乃至300μmの粒径を持つことを特徴とする請求項1記載のフィルタ要素。
【請求項3】クロム合金がFe、Co、Ni及びCuのグループの金属の1つ或いは複数及び/又はCr、Zr、Hf、Y及び希土類のグループの金属の酸化物の1つ或いは複数を含むことを特徴とする請求項1又は2記載のフィルタ要素。
【請求項4】濾過される媒体側の表面に、40μmより小さい粒径を持つクロム或いはクロム合金の粉末から作られている被膜を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の1つに記載のフィルタ要素。
【請求項5】被膜が100μm乃至200μmの間の層厚を持ち、サスペンジョンの塗布により形成されていることを特徴とする請求項4記載のフィルタ要素。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、加圧及び焼結された耐食性粒子からなる多孔質体を備えたフィルタ要素に関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなフィルタ要素は一般に均一な多孔質構造を持っており、液体或いは気体から望ましくない粒子を濾過するために使用される。種々の濾過作用、例えば篩効果、慣性力、拡散、静電気力により、濾過すべき媒体に分散している、取り除くべき分子はフィルタ要素の個々の粒子に達し、媒体の残りはフィルタ要素を通過する。フィルタ要素の多孔が濾過液によって閉塞されると、フィルタ要素はもはや機能しなくなるので、洗浄しなければならない。この洗浄は、通常、逆洗パルスにより媒体を逆方向に流すことによって行われる。
【0003】
フィルタ要素は、多くの場合、高い温度においてまた腐食性の媒体に対して使用されなければならない。プロセスガスや排ガスの高温ガス除塵では例えば1000℃までの温度が生ずることがある。フィルタ要素は、それ故、耐熱性でかつ耐食性でなければならない。同時にフィルタ要素は、フィルタ作用に必要な多孔度にもかかわらず充分な機械的強度を持ち、取扱い易く、特にフィルタを洗浄するための衝撃的な逆洗パルスによって生ずる機械的な負荷にも損傷なく耐えるものでなければならない。
【0004】
高性能の高温ガス除塵に対しては、現在、自立形のフィルタ要素が、多くの場合、一面側が閉塞された中空円筒、いわゆるセラミック物質からなるフィルタプラグとして使用される。このフィルタ要素は優れた耐食性並びに耐熱性を備えているが、衝撃的な機械的負荷に対しては余り適していないので、逆洗パルスによるフィルタの洗浄により、しばしばこのようなフィルタ要素は予定以上に早く使用できなくなることがある。
【0005】
公知の機械的フィルタ要素は、確かに、必要な機械的強度を充分に持つが、特に腐食性の媒体や高温においては満足できる程度には使用できない。
【0006】
ドイツ連邦共和国特許第2456626号明細書には、例えば30乃至40重量%のクロムと、2乃至4重量%のシリコンと、さらに炭素及び窒素の微量成分の他に残りを鉄とする合金からなるフィルタ要素が記載されている。このフィルタ要素はまず第一に約300℃の温度の重合溶融体に使用され、腐食性媒体や高温に対しては限られた程度にしか適さない。
【0007】
クロムは高温においても優れた耐食性を持つ金属として知られている。しかしまた、純クロム或いは高成分クロム合金は通常非常に脆く、それ故、フィルタ要素に課せられる機械的要求を満足しない。
【0008】
それ故この合金も、ドイツ連邦共和国特許第2456626号明細書においては、クロム含有量を最大40重量%に制限され、それより高いクロム含有量を持つ他のフィルタ要素は実際上知られていなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の課題は、極めて高い耐食性にも係わらず1000℃の温度においても問題なく使用でき、同時に充分な機械的強度を持ち、フィルタの洗浄の際に生ずる高い衝撃負荷に対しても長期間にわたって損傷なく耐え得るフィルタ要素を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題は、この発明によれば、フィルタ要素が純クロム或いは少なくとも70重量%のクロム成分を持つクロム合金からなり、そのクロム粒子の粒径が160μm乃至500μmの間にある粉末から作られることにより解決される。
【0011】
160μm乃至500μmの範囲の全く一定の粒度のクロム粉末を使用する場合には、その製造に適用される通常のプレス圧力及び焼結条件に無関係に、20乃至30%のオーダーの適した多孔度のフィルタ要素が機械的特性に関しても充分な値で作られることが判明している。脆いクロムでも正にこのような粗さの粒径を使用する場合にこのように充分な機械的特性が得られることは、クロムもその1つに数えられている高温溶融金属の粉末冶金では、通常は約40μm以下の粒径を持つ微細粉末からなる焼結体が最善の機械的特性を示すことが知られているので、決して予期できるものではなかった。このように微細な粒径は、専門家にとっては多孔質のフィルタ要素を作るためには濾過の際に生ずる高い圧力損失を考慮して最初から排除されるものであろう。
【0012】
クロム原料粉末の特に好ましい粒径範囲としては、200乃至300μmの粒径が適していることが実証されている。
【0013】
フィルタ要素に対して純クロムではなく、クロム合金が使用される場合には、特にFe、Co、Ni及びCuのグループの金属の1つ或いは複数及び/又はCr、Zr、Hf、Y及び希土類のグループの金属の酸化物の1つ或いは複数を含むクロム合金が良いことが実証されている。
【0014】
フィルタ要素の特に好ましい変形例は、フィルタ要素が濾過されてない媒体側の表面に、40μm以下の粒径を持つクロム或いはクロム合金の粉末から作られている被膜を備えることによって達成される。
【0015】
このようにして特別な表面フィルタ効果が得られる。このフィルタ要素は特に長期の使用期間にわたってそのフィルタ機能に優れる。というのは薄い微細孔の表面膜の下にある粗い孔がもはや閉塞されることがないからである。この表面のフィルタ作用により、このような表面膜を持たないフィルタ要素よりも容易にかつ完全に逆洗パルスによる洗浄を行うことができる。160乃至500μmの間の粒径を持つ粉末から作られている基体で表面膜を支えることにより、それにもかかわらずフィルタ要素の充分な機械的強度が保証される。
【0016】
この被膜は100μm乃至200μmの間の膜厚を持ち、サスペンジョンの塗布により設けられるのが、特に良いことが示されている。
【0017】
この発明によるフィルタ要素は、還元性雰囲気において600乃至800℃の温度に曝されるような、例えばバイオマス或いは石炭ガス化によりエネルギーを得る際のガス洗浄に、或いは石油産業におけるクラッキングプロセスにおいて同様に還元性の雰囲気において600℃乃至800℃で行われる触媒の再生に、或いはまたメラミン樹脂の製造において強い窒化性雰囲気中で約400℃の温度で触媒を再生するために有効に適用される。
【0018】
【実施例】
以下に、この発明を実施例について詳細に説明する。
【0019】
例1
150mmΦで6mm厚のクロスフローフィルタ用のこの発明による円板状のフィルタ要素を製作するために、200μm乃至300μmの間の粒径分布を持つクロム粉末を一軸方向に母型内で2.2t/cm2 のプレス圧で加圧した。このプレス体を2時間1400℃で水素中で焼結した。焼結体は次いで機械加工により所望の最終寸法に加工された。このようにして作られたフィルタ要素は30%の多孔度と20乃至200μmの孔径分布を示した。このフィルタ要素の一部に次いで1乃至10μmの粒径分布を持つクロム粉末の水溶性サスペンジョンを塗布することにより表面に被膜を形成し、さらに2時間にわたって1400℃の温度で水素中で焼結処理をした。このようにして作られた表面被膜は100μmの厚さ、20%の多孔度及び10乃至50μmの孔径分布を示した。
【0020】
例2
外径57mm、内径47mm、長さ1000mmの一面側が閉塞された管の形のこの発明による自立形フィルタプラグを製作するため、160乃至500μmの間の粒径分布を持つ純クロム粉末を2100バールのプレス圧で、焼結の際に生ずる目減りを考慮して所望の管形に低温静水圧でプレスした。次いで、このプレス体を2時間にわたって1450℃で水素中で焼結した。機械的な最終加工はこのフィルタ要素の場合省略できた。このようにして作られたフィルタ要素は31%の多孔度と20乃至200μmの孔径分布を示した。
【0021】
例3
比較のために例1のフィルタ要素で、10乃至125μmの粒径分布を持ち表面被膜のないものを作った。このようにして作られたフィルタ要素は25%の多孔度と30乃至80μmの孔径分布を示した。
【0022】
例4
同様に比較のために例1のフィルタ要素で、550乃至1000μmの粒径分布を持ち表面被膜のないものを作った。このようにして作られたフィルタ要素は23%の多孔度と50乃至300μmの孔径分布を示した。
【0023】
例1乃至4で作られたフィルタ要素にプレス試験を施した。このために管形のフィルタプラグからOリングの形(短管の形)に試料を切り出し、このような試料をまた円板状のフィルタ要素からも加工した。次にこれらの試料は万能試験機で2つの押圧板の間で破壊されるまで負荷を加えた。
【0024】
このようなプレス試験により、例1及び2により作られたこの発明によるフィルタ要素は35乃至40N/mm2 の平均破壊強度を示したが、比較例3で作られたフィルタ要素は8乃至10N/mm2 、比較例4で作られたフィルタ要素は12乃至15N/mm2 の平均破壊強度を示すことが分かった。
【0025】
この発明による範囲の粒径分布により、全く予期していなかったはっきりした機械的強度の改善が達成されたことが明らかに認められる。
【0026】
この発明により作られたフィルタ要素は強い窒化性条件の下で400℃の温度で行われるメラミン樹脂製造の際の高温ガス濾過に使用された。2か月の使用後に10分間にわたり逆方向に通風する洗浄サイクルで、このフィルタ要素には何らの腐食性の及び機械的な損傷もないことが確認された。
【発明の名称】 フィルタ要素
【特許請求の範囲】
【請求項1】クロム或いは少なくとも70重量%のクロム成分を持つクロム合金からなり、クロム粒子の粒径が160μm乃至500μmの間の粉末から作られていることを特徴とする加圧及び焼結された耐食性粒子からなる多孔質体を備えたフィルタ要素。
【請求項2】粉末が200μm乃至300μmの粒径を持つことを特徴とする請求項1記載のフィルタ要素。
【請求項3】クロム合金がFe、Co、Ni及びCuのグループの金属の1つ或いは複数及び/又はCr、Zr、Hf、Y及び希土類のグループの金属の酸化物の1つ或いは複数を含むことを特徴とする請求項1又は2記載のフィルタ要素。
【請求項4】濾過される媒体側の表面に、40μmより小さい粒径を持つクロム或いはクロム合金の粉末から作られている被膜を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の1つに記載のフィルタ要素。
【請求項5】被膜が100μm乃至200μmの間の層厚を持ち、サスペンジョンの塗布により形成されていることを特徴とする請求項4記載のフィルタ要素。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、加圧及び焼結された耐食性粒子からなる多孔質体を備えたフィルタ要素に関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなフィルタ要素は一般に均一な多孔質構造を持っており、液体或いは気体から望ましくない粒子を濾過するために使用される。種々の濾過作用、例えば篩効果、慣性力、拡散、静電気力により、濾過すべき媒体に分散している、取り除くべき分子はフィルタ要素の個々の粒子に達し、媒体の残りはフィルタ要素を通過する。フィルタ要素の多孔が濾過液によって閉塞されると、フィルタ要素はもはや機能しなくなるので、洗浄しなければならない。この洗浄は、通常、逆洗パルスにより媒体を逆方向に流すことによって行われる。
【0003】
フィルタ要素は、多くの場合、高い温度においてまた腐食性の媒体に対して使用されなければならない。プロセスガスや排ガスの高温ガス除塵では例えば1000℃までの温度が生ずることがある。フィルタ要素は、それ故、耐熱性でかつ耐食性でなければならない。同時にフィルタ要素は、フィルタ作用に必要な多孔度にもかかわらず充分な機械的強度を持ち、取扱い易く、特にフィルタを洗浄するための衝撃的な逆洗パルスによって生ずる機械的な負荷にも損傷なく耐えるものでなければならない。
【0004】
高性能の高温ガス除塵に対しては、現在、自立形のフィルタ要素が、多くの場合、一面側が閉塞された中空円筒、いわゆるセラミック物質からなるフィルタプラグとして使用される。このフィルタ要素は優れた耐食性並びに耐熱性を備えているが、衝撃的な機械的負荷に対しては余り適していないので、逆洗パルスによるフィルタの洗浄により、しばしばこのようなフィルタ要素は予定以上に早く使用できなくなることがある。
【0005】
公知の機械的フィルタ要素は、確かに、必要な機械的強度を充分に持つが、特に腐食性の媒体や高温においては満足できる程度には使用できない。
【0006】
ドイツ連邦共和国特許第2456626号明細書には、例えば30乃至40重量%のクロムと、2乃至4重量%のシリコンと、さらに炭素及び窒素の微量成分の他に残りを鉄とする合金からなるフィルタ要素が記載されている。このフィルタ要素はまず第一に約300℃の温度の重合溶融体に使用され、腐食性媒体や高温に対しては限られた程度にしか適さない。
【0007】
クロムは高温においても優れた耐食性を持つ金属として知られている。しかしまた、純クロム或いは高成分クロム合金は通常非常に脆く、それ故、フィルタ要素に課せられる機械的要求を満足しない。
【0008】
それ故この合金も、ドイツ連邦共和国特許第2456626号明細書においては、クロム含有量を最大40重量%に制限され、それより高いクロム含有量を持つ他のフィルタ要素は実際上知られていなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の課題は、極めて高い耐食性にも係わらず1000℃の温度においても問題なく使用でき、同時に充分な機械的強度を持ち、フィルタの洗浄の際に生ずる高い衝撃負荷に対しても長期間にわたって損傷なく耐え得るフィルタ要素を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題は、この発明によれば、フィルタ要素が純クロム或いは少なくとも70重量%のクロム成分を持つクロム合金からなり、そのクロム粒子の粒径が160μm乃至500μmの間にある粉末から作られることにより解決される。
【0011】
160μm乃至500μmの範囲の全く一定の粒度のクロム粉末を使用する場合には、その製造に適用される通常のプレス圧力及び焼結条件に無関係に、20乃至30%のオーダーの適した多孔度のフィルタ要素が機械的特性に関しても充分な値で作られることが判明している。脆いクロムでも正にこのような粗さの粒径を使用する場合にこのように充分な機械的特性が得られることは、クロムもその1つに数えられている高温溶融金属の粉末冶金では、通常は約40μm以下の粒径を持つ微細粉末からなる焼結体が最善の機械的特性を示すことが知られているので、決して予期できるものではなかった。このように微細な粒径は、専門家にとっては多孔質のフィルタ要素を作るためには濾過の際に生ずる高い圧力損失を考慮して最初から排除されるものであろう。
【0012】
クロム原料粉末の特に好ましい粒径範囲としては、200乃至300μmの粒径が適していることが実証されている。
【0013】
フィルタ要素に対して純クロムではなく、クロム合金が使用される場合には、特にFe、Co、Ni及びCuのグループの金属の1つ或いは複数及び/又はCr、Zr、Hf、Y及び希土類のグループの金属の酸化物の1つ或いは複数を含むクロム合金が良いことが実証されている。
【0014】
フィルタ要素の特に好ましい変形例は、フィルタ要素が濾過されてない媒体側の表面に、40μm以下の粒径を持つクロム或いはクロム合金の粉末から作られている被膜を備えることによって達成される。
【0015】
このようにして特別な表面フィルタ効果が得られる。このフィルタ要素は特に長期の使用期間にわたってそのフィルタ機能に優れる。というのは薄い微細孔の表面膜の下にある粗い孔がもはや閉塞されることがないからである。この表面のフィルタ作用により、このような表面膜を持たないフィルタ要素よりも容易にかつ完全に逆洗パルスによる洗浄を行うことができる。160乃至500μmの間の粒径を持つ粉末から作られている基体で表面膜を支えることにより、それにもかかわらずフィルタ要素の充分な機械的強度が保証される。
【0016】
この被膜は100μm乃至200μmの間の膜厚を持ち、サスペンジョンの塗布により設けられるのが、特に良いことが示されている。
【0017】
この発明によるフィルタ要素は、還元性雰囲気において600乃至800℃の温度に曝されるような、例えばバイオマス或いは石炭ガス化によりエネルギーを得る際のガス洗浄に、或いは石油産業におけるクラッキングプロセスにおいて同様に還元性の雰囲気において600℃乃至800℃で行われる触媒の再生に、或いはまたメラミン樹脂の製造において強い窒化性雰囲気中で約400℃の温度で触媒を再生するために有効に適用される。
【0018】
【実施例】
以下に、この発明を実施例について詳細に説明する。
【0019】
例1
150mmΦで6mm厚のクロスフローフィルタ用のこの発明による円板状のフィルタ要素を製作するために、200μm乃至300μmの間の粒径分布を持つクロム粉末を一軸方向に母型内で2.2t/cm2 のプレス圧で加圧した。このプレス体を2時間1400℃で水素中で焼結した。焼結体は次いで機械加工により所望の最終寸法に加工された。このようにして作られたフィルタ要素は30%の多孔度と20乃至200μmの孔径分布を示した。このフィルタ要素の一部に次いで1乃至10μmの粒径分布を持つクロム粉末の水溶性サスペンジョンを塗布することにより表面に被膜を形成し、さらに2時間にわたって1400℃の温度で水素中で焼結処理をした。このようにして作られた表面被膜は100μmの厚さ、20%の多孔度及び10乃至50μmの孔径分布を示した。
【0020】
例2
外径57mm、内径47mm、長さ1000mmの一面側が閉塞された管の形のこの発明による自立形フィルタプラグを製作するため、160乃至500μmの間の粒径分布を持つ純クロム粉末を2100バールのプレス圧で、焼結の際に生ずる目減りを考慮して所望の管形に低温静水圧でプレスした。次いで、このプレス体を2時間にわたって1450℃で水素中で焼結した。機械的な最終加工はこのフィルタ要素の場合省略できた。このようにして作られたフィルタ要素は31%の多孔度と20乃至200μmの孔径分布を示した。
【0021】
例3
比較のために例1のフィルタ要素で、10乃至125μmの粒径分布を持ち表面被膜のないものを作った。このようにして作られたフィルタ要素は25%の多孔度と30乃至80μmの孔径分布を示した。
【0022】
例4
同様に比較のために例1のフィルタ要素で、550乃至1000μmの粒径分布を持ち表面被膜のないものを作った。このようにして作られたフィルタ要素は23%の多孔度と50乃至300μmの孔径分布を示した。
【0023】
例1乃至4で作られたフィルタ要素にプレス試験を施した。このために管形のフィルタプラグからOリングの形(短管の形)に試料を切り出し、このような試料をまた円板状のフィルタ要素からも加工した。次にこれらの試料は万能試験機で2つの押圧板の間で破壊されるまで負荷を加えた。
【0024】
このようなプレス試験により、例1及び2により作られたこの発明によるフィルタ要素は35乃至40N/mm2 の平均破壊強度を示したが、比較例3で作られたフィルタ要素は8乃至10N/mm2 、比較例4で作られたフィルタ要素は12乃至15N/mm2 の平均破壊強度を示すことが分かった。
【0025】
この発明による範囲の粒径分布により、全く予期していなかったはっきりした機械的強度の改善が達成されたことが明らかに認められる。
【0026】
この発明により作られたフィルタ要素は強い窒化性条件の下で400℃の温度で行われるメラミン樹脂製造の際の高温ガス濾過に使用された。2か月の使用後に10分間にわたり逆方向に通風する洗浄サイクルで、このフィルタ要素には何らの腐食性の及び機械的な損傷もないことが確認された。
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